JP2008136852A5 - - Google Patents

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JP2008136852A5
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接着ガーゼ包帯およびその製造方法 開示の内容
〔技術分野〕
本発明は、特に皮膚に適用されるべき接着ガーゼ包帯(adhesive bandage)に関し、より詳しく言うと、皮膚に適用された後の使用中の大きな柔軟性を有しながら、除去の際に創傷にいずれの損傷をも与えない、および/または、体の滲出物を吸収する良好な吸収能力を有し、かつ、良好な呼吸可能性を提供する、接着ガーゼ包帯、に関する。本発明は、さらに、この接着ガーゼ包帯の製造方法に関する。
〔背景技術〕
従来、接着ガーゼ包帯は、皮膚に適用するように用いられ、皮膚を損傷から保護し、または、創傷を不潔さから保護し、したがって、局所的に適用された薬剤の効き目を保証する、ために開発されてきており、少なくとも一枚のフィルム状の液体不透過性の材料を含み、その液体不透過性の材料が、創傷が汚染されることをも防止する。
少なくとも一つの吸収性材料、および接着ガーゼ包帯を皮膚に付着するための少なくとも一つの接着性要素を含む少なくとも一つのパッドが、フィルムに結合されている。好ましくは、創傷と接触することが意図されている領域(パッド)は、いずれの接着剤をも含まず、その理由は、接着剤の存在が、接着ガーゼ包帯の除去および/または交換の際に、創傷の解離を引き起こすことがあるからであり、そのような創傷の解離は、創傷の治癒ができるだけ迅速に行われるように、回避されなければならない。
治癒の促進は、フィルムが気体に対して透過性であり必要に応じて複数の貫通孔を有することがあるという事実によって、さらに強化される。
接着ガーゼ包帯によって提供される能率および快適さをますます高めることを目ざして、接着ガーゼ包帯のこの基本的な着想のさまざまな改善は、それ自体で、非常に有効ではあるが、例えば、使用される材料の改善(より柔軟な、快適な、廉価な、より高い液体吸収能力を備えた、など)、または、創傷の解離/再度の損傷を防止するための接着ガーゼ包帯の構成、などが、開発されてきた。
第1の種類の改善された接着ガーゼ包帯が、米国特許第5,569,207号に記載されていて、その接着ガーゼ包帯には、カテーテル、針、または、それらの類似物を位置付けするための少なくとも一つの開口が設けられている。この接着ガーゼ包帯は、最終的には、カテーテルまたは針を用いている患者に対して用いるために考案されていて、本質的に、創傷に面する親水性コロイド材料の層と、体の滲出物を保持するための吸収性発泡体の中間層と、気体に対して透過性で液体に対しておよび細菌の進入に対して不透過性の外側フィルムと、を含んでいる。
第2の種類の親水性コロイドの接着ガーゼ包帯は、欧州特許第0768071号明細書に記載されていて、その接着ガーゼ包帯は、親水性コロイド製品および接着剤の混合物の薄い層を含み、その薄い層は、その一方の側面に、柔軟で透明な裏当て層が設けられていて、そのもう一方の側面に、一つ以上の除去可能なシートが設けられていて、除去可能なシートは、使用者が接着ガーゼ包帯を傷ついた皮膚にしっかりと留めることができるようにしている。この接着ガーゼ包帯は、複数の直線状のくぼみをさらに有し、それらのくぼみは、接着ガーゼ包帯を使用する必要に応じて、接着ガーゼ包帯の位置付けおよび起こりえる曲げのためのガイドとして役立つ。この種類の接着ガーゼ包帯では、接着性保護シートは、柔軟ではなく、したがって、接着ガーゼ包帯は、接着性保護シートが除去された後にのみ、変形されることが可能であり、いわば、接着ガーゼ包帯を使用する時にのみ、変形可能である。
第3の種類の改善された接着ガーゼ包帯が、米国特許第5,250,043号に記載されていて、その接着ガーゼ包帯は、本質的に、接着剤層と、超吸収性要素のパッドと、このパッド用の多孔性カバーと、保護シートと、を含んでいる。そのパッド用の多孔性カバーは、複数のオリフィス(開口)を含み、その複数の開口は、体の滲出物が通過するのを許容して、その製品(接着ガーゼ包帯)の性能を強化する。
第4の種類の親水性コロイドの接着ガーゼ包帯が、欧州特許第0275353号明細書に記載されていて、その接着ガーゼ包帯は、有孔弾性フィルムを含んでいる。この有孔高分子フィルムは、使用者の皮膚への優れた接着特性を提供するのみではなく、容易にそして最小の再度の損傷で、除去することも可能である。
第5の種類の改善された接着ガーゼ包帯が、米国特許第5,486,158号に記載されていて、その接着ガーゼ包帯は、除去可能な保護フィルムによって構成された第1の層と、コロイドを含む高吸収性コンポーネントによって構成された第2の層と、最後に、不透過性のカバーシートである第3の層と、を含んでいる。複数の溝が、円周状に配置されている。
一枚の液体透過性および気体透過性フィルムで構成された接着ガーゼ包帯は、この種類の製品の別の発展を構成し、非常により薄く、快適で、目立たなく、その理由は、その接着ガーゼ包帯がどのような種類のパッドまたは類似の吸収性要素をも含まないからである。この種類の接着ガーゼ包帯が体の滲出物を吸収するためには、その接着剤層が、接着剤層自体の組成の中に、少なくとも一つの親水性コロイド化合物を含有し、その親水性コロイド化合物は発出された流体を、飽和するまで吸収する。
一枚のフィルムで構成された接着ガーゼ包帯の薄い厚みに起因する柔軟性は、それらの接着ガーゼ包帯を長期間に亘って、創傷が体の関節領域に位置されている場合でさえも、皮膚に接着するようにし、そうなので、それらの接着ガーゼ包帯の交換は、親水性コロイドの吸収能力が飽和に達した後に必要である。その結果、目立たなさおよび快適さに加えて、皮膚の創傷が治癒するまでに使用される接着ガーゼ包帯の枚数が低減され、使用者が製品に費やす費用が削減される。
この種類の接着ガーゼ包帯の銘柄は多数あり、その理由は、低減された厚みだけでなく、フィルムが接着ガーゼ包帯の存在を隠すように、または、接着ガーゼ包帯を透明にするように、使用中にほとんど気付かれなくする方式で、そのフィルムを構成することが可能だからである。
上述した利益に対立して、一枚の層の接着ガーゼ包帯の大きな不利益は、その接着ガーゼ包帯の創傷への強い接着力であり、その強い接着力は、飽和の後に接着ガーゼ包帯を交換するために、接着ガーゼ包帯を除去する際の、解離/再度の損傷を引き起こす。これは、接着ガーゼ包帯の接着力の割合すなわち強度を調整できないことに起因していて、その理由は、その接着ガーゼ包帯が、親水性コロイドによる接着性を有するそのようなフィルムによってもっぱら構成されているからである。
現在まで、パッドが設けられた通常の接着ガーゼ包帯の利点(高い吸収能力、高い呼吸可能性、良好な解離/再度の損傷の性質)の最適なものと、使用者に快適さと目立たなさをもたらすように厚みを低減する一枚のフィルムの接着ガーゼ包帯の利点と、を結合することができるであろう、接着ガーゼ包帯は、特に包帯(dressing)として用いるように設計された接着ガーゼ包帯は、開発されてこなかった。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、皮膚の創傷に用いるための接着ガーゼ包帯を提供することであり、その接着ガーゼ包帯は、周縁部の高い接着力および高い吸収能力という特性を有し、同時に、使用者に対する快適さおよび目立たなさを提供し、創傷の解離/再度の損傷に関する限り良好な性能を有する。
さらに、本発明は、目指す接着ガーゼ包帯の製造方法を提供するという目的も有する。
〔発明の概要〕
本発明の目的は、特に、皮膚に用いるための接着ガーゼ包帯によって達成され、その接着ガーゼ包帯は、使用者の皮膚に面する第1の表面と、第1の表面領域を画定する、第1の表面の反対側の第2の表面と、を有する高分子フィルムを含み、第1の表面領域は、少なくとも一つの接着性要素と少なくとも一つの親水性コロイド要素とによって形成された少なくとも一つの第1の複合層の適用を受容し、有孔高分子フィルムの少なくとも一つのセグメントが、第1の表面領域に適用された複合層に結合されていて、高分子フィルムのセグメントは、第1の表面領域よりも実質的に小さい第2の表面領域を有する。
さらに、本発明の目的は、特に、皮膚に用いるための接着ガーゼ包帯によって達成され、その接着ガーゼ包帯は、使用者の皮膚に面する第1の表面と、第1の表面領域を画定する、第1の表面の反対側の第2の表面と、を有する高分子フィルムを含み、第1の表面領域は、少なくとも一つの接着性要素と少なくとも一つの親水性コロイド要素とによって形成された少なくとも一つの第1の複合層の適用を受容し、有孔高分子フィルムの少なくとも一つのセグメントが、第1の表面領域に適用された複合層に結合されていて、使用者の皮膚に面する透過性の高分子フィルムの少なくとも一つの層を含む。
さらに、本発明の目的は、特に、皮膚に用いるための接着ガーゼ包帯によって達成され、その接着ガーゼ包帯は、使用者の皮膚に面する第1の表面と、第1の表面領域を画定する、第1の表面の反対側の第2の表面と、を有する高分子フィルムを含み、第1の表面領域は、少なくとも一つの接着性要素と少なくとも一つの親水性コロイド要素とによって形成された少なくとも一つの第1の複合層の適用を受容し、有孔高分子フィルムの少なくとも一つのセグメントが、第1の表面領域に適用された複合層に結合されていて、使用者の皮膚に接着せず、接着ガーゼ包帯を除去する際に創傷の解離/再度の損傷を防止する。
さらに、本発明の目的は、特に、皮膚に用いるための接着ガーゼ包帯によって達成され、その接着ガーゼ包帯は、使用者の皮膚に面する第1の表面と、第1の表面領域を画定する、第1の表面の反対側の第2の表面と、を有する高分子フィルムを含み、第1の表面領域は、少なくとも一つの接着性要素と少なくとも一つの親水性コロイド要素とによって形成された少なくとも一つの第1の複合層の適用を受容し、有孔高分子フィルムの少なくとも一つのセグメントが、第1の表面領域に適用された複合層に結合されていて、使用者の皮膚に面する少なくとも一つの複合物を有する。
最後に、本発明の目的は、接着ガーゼ包帯の、特に、上記2つの段落で定義されたような接着ガーゼ包帯の、製造方法によって達成され、その方法は、(i)高分子フィルムを準備し切断する過程と、(ii)少なくとも一つの複合層を高分子フィルムの第1の表面に適用する過程と、(iii)高分子フィルムの層を準備し切断する過程と、(iv)少なくとも一つの第2の複合層を有孔高分子フィルムに適用し、有孔高分子セグメントを成形する過程と、(v)有孔高分子セグメントを高分子フィルムの第1の複合層に結合させる過程と、(vi)複数の貫通孔を作る過程と、を具備する。
本発明が、こんどは、図面に表された実施の形態に関してより詳細に記載される。
〔発明の詳細な説明〕
図1から図5は、本発明の接着ガーゼ包帯1の2つの考えられる実施の形態を示していて、一方、図6および図7は、吸収性パッド200が設けられた通常の従来技術の接着ガーゼ包帯100を示している。
図6および図7に示された通常の接着ガーゼ包帯100は、不浸透性の主プラスチックフィルムを含み、そのプラスチックフィルムには、かなり厚い吸収性パッド202が、好ましくは、接着剤によって、結合されている。パッド202によって占められている領域は、いずれの種類の接着剤も含まず、その理由は、パッド202は、接着ガーゼ包帯100が皮膚から除去される際に追加的な損傷(再度の損傷)を引き起こす危険のために、創傷にまったく接着するべきでないからである。
この種類の通常の接着ガーゼ包帯100は、吸収性パッド200がかなり厚いことに起因して、治癒途中の創傷からの体の滲出物を吸収する能力に関して効果的ではあるが、ほとんど柔軟性を現わさず、最後には、飽和に達するかなり以前に使用者の皮膚から引き離され、したがって、早期の交換を必要とする。さらに、この種類の接着ガーゼ包帯は、皮膚の保護具として、胸の保護具として、または、生理用ナプキンとして、使用するのには効果的でない。
使用される別の種類の接着ガーゼ包帯は、いずれの吸収性パッドも備えてない一つの層のフィルムから作られたものであり、その接着ガーゼ包帯は、その接着ガーゼ包帯の簡単さを理由に、図面に示されていない。コンポーネント材料の特性およびその低減された厚みのおかげで、一つの層の接着ガーゼ包帯は、非常に柔軟であり、そして、たとえ体の関節領域に位置付けされたとしても、長期間に亘って、皮膚に接着して留まることができる。体液の吸収を保証するために、接着剤と混合された少なくとも一つの親水性コロイド要素が、適用される。
その高い柔軟性のおかげで、この種類の接着ガーゼ包帯は、親水性コロイドが飽和状態になるまで、引き離されることなく、使用状態に留まり、その後、接着ガーゼ包帯が交換される。必要な場合には、この種類の接着ガーゼ包帯は、できるだけ接着ガーゼ包帯の存在を隠すように構成されている場合もある(皮膚、つや消しの半透明、などのような色のための仕上げを呈している)。
この種類の接着ガーゼ包帯の大きな不利益は、接着剤と親水性コロイドとの混合物が接着ガーゼ包帯の範囲全体に亘って適用されているという事実にあり、このことは、創傷を覆う領域内のすべてで必要であり、その理由は、その吸収能力を備えた親水性コロイドの存在がきわめて重要なのが、この創傷を覆う領域だからである。しかし、親水性コロイドが接着剤と関連付けられているのに起因して、創傷の領域は、接着ガーゼ包帯を除去する際に、再度の損傷にさらされる場合がある。
次に、図1から図4に示された本発明の接着ガーゼ包帯1の第1の構成は、このような欠点を有しない。その接着ガーゼ包帯は、少なくとも一つの高分子フィルム2を含み、その高分子フィルム2は支持層とも呼ばれ、高分子フィルム2には、少なくとも一つの接着剤要素および少なくとも一つの親水性コロイド要素で構成された少なくとも一つの第1の層3が結合されている。
第1の支持層2は、必要に応じたさまざまな形状(長方形、円形、楕円形、など)である場合があり、その形状は、接着ガーゼ包帯1によって提供される形状であり、いわば、接着ガーゼ包帯の形状が、第1の支持層2によって画定される。同様に、第1の支持層2の組成は、さまざまな組成の場合があるが、第1の支持層2は、ポリオレフィンフィルム、ポリウレタンポリマー、ポリエチレン、ポリエチレンビニルアセテート、ポリウレタン発泡体、から製造されることが好ましく、第1の支持層2は、布地、不織布材料、ゴム、などで作られている場合さえもある。
高分子フィルムすなわち支持層2は、使用者の皮膚に面する第1の表面S1と、反対側の第2の表面S2と、を有する。第1の表面S1は、第1の表面領域と呼ばれる領域を画定または有する。接着剤および親水性コロイドで構成された第1の層(3)は、第1の表面S1によって画定された表面領域全体を覆って適用されている(したがって、明らかに、使用者の皮膚に面している)。
さらに好ましくは、第1の支持層2は、液体に対して不透過性であり、気体に対しては透過性であり、そのことによって、接着ガーゼ包帯1が付着される創傷および皮膚が呼吸できるようになる。このような呼吸を可能にするために、高分子材料は、小さいことが知られている分子で構成されている気体のみを通過させるための寸法の孔を含む。最後に、創傷と接触することがない領域内で層2が孔を有することが、さらに皮膚の換気を増加することは、明らかであろう。それに代わって、第1の支持層2は、必要な場合には、気体に対して完全に不透過性である場合がある。
次に、第1の複合層3は、少なくとも一つの目立たない親水性コロイド要素を含んでいる。「目立たない要素」によって、米国特許第5,643,187号および米国特許第6,558,792号に教示されているように、接着剤中に分散された小さい寸法の粒子が理解され、上記の米国特許は参照することによって本明細書に組み込まれる。使用される親水性コロイドは、このような用途での良好な性能を有する任意の物質である場合があり、とりわけ、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ペクチン、キサンタンガム、多糖類、アルギン酸ナトリウムまたはアルギン酸カルシウム、キトサン、海藻エキス/(カラゲーニン)、ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸、ヒアルロン酸、またはそれらの塩、および、誘導体、など、である。
なかでも、カルボキシメチルセルロースナトリウム、および、ペクチン、の親水性コロイドは、創傷から発出された体液に接触する状態になると直ちにゲルを形成する作用物質である。接着ガーゼ包帯の用途では、これらの親水性コロイドがエラストマーおよび/または接着剤(その組成は以下に記載される。)と結合されている。好ましくは、接着ガーゼ包帯1は、治癒を促進するのに好都合な状況である、治癒のための湿潤ではあるが飽和していない、環境を保証する。
ペクチンは、植物の種(クエン酸を多く含む果物の皮、および、りんごの果肉のような)から抽出された複雑な構造の多糖類であり、ペクチンは、非常に親水性の構造であり、その結果、創傷を通って発出された体液の水分子と容易に結合し、創傷床内で粘性のゲルを形成する。ゲルがアルギン酸塩と化学的に類似していることが、ゲルの吸収および形成の物理的特性を互いに似たものにしている。
次に、カルボキシメチルセルロース(Caraboxymethyl cellulose)は、セルロースとアルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、など)およびクロロ酢酸との反応によって形成されたセルロース誘導体である。カルボキシメチルセルロースのイオン的な特性に差異を生じさせることが、結合されたアルカリの性質である(水酸化ナトリウムを用いた場合、カルボキシメチルセルロースナトリウムが形成される。)。ペクチンを用いた場合に起こることと同様に、カルボキシメチルセルロースは、創傷を通して発出された流体の水の中で急速に分解されて、調整された粘度を備えたゲルを創傷中に形成する。
親水性コロイドを用いる追加的な利点として、ペクチンおよびカルボキシメチルセルロースの両方が、酸性(ほぼpH4)のゲルを形成し、このゲルが抗菌剤として機能することが、注目されなければならない。
接着ガーゼ包帯1の使用前では、親水性コロイドは、水蒸気中で実質的に不活性であるが、ゲル化プロセスが始まると直ぐに、接着ガーゼ包帯1は段階的により透過性になる。ゲル化プロセスは、親水性コロイドが用いられて、接着ガーゼ包帯1が飽和状態に達して交換されなければならなくなるまで、創傷が体液の放出を続ける限り、続く。
同様な方式で、使用される接着性要素は、例えば、なかでも、感圧アクリル接着剤のような、任意の接着性要素である場合がある。それに加えて、そのような接着剤は、接着力を増加するための樹脂と、凝集力増加剤と、吸収剤(好ましくは、ポリアクリル酸超吸収剤、ポリアクリル酸塩超吸収剤、または、それらの混合物)と、可塑剤と、必要に応じて含まれる顔料と、を含んでいる場合がある。第1の複合層3は、さらに、不連続的なパターンで構成されていて、直線、くもの巣状の模様(web)、小枝飾り模様(spray)、または、当業者が連続であるとみなす任意のその他の構成を表している場合がある。
有孔高分子フィルム4,5の少なくとも一つのセグメントが、第1の層3に結合していて、その少なくとも一つのセグメントは、第1の表面(支持層2の第1の表面S1によって画定される表面領域)よりも実質的に小さい第2の表面を有している。
有孔高分子フィルム4,5のセグメントは、好ましくは、そして、強制的にではなく、支持層2に対して中心に位置付けされていて、そして、以下に詳しく記載されるように、有孔高分子フィルム4,5は、使用者の皮膚の創傷に効き、再度の損傷を防止し、解離に関する限り良好な特性を維持する、機能を有する。
この機能を実行するために、有孔高分子フィルム4,5のセグメントは、少なくとも一つの層の透過性高分子フィルム5を有し、その透過性高分子フィルム5には、少なくとも一つの接着性要素および少なくとも一つの親水性コロイド要素によって形成された少なくとも一つの第2の複合層4を結合させる。
なるべくなら、製造を容易にするために、透過層5は、支持層2と構造が類似しており、第2の複合層4は、第1の複合層3と類似しており、透過層5および第2の複合層4の両方は、それらの層が機能する限り、どのような必要なまたは望ましい構造を有していてもよいことは明らかである。
図1から図4に示された接着ガーゼ包帯のこの第1の構成では、有孔高分子フィルム4,5のセグメントの支持層2に対する結合は、第2の複合層4を第1の複合層3に結合することによって、実行されている。したがって、接着ガーゼ包帯が使用される準備が整ったときに使用者の皮膚に面する状態に留まるのは、透過層5であり、透過層5が皮膚に面する状態に留まることは、いずれの接着剤もこの層5の使用者に面する表面に適用されていないので、有益である。
本発明の接着ガーゼ包帯の第2の構成が、図5に示されていて、その第2の構成は、高分子フィルムのセグメントが逆さに取り付けられている、すなわち、セグメント4,5の透過層5が第1の複合層3に結合されて、第2の複合層4が使用者の皮膚に面しているという事実を除いて、ほぼすべての見地で第1の構成と等しい。この構成は、接着ガーゼ包帯の性能にある程度の違いをもたらし、そのような違いは、その構成の接着ガーゼ包帯をある種の用途に適したものにし、そのような違いが以下に記載される。
接着ガーゼ包帯1が適用されるまで、接着ガーゼ包帯1を保護するために、支持層またはその類似物の形状と類似した形状を有する非粘着材料のシート(図示されていない。)を提供することが好ましく、非粘着材料のシートは、第1の複合層3と接触し、(i)第1の実施の形態の接着ガーゼ包帯では、透過層5(透過層5とは、有孔フィルムのセグメントが支持層2に結合されている領域で)と接触し、(ii)第2の実施の形態の接着ガーゼ包帯では、第2の複合層4(これもまた、有孔フィルムのセグメントが支持層2と結合されている領域で)と接触して位置が留められている。
したがって、(i)第1の複合層3の接着能力と、(ii)親水性コロイドの性質と、(iii)創傷と接触することになる、透過層5の、または、第2の複合層4の、衛生と、が維持される。
透過性高分子フィルム4,5のセグメントは、複数のほぼ垂直な貫通ボア6を含み、貫通ボア6は、高分子フィルム5(高分子フィルム5を透過性にしている。)および第2の複合層4の両方を通過している。好ましくは、貫通ボア6の少なくとも一つが、高分子フィルム層5および第2の複合層4を越えて延びていて、第1の複合層3にまで達している。上記の2つの状態では、ボア6は、図4および図5の模式的に拡大されて見られ、その理由は、ボア6の直径は非常に小さく、ボア6の長さもいっそうより小さいからである。
貫通ボア6は、体液を運ぶための実際の導管に相当し、体液が毛管作用によって放出領域(皮膚の創傷)から遠ざかるように導かれ、親水性コロイド要素によって吸収されるようにしている。この理由から、透過性高分子フィルム4,5のセグメントが第2の複合層4を有することが好ましく、第2の複合層4は親水性コロイドの量を増加し、接着ガーゼ包帯1の吸収能力を増加することが推測される。
接着ガーゼ包帯1の第1の実施の形態を用いるために、使用者は、非粘着性材料のシートを除去した後に、高分子フィルム層5が創傷を覆うように位置付けされて、第1の複合層3が創傷の上に位置付けされるのを防ぐように、接着ガーゼ包帯1を位置付けしなければならない。使用者に面する高分子フィルム層5の表面には接着剤は存在しないので、この部分が創傷に貼り付いて接着ガーゼ包帯1を除去する際に再度の損傷を引き起こす危険はない。
接着ガーゼ包帯1を位置付けした後、創傷から発出された体液は、ボア6を通り、そして、高分子フィルム層5(高分子フィルム層6は、ボア6を除いて非透過性である。)を通って、第2の複合層4に到達する。この時点で、液体は貯蔵された状態で留まっている親水性コロイドとの反応を開始する。ボア6は、さらに、液体を、より広い領域を有する第1の複合層まで導き、第1の複合層では、大量の親水性コロイド材料が大きな吸収能力を有するように変化する。
使用者に面する高分子フィルム層5の表面には接着剤が存在しないので、この部分が創傷に貼り付いて接着ガーゼ包帯1を除去する際に再度の損傷が引き起こされる危険はない。
一方、接着ガーゼ包帯1の第2の実施の形態を用いるために、使用者は、非接着性材料のシートを除去し、第2の複合層4が創傷を覆うように位置付けされるように、接着ガーゼ包帯を位置付けする。この第2の実施の形態では、第2の複合層4が接着剤および親水性コロイドの混合物を含んでいるので、再度の損傷の危険はそれほど低くはなく、しかし、一方では、吸収能力は、最大化されていて、その理由は、親水性コロイドが創傷と直接接触した状態に留まるからである。
接着ガーゼ包帯の第2の実施の形態は、たとえば、より大きな速度および吸収能力が望まれ、接着ガーゼ包帯の飽和がより迅速に起こる状況である、包帯法で用いるのにより適している。この観点で、第2の複合層4内に存在する親水性コロイドの飽和の際に、第2の複合層4の自然発生的な変位が起こり、それが、再度の損傷の可能性を減衰させることに、さらに言及しておかなければならない。この第2の実施の形態では、ボア6は、上述されたように働く。
第1の複合層3の上に位置付けされた透過性高分子フィルム4,5のセグメントが、接着ガーゼ包帯1の厚みをかなり低減することに注意することが重要であり、厚みが低減されていることの理由は、接着ガーゼ包帯1の厚みが適用する前の接着ガーゼ包帯の厚みと同じ(または、ほぼ同じ)であるからである。加えて、この極端に低減された厚みの増加分は、このセグメントが適用された領域のみで起こることになる。その場合、接着ガーゼ包帯1は、従来技術の一つの層のフィルムで作られた接着ガーゼ包帯の厚み程度に低減された厚みを有し、再度の損傷/解離の可能性を実質的に零に低減するという大きな利点を有する。
したがって、本発明の接着ガーゼ包帯1では、一つの層からなる接着ガーゼ包帯の低減された厚みと共に、パッドによる再度の損傷を防止する能力、ならびに第1および第2の複合層3,4内の親水性コロイドの存在に起因する十分な吸収能力、という利点を得ることが可能である。
上記の例に加えて、本発明の接着ガーゼ包帯1は、たとえば、胸部の保護具として用いられる。この目的のために、支持層2の領域および透過性高分子フィルム4,5のセグメントの領域、などの変数を適切に扱うことで十分である。
接着ガーゼ包帯を、胸部の保護具のコンポーネントの一つ、または、追加の要素および層で構成された吸収材、とすることも可能であり、そうなので、望まれる吸収力が達成される。
最後に、本発明の接着ガーゼ包帯の製造方法は、それ自体が、新規なそして革新的な発明である。本質的に、その製造方法は、以下の過程、すなわち、
(i)高分子フィルム2を準備し切断する過程と、
(ii)少なくとも一つの第1の複合層3を高分子フィルム2の第1の表面S1に適用する過程と、
(iii)高分子フィルム5の層を準備し切断する過程と、
(iv)少なくとも一つの第2の複合層4を有孔高分子フィルム5の層に適用し、有孔高分子セグメント4,5を成形する過程と、
(v)有孔高分子セグメント4,5を高分子フィルム2の第1の複合層3に結合させる過程と、
(vi)複数の貫通ボア6を作る過程と
を含む。
明らかに、高分子層2を準備し切断する過程(i)、および高分子層5の層を準備し切断する過程(iii)は、各々、同時に、または、異なる時点で、実行される場合があり、その理由は、同時または異なる時点での実行が、本発明を保護する効果に差異を与えないからである。同様に、同時または異なる時点での実施が、過程(ii)および過程(iv)についても行われる場合がある。
好ましくは、貫通ボア6を作る過程(vi)は、最後に実行されるが、例えば第1および第2の複合層3,4を適用する(過程(ii)および過程(iv))前に、または、別の時点で、これらの貫通ボアが形成されることを妨げるものではない。
好ましい実施の形態が記載されたが、本発明の範囲が、その他の考えられる変形例を包含し、考えられる等価物を含む添付の特許請求の範囲の記載によってのみ限定される、ことが理解されなければならない。
〔実施の態様〕
この発明の具体的な実施態様は以下の通りである。
(1)接着ガーゼ包帯であって、特に、皮膚を覆う用途の、接着ガーゼ包帯において、
高分子層(2)であって、
前記高分子層は、使用者の皮膚に面する第1の表面(S1)、および反対側の第2の表面(S2)を有し、
前記第1の表面(S1)は、少なくとも一つの接着性要素、および少なくとも一つの親水性コロイド要素、によって形成された少なくとも一つの第1の複合層(3)の適用を受容する第1の表面領域を画定する、
高分子層(2)、
を具備し、
有孔高分子フィルム(4,5)の少なくとも一つのセグメントが、前記第1の表面領域に適用された前記複合層(3)に結合され、
高分子フィルムの前記セグメントは、前記第1の表面領域よりも実質的に小さい第2の表面領域を有する、接着ガーゼ包帯。
(2)接着ガーゼ包帯であって、特に、皮膚を覆う用途の、接着ガーゼ包帯において、
高分子層(2)であって、
前記高分子層は、使用者の皮膚に面する第1の表面(S1)、および反対側の第2の表面(S2)を有し、
前記第1の表面(S1)は、少なくとも一つの接着性要素、および少なくとも一つの親水性コロイド要素、によって形成された少なくとも一つの第1の複合層(3)の適用を受容する第1の表面領域を画定する、
高分子層(2)、
を具備し、
有孔高分子フィルム(4,5)の少なくとも一つのセグメントが、前記第1の表面領域に適用された前記複合層(3)に結合され、
前記接着ガーゼ包帯(1)が、前記使用者の前記皮膚に面する透過性高分子フィルム(5)の少なくとも一つの層を有する、接着ガーゼ包帯。
(3)接着ガーゼ包帯であって、特に、皮膚を覆う用途の、接着ガーゼ包帯において、
高分子層(2)であって、
前記高分子層は、使用者の皮膚に面する第1の表面(S1)、および反対側の第2の表面(S2)を有し、
前記第1の表面(S1)は、少なくとも一つの接着性要素、および少なくとも一つの親水性コロイド要素、によって形成された少なくとも一つの第1の複合層(3)の適用を受容する第1の表面領域を画定する、
高分子層(2)、
を具備し、
有孔高分子フィルム(4,5)の少なくとも一つのセグメントが、前記第1の表面領域に適用された前記複合層(3)に結合され、前記少なくとも一つのセグメントは、前記使用者の前記皮膚に接着せず、それによって、前記接着ガーゼ包帯の除去の際の創傷の解離または再度の損傷が防止される、接着ガーゼ包帯。
(4)実施態様(1)、2または(3)に記載の接着ガーゼ包帯において、
前記少なくとも一つの接着性要素、および前記少なくとも一つの親水性コロイド要素、によって形成された少なくとも一つの第2の複合層(4)が、高分子フィルムの前記セグメントの前記高分子フィルム(5)の層に結合されている、接着ガーゼ包帯。
(5)実施態様(1)〜(4)のいずれかに記載の接着ガーゼ包帯において、
有孔高分子フィルム(4,5)の前記セグメントは、前記セグメントの前記第2の複合層(4)を前記フィルム(2)の前記第1の複合層(3)に結合することによって、前記高分子フィルム(2)に結合させられる、接着ガーゼ包帯。
(6)接着ガーゼ包帯であって、特に、皮膚を覆う用途の、接着ガーゼ包帯において、
高分子層(2)であって、
前記高分子層は、使用者の皮膚に面する第1の表面(S1)、および反対側の第2の表面(S2)を有し、
前記第1の表面(S1)は、少なくとも一つの接着性要素、および少なくとも一つの親水性コロイド要素、によって形成された少なくとも一つの第1の複合層(3)の適用を受容する第1の表面領域を画定する、
高分子層(2)、
を具備し、
有孔高分子フィルム(4,5)の少なくとも一つのセグメントが、前記第1の表面領域に適用された複合層(3)に結合され、
前記接着ガーゼ包帯(1)が、前記使用者の前記皮膚に面する少なくとも一つの複合層(4)を有する、接着ガーゼ包帯。
(7)実施態様(6)に記載の接着ガーゼ包帯において、
高分子フィルムの前記セグメントの高分子フィルム(5)の少なくとも一つの層が、第2の複合層(4)に結合されて、
前記第2の複合層(4)は、少なくとも一つの接着性要素、および少なくとも一つの親水性コロイド要素によって形成されている、接着ガーゼ包帯。
(8)実施態様(6)または(7)に記載の接着ガーゼ包帯において、
有孔高分子フィルム(4,5)の前記セグメントは、高分子フィルム(5)の層を前記フィルム(2)の前記第1の複合層(3)に結合することによって、前記高分子フィルム(2)に結合されている、接着ガーゼ包帯。
(9)実施態様(1)〜(8)のいずれかに記載の接着ガーゼ包帯において、
前記有孔高分子セグメント(4,5)は、
前記透過性高分子フィルム(5)と、少なくとも一つの接着性要素、および少なくとも一つの親水性コロイド要素によって形成された前記第2の複合層(4)と、の両方を通過する、複数のほぼ垂直な貫通ボア(6)、
を含む、接着ガーゼ包帯。
(10)実施態様(9)に記載の接着ガーゼ包帯において、
前記接着ガーゼ包帯は、
透過性の高分子フィルムの前記層を越えて延び、前記第1の複合層(3)に達する、少なくとも一つの貫通ボア(6)、
を含む、接着ガーゼ包帯。
(11)接着層の製造方法であって、前記接着層は、特に、実施態様(1)〜(9)のいずれかに記載の接着層である、接着層の製造方法において、
(i)高分子フィルム(2)を準備し切断する過程と、
(ii)少なくとも一つの複合層(3)を前記高分子フィルム(2)の第1の表面(S1)に適用する過程と、
(iii)高分子フィルム(5)の層を準備し切断する過程と、
(iv)少なくとも一つの第2の複合層(4)を有孔の前記高分子フィルム(5)に適用し、有孔高分子セグメント(4,5)を成形する過程と、
(v)前記有孔高分子セグメント(4,5)を前記高分子フィルム(2)の前記第1の複合層(3)に結合する過程と、
(vi)複数の貫通ボア(6)を作る過程と、
を具備する、接着層の製造方法。
(12)実施態様(11)に記載の方法において、
前記過程(i)および過程(iii)、ならびに/または、前記過程(ii)および(iv)は、同時に、もしくは、異なる時点で、実行される場合がある、方法。
(13)実施態様(11)に記載の方法において、
前記有孔高分子セグメント(4,5)を前記高分子フィルム(2)の前記第1の複合層(3)に結合する前記過程(v)は、前記セグメント(4)の前記第2の複合層を前記フィルム(2)の前記第1の複合層(3)に結合することによって、実行される、方法。
(14)実施態様(11)に記載の方法において、
前記有孔高分子セグメント(4,5)を前記高分子フィルム(2)の前記第1の複合層(3)に結合する前記過程(v)は、有孔高分子フィルム(5)の層を前記フィルム(2)の前記第1の複合層(3)に結合することによって、実行される、方法。
本発明の接着ガーゼ包帯の第1の実施の形態の模式的な斜視図である。 図1に示された接着ガーゼ包帯の模式的な断面図である。 中心部分の厚みがかなり強調された図1に示された接着ガーゼ包帯の模式的な斜視図である。 図3に示された接着ガーゼ包帯の、中心部分の厚みがかなり強調された、接着ガーゼ包帯の模式的な断面図である。 図3に示された接着ガーゼ包帯の第2の実施の形態の、その厚みがかなり強調された、模式的な断面図である。 吸収性パッドを備えた従来の接着ガーゼ包帯の模式的な斜視図である。 図5に示された従来の接着ガーゼ包帯の模式的な断面図である。

Claims (14)

  1. 接着ガーゼ包帯であって、特に、皮膚を覆う用途の、接着ガーゼ包帯において、
    高分子層(2)であって、
    前記高分子層は、使用者の皮膚に面する第1の表面(S1)、および反対側の第2の表面(S2)を有し、
    前記第1の表面(S1)は、少なくとも一つの接着性要素、および少なくとも一つの親水性コロイド要素、によって形成された少なくとも一つの第1の複合層(3)の適用を受容する第1の表面領域を画定する、
    高分子層(2)、
    を具備し、
    有孔高分子フィルム(4,5)の少なくとも一つのセグメントが、前記第1の表面領域に適用された前記複合層(3)に結合され、
    高分子フィルムの前記セグメントは、前記第1の表面領域よりも実質的に小さい第2の表面領域を有する、接着ガーゼ包帯。
  2. 接着ガーゼ包帯であって、特に、皮膚を覆う用途の、接着ガーゼ包帯において、
    高分子層(2)であって、
    前記高分子層は、使用者の皮膚に面する第1の表面(S1)、および反対側の第2の表面(S2)を有し、
    前記第1の表面(S1)は、少なくとも一つの接着性要素、および少なくとも一つの親水性コロイド要素、によって形成された少なくとも一つの第1の複合層(3)の適用を受容する第1の表面領域を画定する、
    高分子層(2)、
    を具備し、
    有孔高分子フィルム(4,5)の少なくとも一つのセグメントが、前記第1の表面領域に適用された前記複合層(3)に結合され、
    前記接着ガーゼ包帯(1)が、前記使用者の前記皮膚に面する透過性高分子フィルム(5)の少なくとも一つの層を有する、接着ガーゼ包帯。
  3. 接着ガーゼ包帯であって、特に、皮膚を覆う用途の、接着ガーゼ包帯において、
    高分子層(2)であって、
    前記高分子層は、使用者の皮膚に面する第1の表面(S1)、および反対側の第2の表面(S2)を有し、
    前記第1の表面(S1)は、少なくとも一つの接着性要素、および少なくとも一つの親水性コロイド要素、によって形成された少なくとも一つの第1の複合層(3)の適用を受容する第1の表面領域を画定する、
    高分子層(2)、
    を具備し、
    有孔高分子フィルム(4,5)の少なくとも一つのセグメントが、前記第1の表面領域に適用された前記複合層(3)に結合され、前記少なくとも一つのセグメントは、前記使用者の前記皮膚に接着せず、それによって、前記接着ガーゼ包帯の除去の際の創傷の解離または再度の損傷が防止される、接着ガーゼ包帯。
  4. 請求項1、2または3に記載の接着ガーゼ包帯において、
    前記少なくとも一つの接着性要素、および前記少なくとも一つの親水性コロイド要素、によって形成された少なくとも一つの第2の複合層(4)が、高分子フィルムの前記セグメントの前記高分子フィルム(5)の層に結合されている、接着ガーゼ包帯。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の接着ガーゼ包帯において、
    有孔高分子フィルム(4,5)の前記セグメントは、前記セグメントの前記第2の複合層(4)を前記フィルム(2)の前記第1の複合層(3)に結合することによって、前記高分子フィルム(2)に結合させられる、接着ガーゼ包帯。
  6. 接着ガーゼ包帯であって、特に、皮膚を覆う用途の、接着ガーゼ包帯において、
    高分子層(2)であって、
    前記高分子層は、使用者の皮膚に面する第1の表面(S1)、および反対側の第2の表面(S2)を有し、
    前記第1の表面(S1)は、少なくとも一つの接着性要素、および少なくとも一つの親水性コロイド要素、によって形成された少なくとも一つの第1の複合層(3)の適用を受容する第1の表面領域を画定する、
    高分子層(2)、
    を具備し、
    有孔高分子フィルム(4,5)の少なくとも一つのセグメントが、前記第1の表面領域に適用された複合層(3)に結合され、
    前記接着ガーゼ包帯(1)が、前記使用者の前記皮膚に面する少なくとも一つの複合層(4)を有する、接着ガーゼ包帯。
  7. 請求項6に記載の接着ガーゼ包帯において、
    高分子フィルムの前記セグメントの高分子フィルム(5)の少なくとも一つの層が、第2の複合層(4)に結合されて、
    前記第2の複合層(4)は、少なくとも一つの接着性要素、および少なくとも一つの親水性コロイド要素によって形成されている、接着ガーゼ包帯。
  8. 請求項6または7に記載の接着ガーゼ包帯において、
    有孔高分子フィルム(4,5)の前記セグメントは、高分子フィルム(5)の層を前記フィルム(2)の前記第1の複合層(3)に結合することによって、前記高分子フィルム(2)に結合されている、接着ガーゼ包帯。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の接着ガーゼ包帯において、
    前記有孔高分子セグメント(4,5)は、
    前記透過性高分子フィルム(5)と、少なくとも一つの接着性要素、および少なくとも一つの親水性コロイド要素によって形成された前記第2の複合層(4)と、の両方を通過する、複数のほぼ垂直な貫通ボア(6)、
    を含む、接着ガーゼ包帯。
  10. 請求項9に記載の接着ガーゼ包帯において、
    前記接着ガーゼ包帯は、
    透過性の高分子フィルムの前記層を越えて延び、前記第1の複合層(3)に達する、少なくとも一つの貫通ボア(6)、
    を含む、接着ガーゼ包帯。
  11. 接着層の製造方法であって、前記接着層は、特に、請求項1〜9のいずれかに記載の接着層である、接着層の製造方法において、
    (i)高分子フィルム(2)を準備し切断する過程と、
    (ii)少なくとも一つの複合層(3)を前記高分子フィルム(2)の第1の表面(S1)に適用する過程と、
    (iii)高分子フィルム(5)の層を準備し切断する過程と、
    (iv)少なくとも一つの第2の複合層(4)を有孔の前記高分子フィルム(5)に適用し、有孔高分子セグメント(4,5)を成形する過程と、
    (v)前記有孔高分子セグメント(4,5)を前記高分子フィルム(2)の前記第1の複合層(3)に結合する過程と、
    (vi)複数の貫通ボア(6)を作る過程と、
    を具備する、方法。
  12. 請求項11に記載の方法において、
    前記過程(i)および過程(iii)、ならびに/または、前記過程(ii)および(iv)は、同時に、もしくは、異なる時点で、実行される場合がある、方法。
  13. 請求項11に記載の方法において、
    前記有孔高分子セグメント(4,5)を前記高分子フィルム(2)の前記第1の複合層(3)に結合する前記過程(v)は、前記セグメント(4)の前記第2の複合層を前記フィルム(2)の前記第1の複合層(3)に結合することによって、実行される、方法。
  14. 請求項11に記載の方法において、
    前記有孔高分子セグメント(4,5)を前記高分子フィルム(2)の前記第1の複合層(3)に結合する前記過程(v)は、有孔高分子フィルム(5)の層を前記フィルム(2)の前記第1の複合層(3)に結合することによって、実行される、方法。
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