JP2008134864A - 財務情報検証方法、及び、システム - Google Patents
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Abstract
【課題】XBRLインスタンス利用者が、いつのタクソノミーに準拠しているか容易に判断でき、XBRLエンジンを保有していない機関でもXBRLインスタンスを検証できる。
【解決手段】タクソノミー提供機関に、当該機関が提供しているタクソノミーを利用しているXBRLインスタンスが、当該タクソノミーに準拠しているか検証し、その検証結果をXBRLインスタンスに付加する機能を有する検証サーバを設け、XBRLインスタンスを開示すべき機関が開示に際して検証サーバを介し、検証結果が付加されたXBRLインスタンスを開示することで、XBRLインスタンス利用者に、タクソノミーへの準拠状態の情報を提供する。また、上記検証サーバを利用することで、XBRLエンジンを含む装置を保有しないXBRLインスタンス利用者にも、XBRLインスタンスを検証できる機能を提供する。
【選択図】図2
【解決手段】タクソノミー提供機関に、当該機関が提供しているタクソノミーを利用しているXBRLインスタンスが、当該タクソノミーに準拠しているか検証し、その検証結果をXBRLインスタンスに付加する機能を有する検証サーバを設け、XBRLインスタンスを開示すべき機関が開示に際して検証サーバを介し、検証結果が付加されたXBRLインスタンスを開示することで、XBRLインスタンス利用者に、タクソノミーへの準拠状態の情報を提供する。また、上記検証サーバを利用することで、XBRLエンジンを含む装置を保有しないXBRLインスタンス利用者にも、XBRLインスタンスを検証できる機能を提供する。
【選択図】図2
Description
本発明は、財務情報の検証を行うための方法、装置及びプログラムにかかわり、特に、財務情報が財務概念に基づいて作成されているか検証する方法、装置及びプログラムに関する。
従来、財務情報は様々な媒体、言語によって表現されていたが、近年ではXML(eXtensible Markingup Language)をベースとしたXBRL(eXtensible Business Reporting Language)による財務情報を記述する標準化活動が進められている。XBRLを利用することで企業、監査機関、投資家、会計士やアナリストなどの関係者での財務情報の流通が円滑に進むと期待されている。
上記XBRLは勘定科目情報と科目間関係を記述した財務概念(以降、タクソノミーと記述)と、報告されるべき勘定科目の値を記述した財務情報(以降、XBRLインスタンスと記述)から構成される。例えば、企業が期末ごとに提出が義務付けられている貸借対照表は、貸借対照表用のタクソノミーに則って、資産や負債などの勘定科目の値を記述したXBRLインスタンスを作成し、それらを対で関係機関に開示する。
上記XBRL形式の財務情報を取り扱うシステムとして、財務データ処理システム(特許文献1)や適時開示情報伝達システム(非特許文献1)などが提案されている。
上記XBRL技術を用いて、XBRL形式の財務情報を利用した財務情報の開示において、以下のような課題がある。
第1の課題は、XBRLのタクソノミーは会計基準に準拠しており、会計基準の変更に伴いタクソノミーが変更されることがある。そのため、XBRLインスタンス利用者である投資家、会計士やアナリストなどにとって、開示されているXBRLインスタンスがいつのタクソノミーに準拠しているかが、XBRLインスタンスの解釈において重要な判断要素となる。
しかしながら、現状では、XBRLインスタンスがいつのタクソノミーに準拠しているかは、XBRLインスタンス内に定義しているタクソノミーのファイル名(ファイル名中の日付時刻など)、XBRLインスタンスの形式、該するタクソノミーの内容を参照するなどして判断しており、そのXBRLインスタンスがいつのタクソノミーに準拠しているかを容易に判断することができない。
第2の課題は、現状では、XBRLインスタンスがタクソノミーで規定されている文書構造に従っているかなどの正当性の検証は、企業などXBRLインスタンスを作成、開示する機関や金融庁などXBRLインスタンスを監査する機関など限られた機関のみ実施しているが、XBRL形式の財務情報開示の普及に伴い、XBRLインスタンス利用者である投資家、会計士やアナリストなども取得したXBRLインスタンスの正当性の検証したいという需要は容易に想定される。
しかしながら、XBRLは複雑な文書構造(複数のリソースファイルから構成され、さらに複数のタクソノミーを継承する構造から形成される)を持ち、複数のベース言語(XML、XML Schema,XLink)から構成されるため、このXBRLインスタンスの正当性を検証するためには、XBRLインスタンスの構造を解析するためのXBRLエンジンを含む装置が必要であり、XBRLインスタンス利用者が個々で上記装置を保有するにはコストがかかる。
前記課題を解決するために、本発明では、タクソノミー提供機関に、当該機関が提供しているタクソノミーを利用しているXBRLインスタンスが、当該タクソノミーに準拠しているか検証し、その検証結果をXBRLインスタンスに付加する機能を有する検証サーバを設ける。これにより、XBRLインスタンスを開示すべき機関が開示に際して検証サーバを介し、検証結果が付加されたXBRLインスタンスを得ることで、XBRLインスタンス利用者に、タクソノミーへの準拠状態の情報を提供する。
また、上記検証サーバを利用することで、XBRLエンジンを含む装置を保有しないXBRLインスタンス利用者にも、取得したXBRLインスタンスを検証できる手段を提供する。
本発明により、XBRLインスタンス利用者が、XBRLインスタンスに付加されている検証結果を参照することで、いつのタクソノミーに準拠しているか容易に判断でき、XBRLエンジンを保有していない機関でもXBRLインスタンスを検証できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
[ハードウェア構成]
図1は、本発明のXBRLに基づく財務情報検証システムの一実施形態の全体構成を示すものである。本実施形態では、前記財務情報検証システムは、ネットワーク100で接続された検証サーバ101(101a、101b)、クライアント端末102(102a、102b)から構成されている。
[ハードウェア構成]
図1は、本発明のXBRLに基づく財務情報検証システムの一実施形態の全体構成を示すものである。本実施形態では、前記財務情報検証システムは、ネットワーク100で接続された検証サーバ101(101a、101b)、クライアント端末102(102a、102b)から構成されている。
検証サーバ101は、CPU103(Central Processing Unit、中央演算装置)、ディスプレイ104、キーボード105、主記憶装置106、二次記憶装置107、ネットワークインタフェース108が、バス109によって接続されている計算機である。検証サーバ101の主記憶装置106には検証処理部110とデータベース管理システム111(以下、DBMSと記述)が配置されている。二次記憶装置107には、検証結果域112と財務概念域113が配置されている。
クライアント端末102は、CPU114、ディスプレイ115、キーボード116、主記憶装置117、二次記憶装置118及びネットワークインタフェース119が、バス120によって接続されている計算機である。クライアント端末102の主記憶装置117には、検証依頼部121が配置されている。二次記憶装置118には、財務情報記憶部122が配備されている。
本実施形態では、システムを構成する機能要素である、検証処理部110、財務概念域113、検証結果域112、検証依頼部121、財務情報記憶部122を分散配置した構成をとるネットワーク100で接続されたクライアントサーバシステムとしている。しかし、これらの機能要素をどの計算機に割り当ててもよいし、システムを構成する計算機の台数も1台以上の任意の台数とできる。
また、検証処理部110、財務概念域113、検証結果域112、検証依頼部121、財務情報記憶部122を構成するプログラムは、それぞれCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの情報媒体に記録しておくことができる。そして、検証処理部110、財務概念域113、検証結果域112、検証依頼部121、財務情報記憶部122のいずれかが必要な計算機において、前記のCD−ROMなどの情報記憶媒体から主記憶装置106(または117)に読み込むことで、これらを構成できる。
図2は、図1で示した構成をさらに詳細化したものである。図2を参照して、各機能要素の構成について説明する。
[検証処理部]
検証処理部110は、本実施形態においては、検証サーバ101に配置される構成となっている。検証処理部110は、検証処理モジュール200と検証結果生成モジュール202を含んで構成される。検証処理モジュール200は、XBRLエンジンであり、XBRLで記述された財務情報を含む文書の構文解析などを処理する。検証結果生成モジュール202は、検証処理モジュール200から渡される構文解析の結果である評価結果201を受け取って、評価結果200をXBRLインスタンス207に付加できる形式に変換した検証情報及びこれを検索するためのキーである検証結果210を生成する。
[検証結果域]
検証結果域112は、本実施形態においては、DBMS111と共に検証サーバ101に配置される構成となっている。検証結果域112では、検証結果DB203を含んで構成される。検証結果DB203は、DBMS111によって管理されている。検証結果DB203は、個々のXBRLインスタンスの後述する検証結果を格納する。
[財務概念域]
財務概念域113は、本実施形態においては、検証サーバ101に配置されている。財務情報記憶部122は、タクソノミー提供機関が提供しているタクソノミー204を格納する。
[検証依頼部]
検証依頼部121は、本実施形態においては、クライアント端末102に配備される構成となっている。検証依頼部121は、検証依頼モジュール205と検証結果受信モジュール206を含んで構成される。検証依頼モジュールは、検証サーバ101に検証対象となるXBRLインスタンス207を送信する。検証結果受信モジュール206は、検証サーバ101から渡される検証済みXBRLインスタンス208を受け取り、財務情報記憶部122に格納する。
[財務情報記憶部]
財務情報記憶部122は、本実施形態においては、クライアント端末102に配備される構成となっている。財務情報記憶部122は、企業が開示すべきXBRLインスタンス207とタクソノミー209から構成される。
[XBRLインスタンス]
図3は、XBRLインスタンス207の内容を例示する図である。XBRLインスタンス207のルート要素300は、タクソノミー参照属性301を有し、当該属性にはタクソノミーのファイル名やタクソノミーを識別できる形式で定義される。また、本発明で提案するXBRLインスタンス207は、注釈要素に検証サービス要素302を有した従来のXBRLインスタンスを拡張した文書である。検証サービス要素302は、検証依頼部121の接続先である検証サーバ101を一意に識別できる情報を定義した検証依頼先要素303と、検証処理部110の接続先であるクライアント端末102を一意に識別できる情報を定義した検証結果返信先要素304を含んで構成される。複数の検証サーバ101に対して検証を依頼する場合、複数の検証サービス要素を有してもよい。図3では、例として検証依頼先要素303と検証結果返信先要素304は、それぞれ接続先装置のアドレスを定義しているが、装置を一意に識別することができればURLなど異なる情報を定義してもよい。
[検証済みXBRLインスタンス]
図4は、検証済みXBRLインスタンス208の内容を例示する図である。検証済みXBRLインスタンス208、検証サービス要素302に検証結果要素400(400a、400b)を含んで構成される。検証結果要素400には、検証結果を一意に識別できる検証結果識別IDを持つ。検証結果要素400は、XBRLインスタンスを検証サーバが検証した日時を記録した検証日時要素401(401a、401b)、検証対象としたタクソノミー名を記録した対象タクソノミー要素402(402a、402b)とXBRLインスタンスが該するタクソノミーに準拠していたかどうかを記録した妥当性要素403(403a、403b)から構成される。
[検証処理部]
検証処理部110は、本実施形態においては、検証サーバ101に配置される構成となっている。検証処理部110は、検証処理モジュール200と検証結果生成モジュール202を含んで構成される。検証処理モジュール200は、XBRLエンジンであり、XBRLで記述された財務情報を含む文書の構文解析などを処理する。検証結果生成モジュール202は、検証処理モジュール200から渡される構文解析の結果である評価結果201を受け取って、評価結果200をXBRLインスタンス207に付加できる形式に変換した検証情報及びこれを検索するためのキーである検証結果210を生成する。
[検証結果域]
検証結果域112は、本実施形態においては、DBMS111と共に検証サーバ101に配置される構成となっている。検証結果域112では、検証結果DB203を含んで構成される。検証結果DB203は、DBMS111によって管理されている。検証結果DB203は、個々のXBRLインスタンスの後述する検証結果を格納する。
[財務概念域]
財務概念域113は、本実施形態においては、検証サーバ101に配置されている。財務情報記憶部122は、タクソノミー提供機関が提供しているタクソノミー204を格納する。
[検証依頼部]
検証依頼部121は、本実施形態においては、クライアント端末102に配備される構成となっている。検証依頼部121は、検証依頼モジュール205と検証結果受信モジュール206を含んで構成される。検証依頼モジュールは、検証サーバ101に検証対象となるXBRLインスタンス207を送信する。検証結果受信モジュール206は、検証サーバ101から渡される検証済みXBRLインスタンス208を受け取り、財務情報記憶部122に格納する。
[財務情報記憶部]
財務情報記憶部122は、本実施形態においては、クライアント端末102に配備される構成となっている。財務情報記憶部122は、企業が開示すべきXBRLインスタンス207とタクソノミー209から構成される。
[XBRLインスタンス]
図3は、XBRLインスタンス207の内容を例示する図である。XBRLインスタンス207のルート要素300は、タクソノミー参照属性301を有し、当該属性にはタクソノミーのファイル名やタクソノミーを識別できる形式で定義される。また、本発明で提案するXBRLインスタンス207は、注釈要素に検証サービス要素302を有した従来のXBRLインスタンスを拡張した文書である。検証サービス要素302は、検証依頼部121の接続先である検証サーバ101を一意に識別できる情報を定義した検証依頼先要素303と、検証処理部110の接続先であるクライアント端末102を一意に識別できる情報を定義した検証結果返信先要素304を含んで構成される。複数の検証サーバ101に対して検証を依頼する場合、複数の検証サービス要素を有してもよい。図3では、例として検証依頼先要素303と検証結果返信先要素304は、それぞれ接続先装置のアドレスを定義しているが、装置を一意に識別することができればURLなど異なる情報を定義してもよい。
[検証済みXBRLインスタンス]
図4は、検証済みXBRLインスタンス208の内容を例示する図である。検証済みXBRLインスタンス208、検証サービス要素302に検証結果要素400(400a、400b)を含んで構成される。検証結果要素400には、検証結果を一意に識別できる検証結果識別IDを持つ。検証結果要素400は、XBRLインスタンスを検証サーバが検証した日時を記録した検証日時要素401(401a、401b)、検証対象としたタクソノミー名を記録した対象タクソノミー要素402(402a、402b)とXBRLインスタンスが該するタクソノミーに準拠していたかどうかを記録した妥当性要素403(403a、403b)から構成される。
検証結果要素400aは、XBRLインスタンスが該するタクソノミーに準拠していた場合の例であり、妥当性要素403aはvalid(妥当)と記録されている。
検証結果要素400bは、XBRLインスタンスが該するタクソノミーに準拠していなかった場合の例である。妥当性要素403bはinvalid(非妥当)となっている。また、詳細要素404に、非妥当の根拠も記録される。例では、前回の検証日時(2006年4月1日)から最新の検証日時(2006年8月3日)の間に会計基準が変更され勘定科目「流動資産」の下位項目に「その他流動資産」が追加されたが、XBRLインスタンス内の「その他流動資産」が存在しないため、親要素である「流動資産」に影響があると評価され影響要素に記録されている。
[XBRLインスタンス検証時のシステム動作]
次に、図2を参照して、検証対象となるXBRLインスタンス207を検証サーバ101に渡して、検証サーバ101から検証済みXBRLインスタンス208が返されるまでのシステムの動作の概略を説明する。
[XBRLインスタンス検証時のシステム動作]
次に、図2を参照して、検証対象となるXBRLインスタンス207を検証サーバ101に渡して、検証サーバ101から検証済みXBRLインスタンス208が返されるまでのシステムの動作の概略を説明する。
まず、クライアント端末102の検証依頼モジュール205では、財務情報記憶部122から検証対象となるXBRLインスタンス207を取得し、当該インスタンスが利用しているタクソノミーの提供機関が運用している検証サーバ101へXBRLインスタンス207をネットワーク100を介して渡す。
次に、検証処理モジュール200は、クライアント端末102から渡されるXBRLインスタンス207を受け取り、検証処理モジュール200に含まれるXBRLエンジンを利用して構文解析し、その評価結果201を検証結果生成モジュール202に渡す。このとき、検証処理モジュール200は、財務概念域122に格納されているタクソノミー204を参照する。
検証結果生成モジュール202は、検証処理モジュール200から渡される評価結果201に基づいて、検証結果及びこれを識別するためのキーを生成し、XBRLインスタンスに両者を付加する。前記の検証結果を識別するためのキーは、例えば、図4の検証結果要素400のid属性である。
検証結果生成モジュール202で検証結果が付加されたXBRLインスタンス207は、ネットワーク100を介して、検証結果受信モジュール206に渡され、企業に検証結果が通知される。
そして、検証結果受信モジュール206は、検証済みXBRLインスタンス208を受け取り、財務情報記憶部122に格納する。
[XBRLインスタンスの検証依頼時のシステム動作]
図5は、XBRLインスタンス検証依頼の動作例を示すフローである。この例を通じて、依頼時の動作についてより詳細を示す(図1、図2及び図3参照)。
[XBRLインスタンスの検証依頼時のシステム動作]
図5は、XBRLインスタンス検証依頼の動作例を示すフローである。この例を通じて、依頼時の動作についてより詳細を示す(図1、図2及び図3参照)。
まず、検証対象となるXBRLインスタンス207内の検証依頼先要素303に定義されている検証サーバ101のアドレスを取得する(S501)。例えば、図3の例では、検証依頼先要素303に定義されている123.456.789.999をアドレスとして取得する。
次に、検証対象となるXBRLインスタンス207を前ステップで取得したアドレスに送信する(S502)。
[XBRLインスタンスの検証時のシステム動作]
図6は、XBRLインスタンスの検証処理の動作例を示すフローである。この例を通じて、XBRLインスタンスの検証処理の動作についてより詳細を示す(図1、図2及び図3参照)。
[XBRLインスタンスの検証時のシステム動作]
図6は、XBRLインスタンスの検証処理の動作例を示すフローである。この例を通じて、XBRLインスタンスの検証処理の動作についてより詳細を示す(図1、図2及び図3参照)。
まず、検証処理モジュール200が、検証依頼モジュール205から渡されるXBRLインスタンス207を取得する(S601)。
次に、検証処理モジュール200が、前ステップで渡されたXBRLインスタンス207が利用しているタクソノミーの参照先一覧をタクソノミー参照情報600として生成する(S602)。このタクソノミー参照情報600は、検証対象となるXBRLインスタンス207が参照しているタクソノミーのURLやファイル名などタクソノミーを識別する情報の一覧から構成される。また、検証処理モジュール200は、XBRLインスタンスのルート要素300のタクソノミー参照属性301に定義されている起点となるタクソノミーの参照を辿り、さらに、そのタクソノミーが他のタクソノミーを利用している場合は再帰的に参照を辿ることで、XBRLインスタンス207が利用しているタクソノミーを識別する情報の一覧を取得する。
検証処理モジュール200は、前ステップで取得したタクソノミー参照情報600の中から、当該検証サーバ101の保有しているタクソノミー204の識別情報をキーにして該当するタクソノミーが存在するかを検索する(S603)。
検証処理モジュール200は、前ステップで当該検証サーバ101の保有しているタクソノミー204に該当するタクソノミーを発見した場合、タクソノミー参照情報600内の該するタクソノミーの参照先を検証サーバ101の保有しているタクソノミー204に置き換える(S604)。
次に、検証処理モジュール200が、前ステップで渡されたXBRLインスタンス207を基に、検証処理モジュール200有するXBRLエンジンを利用してXBRLインスタンスがタクソノミーに対して正当であるかの構造解析を実施する(S605)。ここで、XBRLエンジンが構造解析時に利用するタクソノミーは、検証サーバ101の保有するタクソノミー204に置き換えられて処理される。また、ここではXBRLエンジンはXBRLインスタンスのタクソノミーに対する構造の正当性を検証しているが、その他にもタクソノミーが規定する計算式(計算リンク)に則ってXBRLインスタンスの勘定科目の値を計算し、勘定科目の値の正当性を検証するなどしてもよい。
そして、検証処理モジュール200が、前ステップでXBRLエンジンが出力する評価結果201(XBRLインスタンス207がタクソノミーに対して正当であったかどうかなど)を検証結果生成モジュール202に渡す(S606)。ここまでのステップで、検証処理モジュール200の処理は終了し、下記で説明する検証結果生成モジュール202に処理が遷移する。
[XBRLインスタンスの検証結果生成時のシステム動作]
図7は、XBRLインスタンスの検証結果生成の動作例を示す図である。この例を通じて、XBRLインスタンスの検証結果生成の動作についてより詳細を示す(図1、図2及び図4参照)。
[XBRLインスタンスの検証結果生成時のシステム動作]
図7は、XBRLインスタンスの検証結果生成の動作例を示す図である。この例を通じて、XBRLインスタンスの検証結果生成の動作についてより詳細を示す(図1、図2及び図4参照)。
検証結果生成モジュール202が、検証処理モジュール200から評価結果201を取得する(S700)。
次に、検証結果生成モジュール202が、評価結果201とXBRLインスタンス207の関連付けを行い、両者に共通のキーとなる検証結果識別IDを決定する(S701)。ここで決定される検証結果識別IDは、検証結果DB203とXBRLインスタンス207の両者に含まれない、新しい識別IDを決定する。例えば、図4の例では、既に検証結果400aが最新の識別ID(ID_001)が割り振られていた場合、検証結果生成モジュール202は、重複しない新しい検証結果識別ID(ID_002)を決定する。
検証結果生成モジュール202が、評価結果201から検証結果を生成し、XBRLインスタンスの注釈要素下の検証結果要素400以下にXML形式として付加する(S702)。例えば、図4の例では、検証日時要素401b、対象タクソノミー402b、妥当性要素403bや詳細要素404bを検証結果として付加する。
そして、検証結果生成モジュール202が、検証結果と検証結果識別IDを検証結果DB203に格納する(S703)。
本実施形態によれば、検証サーバを設け、XBRLインスタンスの検証結果をXBRLインスタンス付加できるので、XBRLインスタンス利用者は開示されるXBRLインスタンス内に付加されている検証結果情報を参照することで、いつのタクソノミーに準拠しているXBRLインスタンスかを容易に判断することができる利点がある。また、従来、XBRLエンジンを保有していないXBRLインスタンス利用者でもXBRLインスタンスを検証できるのでコスト削減などの利点がある。
さらに、本実施形態によれば、XBRLインスタンスに記録されている検証結果IDを利用して、当該タクソノミーのタクソノミー提供機関が運用している検証サーバの検証結果DBから、検証結果IDをキーに検証結果情報を辿れるため、検証の根拠を証明できる利点がある。加えて、タクソノミー提供機関が運用する検証サーバを利用してXBRLインスタンスを検証することで、XBRLインスタンスの正当性をタクソノミー提供機関が保証できる利点がある。
100…ネットワーク、101アール…検証サーバ、101b…検証サーバ、102a…クライアント端末、102b…クライアント端末、103…CPU、104…ディスプレイ、106…主記憶装置、107…二次記憶装置、108…ネットワークインタフェース、109…バス、110…検証処理部、111…DBMS、112…検証結果域、113…財務概念域、114…CPU、115…ディスプレイ、116…キーボード、117…主記憶装置、118…二次記憶装置、119…ネットワークインタフェース、120…バス、121…検証依頼部、122…財務情報記憶部、145…キーボード、200…検証処理モジュール、201…評価結果、202…検証結果生成モジュール、203…検証結果DB、204…タクソノミー、205…検証依頼モジュール、206…検証結果受信モジュール、207…XBRLインスタンス、208…検証済みXBRLインスタンス、209…タクソノミー、300…ルート要素、301…タクソノミー参照属性、302…検証サービス要素、303…検証依頼先要素、304…検証結果返信先要素、400…検証結果要素、400a…検証結果要素、400b…検証結果要素、401…証日付要素、401a…検証日付要素、401b…検証日付要素、402…対象タクソノミー要素、402a…対象タクソノミー要素、402b…対象タクソノミー要素、403…妥当性要素、403a…妥当性要素、403b…妥当性要素、404…詳細要素、600…タクソノミー参照情報。
Claims (4)
- 計算機システムが実行する財務情報検証方法であって、
前記計算機システムは、1台以上の計算機から構成され、
財務情報の検証処理を依頼及び検証結果を受信する検証依頼部、
前記検証依頼部で処理される財務情報を記憶する財務情報記憶部、
検証対象となる財務情報が財務概念に準拠しているかを検証する検証処理部、
前記財務概念を記憶する財務概念域、
及び前記検証処理部で生成される検証結果を記憶する検証結果域をそれぞれ1台以上の計算機に含んで、
前記検証処理部の検証処理段階において、
検証結果を前記検証記憶部に保存し、
検証結果を付加した財務情報を前記検証依頼部に返すこと
を特徴とする財務情報検証システム。 - 前記財務情報記憶部に格納されているXBRL形式の財務情報が、
前記検証処理部が配置されている装置への識別情報を定義しており、
前記検証依頼部は前記装置を識別する情報を基に検証処理装置へ前記検証処理を依頼すること
を特徴とする財務情報検証システム。 - 前記財務情報記憶部に格納されているXBRL形式の財務情報が、
前記依頼処理部が配置されている装置を識別する情報を定義しており、
前記検証依頼部は前記装置を識別する情報を基に前記検証結果を前記検証依頼部に返すこと
を特徴とする財務情報検証方法。 - 請求項1及至請求項3のいずれか1項の財務検証方法の一部または全部を1台以上の計算機で実行させるための検証処理プログラム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2006
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