JP2008131475A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
切り出して得られる画像の雑音レベルを一定値以下にする。
【解決手段】
撮像素子14は、交付額レンズ12による被写体の光学像を電気画像信号に変換する。キャプチャ処理装置16は、撮像素子14からの画像信号をデジタル画像信号に変換して出力する。画像切出し処理装置18は、キャプチャ処理装置16からのキャプチャ画像から、ユーザの指定する切出し範囲の部分画像を切り出す。リサイズ処理装置20は、画像切出し処理装置18で切り出された各部分画像の画像サイズを、リサンプリング等により所定の画像サイズに変換する。画像の雑音レベルは、撮像素子14の利得を向上させると大きくなり、リサイズ処理装置20のリサイズによっても変化する。装置18で切り出される全画像を装置20によりリサイズした後で、雑音レベルが一定値以下になるように、撮像素子14の利得を規制する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子的に撮影方向又は撮影画角を変更可能な撮像装置に関する。
電子的に撮影方向と撮影画角を変更可能な撮像装置として、撮像素子の出力画像の任意の範囲から部分画像を切り出し、所定サイズに変換して出力する撮像装置が知られている。切り出し範囲を制御することで、撮影方向を変更できる。これは、電子的なパン及びチルトに相当する。また、切り出し範囲の大きさを制御することで、撮影画角を変更できる。これは、電子的なズームに相当する。
他方、撮像装置で良好な画像を得るには、露出の制御が必須である。露出の制御には、絞り、シャッタ速度、撮像素子又は後段のアンプの利得が関与する。特許文献1には、撮像手段の利得が大きくなればなるほど、雑音レベルが大きくなることに着目し、極力低い利得を維持したまま、絞りを変化させる技術が記載されている。特許文献2には、シャッタスピードを変化させ、輝度が変化した場合でも適正露出を保ちながら雑音レベルを一定の値以下に保持する技術が記載されている。
特開平06−086154号公報 特開2004−304252号公報
上記切り出し範囲を制御可能な撮像装置は、撮像素子の出力画像から2つ以上の部分画像を切り出すことで、同時に、撮影方向又は撮影画角の異なる複数の画像を得ることができる。
画像サイズの変換を行う場合、その変換のサイズに応じて雑音のレベルが変化する。このため、特許文献1及び2で提案されたような画像サイズによらず利得を固定することを前提とした利得制御を適用すると、切り出し画像の画像サイズによっては、全ての出力画像に対する雑音レベルを一定の値以下に保持することができない。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑み、このような不都合を軽減又は解消する撮像装置を提示することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、光学像を電気画像信号に変換する撮像手段であって、利得を制御自在な撮像手段と、切出し範囲指定信号に従い、当該撮像手段による撮影画像から当該切出し範囲指定信号で指定される切出し範囲の部分画像を切り出す切出し処理手段と、当該切出し処理手段で切り出される部分画像の、所定画像サイズへの変換後の画像での雑音レベルの許容範囲と、画像サイズ変換比と、当該撮像手段の出力画像における雑音レベルと利得の対応関係とから当該撮像手段の許容最大利得を決定する許容最大利得決定手段と、当該許容最大利得以下の利得に当該撮像手段の当該利得を規制する利得制御手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、撮像手段の出力画像における雑音レベルと利得の対応関係とから撮像手段の許容最大利得を決定し、その許容最大利得以下の利得に撮像手段の当該利得を規制する。したがって、どの切出し範囲からの画像も、その雑音レベル又は信号対雑音比を所定範囲にすることができ、一定以上の画質を保証できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る撮像システムの概略構成ブロック図であり、図2は、画像切出し処理装置での切り出しとリサイズ処理装置でのリサイズ処理を示すイメージ図である。ただし、本実施例のシステムでは、送信画像ごとの画素値の増幅を行わない。
本実施例では、サーバとなる撮像装置10とクライアント装置50とが一体となり、撮像システムを構成する。また、撮像装置10とクライアント装置50は、ネットワーク40を介して画像データ及び各種制御信号のやり取りを行う。
図1において、撮像装置10は、光学系12、CCD(Charge Coupled Devices)撮像素子14、キャプチャ処理装置16、画像切出し処理装置18、リサイズ処理装置20、符号化処理装置22、メモリ24、通信装置26、制御装置30等を具備する。また、これら装置を接続するバス32を具備し、制御装置30はカメラパラメータ算出装置28を具備する。
クライアント装置50は、画像表示装置52、視線方向設定装置54、画角設定装置56、復号化処理装置58、メモリ60、通信装置62、制御装置64及びこれらを接続するバス66を具備する。
撮像装置10の構成を説明する。光学系12は光学レンズ、絞り及びシャッタを具備し、制御装置30が、メモリ24に格納されている露出制御(AE)プログラムに従い、絞り又はシャッタスピードを制御する。撮像素子14の露光時間を調節することで、シャッタに代えることもある。光学系12は、オートフォーカス機構を具備する。
CCD撮像素子14は、被写体の光学像を電気画像信号に変換する。なお、CCD撮像素子14をCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子に変更してもよい。キャプチャ処理装置16はA/D変換器も具備し、CCD撮像素子14からの画像信号をデジタル画像信号に変換して出力する。図2の画像80は、撮像素子14の出力画像を示す。また、キャプチャ処理装置16は、撮像素子14からのデジタル画像信号にカメラで周知の信号処理(例えば、ガンマ補正、色バランス調整、輝度/色分離)等を施す。光学系12、撮像素子14、及びキャプチャ処理装置16が、撮像ユニットを構成する。
画像切出し処理装置18は、撮像ユニットによる撮影画像、即ちキャプチャ処理装置16から出力されるキャプチャ画像70(図2)から、ユーザの指定する切出し範囲72,74,76(図2)の部分画像78,80,82(図2)を切り出す。リサイズ処理装置20は、画像切出し処理装置18で切り出された各部分画像78,80,82の画像サイズを、リサンプリング等により所定の画像サイズに変換する。図2の画像84,86,88は、それぞれ部分画像78,80,82をリサイズした後の画像を示す。
また、画像切出し処理装置18で切り出す部分画像のアスペクト比とリサイズ処理装置20で生成される画像のアスペクト比は同じであるが、一般的に、画素数が異なる。画像切出し処理装置18で切り出される画像78,80,82の画像サイズを(X’a,Y’a、),(X’b,Y’b),(X’c,Y’c)とすると、リサイズ処理装置20によるリサイズ後の画像の画像サイズは何れも(X,Y)で同じになる。ただし、Xは横方向のピクセル数、Yは縦方向のピクセル数を示す。
符号化処理装置22は、MPEG(Moving Picture Experts Group phase)2、MPEG4、Motion JPEG(Joint Photographic Experts Group)又はJPEG2000等の画像圧縮方式で、処理可能である。すなわち、符号化処理装置22はこれら方式によりリサイズ処理装置20からのデジタル画像信号を圧縮符号化し、圧縮画像データを生成する。勿論、動画像データにはMPEG2、MPEG4又はH.264等の画像圧縮方式を用い、静止画像データにはJPEG又はJPEG2000の画像圧縮方式を用いる。
メモリ24は、制御装置30のAEプログラムを含むプログラムと、固定パラメータを記憶するROM(Read Only Memory)と、一時データを記憶する。また、メモリ24は、制御装置30のワークメモリとなるRAM(Random Access Memory)等で構成されている。
通信装置26は、LAN(構内通信網)ケーブルを介してネットワーク40に接続し、ネットワーク40を介してクライアント装置50との間で圧縮画像データを含む種々のデータをやり取りする。ネットワーク40は、LAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)等である。
制御装置30は、撮像装置10の全体を制御する。制御装置30に内蔵されるカメラパラメータ算出装置28は、撮像ユニットのフォーカス、絞り、シャッタスピード及びゲイン等のカメラパラメータを算出する。また、カメラパラメータ算出装置28は、現在のカメラパラメータをメタデータに置き換え、通信装置26及びネットワーク40を介してクライアント装置50に転送する。
クライアント装置50の構成を説明する。画像表示装置52はLCD(液晶ディスプレイ)等であり、撮像装置10から送信された動画像データ又は静止画像データの画像を表示できる。視線方向設定装置54は、撮像装置10の画像切出し処理装置18で切り出す範囲を、視線方向(撮影方向)として設定又は指定する装置である。画角設定装置56は、撮像装置10の画像切出し処理装置18で切り出す範囲の大きさを設定又は指定する装置である。視線方向設定装置54及び画角設定装置56の設定値は、クライアント装置50のオペレータが確認できるように、画像表示装置52に表示される。
復号化処理装置58は、符号化処理装置22で圧縮された画像データを伸長する。メモリ60はROM及びRAM等で構成され、制御装置64は、メモリ60に記憶されるプログラムに従い、クライアント装置50を制御する。通信装置66は、LANケーブルを介してネットワーク40に接続し、ネットワーク40を介して撮像装置10から画像データを受信し、種々の制御信号を撮像装置10との間で送受信する。
本実施例で、撮像素子14の利得を決定する原理を説明する。画像切出し処理装置18で切り出される画像サイズ(X’,Y’)は、リサイズ処理装置20で画像サイズ(X,Y)に変換される。リサイズ処理装置20から出力される画像データが符号化処理装置22で圧縮符号化されて、要求元のクライアント装置50に送信されるので、リサイズ処理装置20から出力される画像を送信画像と呼ぶ。
例えば、切り出された画像(リサイズ前の画像)の画像サイズ(X’,Y’)と送信画像(リサイズ後の画像)の画像サイズ(X,Y)の変換比を変数aとすると、次式(1)が得られる。
Figure 2008131475
また、CCD撮像素子14で利得及び温度等を特定値に固定すると、キャプチャ処理装置16からのキャプチャ画像の雑音レベルnは、2乗平均を用いて、次式(2)で表わせる。ただし、(x,y)はキャプチャ画像の画素位置、N(x,y)は理論値との誤差である。
Figure 2008131475
同様に、画像切出し処理装置18で切り出された画像サイズ(X’,Y’)の画像の雑音レベルn’は、次式(3)で表わせる。ただし、N’(x、y)は理論値との誤差である。
Figure 2008131475
ここで、変数aが整数値で、画像サイズの変換が線形補間法(bi-linear interpolation)によって行われるものと仮定すると、N’(x、y)は次式(4)で表わせる。
Figure 2008131475
数式(3)に数式(4)を代入すると、次式(5)が得られる。
Figure 2008131475
また、N(x,y)が画素位置に全く依存しないものと仮定すると、数式(5)のN(x+i,y+j)は、2乗以外の雑音成分同士が互いに打ち消しあうので、近似された次式(6)が得られる。
Figure 2008131475
また、画像サイズ(X、Y)が変数aに対して十分大きいものと仮定すると、次式(7)が得られる。
Figure 2008131475
さらに、式(7)に式(2)を代入すると、n’=n/aが得られる。また、数式(1)から変数aを求め、n/aに代入すると、次式(8)が得られる。
Figure 2008131475
なお、式(8)は、変数aが整数値でなくても成立し、画像サイズの変換に3次補完法(bi-cubic convolution)のような画質劣化の少ない他の濃度補間アルゴリズムを適用しても成立する。
ここで、画像切出し処理装置18からの画像上の雑音レベルn’は撮像素子14の利得と温度のいずれかに依存する。例えば温度変化による雑音レベルの変化が無視できるものと仮定すると、画像切出し処理装置18から得られる最小画像のピクセル数Min(X’)は、次式(9)で表わせる。
Figure 2008131475
ただし、nlimは撮像装置10からクライアント装置50に送信する画像上で許容できる最大雑音レベル、関数G(g)はキャプチャ画像における利得と雑音レベルの関係を示す関数、gはキャプチャ時の利得である。
また、式(9)で関数G(g)のインバースをとれば、次式(10)が得られる。すなわち、式(9)又は(10)を満たせば、どの送信画像に対しても、雑音レベルがnlim以下になる。したがって、本実施例1では、カメラパラメータ算出装置28は式(9)又は(10)を満たすgを算出し、得られたg値に撮像素子14の利得を制御する。
Figure 2008131475
次に、画角変更時の動作を説明する。図3は、本実施例での画角変更動作のフローチャートであり、図4は、輝度信号に対する各種パラメータの関係を示すグラフである。
まず、クライアント装置50のユーザが画角設定装置56で画角を設定する。画角が設定されると、制御装置64は、画角設定装置56による画像設定値をメタデータに変換し、通信装置62及びネットワーク40を介して撮像装置10に送信する。撮像装置10の制御装置30は、通信装置26から画角設定値のメタデータを画角変更要求として受信する(S1)。
画角設定値のメタデータを受信すると(S1)、カメラパラメータ算出装置28は、画角変更後の切出し画像の最小画像幅Min(X’)を算出する(S2)。また、式(10)の最大利得算出式を用いて、全ての送信画像でその雑音レベルが許容最大雑音レベルnlim以下になる最大の利得Glimを算出する(S3)。利得Glimを限界利得と呼ぶ。すなわち、ステップS3では、どの送信画像でも雑音レベルが許容最大雑音レベルnlim以下になることを保証する利得を算出する。
現在の画像の明度又はカメラパラメータから入射光の輝度が算出され、入射光の輝度と所定の閾値(E1)が比較される(S4)。ステップS4で使用される閾値(E1)は、絞り又はシャッタスピード等の調整により利得gをGlim以下に変更できるような輝度値であり、予め算出されている。
現在の輝度値が閾値E1以上のとき(S4)、利得を最大利得Glimを超えない最大値に変更し(S5)、適正露出値になるように、シャッタスピード及び絞りを変更する(S6)。他方、現在の輝度値が閾値E1未満のとき(S4)、利得をGlim以上の変更可能な最大値に変更する(S6)。
ステップS6,S8の後、キャプチャ画像からの切出し範囲を、ステップS1で受信した画角設定値の合うように変更する(S7)。
図4乃至図8のグラフを用いて、雑音レベルが許容レベルに収まる様子を説明する。図4は画角変更前の輝度信号に対して利得、透過率及び露光時間との関係を示すグラフであり、図5は画角変更後の輝度信号に対して利得、透過率及び露光時間との関係を示すグラフである。図6は定数kによってG(g)がG(g)=k・gで表される場合のGlimの変化を表すグラフである。図7は、Min(X’)が(Gmin・X)/(k・nlim)未満の場合の利得変化を表すグラフである。図8はMin(X’)が(Gmax・X)/(k・nlim)より大きい場合の利得変化を表すグラフである。
図4で、E1は、図3のステップS4における閾値E1を示す。輝度がE1未満であるとき(図3のステップS4)、絞り及びシャッタスピードとも制御可能な限界の値になって入射光の透過率及び露光時間とも最大になる。したがって、利得が限界利得Glimを超える範囲で変化することによって適正露出が維持される(図3のステップS8)。このとき、式(10)が満たされないので、一部の送信画像については、雑音レベルが許容雑音レベルを超える状態になっている。
図4で輝度EがE1以上、E2未満の場合には、利得は限界利得Glimで一定になっており、輝度に応じて絞り及びシャッタスピードを制御することで、適正露出が維持される。
また、図4で、輝度がE2以上の場合には、絞りとシャッタスピードがともに制御可能な限界の値になって、入射光の透過率と露光時間がともに最小になるので、利得を限界利得Glim以下の範囲内で変化させることによって、適正露出を維持する。輝度がE2以上の場合、式(10)が満たされるので、全ての送信画像で雑音レベルが許容雑音レベル以下に収まることが保証される。
図4の状態から画角を変更すると、例えば、限界利得GlimがGからG’に、輝度閾値E1がE1’に、輝度閾値E2がE2’にそれぞれ変化する。この結果、図5に示すように、透過率はIからI’に線形変化し、露光時間はSからS’に線形変化する。
図6は、定数kを使ってG(g)=k・gと表記できる場合の、Min(X’)に対するGlimの変化の様子を示す。G(g)=k・gとすると、式(10)から式(11)が得られる。
Figure 2008131475
式16で示されるように、G(g)=k・gの場合、gはMin(X’)に対して線形に変化する。撮像素子14の利得の下限値をGminとすると、Min(X’)が{(Gmin・X)/(k・nlim)}未満の場合、Glim<Gminになる。このとき、図7に示すように、利得gが常に限界利得Glimを上回ることになるため、輝度がE1”以上の値であっても、送信画像の雑音レベルが許容雑音レベル以下に収まらなくなることがある。他方、撮像素子14の利得の上限値をGmaxとすると、Min(X’)が{Gmax・X/(k・nlim)}より大きい場合、Glim>Gmaxになる。そして、図8に示すように、利得gが常に限界利得Glimを下回ることになるため、全ての送信画像の雑音レベルが、輝度全域で許容雑音レベル以下に収まることになる。
このように、本実施例では、算出された利得制御範囲で利得を制御するので、全ての送信画像に対して雑音レベル又は信号対雑音比を所定範囲に抑えることができ、出力画像の画質を保証できる。
撮像装置10とクライアント装置50がネットワーク40を介して接続する実施例を説明したが、撮像装置10とクライアント装置50が一体になってもよいし、所定のケーブル、例えば専用ケーブルを介して接続してもよい。
撮像装置10の画像処理及びクライアント装置50の画像処理には、画像処理専用のハードウエアを利用することができる。また、この処理は、CPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)によるソフトウェア処理でもよく、勿論、複数の画像処理を単一のハードウエア上で実現しても良い。
リサイズ処理装置20は撮像装置10に備えられているが、クライアント装置50に備えてもよい。
本実施例の撮像システムでは、被写体の輝度に応じて送信画像ごとの画素値の増幅を行う。例えば、適正露出の場合はそのまま、暗い場合は適正露出になるように全体の画素値が増幅される。送信画像中の被写体は、画角を変更した場合だけでなく視線方向を変更した場合でも変化する可能性があるので、これらが変更される度に後述の制御が実行される。また、実施例1では、送信画像の雑音レベルを所定値以下に制限したが、実施例2では、送信画像のS/N比を所定値以上に制限する。
送信画像における信号レベルをsとし、送信画像におけるS/N比をrとした場合、式(6)から式(12)が得られる。キャプチャ画像における利得に対する雑音レベルを表す関数G(g)、送信画像で許容できる最小S/N比rlimを用いると、式(12)から式(13)が得られ、さらに最小の値を表す関数Min()を用いると、式(14)が得られる。キャプチャ時の利得gが、式(14)又は、式(14)を変形した式(15)を満たせば、どの送信画像に対しても、S/N比がrlim以上になることを保証する事ができる。なお、信号レベルsを送信画像の画素値の平均値とした場合、sは式(16)によって算出できる。
Figure 2008131475
Figure 2008131475
Figure 2008131475
Figure 2008131475
Figure 2008131475
図9は、実施例2における画角又は視線方向変更時の動作フローチャートである。ユーザがクライアント装置50の画角設定装置56によって画角の変更を指示するか、視線方向設定装置54によって視線方向の変更を指示したりすると、制御装置64が、新たな画角又は視線方向の設定値をネットワーク40を介して撮像装置10に通知する。撮像装置10の制御装置30は、この要求を受信する(S21)。
制御装置30は、画角又は視線方向のいずれかの設定値を受けると(S21)、カメラパラメータ算出装置28の処理を開始させる。カメラパラメータ算出装置28は、画角又は視線方向を変更した後の送信画像の信号レベルsと切出し画像の画像幅X’で表される値s・X’の最小値Min(s・X’)を算出する(S22)。
さらに、式(15)で示した最大利得算出式を用いて、全ての送信画像におけるS/N比がrlim以上になることが保証される最大の利得、即ち制限利得Glimが算出される(S23)。
現在の画像の明度とカメラパラメータから入射光の輝度が算出され、閾値との比較が行われる(S24)。この閾値は、絞りやシャッタースピードの調整によって利得をGlim以下に変更可能な輝度であり、予め求められた値である。
入射光の輝度が閾値以上であれば(S24)、制御装置30は、撮像素子14の利得を、Glimを超えない最大の値に変更し(S25)、キャプチャ画像全体に対して適正露出になるようにシャッタスピードと絞り値を調整する(S26)。他方、入射光の輝度が閾値未満であれば(S24)、制御装置30は、撮像素子14の利得をGlim以上の値に変更する(S25)。
S26又はS28の後、クライアント装置50からの画角設定値又は視線方向設定値に合わせてキャプチャ画像の切り出し範囲を変更し、変更後の切出し範囲から画像を切り出す(S27)。
図10は、定数kによってG(g)がG(g)=k・gで表される場合の、Min(s・X’)に対するGlimの変化を表すグラフである。G(g)=k・gとした場合、数式(15)から数式(17)が得られる。
Figure 2008131475
G(g)=k・gの場合には、gはMin(s・X’)に対して線形に変化する。ここで、撮像装置10の利得の下限値をGminとすると、Min(s・X’)が(Gmin・X)/(k・nlim)未満の場合はGlim<Gminになる。このとき、図7に示すように、利得gが常にGlimを上回ることになるので、輝度がE1”以上の値であっても、送信画像のS/N比が許容S/N比以上に収まらない場合がある。撮像装置10の利得の上限値をGmaxとすると、Min(s・X’)が(Gmax・X)/(k・nlim)より大きい場合、Glim>Gmaxになる。そして、図8に示すように、利得gが常にGlimを下回ることになるので、全ての送信画像のS/N比は輝度全域で許容S/N比以上に収まることになる。
このように、本実施例では、切り出し範囲により算出される利得制御範囲で利得と露出を制御するので、全ての送信画像に対して雑音レベルを一定値以下に、及び/又はS/N比を一定値以上に制御でき、出力画像の画質を保証できる。
本発明の実施例1に係る撮像システムの概略構成ブロック図である。 画像切出し処理装置での切出し処理とリサイズ処理装置でのリサイズ処理を行うイメージ図である。 本実施例に係る画角変更時の動作フローチャートである。 画角変更前の輝度信号に対して利得、透過率及び露光時間との関係を示すグラフである。 画角変更後の輝度信号に対して利得、透過率及び露光時間との関係を示すグラフである。 定数kによってG(g)がG(g)=k・gで表される場合の、Min(X’)に対するGlimの変化を表すグラフである。 Min(X’)が(Gmin・X)/(k・nlim)未満の場合の利得変化を表すグラフである。 Min(X’)が(Gmax・X)/(k・nlim)より大きい場合の利得変化を表すグラフである。 本実施例に係る画角又は視線方向変更時のフローチャートである。 定数kによってG(g)がG(g)=k・gで表される場合の、Min(s・X’)に対するGlimの変化を表すグラフである。
符号の説明
10 撮像装置
12 光学系
14 CCD撮像素子
16 キャプチャ処理装置
18 画像切出し処理装置
20 リサイズ処理装置
22 符号化処理装置
24 メモリ
26 通信装置
28 画像パラメータ算出装置
30 制御装置
32 バス
40 ネットワーク
50 クライアント装置
52 画像表示装置
54 視線方向設定装置
56 画角設定装置
58 復号化処理装置
60 メモリ
62 通信装置
64 制御装置
66 バス

Claims (4)

  1. 光学像を電気画像信号に変換する撮像手段であって、利得を制御自在な撮像手段と、
    切出し範囲指定信号に従い、当該撮像手段による撮影画像から当該切出し範囲指定信号で指定される切出し範囲の部分画像を切り出す切出し処理手段と、
    当該切出し処理手段で切り出される部分画像の、所定画像サイズへの変換後の画像での雑音レベルの許容範囲と、画像サイズ変換比と、当該撮像手段の出力画像における雑音レベルと利得の対応関係とから当該撮像手段の許容最大利得を決定する許容最大利得決定手段と、
    当該許容最大利得以下の利得に当該撮像手段の当該利得を規制する利得制御手段
    とを具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 当該雑音許容値が、雑音レベルであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 当該雑音許容値が、信号対雑音比であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 更に、当該撮像手段の露光量を規制する露光量規制手段を具備し、
    当該利得制御手段が、当該撮像手段の当該利得を規制した状態で、当該露光量制御規制により当該撮像手段の露光量を制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の撮像装置。
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