JP2008131083A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の無線局を有した無線通信システムで、例えば、アドホック通信を行うに際して、効果的な暗号化を行う。
【解決手段】無線局により伝送される信号には、データと、データの発信元情報と、データの宛先情報と、信号の送信元情報と、信号の受信先情報が含まれる。発信元となる無線局は、データ、発信元情報、宛先情報、送信元情報及び受信先情報を暗号化して信号を無線により送信し、中継局となる無線局は、無線により受信した信号に含まれるデータ、発信元情報及び宛先情報については受信時の暗号化されたままの状態で、送信元情報及び受信先情報については新たな情報へ置き換えて暗号化して、受信した信号を中継する信号を無線により送信し、宛先となる無線局は、無線により受信した信号に含まれるデータを復号する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばアドホック通信を行う無線通信システムに関し、特に、効果的な暗号化を行う無線通信システムに関する。
アドホック通信では、直接には電波が到達しない局間の通信に対して、相互に電波が到達する位置にある1又は複数の局で中継することによって、発信元の局から宛先の局へデータを伝送させることが行われる。一方、無線通信では、その通信内容を第三者に知られないようにするために暗号が使用されることが多い。暗号化をアドホック通信に適用する場合には、例えば、各局で電波を受信したときに暗号を解き、受信した信号が中継すべき信号であったときには、新たな鍵で再度暗号化して送信する方法が用いられている。
しかしながら、このように一旦暗号を解いてその同じ情報を別の鍵で再暗号化することは、暗号の好ましい使い方ではない。
図4には、アドホック通信系を構成する無線局の配置の一例を示してある。図4において、A、B、C、Dはそれぞれ無線局を示しており、それぞれを中心として囲む円(破線)はそれぞれの局による電波の到達範囲を示している。
本例では、無線局Aと無線局Cや、無線局Cと無線局Dや、無線局Dと無線局Bは、それぞれ電波の到達範囲内にあるが、無線局Aと無線局B、Dや、無線局Cと無線局Bは、電波が到達しない距離に位置している。
このような状況で無線局Aが無線局Bへデータを伝送する場合、無線局Aは、そのデータの発信元が無線局Aであり宛先が無線局Bであることをメッセージ中に表示した上で、そのデータを無線局Aからの到達範囲にある無線局Cに向けて無線により送信する。無線局Cはそのデータを受信して中継して無線局Dに向けて無線により送信し、無線局Dはそのデータを受信して中継して無線局Bに向けて無線により送信する。無線局Bは、そのデータを受信して、そのデータの宛先が自局であることを検知してそのデータを取り込む。
図5には、上記のような中継動作を実現するために用いられる各無線局からの送信信号のフォーマットの一例として、無線局Aからの送信信号と、無線局Cからの送信信号と、無線局Dからの送信信号を示してある。
各送信信号は、4個のアドレス信号と、伝送データとで構成される。
4個のアドレス信号の内、先頭の2個のアドレス部分は電波の受信局を指定するアドレス(受信局アドレス)と送信局を示すアドレス(送信局アドレス)であり、その後の2個のアドレス部分は伝送データの宛先を指定するアドレス(宛先アドレス)と発信元を示すアドレス(発信元アドレス)である。
ここで、アドレスAD1は無線局Aのアドレスであり、アドレスAD2は無線局Bのアドレスであり、アドレスAD3は無線局Cのアドレスであり、アドレスAD4は無線局Dのアドレスである。各無線局のアドレスの情報としては、各無線局を識別する番号などの情報が用いられる。
従って、図4の例では、信号中における後側の2個のアドレス部分は、データの宛先である無線局BのアドレスAD2と、データの発信元である無線局AのアドレスAD1になり、また、先頭の2個のアドレス部分は、中継のたびに異なったアドレスになる。例えば、無線局Cからの送信信号では、その伝送データが無線局Aから無線局Bに宛てたデータであり、無線局Dを受信先に指定して無線局Cが送信していることを示している。
このような信号を暗号化して伝送する場合には、例えば、1回の無線伝送毎に独立に、送信側での暗号化及び受信側での復号を行っている。
図6には、このような暗号化が行われる場合における各無線局からの送信信号のフォーマットの一例として、無線局Aからの送信信号と、無線局Cからの送信信号と、無線局Dからの送信信号を示してある。
図6において、各信号名の添え字a、c、dは、元の符号が暗号化されていることを示しており、aは無線局Aの鍵により暗号化されたものを表しており、cは無線局Cの鍵により暗号化されたものを表しており、dは無線局Dの鍵により暗号化されたものを表している。
無線局Aから無線局Cへの伝送では、信号の全て(AD3、AD1、AD2、AD1、データ)が無線局Aの送信時点における鍵に従って暗号化されて送信され、無線局Cで復号されて元の符号列に戻される。無線局Cから無線局Dへの伝送では、その元に戻された符号列が無線局Cの送信時点における鍵に従って再度暗号化されて送信され、無線局Dで復号されて元の符号列に戻される。更に、無線局Dから無線局Bへの伝送では、その元に戻された符号列が無線局Dの送信時点における鍵に従って再度暗号化されて送信され、無線局Bで復号されて元の符号系列に戻され、受信データとして受け取られる。
このように、宛先アドレスAD2、発信元アドレスAD1、及びデータの部分について見ると、同じ符号を3回異なる鍵で暗号化して送信することになり、暗号の使い方として好ましくない。
特開2003−18234号公報
上述のように、アドホック通信を行う無線通信システムでは、暗号の使用方法について未だに不十分な点があり、更なる開発が要求されていた。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、例えばアドホック通信を行うに際して、効果的な暗号化を行うことができる無線通信システムを提供することを目的とする。具体的には、例えば、アドレス情報やデータを暗号化して秘匿するという目的を実現するとともに、中継局においてデータ等の再暗号化を回避するという目的を実現する。
上記目的を達成するため、本発明では、複数の無線局を有した無線通信システムにおいて、次のような構成とした。
すなわち、前記無線局により伝送される信号には、伝送対象となるデータと、前記データの発信元を識別する発信元情報と、前記データの宛先を識別する宛先情報と、当該信号の送信元を識別する送信元情報と、当該信号の受信先を識別する受信先情報が含まれる。
発信元となる無線局は、前記データ、前記発信元情報、前記宛先情報、前記送信元情報及び前記受信先情報を暗号化して前記信号を無線により送信する。
中継局となる無線局は、無線により受信した信号に含まれる前記データ、前記発信元情報及び前記宛先情報については受信時の暗号化されたままの状態で、前記送信元情報及び前記受信先情報については新たな情報へ置き換えて暗号化して、前記受信した信号を中継する信号を無線により送信する。
宛先となる無線局は、無線により受信した信号に含まれる前記データを復号する。
従って、発信元となる無線局から宛先となる無線局へ他の無線局(中継局)を介して暗号化されたデータを伝送するに際して、中継局では、中継対象となる信号に含まれる全ての部分を再暗号化(一旦復号して再び暗号化)するのではなく、一部分のみを自局で暗号化するため、例えば、アドホック通信を行うに際して、効果的な暗号化を行うことができる。具体的には、例えば、アドレス情報やデータを暗号化して秘匿することを実現するとともに、中継局においてデータ等の再暗号化を回避することを実現することができる。
ここで、発信元や宛先や送信元や送信先を識別する情報としては、種々な情報が用いられてもよく、例えば、各無線局を識別する固有の装置番号や固有の文字列などの情報を用いることができる。
無線局の装置の構成例を示す。
複数の無線局を有する無線通信システムで用いられる当該無線局において、
前記無線局により伝送される信号には、伝送対象となるデータと、前記データの発信元を識別する発信元情報と、前記データの宛先を識別する宛先情報と、当該信号の送信元を識別する送信元情報と、当該信号の受信先を識別する受信先情報が含まれ、
前記無線局は、信号を無線により受信する受信手段と、
信号を無線により送信する送信手段と、
暗号化を行う暗号化手段と、
暗号の復号を行う復号手段と、
中継の経路情報に基づいて次の受信先となる無線局を決定する決定手段と、
発信元の無線局となる場合に、伝送対象となるデータ、発信元情報となる自局を識別する情報、宛先情報、送信元情報となる自局を識別する情報及び受信先情報である前記決定手段により決定された無線局を識別する情報を前記暗号化手段により暗号化し、当該暗号化結果を含む信号を前記送信手段により送信する発信元制御手段と、
前記受信手段により受信された信号に含まれる受信先情報を前記復号手段により復号した結果に基づいて当該受信先情報が自局を識別する情報であるか否かを判定し、そうである場合には、前記受信された信号に含まれる宛先情報を前記復号手段により復号した結果に基づいて当該宛先情報が自局を識別する情報であるか否かを判定し、そうでない場合には、中継局として、受信されたデータと発信元情報と宛先情報については受信時の暗号化されたままの状態で、送信元情報となる自局を識別する情報及び受信先情報となる前記決定手段により決定された無線局を識別する情報については前記暗号化手段により暗号化し、これらを含む信号を前記送信手段により送信する中継制御手段と、
前記受信された信号に含まれる宛先情報を前記復号手段により復号した結果に基づいて当該宛先情報が自局を識別する情報であるか否かを判定し、そうである場合には、受信されたデータを前記復号手段により復号する宛先制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする無線局。
以上説明したように、本発明に係る無線通信システムによると、例えば、アドホック通信を行うに際して、効果的な暗号化を行うことができ、具体的には、アドレス情報やデータを暗号化して秘匿することを実現するとともに、中継局においてデータ等の再暗号化を回避することを実現することができる。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
本発明の第1実施例を説明する。
図1には、本例の無線通信システムを構成する端末局となる無線局の系統の一例(無線局の装置の構成の一例)を示してある。
本例の無線局は、送信メモリ1と、暗号化部2と、変調回路3と、送信回路4と、送受スイッチ(送受SW)5と、アンテナ6と、受信回路7と、復調回路8と、中継データメモリ9と、暗号解読部10と、受信メモリ11と、制御部12を備えている。
制御部12には、送信制御部21と、受信制御部22と、中継制御部23と、ルーティング制御部24を備えている。
本例の無線通信システムでは、一例として、図4に示されるようなアドホック通信を行う。各無線局A、B、C、Dは、図1に示されるような同様な構成を有している。
また、本例では、上記のようなアドホック通信における中継動作を実現するために、一例として、図5に示されるような送信信号のフォーマットを用いる。
ここで、アドレスAD1は無線局Aのアドレスであり、アドレスAD2は無線局Bのアドレスであり、アドレスAD3は無線局Cのアドレスであり、アドレスAD4は無線局Dのアドレスである。各無線局のアドレスの情報としては、各無線局を識別する番号などの情報が用いられる。
図2には、暗号化が行われる場合における中継動作で用いられる各無線局からの送信信号のフォーマットの一例として、無線局Aからの送信信号と、無線局Cからの送信信号と、無線局Dからの送信信号を示してある。
図2において、各信号名の添え字a、c、dは、元の符号が暗号化されていることを示しており、aは無線局Aの鍵により暗号化されたものを表しており、cは無線局Cの鍵により暗号化されたものを表しており、dは無線局Dの鍵により暗号化されたものを表している。
図2に示されるように、本例では、先頭に位置する2個のアドレスである受信局アドレスと送信局アドレスについては、中継毎にアドレスが置き換わるとともに、暗号化も別の鍵(本例では、送信局の鍵)によって行われるが、その後に続くデータ部分(宛先アドレスと発信元アドレスとデータ)については、中継局は発信局で暗号化されたままの符号を変えずに送信する。
具体的には、無線局Aから無線局Cへの伝送では、信号の全て(AD3、AD1、AD2、AD1、データ)が無線局Aの送信時点における鍵に従って暗号化されて送信される。無線局Cから無線局Dへの伝送では、先頭の受信局アドレス(AD4)と送信局アドレス(AD3)については無線局Cの送信時点における鍵に従って暗号化されて送信され、それに続く他の信号部分(AD2、AD1、データ)については前記無線局Aの鍵に従って暗号化されたままの状態で送信される。同様に、無線局Dから無線局Bへの伝送では、先頭の受信局アドレス(AD2)と送信局アドレス(AD4)については無線局Dの送信時点における鍵に従って暗号化されて送信され、それに続く他の信号部分(AD2、AD1、データ)については前記無線局Aの鍵に従って暗号化されたままの状態で送信される。
このような処理により、本例では、中継によって変化しない宛先アドレスと発信元アドレスとデータの部分については、発信局で暗号化されたままの符号で中継され、このため、同じ符号を複数回暗号化することなく、中継伝送を行うことができる。このことは、暗号の強度を維持するために大きな効果を発揮することができる。
また、本例では、暗号化の方式の一例として、共通鍵暗号化の方式が用いられており、具体的には、各無線局が使用する暗号鍵は予めすべての無線局に配布されてメモリに記憶されており、各無線局はメモリに記憶された共通の暗号鍵を使用して暗号化や復号(暗号解読)を行う。
したがって、本例のネットワークでは任意の無線局からの送信信号を他のすべての無線局で復号できる。
次に、本例の無線局において行われる動作の一例を示す。
本例では、データは、宛先アドレスと発信元アドレスが付けられた状態で受け渡し及び伝送され、メモリに一時的に記憶(蓄積)されるものとする。
データの送信では、外部から入力されて送信メモリ1に一時記憶された送信対象となるデータをそのメモリから読み出し、そのデータの宛先アドレスを検出して、次の受信先となる局を制御部12が有する経路情報に基づいて求め、求めた次の受信先局のアドレスと自局のアドレスを送信メモリ1から読み出したデータの先頭に付加する。そして、そのデータを暗号化部2で暗号化し、変調回路3で所定の変調方式により変調し、送信回路4で無線周波数の信号へ変換して増幅し、送受スイッチ5を通してアンテナ6から無線送信する。
ここで、暗号化部2は、先頭に位置する受信局アドレス及び送信局を示す自局アドレスの部分とその後に続く他のデータ部分とを分けて暗号解読することができるように暗号化を行う。
データの受信では、アンテナ6により無線受信した信号を送受スイッチ5を通して受信回路7に入力し、受信回路7で周波数変換して増幅し、復調回路8で復調し、中継データメモリ9及び暗号解読部10に入力する。
暗号解読部10は、先頭に位置する受信局アドレス及び送信局アドレスの部分の解読に引き続いて、必要に応じて、その後に続くデータ部分(ここには、宛先アドレスと発信元アドレスも含まれる)の解読を行う。
次に、暗号解読により暗号を解かれた信号について、先頭に位置する受信局アドレスを検出して、自局により受信する必要があるか否か(つまり、自局が受信先に指定されているか否か)を判定し、受信の必要がなければそのまま待ち受け状態へ戻る。
一方、自局が受信先に指定されている場合には、受信信号中の宛先アドレスを検出して、自局が宛先に指定されているか否かを判定する。
自局が宛先に指定されていた場合には、そのまま受信を続け、暗号解読部10からの出力データを受信メモリ11に一時記憶する。受信メモリ11に蓄積されたデータは、受信終了後に適宜外部へ出力される。
また、自局が受信先に指定されているが、宛先ではない場合には、その宛先アドレスを記憶し、データ部分(ここには、宛先アドレスと発信元アドレスも含まれる)を暗号解読されていない状態のままで中継データメモリ9に記憶する。そして、受信が終了した後に、記憶した宛先アドレスを検出して、次の受信先を制御部12が有する経路情報に基づいて決定し、決定した次の受信先のアドレスと自局アドレスを暗号化部2により暗号化して先頭に付加して、中継データメモリ9からデータ部分(ここには、宛先アドレスと発信元アドレスも含まれる)を読み出して、変調回路3や送信回路4や送受スイッチ5やアンテナ6により無線送信する。
ここで、アドホック通信における各無線局間の伝送に関する伝送経路を表す経路情報は、例えば、システムを構成する各無線局が、ルーティング制御信号と呼ばれる信号を他局に向けて送信し、他局からのルーティング制御信号を受信して、受信したルーティング制御信号の情報で自局のルーティング制御信号の内容を変更して送信するというように、制御信号の交換を繰り返すことによって生成される。ルーティング制御信号は、送信では制御部12で生成して暗号化部2で暗号化して送信し、受信では暗号解読部10で暗号解読したものを制御部12で受けて処理する。
制御部12は、無線局における送受信動作の全体を制御するものであり、データ送信の動作を制御する送信制御部21の機能と、待ち受けやアドレスの解読やデータ受信の動作を制御する受信制御部22の機能と、中継時における受信した中継データの蓄積や送信等の動作を制御する中継制御部23の機能と、ルーティング制御信号の送受信や経路情報の作成及び記憶や宛先アドレスからの受信局アドレス(受信先の局)の決定等の処理を行うルーティング制御部24の機能から構成されている。
なお、アドホック通信において中継の経路(ルート)を決定するアルゴリズムとしては、種々なものが用いられてもよく、例えば、標準化団体IETF(Internet Engineering Task Force)の標準方式などを用いることができる。
次に、図3を参照して、本例の無線局において行われる中継処理の手順の一例を示す。本例では、待ち受け状態において中継対象となるデータを受信して、受信したデータを送信する処理について示す。
無線局では、待ち受け状態において、信号を受信すると、まず、信号中で先頭に位置する受信局アドレスと送信局アドレスを受信し(ステップS1)、これらの暗号を復号(解読)して(ステップS2)、自局が受信局であるか否かを判定する(ステップS3)。
自局が受信局であった場合には、引き続いて、宛先アドレス、発信元アドレス、データを受信する(ステップS4)。その中の宛先アドレスの部分の暗号を復号して(ステップS5)、自局が宛先局であるか否かを判定する(ステップS6)。
自局が宛先局であった場合には、発信元アドレス、データについても暗号を復号し(ステップS11)、復号したデータを取り込んで自局宛ての受信データに対する所定の処理を行う。その後、待ち受け状態へ戻る。
一方、自局が受信局であるが、自局が宛先局ではなかった場合には、メモリに記憶されている経路情報に基づいて、宛先アドレスから次の中継局(次の受信局)のアドレスを決定する(ステップS7)。そして、決定した中継局のアドレスと自局のアドレスをそれぞれ受信局アドレスと送信局アドレスとして新たに暗号化して(ステップS8)、送信し(ステップS9)、それに続いて、受信した宛先アドレス、発信元アドレス、データを、受信した暗号を復号しない符号のままで送信する(ステップS10)。その後、待ち受け状態へ戻る。
以上のように、本例では、複数の無線局がアドホック通信網を構成して、直接電波が到達しない2つの局間の通信を、それらの間にあって相互に電波が到達する関係にある1又は複数の局で中継することによって行い、そこで伝送されるアドレス情報及びデータを暗号化して伝送するシステムにおいて、発信元の局は、電波の受信先(受信局)、電波の送信元(送信局)、データの宛先(宛先局)、データの発信元(発信局)という全てのアドレス情報及びデータを暗号化して送信し、中継を行う局は、中継電波の受信局と送信局を示すアドレス部分についてはその中継電波の受信局と送信局のアドレス情報へ置き換えて新たな暗号化を行い、他の部分(宛先アドレス、発信元アドレス、データ)については受信した符号列をそのままで再送信する。このように、本例の中継局は、暗号化データのアドホック通信において、伝送ルート上のノードに応じて変更されるアドレス情報部分(受信局アドレス及び送信局アドレス)のみについて、暗号解読と再暗号化を行う。
従って、本例では、アドホック通信系で暗号化を行ってデータを伝送する場合に、中継を行う無線局(中継局)は、受信局アドレスと送信局アドレスについては中継毎に異なったアドレスへ置き換わることから新たに暗号化を行って送信する一方、宛先アドレスと発信元アドレスとデータの部分については、受信された暗号化されたままの符号をそのまま再送信するため、例えば、中継局において中継するデータ(本例では、宛先アドレス、発信元アドレス、データ)の暗号を一旦復号して別の鍵で再暗号化するといった処理を回避することができ、効率的で効果的な暗号化通信を実現することができる。具体的には、本例では、アドレス情報(受信局アドレス、送信局アドレス、宛先アドレス、発信元アドレス)やデータを暗号化して秘匿するとともに、中継局においてデータ等(宛先アドレス、発信元アドレス、データ)の再暗号化を回避することを実現することができる。
なお、本例の無線局では、アンテナ6や送受スイッチ5や受信回路7や復調回路8により受信を行う機能により受信手段が構成されており、変調回路3や送信回路4や送受スイッチ5やアンテナ6により送信を行う機能により送信手段が構成されており、暗号化部2の機能により暗号化手段が構成されており、暗号解読部10の機能により復号手段が構成されており、制御部12のルーティング制御部24により経路(ルート)の情報や宛先に基づいて次の受信局を決定する機能により決定手段が構成されており、制御部12の送信制御部21によりデータの発信元としての制御を行う機能により発信元制御手段が構成されており、制御部12の受信制御部22やルーティング制御部24や中継制御部23や送信制御部21によりデータの中継局としての制御を行う機能により中継制御手段が構成されており、制御部12の受信制御部22によりデータの宛先としての制御を行う機能により宛先制御手段が構成されている。
本発明の第2実施例を説明する。
本実施例では、第1実施例に係る無線通信システムにおいて、ブロードキャスト伝送を行う場合を示す。
ブロードキャスト伝送では、宛先アドレス及び受信先アドレスの情報としてブロードキャストであることを示す特定のコード(例えば、“FFFF”というコードなど)を付して、送信を行う。
中継局は、ブロードキャストの信号を受信した場合には、その宛先アドレスに基づいて自局も宛先の1つであると認識して、そのデータの暗号を復号して受信処理するとともに、受信局アドレスはブロードキャストを示す特定のコードのままとし、自局のアドレスを送信局アドレスに設定し、これらのアドレスを暗号化し、他のアドレス及びデータ(本例では、宛先アドレス、発信元アドレス、データ)については受信時の暗号化されたままの状態で、受信信号を再送信する。
以上のように、本例では、暗号化データのアドホック通信において、ブロードキャスト伝送を行うことができ、中継局において受信したブロードキャストのデータの暗号を復号して取得することができるとともに、そのブロードキャストの信号を再送信して他の局へ伝送することができる。
なお、ブロードキャストの中継方法としては、例えば、全ての局に受信データを再送信する方法と、制御信号のやりとりの中で中継局を指定しておく方法があるが、いずれの方法においても、受信先アドレスの扱いとして本例の方法(例えば、FFFF)を用いることができる。
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
本発明の一実施例に係る無線局の装置の構成例を示す図である。 本発明の一実施例に係る暗号化を行った信号のフォーマットの一例を示す図である。 本発明の一実施例に係る中継処理の手順の一例を示す図である。 アドホック通信系の一例を示す図である。 アドホック通信における信号のフォーマットの一例を示す図である。 暗号化を行った信号のフォーマットの一例を示す図である。
符号の説明
1・・送信メモリ、 2・・暗号化部、 3・・変調回路、 4・・送信回路、 5・・送受スイッチ、 6・・アンテナ、 7・・受信回路、 8・・復調回路、 9・・中継データメモリ、 10・・暗号解読部、 11・・受信メモリ、 12・・制御部、 21・・送信制御部、 22・・受信制御部、 23・・中継制御部、 24・・ルーティング制御部、

Claims (1)

  1. 複数の無線局を有した無線通信システムにおいて、
    前記無線局により伝送される信号には、伝送対象となるデータと、前記データの発信元を識別する発信元情報と、前記データの宛先を識別する宛先情報と、当該信号の送信元を識別する送信元情報と、当該信号の受信先を識別する受信先情報が含まれ、
    発信元となる無線局は、前記データ、前記発信元情報、前記宛先情報、前記送信元情報及び前記受信先情報を暗号化して前記信号を無線により送信し、
    中継局となる無線局は、無線により受信した信号に含まれる前記データ、前記発信元情報及び前記宛先情報については受信時の暗号化されたままの状態で、前記送信元情報及び前記受信先情報については新たな情報へ置き換えて暗号化して、前記受信した信号を中継する信号を無線により送信し、
    宛先となる無線局は、無線により受信した信号に含まれる前記データを復号する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
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