JP2008123414A - ストレージ管理装置、計算機システムおよびストレージ管理方法 - Google Patents

ストレージ管理装置、計算機システムおよびストレージ管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ストレージ装置の記憶領域をホスト計算機に提供する計算機システムにおいて、ホスト計算機による記憶領域のマウントと、その記憶領域に対するメンテナンスとが同時に行われることを防止する。
【解決手段】計算機システム10におけるストレージ管理装置60は、ホスト計算機30がストレージ装置50のLU590をマウント中でない場合、メンテナンス装置70にメンテナンスを指示し、メンテナンス装置70がストレージ装置50のLU590をメンテナンス中でない場合、ホスト計算機30がストレージ装置50のLU590をマウントするのを許可する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ストレージ装置の記憶領域をネットワーク経由でホスト計算機に提供するストレージ技術に関し、特に、シンクライアントシステムが適用されたホスト計算機に、ストレージ装置の記憶領域をネットワーク経由で提供する技術に関する。
ストレージ装置およびホスト計算機を備える計算機システムでは、ストレージ装置から提供される記憶領域をホスト計算機が円滑に利用できるように、ストレージ装置の記憶領域に対して種々のメンテナンスが行われる。ストレージ装置の記憶領域に対するメンテナンスには、記憶領域に保存されたデータのバックアップ、記憶領域の記憶容量拡張、記憶領域の初期化などが含まれる。下記特許文献1および2には、ストレージ装置の記憶領域に対してメンテナンスを実行する技術が開示されている。
特開2005−122611号公報 特開2004−38934号公報
計算機システムにおける情報漏洩の防止を図るためにシンクライアントシステムをホスト計算機に適用することが考えられるが、シンクライアントシステムを適用した場合におけるストレージ装置の記憶領域に対するメンテナンスに関して十分な考慮がなされていなかった。例えば、シンクライアントシステムが適用されたホスト計算機は、シンクライアントからの要求に応じた任意のタイミングでストレージ装置の記憶領域をマウントする必要があるため、ホスト計算機による記憶領域のマウントと、その記憶領域に対するメンテナンスとが同時に行われてしまった場合、ストレージ装置の記憶領域に保存されたデータが破壊されてしまう可能性があった。
本発明は、上記した課題を踏まえ、ストレージ装置の記憶領域をホスト計算機に提供する計算機システムにおいて、ホスト計算機による記憶領域のマウントと、その記憶領域に対するメンテナンスとが同時に行われることを防止するストレージ技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の一形態であるストレージ管理装置は、データを記憶する記憶領域を提供するストレージ装置と、前記ストレージ装置の記憶領域をネットワーク経由でマウントするホスト計算機と、前記ストレージ装置の記憶領域をメンテナンスするメンテナンス装置とを備える計算機システムにおいて、前記ストレージ装置の記憶領域に対するアクセスを管理するストレージ管理装置であって、予め設定されたメンテナンスの予定に応じて、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウント中であるか否かを判断するマウント判断部と、前記ホスト計算機が前記記憶領域をマウント中でないと前記マウント判断部によって判断された場合、前記メンテナンス装置に前記予定されたメンテナンスを実行するように指示するメンテナンス実行指示部と、前記ホスト計算機が起動するのを検知するホストオン検知部と、前記ホストオン検知部によって検知された前記ホスト計算機の起動に応じて、前記メンテナンス装置が前記ストレージ装置の記憶領域をメンテナンス中であるか否かを判断するメンテナンス判断部と、前記メンテナンス装置が前記記憶領域をメンテナンス中でないと前記メンテナンス判断部によって判断された場合、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウントするのを許可するマウント許可部とを備えることを特徴とする。このストレージ管理装置によれば、ストレージ装置の記憶領域に対するメンテナンスは、ホスト計算機が記憶領域をマウント中でない場合に実行される一方、ホスト計算機によるマウントは、メンテナンス中でない場合に実行される。その結果、ホスト計算機による記憶領域のマウントと、その記憶領域に対するメンテナンスとが同時に行われることを防止することができる。
上述のストレージ管理装置は、次の態様を採ることもできる。例えば、前記ホストオン検知部は、前記ホスト計算機が起動する際に該ホスト計算機から送信されるホストオン通知を受信するオン通知受信部と、前記オン通知受信部によって受信されたホストオン通知に基づいて、前記ホスト計算機が起動するのを検知するオン通知検知部とを含むとしても良い。これによって、ストレージ管理装置は、ホスト計算機に問い合わせを行う必要なく、ホスト計算機の起動を検知することができる。
また、前記オン通知受信部によって受信されるホストオン通知は、IPMI(Intelligent Platform Management Interface)規格に準拠して前記ホスト計算機との間でやり取りされる情報を含むとしても良い。これによって、ストレージ管理装置は、ホスト計算機のアーキテクチャに依存することなく、ホストオン通知をホスト計算機から取得することができる。
また、ストレージ管理装置は、更に、前記ホスト計算機が稼働を終了するのを検知するホストオフ検知部を備え、前記マウント判断部は、前記ホストオン検知部によって検知された前記ホスト計算機の起動および前記ホストオフ検知部によって検知された前記ホスト計算機の稼働終了に基づいて、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウント中であるか否かを判断するアクセス検知判断部を含むとしても良い。これによって、ストレージ管理装置は、ホスト計算機に問い合わせを行う必要なく、ホスト計算機がストレージ装置の記憶領域をマウント中であるか否かを判断することができる。
また、前記ホストオフ検知部は、前記ホスト計算機が稼働を終了する際に該ホスト計算機から送信されるホストオフ通知を受信するオフ通知受信部と、前記オフ通知受信部によって受信されたホストオフ通知に基づいて、前記ホスト計算機が稼働を終了するのを検知するオフ通知検知部とを含むとしても良い。これによって、ストレージ管理装置は、ホスト計算機に問い合わせを行う必要なく、ホスト計算機の稼働終了を検知することができる。
また、前記オフ通知受信部によって受信されるホストオフ通知は、IPMI規格に準拠して前記ホスト計算機との間でやり取りされる情報を含むとしても良い。これによって、ストレージ管理装置は、ホスト計算機のアーキテクチャに依存することなく、ホストオフ通知をホスト計算機から取得することができる。
また、ストレージ管理装置は、更に、前記ホスト計算機を駆動する電源のオンオフを示す電源情報を、IPMI規格に準拠して前記ホスト計算機から取得する電源情報取得部を備え、前記マウント判断部は、前記電源情報取得部によって取得された電源情報に基づいて、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウント中であるか否かを判断する電源情報判断部を含むとしても良い。これによって、ストレージ管理装置は、ホスト計算機がストレージ装置の記憶領域をマウント中であるか否かを、ホスト計算機のアーキテクチャに依存することなく、ホスト計算機の電源のオンオフに基づいて判断することができる。
また、ストレージ管理装置は、更に、前記メンテナンス装置による前記ストレージ装置の記憶領域に対するメンテナンスの実行状況を示すメンテナンス情報を、IPMI規格に準拠して前記ホスト計算機に送信するメンテナンス情報送信部を備えても良い。これによって、ストレージ管理装置は、ホスト計算機のアーキテクチャに依存することなく、メンテナンス情報をホスト計算機に送信することができる。その結果、ホスト計算機は、IPMI規格に準拠した通信ログに記録されたメンテナンス情報を確認することによって、ストレージ装置の記憶領域に対するメンテナンスの実行情報を判断することができる。
また、ストレージ管理装置は、更に、前記ホスト計算機が前記記憶領域をマウント中であると前記マウント判断部によって判断された場合、前記予定されたメンテナンスの実行を、少なくとも該マウントの終了まで延期するメンテナンス延期部を備えても良い。これによって、ホスト計算機によるマウントのために実行されなかったメンテナンスを、ホスト計算機によるアンマウントの後で実行することができる。
また、ストレージ管理装置は、更に、前記メンテナンス装置が前記記憶領域をメンテナンス中であると前記メンテナンス判断部によって判断された場合、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウントするのを禁止するマウント禁止部を備えても良い。これによって、メンテナンス中にホスト計算機が起動した場合に、メンテナンス中の記憶領域がホスト計算機によってマウントされてしまうことを防止することができる。
また、ストレージ管理装置は、更に、前記メンテナンス装置が前記記憶領域をメンテナンス中であると前記メンテナンス判断部によって判断された場合、前記メンテナンス装置に該実行中のメンテナンスを中断するように指示するメンテナンス中断指示部と、前記メンテナンス中断指示部に従って前記メンテナンス装置が前記実行中のメンテナンスを中断した場合、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウントするのを許可する中断マウント許可部とを備えても良い。これによって、メンテナンス中にホスト計算機が起動した場合に、メンテナンス中の記憶領域がホスト計算機によってマウントされてしまうことを防止しつつ、ホスト計算機によるマウントを実現することができる。
また、ストレージ管理装置は、更に、前記ホスト計算機によるマウントと、前記メンテナンス装置によるメンテナンスとの間の優先度を示す優先度テーブルを管理する優先度管理部と、前記メンテナンス装置が前記記憶領域をメンテナンス中であると前記メンテナンス判断部によって判断された場合、該実行中のメンテナンスの優先度と、前記ホスト計算機によるマウントとの間の優先度を、前記優先度テーブルに基づいて判断する優先度判断部と、前記実行中のメンテナンスの優先度が前記ホスト計算機によるマウントの優先度よりも低いと前記優先度判断部によって判断された場合、前記メンテナンス装置に該実行中のメンテナンスを中断するように指示するメンテナンス中断指示部と、前記メンテナンス中断指示部に従って前記メンテナンス装置が前記実行中のメンテナンスを中断した場合、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウントするのを許可する中断マウント許可部と、前記実行中のメンテナンスの優先度が前記ホスト計算機によるマウントの優先度よりも高いと前記優先度判断部によって判断された場合、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウントするのを禁止するマウント禁止部とを備えても良い。これによって、メンテナンス中にホスト計算機が起動した場合に、メンテナンス中の記憶領域がホスト計算機によってマウントされてしまうことを防止しつつ、実行中のメンテナンスとの優先度に応じてホスト計算機によるマウントを実現することができる。
また、前記優先度テーブルは、前記メンテナンス装置によるメンテナンスの種類毎に、前記ホスト計算機によるマウントとの間の優先度を示す情報を含むとしても良い。これによって、メンテナンスの中断がストレージ装置の記憶領域に与える影響をメンテナンスの種類毎に考慮して、マウントとメンテナンスとの間の優先度を設定することができる。例えば、前記メンテナンス装置によるメンテナンスは、記憶容量拡張,初期化,バックアップ,ウィルススキャン,ソフトウェアインストール,ソフトウェアアップデートの少なくとも一つを含むとしても良い。
また、前記ホスト計算機によるマウントは、iSCSI(Internet Small Computer System Interface)規格およびファイバチャネル(Fibre Channel)規格の少なくとも一方に準拠して実行されても良い。このように、ホスト計算機のファイルシステムが、ストレージ装置におけるメンテナンスを認識できない場合であっても、ストレージ管理装置によって、ホスト計算機による記憶領域のマウントと、ストレージ装置の記憶領域に対するメンテナンスとが同時に行われることを防止することができる。
本発明の他の形態として、本発明の一形態である計算機システムは、データを記憶する記憶領域を提供するストレージ装置と、前記ストレージ装置の記憶領域をネットワーク経由でマウントするホスト計算機と、前記ストレージ装置の記憶領域をメンテナンスするメンテナンス装置とを備える計算機システムであって、予め設定されたメンテナンスの予定に応じて、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウント中であるか否かを判断するマウント判断部と、前記ホスト計算機が前記記憶領域をマウント中でないと前記マウント判断部によって判断された場合、前記メンテナンス装置に前記予定されたメンテナンスを実行するように指示するメンテナンス実行指示部と、前記ホスト計算機が起動するのを検知するホストオン検知部と、前記ホストオン検知部によって検知された前記ホスト計算機の起動に応じて、前記メンテナンス装置が前記ストレージ装置の記憶領域をメンテナンス中であるか否かを判断するメンテナンス判断部と、前記メンテナンス装置が前記記憶領域をメンテナンス中でないと前記メンテナンス判断部によって判断された場合、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウントするのを許可するマウント許可部とを備えることを特徴とする。この計算機システムによれば、ストレージ装置の記憶領域に対するメンテナンスは、ホスト計算機が記憶領域をマウント中でない場合に実行される一方、ホスト計算機によるマウントは、メンテナンス中でない場合に実行される。その結果、ホスト計算機による記憶領域のマウントと、その記憶領域に対するメンテナンスとが同時に行われることを防止することができる。
上述の計算機システムは、次の態様を採ることもできる。例えば、前記ホスト計算機は、IPMI規格に準拠して、該ホスト計算機を駆動する電源のオンオフを示す電源情報を管理する電源管理部を含み、更に、IPMI規格に準拠して、前記電源情報を前記ホスト計算機の電源管理部から取得する電源情報取得部を備え、前記マウント判断部は、前記電源情報取得部によって取得された電源情報に基づいて、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウント中であるか否かを判断する電源情報判断部を含むとしても良い。これによって、ホスト計算機がストレージ装置の記憶領域をマウント中であるか否かを、ホスト計算機のアーキテクチャに依存することなく、ホスト計算機の電源のオンオフに基づいて判断することができる。
また、計算機システムは、更に、前記メンテナンス装置による前記ストレージ装置の記憶領域に対するメンテナンスの実行状況を示すメンテナンス情報を、IPMI規格に準拠して前記ホスト計算機に送信するメンテナンス情報送信部を備え、前記ホスト計算機は、前記メンテナンス情報送信部から送信されたメンテナンス情報を、IPMI規格に準拠した通信ログとして記憶するログ記憶部と、前記マウント許可部との間で通信異常が発生した場合、前記通信ログとして記憶されたメンテナンス情報に基づいて、前記メンテナンス装置によるメンテナンスの実行状況を判断するログ判断部と、前記メンテナンス装置が前記記憶領域をメンテナンス中でないと前記ログ判断部によって判断された場合、前記ストレージ装置の記憶領域をマウントするマウント実行部とを含むとしても良い。これによって、ホスト計算機とマウント許可部と間で通信異常(例えば、マウント許可部のダウン、ネットワーク上の障害など)が発生した場合であっても、ホスト計算機は、IPMI規格に準拠した通信ログに記録されたメンテナンス情報に基づいて、メンテナンス中を避けてストレージ装置の記憶領域をマウントすることができる。
また、計算機システムは、更に、前記ホスト計算機と協働してデータ処理を実現するクライアントを備え、前記ホスト計算機の起動は、前記クライアントからの起動要求に基づいて実行されるとしても良い。このように、ホスト計算機が、クライアントからの要求に応じた任意のタイミングでストレージ装置の記憶領域をマウントする必要がある場合であっても、ホスト計算機による記憶領域のマウントと、その記憶領域に対するメンテナンスとが同時に行われることを防止することができる。また、前記クライアントは、予め記録されたデータ以外のデータを内部に保存する機能を持たないシンクライアントとしても良い。
本発明の他の形態として、本発明の一形態であるマウント管理方法は、データを記憶する記憶領域を提供するストレージ装置と、前記ストレージ装置の記憶領域をネットワーク経由でマウントするホスト計算機と、前記ストレージ装置の記憶領域をメンテナンスするメンテナンス装置とを備える計算機システムにおいて、前記ストレージ装置の記憶領域に対するアクセスを管理するストレージ管理方法であって、前記コンピュータが、予め設定されたメンテナンスの予定に応じて、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウント中であるか否かを判断する工程と、前記ホスト計算機が前記記憶領域をマウント中でないと前記マウント判断部によって判断された場合、前記コンピュータが、前記メンテナンス装置に前記予定されたメンテナンスを実行するように指示する工程と、前記コンピュータが、前記ホスト計算機が起動するのを検知する工程と、前記コンピュータが、前記ホストオン検知部によって検知された前記ホスト計算機の起動に応じて、前記メンテナンス装置が前記ストレージ装置の記憶領域をメンテナンス中であるか否かを判断する工程と、前記メンテナンス装置が前記記憶領域をメンテナンス中でないと前記メンテナンス判断部によって判断された場合、前記コンピュータが、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウントするのを許可する工程とを備えることを特徴とする。このマウント管理方法によれば、ストレージ装置の記憶領域に対するメンテナンスは、ホスト計算機が記憶領域をマウント中でない場合に実行される一方、ホスト計算機によるマウントは、メンテナンス中でない場合に実行される。その結果、ホスト計算機による記憶領域のマウントと、その記憶領域に対するメンテナンスとが同時に行われることを防止することができる。
本発明の形態は、ストレージ管理装置,計算機システム,マウント管理方法の各形態に限るものではなく、例えば、ホスト計算機,ストレージ装置、メンテナンス装置など計算機システムを構成する各装置の他、これら各装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラム、これらのプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体などの種々の形態に適用することも可能である。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
以上説明した本発明の構成および作用を一層明らかにするために、以下本発明を適用した計算機システムについて説明する。
A.計算機システムの構成
図1は、計算機システム10の概略構成を示す説明図である。計算機システム10は、データを記憶する記憶領域を提供するストレージ装置50と、ストレージ装置50から提供された記憶領域をマウントしてデータを読み書きするホスト計算機30と、ホスト計算機30によるデータの一元管理の下でホスト計算機30と協働してデータ処理を実現するシンクライアント20と、ホスト計算機30およびシンクライアント20の稼働を管理するホスト管理装置40と、ストレージ装置50の記憶領域を保守管理するメンテナンス装置70と、ホスト計算機30およびメンテナンス装置70の稼働を管理するストレージ管理装置60とを備える。なお、図1では、図面の簡略化を目的として、シンクライアント20を一台のみ示すが、実際には、計算機システム10は、複数のシンクライアント20を備える。
図1の計算機システム10は、更に、シンクライアント20,ホスト計算機30,ホスト管理装置40,ストレージ装置50,ストレージ管理装置60の各装置の間を通信可能に接続するネットワーク92と、ストレージ装置50,ストレージ管理装置60,メンテナンス装置70の各装置の間を通信可能に接続する管理ネットワーク94とを備える。本実施例では、管理ネットワーク94は、ネットワーク92から分離されているが、他の実施形態として、管理ネットワーク94は、ネットワーク92の一部として構成されても良い。本実施例では、ネットワーク92および管理ネットワーク94において、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)に基づくデータ通信が行われる。
本実施例では、計算機システム10のストレージ装置50は、複数のハーディスクドライブ(HDD(Hard Disk Drive))550をRAID(Redundant Arrays of Independent (Inexpensive) Disks、レイド)技術で管理することによって論理的に構成された論理ユニット(LU(Logical Unit))590を、記憶領域としてホスト計算機30に提供する。なお、ストレージ装置50のLU590を構成する記憶デバイスは、HDDに限るものではなく、半導体メモリであっても良く、また、HDDおよび半導体メモリの組み合わせであっても良い。
本実施例では、計算機システム10のホスト計算機30は、シンクライアント20からの起動要求に応じて起動する。起動の際、ホスト計算機30は、ホスト管理装置40およびストレージ管理装置60の管理下で、ネットワーク92を介してストレージ装置50のLU590をマウントする。本実施例では、ホスト計算機30とストレージ装置50との間の通信は、iSCSI(Internet Small Computer System Interface)規格に準拠して行われるが、他の実施形態として、ファイバチャネル(Fibre Channel, FC)規格に準拠して行っても良い。例えば、他の実施形態としてファイバチャネルに準拠した接続を行う場合、計算機システム10は、ネットワーク92とは別にファイバチャネルネットワーク(FCネットワーク)を備え、ホスト計算機30およびストレージ装置50の各々は、FCネットワークとデータのやり取りを行うファイバチャネル用ネットワークアダプタを備えることによって、FCネットワークに接続しても良い。
本実施例では、ホスト計算機30がストレージ装置50のLU590をマウントして起動した後、シンクライアント20がユーザから受け付けた入力データは、シンクライアント20からホスト計算機30に送信される。シンクライアント20から入力データを受信したホスト計算機30は、シンクライアント20からの入力データに基づいて、ストレージ装置50のLU590を利用して種々の演算処理を実行する。ホスト計算機30によって実行された演算処理の結果は、画像データとしてホスト計算機30からシンクライアント20に送信される。シンクライアント20は、ホスト計算機30から受信した画像データを表示する。
図2は、計算機システム10におけるシンクライアント20の詳細構成を主に示す説明図である。計算機システム10のシンクライアント20は、シンクライアント20の各部を制御するセントラルプロセッシングユニット(Central Processing Unit、以下、CPUという)210と、CPU210によって取り扱われるデータを記憶するメモリ220と、ネットワーク92を介したデータのやり取りを行うネットワークインタフェース230と、画像を表示するディスプレイ252と、ユーザからの操作入力を受け付けるキーボード254およびマウス256とを備える。
シンクライアント20のメモリ220には、CPU210を動作させるプログラムとして、オペレーティングシステム(Operating System、OS)282の他、種々のアプリケーションソフトウェア(Application Software)が記憶される。本実施例では、メモリ220に記憶されたアプリケーションソフトウェアは、シンクライアントシステムのユーザ端末として動作するためにホスト計算機30に接続する機能をCPU210に実現させるためのホスト接続プログラム284を含む。
図3は、計算機システム10におけるホスト計算機30の詳細構成を主に示す説明図である。計算機システム10のホスト計算機30は、複数のシンクライアント20毎にそれぞれ対応付けられた複数のクライアントブレード32を備える。本実施例では、複数のクライアントブレード32の各々は、対応付けられたシンクライアント20の代わりに一台のパーソナルコンピュータとしてデータ処理を実行する機能を備える。
ホスト計算機30のクライアントブレード32は、クライアントブレード32の各部を制御するCPU310と、CPU310によって取り扱われるデータを記憶するメモリ320と、ネットワーク92を介したデータのやり取りを行うネットワークインタフェース330と、IPMI(Intelligent Platform Management Interface)規格に準拠してクライアントブレード32の電源制御(電源オン・オフ・再起動)を行う電源管理部360とを備える。クライアントブレード32の電源管理部360は、IPMI規格に準拠した通信ログを記憶するログ記憶部362を備える。本実施例では、電源管理部360は、IPMIファームウェアを有するワンチップマイクロコンピュータを含む。
クライアントブレード32のメモリ320には、CPU310を動作させるプログラムとして、オペレーティングシステム382の他、種々のアプリケーションソフトウェアが記憶される。本実施例では、メモリ320に記憶されたアプリケーションソフトウェアは、シンクライアントシステムのサーバとして動作するためにシンクライアント20に接続する機能をCPU310に実現させるためのシンクライアント接続プログラム384と、ストレージ装置50のLU590をマウントおよびアンマウントする機能をCPU310に実現させるためのストレージ接続プログラム386とを含む。
本実施例では、ホスト計算機30のクライアントブレード32は、シンクライアント20のユーザによって操作されるアプリケーションソフトウェアやファイルなどのユーザデータをストレージ装置50のLU590に保存するため、それらのユーザデータを保存するためのHDDや半導体メモリを備えないが、他の実施形態として、クライアントブレード32は、ストレージ装置50のLU590と併用してユーザデータを保存するためのHDDや半導体メモリを備えても良い。
図4は、計算機システム10におけるホスト管理装置40の詳細構成を主に示す説明図である。計算機システム10のホスト管理装置40は、ホスト管理装置40の各部を制御するCPU410と、CPU410によって取り扱われるデータを記憶するメモリ420およびHDD450と、ネットワーク92を介したデータのやり取りを行うネットワークインタフェース430とを備える。
ホスト管理装置40のメモリ420には、CPU410を動作させるプログラムとして、オペレーティングシステム482の他、種々のアプリケーションソフトウェアが記憶される。本実施例では、メモリ420に記憶されたアプリケーションソフトウェアは、ホスト計算機30に含まれる複数のクライアントブレード32を総合的に運用管理する機能をCPU410に実現させるためのホスト管理プログラム484と、シンクライアント20がホスト計算機30にアクセスする際のアクセス認証を行う機能をCPU410に実現させるためのシンクライアント認証プログラム486とを備える。本実施例では、ホスト管理装置40のホスト管理プログラム484は、ストレージ装置50のLU590に対するメンテナンスを、ストレージ管理装置60に要求する機能をCPU410に実現させるためのプログラムを含む。ホスト管理装置40のメモリ420には、ホスト計算機30を運用管理するためのデータとして、シンクライアント20を使用するユーザとホスト計算機30との対応関係を示すデータを格納するユーザ・ホスト対応テーブル488が記憶される。
図5は、計算機システム10におけるストレージ装置50の詳細構成を主に示す説明図である。計算機システム10のストレージ装置50は、LU590を構成するための複数のHDD550を備え、更に、ストレージ装置50の各部を制御するCPU510と、CPU510によって取り扱われるデータを記憶するメモリ520と、ホスト計算機30とのネットワーク92を介したデータのやり取りを行うホストインタフェース532と、複数のHDD550とのデータのやり取りを行うディスクインタフェース542と、ホストインタフェース532とディスクインタフェース542との間でやり取りされるデータを一時的に記憶するキャッシュメモリ544と、管理ネットワーク94とのデータのやり取りを行う管理インタフェース534とを備える。
ストレージ装置50のメモリ520には、CPU510を動作させる種々のプログラムが記憶される。本実施例では、メモリ520に記憶されたプログラムは、複数のHDD550をRAID技術で管理することによってLU590を論理的に構成する機能をCPU510に実現させるためのストレージ構成プログラム582と、iSCSIイニシエータとしてアクセスするホスト計算機30およびメンテナンス装置70にiSCSIターゲットとしてLU590を提供する機能をCPU510に実現させるためのアクセス管理プログラム584と、メンテナンス装置70からの指示に基づいてLU590のバックアップ,記憶容量拡張,初期化などのメンテナンスを実行する機能をCPU510に実現させるためのメンテナンスプログラム586を含む。
図6は、計算機システム10におけるストレージ管理装置60の詳細構成を主に示す説明図である。計算機システム10のストレージ管理装置60は、ストレージ管理装置60の各部を制御するCPU610と、CPU610によって取り扱われるデータを記憶するメモリ620およびHDD650と、ネットワーク92および管理ネットワーク94を介したデータのやり取りを行うネットワークインタフェース630とを備える。
ストレージ管理装置60のメモリ620には、CPU610を動作させるプログラムとして、オペレーティングシステム682の他、種々のアプリケーションソフトウェアが記憶される。本実施例では、メモリ620に記憶されたアプリケーションソフトウェアは、ストレージ装置50のLU590に対するホスト計算機30およびメンテナンス装置70によるアクセスを管理する機能をCPU610に実現させるためのストレージ管理プログラム684を含む。ストレージ管理装置60のメモリ620には、ストレージ装置50のLU590に対するアクセスを管理するためのデータとして、ストレージ装置50のLU590におけるマウントおよびメンテナンスの状態を管理するデータを格納するマウント管理テーブル692と、ストレージ装置50のLU590に対するメンテナンスの予定を管理するデータを格納するメンテナンス管理テーブル694と、ホスト計算機30によるLU590のマウントとメンテナンス装置70によるLU590のメンテナンスとの間の優先度を管理するデータを格納するメンテナンス優先度テーブル696とが記憶される。
図7は、ストレージ管理装置60のメモリ620に記憶されたマウント管理テーブル692の一例を示す説明図である。ストレージ管理装置60のマウント管理テーブル692は、ストレージ装置50のLU590を識別する論理ユニット識別番号を格納するテーブル欄6921と、そのLU590をシンクライアント20を通じて利用する権限を有するユーザを識別するユーザ情報を格納するテーブル欄6922と、そのLU590をホスト計算機30がiSCSIマウントするのに用いるiSCSIマウント情報を格納するテーブル欄6924と、そのLU590をマウント中のホスト計算機30を識別するホスト情報を格納するテーブル欄6926と、そのLU590におけるマウント状態を示すマウント情報を格納するテーブル欄6928とを備える。
本実施例では、マウント管理テーブル692のテーブル欄6924には、ストレージ装置50のLU590に対応付けられたiSCSIマウント情報として、そのLU590のネットワーク92における所在を示すIP(Internet Protocol)アドレスと、そのLU590をiSCSIマウントするためのiSCSIイニシエータ名と、そのLU590に付与されるiSCSIターゲット名とが格納される。
本実施例では、マウント管理テーブル692のテーブル欄6926には、ストレージ装置50のLU590に対応付けられたホスト情報として、そのLU590をマウント中のホスト計算機30についてのネットワーク92における所在を示すIPアドレスが格納される。本実施例では、マウント管理テーブル692のテーブル欄6926には、ホスト計算機30がストレージ装置50のLU590をマウントする際、そのホスト計算機30のホスト情報が格納され、その後、そのホスト計算機30がストレージ装置50のLU590をアンマウントする際、そのホスト情報は削除される。
本実施例では、マウント管理テーブル692のテーブル欄6928には、ストレージ装置50のLU590に対応付けられたマウント情報として、「ホストマウント」,「アンマウント」,「メンテナンス」のいずれかの状態を示すマウント情報が格納される。「ホストマウント」状態を示すマウント情報は、そのLU590がホスト計算機30によってマウント中であることを示す。「アンマウント」状態を示すマウント情報は、そのLU590がホスト計算機30によってマウントされていないこと(アンマウント)を示す。「メンテナンス」状態を示すマウント情報は、そのLU590がメンテナンス装置70によってメンテナンスを受けていることを示す。
図8は、ストレージ管理装置60のメモリ620に記憶されたメンテナンス管理テーブル694の一例を示す説明図である。ストレージ管理装置60のメンテナンス管理テーブル694は、メンテナンス管理テーブル694に登録されたメンテナンスを識別するメンテナンス登録番号を格納するテーブル欄6941と、そのメンテナンスの実行対象であるストレージ装置50のLU590を識別する論理ユニット識別番号を格納するテーブル欄6942と、そのメンテナンスの種類を識別するメンテナンス種別番号を格納するテーブル欄6943と、そのメンテナンスの種別名を示す種別名情報を格納するテーブル欄6944と、そのメンテナンスの実行態様を示す態様情報を格納するテーブル欄6945と、そのメンテナンスの登録設定をストレージ管理装置60に要求した要求元を特定する要求元情報を格納するテーブル欄6946と、そのメンテナンスの実行状況を示す状況情報を格納するテーブル欄6948とを備える。
本実施例では、メンテナンス管理テーブル694のテーブル欄6945には、メンテナンスの実行態様を示す態様情報として、例えば、メンテナンスの種類が「記憶容量拡張」である場合、ストレージ装置50のLU590が拡張される拡張容量を示す情報が格納され、メンテナンスの種類が「ウィルススキャン」である場合、ストレージ装置50のLU590をスキャンする範囲を示す情報が格納され、メンテナンスの種類が「バックアップ」である場合、ストレージ装置50のLU590をバックアップする範囲を示す情報が格納される。
本実施例では、メンテナンス管理テーブル694のテーブル欄6946には、メンテナンスの要求元を示す要求元情報として、その要求元の所在を特定するIPアドレスが格納される。本実施例では、メンテナンスの要求元は、ホスト管理装置40およびホスト計算機30を含む。
本実施例では、メンテナンス管理テーブル694のテーブル欄6948には、メンテナンスの実行状況を示す状況情報として、「待機中」,「実行中」,「完了」のいずれかの状態を示す状況情報が格納される。「待機中」を示す状況情報は、メンテナンスの実行が予定されている状況を示す。「実行中」を示す状況情報は、メンテナンスが現在実行されている状況を示す。「完了」を示す状況情報は、メンテナンスの実行が完了している状況を示す。
図9は、ストレージ管理装置60のメモリ620に記憶されたメンテナンス優先度テーブル696の一例を示す説明図である。ストレージ管理装置60のメンテナンス優先度テーブル696は、ストレージ装置50のLU590に対するメンテナンスの種類を識別するメンテナンス種別番号を格納するテーブル欄6961と、そのメンテナンスの種別名を示す種別名情報を格納するテーブル欄6962と、そのメンテナンスとホスト計算機30によるマウントとの間の優先度を示す優先度情報を格納するテーブル欄6964とを備える。
本実施例では、メンテナンス優先度テーブル696に規定されたメンテナンスの種類は、ストレージ装置50のLU590に設定された記憶容量を拡張する「記憶容量拡張」と、LU590に設定された記憶領域を初期化する「論理ユニット初期化」と、LU590の記憶領域に感染するコンピュータウィルスを調査する「ウィルススキャン」と、LU590の記憶領域に記憶されたデータのコピーを保存する「バックアップ」と、LU590の記憶領域にソフトウェアをシンクライアント20によって利用可能にインストールする「ソフトウェアインストール」と、LU590の記憶領域にインストールされたソフトウェアを更新する「ソフトウェアアップデート」とを含む。
本実施例では、メンテナンス優先度テーブル696のテーブル欄6964には、メンテナンスとホスト計算機30によるマウントとの間の優先度を示す優先度情報として、ホスト計算機30がマウントを要求するストレージ装置50のLU590に対してメンテナンスが実行中である場合に、その実行中のメンテナンスを中断するか否かを示す情報が格納される。本実施例では、ホスト計算機30がマウントを要求する場合に実行を中断しないメンテナンス種類は、「記憶容量拡張」,「論理ユニット初期化」を含む。本実施例では、ホスト計算機30がマウントを要求する場合に実行を中断するメンテナンス種類は、「ウィルススキャン」,「バックアップ」,「ソフトウェアインストール」,「ソフトウェアアップデート」を含む。
図10は、計算機システム10におけるメンテナンス装置70の詳細構成を主に示す説明図である。計算機システム10のメンテナンス装置70は、メンテナンス装置70の各部を制御するCPU710と、CPU710によって取り扱われるデータを記憶するメモリ720およびHDD750と、管理ネットワーク94を介したデータのやり取りを行うネットワークインタフェース730とを備える。
メンテナンス装置70のメモリ720には、CPU710を動作させるプログラムとして、オペレーティングシステム782の他、種々のアプリケーションソフトウェアが記憶される。本実施例では、メモリ720に記憶されたアプリケーションソフトウェアは、ストレージ管理装置60からの指示に基づいてストレージ装置50のLU590に対するメンテナンスを実行する機能をCPU710に実行させるためのメンテナンスプログラム784を含む。
B.計算機システムの動作
B1.マウント動作
図11は、計算機システム10におけるホスト計算機30が実行するホストマウント処理(ステップS3100)を示すフローチャートである。図11のホストマウント処理(ステップS3100)は、シンクライアント20からの要求に基づいてホスト計算機30がシンクライアントシステムのサーバとして起動するための処理を含む。本実施例では、図11のホストマウント処理(ステップS3100)は、ホスト計算機30のCPU310によるソフトウェアに基づく動作によって実現される。本実施例では、ホスト計算機30の電源管理部360が、シンクライアント20からのIPMIコマンドに基づいて、ホスト計算機30のクライアントブレード32を駆動する電源をオンした後、ホスト計算機30のCPU310は、図11のホストマウント処理(ステップS3100)を開始する。
計算機システム10のホスト計算機30は、図11のホストマウント処理(ステップS3100)を開始すると、シンクライアント20からの要求に基づいて、シンクライアントシステムのサーバとして起動するための初期設定を行う起動処理を開始する(ステップS3105)。本実施例では、ホスト計算機30は、起動処理(ステップS3105)において、シンクライアント20から送信されるユーザ情報やパスワードを用いたシンクライアント20の認証を、ホスト管理装置40と協働して実行する。
ホスト計算機30において起動処理が開始された後(ステップS3105)、ホスト計算機30は、ストレージ装置50のLU590をiSCSIマウントするためのiSCSIマウント情報の提供をストレージ管理装置60に要求する(ステップS3110)。本実施例では、ホスト計算機30は、iSCSIマウント情報の提供を要求するコマンド[DiskInfoReq]をストレージ管理装置60に送信する。本実施例では、ホスト計算機30からストレージ管理装置60に送信されるコマンド[DiskInfoReq]は、シンクライアント20のユーザを識別するユーザ情報と、ホスト計算機30を識別するホスト情報とを含む。
ホスト計算機30によってコマンド[DiskInfoReq]がストレージ管理装置60に送信された後(ステップS3110)、ホスト計算機30は、iSCSIマウント情報をストレージ管理装置60から受信する(ステップS3120)。本実施例では、ホスト計算機30は、iSCSIマウント情報を含むコマンド[DiskInfo]をストレージ管理装置60から受信する。本実施例では、コマンド[DiskInfo]に含まれるiSCSIマウント情報は、ストレージ管理装置60のマウント管理テーブル692に規定された情報を含み、その情報は、ユーザ情報に対応付けられたLU590の所在を示すIPアドレスと、そのLU590をiSCSIマウントするためのiSCSIイニシエータ名と、そのLU590に付与されるiSCSIターゲット名とを含む。
iSCSIマウント情報がホスト計算機30によって受信された後(ステップS3120)、ホスト計算機30は、ストレージ装置50のLU590をマウントするための起動準備が整ったこと示すホストオン通知[PC_ON]をストレージ管理装置60に送信する(ステップS3130)。本実施例では、ホストオン通知[PC_ON]は、ホスト計算機30からストレージ管理装置60に送信されるIPMIコマンドに含まれる。
ホストオン通知[PC_ON]がホスト計算機30によって送信された後(ステップS3130)、ホスト計算機30は、iSCSIマウントの可否を示すマウント可否応答をストレージ管理装置60から受信する(ステップS3140)。本実施例では、ホスト計算機30にiSCSIマウントを許可するコマンド[PC_ON_OK]と、ホスト計算機30にiSCSIマウントを禁止するコマンド[PC_ON_NG]とのいずれか一方が、マウント可否応答に含まれる。
マウント可否応答がマウント可能であることを示す場合(ステップS3150)、ホスト計算機30は、ストレージ管理装置60から受信したiSCSIマウント情報に基づいてストレージ装置50のLU590をマウントするためのiSCSIマウント処理を実行する(ステップS3160)。本実施例では、iSCSIマウント処理(ステップS3160)において、iSCSIイニシエータであるホスト計算機30からiSCSIターゲットであるストレージ装置50のLU590にマウント要求が送信された後、ストレージ装置50からホスト計算機30にマウント応答が返信されることによって、ホスト計算機30によるLU590のマウントが実行される。
一方、マウント可否応答がマウント不可であることを示す場合(ステップS3150)、ホスト計算機30は、予め設定された期間(例えば、10秒間)、待機した後(ステップS3156)、前述したホストオン通知[PC_ON]の送信(ステップS3130)からの処理を実行する。
また、前述したiSCSIマウント情報の受信(ステップS3120)やマウント可否応答の受信(ステップS3140)が実行されずにタイムアウト期間(例えば、10秒間)を経過してタイムアウトした場合、ホスト計算機30は、電源管理部360のログ記憶部362にIPMI通信ログとして記録されたメンテナンス情報を確認し(ステップS3152)、マウント対象であるストレージ装置50のLU590がメンテナンス中であるか否かを判断する(ステップS3154)。なお、電源管理部360のログ記憶部362におけるメンテナンス情報の記録についての詳細は後述する。
ログ記憶部362に記録されたメンテナンス情報がメンテナンス中を示す場合(ステップS3154)、ホスト計算機30は、そのメンテナンスに応じた期間(例えば、10秒間)、待機した後(ステップS3156)、前述したホストオン通知[PC_ON]の送信(ステップS3130)からの処理を実行する。一方、ログ記憶部362に記録されたメンテナンス情報がメンテナンス中でないことを示す場合(ステップS3154)、ホスト計算機30は、iSCSIマウント処理を実行する(ステップS3160)。これによって、ホスト計算機30は、ストレージ管理装置60がダウンした場合であっても、ストレージ装置50のLU590をマウントすることができる。
図12は、計算機システム10におけるストレージ管理装置60が実行するマウント情報提供処理(ステップS6100)を示すフローチャートである。図12のマウント情報提供処理(ステップS6100)は、ホスト計算機30にiSCSIマウント情報を提供するための処理を含む。本実施例では、図12のマウント情報提供処理(ステップS6100)は、ストレージ管理装置60のCPU610によるソフトウェアに基づく動作によって実現される。本実施例では、ホスト計算機30によってコマンド[DiskInfoReq]がストレージ管理装置60に送信された場合(図11のステップS3110)、ストレージ管理装置60のCPU610は、図12のマウント情報提供処理(ステップS6100)を開始する。
計算機システム10のストレージ管理装置60は、図12のマウント情報提供処理(ステップS6100)を開始すると、ユーザ情報およびホスト情報を含むコマンド[DiskInfoReq]をホスト計算機30から受信する(ステップS6110)。その後、ストレージ管理装置60は、ホスト計算機30から受信したコマンド[DiskInfoReq]に含まれるユーザ情報に対応する論理ユニット識別番号を、マウント管理テーブル692を参照して特定する(ステップS6112)。その後、ストレージ管理装置60は、ホスト計算機30から受信したコマンド[DiskInfoReq]に含まれるホスト情報を、特定された論理ユニット識別番号に対応するマウント管理テーブル692のテーブル欄6926に記録する(ステップS6114)。その後、ストレージ管理装置60は、特定された論理ユニット識別番号に対応するiSCSIマウント情報を、マウント管理テーブル692から読み出す(ステップS6116)。
その後、ストレージ管理装置60は、マウント管理テーブル692から読み出したiSCSIマウント情報を含むコマンド[DiskInfo]を、ホスト計算機30に送信する(ステップS6120)。本実施例では、コマンド[DiskInfo]に対するホスト計算機30からの応答受信が実行されずにタイムアウト期間(例えば、10秒間)を経過してタイムアウトした場合、ストレージ管理装置60は、再度、コマンド[DiskInfo]をホスト計算機30に送信する(ステップS6120)。
図13および図14は、計算機システム10におけるストレージ管理装置60が実行するマウント可否判断処理(ステップS6200)を示すフローチャートである。図13および図14のマウント可否判断処理(ステップS6200)は、ホスト計算機30によるマウントを許可するか否かを判断するための処理を含む。本実施例では、図13および図14のマウント可否判断処理(ステップS6200)は、ストレージ管理装置60のCPU610によるソフトウェアに基づく動作によって実現される。本実施例では、ホスト計算機30によってコマンド[PC_ON]がストレージ管理装置60に送信された場合(図11のステップS3130)、ストレージ管理装置60のCPU610は、図13および図14のマウント可否判断処理(ステップS6200)を開始する。
計算機システム10のストレージ管理装置60は、図13および図14のマウント可否判断処理(ステップS6200)を開始すると、ホストオン通知[PC_ON]をホスト計算機30から受信する(ステップS6202)。その後、ストレージ管理装置60は、ホストオン通知[PC_ON]に含まれるホスト情報に対応する論理ユニット識別番号を、マウント管理テーブル692を参照して特定する(ステップS6204)。その後、ストレージ管理装置60は、ホストオン通知[PC_ON]で特定されたストレージ装置50のLU590におけるマウント状態を、マウント管理テーブル692のマウント情報を参照して確認する(ステップS6206)。
マウント管理テーブル692のマウント情報が「アンマウント」を示す場合(ステップS6208)、ストレージ管理装置60は、ホスト計算機30にiSCSIマウントを許可するマウント許可メッセージとして、コマンド[PC_ON_OK]を生成し(ステップS6210)、マウント管理テーブル692のテーブル欄6928に記録されたマウント情報を、「アンマウント」から「ホストマウント」へと変更する(ステップS6220)。その後、ストレージ管理装置60は、生成したコマンド[PC_ON_OK]を、マウント可否応答としてホスト計算機30に送信する(ステップS6270)。本実施例では、マウント可否応答に対するホスト計算機30からの応答受信が実行されずにタイムアウト期間(例えば、10秒間)を経過してタイムアウトした場合、ストレージ管理装置60は、再度、マウント可否応答をホスト計算機30に送信する(ステップS6272)。
一方、マウント管理テーブル692のマウント情報が「メンテナンス」を示す場合(ステップS6208)、ストレージ管理装置60は、ホストオン通知[PC_ON]で特定されたストレージ装置50のLU590に対して実行中のメンテナンスの種類を、メンテナンス管理テーブル694のメンテナンス種別番号を参照して確認する(ステップS6220)。その後、ストレージ管理装置60は、メンテナンス管理テーブル694によって確認されたメンテナンス種別番号に基づいて、実行中メンテナンスとホスト計算機30によるマウントとの間の優先度を、メンテナンス優先度テーブル696の優先度情報を参照して確認する(ステップS6222)。
メンテナンス優先度テーブル696の優先度情報が「中断可能」を示す場合(ステップS6224)、ストレージ管理装置60は、実行中メンテナンスの中断をメンテナンス装置70に要求する(ステップS6230)。その後、ストレージ管理装置60は、メンテナンス装置70によるメンテナンスの中断を確認すると(ステップS6232,S6234)、メンテナンス管理テーブル694のテーブル欄6948に記録された状況情報を、「実行中」から「待機中」へと変更する(ステップS6240)。
その後、ストレージ管理装置60は、メンテナンスの中断を示すメンテナンス情報を含むIPMIコマンドを、ホスト計算機30の電源管理部360に送信する(ステップS6242)。これによって、ホスト計算機30において、メンテナンスの中断を示すメンテナンス情報が、IPMI通信ログとして電源管理部360のログ記憶部362に記録される。なお、ホスト計算機30のログ記憶部362に記録されたメンテナンス情報は、ホスト計算機30のホストマウント処理(図11、ステップS3100)においてメンテナンスの処理状況を確認するために参照される(図11のステップS3154)。
図13および図14の説明に戻り、IPMIコマンドがホスト計算機30のログ記憶部362に記録された後(ステップS6242)、ストレージ管理装置60は、コマンド[PC_ON_OK]の生成(ステップS6210)からの処理を実行する。
メンテナンス優先度テーブル696の優先度情報が「中断不可」を示す場合や(ステップS6224)、メンテナンス装置70がメンテナンスを中断しない場合(ステップS6234)、ストレージ管理装置60は、ホスト計算機30にiSCSIマウントを禁止するマウント禁止メッセージとして、コマンド[PC_ON_NG]を生成する(ステップS6250)。その後、ストレージ管理装置60は、生成したコマンド[PC_ON_NG]を、マウント可否応答としてホスト計算機30に送信する(ステップS6270)。
B2.アンマウント動作
図15は、計算機システム10におけるホスト計算機30が実行するホストアンマウント処理(ステップS3200)を示すフローチャートである。図15のホストアンマウント処理(ステップS3200)は、シンクライアント20からの要求に基づいてホスト計算機30がシンクライアントシステムのサーバとしての稼働を終了するための処理を含む。本実施例では、図15のホストアンマウント処理(ステップS3200)は、ホスト計算機30のCPU310によるソフトウェアに基づく動作によって実現される。本実施例では、ホスト計算機30のCPU310は、シンクライアント20から処理終了(シャットダウン)の要求を受信した場合に、図15のホストアンマウント処理(ステップS3200)を開始する。
計算機システム10のホスト計算機30は、図15のホストアンマウント処理(ステップS3200)を開始すると、シンクライアント20からの要求に基づいて、シンクライアントシステムのサーバとしての稼働を終了するための稼働終了処理を開始する(ステップS3210)。その後、ホスト計算機30は、iSCSIマウントしているストレージ装置50のLU590をアンマウントするためのiSCSIアンマウント処理を実行する(ステップS3220)。本実施例では、iSCSIアンマウント処理(ステップS3220)において、iSCSIイニシエータであるホスト計算機30からiSCSIターゲットであるストレージ装置50のLU590にアンマウント要求が送信された後、ストレージ装置50からホスト計算機30にアンマウント応答が返信されることによって、ホスト計算機30によるLU590のアンマウントが実行される。iSCSIアンマウント処理を実行した後(ステップS3220)、ホスト計算機30は、ホスト計算機30がシンクライアントシステムのサーバとしての稼働を終了することを示すホストオフ通知[PC_OFF]をストレージ管理装置60に送信する(ステップS3230)。本実施例では、ホストオン通知[PC_ON]は、ホスト計算機30からストレージ管理装置60に送信されるIPMIコマンドに含まれる。
図16は、計算機システム10におけるストレージ管理装置60が実行するアンマウント受付処理(ステップS6300)を示すフローチャートである。図16のアンマウント受付処理(ステップS6300)は、ホスト計算機30によるアンマウントを検知する処理を含む。本実施例では、図16のアンマウント受付処理(ステップS6300)は、ストレージ管理装置60のCPU610によるソフトウェアに基づく動作によって実現される。本実施例では、ホスト計算機30によってホストオフ通知[PC_OFF]がストレージ管理装置60に送信された場合(図15のステップS3230)、ストレージ管理装置60のCPU610は、図16のアンマウント受付処理(ステップS6300)を開始する。
計算機システム10のストレージ管理装置60は、図16のアンマウント受付処理(ステップS6300)を開始すると、ホストオフ通知[PC_OFF]をホスト計算機30から受信する(ステップS6330)。その後、ストレージ管理装置60は、ホストオフ通知[PC_OFF]に含まれるホスト情報に対応する論理ユニット識別番号を、マウント管理テーブル692を参照して特定する(ステップS6340)。その後、ストレージ管理装置60は、ホストオフ通知[PC_OFF]で特定された論理ユニット識別番号のマウント状態を示すマウント管理テーブル692のテーブル欄6928に記録されたマウント情報を、「ホストマウント」から「アンマウント」へと変更する(ステップS6350)。
B3.メンテナンス動作
図17は、計算機システム10におけるストレージ管理装置60が実行するメンテナンス設定処理(ステップS6400)を示すフローチャートである。図17のメンテナンス設定処理(ステップS6400)は、ストレージ管理装置60のメンテナンス管理テーブル694にメンテナンスの予定を新規に設定するための処理を含む。本実施例では、図17のメンテナンス設定処理(ステップS6400)は、ストレージ管理装置60のCPU610によるソフトウェアに基づく動作によって実現される。本実施例では、新規のメンテナンスを登録するためのメンテナンス要求がメンテナンス要求元(例えば、ホスト管理装置40,ホスト計算機30)から送信された場合、ストレージ管理装置60のCPU610は、図17のメンテナンス設定処理(ステップS6400)を開始する。
計算機システム10のストレージ管理装置60は、図17のメンテナンス設定処理(ステップS6400)を開始すると、メンテナンス要求元からメンテナンス要求を受信する(ステップS6410)。その後、ストレージ管理装置60は、メンテナンス要求に含まれる情報に基づいて、新規のメンテナンスをメンテナンス管理テーブル694に登録する(ステップS6420)。その後、ストレージ管理装置60は、ホスト管理装置40から受信したメンテナンス要求に基づいて新規のメンテナンスがメンテナンス管理テーブル694に登録されたことを示すメンテナンス登録通知を、メンテナンス要求元に送信する(ステップS6430)。本実施例では、メンテナンス登録通知に対するホスト管理装置40からの応答受信が実行されずにタイムアウト期間(例えば、10秒間)を経過してタイムアウトした場合、ストレージ管理装置60は、再度、メンテナンス登録通知をメンテナンス要求元に送信する(ステップS6432)。
図18および図19は、計算機システム10におけるストレージ管理装置60が実行するメンテナンス実行処理(ステップS6500)を示すフローチャートである。図18および図19のメンテナンス実行処理(ステップS6500)は、ストレージ管理装置60のメンテナンス管理テーブル694に設定されたメンテナンスをメンテナンス装置70に実行させるための処理を含む。本実施例では、図18および図19のメンテナンス実行処理(ステップS6500)は、ストレージ管理装置60のCPU610によるソフトウェアに基づく動作によって実現される。本実施例では、ストレージ管理装置60のCPU610は、図18および図19のメンテナンス実行処理(ステップS6500)を定期的に実行する。
計算機システム10のストレージ管理装置60は、図18および図19のメンテナンス実行処理(ステップS6500)を開始すると、メンテナンス管理テーブル694に登録された最初の登録メンテナンスを特定する(ステップS6502)。本実施例では、最初に特定される登録メンテナンスは、メンテナンス管理テーブル694のテーブル欄6941に記録されたメンテナンス登録番号の順序に基づいて決定される。本実施例では、図18および図19のメンテナンス実行処理(ステップS6500)において、最初の登録メンテナンスについての処理が終了した後、メンテナンス登録番号の順序に従って、後続の登録メンテナンスについての処理が次々に開始される(ステップS6570,S6572)。
メンテナンス管理テーブル694から登録メンテナンスが特定された後(ステップS6502)、ストレージ管理装置60は、登録メンテナンスの状況情報が「待機中」であることを、メンテナンス管理テーブル694のテーブル欄6948を参照して確認する(ステップS6510)。その後、ストレージ管理装置60は、登録メンテナンスの実行対象となるストレージ装置50のLU590を、メンテナンス管理テーブル694のテーブル欄6942を参照して論理ユニット識別番号で特定する(ステップS6512)。その後、ストレージ管理装置60は、論理ユニット識別番号で特定されたストレージ装置50のLU590のマウント状態が「アンマウント」であることを、マウント管理テーブル692のテーブル欄6928を参照して確認する(ステップS6516)。
その後、ストレージ管理装置60は、登録メンテナンスの実行対象であるストレージ装置50のLU590が割り当てられたホスト計算機30の電源状態を、そのホスト計算機30の電源管理部360に、IPMIコマンドを用いて問い合わせる(ステップS6520)。本実施例では、ストレージ管理装置60は、ホスト計算機30の電源管理部360に対する問い合わせに先立って、登録メンテナンスの実行対象であるストレージ装置50のLU590が割り当てられたホスト計算機30をホスト管理装置40に問い合わせるが、他の実施形態として、ストレージ管理装置60は、ホスト管理装置40を介してホスト計算機30の電源状態を問い合わせても良い。本実施例では、電源状態の問い合わせに対するホスト計算機30からの応答受信が実行されずにタイムアウト期間(例えば、10秒間)を経過してタイムアウトした場合、ストレージ管理装置60は、再度、電源状態の問い合わせをホスト計算機30に行う(ステップS6522)。
ホスト計算機30の電源状態を示す電源情報を含む応答が受信された後(ステップS6522)、ストレージ管理装置60は、ホスト計算機30からの応答に基づいて、ホスト計算機30の電源がオフであることを確認する(ステップS6524)。その後、ストレージ管理装置60は、マウント管理テーブル692のテーブル欄6928に記録されたマウント情報を、「アンマウント」から「メンテナンス」へと変更する(ステップS6530)。
その後、ストレージ管理装置60は、メンテナンス装置70に登録メンテナンスを実行するように指示する(ステップS6532)。その後、ストレージ管理装置60は、登録メンテナンスが開示されたことをメンテナンス装置70からの応答に基づいて確認すると(ステップS6534,S6536)、メンテナンス管理テーブル694のテーブル欄6948に記録された状況情報を、「待機中」から「実行中」へと変更する(ステップS6540)。
その後、ストレージ管理装置60は、メンテナンスの開始を示すメンテナンス情報を含むIPMIコマンドを、ホスト計算機30の電源管理部360に送信する(ステップS6542)。これによって、ホスト計算機30において、メンテナンスの開始を示すメンテナンス情報が、IPMI通信ログとして電源管理部360のログ記憶部362に記録される。なお、ホスト計算機30のログ記憶部362に記録されたメンテナンス情報は、ホスト計算機30のホストマウント処理(ステップS3100)においてメンテナンスの処理状況を確認するために参照される(図11のステップS3154)。
図18および図19の説明に戻り、メンテナンス情報がホスト計算機30のログ記憶部362に記録された後(ステップS6542)、ストレージ管理装置60は、全ての登録メンテナンスについての処理を終えるまで、最初の登録メンテナンスと同様に、後続の登録メンテナンスについて処理を行う(ステップS6570,S6572)。
一方、登録メンテナンスの実行がメンテナンス装置70に指示された後(ステップS6532)、ストレージ管理装置60は、登録メンテナンスが開示されないことをメンテナンス装置70からの応答に基づいて確認すると(ステップS6534,S6536)、登録メンテナンスの実行をキャンセルして、マウント管理テーブル692のテーブル欄6928に記録されたマウント情報を、「メンテナンス」から「アンマウント」へと変更する(ステップS6560)。その後、ストレージ管理装置60は、全ての登録メンテナンスについての処理を終えるまで、最初の登録メンテナンスと同様に、後続の登録メンテナンスについての処理を行う(ステップS6570,S6572)。
また、登録メンテナンスの状況情報が「待機中」でない場合(ステップS6510)、論理ユニット識別番号で特定されたストレージ装置50のLU590のマウント状態が「アンマウント」でない場合(ステップS6516)、ホスト計算機30からの応答に含まれる電源情報が「電源オン」を示す場合(ステップS6524)、ストレージ管理装置60は、登録メンテナンスの実行をキャンセルして、全ての登録メンテナンスについての処理を終えるまで、最初の登録メンテナンスと同様に、後続の登録メンテナンスについての処理を行う(ステップS6570,S6572)。
図20は、計算機システム10におけるホスト計算機30が実行する電源管理処理(ステップS3600)を示すフローチャートである。図20の電源管理処理(ステップS3600)は、ホスト計算機30の電源状態をホスト計算機30からストレージ管理装置60に通知するための処理を含む。本実施例では、図20の電源管理処理(ステップS3600)は、ホスト計算機30の電源管理部360によるIPMIファームウェアに基づく動作によって実現される。本実施例では、ホスト計算機30の電源管理部360は、ストレージ管理装置60からのIPMIコマンドに基づいて、図20の電源管理処理(ステップS3600)を開始する。
計算機システム10のホスト計算機30は、図20の電源管理処理(ステップS3600)を開始すると、ホスト計算機30の電源状態を問い合わせるためのIPMIコマンドをストレージ管理装置60から受信する(ステップS3610)。その後、ホスト計算機30は、ホスト計算機30における電源状態を確認すると(ステップS3620)、ホスト計算機30の電源状態を示す電源情報を含むIPMIコマンドを、電源状態応答としてストレージ管理装置60に送信する(ステップS3630)。本実施例では、電源状態応答に対するストレージ管理装置60からの応答受信が実行されずにタイムアウト期間(例えば、10秒間)を経過してタイムアウトした場合、ホスト計算機30は、再度、電源状態応答をストレージ管理装置60に送信する(ステップS3640)。
図21は、計算機システム10におけるストレージ管理装置60が実行する完了登録処理(ステップS6600)を示すフローチャートである。図21の完了登録処理(ステップS6600)は、メンテナンスの完了をメンテナンス管理テーブル694に登録するための処理を含む。本実施例では、図21の完了登録処理(ステップS6600)は、ストレージ管理装置60のCPU610によるソフトウェアに基づく動作によって実現される。本実施例では、ストレージ管理装置60のCPU610は、メンテナンス装置70からの通知に基づいて、図21の完了登録処理(ステップS6600)を開始する。
計算機システム10のストレージ管理装置60は、図21の完了登録処理(ステップS6600)を開始すると、ストレージ管理装置60からメンテナンス装置70に指示されたメンテナンスが完了したことを示すメンテナンス完了通知を、メンテナンス装置70から受信する(ステップS6610)、その後、ストレージ管理装置60は、メンテナンス完了通知に基づいてメンテナンス管理テーブル694から完了メンテナンスを特定する(ステップS6620)。その後、ストレージ管理装置60は、メンテナンス管理テーブル694のテーブル欄6948に記録された状況情報を、「実行中」から「完了」へと変更する(ステップS6630)。
その後、ストレージ管理装置60は、メンテナンスの完了を示すメンテナンス情報を含むIPMIコマンドを、ホスト計算機30の電源管理部360に送信する(ステップS6640)。これによって、ホスト計算機30において、メンテナンスの完了を示すメンテナンス情報が、IPMI通信ログとして電源管理部360のログ記憶部362に記録される。なお、ホスト計算機30のログ記憶部362に記録されたメンテナンス情報は、ホスト計算機30のホストマウント処理(ステップS3100)においてメンテナンスの処理状況を確認するために参照される(図11のステップS3154)。
図22は、計算機システム10におけるストレージ管理装置60が実行する完了通知処理(ステップS6700)を示すフローチャートである。図22の完了通知処理(ステップS6700)は、メンテナンスの完了をメンテナンスの要求元に通知するための処理を含む。本実施例では、図22の完了通知処理(ステップS6700)は、ストレージ管理装置60のCPU610によるソフトウェアに基づく動作によって実現される。ストレージ管理装置60のCPU610は、図22の完了通知処理(ステップS6700)を定期的に実行する。
計算機システム10のストレージ管理装置60は、図22の完了通知処理(ステップS6700)を開始すると、メンテナンス管理テーブル694に登録された最初の登録メンテナンスを特定する(ステップS6710)。本実施例では、最初に特定される登録メンテナンスは、メンテナンス管理テーブル694のテーブル欄6941に記録されたメンテナンス登録番号の順序に基づいて決定される。本実施例では、図22の完了通知処理(ステップS6700)において、最初の登録メンテナンスについての処理が終了した後、メンテナンス登録番号の順序に従って、後続の登録メンテナンスについての処理が次々に開始される(ステップS6750,S6752)。
メンテナンス管理テーブル694から登録メンテナンスが特定された後(ステップS6710)、ストレージ管理装置60は、登録メンテナンスの状況情報が「完了」であることを、メンテナンス管理テーブル694のテーブル欄6948を参照して確認する(ステップS6510)。その後、ストレージ管理装置60は、完了メンテナンスの要求元情報を、メンテナンス管理テーブル694のテーブル欄6946を参照して特定する(ステップS6720)。
その後、ストレージ管理装置60は、メンテナンス管理テーブル694で特定した要求元情報に基づいて、メンテナンスが完了したことを示すメンテナンス完了通知を、その完了メンテナンスを要求したメンテナンス要求元(例えば、ホスト管理装置40)に送信する(ステップS6730)。本実施例では、メンテナンス完了通知に対するメンテナンス要求元からの応答受信が実行されずにタイムアウト期間(例えば、10秒間)を経過してタイムアウトした場合、ストレージ管理装置60は、再度、メンテナンス完了通知をメンテナンス要求元に行う(ステップS6732)。メンテナンス要求元からの応答受信が実行された後(ステップS6732)、ストレージ管理装置60は、メンテナンス管理テーブル694から登録メンテナンスを削除する(ステップS6740)。
以上説明した計算機システム10によれば、ストレージ装置50のLU590に対するメンテナンスは、ホスト計算機30がLU590をマウント中でない場合に実行される一方、ホスト計算機30によるマウントは、メンテナンス中でない場合に実行される。その結果、ホスト計算機30によるLU590のマウントと、そのLU590に対するメンテナンスとが同時に行われることを防止することができる。
また、ストレージ管理装置60は、ホスト計算機30から送信されたホストオン通知[PC_ON]に基づいて、ホスト計算機30が起動することを検知するため(ステップS6202)、ストレージ管理装置60は、ホスト計算機30に問い合わせを行う必要なく、ホスト計算機30の起動を検知することができる。
また、ストレージ管理装置60は、ホスト計算機30から送信されたホストオフ通知[PC_OFF]に基づいて、ホスト計算機30が稼働を終了することを検知するため(ステップS6330)、ストレージ管理装置60は、ホスト計算機30に問い合わせを行う必要なく、ホスト計算機30の稼働終了を検知することができる。また、ストレージ管理装置60は、ホストオン通知[PC_ON]およびホストオフ通知[PC_OFF]に基づいて、ホスト計算機30がストレージ装置50のLU590をマウント中であるか否かを判断するため(ステップS6200,S6300,ステップS6516)、ストレージ管理装置60は、ホスト計算機30に問い合わせを行う必要なく、マウント中であるか否かを判断することができる。
また、ホストオン通知[PC_ON]およびホストオフ通知[PC_OFF]は、ホスト計算機30の電源管理部360とストレージ管理装置60との間でやり取りされるIPMIコマンドに含まれるため、ストレージ管理装置60は、ホスト計算機30のアーキテクチャに依存することなく、ホストオン通知[PC_ON]およびホストオフ通知[PC_OFF]をホスト計算機30から取得することができる。
また、ストレージ管理装置60は、ホスト計算機30から取得したIPMIコマンドに含まれる電源情報に基づいて、ホスト計算機30によるマウントを判断するため(ステップS6520,S6522,S6524,S6530)、ストレージ管理装置60は、ホスト計算機30がストレージ装置50のLU590をマウント中であるか否かを、ホスト計算機30のアーキテクチャに依存することなく、ホスト計算機30の電源のオンオフに基づいて判断することができる。
また、ストレージ管理装置60は、ストレージ装置50のLU590がホスト計算機30によってマウント中である場合、そのLU590に対するメンテナンスを、少なくともマウントの終了まで延期するため(ステップS6500)、ホスト計算機30によるマウントのために実行されなかったメンテナンスを、ホスト計算機30によるアンマウントの後で実行することができる。
また、ストレージ管理装置60は、ストレージ装置50のLU590がメンテナンス中である場合、ホスト計算機30によるマウントを禁止するため(ステップS6250)、メンテナンス中のLU590がホスト計算機30によってマウントされてしまうことを防止することができる。また、ストレージ管理装置60は、メンテナンス優先度テーブル696に設定されたメンテナンスの優先度に応じて、実行中のメンテナンスを中断することによって、ホスト計算機30によるマウントを実現するため(ステップS6224)、メンテナンス中のLU590がホスト計算機30によってマウントされてしまうことを防止しつつ、実行中のメンテナンスとの優先度に応じてホスト計算機30によるマウントを実現することができる。また、メンテナンス優先度テーブル696には、メンテナンスの種類毎に、メンテナンスの優先度が設定されるため、メンテナンスの中断がストレージ装置50のLU590に与える影響をメンテナンスの種類毎に考慮して、マウントとメンテナンスとの間の優先度を設定することができる。
C.その他の実施形態:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。例えば、本実施例では、計算機システム10におけるホスト管理装置40,ストレージ装置50,ストレージ管理装置60,メンテナンス装置70の各装置を個別に構成したが、他の形態として、ホスト管理装置40とストレージ管理装置60とを一体に構成しても良いし、ストレージ管理装置60とメンテナンス装置70とを一体に構成しても良いし、ストレージ装置50とメンテナンス装置70とを一体に構成しても良い。
計算機システム10の概略構成を示す説明図である。 計算機システム10におけるシンクライアント20の詳細構成を主に示す説明図である。 計算機システム10におけるホスト計算機30の詳細構成を主に示す説明図である。 計算機システム10におけるホスト管理装置40の詳細構成を主に示す説明図である。 計算機システム10におけるストレージ装置50の詳細構成を主に示す説明図である。 計算機システム10におけるストレージ管理装置60の詳細構成を主に示す説明図である。 ストレージ管理装置60のメモリ620に記憶されたマウント管理テーブル692の一例を示す説明図である。 ストレージ管理装置60のメモリ620に記憶されたメンテナンス管理テーブル694の一例を示す説明図である。 ストレージ管理装置60のメモリ620に記憶されたメンテナンス優先度テーブル696の一例を示す説明図である。 計算機システム10におけるメンテナンス装置70の詳細構成を主に示す説明図である。 計算機システム10におけるホスト計算機30が実行するホストマウント処理(ステップS3100)を示すフローチャートである。 計算機システム10におけるストレージ管理装置60が実行するマウント情報提供処理(ステップS6100)を示すフローチャートである。 計算機システム10におけるストレージ管理装置60が実行するマウント可否判断処理(ステップS6200)を示すフローチャートである。 計算機システム10におけるストレージ管理装置60が実行するマウント可否判断処理(ステップS6200)を示すフローチャートである。 計算機システム10におけるホスト計算機30が実行するホストアンマウント処理(ステップS3200)を示すフローチャートである。 計算機システム10におけるストレージ管理装置60が実行するアンマウント受付処理(ステップS6300)を示すフローチャートである。 計算機システム10におけるストレージ管理装置60が実行するメンテナンス設定処理(ステップS6400)を示すフローチャートである。 計算機システム10におけるストレージ管理装置60が実行するメンテナンス実行処理(ステップS6500)を示すフローチャートである。 計算機システム10におけるストレージ管理装置60が実行するメンテナンス実行処理(ステップS6500)を示すフローチャートである。 計算機システム10におけるホスト計算機30が実行する電源管理処理(ステップS3600)を示すフローチャートである。 計算機システム10におけるストレージ管理装置60が実行する完了登録処理(ステップS6600)を示すフローチャートである。 計算機システム10におけるストレージ管理装置60が実行する完了通知処理(ステップS6700)を示すフローチャートである。
符号の説明
10...計算機システム
20...シンクライアント
30...ホスト計算機
32...クライアントブレード
40...ホスト管理装置
50...ストレージ装置
60...ストレージ管理装置
70...メンテナンス装置
92...ネットワーク
94...管理ネットワーク
210...CPU
220...メモリ
230...ネットワークインタフェース
252...ディスプレイ
254...キーボード
256...マウス
282...オペレーティングシステム
284...ホスト接続プログラム
310...CPU
320...メモリ
330...ネットワークインタフェース
360...電源管理部
362...ログ記憶部
382...オペレーティングシステム
384...シンクライアント接続プログラム
386...ストレージ接続プログラム
410...CPU
420...メモリ
430...ネットワークインタフェース
482...オペレーティングシステム
484...ホスト管理プログラム
486...シンクライアント認証プログラム
488...ホスト対応テーブル
450...HDD
510...CPU
520...メモリ
532...ホストインタフェース
534...管理インタフェース
542...ディスクインタフェース
544...キャッシュメモリ
550...HDD
582...ストレージ構成プログラム
584...アクセス管理プログラム
586...メンテナンスプログラム
590...論理ユニット(LU)
610...CPU
620...メモリ
630...ネットワークインタフェース
650...HDD
682...オペレーティングシステム
684...ストレージ管理プログラム
692...マウント管理テーブル
694...メンテナンス管理テーブル
696...メンテナンス優先度テーブル
710...CPU
720...メモリ
730...ネットワークインタフェース
750...HDD
782...オペレーティングシステム
784...メンテナンスプログラム

Claims (20)

  1. データを記憶する記憶領域を提供するストレージ装置と、前記ストレージ装置の記憶領域をネットワーク経由でマウントするホスト計算機と、前記ストレージ装置の記憶領域をメンテナンスするメンテナンス装置とを備える計算機システムにおいて、前記ストレージ装置の記憶領域に対するアクセスを管理するストレージ管理装置であって、
    予め設定されたメンテナンスの予定に応じて、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウント中であるか否かを判断するマウント判断部と、
    前記ホスト計算機が前記記憶領域をマウント中でないと前記マウント判断部によって判断された場合、前記メンテナンス装置に前記予定されたメンテナンスを実行するように指示するメンテナンス実行指示部と、
    前記ホスト計算機が起動するのを検知するホストオン検知部と、
    前記ホストオン検知部によって検知された前記ホスト計算機の起動に応じて、前記メンテナンス装置が前記ストレージ装置の記憶領域をメンテナンス中であるか否かを判断するメンテナンス判断部と、
    前記メンテナンス装置が前記記憶領域をメンテナンス中でないと前記メンテナンス判断部によって判断された場合、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウントするのを許可するマウント許可部と
    を備えるストレージ管理装置。
  2. 請求項1記載のストレージ管理装置であって、
    前記ホストオン検知部は、
    前記ホスト計算機が起動する際に該ホスト計算機から送信されるホストオン通知を受信するオン通知受信部と、
    前記オン通知受信部によって受信されたホストオン通知に基づいて、前記ホスト計算機が起動するのを検知するオン通知検知部と
    を含むストレージ管理装置。
  3. 前記オン通知受信部によって受信されるホストオン通知は、IPMI規格に準拠して前記ホスト計算機との間でやり取りされる情報を含む請求項2記載のストレージ管理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか記載のストレージ管理装置であって、更に、前記ホスト計算機が稼働を終了するのを検知するホストオフ検知部を備え、
    前記マウント判断部は、前記ホストオン検知部によって検知された前記ホスト計算機の起動および前記ホストオフ検知部によって検知された前記ホスト計算機の稼働終了に基づいて、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウント中であるか否かを判断するアクセス検知判断部を含むストレージ管理装置。
  5. 請求項4記載のストレージ管理装置であって、
    前記ホストオフ検知部は、
    前記ホスト計算機が稼働を終了する際に該ホスト計算機から送信されるホストオフ通知を受信するオフ通知受信部と、
    前記オフ通知受信部によって受信されたホストオフ通知に基づいて、前記ホスト計算機が稼働を終了するのを検知するオフ通知検知部と
    を含むストレージ管理装置。
  6. 前記オフ通知受信部によって受信されるホストオフ通知は、IPMI規格に準拠して前記ホスト計算機との間でやり取りされる情報を含む請求項5記載のストレージ管理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか記載のストレージ管理装置であって、更に、前記ホスト計算機を駆動する電源のオンオフを示す電源情報を、IPMI規格に準拠して前記ホスト計算機から取得する電源情報取得部を備え、
    前記マウント判断部は、前記電源情報取得部によって取得された電源情報に基づいて、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウント中であるか否かを判断する電源情報判断部を含むストレージ管理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか記載のストレージ管理装置であって、更に、前記メンテナンス装置による前記ストレージ装置の記憶領域に対するメンテナンスの実行状況を示すメンテナンス情報を、IPMI規格に準拠して前記ホスト計算機に送信するメンテナンス情報送信部を備えるストレージ管理装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか記載のストレージ管理装置であって、更に、前記ホスト計算機が前記記憶領域をマウント中であると前記マウント判断部によって判断された場合、前記予定されたメンテナンスの実行を、少なくとも該マウントの終了まで延期するメンテナンス延期部を備えるストレージ管理装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか記載のストレージ管理装置であって、更に、前記メンテナンス装置が前記記憶領域をメンテナンス中であると前記メンテナンス判断部によって判断された場合、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウントするのを禁止するマウント禁止部を備えるストレージ管理装置。
  11. 請求項1ないし9のいずれか記載のストレージ管理装置であって、更に、
    前記メンテナンス装置が前記記憶領域をメンテナンス中であると前記メンテナンス判断部によって判断された場合、前記メンテナンス装置に該実行中のメンテナンスを中断するように指示するメンテナンス中断指示部と、
    前記メンテナンス中断指示部に従って前記メンテナンス装置が前記実行中のメンテナンスを中断した場合、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウントするのを許可する中断マウント許可部と
    を備えるストレージ管理装置。
  12. 請求項1ないし9のいずれか記載のストレージ管理装置であって、更に、
    前記ホスト計算機によるマウントと、前記メンテナンス装置によるメンテナンスとの間の優先度を示す優先度テーブルを管理する優先度管理部と、
    前記メンテナンス装置が前記記憶領域をメンテナンス中であると前記メンテナンス判断部によって判断された場合、該実行中のメンテナンスの優先度と、前記ホスト計算機によるマウントとの間の優先度を、前記優先度テーブルに基づいて判断する優先度判断部と、
    前記実行中のメンテナンスの優先度が前記ホスト計算機によるマウントの優先度よりも低いと前記優先度判断部によって判断された場合、前記メンテナンス装置に該実行中のメンテナンスを中断するように指示するメンテナンス中断指示部と、
    前記メンテナンス中断指示部に従って前記メンテナンス装置が前記実行中のメンテナンスを中断した場合、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウントするのを許可する中断マウント許可部と、
    前記実行中のメンテナンスの優先度が前記ホスト計算機によるマウントの優先度よりも高いと前記優先度判断部によって判断された場合、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウントするのを禁止するマウント禁止部と
    を備えるストレージ管理装置。
  13. 前記優先度テーブルは、前記メンテナンス装置によるメンテナンスの種類毎に、前記ホスト計算機によるマウントとの間の優先度を示す情報を含む請求項12記載のストレージ管理装置。
  14. 前記メンテナンス装置によるメンテナンスは、記憶容量拡張,初期化,バックアップ,ウィルススキャン,ソフトウェアインストール,ソフトウェアアップデートの少なくとも一つを含む請求項1ないし13のいずれか記載のストレージ管理装置。
  15. 前記ホスト計算機によるマウントは、iSCSI規格およびファイバチャネル規格の少なくとも一方に準拠して実行される請求項1ないし14のいずれか記載のストレージ管理装置。
  16. データを記憶する記憶領域を提供するストレージ装置と、前記ストレージ装置の記憶領域をネットワーク経由でマウントするホスト計算機と、前記ストレージ装置の記憶領域をメンテナンスするメンテナンス装置とを備える計算機システムであって、
    予め設定されたメンテナンスの予定に応じて、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウント中であるか否かを判断するマウント判断部と、
    前記ホスト計算機が前記記憶領域をマウント中でないと前記マウント判断部によって判断された場合、前記メンテナンス装置に前記予定されたメンテナンスを実行するように指示するメンテナンス実行指示部と、
    前記ホスト計算機が起動するのを検知するホストオン検知部と、
    前記ホストオン検知部によって検知された前記ホスト計算機の起動に応じて、前記メンテナンス装置が前記ストレージ装置の記憶領域をメンテナンス中であるか否かを判断するメンテナンス判断部と、
    前記メンテナンス装置が前記記憶領域をメンテナンス中でないと前記メンテナンス判断部によって判断された場合、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウントするのを許可するマウント許可部と
    を備える計算機システム。
  17. 請求項16記載の計算機システムであって、
    前記ホスト計算機は、IPMI規格に準拠して、該ホスト計算機を駆動する電源のオンオフを示す電源情報を管理する電源管理部を含み、
    更に、IPMI規格に準拠して、前記電源情報を前記ホスト計算機の電源管理部から取得する電源情報取得部を備え、
    前記マウント判断部は、前記電源情報取得部によって取得された電源情報に基づいて、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウント中であるか否かを判断する電源情報判断部を含む計算機システム。
  18. 請求項16または17記載の計算機システムであって、更に、前記メンテナンス装置による前記ストレージ装置の記憶領域に対するメンテナンスの実行状況を示すメンテナンス情報を、IPMI規格に準拠して前記ホスト計算機に送信するメンテナンス情報送信部を備え、
    前記ホスト計算機は、
    前記メンテナンス情報送信部から送信されたメンテナンス情報を、IPMI規格に準拠した通信ログとして記憶するログ記憶部と、
    前記マウント許可部との間で通信異常が発生した場合、前記通信ログとして記憶されたメンテナンス情報に基づいて、前記メンテナンス装置によるメンテナンスの実行状況を判断するログ判断部と、
    前記メンテナンス装置が前記記憶領域をメンテナンス中でないと前記ログ判断部によって判断された場合、前記ストレージ装置の記憶領域をマウントするマウント実行部と
    を含む計算機システム。
  19. 請求項16ないし18のいずれか記載の計算機システムであって、更に、前記ホスト計算機と協働してデータ処理を実現するクライアントを備え、
    前記ホスト計算機の起動は、前記クライアントからの起動要求に基づいて実行される計算機システム。
  20. データを記憶する記憶領域を提供するストレージ装置と、前記ストレージ装置の記憶領域をネットワーク経由でマウントするホスト計算機と、前記ストレージ装置の記憶領域をメンテナンスするメンテナンス装置とを備える計算機システムにおいて、前記ストレージ装置の記憶領域に対するアクセスを管理するストレージ管理方法であって、
    前記コンピュータが、予め設定されたメンテナンスの予定に応じて、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウント中であるか否かを判断する工程と、
    前記ホスト計算機が前記記憶領域をマウント中でないと前記マウント判断部によって判断された場合、前記コンピュータが、前記メンテナンス装置に前記予定されたメンテナンスを実行するように指示する工程と、
    前記コンピュータが、前記ホスト計算機が起動するのを検知する工程と、
    前記コンピュータが、前記ホストオン検知部によって検知された前記ホスト計算機の起動に応じて、前記メンテナンス装置が前記ストレージ装置の記憶領域をメンテナンス中であるか否かを判断する工程と、
    前記メンテナンス装置が前記記憶領域をメンテナンス中でないと前記メンテナンス判断部によって判断された場合、前記コンピュータが、前記ホスト計算機が前記ストレージ装置の記憶領域をマウントするのを許可する工程と
    を備えるマウント管理方法。
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