以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の表示装置は、ユーザの操作を補助するガイド部(例えば、図1のカバーパネル23)が装着されたタッチパネル(例えば、図1のタッチパネル21)を有する表示装置(例えば、図1の編集装置10)において、
所定の機能が割り当てられた操作子(例えば、図1の操作子41)を表示する表示手段(例えば、図1のディスプレイ22)と、
前記表示手段に前記操作子を表示させる表示制御手段(例えば、図4の表示制御部73)と、
前記ガイド部に応じて前記操作子の配置を決定する決定手段(例えば、図4の決定部72)と、
を備え、
前記表示制御手段は、決定された配置に基づいて前記操作子を表示させる。
本発明の一側面の表示装置は、
前記ガイド部の種類を表す情報であるガイド部情報と、そのガイド部に対応する操作子の配置を表す配置情報とを対応付けて記録する記録手段(例えば、図3の記録部58)と
前記タッチパネルに装着されたガイド部のガイド部情報を認識する認識手段(例えば、図4のID認識部71)と
をさらに備え、
前記決定手段は、認識された前記ガイド部情報に応じて、前記記録手段から、そのガイド部情報に対応する前記配置情報を読み出し、その配置情報が表す配置を前記操作子の配置として決定する。
本発明の一側面の表示装置は、
認識された前記ガイド部情報が前記記録手段に記録されていない場合、そのガイド部情報に対応する配置情報を取得する取得手段(例えば、図4の取得部74)
をさらに備え、
前記記録手段は、認識された前記ガイド部情報と、取得された前記配置情報とを対応付けて記録する。
本発明の一側面の表示方法は、
ユーザの操作を補助するガイド部(例えば、図1のカバーパネル23)が装着されたタッチパネル(例えば、図1のタッチパネル21)を有する表示装置(例えば、図1の編集装置10)の表示方法において、
前記ガイド部に応じて、所定の機能が割り当てられた操作子の配置を決定し(例えば、図13のステップS4)、
決定された配置に基づいて前記操作子を表示させる(例えば、図13のステップS4)
ステップを含む。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した編集装置の一実施の形態の構成例を示す斜視図である。
図1の編集装置10の筐体20の上面の中央には、タッチパネル21が積層されたディスプレイ22が設けられている。このディスプレイ22には、図中奥側に、編集対象とする画像などを表示する領域である画像領域31が設けられ、図中手前側に、編集に関する機能が割り当てられた操作子41を表示する領域である操作子領域32が設けられている。
なお、画像領域31と操作子領域32の表示の詳細については、図5と図10や図12で後述する。また、操作子41は、操作子領域32に表示される全ての操作子の総称である。
また、タッチパネル21の操作子領域32に対応する領域には、ユーザの操作子41に対する操作を補助するカバーパネル23が装着される。このカバーパネル23は透明な素材で構成され、これにより、ユーザは、カバーパネル23とタッチパネル21を介して、操作子領域32に表示される文字などを視認することができる。
カバーパネル23が装着されるタッチパネル21の領域内の、図中右手前側には、カバーパネル23の種類を認識するためのプッシュスイッチ部24が設けられている。このプッシュスイッチ部24の詳細については、図6や図7で後述する。さらに、筐体20の上面の右手前側、即ち、カバーパネル23の右側には、操作子41の配置の設定を指示するための設定ボタン25が設けられている。
編集装置10は、ディスプレイ22に表示される操作子41に対する操作を検知し、その操作に応じてノンリニア編集を行う。
なお、以下の説明における方向は、編集装置を操作するユーザの視点に立った方向を指すものとし、図1の左右方向を左右方向、手前側を操作子領域32側、奥側を画像領域31側とし、筐体20のタッチパネル21側の面を上面、その裏側の面を底面とする。
次に、図2を参照して、図1のカバーパネル23について説明する。
図2は、図1の編集装置10の図1のA方向から見た側断面図である。なお、図2においては、説明の便宜上、ディスプレイ22に表示される操作子41の周辺のみを示している。
図2に示すように、カバーパネル23の操作子41に対応する領域には、タッチパネル21と接する底面から上面に向かって大きくなるように穴部42が設けられている。これにより、ユーザは、穴部42を手掛かりにして、指43の感触で操作子41の位置を認識することができる。その結果、ユーザは、ブラインドタッチを行うことができる。
以上のように、カバーパネル23は、穴部42を設けることにより、ユーザの操作子41に対する操作を補助する。
図3は、図1の編集装置10の構成例を示すブロック図である。
図3のCPU(Central Processing Unit)51は、ROM(Read Only Memory)52、または記録部58に記憶されているプログラムにしたがって各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)53には、CPU51が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU51、ROM52、およびRAM53は、バス54により相互に接続されている。なお、CPU51、ROM52、およびRAM53は、マイクロコンピュータにより構成されるようにしてもよい。
CPU51にはまた、バス54を介して入出力インターフェース55が接続されている。入出力インターフェース55には、図1のタッチパネル21、プッシュスイッチ部24、設定ボタン25などよりなる入力部56、ディスプレイ22などよりなる出力部57が接続されている。
タッチパネル21は、ユーザの操作による接触を検知し、その接触を検知した位置を表す操作位置情報をCPU51に入力する。プッシュスイッチ部24は、圧力を感知し、その圧力を感知した位置を表す圧力位置情報をCPU51に入力する。設定ボタン25は、ユーザによる押下を検出し、その検出の有無を表す設定ボタン情報をCPU51に入力する。
CPU51は、例えば、入力部56からの入力に対応して各種の処理を実行し、処理の結果を出力部57に出力する。
例えば、CPU51は、プッシュスイッチ部24から入力される圧力位置情報に対応して、タッチパネル21に装着されているカバーパネル23のID(以下、カバーパネルIDという)を認識する。そして、CPU51は、認識したカバーパネルIDに基づいて、例えば、カバーパネル23に設けられた穴部42(図2)に対応する、出力部57のディスプレイ22の操作子領域32(図1)内の位置に、操作子41を表示させる。なお、カバーパネルIDは、カバーパネル23の種類ごとに異なるものであり、カバーパネル23に予め付与されている。
また、CPU51は、タッチパネル21から入力される操作位置情報に対応して、後述する記録部58に記録されている画像や音声のデータである素材データをノンリニア編集する編集処理を行う。具体的には、CPU51は、タッチパネル21から入力される操作位置情報に対応して、素材データの編集結果に関する情報であるエディットリストを作成し、記録部58に記録させる。CPU51は、エディットリストにしたがって、記録部58に記録に記録されている画像を再生することにより、編集結果に対応する画像を出力部57のディスプレイ22に表示させる。
入出力インターフェース55に接続されている記録部58は、例えばハードディスクからなり、CPU51が実行するプログラムや各種のデータを記録する。例えば、記録部58は、クリップ単位の素材データと、各編集処理で作成されるエディットリストをファイルとして記録する。なお、クリップとは、1回の撮影処理(撮影開始から撮影終了までの撮影処理)により得られた素材データを指す。
通信部59は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。例えば、通信部59は、ネットワークを介して外部の装置から、カバーパネル23の穴部42に対応する操作子41の配置、形状、および機能を表す操作子情報を取得し、記録部58に記録する。
入出力インターフェース55に接続されているドライブ60は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア61が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記録部58に転送され、記録される。なお、プログラムは、通信部59を介して取得され、記録部58に記録されてもよい。
図4は、図3のCPU51の機能的構成例を示すブロック図である。
図4のCPU51は、ID認識部71、決定部72、表示制御部73、取得部74、指令部75、および編集部76により構成される。
ID認識部71は、プッシュスイッチ部24から入力される圧力位置情報と、設定ボタン25から入力される設定ボタン情報とに基づいて、タッチパネル21に装着されたカバーパネル23のカバーパネルIDを認識する。ID認識部71は、カバーパネルIDを決定部72に供給する。
決定部72は、ID認識部71から供給されるカバーパネルIDに基づいて、そのカバーパネルIDに対応する操作子情報を記録部58(図3)から読み出し、その操作子情報をタッチパネル21に装着されているカバーパネル23の操作子情報として決定する。そして、決定部72は、その操作子情報を表示制御部73と指令部75に供給する。
また、決定部72は、指令部75から供給される指令に応じて、取得部74から供給される操作子情報を、タッチパネル21に装着されているカバーパネル23の操作子情報として決定し、ID認識部71から供給されるカバーパネルIDと対応付けて記録部58に記録させる。さらに、決定部72は、その操作子情報を表示制御部73と指令部75に供給する。
表示制御部73は、決定部72から供給される操作子情報に基づいて、ディスプレイ22の操作子領域32に操作子41を表示させる。
取得部74は、指令部75から供給される指令に応じて、図3の通信部59を制御し、ネットワークを介して外部の装置から操作子情報を取得し、その操作子情報を決定部72に供給する。
指令部75は、タッチパネル21から入力される操作位置情報に基づいて、決定部72または取得部74に各種の指令を供給する。また、指令部75は、タッチパネル21から入力される操作位置情報と、決定部72から供給される操作子情報とに基づいて、編集部76に各種の指令を供給する。
編集部76は、指令部75から供給される指令に応じて、編集に関する処理を行う。例えば、編集部76は、記録部58に記録されている素材データをノンリニア編集する。これにより、記録部58には、エディットリストが記録される。また、編集部76は、指令部75から供給される指令に応じて、記録部58から素材データを読み出し、その素材データに対応する画像を画像領域31に表示させる。
図5は、図1の画像領域31に表示される画面の例を示している。
図5の画像領域31は、画像表示領域81および82、タイムコード表示領域83および84、並びにタイムライン表示領域85により構成される。
画像表示領域81には、素材データの再生が指示されたとき、その素材データに対応する画像が表示される。画像表示領域82には、エディットリストにしたがう編集結果の再生が指示されたとき、その編集結果に対応する画像が表示される。
タイムコード表示領域83には、画像表示領域81に表示されている画像のFTC(File Time Code)が左側に表示され、その画像に対応するクリップの終端のFTCが右側に表示される。なお、このFTCは、各ファイルの先頭フレームの番号を「0」とし、その先頭フレームから順番に、各フレームに割り当てられる相対的な位置情報である。
タイムコード表示領域84には、画像表示領域82に表示されている画像の、編集結果を1ファイルとしたときのFTCが左側に表示される。また、タイムコード表示領域84には、画像表示領域82に表示されている画像に対応する編集結果を1ファイルとしたときの終端のFTCが右側に表示される。
タイムライン表示領域85には、画像表示領域82に表示されている画像に対応する編集結果のうちの画像データの時系列の情報を表示する画像ライン領域91、その編集結果のうちの音声データの時系列の情報を表示する音声ライン領域92、およびポインタ93が表示される。
画像ライン領域91には、画像を表す「ビデオ」という文字が左側に表示され、画像ライン91Aが右側に表示される。画像ライン91Aは、横軸が編集結果を1ファイルとしたときのFTCを表す四角形であり、クリップ単位の編集結果の先頭位置のFTCに対応する位置で区切られている。
なお、画像ライン91Aにおいて、クリップ単位の編集結果の各先頭位置に対応する位置で区切られることにより形成される四角形は、クリップ単位の編集結果のうちの画像データを表しており、その四角形の中には、その画像データに対応するサムネイル画像が表示されてもよい。
音声ライン領域92には、音声を表す「オーディオ」という文字が左側に表示され、音声ライン92Aが右側に表示される。音声ライン92Aは、横軸が編集結果を1ファイルとしたときのFTCを表す四角形であり、編集結果として出力可能な音声データのチャネルの数に縦方向に分割されている。図4の例では、編集結果として出力可能な音声データのチャネルの数は2つであり、音声ライン92Aは、縦方向に2つに分割されている。2つに分割された四角形のそれぞれには、対応するチャネルの音声の信号のレベルが表示される。
ポインタ93は、編集結果における、画像表示領域82に表示されている画像の位置を表している。ポインタ93は、画像ライン領域91と音声ライン領域92上の、画像表示領域82に表示されている画像のFTCに対応する位置に表示される。
次に、図6と図7を参照して、編集装置10におけるカバーパネルIDの認識について説明する。
なお、図6と図7において、カバーパネルIDは12ビットで表される。
まず最初に、図6を参照して、カバーパネルIDを表す全てのビットが1である場合について説明する。
図6の例の場合、カバーパネルIDが12ビットで表されるので、図6のAに示すように、プッシュスイッチ部24は、筐体20のタッチパネル21の上部に設けられた12個のプッシュスイッチ101−1乃至101−12から構成される。また、プッシュスイッチ部24の右側の筐体20の上部には、設定ボタン25が設けられている。
一方、カバーパネル23の手前側の面は、図6のBに示すようになっており、カバーパネル23の底面は、図6のCに示すようになっている。即ち、カバーパネル23の底面には、各プッシュスイッチ101−1乃至101−12に対応する位置に、カバーパネル23のカバーパネルIDを表す12個の穴部102−1乃至102−12が設けられている。
各穴部102−1乃至102−12は、カバーパネルIDの各ビットに対応しており、穴部102−1乃至102−12は、対応するビットが1である場合に設けられ、ビットが0である場合には設けられない。図6の例では、カバーパネルIDの全てのビットが1であるので、全てのビットに対応する12個の穴部102−1乃至102−12が設けられている。
タッチパネル21にカバーパネル23が装着される場合、カバーパネル23の各穴部102−1乃至102−12には、タッチパネル21の各プッシュスイッチ101−1乃至101−12が挿入される。ここで、穴部102−1乃至102−12は、プッシュスイッチ101−1乃至101−12に比べて大きくなっており、プッシュスイッチ101−1乃至101−12が穴部102−1乃至102−12に挿入される場合、プッシュスイッチ101−1乃至101−12は押下されない。
従って、プッシュスイッチ部24を構成する全てのプッシュスイッチ101−1乃至101−12は圧力を感知せず、プッシュスイッチ部24は、圧力を感知した位置がないことを表す圧力位置情報をID認識部71に供給する。これにより、ID認識部71は、カバーパネル23のカバーパネルIDを表す全てのビットが1であることを認識する。
次に、図7を参照して、カバーパネルIDを表す、最上位ビット、下から3桁目のビット、および最下位ビットが1であり、その他のビットが0である場合について説明する。なお、図6と同一のものには同一の符号を付してあり、説明は適宜省略する。
図7の例の場合も、図6の例の場合と同様に、カバーパネルIDが12ビットで表されるので、図7のAに示すように、プッシュスイッチ部24は、筐体20のタッチパネル21の上部に設けられた12個のプッシュスイッチ101−1乃至101−12から構成される。
一方、カバーパネル23の手前側の面は、図7のBに示すようになっており、カバーパネル23の底面は、図7のCに示すようになっている。即ち、図7の例では、カバーパネルIDを表す、最上位ビット、下から3桁目のビット、および最下位ビットが1であり、その他のビットが0であるので、カバーパネル23の底面には、12個のプッシュスイッチ101−1乃至101−12のうち、プッシュスイッチ101−1,101−10、および101−12に対応する位置に、カバーパネル23のカバーパネルIDを表す3個の穴部102−1,102−10、および102−12が設けられている。
タッチパネル21にカバーパネル23が装着される場合、カバーパネル23の穴部102−1には、タッチパネル21のプッシュスイッチ101−1が、穴部102−10にはプッシュスイッチ101−10が、穴部102−12にはプッシュスイッチ101−12がそれぞれ挿入される。従って、プッシュスイッチ101−1,101−10、および101−12は押下されない。
しかしながら、12個のプッシュスイッチ101−1乃至101−12のうち、プッシュスイッチ101−1,101−10、および101−12以外のプッシュスイッチ101−2乃至101−9および101−11に対応する、カバーパネル23の位置には穴部が設けられていないので、プッシュスイッチ101−2乃至101−9および101−11は押下される。
従って、プッシュスイッチ部24を構成するプッシュスイッチ101−1乃至101−12のうち、プッシュスイッチ101−2乃至101−9および101−11は圧力を感知し、プッシュスイッチ部24は、圧力を感知したプッシュスイッチ101−2乃至101−9および101−11に対応する位置を表す圧力位置情報を、ID認識部71に供給する。これにより、ID認識部71は、カバーパネル23のカバーパネルIDを表す最上位ビット、下から3桁目のビット、および最下位ビットが1であり、その他のビットが0であることを認識する。
次に、図8と図9は、図3の記録部58に記録されている情報について説明する。
図8に示すように、記録部58には、カバーパネルIDに、そのカバーパネルIDが付与されたカバーパネル23の種類が対応付けられた種類情報が記録される。
図8の種類情報では、カバーパネルIDである12ビットの値「100000000001」、「100000000010」、「100000000011」、「100000000100」、「100000000101」に、カバーパネル23の種類である「STANDARD EDITOR」、「EDITOR FOR LEFT HANDER」、「EDITOR WITH 8CH AUDIO」、「EDITOR FOR VIDEO EFFECT(1)」、「EDITOR FOR VIDEO EFFECT(2)」が対応付けられている。
種類が「STANDARD EDITOR」であるカバーパネル23には、標準的な右利きのユーザの使い勝手が良いように配置される操作子41に対応する穴部42(図2)が設けられている。種類が「EDITOR FOR LEFT HANDER」であるカバーパネル23には、左利きのユーザの使い勝手が良いように配置される操作子41に対応する穴部42が設けられている。種類が「EDITOR WITH 8CH AUDIO」であるカバーパネル23には、出力可能な音声のチャネルの数が8つである場合の操作子41に対応する穴部42が設けられている。
種類が「EDITOR FOR VIDEO EFFECT(1)」であるカバーパネル23には、画像に対して各種の効果を付与する場合の操作子41に対応する穴部42が設けられている。種類が「EDITOR FOR VIDEO EFFECT(2)」であるカバーパネル23には、種類が「EDITOR FOR VIDEO EFFECT(1)」であるカバーパネル23とは異なる、画像に対して各種の効果を付与する場合の操作子41に対応する穴部42が設けられている。
また、図9に示すように、記録部58には、カバーパネル23の種類に対応付けて、そのカバーパネル23の穴部42に対応する操作子41の操作子情報が記録される。
なお、図9は、種類「STANDARD EDITOR」に対応付けて記録されている操作子情報を示している。
図9に示すように、操作子情報は、操作子41の機能を表す操作子41の名前に、その操作子41の中心の操作子領域32上の横方向の位置(X)および縦方向の位置(Y)、並びに操作子41の縦方向の長さ(H)および横方向の長さ(W)、または操作子の直径(D)が対応付けられることにより構成される。なお、以下では、操作子領域32上の位置は、操作子領域32の左下を原点として表すものとする。
図9の例では、操作子情報として、例えば、名前「VIDEO SOURCE BUTTON」に、操作子41の中心の操作子領域32上の横方向の位置「204」および縦方向の位置「80」、並びに操作子41の縦方向の長さ「12」および横方向の長さ「12」が対応付けられている。即ち、名前が「VIDEO SOURCE BUTTON」である操作子41は、操作子領域32上の横方向の位置が「204」であり、縦方向の位置が「80」である位置を中心として、縦方向の長さが「12」であり、横方向の長さが「12」である正方形で表示される。
また、図9の例では、操作子情報として、名前「VIDEO DESTINATION BUTTON」に、操作子41の中心の操作子領域32上の横方向の位置「220」および縦方向の位置「80」、操作子41の縦方向の長さ「12」および横方向の長さ「12」が対応付けられている。
さらに、図9の例では、操作子情報として、名前「VIDEO REWIND BUTTON」に、操作子41の中心の操作子領域32上の横方向の位置「190」および縦方向の位置「53」、並びに操作子41の直径「12」が対応付けられている。即ち、名前が「VIDEO REWIND BUTTON」である操作子41は、操作子領域32上の横方向の位置が「190」であり、縦方向の位置が「53」である位置を中心として、直径が「12」である円形で表示される。
説明は省略するが、他の操作子41についても同様に、操作子情報として、操作子41の名前に、その操作子41の中心の操作子領域32上の横方向の位置および縦方向の位置、並びに操作子41の縦方向の長さおよび横方向の長さ、または操作子の直径が対応付けられている。
図10は、図9の操作子情報に基づいて操作子41が表示された操作子領域32の画面を示している。
図10に示すように、図9の操作子情報のうちの、名前「VIDEO SOURCE BUTTON」に対応する情報に基づいて、操作子111が、操作子領域32上の横方向の位置が「204」であり、縦方向の位置が「80」である位置を中心として、縦方向の長さが「12」であり、横方向の長さが「12」である正方形で表示される。即ち、操作子111は、操作子領域32の右上側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に、一辺が12の正方形で表示される。
なお、操作子111の内部には、編集元(SOURCE)を表す「SRC」という文字が表示され、操作子111は、編集元である素材データの再生に関する指示を行うときに操作される。ユーザは、操作子111を操作した後、後述する操作子113乃至122を操作することにより、素材データの再生に関する各種の指示を行うことができる。
また、図9の操作子情報のうちの、名前「VIDEO DESTINATION BUTTON」に対応する情報に基づいて、操作子112が、操作子領域32上の横方向の位置が「220」であり、縦方向の位置が「80」である位置を中心として、縦方向の長さが「12」であり、横方向の長さが「12」である正方形で表示される。即ち、操作子112は、操作子111の右側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に表示される。
なお、操作子112の内部には、編集先(DESTINATION)を表す「DST」という文字が表示され、操作子112は、編集先である編集結果の再生に関する指示を行うときに操作される。ユーザは、操作子112を操作した後、後述する操作子113乃至122を操作することにより、編集結果の再生に関する各種の指示を行うことができる。また、操作子111と112の上側には、操作子111乃至122の全体の機能である再生制御の指示を表す「PLAYBACK CONTROL」という文字が表示される。
さらに、図9の操作子情報のうちの、名前「VIDEO REWIND BUTTON」に対応する情報に基づいて、操作子113が、操作子領域32上の横方向の位置が「190」であり、縦方向の位置が「53」である位置を中心として、直径が「12」である円形で表示される。即ち、操作子113は、操作子111の左下側の、カバーパネル23に設けられた円形の穴部42に対応する位置に表示される。なお、操作子113の内部には、巻き戻し(REWIND)を表すマークが表示され、操作子113は、素材データまたは編集結果の巻き戻し再生を指示するときに操作される。
他の操作子114乃至139についても同様に、図9の操作子情報に基づいて、カバーパネル23に設けられた穴部42に対応する位置に表示される。具体的には、操作子114は、操作子113の右上側の、カバーパネル23に設けられた円形の穴部42に対応する位置に、内部に停止(STOP)を表すマークが表示された円形で表示され、素材データまたは編集結果の再生の停止を指示するときに操作される。
操作子115は、操作子114の右側の、カバーパネル23に設けられた円形の穴部42に対応する位置に、内部に再生(PLAY)を表すマークが表示された円形で表示され、素材データまたは編集結果の再生を指示するときに操作される。操作子116は、操作子115の右下側の、カバーパネル23に設けられた円形の穴部42に対応する位置に、内部に早送りを表すマークが表示された円形で表示され、素材データまたは編集結果の早送り再生を指示するときに操作される。
操作子117は、操作子114と115の下側の、カバーパネル23に設けられた円形の穴部42に対応する位置に円形で表示され、素材データまたは編集結果の再生位置の移動を指示するときに、円周方向にスライド操作される。例えば、ユーザは、操作子117内を円周に沿って時計回りにスライド操作することにより、再生位置の後方への移動を指示したり、操作子117内を円周に沿って半時計周りにスライド操作することにより、再生位置の前方への移動を指示する。
操作子118は、操作子117の左側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に、ジョグモードとシャトルモードを表す「JOG/SHTL」という文字が表示された正方形で表示され、操作子117のモードをジョグモードまたはシャトルモードに設定するための指示を行うときに操作される。なお、ジョグモードとは、操作位置の移動に応じて再生位置を移動させるモードであり、シャトルモードとは、操作位置の移動に応じて再生速度を変化させるモードである。
操作子119は、操作子118の左側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に、前(PREVIOUS)を表す「PREV」という文字が表示された正方形で表示され、1つ前のクリップの先頭位置への再生位置の移動を指示するときに操作される。操作子120は、操作子119の右側かつ操作子118の左側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に、次(NEXT)を表す「NEXT」という文字が表示された正方形で表示され、1つ次のクリップの先頭位置への再生位置の移動を指示するときに操作される。
操作子121は、操作子119の下側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に、1つ前を表す「−1」という文字が表示された正方形で表示され、1つ前のフレームへの再生位置の移動を指示するときに操作される。操作子122は、操作子120の下側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に、1つ次を表す「+1」という文字が表示された正方形で表示され、1つ次のフレームへの再生位置の移動を指示するときに操作される。
以上のように、操作子111乃至122は、素材データまたは編集結果の再生を制御するための操作子であり、ユーザが編集作業を行う際に頻繁に操作する可能性が高い。従って、標準的な右利きのユーザの使い勝手が良いように、種類が「STANDARD EDITOR」であるカバーパネル23では、操作子111乃至122に対応する穴部42が、操作子領域32の、より右側に対応する位置に設けられている。
操作子123は、操作子119の上側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に、イン点を表す「IN」という文字が表示された正方形で表示され、いまの再生位置を音声のイン点として指示するときに操作される。なお、操作子123の左側には、音声を表す「AUDIO」という文字が表示される。
操作子124は、操作子123の右側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に、アウト点を表す「OUT」という文字が表示された正方形で表示され、いまの再生位置を音声のアウト点として指示するときに操作される。
操作子125は、操作子119の上側かつ操作子123の下側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に、イン点を表す「IN」という文字が表示された正方形で表示され、いまの再生位置を画像のイン点として指示するときに操作される。なお、操作子125の左側には、画像を表す「VIDEO」という文字が表示される。
操作子126は、操作子120の上側かつ操作子124の下側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に、アウト点を表す「OUT」という文字が表示された正方形で表示され、いまの再生位置を画像のアウト点として指示するときに操作される。
操作子127は、操作子123の右上側かつ操作子124の左上側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に、編集を表す「EDIT」という文字が表示された正方形で表示され、操作子125乃至128により指示された素材データのイン点からアウト点までを、いまの編集結果の再生位置に挿入するための指示を行うときに操作される。なお、操作子127の左側には、操作子123乃至128の全体の機能である編集の指示を表す「EDIT」という文字が表示される。
操作子128は、操作子123の左下側かつ操作子125の左上側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に、消去を表す「DELETE」という文字が表示された正方形で表示され、操作子123乃至126により指示された編集結果のイン点からアウト点までを消去するための指示を行うときに操作される。
操作子129は、操作子領域32の左上側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に正方形で表示され、画像表示領域82(図5)に表示されている画像に対するズームイン効果の付加を指示するときに操作される。なお、操作子129の下側には、ズームイン効果を表す「ZOOM IN」が表示される。
操作子130は、操作子129の右側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に正方形で表示され、画像表示領域82に表示されている画像に対するズームアウト効果の付加を指示するときに操作される。なお、操作子130の下側には、ズームアウト効果を表す「ZOOM OUT」が表示される。また、操作子129と130の上側には、操作子129乃至134の全体の機能である画像効果を付加するための指示を表す「VIDEO EFFECT」という文字が表示される。
操作子131は、操作子129の下側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に正方形で表示され、画像表示領域82に表示されている画像に対するフェードイン効果の付加を指示するときに操作される。なお、操作子131の下側には、フェードイン効果を表す「FADE IN」が表示される。
操作子132は、操作子130の下側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に正方形で表示され、画像表示領域82に表示されている画像に対するフェードアウト効果の付加を指示するときに操作される。なお、操作子132の下側には、フェードアウト効果を表す「FADE OUT」が表示される。
操作子133は、操作子131の下側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に正方形で表示され、画像表示領域82に表示されている画像に対するディゾルブ効果の付加を指示するときに操作される。なお、操作子133の下側には、ディゾルブ効果を表す「DISSOLVE」が表示される。
操作子134は、操作子132の下側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に正方形で表示され、画像表示領域82に表示されている画像に対するワイプ効果の付加を指示するときに操作される。なお、操作子134の下側には、ワイプ効果を表す「WIPE」が表示される。
操作子135は、操作子130と132の右側の、カバーパネル23に設けられた長方形の穴部42に対応する位置に長方形で表示され、1チャネルの音声の音量の変更を指示するときに、長手方向にスライド操作される。また、操作子136は、操作子135の右側の、カバーパネル23に設けられた長方形の穴部42に対応する位置に長方形で表示され、2チャネルの音声の音量の変更を指示するときに、長手方向にスライド操作される。
ユーザは、所望のチャネルの音量を大きくする場合、そのチャネルに対応する操作子135または136内を、指などで音量の変更量に対応する分だけ上方向にスライド操作する。一方、ユーザは、所望のチャネルの音量を小さくする場合、そのチャネルに対応する操作子135または136内を、指などで音量の変更量に対応する分だけ下方向にスライド操作する。なお、操作子135と136の上側には、操作子135と136の全体の機能である音量調節の指示を表す「AUDIO MIXER」という文字が表示される。
操作子137は、操作子136の右側の、カバーパネル23に設けられた長方形の穴部42に対応する位置に長方形で表示され、マスタボリュームの変更を指示するときに、長手方向にスライド操作される。ユーザは、操作子137を操作子135や136と同様に操作することができる。なお、操作子137の上側には、操作子137の機能であるマスタボリュームの変更の指示を表す「MASTER VOLUME」という文字が表示される。
操作子138は、操作子135の下側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に、内部に1チャネルを表す「CH-1」が表示された正方形で表示され、1チャネルの音声データを編集結果に含めるかどうかの選択を指示するときに操作される。
操作子139は、操作子136の下側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に、内部に2チャネルを表す「CH-2」が表示された正方形で表示され、2チャネルの音声データを編集結果に含めるかどうかの選択を指示するときに操作される。操作子138と139の上側には、操作子138と139の全体の機能である音声の選択の指示を表す「AUDIO SELECT」という文字が表示される。
以上のように、図10の操作子111乃至139は、図9に示した操作子情報に基づいて、タッチパネル21に装着されるカバーパネル23の穴部42に対応する位置に、対応する形状で表示されるので、ユーザは、タッチパネル21の操作子111乃至138の表示位置に対応する位置を指などで操作し、編集に関する各種の指示を入力することができる。
また、上述したように、カバーパネル23は透明な素材で構成されているので、ユーザは、操作子111乃至139の近傍の、穴部42に対応する位置以外の位置に表示される操作子111乃至139の機能を表す文字を、カバーパネル23を介して視認することができる。その結果、ユーザは、操作子111乃至139の機能を容易に認識することができる。
図11は、種類「EDITOR FOR LEFT HANDER」に対応付けて記録されている操作子情報を示している。
図11の操作子情報は、図9の操作子情報と同様に、操作子41の名前に、その操作子41の中心の操作子領域32上の横方向の位置(X)および縦方向の位置(Y)、並びに操作子41の縦方向の長さ(H)および横方向の長さ(W)、または操作子の直径(D)が対応付けられることにより構成される。
具体的には、例えば、図11の例では、操作子情報として、名前「VIDEO SOURCE BUTTON」に、操作子41の中心の操作子領域32上の横方向の位置「34」および縦方向の位置「80」、並びに操作子41の縦方向の長さ「12」および横方向の長さ「12」が対応付けられている。即ち、名前が「VIDEO SOURCE BUTTON」である操作子41は、操作子領域32上の横方向の位置が「34」であり、縦方向の位置が「80」である位置を中心として、縦方向の長さが「12」であり、横方向の長さが「12」である正方形で表示される。
また、図11の例では、操作子情報として、名前「VIDEO DESTINATION BUTTON」に、操作子41の中心の操作子領域32上の横方向の位置「50」および縦方向の位置「80」、操作子41の縦方向の長さ「12」および横方向の長さ「12」が対応付けられている。
さらに、図11の例では、操作子情報として、名前「VIDEO REWIND BUTTON」に、操作子41の中心の操作子領域32上の横方向の位置「20」および縦方向の位置「53」、並びに操作子41の直径「12」が対応付けられている。即ち、名前が「VIDEO REWIND BUTTON」である操作子41は、操作子領域32上の横方向の位置が「20」であり、縦方向の位置が「53」である位置を中心として、直径が「12」である円形で表示される。
図12は、図11の操作子情報に基づいて操作子41が表示された操作子領域32の画面を示している。
図12の操作子111乃至139は、図11の操作子情報に基づいて、図10の場合と同様に、カバーパネル23に設けられた穴部42に対応する位置に表示される。なお、図12において、図10と同一のものには同一の符号を付してある。
例えば、図11の操作子情報のうち、名前「VIDEO SOURCE BUTTON」に対応する情報に基づいて、図12の操作子111は、操作子領域32上の横方向の位置が「34」であり、縦方向の位置が「80」である位置を中心として表示される。即ち、図12の操作子111は、操作子領域32の左上側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に表示される。
また、図11の操作子情報のうちの、名前「VIDEO DESTINATION BUTTON」に対応する情報に基づいて、図12の操作子112は、操作子領域32上の横方向の位置が「50」であり、縦方向の位置が「80」である位置を中心として表示される。即ち、図12の操作子112は、操作子111の右側の、カバーパネル23に設けられた正方形の穴部42に対応する位置に表示される。
さらに、図11の操作子情報のうちの、名前「VIDEO REWIND BUTTON」に対応する情報に基づいて、図12の操作子113は、操作子領域32上の横方向の位置が「20」であり、縦方向の位置が「53」である位置を中心として表示される。即ち、図12の操作子113は、操作子111の左下側の、カバーパネル23に設けられた円形の穴部42に対応する位置に表示される。他の操作子114乃至139についても同様に、図11の操作子情報に基づいて、カバーパネル23に設けられた穴部42に対応する位置に表示される。
その結果、図12の操作子111乃至118は、操作子領域32の左側に配置され、図12の操作子111乃至117の相対的な位置関係は、図10の場合と同一であるが、操作子118は、操作子117の右側に配置される。また、図12の操作子119乃至122の配置は、図10の場合と同一である。
以上のように、種類が「EDITOR FOR LEFT HANDER」であるカバーパネル23では、左利きのユーザの使い勝手が良いように、ユーザが編集作業を行う際に頻繁に操作する可能性が高い操作子111乃至122に対応する穴部42が、操作子領域32の、より左側に対応する位置に設けられている。また、種類が「EDITOR FOR LEFT HANDER」であるカバーパネル23では、左利きのユーザの使い勝手が良いように、図12の操作子117と118に対応する穴部42の相対的な位置関係が、図10の場合と逆になっている。
また、図12の操作子123乃至128の配置は、図10の場合と同一である。
図12の操作子129乃至139は、操作子領域32の右側に配置され、操作子129乃至134の相対的な位置関係は、図10の場合と同一であるが、操作子129乃至134は操作子136の右側に配置される。また、図12の操作子135乃至137は、左側から操作子135,136,137の順に配置される。さらに、図12の操作子138と139は、図10の場合と同様に、それぞれ、操作子135または136の下側に配置される。
以上のように、編集装置10は、カバーパネル23の種類に対応する操作子情報に基づいて、操作子41の配置を変更するので、ユーザは、タッチパネル21に装着するカバーパネル23の種類を変更することにより、操作子41の配置を所望の配置に変更することができる。
なお、上述した説明では、カバーパネル23の種類に対応する操作子情報に基づいて、操作子41の配置が変更されたが、操作子41の形状や機能が変更されてもよい。この場合、ユーザは、タッチパネル21に装着するカバーパネル23の種類を変更することにより、操作子41の形状や機能を所望の形状や機能に変更することができる。
次に、図13を参照して、編集装置10が操作子領域32に操作子41を表示させる表示処理について説明する。この表示処理は、例えば、編集装置10の電源がオンにされたとき、開始される。
ステップS1において、ID認識部71は、設定ボタン25から入力される設定ボタン情報に基づいて、ユーザにより設定ボタン25が押下されたかどうかを判定し、設定ボタン25が押下されていないと判定された場合、設定ボタン25が押下されるまで待機する。
一方、ステップS1において、設定ボタン25が押下されたと判定された場合、ステップS2において、編集装置10は、タッチパネル21に装着されているカバーパネル23のカバーパネルIDを認識する認識処理を行う。この認識処理の詳細については、図14で後述する。
ステップS3において、決定部72は、ID認識部71により認識されたカバーパネルIDに基づいて、そのカバーパネルIDが、記録部58に種類情報として記録されているカバーパネルIDであるかどうかを判定する。
ステップS3において、認識されたカバーパネルIDが、種類情報として記録されているカバーパネルIDであると判定された場合、ステップS4において、決定部72は、種類情報のうちの、そのカバーパネルIDに対応付けられているカバーパネル23の種類に基づいて、そのカバーパネル23の種類に対応する操作子情報を記録部58から読み出す。そして、決定部72は、読み出した操作子情報をタッチパネル21に装着されているカバーパネル23の操作子情報として決定し、その操作子情報を表示制御部73と指令部75に供給する。
また、ステップS3において、認識されたカバーパネルIDが、種類情報として記録されているカバーパネルIDではないと判定された場合、ステップS5において、表示制御部73は、ユーザに操作子情報の取得の有無を確認するための画面をディスプレイ22に表示させる。ここで、ユーザは、指などを用いて、この画面に対する操作を行うことにより、操作子情報の取得の有無を指示する。
ステップS6において、指令部75は、操作子情報を取得するかどうか、即ち、ユーザが操作子情報の取得の有を指示したかどうかを判定し、操作子情報を取得すると判定した場合、ステップS7において、取得部74は、図3の通信部59を制御し、ネットワークを介して外部の装置から操作子情報を取得し、決定部72を介して表示制御部73に供給する。
このように、編集装置10に装着されたカバーパネル23のカバーパネルIDに対応する操作子情報がまだ記録されていない場合、編集装置10は、外部の装置から操作子情報を取得するので、例えば編集装置10の製造時に想定されていないカバーパネル23の新たな種類に応じて操作子41を表示させることができる。
ステップS8において、表示制御部73は、決定部72から供給される操作子情報を、ディスプレイ22に表示させる。ステップS9において、指令部75は、ユーザにより所望の操作子情報が選択されたかどうか、例えばユーザが指などによりディスプレイ22に表示される所望の操作子情報に対応する位置に接触したかどうかを判定する。
ステップS9において、ユーザにより所望の操作子情報が選択されていないと判定された場合、取得部74は、所望の操作子情報が選択されるまで待機する。
一方、ステップS9において、ユーザにより所望の操作子情報が選択されたと判定された場合、ステップS10において、決定部72は、ユーザにより選択された操作子情報を、タッチパネル21に装着されているカバーパネル23の操作子情報として決定し、ID認識部71により認識されたカバーパネルIDと対応付けて記録部58に記録させる。また、決定部72は、その操作子情報を表示制御部73と指令部75に供給する。
ステップS11において、表示制御部73は、決定部72から供給される操作子情報に基づいて、ディスプレイ22の操作子領域32に操作子41などを表示させ、処理は終了する。
この後、ユーザが操作子41を操作することにより編集処理が行われる。具体的には、タッチパネル21が、ユーザの操作子41の操作による接触を検知し、その接触を検知した位置を表す操作位置情報をCPU51に入力する。CPU51の指令部75は、タッチパネル21から入力される操作位置情報と、決定部72から供給される操作子情報とに基づいて、編集部76に各種の指令を供給する。編集部76は、指令部75から供給される指令に応じて、編集に関する処理を行う。
次に、図14を参照して、図13のステップS2の認識処理について説明する。
ステップS21において、プッシュスイッチ部24の各プッシュスイッチ101−1乃至101−12(図6)は圧力を感知し、圧力位置情報をCPU51に入力する。ステップS22において、ID認識部71は、プッシュスイッチ部24から入力される圧力位置情報に基づいて、タッチパネル21に装着されたカバーパネル23のカバーパネルIDを認識し、そのカバーパネルIDを決定部72に供給して、処理は図13のステップS2に戻る。
以上のように、編集装置10は、タッチパネル21に装着されるカバーパネル23の種類に応じて操作子情報を決定し、その操作子情報に基づいて操作子41を表示させるので、ユーザは、タッチパネル21に装着するカバーパネル23の種類を変更することにより、操作子41の配置、形状、または機能の少なくとも1つを所望のものに変更し、操作性を向上させることができる。その結果、ユーザの編集作業の効率を向上させることができる。
図15は、本発明を適用した編集装置の他の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図15の編集装置200は、ROM52、RAM53、バス54、入出力インターフェース55、出力部57、記録部58、通信部59、リムーバブルメディア61が装着されるドライブ60、CPU201、入力部202、およびリーダ203により構成され、タッチパネル21に装着されたカバーパネル210の無線ICタグ(RFID(Radio Frequency Identification))211(図17で後述する)に記憶されているカバーパネルIDを読み出すことにより、カバーパネルIDを認識する。
なお、図15において、図3と同一のものには同一の符号を付してあり、説明は繰り返しになるので省略する。
CPU201は、図3のCPU51と同様に、ROM52または記録部58に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。CPU201、ROM52、およびRAM53は、バス54により相互に接続されている。
CPU201にはまた、図3のCPU51と同様に、バス54を介して入出力インターフェース55が接続されている。入出力インターフェース55には、タッチパネル21、設定ボタン25などよりなる入力部56、ディスプレイ22などよりなる出力部57が接続されている。
CPU201は、図3のCPU51と同様に、例えば、入力部202から入力される指令に対応して各種の処理を実行し、処理の結果を出力部57に出力する。
例えば、CPU201は、リーダ203から入力されるカバーパネルIDを、タッチパネル21に装着されているカバーパネル210のカバーパネルIDとして認識する。そして、CPU201は、図3のCPU51と同様に、認識したカバーパネルIDに基づいて、操作子41を表示させる。
また、CPU201は、図3のCPU51と同様に、タッチパネル21から入力される操作位置情報に対応して編集処理を行う。さらに、CPU201は、図3のCPU51と同様に、エディットリストにしたがって、記録部58に記録に記録されている画像を再生することにより、編集結果に対応する画像を出力部57のディスプレイ22に表示させる。
入力部202は、タッチパネル21と設定ボタン25により構成される。リーダ203は、カバーパネル210に設けられた無線ICタグ211と無線通信を行うことにより、無線ICタグ211に記憶されているカバーパネルIDを読み出す。そして、リーダ203は、そのカバーパネルIDをCPU201に入力する。
図16は、図15のCPU201の機能的構成例を示すブロック図である。
図16のCPU201は、決定部72、表示制御部73、取得部74、指令部75、編集部76、およびID認識部231により構成される。なお、図16において、図4と同一のものには同一の符号を付してあり、説明は繰り返しになるので省略する。
ID認識部231は、設定ボタン25から入力される設定ボタン情報に基づいて、リーダ203を制御し、タッチパネル21に装着されたカバーパネル210の無線ICタグ211に記憶されているカバーパネルIDを読み出す。ID認識部231は、読み出したカバーパネルIDを、タッチパネル21に装着されたカバーパネル23のカバーパネルIDとして認識し、決定部72に供給する。
次に、図17を参照して、図15の編集装置200におけるカバーパネルIDの認識について説明する。
図17のAに示すように、編集装置200の筐体212の内部にはリーダ203が設けられている。また、筐体212の上部の右端には、設定ボタン25が設けられている。
一方、カバーパネル210の手前側の面は、図17のBに示すようになっており、カバーパネル210の底面は、図17のCに示すようになっている。即ち、カバーパネル210底面には、リーダ203に対応する位置に無線ICタグ211が設けられている。
ユーザにより設定ボタン25が操作されたとき、リーダ203は、無線ICタグ211にカバーパネルIDの送信を要求し、その要求に応じて送信されてくるカバーパネルIDを受信する。
次に、図18を参照して、図15の編集装置200が行う図13のステップS2の認識処理について説明する。
ステップS31において、ID認識部231は、リーダ203を制御し、タッチパネル21に装着されたカバーパネル210の無線ICタグ211に、カバーパネルIDの送信を要求する。ステップS32において、ID認識部231は、リーダ203を制御し、ステップS31で送信した要求に応じて、無線ICタグ211から送信されてくるカバーパネルIDを受信する。
ステップS33において、ID認識部231は、受信したカバーパネルIDを、タッチパネル21に装着されたカバーパネル210のカバーパネルIDとして認識し、そのカバーパネルIDを決定部72に供給して、処理は図13のステップS2に戻る。
なお、無線ICタグ211には、カバーパネルIDではなく、操作子情報が記録されるようにしてもよい。この場合、リーダ203は、無線ICタグ211に操作子情報の送信を要求し、その要求に応じて送信されてくる操作子情報を受信することにより、操作子情報を取得する。従って、CPU201には取得部74を設ける必要はない。
図19は、本発明を適用した編集装置のさらに他の実施の形態の構成例を示す斜視図である。
図19の編集装置300は、筐体20とディスプレイ301により構成され、画像領域31をディスプレイ301に設け、操作子領域32を筐体20のディスプレイ22に設ける。即ち、図19の編集装置300は、2つのディスプレイ22と301を設け、画像領域31と操作子領域302を、異なるディスプレイに表示する。
なお、上述した説明では、設定ボタン25は、筐体20または212の上面に設けられたが、タッチパネル21上に設けられるようにしてもよい。この場合、タッチパネル21が、ユーザによる設定ボタン25の押下を検知する。
また、上述した説明では、取得部74は、通信部59を介して外部の装置から操作子情報を取得したが、リムーバブルメディア61から操作子情報を取得するようにしてもよい。
さらに、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
10 編集装置, 21 タッチパネル, 22 ディスプレイ, 23 カバーパネル, 41 操作子, 51 CPU, 52 ROM, 53 RAM, 58 記録部, 61 リムーバブルメディア, 71 ID認識部, 72 決定部, 73 表示制御部, 74 取得部