JP2008122053A - 低圧室の除菌及び殺菌装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リラクゼーションショップやスポーツジム等に設置される低圧室には、常時、不特定多数の人が入室するが、冬季のインフルエンザ流行時期になると低圧室入室者は知らず知らずにインフルエンザに空気感染するおそれがある。そうなると、本来、健康を目指すべき低圧室が病原菌交換の場にもなりかねない。そこで、低圧室入室者が病原菌等による空気感染を心配せず安心して入室できる方策が必要となる。
【解決手段】低圧室(1)の内部又は外部に送風機(4)と配管接続するフィルター(5)又は殺菌器(6)からなる除菌装置又は殺菌装置を設けて、前記低圧室(1)内の空気を前記送風機(4)で強制循環して前記低圧室(1)内空気に含有する病原菌類を前記フィルター(5)又は前記殺菌器(6)で除菌又は殺菌することを特徴とする低圧室の除菌及び殺菌装置。
【選択図】図1
【解決手段】低圧室(1)の内部又は外部に送風機(4)と配管接続するフィルター(5)又は殺菌器(6)からなる除菌装置又は殺菌装置を設けて、前記低圧室(1)内の空気を前記送風機(4)で強制循環して前記低圧室(1)内空気に含有する病原菌類を前記フィルター(5)又は前記殺菌器(6)で除菌又は殺菌することを特徴とする低圧室の除菌及び殺菌装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、高地の気圧環境を平地で実現するための低圧室に関するものである。
近年、高地環境における人の生理的意義の研究が盛んになってきている。ここで、高地とは、低酸素分圧環境を意味し、例えば平地で1気圧のとき高度1800m、2400mではそれぞれ0.80気圧、0.74気圧となる。そして、高地でトレーニングを続けると長距離種目やマラソンなどで好成績をあげている事実が伝えられている。また、日常的に運動しない人にとっても高地に滞在することにより心肺機能をはじめとする生理機能の順応力が起こり、平地と同じ生活負荷であれば高地の方が相対的に高くなり、酸素運搬機能などの向上により細胞内のエネルギー代謝の効率化が期待される。
そこで、身体を鍛える運動を気圧利用をもって行うようにした運動用気密室(例えば、特許文献1参照)や、標高の高い土地で行う実際の高地トレーニングに代えて平地で高地訓練を可能とする減圧訓練施設(例えば、特許文献2参照)や、運動選手が長期滞在できる減圧施設(例えば、特許文献3参照)、さらに、地下又は半地下に設置された運動用大規模減圧訓練施設(例えば、特許文献4、5参照)がそれぞれ提案されているものの、これらは何れも運動することを前提とした大規模低圧室の構造に関するものである。
さらにまた、疑似高地トレーニングを提案した減圧訓練施設(例えば、特許文献6参照)が提案されているものの、これらも運動することを前提とした大規模低圧室の構造に関するものである。
特公平02−42992号公報 特開平08−112373号公報 特開平11−336373号公報 特許第2919111号公報 特開2000−54666号公報 実開平02−118571号公報
リラクゼーションショップやスポーツジム等に設置される低圧室には、常時、不特定多数の人が入室するが、冬季のインフルエンザ流行時期になると低圧室入室者は知らず知らずにインフルエンザに空気感染するおそれがある。そうなると、本来、健康を目指すべき低圧室が病原菌交換の場にもなりかねない。そこで、低圧室入室者が病原菌等による空気感染を心配せず安心して入室できる方策が必要となる。
上記課題を解決するため、請求項1の発明においては、低圧に耐え得る低圧室筐体(2)と、前記低圧室筐体(2)内部の圧力を制御するための圧力制御機構(3)で構成する低圧室(1)において、前記低圧室(1)の内部又は外部に送風機(4)と配管接続するフィルター(5)からなる除菌装置を設けて、前記低圧室(1)内の空気を前記送風機(4)で強制循環して前記低圧室(1)内空気に含有する病原菌類を前記フィルター(5)で除菌する低圧室の除菌及び殺菌装置であることを特徴とする。
請求項2の発明においては、低圧に耐え得る低圧室筐体(2)と、前記低圧室筐体(2)内部の圧力を制御するための圧力制御機構(3)で構成する低圧室(1)において、前記低圧室(1)の内部又は外部に送風機(4)と配管接続する殺菌器(6)からなる殺菌装置を設けて、前記低圧室(1)内の空気を前記送風機(4)で強制循環して前記低圧室(1)内空気に含有する病原菌類を前記殺菌器(6)で殺菌する請求項1記載の低圧室の除菌及び殺菌装置であることを特徴とする。
本発明によって、低圧室入室者は病原菌等による空気感染を心配せず安心して入室できるようになり、常時、不特定多数の人が入室するリラクゼーションショップやスポーツジム等に設置される低圧室においても、冬季のインフルエンザ流行時期等に知らず知らずにインフルエンザに空気感染するおそれが解消した。
図1に本発明の実施形態を示した系統図を、図2に本発明の他の実施形態を示した系統図を、それぞれ示す。
低圧に耐え得る低圧室筐体(2)と、前記低圧室筐体(2)内部の圧力を制御するための圧力制御機構(3)で構成する低圧室(1)において、前記低圧室(1)の内部又は外部に送風機(4)と配管接続するフィルター(5)からなる除菌装置を設けて、前記低圧室(1)内の空気を前記送風機(4)で強制循環して前記低圧室(1)内空気に含有する病原菌類を前記フィルター(5)で除菌できるようにした。
本発明の実施形態では、送風機(4)は株式会社日立製作所製ボルテックスブロワー型式VBL−004−E2高気密シール対策仕様(最大風量毎分1.7立方メートル)を、フィルター(5)は日本無機株式会社製HEPAフィルター型式ATM−8−P−E42(0.3μmの粒子を99.97%以上補修可能なHEPAフィルター)を使用し、直径1.94m長さ3.05m全容積9.0立方メートルの低圧室を毎時10回循環して除菌した。
本発明の他の実施形態について説明する。
低圧に耐え得る低圧室筐体(2)と、前記低圧室筐体(2)内部の圧力を制御するための圧力制御機構(3)で構成する低圧室(1)において、前記低圧室(1)の内部又は外部に送風機(4)と配管接続する殺菌器(6)からなる殺菌装置を設けて、前記低圧室(1)内の空気を前記送風機(4)で強制循環して前記低圧室(1)内空気に含有する病原菌類を前記殺菌器(6)で殺菌できるようにした。
低圧に耐え得る低圧室筐体(2)と、前記低圧室筐体(2)内部の圧力を制御するための圧力制御機構(3)で構成する低圧室(1)において、前記低圧室(1)の内部又は外部に送風機(4)と配管接続する殺菌器(6)からなる殺菌装置を設けて、前記低圧室(1)内の空気を前記送風機(4)で強制循環して前記低圧室(1)内空気に含有する病原菌類を前記殺菌器(6)で殺菌できるようにした。
本発明の他の実施形態では、送風機(4)は株式会社日立製作所製ボルテックスブロワー型式VBL−004−E2高気密シール対策仕様(最大風量毎分1.7立方メートル)を、殺菌器(6)は株式会社ワイズカンパニー製型式YS12Rオゾン&紫外線&光触媒方式脱臭殺菌装置を使用し、直径1.94m長さ3.05m全容積9.0立方メートルの低圧室を毎時10回循環して殺菌した。
本発明によって、低圧室入室者は病原菌等による空気感染を心配せず安心して入室できるようになり、常時、不特定多数の人が入室するリラクゼーションショップやスポーツジム等に設置される低圧室においても、冬季のインフルエンザ流行時期等に低圧室入室者が知らず知らずにインフルエンザに空気感染するおそれが解消した。
1 低圧室
2 低圧室筐体
3 圧力制御機構
4 送風機
5 フィルター
6 殺菌器
7 接続配管
8 吸引配管
9 吐出配管
2 低圧室筐体
3 圧力制御機構
4 送風機
5 フィルター
6 殺菌器
7 接続配管
8 吸引配管
9 吐出配管
Claims (2)
- 低圧に耐え得る低圧室筐体(2)と、前記低圧室筐体(2)内部の圧力を制御するための圧力制御機構(3)で構成する低圧室(1)において、前記低圧室(1)の内部又は外部に送風機(4)と配管接続するフィルター(5)からなる除菌装置を設けて、前記低圧室(1)内の空気を前記送風機(4)で強制循環して前記低圧室(1)内空気に含有する病原菌類を前記フィルター(5)で除菌することを特徴とする低圧室の除菌及び殺菌装置。
- 低圧に耐え得る低圧室筐体(2)と、前記低圧室筐体(2)内部の圧力を制御するための圧力制御機構(3)で構成する低圧室(1)において、前記低圧室(1)の内部又は外部に送風機(4)と配管接続する殺菌器(6)からなる殺菌装置を設けて、前記低圧室(1)内の空気を前記送風機(4)で強制循環して前記低圧室(1)内空気に含有する病原菌類を前記殺菌器(6)で殺菌することを特徴とする請求項1記載の低圧室の除菌及び殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006333826A JP2008122053A (ja) | 2006-11-13 | 2006-11-13 | 低圧室の除菌及び殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006333826A JP2008122053A (ja) | 2006-11-13 | 2006-11-13 | 低圧室の除菌及び殺菌装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008122053A true JP2008122053A (ja) | 2008-05-29 |
Family
ID=39506989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006333826A Pending JP2008122053A (ja) | 2006-11-13 | 2006-11-13 | 低圧室の除菌及び殺菌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008122053A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012031306A2 (en) * | 2010-09-01 | 2012-03-08 | Hermanus Adriaan Van Zyl | Bodily psychological and physical rejuvenation equipment |
CN113813410A (zh) * | 2020-06-19 | 2021-12-21 | 霍尼韦尔国际公司 | 在建筑中使用智能占用检测和控制以减少疾病传播 |
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2006
- 2006-11-13 JP JP2006333826A patent/JP2008122053A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012031306A2 (en) * | 2010-09-01 | 2012-03-08 | Hermanus Adriaan Van Zyl | Bodily psychological and physical rejuvenation equipment |
WO2012031306A3 (en) * | 2010-09-01 | 2012-04-26 | Hermanus Adriaan Van Zyl | Bodily psychological and physical rejuvenation equipment |
CN113813410A (zh) * | 2020-06-19 | 2021-12-21 | 霍尼韦尔国际公司 | 在建筑中使用智能占用检测和控制以减少疾病传播 |
CN113813410B (zh) * | 2020-06-19 | 2024-06-04 | 霍尼韦尔国际公司 | 在建筑中使用智能占用检测和控制以减少疾病传播 |
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