JP2008121897A - 転がり軸受 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内輪2、外輪1、保持器4を、溶融成形が可能なフッ素樹脂を主成分とする樹脂組成物により形成する。
【選択図】 図1
Description
このような転がり軸受の潤滑は、通常、潤滑油やグリースを軸受に循環供給したり、軸受内部に封入したりすることにより行なわれている。また、酸やアルカリ等の腐食性水溶液のミストや飛沫が存在する環境下では、軸受内部にこれらのミストや飛沫が浸入することを防止する必要がある。そのため、例えば、実開昭55−34002号公報や実開昭57−56218号公報には、潤滑油やグリースを軸受空間に充填して潤滑を行うとともに、軸受に接触型シールやラビリンスシールを設けて、軸受内部に水等が浸入することを防止する技術が開示されている。
したがって、例えば、クリーンルーム、半導体素子製造装置、液晶パネル製造装置、ハードディスク製造装置等のように清浄な環境を必要とする場合には、転がり軸受の潤滑に潤滑油やグリースを使用することができない。
すなわち、ステンレス鋼の内輪および外輪と、フッ素樹脂製の保持器と、硬質カーボン製の転動体とで構成された転がり軸受は、潤滑剤による外部環境の汚染が生じないものではあるが、この軸受に接触型シールやラビリンスシールを設けたとしても、使用環境が酸やアルカリ等の腐食性水溶液中または腐食性溶液のミストや飛沫が存在する環境下であると、長期に亘って潤滑性を維持して十分に長い軸受寿命を得ることは難しいという問題がある。
本発明は、このような従来技術の問題点に着目してなされたものであり、酸やアルカリ等の腐食性水溶液中または腐食性水溶液のミストや飛沫が存在する環境下で使用されても、長期に亘って潤滑性を維持することができるとともに、潤滑剤による外部環境の汚染が生じない転がり軸受を提供することを課題とする。
請求項2に係る発明は、耐食性材料からなる内輪、外輪、および転動体を備え、保持器を備えていない、総転動体構造の転がり軸受において、内輪および外輪の少なくとも一方は、溶融成形が可能なフッ素樹脂であるETFE、PVDF、PFA、またはFEPにより形成されていることを特徴とする転がり軸受を提供する。
また、溶融成形が可能なフッ素樹脂により形成されている内輪および外輪の軌道面は、機械加工により仕上げることができる。そして、軌道面を機械加工により仕上げることで、機械加工による仕上げを行わない場合よりも軌道面の真円度を高くできるため、転動体がより長期間に亘って滑らかに回転できるようになる。この場合の真円度は20μm以下であることが好ましく、10μm以下であることがより好ましく、5μm以下であることがさらに好ましい。
請求項2の転がり軸受によれば、また、フッ素樹脂からなる軸受構成部材(内輪および/または外輪)は自己潤滑性を有するとともに、これらが転動体と摩擦接触する際に、軸受構成部材をなすフッ素樹脂が転動体に移着して、フッ素樹脂による薄い潤滑膜が形成されるため、潤滑油やグリースを軸受内部に供給しなくても、長期に亘って潤滑性を維持することができる。すなわち、この転がり軸受によれば、潤滑油やグリースを軸受内部に供給する必要がないため、潤滑剤によって外部環境を汚染することがない。
請求項1および2の転がり軸受において使用可能な、溶融成形が可能なフッ素樹脂としては、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(以下、「PFA」と略称)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(以下、「ETFE」と略称)、ポリビニリデンフルオライド(以下、「PVDF」と略称)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(以下、「FEP」と略称)、ポリクロロトリフルオロエチレン(以下、「PCTFE」と略称)、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体(以下、「ECTFE」と略称)等が挙げられ、これらを単独で、またはこれらの2種類以上を組み合わせて用いることができる。これらのうち、PFA、ETFE、PVDF、およびFEPは自己潤滑性および耐食性に優れているため、酸やアルカリ等の腐食性水溶液中または腐食性水溶液のミストや飛沫が存在する環境下で使用される軸受用の材料として特に好ましい。
このような樹脂組成物に配合可能な固体潤滑剤としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粉末、黒鉛、六方晶窒化ホウ素(hBN)、フツ素雲母、メラミンシアヌレート(MCA)、層状の結晶構造を有するアミノ酸化合物(N−ラウロ・L−リジン)、フッ化黒鉛、フッ化ピッチ、二硫化モリブデン(MoS2 )等が挙げられる。このような固体潤滑剤が配合されたフッ素樹脂または耐熱性樹脂を主成分とする樹脂組成物により内輪、外輪、保持器が形成されると、これらの自己潤滑性が高くなるとともに、移着により形成された潤滑膜の摩耗が低減される。
本発明の転がり軸受において、内輪、外輪、または転動体を形成する樹脂組成物は液晶ポリマーを含有するものであることが好ましい。すなわち、請求項3に係る発明は、請求項1の転がり軸受において、保持器を構成する樹脂組成物が液晶ポリマーを含有することを特徴とする。
また、溶融成形が可能なフッ素樹脂または耐熱性樹脂に液晶ポリマーを添加することにより、樹脂組成物の混練時や成形加工時に、溶融成形可能なフッ素樹脂または耐熱性樹脂と液晶ポリマーとがフィブリル化して自己補強効果を発揮するため、この樹脂組成物で形成された内輪、外輪、または保持器は、十分な機械的強度および耐摩耗性が得られる。
全芳香族液晶ポリエステルは、下記の化2、化3、化4、および化5で示される基本構造を有する。これらの基本構造は、2つまたは3つの繰り返し単位からなる。
なお、本発明の転がり軸受において、内輪、外輪、および転動体を形成する樹脂組成物には、本発明の目的を損なわない範囲内で、例えば酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、光保護剤、難燃剤、帯電防止剤、流動性改良剤、非晶質粘着性付与剤、結晶化促進剤、増核剤、顔料、染料等の各種添加剤を配合してもよい。
さらに、内輪、外輪、または転動体を形成する樹脂組成物に液晶ポリマーを添加することにより、内輪、外輪、または転動体の成形加工性、機械的強度、および耐摩耗性が高くなる。
[No. 1〜No.86]
試験用の転がり軸受として、 No.1〜 No.41、 No.51〜 No.53、 No.54〜 No.68、および No.73〜 No.86については、呼び番号6000に相当する単列深溝玉軸受(内径10mm、外径26mm、幅8mm)を組み立てた。この軸受は、図1に示すように、外輪1、内輪2、玉(転動体)3、および冠形の保持器4で構成され、シールを設けていない。なお、 No.42〜 No.50および No.69〜 No.72の転がり軸受としては、前記深溝玉軸受と同じ形状の内輪、外輪、および玉を用い、保持器を使用せず、シールを設けていない総玉軸受を組み立てた。
溶融成形可能なフッ素樹脂;
PFA:ダイキン工業製「ネオフロンPFA AP−201」
ETFE:ダイキン工業製「ネオフロンETFE EP−520」
PVDF:呉羽化学工業製「クレハKFポリマーT−#1000」
または「クレハKFポリマーT−#850」
溶融成形可能な耐熱性樹脂;
PEN:出光マテリアル製「ID300」
PEEK:ビクトレックス製「ビクトレックスPEEK 150G」
PEEK−PBI:ヘキストセラニーズ製「セラゾール TU−60」
ホウ酸アルミニウムウィスカー(表1〜3に「ABW」と略称)
:四国化成工業製「アルボレックスYS1」、
平均繊維径0.5〜1.0μm、長さl0〜30μm
チタン酸カリウムウィスカー(表1〜4に「KTW」と略称)
:大塚化学製「ティスモD−101」、
平均繊維径0.3〜0.6μm、長さl0〜20μm
炭素繊維:呉羽化学工業製「クレカチョップM−102S」、
平均繊維径14.5μm、長さ0.2mm
アラミド繊維:群栄化学工業製「カイノール繊維KF02BT」
平均繊維径14.0μm、長さ0.2mm
固体潤滑剤;
PTFE:ダイキン工業製「ルブロンL−5」、平均粒径0.2μmの粉末
MCA:三菱化学製メラミンシラヌレート、平均粒径2.0μmの粉末
フッ化ピッチ:大阪ガス製フッ化ピッチ、平均粒径1.0μmの粉末
フッ素雲母:トピー工業製「合成マイカPDM−9WA」、
平均粒径8.0μm
組み立てた各転がり軸受について、日本精工(株)製の軸受回転試験機を用いて、1規定の硫酸水溶液中で下記の条件により回転試験を行い、振動値を基準とした軸受寿命を評価した。すなわち、軸受に生じるラジアル振動を回転試験中に常時測定し、この振動値が初期値の3倍以上となった時点で試験を中止し、それまでの総回転数を寿命とした。なお、 No.1〜 No.86の全ての転がり軸受に対してグリースによる潤滑は行わなかった。
雰囲気圧力:大気圧
雰囲気温度:常温
ラジアル荷重:49N
回転速度:300rpm
また、各試験用軸受の寿命を比較するために、従来の総金属製の転がり軸受に相当する No.51の寿命を「1」とした時の相対値を算出した。これらの結果も下記の表1〜表4に併せて示す。
さらに、PFA、ETFE、PVDF、PEEK、またはPENを主成分とし、繊維状充填材としてチタン酸カリウムウイスカーを各種比率で配合した樹脂組成物により内輪および外輪を作製した。これらの内輪および外輪(内輪と同じ材質のもの)と、窒化珪素(Si3 N4 )により作製した転動体と、ETFEとチタン酸カリウムウイスカー(KTW)との混合物(ETFE:KTW=80:20)により作製した保持器とを用いて、上記と同じ転がり軸受を組み立てた。
さらに、PFA、ETFE、PVDF、PEEK、またはPENを主成分とし、繊維状充填材として炭素繊維を各種比率で配合した樹脂組成物により、内輪および外輪を作製した。これらの内輪および外輪(内輪と同じ材質のもの)と、窒化珪素(Si3 N4 )により作製した転動体と、ETFEとチタン酸カリウムウイスカー(KTW)との混合物(ETFE:KTW=80:20)により作製した保持器とを用いて、上記と同じ転がり軸受を組み立てた。
さらに、PFA、ETFE、PVDF、PEEK、またはPENと、チタン酸カリウムウイスカーと、PTFE粉末とからなる樹脂組成物により、内輪および外輪を作製した。この樹脂組成物中のチタン酸カリウムウイスカーの含有率は10重量%で一定にし、PTFE粉末の含有率を各種比率に変化させた。なお、PFA等の含有率はPTFE粉末の含有率に応じて変化する。例えば、PTFE粉末の含有率が10重量%であれば、この樹脂組成物中のPFA等の含有率は80重量%となる。
これらの軸受を用いて上述の腐食性水溶液(1規定の硫酸水溶液)中での回転試験を行い、同様の方法で振動値を基準とした軸受寿命を評価した。そして、内輪および外輪を構成する樹脂組成物中の固体潤滑剤の含有率と寿命との関係を調べた。その結果を図5にグラフで示す。「○」は主成分がPFAの場合の、「△」は主成分がETFEの場合の、「□」は主成分がPVDFの場合の、「◇」は主成分がPEEKの場合の、「*」は主成分がPENの場合の結果を示す。図5の寿命は、上記と同様に、 No.51の寿命を「1」とした相対値である。
これらの内輪および外輪(内輪と同じ材質のもの)と、窒化珪素(Si3 N4 )により作製した転動体と、ETFEとチタン酸カリウムウイスカー(KTW)との混合物(ETFE:KTW=80:20)により作製した保持器とを用いて上記と同じ転がり軸受を組み立てた。
これらの軸受を用いて上述の腐食性水溶液(1規定の硫酸水溶液)中での回転試験を行い、同様の方法で振動値を基準とした軸受寿命を評価した。そして、内輪および外輪を構成する樹脂組成物中の固体潤滑剤の含有率と寿命との関係を調べた。その結果を図7にグラフで示す。「○」は主成分がPFAの場合の、「□」は主成分がPVDFの場合の、「◇」は主成分がPEEKの場合の、「*」は主成分がPENの場合の結果を示す。図7の寿命は、上記と同様に、 No.51の寿命を「1」とした相対値である。
試験用の転がり軸受として、 No.87〜 No.95については、呼び番号6000に相当する単列深溝玉軸受(内径10mm、外径26mm、幅8mm)を組み立てた。この軸受は、図1に示すように、外輪1、内輪2、玉(転動体)3、および冠形の保持器4で構成され、シールを設けていない。また、 No.96〜98の転がり軸受としては、前記深溝玉軸受と同じ形状の内輪、外輪、および玉を用い、保持器を使用せず、シールを設けていない総玉軸受を組み立てた。
溶融成形可能なフッ素樹脂;
PFA:ダイキン工業製「ネオフロンPFA AP−201」
PVDF:呉羽化学工業製「クレハKFポリマーT−#1000」
または「クレハKFポリマーT−#850」
溶融成形可能な耐熱性樹脂;
TPI:三井東圧化学製「オーラム 400」
PEN:出光マテリアル製「ID300」
PEEK:ビクトレックス製「ビクトレックスPEEK 150G」
PEEK−PBI:ヘキストセラニーズ製「セラゾール TU−60」
PPS:フィリップスペトローリアム社製「ライトンR−6」
LCP1(全芳香族液晶ポリマー)
:住友化学工業製「スミカスーパーLCP E6000」
LCP2(半芳香族液晶ポリマー)
:三菱化成製「NOVACCURATE E310」
固体潤滑剤;
PTFE:ダイキン工業製「ルブロンL−5」、平均粒径0.2μmの粉末
繊維状充填材;
チタン酸カリウムウィスカー(表5に「KTW」と略称)
:大塚化学製「ティスモD−101」、
平均繊維径0.3〜0.6μm、長さl0〜20μm
炭素繊維:呉羽化学工業製「クレカチョップM−102S」、
平均繊維径14.5μm、長さ0.2mm
樹脂組成物の混合は、繊維状充填材の折損を防ぐために以下のようにして行った。すなわち、先ず、繊維状充填材を除く材料をヘンシェルミキサーで乾式混合し、次に、この混合物を二軸押出機に入れる。繊維状充填材は、定量サイドフィーダーから二軸押出機に入れて前記混合物と混練する。この混練物を押出してペレット状に造粒する。このようにして得られた樹脂組成物のペレットまたは樹脂単独のペレットを射出成形機に供給して、各材料毎に最適な射出条件で射出成形を行った。
雰囲気圧力:大気圧
雰囲気温度:常温
ラジアル荷重:49N
回転速度:300rpm
また、各試験用軸受の寿命を比較するために、従来の総金属製の転がり軸受に相当する No.51の寿命を「1」とした時の相対値を算出した。これらの結果も下記の表5に併せて示す。
さらに、PVDF、PEEK、TPI、またはPENと、LCP1と、PTFE粉末とからなる樹脂組成物により、内輪および外輪を作製した。この樹脂組成物中のLCP1の含有率は20重量%で一定にし、PTFE粉末を各種比率に変化させた。なお、PVDF等の含有率はPTFE粉末の含有率に応じて変化する。例えば、PTFE粉末の含有率が10重量%であれば、この樹脂組成物中のPVDF等の含有率は70重量%となる。
これらの軸受を用いて、上述の腐食性水溶液(1規定の硫酸水溶液)中での回転試験を行い、同様の方法で振動値を基準とした軸受寿命を評価した。そして、内輪および外輪を構成する樹脂組成物中のPTFE粉末(固体潤滑剤)の含有率と寿命との関係を調べた。その結果を図9にグラフで示す。「□」は主成分がPVDFである場合の、「◇」は主成分がPEEKである場合の、「+」は主成分がTPIである場合の、「*」は主成分がPENである場合の結果を示す。なお、図9の寿命は、上記と同様に、 No.51の寿命を「1」とした相対値である。
さらに、PVDF、PEEK、TPI、またはPENと、LCP1と、チタン酸カリウムウイスカーとからなる樹脂組成物により、内輪および外輪を作製した。この樹脂組成物中のLCP1の含有率は20重量%で一定にし、チタン酸カリウムウイスカーの含有率を各種比率に変化させた。なお、PVDF等の含有率はチタン酸カリウムウイスカーの含有率に応じて変化する。例えば、チタン酸カリウムウイスカーの含有率が10重量%であれば、この樹脂組成物中のPVDF等の含有率は70重量%となる。
これらの軸受を用いて、上述の腐食性水溶液(1規定の硫酸水溶液)中での回転試験を行い、同様の方法で振動値を基準とした軸受寿命を評価した。そして、内輪および外輪を構成する樹脂組成物中のチタン酸カリウムウイスカ(繊維状充填材)の含有率と寿命との関係を調べた。その結果を図10にグラフで示す。「□」は主成分がPVDFである場合の、「◇」は主成分がPEEKである場合の、「+」は主成分がTPIである場合の、「*」は主成分がPENである場合の結果を示す。なお、図10の寿命は、上記と同様に、 No.51の寿命を「1」とした相対値である。
さらに、PVDF、PEEK、TPI、またはPENと、LCP1と、チタン酸カリウムウイスカーと、PTFE粉末とからなる樹脂組成物により、内輪および外輪を作製した。この樹脂組成物中のLCP1とチタン酸カリウムウイスカの含有率はそれぞれ15重量%で一定にし、PTFE粉末の含有率を各種比率に変化させた。なお、PVDF等の含有率はPTFE粉末の含有率に応じて変化する。例えば、PTFE粉末の含有率が10重量%であれば、この樹脂組成物中のPVDF等の含有率は60重量%となる。
これらの軸受を用いて、上述の腐食性水溶液(1規定の硫酸水溶液)中での回転試験を行い、同様の方法で振動値を基準とした軸受寿命を評価した。そして、内輪および外輪を構成する樹脂組成物中のPTFE粉末(固体潤滑剤)の含有率と寿命との関係を調べた。その結果を図11にグラフで示す。「□」は主成分がPVDFである場合の、「◇」は主成分がPEEKである場合の、「+」は主成分がTPIである場合の、「*」は主成分がPENである場合の結果を示す。なお、図11の寿命は、上記と同様に No.51の寿命を「1」とした相対値である。
2 内輪
3 玉(転動体)
4 保持器
Claims (3)
- 耐食性材料からなる内輪、外輪、および転動体と、樹脂組成物からなる保持器とを備えた転がり軸受において、
内輪および外輪の少なくとも一方は、溶融成形が可能なフッ素樹脂であるETFE、PVDF、PFA、またはFEPにより形成されており、保持器は、溶融成形が可能なフッ素樹脂を主成分とする樹脂組成物により形成されていることを特徴とする転がり軸受。 - 耐食性材料からなる内輪、外輪、および転動体を備え、保持器を備えていない、総転動体構造の転がり軸受において、
内輪および外輪の少なくとも一方は、溶融成形が可能なフッ素樹脂であるETFE、PVDF、PFA、またはFEPにより形成されていることを特徴とする転がり軸受。 - 保持器を構成する樹脂組成物が液晶ポリマーを5重量%以上50重量%以下の範囲で含有することを特徴とする請求項1記載の転がり軸受。
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