JP2008119124A - Absorbent article - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等の吸収性物品に関する。 The present invention relates to an absorbent article such as a sanitary napkin, a panty liner (cage sheet), and an incontinence pad.
生理用ナプキン等の吸収性物品には、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在配置された吸収体を備えた吸収性本体の両側部それぞれから幅方向外方に延出する一対のウイング部を設けたものがある。このようなウイング部が設けられた吸収性物品は、吸収性本体をショーツのクロッチ部の上面(内面)に配設し、ウイング部をクロッチ部の下面(外面)側に折り返して、ウイング部をそれに設けられたズレ止め剤によってクロッチ部に止着することにより、吸収性物品の位置ズレを防止できるようになっている。 The absorbent article such as a sanitary napkin has a pair of wings extending outward in the width direction from both side portions of the absorbent main body having a top sheet, a back sheet, and an absorbent body interposed between both sheets. There is something that provided. In an absorbent article provided with such a wing portion, the absorbent main body is disposed on the upper surface (inner surface) of the crotch portion of the shorts, the wing portion is folded back to the lower surface (outer surface) side of the crotch portion, and the wing portion is The displacement of the absorbent article can be prevented by fixing to the crotch portion with a displacement stopper provided thereon.
また、吸収性物品においては、吸収性本体の両側部からの横漏れ防止性を向上させるために、吸収性本体の肌当接面側の両側部それぞれを被覆する一対のサイド防漏部を設けたものがある。このようなサイド防漏部が設けられた吸収性物品にウイング部を併せて設ける場合には、例えば、サイド防漏部を形成するサイドシートを吸収性本体の幅方向外方に延出させ、サイドシートの延出領域からウイング部を形成する構成が採用されている(下記特許文献1参照)。 Also, in the absorbent article, in order to improve the ability to prevent side leakage from both sides of the absorbent main body, a pair of side leak-proofing portions are provided to cover both side portions on the skin contact surface side of the absorbent main body. There is something. When providing a wing part together with an absorbent article provided with such a side leakage preventing part, for example, the side sheet forming the side leakage preventing part is extended outward in the width direction of the absorbent main body, The structure which forms a wing part from the extension area | region of a side seat is employ | adopted (refer the following patent document 1).
しかし、特許文献1記載の吸収性物品においては、吸収体の幅方向外方位置において、裏面シートとサイドシートとが長手方向に沿う線状のヒートシール線によって接合されている。そのため、前記ヒートシール線によるダメージによってウイング部が破断しやすい。また、線状のヒートシール線は折り返し誘導線となりやすいため、ウイング部の折り返し位置が制限され、ウイング部をショーツのクロッチ部に自由に巻き込みにくくなる。更に、ヒートシール線の剛性によって、吸収性本体の長手方向の剛性が増し、装着時に吸収性本体が身体に沿いにくくなる。
However, in the absorbent article described in
従って、本発明の目的は、吸収性本体、ウイング部及びサイド防漏部を有し、ウイング部がサイド防漏部を形成するサイドシートから形成されている吸収性物品において、ウイング部が破断しにくく、ウイング部をショーツのクロッチ部に自由に巻き込みやすく、装着時に吸収性本体が身体に沿いやすい吸収性物品を提供することにある。 Accordingly, an object of the present invention is to provide an absorbent article having an absorbent main body, a wing portion, and a side leakage prevention portion, wherein the wing portion is formed from a side sheet that forms the side leakage prevention portion. It is difficult to provide an absorbent article in which the wing portion is easily entrapped freely in the crotch portion of the shorts, and the absorbent main body is easily along the body when worn.
本発明は、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在配置された吸収体を備えた吸収性本体と、該吸収性本体の両側部それぞれから幅方向外方に延出する一対のウイング部と、該吸収性本体の肌当接面側の両側部それぞれを被覆する一対のサイド防漏部とを有する吸収性物品であって、前記吸収性本体は、長手方向に、両側部に前記ウイング部を有する排泄部対向部と、該排泄部対向部よりも前方に位置する前方部と、該排泄部対向部よりも後方に位置する後方部とに区分されており、前記サイド防漏部は撥水性のサイドシートからなり、該サイドシートは、前記吸収性本体の両側部からそれぞれ延出して、前記ウイング部の全部又は一部を形成しており、前記サイドシートと前記裏面シートとは、前記吸収体よりも幅方向外方の領域においてヒートシール線によって接合されており、該ヒートシール線は、前記吸収性本体の前端部側から前記ウイング部の前側の付け根近傍に亘って延びていると共に該吸収性本体の後端部側から該ウイング部の後側の付け根近傍に亘って延びているが、両付け根近傍間には、設けられていないか又は長手方向に非連続的に設けられている吸収性物品を提供することにより、上記目的を達成したものである。 The present invention includes a topsheet, a backsheet, and an absorbent main body including an absorbent body disposed between both sheets, and a pair of wing portions extending outward in the width direction from both side portions of the absorbent main body. And an absorbent article having a pair of side leak-proof portions covering both side portions on the skin contact surface side of the absorbent main body, wherein the absorbent main body has the wing portion on both side portions in the longitudinal direction. An excretory part facing part, a front part located in front of the excretion part facing part, and a rear part located behind the excretion part facing part, and the side leakage preventing part is repellent. It consists of an aqueous side sheet, and the side sheet extends from both side parts of the absorbent main body to form all or part of the wing part, and the side sheet and the back sheet are In the area outside the width direction of the absorber The heat seal line extends from the front end side of the absorbent main body to the vicinity of the base of the front side of the wing part and from the rear end side of the absorbent main body. By providing an absorbent article that extends over the vicinity of the base on the rear side of the wing part, but is not provided between the bases of the wing part or is provided discontinuously in the longitudinal direction, The above objective has been achieved.
本発明の吸収性物品によれば、吸収性本体、ウイング部及びサイド防漏部を有し、ウイング部がサイド防漏部を形成するサイドシートから形成されている吸収性物品において、ウイング部が破断しにくく、ウイング部をショーツのクロッチ部に自由に巻き込みやすく、装着時に吸収性本体が身体に沿いやすい。 According to the absorbent article of the present invention, in the absorbent article having an absorbent main body, a wing part, and a side leakage preventing part, the wing part being formed from a side sheet that forms the side leakage preventing part, the wing part is It is difficult to break, and the wing part can be easily wound around the crotch part of the shorts, and the absorbent main body is easy to follow the body when worn.
以下、本発明の吸収性物品について、その好ましい一実施形態(第1実施形態)に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の第1実施形態の吸収性物品は、生理用ナプキン1であり、図1〜図4に示すように、表面シート2、裏面シート3及び両シート2,3間に介在配置された吸収体4を備えた吸収性本体10と、吸収性本体10の両側部それぞれから幅方向外方に延出する一対のウイング部5,5及び一対の後部フラップ7,7と、吸収性本体10の肌当接面側の両側部それぞれを被覆する一対のサイド防漏部6,6とを有している。
Hereinafter, the absorbent article of the present invention will be described based on a preferred embodiment (first embodiment) with reference to the drawings.
The absorbent article of 1st Embodiment of this invention is the
尚、本明細書において、「肌当接面側」とは、吸収性本体等の各部材の表裏両側(面)のうち、着用時に着用者の肌側に配される側(面)である。また、「非肌当接面側」とは、着用時に着用者の肌側とは反対側に配される側(面)である。特に明記のない限り、「長手方向」とは、吸収性物品の長手方向に沿う方向であり、「幅方向」とは、吸収性物品の幅方向に沿う方向である。
また、吸収性本体10において、排泄部対向部Aとは、図1に示すように、着用者の排泄部と対向する領域であり、本発明のようにウイング部5を有する吸収性物品においては、両側部にウイング部5を有する部分である。排泄部対向部Aよりも前方に位置する領域を前方部Bといい、排泄部対向部Aよりも後方に位置する領域を後方部Cという。
In addition, in this specification, the "skin contact surface side" is the side (surface) arranged on the skin side of the wearer when worn, out of the front and back sides (surfaces) of each member such as the absorbent main body. . Further, the “non-skin contact surface side” is a side (surface) disposed on the opposite side to the wearer's skin side when worn. Unless otherwise specified, the “longitudinal direction” is a direction along the longitudinal direction of the absorbent article, and the “width direction” is a direction along the width direction of the absorbent article.
Moreover, in the absorptive
本実施形態の生理用ナプキン1について更に詳述する。吸収性本体10は、図1〜図4に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性又は撥水性の裏面シート3及び両シート2,3間に介在配置された液保持性の吸収体4を備えている。吸収体4は、平面視で、前後縁部が丸みを帯びた略長方形状を有している。
表面シート2は、図1、図3及び図4に示すように、吸収体4の上面の全域を被覆している。表面シート2の前後縁部は、丸みを帯びており、吸収体4の前後縁部それぞれから長手方向に延出している。表面シート2の両側縁部は、図3及び図4に示すように、長手方向に沿う直線状であり、吸収体4の両側縁部それぞれから幅方向に若干延出しているが、裏面シート3からは離間している。
The
As shown in FIGS. 1, 3, and 4, the
裏面シート3は、図2〜図4に示すように、吸収体4の下面の全域を被覆している。裏面シート3の前後縁部は、丸みを帯びており、吸収体4の前後縁部それぞれから長手方向に延出している。裏面シート3の両側縁部は、吸収体4の両側縁部それぞれから幅方向に延出している。
図2〜図4に示すように、吸収性本体10の非肌当接面側には、詳細には、裏面シート3の非肌当接面側には、吸収性本体10とショーツのクロッチ部の上面(内面)とを止着するためのズレ止め剤11が設けられている。ズレ止め剤11は粘着剤等から形成される(後述のズレ止め剤55,75も同様)。
As shown in FIGS. 2 to 4, the
As shown in FIGS. 2 to 4, in detail, on the non-skin contact surface side of the absorbent
表面シート2、裏面シート3及び吸収体4としては、生理用ナプキン等の吸収性物品において従来用いられている各種材料を特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、液透過性を有する不織布や開孔フィルム等を用いることができる。裏面シート3としては、液不透過性又は撥水性のフィルム等を用いることができる。吸収体4としては、従来から使用されているパルプ繊維や短繊維又は長繊維のウエブ等の繊維集合体を主体とする吸収性コアを、被覆シートで被覆したものを用いることができる。吸収性コアは高吸収性ポリマーを含んでいてもよい。
As the
裏面シート3は、吸収性本体10のムレを低減させる観点から、透湿性(通気性)を有していることが好ましい。透湿性のシートとしては、例えば、熱可塑性樹脂に無機化合物又は有機化合物のフィラーを添加したものを、Tダイやサーキュラーダイから溶融押出してフィルムを形成し、次いで、該フィルムを一軸延伸又は二軸延伸して得られる樹脂シート、スパンボンド不織布(S)とメルトブロー不織布(M)とが複合化された複合不織布(例えばSM、SMS、SMMS等)、エアスルー不織布や前記SMS等の複合不織布と前記樹脂シートとの複合シートが挙げられる。
裏面シート3として、前記樹脂シートを用いると裏面シート3の非肌当接面側に設けられたズレ止め剤11の固定性がよい点から好ましく、また、前記複合不織布を用いると透湿性及び柔軟性がよい点から好ましい。
From the viewpoint of reducing the swelling of the absorbent
When the resin sheet is used as the
吸収体4は、図3に示すように、上部吸収体41及び下部吸収体42からなる2層構造を有している。上部吸収体41は、平面視で、下部吸収体42よりも長さ及び幅が短くなっており、後述の中央第1シール線12よりも小さい形状を有しており、下部吸収体42には接合されていない。また、上部吸収体41は、下部吸収体42における長手方向及び幅方向に中央寄りに位置しており、延いては、吸収性本体10における長手方向及び幅方向に中央寄りに位置している。従って、上部吸収体41は、吸収性本体10におけるいわゆる中高領域を形成する。
As shown in FIG. 3, the
表面シート2には、図1、図3及び図4に示すように、表面シート2と下部吸収体42とが一体的に圧密化されて形成された中央第1シール線12及び中央第2シール線13が設けられている。中央第1シール線12は、平面視で上部吸収層41を包囲するように、表面シート2の上面におけるサイド防漏部6によって被覆されていない領域に、環状に設けられている。前後一対の中央第2シール線13,13は、略半円弧状であり、中央第1シール線12の前部及び後部よりもそれぞれ前方側及び後方側に、中央第1シール線12と連続的に設けられている。
中央第1シール線12及び中央第2シール線13は、表面シート2と下部吸収体42とを接合しているが、表面シート2と上部吸収体41とは接合していない。従って、上部吸収体41は、表面シート2と下部吸収体42とからなる閉鎖空間に封入されている。
As shown in FIGS. 1, 3, and 4, the
The center
ウイング部5は、図1及び図3に示すように、排泄部対向部Aにおいて吸収性本体10の両側部から延出している。ウイング部5は、ショーツ等の下着のクロッチ部の下面(外面)側に折り返されて用いられるものである。ウイング部5は、図1に示すように、平面視で、下底(上底よりも長い辺)が吸収性本体10の側部側に位置する略台形形状を有している。
The
図2及び図3に示すように、ウイング部5の非肌当接面側には、ズレ止め剤55が設けられている。ズレ止め剤55によって、使用時に、ショーツのクロッチ部の下面(外面)側に折り返されたウイング部5を、クロッチ部に止着できるようになっている。
As shown in FIGS. 2 and 3, a
後部フラップ7は、図1及び図4に示すように、後方部Cにおいて吸収性本体10の両側部から延出している。後部フラップ7は、吸収性本体10から延出した状態で折り返されることなく、ショーツ等の下着に装着されて用いられるものである。ただし、後部フラップ7は、個装形態等においてコンパクトにするために吸収性本体10の肌当接面側又は非肌当接面側に折り返してもよい。後部フラップ7は、図1に示すように、平面視で、幅方向外方に凸に湾曲した形状を有している。
As shown in FIGS. 1 and 4, the
図2及び図4に示すように、後部フラップ7の非肌当接面側には、ズレ止め剤75が設けられている。ズレ止め剤75によって、使用時に、後部フラップ7をショーツに止着できるようになっている。
As shown in FIGS. 2 and 4, a
本発明においては、ウイング部5の両付け根を結ぶ直線が、吸収性本体10とウイング部5との境界線となる。吸収性本体10と後部フラップ7との境界線は、吸収性本体10とウイング部5との境界線の最も後方部C寄りの位置から長手方向に沿って吸収性本体10の後端部に向けて伸びる直線である。
In the present invention, a straight line connecting both bases of the
サイド防漏部6は、図1、図3及び図4に示すように、吸収性本体10の肌当接面側の両側部それぞれを被覆する構成部位で、吸収性本体10の肌当接面側における両側部それぞれに、吸収性本体10の長手方向に沿ってその略全長に亘るように設けられている。
As shown in FIGS. 1, 3, and 4, the side leak-
サイド防漏部6は、撥水性のサイドシート61からなる。サイドシート61は、幅方向に2つ折りにされて、サイド防漏部6の内側縁部において、折り返し部を形成し、2層領域を形成している。本実施形態においては、サイド防漏部6の平面視面積の80%以上が2層領域となっている。サイド防漏部6の内側縁部は、吸収性本体10の長手方向に沿う直線状になっている。このように構成されていると、装着時に、サイド防漏部6における内側縁部側が、吸収性本体10の幅方向内方側にポケットとして開口しやすい。
The side leak-
撥水性のサイドシート61としては、生理用ナプキン等の吸収性物品において従来用いられている撥水性の各種材料を特に制限なく用いることができ、透湿性を有していることが更に好ましい。サイドシート61は、液不透過性であってもよい。サイトシート61の材料としては、例えば、スパンボンド不織布、スパンボンド不織布(S)とメルトブロー不織布(M)とが複合化されたシート(例えばSM、SMS、SMMS等)、ヒートロール不織布、エアスルー不織布等の撥水性(疎水性)不織布が挙げられる。SM、SMS、SMMS等の複合化されたシートを用いると、該シートの表面の平滑性による滑らかな感触及び該シートの物性(強度等)が良好であるため、ウイング部5における耐引き裂き性やズレ止め剤55の転着性が良好となる点で好ましい。また、エアスルー法により作られた不織布を用いると、低坪量でも厚みが得られ易く、風合い(クッション感)や肌触りが良好となる点で好ましい。
As the water-
サイドシート61としては、略円形、楕円形、角が丸みを帯びた矩形等の角のないエンボス凹部を、不織布に散点的に多数形成したエンボスシートが好ましい。エンボス凹部を形成することで、肌との接触面積を低減でき、また不織布特有の毛羽という問題に対し、角のないエンボス凹部を形成することで、(主として繊維破壊による)毛羽立ちを防止でき、肌触りが向上するといった利点がある。
The
サイドシート61は、吸収性本体10の両側部からそれぞれ延出して、ウイング部5及び後部フラップ7を形成している。
このように、ウイング部5と後部フラップ7とは、その設けられている位置(排泄部対向部A/後方部C)、その使用方法(折り返して使用する/折り返さずに使用する)等が異なるが、基本的な構成(特に厚み方向の構成)自体は同様となっている。従って、前述又は後述のウイング部5に関する説明は、後部フラップ7にも適宜適用される。
The
In this way, the
サイド防漏部6は、図1及び図2に示すように、前方部Bにおいて、その前端部側及び外側縁部側が、前方部シール線84によって、吸収性本体10の表面シート2又は裏面シート3に接合されている。前方部シール線84はヒートシールにより形成される。尚、後述の各シール線81及び83も同様にヒートシールにより形成される。
また、サイド防漏部6は、図1〜図5に示すように、ウイング部5の前側の付け根近傍とウイング部5の後側の付け根近傍との間において、その外側縁部側が、長手方向に非連続的に設けられたヒートシール線によって吸収性本体10の裏面シート3に接合されている。該ヒートシール線は、幅方向に延びる排泄部対向部シール線81が長手方向に間欠的に複数本設けられることにより形成されている。「ウイング部5の付け根近傍」は、ウイング部5の付け根から半径6mm以内の領域を意味し、従って、ウイング部5の付け根を基準に吸収性本体10側に位置していてもよく、ウイング部5側に位置していてもよい。
As shown in FIGS. 1 and 2, the side leak-
Moreover, as shown in FIGS. 1-5, as for the side leak-
また、複数本の排泄部対向部シール線81は、図5に示すように、ウイング部5側の外端部が、吸収性本体10の幅方向内方に凸の湾曲線(図5において2点鎖線で示す)を形成するように設けられている。
排泄部対向部シール線81は、連続線状に制限されず、破線状(ドット線状を含む)でもよい。また、排泄部対向部シール線81は、幅方向内方に凸の湾曲形状を形成するために幅方向長さが同じ程度でも良いが、図5に示すように、幅方向長さが前方寄り及び後方寄りで長く、中央寄りで短く形成されていると、前方寄り及び後方寄りにおいて(面積/強度的に)接合をしっかりさせることができ、シール線81が硬くなることが起こりにくくなる点から好ましい。
また、サイド防漏部6は、図1及び図2に示すように、後方部Cにおいて、その外側縁部側及び後端部側が、後方部シール線83によって、吸収性本体10の裏面シート3又は表面シート2に接合されている。後方部シール線83は、後方部Cに位置するサイド防漏部6における前端部側及び後端部側に長手方向に離間して設けられている。
Further, as shown in FIG. 5, the plurality of excretory part facing
The excretion part facing
Further, as shown in FIGS. 1 and 2, the side
サイドシート61と裏面シート3とを接合するヒートシール線について別の観点から説明する。サイドシート61と裏面シート3とは、吸収体4よりも幅方向外方の領域においてヒートシール線(前方部シール線84,後方部シール線83,排泄部対向部シール線81)によって接合されており、前記ヒートシール線は、吸収性本体10の前端部側からウイング部5の前側の付け根近傍に亘って延びている(前方部シール線84)と共に、吸収性本体10の後端部側からウイング部5の後側の付け根近傍に亘って延びている(後方部シール線83)が、両付け根近傍間には、長手方向に非連続的に設けられている(排泄部対向部シール線81)。
The heat seal line joining the
尚、「吸収性本体10の前端部側から」及び「吸収性本体10の後端部側から」とは、ヒートシール線(前方部シール線84及び後方部シール線83)の始点の方向を意味するもので、ヒートシール線の始点が「吸収性本体10の前端部」及び「吸収性本体10の後端部」に位置することを意味するものではない。従って、本発明においては、例えば、本実施形態における、吸収性本体10の後端部側からウイング部5の後側の付け根近傍に亘って延びている後方部シール線83のように、その始点が「吸収性本体10の後端部」に位置しない形のヒートシール線を排除していない。
“From the front end side of the absorbent
表面シート2は、図1に示すように、平面視でサイド防漏部6と重なる領域においては、サイド防漏部6に設けられた各シール線84、81及び83によって、サイド防漏部6を介して吸収性本体10の裏面シート3に接合されている。また、表面シート2は、平面視でサイド防漏部6と重ならない領域においても、前方部シール線84及び後方部シール線83によって吸収性本体10の裏面シート3に接合されている。前方部シール線84は、吸収性本体10の前方部Bの左側縁部から前端縁部を経由して右側縁部に亘って、略半円弧状に連続的に延びている。後方部シール線83は、吸収性本体10の後方部Cの後端縁部に連続的に延びている。
As shown in FIG. 1, the
後部フラップ7は、サイド防漏部6における前端部側及び後端部側からそれぞれ延びる後方部シール線83によって接合されている。後方部シール線83は、フラップ基端部73の前端部側及び後端部側に長手方向に離間して設けられている。
The
一対のサイド防漏部6それぞれには、図1に示すように、サイド防漏部第1シール線63及びサイド防漏部第2シール線64からなるサイド防漏部シール線62が設けられている。サイド防漏部第1シール線63は、排泄部対向部Aに設けられており、幅方向外方に凸に湾曲して長手方向に延びている。サイド防漏部第1シール線63の長さは、吸収性本体10の長手方向に沿うウイング5の基端部の長さと略同じである。サイド防漏部第2シール線64は、前方部B及び後方部Cそれぞれに離間して設けられており、長手方向に沿ってジグザグ形状を有している。
サイド防漏部第1シール線63は、排泄部対向部シール線81の幅方向内方側に近接して、サイド防漏部6を表面シート2に接合している。
As shown in FIG. 1, each of the pair of side
The side leak-proof portion
サイド防漏部第1シール線63及びサイド防漏部第2シール線64は、サイド防漏部第2シール線64、サイド防漏部第1シール線63及びサイド防漏部第2シール線64の順で、前方部Bから排泄部対向部Aを経由して後方部Cに亘って連続している。サイド防漏部シール線62により、サイド防漏部6は、吸収性本体10の表面シート2の上面に接合されている。
尚、サイド防漏部シール線62は、サイド防漏部6を表面シート2と共に吸収体4に固定するように設けることができ、また、表面シート2を介在させずに、サイド防漏部6を吸収体4に直接固定するように設けることができる。
The side leak-proof portion
In addition, the side leak-proof
サイド防漏部6の内側縁部とサイド防漏部シール線62との間の領域は、表面シート2に接合されておらず、表面シート2との間でポケットを形成している。該ポケットは、着用時に開口し、その開口したポケットに、幅方向外方へ移動した体液を捕捉できるため、防漏性を向上させることができる。また、視覚的にも、幅方向の防漏性が高いことを容易に理解できるため、着用者に安心感を与える点でも好ましい。
The region between the inner edge of the side leak-
サイド防漏部シール線62は、前記ポケットで捕捉された体液がスムーズに吸収体4に吸収され、防漏性を一層向上させる点で、その全部又は一部が平面視において吸収体4と重なっていることが好ましい。前記ポケットで捕捉された体液は、該ポケットの手前から奥へ移動する間に吸収体4に吸収されるか、又は該ポケットの奥に到達した後、吸収体4側に戻って吸収される。
The side leak-proof
本実施形態の生理用ナプキン1の各構成部材は、前述の各シール線81,83,84及び62以外にも、ホットメルト型接着剤等の各種接着剤(図示せず)により更に接合されている。接着剤は、主として、前記各シール線81,83,84及び62による接合を補強する目的で、副次的に、吸収体4で保持されている液が、着用者の動き等による圧力により滲み出すことに起因する漏れを防止する効果を向上させる目的で設けられる。
The constituent members of the
接着剤は、例えば、吸収体4と裏面シート3との間、サイド防漏部6と表面シート2との間に設けられる。接着剤は、特に、ウイング部5の両付け根間において、サイドシート61と裏面シート3との間に設けることが好ましい。接着剤は、連続的に(面状に)塗工されていてもよい(いわゆるベタ塗り)が、塗工された領域の通気性を考慮すると、間欠的に塗工されていることが好ましい。間欠的な塗工形態としては、例えば、スパイラル状、幅方向に延びるストライプ状、Ω状、ドット状が挙げられる。
An adhesive agent is provided between the
尚、第1実施形態においては、排泄部対向部シール線81はヒートシールにより形成されているが、それ以外にも、例えば、超音波シール、高周波シール、接着剤により形成することができる。
In the first embodiment, the excretion part-facing
吸収性本体10の厚みは、排泄部対向部Aにおいて、好ましくは5mm以下、更に好ましくは3.5mm以下である。また、吸収性本体10の厚みは、前方部B及び後方部Cにおいて、好ましくは3mm以下、更に好ましくは2mm以下である。吸収性本体10の厚みがこのような範囲に設定されていると、装着時に違和感が生じにくく、身体の前後方向に沿って更にフィットし、装着時に前記ポケットが開口しやすく、横モレ防止性が一層向上するので好ましい。
The thickness of the absorbent
吸収性本体10の厚みは、以下の測定方法により測定される。
〔厚みの測定方法〕
製品(吸収性物品全体)を平らな場所にシワや折れ曲がりがないように静置し、吸収性本体の排泄部対向部又は前方部若しくは後方部における吸収体が配されている領域の上面に、5cN/cm2の荷重を掛け、その状態下での厚みを測定する。製品装着時の装着圧は、身体の部位、個人差、状態(座っている/動いている)等により異なるが、排泄部対向部の中央域(排泄ポイント付近)では、ショーツ等の衣類を着用する以外に外圧が掛らない状態において、無荷重〜5cN/cm2の荷重となるため、この荷重(5cN/cm2)での測定を行なった。厚みの測定には、厚み計 PEACOCK DIAL PRIGHT GAUGES R5-C(OZAKI MFG.CO.LTD.製)を用いた。このとき、厚み計の先端部と製品との間の測定部分にプレート(厚さ5mm程度のアクリル板)を配置して、荷重が5cN/cm2となるようにプレートの大きさを調整する。プレートの形状は、円形又は正方形とする。
The thickness of the absorbent
[Measurement method of thickness]
Place the product (the entire absorbent article) on a flat place so that there are no wrinkles or bends, and on the upper surface of the area where the absorbent body is disposed in the excretory part facing part or front part or rear part of the absorbent main body, A load of 5 cN / cm 2 is applied and the thickness under that condition is measured. Wear pressure when wearing the product varies depending on the body part, individual differences, state (sitting / moving), etc., but wear clothing such as shorts in the central area (near the excretion point) opposite the excretion part In the state where no external pressure is applied other than that, no load is applied to a load of 5 cN / cm 2 , so measurement was performed at this load (5 cN / cm 2 ). A thickness meter PEACOCK DIAL PRIGHT GAUGES R5-C (manufactured by OZAKI MFG.CO.LTD.) Was used for measuring the thickness. At this time, a plate (an acrylic plate having a thickness of about 5 mm) is disposed at the measurement portion between the tip of the thickness meter and the product, and the size of the plate is adjusted so that the load is 5 cN / cm 2 . The shape of the plate is circular or square.
また、ウイング部5の付け根における引き裂き強度は、500〜1000cNであることが好ましく、使用後にウイング部5のズレ止め剤55をショーツのクロッチ部から引き剥がしてもウイング部5の付け根を起点する引き裂きが生じにくいことをより確実なものにするために、650cN以上であることが更に好ましい。
Moreover, it is preferable that the tear strength at the base of the
ウイング部5の引き裂き強度は、以下の測定方法により測定される。
〔引き裂き強度の測定方法〕
JIS K7128(プラスチック−フィルム及びシートの引裂強さ試験方法)に規定されたA法(トラウザー引裂法)を参考に、テンシロン引張試験機(株式会社エー・アンド・デイ製、RTC−1210A)を使用し、上下チャック間の距離を5mm(試験片を挿入可能な程度の間隔)に調整したチャックの上側に製品の吸収性本体、下側にウイング部を挟み、上側のチャックに挟んだ製品の吸収性本体を一定速度500mm/minで上昇させ、試験片を製品長手方向に沿って引き裂いた時の最高値(cN)を読み取る。測定は5回行い、その平均値を算出して引き裂き強度とした。
The tear strength of the
[Measurement method of tear strength]
Using Tensilon tensile testing machine (RTC-1210A, manufactured by A & D Co., Ltd.) with reference to Method A (trouser tear method) defined in JIS K7128 (Plastic-Film and Sheet Tear Strength Test Method) The upper and lower chucks are adjusted to a distance of 5 mm (interval that allows the test piece to be inserted), and the product absorbent main body is placed on the upper side of the chuck and the wing is sandwiched on the lower side. The sex body is raised at a constant speed of 500 mm / min, and the maximum value (cN) when the test piece is torn along the product longitudinal direction is read. The measurement was performed 5 times, and the average value was calculated as the tear strength.
尚、試験片は、製品形態の吸収性物品における長手方向のウイング部の中心を基準に、前後75mm(計150mm:ウイング部の付け根部分が確実に残る長さ)になるように、製品形態の吸収性物品を幅方向に裁断してサンプルとなし、更に、ウイング部の付け根部分から長手方向に15mmの長さで長手方向に切り込みを入れ、これを試験片とした。
テンシロン引張試験機の上側のチャックに、得られた試験片における吸収性本体の部分を挟み(ウイング部は挟まない)、下側のチャックに、切り込みを入れて下方に折り返したウイング部の折り返し部を挟み、測定を行った。
In addition, the test piece is in the product form so that it is 75 mm in front and back (total 150 mm: the length at which the base part of the wing part remains reliably) with reference to the center of the longitudinal wing part in the absorbent article in the product form. The absorbent article was cut in the width direction to form a sample. Further, a cut was made in the longitudinal direction at a length of 15 mm from the base portion of the wing portion, and this was used as a test piece.
The upper part of the Tensilon tensile tester is sandwiched with the absorbent main body part of the obtained test piece (the wing part is not sandwiched), and the lower part of the wing part is folded back by cutting into the lower chuck. Was measured.
本実施形態の生理用ナプキン1は、吸収性本体10をショーツのクロッチ部(図示せず)の上面(内面)に配設し、ズレ止め剤11によってクロッチ部に固定する。また、後部フラップ7をショーツの上面(内面)に配設し、ズレ止め剤75によってショーツに固定する。そして、図6に示すように、ウイング部5をクロッチ部の下面(外面)側に折り返して、ズレ止め剤55によってウイング部5をクロッチ部の外面に止着することにより、位置ズレを防止しながら装着することができる。
In the
以上の構成を有する第1実施形態の生理用ナプキン1においては、サイドシート61と裏面シート3とは、吸収体4よりも幅方向外方の領域においてヒートシール線(前方部シール線84、後方部シール線83、排泄部対向部シール線81)によって接合されており、該ヒートシール線は、吸収性本体10の前端部側からウイング部5の前側の付け根近傍に亘って延びている(前方部シール線84)と共に吸収性本体10の後端部側からウイング部5の後側の付け根近傍に亘って延びている(後方部シール線83)が、両付け根近傍間には、長手方向に非連続的に設けられている(排泄部対向部シール線81)。そのため、前記ヒートシール線によるダメージによってウイング部5が破断しにくい。また、ウイング部5の折り返し位置が制限されず、ウイング部5をショーツのクロッチ部に自由に巻き込みやすい。更に、ヒートシール線の剛性に起因する吸収性本体10の長手方向の剛性の増加が少なく、吸収性本体10が身体に沿いやすく、装着性に優れる。
In the
両付け根近傍間に非連続的に設けられた前記ヒートシール線は、幅方向に延びる排泄部対向部シール線81が長手方向に間欠的に複数本設けられることにより形成されている。そのため、ウイング部5の破断防止効果及び吸収性本体10の剛性の増加防止効果の両立を達成できる。
The heat seal line provided discontinuously between both roots is formed by intermittently providing a plurality of excretion part facing
また、複数本の排泄部対向部シール線81は、ウイング部5側の外端部が、吸収性本体10の幅方向内方に凸の湾曲線を形成するように設けられているため、ウイング部5を吸収性本体10の裏面シート3側に折り返したときに、ウイング部5の折り返し線が前記湾曲線に沿って湾曲して形成される。従って、ウイング部5が、ショーツのクロッチ部の側縁部形状(通常、幅方向内方に向けて凹んでいる)に沿って折り返されることになるため、ショーツへの生理用ナプキン1の装着安定性が高い。
Further, the plurality of excretory part facing
更に、サイド防漏部6には、排泄部対向部シール線81の幅方向内方側に近接して、サイド防漏部6を表面シート2に接合するサイド防漏部シール線62(サイド防漏部第1シール線63)が設けられている。そのため、排泄部対向部シール線81の幅方向内側の領域の剛性が高くなり、折り返し線が明確に形成され、その結果、ウイング部5の折り返し操作性が向上する。
Further, the side
尚、第1実施形態においては、複数本の排泄部対向部シール線81は、図5に示すように、吸収性本体10の幅方向に平行に延びるように配列することもできるが、図7に示すように、ウイング部5側の外端部が、吸収性本体10の長手方向外方に傾斜するように配列することもできる。図7に示す配列形態では、排泄部対向部シール線81による接合がしっかりする点、シール線81の硬さの点、及びウイング部5に加わる力の方向と異なる方向にシール線81が延びているため力が均等に分散される点で好ましい。
In the first embodiment, the plurality of excretory part facing
詳細には、図7に示すように、複数本の排泄部対向部シール線81のうち吸収性本体10の前端部側のものは、ウイング部5側の外端部が、吸収性本体10の前端部側に傾斜しており、その中でも吸収性本体10の前端部により近い排泄部対向部シール線81の方が傾斜角度が大きくなっている。同様に、複数本の排泄部対向部シール線81のうち吸収性本体10の後端部側のものは、ウイング部5側の外端部が、吸収性本体10の後端部側に傾斜している。
このような構成によれば、ウイング部5を吸収性本体10の裏面シート3側に折り返したとき(折り返し線は、幅方向内方に凸の湾曲線となる)に、排泄部対向部シール線81が、ショーツのクロッチ部の側縁部形状(通常、幅方向内方に向けて凹んでいる)に対して、略直交する方向に延びるように配置されることになるため、ウイング部5の破断防止効果が極めて高くなる。
Specifically, as shown in FIG. 7, among the plurality of excretory part facing
According to such a configuration, when the
次に、本発明の他の実施形態について説明する。他の実施形態については、上述した第1実施形態と異なる点を主として説明し、同様の点は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用される。 Next, another embodiment of the present invention will be described. In the other embodiments, differences from the first embodiment described above will be mainly described, and the same points are denoted by the same reference numerals and description thereof will be omitted. For the points that are not particularly described, the description of the first embodiment is applied as appropriate.
図8は、本発明の吸収性物品の第2実施形態の生理用ナプキンにおけるウイング部5及びその近傍の排泄部対向部Aを示している。第2実施形態の生理用ナプキン1は、第1実施形態の生理用ナプキン1に比して、排泄部対向部シール線81が設けられていない点、並びに前方部シール線84の後端部及び後方部シール線83の前端部が、吸収性物品1の幅方向外方に向けて湾曲し、ウイング部5に位置している点が異なる。
FIG. 8 shows the
第2実施形態の生理用ナプキン1においては、吸収体4よりも幅方向外方の領域においてサイドシート61と裏面シート3とを接合する前記ヒートシール線は、ウイング部5の前側の付け根近傍とウイング部5の後側の付け根近傍との間には設けられていない。そのため、第1実施形態の生理用ナプキン1と同様の効果が奏される。
また、前方部シール線84の後端部及び後方部シール線83の前端部が、吸収性物品1の幅方向外方に向けて湾曲し、ウイング部5に位置している。そのため、特に、ウイング部5の破断防止効果が高いと共に、装着時にウイング部5を吸収性本体10の裏面シート3側に折り返したときに、サイド防漏部6における内側縁部側が、吸収性本体10の幅方向内方側にポケットとして開口しやすく、横漏れ防止効果が高い。
In the
Further, the rear end portion of the
第2実施形態においては、ウイング部5は、図9に示すように、ウイング上層51及びウイング下層52の積層体から構成されていてもよい。ウイング上層51は、吸収性本体10の両側部から延出したサイドシート61から形成されており、ウイング下層52は、吸収性本体10の両側部から延出した裏面シート3から形成されている。ウイング部5は、その基端部であるウイング基端部53が、ウイング上層51とウイング下層52との積層体からなり、ウイング基端部53以外の部分であるウイング先端部54が、ウイング上層51のみからなる。ウイング上層51とウイング下層52とは、接着剤によっても接合されていることが好ましい。
In the second embodiment, the
図10は、本発明の吸収性物品の第3実施形態の生理用ナプキンにおけるウイング部5及びその近傍の排泄部対向部Aを示している。第3実施形態の生理用ナプキン1は、第2実施形態の生理用ナプキン1に比して、前方部シール線84の後端部及び後方部シール線83の前端部の湾曲方向が異なる。具体的には、前方部シール線84の後端部及び後方部シール線83の前端部は、吸収性物品1の幅方向内方に向けて湾曲し、吸収性本体10の排泄部対向部Aに位置している。
FIG. 10 shows the
第3実施形態の生理用ナプキン1においては、吸収体4よりも幅方向外方の領域においてサイドシート61と裏面シート3とを接合する前記ヒートシール線は、ウイング部5の前側の付け根近傍とウイング部5の後側の付け根近傍との間には設けられていない。そのため、第1実施形態の生理用ナプキン1と同様の効果が奏される。
また、前方部シール線84の後端部及び後方部シール線83の前端部が、吸収性物品1の幅方向内方に向けて湾曲し、吸収性本体10に位置している。そのため、ウイング部5の折り返し線が、幅方向内方に凸の湾曲線となりやすく、ウイング部5が、ショーツのクロッチ部の側縁部形状(通常、幅方向内方に向けて凹んでいる)に沿って折り返されることになるため、ショーツへの生理用ナプキン1の装着安定性が高い。また、特に、ヒートシール線の剛性に起因する吸収性本体10の長手方向の剛性の増加が少なく、吸収性本体10が身体に沿いやすく、装着性に優れる。
In the
Further, the rear end portion of the
第3実施形態においては、図11に示すように、前方部シール線84の後端部は、吸収性物品1の幅方向内方に向けて湾曲し、更に吸収性本体10の後端部に向けて湾曲していてもよい。同様に、後方部シール線83の前端部は、吸収性物品1の幅方向内方に向けて湾曲し、更に吸収性本体10の前端部に向けて湾曲していてもよい。前方部シール線84の後端部及び後方部シール線83の前端部がこのような湾曲形状を有していると、ウイング部5の折り返し線がショーツのクロッチ部の側縁部形状に一層近い形状となりやすい。
In the third embodiment, as shown in FIG. 11, the rear end portion of the
また、第3実施形態においては、図12に示すように、前方部シール線84の後端部及び後方部シール線83の前端部は、その幅方向に離間して2列に配列していてもよい。前方部シール線84の後端部及び後方部シール線83の前端部がこのように2列に配列していると、着用者の体型やショーツのクロッチ部の幅に対応して、それに適したウイング部5の湾曲した折り返し線が形成されやすい。
In the third embodiment, as shown in FIG. 12, the rear end portion of the
図13は、本発明の吸収性物品の第4実施形態の生理用ナプキンにおけるウイング部5及びその近傍の排泄部対向部Aを示している。第4実施形態の生理用ナプキンは、図13に示すように、第1実施形態に比して、排泄部対向部シール線81が設けられていない点が異なる。また、第2及び第3実施形態のように、前方部シール線84の後端部及び後方部シール線83の前端部は、幅方向外方又は内方に向けて湾曲してはいない。
第4実施形態の生理用ナプキンによれば、第1実施形態と同様の効果が奏される他、ウイング部5の折り返し位置がほとんど制限されないため、ウイング部5をショーツのクロッチ部に自由に巻き込みやすい効果が一層高くなる。
FIG. 13: has shown the
According to the sanitary napkin of the fourth embodiment, the same effects as in the first embodiment can be obtained, and the folding position of the
本発明の吸収性物品は、前述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、後方部シール線83は、吸収性本体10の後端部からウイング部5の後側の付け根近傍に亘って設けることができる。
サイドシート61は、ウイング部5及び後部フラップ7の全部を形成していてもよく、一部を形成していてもよい。ウイング部5及び後部フラップ7の一部は裏面シート3から形成することができる。
The absorbent article of the present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be appropriately changed without departing from the gist of the present invention.
For example, the
The
第1実施形態のように、幅方向に延びる排泄部対向部シール線81が長手方向に間欠的に複数本設けられることにより、ウイング部5の両付け根近傍間に非連続的に設けられた前記ヒートシール線が形成されている形態においては、複数本の排泄部対向部シール線81を、そのウイング部5側の外端部が吸収性物品1の長手方向に沿って延びる直線を形成するように設けることができる。
サイド防漏部6の2層領域は、前記実施形態のように1枚のサイドシート61を幅方向に折り返して形成されたものに制限されず、2枚のシートを積層して形成することもできる。また、サイド防漏部6は、2層領域を有していなくてもよい。つまり、サイド防漏部6は、折り返されていない1枚のサイドシート61から形成することができる。
As in the first embodiment, the plurality of excretion part facing
The two-layer region of the side leak-
前記各実施形態における各構成は、他の実施形態に適宜組み合わせることができる。
本発明の吸収性物品は、生理用ナプキンに制限されず、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等にも適用することができる。装着される下着は、ショーツに制限されない。
Each structure in each said embodiment can be combined suitably with other embodiment.
The absorbent article of the present invention is not limited to sanitary napkins, and can also be applied to panty liners (orimono sheets), incontinence pads, and the like. The underwear to be worn is not limited to shorts.
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
10 吸収性本体
11 ズレ止め剤
12 中央第1シール線
13 中央第2シール線
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
41 上部吸収体
42 下部吸収体
5 ウイング部
55 ズレ止め剤
6 サイド防漏部
61 サイドシート
62 サイド防漏部シール線
63 サイド防漏部第1シール線
64 サイド防漏部第2シール線
7 後部フラップ
75 ズレ止め剤
81 排泄部対向部シール線
83 後方部シール線
84 前方部シール線
A 排泄部対向部
B 前方部
C 後方部
1 Sanitary napkin (absorbent article)
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記吸収性本体は、長手方向に、両側部に前記ウイング部を有する排泄部対向部と、該排泄部対向部よりも前方に位置する前方部と、該排泄部対向部よりも後方に位置する後方部とに区分されており、
前記サイド防漏部は撥水性のサイドシートからなり、該サイドシートは、前記吸収性本体の両側部からそれぞれ延出して、前記ウイング部の全部又は一部を形成しており、
前記サイドシートと前記裏面シートとは、前記吸収体よりも幅方向外方の領域においてヒートシール線によって接合されており、該ヒートシール線は、前記吸収性本体の前端部側から前記ウイング部の前側の付け根近傍に亘って延びていると共に該吸収性本体の後端部側から該ウイング部の後側の付け根近傍に亘って延びているが、両付け根近傍間には、設けられていないか又は長手方向に非連続的に設けられている吸収性物品。 Absorbent body provided with a top sheet, a back sheet, and an absorbent body disposed between both sheets, a pair of wings extending outward in the width direction from each side of the absorbent body, and the absorbent An absorbent article having a pair of side leak-proofing portions covering both side portions on the skin contact surface side of the main body,
The absorptive main body is located in the longitudinal direction, the excretory part facing part having the wing part on both side parts, the front part positioned in front of the excretion part facing part, and the rear side of the excretion part facing part It is divided into the rear part,
The side leak-proof portion is composed of a water-repellent side sheet, and the side sheet extends from both side portions of the absorbent main body to form all or part of the wing portion,
The side sheet and the back sheet are joined by a heat seal line in a region outward in the width direction from the absorber, and the heat seal line is connected to the wing portion from the front end side of the absorbent main body. It extends over the vicinity of the base of the front side and extends from the rear end side of the absorbent main body to the vicinity of the base of the rear side of the wing part, but is not provided between the vicinity of both bases? Or the absorbent article provided discontinuously in the longitudinal direction.
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