JP2008118633A - 電子機器の制御装置及び制御方法 - Google Patents

電子機器の制御装置及び制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008118633A
JP2008118633A JP2007265291A JP2007265291A JP2008118633A JP 2008118633 A JP2008118633 A JP 2008118633A JP 2007265291 A JP2007265291 A JP 2007265291A JP 2007265291 A JP2007265291 A JP 2007265291A JP 2008118633 A JP2008118633 A JP 2008118633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
signal
image
control
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007265291A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Kitaura
正博 北浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2007265291A priority Critical patent/JP2008118633A/ja
Publication of JP2008118633A publication Critical patent/JP2008118633A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Input From Keyboards Or The Like (AREA)
  • Details Of Television Systems (AREA)

Abstract

【課題】画像認識を用いて電子機器を制御する際に、表示装置に表示された複数の操作ボタンのうち所望の操作ボタンが操作されたことを正しく検出する。
【解決手段】表示装置21は、電子機器を制御するための複数の操作ボタンを含んだ操作用画像とビデオカメラ2で撮影された画像とを表示する。操作ボタンそれぞれに対応して検出領域が設けられている。検出器17は、表示装置に表示された操作者が対象物を検出領域にかざして、操作ボタンを操作したことを、対応する検出領域の画像に基づいて検出する。制御部18は、複数の検出領域に優先順位を設定し、検出器からの検出信号に基づいて複数の操作ボタンが操作されたと判断した場合は、複数の操作ボタンに対応する検出領域のうち、最も優先順位が高い検出領域からの検出信号に基づいて電子機器の制御動作を行う制御信号を発生する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ビデオカメラを搭載したテレビジョン受像機などの電子機器に関し、人の手などの動作の画像を認識して、電子機器の遠隔操作を行うための電子機器に関する。
1980年代に赤外線リモートコントローラ(通称リモコン)がテレビジョン受像機をはじめとする家電機器に付属するようになり、手元で制御できるユーザインターフェースが広く普及し、家電製品の利用形態を大きく変貌させた。現在においてもこの操作形態が主流であるが、リモコンは1つの機能を1つのキー(ボタン)を押すことにより実行させる仕組みが基本となっており、例えばテレビジョン受像機では、「電源」「チャンネル」「音量」「入力切替」などのキーがそれに該当し、これまでのテレビジョン受像機にとって大変便利な遠隔の操作方法であった。
しかしながら、最近始まったデータ放送は、所望のメニュー画面を選択するために、リモコンの「上」「下」「左」「右」や「決定」キーを何度も押下することになり、煩雑で使いづらくなっている。また、EPG(電子プログラムガイド)は、マトリクスに配列された案内画面から所望の位置を選択してキーを押下するため、同様の課題を有していた。
本出願人による先願である特開2006−091948号公報(特許文献1)には、多様な電子機器に対する柔軟性と遠隔操作の利便性を両立させると共に、リモコンのような遠隔操作用機器を手元で利用することを不要とした電子機器が提案されている。特許文献1に記載の電子機器はユーザの手の動作をビデオカメラで撮影して、その動作から表示装置に表示されている操作ボタンに対する操作内容を識別するものである。
特開2006−091948号公報
特許文献1に記載の電子機器においては、ユーザが表示装置に表示されている操作ボタンに手をかざして操作したことをかなり精度よく検出することが可能である。しかしながら、ユーザの手が所望の操作ボタンを含む複数の操作ボタンにかざされてしまったり、ユーザの手が所望の操作ボタンにかざされている際に手以外のものが複数の操作ボタンにかざされてしまった場合に、適切な制御を行うことが困難となる。
本発明はこのような課題をふまえてなされたもので、画像認識を用いて電子機器を制御する際に、表示装置に表示された複数の操作ボタンのうち所望の操作ボタンが操作されたことを正しく検出できる、電子機器を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明は次の(a)〜(j)を提供する。
(a)表示装置21を有する電子機器の制御装置において、前記表示装置の前に位置する操作者3を撮影するビデオカメラ2と、前記ビデオカメラで撮影された画像を鏡像変換し、鏡像変換画像信号を出力する鏡像変換器13と、前記電子機器を制御するための複数の操作ボタンを含んだ操作用画像に対応した操作用画像信号を生成する操作用画像生成器15と、前記鏡像変換画像信号と前記操作用画像信号とを混合して混合画像信号を生成する混合器16と、前記ビデオカメラで撮影された画像に対して前記複数の操作ボタンそれぞれに対応した複数の検出領域が設けられており、前記表示装置に表示された操作者が対象物を前記複数の検出領域のいずれかにかざして、前記複数の操作ボタンのいずれかを操作したことを、対応する前記検出領域の画像に基づいて検出して、検出信号を発生する検出器17と、前記複数の検出領域に優先順位を設定し、前記検出器からの検出信号に基づいて前記表示装置に表示された操作者が前記対象物によって操作したと判断される操作ボタンが複数あると判断した場合は、前記複数の操作ボタンに対応する前記検出領域のうち、最も優先順位が高い検出領域からの検出信号に基づいて前記電子機器の制御動作を行う制御信号を発生し、前記操作者が前記対象物によって操作したと判断される操作ボタンが一つであると判断した場合は、その一つの操作ボタンに対応する検出領域からの検出信号に基づいて前記操作ボタンに対応した前記電子機器の制御動作を行う制御信号を発生する制御部18とを備えることを特徴とする電子機器の制御装置。
(b)表示装置21を有する電子機器の制御装置において、前記表示装置の前に位置する操作者3を撮影するビデオカメラ2と、前記ビデオカメラで撮影された画像を鏡像変換し、鏡像変換画像信号を出力する鏡像変換器13と、前記電子機器を制御するための複数の操作ボタンを含んだ操作用画像に対応した操作用画像信号を生成する操作用画像生成器15と、前記鏡像変換画像信号と前記操作用画像信号とを混合して混合画像信号を生成する混合器16と、前記ビデオカメラで撮影された画像に対して前記複数の操作ボタンそれぞれに対応した複数の検出領域が設けられており、前記表示装置に表示された操作者が対象物を前記複数の検出領域のいずれかにかざしたことを前記検出領域の画像に基づいて検出した第1の検出信号と、前記対象物をかざした検出領域に対応した前記操作ボタンを操作したことを前記検出領域の画像に基づいて検出した第2の検出信号とを発生する検出器17と、前記複数の検出領域は前記表示装置上の複数の領域にグループ分けされ、前記グループ毎に前記複数の検出領域に優先順位を設定し、前記検出器からの第1の検出信号に基づいて前記表示装置に表示された操作者が前記対象物をかざしたと判断される検出領域が複数あると判断した場合は、前記グループ毎に最も優先順位が高い検出領域からの前記第1の検出信号を取得し、前記グループ毎に最も優先順位が高い検出領域のうち前記第2の検出信号を発生した検出領域に対応した操作ボタンに対応する前記電子機器の制御動作を行う制御信号を発生する制御部とを備えることを特徴とする電子機器の制御装置。
(c)前記検出器は、前記検出領域にかざされた前記対象物を検出するため前記鏡像変換画像信号より特定色の領域を抽出する特定色フィルタ71を備えることを特徴とする(a)又は(b)記載の電子機器の制御装置。
(d)前記検出器は、前記鏡像変換画像信号より予め定めた階調の範囲を抽出する階調限定器72と、前記特定色フィルタで抽出した特定色の領域であり、かつ、前記階調限定器で抽出した予め定めた階調の範囲内を前記対象物を示す領域として抽出する合成器73とを備えることを特徴とする(c)記載の電子機器の制御装置。
(e)前記検出器は、前記鏡像変換画像信号における前記合成器で抽出した前記対象物を示す領域以外を特定の輝度又は色に置き換えるゲート74を備えることを特徴とする(d)記載の電子機器の制御装置。
(f)表示装置21を有する電子機器の制御方法において、前記表示装置の前に位置する操作者3を撮影する撮影ステップと、前記撮影ステップで撮影された画像を鏡像変換し、鏡像変換画像信号を出力する鏡像変換ステップと、前記電子機器を制御するための複数の操作ボタンを含んだ操作用画像に対応した操作用画像信号を生成する操作用画像生成ステップと、前記鏡像変換画像信号と前記操作用画像信号とを混合して混合画像信号を生成する混合ステップと、前記撮影ステップにおいて撮影された画像に対して前記複数の操作ボタンそれぞれに対応した複数の検出領域が設けられており、前記混合ステップにより生成された前記混合画像信号を前記表示装置の画面上に表示させた状態で、前記表示装置に表示された操作者が対象物を前記複数の検出領域のいずれかにかざして、前記操作ボタンのいずれかを操作したことを、対応する前記検出領域の画像に基づいて検出し検出信号を発生する検出ステップと、前記複数の検出領域に優先順位を設定し、前記検出信号に基づいて前記表示装置に表示された操作者が前記対象物によって操作したと判断される操作ボタンが複数あると判断した場合は、前記複数の操作ボタンに対応する前記検出領域のうち、最も優先順位が高い検出領域からの検出信号に基づいて前記電子機器の制御動作を行う制御信号を発生し、前記操作者が前記対象物によって操作したと判断される操作ボタンが一つであると判断した場合は、その一つの操作ボタンに対応する検出領域からの検出信号に基づいて前記操作ボタンに対応した前記電子機器の制御動作を行う制御信号を生成する制御ステップとを含むことを特徴とする電子機器の制御方法。
(g)表示装置21を有する電子機器の制御方法において、前記表示装置の前に位置する操作者3を撮影する撮影ステップと、前記撮影ステップで撮影された画像を鏡像変換し、鏡像変換画像信号を出力する鏡像変換ステップと、前記電子機器を制御するための複数の操作ボタンを含んだ操作用画像信号を生成する操作用画像生成ステップと、前記鏡像変換画像信号と前記操作用画像信号とを混合して混合画像信号を生成する混合ステップと、前記撮影ステップにおいて撮影された画像に対して前記複数の操作ボタンそれぞれに対応した複数の検出領域が設けられており、前記混合ステップにより生成された前記混合画像信号を前記表示装置の画面上に表示させた状態で、前記表示装置に表示された操作者が対象物を前記複数の検出領域のいずれかにかざしたことを前記検出領域の画像に基づいて検出した第1の検出信号を発生する第1の検出ステップと、前記対象物をかざした検出領域に対応した前記操作ボタンを操作したことを前記検出領域の画像に基づいて検出した第2の検出信号を発生する第2の検出ステップと、前記複数の検出領域は前記表示装置上の複数の領域にグループ分けされ、前記グループ毎に前記複数の検出領域に優先順位を設定し、前記第1の検出ステップで発生された第1の検出信号に基づいて前記表示装置に表示された操作者が前記対象物をかざしたと判断される検出領域が複数あると判断した場合は、前記グループ毎に最も優先順位が高い検出領域からの前記第1の検出信号を取得し、前記グループ毎に最も優先順位が高い検出領域のうち前記第2の検出ステップで発生された前記第2の検出信号を発生した検出領域に対応した操作ボタンに対応する前記電子機器の制御動作を行う制御信号を発生する制御ステップとを含むことを特徴とする電子機器の制御方法。
(h)前記第1の検出ステップは、前記検出領域にかざされた前記対象物を検出するため前記鏡像変換画像信号より特定色の領域を抽出することを特徴とする(f)又は(g)記載の電子機器の制御方法。
(i)前記第1の検出ステップは、前記鏡像変換画像信号より予め定めた階調の範囲を抽出する階調限定ステップと、前記抽出した特定色の領域であり、かつ、前記階調限定ステップで抽出した予め定めた階調の範囲内を前記対象物を示す領域として抽出する合成ステップとを含むことを特徴とする(h)記載の電子機器の制御方法。
(j)前記第1の検出ステップは、前記鏡像変換画像信号における前記合成ステップで抽出した前記対象物を示す領域以外を特定の輝度又は色に置き換えることを特徴とする(i)記載の電子機器の制御方法。
本発明によれば、表示装置に表示された操作ボタンに手などをかざして操作ボタンを操作する際に、操作ボタンの操作を更に確実に検出できる。
図1は、電子機器(テレビジョン受像機1)を操作する方法において、リモコン装置による従来の操作方法と、本発明の一実施形態である操作方法との違いを説明するための図である。
操作者(ユーザ)3がテレビジョン受像機1を従来の操作方法で操作する場合、ユーザ3はリモコン装置4を手に持ち、所望の機能を働かせるキーをテレビジョン受像機1に向けて押下する。従って、リモコン装置4が無ければテレビジョン受像機1を操作できず、不便を強いられる場合を時々経験する。
これに対し、本実施形態の操作方法では、テレビジョン受像機1に、ビデオカメラ2が設けられており、ビデオカメラ2によりユーザ3が撮影され、ビデオカメラ2の画像からユーザ3の動作を得て、テレビジョン受像機1及びそれに関連する機器の操作が行われる。
ユーザ3の動作とは、具体的にはテレビジョン受像機1の表示装置21に表示されるメニュー画面から所望のボタンを選択する身体(手、足、顔など)の動きのことである。本実施形態では後述するように最も実用的である手の動きで操作する方法が採用されている。またテレビジョン受像機1の周囲が暗いときは、自発光機能を具備した遠隔操作用機器(手元制御機器)を用いることにより、手の動作と同様の効果を得るようにしている。遠隔操作用機器については後述する。
図2は、テレビジョン受像機1の構成を示すブロック図であり、テレビジョン受像機1は、ビデオカメラ2、基準同期発生器11、タイミングパルス発生器12、鏡像変換器13、スケーラ14、グラフィックス生成器15、第1の混合器16、検出部17、制御情報判断器(CPU)18、画素数変換器19、第2の混合器20、及び表示装置21を備えている。
基準同期発生器11は、入力される同期信号に基づいて、テレビジョン受像機1の基準になる水平周期パルスと垂直周期パルスを発生する。ここで、同期信号は画素数変換器19に入力される映像信号の水平及び垂直同期信号である。テレビジョン放送受信時や外部の機器から映像信号が入力されている場合は、基準同期発生器11はその入力信号の同期信号に同期するパルスを生成する。タイミングパルス発生器12は、図2に示す各ブロックで必要とする水平方向と垂直方向の任意の位相と幅を有するパルスを生成する。
ビデオカメラ2は、図1に示すようにテレビジョン受像機1の前面に位置してユーザ3、またはテレビジョン受像機1の前の映像を撮影する。ビデオカメラ2の出力信号は、輝度(Y)信号、及び色差(R−Y、B−Y)信号であり、基準同期発生器11から出力される水平周期パルス及び垂直周期パルスに同期している。また、本実施形態では、ビデオカメラ2で撮像される画像の画素数は、表示装置23の画素数と一致しているものとする。なお、画素数が一致していない場合は画素数変換器を挿入し画素数を一致させればよい。
鏡像変換器13は、ビデオカメラ2で撮影したユーザ3の画像(被写体像)を表示装置21上に鏡と同じように左右を反転して表示するためのものである。従って、文字を表示する場合は鏡と同じように左右が反転することになる。本実施形態では、メモリを活用して水平方向の画像を反転させる方法により鏡像変換が行われる。表示装置21として陰極線管(CRT(Cathode Ray Tube))を用いる場合には、水平偏向を逆に操作することで同様の効果が得られる。その場合には、グラフィックスやその他混合する側の画像をあらかじめ水平方向に左右逆転させておく必要がある。
スケーラ14は、ビデオカメラ2により撮影した被写体像の大きさを拡大又は縮小して調整する画像調整器で、制御情報判断器18の制御で拡大率と縮小率を2次元で調整する。また、拡大縮小を行わずに、水平と垂直の位相調整を行うこともできる。
グラフィックス生成器15は、制御情報判断器18から供給されるメニュー画面(操作用画像)を生成するための制御信号に基づいてメニュー画面を展開する操作用画像生成器である。グラフィックス生成器15から出力され、後段で映像信号と合成または混合される操作用画像信号Gsは、メモリ上の信号がR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号の原色信号で展開されていても、輝度(Y)信号と色差(R−Y、B−Y)信号とする。また生成されるグラフィックスのプレーン数は限定するものではないが、本実施形態では1プレーンでよい。
メニュー画面を構成するグラフィックスの画素数は、本実施形態では表示装置21の画素数に一致させるようにしている。一致していない場合は、グラフィックス生成器15内またはグラフィックス生成器15の後段に画素数変換器を設けて、互いの画素数を一致させればよい。
第1の混合器16は、スケーラ14の出力信号S1とグラフィックス生成器15の出力信号Gsとを、制御値α1により混合割合を制御して混合する。具体的には、下記(1)式で出力信号M1oが表される。
M1o=α1×S1+(1−α1)×Gs…(1)
制御値α1は、「0」から「1」の間の値に設定され、制御値α1を大きくするとスケーラ14の出力信号S1の割合が大きくなり、グラフィックス生成器15の出力信号Gsの割合が小さくなる。混合器の例としてはこれに限らないが、本実施形態では、入力される2系統の信号情報が入っていれば同様の効果が得られる。なお、既述したようにビデオカメラ2と鏡像変換器13の間にスケーラ14を設けた場合には、鏡像変換器13から出力される信号を出力信号S1とすればよい。
検出部17は、第1の検出器171、第2の検出器172、…第nの検出器17nを備える。検出部17に含まれる検出器は数を特定するものではなく、グラフィックス生成器15で生成されるメニュー画面と連携した制御内容を表す後述する操作ボタンの数に対応して変動する。なお、操作ボタンとはパソコンにおいてマウスでクリック操作する操作ボタンに該当するものである。
制御情報判断器18は、検出部17から出力されるデータ(検出信号)の解析を行い、各種制御信号を出力する。制御情報判断器18は、入力されるデータに基づいて操作された操作ボタンに対応する制御信号を生成し、各部を制御する。制御情報判断器18はソフトウェアで各種の処理を行うものであり、アルゴリズムについての詳細は後述する。本実施形態では、ハードウェア(各機能ブロック)による処理と、ソフトウェア(制御情報判断器18のCPU)による処理とが混在するが、特にここで示す区分けに限定するものではなく、ハードウェアとソフトウェアとをどのように用いてもよい。
画素数変換器19は、入力される映像信号の画素数と表示装置21の画素数を合わせるための画素数変換を行う。入力映像信号は、図示を省略している内蔵のチューナにて受信したテレビジョン信号(データ放送なども含む)による映像信号やビデオ(VTR)入力などテレビジョン受像機1の外部から入力される映像信号である。ここでは図示を省略するが、入力映像信号から水平及び垂直同期信号を抽出して、基準同期発生器11によって各部を入力映像信号の水平及び垂直同期信号に同期させるようにしている。
第2の混合器20は、第1の混合器16と同様の機能を有する。すなわち、第1の混合器16の出力信号M1oと、画素数変換器19の出力信号S2とを制御値α2で混合割合を制御して混合する。具体的には、下記(2)式で出力信号M2oが表される。
M2o=α2×M1o+(1−α2)×S2…(2)
制御値α2は、「0」から「1」の間の値に設定され、制御値α2を大きくすると第1の混合器16の出力信号M1oの割合が大きくなり、画素数変換器19の出力信号S2の割合が小さくなる。混合器の例としてはこれに限らないが、本実施形態では、入力される2系統の信号情報が入っていれば同様の効果が得られる。
表示装置21は、CRT、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)あるいはプロジェクションディスプレイなどを想定しているが、ディスプレイの表示方式を限定するものではない。表示装置21の入力信号は、輝度信号Yと、色差信号R−Y及びB−Yであり、表示装置21の内部にてRGB原色信号にマトリクス変換されて表示される。
以上のように構成されたテレビジョン受像機1の動作を、ユーザ3の動作を交えて説明する。図3は、図2に示すグラフィックス生成器15の出力画像(以下、グラフィックス画像)41と、図2に示すビデオカメラ2で撮影された画像を鏡像変換し、スケーリングによりグラフィックス画像41と画素数を一致させたスケーラ14の出力画像(以下、スケーラ出力画像)43とを示している。この二つの画像41及び43に対応する信号が、第1の混合器16で混合される。
グラフィックス画像41は、操作を行うためのメニュー画面(操作用画像)を形成しており、矩形状の枠42はプッシュボタン(操作ボタン)を表す。一方のスケーラ出力画像43は、ユーザ3を撮影し、鏡と同じように表示するものである。スケーラ出力画像43の中の破線で示す矩形状の枠44は、複数の検出器171〜17nからなる検出部17で検出する検出領域である。検出領域44はグラフィックス画像41上のプッシュボタン42それぞれに対応し、表示装置21に表示されたプッシュボタン42と表示装置上の同一の位置に配置されている。
図4は、第1の混合器16における混合処理を説明するための図である。図4(A)は図3に示したグラフィックス生成器15で生成される操作メニュー画面(グラフィックス画像41)を表したものであり、プッシュボタン(1−1)〜(1−8)が含まれている。図4(B)は、図3に示したスケーラ出力画像43であり、ビデオカメラ2でユーザ3を撮影した鏡像変換及びスケーラ処理済みの画面である。スケーラ出力画像43には更に、検出部17の各検出器に対応する検出領域(2−1)〜(2−8)が含まれている。
第1の混合器16にて、図4(A)及び(B)に示す画面を制御値α1に対応する混合割合で混合した画面を、図4(C)に示す。なお、図4(C)に表示されるユーザ3の画像は、実際には、図4(B)に示される画像より、制御値α1に対応して輝度及びコントラストが低下したものとなる。
このように表示装置21には、ユーザ3の画像が鏡と同様に表示されると共に、操作メニュー画面も重畳されて表示される。これによりユーザ3は、自分の動きと操作メニュー(プッシュボタン(1−1)〜(1−8))の位置を認識することができる。テレビジョン受像機1の操作は、ユーザ3が画面を見て、画面上のプッシュボタン(1−1)〜(1−8)に触れるように手(身体、対象物)を動かすことにより行う。
なお、ここではプッシュボタン(1−1)〜(1−8)に触れると表現したが、ユーザ3が実際に画面に触れるということではなく、プッシュボタン(1−1)〜(1−8)に相当する位置に手をかざして、表示装置21に表示されたユーザ3の映像がプッシュボタン(1−1)〜(1−8)に触れるということである。換言すれば、手をプッシュボタン(1−1)〜(1−8)上に位置するように画面を見てユーザ3が動作することにより、テレビジョン受像機1を操作する。
検出部17が、ユーザ3が手をかざしたプッシュボタン(1−1)〜(1−8)に対応して設けられている検出領域(2−1)〜(2−8)内の手を検出し、制御情報判断器18は該当するプッシュボタン(1−1)〜(1−8)が押されたことを認識する。従って、制御情報判断器18から該当するプッシュボタンの制御内容に相当する制御信号を出力することができる。その際、メニュー画面の操作されたプッシュボタンの形状または色を変化させて、動作が認識されたことを画面上に表すことが好ましい。例えばプッシュボタンが押されたように画像を変化させる。
図5は、ビデオカメラ2で撮影された画像(スケーラ出力画像43)に対して設けている検出領域(2−1)〜(2−8)と、検出部17の検出器171〜174との対応関係を示し、更に検出領域(2−1)〜(2−8)のうち、検出領域(2−1)と(2−8)を特定する水平及び垂直のタイミングパルスを示す。タイミングパルスは、図2のタイミングパルス発生器12から発生される。
各検出器171〜17nは、図6に示すように、オブジェクト抽出器30と、タイミングゲート器31と、オブジェクト特徴データ検出部32とを備えている。オブジェクト抽出器30は、画像の特徴に添ったフィルタを備えており、フィルタ処理をした画像信号をタイミングゲート器31に出力する。
タイミングゲート器31は、タイミングパルスに基づいてビデオカメラ2からの画像信号の通過を制御する。通過する領域は対応する検出領域内である。この検出領域内に限定した信号に対して、オブジェクト特徴データ検出部32は種々のフィルタ処理を施してビデオカメラ2で撮影したユーザ3の手の画像を抽出する。
オブジェクト特徴データ検出部32は、抽出されたユーザ3の手(対象物)の画像信号から、さまざまな特徴を検出し検出信号を発生するための機能ブロックを備える。本実施形態では、ヒストグラム検出器33、平均輝度(APL)検出器34、高域頻度検出器35、最小値検出器36、最大値検出器37を備える。この他にも画像を特徴づける要件はあるが、本実施形態ではこれらの検出器より発生される検出信号を用い、制御情報判断器18によって手であることを判別すると共にその動作を認識する。
ヒストグラム検出器33〜最大値検出器37(検出器33〜37)は、第1の動作検出器181〜第5の動作検出器185にそれぞれ検出信号を出力する。第1の動作検出器181〜第5の動作検出器185は、検出信号に基づいて手であることを判別すると共にその動作を認識する。第1の動作検出器181〜第5の動作検出器185から出力されたデータは、制御情報発生器186に入力される。
第1の動作検出器181〜第5の動作検出器185は、受け取ったデータを変数として格納し、ソフトウェアにてデータを処理する。後述する手の動作を検出する処理は、本実施形態ではソフトウェアによる処理となる。
なお、検出器33〜37の全てを備えることは好ましいが、例えばヒストグラム検出器33のみでも手の動作を認識することができるので、ヒストグラム検出器33のみを備える構成であってもよい。
図7に、オブジェクト抽出器30の詳細ブロック図を示す。本実施形態ではユーザ3の手を検出するために、特に肌色に着目したフィルタ処理を行う。すなわち、本実施形態のオブジェクト抽出器30は、特定色フィルタ71と、階調限定器72と、動作検出フィルタ75と、合成器73と、オブジェクトゲート器74とを備えている。
特定色フィルタ71、階調限定器72及び動作検出フィルタ75は、それぞれオブジェクトを特定するフィルタである。特定色フィルタ71は、色差信号で入力される色信号の色相と色の濃さ(飽和度)を限定し、階調限定器72は、輝度信号の特定の階調の範囲を限定する。動作検出フィルタ75は、画像の動きに基づいて人の手を抽出し、識別する。
本実施形態では人の手を、後述する操作ボタンを操作する対象物としているが、パラメータである色相や階調を調整し最適化することにより、オブジェクト抽出器30は手以外の対象物も検出することができる。
合成器73は、特定色フィルタ71と階調限定器72と動作検出フィルタ75から入力される信号を合成し、領域パルスに変換する。本実施形態では、特定色フィルタ71を通過した信号と階調限定器72を通過した信号と動作検出フィルタ75を通過した信号とが全て存在(AND)する場合に、ハイレベルとなる領域パルスを出力する。なお、特定色フィルタ71と階調限定器72と動作検出フィルタ75のうち1つまたは2つを通過した信号が存在すれば、ハイレベルとなる領域パルスを出力するようにしてもよい。
特定色フィルタ71と階調限定器72と動作検出フィルタ75のうちの、2つを通過した信号が存在すればハイレベルとなるようにすれば誤検出しにくく、3つを通過した信号が存在すればハイレベルとなるようにすれば更に誤検出しにくくなる。
合成器73で生成された領域パルスは、オブジェクトゲート器74に供給される。オブジェクトゲート器74は、領域パルスがハイレベルであるとき、輝度信号と色差信号を通過させる。領域パルスがローレベル(領域パルス外の範囲)であるときは、輝度信号も色差信号も通過させず、規定した値の信号を出力する。本実施形態では、黒レベルの輝度信号及び飽和度0の色差信号を出力する。
特定色フィルタ71は、色差信号で入力される色信号の色相と色の濃さ(飽和度)を算出し、色差信号が公知の色差平面図における所望の領域に入っているか否かを検出する。色差平面図は、x軸にB−Y、y軸にR−Yをとったもので、色相は、第1象限のB−Y軸を基準(0度)として左回りの角度で表し、飽和度はベクトルのスカラ量で表すものである。色差平面の原点が飽和度0(零)で色がない状態となり、原点から離れるにしたがい飽和度が大きくなり色が濃いことを示す。
本実施形態では、抽出する人間の手の色である肌色に相当する領域に、色差信号が入っているか否かを検出したが、抽出する色の領域は特にこれに限定するものではない。
階調限定器72は、輝度信号の特定の階調の範囲を限定して、特定の階調の範囲に含まれる輝度信号を出力する。本実施形態では、人間の手の階調の輝度信号を通過させるものである。
動作検出フィルタ75は、入力される輝度信号に基づいて画像の動きを検出する。本実施形態では、検出領域に対象物がかざされている画像及びかざされる前の画像を基に、対象物の画像を検出する。
特定色フィルタ71は、色差信号で入力される色信号の色相(角度)と飽和度を限定し、階調限定器72は輝度信号の特定の階調の範囲を限定し、動作検出フィルタ75は輝度信号を画像の動きに応じて限定する。
特定色フィルタ71で色相と飽和度を限定することで、人の肌色に絞ることはできるが、人の肌は日焼け具合で変化し、また人種によっても異なるため、肌色といってもさまざまである。従って、オブジェクト抽出器30に入力された映像信号は、制御情報判断器18より入力される制御信号によって、特定色フィルタ71で色相、飽和度を調整され、すなわち本実施形態では手の肌色の領域のみが通過する。また、階調限定器72では限定された輝度信号の階調の領域が通過し、概ね人の手を検出することができる。更に、動作検出フィルタ75によって、画像の動きに基づいて背景と区別された手の領域が抽出され、オブジェクト抽出器30より手の領域を示す画像信号が出力される。
図7に示すオブジェクトゲート器74は、各フィルタを通過した領域以外の領域を黒(輝度信号、色信号共に0)とする信号を生成し、信号に基づく画像は後述する図10(A)、(B)に示すように手の指以外の領域であるハッチングで示した領域が黒となる。ここで、肌色領域以外の領域を黒に設定したのは後段のオブジェクト特徴データ検出部32での検出精度を上げるためであり、検出すべき対象物によって最適レベル(特定のレベル)を設定することになる。
オブジェクトゲート器74から出力された信号は、更に図6のタイミングゲート器31においてプッシュボタン(1−1)〜(1−8)に対応する領域(検出領域)が限定され、検出領域以外の領域は無視される。
図6に示すオブジェクト特徴データ検出部32は、対象物の領域を示す画像信号から、ヒストグラム検出器33〜最大値検出器37(検出器33〜37)を用いて更にさまざまな特徴を検出し検出信号を発生する。各検出器33〜37から出力された各検出信号は、それぞれ第1の動作検出器181〜第5の動作検出器185に入力され、指の折り曲げ動作を検出する。そして折り曲げが検出されると、制御情報発生器186から操作されたプッシュボタン(1−1)〜(1−8)に割り当てられた電子機器の制御動作に対応する制御信号が出力される。
オブジェクト特徴データ検出部32の各検出器33〜37は、本実施形態ではハードウェアにて構成され、画面上の検出領域(2−1)〜(2−8)内の各特徴を表すデータ(検出信号)を画面単位(フィールドまたはフレーム単位:垂直周期単位)で生成して、CPUバスを介して制御情報判断器18ヘと送出する。
ヒストグラム検出器33は、手の領域を示す画像信号に基づいて次のように検出信号を発生する。ここでは、タイミングゲート器31から出力された輝度信号の階調を例えば8ステップ(階調“0”〜“7”と表記する)に区切って各ステップに存在する画素の数をカウントし、1画面(1フィールドまたは1フレーム画面)ごとにヒストグラムを示すデータを第1の動作検出器181へ出力する。階調“0”の頻度が黒を示す画素数を示す。本実施形態の第1の動作検出器181は、ヒストグラム検出器33から手の領域を示す画像信号に基づいた1画面毎のヒストグラムを示すデータ(検出信号)を受け取り、検出信号に基づいて、プッシュボタン1〜16内にかざされている手の領域の大きさに応じて発生する発生量を算出する。
APL検出器34は、同様に1画面内の輝度レベルを加算し、全画素数で割った1画面の平均輝度値を第2の動作検出器182へ出力する。
高域発生量検出器35は、空間フィルタ(2次元フィルタ)にて高域成分を抽出し、1画面内における高域成分の発生量を第3の動作検出器183に出力する。最小値検出器36は、1画面内の輝度信号の最小階調値を、また最大値検出器37は1画面内の輝度信号の最大階調値をそれぞれ第4の動作検出器184、第5の動作検出器185へ出力する。
図8(A)及び図9(A)は、ビデオカメラ2から入力される画像に対して破線にて示す検出領域(2−1)〜(2−8)が設定されていることを表す。既述したように本実施形態では、ユーザ3が表示装置21に表示された各プッシュボタン(1−1)〜(1−8)に対応した検出領域(2−1)〜(2−8)に手をかざすと、その動作がプッシュボタン(1−1)〜(1−8)を操作した操作情報として判別される。
図8(B)及び図9(B)は、手の動きを示す。図8(B)は、手の指を伸ばしてプッシュボタン(1−8)に対応した検出領域(2−8)にかざした状態を示し、図9(B)は、手の指を折り曲げた状態を示す。本実施形態では、この指を折り曲げる動作を2度繰り返すことでプッシュボタン(1−1)〜(1−8)を押した(操作した)ことを制御情報判断器18に認識させるようにしている。制御情報判断器18は、操作されたプッシュボタンに割り当てられた電子機器の動作に対応する制御信号を出力する。なお、プッシュボタン(1−1)〜(1−8)を押したことを認識させるのは、手をかざしただけとしてもよく、折り曲げ動作を1度あるいは3度以上としてもよく、適宜設定すればよい。
図10(A)、(B)に、図7のオブジェクト抽出器30の出力信号に対応する画像を示す。図10(A)は図8(B)のように指を伸ばして検出領域(2−8)にかざした状態を示し、図10(B)は図9(B)のように指を折り曲げてかざした状態を示している。
ヒストグラム検出器33において、ヒストグラムのデータに基づいて手(指)がどのような状態であるかを判別する方法は種々考えられる。例えば、階調を限定した範囲である階調“4”〜“7”の頻度を合計して、手の動作を判別することができる。
図10(A)、(B)を比較すれば分かるように、指を伸ばした状態と指を折り曲げた状態とでは黒の部分である階調“0”の頻度が異なる。これはオブジェクト抽出器30の出力信号に含まれる階調“0”の部分の量が異なるからである。従って、階調“0”の頻度のみに基づいて手の動作を判別することも可能である。このような階調“0”の頻度のみに基づいた判別では、制御情報判断器18における判別動作の処理が簡略化されるので都合がよい。
次に、図11(A),(B)を参照して手の動作を時間軸に添って説明する。指を伸ばしている状態から折り曲げた状態までの経過時間をTmとする。図11(A),(B)では説明を分かり易くするために動作の最小単位としてT0,T1,…,T7と時間を区切っている。以下に図11(A)に示す検出信号を時間経過に添って説明する。図11(B)の左端部にはプッシュボタン(1−1)〜(1−8)または検出領域(2−1)〜(2−8)の一部を概念的に図示している。
図11(A)において、手を伸ばしている状態から折り曲げた状態とするまでにかかる期間をTmとして、手の動作の基準期間(時間間隔)とする。時刻T0からT1までの約Tm期間は、手を目的とする制御内容を示すプッシュボタンに対応した検出領域にかざした状態の期間であり、この期間の検出信号に基づいて該当するプッシュボタンが活性化されるかどうかを制御情報判断器18が判断する。従って、時刻T0からT1の検出信号は検出領域に手をかざしたことを示す。なお、プッシュボタンが活性化されるとは、プッシュボタンが操作されている(プッシュボタンに対応した検出領域に手がかざされている)状態をいう。
時刻T−1は、手が存在しない状態を表している。
時刻T1からT2は手の指を折り曲げていく過程を表している。時刻T2からT3は手の指を伸ばしていく過程を表している。時刻T3〜T4は、再び手の指を折り曲げていく過程を表している。時刻T4〜T5は再び手の指を伸ばしていく過程を表している。時刻T5〜T6は指が伸び、伸びた指を約Tm期間保持している状態を表している。この一連の動作は、プッシュボタンを操作するための動作であり、マウスのダブルクリックの動作と類似しているため人にとって無理なくできるものである。時刻T1から時刻T6までの検出信号は、手をかざした検出領域に対応したプッシュボタンを操作者が操作したことを示す。
以上がプッシュボタン(1−1)〜(1−8)または検出領域(2−1)〜(2−8)上での手の動きである。図11(A)の波形図は、検出器が対応する検出領域の画像に基づいて検出した検出信号の波形であり、図11(B)に示すように操作者が対象物(ここでは手)によりプッシュボタンを操作するために対応する検出領域にかざした、対象物の検出領域における投影面積の変化を示す。この波形の検出信号を制御情報判断器18において解析することにより、手の動きを特定することができる。
ここで、図11(B)に示した時刻T1のように指を伸ばしてプッシュボタンに手をかざした場合は、図10(A)に示したように黒の画像領域が小さくなるから、例えばヒストグラム検出器33はヒストグラムの階調”5”付近で最も頻度が高くなり、APL検出器34の出力検出値は値が比較的高い値を示す。また、図11(B)に示した時刻T2のようにプッシュボタンにかざした手の指を折り曲げた場合は、図10(B)に示したように黒の画像領域が大きくなるから、ヒストグラム検出器33は上記のヒストグラムの階調”5”付近の頻度が低くなり、かつ、ヒストグラムの階調”0”の頻度が高くなる。また、APL検出器34の出力検出値は値が比較的低い値を示す。ヒストグラムの合計値の変動はAPLの変動と近い内容になり、値のスケールが異なるだけで同様の解析で手の動作が判別できる。
図12はオブジェクト特徴データ検出部32から入力される検出信号を処理する制御情報判断部18内の第1の動作検出器181〜第5の動作検出器185の内容を説明する図である。図12に示すT0〜T6は図11のT0〜T6に対応している。
図12(A)は図11(A)で手の動作に対応させて表した検出信号の波形と同じ波形を示し、プッシュボタンに対応する検出領域内の手の領域を示すものである。本実施形態では、図12(A)はヒストグラム検出器33により算出された手の領域を示す検出信号であり、ヒストグラム検出器33から第1の動作検出器181に入力される。ここでは、ヒストグラムに基づいた第1の動作検出器181の動作について述べるが、第2の動作検出器182〜第5の動作検出器185も同様に動作する。例えば、平均輝度検出器34から出力されるプッシュボタンに対応する検出領域内の画像の平均値(APL)の波形もこれに近い値を示す。
図12(B)に示す波形は、第1の動作検出器181内にて図12(A)の入力信号からDCオフセット成分を除去した信号波形である。DCオフセット成分の除去は、Tm時間前後で(−1/2,1/2)のタップ係数を有する高域通過のデジタルフィルタを用いて行う。デジタルフィルタは、図12(A)の検出信号を時間Tmだけ遅延させた遅延信号から、遅延させていない検出信号を減算して差分信号を求め、差分信号のレベルを1/2倍としたオフセット成分除去信号を出力する。Tm期間の遅延は、手の動作の波形を通過させるためのものである。
図12(C)に示す波形は、図12(A)の検出信号において閾値TH0以上の信号を積分した値を示す波形であり、第1の動作検出器181内にて得られる。図12(C)に示す積分値が閾値TH1を超えるまでの時間は検出期間である。図12(C)の波形が閾値TH1以上になったとき、第1の動作検出器181は、図12(D)に示す活性化フラグを生成する。活性化フラグはプッシュボタンに手がかざされている間(活性期間)出力され、プッシュボタンが選択されていることを表す。
図12(E)は、第1の動作検出器181内において、図12(B)に示すオフセット成分除去信号を相互相関デジタルフィルタに入力して得られた相互相関計算値の波形に基づく波形の包絡線を表したものである。図12(E)は、手の動きとの相関を示したものである。時刻が進行するに従って手の動作に基づいて得られる波形との一致度が増加するため、包絡線のピークが大きくなる。包絡線のピークが閾値TH4を越えた時点で、相関計算の結果をもって所定の動作が行われたとし、制御を確定とする(判定期間)。
なお、図12(A)に示す波形が閾値TH0以下の時に初期化を行う。相関計算して手のクリック動作を確定に導くアルゴリズムは公知であり、また、本発明の要旨ではないので、その詳細な説明は省略する。
次に、本発明にて制御のために活性化されるプッシュボタンの選択動作について説明する。図13は本発明のプッシュボタンの選択に係わる説明をするためのプッシュボタンの配列の一例を示す。図13に示す表示装置21には、16種類の制御に対応する16のプッシュボタンが含まれた操作メニュー画面が表示されている。各プッシュボタンには、説明のため1から16までの識別番号を付す。本実施形態では、各プッシュボタン1〜16に対応した各検出領域も同一の識別番号(1〜16)を有し、各検出領域の検出信号は対応する検出器171〜1716から出力される。
プッシュボタンによる制御は例えば、テレビジョン受像機1のメディア選択(CS放送、BS放送、地上波デジタル放送、ビデオ入力、設定)、チャンネル選択などであり、テレビジョン受像機1に接続された他の電子機器であるビデオカセットレコーダや、DVDプレーヤ等の電源オン/オフ制御等であってもよい。
図14(A)は、プッシュボタン5にユーザ3が手をかざした状態を示す図である。実際には図14のように、プッシュボタン5のみではなく、プッシュボタン9及び13にもユーザ3の手がかざされることがある。
そのため、各プッシュボタン5、9、13に対応する各検出領域の検出器17nから、既述したように活性化フラグが出力される。
図14(B)は、活性化フラグが得られたプッシュボタン5、9、13をクロスハッチングして示す図である。ここでは説明のため、ユーザ3の手は図示しない。プッシュボタン5、9、13は、上記したように所定の表示態様で表示されている。
図15(A)は、図14(A)に示すように手がかざされたプッシュボタン5、9、13の各検出領域における手の領域を示す検出信号B[5]、B[9]、B[13]の時系列変化を示す。検出信号B[5]は、プッシュボタン5に対応する検出領域に対応した検出器175で生成され、同様に検出信号B[9]は検出器179、検出信号B[13]は検出器1713で生成される。なお、[ ]内の数字はボタン番号であり、対応するプッシュボタンの番号である。この検出信号は、図12(A)に示した検出信号に相当する。図15(A)は、プッシュボタン5、9、13と手の関係を示す図も併せて図面左側に示す。
プッシュボタン5、9、13はメニュー画面において、この順に上から下に向かって配置され、ユーザ3の手は表示装置21の画面に対して下から上へ向かって上がってきているので、ユーザ3の手は最も下側に位置するプッシュボタン13から9、5の順にかざされていく。従って、まずプッシュボタン13に対応した検出器1713からの検出信号B[13]が出力され、図15(A)に示すようにプッシュボタン13に対応する検出信号B[13]の累積値が一番初めに閾値を超える。続いてプッシュボタン9に対応する検出信号B[9]、プッシュボタン5に対応する検出信号B[5]の累積値が閾値を超える。
ここで、プッシュボタンnに対応した検出領域に対応した検出器17nを、プッシュボタンnの検出器n、また検出器17nからの検出信号B[n]を、プッシュボタンnに対応する検出信号B[n]とする。
図15(B)は、プッシュボタン5、9、13に対応した各活性化フラグF[5]、F[9]、F[13]を示す図である。活性化フラグF[i]は、図12(D)に示すように検出信号B[i]に基づいて得られるものであり、検出信号B[i]を時間方向に累積した累積値が閾値を超えると1(ハイレベル)となる。図15(B)は、プッシュボタン5、9、13の色の変化も併せて示す。活性化フラグがローレベルの時はプッシュボタンを白で示し、ハイレベルの時はプッシュボタンをクロスハッチングして示す。プッシュボタンの色は、制御情報判断器18からの制御信号に応じてグラフィックス生成器15が変化させる。
活性化フラグF[i]も、図15(B)に示すようにF[13]、F[9]、F[5]の順でローレベルからハイレベルへ立ち上がる。
手が図14(A)に示すようにプッシュボタン5に指先がかかる位置で止まると、図15(B)に示すように3つの活性化フラグF[5]、F[9]、F[13]が同時にハイレベルとなる。活性化フラグのみではこのとき、どのプッシュボタンがユーザ3によって選択されたか。すなわち所望の制御が何であるか、が確定できないという問題が生じる。
しかしながら本実施形態では、所望のプッシュボタンに対応した検出領域に対象物をかざすだけでなく、更にプッシュボタンを操作するための指を2回折り曲げる動作を対象物が行うことで、プッシュボタンに対応する制御を行うことを確定とする。そのため、検出信号に基づいて複数の活性化フラグがハイレベルとなっても、その中で更にプッシュボタンが操作されたことを示す検出信号に基づいて対応した制御を行えばよい。
図15(A)に示すように、プッシュボタン5、9に対応する各検出信号B[5]、B[9]はいずれも指が2回折り曲げられたことを示しているが、ここでは、その振幅の大きさが異なるため、プッシュボタン5に対応した制御を確定とすることができる。
図16は、本実施形態の第1の動作検出器181のブロック図を示すものであるが、第2の動作検出器182〜第5の動作検出器185も同じ構成であるため、ここでは特に説明しない。
第1の動作検出器181は、16個の各プッシュボタンに対応する検出領域に対応する活性化ボタン検出器101〜116と、動作内容評価器201〜216と、動作内容判定器301〜316とを備える。第1の動作検出器181はソフトウェアで実現される。
活性化ボタン検出器101〜116は各検出器171〜1716からの検出信号B[i](i=1〜16)をそれぞれ受け取り、対応するプッシュボタン1〜16の検出領域に手がかざされているか否かを、入力される検出信号B[i]に基づいて判断し、手がかざされていると判断したときは活性化フラグを”1”(ハイレベル)とする。
活性化ボタン検出器101〜116の入力は、図12(A)に示す手の領域を示す検出信号B[i]であり、活性化ボタン検出器101〜116は各検出信号に基づき、図12(C)に示す積分値が閾値TH1以上になった場合に図12(D)に示す活性化フラグF[i](i=1〜16)をハイレベルとする。活性化フラグは、動作内容評価器201〜216に出力される。
動作内容評価器201〜216は、対応する活性化ボタン検出器101〜116からの活性化フラグF[i]がハイレベルであることを検出すると、図12(E)に示す相関計算を行う。動作内容評価器201〜216は相関計算値を示す信号を出力する。
動作内容判定器301〜316は、対応する動作内容評価器201〜216の出力信号に基づいて指を2回折り曲げる動作が妥当であるか否かを判断して、妥当な場合にプッシュボタンに対応する制御を確定することを示す確定フラグD[1]〜D[16]を出力する。動作内容判定器301〜316は、図12(E)に示す波形が閾値TH4を越えたか否かを判定し、確定に導く処理を行う。各確定フラグD[1]〜D[16]は後段の図6に示した制御情報発生器186に入力される。
制御情報発生器186は確定フラグに基づいて、プッシュボタンに対応する制御を行うための制御信号を出力する。
≪第1実施形態≫
既述したように、図15(A)に示す検出信号B[5]、B[9]は、振幅の大きさが異なるために、プッシュボタン5に対応した制御を確定とすることができたが、複数のプッシュボタンに対応する検出信号においてその振幅が同じである場合も考えられる。この場合、同時に2つのプッシュボタンを確定に導く可能性がある。
次に、複数のプッシュボタンに手がかざされた際にユーザ3が目的としているプッシュボタンを選択する選択動作の第1実施形態について説明する。
図17(A)は図14(A)同様に、プッシュボタン5に手をかざしたときの状態を示し、プッシュボタン5、9、13に手がかざされている。
図17(B)は、本実施形態の方法により、活性化したプッシュボタン5を示すものである。
本実施形態では、手がかざされた複数のプッシュボタンのうち、操作メニュー画面上で最も上に配置されているプッシュボタン(ここでは、プッシュボタン5)を優先させて活性化させる。これは、本実施形態ではプッシュボタン上で手の指を折り曲げる動作をすることで制御を確定とさせるため、指先がかざされるプッシュボタンが重要となるためである。
ただし、これはあくまでもテレビジョン受像機1を見る姿勢が座っている場合や立っている場合で、図17(A)のように指先が手や掌より上にあることを条件としている。更に左右については特に優先順位を決める理由はないが、活性化するプッシュボタンを一つとするならばいずれかに決めなければならない。
また、本実施の形態ではプッシュボタンに付した番号が小さい順に優先を決めることにする。各図のようにプッシュボタンに付した番号は、画面の上からかつ、左から番号が大きくなるように付している。このプッシュボタンの番号の大小関係で優先順位を考える。なお優先順位は制御情報判断器18において設定され、制御情報判断器18はこれに基づいてプッシュボタンに対応して設けられた検出領域に対応する検出器から出力された検出信号を処理する。
図18は、本実施形態の第1の動作検出器181のブロック図を示すものである。本実施形態において、第1の動作検出器181〜第5の動作検出器185はそれぞれ同一構成であるため、第2の動作検出器182〜第5の動作検出器185については特に説明しない。
図18に示すように、第1の動作検出器181は、活性化ボタン検出器91、ボタン選択器92、動作内容評価器93、及び動作内容判定器94を備える。活性化ボタン検出器91は、16個全てのプッシュボタンに対応する検出信号B[1]〜B[16]が入力される。活性化ボタン検出器91は、検出信号B[i]に基づき、手がかざされているプッシュボタンを検出し、手がかざされていることを検出したプッシュボタンの番号(ここでは、1〜16のいずれか)をボタン選択器92に出力する。また活性化ボタン検出器91は、検出信号B[i]に基づき活性化フラグF[i]を生成する。活性化フラグF[i]は、後段の動作内容評価器93及び動作内容判定器94に出力される。
動作内容評価器93は先に説明した動作内容評価器201〜216と同じものであり、動作内容判定器94は先に説明した動作内容判定器301〜316と同じものである。動作内容判定器94は、図6に示した制御情報発生器186に確定フラグD[i](i=1〜16)を出力する。
なお、複数のプッシュボタンに手がかざされていることが検出された場合には、優先順位の高いプッシュボタンの番号をボタン選択器92に出力する。
ボタン選択器92は、16個全てのプッシュボタンに対応する検出信号B[1]〜B[16]が入力される。ボタン選択器92は、活性化ボタン検出器91から入力されたボタン番号に基づいて、ボタン番号に対応するプッシュボタンから出力された検出信号B[i]を選択する。
動作内容評価器93及び動作内容判定器94は、図12に示すように活性化フラグF[i]が立っている間の選択されたプッシュボタンに対応する検出信号B[i]に基づいて、動作内容を評価し判定する。
図19は、活性化ボタン検出器91において、手がかざされているプッシュボタンを検出するフローチャートを示す図である。
活性化ボタン検出器91には、16個全てのプッシュボタンに対応する検出信号B[1]〜B[16]が入力される。ステップS11で活性化ボタン検出器91は、各検出信号B[1]〜B[16]を時間方向に累積演算し、各累積値を算出する。
ここで、本実施の形態ではオブジェクト特徴データ検出部32以降では1垂直周期毎に変換するデータが伝送され、そのデータが図12(A)に示す波形とされて制御情報判断器18に入力されるため、ステップS11では1垂直周期期間、上記の累積演算を例えば1次の巡回型フィルタを用いて行う。
次にステップS12で活性化ボタン検出器91は、各累積値を予め定めた閾値と比較し、閾値以上の累積値については値「1」(ハイレベル)、閾値未満の累積値については値「0」(ローレベル)を設定した活性化フラグF[1]〜F[16]を生成する。
続いてステップS13で活性化ボタン検出器91は、活性化フラグF[1]〜F[16]において値「1」を示す活性化フラグのうち、最も小さいボタン番号を有するものを選択し、そのボタン番号(要素番号)を得る。本実施形態では既述したように、ボタン番号が小さいほうが優先順位が高いことを制御情報判断器18に予め設定しておく。ステップS14で活性化ボタン検出器91は、最も小さいボタン番号を有する活性化フラグF[i]以外を値「0」とし、選択した最も小さいボタン番号を有する活性化フラグF[i]のみを「1」とし、動作内容評価器93及び動作内容判定器94に出力する。また、選択したフラグのボタン番号を、ボタン選択器92に出力する。
ボタン選択器92は、入力される各検出信号B[1]〜B[16]の中から、入力されたボタン番号を有する検出信号を選択し、動作内容評価器93に出力する。
図17に示した場合の活性化ボタン検出器91の動作を、図20(A)(B)を用いて説明する。図20(A)は図15(A)同様に、手がかざされたプッシュボタン5、9、13の各検出領域における手の領域を示す検出信号B[5]、B[9]、B[13]の時系列変化を示す。この検出信号は、図12(A)に示した検出信号に相当する。なお、図20(A)では、プッシュボタン5、9、13と手の関係を示す図も併せて図面左側に示す。
図20(B)は、プッシュボタン5、9、13に対応した各活性化フラグF[5]、F[9]、F[13]を示す図である。図20(B)は、プッシュボタン5、9、13の色の変化も併せて示す。活性化フラグがローレベルの時はプッシュボタンを白で示し、ハイレベルの時はプッシュボタンをクロスハッチングを付して示す。
既述したように、手は表示装置21の画面に対して下から上へ向かって上がってきているため、プッシュボタン13から9、5の順で手がかざされていく。図20(A)は図15(A)と同様に、まずプッシュボタン13の検出器1713からの検出信号B[13]の累積値が一番初めに閾値を超え、続いてプッシュボタン9の検出信号B[9]、プッシュボタン5の検出信号B[5]の累積値が閾値を超える。
活性化ボタン検出器91はプッシュボタン5、9、13が対象物によって操作されたと判断し、値「1」のフラグを図20(B)に示すようにF[13]、F[9]、F[5]の順に生成する。また活性化ボタン検出器91は、残りのプッシュボタンに対応するフラグは「0」として生成する。
図20(B)は図15(B)と異なり、本実施形態では検出信号B[13]に基づいた活性化フラグF[13]がまず初めにハイレベルとなるが、活性化フラグF[9]がハイレベルとなると活性化フラグF[13]はローレベルとなることを示す。同様に続いて活性化フラグF[5]がハイレベルとなると活性化フラグF[9]はローレベルとなる。従って、活性化フラグF[5]のみがハイレベルとなる。
本実施形態では一つの活性化フラグF[i]しかハイレベルにならない。また、ハイレベルとなる活性化フラグF[i]は最も小さいボタン番号を有するものである。
このようにして本実施形態の活性化ボタン検出器91は、値「1」となるフラグF[5]、F[9]、F[13]のうち、最もボタン番号が小さいフラグF[5]を選択し、残りのF[9]、F[13]は値「0」に変更する。活性化ボタン検出器91は選択したフラグF[5]を値「1」のままとし、フラグF[5]を動作内容評価器93及び動作内容判定器94に出力し、ボタン番号5をボタン選択器92に出力する。
ボタン選択器92は、入力される各検出信号B[1]〜B[16]の中からボタン番号5を有する検出信号B[5]を選択し、動作内容評価器93に出力する。
プッシュボタン5にかざされていた手が離れる際には、手はプッシュボタン5から順にプッシュボタン9、13へと動いていく。従って、活性化フラグF[5]、F[9]、F[13]の順にハイレベルとなる。
ここでは、図20(B)のように活性化フラグの変遷を示した。しかしながら、実際は、ユーザ3はプッシュボタン5に対応する制御を目的としているため、プッシュボタン5上で手を2回折り曲げる動作を行う。プッシュボタン5に対応する制御内容が確定に導かれると、活性化フラグF[5]を含む全ての活性化フラグはリセットされて初期状態に戻る。
≪第2実施形態≫
次に、第2実施形態のプッシュボタンを選択する選択動作について説明する。ここで図21(A)に示すように、目的とするプッシュボタン5を含む複数のプッシュボタンに手がかざされているだけでなく、ユーザ3の顔が複数のプッシュボタン上にかざされている場合を考える。
オブジェクト抽出器30は、特定の色と階調と動作とから対象物を抽出するために、手と同様に顔などが抽出されてしまう。そのため、第1実施形態であれば、ハイレベルとなる活性化フラグF[i]のうち、ボタン番号が最も小さいもののみをハイレベルとするので、図21(B)に示すように、プッシュボタン3の活性化フラグF[3]がハイレベルになってしまう。これは、図21(A)から分かるように、ユーザ3の顔がプッシュボタン上にかざされてしまい生じたものであり、制御したい内容に対応したプッシュボタンの活性化フラグがハイレベルにならない。
従って、プッシュボタン5上でかざした手でクリック動作を行っても、制御内容を確定に導くことが難しくなる。
第2実施形態では、メニュー画面上に配置された複数のプッシュボタンに対応する検出領域を複数のセグメント(グループ)に分割する。そして各セグメントで一つ活性化フラグが立つ構成とする。図22(A)、(B)は、プッシュボタン1〜16に対応する検出領域を表示装置21上の左右2つの領域に分割した、2つのセグメントを示す。
図22(A)は、セグメント内でプッシュボタンの番号が連続するようプッシュボタンを配置した第1実施例を示し、図22(B)は、先に示した配置のプッシュボタンをセグメントで分割した第2実施例を示す。
図22(A)に示す第1実施例は、第1セグメント101がプッシュボタン1〜8に対応する検出領域を備え、第2セグメント102がプッシュボタン9〜16に対応する検出領域を備える。図22(B)に示す第2実施例は、第1セグメント103がプッシュボタン1、2、5、6、9、10、13、14に対応する検出領域を備え、第2セグメント104がプッシュボタン3、4、7、8、11、12、15、16に対応する検出領域を備える。
第1実施例及び第2実施例では、各セグメント内で小さい番号のプッシュボタンを画面の上側に配置したものであり、これは既述したように手の指先がより画面における上方向にかざされることを考慮したものである。プッシュボタンの配列は左側から右側へ向かって番号が大きくなり、上側から下側へ向かって番号が大きくなるようなものである。従って、各セグメントにおいて最も小さいボタン番号を有するプッシュボタンは、セグメントの左側の上側に配置されている。
プッシュボタンは、各セグメント毎に(1)から番号が始まるものであってもよい。この場合には、プッシュボタン番号とセグメント番号とを基に制御を行えばよい。
次に第2実施形態において、図23(A)に示すように目的とするプッシュボタン5を含む複数のプッシュボタンに手及びユーザ3の顔がかざされている場合のプッシュボタンの選択について検討する。プッシュボタンの配列及びセグメントの分割は、図22(A)に示す第1実施例のものとした。
第1セグメント101では、プッシュボタン3の活性化フラグF[3]がハイレベルになり、第2セグメント102では、プッシュボタン9の活性化フラグF[9]がハイレベルになる。図23(B)は、プッシュボタン3、9が押されたように画像を変化させた図を示す。
プッシュボタン3においては、手の折り曲げ動作が行われるため、プッシュボタン3に対応した制御を確定させることができるが、プッシュボタン9においてはユーザ3の顔がかざされているので、プッシュボタン9に対応した制御を確定させる動作は検出されない。従って、二つのボタンの活性化フラグF[3]、F[9]がハイレベルになったとしても、所望の制御を行わせることができる。
図24は、本実施形態の第1の動作検出器181のブロック図を示すものである。第2の動作検出器182〜第5の動作検出器185も、第1の動作検出器181と同じ構成であるためここでは特に説明しない。
図24に示すように、第1の動作検出器181は、第1の活性化ボタン検出器911、第2の活性化ボタン検出器912、第1のボタン選択器921、第2のボタン選択器922、第1の動作内容評価器931、第2の動作内容評価器932、及び第1の動作内容判定器941、第2の動作内容判定器942を備える。第2実施形態の第1の動作検出器181は、複数のセグメントに対応して活性化ボタン検出器とボタン選択器と動作内容評価器と動作内容判定器とを一組とした検出部を複数備えるものである。
ここでは第1の動作検出器181は、第1実施例のプッシュボタンの配列に対応するため、2つのセグメント101、102に対応した二組の検出部を備える。第1の検出部は、第1の活性化ボタン検出器911と第1のボタン選択器921と第1の動作内容評価器931と第1の動作内容判定器941を備え、第2の検出部は、第2の活性化ボタン検出器912と第2のボタン選択器922と第2の動作内容評価器932と第2の動作内容判定器942を備える。
第1の活性化ボタン検出器911は、第1のセグメント101に存在するプッシュボタン1〜8に対応する検出信号B[1]〜B[8]が入力される。第1の活性化ボタン検出器911は、活性化ボタン検出器91と同様のものであり、検出信号B[i]に基づき、手がかざされているプッシュボタンを検出してプッシュボタン番号(ここでは、1〜8のいずれか)を出力し、各活性化フラグF[i]を生成する。プッシュボタン番号は第1のボタン選択器921に出力され、活性化フラグF[i]は、後段の第1の動作内容評価器931及び第1の動作内容判定器941に出力される。
動作内容評価器931は先に説明した動作内容評価器201〜216と同じものであり、動作内容判定器941は先に説明した動作内容判定器301〜316と同じものである。
第1のボタン選択器921は、8個のプッシュボタンに対応する検出信号B[1]〜B[8]が入力される。第1のボタン選択器921は、第1の活性化ボタン検出器911から入力されたボタン番号に基づいて、ボタン番号に対応するプッシュボタンの検出器から出力された検出信号B[i]を選択する。
第1の動作内容評価器931及び第1の動作内容判定器941は、活性化フラグF[i]が立っている間の、選択されたプッシュボタンに対応する検出信号B[i]に基づいて、動作内容を評価し判定する。
第2の活性化ボタン検出器912は、第2のセグメント102に存在するプッシュボタン9〜16に対応する検出信号B[9]〜B[16]が入力される。第2の活性化ボタン検出器912は、検出信号B[i]に基づき、手がかざされているプッシュボタンを検出してプッシュボタン番号(ここでは、9〜16のいずれか)を出力し、各活性化フラグF[i]を生成する。プッシュボタン番号は第2のボタン選択器922に出力され、活性化フラグF[i]は、後段の第2の動作内容評価器932及び第2の動作内容判定器942に出力される。
動作内容評価器932は先に説明した動作内容評価器201〜216と同じものであり、動作内容判定器942は先に説明した動作内容判定器301〜316と同じものである。
第2のボタン選択器922は、8個のプッシュボタンに対応する検出信号B[9]〜B[16]が入力される。第2のボタン選択器922は、第2の活性化ボタン検出器912から入力されたボタン番号に基づいて、ボタン番号に対応するプッシュボタンの検出器から出力された検出信号B[i]を選択する。
第2の動作内容評価器932及び第2の動作内容判定器942は、活性化フラグF[i]が立っている間の、選択されたプッシュボタンに対応する検出信号B[i]に基づいて、動作内容を評価し判定する。
ソフトウェアで処理する場合は、各セグメントの動作検出器がC言語では関数となり、セグメントに分割した数だけ関数が呼び出されることになる。そして、セグメント単位に異なるプッシュボタンの数やプッシュボタンの始まりの番号などを引数として渡すことになる。図24の構成はハードウェア的な表現で処理規模が大きくなるが、ソフトウェアで処理する場合、トータルのプッシュボタンの数が同じであればセグメントに分割しても処理の規模は分割しない場合と殆ど変わらない。
図25はセグメントの分割の他の実施例を示す。図25(A)は4行4列に配列された16個のプッシュボタンに対応する検出領域を、縦の列で一つのセグメントとして4分割した第3実施例である。画面の左から右方向へ第1セグメント105、第2セグメント106、第3セグメント107、第4セグメント108に分割される。プッシュボタンは上から下方向に、かつ、左から右方向に順番に番号が大きくなるように配列されている。
図25(B)は16個のプッシュボタンに対応する検出領域を6つのセグメント111〜116に分割した第4実施例を示す。画面の最も左側の第1セグメント111は画面左側に縦に配列された4つのプッシュボタン1〜4に対応する検出領域を備え、最も右側の第6セグメント116は画面右側に縦に配列された4つのプッシュボタン13〜16に対応する検出領域を備えるものである。画面の中央に位置する第2セグメント112〜第5セグメント115は、残る8個のプッシュボタン5〜12に対応する検出領域を2個ずつ備える。
セグメント化はプッシュボタンに対応する検出領域が1つから多様な割り振りが可能である。本発明の操作形態では縦にセグメントを割りセグメント内のプッシュボタンを振られた番号に沿ってその対応する検出領域に優先順位をつけるのが操作上の問題を回避できてよい。多様な操作画面に対応して適切にセグメント割りすることで使い勝手を向上させるとともに多様な操作機能をセグメント単位に設定することが可能になる。
以上説明した本発明の第2実施形態では以下の特長を有している。プッシュボタンに優先順位を持たせることにより、指を2回折り曲げる動作(空間クリック)で操作されるプッシュボタンが一つに絞られる。そしてセグメント化することによって、手以外の物体に活性化状態が移り操作できなくなる問題が回避できる。さらに動作内容評価器を各セグメントに対応して設けるので、セグメント毎に引数で制御することで、クリックの回数を異なるようにするなど、異なる操作内容を与えることができる。多様な操作方法が機能ブロックを共用して実現できる利点は大きく、処理の規模を大きくすることなく実現できる。
なお、本発明の各実施形態は複数の操作ボタンに対応する複数の検出領域に対象物がかざされた際に、目的とする操作ボタンを対応する検出領域の検出信号に基づいて正しく判断し、対応する制御動作を行うための方法を説明した。特に詳細に説明しないが、一つの操作ボタンに対応する検出領域にのみ対象物がかざされた際には、検出領域からの検出信号に基づいてその一つの操作ボタンに対応する制御動作が当然正しく行われる。
また本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、プッシュボタン番号の小さい方を優先順位が高いものとして説明したが、大きい方を優先して、それを踏まえた画面内での配置をしても同様の効果が得られるものである。
更に以上の実施の形態では、プッシュボタンを空間クリックするのはユーザの手の指であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば足、手を模した棒や発光する物体などの特定の対象物でもその先端部で空間クリックによる操作は可能である。更に、プッシュボタン(操作ボタン)に対応する検出領域を識別させるために通しの番号を付すように説明したが、通しの記号(アルファベットなど)を付して識別するようにしてもよい。更に、テレビジョン受像機1以外の他の表示装置を有する電子機器についても本発明を適用することができる。
従来のリモコン装置による操作形態と本発明の操作形態との違いを説明するための図である。 本発明の電子機器の制御装置の一実施の形態に係るテレビジョン受像機の要部のブロック図である。 操作者の画像と操作用画像の一例を示す図である。 操作者の画像と操作用画像とを重畳(混合)した状態の一例を説明する図である。 図2に示す検出器と表示装置の画面上の検出領域との対応を説明するための図である。 図2に示す検出器及び制御情報判断器の一実施形態のブロック図である。 図6に示すオブジェクト抽出器の一例のブロック図である。 画面上の操作ボタンに手をかざした状態を示す図である。 画面上の操作ボタンの上で指を曲げた状態を示す図である。 オブジェクト抽出器から出力された検出領域の画像を示す図である。 オブジェクト抽出器で抽出された検出領域における対象物の領域の変化を示す検出信号と対象物の動作とを示す図である。 動作検出器の内容を説明する図である。 プッシュボタンの配置とプッシュボタンに付した番号を示す図である。 操作画面上のプッシュボタンに手をかざしたときの状態を示す図である。 図14に示す状態における検出領域からの検出信号を説明する図である。 本発明の一実施形態における動作検出器のブロック図である。 操作画面上のプッシュボタンに手をかざしたときの本発明の一実施形態の状態を示す図である。 本発明の一実施形態における動作検出器のブロック図である。 図18の動作検出器の詳細な構成図である。 図18に示す活性化ボタン検出器の動作を説明する図である。 操作画面上のプッシュボタンに手をかざしたときの状態を説明する図である。 セグメントを説明する図である。 操作画面上のプッシュボタンに手をかざしたときの状態を説明する図である。 本発明の一実施形態における動作検出器のブロック図である。 セグメントを説明する図である。

Claims (10)

  1. 表示装置を有する電子機器の制御装置において、
    前記表示装置の前に位置する操作者を撮影するビデオカメラと、
    前記ビデオカメラで撮影された画像を鏡像変換し、鏡像変換画像信号を出力する鏡像変換器と、
    前記電子機器を制御するための複数の操作ボタンを含んだ操作用画像に対応した操作用画像信号を生成する操作用画像生成器と、
    前記鏡像変換画像信号と前記操作用画像信号とを混合して混合画像信号を生成する混合器と、
    前記ビデオカメラで撮影された画像に対して前記複数の操作ボタンそれぞれに対応した複数の検出領域が設けられており、前記表示装置に表示された操作者が対象物を前記複数の検出領域のいずれかにかざして、前記複数の操作ボタンのいずれかを操作したことを、対応する前記検出領域の画像に基づいて検出して、検出信号を発生する検出器と、
    前記複数の検出領域に優先順位を設定し、前記検出器からの検出信号に基づいて前記表示装置に表示された操作者が前記対象物によって操作したと判断される操作ボタンが複数あると判断した場合は、前記複数の操作ボタンに対応する前記検出領域のうち、最も優先順位が高い検出領域からの検出信号に基づいて前記電子機器の制御動作を行う制御信号を発生し、前記操作者が前記対象物によって操作したと判断される操作ボタンが一つであると判断した場合は、その一つの操作ボタンに対応する検出領域からの検出信号に基づいて前記操作ボタンに対応した前記電子機器の制御動作を行う制御信号を発生する制御部と
    を備えることを特徴とする電子機器の制御装置。
  2. 表示装置を有する電子機器の制御装置において、
    前記表示装置の前に位置する操作者を撮影するビデオカメラと、
    前記ビデオカメラで撮影された画像を鏡像変換し、鏡像変換画像信号を出力する鏡像変換器と、
    前記電子機器を制御するための複数の操作ボタンを含んだ操作用画像に対応した操作用画像信号を生成する操作用画像生成器と、
    前記鏡像変換画像信号と前記操作用画像信号とを混合して混合画像信号を生成する混合器と、
    前記ビデオカメラで撮影された画像に対して前記複数の操作ボタンそれぞれに対応した複数の検出領域が設けられており、前記表示装置に表示された操作者が対象物を前記複数の検出領域のいずれかにかざしたことを前記検出領域の画像に基づいて検出した第1の検出信号と、前記対象物をかざした検出領域に対応した前記操作ボタンを操作したことを前記検出領域の画像に基づいて検出した第2の検出信号とを発生する検出器と、
    前記複数の検出領域は前記表示装置上の複数の領域にグループ分けされ、前記グループ毎に前記複数の検出領域に優先順位を設定し、前記検出器からの第1の検出信号に基づいて前記表示装置に表示された操作者が前記対象物をかざしたと判断される検出領域が複数あると判断した場合は、前記グループ毎に最も優先順位が高い検出領域からの前記第1の検出信号を取得し、前記グループ毎に最も優先順位が高い検出領域のうち前記第2の検出信号を発生した検出領域に対応した操作ボタンに対応する前記電子機器の制御動作を行う制御信号を発生する制御部と
    を備えることを特徴とする電子機器の制御装置。
  3. 前記検出器は、
    前記検出領域にかざされた前記対象物を検出するため前記鏡像変換画像信号より特定色の領域を抽出する特定色フィルタを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器の制御装置。
  4. 前記検出器は、
    前記鏡像変換画像信号より予め定めた階調の範囲を抽出する階調限定器と、
    前記特定色フィルタで抽出した特定色の領域であり、かつ、前記階調限定器で抽出した予め定めた階調の範囲内を前記対象物を示す領域として抽出する合成器とを備えることを特徴とする請求項3記載の電子機器の制御装置。
  5. 前記検出器は、
    前記鏡像変換画像信号における前記合成器で抽出した前記対象物を示す領域以外を特定の輝度又は色に置き換えるゲートを備えることを特徴とする請求項4記載の電子機器の制御装置。
  6. 表示装置を有する電子機器の制御方法において、
    前記表示装置の前に位置する操作者を撮影する撮影ステップと、
    前記撮影ステップで撮影された画像を鏡像変換し、鏡像変換画像信号を出力する鏡像変換ステップと、
    前記電子機器を制御するための複数の操作ボタンを含んだ操作用画像に対応した操作用画像信号を生成する操作用画像生成ステップと、
    前記鏡像変換画像信号と前記操作用画像信号とを混合して混合画像信号を生成する混合ステップと、
    前記撮影ステップにおいて撮影された画像に対して前記複数の操作ボタンそれぞれに対応した複数の検出領域が設けられており、前記混合ステップにより生成された前記混合画像信号を前記表示装置の画面上に表示させた状態で、前記表示装置に表示された操作者が対象物を前記複数の検出領域のいずれかにかざして、前記操作ボタンのいずれかを操作したことを、対応する前記検出領域の画像に基づいて検出し検出信号を発生する検出ステップと、
    前記複数の検出領域に優先順位を設定し、前記検出信号に基づいて前記表示装置に表示された操作者が前記対象物によって操作したと判断される操作ボタンが複数あると判断した場合は、前記複数の操作ボタンに対応する前記検出領域のうち、最も優先順位が高い検出領域からの検出信号に基づいて前記電子機器の制御動作を行う制御信号を発生し、前記操作者が前記対象物によって操作したと判断される操作ボタンが一つであると判断した場合は、その一つの操作ボタンに対応する検出領域からの検出信号に基づいて前記操作ボタンに対応した前記電子機器の制御動作を行う制御信号を生成する制御ステップと
    を含むことを特徴とする電子機器の制御方法。
  7. 表示装置を有する電子機器の制御方法において、
    前記表示装置の前に位置する操作者を撮影する撮影ステップと、
    前記撮影ステップで撮影された画像を鏡像変換し、鏡像変換画像信号を出力する鏡像変換ステップと、
    前記電子機器を制御するための複数の操作ボタンを含んだ操作用画像信号を生成する操作用画像生成ステップと、
    前記鏡像変換画像信号と前記操作用画像信号とを混合して混合画像信号を生成する混合ステップと、
    前記撮影ステップにおいて撮影された画像に対して前記複数の操作ボタンそれぞれに対応した複数の検出領域が設けられており、前記混合ステップにより生成された前記混合画像信号を前記表示装置の画面上に表示させた状態で、前記表示装置に表示された操作者が対象物を前記複数の検出領域のいずれかにかざしたことを前記検出領域の画像に基づいて検出した第1の検出信号を発生する第1の検出ステップと、
    前記対象物をかざした検出領域に対応した前記操作ボタンを操作したことを前記検出領域の画像に基づいて検出した第2の検出信号を発生する第2の検出ステップと、
    前記複数の検出領域は前記表示装置上の複数の領域にグループ分けされ、前記グループ毎に前記複数の検出領域に優先順位を設定し、前記第1の検出ステップで発生された第1の検出信号に基づいて前記表示装置に表示された操作者が前記対象物をかざしたと判断される検出領域が複数あると判断した場合は、前記グループ毎に最も優先順位が高い検出領域からの前記第1の検出信号を取得し、前記グループ毎に最も優先順位が高い検出領域のうち前記第2の検出ステップで発生された前記第2の検出信号を発生した検出領域に対応した操作ボタンに対応する前記電子機器の制御動作を行う制御信号を発生する制御ステップと
    を含むことを特徴とする電子機器の制御方法。
  8. 前記第1の検出ステップは、
    前記検出領域にかざされた前記対象物を検出するため前記鏡像変換画像信号より特定色の領域を抽出することを特徴とする請求項6又は7記載の電子機器の制御方法。
  9. 前記第1の検出ステップは、
    前記鏡像変換画像信号より予め定めた階調の範囲を抽出する階調限定ステップと、
    前記抽出した特定色の領域であり、かつ、前記階調限定ステップで抽出した予め定めた階調の範囲内を前記対象物を示す領域として抽出する合成ステップとを含むことを特徴とする請求項8記載の電子機器の制御方法。
  10. 前記第1の検出ステップは、
    前記鏡像変換画像信号における前記合成ステップで抽出した前記対象物を示す領域以外を特定の輝度又は色に置き換えることを特徴とする請求項9記載の電子機器の制御方法。


JP2007265291A 2006-10-11 2007-10-11 電子機器の制御装置及び制御方法 Pending JP2008118633A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007265291A JP2008118633A (ja) 2006-10-11 2007-10-11 電子機器の制御装置及び制御方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006277140 2006-10-11
JP2007265291A JP2008118633A (ja) 2006-10-11 2007-10-11 電子機器の制御装置及び制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008118633A true JP2008118633A (ja) 2008-05-22

Family

ID=39504158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007265291A Pending JP2008118633A (ja) 2006-10-11 2007-10-11 電子機器の制御装置及び制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008118633A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010045658A (ja) * 2008-08-14 2010-02-25 Sony Corp 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
JP2017526096A (ja) * 2014-08-01 2017-09-07 マイクロソフト テクノロジー ライセンシング,エルエルシー 反射に基づくコントロールのアクティブ化
JP2018005815A (ja) * 2016-07-08 2018-01-11 大日本印刷株式会社 入力システム及びその入力装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010045658A (ja) * 2008-08-14 2010-02-25 Sony Corp 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
JP4720874B2 (ja) * 2008-08-14 2011-07-13 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
US8237655B2 (en) 2008-08-14 2012-08-07 Sony Corporation Information processing apparatus, method and program
US8698743B2 (en) 2008-08-14 2014-04-15 Sony Corporation Information processing apparatus, method and program
JP2017526096A (ja) * 2014-08-01 2017-09-07 マイクロソフト テクノロジー ライセンシング,エルエルシー 反射に基づくコントロールのアクティブ化
JP2018005815A (ja) * 2016-07-08 2018-01-11 大日本印刷株式会社 入力システム及びその入力装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8144121B2 (en) Method and apparatus for controlling electronic appliance
JP4650381B2 (ja) 電子機器
JP4569555B2 (ja) 電子機器
JP4720738B2 (ja) 電子機器
US7629959B2 (en) Controller for electronic appliance
US20170102776A1 (en) Information processing apparatus, method and program
US9704028B2 (en) Image processing apparatus and program
JP2009089068A (ja) 電子機器の制御装置、制御方法及び制御プログラム
JP2007087100A (ja) 電子機器システム
JP2003316510A (ja) 表示画面上に指示されたポイントを表示する表示装置、及び表示プログラム。
JP2009087095A (ja) 電子機器の制御装置、制御方法及び制御プログラム
JP2008118633A (ja) 電子機器の制御装置及び制御方法
JP4544195B2 (ja) 電子機器
JP2009010849A (ja) 電子機器の制御装置
KR100858138B1 (ko) 원격 포인팅 장치를 이용한 제어 시스템
JP2008282131A (ja) 電子機器の制御装置
TWI610198B (zh) 遙控裝置與根據至少一靜態手勢產生控制指令的方法
JP2010003303A (ja) 電子機器の制御装置
KR100596140B1 (ko) 카메라를 내장한 리모트 컨트롤 장치 및 이를 이용한포인팅 방법
JP6842194B2 (ja) 表示制御装置、表示制御方法及び表示制御プログラム
JP2012063583A (ja) Osd表示位置決定装置及びosd表示位置決定方法
JP2010039607A (ja) 入力装置