JP2008114818A - Four-wheel drive controller - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、モータで駆動する4輪駆動車両の4輪駆動制御装置に関する。 The present invention relates to a four-wheel drive control device for a four-wheel drive vehicle driven by a motor.
従来、前輪をエンジンで駆動し、後輪をモータで駆動する4輪駆動車両が発案されている。当該4輪駆動車両には、更に、エンジンの駆動力をベルトを介して受け、電気エネルギーに変換する発電機と、当該発電機で変換された電気エネルギーを上記モータに供給する接続手段と、上記モータの駆動力に基づき、後輪を駆動する後輪駆動部とを有している(特許文献1参照)。
しかしながら、上記モータに使用されるクラッチでは、金属板の間に充填された潤滑油の温度が低いとクラッチのフリクションが大きくなり、要求値に従って、駆動輪にモータトルクを印加しても、所要の従動輪駆動力がかからず、発進性や動力性能といった4WD性能を低下させてしまうという問題点があった。 However, in the clutch used in the motor described above, if the temperature of the lubricating oil filled between the metal plates is low, the friction of the clutch increases, and even if the motor torque is applied to the driving wheel according to the required value, the required driven wheel There is a problem that the driving force is not applied and the 4WD performance such as startability and power performance is deteriorated.
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、潤滑油の温度を推定することで、クラッチのフリクション値を推定でき、最適なトルクを駆動輪に印加することができ、発進性や動力性能といった4WD性能の低下を防止できる4輪駆動制御装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of these problems, and by estimating the temperature of the lubricating oil, it is possible to estimate the friction value of the clutch, and to apply an optimum torque to the drive wheels. An object of the present invention is to provide a four-wheel drive control device capable of preventing a decrease in 4WD performance such as performance.
上記目的達成のため、本発明に係る4輪駆動制御装置は、クラッチの潤滑油温度とフリクションの特性を予め格納し、当該特性と推定された潤滑油温度とからフリクション値を推定する。更に、当該推定されたフリクション値からモータのトルクを算出することを特徴としている。 In order to achieve the above object, the four-wheel drive control device according to the present invention stores in advance the clutch lubricating oil temperature and the friction characteristic, and estimates the friction value from the characteristic and the estimated lubricating oil temperature. Further, the motor torque is calculated from the estimated friction value.
本発明により、クラッチの潤滑油温度を推定することで、クラッチのフリクション値を推定できる。これから、最適なトルクを駆動輪に印加することができ、発進性や動力性能といった4WD性能の低下を防止することができる。 According to the present invention, the friction value of the clutch can be estimated by estimating the lubricating oil temperature of the clutch. From this, it is possible to apply an optimum torque to the drive wheels, and it is possible to prevent a decrease in 4WD performance such as startability and power performance.
本発明に係る4輪駆動制御装置を含む4輪駆動車両として、前輪をエンジンで駆動し、後輪をモータで駆動する4輪駆動車両を例として説明する。以下に、本発明の第1乃至第3の実施形態に係る4輪駆動制御装置および該4輪駆動制御装置を含む4輪駆動車両について、図1乃至図11を参照して説明する。 As a four-wheel drive vehicle including the four-wheel drive control device according to the present invention, a four-wheel drive vehicle in which front wheels are driven by an engine and rear wheels are driven by a motor will be described as an example. Hereinafter, a four-wheel drive control device according to first to third embodiments of the present invention and a four-wheel drive vehicle including the four-wheel drive control device will be described with reference to FIGS. 1 to 11.
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る4輪駆動制御装置および該4輪駆動制御装置を含む4輪駆動車両を図1乃至図6を参照して説明する。
(First embodiment)
A four-wheel drive control device according to a first embodiment of the present invention and a four-wheel drive vehicle including the four-wheel drive control device will be described with reference to FIGS.
(4輪駆動車両の構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る4輪駆動制御装置を含む4輪駆動車両のシステム構成を説明する図である。図1では、4輪駆動車両の前方に配置された駆動力源であるエンジン1と、エンジン1の回転を変速する変速機3と、エンジン1により駆動されるエンジン駆動輪11と、エンジン1によりベルト2を介して駆動され、電力を発生するジェネレータ4と、ジェネレータ4で発電された電力により駆動されるモータ10と、リレーBOX15を介して、モータ10に交流電力を供給するパワーケーブル8と、モータ10の回転を減速する減速機である減速ギア9と、モータ10により駆動されるモータ駆動輪12とを示している。なお、減速ギア9は、複数の金属板を幾十にも重ねて構成され、パイロットクラッチ(電磁コイル)16含む減速機クラッチ17を備えている。そして、当該金属板の間は潤滑油で充填されている。
(Configuration of four-wheel drive vehicle)
FIG. 1 is a diagram illustrating a system configuration of a four-wheel drive vehicle including a four-wheel drive control device according to a first embodiment of the present invention. In FIG. 1, an engine 1 that is a driving force source arranged in front of a four-wheel drive vehicle, a transmission 3 that changes the rotation of the engine 1,
ここで、4輪駆動制御装置であるe・4WD C/U6は、アクセル開度センサ5の検出信号と、4WDスイッチ13の検出信号と、シフト位置スイッチ14の検出信号と、エンジン駆動輪11およびモータ駆動輪12の速度とに基づいて、トルク指令値をモータ10に出力する。そして、モータ10をトルク指令値に基づくトルクで駆動させている。また、部品の故障等によるフェールの発生を検出して、各種の警告灯7を点灯させる。更に、エンジン1とモータ10による4輪駆動を実行する場合、クラッチON/OFF指令をパイロットクラッチ(電磁コイル)16に出力し、パイロットクラッチ(電磁コイル)16を締結(以下、ONとする。)する。これにより、減速機クラッチ17をONし、モータ10のトルクをモータ駆動輪12に印加させている。また、4輪駆動中、e・4WD C/U6はモータ回転数Nmot[rpm]を検出するセンサ(不図示)からのNmotセンサ信号に基づいて、モータ10の状態を監視する。同様に、パイロットクラッチ(電磁コイル)16のクラッチ電流Icl[A]およびクラッチ電圧Vcl[V]を検出するセンサ(不図示)からのIcl,Vclセンサ信号に基づいて、パイロットクラッチ(電磁コイル)16の状態を監視する。そして、e・4WD C/U6は、減速機クラッチ17の潤滑油温度とフリクションの特性を予め格納する格納手段と、減速機クラッチ17のパイロットクラッチ(電磁コイル)16の抵抗値と潤滑油温度の特性を予め格納し、パイロットクラッチ(電磁コイル)16に流れる電流と電圧から、パイロットクラッチ(電磁コイル)16の抵抗値を算出し、抵抗値と潤滑油温度の特性と、算出した抵抗値とから、潤滑油温度を推定する第1の潤滑油温度推定手段と、潤滑油温度とフリクションの前記特性と、推定された潤滑油温度とからフリクション値を推定するフリクション値推定手段と、推定されたフリクション値からトルクを算出するトルク算出手段とを有する。
Here, e · 4WD C / U6, which is a four-wheel drive control device, detects the detection signal of the
上述のように、減速機クラッチ17は、複数の金属板と、当該金属板の間に充填された潤滑油を備えているため、当該潤滑油の温度(以下、デフ油温とする。)[℃]が低いと減速機クラッチ17のフリクション値(以下、デフフリクション値とする。)[Nm]が大きくなる。デフフリクション値[Nm]が大きくなると、e・4WD C/U6がトルク指令値をモータ10に出力し、トルク指令値に基づくトルクをモータ10が減速ギア9に印加しても、モータ駆動輪12に所要の駆動力を印加することができない。そこで、e・4WD C/U6では、最適トルク算出方法を実行し、最適トルクに基づくトルク指令値(以下、最適トルク指令値とする。)をモータ10に出力し、モータ10から減速ギア9に最適トルクを印加させて、モータ駆動輪12に所要の駆動力を印加させている。
As described above, the
(最適トルク算出方法)
図2は,図1に示す減速機クラッチ17のデフフリクション[Nm]とデフ油温[℃]の特性を説明する図である。第1の実施形態に係るe・4WD C/U6にて実行される最適トルク算出方法では、図2に示す特性からデフフリクション値[Nm]を推定し、推定したデフフリクション値[Nm]から最適トルクを算出している。具体的には、まず、減速機クラッチ17において、デフフリクション値[Nm]とデフ油温[℃]を予め計測する。当該計測結果から、図2に示すようなデフフリクション[Nm]とデフ油温[℃]の特性を予め求める。次に、後述するデフ油温推定方法によりデフ油温の推定値[℃]を求める。これより、当該デフ油温の推定値[℃]と図2に示した特性からデフフリクション値[Nm]を推定することができる。次に、モータ駆動輪12に必要な駆動力、モータ10のトルクおよびデフフリクション値[Nm]の関係から、最適トルクを算出する。なお、上記の関係は、下記関係式で表される。
トルク=(必要駆動力×タイヤ動半径+デフフリクション値)/減速機ギア比
ここで、減速機ギア比は減速ギア9のギア比である。上記の関係式から、デフフリクション値[Nm]が大きくなると、必要な駆動力をモータ駆動輪12に印加するのに、より大きなトルクが必要なことがわかる。そこで、上記推定したデフフリクション値[Nm]を上記の関係式に代入することで、最適トルクを算出することができる。これから、e・4WD C/U6は最適トルク算出方法を逐一実行し、最適トルクを算出する。そして、最適トルク指令値を制御するフィードバック制御を逐一実行する。
(Optimum torque calculation method)
FIG. 2 is a diagram for explaining the characteristics of the differential friction [Nm] and the differential oil temperature [° C.] of the
Torque = (required driving force × tire dynamic radius + diffractive friction value) / reduction gear ratio The reduction gear ratio is a gear ratio of the
(デフ油温推定方法)
以下、第1の実施形態に係るe・4WD C/U6にて実行されるデフ油温推定方法について説明する。図3は、図1に示す電磁コイル16のクラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]とデフ油温[℃]の特性を説明する図である。e・4WD C/U6にて実行されるデフ油温推定方法では、図3に示す特性からデフ油温[℃]を推定している。具体的には、まず、パイロットクラッチ(電磁コイル)16をONする際に必要なクラッチ電流Icl[A]およびクラッチ電圧Vcl[V]を、上記Icl,Vclセンサ信号に基づいて、予め計測する。更に、減速機クラッチ17のデフ油温[℃]を予め計測する。当該計測結果に基づいて、パイロットクラッチ(電磁コイル)16の抵抗値(以下、クラッチコイル抵抗値とする。)Rcl[Ω]を算出する。クラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]は、クラッチ電流Icl[A]およびクラッチ電圧Vcl[V]から、Rcl=Vcl/Iclによって算出する。次に、算出されたクラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]と計測されたデフ油温[℃]から、図3に示すようなクラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]とデフ油温[℃]の特性を予め求める。図3において、クラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]とデフ油温[℃]は比例している。次に、e・4WD C/U6は、4輪駆動中、Icl,Vclセンサ信号に基づいて、クラッチ電流Icl[A]およびクラッチ電圧Vcl[V]を逐一計測する。そして、クラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]を逐一算出する。次に、算出したクラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]と図3に示した特性からデフ油温の推定値[℃]を求める。これから、e・4WD C/U6は、最適トルク算出方法によるフィードバック制御を実行するため、上記のデフ油温推定方法を逐一実行し、デフ油温の推定値[℃]を継続して求める。
(Differential oil temperature estimation method)
Hereinafter, a differential oil temperature estimation method executed in the e · 4WD C / U6 according to the first embodiment will be described. FIG. 3 is a diagram for explaining the characteristics of the clutch coil resistance value Rcl [Ω] and the differential oil temperature [° C.] of the
(デフ油温推定方法による制御処理)
図4は、図3に示すクラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]とデフ油温[℃]の特性を求めるフローチャート、図5は、図3に示す特性からデフ油温[℃]を推定するフローチャートである。ここで、図4および図5は、e・4WD C/U6の第1の潤滑油温度推定手段にて実行されるデフ油温推定方法による自動制御処理の流れを示している。
(Control processing by differential oil temperature estimation method)
4 is a flowchart for obtaining the characteristics of the clutch coil resistance value Rcl [Ω] and the differential oil temperature [° C.] shown in FIG. 3, and FIG. 5 is a flowchart for estimating the differential oil temperature [° C.] from the characteristics shown in FIG. is there. Here, FIGS. 4 and 5 show the flow of automatic control processing by the differential oil temperature estimation method executed by the first lubricating oil temperature estimation means of e · 4WD C / U6.
以下、上記の自動制御処理について説明する。図4に示すように、クラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]とデフ油温[℃]の特性を求める制御処理を実行する。まず、減速機クラッチ17がONか否か、すなわち、クラッチON/OFF指令をe・4WD C/U6からパイロットクラッチ(電磁コイル)16に出力しているか否か判断する(ステップS101)。減速機クラッチ17がOFFの場合(ステップS101でNo)、本自動制御処理を終了する。一方、減速機クラッチ17がONの場合(ステップS101でYes)、上記Icl,Vclセンサ信号に基づいて、クラッチ電流Icl[A]およびクラッチ電圧Vcl[V]を計測する(ステップS102)。次に、減速機クラッチ17のデフ油温[℃]を計測する(ステップS103)。次に、予めe・4WD C/U6に格納した式Rcl=Vcl/Iclを読み出し、計測したクラッチ電流Icl[A]およびクラッチ電圧Vcl[V]からクラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]を算出する(ステップS104)。次に、算出されたクラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]と計測されたデフ油温[℃]の特性を求め、e・4WD C/U6に格納し(ステップS105)、本自動制御処理を終了する。これから、クラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]とデフ油温[℃]の特性を、予め、自動的に求めることができる。
Hereinafter, the automatic control process will be described. As shown in FIG. 4, a control process for obtaining the characteristics of the clutch coil resistance value Rcl [Ω] and the differential oil temperature [° C.] is executed. First, it is determined whether or not the reduction gear clutch 17 is ON, that is, whether or not a clutch ON / OFF command is output from the e · 4WD C /
その後、e・4WD C/U6は4輪駆動中、図5に示すように、デフ油温[℃]を推定する制御処理を実行する。まず、e・4WD C/U6は、減速機クラッチ17がONか否か判断する(ステップS111)。減速機クラッチ17がOFFの場合(ステップS111でNo)、モータ10のトルクでモータ駆動輪12を駆動させていないので、最適トルクを算出する場合に必要なデフ油温[℃]を推定する必要も無く、本自動制御処理を終了する。一方、減速機クラッチ17がONの場合(ステップS111でYes)、4輪駆動中、上記Icl,Vclセンサ信号に基づいて、クラッチ電流Icl[A]およびクラッチ電圧Vcl[V]を逐一計測する(ステップS112)。次に、予めe・4WD C/U6に格納した式Rcl=Vcl/Iclを読み出し、計測したクラッチ電流Icl[A]およびクラッチ電圧Vcl[V]からクラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]を逐一算出する(ステップS113)。次に、予めe・4WD C/U6に格納したクラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]とデフ油温[℃]の特性を読み出し、上記算出したクラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]に対応する値をデフ油温の推定値[℃]とし(ステップS114)、本自動制御処理を終了する。これから、4輪駆動中、デフ油温[℃]を自動的に逐一推定することができる。
Thereafter, the e · 4WD C /
(最適トルクを算出する制御処理)
図6は、デフ油温の推定値[℃]から最適トルクを算出するフローチャートである。ここで、図6は、e・4WD C/U6のフリクション値推定手段、トルク算出手段において実行される、図5に示すステップS114の制御処理で求めたデフ油温の推定値[℃]から最適トルクを算出する自動制御処理の流れを示している。
(Control processing for calculating optimum torque)
FIG. 6 is a flowchart for calculating the optimum torque from the estimated value [° C.] of the differential oil temperature. Here, FIG. 6 shows the optimum value based on the estimated value [° C.] of the differential oil temperature obtained by the control process of step S114 shown in FIG. 5, which is executed in the friction value estimating means and torque calculating means of e · 4WD C / U6. The flow of the automatic control process which calculates a torque is shown.
以下、上記の自動制御処理について説明する。まず、図6に示すように、デフ油温[Ω]が推定済みか否か判断する(ステップS121)。すなわち、図4および図5に示したデフ油温推定方法による自動制御処理により、デフ油温の推定値[℃]があるか否か判断する。デフ油温の推定値[℃]がない場合(ステップS121でNo)、デフフリクション値[Nm]を推定できず、最適トルクを算出できないので、本自動制御処理を終了する。一方、デフ油温の推定値[℃]がある場合(ステップS121でYes)、デフ油温の推定値[℃]からデフフリクション値[Nm]を推定する(ステップS122)。すなわち、e・4WD C/U6の格納手段に予め格納されたデフフリクション[Nm]とデフ油温[℃]の特性を読み込み、デフ油温の推定値[℃]に対応する値をデフフリクション値の推定値[Nm]とする。次に、e・4WD C/U6に予め格納された、モータ駆動輪12に必要な駆動力、モータ10のトルクおよびデフフリクション値の関係式を読み込み、デフフリクション値の推定値[Nm]から最適トルクを算出し(ステップS123)、本自動制御処理を終了する。これから、4輪駆動中、デフ油温推定方法によるデフ油温の推定値[℃]がある限り、最適トルクの算出を自動的に実行することができる。その後、算出された最適トルクを減速ギア9に印加するため、e・4WD C/U6は、上記算出された最適トルクに基づいて、最適トルク指令値をモータ10に出力する。これから、e・4WD C/U6は、最適トルク算出方法による自動制御処理を逐一実行し、算出された最適トルクに基づいて最適トルク指令値を制御するフィードバック制御を実行する。
Hereinafter, the automatic control process will be described. First, as shown in FIG. 6, it is determined whether or not the differential oil temperature [Ω] has been estimated (step S121). That is, it is determined whether or not there is an estimated value [° C.] of the differential oil temperature by the automatic control process using the differential oil temperature estimation method shown in FIGS. If there is no estimated differential oil temperature value [° C.] (No in step S121), the differential friction value [Nm] cannot be estimated, and the optimum torque cannot be calculated, so this automatic control process is terminated. On the other hand, if there is an estimated value [° C.] of the differential oil temperature (Yes in step S121), the differential friction value [Nm] is estimated from the estimated value [° C.] of the differential oil temperature (step S122). That is, the characteristics of the differential friction [Nm] and the differential oil temperature [° C.] stored in advance in the storage unit of the e · 4WD C /
以上より、デフ油温推定方法による自動制御処理により、デフ油温[℃]を自動的に推定することができる。更に、最適トルク算出方法による自動制御処理により、デフ油温の推定値[℃]からデフフリクション値[Nm]を自動的に推定でき、最適トルクを自動的に算出できる。よって、減速ギア9に最適トルクを印加でき、モータ駆動輪12に必要な駆動力を確実に印加することができる。これから、常に安定した発進性や動力性能を実現でき、デフ温度[℃]が低い時のデフフリクション値[Nm]の増大による4WD性能の低下を防止することができる。
As described above, the differential oil temperature [° C.] can be automatically estimated by the automatic control process using the differential oil temperature estimation method. Furthermore, by the automatic control processing by the optimum torque calculation method, the differential friction value [Nm] can be automatically estimated from the estimated value [° C.] of the differential oil temperature, and the optimal torque can be automatically calculated. Therefore, the optimum torque can be applied to the
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るe・4WD C/Uについて、第1の実施形態のe・4WD C/U6と異なる点を中心に図7乃至図9を参照して説明する。また、第2の実施形態について、第1の実施形態と同様の構成には同じ番号を付し、説明を省略する。なお、第2の実施形態のe・4WD C/Uを含む4輪駆動車両の構成は、第1の実施形態のe・4WD C/U6を含む4輪駆動車両と同じである。第2の実施形態に係るe・4WD C/Uが、第1の実施形態のe・4WD C/U6と異なる点は、潤滑油温度推定手段が異なることだけである。すなわち、第2の実施形態に係るe・4WD C/Uは、モータ10を、所定トルクで所定時間、単独駆動させた場合の回転数の時間変化から算出したモータ回転数上昇変化率と潤滑油温度の特性を予め格納し、モータ10を、所定トルクで所定時間、単独駆動させた場合の回転数の時間変化から、モータ回転数上昇変化率を算出し、モータ回転数上昇変化率と潤滑油温度の特性と、算出したモータ回転数上昇変化率とから、潤滑油温度を推定する第2の潤滑油温度推定手段を有している。
(Second Embodiment)
Next, the e · 4WD C / U according to the second embodiment will be described with reference to FIGS. 7 to 9 with a focus on differences from the e · 4WD C / U6 of the first embodiment. Moreover, about 2nd Embodiment, the same number is attached | subjected to the structure similar to 1st Embodiment, and description is abbreviate | omitted. The configuration of the four-wheel drive vehicle including the e · 4WD C / U of the second embodiment is the same as that of the four-wheel drive vehicle including the e · 4WD C / U6 of the first embodiment. The only difference between the e · 4WD C / U according to the second embodiment and the e · 4WD C / U6 according to the first embodiment is that the lubricating oil temperature estimation means is different. That is, the e · 4WD C / U according to the second embodiment has a motor rotational speed increase change rate calculated from a temporal change of the rotational speed when the
(デフ油温推定方法)
図7は、第2の実施形態に係るe・4WD C/Uにて実行されるデフ油温推定方法を説明する図である。図7に示すように、第2の実施形態に係るe・4WD C/Uにて実行されるデフ油温推定方法では、モータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]とデフ油温[℃]の特性からデフ油温の推定値[℃]を求めている。具体的には、まず、e・4WD C/Uは、上記のNmotセンサ信号に基づいて、モータ10を一定トルクで単独駆動させた場合の一定時間のモータ回転数Nmot[rpm]の変化を予め計測する。更に、減速機クラッチ17のデフ油温[℃]を予め計測する。当該計測結果に基づいて、モータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]を算出する。これは、モータ10を一定トルクで駆動させた際に、単位時間辺りのモータ回転数Nmot[rpm]のふけ上がり量が変化する性質を利用している。次に、算出されたモータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]と計測されたデフ油温[℃]から、図7に示すようなモータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]とデフ油温[℃]の特性を予め求める。次に、e・4WD C/Uは、減速機クラッチ17がOFFの状態、すなわち、モータ10の単独駆動状態において、一定時間、一定トルクで回転させた場合のモータ10の回転数Nmot[rpm]の変化を逐一計測する。具体的には、4輪駆動の前に一定時間、モータ10を単独駆動させて計測している。当該計測結果から、モータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]を算出する。算出したモータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]と図7に示した特性から、デフ油温の推定値[℃]を求めることができる。これから、e・4WD C/Uは、第1の実施形態と同様に、デフ油温の推定値[℃]から、最適トルクを算出することができる。よって、第1の実施形態と同様に、e・4WD C/Uは、最適トルク算出方法を実行し、算出された最適トルクに基づいて最適トルク指令値を制御するフィードバック制御を実行している。
(Differential oil temperature estimation method)
FIG. 7 is a diagram for explaining a differential oil temperature estimation method executed in the e · 4WD C / U according to the second embodiment. As shown in FIG. 7, in the differential oil temperature estimation method executed in the e · 4WD C / U according to the second embodiment, the motor rotational speed increase rate of change [1 / (dNmot / dt)] and differential oil The estimated differential oil temperature [° C.] is obtained from the temperature [° C.] characteristic. Specifically, first, the e · 4WD C / U preliminarily changes the motor rotation speed Nmot [rpm] for a certain period of time when the
(デフ油温推定方法による制御処理)
図8は、図7に示すモータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]とデフ油温[℃]の特性を求めるフローチャート、図9は、図7に示す特性からデフ油温[℃]を推定するフローチャートである。ここで、図8および図9は、e・4WD C/Uの第2の潤滑油温度推定手段にて実行されるデフ油温推定方法による自動制御処理の流れを示している。
(Control processing by differential oil temperature estimation method)
FIG. 8 is a flowchart for obtaining the characteristics of the motor rotational speed increase rate of change [1 / (dNmot / dt)] and the differential oil temperature [° C.] shown in FIG. 7, and FIG. [° C.]. Here, FIGS. 8 and 9 show the flow of automatic control processing by the differential oil temperature estimation method executed by the second lubricating oil temperature estimation means of e · 4WD C / U.
以下、上記の自動制御処理について説明する。図8に示すように、モータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]とデフ油温[℃]の特性を求める制御処理を実行する。まず、モータ10が単独駆動状態か否か、すなわち、減速機クラッチ17がOFFか否か判断する(ステップS201)。モータ10が単独駆動状態でない場合(ステップS201でNo)、本自動制御処理を終了する。一方、モータ10が単独駆動状態である場合(ステップS201でYes)、モータ10を一定トルクで一定時間、単独駆動させる。この場合のモータ回転数Nmot[rpm]の変化を、上記のNmotセンサ信号に基づいて予め計測する(ステップS202)。次に、減速機クラッチ17のデフ油温[℃]を予め計測する(ステップS203)。次に、計測したモータ回転数Nmot[rpm]から、モータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]を算出する(ステップS204)。次に、算出されたモータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]と計測されたデフ油温[℃]の特性を求め、e・4WD C/Uに格納し(ステップS205)、本自動制御処理を終了する。これから、モータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]とデフ油温[℃]の特性を、予め、自動的に求めることができる。
Hereinafter, the automatic control process will be described. As shown in FIG. 8, a control process for obtaining the characteristics of the motor rotational speed increase change rate [1 / (dNmot / dt)] and the differential oil temperature [° C.] is executed. First, it is determined whether or not the
その後、e・4WD C/Uは、4輪駆動の前に、図9に示すデフ油温[℃]を推定する制御処理を実行する。まず、モータ10が単独駆動状態か否か判断する(ステップS211)。モータ10が単独駆動状態でない場合(ステップS211でNo)、本自動制御処理を終了する。一方、モータ10が単独駆動状態である場合(ステップS211でYes)、モータ10を一定トルクで一定時間、単独駆動させる。この場合のモータ回転数Nmot[rpm]の変化を、上記のNmotセンサ信号に基づいて計測する(ステップS212)。次に、当該計測したモータ回転数Nmot[rpm]から、モータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]を算出する(ステップS213)。次に、予めe・4WD C/Uに格納したモータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]とデフ油温[℃]の特性を読み出し、上記算出したモータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]に対応する値を、デフ油温の推定値[℃]とし(ステップS214)、本自動制御処理を終了する。これから、デフ油温[℃]を自動的に推定することができる。
Thereafter, the e · 4WD C / U executes a control process for estimating the differential oil temperature [° C.] shown in FIG. 9 before the four-wheel drive. First, it is determined whether or not the
更に、第2の実施形態でも、上記のデフ油温の推定値[℃]から、最適トルクを算出する。算出された最適トルクに基づくトルク指令値をモータ10に出力するとともに、減速機クラッチ17をONさせている。これから、モータ10の最適トルクを減速ギア9に印加させて、モータ駆動輪12に所要の駆動力を印加させている。よって、第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様の効果を取得することができる。
Furthermore, also in the second embodiment, the optimum torque is calculated from the estimated value [° C.] of the differential oil temperature. A torque command value based on the calculated optimum torque is output to the
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係るe・4WD C/Uについて、第1および第2の実施形態のe・4WD C/Uと異なる点を中心に図10および図11を参照して説明する。また、第3の実施形態について、第1および第2の実施形態と同様の構成には同じ番号を付し、説明を省略する。なお、第3の実施形態のe・4WD C/Uを含む4輪駆動車両の構成は、第1および第2の実施形態のe・4WD C/Uを含む4輪駆動車両と同じである。第3の実施形態に係るe・4WD C/Uが、第1および第2の実施形態のe・4WD C/Uと異なる点は、潤滑油温度推定手段が異なることだけである。具体的には、第3の実施形態に係るe・4WD C/Uは第1、第2の潤滑油温度推定手段を有しており、第1の潤滑油温度推定手段により推定された潤滑油温度、第2の潤滑油温度推定手段により推定された潤滑油温度のいずれか一方を用いてフリクション値を推定する。より具体的には、第2の潤滑油温度推定手段により推定された潤滑油温度が所定値を超過した場合に、第1の潤滑油温度推定手段により推定された潤滑油温度を用いてフリクション値を推定する。
(Third embodiment)
Next, the e · 4WD C / U according to the third embodiment will be described with reference to FIGS. 10 and 11 with a focus on differences from the e · 4WD C / U of the first and second embodiments. . In the third embodiment, the same components as those in the first and second embodiments are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted. The configuration of the four-wheel drive vehicle including the e · 4WD C / U of the third embodiment is the same as that of the four-wheel drive vehicle including the e · 4WD C / U of the first and second embodiments. The only difference between the e · 4WD C / U according to the third embodiment and the e · 4WD C / U according to the first and second embodiments is that the lubricating oil temperature estimation means is different. Specifically, the e · 4WD C / U according to the third embodiment has first and second lubricating oil temperature estimating means, and the lubricating oil estimated by the first lubricating oil temperature estimating means. The friction value is estimated using either the temperature or the lubricating oil temperature estimated by the second lubricating oil temperature estimating means. More specifically, when the lubricating oil temperature estimated by the second lubricating oil temperature estimating means exceeds a predetermined value, the friction value using the lubricating oil temperature estimated by the first lubricating oil temperature estimating means is used. Is estimated.
(デフ油温推定方法)
図10は、第3の実施形態に係るe・4WD C/Uにて実行されるデフ油温推定方法を説明する図である。図10に示すモータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]とデフ油温[℃]の特性において、デフ油温[℃]が高い時の変化幅をy1とし、変化幅y1に対するモータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]の変化幅をx1とする。また、デフ油温[℃]が低い時の変化幅をy2とし、変化幅y2に対するモータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]の変化幅をx2とする。ここで、変化幅y1と変化幅y2が等しいとき、変化幅x2は、変化幅x1と比較して広いことがわかる。すなわち、デフ油温[℃]が低い時は、モータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]に誤差が含まれていても、デフ油温の推定値[℃]に与える影響を少なくできる。これから、高い分解能で精度の良いデフ油温[℃]の推定が可能となる。一方、デフ油温[℃]が高い時は、モータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]に誤差が含まれた場合、デフ油温の推定値[℃]に与える影響が大きくなる。
(Differential oil temperature estimation method)
FIG. 10 is a diagram for explaining a differential oil temperature estimation method executed in the e · 4WD C / U according to the third embodiment. In the characteristics of the motor rotational speed increase change rate [1 / (dNmot / dt)] and the differential oil temperature [° C.] shown in FIG. 10, the change width when the differential oil temperature [° C.] is high is y1, and the change width y1 The change width of the motor rotational speed increase change rate [1 / (dNmot / dt)] is assumed to be x1. Further, the change width when the differential oil temperature [° C.] is low is y2, and the change width of the motor rotation speed increase change rate [1 / (dNmot / dt)] with respect to the change width y2 is x2. Here, when the change width y1 is equal to the change width y2, it can be seen that the change width x2 is wider than the change width x1. That is, when the differential oil temperature [° C.] is low, even if an error is included in the rate of change in motor speed increase [1 / (dNmot / dt)], it has an effect on the estimated differential oil temperature [° C.]. Less. From this, it becomes possible to estimate the differential oil temperature [° C.] with high resolution and high accuracy. On the other hand, when the differential oil temperature [° C.] is high, if the motor rotational speed increase rate of change [1 / (dNmot / dt)] includes an error, the difference in the estimated differential oil temperature [° C.] is greatly affected. Become.
そこで、第3の実施形態では、デフ油温[℃]が高い時には、クラッチコイル抵抗値[Ω]からデフ油温[℃]を推定する方法、すなわち、第1の実施形態のe・4WD C/Uと同様のデフ油温推定方法を採用し、デフ油温[℃]が低い時には、モータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]からデフ油温[℃]を推定する方法、すなわち、第2の実施形態のe・4WD C/Uと同様のデフ油温推定方法を採用している。具体的には、図10に示したモータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]とデフ油温[℃]の特性に所定値A[℃]を設ける。そして、第2の実施形態のe・4WD C/Uと同様のデフ油温推定方法により、デフ油温[℃]を推定する。当該デフ油温の推定値[℃]が所定値A[℃]以下の場合、当該デフ油温の推定値[℃]に基づいて最適トルクを算出する。一方、当該デフ油温の推定値[℃]が所定値A[℃]を超過した場合、当該デフ油温の推定値[℃]に含まれた誤差の影響が大きいので、デフ油温推定方法を切替えて、第1の実施形態のe・4WD C/Uと同様のデフ油温推定方法により、デフ油温[℃]を再度推定する。そして、再度推定されたデフ油温の推定値[℃]に基づいて最適トルクを算出する。その後、第1および第2の実施形態と同様に、e・4WD C/Uは、算出された最適トルクに基づいて最適トルク指令値を制御するフィードバック制御を実行している。 Therefore, in the third embodiment, when the differential oil temperature [° C.] is high, a method for estimating the differential oil temperature [° C.] from the clutch coil resistance value [Ω], that is, the e · 4WD C of the first embodiment. A method for estimating the differential oil temperature [° C.] from the rate of change in the motor speed increase [1 / (dNmot / dt)] when the differential oil temperature [° C.] is low when the differential oil temperature estimation method similar to / U is employed. That is, the differential oil temperature estimation method similar to the e · 4WD C / U of the second embodiment is adopted. Specifically, a predetermined value A [° C.] is provided for the characteristics of the motor speed increase rate of change [1 / (dNmot / dt)] and the differential oil temperature [° C.] shown in FIG. Then, the differential oil temperature [° C.] is estimated by the differential oil temperature estimation method similar to the e · 4WD C / U of the second embodiment. When the estimated value [° C.] of the differential oil temperature is equal to or lower than the predetermined value A [° C.], the optimum torque is calculated based on the estimated value [° C.] of the differential oil temperature. On the other hand, when the estimated value [° C.] of the differential oil temperature exceeds the predetermined value A [° C.], the influence of the error included in the estimated value [° C.] of the differential oil temperature is large. And the differential oil temperature [° C.] is estimated again by the differential oil temperature estimation method similar to the e · 4WD C / U of the first embodiment. Then, the optimum torque is calculated based on the estimated value [° C.] of the differential oil temperature estimated again. Thereafter, as in the first and second embodiments, the e · 4WD C / U executes feedback control for controlling the optimum torque command value based on the calculated optimum torque.
(デフ油温推定方法による制御処理)
図11は、図10に示すデフ油温推定方法の切替え方法を実行するフローチャートである。ここで、図11は、第1、第2の潤滑油温度推定手段を有するe・4WD C/Uにて実行されるデフ油温推定方法による自動制御処理の流れを示している。
(Control processing by differential oil temperature estimation method)
FIG. 11 is a flowchart for executing the switching method of the differential oil temperature estimation method shown in FIG. Here, FIG. 11 shows a flow of automatic control processing by the differential oil temperature estimation method executed in the e · 4WD C / U having the first and second lubricating oil temperature estimation means.
以下、上記の自動制御処理について説明する。なお、第1および第2の実施形態と同様に、クラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]とデフ油温[℃]の特性およびモータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]とデフ油温[℃]の特性を予め求め、e・4WD C/Uに格納している。まず、図11に示すように、e・4WD C/Uは、モータ10が単独駆動状態か否か判断する(ステップS311)。モータ10が単独駆動状態でない場合(ステップS311でNo)、本自動制御処理を終了する。一方、モータ10が単独駆動状態である場合(ステップS311でYes)、モータ10を一定トルクで一定時間、単独駆動させる。この場合のモータ回転数Nmot[rpm]の変化を、上記のNmotセンサ信号に基づいて計測する(ステップS312)。次に、当該計測したモータ回転数Nmot[rpm]から、モータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]を算出する(ステップS313)。次に、予めe・4WD C/Uに格納したモータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]とデフ油温[℃]の特性を読み出し、上記算出したモータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]に対応する値を、デフ油温の推定値[℃]とする(ステップS314)。
Hereinafter, the automatic control process will be described. As in the first and second embodiments, the characteristics of the clutch coil resistance value Rcl [Ω] and the differential oil temperature [° C.], the motor rotational speed increase rate [1 / (dNmot / dt)], and the differential oil The characteristic of temperature [° C.] is obtained in advance and stored in e · 4WD C / U. First, as shown in FIG. 11, the e · 4WD C / U determines whether or not the
次に、ステップS314の制御処理で推定されたデフ油温の推定値[℃]が所定値A[℃]を超過したか否か判断する(ステップS315)。当該推定値[℃]が所定値A[℃]以下の場合(ステップS315でNo)、本自動制御処理を終了する。その後、当該推定値[℃]に基づいて、最適トルクを算出するとともに、減速機クラッチ17をONさせている。具体的には、上述のように、パイロットクラッチ(電磁コイル)16にクラッチON/OFF指令を出力する。このようにして、モータ10の最適トルクを減速ギア9に印加させて、モータ駆動輪12に所要の駆動力を印加させている。一方、当該推定値[℃]が所定値A[℃]を超過した場合、減速機クラッチ17をONする(ステップS316)。次に、上記Icl,Vclセンサ信号に基づいて、クラッチ電流Icl[A]およびクラッチ電圧Vcl[V]を計測する(ステップS317)。次に、予めe・4WD C/Uに格納した式Rcl=Vcl/Iclを読み出し、計測したクラッチ電流Icl[A]およびクラッチ電圧Vcl[V]からクラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]を算出する(ステップS318)。次に、予めe・4WD C/Uに格納したクラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]とデフ油温[℃]の特性を読み出し、上記算出したクラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]に対応する値を、ステップS314の制御処理で推定されたデフ油温の推定値[℃]に代えて、デフ油温の推定値[℃]とし(ステップS319)、本自動制御処理を終了する。その後、ステップS319の制御処理で推定されたデフ油温の推定値[℃]に基づいて、最適トルクを算出する。このようにして、モータ10の最適トルクを減速ギア9に印加させて、モータ駆動輪12に所要の駆動力を印加させている。
Next, it is determined whether or not the estimated value [° C.] of the differential oil temperature estimated by the control process in step S 314 exceeds a predetermined value A [° C.] (step S 315). When the estimated value [° C.] is equal to or lower than the predetermined value A [° C.] (No in step S315), the automatic control process is terminated. Thereafter, the optimum torque is calculated based on the estimated value [° C.] and the reduction gear clutch 17 is turned on. Specifically, a clutch ON / OFF command is output to the pilot clutch (electromagnetic coil) 16 as described above. In this way, the optimum torque of the
以上より、デフ油温の推定値[℃]によって、デフ油温推定方法を切替えることで、高い分解能で精度の良いデフ油温[℃]の推定が可能となる。よって、精度良くデフフリクション値[Nm]を推定できる。これから、精度良く最適トルクを減速機クラッチ17に印加することができ、モータ駆動輪12に駆動力を精度良く印加することができる。また、第1および第2の実施形態と同様の効果を取得することもできる。
As described above, it is possible to estimate the differential oil temperature [° C.] with high resolution and high accuracy by switching the differential oil temperature estimation method based on the estimated differential oil temperature [° C.]. Therefore, the differential friction value [Nm] can be estimated with high accuracy. Thus, the optimum torque can be applied to the reduction gear clutch 17 with high accuracy, and the driving force can be applied to the
なお、以上に述べた実施形態は、本発明の実施の一例であり、本発明の範囲はこれらに限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で、他の様々な実施形態に適用可能である。例えば、第1の実施形態では、クラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]とデフ油温[℃]の特性を、4輪駆動車両に備えられたパイロットクラッチ(電磁コイル)16から求めているが、特にこれに限定されるものでなく、同種のパイロットクラッチ(電磁コイル)から求めても良い。同様に、第2の実施形態では、モータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]とデフ油温[℃]の特性を4輪駆動車両に備えられたモータ10から求めているが、特にこれに限定されるものでなく、同種のモータから求めても良い。
The embodiment described above is an example of the implementation of the present invention, and the scope of the present invention is not limited thereto, and other various embodiments are within the scope described in the claims. It is applicable to. For example, in the first embodiment, the characteristics of the clutch coil resistance value Rcl [Ω] and the differential oil temperature [° C.] are obtained from the pilot clutch (electromagnetic coil) 16 provided in the four-wheel drive vehicle. It is not limited to this, and may be obtained from the same type of pilot clutch (electromagnetic coil). Similarly, in the second embodiment, the characteristics of the motor rotational speed increase rate of change [1 / (dNmot / dt)] and the differential oil temperature [° C.] are obtained from the
また、第3の実施形態のe・4WD C/Uでは、第2の実施形態と同様のデフ油温推定方法で推定されたデフ油温の推定値[℃]が所定値A[℃]を超過した場合、デフ油温推定方法を、第1の実施形態と同様のデフ油温推定方法に切替えているが、特にこれに限定されるものでなく、第2の実施形態と同様のデフ油温推定方法で算出されたモータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]が所定値以下の場合に切替えてもよい。 Further, in the e · 4WD C / U of the third embodiment, the estimated value [° C.] of the differential oil temperature estimated by the same differential oil temperature estimation method as that of the second embodiment is the predetermined value A [° C.]. In the case of exceeding, the differential oil temperature estimation method is switched to the differential oil temperature estimation method similar to that of the first embodiment, but is not particularly limited thereto, and the differential oil temperature similar to that of the second embodiment is used. Switching may be performed when the motor rotation speed increase rate [1 / (dNmot / dt)] calculated by the temperature estimation method is a predetermined value or less.
また、第1および第3の実施形態では、クラッチコイル抵抗値Rcl[Ω]とデフ油温[℃]の特性を、4輪駆動車両に備えられたe・4WD C/Uで予め求めているが、特にこれに限定されるものでなく、他の制御装置で予め求めても良い。同様に、第2および第3の実施形態では、モータ回転数上昇変化率[1/(dNmot/dt)]とデフ油温[℃]の特性を、4輪駆動車両に備えられたe・4WD C/Uで予め求めているが、特にこれに限定されるものでなく、他の制御装置で予め求めても良い。 In the first and third embodiments, the characteristics of the clutch coil resistance value Rcl [Ω] and the differential oil temperature [° C.] are obtained in advance by e · 4WD C / U provided in the four-wheel drive vehicle. However, it is not particularly limited to this, and may be obtained in advance by another control device. Similarly, in the second and third embodiments, the characteristics of the motor rotation speed increase rate change rate [1 / (dNmot / dt)] and the differential oil temperature [° C.] are set to e · 4WD provided in the four-wheel drive vehicle. Although it is obtained in advance by C / U, it is not particularly limited to this and may be obtained in advance by another control device.
また、第1乃至第3の実施形態では、前輪をエンジンで駆動し、後輪をモータで駆動する4輪駆動車両に、本発明の第1乃至第3の実施形態に係る4輪駆動制御装置を搭載しているが、特にこれに限定されるものでなく、前後輪をモータで駆動する4輪駆動車両に当該4輪駆動制御装置を適用することもできる。 In the first to third embodiments, a four-wheel drive control device according to the first to third embodiments of the present invention is applied to a four-wheel drive vehicle in which front wheels are driven by an engine and rear wheels are driven by a motor. However, the present invention is not particularly limited thereto, and the four-wheel drive control device can also be applied to a four-wheel drive vehicle in which front and rear wheels are driven by motors.
また、第1乃至第3の実施形態では、デフ油温の推定値[℃]を求める制御処理と、最適トルクを算出する制御処理を別個独立にしているが、特にこれに限定されるものでなく、一の制御処理とすることもできる。 In the first to third embodiments, the control process for obtaining the estimated value [° C.] of the differential oil temperature and the control process for calculating the optimum torque are made independent independently, but the present invention is particularly limited to this. It is also possible to use one control process.
1 エンジン、2 ベルト、3 変速機、4 ジェネレータ、
5 アクセル開度センサ、6 4輪駆動制御装置であるe・4WD C/U、
7 警告灯、8 パワーケーブル、9 減速機である減速ギア、10 モータ、
11 エンジン駆動輪、12 モータ駆動輪、13 4WDスイッチ、
14 シフト位置スイッチ、15 リレーBOX、
16 パイロットクラッチ(電磁コイル)、17 減速機クラッチ、
Icl クラッチ電流、Vcl クラッチ電圧、
Rcl クラッチコイル抵抗値、Nmot モータ回転数、
1 engine, 2 belts, 3 transmissions, 4 generators,
5 accelerator opening sensor, e 4WD C / U which is 6 wheel drive control device,
7 Warning light, 8 Power cable, 9 Reduction gear as reduction gear, 10 Motor,
11 engine driving wheel, 12 motor driving wheel, 134 4WD switch,
14 shift position switch, 15 relay BOX,
16 pilot clutch (electromagnetic coil), 17 reducer clutch,
Icl clutch current, Vcl clutch voltage,
Rcl Clutch coil resistance value, Nmot motor speed,
Claims (5)
前記クラッチの潤滑油温度とフリクションの特性を予め格納し、
前記潤滑油温度を推定し、
前記潤滑油温度と前記フリクションの前記特性と、前記推定された潤滑油温度とから前記フリクション値を推定し、
前記推定されたフリクション値から前記トルクを算出する
ことを特徴とする4輪駆動制御装置。 A four-wheel drive control device that controls a motor and a clutch that applies torque of the motor to drive wheels,
Prestore the clutch lubricant temperature and friction characteristics,
Estimating the lubricating oil temperature;
The friction value is estimated from the lubricating oil temperature, the characteristics of the friction, and the estimated lubricating oil temperature,
A four-wheel drive control device characterized in that the torque is calculated from the estimated friction value.
前記第1の潤滑油温度推定手段により推定された前記潤滑油温度、前記第2の潤滑油温度推定手段により推定された前記潤滑油温度のいずれか一方を用いて前記フリクション値を推定する
ことを特徴とする請求項2に記載の4輪駆動制御装置。 The motor speed increase rate calculated from the time change of the rotation speed when the motor is driven independently at a predetermined torque for a predetermined time and the characteristics of the lubricating oil temperature are stored in advance, and the motor is determined at a predetermined torque. The motor rotation speed increase rate of change is calculated from the time change of the rotation speed when driven alone, the motor rotation speed increase change rate, the characteristics of the lubricating oil temperature, and the calculated motor rotation speed increase. A second lubricating oil temperature estimating means for estimating the lubricating oil temperature from the rate of change;
Estimating the friction value using one of the lubricating oil temperature estimated by the first lubricating oil temperature estimating means and the lubricating oil temperature estimated by the second lubricating oil temperature estimating means. The four-wheel drive control device according to claim 2, wherein
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