JP2008112278A - 加工プログラム作成装置における作業平面指定方法 - Google Patents

加工プログラム作成装置における作業平面指定方法 Download PDF

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正徳 長谷川
Takeshi Ikegaya
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Abstract

【課題】 所望のローカル座標系を得る操作を容易化することが可能な加工プログラム作成装置における作業平面指定方法を提供すること。
【解決手段】 工作機械に取り付けられる複数の工具の取付角度情報を予め記憶しておき、工具を選択することによって上記予め記憶されている複数の工具の取付角度情報の中から該選択された工具に対応する取付角度情報を取り出し、上記取り出された工具の取付角度情報によっては確定されない軸の取付角度情報を入力し、上記取り出された取付角度情報と入力された取付角度情報に基づいて所望の作業平面を特定するためのローカル座標系を算出するようにしたもの。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば、数値制御(NC:Numerical Control)自動旋盤等の工作機械用の加工プログラム作成装置において作業平面を指定する加工プログラム作成装置における作業平面指定方法に係り、特に、煩雑な作業を要することなく所望の作業平面を容易に指定することができるように工夫したものに関する。
例えば、数値制御(NC)自動旋盤用の加工プログラム作成装置においては、グローバル座標系マトリックスとローカル座標系マトリックスを使用した手法によって作業平面を指定することが行われている。そこで、まず、それらの座標系の概念から説明する。
いわゆる「三次元空間」においては、3個のベクトルと原点を示す点の座標を含む「4×4」のマトリックスがローカル座標系マトリックスを求めるために使用されている。例えば、点が「1×4」のマトリックス[XYZ1]で表現されるマトリックスは、図43に示すような座標系マトリックスによって変換される。図43において、4列目はアフィン返還の演算用の補助的な固定値で座標系に関して特に意味を持つことはない。
又、グローバル座標系マトリックスであるが、これは図44に示すようなものである。図44に示すグローバル座標系マトリックスはローカル座標系マトリックスの基準となる座標系である。
次に、ローカル座標系マトリックスであるが、これは形状毎に設定される局所的な座標系であり、作図時において作業者が作図し易いように作成するものである。又、このローカル座標系マトリックスはCAM(Computer Aided Manufacturing)等の加工プログラム作成装置においてはNCコードに変換するときにも使用されるものである。
上記ローカル座標系マトリックスを作成する方法としては二つの方法がある。まず、第1の方法は、グローバル座標系マトリックス又は別のローカル座標系マトリックスを平行移動又は回転させることにより所望のローカル座標系マトリックスを求める方法である。第2の方法は、平行ではない2個のベクトルと原点を表す点から所望のローカル座標系マトリックスを求める方法である。
上記第1の方法から説明する。第1の方法の場合には平行移動又は回転のためのマトリックスの積によって表示される。例えば、図45に示すようなものである。図45に示す場合には、グローバル座標系マトリックスにおけるX軸周りの角度「θ」を回転させる。そのために、図45に示すように、グローバル座標系マトリックスとX軸周りの角度「θ」を回転させるための変換マトリックスの積を求める。以下、最終的に得ようとするローカル座標系マトリックスを求めるために、必要な平行移動と回転を繰り返し行うことになる。つまり、図45に示したマトリックスの積によって得られたローカル座標系マトリックスに対して別の変換マトリックスを乗算して新たなローカル座標系マトリックスを求める。そのような作業を繰り返すことにより所望のローカル座標系マトリックスに至るものである。
因みに、CAD/CAMシステムにおいては、回転する軸の角度又は平行移動量の入力によってローカル座標系マトリックスを算出する。
次に、第2の方法を説明する。この場合には、平行ではない2個のベクトル(AB、CD)から法線ベクトル(EF)を求める。次に、その法線ベクトル(EF)とベクトルABの法線ベクトル(GH)を求める。以上の作業によって直交した3個のベクトル(AB、EF、GH)が生成される。上記3個のベクトル(AB、EF、GH)をローカル座標系のマトリックスに対応する軸に単位ベクトルとして格納するとともに原点も格納する。これによって図46に示すようなローカル座標系マトリックスが得られるものである。
上記第1の方法について、図47乃至図52を参照してより具体的に説明する。図47は作業平面を示す図であり、図47において斜線を施した平面が作業平面である。この作業平面を指定するためのローカル座標系マトリックスを求めるものであり、この場合には、図47に示すように、U・V・W軸が求めようとしているローカル座標系マトリックスのベクトルを示すものとなる。
尚、グローバル座標系におけるX、Y、Z軸をローカル座標系では夫々U、V、W軸と称している。
以下、手順を順次説明していく。まず、図48に示すグローバル座標系マトリックスをローカル座標系マトリックスとして設定する。次に、図49に示すように、初期のローカル座標系マトリックスを回転軸の選択と回転角度を入力して回転させる。具体的には、図示するように、Z軸を選択し、且つ、回転角度を「90°」と設定する。それによって、初期のローカル座標系マトリックスに変換マトリックスが乗算され2番目のローカル座標系マトリックスが得られる。
次に、図50に示すように、2番目のローカル座標系マトリックスを回転軸の選択と回転角度を入力して回転させる。具体的には、図示するように、Y軸を選択し、且つ、回転角度を「90°」と設定する。それによって、2番目のローカル座標系マトリックスに変換マトリックスが乗算され3番目のローカル座標系マトリックスが得られる。
次に、図51に示すように、3番目のローカル座標系マトリックスを回転軸の選択と回転角度を入力して回転させる。具体的には、図示するように、W軸を選択し、且つ、回転角度を「30°」と設定する。それによって、3番目のローカル座標系マトリックスに変換マトリックスが乗算され4番目のローカル座標系マトリックスが得られる。
次に、図52に示すように、4番目のローカル座標系マトリックスを回転軸の選択と回転角度を入力して回転させる。具体的には、図示するように、V軸を選択し、且つ、回転角度を「90°」と設定する。それによって、4番目のローカル座標系マトリックスに変換マトリックスが乗算され5番目のローカル座標系マトリックス、すなわち、最終的に得ようとするローカル座標系マトリックスを得ることができる。これは図47に示したものと同じである。
次に、図53乃至図56を参照して第2の方法についてより具体的に説明する。この場合も、図53において斜線を施した平面が作業平面である。この作業平面を指定するためのローカル座標系マトリックスを求めるものであり、この場合には、図53に示すように、U・V・W軸が求めようとしているローカル座標系のベクトルを示すものとなる。
そのために、図54に示すように、平行ではない直線ABと直線ACを作図する。そして、図55に示すように、ベクトルABを単位ベクトルに変換して格納する。次に、ベクトルABとベクトルACの法線単位ベクトルを格納する。次いで、夫々求めた単位ベクトルと法線ベクトルの法線単位ベクトルを格納する。次いで、原点を格納する。それによって、図56に示すような所望のローカル座標系マトリックスを得ることができるものである。
尚、関連する先行技術として、例えば、特許文献1等がある。
特開2004−94751号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。
まず、所望の作業平面を特定するためのローカル座標系マトリックスを得るための操作が煩雑であるという問題があった。すなわち、所望のローカル座標系マトリックスを得るために軸を一軸ずつ回転させていく必要があり、或いは、事前に二直線を作図しておく必要があり、面倒な作業を余儀なくされてしまうという問題があった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、所望の作業平面を指定するためのローカル座標系マトリックスを得る操作を容易化することが可能な加工プログラム作成装置における作業平面指定方法を提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による加工プログラム作成装置における作業平面指定方法は、工作機械に取り付けられる複数の工具の取付角度情報を予め記憶しておき、工具を選択することによって上記予め記憶されている複数の工具の取付角度情報の中から該選択された工具に対応する取付角度情報を取り出し、上記取り出された工具の取付角度情報によっては確定されない軸の取付角度情報を入力し、上記取り出された取付角度情報と入力された取付角度情報に基づいて所望の作業平面を特定するためのローカル座標系を算出するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項2による加工プログラム作成装置における作業平面指定方法は、請求項1記載の加工プログラム作成装置における作業平面指定方法において、上記選択された直線の情報と工作機械の主軸に対応する軸の情報とから3軸のベクトルを合成し、上記取り出された取付角度情報を基に上記合成された3軸のベクトルを回転させることで、所望の作業平面を特定するためのローカル座標系を算出するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項3による加工プログラム作成装置における作業平面指定方法は、工作機械に取り付けられる複数の工具の取付角度情報を予め記憶しておき、工具を選択することによって上記予め記憶されている複数の工具の取付角度情報の中から該選択された工具に対応する取付角度情報を取り出し、上記工作機械の主軸に相当する軸に対して平行でない直線を選択し、上記取り出された取付角度情報と選択された直線から相互に直交する3軸のベクトルを求め、それによって、所望の作業平面を特定するためのローカル座標系を算出するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項4による加工プログラム作成装置における作業平面指定方法は、工作機械に取り付けられる複数の工具の取付角度情報を予め記憶しておき、工具を選択することによって上記予め記憶されている複数の工具の取付角度情報の中から該選択された工具に対応する取付角度情報を取り出し、上記工作機械の主軸に相当する軸に対して平行でない直線を選択し、上記取り出された取付角度情報と選択された直線から上記取付角度情報の中に存在しない軸の回転角度を算出し、それによって、所望の作業平面を特定するためのローカル座標系を算出するようにしたことを特徴とするものである。
以上述べたように本願発明の請求項1による加工プログラム作成装置における作業平面指定方法は、工作機械に取り付けられる複数の工具の取付角度情報を予め記憶しておき、 工具を選択することによって上記予め記憶されている複数の工具の取付角度情報の中から該選択された工具に対応する取付角度情報を取り出し、上記取り出された工具の取付角度情報によっては確定されない軸の取付角度情報を入力し、上記取り出された取付角度情報と入力された取付角度情報に基づいて所望の作業平面を特定するためのローカル座標系を算出するようにしたので、簡単な操作によって所望の作業平面を指定するための三次元座標系を得ることができる。
又、請求項2による加工プログラム作成装置における作業平面指定方法は、請求項1記載の加工プログラム作成装置における作業平面指定方法において、上記選択された直線の情報と工作機械の主軸に対応する軸の情報とから3軸のベクトルを合成し、上記取り出された取付角度情報を基に上記合成された3軸のベクトルを回転させることで、所望の作業平面を特定するためのローカル座標系を算出するようにしたので、簡単な操作によって所望の作業平面を指定するための三次元座標系を得ることができる。
又、請求項3による加工プログラム作成装置における作業平面指定方法は、工作機械に取り付けられる複数の工具の取付角度情報を予め記憶しておき、工具を選択することによって上記予め記憶されている複数の工具の取付角度情報の中から該選択された工具に対応する取付角度情報を取り出し、上記工作機械の主軸に相当する軸に対して平行でない直線を選択し、上記取り出された取付角度情報と選択された直線から相互に直交する3軸のベクトルを求め、それによって、所望の作業平面を特定するためのローカル座標系を算出するようにしたので、この場合にも、簡単な操作によって所望の作業へ印面を指定するための三次元座標系を得ることができる。
又、請求項4による加工プログラム作成装置における作業平面指定方法は、工作機械に取り付けられる複数の工具の取付角度情報を予め記憶しておき、工具を選択することによって上記予め記憶されている複数の工具の取付角度情報の中から該選択された工具に対応する取付角度情報を取り出し、上記工作機械の主軸に相当する軸に対して平行でない直線を選択し、上記取り出された取付角度情報と選択された直線から上記取付角度情報の中に存在しない軸の回転角度を算出し、それによって、所望の作業平面を特定するためのローカル座標系を算出するようにしたので、この場合にも、簡単な操作によって所望の作業へ印面を指定するための三次元座標系を得ることができる。
以下、図1乃至図16を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は本発明による加工プログラムにより制御可能な数値制御(NC)自動旋盤301の概略の構成を模式的に示す図である。まず、図示しないワークを把持する主軸303があり、この主軸303は主軸台(図示せず)に回転可能な状態で搭載されている。上記主軸台は図示しないサーボモータとガイド機構とによってZ1軸方向に移動制御される構成になっている。上記主軸303には上記ワークを把持する副主軸105が対向・配置されている。この副主軸305は副主軸台(図示せず)に回転可能な状態で搭載されている。上記副主軸台は図示しないサーボモータとガイド機構とによってZ1軸方向に平行なZ2軸方向に移動制御される構成になっている。
上記主軸303を挟んで両側(図1中上下方向の側方)には第1刃物台(手前側刃物台)307と第3刃物台(奥側刃物台)309が対向・配置されている。上記第1刃物台307は図示しないサーボモータとガイド機構とによってZ1軸方向に直交し且つ相互に直交するX1軸方向とY1軸方向に移動制御されるように構成されている。一方、第3刃物台309は図示しないサーボモータとガイド機構とによってZ1軸方向に直交し且つ相互に直交するX3軸方向とY3軸方向に移動制御されるとともにZ1軸方向に平行なZ3軸方向にも移動制御される構成になっている。
尚、刃物台のタイプとしては、例えば、タレット型刃物台、櫛刃型刃物台等様々なタイプのものが想定される。
又、上記副主軸305の側方には第2刃物台(背面刃物台)311が設置されている。この第2刃物台311は図示しないサーボモータとガイド機構とによってZ2軸方向に直交し且つ相互に直交するX2軸方向とY2軸方向に移動制御されるように構成されている。
そして、上記主軸303と第1刃物台307とによってチャンネル1(系統1)を構成している。又、副主軸305と第2刃物台311とによってチャンネル2(系統2)を構成している。又、第3刃物台309によってチャンネル3(系統3)を構成している。
上記構成をなす数値制御(NC)自動旋盤301の加工プログラム作成装置において、例えば、主軸に把持される図示しないワークの作業平面を任意に指定する場合がある。以下、そのための構成と手順を順次説明していく。
尚、本実施の形態において対応可能な加工の範囲は、図1に示す直交座標系の3軸(X、Y、Z)の補間によって切削される形状、及び図1に示す直交座標系の3軸(X、Y、Z)の周りを角度指定によって移動する回転軸{A(X軸周り)、B(Y軸周り)、C(Z軸周り)} と3軸との補間機能を必要としない形状である。
又、本発明の作業平面指定方法は、工作機械とは別体に設けられたパーソナルコンピュータ321(図5に示す)等に設けられた加工プログラム作成装置に適用される。そして、CAD等によって描かれた図面を基にして作業者がパーソナルコンピュータ321に設けられたキーボードやマウス等の入力手段により情報を入力することにより加工用プログラムを生成し、数値制御(NC)自動旋盤301等の工作機械に加工用プログラムを受け渡すものである。
尚、工作機械にパーソナルコンピュータを搭載することによって本発明の作業平面指定方法を工作機械で使用することも可能である。
図2に示すように、加工プログラム作成装置が備えられたパーソナルコンピュータ321等のディスプレイ上において、作業者は加工する工具を選択するとともにC軸値を選択する。この場合には、加工する工具として「T3300」を選択する。上記二つの選択によって図3に示す所望の作業平面のローカル座標系マトリックスを得ることができるものである。この実施の形態の場合には、図3に示すように、斜線を施した面を加工平面として指定するものであり、それを実現するためのローカル座標系マトリックスを得るようにしたものである。
以下、上記二つの選択によってどのような処理が自動的に行われているかについて順次説明していく。図4は情報処理の流れを示すフローチャートであり、図5は記憶領域を説明するためのブロック図である。まず、図5に示す記憶領域1の構成から説明する。記憶領域1には記憶データ3と内部記憶5とがある。
尚、記憶領域1には加工プログラム作成装置が備えられたパーソナルコンピュータ321等のハードディスク内の所定領域が指定される。又、繰り返しになるが、図5に示すように、CAD等によって描かれた図面を基にして作業者がパーソナルコンピュータ321に設けられたキーボードやマウス等の入力手段により情報を入力することにより加工用プログラムを生成し、数値制御(NC)自動旋盤301に加工用プログラムを受け渡すものである。
上記記憶データ3は処理に適した形で記憶されているデータであって予め用意されているものである。又、上記内部記憶5は情報処理の実行中に生成されるものである。上記記憶データ3には機械情報7とツーリング情報9とがある。上記内部記憶5には選択工具情報11とA・B・C軸角度情報13とローカル座標系マトリックス情報15とがある。
上記機械情報7には、加工プログラム作成装置における座標系と工作機械における座標系との違いを補正するための幾つかの情報が記憶されている。具体的には、図12に示すローカル座標系の初期値を示すマトリックス情報(第1の情報)、工作機械における主軸に対応する軸の情報(第2の情報)、工作機械においてA、B、C軸の回転指令により、工具が回転するのか、或いは、ワークが回転するのかを各々の軸について判別できる情報(第3の情報)である。
上記第2の情報はローカル座標系マトリックスを回転させる場合の軸の順番を決定するときに使用される。回転順は、主軸に対応する軸が最優先される。本実施の形態では、主軸に対応するのはマトリックスの回転前の状態ではW軸であるので、座標系を回転する場合はC軸回り(W軸を中心とした回転)が最初に実行される。その後、一般的な回転法則に則りA、B軸の順番で回転が実行される。又、上記第3の情報は、ローカル座標系マトリックスの各軸を回転させる方向を決定する場合に使用されるものである。工具が回転する軸の場合は、プラス方向に回転し、ワークが回転する軸の場合はマイナス方向に回転する。W軸を中心に回転する場合は(C軸回転)、U軸からV軸に向かう方向がプラス方向となる。U軸中心の場合は(A軸回転)、V軸からW軸方向がプラスで、V軸中心の場合は(B軸回転)W軸からU軸方向がプラスである。
尚、第1の情報は、マトリックス情報ではなく、軸毎の回転角度情報として記憶しておいてもよい。回転角度情報として記憶した場合は、図49及び図50で示したような回転を実行することにより初期値を示すマトリックス情報を入手できる。又、第2の情報は本実施の形態の場合ではZ軸である。
上記ツーリング情報9には工具の機械への取付方法の情報が記憶されている。具体的には、工具のA軸取付角度(第4の情報)、工具のB軸取付角度(第5の情報)、工具のC軸取付角度(第6の情報)、工具の加工原点{NCで位置(0、0、0)を指令した時のグローバル座標値}(第4の情報)である。上記第4の情報はローカル座標系マトリックスのU軸の回転角度を決定する場合に使用される。また、上記第5情報はローカル座標系マトリックスのV軸の回転角度を決定する場合に使用される。又、上記第6の情報はローカル座標系マトリックスのW軸の回転角度を決定する場合に使用される。さらに、上記第6の情報はローカル座標系マトリックスの原点を決定する場合に使用される。
尚、上記第4の情報、第5の情報、第6の情報に関して情報を持たない場合には、作業者に対して値の入力が要求されるものである。
又、図5における選択工具情報11とA・B・C軸角度情報13とローカル座標系マトリックス情報15には、最終的に必要とするローカル座標系マトリックスを求める過程における情報が適宜記憶されるものである。
又、情報処理としては、図4に示すように、まず、ステップS1において、工具の選択が行われる。次いで、ステップS2に移行して、A・B・C軸の角度の設定が実行される。次いで、ステップS3に移行して、ローカル座標系の算出が実行される。これが基本的な情報処理の流れである。
以下、順次詳細に説明していく。まず、図4に示すステップS1の工具の選択であるが、図6に示すような処理が実行される。まず、ステップS11においてツーリング情報9らの情報に基づいて工具一覧を作成する処理が実行される。ツーリング情報9は既に説明したように記憶領域1の記憶データ3に記憶されているものであり、そこからツーリング情報を取り出してそれに基づいて工具一覧を作成するものである。
次に、ステップS12に移行して、ステップS11において作成された工具一覧から作業者は工具を選択する。選択された工具の情報は記憶領域1の内部記憶5の選択工具情報11に記憶されることになる。又、実際の操作は、図7に示すようなものであり、作業者がディスプレイ上においてツーリング情報9に基づいて作成された工具一覧から任意の工具を選択するものである。この場合には「T3300」が選択されるものである。
次に、図4で示したステップS2のA・B・C軸の角度の設定について説明する。図8のステップS21に示すように、まず、A軸角度の設定が実行される。次いで、ステップS22に移行して、B軸角度の設定が実行される。次いで、ステップS23に移行して、C軸角度の設定が実行される。
上記ステップS21のA軸角度の設定について図9を参照して詳細に説明する。まず、ステップS31に示すように、ツーリング情報9から選択工具の取付情報を取得する。次いで、ステップS32に移行して、取得した取付情報にA軸角度情報が有るか否かを判別する。A軸角度情報が有ると判別された場合は、ステップS33に移行して、A軸角度に取付情報の値を設定する。設定された情報は内部記憶5のA・B・C軸角度情報13のA軸角度情報13Aに記憶される。一方、ステップS32においてA軸角度情報がないと判別された場合には、ステップS34に移行して、作業者によるA軸角度の入力が実行される。次いで、ステップS35に移行して、A軸角度に入力値を設定する。その情報が内部記憶5のA・B・C軸角度情報13のA軸角度情報13Aに記憶される。
上記処理は、工具の選択によって選択した工具をキーとして、ツーリング情報9から軸の角度情報を取得する。又、角度情報を持たない軸に関してはCAD/CAMの作業者に対して角度の入力を要求するものである。
以上がA軸角度の設定処理であり、図8に示したステップS22のB軸角度の設定とステップS23のC軸角度の設定についても同様の処理が実行されるものである。
上記処理をディスプレイ上の操作でみてみると図10に示すようなものとなる。この場合は、A軸角度とB軸角度はツーリング情報9に選択工具の取付角度情報があるのでそれをそのまま設定する。これに対して、C軸角度についてはツーリング情報9に選択工具の取付角度情報がないために、作業者に入力を要求するものである。この場合には、「加工角度C:−30.0」を入力するものである。
次に、図4に示したステップS3のローカル座標系の算出について詳細に説明する。図11のステップS41に示すように、まず、機械情報7からローカル座標系マトリックスの初期値を設定する。次に、ステップS42に移行して、C軸角度情報13CからC軸角度情報を取得して、ローカル座標系マトリックスのW軸をC軸角度分だけ回転させる。次に、ステップS43に移行して、A軸角度情報13AからA軸角度情報を取得して、ローカル座標系マトリックスのU軸をA軸角度分だけ回転させる。次に、ステップS44に移行して、B軸角度情報13BからB軸角度情報を取得して、ローカル座標系マトリックスのV軸をB軸角度分だけ回転させる。
尚、上記各軸の回転においては、まず、機械情報7の第2の情報に基づいてローカル座標系マトリックスの回転させる軸の順位を決定する。その際、主軸に対応する軸ベクトル(W軸ベクトル)周りの回転を表す軸の回転が優先される。又、機械情報7の第3の情報には工具を回転させるか或いはワークを回転させるかを判別できる情報があり、それらの情報に基づいてローカル座標系マトリックスの各軸を回転させる方向を決定するようにしている。工具が回転する軸の場合にはプラス方向に回転させ、ワークが回転する軸の場合にはマイナス方向に回転させる。
次いで、ステップS45に移行して、ツーリング情報9からローカル座標系マトリックスの原点を設定する。そして、ローカル座標系マトリックス21として出力データ23に出力する。
以上の処理によって所望のローカル座標系マトリックスを自動的に得ることができるものである。
次に、既に説明した処理、図11に示した一連の処理によって具体的にどのようなことが行われているかについて、図12乃至図16を参照して具体的に説明する。
尚、この場合には、A軸角度:0°(ツーリング情報9から設定)、B軸角度:90°(ツーリング情報9から設定)、C軸角度:−30°(作業者の入力)と設定されているものとする。
まず、図11におけるステップS41に示した処理、すなわち、機械情報7からローカル座標系マトリックスの初期値を取得する。具体的には、図12に示す情報を取得する。又、上記機械情報7の第2の情報からローカル座標系マトリックスの回転させる軸の順位を決定する。例えば、主軸周りの回転を表す軸がC軸の場合、W軸(C軸の対応軸)→U軸(A軸の対応軸)→V軸(B軸の対応軸)といった回転順位を決定する。
次に、ローカル座標系マトリックスのW軸(C軸の対応軸)を機械情報7の第3の情報から判断される方向にC軸角度分だけ回転させる。これが図11におけるステップS42の処理である。C軸がワークが回転する軸の場合マイナス方向に回転させるため、W軸周りに−(−30°)分回転させる。それを図13に示す。
次に、図13に示す結果であるローカル座標系マトリックスのU軸(A軸の対応軸)を機械情報7の第3の情報から判断される方向にA軸角度分回転させる。これが図11におけるステップS43の処理である。A軸が工具が回転する軸である場合、プラス方向に回転させるため、U軸周りに+(0°)分回転させる。それを図14に示す。
次に、図14に示す結果であるローカル座標系マトリックスのV軸(B軸の対応軸)を機械情報9の第3の情報から判断される方向にB軸角度分回転させる。これが図11におけるステップS44の処理である。B軸が工具が回転する軸である場合、プラス方向に回転させるため、V軸周りに+(90°)分回転させる。それを図15に示す。
次に、図15に示す結果であるローカル座標系マトリックスの原点をツーリング情報9の第6の情報から決定する。すなわち、工具の加工原点{NCで位置(0、0、0)を
指令した時のグローバル座標値}これが図11におけるステップS45の処理である。それを図16に示す。
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。すなわち、作業平面を指定する作業が大幅に簡略化されて容易化されるという効果を得ることができる。具体的には、工具を選択するとともに工具の選択によっては得られない一つの軸(C軸)の角度情報を設定するだけで所望のローカル座標系を得ることかできるからであり、それによって、所望の作業平面を決定することができるからである。
次に、図17乃至図39を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。この場合も、図17に示すように、斜線を施した平面を作業平面として指定するためのローカル座標系マトリックスを得ることを目的としているものである。そのために、図17に示すように、まず、直線ACを作図するとともに直線ACを選択する。さらに、図18に示すように、工具を選択する。具体的には「T3300」を選択する。そして、「OK」をクリックすることにより、 図19に示すようローカル座標系マトリックスが自動的に設定されるものである。
上記自動処理を実現しているのが図20に示す情報処理とそれに使用される図21に示すデータである。まず、図21に示す記憶領域101の構成から説明する。記憶領域101には記憶データ103と内部記憶105がある。上記記憶データ103は処理に適した形で記憶されているデータであり予め用意されているものである。又、内部記憶105は情報処理の実行中に生成されるものである。
上記記憶データ103には、機械情報107、ツーリング情報109、CADデータ111がある。上記内部記憶105には、選択直線情報113、選択工具情報115、U・V・W軸ベクトル情報117、A・B・C軸角度情報119、ローカル座標系マトリックス情報121がある。
上記機械情報107には、加工プログラム作成装置における座標系と工作機械における座標系との違いを補正するための幾つかの情報が記憶されている。具体的には、図12に示すローカル座標系の初期値を示すマトリックス情報(第1の情報)、工作機械における主軸に対応する軸の情報(第2の情報)、座標平面を使用して指定される加工が実行される時工作機械において主に移動する軸の情報(第3の情報)、工作機械においてA、B、C軸の回転指令により、工具が回転するのか、或いは、ワークが回転するのかを各々の軸について判別できる情報(第4の情報)である。
上記第2の情報はローカル座標系マトリックスを回転させる場合の軸の順番を決定するときに使用される。回転順は、主軸に対応する軸が最優先される。本実施の形態では、主軸に対応するのはマトリックス回転前の状態ではW軸であるので、座標系を回転する場合はC、A、B軸の順番で回転が実行される。又、上記第3の情報はU、V、W軸ベクトルの設定時に順番を決定する場合に使用される。設定順は、主軸に対応する軸が最優先される。次に、第3の情報を基に使用される頻度が高い軸の設定が行われる。本実施の形態では第2の情報からW軸が最初に設定され、次に第3の情報からV軸が設定される。上記第4の情報は、ローカル座標系マトリックスの各軸を回転させる方向を決定する場合に使用されるものである。工具が回転する軸の場合は、プラス方向に回転し、ワークが回転する軸の場合はマイナス方向に回転する。W軸を中心に回転する場合は、U軸からV軸に向かう方向がプラス方向となる。U軸中心の場合は、V軸からW軸方向がプラスで、V軸中心の場合はW軸からU軸方向がプラスである。
尚、第1の情報は、マトリックス情報ではなく、軸ごとの回転角度情報として記憶しておいてもよい。回転角度情報として記憶した場合は、図49及び図50で示したような回転を実行することにより初期値のマトリックス情報を入手できる。
上記ツーリング情報109には工具の機械への取付方法の情報が記憶されている。具体的には、工具のA軸取付角度(第5の情報)、工具のB軸取付角度(第6の情報)、工具のC軸取付角度(第7の情報)、工具の加工原点{NCで位置(0、0、0)を指令した時のグローバル座標値}(第8の情報)である。上記第5の情報はローカル座標系マトリックスのU軸の回転角度を決定する場合に使用される。また、上記第6情報はローカル座標系マトリックスのV軸の回転角度を決定する場合に使用される。又、上記第7の情報はローカル座標系マトリックスのW軸の回転角度を決定する場合に使用される。さらに、上記第8の情報はローカル座標系マトリックスの原点を決定する場合に使用される。
尚、上記第5の情報、第6の情報、第7の情報に関して情報を持たない場合には、作業者に対して値の入力が要求されるものである。
又、図21における選択直線情報113と選択工具情報115とU・V・W軸ベクトル情報117とA・B・C軸角度情報119とローカル座標系マトリックス情報121には、最終的に必要とするローカル座標系マトリックスを求める過程で適宜情報が記憶されるものである。
次に、図20を参照して情報処理の手順について説明する。まず、ステップS101において、直線の選択が実行される。次いで、ステップS102において、U・V・W軸のベクトルの設定が行われる。次いで、ステップS103において、工具の選択が実行される。次いで、ステップS104に移行して、A・B・C軸の角度の設定が行われる。ついで、ステップS105に移行して、ローカル座標系の算出が実行される。
以下、図20に示した情報処理について詳細に説明する。まず、ステップS101の直線の選択について説明する。図22に示すように、まず、ステップS111において記憶領域101の記憶データ103のCADデータ111から一つの直線を選択する。これを具体的に示すと、図23に示すように直線ADを選択する。次に、ステップS112に移行して、機械情報107の第1の情報からローカル座標系マトリックスの初期値を設定する。これを具体的には、図24に示すマトリックスが設定される。次いで、ステップS113に移行して、選択した直線をローカル座標系マトリックスのUV平面(主軸に対応する軸と直交する平面)上に投影するとともにそれを選択直線情報113に記憶する。投影を具体的に示すと、図25に示すような直線A´D´となる。
次に、図20におけるステップS102のU・V・W軸ベクトルの設定について説明する。図26に示すように、まず、ステップS121に示すように、W軸ベクトルの設定を行う。次いで、ステップS122に移行して、V軸ベクトルの設定を行う。次いで、ステップS123に移行して、U軸ベクトルの設定を行う。
尚、軸の順番について機械情報107の第3の情報に基づいて決定される。この場合には、まず、主軸に対応する軸ベクトル(W軸ベクトル)を決定する。次いで、上記第3の情報に記載された優先順位の高い軸ベクトルを設定する。最後に、残っている軸ベクトルを設定することになる。
ステップS121のW軸ベクトルの設定であるが、図27に示すような手順で行われる。すなわち、ステップS131において、機械情報107の第1の情報に基づいてW軸ベクトルを設定する。その設定されたW軸ベクトルを記憶領域101の内部記憶105のW軸ベクトル情報117Wに記憶する。すなわち、機械情報107に基づいてローカル座標系マトリックスの初期値のW軸ベクトルを求めようとするW軸ベクトルとするものである。具体的には、図28に示すようなものである。つまり、工作機械の主軸に対応するW軸はそのまま初期値を使用する。
ステップS122のV軸ベクトルの設定であるが、図29に示すような手順で行われる。すなわち、ステップS141において、選択直線情報113に基づいて選択直線を単位ベクトルに変換する。その単位ベクトルを記憶領域101の内部記憶105のV軸ベクトル情報117Vに記憶する。具体的には、図30に示すような直線A´D´を
単位ベクトル化して記憶する。
ステップS123のU軸ベクトルの設定であるが、図31に示すような手順で行われる。すなわち、ステップS151において、記憶領域101の内部記憶103のW軸ベクトル情報117WとV軸ベクトル情報117Vに基づいて法線ベクトルを求める。その法線ベクトルを記憶領域101の内部記憶103のU軸ベクトル情報117Uに記憶する。
次に、図20におけるステップS103の工具の選択について説明する。図32のステップS161に示すように、ツーリング情報109から工具一覧を作成する。次に、ステップS162に移行して、作業者が工具一覧から工具を選択する。その選択した工具を選択工具情報115に記憶する。すなわち、ローカル座標系マトリックスを算出するために必要な情報(回転角度や原点)を ツーリング情報109から取得するためのキーとなる工具の選択を行うものである。具体的には、図33に示すように、ディスプレイ上において工具、例えば「T3300」を選択するものである。
次に、図20におけるステップS104のA・B・C軸の角度の設定について詳細に説明する。すなわち、図34のステップS171に示すように、ツーリング情報109に基づいて選択工具情報115に記憶されている工具の取付情報を取得する。そして、その取得した情報をA・B・C軸角度情報119に記憶する。その際、機械における主軸周りの回転を表す軸の角度情報は不要である。
次に、図20におけるステップS105のローカル座標系の算出について説明する。図35に示すように、ステップS181において、U・V・W軸ベクトル117に基づいてU・V・W軸ベクトルを合成する。そして、選択した直線のU軸座標値を求める。U軸座標値の値がマイナスであれば合成した座標をW軸回りに180°回転させてローカル座標系マトリックスを設定する。U軸座標値がプラスであれば何もしないでローカル座標系マトリックスを設定する。次いで、ステップ182に移項して、A軸角度情報119AからA軸角度を取得して、ローカル座標系マトリックスのU軸をA軸角度成分だけ回転させる。次いで、ステップ183に移項して、B軸角度情報119BからB軸角度を取得して、ローカル座標系マトリックスのV軸をB軸角度成分だけ回転させる。次いで、ステップS184に移行して、ツーリング情報107からローカル座標系マトリックスに原点を設定する。それをローカル座標系マトリックス121に記憶する。
上記ステップS182、S183においては、機械情報107の第4の情報からローカル座標系マトリックスの各軸の回転方向を決定する。工具が回転する軸の場合にはプラス方向に回転させ、ワークが回転する軸の場合にはマイナス方向に回転させるものである。
上記処理を具体的にみてみると図36乃至図39に示すようなものとなる。
尚、A軸角度:0°(ツーリング情報109から取得)、B軸角度:90°(ツーリング情報109から取得)、C軸角度: (機械における主軸周りの回転を表す軸のために不要)とする。
まず、図35におけるステップS181に示す処理は図36に示すようなものである。すなわち、図示するように、U軸ベクトル、V軸ベクトル、W軸ベクトルを合成してローカル座標系マトリックスを設定するものである。この例では選択した直線のU軸座標はプラスであるのでその後次に進む。
次に、図36の処理によって得られたローカル座標系マトリックスのU軸(A軸に対応する軸)を機械情報107の第4の情報に基づいて判断される方向にA軸角度分だけ回転させる。A軸が工具が回転する軸の場合プラス方向に回転させるために、U軸周りにプラス「0°」分だけ回転させる。つまり、図35のステップS182の処理である。それを図37に示す。
次に、図37の処理によって得られたローカル座標系マトリックスのV軸(B軸に対応する軸)を機械情報107の第4の情報に基づいて判断される方向にB軸角度分だけ回転させる。B軸が工具が回転する軸の場合+方向に回転させるために、V軸周りにプラス「90°」分だけ回転させる。つまり、図35のステップS183の処理である。それを図38に示す。
図38に示す処理によって得られたローカル座標系マトリックスの原点をツーリング情報109の第8の情報から決定する。つまり、図35のステップS184の処理である。それを図39に示す。
以上この第2の実施の形態の場合も、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができる。すなわち、作業平面を指定する作業が大幅に簡略化されて容易化されるという効果を得ることができる。
次に、図40乃至図42を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。まず、図41に示す記憶領域201の構成から説明する。記憶領域201には記憶データ203と内部記憶205がある。上記記憶データ203は処理に適した形で任意の媒体に記憶されているデータであり予め用意されているものである。又、内部記憶105は情報処理の実行中に生成されるものである。
上記機械情報207には、加工プログラム作成装置における座標系と工作機械における座標系との違いを補正するための幾つかの情報が記憶されている。具体的には、図12に示すローカル座標系の初期値を示すマトリックス情報、工作機械における主軸に対応する軸の情報、工作機械において座標平面を使用して指定される加工が実行される時に主に移動する軸の情報、工作機械においてA、B、C軸の回転指令により、工具が回転移動するのか、或いは、ワークが回転移動するのかを各々の軸について判別できる情報である。上記内部記憶205には、選択直線情報213、選択工具情報215、U・V・W軸ベクトル情報217、A・B・C軸角度情報219、ローカル座標系マトリックス情報221がある。
次に、図40を参照して情報処理の手順について説明する。まず、ステップS201において、直線の選択が実行される。次いで、ステップS202において、工具の選択が行われる。次いで、ステップS203において、A・B・C軸の角度の設定が行われる。ついで、ステップS205に移行して、ローカル座標系の算出が実行される。
上記ステップS201の直線の選択とステップS202の工具の選択に関しては、前述した第2の実施の形態の場合と同じであるので説明は省略する。
上記ステップS203のA・B・C軸の角度の設定について説明する。図42のステップS211に示すように、ツーリング情報209から選択工具の取付情報の取得を行う。その情報をA・B・C軸角度219に記憶する。次いで、ステップS212に移行して、選択直線213に基づいて直線を主軸に対応する軸と直交する平面に投影しその投影平面上での角度を算出する。それをC軸角度217Cに記憶する。
又、上記ステップS204のローカル座標系の算出については前述した第1の実施の形態のステップS3の場合と同じであるのでその説明は省略する。
よって、この第3の実施の形態の場合にも、前記第1、第2の実施の形態の場合と同様、作業平面を指定する作業が大幅に簡略化されて容易化されるという効果を得ることができる。
尚、 本発明は前記第1〜第3の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前記第1〜第3の実施の形態の場合には、工作機械として数値制御(NC)自動旋盤を例に挙げて説明したがそれに限定されるものではなく、その他様々な構成の工作機械に適用できる。
本発明は、例えば、各種工作機械用の加工プログラム作成装置において作業平面を指定する加工プログラム作成装置における作業平面指定方法に係り、特に、煩雑な作業を要することなく所望の作業平面を容易に指定することができるように工夫したものに関し、例えば、数値制御(NC)自動旋盤における作業平面の指定に好適である。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、数値制御(NC)自動旋盤の概略の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、ディスプレイ上の表示を示す図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、最終的に得られるローカル座標系を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図2に示すローカル座標系を得るための情報処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、記憶領域の中身を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図3に示したフローチャートの中の工具の選択を記憶領域との関係で詳細に示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、ディスプレイ上の表示を示す図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図3に示したフローチャートの中のA、B、C軸の角度の設定を詳細に示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図7に示したフローチャートの中のA軸の角度の設定を記憶領域との関係で詳細に示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、ディスプレイ上の表示を示す図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図3に示したフローチャートの中のローカル座標系の算出を詳細に示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、内部で行われている処理を作業平面との関係で工程順に示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、内部で行われている処理を作業平面との関係で工程順に示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、内部で行われている処理を作業平面との関係で工程順に示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、内部で行われている処理を作業平面との関係で工程順に示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、内部で行われている処理を作業平面との関係で工程順に示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、手順を説明するための斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、ディスプレイ上の表示を示す図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、最終的に得られるローカル座標系を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図18に示すローカル座標系を得るための情報処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、記憶領域の内容を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図19に示したフローチャートの中の直線の選択を記憶領域との関係で詳細に示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、手順を説明するための斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、手順を説明するための斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、手順を説明するための斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図19に示したフローチャートの中のU・V・W軸のベクトルの設定を詳細に示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図25に示したフローチャートの中のW軸のベクトル設定を記憶領域との関係で詳細に示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、手順を説明するための斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図25に示したフローチャートの中のV軸のベクトル設定を記憶領域との関係で詳細に示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、手順を説明するための斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図25に示したフローチャートの中のU軸のベクトル設定を記憶領域との関係で詳細に示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図19に示したフローチャートの中の工具の選択を記憶領域との関係で詳細に示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、ディスプレイ上の表示を示す図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図19に示したフローチャートの中のA・B・C軸の角度設定を記憶領域との関係で詳細に示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図19に示したフローチャートの中のローカル座標系の算出を記憶領域との関係で詳細に示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、内部で行われている処理を作業平面との関係で工程順に示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、内部で行われている処理を作業平面との関係で工程順に示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、内部で行われている処理を作業平面との関係で工程順に示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、内部で行われている処理を作業平面との関係で工程順に示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、所望のローカル座標系を得るための情報処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、記憶領域の中身を示すブロック図である。 本発明の第3の実氏の形態を示す図で、図39に示したフローチャートの中のA・B・C軸の角度設定を記憶領域との関係で詳細に示すフローチャートである。 従来例の説明に使用した図で、座標系マトリックスを示す図である。 従来例の説明に使用した図で、グローバル座標系を示す図である。 従来例の説明に使用した図で、ローカル座標系マトリックスと返還マトリックスの積を示す図である。 従来例を示す図で、ローカル座標系の算出を説明するための図である。 従来例を示す図で、手順を説明するための斜視図である。 従来例を示す図で、手順を説明するための斜視図である。 従来例を示す図で、手順を説明するための斜視図である。 従来例を示す図で、手順を説明するための斜視図である。 従来例を示す図で、手順を説明するための斜視図である。 従来例を示す図で、手順を説明するための斜視図である。 従来例を示す図で、手順を説明するための斜視図である。 従来例を示す図で、手順を説明するための斜視図である。 従来例を示す図で、ローカル座標系マトリックスを示す図である。 従来例を示す図で、手順を説明するための斜視図である。
符号の説明
1 主軸
3 副主軸
5 第1刃物台
7 第3刃物台
9 第2刃物台

























Claims (4)

  1. 工作機械に取り付けられる複数の工具の取付角度情報を予め記憶しておき、
    工具を選択することによって上記予め記憶されている複数の工具の取付角度情報の中から該選択された工具に対応する取付角度情報を取り出し、
    上記取り出された工具の取付角度情報によっては確定されない軸の取付角度情報を入力し、
    上記取り出された取付角度情報と入力された取付角度情報に基づいて所望の作業平面を特定するためのローカル座標系を算出するようにしたことを特徴とする加工プログラム作成装置における作業平面指定方法。
  2. 請求項1記載の加工プログラム作成装置における作業平面指定方法において、
    上記選択された直線の情報と工作機械の主軸に対応する軸の情報とから3軸のベクトルを合成し、
    上記取り出された取付角度情報を基に上記合成された3軸のベクトルを回転させることで、所望の作業平面を特定するためのローカル座標系を算出するようにしたことを特徴とする加工プログラム作成装置における作業平面指定方法。
  3. 工作機械に取り付けられる複数の工具の取付角度情報を予め記憶しておき、
    工具を選択することによって上記予め記憶されている複数の工具の取付角度情報の中から該選択された工具に対応する取付角度情報を取り出し、
    上記工作機械の主軸に相当する軸に対して平行でない直線を選択し、
    上記取り出された取付角度情報と選択された直線から相互に直交する3軸のベクトルを求め、それによって、所望の作業平面を特定するためのローカル座標系を算出するようにしたことを特徴とする加工プログラム作成装置における作業平面指定方法。
  4. 工作機械に取り付けられる複数の工具の取付角度情報を予め記憶しておき、
    工具を選択することによって上記予め記憶されている複数の工具の取付角度情報の中から該選択された工具に対応する取付角度情報を取り出し、
    上記工作機械の主軸に相当する軸に対して平行でない直線を選択し、
    上記取り出された取付角度情報と選択された直線から上記取付角度情報の中に存在しない軸の回転角度を算出し、それによって、所望の作業平面を特定するためのローカル座標系を算出するようにしたことを特徴とする加工プログラム作成装置における工作機械の作業平面指定方法。
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