JP2008111341A - 風力発電装置及び風力発電システム - Google Patents

風力発電装置及び風力発電システム Download PDF

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Abstract

【課題】比較的長尺な回転翼を収容又は支持する構造体を固定式としても、回転翼を効率よく回転させうるよう気流を取り込むことができ、かつ風力の割に高い発電効率が得られやすい風力発電装置を提供する。
【解決手段】風力発電装置11は、浮体12と、浮体12上に設置された風力発電ユニット13とを有する。風向センサにより検出された風向に基づき風上側に位置するガイド板18が開動作し、流速センサにより検出される流速が最大になるような傾斜角に調整される。ガイド板18により案内された外風(主に横風)は流路29を通って導入口28から上方に位置する回転翼31へ気流が吹き付けられる。風速センサにより検出された風速に応じてクラッチ37,38のうち一方の接続が切断されたり、クラッチ37,38が共に接続されたりする。
【選択図】図2

Description

本発明は、風力発電装置に係り、特に回転軸に沿って螺旋をなす形状の翼を有する回転翼等のように、回転軸方向に長尺な形状を有する回転翼を使用する風力発電装置及び風力発電システムに関する。
従来、近年、環境を考慮し、風力発電装置が陸上(丘陵等)、海上(洋上)等に設置されている。風力発電装置では、通常、3枚翼のプロペラ式の回転翼が使用されている。回転翼(風車)には、使用される際の回転軸の軸方向に応じて水平軸と垂直軸とがある。水平軸のものには揚力形があり、一方、垂直軸のものには、揚力形と抗力形とがある。揚力形とは、気流が当たったブレードに働く揚力を利用して回転させるもので、気流の進行方向に対して直角となる方向に回転翼が回転するものである。一方、抗力形とは、気流がブレードに当たる力(抗力)を利用して回転翼を回転させるもので、気流の進行方向に対して平行な方向に回転するものである。水平軸の揚力形には、上記のプロペラ式の他、セイルウィング式、オランダ式、多翼式などが知られている。一方、垂直軸の揚力形には、ダリウス式、直線翼式が知られ、また垂直軸の抗力形には、サボニウス式、パドル式、クロスフロー式、S型ロータ式などが知られている。
また、抗力形の回転翼としては螺旋形状をなす螺旋翼も知られている(例えば特許文献1〜5等)。これら螺旋形状の回転翼を有するものの中には、回転翼の軸方向の気流で回転させる方式の風力発電装置も知られている(例えば特許文献1〜3)
また、上昇気流により回転翼を回転させて発電する風力発電装置が開示されている(例えば特許文献3、6〜8等)。これらのうち上昇気流が通る筒体を設けた構成も知られている(例えば特許文献3、6、8)。また、ファン型の回転翼が軸方向に多段に設けられ、軸方向の気流で回転させる方式の風力発電装置も知られている(例えば特許文献7、8、9)。
さらに複数の回転翼が縦列配列されるとともに回転翼間がクラッチを介して連結されて切り離し可能な構成の風力発電装置も知られている(例えば特許文献10及び11)。また、回転翼の翼径を気流上流側ほど大きくした構成の風力発電装置も知られている(例えば特許文献9)。
特開2005−1138931号公報 特開2003−184727号公報 特開2004−245166号公報 特開平9−68152号公報 特開昭63−57874号公報 特開2002−276531号公報 特開2001−193632号公報 特開2006−97667号公報 特開平11−62811号公報 実開昭59−86367号公報 特開2005−61318号公報
ところで、屋外や洋上、海岸に設置した場合、風力発電装置は通常横風を受けることになる。回転翼の回転軸方向に風を当てて回転させる方式の回転翼を使用する場合、回転翼に対し回転軸方向の一端側を風取り込み口とし、その風取り込み口側あるいは回転軸のその反対端側に発電機が配置されることになる。例えば回転軸方向に長尺な形状(例えば螺旋翼)の回転翼を用いた風力発電装置において、回転翼をその回転軸が筒体の軸線方向と略平行となる状態に当該筒体内に収容して、その筒体内に強い気流を取り込もうとしても、風向きによって筒内へ風を取り込むことができなくなる。また、筒体の向きを風向に応じて変更するように筒体を可動式にすることも考えられるが、比較的大型の風力発電装置の筒体を可動式にすることは、構成が複雑になるばかりか重量物を動かすことになるため、モータ等を駆動手段に大きな電力が必要となるので、発電効率を低下させてしまい好ましくない。
また、特許文献6に記載の風力発電装置は、回転翼を回転軸が略鉛直となる向きに配置した構成ではあるものの、回転翼を回転させる上昇気流を発生させるための熱源であるヒータに大きな電力が必要であり、ヒータの電力消費分が発電効率を低下させる原因となっていた。そのため、螺旋翼などの比較的長尺な回転翼を収容又は支持する構造体を固定式としても、回転翼を効率よく回転させうるように気流を取り込むことが可能で、かつ風力の割に高い発電効率が得られやすい風力発電装置が求められていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、比較的長尺な回転翼を収容又は支持する構造体を固定式としても、回転翼を効率よく回転させうるよう気流を取り込むことができ、かつ風力の割に高い発電効率が得られやすい風力発電装置及び風力発電システムを提供することにある。
本発明は、風力発電装置であって、回転軸と該回転軸に形成された翼とを有する回転翼と、前記回転翼を収容する筒状体と、前記筒状体の一端側の導入口へ向かうように外風を案内するガイドと、前記ガイドにより案内された外風に基づき前記筒状体の前記導入口から導入された気流によって回転する前記回転翼の回転を入力して発電を行う発電手段とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、外風がガイドに案内されることで筒状体の一端側の導入口から気流が導入される。その導入された気流は筒状体を通ってその他端の開口に向かって流れ、この気流が筒状体を通る過程で螺旋形状の翼に当たることで回転翼が回転する。この回転翼の回転が入力されることで発電手段による発電が行われる。
本発明に係る風力発電装置においては、前記ガイドは外風を案内する姿勢角を変更可能に設けられており、前記姿勢角を変更させるように該ガイドを駆動させる駆動手段を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、駆動手段を駆動させてガイドを回動させることにより、ガイドの姿勢角を変更できる。よって、ガイドを、外風を効率よく取り込める姿勢角に調整することが可能なので、筒状体の導入口へ案内される外風の風力(又は風速)の割りに比較的強い気流を導入できる。
本発明に係る風力発電装置においては、前記ガイドに案内されて前記筒状体の前記導入口へ導入される、流量、前記回転翼の回転速度のうち一つを検出する第1検出手段と、前記第1検出手段の検出値を参照しつつ前記ガイドを高い検出値が得られる姿勢角に調整すべく前記駆動手段を駆動制御する制御手段とを更に備えたことが好ましい。なお、第1検出手段が検出する気流の流速は、外風の風速でもよいし、ガイドから筒状体へ向かって案内される気流の流速、さらには筒状体内へ導入された気流の流速でもよい。また、第1検出手段が検出する気流の流量は、ガイドから筒状体へ案内される気流の流量、さらには筒状体内へ導入された気流の風量でもよい。
この構成によれば、ガイドに案内されて筒状体の導入口へ導入される気流の流速、流量、前記回転翼の回転速度のうち一つが第1検出手段により検出される。制御手段は、第1検出手段の検出値を参照しつつ高い検出値が得られるように駆動手段を駆動制御し、その結果、強い風力で回転翼を回転させられるようにガイドの姿勢角が適切に調整される。その適切なガイドの姿勢角によって、外風を適切に案内して流速の速い気流、多くの流量の気流、あるいは回転速度を速くしうる風を送り込むことができ、外風の風力の割りに高い発電出力を得ることが可能になる。
本発明に係る風力発電装置においては、前記ガイドは前記筒状体に対してそれぞれ異なる方向に位置するように複数設けられており、風向を検出する風向検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記風向検出手段により検出された風向に基づき前記筒状体に対して風上側に位置するガイドを選択し、該選択したガイドの姿勢角を調整することが好ましい。
この構成によれば、風向検出手段により検出された風向に基づき筒状体から見て風上側に位置するガイドが選択され、その選択されたガイドの姿勢角が外風を取り込みやすい値に調整される。よって、複数のガイドのうち風上側のガイドから効率よく外風を取り込むことができ、筒状体へ比較的強い気流を導入できる。
本発明に係る風力発電装置においては、前記回転翼は、複数の副回転翼がクラッチ手段を介して直列に連結されることにより構成されていることが好ましい。
この構成によれば、クラッチ手段の接続/切断を切り換えることにより、回転翼のうち発電手段に回転力を入力する副回転翼の数を変更できるので、発電のために回転翼を回転させるために必要な回転負荷を切り換えることが可能になる。例えば風力が弱いときにはクラッチ手段を切断することで回転負荷を小さくし、風力が強いときにはクラッチ手段を接続して発電に用いられる副回転翼の数を増やすことで発電効率を高められる。
本発明に係る風力発電装置においては、前記複数の副回転翼は、前記筒状体において前記導入口側に位置するものほど翼径が大きいことが好ましい。
この構成によれば、筒状体の導入口から導入された気流は副回転翼に順次当たりながら回転翼を回転させるとともに、気流の運動エネルギーは回転エネルギーに変換されながら徐々に減衰する。気流の運動エネルギーの大きい最初のうちは大きな翼径の副回転翼に当たってこれを回転させるので、変換効率が高くなる。よって、高い発電効率が得られる。
本発明に係る風力発電装置においては、前記ガイドに案内されて前記筒状体の前記導入口へ導入される気流の流速、流量、前記回転翼の回転速度のうち少なくとも一つを検出する第2検出手段と、前記第2検出手段の検出値が予め設定された閾値を超えた場合は前記クラッチ手段を接続し、閾値以下である場合には前記クラッチ手段を切り離す制御手段とを更に備えることが好ましい。なお、第2検出手段が検出する気流の流速は、外風の風速でもよいし、ガイドから筒状体へ向かって案内される気流の流速、さらには筒状体内へ導入された気流の流速でもよい。また、第2検出手段が検出する気流の流量は、ガイドから筒状体へ案内される気流の流量、さらには筒状体内へ導入された気流の風量でもよい。
この構成によれば、第2検出手段により流速、流量、回転速度のうち一つが検出される。その検出値が予め設定された閾値を超えた場合はクラッチ手段が接続され、閾値以下である場合にはクラッチ手段は切り離される。このため、回転翼を回転させる気流の風力を第2検出手段により直接あるいは間接的に検出し、その検出された検出値に応じて、発電手段に回転力を入力する副回転翼の数が調整されて、回転対象となる回転翼の質量(慣性モーメント)が調整されるので、回転翼を弱い風力から高い風力まで広範囲に効率よく回転させられ、高い発電効率が得られる。
本発明に係る風力発電装置においては、前記複数の副回転翼は、前記筒状体の前記導入口側に位置するものほど軸方向長さが短く設定されていることが好ましい。
この構成によれば、クラッチ手段を介して直列に連結されている複数の副回転翼は、筒状体の導入口側に位置するものほど軸方向長さが短く設定されているので、クラッチ手段を切断することにより発電機へ回転を入力する副回転翼の個数を切り換えることが可能になり、しかもクラッチ手段を切り離して副回転翼を一個としたときには、より小さな風力からでも回転可能となる。
本発明に係る風力発電装置においては、前記回転翼は、翼が回転軸に対してなす角度が変更可能に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、翼が回転軸に対してなす角度が変更可能なので、回転翼を効率よく回転させることが可能である。
本発明に係る風力発電装置においては、前記回転翼の前記翼は、前記回転軸に沿って形成された螺旋形状の翼であることが好ましい。
本発明に係る風力発電装置においては、前記筒状体が立設された状態に配置されて使用されることが好ましい。
この構成によれば、筒状体が立設された状態に配置されるので、上昇気流を利用して回転翼を回転させることが可能となる。
本発明に係る風力発電装置においては、前記筒状体の直下に配置された熱源部と、前記ガイドが太陽光から受けた熱を前記熱源部に伝える伝熱部とを更に備えていることが好ましい。
この構成によれば、ガイドが太陽光から受けた熱が伝熱部を介して筒状体の直下に位置する熱源部に伝えられる。熱源部の熱により暖められた空気が上昇気流となって筒状体内を上方へ移動する。よって、上昇気流が回転翼を回転させるエネルギーとして利用されるので、発電手段で高い発電出力が得られ易くなる。特に外風が弱風のときに有効である。
本発明に係る風力発電装置においては、前記筒状体が横倒し状態に配置されて使用されることが好ましい。
この構成によれば、筒状体が横倒し状態に配置されるので、強風を受けても安定している。例えば筒状体に収容された回転軸を連結する構成を採用しやすい。
本発明は、風力発電システムであって、上記発明の風力発電装置が、前記横倒し状態に配置された前記筒状体を同軸上に略連結させた状態に複数配列されることにより構成され、前記筒状体に収容された各回転軸が一体回転可能に連結されていることを要旨とする。
これによれば、風力発電システムは、複数の風力発電装置を、各筒状体が同軸上に略連結させた状態に複数配置するとともに、各筒状体に収容された各回転軸を一体回転可能に連結することにより構成可能である。そのため、システムの規模を風力発電装置の台数で調整可能である。また、例えば当該システムが、防風林や防砂林の役割を兼ね備えることも可能である。
本発明に係る風力発電システムにおいては、前記発電手段は、前記筒状体内の回転軸に連結された発電機を有し、隣合う前記各回転軸の連結を切断・接続可能なクラッチ手段が設けられていることが好ましい。
これによれば、筒状体内の回転軸は発電機に連結されており、クラッチ手段を接続すれば発電機は両回転軸からの回転入力により発電し、クラッチ手段を切断すれば、一方の回転軸からの回転入力により発電する。例えば風力が弱い場合は、クラッチ手段を切断することで副回転翼が回転しやすくなり、より低風力からの発電が可能になる。
以下、本発明を具体化した風力発電装置の一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1は、風力発電装置の基本構成を示す斜視図である。図1に示すように、風力発電装置11は、例えば洋上(海上)あるいは湖上に浮かべて使用される。風力発電装置11は、洋上又は湖上に装置全体を浮かべることのできる所定の浮力を有する略四角板状の浮体12と、浮体12上に設置された風力発電ユニット13とを有する。浮体12は所定の浮力を有する比較的比重の小さな材料が選択され、例えば発泡樹脂又は中空材などからなる一部品又は複数部品の複合物として構成される。
風力発電ユニット13は、上端が開口する四角錐台形状(ピラミッド形)の外装部分であるハウス14を有している。ハウス14と浮体12の間には外周全域に渡って気流の取込口15が形成されており、取込口15から流入した気流(外風)は、ハウス14内部の所定流路を通って発電に利用されるとともに、ハウス14の上端に形成された開口16から排出されるようになっている。
四角錐台形状のハウス14を構成する4つの各側面は、台形形状をなす4枚のガイド板17〜20により構成されている。4枚のガイド板17〜20は、その台形形状の底辺に相当する位置を軸として回動可能に構成されており、それぞれの先端(回動端)を互いに接近させる方向(上方向)へ回動させることにより、図1に示す閉状態に閉じて四角錐台形状のハウス14を形成する構成となっている。
図2は、風力発電装置の模式側断面図である。図2に示すように、浮体12の底面側には、複数の凹部21が凹設されている。この凹部21内には、深さ方向(図2における上下方向)に所定高さまで水面22(海面又は湖面)が位置し、凹部21内にはその内壁面21aと水面22とにより囲まれた空気室23が形成されている。凹部21の深さは、風力発電装置11を水上に浮かべた状態において、風力発電装置11全体の重量と、浮体12の浮力とから決まる凹部21内における水面高さから空気室23が確保されうる値に設定されている。
浮体12上の中央部には、筒体25がその軸線を鉛直方向とする姿勢で立設されている。また、浮体12上には複数の隔壁板26を介して所定間隔だけ上方に離間する状態で、ハウス14の四角板状の底板部27が支持されている。底板部27は、筒体25の下端部と連接されて筒体25の周囲外側へ延出している。よって、このハウス14と浮体12との間には、浮体12の上面と底板部27の下面と隔壁板26とにより、筒体25の下部に形成された導入口28へ連通する複数(本例では4つ)の流路29が形成されている。流路29は、外側から流入する気流が筒体25の下部の導入口28へ接近するほど徐々に流路断面積が狭くなる形状に形成されている。また、ガイド板17〜20は、底板部27の外縁部に略水平に支持された回動軸30を中心にそれぞれ下端側を回動中心として個別に回動可能に構成されており、後述する電動モータ(図4に示す各モータ58〜61)の駆動により、例えば図2に示すガイド板18の例では同図に二点鎖線で示す閉状態と、実線で示す開状態とに開閉可能となっている。
ガイド板17〜20のうち風上側に位置する一枚(図2ではガイド板18)が開方向(図2において二点鎖線から実線の位置へ向かう方向)に回動(開動作)されて、図2において実線で示すガイド板18のように、外風(主に横風)を取り込むことができる所定の姿勢角(傾斜角)に角度調整される。こうして所定の姿勢角(傾斜角)に角度調整された風上側に位置する一枚のガイド板18と、該ガイド板18と連接された流路29とにより、ガイド板18に案内されて取り込まれた横風を流路29へ案内しつつ、その流路断面積が徐々に狭くなる流路29を通って徐々に流速が速くなるように気流が案内される。そして、流速の速くなった気流は、流路29の最内方に位置するノズル状の導入口28(導入部)から筒体25内へ略上方へ向かって吹き付けられるように流入するように構成されている。
図2に示すように、筒体25内には、回転軸31aに沿って形成された螺旋状の翼31bを有する回転翼31が、回転軸31aを略鉛直とする向きに収容されている。すなわち、回転翼31は筒体25内に両者の軸心が略平行となる状態に収容されている。回転翼31の回転軸31aの下部は、連結部33(カップリング部材)を介して増速機34の入力軸に連結されており、増速機34の出力軸は発電機35の入力軸に連結されている。よって、導入口28から略上方へ向かって導入された気流により回転翼31が回転し、増速機34で増速された回転が発電機35に入力されることにより、発電機35において発電が行われる。
回転翼31(つまり翼31b)の翼径は、下側(導入口28側)から上部の開口25aへ至るに連れて徐々に小さくなっている。つまり、回転翼31は、下部側ほど翼径が大きく、上部へ至るに連れて翼径が徐々に小さくなっている。また、回転翼31の回転軸31aは第1クラッチ37及び第2クラッチ38が介在されて分断可能な状態で1本に連結されており、第1クラッチ37及び第2クラッチ38の接続・切断を選択することにより、3つに分断されることが可能になっている。すなわち、第1〜第3螺旋翼41〜43はそれぞれの回転軸間に第1及び第2クラッチ37,38がそれぞれ介在することで、第1及び第2クラッチ37,38が共に接続された状態において一体回転可能であり、第1クラッチ37が切断されると、第1螺旋翼41のみが回転する。また、第1クラッチ37が接続された状態で第2クラッチ38が切断されると、第1及び第2螺旋翼41,42のみが回転する。
底板部27の上面側には、電力変換装置45とコントローラ46(制御装置)とが配設されている。電力変換装置45は、発電機35で発電された電力を所定電圧の電力に変換する機能を有している。また、コントローラ46は、風力発電装置11を統括制御する。
一方、浮体12において筒体25の下方に相当する中央部位には、上方へ膨出する膨出部12aが膨出形成されており、膨出部12aの外周面が曲面形状に形成されていることによって、導入口28は筒体25内へ略上方へ気流を噴射することが可能なノズル状に形成されている。
また、図2に示すように、浮体12には、空気室23と連通する空気流路47が形成されており、空気流路47は膨出部12aの上面に対してノズル47a(図3に示す)が開口している。よって、凹部21内の水面が波力によって上昇して空気室23内の空気が圧縮されたときに、空気流路47の先端に位置するノズル47aから空気流が、筒体25の下側から筒体25内へ噴射される構成となっている。
また、四角錐台形状のハウス14の上端に位置する開口16からは、検出器群48が外側に突出する状態で支持されている。検出器群48は、計測器及びセンサ類などが取着されて構成されており、風向検出、風速検出、光検出、雨滴検出、揺れ検出などが可能となっている。
図3は、回転翼を示す側面図である。図3に示すように、回転翼31は、第1及び第2クラッチ37,38を介して接離可能な状態で連結された第1螺旋翼41、第2螺旋翼42及び第3螺旋翼43を備える。第1螺旋翼41の回転軸41aは、その下端部が増速機34の入力軸に連結部33を介して連結されている。増速機34の入力軸は軸受49を介して膨出部12aに対し回転可能に支持されている。
第1螺旋翼41は、第1回転軸41aと螺旋状の第1翼41bとを有している。また、第2螺旋翼42は、第2回転軸42aと第1翼41bの翼径よりも小さな翼径を有する螺旋状の第2翼42bとを有している。第1回転軸41aの上端部は、第1クラッチ37を介して第2回転軸42aの下端部と接離可能に連結されている。また、第3螺旋翼43は、第3回転軸43aと第2翼42bの翼径よりも小さな翼径を有する螺旋状の第3翼43bとを有している。第2回転軸42aの上端部と第3回転軸43aの下端部は第2クラッチ38を介して接離可能に連結されている。
よって、第1クラッチ37の接続が切断された場合、第1螺旋翼41の回転のみが増速機34を介して発電機35に入力される。また、第1クラッチ37が接続されて第2クラッチ38の接続が切断された場合、第1及び第2螺旋翼41,42の回転が増速機34を介して発電機35に入力される。さらに、第1及び第2クラッチ37,38が共に接続状態にある場合、第1〜第3螺旋翼41〜43が一体回転するので、第1〜第3螺旋翼41〜43の回転が増速機34を介して発電機35に入力されるようになっている。また、第1〜第3螺旋翼41〜43において、それぞれの第1翼41b、第2翼42b及び第3翼43bは、それぞれ回転軸の軸方向において発電機35側(つまり導入口28側)に位置する部位ほど翼径が大きく、発電機35側(つまり導入口28側)から離れる方向にゆくに連れて翼径が徐々に小さくなるように形成されている。
図4は、風力発電装置の電気的構成を示している。図4に示すように、コントローラ46はコンピュータ51を内蔵する。また、コントローラ46は、モータ駆動回路52〜55、励消磁駆動回路56,57を内蔵している。コンピュータ51は、モータ駆動回路52〜55および励消磁駆動回路56,57と電気的に接続されている。コンピュータ51は、モータ駆動回路52〜55を介して第1〜第4モータ58〜61を個別にそれぞれ駆動制御することにより、ガイド板17〜20を個別に回動させることが可能になっている。また、コンピュータ51は、励消磁駆動回路56,57を介して第1クラッチ37および第2クラッチ38(本例では共に電磁クラッチ)を励磁又は消磁させることにより、各クラッチ37,38の接続・切断を行う。
一方、入力系としては、風向センサ65(風向計)、風速センサ66(風速計)、光検出センサ67、雨滴検出センサ68、揺れ検出センサ69、角度検出センサ70、流速センサ71、回転速度センサ72などを備えている。このうち風向センサ65、風速センサ66、光検出センサ67及び雨滴検出センサ68により、検出器群48が構成されている。
角度検出センサ70は、ガイド板17〜20のそれぞれに対応して4個設けられ、回動軸30又はモータ58〜61の回転角あるいは回転量を検出し、その回転角又は回転量に対応する検出信号を出力する。コンピュータ51は、各角度検出センサ70から入力した検出信号に基づきガイド板17〜20の姿勢角を認識する。角度検出センサ70としては、例えばポテンショメータやロータリエンコーダを使用できる。
流速センサ71は、各ガイド板17〜20に対応する4つの流路29内にそれぞれ配設され、流路29内の気流の流速を検出して、その流速に対応する検出値を出力する。コンピュータ51は、各流速センサ71から入力した検出値に基づき例えばガイド板17〜20に案内されて流路29に流入した気流の流速を認識する。流速の検出値は、ガイド板17〜20の姿勢角の調整、及びクラッチ37,38の接続/切断の切り換えの判断に用いられる。
また、回転速度センサ72は回転翼31の回転速度を検出し、回転速度に応じた検出値又は回転速度に比例する周期の検出パルスを出力する。コンピュータ51は、回転速度センサ72からの入力に基づき回転翼31の回転速度を認識する。回転速度の検出値は、クラッチ37,38の接続/切断の切り換えの判断に用いられる。
また、コンピュータ51はメモリ51aを備える。メモリ51aは例えばROM及びRAMにより構成されている。コンピュータ51は、メモリ51a(例えばROM)に記憶された各種プログラムに従って動作し、演算処理結果等をRAMに一時記憶する。詳述すると、ROMには、風力発電制御を司る図5にフローチャートで示されるプログラムが記憶されている。
次にコンピュータ51が実行する風力発電制御を、図5に示すフローチャートに従って説明する。
コンピュータ51は風力発電制御ルーチンを開始すると、まず各センサ65〜69から風向、風速、光検出情報、雨滴検出情報、揺れ検出情報を取得する(S1)。次に各センサ66〜69から取得した検出情報等に基づきガイド閉条件が成立するか否かを判断する。ここで、ガイド閉条件とは、ガイド板17〜20をすべて閉状態とすべき条件を指し、例えば強雨、台風、強波浪時など、4枚のガイド板17〜20をすべて閉じて筒体25等を保護する必要がある異常時には、このガイド閉条件が成立する。各センサ66〜69の検出値がそれぞれに予め設定された閾値を超えたり、センサ66〜69のうち所定の複数の検出値を組み合わせるなどして、所定の条件を満たす場合はガイド閉条件が成立したものと判断する。例えば風速が超強風(例えば風速10〜20m/秒内の所定値)に相当する所定の閾値を超えた場合は、ガイド閉条件が成立する。また、図示しない時計の時刻から日中であるにも拘わらず閾値を超える光量の光が検出されない場合(曇天又は雨天)、雨滴が閾値を超えて検出されている場合(雨天時)は、風速の検出値及び揺れの検出値を参照して、所定の条件を満たす場合は、ガイド閉条件が成立する。また、揺れが閾値を超えて検出されている場合(例えば強波浪時)は、ガイド閉条件が成立する。ガイド閉条件が成立した場合(S2においてYESの場合)は、全てのガイド板17〜20を閉鎖する。この結果、図1に示すように閉じた4枚のガイド板17〜20により四角錘台のハウス14が形成され、筒体25等がハウス14に略収容されることよって、強風や高波から保護される。
一方、ガイド閉条件が成立しなかった場合(S2においてNOの場合)は、検出された風向に応じて4枚のガイド板17〜20のうち筒体25に対して風上側に位置する一枚を開動作させる。例えば検出された風向から風上側に位置すると判断されたガイド板が、図二において右側のガイド板18であった場合、コンピュータ51はモータ駆動回路53を介して第2モータ59を正転駆動させる。この結果、図2に示すように、ガイド板18が同図に二点鎖線で示す閉状態から実線で示す位置に向かう方向へ回動する(S4)。
ガイド板18の開動作側への回動を開始すると、コンピュータ51はガイド板18に対応する流路29に流入する気流の流速を検出した流速センサ71の検出流速を参照しつつ、検出流速が最も高くなる姿勢角となるようにガイド板18の傾斜角を調整する(S5)。例えば、ガイド板18の姿勢角を変更しつつ検出流速値(例えば平均流速)を監視し、最も高い流速が得られるとみなされる傾斜角にガイド板18の姿勢角を調整する。こうして外風(主に横風)は、ガイド板17の姿勢角が調整されることによって、流路29へ案内されたときに高い流速が得られるように効率よく案内される。
次にコンピュータ51は、風速が第1閾値以下であるか否かを判断する。ここで、風速を判断するために予め用意された閾値としては、第1閾値A1及び第2閾値A2があり、これらは、A1<A2の大小関係にある。例えば風速が第1閾値A1以下となる弱風の場合は、Vw≦A1の条件が成立する。また、風速が第2閾値A2を超える強風の場合は、Vw>A2の条件が成立する。さらに風速が第1閾値A1を超えるが第2閾値A2以下となる中間の風力(中風)の場合は、A1<Vw≦A2の条件が成立する。本実施形態では、風速Vwと閾値A1,A2とを比較して判断される風力が、弱風、中風、強風のいずれに属するかに応じて、第1及び第2クラッチ37,38の接続/切断(切離し)を制御し、導入される気流の強さに応じて回転させる回転翼31の負荷を切り換えるようにしている。
すなわち、Vw≦A1が成立する弱風の場合は、第1クラッチ37を切り離し、気流によって回転させる対象を、第1螺旋翼41だけとする。また、A2<Vw≦A3が成立する中風の場合は、第1クラッチ37の接続は維持するも第2クラッチ38の接続を切断し、気流によって回転させる対象を、第1及び第2螺旋翼41,42のみとする。さらにVw>A3が成立する強風の場合は、第1及び第2クラッチ37,38を共に接続し、気流によって回転させる対象を、第1〜第3螺旋翼41〜43の全てとする。
ここで、回転翼31を構成する3つの螺旋翼41〜43は、導入口28(本例では筒体25の下端)に近いものほど、翼径が大きくかつ軸方向長さが短くなっている。気流が回転翼31を回転させるために必要な運動エネルギーは、回転対象の重量(つまり質量)(慣性モーメント)に依存する。翼径が回転軸31aの軸方向の位置によって変化する本実施形態の構成においては、全ての螺旋翼41〜43の軸方向長さを全て同じにすると、翼径の大きな螺旋翼ほど重くなる。つまり、第1螺旋翼41が一番重く、次に第2螺旋翼42が重く、第3螺旋翼43が一番軽くなる。よって、例えば第1クラッチ37を切断したときの回転対象の重量は、第1螺旋翼41を1個回転させるだけの割りに重く、これを回転させるために必要な最低の負荷が相対的に大きくなる。
本実施形態では、クラッチ37,38の選択的な切断によって回転対象となる回転翼31の重量を3段階に切り換えて、回転翼31を回転させるときにかかる負荷を風力に応じて3段階に切り換えるようにしている。しかし、螺旋翼41〜43間で重量に偏りがあり過ぎると、3段階に切り換えられたときに回転翼31の重量が段階的に変化するものとならない。つまり、第1螺旋翼41のみを回転させるときは負荷が非常に大きく、第1及び第2螺旋翼のみ回転させるときは少し負荷が増え、第1〜第3螺旋翼41〜43を回転させるときにはさらに僅かに負荷が増えるだけの切り換えとなる。よって、この原因となる螺旋翼41〜43間での重量の偏りを是正すべく、本実施形態では、第1〜第3螺旋翼41〜43の各軸方向長さを、翼径の大きいものほど、つまり導入口28に近いものほど、短くなるように設定している。このため、3つの螺旋翼の軸方向長さを全て同じにした構成に比べ、翼径の大きい第1螺旋翼41の重量を相対的に軽くし、翼径の小さな第3螺旋翼43の重量を相対的に重くするように、螺旋翼41〜43間における重量の偏りを均衡化する方向へ是正している。よって、軸方向長さが全て同じ構成に比べ、発電に必要な(つまり回転翼31を回転させることができる)最低風力が引き下げられて、より弱い風力から発電可能に構成されている。
こうして検出された風速Vwが第1閾値A1以下である場合は、第1クラッチ37を切断する(S7)。このため、弱風でも回転翼31(第1螺旋翼41)を回転させることができる。また、検出された風速Vwが第1閾値A1以下でない(つまり第1閾値A1を超える)場合は、検出された風速Vwが第2閾値A2以下であるか否かを判断する(S8)。Vw≦A2(つまりA1<Vw≦A2)である場合(S8でYESの場合)は、第1クラッチ37を接続状態に維持しつつ第2クラッチ38を切断する(S9)。この結果、弱風と強風の中間の風力である中風の場合は、第1及び第2螺旋翼41,42のみが回転対象となる。よって、気流によって回転させる回転対象は、第1〜第3螺旋翼41〜43のすべてを一体に回転させる場合に比べ、軽量となって負荷が小さく済む。
そして、風速Vwが第2閾値A2以下ではないと判断される場合、つまり風速Vwが第2閾値A2を超える場合(S8においてNOの場合で、Vw>A2)は、第1クラッチ37と第2クラッチ38が共に接続される(S10)。よって、強風の場合は、回転翼31は分断されることなく3つの螺旋翼41〜43が一体に接続された状態で回転する。
また、コンピュータ51は、回転速度センサ72からの入力に基づき認識した回転翼31の回転速度Vrが定速回転域に達すると、予め設定された2つの閾値B1,B2と比較し、クラッチ37,38の切り換え制御を行う。なお、定速回転域においては、本制御処理が、風速に基づきクラッチ制御内容を判断するS6〜S10の処理に優先される。すなわち、定速回転域においては、図5において、S6の処理が、回転速度Vrが第1閾値B1以下であるか否かを判断する処理に置き換わり、S8の処理が、回転速度Vrが第2閾値B2以下であるか否かを判断する処理に置き換わる。そして、回転速度Vrと各閾値との判断結果に基づいてクラッチ37,38の切り換え制御が実行される。なお、風速(風力)と回転速度との間には正の相関関係があるので、風速に基づくクラッチ制御結果と、回転速度に基づくクラッチ制御結果は大抵の場合に一致し、例えば気流の取込口15の向きと、検出された風向とがずれている場合など特殊な場合において、クラッチ37,38の接続状態が変更される。但し、回転翼31の回転速度を直接検出してクラッチ制御を行う構成であると、比較的安定な電力出力で発電を行うことができる。また、回転速度に基づくクラッチ制御だけを採用すると、回転初期段階においてクラッチの適切な接続状態が決められず、これが原因で発生する、立ち上がり動作の遅延や、立ち上がり時の過加速の問題を回避できる。
こうしてコンピュータ51は、風力発電制御ルーチンを所定時間間隔毎に実行する。例えば、途中で風向が変わって筒体25に対して風上側に位置するガイド板が切り替わった場合、コンピュータ51はモータ駆動回路53を介して第2モータ59を逆転駆動させることで、それまで開状態にあったガイド板18を閉状態に閉じるとともに、風上側に位置するガイド板を開動作させる。また、途中でガイド閉条件が成立した場合(S2においてYESの場合)は、開状態にあったガイド板を閉動作させて、ガイド板17〜20を全て閉じて筒体25等をハウス14によって保護する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ガイド板17〜20のうち風上に位置する一枚のガイド板(例えばガイド板18)を開動作させて横風を取り込める姿勢角(傾斜角)に角度調整し、ガイド板18により横風を案内して取り込んだ空気流を、筒体25の下側に設けたノズル状の導入口28(導入部)から筒体25内へ略上方へ向かって吹き付ける構成を採用した。よって、筒体25内へ導入されたであるので、その上昇気流によって回転翼31を回転させることができる。
(2)風向センサ65(風向計)により風向を検出して、その検出した風向の上流側(つまり風上側)に位置するガイド板(例えばガイド板18)を選択し、その選択したガイド板を外風の取り込みが可能な姿勢角に角度調整する構成とした。よって、風上側に位置するガイド板を適切に選択して横風を取り込むガイドとして機能させることができるので、横風を取り込み易くなり比較的高出力の発電を行うことができる。
(3)回転翼31を構成する翼31bは、導入口側(下側)のものほど翼径が大きいので、筒体25の下側の導入口28からの上昇気流により回転翼31を効率よく回転させて効率よく発電することができる。すなわち、導入口から導入された運動エネルギーの大きい最初のうちの気流は大きな翼径の螺旋翼に当たってこれを回転させるので、気流の運動エネルギーを回転エネルギーに効率よく変換でき、高い発電効率が得られ易い。気流の運動エネルギーは回転エネルギーに変換されながら徐々に減衰するが、減衰した気流は小さな翼径の翼に当たるので、円滑に上昇するように流れて開口25aから排気される。よって、背圧による回転翼31が回転しにくくなる事態を解消でき、回転翼31の回転効率を良好に維持できる。
(4)風速センサ66(風速計)により風速を検出して、検出された風速が第1閾値以下である場合は、第1クラッチ37の接続を切断して発電用として使用される回転翼31を第1螺旋翼41のみとして軽量化を図るので、風速が弱くても回転翼31を回転させることができる。よって、風力を効率よく利用でき、弱風を利用しても発電できる。また、検出された風速が第2閾値(>第1閾値)以下である場合は、第1クラッチ37を接続するとともに第2クラッチ38の接続を切断し、発電用として使用される回転翼31を第1及び第2螺旋翼41,42のみの2つとして軽量化を図るので、風速が第2閾値を超えるような強力が得られない場合(中風の場合)でも、回転翼31を回転させることができる。よって、中風を利用して効率よく発電できる。さらに、検出された風速が第2閾値を超える場合は、各クラッチ37,38を共に接続し、発電用として使用される回転翼31を第1〜第3螺旋翼41〜43の全てとするので、強力の場合には、回転翼31の翼の全てを活用して効率よく発電できる。よって、外風の風速に応じて回転翼31の重量(慣性モーメント)を段階的に調整し、効率よく発電を行うことができる。また、回転翼31を回転開始時から適切な重量(慣性モーメント)に設定できるので、回転翼31は回転開始時からスピーディに定速回転域に達する。
(5)さらに定速回転域に達した後は、回転速度センサ72を用いて検出された回転翼31の回転速度に応じてクラッチ37,38の接続/切断を制御し、回転翼31を適切な回転速度で回転させることができるので、効率よく発電できる。
(6)回転翼31を構成する第1螺旋翼41、第2螺旋翼42及び第3螺旋翼43は、筒体25の導入口28側(下側)に位置するものほど、軸方向長さが短くなるように、クラッチ37,38が介在されている。すなわち、翼径の大きい下側ほど回転翼の軸方向長さを短くすることにより、各螺旋翼41〜43の重量の差を小さくすることができる。よって、風速(又は流速)に応じてクラッチ37,38を適宜切り離して回転翼31を分断した際に、発電に使用される回転翼31の重量(慣性モーメント)を段階的に変化させ易くなる。そして、クラッチ37の接続を切り離した弱風時における回転翼31(つまり第1螺旋翼41)を相対的に軽量にできるので、回転翼31を回転させることができる最低風力を低く設定することができ、弱い風力から強い風力まで効率よく発電できる。
(6)波力を利用して発生させた空気流を筒体25の下端から上向きに噴射し、筒体25内における上昇気流の発生を補助したので、波力を発電に利用して発電効率を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態を説明する。図6は、地上又はビルの屋上などに設置される風力発電装置81である。図6の例では、強い風が一定方向に吹く海辺や長い海岸沿いなどを含む浜沿いに設置することを前提とし、複数配列させて立設し、一種の防風林や防砂林の役割も兼ね備え、海岸沿い特有の浜風や陸風(山風)を有効に活用する風力発電装置81である。
風力発電装置81は、スタンド82により地上に立設された筒体83と、筒体83の前後にラッパ形状(ロート形状)に延出して開口する一対のガイド部84とを有している。
図7に示すように、筒体83は前記実施形態における筒体25と同様の構成であり、筒体83の内部に収容されている回転翼も前記実施形態と同様であるので、共通の部材等については、同じ符号を付して詳細な説明は省略する。また、この例では、電力変換装置45とコントローラ46は筒体83の両側にそれぞれ配設されている。ガイド部84は開口が略四角形のラッパ状に形成されており、その下部はスタンド82の一部を構成している。ガイド部84は開口から内方へ向かうに連れて開口断面積が徐々に小さくなる流路85が形成されており、流路85の最内位置にはノズル状の導入口86が形成されている。
筒体83の下側(底壁)に相当する位置には、リング状の熱源部88が配置されている。熱源部88は、熱伝導率の高い材料(例えば金属材料)からなるガイド部84からの熱が熱伝導によって伝えられるようにガイド部84と連結(接合)されている。ガイド部84が太陽光から受けた熱は熱伝導によりガイド部84から熱源部88に伝えられるようになっている。熱源部88は熱伝導率の高い材料(例えば金属材料)からなり、日中においては比較的高温に達する。
熱源部88は筒体83の直下に配置されているので、熱源部88の熱によって筒体83内の下部領域の空気が暖められると、筒体83内を下端側から上端側へ向かって上昇する上昇気流が発生する。導入口86から取り込まれる気流の風速が速い場合は、空気は暖められる前に上方へ流れてしまうが、風速が遅い場合は空気が暖められて発生した上昇気流をも利用して、回転翼31(第1螺旋翼41)を回転させることにより発電できる。よって、弱い風力のときにも回転翼31を回転させて効率よく発電できる。
なお、前記各実施形態に限定されず、以下の形態も採用できる。
(変形例1)前記第2実施形態において、太陽光からガイド部84が受けた熱を熱伝導で伝えた熱源部88の熱を利用して上昇気流の発生を補助する構成を採用したが、図8に示すように、第1実施形態において、同様の熱源部88を筒体25の直下に設けることができる。この場合、熱源部88は、リング状であり、ガイド板17〜20が太陽光から受けた熱が、金属材料等の熱伝導率の高い材料からなる底板部27(伝熱部(詳しくは熱伝導部))を介して熱源部88に伝えられる。ここで、太陽光が直接照射されるガイド板17〜20については金属材料等の熱伝導率の高い材料で形成し、太陽光が直接照射されることが少ない底板部27には、ガイド板17〜20からの熱を熱源部88へ伝える伝熱部としての熱伝導部(熱伝導経路)が熱源部88から放射状に延びる複数本の経路でかつ断熱材で被覆された状態に形成され、熱伝導経路の途中における放熱を抑えて熱の伝導効率を高めた構造も採用できる。また、以上の構成において、熱源部88は、金属の塊としてもよいが、金属製の容器(中空部材)内に水などの比較的比熱の高い液体からなる熱媒液が略充填された構成も採用できる。この場合、熱源部88は熱を蓄熱する蓄熱部として機能し、例えば外界温度が下がった後も熱を放出する熱源として機能する。
(変形例2)太陽光から受けた熱を熱源部に伝える伝熱手段は熱伝導に限定されない。例えば水などの液体を介して熱を伝える構成も採用できる。例えば次の構成も可能である。ガイド板17〜20の各面には、金属又は透明材料(例えば透明樹脂やガラス)からなる管がほぼ全域に配管されており、その管内に水などの比較的比熱の高い液体からなる熱媒体が充填されている。ガイド板17〜20から延びた管は底板部27を通って筒体25の直下の熱源部88に接続される。熱源部88は、金属材料等の熱伝導率の比較的高い材料で形成され、管内の液体と熱源部との間で熱交換が行われる熱交換部として機能する構成、あるいは管が接続された金属製の容器からなるとともに管から送られた液体が容器内を循環して再び管へ排出される構成を採用できる。後者の場合、熱源部88は熱を蓄熱する蓄熱部としても機能する。
さらに、前記第2実施形態及び上記各変形例においては、太陽光熱などの自然熱を利用する構成であったが、自然熱は太陽光熱に限定されず海水温などを利用してもよい。つまり、水上に浮かべて使用される風力発電装置の場合は、その浮かべられた水(例えば暖水)の熱を利用できる。この場合、例えば熱源部は熱取込部が海水に接触又は浸漬されており、熱取込部が海水から取り込んだ熱が熱伝導部を介して熱源部に伝えられ、その熱源部の熱で発生した上昇気流が、ガイドの案内で取り込んだ外風に基づく上昇気流に加えられる。
(変形例3)前記実施形態では、筒体は円筒状であったが、円筒状に限定されない。例えば図9に示すように、円錐台形状の筒体91であってもよい。この場合、導入口側(下側)ほど気流は運動エネルギーが大きく、回転翼31を回転させつつ上昇するに連れて気流の運動エネルギーは減衰し、その流速は徐々に低下する傾向にある。しかし、筒体91が円錐台形状であって、筒体91内の流路断面積が排出側(上端の開口91a側)ほど小さくなっているこの構成では、流路断面積効果(ベルヌーイの定理)によってエネルギーが消費された後の排出側の領域の割りには比較的速い流速が得られ易くなる。よって、筒体91内において流路断面積が相対的に小さくなった排出側の領域においても、比較的流速の速い気流によって例えば第3螺旋翼43にそれ相応の回転を付与できるので、発電効率を高めることができる。
(変形例4)前記第2実施形態では、用途として海辺や長い海岸沿いなどを含む浜沿いに設置することを前提として、防風林や防砂林の役割も兼ね備え、海岸沿い特有の浜風や陸風(山風)を有効に活用する風力発電装置81としたが、この風力発電装置81において、ガイド部84の幅を筒体の長さに比べ数倍以上長く形成してもよい。図10に示すようにガイド部84の開口部形状を横長とし、例えば風力発電装置81の筒体83の高さ10m程度に対して、ガイド部84の横方向長さ(幅)を100m程度とする。このように横長の開口形状とすることにより多くの風量を取り込みやすくなり、海からの風量にも、風向きが変わって陸からの風量にも効率よく発電できる。
(変形例5)前記各実施形態では、筒体を立設させた構成としたが、筒体を横倒し状態に配置した構成の風力発電装置も採用できる。例えば第2実施形態において防風林や防砂林の役割も兼ね備えた風力発電装置において、図11に示すように筒体93を横倒させた構成を採用できる。複数の風力発電装置92を設置した状態において、筒体93は、同軸上に配置される。詳しくは図12に示すように、各筒体93は同軸上に接合された状態に配置されるとともに、各筒体93内に収容配置された各回転軸31aは連結具96を介して一体回転可能に連結されている。各回転軸31aの端部に設けられた発電機35は、入力軸が両側に突出する両ロッドタイプのものであり、発電機35の他方の入力軸は増速機94を介して隣の回転軸31aと連結されている。回転軸31aには発電機35と反対側となる端部側にクラッチ95が設けられており、回転軸31aをクラッチ37,38によりその軸上2箇所で接続/切断できる他、クラッチ95により、相互に連結された回転軸31a間でも接続/切断することが可能となっている。ガイド部84の開口から取り込まれた風(気流)は各装置内の回転翼31の端部側から筒体93内をその軸方向に流れて各々の回転翼31を回転させるが、複数本の回転軸31aが1本に連結されているので、各回転軸31aは一体回転する。各発電機35に隣接するクラッチ95は、コントローラ46により選択的に切換え制御され、クラッチ95の接続が切断されることにより、風力発電装置81は各ユニットごとに独立して作動することが可能であるし、全台数のうち一部の複数台を各々の回転軸31aを一体回転させることで連動して作動させることも可能である。また、個別のクラッチ37,38の切り換え制御も可能なので、ユニットごと個別に作動させた場合、さらに風量に応じて回転軸31aを分断させて負荷を調整することが可能となる。
この場合、コントローラ46は、流速センサ71と回転速度センサ72のうち少なくとも一方の検出値に基づいてその検出値(流速検出値又は回転速度検出値)が予め設定された第1閾値A1以下であるときには、クラッチ37,38とクラッチ95を全て切断する。また、その検出値が第1閾値A1を超えかつ第2閾値A2以下のときはクラッチ37を接続しつつクラッチ38、95を切断し、第2閾値A2を超えかつ第3閾値A3以下のときは、クラッチ37,38を共に接続しつつクラッチ95を切断する。そして、第3閾値を超えたときには、さらに1つおきにクラッチ95を接続する。そして、第n閾値Anを超えたときには全てのクラッチ37,38,95を接続する。このようにクラッチを制御することにより、風速又は風量に応じて回転翼が回転可能(発電可能)なように回転翼の回転負荷を調整する。また、コントローラ46がクラッチ37,38,95を切り換え制御する際に参照する検出値は、風量センサの風量検出値であってもよい。その他の制御内容については、前記第1実施形態における制御内容(図5)とガイド調整機能を除き同様である。もちろん、図11及び12においても、前記第1実施形態のようにガイド部を開閉可能な構成とし、図5におけるガイド調整制御を採用することもできる。なお、図12において、回転翼31を複数分割する各螺旋翼41,42,43間に介在するクラッチ37,38を廃止し、回転翼31間に介在するクラッチ95のみを採用した構成でもよい。この構成でも、風力発電システムにおいて、風速(風量又は回転速度)に応じて、複数の回転軸を切断可能に連結した連結式回転翼の回転負荷を調整でき、風速(又は風量)のより低い(少ない)段階から発電が可能になる。
(変形例6)図13に示すように、螺旋翼の翼の角度を調整できる構成を採用することができる。例えば図13(a),(b)に示すように、螺旋翼43が回転軸43aの軸線方向にスライド可能に設けられ、かつ翼43bの一端(同図における下端)が回転軸43aに固定されるとともに、他端(同図における上端)が回転軸43aの軸線方向に沿って延びるガイド溝98に案内されることで軸線方向に移動可能に構成されている。翼43bの他端は回転軸43a内に設けられたシリンダ、ソレノイド等の駆動手段により軸線方向に移動可能に構成されている。駆動手段により翼43bの他端が図13(a)の状態から図13(b)の状態へ移動することにより翼43bの回転軸43aとのなす角度が小さく変更可能な構成となっている。例えば、回転翼31の回転速度を回転速度検出用のセンサにより計測して、その検出回転速度が最も高速となる翼の角度を選択するか、風速検出用のセンサにより検出された風速に応じて、その検出風速に適した翼の角度を、予め予備実験などにより得られたデータを基に作成したテーブルデータを参照して選択するなどの構成を採用できる。また、翼の角度を変更する構成としては、他に螺旋翼の螺旋のピッチを変更して翼の角度を変更する構成ではなく、螺旋翼のピッチは変えることなく翼を回転軸に対して傾動させる構成とすることもできる。例えば螺旋翼をその螺旋長手方向に複数枚の翼板に分断し、各翼板の回転軸に対する角度を同期して変更する構成を採用する。なお、他の螺旋翼41,42も基本的に同様の構成であるが、螺旋翼41については翼43bの一端を可動端かつ他端を固定端とするとよい。このように構成する理由は、翼を図13(a)に示す収縮状態とした際に各螺旋翼41〜43の翼41a〜43aの間に翼のない部分がなるべくできないようにするためである。
(変形例7)前記実施形態では、回転翼を螺旋翼としたが、回転翼は螺旋翼に限定されない。例えば直線翼式、S型ロータ式の回転翼を採用できる。この場合、直線翼式又はS型ロータ式の回転翼を構成する各翼板を螺旋状にした回転翼も採用できる。複数枚の翼板が螺旋をなすように形成した回転翼は、図12に示す螺旋翼43に替えて、図14(a),(b)に示す螺旋翼を採用できる。図14(a),(b)は、螺旋翼を回転軸方向から見た正面図である。図14(a)に示す螺旋翼101は、3枚の翼板43c(翼)がそれぞれ回転軸43aの軸方向に沿って緩やかに螺旋を形成するように湾曲している3枚翼式の構成となっている。また、図14(b)に示す螺旋翼102は、正面視S字型にカーブした2枚の翼板43d(翼)がそれぞれ回転軸43aの軸方向に沿って緩やかに螺旋を形成するように湾曲しているS型ロータで構成されている。また、図12に示す螺旋翼41〜43を、図14に示す螺旋翼101又は102に置き換えた場合、回転翼31を構成する3つの螺旋翼はその回転軸方向長さ及び翼径は、前記螺旋翼41〜43と同様に、導入口側に近いものほど軸方向長さが短く、また導入口側に近いものほど翼径が大きいことが好ましい。もちろん、翼径がすべて同じ複数の螺旋翼により回転翼31を構成したり、軸方向長さがすべて同じ複数の螺旋翼により回転翼31を構成したりも可能である。さらには、螺旋翼に替え、図14(a),(b)において、螺旋を形成しない直線翼式又はS型ロータにて副回転翼を構成し、このような螺旋を形成しない翼を有する副回転翼を、螺旋翼41〜43に置き換えた構成も採用できる。このような構成において、図12に示したコントローラ46が流速センサ71と回転速度センサ72のうち少なくとも一方の検出値に基づいてクラッチ37,38,95を切り換え制御する構成を採用できる。なお、螺旋を形成しない翼を有する回転翼を採用した場合、回転翼を回転させるための気流方向が軸方向でなく径方向になるので、例えば図12における筒体93を廃止し、またガイドも回転翼の回転軸方向に渡って気流を回転翼に吹き付けられるように気流を案内する構成も採用できる。
(変形例8)前記実施形態では、風速と閾値とを比較してその大小関係に応じて、クラッチ37,38を切り換えて、発電のために回転させる回転翼31の重量(負荷)を3段階に切り換える構成としたが、その判断に用いるセンサの検出対象は風速に限定されない。要するに風力を判定できる検出情報であれば足りる。例えば流路29内の気流の流速(風速)を検出する流速センサ71の検出情報(流速検出情報)を用いることもできる。この場合、流速センサ71が風速検出手段を構成する。さらに筒体25内に流速センサを設け、筒体25内に導入された気流の流速(風速)に応じて回転翼31の重量を切り換える構成も採用できる。
(変形例9)前記実施形態では、定速回転域に達した後は、回転速度センサ72を用いて検出した回転翼31の回転速度に応じて回転翼31の重量(慣性モーメント)を切り換える構成としたが、この回転翼31の回転速度に応じたクラッチ制御を廃止してもよい。また、風速センサ66を用いて検出した風速に応じたクラッチ制御を廃止し、回転速度センサ72を用いて検出した回転翼31の回転速度に応じたクラッチ制御のみを採用してもよい。
(変形例10)前記各実施形態では、複数の螺旋翼を、クラッチを介して直列に連結することで回転翼を構成したが、クラッチを廃止して回転翼を分断できない構成とすることもできる。
(変形例11)前記実施形態では、4枚全てのガイド板17〜20を閉じたときに各ガイド板17〜20によって形成されるハウス14を、上端が開口する略四角錐台形状としたが、このような形状に限定されない。例えばガイド板を全て閉じたときに、上端が開口する略直方体となる構成でもよい。また、ハウス14は三角錘台形状とすることもできる。
(変形例12)前記実施形態では、浮体上に設けたガイド板を回動式としたが、固定式であっても構わない。例えば前記第2実施形態に示したラッパ状のガイド部84のようなガイドを周囲に4つ配置した構成も採用できる。
(変形例13)前記実施形態では、風上側に位置するガイドを開動作して外風を取り込むガイドとして機能させる構成としたが、例えばガイドが所定方向側に配置されるとともに、風力発電装置全体または浮体やスタンド上に立設された部分を水平面内で回動可能に設け、そのガイドが風上に位置するように回動させる構成も採用できる。
(変形例14)前記実施形態では、2つのクラッチ37,38により回転翼31を複数段階(3段階)の重量に切り換え可能に構成したが、クラッチにより回転翼が複数段階の重量に切り換え可能であれば足りる。例えばクラッチを1個だけ介在させて回転翼をクラッチにより2段階の重量に切り換え可能な構成でもよいし、クラッチを3個以上介在させて回転翼を4段階以上の重量に切り換え可能な構成も採用できる。これらの他の切り換え数としても、導入口側から順番に回転翼31は翼径が大きいことが好ましい。また、回転翼31を構成する複数の螺旋翼の軸方向長さが導入口側のものほど短くなるようにクラッチが介在されていることが好ましい。
(変形例15)前記実施形態では、筒体の下部開口を導入口としたが、これに限定されない。例えば導入口を筒体の上部開口としてもよい。この場合、筒体の上部開口へ案内されるようにガイドを設ける。例えば回動式のガイドとする場合は、開閉式のガイドの他に固定ガイドを設け、回動式のガイドが回動されることにより固定ガイドとのなす角度が変化するように構成する。
(変形例16)前記実施形態では、コンピュータにプログラムを実行させることでソフトウェアにより実現したが、例えば制御回路(カスタムICなど)によりハードウェアで実現してもよく、さらにハードウェアとソフトウェアとの協働により実現することもできる。
以下、前記実施形態および各変形例から把握される技術的思想を記載する。
(1)前記回転翼は3以上の複数の副回転翼がクラッチ手段を介して直列に連結されて構成されており、前記検出手段が検出した検出値と比較される閾値が、前記副回転翼の個数より一つ少なく、前記回転翼はクラッチ手段の接続/切断の組合せにより前記3以上の複数段階の重量に切り換えられることを特徴とする請求項5乃至13のいずれか一項に記載の風力発電装置。この構成によれば、回転対象となる回転翼の重量(慣性モーメント)を、副回転翼の個数と同数の複数段階に切り換えられる。例えば回転翼の回転開始時からその重量を適切に選択できる。
(2)前記回転翼の回転速度を検出する回転速度検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記回転翼が定速回転域に達した後は、前記回転翼の回転速度が閾値以下では前記クラッチ手段を切断し、閾値を超える場合は前記クラッチ手段を接続することを特徴とする請求項5乃至13及び前記技術的思想(1)のうちいずれか一項に記載の風力発電装置。この構成によれば、回転翼を発電に都合のよい回転速度で回転させて、効率のよい発電を実現できる。
(3)前記回転翼、前記筒状体、前記ガイド及び発電手段を含む風力発電ユニットを水上に浮かべる浮体を有することを特徴とする請求項1乃至13、前記技術的思想(1)、(2)のいずれか一項に記載の風力発電装置。
(4)前記技術的思想(3)において、前記浮体には水の波力を空気圧縮力に変換するとともに該空気圧縮力により空気流を前記筒状体内へ前記導入口側の端部から噴射する空気流噴射手段を更に備えたことを特徴とする風力発電装置。
(5)前記ガイドは下端側を中心に回動可能な状態で前記筒状体の周囲に複数配置され、前記複数のガイドが回動先端側を互いに接近させる方向に回動することにより前記筒状体を略収容するハウスが形成されることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の風力発電装置。
(6)前記熱源部は熱を蓄熱する蓄熱部であることを特徴とする請求項12に記載の風力発電装置。
(7)前記回転翼の翼は、前記筒状体内において前記導入口に近い部分ほど翼径が大きいことを特徴とする請求項1乃至13及び前記技術的思想(1)乃至(6)のうちいずれか一項に記載の風力発電装置。
(8)前記回転翼は前記筒状体内に両者の軸心が略平行となる状態に収容されていることを特徴とする請求項1乃至13及び前記技術的思想(1)乃至(7)のうちいずれか一項に記載の風力発電装置。
(9)前記筒状体は、前記回転翼の翼径の大きい側である前記導入口側において筒内の断面積が広く、翼径が小さくなる側において筒内の断面積が狭くなる錘台形状を有していることを特徴とする請求項1乃至13及び前記技術的思想(1)乃至(8)のうちいずれか一項に記載の風力発電装置。
(10)前記ガイドは前記筒状体に対してそれぞれ異なる方向に位置するように複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至13及び前記技術的思想(1)乃至(9)のうちいずれか一項に記載の風力発電装置。
(11)前記筒状体は横倒し状態に配置され、前記ガイドは前記筒状体をその軸線方向と直交する方向に挟む両側に少なくとも設けられるとともに、前記筒状体の軸線方向と略平行な方向に延びていることを特徴とする前記技術的思想(10)に記載の風力発電装置。
(12)回転軸と該回転軸に形成された翼とを有する回転翼と、前記回転軸の軸方向に沿って同軸上に配置され前記回転翼を構成する複数の副回転翼の間に介在されるとともに隣接する該副回転軸を一体回転可能とする接続状態と相対回転可能とする切断状態とに切り換え可能な少なくとも一つのクラッチ手段(37,38)と、前記回転翼の回転を入力して発電を行う発電手段と、前記ガイドに案内されて前記筒状体の前記導入口へ導入される気流の流速、流量、前記回転翼の回転速度のうち一つを検出する検出手段と、前記検出手段の検出値が予め設定された閾値を超えた場合は前記クラッチ手段を接続状態とし、該閾値以下である場合には前記クラッチ手段を切断状態とする制御手段とを備えたことを特徴とする風力発電装置。
(13)技術的思想(12)に記載の風力発電装置において、前記検出手段は、前記回転翼の回転速度を検出する回転速度検出手段であり、前記制御手段は、前記回転速度検出手段の検出結果に基づき前記回転翼が定速回転域に達したと判断された後、検出された前記回転速度が閾値以下では前記クラッチ手段を切断し、閾値を超える場合は前記クラッチ手段を接続することを特徴とする風力発電装置。
(14)技術的思想(12)又は(13)に記載の風力発電装置において、前記回転翼を収容する筒状体と、前記筒状体の一端側の導入口へ向かうように外風を案内するガイドとを備え、前記発電手段は、前記ガイドにより案内された外風に基づき前記筒状体の前記導入口から導入された気流によって回転する前記回転翼の回転を入力して発電を行うことを特徴とする風力発電装置。
(15)技術的思想(12)乃至(14)のいずれか一項に記載の風力発電装置において、前記回転翼は前記回転軸に沿って螺旋形状の前記翼が形成されていることを特徴とする風力発電装置。
(16)技術的思想(12)乃至(15)のいずれか一項に記載の風力発電装置において、前記回転翼は、前記回転軸の軸方向に流れる気流により回転するように構成されていることを特徴とする風力発電装置。
(17)技術的思想(12)乃至(16)のいずれか一項に記載の風力発電装置が、前記回転軸を同軸上に連結する状態で直列に複数配列されて構成される風力発電システム。
(18)技術的思想(17)に記載の風力発電システムにおいて、前記風力発電装置の前記クラッチ手段は第1クラッチ手段(37,38)であり、前記複数の風力発電装置の回転軸間に介在されるとともに隣接する該回転軸を一体回転可能とする接続状態と相対回転可能とする切断状態とに切り換え可能な少なくとも一つの第2クラッチ手段(95)を備え、前記制御手段は、前記検出手段の検出結果に基づき検出された風速又は風量が予め設定された閾値を超えた場合は前記第1及び第2クラッチ手段を接続状態とし、該閾値以下である場合には前記第1及び第2クラッチ手段を切断状態とするように制御することを特徴とする風力発電システム。
(19)技術的思想(18)に記載の風力発電システムにおいて、前記制御手段は、前記検出手段の検出結果に基づき検出された風速又は風量が予め設定された第1閾値以下である場合は前記第1及び第2クラッチ手段を共に切断状態とし、前記第1閾値を超えた場合は前記第1クラッチ手段のみを接続状態とし、該第1閾値よりも大きな第2閾値を超えた場合には前記第1及び第2クラッチ手段を共に接続状態とするように制御することを特徴とする風力発電システム。
(20)風力発電装置がそれぞれが備える回転軸を同軸上に連結する直列状態で複数配列されて構成される風力発電システムであって、前記複数の風力発電装置の回転軸間に介在されるとともに隣接する該回転軸を一体回転可能とする接続状態と相対回転可能とする切断状態とに切り換え可能な少なくとも一つのクラッチ手段(95)を備え、前記回転翼の回転を入力して発電を行う発電手段と、風速又は風量を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づき検出された風速又は風量が予め設定された閾値を超えた場合は前記クラッチ手段を接続状態とし、該閾値以下である場合には前記クラッチ手段を切断状態とする制御手段とを備えたことを特徴とする風力発電システム。
(21)技術的思想(20)に記載の風力発電装置において、前記検出手段は、前記風速又は風量に替え、前記回転翼の回転速度を検出するものであって、前記制御手段は、前記検出手段の検出結果に基づき検出された回転速度が予め設定された閾値を超えた場合は前記クラッチ手段を接続状態とし、該閾値以下である場合には前記クラッチ手段を切断状態とするように前記クラッチ手段を制御することを特徴とする風力発電システム。
(22)技術的思想(20)又は(21)に記載の風力発電システムにおいて、前記クラッチ手段は第2クラッチ手段であり、前記回転翼が前記回転軸の軸方向に複数分割されて構成される複数の副回転翼の間に介在されるとともに隣接する該副回転軸を一体回転可能とする接続状態と相対回転可能とする切断状態とに切り換え可能な少なくとも一つの第1クラッチ手段(37,38)を備え、前記制御手段は、前記検出手段の検出値が予め設定された第1閾値以下である場合は前記第1及び第2クラッチ手段を共に切断状態とし、前記第1閾値を超えた場合は前記第1クラッチ手段のみを接続状態とし、該第1閾値よりも大きな第2閾値を超えた場合には前記第1及び第2クラッチ手段を共に接続状態とするように制御することを特徴とする風力発電システム。なお、検出値は、風速又は風量、あるいは回転速度が挙げられる。
(23)技術的思想(20)乃至(22)のいずれか一項に記載の風力発電システムにおいて、前記回転翼を収容する筒状体と、前記筒状体の一端側の導入口へ向かうように外風を案内するガイドとを備え、前記発電手段は、前記ガイドにより案内された外風に基づき前記筒状体の前記導入口から導入された気流によって回転する前記回転翼の回転を入力して発電を行うことを特徴とする風力発電システム。
(24)技術的思想(20)乃至(23)のいずれか一項に記載の風力発電システムにおいて、前記回転翼は、前記回転軸の軸方向に流れる気流により回転するように構成されていることを特徴とする風力発電システム。
第1実施形態における風力発電装置の斜視図。 風力発電装置の模式側断面図。 回転翼及び発電機を示す側面図。 風力発電装置の電気的構成を示すブロック図。 風力発電制御を示すフローチャート。 第2実施形態における風力発電装置を示す斜視図。 風力発電装置を示す側断面図。 変形例に係る風力発電装置を示す部分側断面図。 図8と異なる変形例に係る風力発電装置を示す部分側断面図。 図9と異なる変形例に係る風力発電装置を示す斜視図。 図10と異なる変形例に係る風力発電装置を示す模式平面図。 変形例に係る風力発電システムを示す模式平断面図。 (a),(b)変形例に係る螺旋翼を示す模式側面図。 (a),(b)図13と異なる変形例に係る螺旋翼を示す模式正面図。
符号の説明
11…風力発電装置、12…浮体、13…風力発電ユニット、17…ガイドとしての第1ガイド板、18…ガイドとしての第2ガイド板、19…ガイドとしての第3ガイド板、20…ガイドとしての第4ガイド板、23…空気室、25…筒状体としての筒体、26…隔壁板、28…開口としての導入口、29…流路、31…回転翼、31a…回転軸、32b…翼、34…増速機、35…発電手段としての発電機、37…クラッチ手段(第1クラッチ手段)としての第1クラッチ、38…クラッチ手段(第1クラッチ手段)としての第2クラッチ、41…副回転翼(螺旋翼)としての第1螺旋翼、42…副回転翼(螺旋翼)としての第2螺旋翼、43…副回転翼(螺旋翼)としての第3螺旋翼、45…電力変換装置、46…制御手段としてのコントローラ、47…空気流路、51…コンピュータ、58…駆動手段としての第1モータ、59…駆動手段としての第2モータ、60…駆動手段としての第3モータ、61…駆動手段としての第4モータ、65…風向検出手段としての風向センサ(風向計セン)、66…第1検出手段及び第2検出手段としての風速センサ(風速計)、67…光検出センサ、68…雨滴検出センサ、69…揺れ検出センサ、70…角度検出センサ、71…第1検出手段及び第2検出手段としての流速センサ(流速検出手段)、72…第1検出手段及び第2検出手段としての回転速度センサ(回転速度検出手段)、81…風力発電装置、83…筒状体としての筒体、84…ガイドとしてのガイド部、88…熱源部としての蓄熱部、92…風力発電装置、95…クラッチ手段(第2クラッチ手段)としてのクラッチ。

Claims (15)

  1. 回転軸と該回転軸に形成された翼とを有する回転翼と、
    前記回転翼を収容する筒状体と、
    前記筒状体の一端側の導入口へ向かうように外風を案内するガイドと、
    前記ガイドにより案内された外風に基づき前記筒状体の前記導入口から導入された気流によって回転する前記回転翼の回転を入力して発電を行う発電手段と
    を備えたことを特徴とする風力発電装置。
  2. 請求項1に記載の風力発電装置において、
    前記ガイドは外風を案内する姿勢角を変更可能に設けられており、
    前記姿勢角を変更させるように前記ガイドを駆動させる駆動手段を更に備えたことを特徴とする風力発電装置。
  3. 請求項2に記載の風力発電装置において、
    前記ガイドに案内されて前記筒状体の前記導入口へ導入される気流の流速、流量、前記回転翼の回転速度のうち一つを検出する第1検出手段と、
    前記第1検出手段の検出値を参照しつつ前記ガイドを高い検出値が得られる姿勢角に調整すべく前記駆動手段を駆動制御する制御手段とを更に備えたことを特徴とする風力発電装置。
  4. 請求項3に記載の風力発電装置において、
    前記ガイドは前記筒状体に対してそれぞれ異なる方向に位置するように複数設けられており、風向を検出する風向検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記風向検出手段により検出された風向に基づき前記筒状体に対して風上側に位置するガイドを選択し、該選択したガイドの姿勢角を調整することを特徴とする風力発電装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の風力発電装置において、
    前記回転翼は、複数の副回転翼がクラッチ手段を介して直列に連結されることにより構成されていることを特徴とする風力発電装置。
  6. 請求項5に記載の風力発電装置において、
    前記複数の副回転翼は、前記筒状体において前記導入口側に位置するものほど翼径が大きいことを特徴とする風力発電装置。
  7. 請求項5又は6に記載の風力発電装置において、
    前記ガイドに案内されて前記筒状体の前記導入口へ導入される気流の流速、流量、前記回転翼の回転速度のうち一つを検出する第2検出手段と、前記第2検出手段の検出値が予め設定された閾値を超えた場合は前記クラッチ手段を接続し、閾値以下である場合には前記クラッチ手段を切り離す制御手段とを更に備えたことを特徴とする風力発電装置。
  8. 請求項5乃至7のいずれか一項に記載の風力発電装置において、
    前記複数の副回転翼は、前記筒状体の前記導入口側に位置するものほど軸方向長さが短く設定されていることを特徴とする風力発電装置。
  9. 前記回転翼は、翼が回転軸に対してなす角度が変更可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の風力発電装置。
  10. 前記回転翼の前記翼は、前記回転軸に沿って形成された螺旋形状の翼であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の風力発電装置。
  11. 前記筒状体が立設された状態に配置されて使用されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の風力発電装置。
  12. 前記筒状体の直下に配置された熱源部と、前記ガイドが太陽光から受けた熱を前記熱源部に伝える伝熱部とを更に備えていることを特徴とする請求項11に記載の風力発電装置。
  13. 前記筒状体が横倒し状態に配置されて使用されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の風力発電装置。
  14. 請求項13に記載の風力発電装置が、前記横倒し状態に配置された前記筒状体を同軸上に略連結させた状態に複数配列されることにより構成され、前記筒状体に収容された前記各回転軸が一体回転可能に連結されていることを特徴とする風力発電システム。
  15. 前記発電手段は、前記筒状体内の回転軸に連結された発電機を有し、前記筒状体内の回転軸は発電機毎に隣の回転軸との連結を切断・接続可能なクラッチ手段が設けられていることを特徴とする請求項14に記載の風力発電システム。
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