JP2008108155A - 稼働実績情報に基づくモジュール切替システム - Google Patents

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Abstract

【課題】近年、複数の共用プログラムモジュールを結合して実行されるアプリケーション群から構成されるシステムにおいて、あるアプリケーションの問題を対策するためにある共用モジュールのバージョンを切替えた場合に、他のアプリケーションで問題が発生することがあり、システムの安定稼働に多大な影響を及ぼす。
【解決手段】アプリケーション毎に、結合するモジュールの情報を管理・更新し、またアプリケーション毎にモジュールの自動切替を行う条件を設定しておき、問題発生時や自動切替時には、この条件に従って、モジュールの切替を行うかどうか判定し、上記モジュール情報から切替えるべきモジュールのバージョンを決定してそのアプリケーションが結合するモジュールバージョンの切替を行うことで、他のアプリケーションへ影響することなく当該アプリケーションの問題を解決し、システムの安定稼働を図る。
【選択図】図1

Description

本発明は、起動時に複数の共用モジュールを動的に結合して実行されるアプリケーション群から構成されるシステムにおいて、あるアプリケーションの実行中に結合しているモジュールが原因で問題が発生し、その問題が対策されるバージョンへとモジュールを切替えたい場合に、他のアプリケーションの動作に影響することなく当該アプリケーションで発生している問題のみを解決してシステムの安定稼動を図る、モジュール切替システムに関するものである。
特開2005−222453号公報記載の技術では、アプリケーションが正常に動作することが確認されているモジュールのバージョン情報やモジュール間の依存関係などを解析して他のアプリケーションに影響を及ぼす不要な更新版の適用をしないようにすることで、更新版の適用によるシステムへの影響が出ないようにしてシステムの安定稼動の実現を図っている。
特開2005−222453号公報
従来は、複数のアプリケーションで同じ共用プログラムモジュール(以下、モジュール)バージョンを起動時に結合して実行しており、あるアプリケーションで発生した問題対策のためにモジュールを更新版へと切替えた場合に、他のアプリケーションの動作にも影響がするという問題があった。また、アプリケーション毎に使用するモジュールバージョンを環境変数などで指定して手動で切替える機能もあるが、手動で行うため、指定ミスがあったり、管理が煩雑となってしまうという問題があった。
また、上記特開2005−222453号公報記載の技術では、他のアプリケーションに影響を及ぼす更新版は適用しないことでシステムの安定稼働を図っているが、他のアプリケーションに影響を及ぼす更新版でしか発生している問題が対策できない場合には、他のアプリケーションに影響を及ぼさない更新版が作成されるまで問題が対策できず、システムの不稼働時間が長期化して安定稼動が阻害されるという問題があった。一方で、近年、ある対策によりその対策前に動作していた機能が動かなくなること(以下、デグレード)が多くなってきており、あるアプリケーションに結合されているモジュールで問題が発生してそのモジュールを問題が対策されるバージョンに切替えることにより他のアプリケーションで新たな問題が発生してシステムの安定稼動が阻害されることがあり、問題となっている。また、従来技術は、より新しい更新版を適用すればシステムの安定稼動が得られるという仮定に基づいており、最新版でデグレードがあった場合には新しい更新版が発行されるまでシステムが再開できないことがあるなど、システムの安定稼働に多大な影響を及ぼす可能性があった。
本発明の目的は、アプリケーション毎に、結合する各モジュールのバージョンを管理する情報を作成して随時更新し、モジュールの切替要求や再実行などの契機に、実行時に結合するモジュールバージョンをそのテーブル情報に従って切替えられるようにすることで、問題が発生しているアプリケーションのみ、その問題が対策されているモジュールバージョンを結合するように切替えて実行し、他のアプリケーションへ影響を及ぼすことなく問題を対策して、システムの安定稼動を達成することである。
上記課題を解決するために、アプリケーション毎に、結合するモジュールとそのバージョン、そのバージョンを使用するようになってからの日数(稼働日数)、問題発生の有無、問題があればその重要度などの情報を管理・更新する。また、システム規模やアプリケーション毎の問題発生時の影響度などに応じて、アプリケーション毎にモジュールの自動切替を行うかどうかを指定するモジュール切替ポリシを設定する。問題発生時の切替要求もしくは定期切替要求時には、このモジュール切替ポリシにより、モジュールの自動切替を行うかどうか、他システムにおけるモジュールバージョン情報を有効とするかどうかなどを決定し、有効なモジュールバージョン情報から切替えるべきモジュールバージョンを決定して、そのモジュールバージョンがシステム上にロードされていなければローディングし、対象となるアプリケーションの動作に影響を与えないタイミングで、そのアプリケーションの使用するモジュールバージョンの切替えを行う。
本発明によれば、各アプリケーションに結合されるモジュールを、各アプリケーションに適したバージョンに容易に切替えることができ、他のアプリケーションにおけるモジュールの稼働実績情報や、他システムでのモジュールの稼働実績情報から得られる信頼性指標に基づいて問題発生およびデグレードを予防することができ、共通のモジュールを結合して実行される多数のアプリケーションから構成されるシステムの安定稼働を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する.
図1はシステム構成図である。図1において、顧客システム100およびソフトウェアベンダモジュール提供システム140、全アプリケーション情報管理システム160は専用線(もしくはインターネット)1を介して接続されている。顧客システム100およびソフトウェアベンダモジュール提供システム140、全アプリケーション情報管理システム160はそれぞれコンピュータで、CPU、メモリなどのハードウェア装置を搭載しており、各システム上でOS(オペレーティングシステム)が動作している。顧客システム100上では、OS、モジュール切替システム120の他に業務用のアプリケーション群101が動作しており、各アプリケーションは共用プログラムモジュール群102のある特定のバージョンと結合して実行されている。なお、顧客システム100とソフトウェアベンダモジュール提供システム140は複数存在しても良い。
モジュール切替システム120は、各顧客システム100上に構成され、各モジュールの全ての既存バージョンを保持するモジュールDB121および各モジュールの情報が格納されているモジュール情報テーブル122と新規に発行されたモジュールバージョンをソフトウェアベンダモジュール提供システム140からダウンロードしてモジュールDB121に格納し、そのモジュールバージョンの情報をモジュール情報テーブル122に登録するモジュール情報管理機能125、各顧客システム100を構成するアプリケーションとそのアプリケーションが使用するモジュールのバージョン情報、モジュールバージョン毎の問題発生状況などを保持するアプリケーション情報テーブル123とその情報を登録・更新するアプリケーション情報管理機能126、各顧客システム100におけるモジュールを切替える条件(モジュール切替ポリシ)を保持するモジュール切替ポリシテーブル124とそのモジュール切替ポリシの登録・更新を行うモジュール切替ポリシ管理機能127、および、各アプリケーションの不正終了や異常終了、不正動作などを検知する問題発生検知機能128と、問題発生時および定期更新時に、モジュール情報テーブル122、アプリケーション情報テーブル123、モジュール切替ポリシテーブル124の情報から各アプリケーションが使用するモジュールバージョンの切替を自動的に行う、モジュールバージョン切替機能129を備えている。
ソフトウェアベンダモジュール提供システム140は、各モジュールバージョン本体を格納するソフトウェアベンダモジュールDB141および各モジュールの情報が格納されているソフトウェアベンダモジュール情報テーブル142を備えている。
全アプリケーション情報管理システム160は、管理対象となる全顧客システムのアプリケーション情報を保持する全アプリケーション情報テーブル161とそのテーブル情報の更新を行う全アプリケーション情報管理機能162を備えている。
モジュールDB121は、ソフトウェアベンダモジュール提供システム140のソフトウェアベンダモジュールDB141にある全モジュール全バージョンを格納するデータベースであり、各モジュール各バージョンの保存場所や発行日などの情報を格納したモジュール情報テーブル122を持つ。
モジュール情報テーブル122は、図2に示すように、モジュール名201およびバージョン202、前提モジュールバージョン情報203、そのモジュールバージョンの格納場所204、発行日205、更新内容206といった各モジュールバージョンに関する情報を定義しており、モジュール情報管理機能125によって、ソフトウェアベンダモジュール提供システム140からモジュール発行情報を定期的(例えば毎日)に取得し、新規に発行されたモジュールバージョンおよびその情報をソフトウェアベンダモジュールDB141から自動的にダウンロードして登録する。
図6は、モジュール情報管理機能125の処理手順を示すフローチャートである。まず、ソフトウェアベンダモジュール提供システム140のソフトウェアベンダモジュールDB141からモジュール発行情報を取得し(ステップ601)、新規に発行された全モジュールバージョンに対して、ステップ603およびステップ604の処理を繰り返し行う(ステップ602)。具体的には、新規に発行されたモジュールバージョンをモジュールDB121に格納し(ステップ603)、そのモジュールバージョンのモジュール名201、バージョン202、前提モジュールバージョン情報203、格納場所204、発行日205、更新内容206をモジュール情報テーブル122に登録する(ステップ604)。
アプリケーション情報テーブル123は、図3に示すように、アプリケーション名301、使用モジュールバージョン情報(稼働日数)302、問題発生バージョン(重要度)303、問題発生コード(重要度)304、最終切替判定日305といった、各モジュールバージョンに関する情報を定義しており、アプリケーション情報管理機能126によって情報取得・登録・更新などの操作が行われる。
図7はアプリケーション情報管理機能126の処理手順を示すフローチャートである。まず、定期更新であるか更新要求であるかの判定を行い(ステップ701)、定期更新であれば、アプリケーション情報テーブル123の使用モジュールバージョン情報302にある稼動中の各モジュールバージョンに対して、ステップ703〜ステップ706の処理を繰り返し行う(ステップ702)。具体的には、当該モジュールを結合して実行されているアプリケーションの稼働情報(アプリケーションに結合して実行されている稼動中のモジュールバージョン)を顧客システム100から取得し(ステップ703)、稼動中のモジュールバージョンと使用モジュールバージョン情報302とを比較して稼動中のモジュールバージョンが切替えられているかどうか判定する(ステップ704)。切替えられていれば使用モジュールバージョン情報302を稼動中のモジュールバージョンに更新する(稼働日数を0に初期化する)(ステップ705)。ステップ704で切替えられていなければ、使用モジュールバージョン情報302の稼動中モジュールバージョンの稼働日数に1を加算する(ステップ706)。更新要求であれば、更新対象となるモジュールバージョンに対して、ステップ708〜ステップ711の処理を繰り返し行う(ステップ707)。具体的には、アプリケーションの追加要求かどうか判定し(ステップ708)、アプリケーションの追加要求であればアプリケーション情報テーブル123にアプリケーション情報(アプリケーション名301および使用モジュールバージョン情報302、問題発生コード(重要度)304)を追加登録する(最終切替判定日305は当該日付で初期化する)(ステップ709)。アプリケーションの追加登録後、およびアプリケーションの追加要求でなかった場合、問題発生情報登録要求かどうかを判定し(ステップ710)、そうであれば問題発生バージョン(重要度)303を登録する(ステップ711)。
モジュール切替ポリシテーブル124は、図4に示すように、アプリケーション名401、モジュール切替許可稼働日数402、問題発生時自動切替ポリシ403、他社稼働情報採用ポリシ404、対策モジュールバージョン未発行時対策ポリシ405といった、モジュールの切替に関するポリシを定義しており、モジュール切替ポリシ管理機能127によって登録・更新などの操作が行われる。
図8はモジュール切替ポリシ管理機能127の処理手順を示すフローチャートである。まず、新規登録か更新要求かを判定し(ステップ801)、新規登録であればアプリケーション名401、モジュール更新許可稼働日数402、問題発生時自動切替ポリシ403、他社稼働情報採用ポリシ404、対策モジュールバージョン未発行時対策ポリシ405をモジュール切替ポリシテーブルに登録する(ステップ802)。更新要求であれば、アプリケーション名401、モジュール切替許可稼働日数402、問題発生時自動切替ポリシ403、他社稼働情報採用ポリシ404、対策モジュールバージョン未発行時対策ポリシ405で更新要求のあったものを更新する(ステップ803)。
問題発生検知機能128は、各顧客システム100において常駐し、実行されているアプリケーションの実行状況を監視して、不正終了や異常終了などの問題発生を検知する機能である。
図9は問題発生検知機能128の処理手順を示すフローチャートである。本機能は、アプリケーションを構成する各モジュールのリターンコードを監視し、ステップ902およびステップ903の処理を繰り返し行う(ステップ901)。具体的には、不正なリターンコードが検知されたかどうか判定して(ステップ902)、不正なリターンコードが検知されなかった場合は監視を続け、検知された場合は検知されたアプリケーション名、モジュール名と不正なリターンコードを入力として、モジュールバージョン切替機能129に問題発生切替要求を発行する(ステップ903)。
モジュールバージョン切替機能129は、モジュール切替ポリシテーブル124の情報に応じて、モジュールバージョンの定期(例えば毎日)自動切替および、問題発生検知時の自動切替を行う機能である。
図10はモジュールバージョン切替機能の処理手順を示すフローチャートである。まず、定期切替か問題発生時切替かを判定する(ステップ1001)。定期切替の場合、アプリケーション情報テーブル123の使用モジュールバージョン情報302の各モジュールに対して、ステップ1003〜1008の処理を繰り返し行う(ステップ1002)。具体的には、モジュール切替テーブル124から当該アプリケーションの他社稼動情報採用ポリシ404を取得してYかどうか判定し(ステップ1003)、Yの場合は全アプリケーション情報管理システム160の全アプリケーション情報管理機能161に当該モジュールの情報提供要求を出して情報を取得して当該モジュールのアプリケーション情報として保存し(ステップ1004)、Nの場合はアプリケーション情報テーブル123から情報を取得して当該モジュールのアプリケーション情報として保存する(ステップ1005)。次に、取得した情報を入力として切替モジュールバージョン設定処理を行う(ステップ1006)。上記処理後切替モジュールバージョンが設定されているかどうか判定し(ステップ1007)、設定されていれば、対象アプリケーションの処理状況を監視して、アプリケーションの再起動時やアプリケーションが待機状態になっている時など、アプリケーションの動作に影響のないタイミングで、そのアプリケーションが結合するモジュールバージョンを、切替モジュールバージョン設定処理で設定されたモジュールバージョンへの切替をバックグラウンドで行い(ステップ1008)、次の切替対象モジュールに対する処理を継続する。なお、切替モジュールバージョンが設定されていない場合は切替を行わずに、次の切替対象モジュールに対して処理を行う。ステップ1001で問題発生時切替であった場合、問題発生時モジュールバージョン切替処理を行う(ステップ1009)。
図11は切替モジュールバージョン設定処理1006の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、まず切替対象モジュールに対して、切替モジュールバージョン設定値をアプリケーションに結合されている(稼動中の)モジュールバージョンに初期化し(ステップ1101)、当該切替対象モジュールの最終切替判定日305を、処理を行っている日付に更新する(ステップ1102)。次に、ステップ1004もしくはステップ1005で保存した当該モジュールのアプリケーション情報における使用モジュールバージョン情報の切替対象モジュールの各バージョン(以下、切替対象モジュールバージョン)に対し、ステップ1104〜ステップ1109の処理を繰り返し行う(ステップ1103)。具体的には、まず、切替対象となっているモジュールバージョンが切替モジュールバージョン設定値より新しいかどうか判定する(ステップ1104)。切替対象モジュールバージョンが設定されたモジュールバージョンよりも新しい場合、切替対象モジュールバージョンの稼働日数302がモジュール切替ポリシテーブル124のモジュール切替許可稼動日数402より大きいかどうか判定する(ステップ1105)、ステップ1104で設定されたモジュールバージョンより新しくなかった場合は次の切替対象モジュールバージョンに対してステップ1104以降の処理を行う。ステップ1105で切替対象モジュールバージョンの稼働日数302がモジュール切替許可稼働日数402より大きかった場合、アプリケーションに結合されている各前提モジュールが切替対象のモジュールバージョンの前提モジュールバージョン203を満たしているかどうか判定する(ステップ1106)。ステップ1105で稼働日数が小さかった場合は次の切替対象モジュールバージョンに対してステップ1104以降の処理を行う。ステップ1106で前提モジュールバージョン203を満たしている場合は当該切替対象のモジュールバージョンを切替モジュールバージョン設定値に設定する(ステップ1107)。ステップ1106で前提モジュールバージョン203を満たしていなかった場合、最終切替判定日305から前提モジュールバージョンの定期モジュール切替処理1002が既に行われているかどうか判定し(ステップ1108)、行われている場合は、次の切替対象モジュールバージョンに対してステップ1104以降の処理を行う。ステップ1108で前提モジュールに対して定期モジュール切替処理1002が行われていない場合はアプリケーションに結合されている各前提モジュールバージョンに対して定期モジュール切替処理1002を行い(ステップ1109)、処理完了後、再度ステップ1106以降の処理を行う。
図12は問題発生時モジュールバージョン切替処理1009の処理手順を示すフローチャートである。まず入力されたアプリケーション名および問題発生コードを用いて、アプリケーション情報テーブル123から問題の重要度304を取得する(ステップ1201)。取得した重要度を用いてモジュール切替ポリシテーブル127から当該アプリケーションの問題発生時自動切替ポリシがYかどうか判定する(ステップ1202)。問題発生時自動切替ポリシがYであった場合、モジュール情報テーブル122から問題が発生している当該モジュールバージョンより新しいモジュールバージョンがあるかどうか判定する(ステップ1203)。ステップ1202で問題発生時切替ポリシがNであった場合は、問題発生時モジュールバージョン切替処理1009を終了する。ステップ1203で当該モジュールバージョンより新しいモジュールバージョンがある場合は当該モジュールバージョンに一番近いモジュールバージョンを切替対象モジュールバージョンに設定する(ステップ1204)。次に、入力されたアプリケーションに結合されている各前提モジュールが設定された切替対象モジュールバージョンの前提モジュールバージョン203を満たしているかどうか判定し(ステップ1205)、満たしていれば切替対象となるモジュールが結合されているアプリケーションの処理状況を監視して、アプリケーションの再起動時やアプリケーションが待機状態にある場合などのアプリケーションの動作に影響のないタイミングで、結合するモジュールバージョンを切替え(ステップ1206)、アプリケーション情報テーブルを更新する(ステップ1207)。ステップ1203で当該モジュールバージョンより新しいモジュールバージョンがなかった場合、およびステップ1205でシステムが前提モジュールバージョンを満たしていなかった場合は、モジュール切替ポリシテーブル127から当該アプリケーションの対策モジュールバージョン未発行時対策ポリシ405の設定を判定する(ステップ1208)。対策モジュールバージョン未発行時対策ポリシ405が過去バージョン使用であれば、現バージョンに一番近い問題発生情報のない古いモジュールバージョンを切替対象モジュールバージョンに設定する(ステップ1209)。次にシステムが前提モジュールバージョンを満たしたままモジュールバージョンの切替が可能かどうか判定し(ステップ1210)、切替が可能であればステップ1206以降の処理を行う。ステップ1208で対策モジュールバージョン未発行時対策ポリシが現バージョン維持である場合およびステップ1210でシステムが前提条件を満たしたままモジュールバージョンの切替を行えない場合は、何も行わずに問題発生時モジュールバージョン切替処理を終了する。
全アプリケーション情報テーブル161は、図5に示すように、顧客名501、アプリケーション名502、使用モジュールバージョン情報(稼働日数)503、問題発生バージョン(重要度)504といった、各顧客システム100におけるアプリケーション情報を一括管理しており、全アプリケーション情報管理機能162によって定期更新・情報取得の操作が行われる。
図13は全アプリケーション情報管理機能162の処理手順を示すフローチャートである。まず、定期更新か情報取得要求かどうかを判定し(ステップ1301)、定期更新であれば更新対象となる全顧客システム100に対して、顧客システム100のアプリケーション情報テーブル123からアプリケーション情報を取得し、全アプリケーション情報テーブル161の情報を更新する(ステップ1303)ことを繰り返す(ステップ1302)。ステップ1301の判定が情報取得要求であれば、全アプリケーション情報テーブル161から指定されたアプリケーション、モジュールに対する全ての情報を取得して情報を提供する(ステップ1304)。
システム構成図。 モジュール情報テーブルを示す図。 アプリケーション情報テーブルを示す図。 モジュール切替ポリシテーブルを示す図。 全アプリケーション情報テーブルを示す図。 モジュール情報管理機能を説明する図。 アプリケーション情報管理機能を説明する図。 モジュール切替ポリシ管理機能を説明する図。 問題発生検知機能を説明する図。 モジュールバージョン切替機能を説明する図。 切替モジュールバージョン設定処理を説明する図。 問題発生時モジュールバージョン切替処理を説明する図。 全アプリケーション情報管理機能を説明する図。
符号の説明
1…専用線(もしくはインターネット)、100…顧客システム、101…アプリケーション群、102…共用プログラムモジュール群、120…モジュール切替システム、121…モジュールDB、122…モジュール情報テーブル、123…アプリケーション情報テーブル、124…モジュール切替ポリシテーブル、125…モジュール情報管理機能、126…アプリケーション情報管理機能、127…モジュール切替ポリシ管理機能、128…問題発生検知機能、129…モジュールバージョン切替機能、140…ソフトウェアベンダモジュール提供システム、141…ソフトウェアベンダモジュールDB、142…ソフトウェアベンダモジュール情報テーブル、160…全アプリケーション情報管理システム、161…全アプリケーション情報テーブル、162…全アプリケーション情報管理機能。

Claims (4)

  1. 起動時に複数の共用プログラムモジュール(以下、モジュール)を動的に結合して実行されるアプリケーション群から構成されるシステムにおいて、各アプリケーションが共通で使用するモジュールが存在して複数のバージョンを持つ場合に、アプリケーション毎に結合するモジュールのバージョン情報を管理するテーブルを持ち、そのテーブル情報に従って、起動時もしくはアプリケーションの動作に影響を及ぼさないタイミングで、アプリケーション毎に結合するモジュールのバージョンを容易に切替えることができる機能を持つ、モジュール切替システム。
  2. 稼働日数や発生問題などの稼働実績情報に基づいた、アプリケーション毎のモジュール切替条件(モジュール切替ポリシ)を指定するテーブルを持ち、そのテーブル情報からアプリケーション毎にモジュール切替ポリシを満たすモジュールバージョンを定期的・自動的に検出して当該アプリケーションのモジュールバージョン情報管理テーブルを更新し、モジュール切替要求を発行して、アプリケーションの動作に影響を与えないタイミングで、動的に使用するモジュールの切替を行う、請求項1記載のシステム。
  3. モジュール切替後に切替えたモジュールバージョンを結合して実行しているアプリケーションで問題が発生した場合に問題の発生を検知し、そのアプリケーションのモジュールバージョン情報管理テーブルに当該モジュールバージョンで問題が発生したことを記録して、当該モジュールにさらに新しいバージョンがあれば直近の新しいモジュールバージョンへと切替え、新しいバージョンが存在しなければ、ひとつ前のモジュールバージョンから過去のモジュールバージョンへと遡って問題が発生しなかったモジュールバージョンを検索してそのモジュールバージョンを使用するように当該アプリケーションのモジュールバージョン情報管理テーブルを更新し、モジュール切替要求を発行して、モジュールバージョンを切替え、問題から自動的に回復することができる、請求項1記載のシステム。
  4. 管理対象となる全システムにおける各アプリケーションのモジュールバージョン情報が格納されている全アプリケーション情報管理システムを構築し、このシステムから他システムにおけるモジュールバージョン情報を取得することで、全システムで各アプリケーションのモジュールバージョン稼働実績情報を共有し、その情報を基にモジュールの切替えを行うことができる、請求項1記載のシステム。
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