JP2008105773A - 搬送装置および搬送方法 - Google Patents

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Keiichi Yamada
圭一 山田
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Abstract


【課題】 昇降機の設置空間の高さ寸法を小さくすることができ、被搬送物を水平方向に容易に搬送可能な搬送装置および搬送方法を提供する。
【解決手段】 基台10に、搬送用巻上機17と返し手段3とが設けられ、返し手段3は、搬送用ロープ20を支持する手段であるので、基台10が設けられる空間内に配置することができ、また返しユニット22は、支持台26の基台10に対する移動を補助する移動補助手段27を含むので、返し手段3を基台10に対して円滑に移動させることができ、これによって返しユニット22を基台10の所望の位置に容易に配置することができ、利便性が向上する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、昇降機を設置または保守する場合などに、被搬送物を搬送する搬送装置および搬送方法に関する。
昇降機を設置する場合、昇降路の頂部に各部品を搬送する必要がある。各部品が重量の大きい重量物である場合、人力で運ぶのは困難である。従来の技術では、このような重量物を搬送するため、昇降路の頂部、すなわち天井に電動チェーンブロックなどの巻上装置を吊り下げ、この巻上装置を用いて重量物を昇降路の底部から頂部に搬送している。
また他の従来の技術のエレベータの据付装置として、昇降路の頂部に支持梁を設け、この支持梁に上部プーリを設け、上部プーリに巻き掛けられるロープを巻上機によって巻き取りながら、巻上機を昇降路の底部から昇降路の頂部付近に搬送する技術が開示されている(たとえば特許文献1参照)。
特開2000−226168号公報
前述した従来の各技術では、昇降路の天井に電動チェーンブロックなど巻上機を吊り下げるための吊りフック、または支持梁を取り付ける必要がある。したがって作業効率が悪いという問題がある。
またこのような吊りフックまたは支持梁の高さ寸法および部品の吊り代などを考慮すると、部品を所望の位置まで搬送するには、昇降路の頂部を昇降機によって用いられる空間より高くする必要がある。したがって昇降機が設置された後は、必要ない空間が設置時には必要であり、昇降機の設置コストが高くなるという問題がある。
また電動チェーンブロックなどで部品を搬送する場合、上下方向の搬送は可能であるが、左右方向の搬送ができないので、別のチェーンブロックなどで引っ張るなどして左右方向に位置調節する必要がある。したがって利便性が悪いという問題がある。
したがって本発明の目的は、昇降機の設置空間の高さ寸法を小さくすることができ、被搬送物を水平方向に容易に搬送可能な搬送装置および搬送方法を提供することである。
本発明は、被搬送物の搬送装置であって、
昇降機の設置空間に設けられ、積載物を収容するケージと重錘とを連結する本索条が巻き掛けられるシーブの回転軸、および前記シーブの回転軸を巻上げ方向と巻下し方向とに回転駆動する回転駆動源を支持する基台と、
搬送用回転軸と、
被搬送物と前記搬送用回転軸とを連結する索条と、
前記基台に着脱可能に設けられ、前記搬送用回転軸を回転駆動する搬送用駆動源と、
前記搬送用回転軸の上方側の基台に設けられ、前記索条を支持する返し手段とを含み、
前記返し手段は、
前記索条が巻き掛けられる返し車と、
前記返し車を支持する支持台と、
前記支持台に設けられ、前記支持台の基台に対する移動を補助する移動補助手段とを含むことを特徴とする搬送装置である。
また本発明は、前記返し手段は、基台に当接する移動禁止位置と、基台から離間する移動許容位置とにわたって変位自在である支持部を有し、支持部を移動禁止位置に配置することによって支持台の移動を禁止し、支持部を移動許容位置に配置することによって支持台の移動を許容する固定手段をさらに含むことを特徴とする。
さらに本発明は、被搬送物に索条を連結して、索条を牽引することによって被搬送物を搬送する搬送方法であって、
昇降機の設置空間に、積載物を収容するケージと重錘とを連結する本索条が巻き掛けられるシーブの回転軸、および前記シーブの回転軸を巻上げ方向と巻下し方向とに回転駆動する回転駆動源を支持する基台を設置する基台設置工程と、
前記基台に搬送用回転軸を回転駆動する搬送用駆動源を設置する駆動源設置工程と、
前記搬送用回転軸と被搬送物とを索条によって連結する連結工程と、
前記搬送用回転軸の上方側の基台に設けられる返し手段に、前記索条を巻き掛ける巻き掛け工程とを含むことを特徴とする搬送方法である。
本発明によれば、搬送装置は、基台と、搬送用回転軸と、索条と、搬送用駆動源と、返し手段とを含んで構成される。基台は、昇降機の設置空間に設けられ、昇降機を構成するシーブの回転軸と、回転駆動源とを支持する。したがって基台は、昇降機を建物などの設置する目的で設けられる。この基台に、搬送用駆動源と返し手段とが設けられる。搬送用駆動源は、搬送用回転軸を回転駆動することによって、被搬送物と搬送用回転軸とを連結する索条を巻き取ることができる。返し手段は、搬送用回転軸の上方側の基台に設けられ、索条を支持する。このような返し手段は、索条が巻き掛けられる返し車を含む。索条は、被搬送物と搬送用回転軸とを連結するので、索条が返し車に巻き掛けられることによって、搬送用回転軸を回転駆動することによって被搬送物を巻上げ方向および巻下し方向に昇降させることができる。このような返し手段は、索条を支持する手段であるので、基台が設けられる空間内に配置することができる。したがって従来の技術のように、チェーンブロックなどの巻上機を、基台の上方側に作業空間を形成して設置する必要がなく、基台を設置するために必要な空間を確保すればよい。これによって昇降機を設置するための空間を従来の技術に比べて小さくすることができるので、昇降機の設置するコストを低減することができる。
また返し手段は、支持台の基台に対する移動を補助する移動補助手段を含むので、返し手段を基台に対して円滑に移動させることができる。これによって返し手段を基台の所望の位置に容易に配置することができる。返し手段が基台の予め定める位置に固着するような構成であると、返し手段を繰り返し用いることができず、また返し手段を配置すべき位置が複数ある場合、複数の返し手段が必要であるが、本発明のように移動補助手段を備えるので、返し手段を好適な位置に適宜配置することができる。返し手段が配置される位置によって、被搬送物を搬送する位置を選択することができるので、利便性が向上する。
また本発明によれば、固定手段は、支持部を移動禁止位置に配置することによって支持台の移動を禁止する。また固定手段は、支持部を移動許容位置に配置することによって支持台の移動を許容する。したがって支持台を所定の位置から不所望に変位することを禁止することができ、かつ支持台を移動する場合には、固定手段が移動を妨げることないようにすることができる。また支持台の移動を禁止することができるので、搬送用回転軸が回転することによって、索条が巻き掛けられる返し車に負荷が作用した場合であっても、負荷に起因する振動などによって不所望に変位するのを防ぐことができ、被搬送物を安定して搬送することができる。
さらに本発明によれば、設置方法は、基台に搬送用回転軸を回転駆動する搬送用駆動源を設置する駆動源設置工程と、搬送用回転軸と被搬送物とを索条によって連結する連結工程とを含む。これによって搬送用駆動源は、搬送用回転軸を回転駆動することによって、被搬送物と搬送用回転軸とを連結する索条を巻き取ることができる。また設置方法は、搬送用回転軸の上方側の基台に設けられる返し手段に、前記索条を巻き掛ける巻き掛け工程を含む。返し手段は、搬送用回転軸の上方側の基台に設けられ、索条が巻き掛けられるだけなので、基台が設けられる空間内に配置することができる。したがって従来の技術のように、チェーンブロックなどの駆動源を、基台の上方側に作業空間を形成する工程が不要であり、基台を設置する基台設置工程によって形成された空間だけでよい。これによって昇降機を設置するための空間を従来の技術に比べて小さくすることができるので、昇降機の設置コストを低減することができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。図1は、本発明の実施の一形態の搬送装置1の概略的構成を拡大して示す斜視図である。図2は、昇降機2の概略的構成を示す斜視図である。図3は、図2に示す昇降機2の頂部付近の概略的構成を拡大して示す斜視図である。図1では、理解を容易にするため搬送装置1を構成する返し手段3を簡略化して示す。昇降機2は、図2および図3を参照して、積載物を収容するケージ4と、重錘5と、ケージ4および重錘5を連結する本索条であるロープ6と、ロープ6が巻き掛けられるシーブ7と、シーブ7の回転軸8と、回転駆動源9と、シーブ7の回転軸8を軸支する基台10と、ケージ4および重錘5を案内するガイドレール11と、マイクロコンピュータなどによって実現され、回転駆動源9を制御する制御手段(図示せず)とを含む。
昇降機2が設置される建物12には、昇降機2を設置するための設置空間13が形成される。設置空間13は、ケージ4が上下方向Zに移動可能な縦長の空間となる。設置空間13を形成する建物12の壁部12aには、基台10とガイドレール11とが設けられる。ガイドレール11は、壁部12aに上下方向Zに沿って延びるように設置される。基台10は、重錘5を案内するためのガイドレール11の上方部分に設けられる。基台10は、壁部12aに設けられ、シーブ7と、シーブ7の回転軸8と、回転駆動源9とを収納可能な収納空間を形成する。基台10は、昇降機2が設置されると、シーブ7と、シーブ7の回転軸8と、回転駆動源9とを支持する。基台10は、シーブ7と、シーブ7の回転軸8と、回転駆動源9とを支持する第1基部14と、第1基部14の上方側に設けられる第2基部15と、第1基部14の下方側に設けられる第3基部16とを有する。第1〜第3基部14,15,16は、前述の収納空間を形成し、ガイドレール11を支持するように複数の梁が格子状に連結されて構成される。
ケージ4は、積載物として人および各種の物品を乗載して巻上げ方向A1および巻下し方向A2に昇降駆動され、前方の正面部が前記積載物の出し入れのために開放した大略的に直方体状の箱体によって実現される。ケージ4の上部には、前記ロープ6の一端部が係止され、ロープ6の他端部は重錘5に係止される。ロープ6の両端部間の中間部は前記シーブ7に巻き掛けられる。このロープ6は、安全性を考慮して、少なくとも2本以上設けられる。
シーブ7の回転軸8は、基台10に挿通し、その軸線方向両端部は、基台10に嵌着された軸受によって水平な回転軸線まわりに回転自在に軸支される。この回転軸8の軸線方向一端部は、回転駆動源9の出力軸に同軸に連結される。回転駆動源9は、出力軸を有する減速機と、この減速機に一体化された電動機とを有する。電動機は、図示しない制動装置を内蔵する、いわゆるブレーキ付き誘導電動機によって実現され、前記制御手段によって回転速度および回転トルクならびに前記制動装置のオン/オフ動作が制御される。
次に、前述のような昇降機2を設置空間13に設置する設置方法に関して説明する。先ず、設置空間13には、壁部12aにガイドレール11と基台10とが設けられる。この基台10に、シーブ7と、シーブ7の回転軸8と、回転駆動源9とを設ける必要があるので、これらを基台10に搬送するために、搬送装置1を基台10に設置する。搬送装置1は、基台10に設置されるので、設置空間13の上方側に設置される。搬送装置1は、たとえばシーブ7、シーブ7の回転軸8、および回転駆動源9などの重量物を昇降路の底部から頂部付近へ搬送する装置である。したがって搬送装置1は、設置空間13の下方側から上方側へ重量物を搬送する。搬送装置1は、図1を参照して、搬送用巻上機17と、索条である搬送用ロープ20と、返し手段3とを含む。また基台10も搬送装置1の一部として機能する。
搬送用巻上機17は、搬送用回転軸18と搬送用駆動源19とを含んで構成される。搬送用回転軸18は、搬送用駆動源19の出力軸に同軸に連結される。搬送用駆動源19は、前述の回転駆動源9と同様の構成であって、前述の回転駆動源9に比べて定格出力を小さく小形であり、人力でも搬送が容易な重量を有する。搬送用巻上機17は、搬送用駆動源19および搬送用回転軸18が一体に構成され、搬送用ロープ20を巻上可能に構成される。搬送用巻上機17は、基台10を構成する第3基部16に着脱可能に設けられる。第3基部16は、基台10の下方側であって、重錘5を案内するガイドレール11とケージ4を案内するガイドレール11とを支持する。
返し手段3は、基台10を構成する第2基部15に設けられる。したがって返し手段3は、シーブ7と、シーブ7の回転軸8と、回転駆動源9が配置されるべき第1基部14より上方側に設けられる。搬送用ロープ20は、一端部が搬送用回転軸18に連結され、搬送用巻上機17の上方側に設けられる返し手段3に巻き掛けられ、中間部が被搬送物に設けられる吊り部分21に引っ掛けられ、他端部が第2基部15に連結される。図1では、被搬送物の一例として回転駆動源9の吊り部分21が搬送用ロープ6に引っ掛けられる。
したがって搬送用巻上機17に連結される搬送用ロープ20を巻き取ることによって、返し手段3を介して、搬送用ロープ20の中間部に引っ掛けられる被搬送物が設置空間12の上方側に搬送される。
図4は、返し手段3を構成する返しユニット22の一例を示す斜視図である。図5は、返しユニット22を示す正面図である。図6は、返しユニット22を示す平面図である。図7は、返しユニット22を示す側面図である。返し手段3は、搬送用ロープ20が巻き掛けられる3つの第1〜第3返し車23,24,25と、第2および第3返し車24,25を支持する支持台26と、支持台26に設けられ、前記支持台26の基台10に対する移動を補助する移動補助手段27とを含む。各返し車23,24,25は、搬送用ロープ20が巻き掛けられることによって、巻き掛けられる方向に沿って搬送用ロープ20を円滑に案内するように構成される。
第2基部15は、本実施の形態では、前後方向Xに延び、前後方向Xおよび上下方向Zに略直交する左右方向Yに間隔を開けて設けられる2つのビーム部材28と、2つのビーム部材28の両端部を前後方向Xにわたってそれぞれ連結する2つの連結部材29によって実現される。一方のビーム部材28が建物12の壁部12aに固定され、他方のビーム部材28は、2つの連結部材29を介して固定される。また他方のビーム部材28は、ケージ4を案内するガイドレール11に連結される。したがって第2基部15は、枠状に構成される。
第1返し車23は、搬送用巻上機17の直上付近であって、基台10の第2基部15に設けられる。第1返し車23は、前方の連結部材29に、左右方向に延びる回転軸線周りに回転可能に設けられる。第1返し車23は、搬送用巻上機17から上下方向Zに沿って延びる搬送用ロープ20を、上下方向Zに略直交する前後方向Xに延びるように案内する。
第2および第3返し車24,25は、支持台26に設けられる。返しユニット22は、第2および第3返し車24,25と、支持台26と、移動補助手段27を含んで構成される。返しユニット22は、第2基部15に配置される。返しユニット22は、第2基部15の2つのビーム部材28の上方の面部に当接して、左右方向Yに延びるように設けられる。
支持台26は、略平板状に構成され、2つのビーム部材28の左右方向Yの間隔よりも大きくなるように寸法が設定される。移動補助手段27は、支持台26に設けられ、本実施の形態では4つの車輪27によって実現される。各車輪27は、支持台26に対して左右方向Yに延びる回転軸線まわりに回転可能の支持台26に設けられる。各車輪27は、返しユニット22が第2基部15に配置された状態で各ビーム部材28の上方の面部に当接するように設けられる。各車輪27は、支持台26の4つの角部にそれぞれ設けられる。支持台26は、4つの車輪27を有するので、4つの車輪27によって4点で安定して支持される。また支持台26は、4つの車輪27を有するので前後方向Xに第2基部15に対して円滑に移動することができる。
支持台26の左右方向Yの中央部には、厚み方向に貫通し、少なくとも2本の搬送用ロープ20が前後方向Xに並んで挿通可能な貫通孔30が形成される。第2および第3返し車24,25は、支持台26の貫通孔30の臨む位置であって、搬送用ロープ20が巻き掛け可能な間隔を前後方向Xにあけて、互いに隣接して支持台26に設けられる。第2および第3返し車24,25は、支持台26の上方の面部に、左右方向に延びる回転軸線まわりにそれぞれ回転可能に設けられる。第2返し車24は、第1返し車23を介して後方に案内される搬送用ロープ20が巻き掛けられ、搬送用ロープ20が下方に延びるように案内する。第3返し車25は、第2返し車24によって下方に案内され、被搬送物の吊り部分21を介して吊り部分21から上方に案内される搬送用ロープ20が巻き掛けられ、第3返し車25から後方に搬送用ロープ20を案内する。したがって第2返し車24と、第3返し車25と外周面の間隔は、搬送用ロープ20の断面寸法に基いて選択され、少なくとも2本の搬送用ロープ20を巻き掛け可能な寸法に選択される。
また第2および第3返し車24,25には、巻き掛けられた搬送用ロープ20の脱落を防止する脱落防止部材31がそれぞれ設けられる。各脱落防止部材31は、第2および第3返し車24,25の搬送用ロープ20を前後方向Xと上下方向Zとに案内方向を切り換える部分、すなわち搬送用ロープ20が巻き掛けられ、搬送ロープ6が屈曲する部分の半径方向外方に臨んで設けられる。脱落防止部材31は、本実施の形態では、左右方向Yの延びる棒状の部材によって実現され、第2および第3返し車24,25を支持する支持部33分に設けられる。このような脱落防止部材31によって、第2および第3返し車24,25に巻き掛けられる搬送ロープ6の半径方向外方への変位が規制される。したがって被搬送物を搬送中などに、第2および第3返し車24,25から搬送用ロープ20が脱落することを脱落防止部材31によって防止することができる。
搬送用ロープ20は、第3返し車25から前後方向Xに延び、他端部が第2基部15の後方の連結部材29(図1参照)に連結される。したがって図1に示すように、搬送用ロープ20は、第1返し車23によって左右方向Yに延びる搬送用ロープ20を、第2返し車24によって下方に延びるように案内し、被搬送物に引っ掛けられて略U字状になり、被搬送物から上方に延び、第3返し車25によって後方の延びるように案内され、他端部が第2基部15に連結される。したがって搬送用巻上機17が搬送用ロープ20を巻き取ることによって、被搬送物と返しユニット22との間隔が小さくなる。返しユニット22は、第2基部15によって上下方向Zの位置は規定されているので、被搬送物が設置空間13の下方側から上方側に搬送される。
支持台26には、第2基部15に対して前後方向Xに沿って移動するように案内する案内手段32がさらに設けられる。案内手段32は、支持台26に設けられ、本実施の形態では4つガイドローラ32によって実現される。各ガイドローラ32は、上下方向Zに延びる回転軸線まわりに回転可能に支持台26の下方側の面部に設けられる。各ガイドローラ32は、返しユニット22が第2基部15に配置された状態で、各ビーム部材28の左右方向Y内方の面部に当接または近接するように設けられる。各ガイドローラ32は、支持台26の4つの角部に隣接する部分にそれぞれ設けられる。支持台26は、4つのガイドローラ32を有するので、前後方向Xに対して斜めに第2基部15に沿って移動しようとすると、少なくともいずれか1つのガイドローラ32が当接または近接するビーム部材28の左右方向Y内方の面部に当接し、左右方向Yへの移動を阻止する。換言すると、前後方向Xに対して斜めに第2基部15に沿って移動しようとすると、ガイドローラ32とビーム部材28によって、前後方向Xに移動するように支持台26が案内される。これによって支持台26が前後方向Xに対して斜めに移動することによって、車輪27が各ビーム部材28から脱輪して、第2基部15から落下することを確実に防止することができる。
次に、返しユニット22Aの他の例に関して説明する。図8は、返しユニット22Aの他の例を示す斜視図である。図9は、返しユニット22Aを示す正面図である。図8および図9に示す他の例の返しユニット22Aは、前述の図4〜図7の返しユニット22と類似しており、本例の返しユニット22Aの構成には前述の返しユニット22における対応する構成と同一の参照符号を付し、異なる構成についてだけ説明し、同様の構成については説明を省略する。本例の返しユニット22Aは、固定手段33をさらに含んで構成される。
固定手段33は、支持台26の第2基部15に対する移動を禁止および許容する。固定手段33は、4つの支持部33を含んで構成される。各支持部33は、略円柱状に形成される。また支持部33は、外ねじが刻設される。支持台26には、厚み方向に貫通し、内ねじが刻設される内ねじ孔が4つ形成される。各内ねじ孔は、支持台26の左右方向Y外方であって、返しユニット22が第2基部15に配置された状態で各ビーム部材28の上方の面部に臨む位置にそれぞれ形成される。
各支持部33は、この内ねじ孔にそれぞれ挿通される状態で支持台26に螺着され、螺進および螺退されることによって、図9(b)に示すように、各ビーム部材28の上方の面部に当接する移動禁止位置と、図9(a)に示すように、第2基部15から離間する移動許容位置とにわたって変位自在である。各支持部33を変位させて、移動禁止位置に配置されると、各支持部33の先端部33aが第2基部15に当接され、各車輪27が各ビーム部材28が離間する。したがって各先端部33aと第2基部15との摩擦抵抗によって移動が禁止される。また各支持部33を変位させて、移動許容位置に配置されると、先端部33aは第2基部15から離間する。したがって図9(a)に示すように、各車輪27が各ビーム部材28の上方の面部に当接するので、支持台26の第2基部15に対する移動が許容される。これによって支持部33は、各支持部33を移動禁止位置に配置することによって支持台26の移動を禁止し、支持部33を移動許容位置に配置することによって支持台26の移動を許容する。したがって支持台26の移動を禁止することができるので、搬送用巻上機17が回転駆動して、搬送用ロープ20が巻き掛けられる第2および第3返し車24,25に搬送用ロープ20からの負荷が作用した場合であっても、負荷に起因する振動などによって返しユニット22が不所望に第2基部15に対して変位するのを防ぐことができ、被搬送物を安定して搬送することができる。
次に、本実施の形態の搬送装置1を用いて搬送方法に関して説明する。図10は、搬送方法を説明するためのフローチャートである。昇降機2を建物12に設置する場合に、本フローが開始され、ステップa1に移る。ステップa1は、基台設置工程であって、設置空間にガイドレール11および基台10を設置し、ステップa2に移る。ステップa2は、駆動源設置工程であって、基台10に搬送用巻上機17を設置し、ステップa3に移る。このような搬送用巻上機17は、小形で軽量の物が選択され、人力によって基台10に搬送される。ステップa3では、返し手段3が基台10に配置され、ステップa4に移る。ステップa4は、巻き掛け工程であって、返しユニット22に、搬送用ロープ20を巻き掛け、ステップa5に移る。ステップa4では、具体的には、搬送用ロープ20の一端部を搬送用巻上機17の搬送用回転軸18に連結し、順次、第1返し車23、第2返し車24および第3返し車25に巻き掛け、他端部を第2基部15に連結する。ステップa5では、被搬送物の直上付近に返しユニット22の貫通孔30が配置されるように、返しユニット22の前後方向Xの位置を調整し、ステップa6に移る。ステップa6は、連結工程であって、回転駆動源9などの被搬送物の吊り部分21に搬送用ロープ20を挿通し、ステップa7に移る。したがってステップa6では、被搬送物と搬送用巻上機17とが連結される。ステップa7では、搬送用巻上機17によって搬送用ロープ20を巻上げ、本フローを終了する。
このように本フローによって、被搬送物を搬送用巻上機17によって設置空間13の上方へ搬送することができる。本実施の形態の搬送方法では、従来の技術のように基台10の上方側に被搬送物は搬送するためのチェーンブロックなどの駆動源を設置するための作業空間を形成する必要なく、基台10を設置する基台10設置工程によって形成された空間だけでよい。これによって昇降機2を設置するための空間を従来の技術に比べて小さくすることができるので、昇降機2の設置コストを低減することができる。
以上説明したように、本実施の形態の搬送装置1では、基台10は、昇降機2の設置空間13に設けられ、昇降機2を構成するシーブ7の回転軸8と、回転駆動源9とを支持する。したがって基台10は、昇降機2を建物12などの設置する目的で設けられる。この基台10に、搬送用巻上機17と返し手段3とが設けられる。搬送用巻上機17は、搬送用回転軸18を回転駆動することによって、被搬送物と搬送用回転軸18とを連結する搬送用ロープ20を巻き取ることができる。返し手段3は、搬送用回転軸18の上方側の基台10である第2基部15に設けられ、搬送用ロープ20を支持する。このような返し手段3は、搬送用ロープ20が巻き掛けられる第1〜第3返し車23,24,25を含む。搬送用ロープ20は、被搬送物と搬送用巻上機17とを連結するので、搬送用ロープ20が各返し車23〜25に巻き掛けられることによって、搬送用回転軸18を回転駆動することによって被搬送物を巻上げ方向および巻下し方向に昇降させることができる。このような返し手段3は、搬送用ロープ20を支持する手段であるので、基台10が設けられる空間内に配置することができる。したがって従来の技術のように、チェーンブロックなどの巻上機を、基台10の上方側に作業空間を形成して設置する必要がなく、基台10を設置するために必要な空間を確保すればよい。これによって昇降機2を設置するための空間を従来の技術に比べて小さくすることができるので、昇降機2の設置するコストを低減することができる。
また返しユニット22は、支持台26の基台10に対する移動を補助する移動補助手段27を含むので、返し手段3を基台10に対して円滑に移動させることができる。これによって返しユニット22を基台10の所望の位置に容易に配置することができる。返しユニット22が基台10の予め定める位置に固着するような構成であると、返しユニット22を繰り返し用いることができず、また返しユニット22を配置すべき位置が複数ある場合、複数の返しユニット22が必要であるが、本実施の形態のように4つの車輪27によって実現される移動補助手段27を備えるので、返しユニット22を好適な位置に適宜配置することができる。返しユニット22が配置される位置によって、被搬送物を搬送する位置を選択することができるので、利便性が向上する。
また移動補助手段27は、4つの車輪27によって実現されるので、返しユニット22が配置される各ビーム部材28は、上方側の面部が略水平(水平を含む)な平坦状な面部であればよく、特別な形状を有する必要がない。したがって返しユニット22を、従来の基台10に対しても容易に配置することができる。
また本発明の昇降機2は、被積載物を荷物などに限定するものではなく、乗用エレベータおよび住宅用エレベータに対しても本発明を好適に実施することができる。
本発明の実施の一形態の搬送装置1の概略的構成を拡大して示す斜視図である。 昇降機2の概略的構成を示す斜視図である。 図2に示す昇降機2の頂部付近の概略的構成を拡大して示す斜視図である。 返し手段3を構成する返しユニット22の一例を示す斜視図である。 返しユニット22を示す正面図である。 返しユニット22を示す平面図である。 返しユニット22を示す側面図である。 返しユニット22Aの他の例を示す斜視図である。 返しユニット22Aを示す正面図である。 搬送方法を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 搬送装置
2 昇降機
3 返し手段
4 ケージ
5 重錘
6 ロープ
7 シーブ
8 回転軸
9 回転駆動源
10 基台
11 ガイドレール
13 設置空間
17 搬送用巻上機
18 搬送用回転軸
19 搬送用駆動源
20 搬送用ロープ
21 返しユニット
23 第1返し車
24 第2返し車
25 第3返し車
26 支持台
27 移動補助手段
33 固定手段

Claims (3)

  1. 被搬送物の搬送装置であって、
    昇降機の設置空間に設けられ、積載物を収容するケージと重錘とを連結する本索条が巻き掛けられるシーブの回転軸、および前記シーブの回転軸を巻上げ方向と巻下し方向とに回転駆動する回転駆動源を支持する基台と、
    搬送用回転軸と、
    被搬送物と前記搬送用回転軸とを連結する索条と、
    前記基台に着脱可能に設けられ、前記搬送用回転軸を回転駆動する搬送用駆動源と、
    前記搬送用回転軸の上方側の基台に設けられ、前記索条を支持する返し手段とを含み、
    前記返し手段は、
    前記索条が巻き掛けられる返し車と、
    前記返し車を支持する支持台と、
    前記支持台に設けられ、前記支持台の基台に対する移動を補助する移動補助手段とを含むことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記返し手段は、基台に当接する移動禁止位置と、基台から離間する移動許容位置とにわたって変位自在である支持部を有し、支持部を移動禁止位置に配置することによって支持台の移動を禁止し、支持部を移動許容位置に配置することによって支持台の移動を許容する固定手段をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 被搬送物に索条を連結して、索条を牽引することによって被搬送物を搬送する搬送方法であって、
    昇降機の設置空間に、積載物を収容するケージと重錘とを連結する本索条が巻き掛けられるシーブの回転軸、および前記シーブの回転軸を巻上げ方向と巻下し方向とに回転駆動する回転駆動源を支持する基台を設置する基台設置工程と、
    前記基台に搬送用回転軸を回転駆動する搬送用駆動源を設置する駆動源設置工程と、
    前記搬送用回転軸と被搬送物とを索条によって連結する連結工程と、
    前記搬送用回転軸の上方側の基台に設けられる返し手段に、前記索条を巻き掛ける巻き掛け工程とを含むことを特徴とする搬送方法。
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