JP2008102894A - 携帯型認証装置及び情報処理装置を使用した認証システム。 - Google Patents

Abstract

【課題】情報処理装置に備わるジョイスティックに認証装置を組み合わせて、安価で丈夫な認証システムを構成する。
【解決手段】持ち運びが容易な携帯型情報処理装置において、ジョイスティック部に静電容量センサー、微小圧力センサー、赤外線センサー等を備える事で操作者が触れているかどうかを確認し、印刷されたバーコードまたはＱＲコードを読み取る。また、声紋認証、指紋認証等の生体認証装置を備えても良い。
【選択図】図１

Description

認証を必要とする情報処理において、操作者にとって丈夫で持ち運びが容易な認証装置と、情報処理装置を使用した認証システムに関する。

情報処理装置の入力装置の１つにジョイスティックがある。キーボード、マウス、ジョイパッド等と同様に汎用性に富み、技術的に確立されている。

銀行のキャッシュカード、金融系クレジットカード、医療機関での予約カード等、磁気カードやＩＣカードが多く使われている。磁気帯やＩＣに識別情報を保存してカードを携帯型認証キーとして、カード読み取り機を情報処理装置とのインターフェースに用いているのである。カードは財布や名刺入れと一緒に携帯するには都合が良く、安価に量産出来る利点がある。

パーソナルコンピュータ業界ではＵＳＢキーと称するＵＳＢインターフェースにメモリを備えた携帯可能な認証装置が販売されている。統一規格による開発が行われ、指紋認証装置を備えた製品も揃う画期的携帯型認証装置である。

磁気カードやＩＣカードは衣類のポケットや財布に保管すると折れ曲がり等の破損が心配であり、財布や定期券入れやカード入れを携帯しない人には必ずしも持ち運び易いとは言えない。

カード読み取り装置は精密機器であるが酷使される場合が多い。使用頻度の高い装置においてはゴミ詰まりや異物挿入が生じる。またカード導入部とカードの磨耗等により動作不良を起こす事も心配される。故障は少なく補修は容易な認証システムが望まれている。

磁気カードあるいはＩＣカードあるいはＵＳＢキーによる携帯型認証装置は操作者が情報処理装置から離れた事を瞬時に検知しないので、カードの置き忘れやＵＳＢキーの抜き忘れとそれに乗じた他者の割り込み操作を防ぐことが難しい。操作者が情報処理装置から離れた事を検知するセンサー等の増設と認証プロクラムの改良も考えられるが、操作手順の増加と設備費用の増加を招く恐れがある。

本発明にて提供する携帯型認証装置には識別情報を有する部分と情報処理装置と接続して操作可能なスティック部分があれば必要条件を満たすので、認証カードよりも容積及び長さにおいて小型化する事は可能である。ＩＣカードに使用されるＩＣも近年、小型化されているので、ＩＣにて識別認証をする場合もスティックの直径を十分小さく設計可能になっている。

本発明にて提供するジョイスティック入力装置は単純な構造であり、携帯型認証装置と情報処理装置のジョイスティック結合部の摩耗あるいは規格違いの物の接続が懸念されるが、精密なカード読み取り機へのゴミ詰まりや異物挿入あるいは摩耗に比べて故障は少ない事が想像される。本発明では情報処理装置のジョイスティック操作部の摩耗部品はカード読みとり機の場合と比べて交換が安価で容易であると思われる。

ジョイスティック部に静電容量センサー、微小圧力センサー、赤外線センサー等を備える事でスティック部に操作者が触れているかどうかの確認が出来るので、操作者の有無を瞬時に確認することが出来る。携帯型認証装置の置き忘れや他者の割り込み操作を未然に防ぐ事が出来る。スティック部から手が離れる度に認証確認を行うのは面倒であるが、高速な生体認証装置を併用すれば煩わしい再認証操作から解放されると考えられる。同時に安全性確保に努める事が出来る。

本発明は、携帯型認証装置とそれに対応する情報処理装置を組み合わせてジョイスティックを構成するので、キーボードあるいはマウス等の入力装置が無い場合や使い辛い環境や状況においても情報処理業務を遂行出来る。不特定多数の操作者が使用する環境ではジョイスティックの構造的強度を上げ、スティック未使用時の保護蓋の設置、更にジョイスティック部に悪戯防止の保護枠を設置すれば、キーボードよりも耐久性及び信頼性及び安全性が確保される。不特定多数の利用がある情報処理装置を使用する場合にも、操作者との接触部分は操作者が携行する携帯型認証装置だけに限定する事も可能なので、衛生面においても安全である。

本発明における携帯型認証装置は、情報処理装置と組み合わせてジョイスティック機能を持つ事と、少なくとも１以上の識別情報を保有する事を必要条件としているが、それ以外はスティック部の形状、色、素材は自由度が高く操作者の好みによって選択出来る。従って、カードサイズよりも小型でありながら丈夫で、個性豊かな携帯型認証装置が商品化可能となる。

日本では印鑑を認証に用いることが多いが、例えば印鑑を携帯型認証装置のスティック部として識別情報を保有すれば本発明の携帯型認証装置として使用できる。さらに、ボールペンや万年筆等の筆記具、キーホルダーや根付け等の携行品、サングラスの柄や髪留め等の携帯品を携帯型認証装置として使用出来るのである。

識別方法も多様化しており、認証方法も同様に多数開発されている。本発明にも多種多様な識別方法が採用できる。ジョイスティックの標準規格さえ取り決めて置けば、識別技術の向上に従って認証方法の技術革新を常に取り入れていける認証システムでもある。

作業者が携帯型認証装置のスティック部に触れている事を監視出来るので、警告等により携帯型認証装置の置き忘れを防ぐ事が出来る。更に、他者による成りすまし継続操作を防ぐ事も出来る。

安価で簡便な識別を前提とした認証システムであればスティック部にバーコードあるいはＱＲコードを印刷した携帯型認証装置をお勧めする。バーコード等はコピーも容易なので、情報処理装置側にも識別装置を設ける事が望ましい。

高度な識別と厳格な認証を要求される認証システムでは、識別情報は多い方が良いし、異なる認証方法を多数用いて認証回数を増やす方が良い。但し、予算と作業手順が多く掛かると作業者に敬遠されるので妥当な認証方法の選択も必要である。

紛失した場合の個人情報保護に備えて、携帯型認証装置の識別情報を少なくする方法もある。その場合、ジョイスティック操作中に暗証番号または暗礁記号による認証あるいは生体認証等の認証方法を増やす等の識別精度を上げる事が望ましい。

安価で簡便な識別を前提とした認証システムの実施例。バーコードを携帯型認証装置の側面に印刷して、ジョイスティック部とバーコード読み取り機を備える情報処理装置はスティック部の接続と同時にバーコードの識別情報を読み取り一次認証を行い、操作者のジョイスティックから暗証番号入力にて二次認証を行う。情報処理装置側に設置してあるジョイスティック部の静電容量検出装置にて、携帯型認証装置の置き忘れ、操作者不在を検出、音声と表示灯にて警告を発信する。携帯型認証装置は破損、紛失、盗難に対してもバーコード印刷だけなので消失した携帯型認証装置を失効した上で安価に再提供できる。

高度な識別と厳格な認証を要求される認証システムの実施例。携帯型認証装置にＵＳＢインターフェースをスティック部差込端子として備えて、スティック内部にブルートゥースインターフェースを内臓する。ブルートゥースインターフェースを備える情報処理装置に近づくと一次認証を行い、ジョイスティック操作部の保安状態を解くと同時にジョイスティック操作部を起動の上、ＵＳＢコネクタをインターフェースにて二次認証を行う。重要情報の処理操作前には生体認証を行い、操作者に重要情報を取り扱う事を認識させると同時に他者の成りすまし操作を防止する。

安価で簡便な識別を前提とした認証システムの実施例。 高度な識別と厳格な認証を要求される認証システムの実施例。 認証システムの運用例。 携帯型認証装置のスティック部デザイン例。 １ 携帯型認証装置スティック部 ２ ジョイスティック入力装置 ３ バーコード識別情報印刷部 ４ バーコード読み取り装置 ５ ＱＲコード識別情報印刷部 ６ 携帯型認証装置スティック部とジョイスティック接続部 ７ 内蔵ブルートゥースインターフェース部 ８ ＵＳＢインターフェース部

Claims (3)

1. 少なくとも１以上の識別情報を保有する携帯型認証装置を差し込む、ねじ込む、はめ込む、組み込む等の操作によりスティック部としてジョイスティック入力装置を構成した入出力装置及び、ジョイスティック操作者の識別と認証を行う情報処理装置を使用した認証システム。
2. 請求項１の携帯型認証装置と情報処理装置の一方あるいは両方に暗証番号または暗証記号入力装置、あるいは声紋認証、指紋認証、虹彩認証、静脈認証等の生体認証装置を備える事により、ジョイスティック操作者の提供する情報により識別及び認証を行う情報処理装置を使用した認証システム。
3. 請求項１あるいは請求項２において情報処理装置操作中にスティック部としての携帯型認証装置に操作者が触れていない場合、音あるいは光あるいは表示にて警告あるいは警報を出す、あるいは携帯型認証装置を外部に持ち出し不能とする、あるいは入力済み情報の抹消と認証操作を再要求する等の入出力操作を中断して携帯型認証装置と操作情報を保護する情報処理装置を使った認証システム。

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