JP2008096066A - 燃焼器 - Google Patents

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Abstract

【課題】より効果的に燃焼振動を低減することができる燃焼器を提供する。
【解決手段】空気と燃料とが内部で燃焼可能な燃焼領域を有する燃焼筒2と、円筒状に形成され燃焼筒2と同軸に設けられる内側流路11と該内側流路11に周方向に所定間隔をあけて複数設けられる内側スワラーベーン12とを有する内側スワラー9と、内側スワラー9の外側に円筒状に形成され燃焼筒2と同軸に設けられる外側流路13と該外側流路13に周方向に所定間隔をあけて複数設けられる外側スワラーベーン14とを有する外側スワラー10と、内側流路11又は外側流路13における燃焼領域への出口端部において周方向に対して非対称な位置に複数設けられると共に燃焼筒2内の火炎形状を径方向に対してアンバランスにする火炎アンバランス手段30とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃焼器に関し、特に、高圧力比のガスタービンに適用して好適な燃焼器に関するものである。
ガスタービンは、圧縮機と燃焼器とタービンにより構成されており、空気取入口から取り込まれた空気が圧縮機によって圧縮されることで高温・高圧の圧縮空気となり、燃焼器にて、この圧縮空気に対して燃料を供給して燃焼させ、高温・高圧の燃焼ガスがタービンを駆動し、このタービンにロータを介して連結された発電機を駆動する。この場合、タービンは、車室内に複数の静翼及び動翼が交互に配設されて構成されており、燃焼ガスがこの複数の静翼及び動翼に供給され、この燃焼ガスより動翼を駆動することで発電機の連結される出力軸を回転駆動している。そして、タービンを駆動した燃焼ガスは、排気車室のディフューザにより動圧が静圧に変換されてから大気に放出される。
ここで、このような従来のガスタービン用の燃焼器では、燃焼の際、ある条件によっては、燃焼器の燃焼筒の断面方向について、非常に高い周波数の燃焼振動が発生することがある。そして、この燃焼筒内の振動モードは、非常に複雑なものであり燃焼条件によって異なる。
このような燃焼振動の低減に関する技術として、例えば、特許文献1に記載された低NOx燃焼器では、ダクト内に配置され空気に旋回を与えるスワラーと燃料を旋回空気中に噴射する複数の燃料インジェクタとを有するプレミキサと、複数のプレミキサが連接される燃焼室を備え、燃料インジェクタを燃焼室から異なる軸線方向距離で軸線方向に多段階に設けることで、燃焼火炎の動的圧力振幅を低減し、燃焼器不安定性を軽減している。
特開平10−318541号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている低NOx燃焼器では、燃焼器の軸方向モードの低減ということに主眼をおいており、例えば、図8に示すような燃焼筒の断面内での圧力変動モード(図中、外周が燃焼筒の壁面、直径線が節、+−のマークが位相関係を示す。)の振動を低減できる可能性は未知数であり、このため、さらなる効果的な燃焼振動の抑制が望まれていた。
そこで本発明は、より効果的に燃焼振動を低減することができる燃焼器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による燃焼器は、空気と燃料とが内部で燃焼可能な燃焼領域を有する燃焼筒と、円筒状に形成され前記燃焼筒と同軸に設けられる内側流路と、該内側流路に周方向に所定間隔をあけて複数設けられる内側スワラーベーンとを有する内側スワラーと、前記内側スワラーの外側に円筒状に形成され前記燃焼筒と同軸に設けられる外側流路と、該外側流路に周方向に所定間隔をあけて複数設けられる外側スワラーベーンとを有する外側スワラーと、前記内側流路又は前記外側流路における前記燃焼領域への出口端部において周方向に対して非対称な位置に複数設けられると共に前記燃焼筒内の火炎形状を径方向に対してアンバランスにする火炎アンバランス手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明による燃焼器では、基端が前記出口端部に固定され先端が前記内側流路又は前記外側流路の中心側に突出する円環状の保炎ツバを備え、前記火炎アンバランス手段は、前記保炎ツバに設けられる切り欠きにより形成されることを特徴とする。
請求項3に係る発明による燃焼器では、前記火炎アンバランス手段は、前記内側流路又は前記外側流路の壁面に突出して設けられる中間保炎部により形成されることを特徴とする。
請求項4に係る発明による燃焼器では、前記火炎アンバランス手段は、前記内側流路及び前記外側流路に1個ずつ設けられ、周方向に120度離間する位置に設定されることを特徴とする。
請求項5に係る発明による燃焼器では、前記火炎アンバランス手段は、前記内側流路又は前記外側流路に奇数個設けられることを特徴とする。
請求項6に係る発明による燃焼器では、前記内側スワラーベーン又は前記外側スワラーベーンの少なくともいずれか一方における前記空気の流動方向に対する上流側端部に該流動方向に沿って設けられる流路板を備えることを特徴とする。
請求項7に係る発明による燃焼器では、前記内側スワラーベーン又は前記外側スワラーベーンにおける前記空気の流動方向に対する上流側端部に該流動方向に沿って複数設けられ、該流動方向に対する長さが不等長である流路板を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項8に係る発明による燃焼器は、空気と燃料とが内部で燃焼可能な燃焼領域を有する燃焼筒と、円筒状に形成され前記燃焼筒と同軸に設けられる内側流路と、該内側流路に周方向に所定間隔をあけて複数設けられる内側スワラーベーンとを有する内側スワラーと、前記内側スワラーの外側に円筒状に形成され前記燃焼筒と同軸に設けられる外側流路と、該外側流路に周方向に所定間隔をあけて複数設けられる外側スワラーベーンとを有する外側スワラーと、前記内側スワラーベーン又は前記外側スワラーベーンの少なくともいずれか一方における前記空気の流動方向に対する上流側端部に該流動方向に沿って設けられる流路板とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項9に係る発明による燃焼器は、前記流路板は、複数設けられ前記空気の流動方向に対する長さが不等長であることを特徴とする。
請求項1の発明の燃焼器によれば、内側流路又は外側流路の燃焼領域への出口端部において燃焼筒内の火炎形状を径方向に対してアンバランスにする火炎アンバランス手段を設けたことから、この火炎アンバランス手段において、火炎形状が径方向に対してアンバランスになり、火炎アンバランス手段が設けられている部分の流路内気柱の固有振動数が変化し、この周方向に対して固有振動数が異なる流路の存在が減衰作用としてはたらき、燃焼筒の高周波数の断面内振動モードの発生が抑制される。また、火炎アンバランス手段において、火炎が周方向に対して固定され、火炎の回転が防止されるので、火炎の回転に起因した回転振動モードの発生を抑制することができる。さらに、火炎アンバランス手段が周方向に対して非対称な位置に設けられることで、燃焼筒内における火炎形状の周方向対称性が崩れるので、断面内振動モードの発生自体を抑制することができる。この結果、より効果的に燃焼振動を低減することができる。
請求項2の発明の燃焼器によれば、火炎アンバランス手段を保炎ツバの切り欠きにより形成することから、火炎アンバランス手段ではこの切り欠きの部分において火炎の保炎性が低下するので、この火炎アンバランス手段において、燃焼筒内の火炎形状を径方向に対してアンバランスにすることができる。
請求項3の発明の燃焼器によれば、火炎アンバランス手段を中間保炎部により形成したことから、火炎アンバランス手段ではこの中間保炎部において火炎の保炎性が向上するので、この火炎アンバランス手段において、燃焼筒内の火炎形状を径方向に対してアンバランスにすることができる。
請求項4の発明の燃焼器によれば、火炎アンバランス手段を内側流路及び外側流路に1個ずつ設け、この2つの火炎アンバランス手段が周方向に120度離間する位置に設定されることから、火炎形状の周方向対称性を崩す効果をより一層高めることができる。
請求項5の発明の燃焼器によれば、火炎アンバランス手段を内側流路又は外側流路に奇数個設けることから、奇数個の火炎アンバランス手段により火炎形状の周方向対称性を効果的に崩すことができる。
請求項6の発明の燃焼器によれば、内側スワラーベーン又は外側スワラーベーンの少なくともいずれか一方における空気の流動方向に対する上流側端部に該流動方向に沿って設けられる流路板を備えることから、内側流路と外側流路との関係において固有振動数が異なる流路の存在が減衰作用としてはたらき、燃焼筒の高周波数の断面内振動モードの発生が抑制される。この結果、より効果的に燃焼振動を低減することができる。
請求項7の発明の燃焼器によれば、内側スワラーベーン又は外側スワラーベーンにおける空気の流動方向に対する上流側端部に該流動方向に沿って複数設けられ、該流動方向に対する長さが不等長である流路板を備えることから、周方向に対して固有振動数が異なる流路の存在が減衰作用としてはたらき、燃焼筒の高周波数の断面内振動モードの発生が抑制される。また、長さが異なる流路のバリエーションが増えることで、音響的な減衰効果が大きくすることができる。この結果、より効果的に燃焼振動を低減することができる。
請求項8の発明の燃焼器によれば、内側スワラーベーン又は外側スワラーベーンの少なくともいずれか一方における空気の流動方向に対する上流側端部に該流動方向に沿って設けられる流路板を備えることから、内側流路と外側流路との関係において固有振動数が異なる流路の存在が減衰作用としてはたらき、燃焼筒の高周波数の断面内振動モードの発生が抑制される。この結果、より効果的に燃焼振動を低減することができる。
請求項9の発明の燃焼器によれば、内側スワラーベーン又は外側スワラーベーンにおける空気の流動方向に対する上流側端部に該流動方向に沿って複数設けられ、該流動方向に対する長さが不等長である流路板を備えることから、周方向に対して固有振動数が異なる流路の存在が減衰作用としてはたらき、燃焼筒の高周波数の断面内振動モードの発生が抑制される。また、長さが異なる流路のバリエーションが増えることで、音響的な減衰効果が大きくすることができる。この結果、より効果的に燃焼振動を低減することができる。
以下に、本発明に係る燃焼器の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明の実施例1に係る燃焼器の概略構成を示す模式的断面図(図2に示すX−X断面)、図2は、本発明の実施例1に係る燃焼器を示す正面図、図3は、本発明の実施例1に係る燃焼器が適用されるガスタービンの概略構成図である。
図3に示すように、本発明に係る燃焼器1を備える実施例1のガスタービン50は、タービン52の周方向に複数の燃焼器1が配置され、該複数の燃焼器1で圧縮空気に燃料を供給して燃焼し、発生した燃焼ガスをタービンの静翼61及び動翼62に供給することで回転動力を得るものである。
ガスタービン50は、圧縮機51と燃焼器1とタービン52と排気室53により構成され、このタービン52にロータ(タービン軸)54を介して図示しない発電機が連結されている。この圧縮機51は、空気を取り込む空気取入口55を有し、圧縮機車室56内に複数の静翼57と動翼58が交互に配設されてなり、その外側に抽気マニホールド59が設けられている。燃焼器1は、圧縮機51で圧縮された圧縮空気に対して燃料を供給し、バーナで点火することで燃焼可能となっている。タービン52は、タービン車室60内に複数の静翼61と動翼62が交互に配設されている。排気室53は、タービン52に連続する排気ディフューザ63を有している。また、圧縮機51、燃焼器1、タービン52、排気室53の中心部を貫通するようにロータ54が位置しており、圧縮機51側の端部が軸受部64により回転自在に支持される一方、排気室53側の端部が軸受部65により回転自在に支持されている。そして、このロータ54に複数のディスクプレートが固定され、各動翼58、62が連結されると共に、圧縮機51側の端部に図示しない発電機の駆動軸が連結されている。
従って、圧縮機51の空気取入口55から取り込まれた空気が、複数の静翼57と動翼58を通過して圧縮されることで高温・高圧の圧縮空気となり、燃焼器1にて、この圧縮空気に対して所定の燃料が供給されることで燃焼する。そして、この燃焼器1で生成された作動流体である高温・高圧の燃焼ガスが、タービン52を構成する複数の静翼61と動翼62を通過することでロータ54を駆動回転し、このロータ54に連結された発電機を駆動する一方、排気ガスは排気室53の排気ディフューザ63で動圧が静圧に変換されてから大気に放出される。
上述した燃焼器1は、さらに具体的には、圧縮機51の出口部後方であってタービン52の入口部前方に配置される。また、この燃焼器1は、タービン52の周方向、すなわち、環状に組み立てられる複数の静翼61の周方向に沿って環状に複数配置される。
各燃焼器1は、図1に示すように、燃焼用空気と燃料とが燃焼可能な燃焼領域を有する燃焼筒2と、燃焼筒2に接続される内筒としてのスワラー支持筒3と、スワラー支持筒3の内側に設けられる二重スワラー4とを有する。
燃焼筒2は、円筒状に形成され、内側に燃焼用空気と燃料とが燃焼可能な燃焼領域が形成される。そして、燃焼筒2は、一端部がタービン52の第1段目の静翼61(図3参照)に接続される。スワラー支持筒3は、円筒状に形成され、燃焼筒2と同軸に設けられる。スワラー支持筒3は、接続リング5を介して一端部が燃焼筒2の他端部に接続される。スワラー支持筒3の他端部側には、一端面が閉鎖された円筒状のトップハット6がスワラー支持筒3に対して軸方向に間隔をあけて設けられている。トップハット6は、圧縮機51の圧縮機車室56(図3参照)に固定されると共に燃焼筒2及びスワラー支持筒3との間に燃焼用空気流路7を画成する。そして、スワラー支持筒3は、このトップハット6に複数のサポート部材8を介して支持されている。
二重スワラー4は、このスワラー支持筒3の内部に設けられる。二重スワラー4は、内側スワラー9と、この内側スワラー9の外側に設けられる外側スワラー10を有している。そして、この内側スワラー9は、燃焼用空気が通過可能な円筒状に形成される内側流路11と、この内側流路11に設けられる複数の内側スワラーベーン12を有し、外側スワラー10は、燃焼用空気が通過可能な円筒状に形成される外側流路13と、この外側流路13に設けられる複数の外側スワラーベーン14を有する。
具体的には、内側流路11及び外側流路13は、このスワラー支持筒3と同軸に設けられる円筒状の内側基盤15と、スワラー支持筒3と内側基盤15との間このスワラー支持筒3と同軸に設けられる円筒状の中間基盤16により形成される。すなわち、スワラー支持筒3、内側基盤15及び中間基盤16は、燃焼筒2の空気の流動方向上流側にこの燃焼筒2と同軸に設けられる。スワラー支持筒3、内側基盤15及び中間基盤16は、それぞれ径方向に対して所定の間隔をあけて配置される。
内側基盤15は、円筒状に形成され基端部がトップハット6の内面に固定される一方、先端部15aが閉鎖されている。この内側基盤15の外周面には周方向に所定の間隔をあけて複数の内側スワラーベーン12が設けられる。そして、中間基盤16は、この複数の内側スワラーベーン12を介して内側基盤15に連結されている。これにより、内側流路11は、内側基盤15と中間基盤16とによりスワラー支持筒3と同軸、すなわち、燃焼筒2と同軸な円筒状の流路として画成される。そして、内側流路11は、一端部が入口端部11aとして上述の燃焼用空気流路7に連通すると共に他端部が出口端部11bとして上述の燃焼筒2の内部に連通することで、圧縮機51で圧縮された燃焼用空気が入口端部11aから出口端部11b方向に通過可能である。複数の内側スワラーベーン12は、この内側流路11の周方向に対して所定間隔をあけて配置されることになる。また、複数の内側スワラーベーン12は、隣接する内側スワラーベーン12との間に内側部分流路11cを各々画成する。
また、中間基盤16の外周面には周方向に所定の間隔をあけて複数の外側スワラーベーン14が設けられる。そして、中間基盤16は、この複数の外側スワラーベーン14を介して上述のスワラー支持筒3に連結されている。これにより、外側流路13は、中間基盤16とスワラー支持筒3によりこのスワラー支持筒3と同軸、すなわち、燃焼筒2と同軸な円筒状の流路として画成される。そして、外側流路13は、一端部が入口端部13aとして上述の燃焼用空気流路7に連通すると共に他端部が出口端部13bとして上述の燃焼筒2の内部に連通することで、圧縮機51で圧縮された燃焼用空気が入口端部13aから出口端部13b方向に通過可能である。複数の外側スワラーベーン14は、この外側流路13の周方向に対して所定間隔をあけて配置されることになる。また、複数の外側スワラーベーン14は、隣接する外側スワラーベーン14との間に外側部分流路13cを各々画成する。
また、中間基盤16は、一端部が開放されると共に他端部に円環状の先端部16aが形成され、この先端部16aが内側基盤15の先端部15aと軸方向に対して面一となるように配置されている。さらに、スワラー支持筒3は、上述したように一端部が開放されると共に他端部に円環状の先端部3aが形成され、この先端部3aも内側基盤15の先端部15aと軸方向に対して面一となるように配置されている。つまり、スワラー支持筒3の先端部3a、内側基盤15の先端部15a、中間基盤16の先端部16a、内側流路11の出口端部11b及び外側流路13の出口端部13bは、燃焼筒2の軸方向に対してすべて面一となり、燃焼筒2の軸線を基準として径方向に対してほぼ対称な形状になっている。
複数の内側スワラーベーン12及び外側スワラーベーン14は、それぞれ内側流路11、外側流路13内の空気の流動方向(燃焼筒2の軸線方向)に沿うように延設される。さらに、複数の内側スワラーベーン12及び外側スワラーベーン14は、それぞれ内側流路11、外側流路13を通過する燃焼用空気を旋回させて旋回気流を形成可能である。
すなわち、燃焼用空気流路7を流動してきた燃焼用空気は、トップハット6の内面に衝突して折り返し、入口端部11a及び入口端部13aを介して内側流路11及び外側流路13に分かれて導入されこの内側流路11及び外側流路13を通過し、内側スワラーベーン12及び外側スワラーベーン14により旋回されて、出口端部11b及び出口端部13bから旋回気流として各々吹き出される。
この複数の内側スワラーベーン12及び外側スワラーベーン14には、各々その側面に燃料噴射口17が複数形成されている。燃料噴射口17は、外側スワラーベーン14よりも内側スワラーベーン12の方が多く形成されている。本図では、1つの内側スワラーベーン12には、両側面に3つずつ燃料噴射口17が形成するのに対して、外側スワラーベーン14には両側面に2つずつとしている。各燃料噴射口17は、内側基盤15や中間基盤16の壁面内などを通過する燃料供給系統に接続される。
そして、各燃料噴射口17には、この燃料供給系統を介して燃料が供給され、この供給された燃料は、この燃料噴射口17から内側流路11、外側流路13を通過する燃焼用空気に向けて噴射される。このとき、燃料噴射口17から噴射される燃料は、この燃料噴射口17が内側スワラーベーン12、外側スワラーベーン14の側面に形成されていることから、内側流路11、外側流路13を通過する燃焼用空気と交差する方向に噴射される。これにより、燃料及び燃焼用空気が出口端部11b及び出口端部13bから吹き出すまでの間に、この燃料と燃焼用空気との予混合が促進され、均一な予混合気となり旋回気流として吹き出されるため、燃焼筒2内で安定して燃焼することができ、NOxの発生を抑制することができる。
また、燃料噴射口17の個数が内側スワラーベーン12の方が多くなっていることから、内側流路11を通過する燃焼用空気に対する燃料噴射量の方が外側流路13を通過する燃焼用空気に対する燃料噴射量よりも多くなっている。本実施例では、内側流路11を通過する燃焼用空気と燃料との予混合気が燃料過濃状態(リッチ状態)、外側流路13を通過する燃焼用空気と燃料との予混合気が燃料希釈状態(リーン状態)となるようにしている。これにより、燃焼筒2内の内側スワラー9側のリッチ状態の予混合気が燃焼した際の火炎は酸素が不足していることから、火炎面温度の低下を図ることができ、この結果、内側スワラー9側でのNOxの発生を低減することができる。また、燃焼筒2内の外側スワラー10側のリーン状態の予混合気が燃焼した際の火炎は燃料が少なく燃料ガス温度が低いため、NOxの発生が少ない。このように、この燃焼器1ではリーン領域とリッチ領域で燃焼を行うため、全体として、NOxの発生を低減することができる。
なお、本実施例の燃焼器1は、燃焼筒2の周方向に沿う複数個所(本実施例では3つ、図1参照)に円筒状のスクープ19を設けている。このスクープ19は、燃焼筒2の内部空間と燃焼用空気流路7とを連通している。これにより、燃焼用空気流路7内の比較的低温な燃焼用空気が各スクープ19を介して燃焼筒2内の軸線方向に向けて供給される。このため、リッチ燃焼している比較的高温な領域の温度がこの低温な燃焼用空気により一気に温度低下し、NOxの生成を抑制することができ、さらに、リッチ状態の予混合気が燃焼した後に残留する未燃燃料を再燃焼することができる。また、スワラー支持筒3の先端部3aの下流側には渦防止リング18がこのスワラー支持筒3と連続的に設けられている。渦防止リング18は、下流側に向かって内径が大きくなるような曲面状の傾斜面を有しており、これにより火炎のよどみや渦巻きを防止している。
ところで、通常、このような燃焼器では、燃焼の際、ある条件によっては、燃焼器の燃焼筒の断面方向について、例えば、図8に示すような圧力変動モード(外周が燃焼筒の壁面、直径線が節、+−のマークが位相関係を示す。)の非常に高い周波数の燃焼振動が発生するおそれがあり、これにより、装置が損傷してしまうおそれがある。
そこで、本実施例の燃焼器1では、図1又は図2に示すように、燃焼筒2内の火炎形状を径方向に対してアンバランスにする火炎アンバランス手段として内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33を適切な位置に設けることでより効果的な燃焼振動の低減を図っている。
具体的には、燃焼器1は、内側流路11の出口端部11bに沿って設けられる円環状の内保炎ツバ31と、外側流路13の出口端部13bに沿って設けられる円環状の外保炎ツバ34を備える。内保炎ツバ31は、内側流路11の燃焼領域への出口端部11bにて、基端が内側基盤15の先端部15aに固定されると共に先端が内側流路11の中心側に突出する。外保炎ツバ34は、外側流路13の燃焼領域への出口端部13bにて、基端が中間基盤16の先端部16aに固定されると共に先端が外側流路13の中心側に突出する。この内保炎ツバ31、外保炎ツバ34は、それぞれ内側流路11、外側流路13に突出することで、この部分に小さな火炎の渦をつくり低流速域を形成する。この結果、火炎形状に対応する既燃ガス領域A(図1参照)を内保炎ツバ31、外保炎ツバ34の位置まで保持することができ、火炎の保炎性を向上することができる。なおここで、内保炎ツバ31、外保炎ツバ34の先端が内側流路11、外側流路13の中心側に突出するというのは、要するに、内側流路11、外側流路13から各々吹き出される旋回気流に向かって突出するということである。
そして、上記の内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33は、この内保炎ツバ31、外保炎ツバ34にそれぞれ切り欠き32、35を1つずつ形成することで、内側流路11側と外側流路13側に1つずつ設けられる。すなわち、この内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33では、内保炎ツバ31、外保炎ツバ34に切り欠き32、35を設けることで、この切り欠き32、35の部分において火炎の保炎性が低下することから、既燃ガス領域A(図1参照)が下流側に後退し、予混合気領域B(図1参照)が延びた状態になる。すると、内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33において、燃焼筒2内の火炎形状が径方向に対してアンバランスになる。
このように、内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33において、火炎形状が径方向に対してアンバランスになると、この部分での火炎面の軸方向の長さが変化し、燃料噴射口17から火炎面までの長さが変化する。この結果、内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33が設けられている内側部分流路11c、外側部分流路13c内の気柱の固有振動数が変化し、このため、周方向に対して固有振動数が異なる内側部分流路11c、外側部分流路13cの存在が減衰作用としてはたらき、燃焼筒2の高周波数の断面内振動モードの発生が抑制される。したがって、燃焼振動を低く抑えることができる。
また、内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33において、火炎が周方向に対して固定されることから火炎の回転が防止され、例えば、図8のTYPE1やTYPE2で示したような断面内振動モードにおいて、「+」と「−」が反転することで生じる火炎の回転に起因した回転振動モードの発生を抑制することができる。
ここで、内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33は、周方向に対して非対称な位置に設けられる。周方向に対して非対称な位置とは、燃焼筒2の断面が偶数個に均等分割されるようなTYPE1やTYPE2の振動モード(図8参照)における直径線(位相が反転する節)が引けないような位置であり、ここでは、内火炎アンバランス部30と外火炎アンバランス部33とが周方向に重ならず、スワラー支持筒3の軸線上の径方向中心に対して点対称とならない位置に設定している。さらに具体的には、本実施例のように、内火炎アンバランス部30と外火炎アンバランス部33との合計が偶数個である場合、切り欠き32の中心と切り欠き35の中心とが径方向中心に対してなす角度θが次式(1)を満たすような位置であり、さらに言えば、本実施例のように内火炎アンバランス部30と外火炎アンバランス部33との合計が2個である場合には、θ=120度とするのが最も好ましい。すなわち、本実施例では、内火炎アンバランス部30の切り欠き32と外火炎アンバランス部33の切り欠き35とは周方向に120度離間する位置に設定される。

θ=360/2n−1 (n=2、3・・・) ・・・(1)
上記のように内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33が周方向に対して非対称な位置に設けられることで、燃焼筒2内における火炎形状の周方向対称性が崩れることから、燃焼筒2の断面が偶数個に均等分割されるようなTYPE1やTYPE2の振動モード(図8参照)の「+」「−」の関係が崩され、このタイプの振動モードの発生自体が抑制される。さらに、内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33が角度θ=120度にとなるような位置に設定されることで、火炎形状の周方向対称性を崩す効果がより一層高まる。なお、切り欠き32、35を設ける部分の比率は、円環状の出口端部11b、13bの12分の1周から4分の1周の間とするのが好ましい。
以上で説明した本発明の実施例1に係る燃焼器1によれば、燃焼用空気と燃料とが内部で燃焼可能な燃焼領域を有する燃焼筒2と、円筒状に形成され燃焼筒2と同軸に設けられる内側流路11と、この内側流路11に周方向に所定間隔をあけて複数設けられる内側スワラーベーン12とを有する内側スワラー9と、内側スワラー9の外側に円筒状に形成され燃焼筒2と同軸に設けられる外側流路13と、この外側流路13に周方向に所定間隔をあけて複数設けられる外側スワラーベーン14とを有する外側スワラー10と、内側流路11及び外側流路13における燃焼領域への出口端部11b、13bにおいて周方向に対して非対称な位置に複数設けられると共に燃焼筒2内の火炎形状を径方向に対してアンバランスにする内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33とを備える。
したがって、内側流路11及び外側流路13の出口端部11b、13bにおいて燃焼筒2内の火炎形状を径方向に対してアンバランスにする内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33を設けたことから、この内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33において、火炎形状が径方向に対してアンバランスになり、内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33が設けられている内側部分流路11c、外側部分流路13c内の気柱の固有振動数が変化する。これにより、周方向に対して固有振動数が異なる内側部分流路11c、外側部分流路13cの存在が減衰作用としてはたらき、燃焼筒2の高周波数の断面内振動モードの発生が抑制される。また、内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33において、火炎が周方向に対して固定され、火炎の回転が防止されるので、火炎の回転に起因した回転振動モードの発生を抑制することができる。さらに、内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33が周方向に対して非対称な位置に設けられることで、燃焼筒2内における火炎形状の周方向対称性が崩れるので、燃焼筒2の断面が偶数個に均等分割されるようなTYPE1やTYPE2の振動モード(図8参照)の「+」「−」の関係が崩され、このタイプの振動モードの発生自体を抑制することができる。この結果、より効果的に燃焼振動を低減することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例1に係る燃焼器1によれば、基端が出口端部11b、13bに固定され先端が内側流路11、外側流路13の中心側に突出する円環状の内保炎ツバ31及び外保炎ツバ34を備え、内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33は、内保炎ツバ31、外保炎ツバ34に設けられる切り欠き32、35により形成される。したがって、この内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33では、内保炎ツバ31、外保炎ツバ34に切り欠き32、35を設けることで、この切り欠き32、35の部分において火炎の保炎性が低下するので、内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33において、燃焼筒2内の火炎形状を径方向に対してアンバランスにすることができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例1に係る燃焼器1によれば、内火炎アンバランス部30は内側流路11に1つ設けられ、外火炎アンバランス部33は外側流路13に1つ設けられ、この内火炎アンバランス部30と外火炎アンバランス部33とが径方向中心に対してなす角度θが120度に設定、すなわち、周方向に120度離間する位置に設定される。したがって、内火炎アンバランス部30及び外火炎アンバランス部33が角度θ=120度にとなるような位置に設定されることで、火炎形状の周方向対称性を崩す効果をより一層高めることができる。
図4は、本発明の実施例2に係る燃焼器の概略構成を示す模式的断面図、図5は、本発明の実施例2に係る燃焼器を示す正面図である。実施例2に係る燃焼器201は、実施例1に係る燃焼器1と略同様の構成であるが、火炎アンバランス手段の形状と位置が実施例1に係る燃焼器1とは異なる。その他、実施例1と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
本実施例の燃焼器201では、図4、図5に示すように、3つの火炎アンバランス手段として第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238が設けられる。本実施例では、第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238は、3つすべてが内側流路11に設けられる。そして、第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238は、内側流路11の壁面、ここでは中間基盤16の内周面に内側流路11側に突出して設けられる中間保炎部236a、237a、238aにより形成される。
そして、上記の第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238では、この中間保炎部236a、237a、238aにより火炎の保炎性が向上することから、この第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238において、既燃ガス領域A(図4参照)が中間保炎部236a、237a、238a側に広がり、予混合気領域B(図4参照)が小さくなる。すると、第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238において、燃焼筒2内の火炎形状が径方向に対してアンバランスになる。
このように、第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238において、火炎形状が径方向に対してアンバランスになると、この第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238が設けられている内側部分流路11c、外側部分流路13c内の気柱の固有振動数が変化し、このため、周方向に対して固有振動数が異なる内側部分流路11c、外側部分流路13cの存在が減衰作用としてはたらき、燃焼筒2の高周波数の断面内振動モードの発生が抑制される。また、第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238において、火炎が周方向に対して固定されることから火炎の回転が防止され、火炎の回転に起因した回転振動モードの発生を抑制することができる。
ここで、第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238は、周方向に対して非対称な位置に設けられる。周方向に対して非対称な位置とは、燃焼筒2の断面が偶数個に均等分割されるようなTYPE1やTYPE2の振動モード(図8参照)における直径線(位相が反転する節)が引けないような位置であり、ここでは、第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238とが周方向に重ならず、スワラー支持筒3の軸線上の径方向中心に対して点対称とならない位置に設定している。さらに具体的には、本実施例のように、本発明の火炎アンバランス手段を内側流路11に奇数個、すなわち、第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238の3つ設けることで周方向に対して非対称な位置に設けられることになる。本実施例では、中間保炎部236aの中心と中間保炎部237aの中心とが径方向中心に対してなす角度、中間保炎部237aの中心と中間保炎部238aの中心とが径方向中心に対してなす角度、中間保炎部238aの中心と中間保炎部236aの中心とが径方向中心に対してなす角度は120度となっている。
上記のように第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238が合わせて奇数個形成され、周方向に対して非対称な位置に設けられることで、燃焼筒2内における火炎形状の周方向対称性が崩れることから、燃焼筒2の断面が偶数個に均等分割されるようなTYPE1やTYPE2の振動モード(図8参照)の「+」「−」の関係が崩され、このタイプの振動モードの発生自体が抑制される。
以上で説明した本発明の実施例2に係る燃焼器201によれば、内側流路11の空気の出口端部11bにおいて周方向に対して非対称な位置に複数設けられると共に燃焼筒2内の火炎形状を径方向に対してアンバランスにする第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238とを備える。したがって、この第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238において、火炎形状が径方向に対してアンバランスになり、第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238が設けられている内側部分流路11c内の気柱の固有振動数が変化する。これにより、周方向に対して固有振動数が異なる内側部分流路11cの存在が減衰作用としてはたらき、燃焼筒2の高周波数の断面内振動モードの発生が抑制される。また、第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238において、火炎が周方向に対して固定され、火炎の回転が防止されるので、火炎の回転に起因した回転振動モードの発生を抑制することができる。さらに、第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238が周方向に対して非対称な位置に設けられることで、燃焼筒2内における火炎形状の周方向対称性が崩れるので、燃焼筒2の断面が偶数個に均等分割されるようなTYPE1やTYPE2の振動モード(図8参照)の「+」「−」の関係が崩され、このタイプの振動モードの発生自体を抑制することができる。この結果、より効果的に燃焼振動を低減することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例2に係る燃焼器201によれば、第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238は、内側流路11の壁面に突出して設けられる中間保炎部236a、237a、238aにより形成される。したがって、この第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238では、内側流路11の壁面に中間保炎部236a、237a、238aを設けることで、この中間保炎部236a、237a、238aにおいて火炎の保炎性が向上するので、第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238において、燃焼筒2内の火炎形状を径方向に対してアンバランスにすることができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例2に係る燃焼器201によれば、内側流路11に奇数個(3個)の第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238が設けられる。したがって、3個の第1火炎アンバランス部236、第2火炎アンバランス部237及び第3火炎アンバランス部238によって、火炎形状の周方向対称性を効果的に崩すことができる。
図6は、本発明の実施例3に係る燃焼器の内側部分流路を示す平面図である。実施例3に係る燃焼器301は、実施例1に係る燃焼器1と略同様の構成であるが、内側流路に流路板を追加している点で実施例1に係る燃焼器1とは異なる。その他、実施例1と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
本実施例の燃焼器301では、図6に示すように、複数の内側スワラーベーン12における燃焼用空気の流動方向に対する上流側端部にそれぞれ流路板339が設けられる。各流路板339は、燃焼用空気の流動方向に沿って設けられると共に流動方向に対する長さL1が等しく形成されている。そして、複数の外側スワラーベーン14の上流側端部には、この流路板339は設けられていない。すなわち、内側流路11における内側部分流路11cの長さと、外側流路13における外側部分流路13cの長さとが異なっている。
このように、内側スワラーベーン12に流路板339を設ける一方、外側スワラーベーン14に流路板339を設けない構成とすることで、内側部分流路11cの長さと、外側部分流路13cの長さとが異なるので、内側部分流路11cの気柱の固有振動数と外側部分流路13c内の気柱の固有振動数とが異なるようになる。このため、内側流路11と外側流路13との関係において固有振動数が異なる内側部分流路11c、外側部分流路13cの存在が減衰作用としてはたらく。
以上で説明した本発明の実施例3に係る燃焼器301によれば、内側スワラーベーン12における燃焼用空気の流動方向に対する上流側端部にこの流動方向に沿って設けられる流路板339を備える。したがって、内側流路11と外側流路13との関係において固有振動数が異なる内側部分流路11c、外側部分流路13cの存在が減衰作用としてはたらき、燃焼筒2の高周波数の断面内振動モードの発生が抑制される。この結果、より効果的に燃焼振動を低減することができる。
図7は、本発明の実施例4に係る燃焼器の内側部分流路を示す平面図である。実施例4に係る燃焼器401は、実施例3に係る燃焼器301と略同様の構成であるが、流路板の長さが不等長である点で実施例3に係る燃焼器301とは異なる。その他、実施例3と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
本実施例の燃焼器401では、図7に示すように、流路板440の長さL2、流路板441の長さL3、流路板442の長さL4をそれぞれランダムに異なる長さに設定している。このように、流路板440、流路板441、流路板442の長さを不等長に設定することで、内側部分流路11cの長さがそれぞれ異なる長さになり、内側部分流路11c内の気柱の固有振動数が周方向に対してそれぞれ異なるようになる。このため、周方向に対して固有振動数が異なる内側部分流路11cの存在が減衰作用としてはたらく。また、長さが異なる内側部分流路11cのバリエーションが増えることで、音響的な減衰効果が大きくなる。
以上で説明した本発明の実施例4に係る燃焼器401によれば、内側スワラーベーン12における燃焼用空気の流動方向に対する上流側端部にこの流動方向に沿って設けられ、さらに、流動方向に対する長さが不等長である複数の流路板440、441、442を備える。したがって、周方向に対して固有振動数が異なる内側部分流路11cの存在が減衰作用としてはたらき、燃焼筒2の高周波数の断面内振動モードの発生が抑制される。また、長さが異なる内側部分流路11cのバリエーションが増えることで、音響的な減衰効果が大きくすることができる。この結果、より効果的に燃焼振動を低減することができる。
なお、上述した本発明の実施例に係る燃焼器は、上述した実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。以上の説明では、燃料噴射口17は、内側スワラーベーン12、外側スワラーベーン14の側面に設けるものとして説明したが、下流側端部や上流側端部に設けてもよい。また、内側スワラーベーン12、外側スワラーベーン14に燃料噴射口17を設ける代わりに、燃流噴射手段を内側基盤15や中間基盤16に設けるようにしてもよい。
以上の説明では、内保炎ツバ31は、内側流路11の出口端部11bにて、基端が内側基盤15の先端部15aに固定されると共に先端が内側流路11に突出するものとして説明したが、基端が中間基盤16の先端部16aに固定されてもよい。同様に、外保炎ツバ34は、基端がスワラー支持筒3の先端部3aに固定されてもよい。また、中間保炎部236a、237a、238aは、中間基盤16の内周面に設けるものとして説明したが、内側基盤15の外周面に設けるようにしてもよい。
また以上の説明では、火炎アンバランス手段は、切り欠き32、35や中間保炎部236a、237a、238aにより形成されるものとして説明したが、例えば、所定位置の内側部分流路11c、外側部分流路13cをプレートにより完全に塞ぐことで形成してもよいし、中間基盤16の内周面に凹部を設けることで形成してもよい。
また、以上の実施例1の説明では、3つの内側部分流路11c、外側部分流路13cにわたって各々1つの火炎アンバランス手段を設けるものとして説明したが、1つの内側部分流路11c、外側部分流路13cに対して1つの火炎アンバランス手段を設けるようにしてもよい。同様に、実施例2の説明では、1つの内側部分流路11cに対して1つの火炎アンバランス手段を設けるものとして説明したが、3つの内側部分流路11cにわたって1つの火炎アンバランス手段を設けるようにしてもよい。
また、以上の実施例1の説明では、火炎アンバランス手段は内側流路11及び外側流路13に1個ずつ設けるものとして説明したが、2つとも内側流路11に設けてもよい。同様に、実施例2の説明では、火炎アンバランス手段は3つとも内側流路11に設けるものとして説明したが、内側流路11と外側流路13にあわせて3つ設けてもよいし、もっと多く設けてもよい。
また、以上の実施例3、4の説明では、流路板339、440、441、442は内側スワラーベーン12とは別体に設けるものとして説明したが、内側スワラーベーン12と一体に成形してもよい。また、流路板339、440、441、442は、火炎アンバランス手段を備える燃焼器に追加するものとして説明したが、火炎アンバランス手段を備えない燃焼器に適用してもよいし、実施例1、2と実施例3、4を組み合わせてもよい。
また、以上の実施例3の説明では、流路板339を内側スワラーベーン12の上流側端部に設けるものとして説明したが、外側スワラーベーン14の上流側端部に設けてもよい。この場合、内側スワラーベーン12の上流側端部には流路板339を設けない構成とするとよい。ただし、以上の説明では、内側スワラーベーン12に流路板339を設ける一方、外側スワラーベーン14に流路板339を設けない構成とすることで、内側部分流路11cの長さと外側部分流路13cの長さとが異なる長さとなるようにしたが、要するに、少なくとも内側部分流路11cの長さと外側部分流路13cの長さとが異なる長さとなればよく、例えば、内側スワラーベーン12に設けた流路板とは異なる長さの流路板を各外側スワラーベーン14にも設けることで、内側部分流路11cの長さと外側部分流路13cの長さとが異なる長さとなるようにしてもよい。
また、以上の実施例4の説明では、流路板440、441、442を内側スワラーベーン12の上流側端部に設けるものとして説明したが、外側スワラーベーン14の上流側端部に設けてもよいし両方に設けてもよい。流路板440、441、442の長さをそれぞれランダムに異なる長さに設定するものとして説明したが、例えば、サインカーブのように規則的に長さを異ならせてもよい。
本発明に係る燃焼器は、より効果的に燃焼振動を低減するものであり、種々のガスタービンに適用することができる。
本発明の実施例1に係る燃焼器の概略構成を示す模式的断面図である。 本発明の実施例1に係る燃焼器を示す正面図である。 本発明の実施例1に係る燃焼器が適用されるガスタービンの概略構成図である。 本発明の実施例2に係る燃焼器の概略構成を示す模式的断面図である。 本発明の実施例2に係る燃焼器を示す正面図である。 本発明の実施例3に係る燃焼器の内側部分流路を示す平面図である。 本発明の実施例4に係る燃焼器の内側部分流路を示す平面図である。 従来の燃焼器における燃焼筒の断面内での圧力変動モードの一例を示した図である。
符号の説明
1、201、301、401 燃焼器
2 燃焼筒
3 スワラー支持筒(内筒)
4 二重スワラー
6 トップハット
7 燃焼用空気流路
9 内側スワラー
10 外側スワラー
11 内側流路
11a、13a 入口端部
11b、13b 出口端部
11c 内側部分流路
12 内側スワラーベーン
13 外側流路
13c 外側部分流路
14 外側スワラーベーン
15 内側基盤
16 中間基盤
17 燃料噴射口
30 内火炎アンバランス部(火炎アンバランス手段)
31 内保炎ツバ
32 切り欠き
33 外火炎アンバランス部(火炎アンバランス手段)
34 外保炎ツバ
50 ガスタービン
51 圧縮機
52 タービン
236 第1火炎アンバランス部(火炎アンバランス手段)
236a、237a、238a 中間保炎部
237 第2火炎アンバランス部(火炎アンバランス手段)
238 第3火炎アンバランス部(火炎アンバランス手段)
339、440、441、442 流路板
A 既燃ガス領域(燃焼領域)
B 予混合気領域(燃焼領域)

Claims (9)

  1. 空気と燃料とが内部で燃焼可能な燃焼領域を有する燃焼筒と、
    円筒状に形成され前記燃焼筒と同軸に設けられる内側流路と、該内側流路に周方向に所定間隔をあけて複数設けられる内側スワラーベーンとを有する内側スワラーと、
    前記内側スワラーの外側に円筒状に形成され前記燃焼筒と同軸に設けられる外側流路と、該外側流路に周方向に所定間隔をあけて複数設けられる外側スワラーベーンとを有する外側スワラーと、
    前記内側流路又は前記外側流路における前記燃焼領域への出口端部において周方向に対して非対称な位置に複数設けられると共に前記燃焼筒内の火炎形状を径方向に対してアンバランスにする火炎アンバランス手段とを備えることを特徴とする、
    燃焼器。
  2. 基端が前記出口端部に固定され先端が前記内側流路又は前記外側流路の中心側に突出する円環状の保炎ツバを備え、
    前記火炎アンバランス手段は、前記保炎ツバに設けられる切り欠きにより形成されることを特徴とする、
    請求項1に記載の燃焼器。
  3. 前記火炎アンバランス手段は、前記内側流路又は前記外側流路の壁面に突出して設けられる中間保炎部により形成されることを特徴とする、
    請求項1に記載の燃焼器。
  4. 前記火炎アンバランス手段は、前記内側流路及び前記外側流路に1個ずつ設けられ、周方向に120度離間する位置に設定されることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃焼器。
  5. 前記火炎アンバランス手段は、前記内側流路又は前記外側流路に奇数個設けられることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃焼器。
  6. 前記内側スワラーベーン又は前記外側スワラーベーンの少なくともいずれか一方における前記空気の流動方向に対する上流側端部に該流動方向に沿って設けられる流路板を備えることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の燃焼器。
  7. 前記内側スワラーベーン又は前記外側スワラーベーンにおける前記空気の流動方向に対する上流側端部に該流動方向に沿って複数設けられ、該流動方向に対する長さが不等長である流路板を備えることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の燃焼器。
  8. 空気と燃料とが内部で燃焼可能な燃焼領域を有する燃焼筒と、
    円筒状に形成され前記燃焼筒と同軸に設けられる内側流路と、該内側流路に周方向に所定間隔をあけて複数設けられる内側スワラーベーンとを有する内側スワラーと、
    前記内側スワラーの外側に円筒状に形成され前記燃焼筒と同軸に設けられる外側流路と、該外側流路に周方向に所定間隔をあけて複数設けられる外側スワラーベーンとを有する外側スワラーと、
    前記内側スワラーベーン又は前記外側スワラーベーンの少なくともいずれか一方における前記空気の流動方向に対する上流側端部に該流動方向に沿って設けられる流路板とを備えることを特徴とする、
    燃焼器。
  9. 前記流路板は、複数設けられ前記空気の流動方向に対する長さが不等長であることを特徴とする、
    請求項8に記載の燃焼器。
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