JP2008095678A - Centrifugal compressor - Google Patents
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Abstract
Description
本願発明は、インペラの外周に配置されたディフューザを形成するディフューザ壁を移動可能に構成した遠心圧縮機に関するものである。 The present invention relates to a centrifugal compressor in which a diffuser wall that forms a diffuser disposed on the outer periphery of an impeller is configured to be movable.
遠心圧縮機においては、低流量から高流量に至る広い範囲にわたってディフューザ効果が充分得られるように、流量に応じてディフューザ壁を移動し、ディフューザの通路幅を適切な状態に制御する技術が公知である。 In a centrifugal compressor, a technique is known in which the diffuser wall is moved according to the flow rate and the passage width of the diffuser is controlled to an appropriate state so that the diffuser effect is sufficiently obtained over a wide range from low flow rate to high flow rate. is there.
例えば、特許文献1には以下の構成を有する遠心圧縮機が開示されている。即ち、平行壁ディフューザ34の一方の壁部34aを有するディフューザリング37は第2段インペラ17bの周囲に同心円をなすように配置され、ケーシング25にシール(図面に記載されているが符号は記載されていない)を介して支持されている。ディフューザリング37は周方向に回動可能かつ第2段インペラ17bの軸方向に移動可能であり、その外周面には第2段インペラ17bの軸方向に対して斜めに溝37aが形成されている。ディフューザリング37の溝37aにはケーシング25に設けた突起部40がはめ込まれる。一方、駆動部39によって長さ方向に駆動される軸体38がディフューザリング37に軸支されている。従って、駆動部39によって軸体38が長さ方向に駆動されると、ディフューザリング37は斜めの溝37aが突起部40に嵌合しているため、ケーシング25の支持面上を周方向に回動しながら第2段インペラ17bの軸方向に摺動し、平行壁ディフューザ34の通路幅を縮小する。
For example,
特許文献2では次の構成を有する遠心圧縮機が開示されている。即ち、ディフューザ部26を画成する一対の壁部27、28のうち、一方の壁部27の支持面27aに移動壁部29が3個のボール31を介して支持されている。移動壁部29は電気的に作動するアクチュエータ33によってロッド33aを介してインペラ21の軸方向に移動可能である。また、壁部27の対向面27bと移動壁部29の背面29aの間に弾性体からなるシール部材32が介在され、インペラ21により加速された空気がスクロール部30にショートパスしないようにしている。なお、シール部材32は移動壁部29の移動方向に伸縮自在である。従って、前記のように移動壁部29と支持面27aとの間にボール31を介装するとともにシール部材32を支持面27a以外に設けることにより、移動壁部29の移動時の摩擦を解消し、移動を円滑化することができると説明している。
しかし、特許文献1で代表されるように、ディフューザリング37がケーシング25の支持面上を摺動する構成では、第2段インペラ17bで加速された空気がディフューザリング37の摺動部から漏洩しないように、その摺動面に必ずシールを設ける必要がある。このため、大きな摺動抵抗が生じてディフューザリング37の円滑な移動ができないという問題がある。このような問題を解消するためには、ディフューザリング37の駆動力を増大する必要があるが、それにより駆動機構が大型化せざるを得ないという新たな問題が生じる。
However, as represented by
特許文献2に開示された発明は、摺動抵抗を無くすために、ディフューザ部26を画成する一対の壁部27、28の間に移動壁部29を配置し、シール部材32は移動壁部29の摺動部に設けずに壁部27と移動壁部29との間の間隙に設けた構成を採用している。しかし、この間隙は遠心圧縮機が大型化しないように極めて狭く構成せざるを得ない。このため、シール部材32を壁部27と移動壁部29の双方に取り付ける方法は接着手段に頼るしかないが、狭い間隙での接着作業は容易ではなく、シール部材32の組み付け作業が極めて困難であるという問題があり、実用化が難しい。また、間隙をシール部材32の組み付け作業が容易となるように大きくすると、装置自体が大型化してしまう。
In the invention disclosed in
本願発明の目的は、ディフューザ壁の円滑な移動を可能にするとともに装置の小型化を図ることにある。 An object of the present invention is to enable smooth movement of the diffuser wall and to reduce the size of the apparatus.
請求項1に記載の本願発明は、ケーシングに支持された回転軸にインペラが固定され、前記インペラの周囲にディフューザが配置され、前記ディフューザを挟んで配設された一対のディフューザ壁の少なくとも一方を他方のディフューザ壁に接近離間できる可動ディフューザ壁として前記回転軸の長手方向に移動可能に構成した遠心圧縮機において、
前記可動ディフューザ壁はその内周側に配設された前記回転軸の長手方向に移動不能な支持体に環状の可撓性部材を介して取り付けられたことを特徴とする。
According to the first aspect of the present invention, an impeller is fixed to a rotating shaft supported by a casing, a diffuser is disposed around the impeller, and at least one of a pair of diffuser walls disposed with the diffuser interposed therebetween. In the centrifugal compressor configured to be movable in the longitudinal direction of the rotary shaft as a movable diffuser wall that can approach and separate from the other diffuser wall,
The movable diffuser wall is attached to a support body, which is disposed on the inner peripheral side of the movable diffuser wall and cannot move in the longitudinal direction of the rotating shaft, via an annular flexible member.
請求項1記載の本願発明によれば、可動ディフューザ壁の内周側に設けられた環状の可撓性部材がシール機能を果たすため、可動ディフューザの移動方向に沿う摺動面にシールを設ける必要がなくなり、小さな駆動力でも前記可動ディフューザ壁の迅速な移動が可能である。また、必要な駆動力が小さくなることで駆動部が小型化でき、前記ディフューザ周りの構成が簡略化され、遠心圧縮機の大型化を抑制することができる。さらに、支持体と可動ディフューザ壁との間に介在される環状の可撓性部材は従来技術のシール部材のような組付けの困難性を生じず、インペラ背面の隙間を大きくする必要がなくなるので、遠心圧縮機の大型化を抑制することができる。
According to the present invention described in
請求項2に記載の本願発明は、前記可撓性部材をダイヤフラムで構成したことを特徴とするため、前記一方のディフューザ壁を前記支持体に連結する構成を簡単なものにすることができる。
The invention of
請求項3に記載の本願発明は、前記支持体はシール機能付軸受を介して前記ケーシングに回転可能に取り付けられた支持板で構成したことを特徴とするため、前記可動ディフューザ壁の前記回転軸の長手方向への移動は前記可動ディフューザ壁自体の回転を利用して構成することが可能となり、駆動部の構成を簡単なものにすることができる。
The invention according to
請求項4に記載の本願発明は、前記可動ディフューザ壁を前記回転軸の長手方向に移動する構成は、前記可動ディフューザ壁の背面に設けた複数の斜面形の可動カムと、前記ケーシングに前記可動カムと接触するように設けた複数の斜面形の固定カムと、前記可動ディフューザ壁を回転方向に駆動するアクチュエータとからなることを特徴とするため、斜面を有する可動カムと固定カムの組み合わせにより前記ディフューザ壁を移動することができ、駆動部の構成を簡単なものにすることができる。 According to a fourth aspect of the present invention, in the configuration in which the movable diffuser wall is moved in the longitudinal direction of the rotation shaft, a plurality of sloped movable cams provided on the back surface of the movable diffuser wall, and the movable on the casing. A plurality of inclined fixed cams provided so as to come into contact with the cam and an actuator for driving the movable diffuser wall in the rotational direction; The diffuser wall can be moved, and the configuration of the drive unit can be simplified.
請求項5に記載の本願発明は、前記支持体は前記ケーシングの一部で構成されたことを特徴とするため、前記支持体を回転可能に設けた支持板で構成する場合に比して部品点数を削減することができる。
The present invention according to
請求項6に記載の本願発明は、前記可動ディフューザ壁を前記回転軸の長手方向に移動する構成は、前記可動ディフューザ壁の背面に設けた複数の斜面形の被動カムと、前記ケーシングに回転可能に設けた回転板と、前記回転板に設けた前記被動カムに接触する複数の斜面形の駆動カムと、前記回転板を回転方向に駆動するアクチュエータとからなることを特徴とするため、前記可動ディフューザ壁を前記回転軸の長手方向にのみ移動する構成とすることができ、前記可動ディフューザ壁に回転機能を持たせる必要がないため、前記インペラによる流体供給量の変化に対する前記可動ディフューザ壁の移動の追従性を向上させる。また、前記可動ディフューザ壁を移動するための構成を全てケーシング側に設けるため、全体の設計及び組み付けが容易になる。
In the invention of
本願発明は、簡単な構成によりディフューザ壁の移動を円滑にすることができ、ディフューザの通路幅の制御を確実に行うことができる。 In the present invention, the movement of the diffuser wall can be made smooth with a simple configuration, and the passage width of the diffuser can be reliably controlled.
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
本願発明の遠心圧縮機のケーシングは、第1の実施形態では第1ケーシング1と第2ケーシング2を接合することによって構成されている。第1ケーシング1の半径方向に延びるケーシング壁3には、インペラ4を固定した回転軸5がシール機能付軸受6を介して回転可能に支持される。
(First embodiment)
Hereinafter, the first embodiment will be described with reference to FIGS.
The casing of the centrifugal compressor of the present invention is configured by joining the
第2ケーシング2はインペラ4を収容する漏斗状の空間7の前方(図1の左側)に、平行な流路8及び漏斗状に拡径する吸入口9を備えている。また、インペラ4の外周にディフューザ10が配置される。ディフューザ10の通路を形成する固定ディフューザ壁11は第2ケーシング2の一部で形成され、その背面は第2ケーシング2の内周壁との間にボリュート12を形成している。なお、ボリュート12は図示しない吐出口に連続している。従って、インペラ4の回転により吸入口9から吸い込まれた流体はインペラ4の遠心力によって半径方向外周に配置されたディフューザ10側へ圧縮供給される。
The
一方、第1ケーシング1内には、インペラ4の後方(図1の右側)に環状の内周空間13と内周空間13よりも回転軸5の長手方向に幅の広い外周空間14が形成されている。内周空間13には、環状の支持板15が配置され、支持板15はシール機能付軸受16を介してケーシング壁3に回転可能にかつ回転軸5の長手方向には移動不能に支持されている。
On the other hand, in the
外周空間14には、ディフューザ10を挟んで固定ディフューザ壁11と対向するように環状の可動ディフューザ壁17が配置されている。可動ディフューザ壁17はその内周面をダイヤフラムで構成した環状の可撓性部材18を介して支持板15に支持されている。
An annular
具体的には、可撓性部材18は図3に示したように、中央が貫通したドーナツ状に形成され、半径方向には所定の剛性を有しながら、半径方向と直角の方向には変形可能な柔軟性のある材料で形成されている。可撓性部材18はその内周縁18aを支持板15に形成した環状の取付溝19に配置するとともに外周縁18bを可動ディフューザ壁17に形成した環状の取付溝20に配置する。それぞれの取付溝19、20には環状の固定板21、22を嵌合してねじ23、24によって固定し、支持板15、可撓性部材18及び可動ディフューザ壁17を一体化した構造とする。従って、可動ディフューザ壁17は支持板15及び可撓性部材18とともに周方向に回転可能となり、さらに可撓性部材18によって回転軸5の長手方向に移動変位が可能となる。
Specifically, as shown in FIG. 3, the
可動ディフューザ壁17は図2及び図6に示すように、その背面に4個の斜面形を有する可動カム25が固定されている。可動カム25は可動ディフューザ壁17と同心となるように円弧状に形成され、そのカム面は図2で見て時計方向(図6の上方向)に向け低くなる傾斜面で形成されている。
As shown in FIGS. 2 and 6, the
第1ケーシング1のケーシング壁3側には、円弧状に形成された斜面形の固定カム26が可動カム25と対応する位置に4個所配設されている。固定カム26のカム面は可動カム25と逆になるように、図2で見て反時計方向(図6の下方向)に低くなる傾斜面で形成されている。また、可動カム25と固定カム26とは常時接触する位置に配設されている。本実施形態では、可動カム25はディフューザ10の流体圧力により固定カム26側に押圧されているが、例えばスプリング等を利用して接触状態を維持するようにしても良い。
On the
可動ディフューザ壁17の背面には、さらに連結ピン27が突設されている。連結ピン27の長さは可動ディフューザ壁17が回転軸5の長手方向に移動する距離よりも長く形成されている。また連結ピン27は、第1ケーシングに取り付けられたアクチュエータ28の作動部材29に連結した連結部材30と回転可能かつ連結ピン27の長手方向に摺動可能に連結されている。従って、アクチュエータ28が作動し、作動部材29を図2の左方向に引き込むと、連結部材30及び連結ピン27を介して可動ディフューザ壁17が図2の時計方向に所定量回動される。
A connecting
なお、本実施形態におけるアクチュエータ28は詳細を図示していないが、流体シリンダーによって形成されており、アクチュエータ28と図示していないボリュート12の吐出口側とを連結し、インペラ4からの流体供給量の変化に伴う吐出口側の流量変化に応じて、吐出側の流量と作動部材29の突出量が反比例するような特性で流体シリンダーが動作するように構成されている。しかし、本願発明においてはアクチュエータ28がどのような種類であっても問題は無く、例えばソレノイド等を用いたアクチュエータにより所定の低流量の時期に電気的に作動するように構成することも可能である。
The
以上のように構成した第1の実施形態の作用について以下に説明する。
遠心圧縮機の通常運転中は、比較的の流量が大きく、アクチュエータ28が非作動状態にあるので、連結ピン27は図2の位置にある。このため、可動カム25と固定カム26は図6(a)の接触状態にあり、可動ディフューザ壁17は図1の初期設定位置に配置され、通常の流体圧縮作用が行われる。
The operation of the first embodiment configured as described above will be described below.
During normal operation of the centrifugal compressor, the flow rate is relatively large and the
遠心圧縮機の起動時や減速時等の低流量時には作動部材29が没入し、連結部材30が連結ピン27を図2の左方へ引くため、可動ディフューザ壁17は図5のように角度θだけ時計方向に回動される。可動ディフューザ壁17の回動に伴い可動カム25は図6(b)のように固定カム26の斜面を仮想線位置から実線位置まで移動するため、可動ディフューザ壁17は仮想線位置から実線位置へ距離Lだけ移動する。
When the centrifugal compressor is started up or decelerated, the operating
即ち、図4に示すように、可動ディフューザ壁17は可撓性部材18の撓みによって固定ディフューザ壁11側へ平行移動する。可動ディフューザ壁17は固定ディフューザ壁11側へ移動する方向に関しては摺動部を全く有しない構成であるため、小さな駆動力であっても円滑かつ迅速に移動される。可動ディフューザ壁17の移動はディフューザ10の通路幅を縮める結果、ディフューザ10はインペラ4から供給される流量に見合った通路幅に制御されることになり、低流量時においてもディフューザ効果が十分に得られ、効率の良い流体圧縮作用を行うことができる。なお、アクチュエータ28による可動ディフューザ壁17の移動量はインペラ4による流体供給量に応じて種々調整される。
That is, as shown in FIG. 4, the
前記した本願発明の第1の実施形態は、以下の作用効果が得られる。
(1)可動ディフューザ壁17は可撓性部材18によって支持されているため、可動ディフューザ壁17の内周側に設けられた環状の可撓性部材18がシール機能を果たし、可動ディフューザ壁17の移動方向に沿う摺動面にシールを設ける必要がなくなり、小さな駆動力であっても確実に移動させることができ、ディフューザ10の通路幅の迅速な制御を行うことができる。さらに、支持板15と可動ディフューザ壁17との間に介在される環状の可撓性部材18は、固定板21,22により比較的大きな取付面積で支持板15及び可動ディフューザ壁17に組付けることができるので、従来技術のシール部材のような組付けの困難性を生じない。
(2)可動ディフューザ壁17を支持する可撓性部材18はシール機能付軸受16を介して第1ケーシング1のケーシング壁3に取り付けられた支持板15に支承されているため、可動ディフューザ壁17の回動に際して、支持板15との間で摺動抵抗を受けることがない。
(3)可動ディフューザ壁17、可撓性部材18及び支持板15は一体化された環状体を形成するため、ディフューザ10を密閉状態にすることができ、インペラ4からディフューザ10へ供給された直後の流体が内周空間13や外周空間14に漏洩したり、可動ディフューザ壁17の外周面と第1ケーシング1の内周面との間の隙間から漏れる高圧流体がディフューザ10との間で循環することが無いので、ディフューザ10における増圧機能を設定通りに行わせることができる。
(4)可動ディフューザ壁17を可撓性部材18によって支持するのみであるため、部品点数が減少し、ディフューザ10周りの構成を簡単化することができるので、遠心圧縮機の小型化に寄与することができる。
(5)可動ディフューザ壁17の回動と斜面形の可動カム25及び固定カム26を利用して可動ディフューザ壁17を回転軸5の長手方向に移動する構成であるため、駆動機構を簡略化でき、しいては遠心圧縮機の小型化に寄与することができる。
The above-described first embodiment of the present invention has the following effects.
(1) Since the
(2) Since the
(3) Since the
(4) Since the
(5) Since the
(第2の実施形態)
図7〜図10に示した第2の実施形態は第1の実施形態における可動ディフューザ壁17を回転軸5の長手方向に移動する構成を変更したもので、他の遠心圧縮機の構成は第1の実施形態と同一である。従って、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
(Second Embodiment)
The second embodiment shown in FIGS. 7 to 10 is a modification of the configuration in which the
図7に示すように、本願発明のケーシングを構成する第1ケーシング1のケーシング壁3にはディフューザ10と対応する位置に環状空間31が形成されている。環状空間31内には固定ディフューザ壁11と対向して可動ディフューザ壁17が配置されている。可動ディフューザ壁17は環状の可撓性部材32を介してケーシング壁3に、また環状の可撓性部材32aを介して第1ケーシング1の外周壁に取り付けられている。具体的には、可撓性部材32の内周縁がケーシング壁3に形成した環状の取付溝33に同じく環状の固定板34によって挟着され、図示しないねじによって固定されるとともに外周縁が可動ディフューザ壁17に形成された環状の取付溝35に環状の固定板36によって挟着され、図示しないねじによって固定される。また、可撓性部材32aはその内周縁が取付溝35と固定板36との間に挟着され、外周縁が第1ケーシング1の外周壁と第2ケーシング2の外周壁との接合部に挟着されている。可撓性部材32及び可撓性部材32aは半径方向において所定の剛性を有しながら、半径方向と直角の方向に変形可能な柔軟性のある材料で形成されている。従って、可動ディフューザ壁17は可撓性部材32及び可撓性部材32aの介在によって回転軸5の長手方向に移動可能な状態で第1ケーシング1に支承される。また、可撓性部材32及び可撓性部材32aの存在はディフューザ10と環状空間31との間の流体の流通を遮断する。
As shown in FIG. 7, an
可動ディフューザ壁17の背面には被動カム37が固定されている。図8に示すように、被動カム37は円弧状に形成され、4ヶ所に配設されている。また、被動カム37のカム面は図10に示されるように上方向(図8の反時計方向)に高くなる傾斜面で形成されている。
A driven
一方、環状空間31内には可動ディフューザ壁17の背面に対向して環状の回転板38がシール機能付軸受39を介してケーシング壁3に回転可能に取り付けられている。なお、回転板38はその背面(図7の右方)とケーシング壁3の側面との間に若干の隙間を空けて配設されており、密着による回転抵抗の発生を防止している。回転板38の前面(図7の左方)には可動ディフューザ壁17の各被動カム37と対向する位置に円弧状の駆動カム40が固定されている。駆動カム40のカム面は被動カム37と逆に、図10の上方(図8の反時計方向)に向けて低くなる傾斜面で構成されている。被動カム37は可動ディフューザ壁17がディフューザ10内の流体圧力を受けるため、駆動カム40と常時接触した状態にある。
On the other hand, in the
回転板38の一部には連結ピン41が環状空間31内に突出するように固定されている。連結ピン41は図8に示されるように、アクチュエータ42によって作動される連結部材44の先端と回転可能に連結されている。従って、アクチュエータ42が作動すると、作動部材43及び連結部材44が図8の右方に突出し、連結ピン41を介して回転板38は反時計方向に回転される。
A connecting
以上のように構成した第2の実施形態の作用について以下に説明する。
遠心圧縮機の通常運転中は、比較的の流量が大きく、アクチュエータ42が非作動状態にあるので、連結ピン41は図8の位置にある。このため、被動カム37と駆動カム40は図10(a)の接触状態にあり、可動ディフューザ壁17は図7の初期設定位置に配置され、通常の流体圧縮作用が行われる。
The operation of the second embodiment configured as described above will be described below.
During normal operation of the centrifugal compressor, the flow rate is relatively large and the
遠心圧縮機の起動時や減速時等の低流量時にはアクチュエータ42の作動により作動部材43が突出するので、連結部材44が連結ピン41を図8の右方へ押すため、回転板38は反時計方向に回動される。回転板38の回動に伴い駆動カム40は図10(b)のように、被動カム37の斜面を仮想線位置から実線位置まで移動するため、可動ディフューザ壁17は仮想線位置から実線位置へ距離Lだけ移動する。
When the flow rate is low, such as when the centrifugal compressor is started up or decelerated, the operating
即ち、図9に示すように、可動ディフューザ壁17は可撓性部材32の撓みによって固定ディフューザ壁11側へ平行移動する。可動ディフューザ壁17は固定ディフューザ壁11側へ移動する方向に関しては摺動部を全く有さず、しかも回転軸5の長手方向に変位するだけの構成であるため、小さな駆動力であっても安定した状態で円滑かつ迅速に移動される。可動ディフューザ壁17の移動はディフューザ10の通路幅を縮める結果、ディフューザ10はインペラ4から供給される流量に見合った通路幅に制御され、低流量時においてもディフューザ効果が十分に得られ、効率の良い流体圧縮作用を行うことができる。なお、アクチュエータ42による可動ディフューザ壁17の移動量はインペラ4による流体供給量に応じて種々調整される。
That is, as shown in FIG. 9, the
前記した本願発明の第2の実施形態は、以下の作用効果が得られる。
(1)可動ディフューザ壁17を前記回転軸の長手方向にのみ移動する構成であるため、インペラ4による流体供給量の変化に対する可動ディフューザ壁17の移動の追従性が良い。
(2)可動ディフューザ壁17を回転させるための構成が不要となり、第1の実施形態に比して部品点数の削減を図ることができる。
(3)可動ディフューザ壁17を回転軸5の長手方向に移動するための構成を全てケーシング側に設けることができるため、全体の設計及び組み付けが容易になり、また遠心圧縮機の小型化を図ることができる。
The above-described second embodiment of the present invention has the following effects.
(1) Since the
(2) A configuration for rotating the
(3) Since all the configurations for moving the
本願発明は、前記第1及び第2の実施形態の構成に限定されるものではなく本願発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、次のように実施することができる。 The present invention is not limited to the configurations of the first and second embodiments, and various modifications are possible within the scope of the spirit of the present invention, and can be implemented as follows.
(1)可撓性部材18は、第1の実施形態のようにダイヤフラムで構成したものに限らず、回転軸5の長手方向に撓むことのできる環状の薄板であればよく、その材質等に特に限定されるものでない。
(2)一対の可動カム25及び固定カム26又は駆動カム40及び被動カム37は最低3箇所以上の複数箇所に配設することができる。
(3)可動ディフューザ壁17を移動するための駆動手段は可動カム25又は駆動カム40と固定カム26又は被動カム37の組み合わせに限らず、例えば可動ディフューザ壁17と第1ケーシング1の一方に螺旋溝を形成し、他方に螺旋溝と嵌合するピンを設ける構成とすることができる。
(4)可動ディフューザ壁17を移動するための駆動手段は、カムを使用することなく、アクチュエータで可動ディフューザ壁17を直接押して回転軸5の長手方向に移動するように構成することができる。この実施形態では可動ディフューザ壁17を支持する可撓性部材18を第2の実施形態と同様に第1ケーシング1に直接取り付けることができ、第1の実施形態における支持板15が不要となるので、部品点数が減少し、遠心圧縮機の小型化に寄与することができる。
(5)可動ディフューザ壁17及び可動ディフューザ壁17の移動機構は固定ディフューザ壁11の位置と置き換えても実施可能である。なお、この実施形態ではボリュート12を形成する部材を可動ディフューザ壁と別に設ける必要がある。
(6)インペラ4、ディフューザ10及びボリュート12を含む流体圧縮機構を回転軸5の長手方向に複数段併設するようにした遠心圧縮機においても本願発明を実施することができる。
(7)ディフューザ10を挟んで配置した固定ディフューザ壁11及び可動ディフューザ壁17の双方を回転軸5の長手方向に移動可能な構成にしてもよい。
(1) The
(2) The pair of
(3) The drive means for moving the
(4) The driving means for moving the
(5) The
(6) The present invention can also be implemented in a centrifugal compressor in which a plurality of fluid compression mechanisms including the
(7) Both the fixed
1 第1ケーシング
2 第2ケーシング
4 インペラ
5 回転軸
9 吸入口
10 ディフューザ
11 固定ディフューザ壁
12 ボリュート
15 回転支持板
17 可動ディフューザ壁
18、32、32a 可撓性部材
21、22、34、36 固定板
25 可動カム
26 固定カム
27 連結ピン
28、42 アクチュエータ
37 被動カム
40 駆動カム
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記可動ディフューザ壁はその内周側に配設された前記回転軸の長手方向に移動不能な支持体に環状の可撓性部材を介して取り付けられたことを特徴とする遠心圧縮機。 A movable diffuser in which an impeller is fixed to a rotating shaft supported by a casing, a diffuser is disposed around the impeller, and at least one of a pair of diffuser walls disposed with the diffuser interposed therebetween can approach and separate from the other diffuser wall. In the centrifugal compressor configured to be movable in the longitudinal direction of the rotating shaft as a wall,
The centrifugal compressor is characterized in that the movable diffuser wall is attached to a support body, which is disposed on the inner peripheral side of the movable diffuser wall and cannot move in the longitudinal direction of the rotating shaft, via an annular flexible member.
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