JP2008094614A - 紙文書電子化処理システム及び紙文書電子化処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】所定の紙文書を電子化し、機密性を保持すると共に、紙文書を切断することなく確実に処理する紙文書電子化処理システム及び紙文書電子化処理方法を提供。
【解決手段】ユーザが保有する紙文書を電子化した後、当該紙文書を回収処理する紙文書電子化処理システムであって、紙文書をユーザから受領して電子化及び処理してユーザに納品するまでに必要な情報をデータベース107管理し、紙文書をデータベースに登録する紙文書受付手段101と電子化文書を識別する電子化文書登録手段102と、紙文書を回収する回収箱を識別する回収箱登録手段103と、紙文書を回収する際に文書識別コードを登録する紙文書回収登録手段104と、回収箱を処理するために搬出し処理したことを登録する回収箱処理登録手段105と、回収処理が完了したことを示す処理完了証明書を発行する証明書発行手段106とを具備する。
【選択図】図1
【解決手段】ユーザが保有する紙文書を電子化した後、当該紙文書を回収処理する紙文書電子化処理システムであって、紙文書をユーザから受領して電子化及び処理してユーザに納品するまでに必要な情報をデータベース107管理し、紙文書をデータベースに登録する紙文書受付手段101と電子化文書を識別する電子化文書登録手段102と、紙文書を回収する回収箱を識別する回収箱登録手段103と、紙文書を回収する際に文書識別コードを登録する紙文書回収登録手段104と、回収箱を処理するために搬出し処理したことを登録する回収箱処理登録手段105と、回収処理が完了したことを示す処理完了証明書を発行する証明書発行手段106とを具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ユーザが保有する紙文書を電子化し、その後、確実に処理することを管理する紙文書電子化処理システム及び紙文書電子化処理方法に関する。
近年、古くなったビルの改築や改装あるいはオフィスビルの新設などに伴い、オフィスなどを移転するケースが増加している。このようにオフィスなどを移転する場合に多く発生する問題の1つとして、従来から保有している紙文書が新規の移転先に収納できないケースが挙げられる。このような問題の対応策としては、例えば、必要のない紙文書を手作業で選別して廃棄する、又は紙文書の全部あるいは一部を外部倉庫に別途保管するような方法を採ることが多い。また最近では、電子通信機器の発達に伴い、膨大な紙文書を電子化して場所をとらないスマートな形態(例えば、記憶媒体やデータベース)で保管する方法も多くみられるようになった。
しかしながら、紙文書を電子化するにあたっては、人為的行為が介在する作業が多く、これらの作業を迅速且つ確実に遂行することは容易ではない。例えば、仕事の合間に電子化作業をする場合には膨大な時間が必要となり、又、仮に電子化作業を外部に委託する場合でも、電子化する紙文書を搬出して電子化したデータを納品した後に紙文書を返却するまでの一連の電子化作業を外部の人間が間違いなく確実に遂行することは困難であると共にコストもかかってしまう。
このように紙文書の電子化作業にあっては、人為的行為が殆どであるにも関わらず、一定の基準に基づいて確立されたシステムが構築されていないため、一連の電子化作業を総合的に把握しながら確実且つ容易に作業を遂行することは困難であるという問題があった。
その他にも、紙文書を電子化するためのシステムとして、例えば、ユーザが簡易に文書を電子化して外部に保管を委託できるシステム(特許文献1参照)が提案されているが、上述したような問題を解決できるようなシステムではなかった。
また、電子化した後の紙文書は、一般的には、技術文書や経理文書であり、業務上機密性の高い文書であるので、簡単に廃棄することができないという問題がある。
従来、これらの機密書類は、一定期間保管された後、シュレッダーにより切断されて廃棄されるなど、情報漏洩を防ぐ手段を施すことが一般的であり、ますます重要な問題となっているが、課題も多く存在している。
一方で、シュレッダー処理された紙はほとんどが焼却処理されている。また、再生紙原料として上質なOA用紙も、シュレッダーにより切断してしまうと、紙の繊維が短くなりすぎ、資源として利用できるのは3割程度で、製紙工場であとはヘドロとなってしまうという問題がある。さらに、回収にはビニール袋が多く使用されるため、分別する手間がかかり殆どの製紙メーカーが受け入れを拒否している。紙のリサイクル率を高めることは、木材の使用量を減らし、自然環境の保護にも繋がる重要な課題である。
以上のように、オフィス等から排出される機密書類を機密性を保持しつつ廃棄し、そのリサイクル率を高めるには様々な課題が存在しているが、これらの課題を解決すべく、例えば、種々のシステムが提案されている。
例えば、機密文書を古紙として排出する機密文書排出側と、機密を保持しつつ機密文書を破砕、運搬する破砕運搬処理側と、破砕された古紙を溶解し再パルプ化して再生紙を生産する紙再生側と、再生紙により各種再生製品を生産する再生製品生産側とをネットワークで互いに接続し、当該ネットワーク上に設置されたサーバによって、各々が必要とするデータを送受信し、機密文書の排出から再生製品の生産、使用までのスケジュールを一元的に管理する機密古紙回収再生システムが提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、このシステムにおいては、破砕車が排出された機密書類を収容する際、当該機密書類をそれまで収容されていた箱などから取り出して破砕車につめる作業を要するので、セキュリティ上の問題がある。また、上記排出された機密書類は一旦破砕車に詰め込まれると、他の排出者によるものと区別できない状態になるので、排出された機密書類を排出者ごとに管理することができない。また、排出された書類を運搬する運搬車の実際の運搬状況を把握できないので、運搬途中での情報漏洩を防ぐべく、運搬車を管理する必要があるという課題がある。
他の方法として、機密廃棄物の排出者が、機密廃棄物の運搬者又は処理者の処理状況を正確にかつ迅速に確認できるようにするものであって、サーバによって、機密廃棄物の識別データを入カする端末から機密廃棄物の識別データを、また、前記機密廃棄物を撮影する端末から前記機密廃棄物の処理状況の映像データを受信し、受信した機密廃棄物の識別データと処理状況の映像データとを関連付けて排出者端末に送信する機密廃棄物の処理方法が提案されている(特許文献3参照)。
この方法においても、機密書類の運搬途中での運搬車の状況を把握することができないので、運搬車を管理する必要があるし、運搬が適正に行われたか否かを排出者が知ることができないという課題がある。
また、他の方法として、廃棄物の収集から最終処分に至る処理工程において、各処理工程毎の前記廃棄物を撮影手段により撮影し、当該撮影手段によって得られた廃棄物の画像データを画像転送手段によりデータ管理部に転送し、当該データ管理部にアクセスして廃棄物の処理状祝を前記画像データにより追跡管理する廃棄物処理状況の追跡管理システムが提案されている(特許文献4参照)。
しかしながら、この方法においては、運送中の物品を管理するべく、運搬車の位置情報を取得することが提案されているが、運送予定を組み立てて、それと実際の位置情報とを照合し、その適正を確保することができないという課題がある。
本発明はこのような事情に鑑み、紙文書の電子化作業を支援して、所定の紙文書を確実に電子化し、その後、紙文書の機密性を保持すべく、紙文書を切断することなく確実に処理するまでの一連の工程を管理する紙文書電子化処理システム及び紙文書電子化処理方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、ユーザが保有する紙文書を電子化し、その後、当該紙文書を回収処理したことを管理する管理センタを具備する紙文書電子化処理システムであって、前記管理センタは、紙文書をユーザから受領して電子化及び処理してユーザに納品するまでに必要な情報を管理するデータベースと、前記ユーザから入手した電子化する紙文書を単位毎に識別するための文書識別コードを前記データベースに登録する紙文書受付手段と、前記文書識別コードが付与された紙文書を電子化した電子化文書を当該文書識別コードと関係付けて登録する電子化文書登録手段と、紙文書を回収して処理するための回収箱を識別する回収箱識別コードを前記データベースに登録する回収箱登録手段と、検証済みとして登録された文書識別コードが付与された紙文書を回収箱に投入する際に、当該回収箱の回収箱識別コードに関連付けて投入された紙文書の文書識別コードを登録する紙文書回収登録手段と、紙文書が投入された回収箱を処理するために処理場に向かって搬出したことを回収箱識別コードに関連付けて登録すると共に処理場で処理されたことを示す情報を回収箱識別コードに関連付けて登録する回収箱処理登録手段と、処理された回収箱に投入された紙文書について回収処理が完了したことを示す処理完了証明書を発行する証明書発行手段とを具備することを特徴とする紙文書電子化処理システムにある。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の紙文書電子化処理システムにおいて、前記管理センタが、前記紙文書が前記回収箱に回収されたことを証明する回収画像情報を記憶する回収画像登録手段を具備し、前記処理完了証明書には、前記回収画像情報が付与されることを特徴とする紙文書電子化処理システムにある。
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様に記載の紙文書電子化処理システムにおいて、前記管理センタは、前記処理場で前記回収箱が処理されたことを証明する処理状況画像を取得する処理状況画像取得手段を具備し、前記処理完了証明書には、前記処理画像情報が付与されることを特徴とする紙文書電子化処理システムにある。
本発明の第4の態様は、第3の態様に記載の紙文書電子化処理システムにおいて、前記処理場には、前記回収箱の搬入を検出することにより、当該回収箱の搬入から処理までの処理状況を画像として記憶する処理状況画像記憶手段を有する処理場端末が設けられ、前記処理状況画像取得手段は、前記処理状況画像記憶手段から処理状況画像を取得することを特徴とする紙文書電子化処理システムにある。
本発明の第5の態様は、第1〜4の何れか一つの態様に記載の紙文書電子化処理システムにおいて、前記回収箱を前記処理場まで搬送する運搬者が、識別情報を有すると共に当該運搬者の位置情報を検出する位置検出手段を具備する運搬車端末を保有し、前記管理センタは、前記回収箱を搬送している運搬車が保有する前記運搬者端末からその識別情報と共に前記位置検出手段により検出された位置情報を取得する位置情報取得手段を具備し、前記処理完了証明書には、前記回収箱が処理場まで運搬された際の位置情報が付与されることを特徴とする紙文書電子化処理システムにある。
本発明の第6の態様は、第5の態様に記載の紙文書電子化処理システムにおいて、前記管理センタは、搬出された前記回収箱が前記処理場まで搬送されるルート情報を含む回収予定情報を取得する回収予定情報取得手段と、この回収予定情報取得手段が取得した回収予定情報と前記位置情報取得手段が取得した位置情報とを照合する回収予定情報照合手段とを具備し、前記処理完了証明書は、前記回収予定情報照合手段による照合が適合したことを条件として発行されることを特徴とする紙文書電子化処理システムにある。
本発明の第7の態様は、第6の態様に記載の紙文書電子化処理システムにおいて、前記位置情報には、前記運搬者が通過した位置毎の通過時刻情報が含まれ、前記回収予定情報には、前記運搬者が通過する予定の位置毎の通過予定時刻情報が含まれることを特徴とする紙文書電子化処理システムにある。
本発明の第8の態様は、第1〜7の何れか一つの態様に記載の紙文書電子化処理システムにおいて、前記電子化文書登録手段は、電子化対象の紙文書と電子化文書とを比較して電子化文書とが同一であることを検証したことを条件として登録することを特徴とする紙文書電子化処理システムにある。
本発明の第9の態様は、ユーザが保有する紙文書を電子化し、その後、当該紙文書を回収処理したことを管理する紙文書電子化処理方法であって、ユーザから受領した電子化する紙文書を単位毎に識別するための文書識別コードを前記データベースに登録する紙文書受付工程と、前記文書識別コードが付与された紙文書を電子化した電子化文書を当該文書識別コードと関係付けて登録する電子化文書登録工程と、紙文書を回収して処理するための回収箱を識別する回収箱識別コードを前記データベースに登録する回収箱登録工程と、
検証済みとして登録された文書識別コードが付与された紙文書を回収箱に投入する際に、当該回収箱の回収箱識別コードに関連付けて投入された紙文書の文書識別コードを登録する紙文書回収登録工程と、紙文書が投入された回収箱を処理するために処理場に向かって搬出したことを回収箱識別コードに関連付けて登録すると共に処理場で処理されたことを示す情報を回収箱識別コードに関連付けて登録する回収箱処理登録工程と、処理された回収箱に投入された紙文書について回収処理が完了したことを示す処理完了証明書を発行する証明書発行工程とを具備することを特徴とする紙文書電子化処理方法にある。
検証済みとして登録された文書識別コードが付与された紙文書を回収箱に投入する際に、当該回収箱の回収箱識別コードに関連付けて投入された紙文書の文書識別コードを登録する紙文書回収登録工程と、紙文書が投入された回収箱を処理するために処理場に向かって搬出したことを回収箱識別コードに関連付けて登録すると共に処理場で処理されたことを示す情報を回収箱識別コードに関連付けて登録する回収箱処理登録工程と、処理された回収箱に投入された紙文書について回収処理が完了したことを示す処理完了証明書を発行する証明書発行工程とを具備することを特徴とする紙文書電子化処理方法にある。
本発明の第10の態様は、第9の態様に記載の紙文書電子化処理方法において、前記紙文書が前記回収箱に回収されたことを証明する回収画像情報を記憶する回収画像登録工程を具備し、前記処理完了証明書には、前記回収画像情報が付与されることを特徴とする紙文書電子化処理方法にある。
本発明の第11の態様は、第9又は10の態様に記載の紙文書電子化処理方法において、前記処理場で前記回収箱が処理されたことを証明する処理状況画像を取得する処理状況画像取得工程を具備し、前記処理完了証明書には、前記処理画像情報が付与されることを特徴とする紙文書電子化処理方法にある。
本発明の第12の態様は、第11の態様に記載の紙文書電子化処理方法において、前記処理場には、前記回収箱の搬入を検出することにより、当該回収箱の搬入から処理までの処理状況を画像として記憶する処理状況画像記憶手段を有する処理場端末が設けられ、前記処理状況画像取得工程では、前記処理状況画像記憶手段から処理状況画像を取得することを特徴とする紙文書電子化処理方法にある。
本発明の第13の態様は、第9〜12の何れか一つの態様に記載の紙文書電子化処理方法において、前記回収箱を前記処理場まで搬送する運搬者が、識別情報を有すると共に当該運搬者の位置情報を検出する位置検出手段を具備する運搬車端末を保有し、前記回収箱を搬送している運搬車が保有する前記運搬者端末からその識別情報と共に前記位置検出手段により検出された位置情報を取得する位置情報取得工程を具備し、前記処理完了証明書には、前記回収箱が処理場まで運搬された際の位置情報が付与されることを特徴とする紙文書電子化処理方法にある。
本発明の第14の態様は、第13の態様に記載の紙文書電子化処理方法において、搬出された前記回収箱が前記処理場まで搬送されるルート情報を含む回収予定情報を取得する回収予定情報取得工程と、この回収予定情報取得手段が取得した回収予定情報と前記位置情報取得手段が取得した位置情報とを照合する回収予定情報照合工程とを具備し、前記処理完了証明書は、前記回収予定情報照合手段による照合が適合したことを条件として発行されることを特徴とする紙文書電子化処理方法にある。
本発明の第15の態様は、第14の態様に記載の紙文書電子化処理方法において、前記位置情報には、前記運搬者が通過した位置毎の通過時刻情報が含まれ、前記回収予定情報には、前記運搬者が通過する予定の位置毎の通過予定時刻情報が含まれることを特徴とする紙文書電子化処理方法にある。
本発明の第16の態様は、第9〜15の何れか一つの態様に記載の紙文書電子化処理方法において、前記電子化文書登録工程では、電子化対象の紙文書と電子化文書とを比較して電子化文書とが同一であることを検証したことを条件として登録することを特徴とする紙文書電子化処理方法にある。
本発明によれば、紙文書の電子化に際し、識別コードが付加された登録票を電子化したい紙文書の先頭に挿入するだけで、容易に電子化作業を遂行することができると共に、挿入した登録票単位で紙文書が電子化されて識別コード毎に管理されるため、登録票単位の紙文書を確実に電子化することができる。従って、紙文書の電子化に際し、紙文書にかかる一連の電子化作業を支援しながら、所定の紙文書を確実且つ容易に電子化することができる紙文書電子化処理システムを提供することが可能となる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、本実施形態の説明は例示であり、本発明の構成は以下の説明に限定されない。
図1は、本発明の一実施形態に係る紙文書電子化処理システムのシステム構成図である。なお、本実施形態は、ユーザが紙文書を電子化及び処理作業を外部に委託する場合を想定し、紙文書電子化処理システムは、紙文書の電子化及び処理作業を請け負う外部業者が使用するものである。
図示するように、本実施形態の紙文書電子化処理システムは、図示しないユーザから委託された紙文書を所定のプロセスに従って電子化及び処理の管理を行う管理センタ1を備えている。管理センタ1は、少なくとも1台のパーソナルコンピュータやサーバなどのコンピュータにより機能するものであり、必要に応じてネットワークを介して各種端末と接続可能なように機能する。また、複数のコンピュータにより管理センタ1を構成する場合には、全てが同一場所に存在する必要はなく、例えば、電子化業務と回収処理業務というように業務毎に機能を分担して複数場所に設置されていてもよく、本実施形態では、このように電子化業務と回収処理業務とを別の業者が行うものとして説明する。また、この場合、必要に応じてコンピュータが互いに連携できるようにされていてもよい。
紙文書のユーザからの受領は、例えば、図示するような段ボールなどの箱からなる受領箱10単位で行い、受領箱10毎に、一次元バーコード、QRコードやPDF−417などの二次元コード、又はICタグなどの文書識別コード11が付与され、必要なユーザ情報や紙文書に関する情報と共に紙文書電子化処理センタ1に登録される。受領箱10内には、複数の紙文書12が収納されているが、これらの紙文書12は分類リスト13にリストアップされている。この分類リスト13は、ユーザ側で作成してもよいし、受領箱10を受領した後、作成してもよい。何れにしても、分類リスト13の作成後には、ユーザとの間で相互に確認作業をする必要がある。
受領箱10に収納されている紙文書12は、所定の手順で電子化され、電子化文書15が作成される。電子化の手順は、例えば、JIS規格に基づいた手順で行えばよく、詳細は後述する。また、電子化作業と共に又は作業後、全ての紙文書12が、確実に電子化されて電子化文書15となったか否かを検証する必要があるが、この手順も詳細は後述する。
電子化され且つ検証された受領箱10中の紙文書12は、所定の手順で回収箱20に投入される。
ここで、回収箱20は、例えば、回収処理業務を担当する業者によって搬入・設置され、所定のタイミングで回収されるが、回収箱20には、上述した文書識別コード11と同様な回収箱識別コード21が付与され、搬入・設置の際に、紙文書電子化処理管理センタ1に登録される。なお、回収箱20についての詳細は後述するが、投入口22が設けられ且つ封印錠23より施錠されたものであり、投入口22から投入された紙文書12を抜き出すことができず、また、容易には破壊できないような構造を有している。
回収箱20は、所定のタイミングで回収処理業務の担当者により回収され、詳細は後述するが、製紙のリサイクルを行っている処理場30まで運搬され、この処理場30において、紙文書12は、リサイクル処理にかけられ、再生紙として利用されることになる。このように、回収箱20は安全性が高いため、情報漏洩を確実に防止することができ、投入口22から紙文書12を切断せずに投入できるので、リサイクルの効率がよいという利点がある。
以下、本実施形態の詳細を電子化業務の手順から説明する。
管理センタ1は、図示しないCPU、メモリ、外部記憶装置、表示部、操作部、及び通信部等を含み構成される情報通信機器であり、ユーザから受領した紙文書を電子化すると共に確実に回収処理し、その後、電子化文書と共に証明書を納品するまでの一連の作業を管理するためのものである。
具体的には、図示するように、管理センタ1は、紙文書受付手段101、電子化文書登録手段102、回収箱登録手段103、紙文書回収登録手段104、回収箱処理登録手段105、証明書発行手段106、及びデータベース(「DB」と図示する)107を含み構成されている。
紙文書受付手段101は、ユーザから入手した電子化する紙文書12を、受領箱10単位で受け取り、受領箱10を識別するための文書識別コード11をデータベース107に登録する。また、この文書識別コード11と関連付けて、受領箱10毎に作成された紙文書12のリストである分類リスト13をデータベース107に登録する。
電子化文書登録手段102は、受領箱10毎に、その文書識別コード11と関連付けて前記ユーザから入手した紙文書12を電子化した電子化文書15を文書識別コード11と関連付けてデータベース107に登録する。
回収箱登録手段103は、紙文書12を回収して処理するための回収箱20を識別する回収箱識別コード21をデータベース107に登録するものである。この回収箱20は、本実施形態では、処理作業を請け負う外部業者が管理するものであり、搬入された際にその回収箱識別コード21を登録し、搬出の際には、搬出の事実と共に搬出されたことが登録される。
紙文書回収登録手段104は、検証済みとして登録された文書識別コード11が付与された紙文書12を回収箱20に投入する際に、当該回収箱20の回収箱識別コード21に関連付けて、投入された紙文書12の文書識別コード11を登録するものである。
回収箱処理登録手段105は、紙文書12が投入された回収箱20を処理するために処理場30に向かって搬出したことを回収箱識別コード21に関連付けて登録すると共に処理場30で処理されたことを示す情報を回収箱識別コード21に関連付けて登録するものである。
さらに、証明書発行手段106は、処理された回収箱20に投入された紙文書12について回収処理が完了したことを示す処理完了証明書を発行するものである。
ここで、紙文書12を電子化して電子化文書15とする手順の一例を図2を参照しながら説明する。
上述した説明では、紙文書12は、受領箱10単位で管理されることを説明したが、電子化される作業では、分類リスト13に記載されている分類毎に管理され、電子化される。
分類リスト13の分類は、例えば、大分類13a、中分類13b、13c、小分類13d〜13gなどに階層化され、このような分類にしたがって、電子化文書15もフォルダ管理されるようになっている。すなわち、大分類13a、中分類13b、13c、小分類13d〜13gなどに対応するように、フォルダ15a〜15gなどが作成され、電子データが分類されている。
ここで、分類リスト13の分類13a〜13gとフォルダ15a〜15gとの対応は、例えば、バーコートにより行うのが好ましい。すなわち、分類リスト13の分類13a〜13g毎にバーコードを付与しておき、バーコードリーダでバーコードを読みながらスキャナなどのイメージデータ作成装置17により電子化し、フォルダ15a〜15gなどで分類された電子化文書15を作成する。
このような分類リスト13を用いた電子化プロセスの詳細を説明する。このような分類リスト13は、委託側であるユーザが作成してもよいし、受託側が作成してもよい。何れにしても、ユーザがから紙文書12を受け取る際に、受領箱10毎に紙文書12と分類リスト13とを照合し確認する。また、受領箱10を電子化する施設に受け入れる際に、受領箱10毎に紙文書12と分類リスト13とを照合するのが好ましい。
図3には、このような紙文書12を収容した受領箱10を受領してから、電子化し、回収箱20に投入するまでの管理手順を示す。
受領箱10を受領した後、まず、紙文書受付手段101が文書識別コード11と関連付けて分類リスト13を登録する。また、各受領箱10の所在を示す情報が登録されるようになっており、例えば、ユーザからの所定の文書についての問い合わせ等の要求があった場合に、即座に対応できるようになっている。分類リスト13は上述したとおり、例えば、大分類、中分類、小分類の階層に分類されている。
また、紙文書受付手段101は、データベース107に登録されている分類リスト13の項目14a毎に、識別コード14bとして、例えば、バーコードを付与して登録し、電子化登録票14を出力する。電子化登録票14は、一例を図4に示すように、文書識別コード11aと共に分類リスト13が記載され、各分類の項目14a毎にバーコード14bが登録されている。このような電子化登録票14を電子化作業に用いることで、電子化登録票14単位で電子化する紙文書12を管理することができると共に、識別コード14aを利用して電子化されたデータを特定することが可能となる。なお、受領箱10に付与されている文書識別コード11がICタグの場合には、電子化登録票14に出力される文書識別コード11aは、バーコード化されたものである。
このような電子化登録票14は、受領箱10に貼付されて保存され、後の電子化作業に用いられる。
このように登録された受領箱10は、電子化作業に供されるまで、所定の場所で保管されるが、保管場所はDB107に登録され、常に所在が明確になるようにされている。
このような受領箱10を電子化する場合には、受領箱10をイメージ作成装置17の場所まで運び、文書識別コード11を読み取り装置に読ませることにより、電子化作業を開始することを登録する。これにより、所定の受領箱10が電子化作業に供されていることがDB107に登録される。
次に、電子化登録票14の識別コード14bをバーコードリーダで読み取りながら、その識別コード14bに対応する項目14aの紙文書12が電子データに変換され、各識別コード14bと関連付けられて各紙文書12の電子データが登録される。すなわち、このように電子化された電子データは、図2に示すように、分類リスト13に対応して階層化されたフォルダにより分類されてDB107に登録される。
一方、電子化文書15に変換された紙文書12は受領箱10単位で、電子データの検査が終了するまで、所定の場所で保管され、この保管場所はDB107に保存される。これにより、検査に不合格だった紙文書12を容易に抽出することができ、また、ユーザからの問い合わせ等に対しても容易に応答することができる。
以下、電子データの検査工程について説明する。
電子データは、電子化文書登録手段102により、文書識別コード11や識別コード14bと関連付けられてデータベース107に格納されるが、この登録の前後、好ましくは登録前、電子化文書15を作成しながら、紙文書12が確実に電子化文書15に変換されたかどうかを検証する。
このような電子データの検証は、イメージデータ作成装置17により変換されたイメージデータを画面上に表示させて所定の基準に従って紙文書12と検査する。この際に、紙文書12を再度、検査対照イメージデータとして画面に表示して検査を行うようにしてもよい。検査に合格した電子データに検査合格のフラグを付与して格納し、未検査の電子データと区別する。また、検査により不備とされた電子データは、再度電子化処理に供されるようにする。
ここで、イメージデータを検査する際の所定の基準とは、例えば、データの同一性は勿論であるが、データの方向性(例えば、回転が必要であるか否か)、データが電子化対象であるか否か(例えば、削除対象(裏白などの白紙)であるか否か)などが挙げられる。なお、検査における削除対象であるか否かの判断は、上述のように実際にイメージデータを表示して検査してもよいが、例えば、データの容量から、ファイルに文書や文字が含まれているか否かを判断するようにしてもよい。すなわち、削除対象であるか否かを判断する際に、予めデータ容量の閾値を設定しておき、その閾値以下となる場合に、削除対象であるとみなしてデータを削除するようにしてもよい。これにより、検査時において、その都度イメージデータを表示せずに削除対象であるか否かを判断することができる。
このような検査に合格した電子データは、文書識別コード11と関連付けられて電子化文書15としてデータベース107に格納される。なお、検証された電子化文書15は、タイムスタンプを付与した電子データとして保存してもよい。このようにタイムスタンプを付与すると、電子データの事後的な改竄を阻止し、電子化文書15の信頼性を向上させるという利点がある。
電子化文書15が確実に作成された場合、電子化作業完了がDB107に登録される。また、紙文書12については受領箱10毎に処理完了のマークが付与され、所定の場所に移管され、回収処理に供される。
回収処理対象となった紙文書12は、受領箱10毎に回収箱20に投入され、リサイクル処理に供される。ここで、受領箱10毎に回収箱20に投入されるとは、受領箱10に付与された文書識別コード11と関連付けて、その受領箱10内に収納されている紙文書12が回収箱20に投入されることをいい、これは紙文書回収登録手段104によりデータベースに登録される。
受領箱10に収納されている全ての紙文書12が回収箱20に確実に投入されたことを証明するために、前記管理センタ1が回収画像登録手段を具備していてもよい。すなわち、回収画像登録手段は、受領箱10に収納されている紙文書12を回収箱20へ投入する回収作業を画像データとし記録するものであり、記録された画像データは、後述する証明書に付与するようにするのが好ましい。具体的には、回収画像登録手段は、所定の文書識別コード11が付与された受領箱10内の全ての紙文書12が回収箱20の投入口22から投入されたことを記録した画像データを作成し、文書識別コード11及び回収箱20の回収箱識別コード21と共にデータベース107に登録するものである。
次に、紙文書を投入した回収箱の回収処理作業についての手順を説明する。
図5は、回収処理作業の一例を示す概略図であり、全体を本実施の形態に係る機密情報処理管理システムとする。ここで、機密書類処理管理装置2は、図1の管理センタ1と共に本発明の管理センタの一部を構成するが、本実施形態では、紙文書の電子化を請け負う業者と処理作業を請け負う業者とが別であるとして、管理センタ1と別に表示する。
電子化文書15に変換された紙文書12が投入された回収箱20は、運搬者40により処理場30まで運搬されるが、処理場30が処理場端末3を、運搬者40が運搬者端末4を保持し、管理センタ1、機密書類処理管理装置2、処理場端末3及び運搬者端末4はネットワークを介して接続可能となっている。
図6は、本発明に係るシステムにおいて用いられる回収箱の一例である。回収箱20は、廃棄用の機密書類が収容される箱本体20aと、蓋20bと、蓋20bを箱本体20aに対して閉止状態で施錠する封印錠23とを具備し、箱本体20aに回収箱識別コード21が付与されている。また、箱本体20aと蓋20bを閉止する止め具24が前面に設けられ、蓋20bを箱本体20aに対して閉止状態に保持する。また、箱本体20aは、その開口部が、投入される機密書類のサイズと同程度以上の所定の面積を有すると共に、一定量の機密書類である紙文書12を蓄えることができるよう、所定の高さを有する。具体的な一例としては、幅500mm、奥行500mm、高さ750mmのサイズを有する。また、その両側面に、該箱を容易に持ち運びできるよう、把手25が設けられている。蓋20bは上面に投入口22を有し、投入口22は、機密書類である紙文書12をそのまま投入できる、所定の幅を有する。これにより、廃棄する機密書類をシュレッダー等により切断しないで投入することが可能である。そして、投入口22より投入された紙文書12は、自重によって落下して箱本体20a内部に積み重なるように蓄えられていくようになっている。
回収箱20に設けられた封印錠23は、図7(a)に示すように、箱本体20aに設けられた錠前23a、蓋20bに取り付けられ錠前23aを保護するための蓋部23b、円形孔23cから構成され、更に蓋部23bは、蓋板23d、係合突起23e、窓孔23fから構成される。
ここで、封印錠23の施錠及び開錠は、以下に示すように行われる。まず、施錠するときは、図7(b)に示すように、封紙26を蓋板23d内面の係合突起23eにかぶせるようにして取り付け、蓋板23dを閉じる。このとき、係合突起23eが円形孔23cに係止され、係止状態となる。当該状態においては、図7(c)に示すように、錠前23aは封紙26によって覆われている。従って、開錠するときは、図7(d)に示すように、蓋板23dによって挟み込まれた封紙26上から鍵27を錠前23aに差し込み、封紙26を破損させて開錠する。これにより、係合突起23eの係止も開放されて、蓋板23dが開くようになる。
回収箱識別コード21は、回収箱20を個別に識別するために割り振られた回収箱識別情報である。回収箱識別コード21は、上述したように、バーコードやICタグなどにより構成され、回収箱20の所定の箇所に貼付、埋め込み、あるいは刻み込むなどして設けられる。
このような構成から、施錠すると封紙26によって錠前23aが隠れ、封紙26の状態は外部から視認可能であって、封紙26の破損状態を視認することで、開錠行為があったかどうかを一目で容易に確認することができる。
また、回収箱20はジュラルミン等の硬質素材からなり、容易に破壊することは不可能であるので、機密書類としての紙文書12の安全管理に好適であり、また、頑丈で壊れにくいので、何度でも繰り返し使うことができる。
次に、本実施形態の機密情報処理管理システムの機能ブロックを図8に示す。
管理センタ1は、本システムではクライアント端末となり、上述した機能の他、回収要求部108と受信部109とを有する。
回収要求部108は、回収箱20の容量がいっぱいになってきたと判断したときに、電子メールにより、あるいは、Webページ上から機密書類処理管理装置2に対してする回収箱20の回収要求の入カを受け付け、これを送信する。
受信部109は、ネットワークを介して、機密書類処理管理装置2から送信された処理完了証明書を受信する。
運搬者端末4は、回収箱20を回収、運搬する運搬者40が所持する端末である。この運搬者端末4は、回収箱識別情報読取部401、位置情報検出部402、送信部403を有するものであって、例えば、携帯電話機等である。
回収箱識別情報読取部401は、例えば、バーコードリーダであって、これにより回収箱20に付された所定の回収箱識別コード21を読み取ることができる。バーコードリーダとしては、CCDカメラ、赤外線撮影装置等を用いることができる。
位置情報検出部402は、例えば、GPS(Global Positioning system)であって、運搬者端末4の位置情報を検出する。
送信部403は、回収箱識別情報読取部401より取得する回収箱識別情報、位置情報検出部402より取得する位置情報、及び運搬者識別情報を管理センタ1ないし機密書類処理管理装置2にネットワークを通じて送信する。
処理場端末3は、運搬者40により運搬されてきた機密書類のリサイクル処理を行うリサイクル業者等が利用する端末であって、回収箱20が処理場30に搬入されてから、機密書類である紙文書12が溶解処理にかけられるまでを画像として記憶する処理状況画像記憶部301を有する。
処理状況画像記憶部301は、例えば、処理場内に設けられた定点カメラによって、撮影した画像を記憶する。この撮影は、場内に取り付けたセンサーによって、ICタグなどの回収箱識別コード21の付された回収箱20を検知し、検知すると同時にカメラ撮影を開始するなどして、処理状況を記憶する。
機密書類処理管理装置2は、コンピュータにより構成され、CPUが実行するコンピュータプログラム、その他のデータを記憶することができるRAM、ROMなどの内部メモリ及びハードディスクドライブなどの外部記憶装置により、図8に示すように、クライアント情報記憶部201、運搬者情報記憶部202、処理場情報記憶部203、回収要求受付部204、回収予定情報作成部205、回収予定情報記憶部206、運搬者識別情報取得部207、回収箱識別情報取得部208、更新処理部209、取替後経過時間算出部210、位置情報取得部211、位置情報提供部212、処理状況画像受付部213、回収予定情報照合部214、発行部215とからなる機能ブロックを構成することができる。
クライアント情報記憶部201はクライアントの情報を記憶する記憶部であって、例えば、図9に示すような項目のデータを記憶することができる。このクライアント情報には、各クライアントのクライアント名71、住所72、電話番号73、Mailアドレス74等の顧客情報を記憶することができるほか、各クライアント毎に貸し出されている回収箱20の識別情報である貸出中回収箱ID75、及び回収中の回収箱20の回収中回収箱ID77を記憶することによって当該回収箱20が各クライアント毎に関連付けて記憶できるようになっている。また、貸し出し中の回収箱20が取り替えられてから経過した時間を示す取替後経過時間76が設けられている。
なお、クライアント情報の登録は、機密書類処理管理装置2と通信可能に構成されたクライアント端末である管理センタ1を用いてインターネットのWebページ上から行ってもよいし、所定の用紙に記載した内容を上記機密書類処理管理装置2側において、図示しないが、入カ部を設けて、当該入力部から入カするようにしてもよく任意である。なお、上記貸出中回収箱ID75及び回収中回収箱ID77は、回収箱20を識別するために付与される回収箱識別情報である。
このように、クライアント情報記憶部201に貸出中回収箱ID75及び回収中回収箱ID77が記憶されているため、機密書類回収箱からクライアントを特定することができるし、また、クライアントが排出した機密書類を納めた回収箱の取り扱い状況を把握することができる。また、取替後経過時間76を測ることによって、これを回収箱20の回収時期の目安として使うことができる。
貸出中回収箱ID75及び回収中回収箱ID77は、取り扱い状況に応じて更新することができる。その一連の過程を図9(a)、(b)、(c)により説明すると、まず、図9(a)に示すように、クライアントに貸し出されている回収箱20の貸出中回収箱ID75が記憶されており、当該貸出中の回収箱20の取替後経過時間76がそれぞれ算出されており、現在回収中の回収箱20はない状態である。
ここで、回収箱20を取り替えてから10日経ったときに、後述するように、回収予定情報作成部205によって回収予定情報が作成されるよう設定されていると、貸出中回収箱ID0001の回収箱は、10日経過時点で当該回収予定情報作成の対象となって、運搬者40は当該回収予定情報に従って、当該回収箱20を回収しに行く。運搬者40が上記回収箱20を回収する際に、回収した回収箱20、及び取り替えて新たに貸し出した回収箱20から回収箱識別情報読取部401により読み取った各々の回収箱識別情報を機密書類処理管理装置2が受信すると、後述する更新処理部209により、前者を回収中回収箱ID欄77に書き換えて記憶し、後者を貸出中回収箱ID欄75に書き換えて記憶して更新すると共に、後述する取替後経過時間算出部210により、取替後経過時間76を0日と記憶して更新される。
そして、回収された回収箱20の一連の処理作業が終了すると、回収中回収箱1D欄77から、回収中であった上記回収箱20の回収中回収箱ID77を抹消して記憶し、更新される。
運搬者情報記憶部202は運搬者の情報を記憶する記憶部であって、例えば、図10に示すような項目のデータを記憶することができる。この運搬者情報記憶部202には、各運搬業者名81、住所82、電話番号83、Mailアドレス84、運搬業者の乗務員毎に割り振られた運搬者ID85、乗務員氏名86、各乗務員が携行する携帯雷話の番号87等を記憶することができる欄が設けられている。
処理場情報記憶部203は処理場30の情報を記憶する記億部であって、例えば、図11に示すような項目のデータを記億することができる。この処理場情報には、処理場名91、住所92、電話番号93、Mailアドレス94等を記億する欄が設けられている。
回収要求受付部204は、クライアント端末である管理センタ1の回収要求部108により送信された回収箱20の回収要求を受信する。
また、この回収要求受付部204は、図示しないが、機密書類処理管理装置2とネットワークを介して通信可能に構成され且つ投入された機密書類の重量を検知する重量検知部、及び所定の重量を検知すると回収箱20の回収要求を機密書類処理管理装置2に対して送信する回収要求部を有してなる、回収箱20に設けられた端末からの回収要求を受信する。
この端末は、例えば、回収箱20内に収まっている機密書類の重量を常に検知しており、当該重量が20kgになったことを検知するとLANなどのネットワークを介して回収要求を送信するように設定されており、この状態に至ったとき自動的に機密書類処理管理装置2に対して回収要求を送信する。
回収予定情報作成部205は、回収要求受付部204により受け付けた回収要求から、この回収要求の対象となっている回収箱20の回収箱識別情報を抽出し、クライアント情報記憶部201を参照して、当該回収箱識別情報と関連付けられているクライアントを割り出すことで当該回収箱20の所在を特定する。そして、当該クライプント毎に運搬者情報記憶部202、及び処理場情報記憶部203を参照して回収予定情報を作成する。
また、この回収予定情報作成部205は、クライアント情報記憶部201に設けられた取替後経過時間76を参照して、予め設定された所定の時間が経過したものがあると認知したときにも、同様に、回収予定情報を作成する。例えば、回収箱20を取り替えてから10日経ったときに、回収予定情報作成部205によって回収予定情報が作成されるよう設定されていると、貸出中回収箱ID0001の機密書類回収箱は、10日経過時点で当該回収予定情報作成の対象となって、回収予定情報作成部205は当該回収箱について回収予定情報を作成する。
ここで、回収予定情報とは、クライアント先から機密書類回収箱を回収してから、処理場へ搬入するまでの一連の工程の予定であって、回収予定情報は、回収箱識別情報、運搬者識別情報、ルート情報よりなる。即ち、何れの機密書類回収箱を、何れの運搬者が、何れの経路を通過して運搬するかの予定を表すものであり、例えば、図12に示すようなものであって、運搬者40毎に、運搬者ID501、回収箱ID502、ルート情報503、通過又は到着予定時刻504等を記憶することができるようになっている。
また、ルート情報503とは、回収箱の回収先から処理場30に至るまでに運搬者40が通過する経路をいい、回収先の地点あるいは一定間隔の地点を連結したもの、若しくは、一定の路線として表される。
作成された回収予定情報は、運搬者ID501、回収箱ID502から、それぞれ運搬者情報記憶部202、クライアント情報記憶部201、処理場情報記憶部203を参照して、運搬者名等を特定し、クライアント毎に図13に示すような形で出力することが可能である。
即ち、図13に示すように、回収予定情報の一例は、実施日511、クライアント名512、回収予定時刻513、運搬業者名514、乗務員名515、乗務員携帯電話番号516、処理場名517、処理場到着予定時刻518、回収ルート519からなる。なお、回収ルート519には、回収地点、経由地、回収予定時刻、及び経由地の到着時刻を含むことができる。
このように作成された回収予定情報をクライアント端末である管理センタ1に送信すれば、クライアントは回収箱20の取扱予定を知ることができ、必要に応じて、回収予定情報の乗務員携帯電話番号516を参照して乗務員に電話をかけるなどして、処理状況が適正かを調べることができる。
回収予定情報記憶部206は、回収予定情報作成部205により作成された回収予定情報を記憶する。
これにより記憶された回収予定情報は、後述する回収予定情報照合部214による照合において、その対象として参照される。
運搬者識別情報取得部207は、運搬者40がクライアントに貸し出されている回収箱20を回収する際において、運搬者端末4により機密書類処理管理装置2に対して送信される運搬者識別情報を受信する。
回収箱識別情報取得部208は、運搬者40がクライアントに貸し出されている回収箱20を回収する際において、運搬者40が読み取って送信した、当該貸し出されている回収箱20の回収箱識別情報、及び、新たに取り替えられてクライアントに貸し出される回収箱20の回収箱識別情報を受信する。
更新処理部209は、回収箱識別情報取得部208により取得した回収箱識別情報を、クライアント情報記憶部201の対応する項目に書き換えて更新する処理を行う。
取替後経過時間算出部210は、回収箱20が、運搬者40によって新たに取り替えられてクライアントのもとに置かれてから経過した時間を算出する。
位置情報取得部211は、運搬者端末4が位置情報検出部402により検出した位置情報を、運搬者端末4から受信して取得する。なお、位置情報には、当該位置情報が示す各通過ポイントの通過時刻情報を含めることができる。当該通過時刻情報は、例えば、運搬者40が当該位置を検出した時刻において、運搬者端末4に備えられた計時機能を参照して取得することができるが、通過時刻情報は、機密書類処理管理装置2が運搬者端末4から位置情報を取得した時刻として取得してもよい。
位置情報提供部212は、位置情報取得部211により取得した位置情報を、クライアント端末である管理センタ1に対して、例えば、Webページ上で提供する。位置情報の提供は、機密書類処理管理装置2が位置情報を取得する度に行ってもよいし、クライアント端末である管理センタ1からの要求に応じて行ってもよい。
このWebページの例としては、例えば、図14のように示すことができる。このWebページにおいては、クライアントを認証するために予め登録されたクライアントID521とパスワード522、及び、位置情報の提供を求める機密書類回収箱の回収箱ID523を入力する欄が設けられている。
そして、これらを入力して、例えば、図15に示される位置情報を取得することができる。即ち、クライアントに提供される位置情報として、位置情報が提供されている回収箱20の回収箱ID531、回収箱20を運搬している乗務員名532、現在位置情報533として、運搬者の位置534及び時刻535が示される。乗務員名532は、クライアントから受信した回収箱識別情報から運搬者情報記憶部202を参照して得られ、現在位置情報533は、位置情報取得部211により取得する。
これにより、クライアントは、回収された機密書類回収箱の運搬状況を把握することができ、安心である。
処理状況画像受付部213は、処理場端末3から送信された処理状況画像を受信して受け付ける。
回収予定情報照合部214は、位置情報取得部211により随時取得し、蓄積した運搬者の位置情報から特定されるルート情報及び通過時刻と、回収予定情報記憶部206に記憶された回収予定情報とを照合する。具体的には、回収箱毎に、前述した図12に示されるルート情報503及び通過(到着)予定時刻504と、位置情報取得部211により取得した位置情報から特定されるルート情報及び通過時刻をそれぞれ比較して、適合しているか否かを判断する。
発行部215は、回収予定情報照合部214により、情報の照合結果が適合と判定された場合に、機密書類回収箱の処理が問題なく行われたことを証明する処理完了証明書を各クライアント毎に発行する。当該処理完了証明書は、クライアント情報記憶部201、運搬者情報記憶部202、処理場情報記憶部203、及び位置情報取得部211により取得した運搬者の位置情報から特定されるルート情報を参照して、例えば、図16に示すような出カイメージで構成され、クライアント端末である管理センタ1に対して送信される。
即ち、処理完了証明書の一例は、図16に示すように、処理が適正に行われた旨が記載されると共に、クライアント名541、搬入処理日542、品名543、搬入数量544、運搬業者名545、乗務員名546、処理場名547から構成され、処理に携わった者の情報や、処理内容を把握することができる。
以上のように構成された機密情報処理管理システムにおいて、クライアント端末である管理センタ1から回収要求が送信されてから、クライアントが排出した機密書類である紙文書12がリサイクル処理にかけられるまでの一連の工程は、例えば、図17に示すシーケンス図のように行われる。
まず、クライアント端末である管理センタ1から回収要求が送信されると(S11)、機密書類処理管理装置2は、回収要求受付部204が当該回収要求を受信する(S12)。
次に、回収要求受付部204は、受信した、回収箱IDを含む回収要求から回収箱識別情報を抽出する。そして、回収要求のあった一又は複数の機密書類回収箱について、回収予定情報作成部205によって回収予定情報を作成する(S13)。
この回収予定情報は、以下のように作成する。まず、上記抽出した回収箱識別情報を有するクライアント情報を記憶部201を参照して見つけ出し、クライアントの住所情報から当該機密書類回収箱の所在を特定する。次に、回収作業可能なーの運搬者を決定し、回収対象の機密書類回収箱を最短経路、及び最短時間で回収できるルートを算出すると共に、そのルート上の回収地点及び経由地点ごとの予定通過時刻を算出する。そして、このように作成された回収予定情報は、回収予定情報記憶部206に記憶する(S14)。
続いて、機密書類処理管理装置2側から運搬者端末4に対して回収予定情報を送信して回収を指令する(S15)。
回収予定情報を受信(S16)した運搬者40は、回収予定情報に従ってクライアントのもとを訪れ、回収箱20を回収する(S17)。当該運搬者40は、回収箱20回収の際に、回収した回収箱20、及び新たに取り替えた回収箱20に表示された回収箱識別コード21を、自らが保持する運搬者端末4によって読み取る(S18)。
次に、運搬者端末4は、運搬者識別情報と共に、読み取った回収箱識別情報を機密書類処理管理装置2に送信する(S19、S21)。
機密書類処理管理装置2は、運搬者端末4から送信された運搬者識別情報と回収箱識別情報を受信する(S20、S22)と、クライアント情報記憶部201を参照し、上記回収箱識別情報を有するクライアントを特定する(S23)。そして、特定されたクライアント情報に、上記受信した回収箱識別情報を上書きして更新し(S24)、記憶する(S25)。
続いて、運搬者40は、回収した上記回収箱20を処理場30まで運搬する。この際、運搬者端末4は、位置情報検出部402により随時位置情報を検出し(S26)、これを機密書類処理管理装置2に対し送信し(S27)、機密書類処理管理装置2はこれを受信する(S28)。なお、運搬者端末4は、位置情報取得時において、運搬者端末4に備えられた計時機能を参照し、その取得時刻たる通過時刻情報を位置情報に含めて、当該位置情報を機密書類処理管理装置2に送信する。
運搬者端末4は、回収した回収箱20を処理場30に搬入するまで、上記位置情報の検出及び送信処理を実行し、上記回収箱20を処理場30に搬入すると、搬入処理が完了したことを機密書類処理管理装置2側に対して電子メールを送信して連絡する(S29)。
処理完了の電子メールを受信した機密書類処理管理装置2は、それまでに受信した位置情報から特定される運搬者端末4の辿ったルート情報と、回収予定情報記憶部206に記憶しておいた回収予定情報とを照合(S30)し、照合結果が適合と判断されると、発行部により処理完了証明書を発行し(S31)、これをクライアント端末である管理センタ1に送信する(S32)。そして、クライアント端末の一例である管理センタ1が当該処理完了証明書を受信する(S33)ことによって、一連の工程が終了する。
次に、以上のような構成の機密情報処理システムにおける機密書類処理管理装置2での詳細な動作について説明する。図18は、機密書類回収箱の回収要求の受付から処理完了証明書の発行までの流れを示すフローチャート図である。図18に示すように、機密書類処理管理装置2は、回収箱20の回収要求を受け付けるよう待機する。
ここで、本実施例においては、回収要求を3人のクライアントから取得した時点で回収作業に入ることと設定しておいたとして、回収要求受付部204により、3人のクライアントから回収要求を受け付けると(S51)、回収予定情報作成部205により回収予定情報が作成(S52)される。
この回収予定情報の作成は、まず、受け付けた回収要求から回収箱識別情報を抽出し、これと一致する回収箱識別情報を有するクライアント情報記憶部201を参照して検索し、見つけ出したクライアントの住所情報から当該回収箱20の所在を特定する。次に、回収作業可能な運搬者40を決定し、回収対象の回収箱20を最短経路、及び最短時間で回収できるルートを算出すると共に、そのルート上の回収地点及び経由地点ごとの予定通過時刻を算出する。本実施例において、経由地点は、回収地点と、当該回収地点の次の回収地点のルート上における中間の位置を算出している。このようにして作成された回収予定情報は、前述した図12のように、運搬者ID、回収箱識別情報、ルート情報、通過予定時刻を含むものである。
そして、これを回収予定情報記憶部206に記憶した後、回収を担当することに決定した運搬者40の運搬者端末4に対して送信して回収処理の実行を促す。
運搬者40により回収作業が開始された後、運搬者端末4から運搬者識別情報が送信されると、これを運搬者識別情報取得部207により受信し(S53)、また、回収した回収箱の回収箱識別情報、及び取替後の新たな回収箱20の回収箱識別情報が送信されると、これらを回収箱識別情報取得部208により受信する(S54)。そして、これらの回収箱識別情報をもとに、クライアント情報記憶部201に記憶されているクライアント情報に含まれる回収箱識別情報を参照して一致するものを検索し、クライアントを特定する。
そして、更新処理部209により、特定されたクライアント情報に記憶されている回収箱識別情報の項目を、それぞれ回収箱識別情報取得部208により取得した新たな回収箱識別情報に書き換えて更新する(S55)。即ち、当該更新処理は、例えば図9に示されるクライアント情報の項目のうち、貸出中回収箱ID欄75の回収箱IDを抹消して、当該回収箱IDを回収中回収箱ID欄77に書き込み、クライアントのもとに新たに貸し出された回収箱20の回収箱識別情報を貸出中回収箱ID欄75に書き込んで、これをクライアント情報記憶部201に記憶することによって行われる。
続いて、運搬者端末4から送信される位置情報を位置情報取得部211により随時受信する(S56)。この際、運搬者端末4が、位置情報取得時において、運搬者端末4に備えられた計時機能を参照して位置情報に含めた通過時刻情報を、位置情報を受信することにより受信する。そして、この処理を、運搬者端末4から、回収した回収箱20の処理場30への搬入処理完了の通知を受信するまで続ける(S57)。
搬入処理完了の通知を受信すると、それまでに取得した位置情報から特定される運搬者端末4の辿ったルート情報と、回収予定情報記憶部206に記憶されている回収予定情報とを、回収予定情報照合部214により照合する。
照合は次のように行われる。まず、回収箱識別情報により位置情報の履歴をソートし(S58)、回収箱識別情報毎に時系列に位置情報を並べ替える(S59)。次に、回収予定情報記憶部206を参照して、当該回収箱識別情報を有する回収予定情報を呼び出し、図19に示すように照らし合わせることによって照合する。
即ち、照合は、図19に示すように、運搬者端末4より取得した位置情報が時系列に従って並べ替え、回収予定情報と対応させる。そして、通過予定位置及び通過予定時刻を含む回収予定情報551と、実際に運搬者が通過した位置及び時刻を含む位置情報552を回収地点553(555、557)、経由地点554(556、558)及び処理場地点559毎に比較し、各通過予定ポイントを通過しているか(S60)、更に各通過予定ポイントを所定の時間内に通過しているか(S61)を照らし合わせることによって照合の適否を判断する。
ここで、照合が適合するか否かは、予め設定された適合条件に従う。本実施例において、適合条件が、回収地点553(555、557)、経由地点554(556、558)及び処理場地点559が完全に一致し、それぞれの地点における、回収予定時刻と通過時刻との誤差が20分以内であれば適合すると設定されていたとすると、図19においては、地点及び時刻のいずれもこの適合条件に含するので、適合と判定される。
一方、適合条件が、地点が完全に一致し、回収予定時刻と通過時刻との誤差が10分以内であれば適合すると設定されていたとすると、図19においては、回収地点557、経由地点558、及び処理場地点559において、時刻の誤差が10分を超えているため、不適合と判断される。
このように照合がなされた結果、対比された情報が適合した場合には、発行部215により処理完了証明書を発行し(S62)、これをクライアント端末である管理センタ1に送信して一連の工程を終了する。
他方、照合の結果が不適合の場合には、処理完了証明書は発行せず、処理が不適切であったことをクライアント端末である管理センタ1あるいは運搬者端末4に通知するなど、エラー処理を行って(S63)、一連の工程を終了する。
なお、回収予定情報と、これに対応する実際の情報を比較する照合は、回収箱の回収から処理場への搬入までの一連の処理過程が終了した後に行ってもよい他、上記一連の処理過程がスタートしてから一定時間毎に行ってもよく、また、対応する情報が発生する度に行ってもよい。これにより、上記一連の処理過程が適正に進行したか調べることができ、適正な安全管理に資することができる。
以上の実施形態により、クライアントは借りている回収箱20の容量が一杯になるなどして、回収箱20を取り替えて欲しいときに、取替を依頼するだけで、回収箱20を回収してもらうことができる。そして、回収予定情報と実際に運搬者が通過したルート情報とが照合され、運搬が適正に行われたかを知ることができる。
以上説明したように、紙文書12を投入した回収箱20の回収処理作業が完了し、管理センタ1が処理完了証明書を受信すると、回収箱処理登録手段105は、回収箱識別コード21に関連付けて当該回収箱が確実に処理されたという情報を受領した処理完了証明書と共にデータベース107に登録する。そして、証明書発行手段106は、紙文書12を電子化し、回収箱20に確実に投入し、また、回収箱が確実に処理されたことを証明する証明書を発行する。この証明書には処理完了証明書が付加されており、この証明書と共に電子化文書15をユーザに納品することにより、紙文書電子化処理管理システムの一連の処理が完了する。
1 管理センタ、 2 機密書類処理管理装置、 3 処理場端末、 4 運搬者端末、 10 受領箱、 12 紙文書、 15 電子化文書、 20 回収箱、 30 処理場、 101 紙文書受付手段、 102 電子化文書登録手段、 103 回収箱登録手段、 104 紙文書回収登録手段、 105 回収箱処理登録手段、 106 証明書発行手段
Claims (16)
- ユーザが保有する紙文書を電子化し、その後、当該紙文書を回収処理したことを管理する管理センタを具備する紙文書電子化処理システムであって、
前記管理センタは、
紙文書をユーザから受領して電子化及び処理してユーザに納品するまでに必要な情報を管理するデータベースと、
前記ユーザから入手した電子化する紙文書を単位毎に識別するための文書識別コードを前記データベースに登録する紙文書受付手段と、
前記文書識別コードが付与された紙文書を電子化した電子化文書を当該文書識別コードと関係付けて登録する電子化文書登録手段と、
紙文書を回収して処理するための回収箱を識別する回収箱識別コードを前記データベースに登録する回収箱登録手段と、
検証済みとして登録された文書識別コードが付与された紙文書を回収箱に投入する際に、当該回収箱の回収箱識別コードに関連付けて投入された紙文書の文書識別コードを登録する紙文書回収登録手段と、
紙文書が投入された回収箱を処理するために処理場に向かって搬出したことを回収箱識別コードに関連付けて登録すると共に処理場で処理されたことを示す情報を回収箱識別コードに関連付けて登録する回収箱処理登録手段と、
処理された回収箱に投入された紙文書について回収処理が完了したことを示す処理完了証明書を発行する証明書発行手段と
を具備することを特徴とする紙文書電子化処理システム。 - 請求項1に記載の紙文書電子化処理システムにおいて、
前記管理センタが、前記紙文書が前記回収箱に回収されたことを証明する回収画像情報を記憶する回収画像登録手段を具備し、
前記処理完了証明書には、前記回収画像情報が付与されることを特徴とする紙文書電子化処理システム。 - 請求項1又は2に記載の紙文書電子化処理システムにおいて、
前記管理センタは、前記処理場で前記回収箱が処理されたことを証明する処理状況画像を取得する処理状況画像取得手段を具備し、
前記処理完了証明書には、前記処理画像情報が付与されることを特徴とする紙文書電子化処理システム。 - 請求項3に記載の紙文書電子化処理システムにおいて、
前記処理場には、前記回収箱の搬入を検出することにより、当該回収箱の搬入から処理までの処理状況を画像として記憶する処理状況画像記憶手段を有する処理場端末が設けられ、
前記処理状況画像取得手段は、前記処理状況画像記憶手段から処理状況画像を取得することを特徴とする紙文書電子化処理システム。 - 請求項1〜4の何れか一つに記載の紙文書電子化処理システムにおいて、
前記回収箱を前記処理場まで搬送する運搬者が、識別情報を有すると共に当該運搬者の位置情報を検出する位置検出手段を具備する運搬車端末を保有し、
前記管理センタは、前記回収箱を搬送している運搬車が保有する前記運搬者端末からその識別情報と共に前記位置検出手段により検出された位置情報を取得する位置情報取得手段を具備し、
前記処理完了証明書には、前記回収箱が処理場まで運搬された際の位置情報が付与されることを特徴とする紙文書電子化処理システム。 - 請求項5に記載の紙文書電子化処理システムにおいて、
前記管理センタは、搬出された前記回収箱が前記処理場まで搬送されるルート情報を含む回収予定情報を取得する回収予定情報取得手段と、
この回収予定情報取得手段が取得した回収予定情報と前記位置情報取得手段が取得した位置情報とを照合する回収予定情報照合手段とを具備し、
前記処理完了証明書は、前記回収予定情報照合手段による照合が適合したことを条件として発行されることを特徴とする紙文書電子化処理システム。 - 請求項6に記載の紙文書電子化処理システムにおいて、
前記位置情報には、前記運搬者が通過した位置毎の通過時刻情報が含まれ、
前記回収予定情報には、前記運搬者が通過する予定の位置毎の通過予定時刻情報が含まれることを特徴とする紙文書電子化処理システム。 - 請求項1〜7の何れか一つに記載の紙文書電子化処理システムにおいて、
前記電子化文書登録手段は、電子化対象の紙文書と電子化文書とを比較して電子化文書とが同一であることを検証したことを条件として登録することを特徴とする紙文書電子化処理システム。 - ユーザが保有する紙文書を電子化し、その後、当該紙文書を回収処理したことを管理する紙文書電子化処理方法であって、
ユーザから受領した電子化する紙文書を単位毎に識別するための文書識別コードを前記データベースに登録する紙文書受付工程と、
前記文書識別コードが付与された紙文書を電子化した電子化文書を当該文書識別コードと関係付けて登録する電子化文書登録工程と、
紙文書を回収して処理するための回収箱を識別する回収箱識別コードを前記データベースに登録する回収箱登録工程と、
検証済みとして登録された文書識別コードが付与された紙文書を回収箱に投入する際に、当該回収箱の回収箱識別コードに関連付けて投入された紙文書の文書識別コードを登録する紙文書回収登録工程と、
紙文書が投入された回収箱を処理するために処理場に向かって搬出したことを回収箱識別コードに関連付けて登録すると共に処理場で処理されたことを示す情報を回収箱識別コードに関連付けて登録する回収箱処理登録工程と、
処理された回収箱に投入された紙文書について回収処理が完了したことを示す処理完了証明書を発行する証明書発行工程と
を具備することを特徴とする紙文書電子化処理方法。 - 請求項9に記載の紙文書電子化処理方法において、
前記紙文書が前記回収箱に回収されたことを証明する回収画像情報を記憶する回収画像登録工程を具備し、
前記処理完了証明書には、前記回収画像情報が付与されることを特徴とする紙文書電子化処理方法。 - 請求項9又は10に記載の紙文書電子化処理方法において、
前記処理場で前記回収箱が処理されたことを証明する処理状況画像を取得する処理状況画像取得工程を具備し、
前記処理完了証明書には、前記処理画像情報が付与されることを特徴とする紙文書電子化処理方法。 - 請求項11に記載の紙文書電子化処理方法において、
前記処理場には、前記回収箱の搬入を検出することにより、当該回収箱の搬入から処理までの処理状況を画像として記憶する処理状況画像記憶手段を有する処理場端末が設けられ、
前記処理状況画像取得工程では、前記処理状況画像記憶手段から処理状況画像を取得することを特徴とする紙文書電子化処理方法。 - 請求項9〜12の何れか一つに記載の紙文書電子化処理方法において、
前記回収箱を前記処理場まで搬送する運搬者が、識別情報を有すると共に当該運搬者の位置情報を検出する位置検出手段を具備する運搬車端末を保有し、
前記回収箱を搬送している運搬車が保有する前記運搬者端末からその識別情報と共に前記位置検出手段により検出された位置情報を取得する位置情報取得工程を具備し、
前記処理完了証明書には、前記回収箱が処理場まで運搬された際の位置情報が付与されることを特徴とする紙文書電子化処理方法。 - 請求項13に記載の紙文書電子化処理方法において、
搬出された前記回収箱が前記処理場まで搬送されるルート情報を含む回収予定情報を取得する回収予定情報取得工程と、
この回収予定情報取得手段が取得した回収予定情報と前記位置情報取得手段が取得した位置情報とを照合する回収予定情報照合工程とを具備し、
前記処理完了証明書は、前記回収予定情報照合手段による照合が適合したことを条件として発行されることを特徴とする紙文書電子化処理方法。 - 請求項14に記載の紙文書電子化処理方法において、
前記位置情報には、前記運搬者が通過した位置毎の通過時刻情報が含まれ、
前記回収予定情報には、前記運搬者が通過する予定の位置毎の通過予定時刻情報が含まれることを特徴とする紙文書電子化処理方法。 - 請求項9〜15の何れか一つに記載の紙文書電子化処理方法において、
前記電子化文書登録工程では、電子化対象の紙文書と電子化文書とを比較して電子化文書とが同一であることを検証したことを条件として登録することを特徴とする紙文書電子化処理方法。
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- 2006-10-16 JP JP2006281834A patent/JP2008094614A/ja active Pending
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