JP2008086947A - 乾燥剤 - Google Patents

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Yasushi Sakai
康 酒井
Aki Kato
亜紀 加藤
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KH Neochem Co Ltd
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Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

【課題】医薬品や食品等に用いられる乾燥剤において摂取しても安全性が高く、吸湿作用に優れた乾燥剤を提供する。
【解決手段】アルギニン酸性アミノ酸塩を含有することで解決する。アルギニン酸アミノ酸塩は自然界、微生物またはその処理物、化学合成法等により得られるもの等のほか市販品も使用できる。また酸性アミノ酸塩としてはグルタミン酸塩を用いることが好ましい。乾燥剤は医薬品、食品に直接接触させての使用、製剤用基剤とともに混合し使用することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、アルギニン酸性アミノ酸塩を含有することを特徴とする乾燥剤に関する。
医薬品や食品等における水分含有率や水分活性の制御は、製品の品質を保持する上での重要な課題である。製品中の水分を低下させたり、一定の値に維持するために乾燥剤を使用することが、製品の品質保持に有効な方法として知られている。
乾燥剤としては数多くのものが知られており、例えばシリカゲルや塩化カルシウム等は頻用されている乾燥剤である。しかしこれらの乾燥剤は、摂取した場合に安全上の問題がある。また、可食性の乾燥剤としてニストースが知られているが(特許文献1参照)、十分な安全性が担保されているとは言えない。
特開平6-31160号公報
本発明の目的は、摂取した場合においても安全性が高く、吸湿作用に優れた乾燥剤を提供することにある。
本発明者らは、栄養上非常に重要なアミノ酸である、アルギニンとグルタミン酸またはアスパラギン酸から構成されるアルギニン酸性アミノ酸塩が、吸湿作用に優れた乾燥剤として利用できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、以下の(1)〜(2)に関する。
(1)アルギニン酸性アミノ酸塩を含有することを特徴とする乾燥剤。
(2)酸性アミノ酸塩がグルタミン酸塩である上記(1)の乾燥剤。
本発明により、アルギニン酸性アミノ酸塩を含有することを特徴とする、安全で効果の高い乾燥剤を提供することができる。
本発明で用いられるアルギニン酸性アミノ酸塩における酸性アミノ酸塩としては、グルタミン酸塩およびアスパラギン酸塩があげられるが、グルタミン酸塩が好ましい。
アルギニン酸性アミノ酸塩は、自然界から得られるもの、微生物またはその処理物から得られるもの、化学合成法によって得られるもの等のいずれでもよく、また精製品でも粗精製品でもよい。また市販品を用いてもよい。
アルギニン酸性アミノ酸塩は、粉体、粒体、粉粒体等のいずれでもよいが、粉体が好ましい。水分含有率は3重量%以下であることが好ましく、2重量%以下であることがより好ましく、1重量%以下であることが特に好ましい。
本発明の乾燥剤は通常、上記のアルギニン酸性アミノ酸塩それ自体から構成されるが、必要に応じて他の添加物を配合してもよい。
本発明の乾燥剤は、通気性に富む通常の乾燥剤用袋に包む等して使用してもよいが、安全性が高く栄養学的にも優れていることから、製品中の水分含有率や水分活性を低下、維持させる必要がある医薬品または食品に直接接触させまたは混合して使用してもよい。
以下に、本発明の乾燥剤を医薬品または食品に混合して該分野における製剤を調製する方法を例示する。
製剤に含有される各種有効成分としては特に限定されないが、例えば蛋白質、ペプチド、アミノ酸、核酸、補酵素、ビタミン類、ミネラル類、動植物乾燥粉末、動植物エキス乾燥粉末、乾燥微生物等があげられる。
製剤は、必要に応じて医薬品または食品分野で用いられる製剤用基剤とともに製剤、好ましくは固形製剤として調製する。
製剤の剤形としては、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤等があげられる。
製剤用基剤としては、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤等があげられる。
賦形剤としては、マルトース、トレハロース、マンニトール、還元麦芽糖水飴、ラクチトール、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等があげられる。
崩壊剤としては、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、グリコール酸ナトリウム、コーンスターチ、バレイショ澱粉、部分アルファー化澱粉等の澱粉等があげられる。
結合剤としては、ポリビニルピロリドン、プルラン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ゼラチン、寒天等があげられる。
滑沢剤としては、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム等のステアリン酸またはその金属塩、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、硬化油脂、二酸化ケイ素、リン酸カルシウム等があげられる。
また、上記製剤用基剤の他に、必要に応じて、甘味剤、酸味料、着色剤、香料、抗酸化剤、流動化剤を用いてもよい。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、グリチルリチン二カリウム、アスパルテーム、ステビア、ソーマチン、スクラロース、グルコース、フルクトース、サッカロース等があげられる。
酸味料としては、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸等があげられる。
着色剤としては、食用黄色5号、食用赤色2号、食用青色2号、カロチノイド色素、トマト色素等があげられる。
香料としては、レモンフレーバー、レモンライムフレーバー、グレープフルーツフレーバー、アップルフレーバー、オレンジフレーバー等があげられる。
抗酸化剤としては、アスコルビン酸、トコフェロール、塩酸システイン、L−アスコルビン酸ステアリン酸エステル等があげられる。
流動化剤としては、リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、微粒二酸化ケイ素等があげられる。
また、上記以外に、キシロース、ガラクトース、トレハロース、乳糖、パラチノース、マルチトール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、ラフィノース、イヌロオリゴ糖(チコリオリゴ糖)、パラチノースオリゴ糖等の上記甘味料としてあげた糖類以外の糖類、ナイアシン、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンD等のビタミン類、ナトリウム等のミネラル類、微粒二酸化ケイ素、ケイ酸カルシウム、合成ケイ酸アルミニウム、タルク等の乾燥剤または固化防止剤等を添加してもよい。
医薬品または食品分野における製剤中に乾燥剤を混合する場合、製剤中のアルギニン酸性アミノ酸塩の含有率が、好ましくは10〜99.99重量%、より好ましくは30〜99.9重量%、特に好ましくは50〜99重量%となるように混合する以外は、通常の製剤方法を用いて製剤化することができる。
例えば、散剤は、粉末状の製剤原料を混合機を用いて混合するか、または製剤原料を粉砕機等により粉砕し、混合機等を用いて混合して製造することができる。
また、顆粒剤は、製剤原料を造粒機を用いて造粒して製造することができる。
また、錠剤は、打錠機を用いて打錠して製造することができ、顆粒を製造し、得られた顆粒を圧縮する顆粒圧縮法、混合された粉末を直接打錠する直接粉末圧縮法のいずれも用いることができる。
なお、顆粒剤、錠剤は調製後、糖、糖アルコール等を用いるシュガーコーティング、高分子を用いるフィルムコーティング等を施して用いてもよい。
カプセル剤は、散剤または顆粒剤を調製後、ハードカプセルに充填して製造することができる。
上記の固形製剤の他、常法に従って、丸剤、トローチ剤、マイクロカプセル等の固形製剤を調製してもよい。
以下に、本発明の実施例を示す。
なお、実施例で用いたL-アルギニンL-グルタミン酸塩(協和発酵工業社製)、マルチトール(マビット50M、林原商事社製)は、70℃で1時間乾燥させたものである。乾燥後のL-アルギニンL-グルタミン酸塩の水分含有率は0.83重量%(以下単に%と表記する)、乾燥後のマルチトールの水分含有率は0.07%であった。
L-プロリン(協和発酵工業社製)10gに水1.5gを添加して混合した。水添加後のプロリンの水分含有率は12.7%であった。
水添加後のプロリン3gをシャーレ(45Φシャーレ、GSIクレオス社製)に入れ、L-アルギニンL-グルタミン酸塩3gを別のシャーレに入れた。厚手のポリエチレン袋(縦13.5cm、横7cm、厚さ0.08mm)に前記のシャーレを並べて入れ、シーラーで密封し40℃で保存した。1週間後、袋を開封してシャーレからプロリンを採取し、乾燥減量法で水分含有率を測定した。その結果、プロリンの水分含有率は4.3%であった。
一方、L-アルギニンL-グルタミン酸塩の代わりにマルチトールを用いた場合、1週間後のプロリンの水分含有率は10.4%であった。
以上の結果からL-アルギニンL-グルタミン酸塩の吸湿作用が明らかとなった。
3gのプロリンをシャーレに入れ、相対湿度72%、25℃の恒温恒湿装置内に一日放置した。一日放置後のプロリンの水分含有率は19.1%であった。
密閉できる容器(縦10cm、横7cm、高さ8.5cm)にL-アルギニンL-グルタミン酸塩150gを敷き詰め、その上に一日放置後のシャーレに入ったプロリンを置いた。容器を密閉後、25℃で1週間保存した。1週間後、プロリンの水分含有率は0.28%であった。
一方、L-アルギニンL-グルタミン酸塩150gの代わりにマルチトール240gを用いた場合、1週間後のプロリンの水分含有率は13.7%であった。
以上の結果からL-アルギニンL-グルタミン酸塩の吸湿作用が明らかとなった。
実施例1の水添加後のプロリン3gとL-アルギニンL-グルタミン酸塩3gをミルミキサーでよく混合した後、厚手のポリエチレン袋に入れ、シーラーで密封し40℃で保存した。1日後にポリエチレン袋の内容物を観察した結果、固化は認められるものの、にちゃつきは認められなかった。
一方、L-アルギニンL-グルタミン酸塩の代わりにマルチトールを用いた場合、内容物ににちゃつきが認められた。
以上の結果から、L-アルギニンL-グルタミン酸塩を含有する組成物におけるL-アルギニンL-グルタミン酸塩の吸湿すなわち水分保持作用が明らかとなった。
L-グルタミン(協和発酵工業社製)10gに水1.5gを添加して混合した。水添加後のグルタミンの水分含有率は13.2%であった。
水添加後のグルタミン3gをシャーレに入れ、L-アルギニンL-グルタミン酸塩3gを別のシャーレに入れた。厚手のポリエチレン袋に前記のシャーレを並べて入れ、シーラーで密封し40℃で保存した。1週間後、袋を開封してシャーレ中のグルタミンを採取し、乾燥減量法で水分含量を測定した。その結果、グルタミンの水分含有率は0%であった。また、アミノ酸自動分析装置で測定した結果、グルタミンの残存率は100%であった。
一方、L-アルギニンL-グルタミン酸塩の代わりにマルチトールを用いた場合、1週間後のグルタミンの水分含有率は0.1%であったが、乾燥重量あたりのグルタミン残存率は88.3%であった。
L-グルタミンは水に不安定であることが知られているが、以上の結果から、水を添加したグルタミンからL-アルギニンL-グルタミン酸塩によって水分が急速に除去されることにより、グルタミンの分解が抑制されたと考えられる。

Claims (2)

  1. アルギニン酸性アミノ酸塩を含有することを特徴とする乾燥剤。
  2. 酸性アミノ酸塩がグルタミン酸塩である請求項1記載の乾燥剤。
JP2006272669A 2006-10-04 2006-10-04 乾燥剤 Withdrawn JP2008086947A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011059075A1 (ja) * 2009-11-13 2011-05-19 味の素株式会社 グルタミン酸およびアルギニンの高含有製剤
CN113069897A (zh) * 2021-03-29 2021-07-06 浙江尔格科技股份有限公司 充油设备的吸湿系统及其运行控制方法

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