JP2008083314A - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】透過開口率等の向上を図ることが可能な半透過反射型の液晶装置を提供する。
【解決手段】液晶装置は、単位サブ画素を構成する行列状に配列された画素電極と、その各々に対応して設けられた複数のTFD素子と、画素電極の各々に対応して設けられ、TFD素子の各々に電気的に接続された複数の導電膜と、を有する素子基板を備え、導電膜の各々は、遮光性を有する材料により形成され、画素電極の各々と電気的に接続されるコンタクト部を有すると共に、相隣接する画素電極の間の平面領域に設けられている。つまり、導電膜は、画素電極と電気的に接続するためのコンタクト機能と、相隣接する画素電極の間を遮光する機能とを兼ね備え、その導電膜が、本来的に遮光領域となる、相隣接する画素電極の間の平面領域に設けられている。これにより、透過領域を大きくする必要がある場合に、単位サブ画素領域における透過領域の大きさを大きくでき、透過開口率を向上させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、各種情報の表示に用いて好適な液晶装置及び電子機器に関する。
従来より、透過型表示及び反射型表示の両方の表示モードを有し、TFD(Thin Film Diode)素子等のスイッチング素子を備える半透過反射型の液晶装置が一般的に良く知られている。
この種の液晶装置として、スイッチング素子が設けられる素子基板側において、樹脂散乱層を設けてその上に反射層を形成することで反射領域を形成すると共に、その反射領域の近傍位置に透過領域を形成し、透過領域の液晶層の厚さを反射領域の液晶層の厚さより大きく設定してなるマルチギャップ構造を有する液晶装置の一例が特許文献1に記載されている。
この特許文献1に記載の液晶装置では、透過領域と反射領域の間における樹脂散乱層等のテーパー状の部分に対応する位置に、画素電極とデータ線及びTFD素子とを電気的に接続する遮光性導電膜を形成して、その領域を光り抜け防止を図る遮光領域としている。
特開2006−58629号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の液晶装置では、遮光性導電膜が透過領域及び反射領域を有するサブ画素領域内に形成されているため、その分、透過領域及び反射領域が小さくなってしまい、透過開口率及び反射開口率が低下してしまうという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、透過開口率及び反射開口率の向上を図ることが可能な半透過反射型の液晶装置及びそれを用いた電子機器を提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、液晶装置は、単位サブ画素を構成する行列状に配列された画素電極と、前記画素電極の各々に対応して設けられた複数のスイッチング素子と、前記画素電極の各々に対応して設けられ、前記スイッチング素子の各々に電気的に接続された複数の導電膜と、を有する基板を備え、前記導電膜の各々は、遮光性を有する材料により形成され、前記画素電極の各々と電気的に接続されるコンタクト領域を有するとともに、相隣接する前記画素電極の間の平面領域に設けられている。
上記の液晶装置は、最小表示単位となる単位サブ画素を構成する行列状に配列された画素電極と、画素電極の各々に対応して設けられ、例えばTFD素子などの二端子型非線形素子又はTFT(Thin Film Transistor)素子などの三端子素子に代表される複数のスイッチング素子と、画素電極の各々に対応して設けられ、スイッチング素子の各々に電気的に接続された複数の導電膜と、を有する基板を備えている。そして、導電膜の各々は、例えばクロムなどの遮光性を有する材料により形成され、画素電極の各々と電気的に接続されるコンタクト領域を有するとともに、相隣接する画素電極の間の平面領域に設けられている。つまり、この構成によれば、遮光性を有する導電膜は、画素電極と電気的に接続するためのコンタクト機能(接続機能)と、相隣接する画素電極の間を遮光する機能とを兼ね備え、その導電膜が、本来的に遮光領域となる、相隣接する画素電極の間の平面領域に設けられている。これにより、単位サブ画素内に導電膜を設けてなる画素構成と比較して、単位サブ画素における表示領域(単位サブ画素領域)を大きくすることができる。
そのため、透過型の液晶装置や半透過反射型の液晶装置に対してこの画素構成を適用した場合であって、仕様によって透過領域を大きくする必要がある場合に、単位サブ画素領域における透過領域の大きさを大きくすることができる。その結果、透過開口率を向上させることができる。
好適な例では、前記導電膜は、例えば、データ線の延在方向となる前記列の方向に相隣接する前記画素電極の間に対応して設けられているのが好ましい。また、前記単位サブ画素は、透過型表示が行われる透過領域と、反射型表示が行われる反射領域と、を備え、前記反射領域は、表面に凹凸を有し、光を散乱させる散乱層と、前記散乱層上に形成され、光を反射する反射層と、を有し、前記スイッチング素子は、前記単位サブ画素内における前記反射層の下側に配置され、当該単位サブ画素を構成する前記画素電極に対して、前記列の方向に隣接する他の前記画素電極と前記導電膜を通じて電気的に接続されているのが好ましい。また、前記スイッチング素子と前記導電膜とは一体的に又は独立に形成されているのが好ましい。
上記の液晶装置の一つの態様では、前記基板に液晶を介して対向する対向基板を備え、前記対向基板は、前記列の方向に相隣接する前記画素電極の間に、且つ、前記導電膜と平面的に重ならない位置に又は前記導電膜の端部と部分的に重なる位置に、且つ、前記画素電極の隅の位置に対応して設けられた遮光層を有し、当該列の方向に相隣接する前記画素電極の間の前記平面領域は、前記導電膜と前記遮光層の両方によって遮光されている。
この態様では、基板に液晶を介して対向する対向基板を備えている。そして、対向基板は、前記列の方向に相隣接する画素電極の間に、且つ、導電膜と平面的に重ならない位置に又は導電膜の端部と部分的に重なる位置に、且つ、画素電極の隅の位置に対応して設けられた遮光層を有する。また、当該列の方向に相隣接する画素電極の間の平面領域は、導電膜と遮光層の両方によって遮光されている。これにより、前記列の方向に相隣接する画素電極の間に対応する位置全体に遮光層を有する構成と比較して、遮光層の面積を小さくすることができる。そのため、例えば、半透過反射型の液晶装置であって、導電膜と反射領域の部分とが平面的に重なる構成を有する液晶装置の場合、導電膜と平面的に重なる反射領域の殆どの部分は、遮光層によって遮光されずに反射領域として用いることができ、その分、反射領域の大きさを大きくすることができる。その結果、反射開口率を向上させることができる。
本発明の他の観点では、上記の液晶装置を表示部として備える電子機器を構成することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。尚、以下の実施形態は、本発明を液晶装置に適用したものである。
[液晶装置の構成]
まず、図1乃至図3を参照して、本発明の実施形態に係る液晶装置の電極及び配線構成等を中心とした平面構成について説明する。図1は、本発明の液晶装置100の電極及び配線等を中心とした構成を模式的に示す平面図である。
液晶装置100は、反射表示モード及び透過表示モードの両表示モードを有する半透過反射型の液晶装置であり、スイッチング素子の一例としてのTFD素子21を有する素子基板91と、カラーフィルタ(着色層)6を有するカラーフィルタ基板92とが、複数の金属粒子などの導通部材7が混入された枠状のシール材3を介して貼り合わされ、そのシール材3の内側に液晶が封入されて液晶層4が形成されてなる。また、この液晶装置100は、素子基板91側において、表示電極たる画素電極10と、データ線32及びTFD素子21等とが樹脂散乱層17にて絶縁されたオーバーレイヤー構造を備えて構成されている。
(素子基板の平面構成)
図1及び図2を参照して、電極及び配線構成を中心とした素子基板91の平面構成について説明する。図2は、図1において素子基板91を正面視したときの当該素子基板91の電極及び配線等を中心とした構成を模式的に示す平面図である。
素子基板91は、第1基板1、引き回し配線31、データ線32、遮光膜37、YドライバIC33、XドライバIC34、外部接続用配線35、及び画素電極10を有する。
第1基板1は、ガラスなどの絶縁性材料により形成されている。第1基板1は、シール材3の内側に設けられた表示に寄与する有効表示領域Vと、第1基板1の外形と有効表示領域Vの間に設けられた表示に寄与しない額縁領域38と、カラーフィルタ基板92の一辺側から外側へ張り出してなる張り出し領域36と、を有する。
ここで、有効表示領域Vは、ITO(Indium-Tin Oxide)などの透明導電材料よりなる画素電極10が配置されて表示の最小単位となる1つのサブ画素領域(破線にて囲まれる領域;単位サブ画素領域)SGが行列状に配列されてなる領域である。張り出し領域36は、XドライバIC34及びYドライバIC33が実装される領域である。
XドライバIC34及びYドライバIC33は、例えばACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電膜)を介して、第1基板1の張り出し領域36に実装されている。
XドライバIC34及びYドライバIC33の各入力端子(図示略)は、導電性を有するバンプを介して、複数の外部用接続配線35に夫々電気的に接続されている。外部接続用配線35は、ACFや半田などを介して、図示しない配線基板、例えばフレキシブルプリント基板に電気的に接続される。また、XドライバIC34の出力端子(図示略)は、導電性を有するバンプを介して、複数のデータ線32に電気的に接続されている一方、YドライバIC33の出力端子(図示略)は、導電性を有するバンプを介して、複数の引き回し配線31に電気的に接続されている。これらの構成により、例えば携帯電話や情報端末などの電子機器から、YドライバIC33を介して複数の引き回し配線31に走査信号が、また、XドライバIC34を介して複数のデータ線32にデータ信号が夫々出力される。
各引き回し配線31は、張り出し領域36側の一辺91aからその逆側に位置する一辺91c側に向かって延在する本線部分31aと、その本線部分31aの終端部からシール材3に向かって略直角に折れ曲がる折れ曲がり部分31bと、を有する。各本線部分31aは、各YドライバIC33の出力端子に電気的に接続されている一方、各折れ曲がり部分31bは、紙面左側又は紙面右側に位置するシール材3内まで延在するように形成され、シール材3内に混入された導通部材7と電気的に接続されている。
各データ線32は、例えばクロムなどの遮光性を有する材料にて形成され、張り出し領域36側から有効表示領域V側に向かって延在するように形成されている。なお、本明細書では、データ線32の延在方向を列方向と称すると共に、データ線32の延在方向と直交する方向及び走査電極8の延在方向を列方向と称する。各データ線32は、その延在方向に列をなすサブ画素領域SG毎に対応して設けられた複数のTFD素子と電気的に共通接続されている。
各TFD素子21は、自身が配置されるサブ画素領域SGに対して、前記列方向に隣接する他のサブ画素領域SGに対応して設けられた各画素電極10に、後述する導電膜22を通じて電気的に接続されている。
遮光膜37は、クロムなどの遮光性を有する材料にて島状に形成され、有効表示領域V内において、行方向に隣接する画素電極10の間であって、且つ、各画素電極10の両側に対応して設けられている。このように、遮光膜37は、島状に形成されて画素電極10毎に対応して設けられているため、クロストークの発生防止が図られている。
(カラーフィルタ基板の平面構成)
図1及び図3を参照して、電極構成を中心としたカラーフィルタ基板92の平面構成について説明する。図3は、図1においてカラーフィルタ基板92を正面視方向と逆方向から観察したときの当該カラーフィルタ基板92の電極等を中心とした構成を模式的に示す平面図である。
カラーフィルタ基板92は、第1基板1に対向配置される第2基板2、及び走査電極8を有する。
第2基板2は、第1基板1と同様の材料にて形成され、シール材3の内側に設けられた有効表示領域Vと、第2基板2の外形と有効表示領域Vの間に設けられた額縁領域38と、を有する。
各走査電極8は、ITOなどの透明導電材料にて形成され、データ線32及び遮光膜37等の延在方向と直交する方向に延在してなる。各走査電極8の左端部又は右端部は、シール材3内まで延在するように形成され、シール材3内に混入された導通部材7に電気的に接続されている。
以上に述べた素子基板91とカラーフィルタ基板92とが枠状のシール材3を介して貼り合わされた状態が図1に示されている。同図に示すように、カラーフィルタ基板92の各走査電極8は、行方向に配列された各画素電極10と平面的に重なり合っている。このように、各走査電極8と各画素電極10とが平面的に重なり合う領域が、上記した表示の最小単位となる1つのサブ画素領域SGを構成する。
また、カラーフィルタ基板92の各走査電極8と、素子基板91の各引き回し配線31とは、同図に示すように、左辺側と右辺側との間で交互に平面的に重なり合っており、各走査電極8と、対応する各引き回し配線31とは、シール材3内の導通部材3を通じて上下導通している。つまり、各走査電極8と、対応する各引き回し配線31との導通は、左辺側と右辺側との間で交互に実現されている。これにより、各YドライバIC33は、各引き回し配線31を介して、対応する各走査電極8に走査信号を出力することが可能となっている。
[画素構成]
次に、図4及び図5を参照して、画素構成について説明する。なお、以下では、1つのサブ画素領域SG{データ線32の延在方向となる列方向の長さdy、及び、データ線32の延在方向と直交する方向(走査電極8の延在方向)となる行方向の長さdxを有する領域}に対応する表示領域を「単位サブ画素」と、また、前記行方向に配列された赤(R)、緑(G)、青(B)の3色のサブ画素領域SGに対応する表示領域を「1画素」と夫々称することがある。
図4は、2画素分に対応する素子基板91の平面構成を示す。なお、図4では、走査電極8及びBMと画素電極10との相対的な位置関係の理解を容易とするため、BMの位置をハッチングにて、また、走査電極8の位置を二点鎖線にて示す。図5は、図4の切断線A−A’に沿った液晶装置100の断面構成を示し、特に、1つのサブ画素領域SGにおける反射領域Er及び透過領域Etを含む位置で切断した断面構成を示す。
まず、素子基板91に対応する画素構成は次の通りである。
第1基板1は、行列状に配列されたサブ画素領域SGを備え、各サブ画素領域SGは、光を反射させる反射層5を有し、反射型表示が行われる反射領域Erと、反射層5の一部を開口することにより形成され、透過型表示が行われる透過領域Etと、を有する。なお、R、G、Bの3色のサブ画素領域SGにより1つの画素領域Gが構成される。
第1基板1上であって、前記行方向に相隣接する各画素電極10の間には、一対のデータ線32及び遮光膜37が前記列方向に延在するように形成されている。このため、前記列方向に配列された各画素電極10は、前記行方向に相隣接する2対のデータ線32及び遮光膜37によって狭持されている。各データ線32は、第1基板1上であって、各画素電極10の隅に対応する位置に且つ反射層5の下側の位置に設けられた各TFD素子21に電気的に接続されている。
TFD素子21は、第1のTFD素子21a及び第2のTFD素子21bを含んで構成される。第1のTFD素子21a及び第2のTFD素子21bは、TaW(タンタルタングステン)などからなる島状の第1金属膜322と、この第1金属膜322の表面を陽極酸化することによって形成されたTa(酸化タンタル)等からなる絶縁膜323と、この表面に形成されて相互に離間してなる第2金属膜316、336と、この第2金属膜316の一端側に設けられ、当該第2金属膜316と一体的に形成された矩形状の導電膜22と、を有する。第2金属膜316、336、及び導電膜22は、クロム等の遮光性を有する導電膜をパターニングすることにより形成されており、前者の第2金属膜336は、データ線32からT字状に分岐したものが用いられる一方、後者の導電膜22の一部(コンタクト部22a)は、後述する画素電極10に電気的に接続(コンタクト)される。なお、以下では、導電膜22のコンタクト部と、画素電極10とがコンタクトされる領域を「コンタクト領域Ec」と称する。
第1基板1等の内面上であって、各透過領域Etを除く領域及びコンタクト領域Ecには、表面に凹凸が形成された透明性を有する樹脂材料よりなり、光を散乱させる樹脂散乱層17が形成されている。このため、各データ線32及び遮光膜37、並びに各TFD素子21(但し、コンタクト領域Ecに対応する導電膜22の一部上は除く)は、樹脂散乱層17により覆われている。
各サブ画素領域SGに対応する樹脂散乱層17の内面上には反射層5が形成されており、反射層5は、樹脂散乱層17の凹凸を反映した形状を有する。このため、反射層5にて反射された光は適度に散乱される。また、各反射層5は、透過領域Etを規定する開口5aを有する。このため、各サブ画素領域SG内において、反射層5が設けられた領域が反射領域Erに対応していると共に、反射層5の開口5aが設けられた領域が透過領域Etに対応している。
各サブ画素領域SG、具体的には、各反射領域Erに対応する反射層5の内面上、及び、各透過領域Etに対応する第1基板1の内面上には画素電極10が形成されている。各画素電極10は、自身が配置されるサブ画素領域SGに対して、列方向であって且つ張り出し領域36が存在する一辺91a側に隣接する他の画素領域SGに対応して設けられた各TFD素子21に導電膜22のコンタクト部22aを通じて電気的に接続される。例えば、ここで、図5において、1つのサブ画素領域を「サブ画素領域SG1」とし、それに対して紙面左側に位置するサブ画素領域SGを「サブ画素領域SG2」とし、また、サブ画素領域SG1に対して紙面右側に位置するサブ画素領域SGを「サブ画素領域SG3」として、1つのサブ画素領域SG1に着目すると、当該サブ画素領域SG1に設けられた画素電極10は、隣接する他のサブ画素領域SG2に対応して設けられたTFD素子21と、コンタクト領域Ecに位置する導電膜22のコンタクト部22aにて電気的に接続される。このため、各画素電極10は、自身に隣接する他のサブ画素領域SGに対応して設けられたTFD素子21を介してデータ線32に電気的に接続されている。各画素電極10等の内面上には、図示しない配向膜が形成されている。一方、第1基板1の外面上には、位相差板(1/4波長板)11が設けられ、位相差板11の外面上には偏光板13が設けられている。偏光板13の外面上には、照明装置たるバックライト15が配置されている。
次に、上記した画素構成に対応するカラーフィルタ基板92の構成は次の通りである。
第2基板2の内面上には、サブ画素領域SG毎に、R、G、Bの各色のいずれかよりなる着色層6R、6G、6Bが設けられている。着色層6R、6G及び6Bにより、カラー1画素分の表示領域が形成される。なお、以下の説明において、色を問わずに着色層を指す場合は単に「着色層6」と記し、色を区別して着色層を指す場合は「着色層6R」などと記す。
第2基板2の内面上であって、前記列方向に相隣接する画素電極10の間に対応する位置に、且つ、導電膜22の端部と部分的に重なる位置に、且つ、各画素電極10の隅に対応する位置には、遮光性を有する遮光層(ブラックマトリックス;BM)が設けられている。なお、本発明では、BMは、導電膜22の端部と重なり合うことは必須ではなく、少なくともBMは、各画素電極10の隅に対応する位置に且つ前記列方向に相隣接する画素電極10の間に対応する位置に且つ前記行方向に相隣接する導電膜22の間に形成され、前記列方向に相隣接する画素電極10の間の平面領域を導電膜22と共に遮光する大きさに形成されていればよい。
BM及び各着色層6等の内面上には、透明性材料よりなるオーバーコート層18が形成されている。オーバーコート層18は、液晶装置100の製造工程中に使用される薬剤等による腐食や汚染から着色層6などを保護する機能を有する。オーバーコート層18の内面上であって、前記行方向に配列された各画素電極10と平面的に重なる位置には、走査電極8が形成されている。走査電極8等の内面上には、図示しない配向膜が形成されている。一方、第2基板2の外面上には、位相差板(1/4波長板)12が設けられ、位相差板12の外面上には偏光板14が設けられている。
以上の構成を有する素子基板91とカラーフィルタ基板92とは液晶層4を介して対向配置され、その両基板は、各導電膜22の位置に対応して設けられたスペーサ24によって一定の間隔に規定されている。そして、かかる構成を有する液晶装置100では、透過領域Etにおいてバックライト15から出射された照明光が経路Tに沿って進行して透過型表示がなされると共に、反射領域Erにおいて液晶装置100内に入射した外光が経路Rに沿って進行して反射層5にて反射され反射型表示がなされる。
次に、比較例と比較した、本実施形態に係る液晶装置100の特有の作用効果について説明する。なお、以下では、本実施形態と共通する要素については同一の符号を付し、その説明は簡略化又は省略する。
まず、図6を参照して、比較例の画素構成及びその課題について説明する。
図6は、図5に対応する、比較例に係る画素構成の部分平面図を示す。
本実施形態と比較例とを比較した場合、その両者は、素子基板における導電膜22の形成位置と、カラーフィルタ基板に形成されるBMの相対的な大きさが夫々異なっており、それ以外は略同様の構成となっている。
即ち、比較例では、素子基板91x側において、画素電極10とコンタクトされるコンタクト部22aを有する導電膜22が、各サブ画素領域SG内に対応して設けられているので、その存在によって、各サブ画素領域SG内に設けられる透過領域Etの大きさが必然的に小さくなってしまい、透過開口率が低下してしまうという問題がある。また、比較例では、カラーフィルタ基板92側において、列方向に相隣接する画素電極10の間を行方向に延在するようにBMが設けられている。このため、比較例では、上記した本実施形態と比較すると、反射領域ErとBMとの重なり合う面積が大きくなり、これに伴って、反射開口率が低下してしまうという問題がある。ここで、「透過開口率」とは、1つのサブ画素領域SGの面積に対する、1つの透過領域Etの面積の割合をいう。また、「反射開口率」とは、1つのサブ画素領域SGの面積に対する、1つの反射領域Erの面積の割合をいう。
これに対して、本実施形態では、単位サブ画素を構成する行列状に配列された画素電極10と、画素電極10の各々に対応して設けられた複数のTFD素子21と、画素電極10の各々に対応して設けられ、TFD素子21の各々に電気的に接続された複数の導電膜22と、を有する素子基板91を備えている。
そして、導電膜22の各々は、遮光性を有する材料により形成され、画素電極10の各々と電気的に接続されるコンタクト部22aを有するとともに、前記列方向に相隣接する画素電極10の間の平面領域に設けられている。つまり、この構成によれば、遮光性を有する導電膜22は、画素電極10と電気的に接続するためのコンタクト機能(接続機能)と、前記列方向に相隣接する画素電極10の間を遮光する機能とを兼ね備え、その導電膜22が、本来的に遮光領域となる、前記列方向に相隣接する画素電極10の間の平面領域に設けられている。これにより、液晶装置100の仕様によって透過領域Etを大きくする必要がある場合に、比較例と比較して、サブ画素領域SGにおける透過領域Etの大きさを大きくすることができる。その結果、透過開口率を向上させることができる。
また、カラーフィルタ基板92は、図4等に示すように、前記列方向に相隣接する画素電極10の間に、且つ、導電膜22の端部と部分的に重なる位置に、且つ、画素電極10の隅の位置に対応して設けられたBM(遮光層)を有し、当該列方向に相隣接する画素電極10の間の平面領域は、導電膜22とBM(遮光層)の両方によって遮光されている。これにより、比較例と比較して、列方向に相隣接する単位サブ画素の間に対応する位置に形成されるBMの面積を小さくすることができる。そのため、導電膜22と平面的に重なる反射領域Erの殆どの部分は、BMによって遮光されずに反射領域Erとして用いることができ、その分、反射領域Erの大きさを大きくすることができる。その結果、反射開口率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、BMは、導電膜22の端部と部分的に重なる位置に設けることで光り漏れが生じるのを防止するようにしているが、本発明では、BMは、前記列方向に相隣接する画素電極10の間に、且つ、導電膜22と平面的に重ならない位置に、且つ、画素電極10の隅の位置に対応して設けられていても構わない。かかる構成であっても、上記同様の作用効果を得ることができる。
[変形例]
上記の実施形態では、半透過反射型の液晶装置100に本発明の画素構造を適用したが、これに限らず、本発明では、透過型の液晶装置などにも本発明の画素構造を適用することが可能である。
また、上記の実施形態では、導電膜22は、TFD素子21の構成要素である第2金属膜316と一体的に形成されていたが、これに限らず、本発明では、導電膜22は、TFD素子21と独立に形成されていても構わない。
また、上記の実施形態では、各TFD素子21は、自身が配置されるサブ画素領域SGに対して、前記列方向に隣接する他のサブ画素領域SGに設けられた画素電極10と導電膜22のコンタクト部22aを通じて電気的に接続されていた。しかし、本発明では、これに限らず、各TFD素子21は、自身が配置されるサブ画素領域SGに設けられた画素電極10と導電膜22のコンタクト部22aを通じて電気的に接続されていても構わない。
また、上記の実施形態では、本発明の画素構造に対して、スイッチング素子の一例としてのTFD素子21を適用した場合について述べたが、これに限らず、本発明では、本発明の画素構造に対して、TFT素子などの三端子素子を適用しても構わない。但し、この場合、本発明の画素構造を前提としつつ、素子基板及びカラーフィルタ基板の構成を、三端子素子適用型の素子基板用及びカラーフィルタ基板用の構成に変更する必要がある。
[電子機器]
次に、上述した本発明の実施形態に係る液晶装置100等を適用可能な電子機器の具体例について図7を参照して説明する。
まず、本実施形態に係る液晶装置100等を、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図7(a)は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ710は、キーボード711を備えた本体部712と、本発明に係る液晶装置100等を適用した表示部713とを備えている。
続いて、本実施形態に係る液晶装置100を、携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図7(b)は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。同図に示すように、携帯電話機720は、複数の操作ボタン721のほか、受話口722、送話口723とともに、本発明に係る液晶装置100を適用した表示部724を備える。
なお、各実施形態に係る液晶装置100を適用可能な電子機器としては、図7(a)に示したパーソナルコンピュータや図7(b)に示した携帯電話機の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる。
本発明の実施形態に係る液晶装置の電極等を中心とした構成を示す平面図。 本実施形態に係る素子基板の電極等を中心とした構成を示す平面図。 本実施形態に係るカラーフィルタ基板の電極を中心とした構成を示す平面図。 本実施形態に係る素子基板における画素構造を示す部分平面図。 単位サブ画素の断面構成を示す断面図。 比較例に係る素子基板における画素構造を示す部分平面図。 本発明の液晶装置を適用した電子機器の例。
符号の説明
5 反射層、 8 走査電極、 10 画素電極、 17 樹脂散乱層、 21 TFD素子、 22 導電膜、 22a コンタクト部、 32 データ線、 91 素子基板、 92 カラーフィルタ基板、 100 液晶装置

Claims (6)

  1. 単位サブ画素を構成する行列状に配列された画素電極と、
    前記画素電極の各々に対応して設けられた複数のスイッチング素子と、
    前記画素電極の各々に対応して設けられ、前記スイッチング素子の各々に電気的に接続された複数の導電膜と、を有する基板を備え、
    前記導電膜の各々は、遮光性を有する材料により形成され、前記画素電極の各々と電気的に接続されるコンタクト領域を有するとともに、相隣接する前記画素電極の間の平面領域に設けられていることを特徴とする液晶装置。
  2. 前記導電膜は、前記列の方向に相隣接する前記画素電極の間に対応して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 前記単位サブ画素は、透過型表示が行われる透過領域と、反射型表示が行われる反射領域と、を備え、
    前記反射領域は、表面に凹凸を有し、光を散乱させる散乱層と、前記散乱層上に形成され、光を反射する反射層と、を有し、
    前記スイッチング素子は、前記単位サブ画素内における前記反射層の下側に配置され、当該単位サブ画素を構成する前記画素電極に対して、前記列の方向に隣接する他の前記画素電極と前記導電膜を通じて電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の液晶装置。
  4. 前記基板に液晶を介して対向する対向基板を備え、
    前記対向基板は、前記列の方向に相隣接する前記画素電極の間に、且つ、前記導電膜と平面的に重ならない位置に又は前記導電膜の端部と部分的に重なる位置に、且つ、前記画素電極の隅の位置に対応して設けられた遮光層を有し、
    当該列の方向に相隣接する前記画素電極の間の前記平面領域は、前記導電膜と前記遮光層の両方によって遮光されていることを特徴とする請求項3に記載の液晶装置。
  5. 前記スイッチング素子と前記導電膜とは一体的に又は独立に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  6. 請求項1乃至5いずれか一項に記載の液晶装置を表示部として備えることを特徴とする電子機器
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