JP2008083112A - ネットワークデータ生成装置、ネットワークデータ生成プログラム、携帯端末及びデータ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】フロア等のレイアウト変更に容易に対応でき、かつ、経路探索効率のよい電子地図データを生成する装置を提供する。
【解決手段】情報生成装置100は、複数の線分データと複数の点データとを入力する入力部101と、入力部101が入力した線分データと点データとを使用してノードとリンクとから構成される第1のネットワークデータを生成し、第1のネットワークデータの生成に使用した線分データ及び点データと異なる線分データ及び点データとを使用してノードとリンクとから構成されるネットワークデータであって第1のネットワークデータの所定のノードを介して第1のネットワークデータに接続する第2のネットワークデータを生成し、第1のネットワークデータと第2のネットワークデータとを含む構造情報を出力するネットワーク構造生成部111と、ネットワーク構造生成部111が出力した構造情報を記憶する記憶部102とを備えた。
【選択図】図3
【解決手段】情報生成装置100は、複数の線分データと複数の点データとを入力する入力部101と、入力部101が入力した線分データと点データとを使用してノードとリンクとから構成される第1のネットワークデータを生成し、第1のネットワークデータの生成に使用した線分データ及び点データと異なる線分データ及び点データとを使用してノードとリンクとから構成されるネットワークデータであって第1のネットワークデータの所定のノードを介して第1のネットワークデータに接続する第2のネットワークデータを生成し、第1のネットワークデータと第2のネットワークデータとを含む構造情報を出力するネットワーク構造生成部111と、ネットワーク構造生成部111が出力した構造情報を記憶する記憶部102とを備えた。
【選択図】図3
Description
この発明は、電子地図データを作成するネットワークデータ生成装置に関する。
現在、屋外についてはモバイル端末を用いた歩行者ナビゲーションが実用化されているが、駅構内や地下街、ビル等の建造物内に関しても、目的地への経路を分かりやすく案内するナビゲーションシステムが期待されている。
下記の特許文献1では、駅構内やビル内等、高さ方向に多階層構造を有する建造物内を複数のブロックの集合体とみなし、ブロック同士の連結面に基づいて経路探索を行う歩行者ナビゲーションシステムが開示されている。階段やエレベーターの空間等も含めて、通行可能な区画に基づいてブロックを配置する。
下記の特許文献2では、建造物内の通路を表す線分データとその区切りを表す点データから成るネットワークデータを用い、目的地への経路が三次元的に分かりやすくなるようにデフォルメした地図を作成する、案内情報提供装置について開示されている。線分データの分岐点の他、ランドマークの箇所や、構内案内の出発地や目的地の候補となる箇所なども点データとしたネットワークデータを用いている。
下記の特許文献3では、道路ネットワークデータのリンクまたはノードに地物データを関連づけることで、経路探索に必要なデータと地図表示に必要なデータを統合化し、経路案内と案内に用いる地図表示を容易に行う、道路ネットワークデータのデータ構造について開示されている。
地上において歩行者が通行可能な領域は、空き地や公園等の歩行経路が一意に定まらない空間を含むものの、概ね、車道に隣接する歩道を基本として通過可能な領域が定まる。これに対して屋内の場合、ロビーやコンコース、倉庫内等のように、歩行経路が一意に定まらない空間が多く存在する。また、展示会場や店舗の売場のように、レイアウト(ブースや棚等の配置)によって通路の領域が頻繁に変更する場合が少なくない。このように、建物内部(駅構内や地下街を含む)は、屋内の形状や部屋における物の配置の多様性等から、地上に比べて歩行者の通行可能な領域を定義することが難しいという課題がある。
また、歩行者を屋内の特定の地点に誘導する場合、ロビーを通過点として他の部屋に案内する場合と、ロビー内の特定の場所に案内する場合とでは、歩行者を案内するレベルに差がある。
このように、歩行者ナビゲーションにおいて、地上の他に屋内空間も対象とした場合、歩行者の通過可能な領域や歩行者の案内レベルの多様性に対応した、経路誘導可能な屋内データが定まっていないという課題がある。
特許文献1では通行可能な領域にブロックを配置する。しかし、建造物の構造は多様であり、形状が複雑な場合、ブロックの接続関係が複雑になり、ブロックの接続面を用いた経路探索が複雑になる。また、展示会場のレイアウトや店舗内の棚の位置が変わった場合、歩行者の通行可能な領域が変わる。このため、展示会場内の特定のブースや店舗内の特定の棚の前に歩行者を誘導するような場合に関して経路探索を行うためには、展示会場内や店舗内のレイアウト変更の度にブロックを配置しなおすことが必要となる。特許文献1に記載の方法はブロックの接合面によって経路探索を行う手法のため、ブロックの大きさや配置を変えるとそれに隣接するブロックも順次変更が必要となる。このため、フロア内のレイアウト変更に容易に対応して経路探索・案内を行うことが困難である。
特許文献2に記載の方法では、ランドマークの箇所や、案内の出発地・目的地の候補となる箇所をネットワークデータにおける点データとして与える。経路における通過地点である通路の分岐点と、案内に必要な地点(ランドマークや出発地、目的地)の両方を、点データにおいて区別しないため、分かり易い案内を行うためにランドマークの箇所を多くした場合には、経路に関わる点データ(分岐点)以外の点データが多くなり、経路探索の効率が低下する。また、出発地や目的地、ランドマークを追加する場合、ネットワークデータにおいて点データと線分データの関係(リンク)を修正しなければならないため、案内に応じてランドマークを容易に追加・削除することが困難である。
特許文献3では、展示会場のようにフロアのレイアウトが変わった場合、変更対象となるノードやリンクを容易に取得することが困難である。また、地上と屋内の他、ビル等のように高さ方向に階数の異なる空間や複数のビル内等、一つの座標系で表現されることが困難な空間を統合的に扱うことが困難である。
特開2006−10563号公報
特開2004−219411号公報
特開2005−265491号公報
この発明は、フロア等のレイアウト変更に容易に対応が可能であり、経路探索効率のよい電子地図データを生成する装置の提供を目的とする。
この発明のネットワークデータ生成装置は、
電子地図データとして使用されるネットワークデータであってリンクとノードとから構成されるネットワークデータを生成するネットワークデータ生成装置において、
複数の線分データと複数の点データとを入力する入力部と、
前記入力部が入力した線分データと点データとを使用してノードとリンクとから構成される第1のネットワークデータを生成し、前記入力部が入力した線分データと点データとのうち、前記第1のネットワークデータの生成に使用した線分データ及び点データと異なる線分データ及び点データとを使用してノードとリンクとから構成されるネットワークデータであって前記第1のネットワークデータの所定のノードを介して前記第1のネットワークデータに接続する第2のネットワークデータを生成し、生成した前記第1のネットワークデータと第2のネットワークデータとを含む構造情報を出力するネットワーク構造生成部と、
前記ネットワーク構造生成部が出力した前記構造情報を記憶する記憶部と
を備えたことを特徴とする。
電子地図データとして使用されるネットワークデータであってリンクとノードとから構成されるネットワークデータを生成するネットワークデータ生成装置において、
複数の線分データと複数の点データとを入力する入力部と、
前記入力部が入力した線分データと点データとを使用してノードとリンクとから構成される第1のネットワークデータを生成し、前記入力部が入力した線分データと点データとのうち、前記第1のネットワークデータの生成に使用した線分データ及び点データと異なる線分データ及び点データとを使用してノードとリンクとから構成されるネットワークデータであって前記第1のネットワークデータの所定のノードを介して前記第1のネットワークデータに接続する第2のネットワークデータを生成し、生成した前記第1のネットワークデータと第2のネットワークデータとを含む構造情報を出力するネットワーク構造生成部と、
前記ネットワーク構造生成部が出力した前記構造情報を記憶する記憶部と
を備えたことを特徴とする。
この発明により、フロア等のレイアウト変更に容易に対応が可能であり、経路探索効率のよい電子地図データを生成する装置を提供できる。
実施の形態1.
図1〜図20を用いて実施の形態1を説明する。実施の形態1は、歩行者の通行可能な領域の変更や歩行者の誘導レベルに応じた案内を容易に行い、また、目印箇所や案内の追加、位置に応じた目印の抽出・管理を容易に行うことを可能とする「地図データ」を作成する情報生成装置100に関する。
図1〜図20を用いて実施の形態1を説明する。実施の形態1は、歩行者の通行可能な領域の変更や歩行者の誘導レベルに応じた案内を容易に行い、また、目印箇所や案内の追加、位置に応じた目印の抽出・管理を容易に行うことを可能とする「地図データ」を作成する情報生成装置100に関する。
図1及び図2を用いて、実施の形態1における情報生成装置100の外観及びハードウェア構成を説明する。以下のように、情報生成装置100はコンピュータであり、操作員が情報の入出力を行うマウスやキーボード等のインターフェースを備える。また、情報生成装置100は、処理を行うプログラムや操作員が入力する情報を記憶するメモリ、処理を行うCPU(中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)、表示ディスプレイを備えている。また、情報生成装置100は、設計図やフロア案内図、画像や形状データ取り込む入出力インターフェース(CDD等の外部記憶装置やスキャナ等)を備えている。
図1は、コンピュータである情報生成装置100(ネットワークデータ生成装置)の外観の一例を示す図である。情報生成装置100は、システムユニット830、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(液晶)の表示画面を有する表示装置813、キーボード814(Key Board:K/B)、マウス815、FDD817(Flexible Disk Drive)、コンパクトディスクドライブ818(CDD:Compact Disk Drive)、プリンタ装置819、スキャナ820などのハードウェア資源を備え、これらはケーブルや信号線で接続されている。
システムユニット830は、コンピュータであり、また、ネットワークに接続されている。情報生成装置100は、ネットワークを介して携帯電話等の携帯端末300と通信を行い、自装置の生成した地図情報を携帯端末300に送信する。
図2は、情報生成装置100のハードウェア構成を示す図である。図2において、情報生成装置100は、プログラムを実行するCPU810を備えている。CPU810は、バス825を介して、ROM(Read Only Memory)811、RAM(Random Access Memory)812、表示装置813、キーボード814、マウス815、通信ボード816、FDD817、CDD818、プリンタ装置819、スキャナ820、磁気ディスク装置840と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置840の代わりに、光ディスク装置などの記憶装置でもよい。
RAM812は、揮発性メモリの一例である。ROM811、FDD817、CDD818、磁気ディスク装置840等の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部、格納部の一例である。通信ボード816、キーボード814、FDD817、スキャナ820などは、入力部、入力装置の一例である。また、通信ボード816、表示装置813、プリンタ装置819などは、出力部、出力装置の一例である。
通信ボード816は、ネットワーク(LAN等)に接続されている。通信ボード816は、LANに限らず、インターネット、ISDN等のWAN(ワイドエリアネットワーク)などに接続されていても構わない。
磁気ディスク装置840には、オペレーティングシステム841(OS)、ウィンドウシステム842、プログラム群843、ファイル群844が記憶されている。プログラム群843のプログラムは、CPU810、オペレーティングシステム841、ウィンドウシステム842により実行される。
上記プログラム群843には、以下に述べる実施の形態の説明において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU810により読み出され実行される。
ファイル群844には、以下に述べる実施の形態の説明において、「〜の算出結果」、「〜の生成結果」、「〜の作成結果」、「〜の抽出結果」、「〜の処理結果」として説明する情報や、データや信号値や変数値やパラメータなどが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU810によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、以下に述べる実施の形態の説明においては、データや信号値は、RAM812のメモリ、FDD817のフレキシブルディスク、CDD818のコンパクトディスク、磁気ディスク装置840の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス825や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
また、以下に述べる実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「手段」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM811に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU810により読み出され、CPU810により実行される。すなわち、プログラムは、以下に述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、以下に述べる「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
図3は、実施の形態1における情報生成装置100の構成を示すブロック図である。
(1)入力部101は、操作員の操作を介して、複数の線分データと複数の点データとを入力する。
(2)記憶部102は、ネットワーク構造生成部111が出力した構造情報を記憶する。
(3)表示部103は、情報を表示する。
(4)ネットワーク構造生成部111は、通路を表す線分データと、点データ(階段やエスカレーター等の鉛直方向の移動に関する要素やフロアの入り口等の地点データ)に基づき、点データをノード、ノード間をリンクとし、階層的なネットワークデータを作成する。
(5)グループ情報生成部112は、店舗や部屋等の通路に沿った地点を示すノードを各々通路を示すリンクに関してグルーピングし、あるいは、通路同士の交差点付近の地点を示すノードを、交差点を示すノードに関してグルーピングする。
(6)付近グループ関連付け部113は、通路同士の交差点ノードや、通路のリンクに関して、グルーピングしたノードを関連付ける。
(7)構造管理情報生成部114は、測位系の異なる空間との接続地点(建物の玄関、他のビルとの連絡口等)に基づいて、ネットワークデータと接続する際の管理データを作成する。
(8)ポリゴン生成部115は、ネットワークデータに関して、リンクを中心線とし、中心線の両側に、指定した値wだけ領域を広げてポリゴンを作成する。
(1)入力部101は、操作員の操作を介して、複数の線分データと複数の点データとを入力する。
(2)記憶部102は、ネットワーク構造生成部111が出力した構造情報を記憶する。
(3)表示部103は、情報を表示する。
(4)ネットワーク構造生成部111は、通路を表す線分データと、点データ(階段やエスカレーター等の鉛直方向の移動に関する要素やフロアの入り口等の地点データ)に基づき、点データをノード、ノード間をリンクとし、階層的なネットワークデータを作成する。
(5)グループ情報生成部112は、店舗や部屋等の通路に沿った地点を示すノードを各々通路を示すリンクに関してグルーピングし、あるいは、通路同士の交差点付近の地点を示すノードを、交差点を示すノードに関してグルーピングする。
(6)付近グループ関連付け部113は、通路同士の交差点ノードや、通路のリンクに関して、グルーピングしたノードを関連付ける。
(7)構造管理情報生成部114は、測位系の異なる空間との接続地点(建物の玄関、他のビルとの連絡口等)に基づいて、ネットワークデータと接続する際の管理データを作成する。
(8)ポリゴン生成部115は、ネットワークデータに関して、リンクを中心線とし、中心線の両側に、指定した値wだけ領域を広げてポリゴンを作成する。
図4は、実施の形態1における携帯端末300の構成図である。図1に示したように、携帯端末300は、情報生成装置100から、情報生成装置100の生成した地図情報(後述の構造情報)を受信し、受信した地図情報を用いて、位置表示、経路探索などの処理を実行する。携帯端末300は、例えば携帯電話として実現される。図4に示すように、携帯端末300は、地図情報格納部301と、経路探索部302と、表示部303と、通信部304とを備える。携帯端末300は、通信部304を介して情報生成装置100から地図情報(構造情報)を受信する。地図情報格納部301は、通信部304が受信した地図情報を格納する。経路探索部302は、地図情報格納部301が格納する地図情報(構造情報)を使用することにより経路探索を実行する。
次に、情報生成装置100の動作を説明する。
(ネットワーク構造生成部111による処理:S10〜S30)
まず、図5を参照してネットワーク構造生成部111によるネットワークデータの生成処理を説明する。図5は、ネットワーク構造生成部111がネットワークデータを生成する動作を説明するフローチャートである。概略としては、入力部101が複数の「線分データ」と複数の「点データ」とを入力し、ネットワーク構造生成部111が、通路を表す「線分データ」と、「点データ」(階段やエスカレーター等の鉛直方向の移動に関する要素やフロアの入り口等の地点データ)に基づき、点データをノード、ノード間をリンクとし、階層的なネットワークデータを作成する。以下に具体的な動作を説明する。
まず、図5を参照してネットワーク構造生成部111によるネットワークデータの生成処理を説明する。図5は、ネットワーク構造生成部111がネットワークデータを生成する動作を説明するフローチャートである。概略としては、入力部101が複数の「線分データ」と複数の「点データ」とを入力し、ネットワーク構造生成部111が、通路を表す「線分データ」と、「点データ」(階段やエスカレーター等の鉛直方向の移動に関する要素やフロアの入り口等の地点データ)に基づき、点データをノード、ノード間をリンクとし、階層的なネットワークデータを作成する。以下に具体的な動作を説明する。
(S10:操作員による入力処理)
ステップS10は、情報生成装置100が操作員の操作を受け付けて、点データ、線分データを入力する処理である。操作員が、図6に示すフロア図を入力する場合を想定して説明する。実施の形態1は、ネットワーク構造生成部111が、メモリに記憶されている設計図やフロア図等の電子データを表示部103の画面に表示し、この表示により操作員が通路の線分や建物出入り口等の点を指定することを想定する。図6は、ある建物の1階及び2階のフロア図である。まず、操作員は、図6(b)の建物1F(1階)のフロア図に従って、建物1Fに関する点データ、線分データを入力する。入力部101が操作員の操作を受け付ける。この場合、ネットワーク構造生成部111は、表示部103にメッシュを表示する。操作員は、メッシュを利用して通路(線分データ)や建物の出入り口等の位置(点データ)をマウス等で指定する(S10)。
ステップS10は、情報生成装置100が操作員の操作を受け付けて、点データ、線分データを入力する処理である。操作員が、図6に示すフロア図を入力する場合を想定して説明する。実施の形態1は、ネットワーク構造生成部111が、メモリに記憶されている設計図やフロア図等の電子データを表示部103の画面に表示し、この表示により操作員が通路の線分や建物出入り口等の点を指定することを想定する。図6は、ある建物の1階及び2階のフロア図である。まず、操作員は、図6(b)の建物1F(1階)のフロア図に従って、建物1Fに関する点データ、線分データを入力する。入力部101が操作員の操作を受け付ける。この場合、ネットワーク構造生成部111は、表示部103にメッシュを表示する。操作員は、メッシュを利用して通路(線分データ)や建物の出入り口等の位置(点データ)をマウス等で指定する(S10)。
操作員は、通路については、線分を指定して入力する。例えば、マウス等により「線分」を入力する。線分の両端をマウスで指定してもよいし、線分の両端の点の三次元座標を入力してもよい。また、高さの値を数値で入力することが出来る。この高さの値は後述の図9(c)の高さに対応する。
また、点データとして指定される点には、次の(1)〜(3)の3種類がある。これらは、後の処理において、異なる取り扱いがなされる。
(1)鉛直要素点:
操作員は、エスカレーター等の位置を「点」として指定して入力する。鉛直要素点とは、前記の「点」であり、鉛直方向の移動に関する要素(階段やエスカレーター、エレベーター、スロープ等)」の位置を示す「点」である。以下ではこの「点」を「鉛直要素点」という場合がある。鉛直要素点は、操作員により、通路を示す線分データの「端点」として入力される。
(2)建物出入口点:
操作員は、建物の出入り口等の位置を、「点」として指定して入力する。建物出入口点とは、前記の「点」であり、建物の出入り口や、建物における他のビルとの連絡口等を示す点である。以下ではこの「点」を「建物出入口点」という場合がある。建物出入口点は、鉛直要素点と同様、操作員により、通路を示す線分データの「端点」として入力される。
(3)フロア出入口点:
操作員は、フロアの出入口等の位置を、「点」として指定して入力する。フロア出入口点とは、前記の「点」であり、建物におけるフロアや部屋の出入り口等を示す「点」である。以下ではこの「点」を「フロア出入口点」という場合がある。フロア出入口点は、通路を示す線分データの近傍の点として入力される。
(4)このように3種類に分けたのは次の理由による。鉛直要素点と建物出入口点とは、建物の構造上、物理的にレイアウト変更の生じる可能性が極めて小さい地点を表す点である。一方、フロア出入口点は、催しもの会場などのフロアの出入口などを示す点であり、レイアウト変更によって変更になる可能性が大きい領域に関する点である。後述のように、ネットワーク構造生成部111は、物理的にレイアウト変更の生じる可能性が小さい構造に基づくノード及びリンクから構成されるネットワークデータを第1ネットワークデータとして生成する。また、物理的にレイアウト変更の生じる可能性がある構造に基づくノード及びリンクから構成されるネットワークデータを第2ネットワークデータとして生成する。このようにレイアウト変更が生じやすい構造に関するデータ部分を分けることで、レイアウト変更が生じた場合に迅速なデータ修正が可能となり、また、このネットワークデータを用いた場合に迅速な経路探索が可能となる。
(1)鉛直要素点:
操作員は、エスカレーター等の位置を「点」として指定して入力する。鉛直要素点とは、前記の「点」であり、鉛直方向の移動に関する要素(階段やエスカレーター、エレベーター、スロープ等)」の位置を示す「点」である。以下ではこの「点」を「鉛直要素点」という場合がある。鉛直要素点は、操作員により、通路を示す線分データの「端点」として入力される。
(2)建物出入口点:
操作員は、建物の出入り口等の位置を、「点」として指定して入力する。建物出入口点とは、前記の「点」であり、建物の出入り口や、建物における他のビルとの連絡口等を示す点である。以下ではこの「点」を「建物出入口点」という場合がある。建物出入口点は、鉛直要素点と同様、操作員により、通路を示す線分データの「端点」として入力される。
(3)フロア出入口点:
操作員は、フロアの出入口等の位置を、「点」として指定して入力する。フロア出入口点とは、前記の「点」であり、建物におけるフロアや部屋の出入り口等を示す「点」である。以下ではこの「点」を「フロア出入口点」という場合がある。フロア出入口点は、通路を示す線分データの近傍の点として入力される。
(4)このように3種類に分けたのは次の理由による。鉛直要素点と建物出入口点とは、建物の構造上、物理的にレイアウト変更の生じる可能性が極めて小さい地点を表す点である。一方、フロア出入口点は、催しもの会場などのフロアの出入口などを示す点であり、レイアウト変更によって変更になる可能性が大きい領域に関する点である。後述のように、ネットワーク構造生成部111は、物理的にレイアウト変更の生じる可能性が小さい構造に基づくノード及びリンクから構成されるネットワークデータを第1ネットワークデータとして生成する。また、物理的にレイアウト変更の生じる可能性がある構造に基づくノード及びリンクから構成されるネットワークデータを第2ネットワークデータとして生成する。このようにレイアウト変更が生じやすい構造に関するデータ部分を分けることで、レイアウト変更が生じた場合に迅速なデータ修正が可能となり、また、このネットワークデータを用いた場合に迅速な経路探索が可能となる。
(測位系)
また、操作員は、フロア(例えば建物1F)内で、部分的に異なる測位系で測位した空間がある場合は、座標系が切り替わる空間に関して基準となる地点(点)を指定して入力する。後述の図18(b)の基本ノードIDに対応する。
また、操作員は、フロア(例えば建物1F)内で、部分的に異なる測位系で測位した空間がある場合は、座標系が切り替わる空間に関して基準となる地点(点)を指定して入力する。後述の図18(b)の基本ノードIDに対応する。
入力部101は、操作員の操作を受け付けて点データ、線分データを入力する。図7は、操作員が、図6(b)をもとに、通路を示す線分、鉛直要素点、建物出入口点、及びフロア出入口点の4種類のそれぞれを指定した場合を示している。「丸印」が点データを示し、太い方の線分が線分データを示す。入力に使用するメッシュの幅は任意である。メッシュ幅は、通路の形状や入力したい地点の位置に応じて自由に変える事ができるものとする。また、部分的に異なる詳細度のメッシュを用いて入力することもできるものとする。図8は、図6(b)に示す建物1Fのエレベーターの部分を、他の部分よりも小さい幅のメッシュを用いて入力した様子を示している。
なお、同一建物では、建物の構造上、通路の配置等が類似している場合が多い。また、階段やエレベーター等は複数の階数で共通の要素である。そこで、操作員は、これまでに入力した他の階の入力情報を用いて新しい階の線分や点の位置を入力することが出来る。例えば、吹き抜けの周りの通路を1階の入力情報から取得し、階段等の鉛直方向の移動に関する要素は、1階の入力位置に応じて2階においても対応する位置に自動的に配置する。
(第1ネットワークデータ及び第2ネットワークデータの作成処理の概要)
ネットワーク構造生成部111は、操作員により入力された点データ、線分データを入力部101から取得する。そして、ネットワーク構造生成部111は、通路を表す「線分データ」と、階段や部屋の出入口等の「点データ」とに基づき、階層的なネットワークデータ(第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとを含む構造情報)を作成する。階層的なネットワークとして、まず、ネットワーク構造生成部111は、
(1)通路を示す線分データ、
(2)鉛直要素点、
(3)建物出入口点
とから成るネットワークデータを作成する。これを以下、第1ネットワークデータという。この場合、フロア出入口点は使用しない。続いて、ネットワーク構造生成部111は、フロア出入口点を用いて、通路から入ることのできる部屋や店舗の内部、あるいは駅のホーム等、詳細な「領域」に関するネットワークデータを作成する。以下、これを「第2ネットワークデータ」という。以下に、「第1ネットワークデータ」と「第2ネットワークデータ」との作成を説明する。
ネットワーク構造生成部111は、操作員により入力された点データ、線分データを入力部101から取得する。そして、ネットワーク構造生成部111は、通路を表す「線分データ」と、階段や部屋の出入口等の「点データ」とに基づき、階層的なネットワークデータ(第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとを含む構造情報)を作成する。階層的なネットワークとして、まず、ネットワーク構造生成部111は、
(1)通路を示す線分データ、
(2)鉛直要素点、
(3)建物出入口点
とから成るネットワークデータを作成する。これを以下、第1ネットワークデータという。この場合、フロア出入口点は使用しない。続いて、ネットワーク構造生成部111は、フロア出入口点を用いて、通路から入ることのできる部屋や店舗の内部、あるいは駅のホーム等、詳細な「領域」に関するネットワークデータを作成する。以下、これを「第2ネットワークデータ」という。以下に、「第1ネットワークデータ」と「第2ネットワークデータ」との作成を説明する。
(S20:第1ネットワークデータの作成処理)
「第1ネットワークデータ」(第1ネットワーク構造)を作成する処理では、ネットワーク構造生成部111は、操作員が入力した「ワンフロアぶん」(例えば、図6(b)の建物1F)の「線分データ」及び「点データ」を入力部101から取得する。ネットワーク構造生成部111は、「線分データ」及び「点データ」を取得すると(S21)、次のように、リンクの交点と端点(鉛直要素点、建物出入口点))とをノードとし、ノードどうしの接続関係であるリンクを定める(S23)。すなわち、ネットワーク構造生成部111は、線分同士の交点を算出して交点をノードと定め、また同時に、線分の「端点」として指定された点をノードと定める。そして、ネットワーク構造生成部111は、定めたノードについてノードIDを決定するとともに、各ノードの座標を記憶部102(メモリ)に出力する(S22)。
また、ネットワーク構造生成部111は、線分データを参照してノードとノードの接続関係であるリンクを作成するとともに、リンクにリンクIDを付与する(S23)。そして、ネットワーク構造生成部111は、リンクとノードとから構成されるネットワークデータ(第1ネットワークデータ)を作成する(S24)。なお、線分データ、点データに関する座標等は、予め情報生成装置100は保有しているものとする。例えば操作員が入力をする。あるいは本処理前に電子データとして保有してもよい。これにより、ネットワーク構造生成部111は、線分の交点座標などを算出することができる。
「第1ネットワークデータ」(第1ネットワーク構造)を作成する処理では、ネットワーク構造生成部111は、操作員が入力した「ワンフロアぶん」(例えば、図6(b)の建物1F)の「線分データ」及び「点データ」を入力部101から取得する。ネットワーク構造生成部111は、「線分データ」及び「点データ」を取得すると(S21)、次のように、リンクの交点と端点(鉛直要素点、建物出入口点))とをノードとし、ノードどうしの接続関係であるリンクを定める(S23)。すなわち、ネットワーク構造生成部111は、線分同士の交点を算出して交点をノードと定め、また同時に、線分の「端点」として指定された点をノードと定める。そして、ネットワーク構造生成部111は、定めたノードについてノードIDを決定するとともに、各ノードの座標を記憶部102(メモリ)に出力する(S22)。
また、ネットワーク構造生成部111は、線分データを参照してノードとノードの接続関係であるリンクを作成するとともに、リンクにリンクIDを付与する(S23)。そして、ネットワーク構造生成部111は、リンクとノードとから構成されるネットワークデータ(第1ネットワークデータ)を作成する(S24)。なお、線分データ、点データに関する座標等は、予め情報生成装置100は保有しているものとする。例えば操作員が入力をする。あるいは本処理前に電子データとして保有してもよい。これにより、ネットワーク構造生成部111は、線分の交点座標などを算出することができる。
図9は、ネットワーク構造生成部111が作成した第1ネットワークデータの一例を示す図である。図9(a)は、リンクを示すデータあり、図9(b)はノードを示すデータであり、図9(c)は、建物の各階数に関する情報である。図9において、
(1)「階層ID」は、高さ方向の階層(部屋の1階、2階等)を区別するIDである。
(2)「ノードID」は、各ノードを区別するIDである。
(3)ノードIDに関する「属性」は、通路同士の交点ノード、鉛直方向の移動に関する要素(エレベーター等)のノード、建物の出入り口のノード、部屋の出入り口のノード等、ノードの種類を区別する。
(1)「階層ID」は、高さ方向の階層(部屋の1階、2階等)を区別するIDである。
(2)「ノードID」は、各ノードを区別するIDである。
(3)ノードIDに関する「属性」は、通路同士の交点ノード、鉛直方向の移動に関する要素(エレベーター等)のノード、建物の出入り口のノード、部屋の出入り口のノード等、ノードの種類を区別する。
(S30:第2ネットワークデータの作成処理)
次に、「第2ネットワークデータ」(第2ネットワーク構造)を生成する処理を説明する。「第2ネットワークデータ」を作成する処理では、ネットワーク構造生成部111は、例えば図7に示すa1〜e1の7つの点のような、「線分データ」の付近に存在する点データ(フロア出入口点)を抽出する(S31)。そして、ネットワーク構造生成部111は、これらの「点データ」(フロア出入口点)を「通路」に接続するためのノードを通路上(リンク上)に作成し、「第1ネットワークデータ」につながる「第2ネットワークデータ」を作成する(S32、S33)。
次に、「第2ネットワークデータ」(第2ネットワーク構造)を生成する処理を説明する。「第2ネットワークデータ」を作成する処理では、ネットワーク構造生成部111は、例えば図7に示すa1〜e1の7つの点のような、「線分データ」の付近に存在する点データ(フロア出入口点)を抽出する(S31)。そして、ネットワーク構造生成部111は、これらの「点データ」(フロア出入口点)を「通路」に接続するためのノードを通路上(リンク上)に作成し、「第1ネットワークデータ」につながる「第2ネットワークデータ」を作成する(S32、S33)。
図10、図11を使用してさらに説明する。
図10は、通路(リンクL)付近に存在するフロア出入口点を示している。
図10において、
フロア出入口点a1、a2は、部屋Aの出入り口を示し、
フロア出入口点b1、b2は、部屋Bの出入り口を示し、
フロア出入口点c1は、部屋Cの出入り口を示し、
フロア出入口点d1は、部屋Dの出入り口を示し、
フロア出入口点e1は、部屋Eの出入り口を示す。
なお図10において各部屋は破線で示している。
また、ノードN1、ノードN2は、第1ネットワーク作成時に、通路(リンク)の交点ノードとして決定されたものである。またリンクLは、ネットワーク構造生成部111がノードN1と、N2とを結んで決定されたものである。図11は、図10からリンクLとフロア出入口点を抜き出した図である。例えば、ネットワーク構造生成部111は、図11に示すように、ノードN1、N2間の通路(リンクL)に沿うフロア出入口点である「点a1,a2,b1,b2,c1,d1,e1」を抽出する。これらは部屋A〜Eの出入口を示す。図11に示すように、ネットワーク構造生成部111は、点a1に関しては、例えば、ノードs1を作成し、a1,s1を両端とするリンクを作成する。ネットワーク構造生成部111は、a1以外の他のフロア出入口点についても同様にリンクL上にノードを作成しリンクを作成するが、図11ではS1とS2のみを示している。
図10は、通路(リンクL)付近に存在するフロア出入口点を示している。
図10において、
フロア出入口点a1、a2は、部屋Aの出入り口を示し、
フロア出入口点b1、b2は、部屋Bの出入り口を示し、
フロア出入口点c1は、部屋Cの出入り口を示し、
フロア出入口点d1は、部屋Dの出入り口を示し、
フロア出入口点e1は、部屋Eの出入り口を示す。
なお図10において各部屋は破線で示している。
また、ノードN1、ノードN2は、第1ネットワーク作成時に、通路(リンク)の交点ノードとして決定されたものである。またリンクLは、ネットワーク構造生成部111がノードN1と、N2とを結んで決定されたものである。図11は、図10からリンクLとフロア出入口点を抜き出した図である。例えば、ネットワーク構造生成部111は、図11に示すように、ノードN1、N2間の通路(リンクL)に沿うフロア出入口点である「点a1,a2,b1,b2,c1,d1,e1」を抽出する。これらは部屋A〜Eの出入口を示す。図11に示すように、ネットワーク構造生成部111は、点a1に関しては、例えば、ノードs1を作成し、a1,s1を両端とするリンクを作成する。ネットワーク構造生成部111は、a1以外の他のフロア出入口点についても同様にリンクL上にノードを作成しリンクを作成するが、図11ではS1とS2のみを示している。
また、図10に示す建物1Fの部屋A〜Eのそれぞれの内部では、歩行者が通過する領域が定まっている場合、例えば、図12のように、書店のように棚が並んでいる場合や、展示会場のようにブースが区切られている場合等には、例えば、操作員による入力を介すことによりあるいはCADデータ等の電子データを用いることにより、第1ネットワークデータの作成処理と同様にして、通路(リンク)に基づくネットワークデータを作成する。すなわち、部屋Aを例にとれば、ネットワーク構造生成部111は、部屋Aが図6(b)の建物1Fに相当するものとして第1ネットワークデータの作成処理と同様に部屋Aの内部を第2ネットワークデータとして作成する。部屋Aについて生成した第2ネットワークデータは、「ノードS1」及び「ノードS2」を介して、第1ネットワークデータに接続する。このように、ネットワーク構造生成部111は、部屋内の地点(ブースの入り口や特定商品の設置場所等)に対して、第1ネットワークデータの作成方法と同様にして、第2ネットワークデータを作成する。例えば、図10の部屋A内が図12のようになっている場合、点a1、点a2の出入口を点データとし、通路を線分データとするネットワークデータを作成する。ネットワーク構造生成部111は、第2ネットワークデータを図9に示した第1ネットワークデータと同様のデータ形式で作成する。
このようにして、ネットワーク構造生成部111は、第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとを作成する。そして、ネットワーク構造生成部111は、第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとを含む「構造情報」を生成する。この「構造情報」は、第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとの他、後述する「グルーピング情報」、「グループ関連付け情報」、「管理データ」などの情報を含んでよい。
図13は、構造情報の一例を示す図である。構造情報は、屋内の構造に応じて再帰的、階層的な構造を持つ。図13に示すように、構造情報は第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとを含む。第1ネットワークデータは、建物の出入り口、通路、部屋の入り口に関するネットワークに関する情報である。第1ネットワーク情報は、物理的にみてレイアウト変更の可能性が小さい構造に関し、歩行者の通行可能な経路を示す基本的なネットワークデータである。第2ネットワークデータは、図13に示すように、例えば、第1ネットワークデータのもつ部屋A入口(ノード)を接続ノード(前記のリンクL上のノードに相当)として、第1ネットワークデータに接続する。第2ネットワークデータは、第1ネットワークデータの部屋A入口を示す接続ノードを参照あるいは検索することにより、第1ネットワークデータに接続する。このように、第2ネットワークデータは、第1ネットワークデータにポイントされている。第2ネットワークデータは、展示会場内のブースのようにフロアのレイアウトに応じて歩行者の通行可能な経路が変わる空間に対するネットワークデータである。また、第2ネットワークデータは、図13に示すように、サブネットワークデータ1とサブネットワークデータ2との階層構造から成る。サブネットワークデータ1は第1ネットワークデータが有する「部屋A入口」に接続して部屋Aの通路を示すネットワークデータである。また、サブネットワークデータ2は、サブネットワークデータ2が有する「ブース1入口」に接続してブース1内の通路を示すネットワークデータである。図13は例示であり、さらに階層を増やして詳細な構造を定めることができる。
ネットワーク構造生成部111は、作成した第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとを含む構成情報を、グループ情報生成部112、付近グループ関連付け部113、構造管理情報生成部114、ポリゴン生成部115、地図圧縮部120(実施の形態2)に渡す。
(ネットワークデータ生成プログラム)
上記で説明したネットワーク構造生成部111の動作は、次の(1)〜(3)の処理をコンピュータに実行させるネットワークデータ生成プログラムとして把握することもできる。
(1)複数の線分データと複数の点データとを入力する処理
(2)入力した線分データと点データとを使用してリンクとノードとから構成される第1のネットワークデータを生成し、入力した線分データと点データとのうち、前記第1のネットワークデータの生成に使用した線分データ及び点データと異なる線分データ及び点データとを使用して、リンクとノードとから構成されるネットワークデータであって前記第1のネットワークデータの所定のノードを介して前記第1のネットワークデータに接続する第2のネットワークデータを生成し、生成した前記第1のネットワークデータと第2のネットワークデータとを含む構造情報を出力する処理
(3)出力した前記構造情報を記憶する処理。
また、ネットワーク構造生成部111の動作は、前記ネットワークデータ生成プログラムを記憶した記憶媒体としても把握することができる。
上記で説明したネットワーク構造生成部111の動作は、次の(1)〜(3)の処理をコンピュータに実行させるネットワークデータ生成プログラムとして把握することもできる。
(1)複数の線分データと複数の点データとを入力する処理
(2)入力した線分データと点データとを使用してリンクとノードとから構成される第1のネットワークデータを生成し、入力した線分データと点データとのうち、前記第1のネットワークデータの生成に使用した線分データ及び点データと異なる線分データ及び点データとを使用して、リンクとノードとから構成されるネットワークデータであって前記第1のネットワークデータの所定のノードを介して前記第1のネットワークデータに接続する第2のネットワークデータを生成し、生成した前記第1のネットワークデータと第2のネットワークデータとを含む構造情報を出力する処理
(3)出力した前記構造情報を記憶する処理。
また、ネットワーク構造生成部111の動作は、前記ネットワークデータ生成プログラムを記憶した記憶媒体としても把握することができる。
(データ構造)
また、ネットワーク構造生成部111が生成する第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとを含む構造情報は、以下のデータ構造として把握することができる。すなわち、この構造情報は、「ノードとリンクとから構成される第1のネットワークデータと、前記第1のネットワークデータを構成するノード及びリンクと異なるノード及びリンクとから構成されるネットワークデータであって、前記第1のネットワークデータの所定のノードを介して前記第1のネットワークデータに接続する第2のネットワークデータとを備えたデータ構造」として把握できる。
また、ネットワーク構造生成部111が生成する第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとを含む構造情報は、以下のデータ構造として把握することができる。すなわち、この構造情報は、「ノードとリンクとから構成される第1のネットワークデータと、前記第1のネットワークデータを構成するノード及びリンクと異なるノード及びリンクとから構成されるネットワークデータであって、前記第1のネットワークデータの所定のノードを介して前記第1のネットワークデータに接続する第2のネットワークデータとを備えたデータ構造」として把握できる。
(グループ情報生成部112による処理)
次にグループ情報生成部112の動作を説明する。グループ情報生成部112は、「店舗や部屋等の通路に沿った地点」(フロア出入口点)を表すノードである通路付近(リンク付近)に存在するノードをグルーピングし、あるいは、通路の交点である交差点ノード付近に存在する「店舗や部屋等の通路に沿った地点」(フロア出入口点)を表すノードをグルーピングする。これらは予めグルーピングの規則が設定されており、グループ情報生成部112は、この規則に従ってグルーピングする。
次にグループ情報生成部112の動作を説明する。グループ情報生成部112は、「店舗や部屋等の通路に沿った地点」(フロア出入口点)を表すノードである通路付近(リンク付近)に存在するノードをグルーピングし、あるいは、通路の交点である交差点ノード付近に存在する「店舗や部屋等の通路に沿った地点」(フロア出入口点)を表すノードをグルーピングする。これらは予めグルーピングの規則が設定されており、グループ情報生成部112は、この規則に従ってグルーピングする。
(リンクに関するグルーピング)
具体的には、グループ情報生成部112は、ネットワーク構造生成部111が作成した構造情報を受け取り、通路に沿った地点が対応付けられているリンク、例えば図11を参照して説明すると、ノードN1、ノードN2とを両端とするリンクLを取得して、そのリンクL付近の「ノード」を、このリンクLに沿う領域から集めてグルーピングする。前記ネットワーク構造生成部111がメッシュを用いて通路等を入力しているので、グループ情報生成部112は、このメッシュを用いて所定のメッシュ内に入る地点のノードを検出し、グルーピングしてもよい。なお、グルーピングの方法は、メッシュを用いる方法に限らない。例えば、通路を示すリンクに沿う任意の大きさの矩形や、楕円等、任意の領域を用いることができ、これらを前記規則の一部として設定しておく。これらの領域の大きさは任意である。
具体的には、グループ情報生成部112は、ネットワーク構造生成部111が作成した構造情報を受け取り、通路に沿った地点が対応付けられているリンク、例えば図11を参照して説明すると、ノードN1、ノードN2とを両端とするリンクLを取得して、そのリンクL付近の「ノード」を、このリンクLに沿う領域から集めてグルーピングする。前記ネットワーク構造生成部111がメッシュを用いて通路等を入力しているので、グループ情報生成部112は、このメッシュを用いて所定のメッシュ内に入る地点のノードを検出し、グルーピングしてもよい。なお、グルーピングの方法は、メッシュを用いる方法に限らない。例えば、通路を示すリンクに沿う任意の大きさの矩形や、楕円等、任意の領域を用いることができ、これらを前記規則の一部として設定しておく。これらの領域の大きさは任意である。
また、例えば、通路(リンク)に沿った地点(ノード)を通路の端からのおおよその距離で分類してグルーピングしてもよい。図14は、リンクに沿ったノードをリンク端のノードからの距離で分類してグルーピングする場合を示す図である。図14に示すように、リンクTの両側には、現実には店舗A〜Gが並んでいる場合とする。この場合、リンクTの長さをLとした場合、
(1)領域1:ノードs〜1/3Lまで、
(2)領域2:1/3L〜2/3Lまで、
(3)領域3:2/3L〜ノードeまで
の3つの領域に分け、
「領域1の範囲」には店舗Dの入り口を示すノードと店舗Gを入り口を示すノード、
「領域2の範囲」には店舗Bの入り口を示すノードと店舗Cの入り口を示すノードと店舗Fの入り口を示すノード、
「領域3の範囲」には店舗Aの入り口を示すノードと店舗Eの入り口を示すノード
というように分類してもよい。
(1)領域1:ノードs〜1/3Lまで、
(2)領域2:1/3L〜2/3Lまで、
(3)領域3:2/3L〜ノードeまで
の3つの領域に分け、
「領域1の範囲」には店舗Dの入り口を示すノードと店舗Gを入り口を示すノード、
「領域2の範囲」には店舗Bの入り口を示すノードと店舗Cの入り口を示すノードと店舗Fの入り口を示すノード、
「領域3の範囲」には店舗Aの入り口を示すノードと店舗Eの入り口を示すノード
というように分類してもよい。
(交差点ノードに関するグルーピング)
また、構造情報において、グループ情報生成部112は、通路同士の交差点を示す交差点ノードの付近に指定された地点(フロア出入口を示すノード)を取得し、それらの地点(ノード)を交差点ノードの付近領域に関してグルーピングする。例えば、図7の地点ア、イ、ウを示すノードは、交差点のノードN3の付近の領域に関してグルーピングされる。
また、構造情報において、グループ情報生成部112は、通路同士の交差点を示す交差点ノードの付近に指定された地点(フロア出入口を示すノード)を取得し、それらの地点(ノード)を交差点ノードの付近領域に関してグルーピングする。例えば、図7の地点ア、イ、ウを示すノードは、交差点のノードN3の付近の領域に関してグルーピングされる。
このようにして、通路(リンク)に関する領域に関して、及び、通路同士の交差点ノード付近の領域に関して、グループ情報生成部112は、フロア出入口点を示すノードをグルーピングし、グルーピングデータを付近グループ関連付け部113に出力する。
図15は、グループ情報生成部112が生成するグルーピングデータの例を示す図である。
(1)「グループID」は、グルーピングした個々の集団を識別するIDである。ネットワーク構造生成部111においてメッシュを用いた場合は、メッシュIDを用いることが出来る。
(2)「グループに関する座標」とは、グループを定める領域が矩形の場合、例えば、矩形の最小X座標、最大X座標、最小Y座標、最大Y座標とする。また、通路示すリンクの端からの比率に基づいてグルーピングした場合には、その比率や端からの距離等である。
(3)「要素ID」とは、メッシュに対応付ける要素のIDであり、図10の場合、フロアA〜Eを識別するIDである。操作員が入力しても良いし、電子データとして保持してもよい。
(1)「グループID」は、グルーピングした個々の集団を識別するIDである。ネットワーク構造生成部111においてメッシュを用いた場合は、メッシュIDを用いることが出来る。
(2)「グループに関する座標」とは、グループを定める領域が矩形の場合、例えば、矩形の最小X座標、最大X座標、最小Y座標、最大Y座標とする。また、通路示すリンクの端からの比率に基づいてグルーピングした場合には、その比率や端からの距離等である。
(3)「要素ID」とは、メッシュに対応付ける要素のIDであり、図10の場合、フロアA〜Eを識別するIDである。操作員が入力しても良いし、電子データとして保持してもよい。
(付近グループ関連付け部113による処理)
次に、付近グループ関連付け部113による処理を説明する。付近グループ関連付け部113は、ネットワーク構造生成部111から構造情報を受け取り、グループ情報生成部112から図15に示すようなグルーピングデータを受け取ると、通路同士の交差点ノードや、通路のリンクに関して、付近のグルーピング結果を次のように関連付ける。この関連付けは、プログラムにおいて予め設定することもできるし、操作員が指定してもよい。プログラムによる設定、あるいは操作員の指定がある場合、付近グループ関連付け部113はグループの関連付けを指示する関連付け指示情報を入力し、入力した関連付け指示情報にしたがってグループ情報生成部112が設定したグループを所定のノードあるいはリンクに関連付ける。
次に、付近グループ関連付け部113による処理を説明する。付近グループ関連付け部113は、ネットワーク構造生成部111から構造情報を受け取り、グループ情報生成部112から図15に示すようなグルーピングデータを受け取ると、通路同士の交差点ノードや、通路のリンクに関して、付近のグルーピング結果を次のように関連付ける。この関連付けは、プログラムにおいて予め設定することもできるし、操作員が指定してもよい。プログラムによる設定、あるいは操作員の指定がある場合、付近グループ関連付け部113はグループの関連付けを指示する関連付け指示情報を入力し、入力した関連付け指示情報にしたがってグループ情報生成部112が設定したグループを所定のノードあるいはリンクに関連付ける。
(通路への関連付け)
例えば、前記グループ情報生成部112により、図10におけるノードN1、N2を両端とするリンクLに対して、図16に示すように、リンクの両側にグループ1(現実の部屋A、部屋Bの出入口に相当するノードをグルーピングした場合)と、グループ2(現実の部屋C、部屋D、部屋Eの出入口に相当するノードをグルーピングした場合)とが作成されている場合、付近グループ関連付け部113は、リンクLにグループ1と、グループ2とを関連付ける。
例えば、前記グループ情報生成部112により、図10におけるノードN1、N2を両端とするリンクLに対して、図16に示すように、リンクの両側にグループ1(現実の部屋A、部屋Bの出入口に相当するノードをグルーピングした場合)と、グループ2(現実の部屋C、部屋D、部屋Eの出入口に相当するノードをグルーピングした場合)とが作成されている場合、付近グループ関連付け部113は、リンクLにグループ1と、グループ2とを関連付ける。
また、図7において、ノードN3には、グループR(現実の部屋「あ」、部屋「い」、部屋「う」における各々の出入口ア、イ、ウに対応するノードのグループ)を関連付ける。
このようにして、付近グループ関連付け部113は、リンクやノードにグループ情報生成部112によるグルーピング結果を関連付けたグループ関連付けデータを記憶部102(メモリ)に出力する。グループ関連付けデータの例を図17に示す。図17(a)は、交差点ノードに関連付けられるグループに関する情報を示す。図17(b)は、リンクに関連付けられるグループに関する情報を示す。図17(c)はフロア出入口点に関して作成されたリンク(例えばリンクa1〜S1)に関する情報である。
図17において、
(1)図17(a)の「交差点ノードID」は、グルーピングされた領域を付近に持つ交差点のノードIDである。
(2)図17(b)の「通路リンクID」は、グルーピングされた領域を付近に持つ通路を示すリンクのリンクIDである。各々、図9に示すノードIDやリンクIDと対応している。
(3)図17(a),(b)の「付近グループID」は、交差点ノードや通路リンクの付近をグルーピングしたグループIDである。
(4)「付近グループID」は、同じ通路に関連づけるグループ同士を、通路に対する距離等の基準で区別する番号とする。例えば、或る方向(北等)を上向きに表示したフロア図において通路を見た際に、通路の左側や右側を区別し、通路の手前から奥に向かう方向にグループIDを割り当てる。これにより、通路の位置に応じて、関連付いている要素の集団をグループIDから効率的に取得することが出来るようになる。
(5)「要素ID」は、図15の要素IDと対応している。
(6)「リンクID」とは、例えば、図11においてノードa1,s1を端点とするリンク等を識別するIDである。
(7)「出入り口ID」とは、図11におけるノードa1等を区別するIDであり、通路上ノードIDとは、図11におけるノードs1やs2等を区別するIDである。
図17において、
(1)図17(a)の「交差点ノードID」は、グルーピングされた領域を付近に持つ交差点のノードIDである。
(2)図17(b)の「通路リンクID」は、グルーピングされた領域を付近に持つ通路を示すリンクのリンクIDである。各々、図9に示すノードIDやリンクIDと対応している。
(3)図17(a),(b)の「付近グループID」は、交差点ノードや通路リンクの付近をグルーピングしたグループIDである。
(4)「付近グループID」は、同じ通路に関連づけるグループ同士を、通路に対する距離等の基準で区別する番号とする。例えば、或る方向(北等)を上向きに表示したフロア図において通路を見た際に、通路の左側や右側を区別し、通路の手前から奥に向かう方向にグループIDを割り当てる。これにより、通路の位置に応じて、関連付いている要素の集団をグループIDから効率的に取得することが出来るようになる。
(5)「要素ID」は、図15の要素IDと対応している。
(6)「リンクID」とは、例えば、図11においてノードa1,s1を端点とするリンク等を識別するIDである。
(7)「出入り口ID」とは、図11におけるノードa1等を区別するIDであり、通路上ノードIDとは、図11におけるノードs1やs2等を区別するIDである。
(構造管理情報生成部114による処理)
次に構造管理情報生成部114の動作を説明する。構造管理情報生成部114では、ネットワーク構造生成部111が出力した構造情報を受け取り、通路の交差点ノード以外のノードのうち、測位系の異なる空間との接続地点(建物の玄関、他のビルとの連絡口等)や、鉛直方向の移動に関する要素(階段、エスカレーター、エレベーター等)に基づいて、他のネットワークデータ(地下街や駅のホームに関するネットワークデータ)を接続する際の「管理データ」を作成する。
次に構造管理情報生成部114の動作を説明する。構造管理情報生成部114では、ネットワーク構造生成部111が出力した構造情報を受け取り、通路の交差点ノード以外のノードのうち、測位系の異なる空間との接続地点(建物の玄関、他のビルとの連絡口等)や、鉛直方向の移動に関する要素(階段、エスカレーター、エレベーター等)に基づいて、他のネットワークデータ(地下街や駅のホームに関するネットワークデータ)を接続する際の「管理データ」を作成する。
図18は管理データの例を示す。図18(a)は、ノードに関する情報である。図18(b)は、基準ノードと座標系に関する情報である。
図18において、
(1)「階層ID」は、高さ方向の階層(部屋の1階、2階等)を区別するIDであり、図9に示した階層IDと対応している。
(2)「高さ」は、1階や2階のフロアの高さであり、地上で扱うことの出来る座標系での数値を用いて地上からの高さを表してもよいし、各フロアに関して床から天井までの距離を表してもよい。
(3)「ノード属性」は、建物の玄関、他のビルとの連絡口等の、ノードの属性を示す。
(4)「座標系ID」は、複数のビルを異なる座標系で扱う場合等、空間内に複数の座標系が混在している場合に、これらの座標系を区別するIDである。
(5)「基準ノードID」は、座標系IDに対応して各座標系での基準となるノードのIDである。
図18において、
(1)「階層ID」は、高さ方向の階層(部屋の1階、2階等)を区別するIDであり、図9に示した階層IDと対応している。
(2)「高さ」は、1階や2階のフロアの高さであり、地上で扱うことの出来る座標系での数値を用いて地上からの高さを表してもよいし、各フロアに関して床から天井までの距離を表してもよい。
(3)「ノード属性」は、建物の玄関、他のビルとの連絡口等の、ノードの属性を示す。
(4)「座標系ID」は、複数のビルを異なる座標系で扱う場合等、空間内に複数の座標系が混在している場合に、これらの座標系を区別するIDである。
(5)「基準ノードID」は、座標系IDに対応して各座標系での基準となるノードのIDである。
(ポリゴン生成部115による処理)
次にポリゴン生成部115の動作を説明する。ポリゴン生成部115では、前記ネットワーク構造生成部111から線分データと点データを含むネットワークデータを受け取ると、リンクを中心線とし、中心線の両側に、指定した値wだけ領域を広げてポリゴンを作成する。図6(b)に示す1階のネットワーク構造を用いてポリゴンを作成した例を図19に示す。幅wは、通路に応じて操作員が任意の値を与えることが出来る。また、メモリにCADやモデリングソフトウェア等で作成された形状データや、フロアの設計図が記憶されている場合、これらのデータから、通路の幅を取得してもよい。
次にポリゴン生成部115の動作を説明する。ポリゴン生成部115では、前記ネットワーク構造生成部111から線分データと点データを含むネットワークデータを受け取ると、リンクを中心線とし、中心線の両側に、指定した値wだけ領域を広げてポリゴンを作成する。図6(b)に示す1階のネットワーク構造を用いてポリゴンを作成した例を図19に示す。幅wは、通路に応じて操作員が任意の値を与えることが出来る。また、メモリにCADやモデリングソフトウェア等で作成された形状データや、フロアの設計図が記憶されている場合、これらのデータから、通路の幅を取得してもよい。
(付記1.入力方法について)
実施の形態1では、ネットワーク構造生成部111において、メモリに記憶されている設計図やフロア図等を画面に表示し、通路の線分や建物出入り口等の点を指定する実施の形態であるが、設計図等を画面に表示させずに、紙面の設計図を見ながら操作員が線分や点を入力しても良い。なお、線分や点の指定方法は任意であり、マウスで線分を入力してもよいし、数値で入力してもよい。
また、実施の形態1では、設計図やフロア図を用いて通路や地点(建物の出入り口等)を指定する際にメッシュを用いているが、メッシュを用いなくてもよい。
また、モデリングソフトウェアやCAD等によって作成された形状データがある場合にはこれをメモリに記憶しておき、形状データを画面に表示して通路等の指定を行っても良い。形状データに、ドアや通路等の属性が付与されている場合には、これを用いて建物の入口等を区別して座標を抽出し、通路の線分データと地点の点データを取得しても良い。
実施の形態1では、ネットワーク構造生成部111において、メモリに記憶されている設計図やフロア図等を画面に表示し、通路の線分や建物出入り口等の点を指定する実施の形態であるが、設計図等を画面に表示させずに、紙面の設計図を見ながら操作員が線分や点を入力しても良い。なお、線分や点の指定方法は任意であり、マウスで線分を入力してもよいし、数値で入力してもよい。
また、実施の形態1では、設計図やフロア図を用いて通路や地点(建物の出入り口等)を指定する際にメッシュを用いているが、メッシュを用いなくてもよい。
また、モデリングソフトウェアやCAD等によって作成された形状データがある場合にはこれをメモリに記憶しておき、形状データを画面に表示して通路等の指定を行っても良い。形状データに、ドアや通路等の属性が付与されている場合には、これを用いて建物の入口等を区別して座標を抽出し、通路の線分データと地点の点データを取得しても良い。
(付記2.メッシュを用いた指定について)
実施の形態1では、ネットワーク構造生成部111において、メッシュを用いて通路や地点を指定する実施の形態を示したが、指定は、その他の方法で行ってもよい。フロア図をスキャナで読み込み、読み込んだフロア図上で通路や地点を指定し、高さを数値で与えてもよい。
また、CADやモデリングソフトウェア等による屋内の三次元形状データがある場合には、この形状データを用いてネットワーク構造を作成してもよい。
実施の形態1では、ネットワーク構造生成部111において、メッシュを用いて通路や地点を指定する実施の形態を示したが、指定は、その他の方法で行ってもよい。フロア図をスキャナで読み込み、読み込んだフロア図上で通路や地点を指定し、高さを数値で与えてもよい。
また、CADやモデリングソフトウェア等による屋内の三次元形状データがある場合には、この形状データを用いてネットワーク構造を作成してもよい。
(付記3.グルーピング方法について)
実施の形態1では、グループ情報生成部112において、部屋の入口等の地点をグルーピングして通路と関連付ける際に領域を用いる方法を示しているが、グルーピングする方法は、領域を用いる方法に限らない。通路からの距離等を用いてグルーピングしてもよい。
実施の形態1では、グループ情報生成部112において、部屋の入口等の地点をグルーピングして通路と関連付ける際に領域を用いる方法を示しているが、グルーピングする方法は、領域を用いる方法に限らない。通路からの距離等を用いてグルーピングしてもよい。
(付記4.グルーピングについて)
実施の形態1では、グループ情報生成部112において、一種類のグルーピング結果を作成する実施の形態であるが、通路や交差点の付近に設定する領域の大きさを変えた複数種類の領域に関して、各々グルーピングを行ってもよい。すなわち、例えば図16ではリンクLの両側にグループ1とグループ2の2つのグループを作成しているが、この2つのグループを出力する他に、図20に示すようにグループ1〜グループ5を作成し、2種類のグルーピング結果を出力して、データを使用する際に状況に応じて使い分けができるようにデータを作成してもよい。
実施の形態1では、グループ情報生成部112において、一種類のグルーピング結果を作成する実施の形態であるが、通路や交差点の付近に設定する領域の大きさを変えた複数種類の領域に関して、各々グルーピングを行ってもよい。すなわち、例えば図16ではリンクLの両側にグループ1とグループ2の2つのグループを作成しているが、この2つのグループを出力する他に、図20に示すようにグループ1〜グループ5を作成し、2種類のグルーピング結果を出力して、データを使用する際に状況に応じて使い分けができるようにデータを作成してもよい。
(付記5.出入口/ノードについて)
実施の形態1では、ネットワーク構造生成部111において部屋や店舗の出入り口を与える際に、図7に示すように通路の線分から離れた地点を与えているが、通路の線分上に地点を指定し、図11において、ノードa1とノードs1を同一のノードとして扱ってもよい。
実施の形態1では、ネットワーク構造生成部111において部屋や店舗の出入り口を与える際に、図7に示すように通路の線分から離れた地点を与えているが、通路の線分上に地点を指定し、図11において、ノードa1とノードs1を同一のノードとして扱ってもよい。
(付記6.ネットワークデータについて)
実施の形態1では、ネットワーク構造生成部111において作成するネットワークデータとして図9を示しているが、ネットワークデータは図9に示す項目に限らず、また、項目も図9に示す基準でテーブル(表)を分割しなくてもよい(項目の統合、分割は任意である)。階層IDでフロアの階層を示す代わりに、ノードIDから階層を区別出来るようにしてもよい。また、各ノードが、接続先の複数のノードを管理するデータ構造としてもよい。
実施の形態1では、ネットワーク構造生成部111において作成するネットワークデータとして図9を示しているが、ネットワークデータは図9に示す項目に限らず、また、項目も図9に示す基準でテーブル(表)を分割しなくてもよい(項目の統合、分割は任意である)。階層IDでフロアの階層を示す代わりに、ノードIDから階層を区別出来るようにしてもよい。また、各ノードが、接続先の複数のノードを管理するデータ構造としてもよい。
(付記7.グルーピングデータについて)
実施の形態1では、グループ情報生成部112において出力するグルーピングデータの例として図15を示しているが、グルーピングデータは図15に示す項目に限らず、他の項目を追加してもよい。
例えば、位置に関する情報の他に、属性、詳細情報(店舗の開店時間等)等を追加してもよい。また、静止画像やパノラマ画像、動画、3次元モデル等を関連付けてもよい。
また、適宜項目を分割・統合してよい。
実施の形態1では、グループ情報生成部112において出力するグルーピングデータの例として図15を示しているが、グルーピングデータは図15に示す項目に限らず、他の項目を追加してもよい。
例えば、位置に関する情報の他に、属性、詳細情報(店舗の開店時間等)等を追加してもよい。また、静止画像やパノラマ画像、動画、3次元モデル等を関連付けてもよい。
また、適宜項目を分割・統合してよい。
(付記8.グルーピングデータについて)
実施の形態1では、グループ情報生成部112において領域に基づいてグルーピングしているが、レストランやATM等、属性に応じてグルーピングしてもよい。
実施の形態1では、グループ情報生成部112において領域に基づいてグルーピングしているが、レストランやATM等、属性に応じてグルーピングしてもよい。
(付記9.付近グループについて)
実施の形態1では、付近グループ関連付け部113の出力するデータの例として図17を示しているが、出力する項目は、図17の項目に限らず、項目を追加・削除してもよい。また、適宜項目を分割・統合してよい。
実施の形態1では、付近グループ関連付け部113の出力するデータの例として図17を示しているが、出力する項目は、図17の項目に限らず、項目を追加・削除してもよい。また、適宜項目を分割・統合してよい。
(付記10.構造管理データについて)
実施の形態1では、構造管理情報生成部114において出力するデータの例として図18を示しているが、出力するデータの項目は、図18の項目に限らず、項目を追加・削除してもよい。また、適宜項目を分割・統合してよい。また、座標を経度緯度としているが、別の座標系に関する値でもよい。
実施の形態1では、構造管理情報生成部114において出力するデータの例として図18を示しているが、出力するデータの項目は、図18の項目に限らず、項目を追加・削除してもよい。また、適宜項目を分割・統合してよい。また、座標を経度緯度としているが、別の座標系に関する値でもよい。
(付記11.屋外を対象とした地図について)
実施の形態1では、屋内空間を対象としているが、テーマパーク等の屋外の空間を対象としてもよい。実施の形態1における建物の玄関は、テーマパークの入口に相当する。
実施の形態1では、屋内空間を対象としているが、テーマパーク等の屋外の空間を対象としてもよい。実施の形態1における建物の玄関は、テーマパークの入口に相当する。
(付記12.メッシュ以外の入力方法について)
実施の形態1では、ネットワーク構造生成部111においてメッシュを用いて通路や地点(建物の玄関等)を指定する方法を示しているが、建物内部の設計図やフロア案内図等を利用して通路等の入力を行うようにしてもよい。具体的には、設計図やフロア案内図、CADやモデリングソフトウェア等で作成された形状データを、入出力インターフェースを用いてメモリに記憶し、これを読み出してディスプレイに表示して操作員が通路や建物の出入り口等の位置を指定する。
形状データにドアや通路等の属性が付与されている場合には、これを用いて建物の入口等を区別して抽出してもよい。また、設計図やフロア案内図から線分を抽出し、通路の領域を認識して通路に関するネットワークデータを作成してもよい。線分の抽出処理は、一般的な画像処理の手法を用いることが出来る。
実施の形態1では、ネットワーク構造生成部111においてメッシュを用いて通路や地点(建物の玄関等)を指定する方法を示しているが、建物内部の設計図やフロア案内図等を利用して通路等の入力を行うようにしてもよい。具体的には、設計図やフロア案内図、CADやモデリングソフトウェア等で作成された形状データを、入出力インターフェースを用いてメモリに記憶し、これを読み出してディスプレイに表示して操作員が通路や建物の出入り口等の位置を指定する。
形状データにドアや通路等の属性が付与されている場合には、これを用いて建物の入口等を区別して抽出してもよい。また、設計図やフロア案内図から線分を抽出し、通路の領域を認識して通路に関するネットワークデータを作成してもよい。線分の抽出処理は、一般的な画像処理の手法を用いることが出来る。
以上のように、この実施の形態1の情報生成装置は、通路と出入り口(建物の玄関、エスカレーター等の鉛直方向の移動に関する要素、他のビルとの連絡口等)から成る、歩行者の通行可能な経路を示す基本的なネットワークデータと、展示会場内のブースのようにフロアのレイアウトに応じて通行可能な経路が変わる空間に対するネットワークデータとを分けるとともに、必要に応じて相互接続可能なネットワーク構造を有しているため、歩行者に経路案内等を行う際に、歩行者を誘導するレベルに応じたネットワーク構造を用いて、効率的な経路案内が可能になる。例えば展示会場を通過点として捉える歩行者には展示会場内部の詳細なネットワーク構造(通路に関するネットワーク構造)を対象外とし、展示会場の個々のブースに誘導する場合には、展示会場の通路のネットワーク構造を利用することが出来る。また、部屋のレイアウト変更が生じた場合、変更が必要な部分のノードとリンクを効率的に取得することが出来、建物のネットワークデータ全体を見直す必要がない。
また、この発明の情報生成装置は、建物の玄関や他のビルとの連絡口、各階層(1階や2階のフロア)の高さ等を地上で扱える座標系と同一の座標系で管理しているため、この発明の情報生成装置で作成したネットワークデータを用いて、地上の道路ネットワークを用いて経路探索した結果とつなげて建物内の部屋へ誘導するといった経路案内を行うことができる。
また、この発明の情報生成装置は、ノードやリンクに地点を関連付ける際に、関連付ける地点をグループ単位でまとめて対応付けることが出来る。このため、関連付けたい地点の個数が多い場合にも通路内の位置に応じてグループを用いて効率的にネットワーク構造に関連づけることができ、歩行者の状況に合わせた案内情報を位置に基づいて効率的に抽出することが出来る。例えば、歩行者の経路案内等において、通路途中の目印となる部屋を提示する場合、通路に関連付けられたグループ内から数個ずつ部屋を目印として抽出することにより、通路に沿った目印を偏りなく歩行者に提示することが出来る。
また、グルーピングする際に、通路の端からの比率で地点を分類することが出来るため、通路の正確な長さや店舗の正確な位置が分からない場合でも、ショッピングモール等のフロア案内図等から店舗のおおよその配置を取得し、通路に関連付けることが出来る。また、屋内の測位精度が低く、歩行者が通路から約1/3の範囲内に居るというように歩行者の位置を大まかにしか捉えられない場合でも、グルーピングの結果を用いることにより、歩行者の付近と推測される複数の要素(店舗や部屋等)を同時に提示できる。このようにして、歩行者の位置が正確に分からない場合でも、測位誤差に伴って間違えた目印を提示することなく、付近の目印を複数提示することが出来る。
また、この実施の形態1の情報生成装置は、通路やエスカレーター・エレベーター等の位置を与える際に、既に入力した階(建物の1階や2階等の階)の入力情報を利用して新規の階数の入力を行うことができるため、吹き抜けの周りの通路やエスカレーター・エレベーター等のように屋内構造から同じ配置となる要素を効率的に与えることが出来る。
また、この実施の形態1の情報生成装置は、メッシュを用いて通路や地点(部屋の入口等)を指定することができるので入力操作が簡易的であるとともに、メッシュを利用して地点を効率的にグルーピングすることができる。
実施の形態2.
次に図21〜図23を使用して実施の形態2を説明する。実施の形態2は、階層的なネットワークデータとグルーピング情報とを含む地図データ(構造情報)を圧縮する実施形態である。
次に図21〜図23を使用して実施の形態2を説明する。実施の形態2は、階層的なネットワークデータとグルーピング情報とを含む地図データ(構造情報)を圧縮する実施形態である。
図21は、実施の形態2における情報生成装置200の構成を示すブロック図である。情報生成装置200は、実施の形態の情報生成装置100に対して、さらに地図圧縮部120を備えた構成である。
(1)地図圧縮部120は、通路を表すリンクと点データ(鉛直要素点、建物出入口点、フロアで出入口点)を示すノードとから構成される第1ネットワークデータ及び第2ネットワークデータとを含む階層的な構造情報を圧縮する。
(2)地図生成部110におけるネットワーク構造生成部111、グループ情報生成部112、付近グループ関連付け部113、構造管理情報生成部114、ポリゴン生成部115等の処理内容は、実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
(2)地図生成部110におけるネットワーク構造生成部111、グループ情報生成部112、付近グループ関連付け部113、構造管理情報生成部114、ポリゴン生成部115等の処理内容は、実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
次に地図圧縮部120の動作を説明する。地図圧縮部120は、通路を表すリンクと、階段や建物の玄関等の特定地点の点データであるノードとを含む階層的なネットワークデータである構造情報を、構造の類似性を利用して圧縮する。
まずリンクの圧縮について、図22を用いて説明する。図22は、図6に示す1階と2階について生成された通路を示すリンクを同一平面内に重複して投影した様子を示している。実線は1階に関するリンクと2階に関するリンクとが重複している場合を示している。破線は、1階に関するリンクと2階に関するリンクとのいずれか一方のみが存在し、重複が無い場合を示している。
地図圧縮部120は、ネットワーク構造生成部111から構造情報を受け取ると、複数階数のネットワークデータを一つの平面上に投影し、複数の階数間における通路を示すリンクの一致具合を調べる。例えば、図22の「ア」の部分は、1階、2階ともに通路(リンク)が存在し、「イ」の部分は、2階のみに通路(リンク)が存在することを示している。そこで、このような重複情報(類似情報の一例)を利用して、「ア」の通路の両端の点1、2の座標や、点1〜2間の距離、「ア」の通路が1階と2階の両方に共通していることを示すフラグ等を記憶部102(メモリ)に出力する。
通路を示すリンクを圧縮する方向は、重複している通路の長さに応じて縦方向、横方向のいずれの方向をも用いることが出来る。すなわち、「ア」の通路(リンク)は横方向に圧縮するが、「ウ」の通路は縦方向に圧縮する。「ウ」の通路は、同様に、「ウ」の通路の両端の点3、4の座標や点34間の距離、「ウ」の通路が2階のみであることを示すフラグ等を出力する。なお、出力内容は、点の座標や2点間の距離等に限定しない。点の座標や2点間の距離を直接使用する代わりに、メッシュの縦幅、横幅等のメッシュ情報とともに、図22の点1や点2に対応するノードIDを出力してもよい。あるいは、メッシュ幅、線分の始点となるメッシュID、線分を構成しているメッシュ数(線分「イ」の場合は7個)等を出力してもよい。
また、通路を構成するリンクが複数の階数間(1階と2階等)で一致しない場合は(重複していない場合)、線分どうしの角度や線分同士の距離を求め、線分同士が並行に近い場合において線分間の距離が小さい場合等にはそれらの線分を一つの線分上に重ねる。具体的には、図23(a)の実線と破線で示される並行な2本の通路において、通路間の距離Dが閾値以下である場合、図23(b)に示すように、どちらか一方の通路を他方の通路に重ねて圧縮する。
図23(c)の実線と破線で示す2本の通路も同様であり、図23(d)に示すようにどちらか一方の通路を他方の通路に重ねて圧縮する。
ノード(リンクの両端)は、複数階数のネットワークデータをメッシュ状の一平面上に投影し、複数の階数間におけるノードの一致具合を調べる。投影先がメッシュ上のノード上にない場合には、最も近くのメッシュ上ノードに割り当てる。メッシュの領域を左上から縦方向または横方向に走査し、各メッシュ上ノードに、フロア階数のノードが割り当てられているか、割り当てられている場合は、どの階数のノードが割り当てられているか(例えば、1階と2階と3階のノードが重複している/1階のノードのみ等)を取得する。この取得した情報(以下、状態フラグ)を並べ、連続性を示したデータを出力する。
実施の形態2は、地図圧縮部120において線分データと点データから成るネットワークデータを圧縮する実施の形態であるが、地図生成部110のグループ情報生成部112において作成したグループ情報に画像データや3次元形状データ等が関連付けられている場合、これらの個々のデータに関しても既存の圧縮アルゴリズムを用いて圧縮してもよい。
実施の形態2は、ネットワークデータとグルーピングした情報(店舗や部屋等の通路に沿う地点や交差点付近の地点)を含む地図データを地図生成部110にて生成し、これを地図圧縮部120で圧縮する実施の形態であるが、図21から地図生成部110を除く構成としてもよい。この場合は、外部記憶装置等から既に作成済みの地図データをメモリに読み込み、地図圧縮部120は、メモリに読み込んだデータに関して圧縮する。
以上のように、この実施の形態2の情報生成装置では、空間の類似性に基づいて地図データを圧縮することが出来るので、高層ビルのように歩行者の通行可能な領域が多い場合にも、通行可能な領域を示すネットワークデータを携帯電話等の低性能な端末に高速に配信表示することが出来る。端末側ではビル全体の地図データを蓄積できるので、歩行者は1階から3階のように、異なる階数を含む経路を自由な角度で見ることができるようになる。
実施の形態3.
図24〜図28を用いて実施の形態3を説明する。実施の形態3は、実施の形態1で示したネットワークデータに関して、屋内(3次元構造物内)の経路途中に存在するノードを更に細分化して区別し、これを用いて屋内空間を定義する実施形態である。これにより、経路案内の用途等において、歩行者は、屋内において自己の存在する空間を認識できる。
図24〜図28を用いて実施の形態3を説明する。実施の形態3は、実施の形態1で示したネットワークデータに関して、屋内(3次元構造物内)の経路途中に存在するノードを更に細分化して区別し、これを用いて屋内空間を定義する実施形態である。これにより、経路案内の用途等において、歩行者は、屋内において自己の存在する空間を認識できる。
情報生成装置100の入力部101は、操作員の操作により、歩行者が歩行する3次元構造物内の経路を構成する線データと点データとを入力する。ネットワーク構造生成部111は、入力部101が入力した歩行者が歩行する3次元構造物内の経路を構成する線データと点データに対して、「予め定義された規則」に従ってノードを生成する。そして、ネットワーク構造生成部111は、生成したノードに基づいて、3次元構造物内に関する第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとを生成する。以下に、ノードを生成する「予め定義された規則」の例を示す。
(A.屋内構成要素とノードの細分化定義)
屋内(3次元構造物内)の構成要素として以下を定義し、「予め定義された規則」として、ネットワーク構造生成部111に実行させる。「予め定義された規則」は、例えば、プログラムとして記憶部102が格納する。ネットワーク構造生成部111は、記憶部102から「予め定義された規則」を読み出してネットワークデータの生成を実行する。ネットワーク構造生成部111は、下記の定義に従って、入力部101が入力した線データ及び点データに対して、ノードを生成する。なお、以下に説明する「通路」、「出入り口」、「分岐点」、「鉛直方向の移動に関わる要素」、「部屋」、「接続口」、「特定地点」等には、それぞれを識別するIDが付与される。このIDは、操作員により入力されてもよいし、あるいは、ネットワーク構造生成部111が生成してもよい。このIDは図28に示す「空間を識別するID」である。
屋内(3次元構造物内)の構成要素として以下を定義し、「予め定義された規則」として、ネットワーク構造生成部111に実行させる。「予め定義された規則」は、例えば、プログラムとして記憶部102が格納する。ネットワーク構造生成部111は、記憶部102から「予め定義された規則」を読み出してネットワークデータの生成を実行する。ネットワーク構造生成部111は、下記の定義に従って、入力部101が入力した線データ及び点データに対して、ノードを生成する。なお、以下に説明する「通路」、「出入り口」、「分岐点」、「鉛直方向の移動に関わる要素」、「部屋」、「接続口」、「特定地点」等には、それぞれを識別するIDが付与される。このIDは、操作員により入力されてもよいし、あるいは、ネットワーク構造生成部111が生成してもよい。このIDは図28に示す「空間を識別するID」である。
(A1.通路)
図24を参照して説明する。歩行者が通行可能な屋内空間において、移動方向が2方向(前進、後退の2方向)で定義され、複数方向へ分岐する空間を含まない最小空間を「予め定義された規則」において「通路」と定義する。「通路」は、ネットワークデータにおけるリンクに相当する。「通路」の例を図24に示す。矢印で示した部分が「通路」の一単位である。矢印が集まる領域は「通路」と呼ばない。
図24を参照して説明する。歩行者が通行可能な屋内空間において、移動方向が2方向(前進、後退の2方向)で定義され、複数方向へ分岐する空間を含まない最小空間を「予め定義された規則」において「通路」と定義する。「通路」は、ネットワークデータにおけるリンクに相当する。「通路」の例を図24に示す。矢印で示した部分が「通路」の一単位である。矢印が集まる領域は「通路」と呼ばない。
(A2.出入り口)
次に図25を参照して「出入り口」を説明する。同一建物内(同一3次元構造物内)において、部屋のドアのように他の屋内構成要素と接続している地点、及び図24で定義した「通路」の端部を、「予め定義された規則」において「出入り口」と定義する。図25は「通路」に関する「出入り口」を示している。図25に示すように、通路を表すリンクの両端は、後述の「分岐点」に接続するため、「出入り口」であるノードとなる。
次に図25を参照して「出入り口」を説明する。同一建物内(同一3次元構造物内)において、部屋のドアのように他の屋内構成要素と接続している地点、及び図24で定義した「通路」の端部を、「予め定義された規則」において「出入り口」と定義する。図25は「通路」に関する「出入り口」を示している。図25に示すように、通路を表すリンクの両端は、後述の「分岐点」に接続するため、「出入り口」であるノードとなる。
(A3.分岐点)
次に図26、図27を参照して「分岐点」を説明する。2本以上の通路が集まる空間であって、特定の意味を持たない空間を「予め定義された規則」において「分岐点」と定義する。図26の「黒丸」は、分岐点を示すノードを表している。“特定の意味を持たない空間”とは、その空間が歩行者にとって単なる通過領域である空間を指す。図27に示すように、通路が直交していない場合は、通路の出入り口に接する空間の重心を「分岐点」と定義しノードとする。
次に図26、図27を参照して「分岐点」を説明する。2本以上の通路が集まる空間であって、特定の意味を持たない空間を「予め定義された規則」において「分岐点」と定義する。図26の「黒丸」は、分岐点を示すノードを表している。“特定の意味を持たない空間”とは、その空間が歩行者にとって単なる通過領域である空間を指す。図27に示すように、通路が直交していない場合は、通路の出入り口に接する空間の重心を「分岐点」と定義しノードとする。
(A4.鉛直方向の移動に関わる要素)
その他、実施の形態1で述べたように、階段やエスカレーター、エレベーター等の、鉛直方向の移動に関わる要素につては、エレベーターや階段の空間の代表点(鉛直要素点)を「予め定義された規則」において「ノードとする。
その他、実施の形態1で述べたように、階段やエスカレーター、エレベーター等の、鉛直方向の移動に関わる要素につては、エレベーターや階段の空間の代表点(鉛直要素点)を「予め定義された規則」において「ノードとする。
(A5.部屋)
通路から出入りすることの出来る空間であって、特定の意味を持つ空間を「予め定義された規則」において「部屋」と定義する。地下街等において通路の両側に並ぶ店舗等は「部屋」である。また、ロビーのように、通路や玄関と接続している広い空間も「部屋」と呼ぶ。「部屋」は、通路との出入り口を一つのみ持つ行き止まりの空間と、2本以上の通路と接続し、通過領域となる空間(ロビー等)とがある。
通路から出入りすることの出来る空間であって、特定の意味を持つ空間を「予め定義された規則」において「部屋」と定義する。地下街等において通路の両側に並ぶ店舗等は「部屋」である。また、ロビーのように、通路や玄関と接続している広い空間も「部屋」と呼ぶ。「部屋」は、通路との出入り口を一つのみ持つ行き止まりの空間と、2本以上の通路と接続し、通過領域となる空間(ロビー等)とがある。
(A6.接続口)
玄関、地下街連絡口、他のビルとの接続口のように、異なる建物への出入り口を「予め定義された規則」において「接続口」と定義し、ノードとする。
玄関、地下街連絡口、他のビルとの接続口のように、異なる建物への出入り口を「予め定義された規則」において「接続口」と定義し、ノードとする。
(A7.特定地点)
通路における部屋への接続地点のように、屋内構成要素内において他の屋内構成要素への通過地点となりうる点を「予め定義された規則」において「特定地点」と定義し、ノードとする。「特定地点」は、通路上の他、ロビーのような部屋内にも設けることが出来る。
通路における部屋への接続地点のように、屋内構成要素内において他の屋内構成要素への通過地点となりうる点を「予め定義された規則」において「特定地点」と定義し、ノードとする。「特定地点」は、通路上の他、ロビーのような部屋内にも設けることが出来る。
(B.歩行者の居る空間の特定)
図28を参照して説明する。歩行者が歩行可能な通路、分岐点、出入り口等の「空間」を「予め定義された規則」として定義することにより、ネットワーク構造生成部111によって、図28に示す「対応するネットワークデータ」が生成される。図28の「対応するネットワークデータ」によって、屋内に居る歩行者の存在する位置に対応する、「空間」を特定することが出来る。すなわち、図28の「対応するネットワークデータ」によって、歩行者の存在する位置は、次の(C.適用方法)で述べるように、屋内において、分岐点、出入口、通路等のいずれの「空間」に対応するのかを特定することができる。特定した空間は、図28における「空間を識別するID」によって一意に区別することが出来る。
図28を参照して説明する。歩行者が歩行可能な通路、分岐点、出入り口等の「空間」を「予め定義された規則」として定義することにより、ネットワーク構造生成部111によって、図28に示す「対応するネットワークデータ」が生成される。図28の「対応するネットワークデータ」によって、屋内に居る歩行者の存在する位置に対応する、「空間」を特定することが出来る。すなわち、図28の「対応するネットワークデータ」によって、歩行者の存在する位置は、次の(C.適用方法)で述べるように、屋内において、分岐点、出入口、通路等のいずれの「空間」に対応するのかを特定することができる。特定した空間は、図28における「空間を識別するID」によって一意に区別することが出来る。
(C.適用方法)
ネットワーク構造生成部111が生成したネットワークデータを歩行者ナビゲーションに適用する。歩行者は、ネットワーク構造生成部111が生成した3次元構造物内に関する第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとを含む構造情報を地図情報格納部301(格納部)に格納する携帯端末300を保有している。歩行者の保有する携帯端末300は、図4の場合と同様に、構造情報に含まれる第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとを使用することにより経路探索を実行する経路探索部302を備えている。出発地から目的地への経路が定まると、経路探索部302により、経路に沿って正しい移動空間が定まる。例えば、「通路1」⇒「分岐点5」⇒「通路3」⇒「分岐点2」⇒・・・という経路が定まる。図28に示すように、各通路空間や各分岐点空間は、「出入り口ノード」を持っている。
このため、例えば、「出入り口ノード」の位置にセンサ等を置くことで、歩行者がどの空間に入ったか(またはどの空間から出たか)を検知できるとすると、歩行者のいる空間が特定できる。具体的には次の様である。それぞれの「出入り口ノード」の位置にはICタグのリーダライタ装置を配備する。一方、歩行者側にはICタグを装着する。各リーダライタ装置は、携帯端末と通信可能なサーバ装置に接続しており、リーダライタ装置の検出結果はサーバ装置に入力される。サーバ装置は、リーダライタ装置とリーダライタ装置が配備されている「出入り口ノード」のIDとの対応関係を把握している。よって、サーバ装置は、あるリーダライタ装置が歩行者の存在を検出すると、その歩行者がどの「出入り口ノード」に位置するのかを認識することができる。サーバ装置は歩行者を検出すると、携帯端末300の通信部304を介して携帯端末300と通信を行うことにより、歩行者の位置に対応するIDを携帯端末300に送信する。携帯端末300は、サーバ装置から「ID」を受信することにより、現在の位置に対応する「出入り口ノード」を知ることができる。
また、空間どうしの接続関係から移動可能な空間の範囲が取得できるため(例えば、分岐点空間5に接続している通路空間は通路空間3、通路空間10のどちらか等)、正しい経路に沿った空間の順序(「通路1」⇒「分岐点5」⇒「通路3」⇒「分岐点2」⇒・・・)に対して、歩行者が異なる移動(例えば、「通路1」⇒「分岐点5」⇒「通路10」)をしている際に、サーバ装置から携帯端末に対して、移動方向の誤りを教えることができる。
ネットワーク構造生成部111が生成したネットワークデータを歩行者ナビゲーションに適用する。歩行者は、ネットワーク構造生成部111が生成した3次元構造物内に関する第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとを含む構造情報を地図情報格納部301(格納部)に格納する携帯端末300を保有している。歩行者の保有する携帯端末300は、図4の場合と同様に、構造情報に含まれる第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとを使用することにより経路探索を実行する経路探索部302を備えている。出発地から目的地への経路が定まると、経路探索部302により、経路に沿って正しい移動空間が定まる。例えば、「通路1」⇒「分岐点5」⇒「通路3」⇒「分岐点2」⇒・・・という経路が定まる。図28に示すように、各通路空間や各分岐点空間は、「出入り口ノード」を持っている。
このため、例えば、「出入り口ノード」の位置にセンサ等を置くことで、歩行者がどの空間に入ったか(またはどの空間から出たか)を検知できるとすると、歩行者のいる空間が特定できる。具体的には次の様である。それぞれの「出入り口ノード」の位置にはICタグのリーダライタ装置を配備する。一方、歩行者側にはICタグを装着する。各リーダライタ装置は、携帯端末と通信可能なサーバ装置に接続しており、リーダライタ装置の検出結果はサーバ装置に入力される。サーバ装置は、リーダライタ装置とリーダライタ装置が配備されている「出入り口ノード」のIDとの対応関係を把握している。よって、サーバ装置は、あるリーダライタ装置が歩行者の存在を検出すると、その歩行者がどの「出入り口ノード」に位置するのかを認識することができる。サーバ装置は歩行者を検出すると、携帯端末300の通信部304を介して携帯端末300と通信を行うことにより、歩行者の位置に対応するIDを携帯端末300に送信する。携帯端末300は、サーバ装置から「ID」を受信することにより、現在の位置に対応する「出入り口ノード」を知ることができる。
また、空間どうしの接続関係から移動可能な空間の範囲が取得できるため(例えば、分岐点空間5に接続している通路空間は通路空間3、通路空間10のどちらか等)、正しい経路に沿った空間の順序(「通路1」⇒「分岐点5」⇒「通路3」⇒「分岐点2」⇒・・・)に対して、歩行者が異なる移動(例えば、「通路1」⇒「分岐点5」⇒「通路10」)をしている際に、サーバ装置から携帯端末に対して、移動方向の誤りを教えることができる。
実施の形態3の情報生成装置は、ネットワーク構造生成部111が、入力部101が入力した歩行者が歩行する3次元構造物内の経路を構成する線データと点データに対して、「予め定義された規則」に従ってノードを生成し、生成したノードに基づいて3次元構造物内に関する第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとを生成するので、詳細なネットワークデータの作成が可能である。また、詳細なネットワークデータにより、簡単な構成によって、歩行者の経路を一意に特定できる。
実施の形態3の携帯端末は、地図情報格納部(格納部)が、ネットワーク構造生成部111の生成した3次元構造物内に関する第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとを含む構造情報を格納する。そして、経路探索部が、構造情報に含まれる第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとを使用することにより経路探索を実行するので、出発地から目的地に至る経路をきめ細かく決定するとともに、歩行者の位置を一意に特定することができる。
以上の実施の形態の情報生成装置100は、ネットワーク構造生成部111を備えたので、第2ネットワークデータを定義可能であるため、ロビーやコンコース、倉庫内のように、歩行者が通行する経路が一意に定まらない空間を含む屋内空間に関しても第2ネットワークデータを定義可能であるので、歩行者の経路案内を可能とする地図データを作成することができる。
以上の実施の形態の情報生成装置100は、構造管理情報生成部114を備えたので、異なる測位系(屋内外、異なるビル間、フロア間等)が混在する空間に関して経路案内を可能とする地図データを作成することができる。
以上の実施の形態の情報生成装置100は、ネットワーク構造生成部111を備えたので、第2ネットワークデータを定義可能であるため、展示会場や店舗内の売場等のように、部屋内部において歩行者の通行可能な領域が変更する場合においても、通行可能な領域の変更に応じた案内を容易に行うことが出来る地図データを作成することができる。
以上の実施の形態の情報生成装置100は、ネットワーク構造生成部111を備えたので、第2ネットワークデータを定義可能であるため、ビルの入口から展示会場(部屋)の入口までを誘導する場合と、ビルの入口から展示会場(部屋)内の特定のブースの場所まで誘導する場合のように、歩行者の誘導レベルが異なる場合に、誘導レベルに応じた案内を容易に行うことが出来る地図データを作成することができる。
以上の実施の形態の情報生成装置100は、グループ情報生成部112及び付近グループ関連付け部113とを備えたので、特定のノードをグルーピングすることにより、目印箇所や案内の追加、あるいは位置に応じた目印の抽出、管理を容易に行うことが出来る地図データを作成することができる。
以上の実施の形態の情報生成装置200は、地図圧縮部120を備えたので、ネットワークデータを効率的に圧縮してモバイル端末に配信できる。
以上の実施の形態の情報生成装置100は、ネットワーク構造生成部111を備えたので、第2ネットワークデータを定義可能であるため、経路案内の際に表示する地図を簡単に作成することができる。
以上の実施の形態のネットワークデータ生成プログラムは、第2ネットワークデータを定義可能であるため、歩行者の通行可能な領域が変更する場合においても、通行可能な領域の変更に応じた案内を容易に行うことが出来る地図データを作成することができる。
以上の実施の形態の携帯端末300は、地図情報格納部が、情報生成装置200から受信した地図情報を格納し経路探索に使用するので、効率的な経路探索が可能となる。
以上の実施の形態の構造情報のデータ構造は、第1ネットワークデータと第2ネットワークデータとを備えるので、データの修正が発生した場合に、修正しやすい。
以上の実施の形態では、異なる座標系で表現される空間や、歩行者の通行可能な領域が一意に定まらない空間、歩行者の通行可能な領域が変化する空間等を含む空間に関して、歩行者を誘導(経路案内)することを可能とするための地図データを生成する情報生成装置であって、通路を表す線分データと、点データ(階段やエスカレーター等の鉛直方向の移動に関する要素やフロアの出入口等の地点データ)に基づき、点データをノード、ノード間をリンクとし、階層的なネットワークデータを作成するネットワーク構造生成手段と、店舗や部屋等の通路に沿った地点や通路同士の交差点付近の地点を、各々通路や交差点の付近に関してグルーピングするグループ情報生成手段と、通路同士の交差点ノードや、通路のリンクに関して、店舗や部屋等をグルーピングした結果を関連付ける付近グループ関連付け手段と、測位系の異なる空間との接続地点(建物の玄関、他のビルとの連絡口等)に基づいて、複数のネットワークデータを接続する際の管理データを作成する構造管理情報生成手段と、ネットワークデータに関して、リンクを中心線とし、中心線の両側に、指定した値wだけ領域を広げてポリゴンを作成するポリゴン生成手段とを備える情報生成装置を説明した。
以上の実施の形態では、異なる座標系で表現される空間や、歩行者の通行可能な領域が一意に定まらない空間、歩行者の通行可能な領域が変化する空間等を含む空間に関して、歩行者を誘導(経路案内)することを可能とするための地図データを生成する情報生成装置であって、通路を表す線分データと、点データ(階段やエスカレーター等の鉛直方向の移動に関する要素やフロアの出入口等の地点データ)に基づき、点データをノード、ノード間をリンクとし、階層的なネットワークデータを作成するネットワーク構造生成手段と、店舗や部屋等の通路に沿った地点や通路同士の交差点付近の地点を、各々通路や交差点の付近に関してグルーピングするグループ情報生成手段と、通路同士の交差点ノードや、通路のリンクに関して、店舗や部屋等をグルーピングした結果を関連付ける付近グループ関連付け手段と、測位系の異なる空間との接続地点(建物の玄関、他のビルとの連絡口等)に基づいて、複数のネットワークデータを接続する際の管理データを作成する構造管理情報生成手段と、ネットワークデータに関して、リンクを中心線とし、中心線の両側に、指定した値wだけ領域を広げてポリゴンを作成するポリゴン生成手段と、通路を表す線分データと点データ(階段やエスカレーター等の鉛直方向の移動に関する要素やフロアの入り口等の地点データ)を含む階層的なネットワークデータを圧縮する地図圧縮部とを備える情報生成装置を説明した。
以上の実施の形態では、前記ネットワーク構造生成手段で作成するネットワークデータは、通路と出入り口(建物の玄関、エスカレーター等の鉛直方向の移動に関する要素、他のビルとの連絡口等)から成る、歩行者の通行可能な経路を示す基本的なネットワークデータと、展示会場内のブースのようにフロアのレイアウトに応じて通行可能な経路が変わる空間に対するネットワークデータとを区別し、必要に応じて相互接続を可能とするネットワークデータであることを特徴とする情報生成装置を説明した。
以上の実施の形態では、地図圧縮部が、高さ方向の複数の階数に対応するネットワークデータを一平面状に投影することで空間構造の類似点を抽出し、これを利用して圧縮することを特徴とする情報生成装置を説明した。
100 情報生成装置、101 入力部、102 記憶部、103 表示部、110 地図生成部、111 ネットワーク構造生成部、112 グループ情報生成部、113 付近グループ関連付け部、114 構造管理情報生成部、115 ポリゴン生成部、120 地図圧縮部、200 情報生成装置、300 携帯端末、301 地図情報格納部、302 経路探索部、303 表示部、304 通信部。
Claims (11)
- 電子地図データとして使用されるネットワークデータであってリンクとノードとから構成されるネットワークデータを生成するネットワークデータ生成装置において、
複数の線分データと複数の点データとを入力する入力部と、
前記入力部が入力した線分データと点データとを使用してノードとリンクとから構成される第1のネットワークデータを生成し、前記入力部が入力した線分データと点データとのうち、前記第1のネットワークデータの生成に使用した線分データ及び点データと異なる線分データ及び点データとを使用してノードとリンクとから構成されるネットワークデータであって前記第1のネットワークデータの所定のノードを介して前記第1のネットワークデータに接続する第2のネットワークデータを生成し、生成した前記第1のネットワークデータと第2のネットワークデータとを含む構造情報を出力するネットワーク構造生成部と、
前記ネットワーク構造生成部が出力した前記構造情報を記憶する記憶部と
を備えたことを特徴とするネットワークデータ生成装置。 - 前記ネットワーク構造生成部は、
階層的に分割されるとともにノードとリンクとから構成されるネットワークデータであるサブネットワークデータの複数の階層的な集合として、前記第2のネットワークデータを生成することを特徴とする請求項1記載のネットワークデータ生成装置。 - 前記ネットワークデータ生成装置は、さらに、
前記ネットワーク構造生成部が出力した前記構造情報を入力し、入力した前記構造情報に対して予め定められた規則にしたがってノードをグルーピングすることにより1以上のノードグループを生成するグループ情報生成部と、
前記グループ情報生成部が生成したノードグループを所定のノードと所定のリンクとのいずれかに関連付けることを指示する関連付け指示情報を入力し、入力した前記関連付け指示情報にしたがって、前記グループ情報生成部が生成した前記ノードグループを所定のノードと所定のリンクとのいずれかに関連付ける付近グループ関連付け部と
を備えたことを特徴とする請求項1記載のネットワークデータ生成装置。 - 前記ネットワークデータ生成装置は、さらに、
前記ネットワーク構造生成部が出力した前記構造情報を入力し、入力した前記構造情報に含まれる前記第1のネットワークデータを前記構造情報に含まれる前記第2のネットワークデータと異なる他のネットワークデータに接続するための管理データを生成する構造管理情報生成部を備えたことを特徴とする請求項1記載のネットワークデータ生成装置。 - 前記ネットワークデータ生成装置は、さらに、
前記ネットワーク構造生成部が出力した前記構造情報を入力し、入力した前記構造情報に含まれる複数のリンクと複数のノードとについてリンク配置の類似点とノード配置の類似点とを類似情報として抽出し、抽出した類似情報に基づいて前記構造情報を圧縮する圧縮部を備えたことを特徴とする請求項1記載のネットワークデータ生成装置。 - 電子地図データとして使用されるネットワークデータであってリンクとノードとから構成されるネットワークデータを生成するコンピュータであるネットワークデータ生成装置に以下の処理を実行させるネットワークデータ生成プログラム
(1)複数の線分データと複数の点データとを入力する処理
(2)入力した線分データと点データとを使用してリンクとノードとから構成される第1のネットワークデータを生成し、入力した線分データと点データとのうち、前記第1のネットワークデータの生成に使用した線分データ及び点データと異なる線分データ及び点データとを使用して、リンクとノードとから構成されるネットワークデータであって前記第1のネットワークデータの所定のノードを介して前記第1のネットワークデータに接続する第2のネットワークデータを生成し、生成した前記第1のネットワークデータと第2のネットワークデータとを含む構造情報を出力する処理
(3)出力した前記構造情報を記憶する処理。 - 電子地図データを処理する携帯端末において、
前記電子地図データとして使用されるネットワークデータであるとともにリンクとノードとから構成されるネットワークデータのデータ構造であって、ノードとリンクとから構成される第1のネットワークデータと、前記第1のネットワークデータを構成するノード及びリンクと異なるノード及びリンクとから構成されるネットワークデータであって前記第1のネットワークデータの所定のノードを介して前記第1のネットワークデータに接続する第2のネットワークデータとを備えたデータ構造のネットワークデータを格納する格納部と、
前記格納部が格納する前記データ構造の前記ネットワークデータを使用することにより経路探索を実行する経路探索部と
を備えたことを特徴とする携帯端末。 - 電子地図データとして使用されるネットワークデータであってリンクとノードとから構成されるネットワークデータのデータ構造において、
ノードとリンクとから構成される第1のネットワークデータと、
前記第1のネットワークデータを構成するノード及びリンクと異なるノード及びリンクとから構成されるネットワークデータであって、前記第1のネットワークデータの所定のノードを介して前記第1のネットワークデータに接続する第2のネットワークデータと
を備えたデータ構造。 - 前記第2のネットワークデータは、
階層的に分割されるとともにノードとリンクとから構成されるネットワークデータであるサブネットワークデータの複数の階層的な集合であることを特徴とする請求項8記載のデータ構造。 - 前記入力部は、
歩行者が歩行する3次元構造物内の経路を構成する線データと点データとを入力し、
ネットワーク構造生成部は、
前記入力部が入力した歩行者が歩行する3次元構造物内の経路を構成する線データと点データとに対して、予め定義された規則に従ってノードを生成し、生成したノードに基づいて前記3次元構造物内に関する前記第1のネットワークデータと第2のネットワークデータとを生成することを特徴とする請求項1記載のネットワークデータ生成装置。 - 請求項10記載のネットワークデータ生成装置が生成した前記第1のネットワークデータと第2のネットワークデータとを含む構造情報を格納する格納部と、
前記格納部が格納する構造情報に含まれる前記第1のネットワークデータと第2のネットワークデータとを使用することにより経路探索を実行する経路探索部と
を備えたことを特徴とする携帯端末。
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JP2006260012A JP2008083112A (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | ネットワークデータ生成装置、ネットワークデータ生成プログラム、携帯端末及びデータ構造 |
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