JP2008080934A - 補助動力装置の取入口ドア位置制御の装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】補助動力装置の取入口ドア制御システムを提供する。
【解決手段】補助動力装置(APU)(100)は、APU始動動作時に、APU(100)で最適な始動条件が実現されて維持されることを保証するように、APU取入口ドア(138)の位置を、従って、APU(100)へのラムエア流を制御する制御装置を備える。制御装置は、APU動作パラメータ(152)を表す信号を受け取り、それに応答して、APU取入口ドア(138)位置命令を供給する。APU取入口ドア・アクチュエータ(142)は、APU取入口ドア(138)と結合され、APU取入口ドア(138)位置命令に応答して、APU取入口ドア(138)を命令された位置へ動かす。
【選択図】 図1

Description

本発明は、航空機の補助動力装置(APU)に関し、より詳細には、APUへの取入口ドア位置を制御するためのシステム及び方法に関する。
多くの航空機では、主推進機関は、航空機のための推進力を提供するだけではなく、電気的及び/又は空気圧的な動力を供給するために、例えば、発電機、圧縮機及びポンプなどの、その他の様々な回転コンポーネントを駆動するために使用されることもできる。しかしながら、航空機が地上にあるとき、その主機関は動作していないことがある。更に、幾つかの例では、主推進機関は、推進に必要な動力とその他の回転コンポーネントを駆動するための動力とを供給できないことがある。従って、多くの航空機は、電気的及び/又は空気圧的な動力の供給において主推進機関を補助するための1又は複数の補助動力装置(APU)を備える。APUはまた、推進機関を始動させるために使用されることもできる。
ほとんどの場合、APUは、燃焼システム、出力タービン、圧縮機、及びAPU制御装置を備えるガス・タービン・エンジンである。APUの動作中に、圧縮機は、取入口ダクトから周囲の空気を引き込み、空気を圧縮し、圧縮空気を燃焼システムへ供給する。燃焼システムは、APU制御装置の制御下で、燃料源から燃料の流れを、また圧縮機から圧縮空気を受け取り、高エネルギーの燃焼ガスを動力タービンへ供給してそれを回転させる。次いでガスは、排気ダクトを通してAPU100から排出される。動力タービンはシャフトを備え、このシャフトは、電力を供給するための発電機を駆動するために、且つ、それ自体の圧縮機及び/又は外部の負荷圧縮機を駆動するために使用されることができる。
APUは、数多くの技術のうちの何れかを使用して始動されることができる。しかしながら、典型的には、電気を動力源とする始動電動機が、始動トルクをシャフトへ供給するために使用される。シャフトが回転するとき、圧縮機はAPU取入口ドア及び取入口ダクトを通じて周囲の空気を引き込み、空気を圧縮し、圧縮空気を燃焼器へ供給する。同時に、制御論理回路を実装するAPU制御装置は、所望の燃料/空気比を維持するために、燃焼システムへの燃料の流れを制御する。APUの回転速度が所定の速度に到達すると、及び、燃料/空気比が、一般に「着火状態」と呼ばれる状態となるとき、APU制御装置は燃料/空気混合気へ点火する。その後、APU動力タービンは、始動電動機のトルクを増加させる。APUの回転速度が所定の動作速度に到達すると、APU制御装置は、始動電動機への電源を断ち、APUは自立運転となり、それ自体を動作速度まで加速させる。
上記のことから、APUの始動を成功させるには、APUの回転速度及び燃焼器内の適切な燃料/空気比に依存することが理解ができ、これは、APUを通る空気流、従って、APUを通じての空気差圧に依存し得る。APUを通る空気流が少なすぎると、APU排気ガス温度が高くなる可能性があり、これは「ハング・スタート(hung start)」を引き起こすことが多く、空気流が多すぎると、燃料/空気の点火を妨げ、また、点火された混合気の「吹き消し(blow out)」を生じる可能性がある。APUを通じての差圧(differential air pressure)は、APU始動時の周囲の条件に依存することがあることも、更に理解することができる。
現在APUに実装されている制御論理回路は、安全且つ全体的に信頼できるものであるが、幾つかの欠点を有する。例えば、制御論理回路は、最適な始動条件の実現を保証するための、APUの両端間の差圧の制御を行わない。本発明は、少なくともこの必要性に対処する。
本発明は、APUの始動動作時にAPU内で最適な始動条件が実現され維持されることを保証するように、APU取入口ドアの位置を制御するAPU制御装置を提供する。
一実施形態では、単なる例示であるが、補助動力装置(APU)の取入口ドア制御システムは、APU制御装置及びAPU取入口ドア・アクチュエータを備える。APU制御装置は、APU動作パラメータを表す信号を受け取るようにされ、APU動作パラメータ信号に応答して、APU取入口ドア位置命令を供給するように動作する。APU取入口ドア・アクチュエータは、APU取入口ドアに結合するようにされ、APU取入口ドア位置命令を受け取るように結合される。APU取入口ドア・アクチュエータは、APU取入口ドア位置命令に応答して、命令されたAPU取入口ドア位置に相当する位置へ移動するように動作する。
別の例示的な実施形態では、補助動力装置(APU)の取入口ドア制御システムは、APU制御装置、APU取入口ドア、及びアクチュエータを備える。APU制御装置は、APUの排気ガス温度を表す信号を受け取るようにされ、それに応答して、APU取入口ドア位置命令を供給するように動作する。APU取入口ドアは、閉位置と、最大開位置と、閉位置と最大開位置との間の複数の位置との間で、移動可能である。アクチュエータは、APU取入口ドアに結合され、更に、APU取入口ドア位置命令を受け取るように結合される。アクチュエータは、APU取入口ドア位置命令に応答して、APU取入口ドアを、命令されたAPU取入口ドア位置に相当する位置へ動かすように動作する。
更に別の例示的な実施形態では、補助動力装置(APU)取入口ドア位置の制御方法は、APU内で動作パラメータ値を決定するステップと、APU取入口ドア位置を、動作パラメータの決定された値に基づいて変えるステップとを含む。
好ましいAPU取入口ドア制御のシステム及び方法のその他の独立した特徴及び利点は、以下の詳細な説明を本発明の原理を例示する添付の図面と併せて読むことによって明らかになる。
以下の詳細な説明は、本来単なる例示に過ぎず、本発明や本発明の応用例及び用途を制限することを意図しない。更に、上記の背景技術又は以下の詳細な説明において示す如何なる理論によっても限定されないことも意図している。
まず図1を参照すると、補助動力装置(APU)の例示的な実施形態の簡略化された断面図が示されている。APU100は、圧縮機102、燃焼器104、及びタービン106を備える。空気が、空気取入口108を通して圧縮機102へ送られる。圧縮機102は、空気の圧力を上昇させ、圧縮空気を燃焼器104へ、且つ図示の実施例では抽気出口ポート110へ供給する。燃焼器104で、圧縮空気は、図示しない燃料供給源から複数の燃料ノズル112を通じて燃焼器104へ供給される燃料と混合される。混合気(fuel/air mixture)は燃焼され、高エネルギーガスを発生し、このガスは次いでタービン106へ送られる。
高エネルギーガスは、タービン106を通して膨張し、そこでそのエネルギーの多くを失い、タービン106を回転させる。ガスは次いで、排気ガス出口114を通ってAPU100から排出される。タービン106が回転すると、タービン106は、タービンシャフト116によって、APU100に取付けられた又は結合された様々なタイプの機器を駆動する。例えば、図示の実施例では、タービン106は圧縮機102を駆動する。タービン106はまた、図を容易にするために図1には示していない発電機及び/又は負荷圧縮機及び/又はその他の回転機器を駆動するために使用されることができることが、理解されるであろう。
図1で更に示すように、圧縮機入口108は、空気取入口システム118に結合され、排気ガス出口114は、排出口システム122に結合される。空気取入口システム118は、圧縮機入口108と、例えば航空機の胴体128の一区間を貫通して形成されるラム・エア入口126との間に結合される取入口ダクト124を備える。排気システム122は、排出口ダクト132及びマフラ134を備える。排出口ダクト132は、タービン排気ガス出口114と、例えば航空機胴体128の一区間を貫通して形成される排気開口136との間に結合される。
APU取入口ドア138は、ラム・エア入口126の近くに回転式に取り付けられ、取入口ドア・アクチュエータ142によって、閉位置と最大開位置との間の複数の位置に動かすことができる。取入口ドア・アクチュエータ142が、APU取入口ドア138を閉位置に動かすと、取入口ドア138は、ラム・エア入口126を封止し、入口ダクト124から入ってAPU100へ流れる空気流を妨げる。取入口ドア・アクチュエータ142が、APU取入口ドア138を閉位置外に動かすと、ラム・エアがラム・エア入口126を通って流れ、入口ダクト124に入ってそこを通ってAPU100へ流れる。ラム・エアが入口ダクト124内に入りそこを通って流れるレートは、取入口ドア・アクチュエータ142がAPU取入口ドア138を動かした位置によって変わることを、理解することができるであろう。
APU100は、本明細書でAPU制御装置と呼ばれる電子制御ユニット150によって制御される。APU制御装置150は、APU100の動作を制御するための様々な制御論理を実装する。特に、APU制御装置150は、少なくとも図示の実施形態では、燃料制御論理200及び取入口ドア制御論理300を実装する。図示の実施形態では、燃料制御論理200は、燃料絞り弁144の位置を制御することによって、燃焼器の燃料ノズル112への燃料の流れを制御する。単一の燃料絞り弁144の使用は、図示の実施形態の例示に過ぎず、燃料制御論理回路200は、代わりに又は更に、1又は複数のさらなる弁やポンプを制御することによって燃料の流れを制御することができることが、理解されるであろう。更に、燃料制御論理200は、現在知られている又は将来開発される数多くの燃料制御論理スキームのうちの何れかに従って実装できることが理解されるであろう。燃料制御論理の詳細な説明は、本発明を可能にし完全に説明するためには必要とされず、従ってこれ以上説明しない。しかし、完全なものとするために、使用することができる1つの特定の燃料制御論理スキームが、本明細書に参照によりその全体が組み込まれる米国特許出願第10/711,154号(本発明者によって発明され本願の譲受人に譲渡された)に開示されていることに留意されたい。
取入口ドア制御論理300は、APU動作パラメータを表す信号を受け取り、この信号に応答して、APU取入口ドア位置命令146を、APU取入口ドア・アクチュエータ142へ供給する。APU取入口ドア・アクチュエータ142は、APU取入口ドア位置命令146に応答して、APU取入口ドア138を命令された位置へ動かす。取入口ドア制御論理300で使用される特定のAPU動作パラメータを変えられ得ることが理解されるであろう。しかしながら、ここで示した実施形態では、APU動作パラメータは、APU温度、より具体的には、排気ガス温度(EGT)である。即ち、図1で更に示すように、APU100は更にEGTセンサ148を備え、EGTセンサ148は、排気ガス温度を感知し、それを表すEGT信号152を、取入口ドア制御論理300で使用するためにAPU制御装置150へ供給する。
取入口ドア制御論理300が図3〜図5に示され、以下で詳細に説明される。しかしながら、その前に、更に明確にするために、APU100、空気取入口システム118、及び排気システム122の例示的な物理的実施例の斜視図が図2に示されることに留意されたい。図2は更に、航空機胴体128(図2には示さない)にAPU100を取り付けるために使用される取付けシステム202を示すことに更に留意されたい。
次に図3〜図5を参照して、取入口ドア制御論理300の例示的な一実施形態が次に詳細に説明される。図3〜図5が示すように、取入口ドア制御論理300は、物理的構成要素を表す様々な概略的な記号を用いて示されることができる。しかしながら、これは説明を明確且つ容易にするために行われるに過ぎず、取入口ドア制御論理300は、示された1又は複数の個別の物理的構成要素を用いて実装されることができ、あるいは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらの様々な組合せで全体的又は部分的に実装されることができることが、理解されるであろう。
取入口ドア制御論理300が物理的に実装される特定のやり方に関わらず、少なくとも図示の実施形態では、取入口ドア制御論理300は、減算機能302、第1のコンパレータ機能304、第2のコンパレータ機能306、第1のセット−リセット(SR)ラッチ論理308、第2のSRラッチ論理312、並びに、第1、第2及び第3の論理切換機能314、316及び318をそれぞれ含むことが分かる。減算機能302は、APU動作パラメータ152を表す値と、設定値の値322とを受け取り、それに応答して、2つの値の間の数字的な差を表す誤差値324を供給する。
設定値の値322が表すパラメータは、例えば、使用されている特定のAPU動作パラメータ152に応じて変わることができる。しかしながら、APU動作パラメータ152が排気ガス温度である図示の実施形態では、設定値の値322は温度設定値を表し、より具体的には温度調整設定値を表す。温度調整設定値322及び排気ガス温度値152はまた、燃料制御論理200においても、燃料の流れを所定の燃料流れスケジュール未満に調整するために使用され、必要に応じて、始動時に、高いタービン排出温度を回避するために使用される。
上記のことから、少なくとも図示の実施例では、誤差値324は、第1及び第2のコンパレータ機能304、306の両方へ供給される温度誤差値(TEMP_ERR)であることが分かる。第1のコンパレータ機能304は、温度誤差値324を、作動値(ACTIVATE)326と比較し、第2のコンパレータ機能は、温度誤差値324を、リセット値(RESET)328と比較する。第1のコンパレータ機能304は、温度誤差値324が作動値326未満である場合は論理値「1」を生成し、そうでない場合は論理値「0」を生成する。反対に、第2のコンパレータ機能306は、温度誤差値324がリセット値328を超える場合に論理値「1」を生成し、そうでない場合に論理値「0」を生成する。作動値326及びリセット値328の特定の値は変えることができ、好ましくは、所望のレベルの性能及び制御を提供するように選択されることが理解されるであろう。
第1のコンパレータ機能304によって生成される論理値は、第1のSRラッチ論理308のセット(S)端子へ供給され、第2のコンパレータ機能306によって生成される論理値は、第1のSRラッチ論理308のリセット(R)端子へ供給される。第1のSRラッチ論理308は、論理値(MORE_RAM_AIR)332を、一般的に知られているように、そのQ端子で生成し、その論理値は、S端子及びR端子に供給される論理値に応じて論理値「1」又は論理値「0」の何れかとなる。より具体的には、S端子及びR端子に、それぞれ、論理値「1」及び論理値「0」が供給される場合、第1のSRラッチ論理308は、そのQ端子で論理値「1」を生成する。反対に、S端子及びR端子に、それぞれ、論理値「0」及び論理値「1」が供給される場合、第1のSRラッチ論理308は、そのQ端子で論理値「0」を生成する。S端子及びR端子の両方に論理値「1」が供給される場合、第1のSRラッチ論理308は、そのQ端子で論理値「0」を生成する。反対に、S端子及びR端子の両方に論理値「0」が供給される場合、第1のSRラッチ論理308は「ラッチされる」。ラッチされるとは、第1のSRラッチ論理308が、S端子及びR端子に論理値「0」が同時に供給される直前に生成されていた何らかの論理値(「0」又は「1」の何れか)をそのQ端子で生成し続ける、ということを意味する。
第1のSRラッチ論理308のQ端子で生成される論理値は、第1及び第2の論理スイッチ314及び316の位置をそれぞれ制御するために使用され、また、第2のSRラッチ論理312のS端子へ更に供給される。第2のSRラッチ論理312のR端子に、論理リセット値(LOGIC_RESET)334が供給される。論理リセット値334は通常は論理値「0」に設定される。しかしながら、APU制御装置を始動するための初期設定の際に、又はAPU100始動完了の成功に続いて、論理リセット値334は瞬間的に論理値「1」に設定され得る。これによって、第2のSRラッチ論理312がリセットされることが保証され、そのQ端子で論理値「0」を生成する。即ち、そのR端子の論理値が「0」の状態で、第2のSRラッチ論理312のQ端子で生成される論理値は、一般に、第1のSRラッチ論理308のQ端子で生成される論理値(MORE_RAM_AIR)332に従うことが分かる。更に、第2のSRラッチ論理312のQ端子に生成される論理値は、第3の論理スイッチ318の位置を制御するために使用されることが分かる。
続けて図3を参照し、図4及び図5を更に参照しながら、APU始動時の取入口ドア制御論理300の動作が次に説明される。APU100が最初に始動されるとき、EGTは比較的冷たく、即ち、EGT値152は、温度調整設定値の値322に比べて相対的に低い値である。結果として、減算機能302から供給される温度誤差値(TEMP_ERR)324は、動作値(ACTIVATE)326未満にはならず、リセット値(RESET)328を超える傾向がある。従って、図3に示すように、第1のコンパレータ機能304によって生成されて、第1のSRラッチ論理308のS端子へ供給される論理値は、論理値「0」であり、第2のコンパレータ機能306によって生成されて、第1のSR論理308のR端子へ供給される論理値は、論理値「1」である。同様に図3に示すように、第1のSRラッチ論理308のQ端子に生成される論理値は、論理値「0」であり、これは、第2のSRラッチ論理312のQ端子に生成される論理値もまた論理値「0」であることを意味する。
上述した条件で、取入口ドア・アクチュエータ142へ供給されるAPU取入口ドア位置命令(DOOR_POSITION_COMMAND)146は、所定の初期APU取入口ドア位置命令(DOOR_POSITION_INIT)336であることが分かる。即ち、取入口ドア・アクチュエータ142は、APU取入口ドア138を、この所定の初期位置命令336に対応する位置へ動かす。初期APU取入口ドア位置命令336は変えることができるが、ほとんどの動作条件で、着火及び正常なAPU加速を保証するように選択されることが理解されるであろう。実際、幾つかのAPU始動動作では、APU取入口ドア138は、始動時を通じて初期位置に維持され得る。しかしながら、APU100の使用年数及び健全性、及びAPU始動時の周囲条件によって、APUの加速が、その期待される加速プロファイル未満に下落することがある。これが生じるとき、燃料制御論理200は、所望の加速プロファイルを回復しようとする試みにおいて燃料の流れを増大させ、これによってEGT値152を上昇させる。
EGT値152が温度調整設定値322に近づくと、燃料制御論理200は、温度調整設定値322を超えることを防ぐように、燃料の流れを削減する。しかしながら、温度誤差値(TEMP_ERR)324が作動値(ACTIVATE)326未満となるほどEGT値152が十分高く上昇する場合、図4で示すように、第1のコンパレータ機能304によって生成されて第1のSRラッチ論理308のS端子へ供給される論理値は、論理値「1」となり、第2のコンパレータ機能306によって生成されて第1のSRラッチ論理308のR端子へ供給される論理値は、論理値「0」となる。また図4が示すように、第1のSRラッチ論理308のQ端子に生成される論理値(MORE_RAM_AIR)332は、次いで論理値「1」となり、これは、第2のSRラッチ論理312のQ端子に生成される論理値もまた論理値「1」となることを、意味する。
上述した条件が生じる場合、APU取入口ドア位置命令(DOOR_POSITION_COMMAND)146が、APU取入口ドア最大位置命令(DOOR_POSITION_MAX)402に設定されることが分かる。こうして、取入口ドア・アクチュエータ142は、APU取入口ドア138を、最大位置命令402に対応する位置に動かし始める。最大位置命令402は変えることができるが、最大ラムエア流が達成される位置に対応するAPU取入口ドア位置を表すものとなるように選択されることが、理解されるであろう。この位置は、APU取入口ドア138の特定の設計及び構成と共に変わり得ることが理解されるであろう。いかなる場合でも、APU取入口ドア138が初期ドア位置から最大位置へ向かって動き始めると、APU100内へのラムエア流が増大する。ラムエア流の増大によってAPU100が加速され、EGT値152が低下する。
温度誤差値(TEMP_ERR)324がもはや作動値(ACTIVATE)326未満ではなくなり再びリセット値(RESET)328を超えるほど、EGT値152が十分に低く低下する場合、図5に示すように、第1のコンパレータ機能304によって生成されて第1のSRラッチ論理308のS端子へ供給される論理値は、論理値「0」になり、第2のコンパレータ機能306によって生成されて第1のSRラッチ論理308のR端子へ供給される論理値は、論理値「1」になる。また図5が示すように、第1のSRラッチ論理308のQ端子に生成される論理値(MORE_RAM_AIR)332は次いで論理値「0」になる。論理リセット値(LOGIC_RESET)334もまた論理値「0」であるので、第2のSRラッチ論理312はラッチされる。即ち、第2のSRラッチ論理312のQ端子に生成される論理値は、論理値「1」にラッチされたままとなる。
上述した条件では、APU取入口ドア位置命令(DOOR_POSITION_COMMAND)146は、第1のSRラッチ論理308がリセットしたときにAPU取入口ドア138があった位置(DOOR_POSITION_ACTUAL)502に設定される。即ち、取入口ドア・アクチュエータ142は、APU取入口ドア138をこの位置に保持し、APU100へのラムエア流は実質的に一定のままとなる。APU取入口ドア138は、残りの始動動作の間は、温度誤差値(TEMP_ERR)324が作動値(ACTIVATE)326未満となるほどEGT値152が再び十分高く上昇しない限り、この位置に留まる。そのような場合では、取入口ドア論理300は、再び図4に示すように構成され、APU取入口ドア・アクチュエータ142は、APU100へのラムエア流を更に増大させるためにAPU取入口ドア138を最大開位置へと動かすように、再び命令される。
上記の説明から、取入口ドア制御論理300は好ましくは、APU取入口ドア138が、APU始動動作時に更なるラムエア流に関連する方向に動くようにのみ命令されるよう、実装されることが分かる。しかしながら、これは単なる例示であり、取入口ドア制御論理300は、所望される場合、APU取入口ドア138の位置を、APU始動動作時にラムエア流をより多くすること及びより少なくすることの両方に関連する方向に調節するように実装できることが、理解されるであろう。何れの場合も、APU制御装置150によって実装される制御論理は、APU始動動作時にAPU100で着火状態をうまく実現して維持することを保証するように、APU取入口ドア138の位置を制御する。
本発明は、好ましい一実施形態を参照しながら説明されてきたが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更が加えられることができ、その要素の同等物で置き換えられることができることが、当業者には理解されるであろう。更に、特定の状況又は材料に適合するように、本発明の教示に、その基本的な範囲から逸脱することなく多くの変更が行われることができる。従って、本発明は、それを実施するために企図された最良のモードとして開示された特定の実施形態に限定されず、特許請求の範囲に包含されるすべての実施形態を含むことが意図される。
図1は、APU制御装置に結合された補助動力装置(APU)の例示的な一実施形態を示す簡略化された断面図である。 図2は、空気取入口及び空気排出口システムに結合された、図1に示すAPUの物理的な実装の一実施形態を示す斜視図である。 図3〜5は、図1のAPU制御装置に実装される、様々な動作構成における、APU取入口ドア制御論理を示す機能的な制御論理図である。 図3〜5は、図1のAPU制御装置に実装される、様々な動作構成における、APU取入口ドア制御論理を示す機能的な制御論理図である。 図3〜5は、図1のAPU制御装置に実装される、様々な動作構成における、APU取入口ドア制御論理を示す機能的な制御論理図である。

Claims (10)

  1. 補助動力装置(APU)の取入口ドア(138)制御システムであって、
    前記APUの排気ガス温度を表す信号を受け取り、それに応答してAPU取入口ドア位置命令を供給するように動作するAPU制御装置(150)と、
    閉位置と最大開位置との間の複数の位置に移動可動なAPU取入口ドア(138)と、
    前記APU取入口ドア(138)に結合され、更に、前記APU取入口ドア位置命令を受け取るように結合され、その命令に応答して、前記APU取入口ドア(138)を、命令されたAPU取入口ドア位置で表される位置へ動かすように動作するアクチュエータ(142)と
    を備えるシステム。
  2. 請求項1に記載のシステムであって、
    前記APU制御装置(150)が更に、APU始動初期設定信号を受け取るようにされ、前記APU始動初期設定信号は、前記APU(100)が始動されるために初期設定されることを示し、
    前記APU制御装置(150)が更に、前記APU始動初期設定信号を受け取ると、所定のAPU取入口ドア始動位置を表すAPU取入口ドア位置命令を供給するように動作し、
    前記APU取入口ドア・アクチュエータ(142)が更に、前記APU取入口ドア位置命令を受け取ると、前記APU取入口ドア(138)を、前記所定のAPU取入口ドア始動位置で表される位置へ動かすように動作する、
    システム。
  3. 請求項2に記載のシステムであって、
    前記APU制御装置(150)が更に、APU始動完了信号を受け取り、前記APU始動完了信号は、前記APU(100)が始動されて動作していることを示し、
    前記APU制御装置(150)が更に、前記APU始動完了信号の受け取ると、更新されたAPU取入口ドア位置命令を供給することを中止するように動作する、
    システム。
  4. 請求項3に記載のシステムであって、前記APU制御装置(150)は、前記APU始動初期設定信号の受け取りから前記始動完了信号の受け取りまで、前記APU(100)への空気流の増加をもたらすAPU取入口ドア位置命令のみを供給するように動作する、システム。
  5. 請求項3に記載のシステムであって、前記APU制御装置(100)は、前記APU始動完了信号を受け取ると、前記APU始動完了信号が受け取られたときに前記APU取入口ドア・アクチュエータ(142)へ供給された前記APU取入口ドア位置命令を連続的に供給する、システム。
  6. 請求項1に記載のシステムであって、
    前記APU制御装置(150)は更に、前記APU動作パラメータを設定値の値と比較し、前記APU動作パラメータが前記設定値の値の所定の範囲内にある場合には、APU取入口ドア位置命令を供給するように動作し、
    前記APU取入口ドア・アクチュエータ(142)は、前記APU取入口ドア開命令に応答して、命令されたAPU取入口ドア開位置で表される位置へ動くように動作する、
    システム。
  7. 補助動力装置(APU)の取入口ドア(138)の位置を制御する方法であって、
    前記APU(100)内の動作パラメータの値を決定するステップと、
    前記APU取入口ドア(138)の位置を、前記動作パラメータ(152)の前記決定された値に基づいて変えるステップと
    を備える方法。
  8. 請求項7に記載の方法であって、
    始動されるために前記APU(100)の始動が初期設定されることを、決定するステップと、
    前記APU取入口ドア(138)を、所定のAPU取入口ドア始動位置へ動かすステップと
    を更に備える方法。
  9. 請求項8に記載の方法であって、
    前記APU(100)が始動されて動作していることを、決定するステップと、
    前記APU(100)が始動されて動作していることを決定した後は、前記APU取入口ドア位置を変えないようにするステップと
    を更に備える方法。
  10. 請求項7に記載の方法であって、
    前記動作パラメータ(152)の決定された値を、設定値の値と比較するステップと、
    動作パラメータの前記決定された値が、前記設定値の値の所定の範囲内にあるかどうかを決定するステップと、
    動作パラメータの前記決定された値が前記設定値の値の所定の範囲内にある場合に、前記APU取入口ドア(138)の位置を変えるステップと
    を更に備える方法。
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