JP2008079281A - 局所的mpegアーチファクトの適応的低減 - Google Patents

局所的mpegアーチファクトの適応的低減 Download PDF

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Abstract

【課題】モスキートノイズを局所的に除去するようなMPEGアーチファクト低減手法を提供する。
【解決手段】ピクセルブロックの境界を判断し、境界に囲まれた領域がモスキートノイズ又はブロック性に関連すると判断された場合、モスキートノイズ又はブロック性は、領域内のみでそれぞれ実行される。モスキートノイズ低減システムにおいて、ビデオ信号を受領するように準備されたインタフェースを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、ビデオ及びグラフィックの画質の改善に関する。
MPEG圧縮は、デジタルビデオ信号の送信及び格納用に広く使用されるアルゴリズムである。ビデオのMPEGエンコード及びデコードストリームは、ケーブルテレビ、衛星テレビ、デジタルビデオディスク(DVD)を含む様々な用途で使用できる。
ビデオ信号のコンテンツは、一般に、プログレッシブビデオシーケンスのための画像フレームと、インタレースビデオシーケンスのための画像フィールドとの連続を備える。各フレーム/フィールドは、ピクセル(画素)で構成される長方形の空間的範囲で構成される。ビデオコンテンツがMPEGを使用してエンコードされる時、一般に、ビデオ信号の画像フレーム内のピクセルの8×8ウィンドウ(64ピクセル)は、次のように処理される。最初に、離散コサイン変換(DCT)がウィンドウに適用され、8×8ウィンドウの2D空間スペクトル表現が生成される。この2D空間スペクトルは、フーリエ領域における画像の表現であるため、フーリエ画像と呼ばれる場合が多い。フーリエ画像も、64ピクセルを有する。フーリエ画像におけるピクセルの値は、DC成分及び様々な周波数又はAC成分を表す。DC成分は、一般に、フーリエ画像の左上隅のピクセルに位置しいている。フーリエ画像の他の63ピクセルは、AC成分を表す。フーリエ画像の生成後、フーリエ画像の全64ピクセルが量子化されるように、MPEGエンコーダ量子化が適用される。
MPEG−2規格は、フレーム内圧縮を提供する。ビデオシーケンスにおいて、隣接画像フレームは、一つ以上のグループオブピクチャ(「GOP」)にグループ化される。GOPでは、一つの画像フレーム、即ちIフレームは、空間的にエンコードされる。他のフレームについては、差がエンコードされる。差がエンコードされるフレームには、PフレームとBフレームとの二種類がある。Pフレームでは、現行フレームと、移動ベクトルによって修正されたIフレームとの間の差が、空間的にエンコードされる。Bフレームでは、現行フレームと、移動ベクトルによって修正されたIフレーム及びPフレーム又は二つのPフレームの加重和との差が、空間的にエンコードされる。「移動ベクトルによって修正された」とは、現在エンコードされるP(又はB)フレームが、16×16ピクセルの正方形に分割され、各正方形について、基準フレームからの何らかの空間的オフセットを有して位置する、最良の一致となる正方形が検索されることを意味する。検索は、ある程度の局部的範囲において行われる。最良一致ブロックの空間的オフセット(垂直及び水平)は、MPEGストリームにおいて維持され、移動ベクトルと呼ばれる。Pフレームの各16×16ブロックは、一つの移動ベクトルを有し、Bフレームは、二つの移動ベクトルを有する。インタレース信号のMPEG圧縮は、フレームの代わりにフィールドを処理する。
MPEG及びMPEG−2規格を使用して画像がデコードされる時、画像フレームは、フーリエ領域から再び空間領域に変換される。MPEG圧縮を使用した画像フレームのエンコード及びデコードにより、処理された画像フレームには、アーチファクトが発生する。MPEGエンコード及びデコードにおいて使用された圧縮比、即ち、ビットレートは、アーチファクトのレベルと挙動とを定める。即ち、アーチファクトの視覚的に認知される影響は、ビットレートの関数となる。DCTプロセスにおいて、ビデオ信号は、DCT変換基底のそれぞれに対応する成分の大きさ(係数)の配列に変換される。一般に、低周波数を表現する基底の成分は、図の上部に向かって位置決めされ、大きさが大きい。したがって、比較的大きな量の情報は、こうした成分に割り当てられ、比較的小さな量の情報は、高周波数成分に割り当てられる。これにより、全体として情報の少ないビデオ信号を使用して、元の信号シーケンスを表現することが可能となる。デコード側では、コーディング側から受領した係数加重変換基底の線形加算を行うことで、ビデオ信号を再構築する。
画像信号は水平及び垂直方向の両方に高い相互関係を有するため、水平8ピクセル及び垂直8ピクセルのブロックを使用して、これらの方向で二次元DCTを実行するのが一般的な方法である。DCTは、上記のように、特定の係数(低周波基底に対応する係数)に出力を集中させるという意味において最適に近い特性を示す。一方、DCTは、ブロック歪み及びモスキート歪みのような特徴による画像の劣化の原因にもなり得る。
2Mビット/秒より大きなビットレートでは、これ以上のビットレートで現れる主要なアーチファクトは、モスキートノイズとなる(図1Aに例示)。モスキートノイズは、特に、近傍に高いエッジが存在する、或いはピクセル値の間に他の何らかの高遷移が存在する、ほぼ平坦な領域において、ピクセルのウィンドウ又はブロック内部に現れる高周波パターンである。この種の歪みは、DCT係数の粗い量子化が引き起こすもので、結果として得られるブロックは、多くのゼロDCT係数により表される。僅かなDCT係数のみが、当初の複雑なブロック画像を表現する。DCT係数が量子化されてゼロになる場合、アーチファクトなしで画像を再構築する逆DCT(IDCT)の方法は存在しない。MPEG2アーチファクトは、処理の量子化において生成される。量子化中には、量子化マトリクスを、量子化処理の除算器として使用する。量子化マトリクスにおける対角線の要素は大きく、対角線のDCT係数は、粗く量子化される。こうした特徴の結果、モスキートノイズは、対角線のエッジ領域近くに現れる可能性が高い。モスキートノイズは、ウィンドウ内の領域において明確に視認できるデルタ・インパルスパターンと混合された小さな格子縞として現れる(図1B〜1F)。
モスキートノイズは、強いエッジが存在する状態で一般的に平滑な領域を含むブロックに現れる量子化ノイズの均一な空間分布のため、目に見えるようになる。モスキートノイズは、平滑領域で知覚的に視認される。純粋な垂直及び水平のブロック内でのリンギングは、モスキートノイズの一タイプである。ここで、モスキートノイズは、画像フレームの垂直及び水平エッジの近くに現れる。純粋な垂直又は水平エッジによって発生するモスキートノイズは、対角線構造によって発生するものより深刻ではないが、やはりエッジの垂直及び水平のリンギングとして視認される。現在のノイズ処理は、ビデオコンテンツをフィルタリングするために大域的に使用されることから、モスキートノイズを低減すると同時に、ビデオが平滑化されるのを防ぐ方法は存在しない(図1Aにしました画像のモスキートノイズを大域的に低減した影響を示す図1Dに例示)。図示したように、白色のピクセルは、原画像と処理済み画像との差がゼロであることを示し、黒色のピクセルは、原画像と処理済み画像との差が存在することを示す。これにより、変化の少ない大きな範囲に対して、ユーザにとって視認性の高いノイズが生じる。
したがって、必要なものは、モスキートノイズを現行のように大域的に除去するのではなく、局所的に除去するようなMPEGアーチファクト低減手法である。
ビデオ信号のモスキートノイズを低減する方法について説明する。方法は、ピクセルのブロックの境界を判断するステップと、境界に囲まれた領域がモスキートノイズを有する場合、領域にモスキートノイズ低減動作を適用するステップとにより実行される。
別の実施形態では、ビデオ信号のモスキートノイズを低減する装置について説明する。装置は、ピクセルのブロックの境界を判断する手段と、境界に囲まれた領域がモスキートノイズを有する場合、領域にモスキートノイズ低減動作を適用する手段とを含む。
更に別の実施形態では、ビデオ信号のモスキートノイズを低減するコンピュータプログラム製品について説明する。コンピュータプログラム製品は、ピクセルのブロックの境界を判断するコンピュータコードと、境界に囲まれた領域がモスキートノイズを有する場合、領域にモスキートノイズ低減動作を適用するコンピュータコードと、コンピュータコードを格納するコンピュータ読み取り可能な媒体とを含む。
更に別の実施形態では、ビデオ信号のモスキートノイズを低減するシステムである。システムは、少なくとも、ビデオ信号を受領するように準備されたインタフェースと、
インタフェースに結合され、画像に含まれるピクセルのブロックの境界を判断して、境界に囲まれた領域がモスキートノイズを有する場合、領域にモスキートノイズ低減動作を適用する命令を実行するように準備されたプロセッサと、を含む。
各図面において、同様の参照符号は同様の要素を示す。
本発明の実施形態は、ビデオ信号の画像フレームにおいて、画像フレーム内のアーチファクトを低減するためにピクセル値を修正する、コンピュータプログラム製品を含む方法、装置を提供する。一般に、本明細書で説明した方法及び装置は、一般には約2Mビット/秒より高い、中間及び高ビットレートが使用されるMPEG圧縮に関連して実行される。こうした手法は、純粋な垂直及び水平ブロック内リンギングと平坦領域(DC)ブロックアーチファクトとを含むモスキートノイズを除去するのに特に最適である。
モスキートノイズを低減する基本動作は、低域通過フィルタリングである。この処理の欠点は、ノイズを減らすために、画像の細部もぼやけることにある。ビデオの高周波数コンテンツを平滑化することなくモスキートノイズを低減する方法は、ビデオ処理の課題である。モスキートノイズ低減フィルタを大域的に適用する従来のアプローチに反して、本発明は、モスキートノイズ低減フィルタ(MNSRF)を適応的且つ局所的に使用して、モスキートノイズをフィルタリングする。MPEG2境界検出を使用して、モスキートノイズ低減が必要な領域を確定し、領域がモスキートノイズ領域として検出されている場合にのみモスキートノイズ低減処理が始動される(即ち、領域検出に基づくモスキートノイズ低減)。本発明は、MPEG2ブロック境界を検出する。検出された境界が、モスキートノイズを有する領域の境界を示す場合には、モスキートノイズ低減フィルタが、ブロック内の平坦領域に対して働く。クリーンなブロックの境界に対して、左、右、上、及び下、の四種類の状況が存在する。左領域では、第一のエッジが検出されるまでノイズ低減が実行され、その後停止される。右領域では、ブロックの最後のエッジに達した時にのみ、ノイズ低減が開始される(左から右へ走査)。上及び下の場合、エッジが存在する場所を除き、全てのピクセルが補正される。
モスキートノイズ低減モジュールは、MPEG2境界検出を使用して、モスキートノイズ成分を特定するために提供され、モスキートノイズ低減処理は、領域がモスキートノイズ領域として検出されている場合にのみ始動される。ノイズレベル又は明るさレベル比較ロジックは、ブロックの境界を判断するために使用されるものであり、幾つかのレジスタにより制御可能であるため、比較ロジックはプログラム可能となる。
図2は、本発明の一実施形態による適応的モスキートノイズ低減システム200を示す。装置200は、モスキートノイズ低減ブロック206のオン/オフを行うフラグ204を設定するモスキートノイズ領域検出器202を含む。動作中、ビデオ信号208は、モスキートノイズ領域検出器202とモスキートノイズ低減ブロック206との両方において受領される。ビデオ信号208の特定の領域にモスキートノイズ低減が必要であるとモスキートノイズ領域検出器202が判断した場合、その場合に限り、モスキートノイズ領域検出器202は、フラグ204を設定し、それ以外の場合、フラグ204は未設定のままとなる。フラグ204が設定された場合、モスキートノイズ低減ブロック206は、モスキートノイズを有すると特定されたビデオ領域にモスキートノイズフィルタを適用する。このようにして、モスキートノイズ低減は、モスキートノイズが存在する可能性の高い領域においてのみ、選択的に適用される。
図3は、適応的モスキートノイズ低減システム200を使用したモスキートノイズの低減の一例を示す。先に図1Aに示した従来の大域的モスキートノイズ低減プロトコルと比較して、全体的なモスキートノイズ低減における完全な低減に留意されたい。
事前に選択したモスキートノイズ低減プロトコルを局所的に適用するために、領域検出器は、最初に、オリジナルのMPEGブロックの予想位置を判断し、特定した後、ブロックがモスキートノイズを含むかを判断する。上記のように、モスキートノイズが生成されるにはMPEGブロックにエッジが存在する必要があるため、「汚れた」ブロックは、ガウスノイズをMPEGノイズと取り違えないように、エッジの存在によっても判定できる。以下の節では、領域と、領域を補正するべきか否かとを判断するのに必要な要素について説明する。以下の説明では、領域は8×8のピクセル列を含む。ノイズ含有領域(すなわち「汚れた」領域)は、大きな2D空間変動(図4の領域N)を示し、一方、平坦領域は、低空間変動領域(図4の領域Fとして図示)であり、インジケータは、汚れた領域を示すように(例えば、0又は1に)設定できる。
以下、モスキートノイズ処理ピクセルPi,jは、i(列番号)及びj(行番号)におけるYチャネルのグレーレベルであり、式1.1及び1.2は、水平及び垂直グレーレベルの二次微分の絶対値を定義する。
Figure 2008079281
式(1.3)〜(1.8)は、「左水平帯状」変分を定義する。
Figure 2008079281
式(1.9)〜(1.11)は、「右垂直帯状」変分を定義する。
Figure 2008079281
以下の全ての検索変分は、下で説明する領域検出における基本要素として使用される。
Figure 2008079281
上記のように、モスキートノイズが生成されるにはMPEGブロックにエッジが存在する必要があるため、「汚れた」ブロック又は領域は、ガウスノイズをMPEGノイズと取り違えないように、エッジの存在によっても判定する必要がある。以下の節では、領域と、領域を補正するべきか(即ち、モスキートノイズを有するか)否かと、を判断するのに必要な要素について説明する。
図5〜7は、MPEGブロックを発見し、モスキートノイズが存在するかを確定するのに使用される代表的な領域検出カーネルを例示する。図5は、ピクセルPijに対して上記で定義した検索変分{A,B,C,D}の形状である領域検出において使用されるカーネル500を例示する。図6及び7で確認されるように、モスキートノイズ領域(N)は領域検出カーネル500により検出可能である。図6は、視覚的に、モスキートノイズが存在する場合、検索変分{A,C}が「小さく」、検索変分{B,D}が「大きい」時にモスキートノイズが存在する場合を例示しており、一方、図7では、検索変分{A,C}が「大きく」、検索変分{B,D}が「小さい」。
図8は、合成カーネル700(図9に図示)を形成するために第一の検出カーネル500と併せて使用される場合に、図10に例示した状況で領域検出に使用される第二の検出カーネル600を例示する。例えば、図10において、第一の領域検出カーネル500のみでは、「汚れた」モスキートノイズ(N)領域を検出できない。例えば、第一の検出カーネル500では、「ケースA」及び「ケースB」の場合、モスキートノイズ領域Nの周囲に水平な境界が存在しないため、モスキートノイズを検出できない。こうした観測に基づくと、周囲に水平な境界が存在しないモスキート範囲に対して、垂直に基づく第二の領域検出カーネル600が必要になる。
上記のように、モスキートノイズは特殊な遷移によって生じるため、モスキート領域内のどこかには、何らかの遷移が存在するはずである。したがって、二種類の遷移検出が存在する。一つは、左右領域に対するものであり、もう一つは、上下領域に対するものである。左右の遷移検出では、水平遷移の検出を重視する。水平遷移は、左又は右領域の8×8ピクセルマトリクスの四隅において検出される。遷移フラグは、遷移が検出された場合、1に設定される。上下の遷移では、垂直遷移の検出を重視する。垂直遷移は、8×8ピクセル領域において検出される。遷移フラグは、遷移が検出された場合、1に設定される。基本的には、モスキートノイズ領域は、図11に例示したように、左領域、右領域、下領域、及び上領域として、図12〜15にも図示した四種類の領域に分類できる。
したがって、図12は、モスキートノイズ領域Nが領域検出カーネル500の左側にある代表的な左領域を示し、図13は、モスキートノイズ領域Nが領域検出カーネル500の右側にある代表的な右領域を示す。上及び下領域(それぞれ図14及び15)については、下領域は、領域検出カーネル600の下方に位置し、上領域は、領域検出カーネル600の上方に位置する。
更に詳しくは、左領域について、
Threshold_Low_Y<A<Threshold_High_Y
且つ
Threshold_Low_X<C<Threshold_High_X
且つ
B<Threshold_Min_Y
且つ
D<Threshold_Min_X (1.21)
であれば
Figure 2008079281
となり、
右領域について、
((Threshold_Low_Y<B<Threshold_High_Y)
且つ
Threshold_Low_X<D<Threshold_High_X))
且つ
A<Threshold_Min_Y
且つ
C<Threshold_Min_X (1.23)
である場合、
Figure 2008079281
となり、
下領域について、
((Threshold_Low_Y2<I<Threshold_High_Y2)
又は
(Threshold_Low_Y2<J<Threshold_High_Y2))
且つ
Threshold_Low_X2<F<Threshold_High_X2
且つ
E<Threshold_Min_X2 (1.25)
である場合、
Figure 2008079281
となり、
上領域について、
((Threshold_Low_Y2<I<Threshold_High_Y2)
又は
(Threshold_Low_Y2<J<Threshold_High_Y2))
且つ
Threshold_Low_X2<G<Threshold_High_X2
且つ
H<Threshold_Min_X2 (1.27)
であれば、
Figure 2008079281
となり、
ここで、Threshold_Low_Y、Threshold_High_Y、Threshold_Low_X、Threshold_High_X、Threshold_High_X、Threshold_Min_Y、及びThreshold_Min_Xは、所定の数である(代表値を図18、表1に示す)。
合成領域検出カーネル700に加え、モスキートノイズ低減処理を実施するモスキート領域を更に正確に判断するために、エッジ検出も必要となる。水平エッジ検出(ED)動作は、次のように定義される。
Figure 2008079281
ここで、下付文字iは、0から画像の幅までとなる。
垂直エッジ検出については、次のようになり、
Figure 2008079281
更に、次の論理処理となる。
ED>ThresholdEdgeである場合、ED=1、そうでなければED=0。
本発明の実施形態は、本明細書で開示した装置を含め、デジタル電子回路、或いはコンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせにおいて実現できる。本発明の装置の実施形態は、プログラム可能なプロセッサで実行するために機械読み取り可能なストレージデバイスで明白に具現化されたコンピュータプログラム製品において実現可能であり、本発明の方法ステップは、命令のプログラムを実行し、入力データを操作して出力を生成することで本発明の機能を実行する、プログラム可能なプロセッサにより実行できる。本発明の実施形態は、データストレージシステムと、少なくとも一つの入力デバイスと、少なくとも一つの出力デバイスとからデータ及び命令を受領し、これらに対してデータ及び命令を送信するように結合された、少なくとも一つのプログラム可能なプロセッサを含む、プログラム可能なシステム上で実行可能な、一つ以上のコンピュータプログラムにおいて実施し得るという利点を有する。各コンピュータプログラムは、高レベル手続き型又はオブジェクト指向プログラミング言語において、或いは、望ましい場合には、アセンブリ言語又は機械語において、実現可能であり、いずれの場合においても、言語は、コンパイラ型又はインタプリタ型言語にできる。
適切なプロセッサは、一例として、汎用及び特殊用途マイクロプロセッサの両方を含む。一般に、プロセッサは、読み出し専用メモリ及び/又はランダムアクセスメモリから命令及びデータを受領する。一般に、コンピュータは、データファイルを格納する一つ以上の大量記憶デバイスを含み、こうしたデバイスは、内蔵ハードディスク及びリムーバブルディスクのような磁気ディスクと、光磁気ディスクと、光ディスクとを含む。コンピュータプログラムの命令及びデータを明白に具現化するのに適したストレージデバイスは、例えば、EPROM、EEPROM、及びフラッシュメモリデバイスのような半導体メモリデバイスと、内蔵ハードディスク及びリムーバブルディスクのような磁気ディスクと、光磁気ディスクと、CD−ROMディスクとを含め、あらゆる形態の不揮発性メモリを含む。上記のものは何れもASIC(特定用途向け集積回路)により補足すること、或いは、これに組み込むことが可能である。
以上、本発明の多数の実施例について説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な変形を施し得ることは理解されよう。したがって、添付特許請求の範囲には他の実施形態が含まれる。
モスキートノイズの様々な例を示す図である。 モスキートノイズの様々な例を示す図である。 モスキートノイズの様々な例を示す図である。 モスキートノイズの様々な例を示す図である。 モスキートノイズの様々な例を示す図である。 モスキートノイズの様々な例を示す図である。 モスキートノイズの様々な例を示す図である。 モスキートノイズの様々な例を示す図である。 ブロック境界を判断し、モスキートノイズ低減を適用する装置のブロック図である。 従来の大域的モスキートノイズ低減と、本発明の実施形態による局所的モスキートノイズ低減とのモスキートノイズ低減の比較を示す図である。 従来の大域的モスキートノイズ低減と、本発明の実施形態による局所的モスキートノイズ低減とのモスキートノイズ低減の比較を示す図である。 ノイズ領域に一致する領域Nと、フラット領域又は非ノイズ領域に一致する領域Fとの比較を示す図である。 本発明の一実施形態による第一の検出カーネルを示す図である。 モスキートノイズを検出するのに使用されている第一の検出カーネルを示す図である。 モスキートノイズを検出するのに使用されている第一の検出カーネルを示す図である。 本発明の一実施形態による第二の検出カーネルを示す図である。 本発明の一実施形態による合成検出カーネルを示す図である。 合成検出カーネルを使用するのに適したモスキートノイズを、第一の検出カーネルが完全に検出できない状況を示す図である。 本発明の一実施形態による代表的な検出プロトコルを示す図である。 本発明の一実施形態による左、右、上、及び下領域を示す図である。 本発明の一実施形態による左、右、上、及び下領域を示す図である。 本発明の一実施形態による左、右、上、及び下領域を示す図である。 本発明の一実施形態による左、右、上、及び下領域を示す図である。 本発明の一実施形態によるエッジ検出閾値の一覧を表す表1を示す図である。 本発明の一実施形態によるエッジ検出プロトコルを示す図である。 本発明の一実施形態による代表値を表す表2を示す図である。 説明した実施形態において使用される変数の表を示す図である。

Claims (20)

  1. ビデオ信号のモスキートノイズを低減する方法であって、
    画像に含まれるピクセルのブロックの境界を判断するステップと、
    前記境界に囲まれた領域がモスキートノイズを有する場合、前記領域にモスキートノイズ低減動作を適用するステップと、を備える方法。
  2. 境界を判断する前記ステップは、
    合成検出カーネルを生成するステップと、
    前記合成検出カーネルを前記ビデオ信号に適用するステップと、を備える、請求項1記載の方法。
  3. 前記合成検出カーネルは、水平変分の計算と垂直変分の計算とを含む、請求項2記載の方法。
  4. 更に、水平エッジEDにおけるモスキートノイズ低減を禁止するステップを備える、請求項3記載の方法。
  5. 前記水平エッジにおけるモスキートノイズ低減を禁止する前記ステップは、
    下付文字iが0から画像の幅までである次式
    Figure 2008079281
    を使用して、前記水平エッジを検出するステップを備える、請求項4記載の方法。
  6. EDがThresholdEdge値より大きい場合にはエッジが検出されてED=1となり、そうでない場合にはエッジは検出されずED=0となる、請求項5記載の方法。
  7. 前記エッジが検出されてED=1である時に、モスキートノイズ低減を禁止する、請求項6記載の方法。
  8. ビデオ信号のモスキートノイズを低減する装置であって、
    ピクセルのブロックの境界を判断する手段と、
    前記境界に囲まれた領域がモスキートノイズを有する場合、前記領域にモスキートノイズ低減動作を適用する手段と、を備える装置。
  9. 前記境界の判断は、
    合成検出カーネルを生成する手段と、
    前記合成検出カーネルを前記ビデオ信号に適用する手段と、を備える、請求項8記載の装置。
  10. 前記合成検出カーネルは、水平変分の計算と垂直変分の計算とを含む、請求項9記載の方法。
  11. ビデオ信号のモスキートノイズを低減するコンピュータプログラム製品であって、
    ピクセルのブロックの境界を判断するコンピュータコードと、
    前記境界に囲まれた領域がモスキートノイズを有する場合、前記領域にモスキートノイズ低減動作を適用するコンピュータコードと、
    前記コンピュータコードを格納するコンピュータ読み取り可能な媒体と、を備えるコンピュータプログラム製品。
  12. 前記境界の判断は、
    合成検出カーネルを生成するコンピュータコードと、
    前記合成検出カーネルを前記ビデオ信号に適用するコンピュータコードと、を備える、請求項11記載のコンピュータプログラム製品。
  13. 前記合成検出カーネルは、水平変分の計算と垂直変分の計算とを含む、請求項12記載のコンピュータプログラム製品。
  14. ビデオ信号のモスキートノイズを低減するシステムであって、
    前記ビデオ信号を受領するように構成されたインタフェースと、
    前記インタフェースに結合され、画像に含まれるピクセルのブロックの境界を判断する命令を実行し、前記境界に囲まれた領域がモスキートノイズを有する場合、前記領域にモスキートノイズ低減動作を適用する命令を実行するように構成されたプロセッサと、を備えるシステム。
  15. 前記プロセッサは、合成検出カーネルを生成し、前記合成検出カーネルを前記ビデオ信号に適用することで、前記境界を判断する、請求項14記載のシステム。
  16. 前記合成検出カーネルは、水平変分の計算と垂直変分の計算とを含む、請求項15記載のシステム。
  17. 前記プロセッサは、更に、水平エッジEDにおけるモスキートノイズ低減を禁止する命令を実行する、請求項16記載のシステム。
  18. 前記水平エッジにおけるモスキートノイズ低減を禁止する命令は、
    下付文字iが0から画像の幅までである次式
    Figure 2008079281
    を使用して、前記水平エッジを検出するための命令を含む、請求項17記載のシステム。
  19. 前記水平エッジを検出するための前記命令は、前記プロセッサにより実行された時、EDがThresholdEdge値より大きい場合にはエッジが検出されて前記プロセッサがED=1を設定すると判断し、そうでない場合にはエッジは検出されずに前記プロセッサがED=0を設定すると判断する命令を含む、請求項18記載のシステム。
  20. 前記プロセッサは、前記エッジが検出されてED=1である時に、モスキートノイズ低減を禁止する、請求項19記載のシステム。
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