JP2008079021A - 映像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部光の影響を軽減し、視聴環境に適した良好な映像を視聴することが可能な映像処理装置を提供する。
【解決手段】制御部10は、光検出器13によって検出された外部光を第1スペクトル分離回路14によってRGB表色系の外部光データに色分解させ、第1変換部15によってXYZ表色系の外部光データに色変換させる。制御部10は、XYZ表色系の外部光データの各色成分のレベルに基づいて外部光の演色評価数を算出し、算出した演色評価数に対応する補正情報をROM11の演色評価数テーブルから読み出す。制御部10は、読み出した補正情報に基づく補正処理を、第2変換部18から順次入力されてくるXYZ表色系の映像信号に対して補正部19により行なう。制御部10は、補正された映像信号を第3変換部20によってRGB表色系の映像信号に色変換させ、出力部21に接続された表示装置又はプロジェクタへ出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像信号に対して適切な補正処理を行なう映像処理装置に関するものである。
白色蛍光灯のような演色性の悪い光源下で撮影した場合、取得した映像信号における色再現性を十分に確保することは非常に困難である。また、映像信号を再生する場合においても、周辺環境に応じて適切な再現性を確保することは困難である。特に、プロジェクタを用いて、テレビ映像、デジタルカメラにより撮影した映像、コンピュータによって作成したグラフィック映像等を投影拡大して表示する場合には、周辺の明るさの影響を受け易く、周辺環境によっては表示映像が視聴者にとって見づらいものとなる。
特許文献1には、外部の光源光の種類を判別し、判別した種類に応じて白バランスの調整処理を行ないつつ、光源光の種類に応じて、撮影して取得した映像信号における色差信号の利得を変化させるカラービデオカメラが開示されている。このカラービデオカメラを用いることにより、光源の種類に拘わらず、演色性の悪い白色蛍光灯下であっても良好な色再現性を有する映像信号を取得することができる。
特開平2−46090号公報
しかし、特許文献1のカラービデオカメラは、撮影時に、光源の種類に応じて、取得した映像信号における色差信号の利得を変化させる構成であるので、撮影後に、撮影した映像信号に対して色差信号の利得を変化させることはできない。従って、特許文献1のカラービデオカメラでは、取得した映像信号に基づく映像を出力する際に周辺環境に適した映像信号を得ることはできず、視聴者が視聴環境に拘わらず適切な映像を視聴することは困難であるという問題を有している。また、特許文献1のカラービデオカメラは、光源の種類のみに応じた処理を行なうので、撮影時における周辺の光源の色温度、照度変化等を考慮した処理を行なうことはできないという問題を有している。
また、映像信号を再生する再生装置においては、視聴者の状況を考慮した適切な映像を表示するように構成されたものは少なく、例えば、視聴者の年齢に伴う眼の老化に対応した映像を表示することは困難である。また、各視聴者が自身の見え方に応じて、映像信号の明度及び彩度を適宜変更させることも困難である。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、周囲の外部光の影響を軽減し、視聴者の視聴環境に適した良好な映像を表示させることが可能な映像処理装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、外部光の演色性を考慮した良好な映像を表示させることが可能な映像処理装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、視聴者の年齢を考慮した良好な色調の映像を表示させることが可能な映像処理装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、視聴者の好みに対応した明度の映像を表示させることが可能な映像処理装置を提供することにある。更に、本発明の他の目的は、視聴者の好みに対応した彩度の映像を表示させることが可能な映像処理装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、映像信号の各色成分のレベルに応じた補正処理を行なうことにより、映像信号のレベルに適した良好な映像を表示させることが可能な映像処理装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、記憶色をより良好に再現するための補正処理を行なうことにより、記憶色により近い映像を表示させることが可能な映像処理装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、視聴環境に応じて視聴者が表示画面から受ける輝度を良好に調整することが可能な映像処理装置を提供することにある。
本発明に係る映像処理装置は、入力された映像信号に補正処理を行なう映像処理装置において、周囲の外部光を複数の色成分に分解する分解手段と、該分解手段が分解した複数の色成分のそれぞれのレベルを検出する検出手段と、該検出手段が検出したレベルに基づいて前記映像信号を補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、映像処理装置は、周囲の外部光における色成分のレベルに基づいて映像信号を補正する。よって、外部光のレベルに応じて適切な補正処理を映像信号に行なうことが可能となる。
本発明に係る映像処理装置は、複数の演色評価数及び、各演色評価数に対応する補正情報を対応付けて記憶する演色評価数記憶手段と、前記検出手段が検出したレベルに基づいて外部光の演色評価数を算出する算出手段とを備え、前記補正手段は、前記算出手段が算出した演色評価数に対応して前記演色評価数記憶手段に記憶してある補正情報に基づいて映像信号を補正するように構成してあることを特徴とする。
本発明によれば、映像処理装置は、外部光の色成分のレベルに基づいて外部光の演色評価数を算出し、算出した演色評価数に対応する補正情報に基づいて映像信号を補正する。よって、外部光の演色評価数に応じて適切な補正処理を映像信号に行なうことが可能となる。
本発明に係る映像処理装置は、複数の年齢及び、各年齢に対応する補正情報を対応付けて記憶する年齢記憶手段と、年齢を受け付ける受付手段とを備え、前記補正手段は、前記受付手段が受け付けた年齢に対応して前記年齢記憶手段に記憶してある補正情報に基づいて映像信号を補正するように構成してあることを特徴とする。
本発明によれば、映像処理装置は、年齢を受け付け、受け付けた年齢に応じた補正情報に基づいて映像信号を補正する。よって、視聴者の年齢に応じて適切な補正処理を映像信号に行なうことが可能となる。
本発明に係る映像処理装置は、映像信号の明度を上下させる指示を受け付ける明度受付手段を備え、前記補正手段は、前記明度受付手段が受け付けた明度を上下させる指示に従って、映像信号の明度を所定量上下させるように構成してあることを特徴とする。
本発明によれば、映像処理装置は、映像信号の明度を上下させる指示を受け付け、受け付けた指示に従って映像信号の明度を所定量上下させる。よって、視聴者からの指示に応じて映像信号の明度の変更が可能となる。
本発明に係る映像処理装置は、映像信号の彩度を上下させる指示を受け付ける彩度受付手段を備え、前記補正手段は、前記彩度受付手段が受け付けた彩度を上下させる指示に従って、映像信号の彩度を所定量上下させるように構成してあることを特徴とする。
本発明によれば、映像処理装置は、映像信号の彩度を上下させる指示を受け付け、受け付けた指示に従って映像信号の彩度を所定量上下させる。よって、視聴者からの指示に応じて映像信号の彩度の変更が可能となる。
本発明に係る映像処理装置は、映像信号を複数の色成分に分解する映像信号分解手段と、該映像信号分解手段が分解した複数の色成分のそれぞれのレベルを検出するレベル検出手段と、複数の色成分をそれぞれ異なるレベルに規定した色成分情報及び、該色成分情報に対応する補正情報を対応付けて複数記憶する色成分情報記憶手段と、前記レベル検出手段が検出した各色成分のレベルが、前記色成分情報記憶手段に記憶してある色成分情報が規定する各色成分のレベルに一致するか否かを判断する判断手段と、該判断手段が一致すると判断した場合、前記レベル検出手段が前記レベルを検出した領域を前記映像信号から特定する特定手段とを備え、前記補正手段は、前記判断手段が一致すると判断した場合、前記レベル検出手段が検出した各色成分のレベルに一致する色成分情報に対応して前記色成分情報記憶手段に記憶してある補正情報に基づいて、前記特定手段が特定した領域を補正するように構成してあることを特徴とする。
本発明によれば、映像処理装置は、映像信号における複数の色成分のそれぞれのレベルを検出し、検出した各色成分のレベルが、予め色成分情報記憶手段に記憶してある色成分情報が規定する各色成分のレベルに一致するか否かを判断する。映像処理装置は、一致する場合に、前記色成分情報に一致した各色成分のレベルを検出した領域を映像信号から特定し、特定した領域に対して、前記色成分情報に応じた補正情報に基づく補正処理を行なう。よって、映像信号における各色成分のレベルに応じて適切な補正処理を前記映像信号に行なうことが可能となる。
本発明に係る映像処理装置は、前記色成分情報記憶手段は、記憶色に係る色成分情報と、該色成分情報に対応する補正情報とを記憶する構成としてあることを特徴とする。
本発明によれば、映像処理装置は、映像信号における各色成分のレベルが記憶色に対応したレベルである場合に、映像信号のレベルに応じた補正情報に基づいて映像信号を補正する。よって、記憶色をより良好に再現するための補正処理を映像信号に行なうことが可能となる。
本発明に係る映像処理装置は、映像信号に基づく映像を表示する表示手段と、外部光の照度を検出する照度検出手段と、該照度検出手段が検出した照度に基づいて、前記表示手段に係る輝度を変更する手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、映像処理装置は、映像信号に基づく映像を表示する表示手段を有しており、外部光の照度に基づいて前記表示手段に係る輝度を変更する。よって、視聴環境の明るさに応じて表示画面の輝度の変更が可能となる。
本発明では、映像処理装置が、周囲の外部光のレベルに応じた補正処理を映像信号に行なうことにより、外部光の影響を軽減した良好な映像を表示させることができ、視聴者は、映像信号が取得された取得環境に拘わらず、視聴環境に適した良好な映像を視聴することができる。
本発明では、映像処理装置が、外部光の演色評価数に応じた補正処理を映像信号に行なうことにより、外部光の演色性を考慮した良好な映像を表示させることができ、視聴者は視聴環境に適した良好な映像を視聴することができる。
本発明では、映像処理装置が、視聴者の年齢に応じた補正処理を映像信号に行なうことにより、視聴者の年齢を考慮した良好な色調の映像を表示させることができ、視聴者は自身の年齢に伴う眼の老化を気にすることなく良好な映像を視聴することができる。例えば、人間の眼の水晶体は加齢に従って色素沈着による黄褐色化が進み、黄色の補色である青色が見えにくくなることに鑑み、視聴者が高年齢の場合には、青色を強調する補正処理を行なう。
本発明では、映像処理装置が、視聴者からの指示に応じて映像信号の明度を変更することにより、視聴者の好みに対応した明度の映像を表示させることができ、視聴者は好みの明度の映像を視聴することができる。
本発明では、映像処理装置が、視聴者からの指示に応じて映像信号の彩度を変更することにより、視聴者の好みに対応した彩度の映像を表示させることができ、視聴者は好みの彩度の映像を視聴することができる。
本発明では、映像処理装置が、映像信号のレベルに応じて適切な補正処理を前記映像信号に行なうことにより、映像信号の各色成分のレベルに適した良好な映像を表示させることができ、視聴者は良好な映像を視聴することができる。
本発明では、映像処理装置が、記憶色をより良好に再現するための補正処理を映像信号に行なうことにより、視聴者は記憶色により近い映像を視聴することができる。例えば、人間が空の色を実際の色よりも紫に近い色に記憶していることに鑑み、映像信号に基づく映像における空の色の領域に対応する映像信号を記憶色に近づける補正処理を行なう。また、人間が肌の色を実際の色よりも赤に近い色に記憶していることに鑑み、映像信号に基づく映像における肌の色の領域に対応する映像信号を記憶色に近づける補正処理を行なう。
本発明では、映像処理装置が、視聴環境の明るさに応じて表示画面の輝度を変更することにより、視聴環境に応じて視聴者が表示画面から受ける輝度を良好に調整することができる。例えば、暗い環境で視聴する場合には表示画面の輝度を下げることにより、視聴者は表示画面を眩しいと感じることがなく、また、明るい環境で視聴する場合には表示画面の輝度を上げることにより、視聴者は表示画面を暗く感じることがない。また、明るい環境で視聴している状態から電気を消して暗くした場合に表示画面の輝度を下げることにより、明るい環境から暗い環境に変化した場合に人間の眼が慣れるのに数十分かかるという暗順応に応じた映像を表示させることができる。更に、暗い環境で視聴している状態から電気を付けて明るくした場合に表示画面の輝度を上げることにより、暗い環境から明るい環境に変化した場合に人間の眼が慣れるのに数分かかるという明順応に応じた映像を表示させることができる。
以下に、本発明に係る映像処理装置をその実施形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施形態1)
図1は実施形態1に係る映像処理装置の要部構成例を示すブロック図であり、図中1は本実施形態1の映像処理装置を示している。本実施形態1の映像処理装置1は、制御部10、ROM11、RAM12、光検出器13、第1スペクトル分離回路14、第1変換部15、入力部16、第2スペクトル分離回路17、第2変換部18、補正部19、第3変換部20、出力部21等を備えており、それぞれはバス1aを介して相互に接続されている。なお、図1では、光検出器13、第1スペクトル分離回路14及び第1変換部15のそれぞれと、バス1aとの接続線を省略して示している。
制御部10は、具体的にはCPU(Central Processing Unit )又はMPU(Micro Processor Unit)等で構成されており、バス1aを介して接続される上述したようなハードウェア各部の動作を制御すると共に、ROM11に予め格納されている制御プログラムを適宜RAM12に読み出して実行する。ROM11には、映像処理装置1を本発明に係る映像処理装置として動作させるために必要な種々の制御プログラムが予め格納されている。RAM12はSRAM又はSDRAM等で構成され、制御部10による制御プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
光検出器13は、映像処理装置1の周囲の外部光を検出し、検出した外部光を第1スペクトル分離回路14へ導く。第1スペクトル分離回路14は、例えばCCD(Charge Couple Device)により構成された分光器であり、光検出器13から導かれてきた外部光を、例えばR(赤)成分、G(緑)成分、B(青)成分のように複数の色成分に分解する分解手段として動作し、RGB表色系のアナログデータを取得する。また、第1スペクトル分離回路14は、A/D変換器を備え、CCDによって取得したアナログデータを必要に応じてデジタルデータ(以下、外部光データと呼ぶ)に変換し、得られたRGB表色系の外部光データを第1変換部15へ送出する。
第1変換部15は、色変換処理を行ない、第1スペクトル分離回路14から取得したRGB表色系の外部光データを、例えば、XYZ表色系の外部光データに変換して補正部19へ送出する。なお、本実施形態1の映像処理装置1では、良好な映像を表示させるために行なう映像信号に対する補正処理を、XYZ表色系の映像信号に対して行なう。
入力部16は、例えば、テレビジョン放送に係る映像信号を受信するためのチューナ、テレビジョン放送に係る映像信号を受信して記録媒体に記録する記録再生装置、パーソナルコンピュータ、撮影した映像信号を記録媒体に記録するデジタルカメラ等との接続が可能に構成されており、接続された装置から出力されてくる映像信号を取得して第2スペクトル分離回路17へ送出する。
第2スペクトル分離回路17は、第1スペクトル分離回路14と同様の構成であり、入力部16を介して入力された映像信号を、RGBの各色成分に分解し、得られたRGB表色系の映像信号を第2変換部18へ送出する。なお、第2スペクトル分離回路17は、入力部16から入力された映像信号がアナログ信号である場合には、アナログの映像信号を必要に応じてデジタルの映像信号に変換して第2変換部18へ送出する。第2変換部18は、第1変換部15と同様の構成であり、第2スペクトル分離回路17から取得したRGB表色系の映像信号を、例えば、XYZ表色系の映像信号に変換して補正部19へ送出する。
ここで、本実施形態1の映像処理装置1において、制御部10は、第1変換部15によって生成されたXYZ表色系の外部光データにおける各色成分のレベル(強度)を検出する検出手段として動作する。また、制御部10は、JIS規格で規定された所定の計算式を用い、検出した外部光データにおける各色成分のレベルに基づいて外部光の演色評価数を算出する算出手段として動作する。
また、本実施形態1の映像処理装置1では、ROM(演色評価数記憶手段)11に、複数の演色評価数と、各演色評価数に対応する補正情報とを対応付けて登録してある演色評価数テーブルが記憶してある。そして、制御部10は、第1変換部15によって生成された外部光データの各色成分のレベルに基づいて算出した演色評価数に対応する補正情報をROM11の演色評価数テーブルから読み出し、読み出した補正情報に基づく補正処理を補正部(補正手段)19に行なわせる。
補正部19は、制御部10がROM11の演色評価数テーブルから読み出した補正情報に基づき、第2変換部18から取得するXYZ表色系の映像信号を補正し、第3変換部20へ送出する。なお、演色評価数テーブルには、例えば、低い演色評価数に対しては、各色成分の値を大きくする補正情報が登録されており、高い演色評価数に対しては、各色成分の値をあまり変更しない補正情報が登録されている。
第3変換部20は、第1変換部15及び第2変換部18とは逆の色変換処理を行ない、補正部19から取得したXYZ表色系の映像信号を、RGB表色系の映像信号に変換して出力部21へ送出する。出力部21は、例えば、液晶ディスプレイ又はプラズマディスプレイ等の表示装置、壁又はスクリーン等に映像を拡大して投影させるプロジェクタ等との接続が可能に構成されており、第3変換部20から取得する映像信号を、制御部10からの指示に従ったタイミングで、接続された装置へ出力する。これにより、映像処理装置1によって所定の補正処理が施された映像信号を外部の表示装置又はプロジェクタによって表示させることができる。
上述したように本実施形態1の映像処理装置1は、外部光の演色評価数に応じた補正処理を行なうことにより、外部光の演色性を考慮し、外部光の影響を軽減した良好な映像を外部の表示装置又はプロジェクタによって表示させることができる。よって、視聴者は、映像信号が取得された取得環境に拘わらず、視聴環境に適した良好な映像を視聴することができる。
以下に、上述した構成の映像処理装置1による映像信号の補正処理について説明する。図2は実施形態1に係る映像処理装置1による映像信号の補正処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、ROM11に予め格納されている制御プログラムに従って制御部10によって実行される。
映像処理装置1において、出力部21に接続された表示装置又はプロジェクタによって表示させるべく、入力部16を介して映像信号が入力される場合、制御部10は、光検出器13によって検出した外部光を第1スペクトル分離回路14によって色成分に分離してRGB表色系の外部光データを取得する(S1)。次に制御部10は、第1変換部15によって色変換処理を行ない、RGB表色系の外部光データをXYZ表色系の外部光データに変換する(S2)。一方、制御部10は、入力部16から入力されてくる映像信号を第2スペクトル分離回路17によって色成分に分離してRGB表色系の映像信号を取得し(S3)、第2変換部18によってXYZ表色系の映像信号に変換する(S4)。
制御部10は、ステップS2で取得したXYZ表色系の外部光データにおける各色成分のレベルに基づいて外部光の演色評価数を算出し(S5)、算出した演色評価数に対応する補正情報を、ROM11に記憶してある演色評価数テーブルから読み出す(S6)。制御部10は、演色評価数テーブルから読み出した補正情報に基づき、補正部19によって、ステップS4で取得したXYZ表色系の映像信号を補正する(S7)。また、制御部10は、補正したXYZ表色系の映像信号を、第3変換部20によってRGB表色系の映像信号に変換し、出力部21から外部の装置へ出力する(S8)。
制御部10は、入力部16からの映像信号の入力が終了したか否かを判断し(S9)、入力が終了していないと判断した場合(S9:NO)、ステップS1へ処理を戻し、入力部16を介して順次入力されてくる映像信号に対して、外部光の演色性に応じた補正処理を行なう。制御部10は、入力部16からの映像信号の入力が終了したと判断した場合(S9:YES)、上述したような補正処理を終了する。
上述した実施形態1の映像処理装置1は、外部光における各色成分のレベルに基づいて外部光の演色評価数を算出する構成を有しているが、ユーザによって演色評価数を入力できるように構成してもよい。この場合、映像処理装置1は、例えば蛍光灯のように演色評価数が予め設定されている光源下で映像を視聴する際に、ユーザによって入力された演色評価数に応じた補正処理を行なえばよい。
(実施形態2)
以下に、実施形態2における映像処理装置について説明する。なお、本実施形態2の映像処理装置は、上述した実施形態1の映像処理装置1と同様の構成を有しており、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図3は実施形態2に係る映像処理装置の要部構成例を示すブロック図である。本実施形態2の映像処理装置1は、図1で示した各構成のほかに、操作部22がバス1aに接続されている。
操作部22は、映像処理装置1のユーザからの種々の指示を受け付けるための複数のキーを備えている。具体的には、操作部22は、映像処理装置1によって処理された映像信号に基づく映像を視聴する視聴者の年齢を受け付けるための年齢入力キー(受付手段)、映像信号の明度を上下させる指示を受け付けるための明度変更キー(明度受付手段)、映像信号の彩度を上下させる指示を受け付けるための彩度変更キー(彩度受付手段)等を有する。
なお、操作部22に年齢入力キー、明度変更キー、彩度変更キーを設ける代わりに、映像処理装置1に設けられた表示部(図示せず)に所定のメニュー画面を表示させ、メニュー画面を介して、視聴者の年齢、映像信号の明度を上下させる指示、映像信号の彩度を上下させる指示を行なうように映像処理装置1を構成してもよい。また、明度変更キー及び彩度変更キーはそれぞれ、明度及び彩度を上げる指示を受け付けるためのキーと、明度及び彩度を下げる指示を受け付けるためのキーとを有する。
また、本実施形態2では、ROM(年齢記憶手段)11に、複数の年齢と、各年齢に対応する補正情報とを対応付けて登録してある年齢テーブルが記憶してある。従って、制御部10は、操作部22の年齢入力キーを介してユーザによって入力された年齢に対応する補正情報をROM11の年齢テーブルから読み出し、読み出した補正情報に基づく補正処理を補正部19に行なわせる。なお、年齢テーブルには、例えば、高年齢に対しては、Z成分(B成分に相当)のレベルを所定量だけ強くする補正情報が登録されている。このような年齢テーブルに登録してある補正情報に基づく補正処理を行なうことにより、視聴者の年齢を考慮した良好な色調の映像信号を生成することができ、視聴者は、自身の年齢に伴う眼の老化を気にすることなく良好な映像を視聴することができる。
また、ROM11には、ユーザによって操作部22の明度変更キーが操作された場合に、制御部10がXYZ表色系の映像信号の各色成分の明度を上下させる際の所定の明度変更量が予め記憶されている。同様に、ユーザによって操作部22の彩度変更キーが操作された場合に、制御部10がXYZ表色系の映像信号の各色成分の彩度を上下させる際の所定の彩度変更量もROM11に予め記憶されている。
従って、制御部10は、ユーザによって操作部22の明度変更キーが操作された場合、ROM11に記憶してある明度変更量に基づいて、補正部19によってXYZ表色系の映像信号における各色成分の明度を上下させる。また、制御部10は、ユーザによって操作部22の彩度変更キーが操作された場合、ROM11に記憶してある彩度変更量に基づいて、補正部19によってXYZ表色系の映像信号における各色成分の彩度を上下させる。このように、視聴者からの入力に従って映像信号の明度及び彩度を適宜変更させる補正処理を行なうことにより、視聴者の希望に従った良好な明度及び彩度の映像信号を生成することができ、視聴者は、好みの明度及び彩度にて映像を視聴することができる。
以下に、上述した構成の映像処理装置1による映像信号の補正処理について説明する。図4及び図5は実施形態2に係る映像処理装置1による映像信号の補正処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、ROM11に予め格納されている制御プログラムに従って制御部10によって実行される。
映像処理装置1において、出力部21に接続された表示装置又はプロジェクタによって表示させるべく、入力部16を介して映像信号が入力される場合、制御部10は、入力部16から入力されてくる映像信号を第2スペクトル分離回路17によって色成分に分離してRGB表色系の映像信号を取得し(S11)、第2変換部18によってXYZ表色系の映像信号に変換する(S12)。制御部10は、操作部22の年齢入力キーを介してユーザによって年齢が入力されたか否かを判断し(S13)、年齢が入力されたと判断した場合(S13:YES)、入力された年齢に対応する補正情報をROM11の年齢テーブルから読み出す(S14)。制御部10は、年齢テーブルから読み出した補正情報に基づき、補正部19によって、ステップS12で取得したXYZ表色系の映像信号を補正し(S15)、補正したXYZ表色系の映像信号を、第3変換部20によってRGB表色系の映像信号に変換し、出力部21から外部の装置へ出力する(S16)。
制御部10は、年齢入力キーを介して年齢が入力されていないと判断した場合(S13:NO)、操作部22の明度変更キーを介して明度を上げる指示を受け付けたか否かを判断する(S18)。制御部10は、明度を上げる指示を受け付けたと判断した場合(S18:YES)、ROM11に記憶してある明度変更量を読み出し(S19)、読み出した明度変更量に基づき、ステップS12で取得したXYZ表色系の映像信号に対して、各色成分の明度を上げる補正処理を補正部19によって実行する(S20)。また、制御部10は、補正したXYZ表色系の映像信号を、第3変換部20によってRGB表色系の映像信号に変換し、出力部21から外部の装置へ出力する(S16)。
制御部10は、明度を上げる指示を受け付けていないと判断した場合(S18:NO)、操作部22の明度変更キーを介して明度を下げる指示を受け付けたか否かを判断する(S21)。制御部10は、明度を下げる指示を受け付けたと判断した場合(S21:YES)、ROM11に記憶してある明度変更量を読み出し(S22)、読み出した明度変更量に基づき、ステップS12で取得したXYZ表色系の映像信号に対して、各色成分の明度を下げる補正処理を補正部19によって実行する(S23)。また、制御部10は、補正したXYZ表色系の映像信号を、第3変換部20によってRGB表色系の映像信号に変換し、出力部21から外部の装置へ出力する(S16)。
制御部10は、明度を下げる指示を受け付けていないと判断した場合(S21:NO)、操作部22の彩度変更キーを介して彩度を上げる指示を受け付けたか否かを判断する(S24)。制御部10は、彩度を上げる指示を受け付けたと判断した場合(S24:YES)、ROM11に記憶してある彩度変更量を読み出し(S25)、読み出した彩度変更量に基づき、ステップS12で取得したXYZ表色系の映像信号に対して、各色成分の彩度を上げる補正処理を補正部19によって実行する(S26)。また、制御部10は、補正したXYZ表色系の映像信号を、第3変換部20によってRGB表色系の映像信号に変換し、出力部21から外部の装置へ出力する(S16)。
制御部10は、彩度を上げる指示を受け付けていないと判断した場合(S24:NO)、操作部22の彩度変更キーを介して彩度を下げる指示を受け付けたか否かを判断する(S27)。制御部10は、彩度を下げる指示を受け付けたと判断した場合(S27:YES)、ROM11に記憶してある彩度変更量を読み出し(S28)、読み出した彩度変更量に基づき、ステップS12で取得したXYZ表色系の映像信号に対して、各色成分の彩度を下げる補正処理を補正部19によって実行する(S29)。また、制御部10は、補正したXYZ表色系の映像信号を、第3変換部20によってRGB表色系の映像信号に変換し、出力部21から外部の装置へ出力する(S16)。
制御部10は、彩度を下げる指示を受け付けていないと判断した場合(S27:NO)、ステップS16へ処理を移行し、ステップS12で取得したXYZ表色系の映像信号に対して補正処理を行なわずに、第3変換部20によってRGB表色系の映像信号に変換し、出力部21から外部の装置へ出力する(S16)。制御部10は、入力部16からの映像信号の入力が終了したか否かを判断し(S17)、入力が終了していないと判断した場合(S17:NO)、ステップS11へ処理を戻し、入力部16を介して順次入力されてくる映像信号に対して、上述したような補正処理を行なう。制御部10は、入力部16からの映像信号の入力が終了したと判断した場合(S17:YES)、上述したような補正処理を終了する。
上述した実施形態2では、ユーザからの年齢の入力、明度又は彩度を上下させる指示を受け付け、入力された年齢、明度又は彩度を上下させる指示に対応する補正処理を行なうことにより、ユーザの年齢に応じた映像、又はユーザの好みの明度及び彩度の映像を表示させることができる。なお、本発明の映像処理装置1を、上述の実施形態1で示した構成と、本実施形態2で示した構成とを組み合わせた構成とすることもできる。具体的には、周囲の外部光の演色性に応じた補正処理を行ないつつ、ユーザからの入力に応じた補正処理を行なうことにより、ユーザの見やすいより良好な映像を表示することができる。
(実施形態3)
以下に、実施形態3における映像処理装置について説明する。なお、本実施形態3の映像処理装置は、上述した実施形態1の映像処理装置1と同様の構成であるので説明を省略する。本実施形態3では、ROM(色成分情報記憶手段)11に、XYZの各色成分をそれぞれ異なるレベルに規定した色成分情報と、この色成分情報に対応する補正情報とを対応付けて複数組登録してある色成分情報テーブルが記憶してある。
なお、色成分情報テーブルには、例えば、記憶色である空の色を規定した色成分情報に対しては、紫に近付けるように各色成分のレベルを所定量ずつ変更する補正情報が登録されている。また、記憶色である人間の肌の色規定した色成分情報に対しては、赤に近付けるように各色成分のレベルを所定量ずつ変更する補正情報が登録されている。
また、本実施形態3では、制御部10は、入力部16から入力された映像信号に対して第2スペクトル分離回路(映像信号分解手段)17によって色分離処理を行なってRGB表色系の映像信号を生成し、生成したRGB表色系の映像信号に対して第2変換部18によって色変換処理を行なってXYZ表色系の映像信号を生成する。また、制御部10は、生成されたXYZ表色系の映像信号における各色成分のレベル(強度)を検出するレベル検出手段として動作する。
更に、制御部10は、逐次検出するXYZ表色系の映像信号における各色成分のレベルが、ROM11の色成分情報テーブルに登録してある色成分情報が示す各色成分のレベルに一致するか否かを判断する判断手段として動作する。また、制御部10は、逐次検出する各色成分のレベルが、色成分情報テーブルに登録してある色成分情報が示す各色成分のレベルに一致すると判断した場合、XYZ表色系の映像信号において、この各レベルを検出した領域を特定する特定手段として動作する。
制御部10は、検出した各色成分のレベルが一致した、色成分情報テーブルに登録してある色成分情報に対応する補正情報をROM11の色成分情報テーブルから読み出し、読み出した補正情報に基づく補正処理を、第2変換部18から取得する映像信号において、前記各レベルを検出したと特定された領域に対して、補正部19によって行なう。このような色成分情報テーブルに登録してある補正情報に基づく補正処理を行なうことにより、例えば記憶色をより良好に再現した色調の映像信号を生成することができ、視聴者は、記憶色により近い映像を視聴することができる。
以下に、上述した構成の映像処理装置1による映像信号の補正処理について説明する。図6は実施形態3に係る映像処理装置1による映像信号の補正処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、ROM11に予め格納されている制御プログラムに従って制御部10によって実行される。
映像処理装置1において、出力部21に接続された表示装置又はプロジェクタによって表示させるべく、入力部16を介して映像信号が入力される場合、制御部10は、入力部16から入力されてくる映像信号を第2スペクトル分離回路17によって色成分に分離してRGB表色系の映像信号を取得し(S31)、第2変換部18によってXYZ表色系の映像信号に変換する(S32)。制御部10は、生成されたXYZ表色系の映像信号における各色成分のレベルを検出し、検出した各色成分のレベルに対応する色成分情報がROM11の色成分情報テーブルに登録されているか否かを判断する(S33)。
制御部10は、対応する色成分情報が色成分情報テーブルに登録されていないと判断した場合(S33:NO)、ステップS38へ処理を移行する。また、制御部10は、検出した各色成分のレベルに対応する色成分情報が色成分情報テーブルに登録されていると判断した場合(S33:YES)、前記色成分情報に対応する補正情報をROM11の色成分情報テーブルから読み出す(S34)。また、制御部10は、前記色成分情報を検出した領域を、XYZ表色系の映像信号において特定し(S35)、特定した領域に対して、ステップS34で色成分情報テーブルから読み出した補正情報に基づく補正処理を補正部19によって実行し(S36)、補正したXYZ表色系の映像信号を、第3変換部20によってRGB表色系の映像信号に変換し、出力部21から外部の装置へ出力する(S37)。
制御部10は、入力部16からの映像信号の入力が終了したか否かを判断し(S38)、入力が終了していないと判断した場合(S38:NO)、ステップS31へ処理を戻し、入力部16を介して順次入力されてくる映像信号に対して、上述したような補正処理を行なう。制御部10は、入力部16からの映像信号の入力が終了したと判断した場合(S38:YES)、上述したような補正処理を終了する。
上述した実施形態3では、各記憶色に対応する補正処理を行なうことにより、記憶色をより良好に再現した映像を表示させることができる。また、本発明の映像処理装置1を、上述の実施形態1,2で示した構成と、本実施形態3で示した構成とを組み合わせた構成とすることもできる。具体的には、周囲の外部光の演色性に応じた補正処理、ユーザからの入力に応じた補正処理を行ないつつ、入力されてくる映像信号の各色成分のレベルに応じた補正処理を行なうことにより、記憶色をより良好に再現しつつ、ユーザの見やすい良好な映像を表示することができる。
(実施形態4)
以下に、実施形態4における映像処理装置について説明する。なお、本実施形態4の映像処理装置は、上述した実施形態1の映像処理装置1と同様の構成を有しており、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図7は実施形態4に係る映像処理装置の要部構成例を示すブロック図である。本実施形態4の映像処理装置1は、図1で示した各構成のほかに、パネル駆動回路23及びバックライト制御回路24がバス1aに接続されている。
パネル駆動回路23には、例えば、複数の液晶素子を2次元マトリクス状に配列して構成された液晶表示パネル(表示手段)23aが接続してあり、パネル駆動回路23は、制御部10からの制御に従って、液晶表示パネル23aを駆動させ、第3変換部20から出力されてくるRGB表色系の映像信号に基づく映像を液晶表示パネル23aに表示させる。バックライト制御回路24には、液晶表示パネル23aの背面に配置され、例えば、冷陰極蛍光管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)を利用して構成されたバックライト24aが接続してあり、バックライト制御回路24は、制御部10からの制御に従って、バックライト24aの点灯及び消灯を制御する。
本実施形態3では、制御部10は、第1変換部15によって生成されたXYZ表色系の外部光データに基づいて、外部光の照度を検出する照度検出手段として動作する。また、制御部10は、検出した外部光の照度のレベルに基づいて、バックライト24aの輝度を変更する。具体的には、外部光の照度が高くなるほどバックライト24aの輝度を明るくし、外部光の照度が低くなるほどバックライト24aの輝度を暗く制御する。なお、バックライト24aの輝度の制御は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)のデューティ制御によって行なう。また、外部光の照度に基づき変更するバックライト24aの輝度に関する情報はROM11に予め記憶させておく。
このように視聴環境の明るさに応じてバックライト24aの輝度を変更することにより、視聴環境に応じて視聴者が表示画面から受ける輝度を良好に調整することができる。従って、暗い環境で視聴する場合にはバックライト24aの輝度を下げることにより、視聴者は表示画面を眩しいと感じることがなく、また、明るい環境で視聴する場合にはバックライト24aの輝度を上げることにより、視聴者は表示画面を暗く感じることがない。更に、明るい環境で視聴している状態から電気を消して暗くした場合にバックライト24aの輝度を下げることにより、明るい環境から暗い環境に変化した場合に人間の眼が慣れるのに数十分かかるという暗順応に応じた映像を表示させることができる。更に、暗い環境で視聴している状態から電気を付けて明るくした場合にバックライト24aの輝度を上げることにより、暗い環境から明るい環境に変化した場合に人間の眼が慣れるのに数分かかるという明順応に応じた映像を表示させることができる。
以下に、上述した構成の映像処理装置1によるバックライト24aの輝度の制御処理について説明する。図8は実施形態4に係る映像処理装置1によるバックライト24aの輝度の制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、ROM11に予め格納されている制御プログラムに従って制御部10によって実行される。
映像処理装置1において、出力部21に接続された表示装置又はプロジェクタによって表示させるべく、入力部16を介して映像信号が入力される場合、制御部10は、光検出器13によって検出した外部光を第1スペクトル分離回路14によって色成分に分離してRGB表色系の外部光データを取得する(S41)。次に制御部10は、第1変換部15によって色変換処理を行ない、RGB表色系の外部光データをXYZ表色系の外部光データに変換する(S42)。制御部10は、生成したXYZ表色系の外部光データの各色成分のレベルに基づいて、外部光の照度を検出する(S43)。
制御部10は、検出した照度に対応する輝度をROM11から読み出し(S44)、読み出した輝度に基づき、バックライト制御回路24を制御することによって、バックライト24aの輝度を変更する(S45)。なお、制御部10は、外部光の照度に基づくバックライト24aの輝度の変更処理を行ないつつ、入力部16から順次入力されてくる映像信号を補正部19によって補正しながらパネル駆動回路23を介して液晶表示パネル23aに表示させる。制御部10は、入力部16から入力されてくる映像信号に基づく映像の液晶表示パネル23aでの表示が終了したか否かを判断し(S46)、終了していないと判断した場合(S46:NO)、ステップS41へ処理を戻し、終了したと判断した場合(S46:YES)、上述したバックライト24aの輝度の制御処理を終了する。
上述した実施形態4では、外部光の照度に対応して、バックライト24aの輝度を変更することにより、視聴環境の影響を軽減した良好な映像を表示させることができる。よって、視聴者は、映像信号が取得された取得環境に拘わらず、視聴環境に適した良好な映像を視聴することができる。なお、本発明の映像処理装置1を、上述の実施形態1〜3で示した構成と、本実施形態4で示した構成とを組み合わせた構成とすることもできる。具体的には、周囲の外部光の演色性に応じた補正処理、ユーザからの入力に応じた補正処理、入力されてくる映像信号の各色成分のレベルに応じた補正処理を行ないつつ、外部光の照度に応じてバックライト24aの輝度の制御処理を行なうことにより、ユーザの見やすい良好な映像を表示することができる。
実施形態1に係る映像処理装置の要部構成例を示すブロック図である。 実施形態1に係る映像処理装置による映像信号の補正処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態2に係る映像処理装置の要部構成例を示すブロック図である。 実施形態2に係る映像処理装置による映像信号の補正処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態2に係る映像処理装置による映像信号の補正処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態3に係る映像処理装置による映像信号の補正処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態4に係る映像処理装置の要部構成例を示すブロック図である。 実施形態4に係る映像処理装置によるバックライトの輝度の制御処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 映像処理装置
10 制御部(検出手段、算出手段)
11 ROM(演色評価数記憶手段)
14 第1スペクトル分離回路(分解手段)
19 補正部(補正手段)

Claims (8)

  1. 入力された映像信号に補正処理を行なう映像処理装置において、
    周囲の外部光を複数の色成分に分解する分解手段と、
    該分解手段が分解した複数の色成分のそれぞれのレベルを検出する検出手段と、
    該検出手段が検出したレベルに基づいて前記映像信号を補正する補正手段と
    を備えることを特徴とする映像処理装置。
  2. 複数の演色評価数及び、各演色評価数に対応する補正情報を対応付けて記憶する演色評価数記憶手段と、
    前記検出手段が検出したレベルに基づいて外部光の演色評価数を算出する算出手段とを備え、
    前記補正手段は、前記算出手段が算出した演色評価数に対応して前記演色評価数記憶手段に記憶してある補正情報に基づいて映像信号を補正するように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
  3. 複数の年齢及び、各年齢に対応する補正情報を対応付けて記憶する年齢記憶手段と、
    年齢を受け付ける受付手段とを備え、
    前記補正手段は、前記受付手段が受け付けた年齢に対応して前記年齢記憶手段に記憶してある補正情報に基づいて映像信号を補正するように構成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の映像処理装置。
  4. 映像信号の明度を上下させる指示を受け付ける明度受付手段を備え、
    前記補正手段は、前記明度受付手段が受け付けた明度を上下させる指示に従って、映像信号の明度を所定量上下させるように構成してあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかひとつに記載の映像処理装置。
  5. 映像信号の彩度を上下させる指示を受け付ける彩度受付手段を備え、
    前記補正手段は、前記彩度受付手段が受け付けた彩度を上下させる指示に従って、映像信号の彩度を所定量上下させるように構成してあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかひとつに記載の映像処理装置。
  6. 映像信号を複数の色成分に分解する映像信号分解手段と、
    該映像信号分解手段が分解した複数の色成分のそれぞれのレベルを検出するレベル検出手段と、
    複数の色成分をそれぞれ異なるレベルに規定した色成分情報及び、該色成分情報に対応する補正情報を対応付けて複数記憶する色成分情報記憶手段と、
    前記レベル検出手段が検出した各色成分のレベルが、前記色成分情報記憶手段に記憶してある色成分情報が規定する各色成分のレベルに一致するか否かを判断する判断手段と、
    該判断手段が一致すると判断した場合、前記レベル検出手段が前記レベルを検出した領域を前記映像信号から特定する特定手段とを備え、
    前記補正手段は、前記判断手段が一致すると判断した場合、前記レベル検出手段が検出した各色成分のレベルに一致する色成分情報に対応して前記色成分情報記憶手段に記憶してある補正情報に基づいて、前記特定手段が特定した領域を補正するように構成してあることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかひとつに記載の映像処理装置。
  7. 前記色成分情報記憶手段は、記憶色に係る色成分情報と、該色成分情報に対応する補正情報とを記憶する構成としてあることを特徴とする請求項6に記載の映像処理装置。
  8. 映像信号に基づく映像を表示する表示手段と、
    外部光の照度を検出する照度検出手段と、
    該照度検出手段が検出した照度に基づいて、前記表示手段に係る輝度を変更する手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかひとつに記載の映像処理装置。
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