JP2008078998A - コンテンツ再生装置及びテキスト言語判別プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる言語で作成され、且ついずれの言語であるかの情報が無い複数のテキストデータ(字幕)が対応付けられているコンテンツデータに対する再生処理時に、最適なテキストを選択できるようにし、且つ、ユーザの設定操作を簡略化することが可能なコンテンツ再生装置の提供。
【解決手段】各言語に対するスペルチェックを実行することができるスペルチェック実行部15を備えさせ、コンテンツデータに対応付けられているそれぞれのテキストデータに対して、定められた言語(他の機能の言語設定で設定された言語等)によるスペルチェックを実行し、その結果スペルエラーが所定値以下であった場合には、当該テキストデータは前記定められた言語に該当するものであると判別することにより、装置によって自動的に各言語に最適なテキスト(字幕)を判別可能とする。
【選択図】図1
【解決手段】各言語に対するスペルチェックを実行することができるスペルチェック実行部15を備えさせ、コンテンツデータに対応付けられているそれぞれのテキストデータに対して、定められた言語(他の機能の言語設定で設定された言語等)によるスペルチェックを実行し、その結果スペルエラーが所定値以下であった場合には、当該テキストデータは前記定められた言語に該当するものであると判別することにより、装置によって自動的に各言語に最適なテキスト(字幕)を判別可能とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、コンテンツ再生装置に関し、特に、異なる言語で作成された複数のテキストデータが対応付けられているコンテンツデータに対する再生処理時に、最適なテキストが表示されるように考慮されたコンテンツ再生装置に関する。
現在では、情報処理技術及び情報処理装置の高度化及び普及が進み、各種の情報を情報処理装置で効率的に扱えるように情報の符号化をすることが行われている。これは映像や音声等のコンテンツについても例外ではなく、いわゆるDVDビデオなどに広く採用されているMPEG−2はコンテンツを符号化・圧縮するための代表的な規格である。
MPEG−2においては、映像、音声、字幕などをそれぞれ複数相互に対応付けることが可能であり、コンテンツとしては1つのものでありながら、異なる言語の音声や字幕、異なるアングルの映像などをユーザが選択して視聴することができる。これはユーザにとっては非常に有益なものであるが、選択できる項目が増えるということは設定事項が増えるということでもあり、言語などの選択設定の操作が煩雑なものとなる場合もある。これに対して、DVDプレーヤなどの装置に対する設定項目のうち、言語に関する設定(例えばOSD言語の設定)があった場合にはこれを他の言語に関する設定(例えば字幕言語の設定)に自動的に反映させる技術が、特許文献1や特許文献2などによって開示されている。
MPEG−2においては、字幕が“映像”として(テキストデータとしてではなく、文字の映像として)記録されており、各言語の字幕のビットストリームに対してそれが何の言語の字幕であるかの情報が対応付けられている為、例えば“英語”という選択情報を得られれば、これに応じた字幕の表示を実行させることが容易にできる。
しかし、コンテンツを符号化する規格の別によっては、字幕がテキストデータとして付加されているものもある(例えば、DivX等)。テキストデータそれ自体にはこれが何れの言語(日本語や英語などの言語)で書かれているものであるのかや、何れの文字セットによるものであるかの情報は付加されていないのが普通であり、単にテキストデータが字幕としてコンテンツに対応付けられているような場合には、当該テキストデータが何の言語であるかを装置(例えばDVDプレーヤ等のコンテンツ再生装置)が判別できない場合がある。従って、このような場合であって、各言語で作成されたテキストデータが複数コンテンツに対応付けられている場合には、“英語”という選択情報を得ただけでは、何れのテキストデータが英語で書かれたものであるかを判別できず、且つ、そのテキストデータに適した文字セットを判別することができないという問題があり、結果として字幕を的確に表示することができないという問題があった。
本発明は、上記した点に鑑み、異なる言語で作成された複数のテキストデータが対応付けられているコンテンツデータに対する再生処理時に、最適なテキストの選択を可能とし、且つ、ユーザの設定操作を簡略化することが可能なコンテンツ再生装置を提供することを目的とする。
請求項1のコンテンツ再生装置は、異なる言語で作成された複数のテキストデータを対応付けることができるコンテンツデータに対する再生処理が可能なコンテンツ再生装置であって、各言語のテキストデータに対するスペルチェックを実行可能なスペルチェック実行部を備えることにより、前記コンテンツデータに対応付けられた複数のテキストデータから得られるそれぞれの文字群に対して定められた言語によってスペルチェックを実行し、この結果スペルエラーが所定条件以下であると判断されたテキストデータを前記コンテンツデータの再生処理時に使用する、又は、最もスペルエラーが少なかったと判断されたテキストデータを前記コンテンツデータの再生処理時に使用することを特徴とする。
上記構成によれば、コンテンツに対応付けられたそれぞれのテキストデータから生成される“文字群”に対してスペルチェック実行部によってスペルチェックが実行され、その結果スペルエラーが所定条件以下(例えば予め定められたエラー率以下)であると判断されたテキストデータ、若しくは、スペルエラーが最も少なかったと判断されたテキストデータが、コンテンツデータの再生処理時に使用するものとして選択される。“定められた言語”とは、ユーザによって設定されたものや、装置に予め設定されているもの、その他所定条件に従って装置が決定するものなどである。例えば“英語”が装置のOSD言語として設定されている場合には、テキストデータから生成される“文字群”に対して、英語によるスペルチェックを実行する等である。なお、スペルチェックの実行は、テキストデータの全体に対して行うものであってもその一部に対して行うものであってもよく、テキストデータに付されるファイル名に対して実行するものであっても構わない。
請求項2のコンテンツ再生装置は、請求項1記載のコンテンツ再生装置であって、各言語と文字セットとが対応付けられて格納される文字セット対応テーブルを備えることにより、前記定められた言語に対応する文字セットを、前記文字セット対応テーブルを参照して判別し、当該判別した文字セットを使用して前記テキストデータの文字コードを変換し、これによって得られる文字群に対して前記スペルチェックを実行することを特徴とする。
上記構成によれば、文字セット(テキストデータの文字コードを復号化するために使用する文字セット)を複数有する装置において、何れの言語(日本語や英語などの言語)に対して何れの文字セットを使用するかの対応が示される文字セット対応テーブルが装置に備えられ、当該テーブルから判断される“定められた言語”に対応する文字セットを用いて、テキストデータの文字コードが復号化され、これによって得られた“文字群”に対して、請求項1記載の処理が実行される。
請求項3のコンテンツ再生装置は、請求項1又は請求項2に記載のコンテンツ再生装置であって、異なるフォーマットのコンテンツデータに対する再生処理が可能なコンテンツ再生装置であって、何れかのフォーマットのコンテンツデータの再生に関する設定であって、言語に関する設定があった場合には、当該設定された言語をもって前記定められた言語とすることを特徴とする。
上記構成によれば、異なるフォーマットのコンテンツデータに対する再生処理が可能な装置において、何れかのフォーマットのコンテンツデータの再生に関する設定であって、言語に関する設定があった場合には、当該設定された言語をもって“定められた言語”とされる。即ち、例えば、MPEG−2規格とDivX規格の双方に対応している装置において、MPEG−2の字幕の言語設定や、音声の言語設定などがあった場合には、DivXの字幕のテキストデータ選択処理において、MPEG−2の字幕の言語設定で定められた言語によって、文字セットの選択やスペルチェックが行われるものである。
請求項4のコンテンツ再生装置は、異なる言語で作成された複数のテキストデータを対応付けることができるコンテンツデータに対する再生処理が可能であり、且つ、複数の文字セットを備えるコンテンツ再生装置であって、各言語のテキストデータに対するスペルチェックを実行可能なスペルチェック実行部と、各言語と前記文字セットとが対応付けられて格納される文字セット対応テーブルを備えることにより、前記文字セットを使用して前記テキストデータの文字コードを変換し、これによって得られる文字群に対して、当該使用した文字セットに対応する言語によってスペルチェックを実行してスペルエラーの量を判別する処理を、各テキストデータ及び各言語ごとに実行し、この結果スペルエラーの量が所定条件以下であると判断されたテキストデータを前記コンテンツデータの再生処理時に使用する、又は、最もスペルエラーが少なかったと判断されたテキストデータを前記コンテンツデータの再生処理時に使用することを特徴とする。
上記構成によれば、文字セットを複数有する装置において、何れの言語に対して何れの文字セットを使用するかの対応が示される文字セット対応テーブルが装置に備えられ、何れかの文字セットによってテキストデータの文字コードを復号する処理を行った場合に、当該文字セットに対応する言語によってスペルチェックの処理を実行してスペルエラーの量を判別する処理が、各テキストデータ及び各言語ごとに実行される。即ち、例えば、文字セットが2つあってこれがそれぞれ英語と日本語に対応するものであり、テキストデータが2つ対応付けられたコンテンツがあったとした場合に、第1のテキストデータに対して英語に対応する文字セットを使用して文字コードを復号した場合には、これによって得られる文字群に対して英語によるスペルチェックを実行してエラーの量を判別し、さらに日本語に対応する文字セットを使用して文字コードを復号してこれによって得られる文字群に対して日本語によるスペルチェックを実行してエラーの量を判別し、同様の処理を第2のテキストデータに対しても実行するものである。なお、「前記文字セットを使用して前記テキストデータの文字コードを変換し、これによって得られる文字群に対して、当該使用した文字セットに対応する言語によってスペルチェックを実行」とは、文字セット対応テーブルの設定に従って対応関係にある“文字セット”と“言語”を使用してテキストデータの文字コードを復号しスペルチェックを実行することを示すものであり、先に“文字セット”が定められてこれに対応する“言語”を判別するものであっても、先に“言語”が定められてこれに対応する“文字セット”を判別するものであっても構わない。
請求項5のコンテンツ再生装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載のコンテンツ再生装置であって、前記スペルチェックの実行結果、スペルエラーが所定条件以下であると判断されたテキストデータが無かったと判断された場合には、何れのテキストデータを使用するかをユーザに選択させる選択画面を表示させることを特徴とする。
上記構成によれば、スペルエラーが所定条件以下であると判断されたテキストデータが無かったと判断された場合(即ち、装置で自動的に何れかのテキストデータを選択できなかった場合)には、何れのテキストデータを使用するかをユーザに選択させる選択画面が表示される。なお、「選択画面を表示」とは、コンテンツ再生装置が表示部を備えるものである場合には、これに表示させるものでもあって良いし、いわゆるDVDプレーヤのように、外部の表示装置(テレビなど)に映像を表示させる装置である場合には、当該外部の装置の表示画面に「選択画面を表示」させる(選択画面を構成する映像信号を外部の装置に出力する)もの等であってよい。
請求項6のコンテンツ再生装置は、請求項5記載のコンテンツ再生装置であって、前記選択画面において、ユーザが仮選択しているテキストデータを、文字に変換して画面に表示させることを特徴とする。
上記構成によれば、テキストデータの選択画面において、ユーザが仮選択している(例えば、ポインタやカーソールを合わせている)テキストデータが、文字に変換されて画面に表示される。なお、この際に使用する文字セットは、“定められた言語”に対応するものであってもよいし、装置として予め定められているもの、又は、文字セットの選択肢を画面に表示してユーザに選択させたもの等であってよい。
請求項7のテキスト言語判別プログラムは、請求項1記載のコンテンツ再生装置に、前記コンテンツデータに対応付けられた複数のテキストデータから得られる文字群に対して定められた言語によってスペルチェックを実行するステップと、当該スペルチェックの結果に基づいてスペルエラーの量を判別するステップと、これらのスペルチェック及びスペルエラー判別処理を、前記複数のテキストデータのそれぞれに対して実行するステップと、スペルエラーが所定条件以下となるテキストデータがあるか否かを判別するステップと、を実行させることを特徴とする。
請求項8のテキスト言語判別プログラムは、請求項7記載のテキスト言語判別プログラムであって、前記コンテンツ再生装置に、各言語と文字セットとが対応付けられて格納される文字セット対応テーブルを備えさせることにより、前記定められた言語に対応する文字セットを前記文字セット対応テーブルを参照して判別するステップと、当該判別した文字セットを使用して前記テキストデータの文字コードを変換するステップと、を実行させ、これによって得られる文字群に対して前記スペルチェック処理を実行させることを特徴とする。
請求項9のテキスト言語判別プログラムは、請求項4記載のコンテンツ再生装置に、前記文字セットを使用して前記テキストデータの文字コードを変換するステップと、これによって得られる文字群に対して、当該使用した文字セットに対応する言語によってスペルチェックを実行するステップと、当該スペルチェックの結果に基づいてスペルエラーの量を判別するステップと、これらの処理を各テキストデータ及び各言語ごとに実行させるステップと、スペルエラーが所定条件以下となるテキストデータがあるか否かを判別するステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明の請求項1の、異なる言語で作成された複数のテキストデータを対応付けることができるコンテンツデータに対する再生処理が可能なコンテンツ再生装置であって、各言語のテキストデータに対するスペルチェックを実行可能なスペルチェック実行部を備えることにより、前記コンテンツデータに対応付けられた複数のテキストデータから得られるそれぞれの文字群に対して定められた言語によってスペルチェックを実行し、この結果スペルエラーが所定条件以下であると判断されたテキストデータを前記コンテンツデータの再生処理時に使用する、又は、最もスペルエラーが少なかったと判断されたテキストデータを前記コンテンツデータの再生処理時に使用することを特徴とするコンテンツ再生装置によれば、コンテンツに対応付けられたそれぞれのテキストデータから生成される“文字群”に対してスペルチェックが実行され、その結果スペルエラーが所定条件以下であると判断されたテキストデータ、若しくは、スペルエラーが最も少なかったと判断されたテキストデータが、コンテンツデータの再生処理時に使用するものとして選択される。従って、単にテキストデータが字幕としてコンテンツに対応付けられており、そのテキストが何語であるかの情報が付加されていないような場合においても、最も適当であると判断されるテキストデータを装置に自動的に判別させることが可能となる。
本発明の請求項2の、各言語と文字セットとが対応付けられて格納される文字セット対応テーブルを備えることにより、前記定められた言語に対応する文字セットを、前記文字セット対応テーブルを参照して判別し、当該判別した文字セットを使用して前記テキストデータの文字コードを変換し、これによって得られる文字群に対して前記スペルチェックを実行することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置によれば、文字セット対応テーブルから判断される“定められた言語”に対応する文字セットを用いて、テキストデータの文字コードが復号化され、これによって得られた“文字群”に対して、“定められた言語”によるスペルチェックの実行が行われる。即ち、例えば、ユーザによって英語が選択されている場合には、英語に対応する文字セットによってテキストデータの文字コードが復号化され、これによって得られた“文字群”に対して、英語によるスペルチェックの実行が行われるため、ユーザが望む言語によって表示可能な(最も適当であると判断される)テキストデータの選択を装置によって自動的に実行させることが可能となる。
本発明の請求項3の、異なるフォーマットのコンテンツデータに対する再生処理が可能なコンテンツ再生装置であって、何れかのフォーマットのコンテンツデータの再生に関する設定であって、言語に関する設定があった場合には、当該設定された言語をもって前記定められた言語とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンテンツ再生装置によれば、例えば、MPEG−2規格とDivX規格の双方に対応している装置において、MPEG−2の字幕の言語設定や、音声の言語設定などがあった場合には、DivXの字幕のテキストデータ選択処理において、MPEG−2の字幕の言語設定で定められた言語によって、文字セットの選択やスペルチェックを自動的に行わせることが可能となる。従って、ユーザの設定操作を簡略化させることが可能となり、操作性に優れる。
本発明の請求項4の、異なる言語で作成された複数のテキストデータを対応付けることができるコンテンツデータに対する再生処理が可能であり、且つ、複数の文字セットを備えるコンテンツ再生装置であって、各言語のテキストデータに対するスペルチェックを実行可能なスペルチェック実行部と、各言語と前記文字セットとが対応付けられて格納される文字セット対応テーブルを備えることにより、前記文字セットを使用して前記テキストデータの文字コードを変換し、これによって得られる文字群に対して、当該使用した文字セットに対応する言語によってスペルチェックを実行してスペルエラーの量を判別する処理を、各テキストデータ及び各言語ごとに実行し、この結果スペルエラーの量が所定条件以下であると判断されたテキストデータを前記コンテンツデータの再生処理時に使用する、又は、最もスペルエラーが少なかったと判断されたテキストデータを前記コンテンツデータの再生処理時に使用することを特徴とするコンテンツ再生装置によれば、何れかの言語に対応する文字セットによってテキストデータの文字コードを復号する処理を行った場合に、当該言語によってスペルチェックの処理を実行してスペルエラーの量を判別する処理が、各テキストデータ及び各言語ごとに実行される。従って、言語とテキストデータの組合わせの中で、もっとも適切と判断されるものを装置によって自動的に選択させることが可能となる。
本発明の請求項5の、前記スペルチェックの実行結果、スペルエラーが所定条件以下であると判断されたテキストデータが無かったと判断された場合には、何れのテキストデータを使用するかをユーザに選択させる選択画面を表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載のコンテンツ再生装置によれば、スペルエラーが所定条件以下であると判断されたテキストデータが無かったと判断された場合に、何れのテキストデータを使用するかをユーザに選択させる選択画面が表示されるため、装置による自動選択がうまくいかなかった場合であってもユーザの判断によってテキストの選択をすることができ、利便性に優れる。
本発明の請求項6の、前記選択画面において、ユーザが仮選択しているテキストデータを、文字に変換して画面に表示させることを特徴とする請求項5記載のコンテンツ再生装置によれば、テキストデータの選択画面において、ユーザが仮選択している(例えば、ポインタやカーソールを合わせている)テキストデータが、文字に変換されて画面に表示されるため、ユーザは当該表示されている文字を参考にテキストデータの選択をすることができ、利便性に優れる。
以下、本発明の具体的実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施態様は、本発明を具体化する際の一形態であって、本発明をその範囲内に限定するためのものではない。
図1は本実施例のDVDプレーヤ(コンテンツ再生装置)の本発明に関する構成の概略を示すブロック図であり、図2は同DVDプレーヤの本発明に関する動作の概略を示すフローチャートである。
本実施例のDVDプレーヤ1は、ユニコードの文字セットによるテキストデータを字幕として対応付けることができる規格(以下所定規格という)のコンテンツデータの再生に対応した再生装置である。DVDプレーヤ1は図1に示されるように、装置全体の制御や各種演算処理などを行う制御部11と、記憶部12と、情報記録媒体であるDVDからの信号の読み込み処理等を行うDVD部13と、DVD部13から入力される信号に対して所定規格に準じた複号化処理を行うデコーダ部14と、所定規格のコンテンツデータに対応付けられているテキストデータ(字幕)に対してユニコードによってその文字コードを復号し、これによって得られた文字群に対して定められた言語にてスペルチェックを実行するスペルチェック実行部15と、ユーザに対する入力インターフェースである操作部16(本体操作部161と、リモコン装置162と、リモコン装置162からの信号を受信する受光部163と、本体操作部161若しくは受光部163からの信号内容を判別するキー判別部164によって構成される)と、デコーダ部14から出力される映像/音声信号などを外部の表示装置(テレビなど)へと出力する信号形式へと変換する処理などを実行する出力信号処理部17と、外部の表示装置(テレビなど)への出力インターフェースとなる外部出力部18と、などを備える。
記憶部12には、複数の言語(例えば、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語)の単語辞書が格納されており、スペルチェック実行部15によるスペルチェックは、チェック対象となる“文字群”の中に単語辞書に適合する単語がどの程度含まれているかを判別することによって行われる。なお、図1では、便宜上スペルチェック実行部15やデコーダ部14等として記載しているが、これらの構成要素がハード的に単独のものとして構成されていることに限定するものではなく、各機能がソフトウェア的に構成され、ソフトウェアと制御部(いわゆるマイコン)や記憶部によって構成されるものであってよい(勿論、各機能専用のハード(IC)として構成されるものであっても構わない)。
以上の構成を備えるDVDプレーヤ1の本発明に関する動作の概略を、図2を参照しつつ説明する。図2の処理は、所定規格のコンテンツデータに対応付けられているテキストデータ(字幕)が複数ある場合に、最適な字幕を判別するための処理であり、当該処理の実行は、例えば、操作部16を操作することによるユーザからのコンテンツ再生要求があった際や、所定規格のコンテンツデータが記録されたDVDがDVD部(DVDドライブ)13にセットされた際などに実行される。
図2の処理が実行されると、コンテンツデータに対応付けられているテキストデータの数が変数nに代入される(ステップ201)。続くループ1の処理は、コンテンツデータに対応付けられている全てのテキストデータに対してスペルチェックを実行して、それぞれのスペルエラーの割合を判別するものである。
ループ1のステップ202では、i番目のテキストデータに対して、その文字コードをユニコードによって復号する処理を実行し、続くステップ203では、これによって得られた文字群に対して“定められた言語”によるスペルチェックを実行する。“定められた言語”とは、所定規格のコンテンツを再生する際の字幕言語の設定であって、例えば、装置に予め設定されているものや、ユーザによって設定されたもの等である。例えば、字幕言語の設定(定められた言語)が英語であった場合には、ステップ202の処理で得られた文字群に対して、記憶部12に格納されている“英語の単語辞書”の中に存在する単語と適合すると判断される単語がどの程度あるかのチェックがスペルチェック実行部15によって行われることとなる。なお、「テキストデータから得られる文字群に対するスペルチェックの実行」は、テキストデータの全体対して行うものであってもその一部に対して行うものであってもよく、また、テキストデータに付されるファイル名(ファイル名もテキストデータであるという点において変わりのないものである)に対して実行するものであっても構わない。
ステップ204では、ステップ203のスペルチェックの結果に応じてスペルエラー率(例えば、チェックした範囲に含まれる単語数に対する、“単語辞書”に該当単語が無かった単語の数の割合)を算出する処理を制御部11(スペルチェック実行部15が実行するものであってもよい)によって行い、得られた結果とi番目のテキストデータとを対応付けてエラーテーブルに格納して記憶部12に保存する。図3にはエラーテーブル30の一例を示した。
全てのテキストデータに対してステップ202〜ステップ204の処理を実行し終わると、ループ1の処理が終了し、ステップ205へと移行する。ステップ205では、制御部11によって記憶部12に保存されているエラーテーブル30を参照して、エラー率の最も低いテキストデータを判別し、これを取得し、図2の“最適字幕データ判別処理”を終了する。
なお、コンテンツの再生の際には、図2の処理によって取得されたテキストデータを使用して字幕の表示処理(コンテンツ映像に字幕を重畳した映像信号を生成し、外部出力部から出力する処理)等が実行されるものである。
以上のごとく本実施例のDVDプレーヤ1によれば、コンテンツに対応付けられたそれぞれのテキストデータから生成される“文字群”に対してスペルチェックが実行され、その結果スペルエラーが最も少なかったと判断されたテキストデータが、コンテンツデータの再生処理時に使用するものとして選択されるため、単にテキストデータが字幕としてコンテンツに対応付けられており、そのテキストが何語であるかの情報が付加されていないような場合においても、最も適当であると判断されるテキストデータを装置に自動的に判別させることが可能となる。即ち、一般的にはテキストデータにはそれが何語で書かれたものであるかを示すデータが付加されていないため、例えば、英語で作成された字幕のテキストデータと、フランス語で作成された字幕のテキストデータ、イタリア語で作成された字幕のテキストデータの3つのテキストデータがコンテンツに対応付けられている場合に、ユーザによる字幕設定が“英語”となっていても、このままではどのテキストデータが“英語”の字幕であるかを装置において判別することができないものであったが、本実施例によれば、各テキストデータから生成される文字群に対して英語の単語辞書によってスペルチェックを実行し、最も適合率の高い物を“英語によるテキストデータ”と判断できる。従って、装置において自動的に英語と思われるテキストデータを判別できるため、非常に利便性に優れるものとなるのである。
図4は本実施例の映像記録再生表示装置(コンテンツ再生装置)の本発明に関する構成の概略を示すブロック図(実施例1と同様の概念となる構成要素については図1と同一の符号を使用)であり、図5は同映像記録再生表示装置の本発明に関する動作の概略を示すフローチャートである。
本実施例の映像記録再生表示装置4は、記録再生装置を備える液晶テレビであり、以下単にLCD4とする。図4に示されるようにLCD4は、実施例1と同様に、制御部11と、記憶部12と、デコーダ部14と、スペルチェック実行部15と、操作部16と、を備え、また、各周波数のデジタル放送波を受信するチューナ部41と、情報記録媒体であるハードディスクへのデータの記録・再生を行うHDD部131とDVD部13からなる媒体記録再生部42と、デコーダ部14から出力された映像データを表示部44へと表示させる処理を行う表示処理部43と、液晶表示パネルである表示部44と、などを備える。なお、本実施例におけるデコーダ部14は、チューナ部41によって受信された信号のデジタル復調処理やMPEG規格に準じた複号化処理、媒体記録再生部42に対して入出力される信号に対してMPEG規格若しくはDivX規格に準じた符号化・複号化処理などを実行するものである。即ち、本実施例のLCD4は、MPEG規格とDivX規格の双方に対応した装置である。
本実施例のLCD4は、複数の文字セットを備えており、各文字セットと言語とが対応付けられて格納される文字セット対応テーブルを記憶部12に備える。図6に文字セット対応テーブル60の構成の一例を示した。当該テーブルは、例えば、言語が、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語などである場合には“Western European”という文字セットが対応することを示している。また、実施例1と同様に、記憶部12には、複数の言語の単語辞書が格納されているものとする。
以上の構成を備えるLCD4の本発明に関する動作の概略を、図5を参照しつつ説明する。なお、実施例1と同様の処理概念となるものについては図2と同一の符号を使用し、ここでの説明を省略若しくは簡略化する。
図5の処理は、DivX規格のコンテンツデータに対応付けられているテキストデータ(字幕)が複数ある場合に、最適な字幕を判別するための処理であり、当該処理の実行は、例えば、操作部16を操作することによるユーザからのDivX規格のコンテンツ再生要求があった際や、DivX規格のコンテンツデータが記録されたDVDがDVD部(DVDドライブ)13にセットされた際などに実行される。
図5の処理が実行されると、MPEG規格のコンテンツの再生に関する設定であって、言語に関する設定(例えば、音声の言語の選択設定や、字幕の言語の設定など)がなされているか否かを判別する(ステップ501)。これがあった場合には、当該設定を取得してこれを“定められた言語”(DivX規格の字幕の言語設定)として設定する(ステップ502)。なお、例えば、MPEG規格の音声の言語設定と字幕の言語設定が異なるものであったような場合には、字幕の言語設定を優先して適用するものとする。一方、MPEG規格に対する設定がなかった場合には、LCD4に対するOSDの言語設定を“定められた言語”(DivX規格の字幕の言語設定)として設定する(ステップ503)。
続くステップ504では、“定められた言語”に対応する文字セットを、記憶部12に保存されている文字セット対応テーブル60を参照することで制御部11によって判別し(スペルチェック実行部15が行うものであっても良い)、これを取得する。これらの処理によって、例えば、MPEG規格の字幕の言語設定が英語となっていた場合には、装置によって自動的に、“定められた言語”が英語とされ、文字セットが“Western European”とされる。
続くステップ201及びループ1の処理は実施例1(図2)と基本的に同様であるが、ループ1の中のステップ202における処理では、ステップ504によって取得された文字セットを使用してテキストデータの文字コードの復号が行われる。
ループ1の処理が終了することにより、各テキストデータのエラー率がエラーテーブル30に格納されることとなる。ループ1後のステップ505では、エラー率が所定条件より低いテキストデータがあるか否かを判別し、これがあった場合には、この中で最もエラー率の低いものを判別・取得して処理を終了する(ステップ205)。なお、“所定条件”とは、予め若しくはユーザの設定により、記憶部12に格納されているものであり、例えば、50%という条件を定めておくと、記憶部に格納されている単語辞書との適合率が50%の以下のものは「所望する言語(定められた言語)によるテキストではない」と判断されることとなる。
ステップ505における、判別結果が否定であった場合(“定められた言語”によるテキストがないと判断された場合)には、ステップ506の“テキストデータのユーザ選択処理”へと移行する。
図7は、“テキストデータのユーザ選択処理”の処理動作の概略を示したフローチャートである。同処理は、図8にしめされるような選択画面を表示部44に表示し、何れのテキストデータ(及び文字セット)を使用するのかの選択をユーザに求めるものである。なお、表示部44への選択画面の表示処理は、OSD生成機能を有する制御部11と表示処理部43によって行われ、操作部161やリモコン装置162に対するユーザの操作を画面表示に反映しつつ必要な設定を取得するものである。
ステップ701では、各テキストのファイル名(図8中では“字幕1”など)と、装置が有する文字セットを表示する処理を行う。なお、テキストのファイル名はユニコードによって表示する(ファイル名の文字コードをユニコードによって復号する)ものとする。
続くステップ702では、最初のテキストデータの文字コードを、ステップ504で取得した文字コードによって復号し、これによって得られた文字群を、サンプルとしてサンプル表示欄83に画面表示させる処理を行う。これによって図8に示されるような選択画面が表示部44に表示される。
ステップ703〜ステップ705のループ処理では、テキスト選択欄81の中のカーソールの移動の有無の判別(ステップ703)と、文字セット選択欄82の中のカーソールの移動の有無の判別(ステップ704)と、操作部16に備えられる“決定ボタン”の入力の有無の判別(ステップ705)と、を行い、テキスト選択欄81の中のカーソールの移動若しくは文字セット選択欄82の中のカーソールの移動があった場合には、それぞれ選択(仮選択)されたテキストデータを選択(仮選択)された文字セットを使用して復号し、これをサンプル表示欄83に画面表示させる処理を行う(ステップ706)。
ユーザは、画面に表示される字幕のサンプルを参考にしつつ選択するテキストデータと文字セットを決定(若しくは“字幕オフ”を選択)し、操作部16の決定ボタンを入力する。当該入力があった場合には(ステップ705)、選択されたテキストデータと文字セットとを取得して(ステップ707)、“テキストデータのユーザ選択処理”を終了する。当該処理により、コンテンツの再生の際には、ユーザによって選択されたテキストデータと文字セットを使用して字幕の表示処理が実行されることとなる(図5のステップ505〜ステップ205によって装置によるテキストデータの自動選択がなされた場合には、当該テキストデータと“定められた言語”に対応する文字セットを使用して字幕の表示処理が実行される)。
以上のごとく、本実施例のLCD4によれば、文字セット対応テーブルから判断される“定められた言語”に対応する文字セットを用いて、テキストデータの文字コードが復号化され、これによって得られた“文字群”に対して、“定められた言語”によるスペルチェックの実行が行われる。即ち、例えば、ユーザによって英語が選択されている場合には、英語に対応する文字セット(Western European)によってテキストデータの文字コードが復号化され、これによって得られた“文字群”に対して、英語によるスペルチェックの実行が行われるため、ユーザが望む言語によって表示可能な(最も適当であると判断される)テキストデータの選択を装置によって自動的に実行させることが可能となる。また、MPEGの字幕の言語設定や、音声の言語設定などがあった場合には、DivXの字幕のテキストデータ選択処理において、MPEGの字幕の言語設定等で定められた言語によって、文字セットの選択やスペルチェックが行われることとなる。従って、ユーザの設定操作を簡略化させることが可能となり、操作性に優れる。
加えて、スペルエラーが所定条件以下であると判断されたテキストデータが無かったと判断された場合に、何れのテキストデータ(及び文字セット)を使用するかをユーザに選択させる選択画面が表示されるため、装置による自動選択がうまくいかなかった場合であってもユーザの判断によってテキストの選択をすることができ、利便性に優れる。尚且つ、当該選択画面において、ユーザが仮選択している(例えば、ポインタやカーソールを合わせている)テキストデータが、文字に変換されて画面にサンプル表示されるため、ユーザは当該表示されているサンプルを参考にテキストデータの選択をすることができ、利便性に優れるものである。
なお、本実施例では、エラー率が所定条件より低いテキストデータがあった場合(即ち、“定められた言語”によるテキストがあると判断された場合)には、この中からエラー率の最も低いテキストデータを判別し、これを自動的に取得するものとしている(図5:ステップ505〜ステップ205)が、エラー率が所定条件より低いテキストデータが複数あった場合に、これらのテキストの何れを使用するのかをユーザに選択させる処理としてもよい。その際には、前述した“テキストデータユーザ選択処理”のごとく、サンプル字幕を表示させる選択画面とすると、ユーザの利便性に優れるものとなる。
図9には別の“最適な字幕を判別するための処理”を示した。図5に示した処理は、“定められた言語”とこれに対応する文字セットを使用して、自動的に最適と判断されるテキストデータを取得するものであるが、図9の処理は、全ての言語(及びこれに対応する文字セット)を使用して、最適と判断されるテキストデータを取得するものである。なお、本処理のために記憶部12には、図10に示されるような言語テーブルが格納されているものとする。言語テーブル100は、LCD4が単語辞書を持っている言語とその数を示すものである。
ステップ901はステップ201と同様の処理であり、続くループ1は、全てのテキストデータに対して、ステップ902及びループ2の処理(テキストデータに対して全ての言語を使用してスペルチェックを実行する処理)を実行させるものである。
ステップ902では、装置(LCD4)が持っている単語辞書の言語の数(言語テーブル100の行の数)を変数mに代入する。続くループ2は、i番目のテキストデータに対して、全ての言語(LCD4が単語辞書を持っている全ての言語)を使用してスペルチェックを実行させる処理であって、ステップ903〜ステップ906の処理が一回実行されることにより、i番目のテキストデータに対する1つの言語によるスペルチェックが実行され、これがm回繰返される(即ちループ2の処理が終了する)ことにより、i番目のテキストデータに対するm個の言語によるスペルチェックが実行されることとなる。
ステップ903では、言語テーブル100のj(ループ2内の処理の繰返し回数に応じた数)番目の言語に対応する文字セットを文字セット対応テーブル60から取得し、当該取得した文字セットによってi番目のテキストデータの文字コードを復号し(ステップ904)、これによって得られた文字群に対して言語テーブル100のj番目の言語にてスペルチェックを実行する(ステップ905)。ステップ906では、エラー率を算出して、これと、i番目のテキストデータと、使用した言語(言語テーブル100のj番目の言語)と、を対応付けてエラーテーブルに格納する。
ステップ903〜ステップ906の処理が、ループ2によってm回繰返され、さらにこれらがループ1によってn回繰返されることにより、全てのテキストデータに対して全ての言語を使用してスペルチェックを実行する処理が行われることになり、本処理によって図11に示されるようなエラーテーブルが得られる。ステップ907では、当該エラーテーブル110からエラー率が最も低いテキストデータが判別・取得される。なお、エラー率が所定値以下となるものが無い場合には、テキストデータの取得をしない(即ち、コンテンツ再生処理において字幕を表示させない)処理としてもよい。「エラー率が所定値以下となるものが無い」という場合においては、当該装置で有効に表示できる字幕が無いと判断することもできるからである。また、図9では、全部の言語によるチェックをテキストデータごとに行うものとしているが、各言語ごとに全てのテキストデータのチェックを行うものとしても構わない(ループ1とループ2の入れ子関係が逆であってもよい)。
以上のごとく、図9の処理により、言語とテキストデータの組合わせの中で、もっとも適切と判断されるものを装置によって自動的に選択させることが可能となる。なお、図9の処理によれば、各言語ごとに最も適当であると思われるテキストデータを、エラーテーブル110を参照することによって判別することが可能になる(即ち、表示可能な言語を判別することができる)ため、例えば、図5のステップ506の前に、図9の処理を実行させ、ステップ506のユーザ選択処理では、図12に示されるような処理を実行することで、図13に示されるように、表示可能な言語を選択肢として表示(及びサンプル表示)させる選択画面を表示し、ユーザの選択を求める処理とすることもできる(なお、この場合には、図9のステップ907の処理は不要となる)。これにより、“文字セット”などの概念を知らないユーザに対しても、表示可能な字幕を適宜選択させることが可能となる。また、コンテンツ再生要求などがあった際に、図5の処理の中で図9と図12の処理を実行させるのではなく、図9と図12の処理を単独で実行させることで、ユーザに字幕を選択させるようにしても良い(この場合も図9のステップ907の処理は不要)。
図12の処理について補足説明をすると、ステップ1201は言語選択肢欄1301に表示させる言語を判別する処理であり、エラー率が所定値(予め若しくはユーザの設定により記憶部12に記憶されている)以下であるテキストデータがある言語を取得する。ステップ1202ではエラー率の最も低い言語とテキストデータとの組み合わせを取得し、当該テキストデータの文字コードを当該言語に対応する文字セットで復号しサンプル表示欄1302に表示する。ステップ1203でカーソールの移動が判別された場合には、選択(仮選択)されている言語に対応する最もエラー率が低いテキストデータをエラーテーブル110から取得し、当該言語に対応する文字セットで復号してサンプル表示欄1302に表示する。ユーザによる決定の指示があった場合に(ステップ1204)、選択された言語に対応する最もエラー率が低いテキストデータと、当該言語(若しくはこれに対応する文字セット)を取得して処理を終了する(ステップ1206)。
なお、実施例中では、スペルチェック実行部のスペルチェックの方法として、各言語(例えば、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語)の単語辞書を備えることにより、辞書中の単語との一致率によって判断するものを一例として示しているが、本発明における“スペルチェック”とは、各言語の相違(例えば使用する文字の相違や文法の相違など)に基づいて、チェック対象の“文字群”が何れの言語に一致するものであるかを判別(推測)させることができるものであればよく、スペルチェックの方法を実施例中のものに限るものではなく、当該機能を達成できる他の手法によるもの(例えば文法をチェックさせるものや、単に各言語で使用される文字を記憶しておいて、ある言語には使用されるはずのない文字が含まれていた場合にはエラーと判断するもの等)であってもよい。
また、実施例中では、主に記録媒体に記録されているコンテンツデータに対する再生の際に必要となる字幕(テキスト)データの選択処理について説明したが、コンテンツデータは、例えば、放送波によって配信されるものであってもネットワークを介して配信されるものであってもよく、コンテンツデータを取得する方法の別に拘わらず本発明を適用することができる。従って、本発明が適用される“コンテンツ再生装置”もいわゆるDVDプレーヤなどのAV機器に限られるものではなく、パソコンや携帯情報端末などの装置に対して適用することができる。
1 DVDプレーヤ(コンテンツ再生装置)
11 制御部
12 記憶部
13 DVD部
14 デコーダ部
15 スペルチェック実行部
16 操作部
4 映像記録再生表示装置(コンテンツ再生装置)
60 文字セット対応テーブル
11 制御部
12 記憶部
13 DVD部
14 デコーダ部
15 スペルチェック実行部
16 操作部
4 映像記録再生表示装置(コンテンツ再生装置)
60 文字セット対応テーブル
Claims (9)
- 異なる言語で作成された複数のテキストデータを対応付けることができるコンテンツデータに対する再生処理が可能なコンテンツ再生装置であって、各言語のテキストデータに対するスペルチェックを実行可能なスペルチェック実行部を備えることにより、前記コンテンツデータに対応付けられた複数のテキストデータから得られるそれぞれの文字群に対して定められた言語によってスペルチェックを実行し、この結果スペルエラーが所定条件以下であると判断されたテキストデータを前記コンテンツデータの再生処理時に使用する、又は、最もスペルエラーが少なかったと判断されたテキストデータを前記コンテンツデータの再生処理時に使用することを特徴とするコンテンツ再生装置。
- 各言語と文字セットとが対応付けられて格納される文字セット対応テーブルを備えることにより、前記定められた言語に対応する文字セットを、前記文字セット対応テーブルを参照して判別し、当該判別した文字セットを使用して前記テキストデータの文字コードを変換し、これによって得られる文字群に対して前記スペルチェックを実行することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。
- 異なるフォーマットのコンテンツデータに対する再生処理が可能なコンテンツ再生装置であって、何れかのフォーマットのコンテンツデータの再生に関する設定であって、言語に関する設定があった場合には、当該設定された言語をもって前記定められた言語とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンテンツ再生装置。
- 異なる言語で作成された複数のテキストデータを対応付けることができるコンテンツデータに対する再生処理が可能であり、且つ、複数の文字セットを備えるコンテンツ再生装置であって、各言語のテキストデータに対するスペルチェックを実行可能なスペルチェック実行部と、各言語と前記文字セットとが対応付けられて格納される文字セット対応テーブルを備えることにより、前記文字セットを使用して前記テキストデータの文字コードを変換し、これによって得られる文字群に対して、当該使用した文字セットに対応する言語によってスペルチェックを実行してスペルエラーの量を判別する処理を、各テキストデータ及び各言語ごとに実行し、この結果スペルエラーの量が所定条件以下であると判断されたテキストデータを前記コンテンツデータの再生処理時に使用する、又は、最もスペルエラーが少なかったと判断されたテキストデータを前記コンテンツデータの再生処理時に使用することを特徴とするコンテンツ再生装置。
- 前記スペルチェックの実行結果、スペルエラーが所定条件以下であると判断されたテキストデータが無かったと判断された場合には、何れのテキストデータを使用するかをユーザに選択させる選択画面を表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載のコンテンツ再生装置。
- 前記選択画面において、ユーザが仮選択しているテキストデータを、文字に変換して画面に表示させることを特徴とする請求項5記載のコンテンツ再生装置。
- 請求項1記載のコンテンツ再生装置に、前記コンテンツデータに対応付けられた複数のテキストデータから得られる文字群に対して定められた言語によってスペルチェックを実行するステップと、当該スペルチェックの結果に基づいてスペルエラーの量を判別するステップと、これらのスペルチェック及びスペルエラー判別処理を、前記複数のテキストデータのそれぞれに対して実行するステップと、スペルエラーが所定条件以下となるテキストデータがあるか否かを判別するステップと、を実行させることを特徴とするテキスト言語判別プログラム。
- 前記コンテンツ再生装置に、各言語と文字セットとが対応付けられて格納される文字セット対応テーブルを備えさせることにより、前記定められた言語に対応する文字セットを前記文字セット対応テーブルを参照して判別するステップと、当該判別した文字セットを使用して前記テキストデータの文字コードを変換するステップと、を実行させ、これによって得られる文字群に対して前記スペルチェック処理を実行させることを特徴とする請求項7記載のテキスト言語判別プログラム。
- 請求項4記載のコンテンツ再生装置に、前記文字セットを使用して前記テキストデータの文字コードを変換するステップと、これによって得られる文字群に対して、当該使用した文字セットに対応する言語によってスペルチェックを実行するステップと、当該スペルチェックの結果に基づいてスペルエラーの量を判別するステップと、これらの処理を各テキストデータ及び各言語ごとに実行させるステップと、スペルエラーが所定条件以下となるテキストデータがあるか否かを判別するステップと、を実行させることを特徴とするテキスト言語判別プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006255803A JP2008078998A (ja) | 2006-09-21 | 2006-09-21 | コンテンツ再生装置及びテキスト言語判別プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006255803A JP2008078998A (ja) | 2006-09-21 | 2006-09-21 | コンテンツ再生装置及びテキスト言語判別プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2006255803A Pending JP2008078998A (ja) | 2006-09-21 | 2006-09-21 | コンテンツ再生装置及びテキスト言語判別プログラム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2008078998A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4427597B1 (ja) * | 2008-09-30 | 2010-03-10 | 株式会社東芝 | デジタルテレビジョン放送受信装置 |
CN112580302A (zh) * | 2020-12-11 | 2021-03-30 | 海信视像科技股份有限公司 | 一种字幕校正方法及显示设备 |
EP4072152A4 (en) * | 2019-12-03 | 2023-04-19 | Vidaa (Netherlands) International Holdings B.V. | METHOD AND APPARATUS FOR DISPLAYING AN EPG USER INTERFACE |
US11877034B2 (en) | 2019-12-03 | 2024-01-16 | Hisense Visual Technology Co., Ltd. | Display apparatus and channel control method |
-
2006
- 2006-09-21 JP JP2006255803A patent/JP2008078998A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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