JP2008077201A - 筆記媒体、加筆情報検出装置、加筆情報検出方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

筆記媒体、加筆情報検出装置、加筆情報検出方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】電子文書に付加するための情報を鉛筆等の普通の筆記具を用いて容易に加筆できる筆記媒体と、この筆記媒体を読み取った画像から加筆情報を高精度に検出できる装置又は方法を提供する。
【解決手段】特定の電子文書に関連付けられた筆記媒体。この筆記媒体は、普通の筆記具を用いて筆記可能な材質の媒体に所定サイズの2次元コードパターン(2a〜2d)がマトリクス配置で印刷され、各2次元コードパターンにはその媒体上での位置座標と電子文書の識別情報がエンコードされ、2次元コードパターンを構成するドットは電子文書の領域情報を表すように色分けされている。2次元コードパターンのドットの媒体全面積に占める面積率は5パーセント未満である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子文書に情報を付加するために利用される筆記媒体と、その筆記媒体に鉛筆やボールペン等の普通の筆記具を用いて加筆された情報を高精度に検出する装置及び方法に関する。
特許文献1に、光学的に読み取り可能なコードシンボルがマトリックス配置された紙に、小型カメラを備えたペンを用いて加筆すると同時に、同カメラでコードシンボルを読み取って座標情報を取得することにより、加筆情報をリアルタイムに読み取って加筆前の紙面情報と加筆情報を関連付けるシステムが記載されている。
特許文献2に、X座標、Y座標、コードの方向を表すパターンと、ホーミングパターンと呼ばれる他のパターンより大きくてコードの中心に配置されたパターンとからなり、それらが人の目にはみえないことを特徴とする2次元コードが記載されている。
特許文献3に、ドットを所定の位置からずらすことにより、1ドットで2ビット以上の情報を持たせる2次元コードが記載されている。この2次元コードは水平、垂直方向の座標情報を有し、それを読み取ることにより2次元コードの座標を検出できる。
特許文献4に、カメラ付きの特殊なペンで紙に筆記中に、その紙に印刷された、座標と文書情報がエンコードされた2次元ドットパターンを、そのカメラで読み取ることにより、どの文書のどの位置に筆記中であるかを検出する技術が開示されている。
特許文献5の図11に、文書IDがエンコードされた2次元コードが1つと、4隅にタイミングマークが印刷された紙文書に、鉛筆やボールペン等の普通の筆記具で筆記した後、この紙文書をスキャナを用いて読み取って画像として入力し、この画像から筆記の軌跡を抽出する方法が記載されている。
特開2000−293303号公報 米国特許第5661506号明細書 国際公開第00/73981号パンフレット 特開2006−85679号公報 特開2005−122682号公報
特許文献1〜4に記載された技術は、ペンにカメラやCPUなどを装着した特殊な筆記デバイスの利用が必須であるという制約がある。
特許文献3に記載された技術では、紙文書にドットパターンは黒色材、それ以外の文書内容はカラー色材を用いて印刷され、赤外光を透過する色のボールペンと赤外カメラを用いて筆記することにより、カメラの画像には筆記軌跡や文書内容が見えず容易に筆記を取得することが可能であった。しかし、このような紙に鉛筆のような普通の筆記具で筆記した後、その紙をスキャナなどで読み取っても、筆記と文書内容との区別ができず、筆記情報を抽出することができない。
特許文献5には、普通の筆記具を用いて筆記した紙文書をスキャナで読み取った画像を入力し、この画像と原本の画像とを4隅のタイミングマークを用いて位置あわせし、画像間の差分を筆記として抽出する方法が記載されている。しかし、紙文書の印刷時のプリンタにおける局所的な紙送りムラ、ドラムの回転ムラ、さらには読み取り時のスキャナの走行ムラなどの影響により、筆記情報を正確に位置精度良く抽出することが難しい。さらに、複写機などで印刷したゴルフコースのマップ上にゴルファーの打球の軌跡を鉛筆で記入し、この打球軌跡を抽出するようなアプリケーションの場合に、マップ上のフェアウェイやグリーン、ラフなどの色の濃い領域で鉛筆が滑って軌跡を記入しにくくなるといった問題もある。
本発明は、上に述べたような問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、電子文書に付加するための情報を入力する用途に最適な筆記媒体と、この筆記媒体に加筆された情報を正確かつ高精度に検出する装置及び方法を提供するにある。
請求項1記載の発明に係る筆記媒体は、特定の電子文書に関連付けられた筆記媒体であって、普通の筆記具を用いて筆記可能な材質の媒体に、所定サイズのドットパターンである2次元コードパターンがマトリクス状に並べて印刷されており、前記各2次元コードパターンには該2次元コードパターンの前記媒体上での位置を示す座標情報がエンコードされており、前記各2次元コードパターンを構成するドットは前記電子文書の領域情報を表すように色分けされていることを特徴とする。
請求項2記載の発明に係る筆記媒体は、特定の電子文書に関連付けられた筆記媒体であって、普通の筆記具を用いて筆記可能な材質の媒体に所定サイズのドットパターンである2次元コードパターンがマトリクス状に並べて印刷されており、前記各2次元コードパターンには該2次元コードパターンの前記媒体上での位置を示す座標情報及び前記電子文書の識別情報がエンコードされており、前記各2次元コードパターンを構成するドットは前記電子文書の領域情報を表すように色分けされていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明に係る筆記媒体において、前記各2次元コードパターンには誤り訂正符号もエンコードされていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1,2又は3記載の発明に係る筆記媒体において、前記媒体全体に対する前記2次元コードパターンのドットの占める面積率が5パーセント未満であることを特徴とする。
請求項5記載の発明に係る加筆情報検出装置は、筆記媒体を読み取ったカラー画像を入力とし、前記筆記媒体に筆記具を用いて加筆された情報を検出する加筆情報検出装置であって、
前記カラー画像を2値化して背景画素を白画素、非背景画素を黒画素とした2値化画像を生成する第1の処理手段と、
前記カラー画像に基づいて、前記カラー画像の画素のうち、前記筆記媒体上にマトリクス状に並べて印刷されている2次元コードパターンのドットに対応した画素のみを黒画素で表し、それ以外の画素を白画素で表したドット画像を生成するとともに、前記2次元コードパターンのドットの前記ドット画像上での位置を表すドット座標及び前記2次元コードパターンのドットの色を表すドット色を検出して出力する第2の処理手段と、
前記第2の処理手段より出力されたドット座標を基に、前記2値化画像から前記2次元コードパターンのドットに対応した黒画素を除去することにより、前記筆記媒体の加筆された部分に対応した黒画素(以下、加筆画素と記す)を表す2値画像を生成する第3の処理手段と、
前記ドット画像より前記2次元コードパターンを検出し、検出した各2次元コードパターンをデコードすることにより、該2次元コードパターンの前記筆記媒体上での位置を表す座標(筆記媒体上座標と記す)を取得し、該筆記媒体上座標を該2次元コードパターンの前記ドット画像上の位置を表す座標(画像上座標)と対応付けて出力する第4の処理手段と、
前記各加筆画素の前記2値画像上での位置を表す座標と前記第4の処理手段より出力された前記2次元コードパターンの前記筆記媒体上座標及び前記画像上座標とに基づいて、前記各加筆画素の前記筆記媒体上での位置を示す座標を求め、それを加筆情報として出力する第5の処理手段と、
前記第2の処理手段より出力されたドット座標及びドット色に基づいて、同色のドット群で表される領域を表す領域情報を生成する第6の処理手段と、
を有することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明に係る加筆情報検出装置において、前記第4の処理手段は、検出した2次元コードパターンをデコードすることにより、前記筆記媒体に関連付けられた電子文書の識別情報をも取得して出力することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項5記載の発明に係る加筆情報検出装置において、前記第3の処理手段は前記2値画像に細線化処理を施し、前記第5の処理手段は前記細線化処理後の前記2値画像中の加筆画素を処理の対象とすることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項5記載の発明に係る加筆情報検出装置において、前記第2の処理手段は、前記カラー画像の各色成分毎にドットを検出し、その検出結果に基づいて、前記ドット画像を生成するとともに前記2次元コードパターンのドットの座標及び色を検出することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項5記載の発明に係る加筆情報検出装置において、前記第4の処理手段は前記ドット画像に複数の小領域を設定し、設定した各小領域において前記2次元コードパターンの検出を行うことを特徴とする。
請求項10記載の発明に係る加筆情報検出方法は、筆記媒体を読み取ったカラー画像を入力とし、前記筆記媒体に筆記具を用いて加筆された情報を検出する加筆情報検出方法であって、
前記カラー画像を2値化して背景画素を白画素、非背景画素を黒画素とした2値化画像を生成する第1の処理工程と、
前記カラー画像に基づいて、前記カラー画像の画素のうち、前記筆記媒体上にマトリクス状に並べて印刷されている2次元コードパターンのドットに対応した画素のみを黒画素で表し、それ以外の画素を白画素で表したドット画像を生成するとともに、前記2次元コードパターンのドットの前記ドット画像上での位置を表すドット座標及び前記2次元コードパターンのドットの色を表すドット色を検出して出力する第2の処理工程と、
前記第2の処理工程より出力されたドット座標を基に、前記2値化画像から前記2次元コードパターンのドットに対応した黒画素を除去することにより、前記筆記媒体の加筆された部分に対応した黒画素(以下、加筆画素と記す)を表す2値画像を生成する第3の処理工程と、
前記ドット画像より前記2次元コードパターンを検出し、検出した各2次元コードパターンをデコードすることにより、該2次元コードパターンの前記筆記媒体上での位置を表す座標(筆記媒体上座標と記す)を取得し、該筆記媒体上座標を該2次元コードパターンの前記ドット画像上の位置を表す座標(画像上座標)と対応付けて出力する第4の処理工程と、
前記各加筆画素の前記2値画像上での位置を表す座標と前記第4の処理手段より出力された前記2次元コードパターンの前記筆記媒体上座標及び前記画像上座標とに基づいて、前記各加筆画素の前記筆記媒体上での位置を示す座標を求め、それを加筆情報として出力する第5の処理工程と、
前記第2の処理工程より出力されたドット座標及びドット色に基づいて、同色のドット群で表される領域を表す領域情報を生成する第6の処理工程と、
を有することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の発明に係る加筆情報検出方法において、前記第4の処理工程は、検出した2次元コードパターンをデコードすることにより、前記筆記媒体に関連付けられた電子文書の識別情報をも取得して出力することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項10記載の発明に係る加筆情報検出方法において、前記第3の処理工程は前記2値画像に細線化処理を施し、前記第5の処理工程は前記細線化処理後の前記2値画像中の加筆画素を処理の対象とすることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項10記載の発明に係る加筆情報検出方法において、前記第2の処理工程は、前記カラー画像の各色成分毎にドットを検出し、その検出結果に基づいて、前記ドット画像を生成するとともに前記2次元コードパターンのドットの座標及び色を検出することを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項10記載の発明に係る加筆情報検出方法において、前記第4の処理工程は前記ドット画像に複数の小領域を設定し、設定した各小領域において前記2次元コードパターンの検出を行うことを特徴とする。
請求項15記載の発明に係るプログラムは、請求項1記載の発明に係る加筆情報検出装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラムである。
請求項16記載の発明に係る記録媒体は、請求項1記載の発明に係る加筆情報検出装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
(1)請求項1乃至4に記載の発明に係る筆記媒体は、鉛筆やポールペン等の普通の筆記具を用いて線や文字等の情報を容易に加筆することができる。そして、加筆した筆記媒体をスキャナ等で読み取ってカラー画像として入力することにより、請求項5乃至14記載の発明に係る加筆情報検出装置又は方法によって、加筆情報を正確かつ高精度に検出することができる。請求項2記載の発明に係る筆記媒体では、それに関連付けられた電子文書の識別情報も取得できため、その識別情報を基に関連付けられた電子文書を開いて、それに加筆情報を付加するような処理が容易になる。請求項3記載の発明に係る筆記媒体には誤り訂正符号もエンコードされているため、より正確な加筆情報の検出が可能となる。請求項1乃至4記載の発明に係る筆記媒体では、2次元コードパターンのドットの色分けによって関連した電子文書の領域情報が表現されているため、その電子文書自体を見なくとも、筆記媒体を見るだけで、電子文書の内容、例えばゴルフコース・マップにおけるフェアウェイ、バンカー、ラフといった領域の概略を認識することができるので、ゴルファーの打球軌跡等の加筆が容易になる。また、ドットの色分けによる領域情報を検出し、これを加筆情報とともにプリントアウトするような処理も可能となる。請求項4記載の発明に係る筆記媒体は、ドットの面積率が5パーセント未満に抑えられているため、筆記媒体は人の目には明るい色に見えるため、筆記した線や文字が2次元コードパターンによって見えにくくなることがなく、さらに、ドットの印刷に用いられた色材によって筆記具が滑りやすくなることもなく、したがって筆記をスムーズに行うことができる等の効果を得られる。
(2)請求項5乃至14記載の発明に係る加筆情報検出装置又は方法によれば、請求項1乃至4記載の発明に係る筆記媒体に加筆された情報を正確にかつ高精度に検出し、さらに筆記媒体に関連付けられた電子文書の識別情報や領域情報を検出することができる等の効果を得られる。
(3)請求項15記載の発明に係るプログラム、又は請求項15記載の発明に係る記録媒体に記録されているプログラムをコンピュータにロードすることにより、コンピュータを請求項5乃至9記載の発明に係る加筆情報検出装置として動作させることができる。
まず、本発明の筆記媒体とはどのようなものであるか、概略を説明する。
本発明の筆記媒体は、単なる白紙や通常の印刷文書等ではない。本発明の筆記媒体は、電子文書の内容に情報を加筆するために利用されることを目的とするものであり、したがって、特定の電子文書に関連付けられたものである。
具体的には、本発明の筆記媒体は、鉛筆やボールペン等の普通の筆記具を用いて筆記可能な材質の媒体、例えば紙に、予め所定サイズのドットパターンである2次元コードパターンがマトリクス状に並べて印刷されている。各2次元コードパターンは、その媒体上の位置を示す座標情報がエンコードされ、好ましい態様としては、この座標情報に加えて当該筆記媒体に関連付けられた電子文書の識別情報もエンコードされている。2次元コードパターンを構成するドットは、関連付けられた電子文書の領域情報を表すように色分けされている。つまり、ある同じ色のドット群からなる領域は、関連した電子文書上のある領域を表している。
例えば、ゴルフコースの地図を内容とした電子文書に関連付けられた筆記媒体を考える。ゴルフコースにはフェアウェイ、バンカー、ラフ、グリーン、ウォーターハザード等があるが、フェアウェイの領域に対応したドットの色をイエロー、バンカーの領域に対応したドット色をマゼンタ、ウォーターハザードの領域に対応したドットの色をシアン、というように領域別にドット色を異ならせる。また、帳票を内容とした電子文書に関連付けられた筆記媒体の場合には、例えばブルーのドットで文字領域を表し、マゼンタのドットで文字や数字等の記入枠領域を表す、といったように領域別にドットが色分けされる。
このようにドット色によって電子文書の領域情報が表現されていると、加筆が容易になる。例えばゴルフコースの地図を内容とした電子文書に関連付けられた筆記媒体の場合、その電子文書のプリント等を参照することなくゴルフコースのフェアウェイ等の領域を把握することができるため、加筆媒体のみを見ながら、各プレイヤーの打球の軌跡等を容易に加筆することができる利点がある。さらに、関連付けられた電子文書を開かなくとも、筆記媒体から領域情報を検出することにより、関連付けられた電子文書の内容の概略を再現し、それに加筆情報を描画するようなことも可能となる。
以下、本発明の筆記媒体の実施形態について図面を用い詳細に説明する。
前述のように、筆記媒体には所定サイズの2次元コードパターンがマトリクス状に印刷されている。そのような2次元コードパターンの例を図1に示す。図1の2a,2b,2c,2dがそれぞれ2次元コードパターンである。ここでは4個の2次元コードパターンが示されているが、筆記媒体の略全面に、同様の2次元コードパターンが縦横に規則的にマトリクス配列で印刷されている。縦方向ドット列(垂直線)H1,H2,H3と、横方向ドット列(水平線)V1,V2,V3は、2次元コードパターンの枠(境界)を構成している。そして、2次元コードパターンを構成するドット(枠もくしは境界のドットも含まれる)は、前述したように、関連付けられた電子文書上の領域情報を表すように色分けされて、光学的に読み取り可能な黒又はカラーの色材を用い印刷される。なお、ドットの色分けは、2次元コードパターンの境界とは無関係に行うことができる。
前述のように、筆記媒体上の各2次元コードパターンには、該筆記媒体に関連付けられた電子文書の識別情報(文書ID情報)と、2次元コードパターンの媒体上の位置を表す水平、垂直座標がエンコードされている。文書ID情報は、電子文書に固有の識別情報、例えば電子文書が格納されているデータベースにおけるID情報である。
図1に示した2次元コードパターン2aには「水平座標=95,垂直座標=10,文書ID=10」がエンコードされ、2次元コードパターン2bには「水平座標=96,垂直座標=10,文書ID=10」がエンコードされ、2次元コードパターン2cには「水平座標=95,垂直座標=11,文書ID=10」がエンコードされ、また、2次元コードパターン2dには「水平座標=96,垂直座標=11,文書ID=10」がエンコードされている。
ここで、2次元コードパターンのドットの大きさ、ドット間隔、2次元コードパターンの大きさについて図2を用い説明する。2次元コードパターン(枠含む)のドット2702は、筆記媒体の印刷に用いられるプリンタの最小ドット2701の2x2単位で印刷される。例えば1200dpiのプリンタの場合、最小ドット径は21μmであるので、2次元コードパターンのドットの直径は理想的には42μmとなる(実際にはドットゲインがあるためドットの直径はもう少し大きくなる)。このようなドットを、その直径の6倍の間隔を置いて水平・垂直方向に配置するものとする。この場合、ドット配置位置すべてにドットを印刷した場合でも、筆記媒体全体に対するドットの占める面積率は、ドットゲインが無いとすると2.8%であり、50%程度のドットゲインを見込んでも面積率は5%に満たない。このような面積率であれば、2次元コードパターンは人の目には明るい色に見えるため、2次元コードパターンによって加筆した文字や線等が見えにくくなることはない。また、印刷に用いられた色材が筆記の妨げになることもない。
上に述べたように2次元コードパターンのドットの配置位置を決めたならば、2次元コードパターンは2mm(水平)×3mm(垂直)のサイズとなる。したがって、2次元コードパターンにエンコードされた水平座標=95,垂直座標=10という情報は、該2次元コードパターンの左上の角が媒体の左上を原点として水平方向に190mm(=95×2)、垂直方向に30mm(=10×3)の位置にあることを意味する。詳しくは後述するが、2次元コードパターンの2mm(水平)×3mm(垂直)のサイズは、A4版用紙と相似のサイズであり、水平・垂直座標情報を格納するデータ長を有効に使うことが可能になる。
かくして、図1に示した2次元コードパターン2aは、その左上の角(垂直線H1と水平線V1の交点)が媒体左上から水平190mm、垂直30mmの位置にあり、文書ID=10を持つ電子文書に関連付けられている、という情報を有する。
図1中の2次元コードパターン2aを例に、2次元コードパターン内のデータ配置について説明する。図3は、図1中の2次元コードパターン2aの拡大図である。2次元コードパターン2aは全体として、枠を構成するドット配列H1,H2,V1,V2に囲まれた7×11のセルを有する。セルとは情報を表すドットを打つことのできる単位をいう。401は水平座標を表すデータを配置する領域であり4×2のセルを有する。ドットの有無で情報を表現し、1セルが1ビットに相当するので、領域401は1バイトの情報をエンコード可能な容量を有する。402は垂直座標を表すデータを配置する領域であり、4×2のセル、1バイトの容量を有する。A4版の用紙は210mm(水平)×297mm(垂直)のサイズであり、2次元コードパターンは2mm(水平)×3mm(垂直)のサイズであるので、A4版用紙に2次元コードパターンを最大で水平方向に105個、垂直方向に99個並べることができるが、そのような2次元コードパターンの水平及び垂直座標は1バイトで表現可能である。A3版の用紙のサイズは297mm(水平)×420mm(垂直)であるので、A3版用紙に2次元コードパターンを最大で水平方向に148個、垂直方向に120個並べることができるが、そのような2次元コードパターンの水平及び垂直座標は1バイトで表現可能である。420mm(水平)×594mm(垂直)のサイズのA2版用紙の場合には、2次元コードパターンを最大で水平方向に210個、垂直方向に198個並べることができるが、そのような2次元コードパターンの水平及び垂直座標も1バイトで表現可能である。このように用紙の縦横比と2次元コードパターンの縦横比を等しくすると、2次元コードパターンの水平、垂直座標を表す領域401,402のデータ長を同一サイズに固定しても、幅広いサイズの用紙に対応可能である。
図3において、403は文書IDを表すデータを配置する領域であり、4×6のセル、24ビット(3バイト)の容量を有する。404〜407の4領域は誤り訂正符号を配置する領域であり、各領域は1バイトの容量を有し、4領域合計で4バイトの容量を有する。408と409は2次元コードパターンの上下方向を表すための領域である。領域408は3×1のセルを有し、全てのセルに黒ドットが打たれる。領域409は2×1のセルを有し、いずれのセルにもドットは打たれない。
図4は、2次元コードパターンの領域401〜407にデータのビットがどのような順番で配列されるかを示す図である。図4において、「1」はデータの最上位ビット(MSB)を意味し、「2」は1つ下位のビットを意味し、「3」はさらに1つ下位のビットを意味し、以下同様に大きな数字ほど下位のビットを意味する。したがって、領域401等の「8」は最下位ビット(LSB)を意味し、領域403の「24」は最下位ビットを意味する。
図5は、本発明の実施形態に係る文書管理システムの構成を示す図である。この文書管理システムはプリンタ601、複写機602、スキャナ603、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置604,609、ハードディスク装置等の記憶装置605がネットワークを介して接続された構成である。ただし、このようなシステム構成はあくまで一例である。記憶装置605には電子文書1や文書管理データベース606等が格納される。
次に、図5に示した文書管理システムにおいて、前述したような筆記媒体の印刷イメージを作成し、それを印刷する手順について説明する。
図6は、筆記媒体の印刷イメージを作成する手順を説明するためのフローチャートである。筆記媒体の印刷イメージの作成処理は、例えば、情報処理装置609(又は604)で、関連付けられた電子文書1の印刷命令を実行した時に該情報処理装置内のプリンタドライバによって行われる(ただし、他のアプリケーションソフトウェアによって実行する態様も当然に可能である)。
プリンタドライバはまず、記憶装置605内の文書管理データベース606に問い合わせて電子文書1のページ毎の文書IDを発行してもらう(step1)。
以下、step2〜7の処理ループで、2次元コードパターン単位で当該文書ページに対応した筆記媒体の印刷イメージを順次作成する処理を行う。
すなわち、プリンタドライバでは、1つの2次元コードパターンにエンコードすべき当該2次元コードパターンの筆記媒体上の位置を示す座標情報を取得する(step2)。例えば図7に示すように、文書ID「123456」、mm単位の座標情報(24,123)が得られる。
次にプリンタドライバは、取得した文書IDとmm単位座標情報のエンコード処理を実行する(step3)。すなわち、図7に示すように、6桁の文書IDを3バイトのバイナリ値に変換する。また、mm単位の水平、垂直座標情報(24,123)を2次元コードパターンの水平サイズ2、垂直サイズ3でそれぞれ除して1バイトに収まる値(12,41)に変換したうえで、それぞれを各1バイトのバイナリ値に変換する。かくして、1つの2次元コードパターンに関し、座標情報の2バイト、文書IDの3バイトの計5バイトのデータが得られる。
次にプリンタドライバは、この5バイトのデータに誤り訂正符号を付加する(step4)。図7の例では、5バイトのデータに対して4バイトの誤り訂正符号を付加している。この誤り訂正符号としてリードソロモン符号を採用する。リードソロモン符号はバイト単位の誤りを訂正できる強力な誤り訂正符号であり、その符号長の半分以下の誤りを訂正することができる。この例では誤り訂正符号長が4バイトなので、2バイトの誤り訂正が可能である。なお、リードソロモン誤り訂正符号は「宮川,岩垂,今井共著、”符号理論(コンピュータ基礎講座18)”,昭晃堂」など多数の書籍に解説されているので、これ以上の説明は省略する。
電子文書1の当該ページには、例えば、座標(x0,y0)から(x1,y1)の矩形領域はティーグラウンドの領域である、座標点列(xi,yi)で囲まれた領域はバンカーの領域である、というような領域情報があるとする。プリンタドライバは、現在処理対象となっている2次元コードパターンの位置に対応した、そのような領域情報を取得する(step5)。
そしてプリンタドライバは、作成されたエンコードデータ及び誤り訂正符号データを2次元コードパターンの該当したセルに割り当てるとともに、それぞれのドットに取得した領域情報に基づいた色を割り付けた2次元コードパターンを作成し、メモリ上に確保された媒体印刷イメージ用ページ上に、該2次元コードパターンを、そのmm単位座標情報で示される位置に配置する(step6)。なお、2次元コードパターンのドットの色分けで文字(文字領域)を表現することもできる。印刷に使用されるプリンタでシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色の色材が用いられる場合、ドットの色はシアン、マゼンタ、イエロー、レッド、グリーン、ブルー、ブラックの7色から選ぶのが適当である。
同様の処理が繰り返されることにより、ページ全体に2次元コードパターンがマトリクス配置された筆記媒体印刷イメージが作成される。
電子文書1が複数ページからなる場合、各ページについて同様の処理により筆記媒体印刷イメージが作成される。
このようにして、電子文書1の全ページについて2次元コードパターンをマトリクス配置した筆記媒体印刷ページが作成されると、図6には示されていないが、プリンタドライバは、作成された筆記媒体印刷イメージをプリンタ601又は複写機602のプリンタ部を使用して印刷する。この印刷が正常に終了したならば、文書管理データベース606に当該筆記媒体の印刷イメージの各ページとその文書IDの情報の登録を行う。
上記の一連の作業のフローを図8に示す。まず、作業者は、記憶装置605に保存されている電子文書1の各ページを必要に応じてアプリケーションソフトウェアにより編集して印刷命令を出す(step11)。プリンタドライバによって図6に示したような手順により電子文書1の各ページに対応した筆記媒体印刷イメージが作成され、プリンタ601又は複写機602で印刷される(step12)。プリンタドライバは、その印刷が正常に終了したならば(step13,Yes)、上記のような文書管理データベース606への登録処理を行う(step14)。
さて、以上のようにして印刷された筆記媒体に、鉛筆やボールペンなどの普通の筆記具を用いて加筆することができる。そして、筆記媒体の画像を読み取り、その画像より加筆情報を抽出し、それを関連付けられた電子文書に付加する処理等を行うことができる。
次に、筆記媒体に加筆された情報の抽出について説明する。
筆記媒体に加筆された情報を抽出する場合、文書管理システム(図5)のスキャナ603又は複写機602のスキャナ部を用いて、筆記媒体をカラー画像として読み取り、このカラー画像に対する処理によって加筆情報を抽出する。この処理は、スキャナ603又は複写機602の内部に設けられた本発明の加筆情報検出装置(図5には不図示)によって実行されるか、あるいは、情報処理装置604又は609においてソフトウェアにより実行される。後者のソフトウェア処理の場合には、筆記媒体を読み取ったカラー画像は記憶装置605に一旦保存される。
まず、スキャナ603又は複写機602の内部に設けられる加筆情報検出装置について説明する。
図9−1は、加筆情報検出装置のブロック図である。ここに示す加筆情報検出装置は、2値化部200、ドット検出部202R,202G,202B、画像合成/ドット色検出部204、加筆抽出部206、2次元コード・デコード部208、領域情報抽出部210、及び、加筆座標特定部212から構成される。各部について順次説明する。
まず、2値化部200は、加筆された筆記媒体を読み取ったカラー画像データ(RGBデータ)をグレースケール画像データに変換し、このグレースケール画像データを2値化閾値を用いて2値化することにより、筆記媒体上の加筆部分と濃度の高いドットに対応した画素が黒、それ以外の画素が白の2値化画像データを生成する手段である。2値化閾値として予め設定した固定値を用いることもできるが、グレースケール画像データに応じて適応的に2値化閾値を決定するようにしてもよい。2値化閾値を適応的に決定する方法としては、例えば特開2001−8032号公報に記載されている方法を用いることができる。これについて簡略に説明すると、グレースケール画像データをブロックに分割し、ブロック毎に、所定のサンプリング周期で飛び飛びに画素をサンプリングし、サンプリングされた画素の中で輝度値が低輝度閾値を超える画素の平均輝度値を算出し、この平均輝度値を用い所定の計算式により当該ブロックのための2値化閾値を算出する。低輝度閾値は固定することも可能であるが、隣接ブロックについて算出された平均輝度値に基づいて計算により低輝度閾値を決定するようにしてもよい。
ドット検出部202R,202G,202Bは、筆記媒体を読み取ったカラー画像データ(RGBデータ)がRGB各平面に分けられて入力され、R,G,B平面上で2次元コードパターン(その枠を含む)を構成するドットの検出を行うものである。各ドット検出部は同一の構成である。
図10−1は、各ドット検出部202の第1の実施例を示すブロック図である。ドット検出は左上からラスタースキャン順に注目画素を移動しながら行われる。ドット検出の際に参照される領域は、図11に示すような注目画素Zを中心とした7×7画素の領域である。
本実施例に係るドット検出部202は、注目画素Zを中心とした7×7画素の領域を参照して、注目画素Zがドット候補であるか否かを判定するドット候補判定器3101と、ドット候補判定器3101でドット候補とされた注目画素Zの輝度が周囲の画素の輝度より低いか否かを判定する最小輝度画素判定器3102と、最小輝度画素判定器3102により最小輝度画素であると判定されたドット候補の周囲にすでにドットとして検出された画素があるか否かを調べ、周辺に検出済みのドットがなければドット候補を最終的にドットとして検出する周辺ドット探索器3103とから構成される。各部をより詳しく説明する。
ドット候補判定器3101は、下記式(1)〜式(8)の条件を全て満足するときに、注目画素Zをドット候補と判定する。ただし、Thは所定の閾値であり、A,B,C,...等のアルファベットは、図11中の対応位置の画素の値を示す。R,G,B各面の1画素は8ビットで表現され、0から255までの値をとるものとする。
Z<A−Th (1)
Z<E−Th (2)
Z<L−Th (3)
Z<P−Th (4)
Z<Q−Th (5)
Z<R−Th (6)
Z<S−Th (7)
Z<T−Th (8)。
最小輝度画素判定器3102は、ドット候補とされた注目画素Zが下記の式(9)〜式(20)の条件を全て満足するときに最小輝度を有すると判定する。
Z<B (9)
Z<C (10)
Z<D (11)
Z<F (12)
Z<G (13)
Z<H (14)
Z<I (15)
Z<J (16)
Z<K (17)
Z<M (18)
Z<N (19)
Z<O (20)。
周辺ドット探索器3103は、ドット候補判定器3101でドット候補と判定され、かつ、最小輝度画素判定器3102で最小輝度画素と判定された注目画素Zについて、その周囲のU,V,W,X位置にドットとして検出済みの画素が存在しなければ、注目画素Zを最終的にドットと判定する(注目画素Zはドットとして検出される)。ドット検出の処理は左上からラスタースキャン順に行われるため、周辺ドット探索器3103は、Y位置の画素については調べる必要はない。
なお、上記式(1)〜(8)中の閾値Thは適切な値に設定する必要がある。閾値Thの値が小さいほどドットを検出しやすくなるが、同時にノイズをもドットとして検出してしまい、検出データに誤りが起きる可能性が高くなる。一方、閾値Thの値が大きければノイズの誤検出を減らすことができるが、本来のドットの検出率が下がり2次元コードの読み取り確率が下がる。
図12−1は、ドット検出器202の第2の実施例を示すブロック図である。本実施例に係るドット検出器202は、ドット検出処理をより高速化するため、最前段にドット探索領域判定器3100が追加された点が前記第1の実施例と異なる。
ドット探索領域判定器3100は、筆記媒体を読み取ったカラー画像データのR,G又はB平面上で、水平、垂直各方向に1画素おきに画素を選び、該画素を図11中の注目画素Zとして前記式(1)〜(8)の全ての条件が満たされたときに、該画素を中心とした3×3画素の領域をドットを探索すべき領域(ドット探索領域)と判定する。
そして、このドット探索領域内の各画素のみがドット候補判定器3101による処理の注目画素となる。この点を除けば、ドット候補判定器3101の処理内容は前記第1の実施例の場合と同じである。このようにドット探索領域を予め絞り込むため、全画素についてドット探索を行う前記第1の実施例にくらべ処理が高速化される。なお、各注目画素に対するドット候補判定器3101の処理内容は前記第1の実施例の場合と同様である。また、最小輝度画素判定器3102の処理内容も前記第1の実施例の場合と同様である。
周辺ドット探索器3402の処理内容も前記第1の実施例の場合と同様であるが、本実施例の場合は、注目画素Zの最小輝度画素と判定された注目画素Zの周囲のU,V,W,X位置に加えY位置についてもドットとして検出済みの画素の有無を調べ、いずれの位置にもドットとして検出済みの画素が存在しないときに注目画素Zを最終的にドットと判定する。このようにY位置についても調べるのは、本実施例においてはドット探索領域毎に処理されるので、注目画素Zが含まれるドット探索領域より前に処理されたドット探索領域にY位置の画素が含まれている場合には、Y位置の画素が既にドットとして検出されている可能性があるからである。
さて、図9−1に戻る。画像合成/ドット色検出部204は、RGB各画像平面についてのドット検出部202R,202G,202Bの検出結果に基づいて、ドット画像を合成するとともに、ドット画像上のドットの座標及び色を検出してドット座標リストに登録する。より具体的には、RGB各画像平面において検出されたドットの位置は、筆記媒体の印刷時のドット位置ずれ、ドット検出時の位置ずれ等によって、RGB平面間で1画素ずれている可能性がある。そこで、RGB各平面で検出された各ドットを中心とした3×3画素領域に複数のドットが存在するときには、それらドットをまとめて1つのドットとしてドット画像上に表す。ドット画像において、ドットは黒画素として表され、ドット以外の画素は白画素として表される。ドット色の検出であるが、例えば、ある画素位置を中心とした3×3画素の小領域において、RGB全平面においてドットが検出されたならばドット色を黒、R平面でのみドットが検出されたならばドット色をシアン、G平面でのみドットが検出されたならばドット色をマゼンタ、B平面でのみドットが検出されたならばドット色をイエロー、GB平面それぞれでドットが検出されたならばドット色をレッド、RB平面それぞれでドットが検出されたならばドット色をグリーン、RG平面それぞれでドットが検出されたならばドット色をブルーと判定する。画像合成/ドット色検出部204からは、ドット画像と、ドット座標リスト(ドット座標及びドット色のリスト)が出力される。
領域情報抽出部210は、画像合成/ドット色検出部204より出力されたドット座標リストに含まれているドット座標及びドット色を基に、同じ色を持ち一つの領域を形成するドット座標の分類を行う。すなわち、注目したドット及びその隣接ドットの色が同じならば、それらドットは1つの領域を形成すると判定する。この処理を領域がすべて確定するまで繰り返すことにより、同色のドット群で表された領域を抽出する。
加筆抽出部206は、2値化部200より出力された2値化画像データと、画像合成/ドット色検出部204より出力されたドット座標リスト中のドット座標を基に、筆記媒体上の加筆部分を抽出する。すなわち、2値化画像データにおいて、ドット座標リスト中の各ドット座標(2次元コードパターンを構成するドットの座標)を中心とした3×3画素(あるいは5×5画素)の小領域にある黒画素を白画素に変更する。この処理後の2値化画像データ(以下、2値画像データと記す)には、加筆部分に対応した黒画素のみが残る。加筆抽出部206は次に、該2値画像データに細線化処理を施す。細線化処理とは線の太さを1画素幅にする処理である。ただし、加筆には線以外の塗りつぶしなどもあるので、ある程度以上の幅(例えば600dpiの入力画像の場合に48画素(=2mm)以上の幅)を持った線については細線化を行わない。このような細線化処理には、公知の種々のアルゴリズムを利用すればよい。なお、細線化処理を省くことも可能であり、かかる態様も本発明に包含される。
このようにして細線化後の加筆位置は、あくまで2値化画像データ上の位置つまり筆記媒体を読み取った入力画像データ上の位置であって、筆記媒体上の位置ではない。そこで、加筆位置の筆記媒体上での座標を加筆座標特定部212で検出するのであるが、そのためには2次元コード・デコード部208でドット画像中の複数の2次元コードパターンをデコードし、2次元コードパターンにエンコードされている筆記媒体上の位置を表す座標情報を取得し、これと入力画像データ上の2次元コードパターンの位置とを関連づける必要がある。
2次元コード・デコード部208について説明する。図13−1は2次元コード・デコード部208の一実施例を示すブロック図である。図示のように、本実施例に係る2次元コード・デコード部208は、小領域設定器300、コード枠検出器302、データ取得器304、誤り訂正器306及びデータ復号器308から構成される。
入力画像データ上の全ての2次元コードパターンを検出しようとすると、処理時間が増加するのみならず無駄な情報をも得てしまうことになる。そこで、小領域設定器300で入力画像内に小領域を設定する。そして、各小領域毎に、その中の1つの2次元コードパターンについてデコードする。その2次元コードパターンを正常にデコードできないこともあり、この場合は該小領域における2次元コードパターンにエンコードされている筆記媒体上の座標情報と、入力画像上の2次元コードパターンの位置との関連づけができないということになるが、該小領域の近傍の他の小領域によって得られる座標情報で代替できるので問題はない。具体例を挙げると、A4サイズの筆記媒体を600dpiで読み取って画像を入力した場合、入力画像に256×256画素毎に小領域を設定する。入力画像のサイズは4960x7016画素であるので、小領域は短辺方向に20個、長辺方向に28個並ぶことになる.
次に、コード枠検出器302で、各小領域毎に、1つの2次元コードパターンの枠とその位置を検出し、検出した枠内の画像と位置情報を出力する。次にデータ取得器304において、コード枠検出器302より入力された枠内画像から2次元コードパターンの各セルのドットの有無を表す”1”または”0”のデータを取得し、このデータを2次元コードパターンにおけるデータ配置規則(図4)に従って並べ替えて出力する。
次に誤り訂正器306において、データ取得器304から出力されたデータに対し誤り訂正を行う。誤り訂正器306からは、誤り訂正が成功したか否かの判定情報と誤り訂正後のデータが出力される。この誤り訂正後のデータが、2次元コードパターンにエンコードされている文書ID及び2次元コードパターンの筆記媒体上座標情報である。
データ復号器308は、誤り訂正の判定情報が「誤り訂正成功」であれば、誤り訂正後のデータから文書IDと筆記媒体上座標情報を復号する。ただし、誤り訂正の判定情報が「誤り訂正失敗」の場合、データ復号器308は、文書IDとしてありえない数値例えば(−1)を出力し、また筆記媒体上座標情報としてありえない数値例えば(−1,−1)を出力する。
図14を用いてデータ復号について説明する。2次元コードパターンにエンコードされたデータは、座標情報の2バイト(X方向1バイト,Y方向1バイト)と文書IDの3バイト、誤り訂正符号の4バイトであるので、2バイトまでの誤りを訂正することができる。データ取得器304で、図14に示す「正しいデータ」を得られた場合には、水平座標=24mm(=12×2)、垂直座標=123mm(=41×3)、文書ID=23が復号される。また、図14に示す「観測データ1」のように網掛けした2バイトに誤りがあるようなデータがデータ取得器304で取得された場合も、その誤りを訂正することができため、水平座標、垂直座標及び文書IDを正しく復号できる。しかし、図14に示す「観測データ2」のように網掛けした3バイト又はそれ以上の誤りのあるデータの場合には、誤りを正しく訂正できないため、正常な復号は不可能である。
そして、データ復号器308によりデコードされた2次元コードパターンの筆記媒体上座標(2次元コードパターンの左上角の座標)と、コード枠検出器302により検出された2次元コードパターンの左上角の画像上座標とを関連付けた位置情報リスト、及び、データ復号器302によりデコードされた文書ID情報が、2次元コードデコード部208の出力データとして出力される。
次に、2次元コード・デコード部208の各部について詳細に説明する。
図15はコード枠検出器302のブロック図である。コード枠検出はドット画像の小領域でのドットの追跡によって行われる。図16にドット追跡の経路を示す。
コード枠検出器302は、2次元コードパターンの第1コーナー(X)を検出する第1コーナー検出器4000、その第1コーナー(X)から上下左右方向に8画素分追跡して第2コーナー候補画素を検出する第1ドット追跡器4001、第1ドット追跡器4001で検出された第2コーナー候補画素が第2コーナー(B,D)であるか否かを判定する第2コーナー検出器4002、第2コーナー検出器4002で検出された第2コーナー(B,D)より、第1コーナーから第2コーナーへのドット追跡方向を時計回りに延長するように、ドットで構成されるコード枠の12画素分を追跡して第3コーナー候補画素を検出する第2ドット追跡器4003、第2ドット追跡器4003により検出された第3コーナー候補画素が第3コーナー(G,E)であるか否かを判定する第3コーナー検出器4004、第3コーナーから時計回り方向にコード枠の8画素分を追跡して第4コーナー候補画素を検出する第3ドット追跡器4005、この第4コーナー候補画素が第4コーナー(C,A)であるか否かを判定する第4コーナー検出器4006、第4コーナー(C,A)から第1コーナー(X)の間のコード枠を構成するドットを検出する第4ドット追跡器4007とからなる。
このようなコード枠検出器302によれば、各小領域内において、最大2つの2次元コードパターンのコード枠(XBGCとEAXD)を検出するとともに、そのコード位置(2次元コードパターンの左上角つまりX又はE)のドット画像上の座標を検出することができる。
第1コーナー検出器4000についてさらに説明する。図17−1は第1コーナー検出器4000のブロック図、図17−2はその動作説明のための図である。
図17−1に示すように、第1コーナー検出器4000は、周囲ドット検出器4011と点対称ペア検出器4012とから構成される。
周囲ドット検出器4011は、図17−2に示すように、ドットの存在する注目画素Nを中心とした17×17画素の領域内において、注目画素(ドット)Nの周囲に4つ以上のドットが存在するか調べる。図17−2の例では、6個の周囲ドットA〜Fが検出される。点対称ペア検出器4012は、周囲ドット検出器4011によって検出された周囲ドットから、注目画素Nに対し点対称をなすドットのペア(注目画素Nとの距離が近く、中間点が注目画素Nに近いドットのペア)の検出を行う。図17−2の例では、ドットB,DのペアとドットC,Fのペアが検出される。AとEはノイズと判断され除去される。このような2組のドットのペアが検出された場合に、注目画素(ドット)Nは第1コーナーとして検出される。2組のドットのペアが検出されない場合、注目画素(ドット)Nは第1コーナーとしては検出されず、注目画素を移動させて改めて第1コーナーの検出処理を行うことになる。
このような第1コーナー検出では、通常のラスター走査でドットを追跡するのではなく、図18に示すように内側から外側へと渦巻き状にドットを追跡する。その理由は、画像領域の中央付近では欠けのない完全な形の2次元コードパターンがすぐに見つかるため効率的な処理が可能であるからである。これに対し、画像端に近い部分では2次元コードの一部が欠落しているため、無駄な処理が増え処理時間の増加を招く。
次に、第1ドット追跡器4001について図19を参照しさらに説明する。図19は2次元コードパターンの第1コーナー付近のコード枠を構成するドットを示しており、Xは第1コーナーにあるコーナードット、A〜Iはコード枠を構成する他のドットである。
今、XからDEFの方向へドットを追跡することにする。簡単のため、A〜I,Xをそれぞれ座標ベクトルとみなす。まず
Y=2D−X
を計算する。このYはドットEの推定ベクトルである。A〜Dは第1コーナー検出器4000で検出されているので既知である。Yの周囲5x5画素においてドットEを跡する。Eが存在するならば、
Y=2E−D
を計算する。このYはドットFの推定ベクトルである。この追跡を7回繰り返して第2コーナー候補画素を検出する。追跡方向は4方向(図16において、X→A、X→B、X→C、X→D)存在する。検出された全ての第2コーナー候補画素の情報が、第2コーナー検出器4002へ転送される。
第2コーナー検出器4002の基本的な動作は第1コーナー検出器4000と同様である。ただし、第2コーナー検出器4002の場合には、注目画素となるドットが複数(最大4)存在する可能性があり、その中で検出される第2コーナーは最大2個(図16のBとD)である点が第1コーナー検出器4000と異なる。
第2ドット追跡器4003の基本的な動作は第1ドット追跡器4001と同様である。ただし、第2ドット追跡器4003の場合、追跡を開始するドットが2個あり、その各ドットあたり1つの方向の追跡を行うこと(図16において、B→G、D→E)と、各追跡あたりドット追跡操作を11回繰り返すことにより第3コーナー候補画素(図16のG,E)を検出することが第1ドット追跡器4001と異なる点である。
第3コーナー検出器4004は第2ドット追跡器4003で追跡できた第3コーナー候補画素(図16において、G,E)が第3コーナーであるか否かを判定して第3コーナーを検出する。その基本的な動作は第1,第2コーナー検出器4000,4002と同様である。
第3コーナー検出器4004が図16のG,Eを第3コーナーとして検出したとすると、第3ドット追跡器4005は2つの方向(図16において、G→C,E→A)にドット追跡を行う。その追跡回数は第1ドット追跡器4001と同じ7回であり、第4コーナー候補画素として図16のC,Aを検出する。
第4ドット追跡器4007は第2ドット追跡器4003と同一構成であり、図16のC→X、A→Xの各方向に11回追跡してXに至る。Xはすでに第1コーナーのドットであることが分かっているので、図16に示した追跡経路(1)と追跡経路(2)により2つの2次元コードパターンのコード枠が検出されたことになる。この2つの2次元コードパターンのいずれをデコードするかであるが、画像上での中心の水平座標が大きい方の2次元コードパターンを優先する。もし、この2次元コードパターンのデコードができなかったときには、もう一方の2次元コードパターンをデコードするものとする。
以上、コード枠検出器302(図13)について説明した。
次に、データ取得器304(図13−1)について図20−1及び図20−2を参照して説明する。図20−1は1つの2次元コードパターンとその近傍のドット画像の一例を示している。また、図20−2はデータ取得器304の動作を説明するためのフローチャートである。
図20−1に示すように、2次元コードパターンの枠(コード枠)のコーナードット以外のドットa1〜a7,b1〜b11,c1〜c7,d1〜d11に着目する。データ取得器304は、水平方向に並ぶドットa1〜a7とドットc1〜c7の対応するもの同士を結ぶ直線と、垂直方向に並ぶドットb1〜b11とドットd1〜d11の対応するもの同士を結ぶ直線との各交点(セル)の座標を検出する(step21)。そして、各交点について、その座標を中心とした3x3画素の領域内のドットの有無を検出する(step22)。交点の座標を中心とした3×3画素の領域内にドットが検出されたときには、該交点についてデータ”1”が取得されたということであり、3×3画素の領域内にドットが検出されないときには、該交点についてデータ”0”が取得されたということになる。データ取得器304は、このようにして取得したデータを、2次元コードパターンのデータ配置規則(図4)に従いコードデータに再構成して出力する。
次に、加筆座標特定部212(図9−1)の動作について詳細に説明する。加筆座標特定部212には、加筆抽出部206より出力される加筆部分のみが表されている2値画像データと、2次元コード・デコード部208より出力される位置情報リストとが入力される。前述の通り、この位置情報リストは、各2次元コードパターンよりデコードされた、該2次元コードパターンの左上角の座標(筆記媒体上座標)と、2次元コードパターンの左上角の画像上での位置を表す座標(画像上座標)とが関連付けられたリストである。筆記媒体の画像はスキャナ入力されるので、画像のあおり歪みは無視できる。加筆座標特定部212は、位置情報リスト中の複数の2次元コードパターンについての筆記媒体上座標と画像上座標とを用い、線形補間によって加筆部分の筆記媒体上での位置を決定することができる。
具体的処理を説明すると、まず、加筆部分のみが表されている2値画像データを走査し、加筆部分の画素(加筆画素)の座標(画像上座標)を検出する。検出した各加筆画素毎に、その座標に近い画像上座標情報と関連付けられた3つの2次元コードパターンの筆記媒体上座標を位置情報リストから取り出す。
図21により説明する。図21において、Xは位置を特定しようとする加筆画素であり、A〜Iは2次元コード・デコード部208によって各小領域内でデコードすることができた2次元コードパターンの左上角の画像上座標である。いま求めたいのは、加筆画素Xの筆記媒体上座標である。図21の例では、A〜Iのうちで加筆画素Xに最も近い3点はE,F,Hであるので、このE,F,Hに対応した2次元コードパターンの筆記媒体上座標を位置情報リストから取り出し、これを用いて次のようにして加筆画素Xの筆記媒体上座標を計算する。
E,F,Hの画像上座標(xi.yi)と、その筆記媒体上座標(xp,yp)との関係は
xp=a1*xi+a2*yi+a3
yp=a4*xi+a5*yi+a6
と表すことができる。a1〜a6は未知数である。E,F,Hの画像上座標と筆記媒体上座標は既知であるので、これを上式に代入することによって未知数a1〜a6を求めることにより、加筆画素Xの筆記媒体上座標(xp,yp)を特定することができる。
以上に説明した加筆情報検出装置と同じ処理を情報処理装置604又は609上でソフトウェアより実行してもよいことは前述した通りである。この場合、加筆情報検出処理を実現するためのプログラムは例えば情報処理装置609の記憶装置605に格納されている。そして、このプログラムが情報処理装置609又は604にロードされ、その命令が実行されることによって、加筆情報検出処理が行われる。スキャナ603又は複写機602のスキャナ部によって筆記媒体をスキャンすることにより読み取られたカラー画像データは、予め記憶装置605に格納されているものとする。
ソフトウェアによる加筆情報検出の処理手順を図9−2に示すフローチャートに従って説明する。
まず、記憶装置605より筆記媒体のカラー画像データがメモリに読み込まれる(step101)。この筆記媒体のカラー画像データに対し2値化部200(図9−1)と同様の2値化処理が行われ、加筆部分と濃度の高いドットのみが黒画素、それ以外の画素が白画素の2値化画像データが生成される(step102)。また、筆記媒体のカラー画像データのRGB各平面毎に、ドット検出部202R,202G,202B(図9−1)と同様のドット検出処理を行って、2次元コードパターンを構成するドットを検出する(step103)。そして、このドット検出結果に基づいて、画像合成/ドット色検出部204(図9−1)と同様のドット画像の合成とドット色検出の処理を行い、ドットの座標と色をドット座標リストに登録する(step104)。
次に、step102で生成された2値化画像データとstep104で得られたドット座標リスト中のドット座標に基づいて、加筆抽出部206(図9−1)と同様の処理が実行され、2次元コードパターンのドットが除去された2値画像データが生成される(step105)。また、step104で生成されたドット位置リストに基づき、領域情報抽出部210(図9−1)と同様の処理が実行されて同じ色の集まりである領域が抽出され、領域情報が取得される(step107)。また、step104で生成されたドット画像データに基づいて、2次元コード・デコード部208(図9−1)と同様の処理を行い、2次元コードパターンの左上角の筆記媒体上座標と画像上座標とを対応付けた位置情報リストを生成する(step106)。最後に、step105で生成された加筆部分のみ残された2値画像データとstep106で生成された位置情報リストに基づいて、加筆座標特定部212(図9−1)と同様の処理が行われ、加筆画素の筆記媒体上座標が求められる(step108)。
図10−2に、step103における処理フローの一例を示す。図中、step201,step202,step203は、図10−1に示したドット候補判定器3101,最小輝度画素判定器3102、周辺ドット探索器3103に対応した処理を行うステップである。
図12−2に、step103における処理フローの他の一例を示す。図中、step200,step201,step202,step203は、図12−1に示したドット探索領域判定器3100,ドット候補判定器3101、最小輝度画素判定器3102、周辺ドット探索器3103に対応した処理を行うステップである。
図13−2に、step106における処理フローを示す。図中、step301,step302,step303,step304は図13−1に示した小領域設定器300,コード枠検出器302,データ取得器304,誤り訂正器306に対応した処理を行うステップである。step305,step306は図13−1のデータ復号器308に対応した処理ステップである。
以上、本発明の加筆情報検出装置又はソフトウェアによる加筆情報検出手順を説明したが、以上の説明は本発明の加筆情報検出方法の説明を兼ねることは明らかである。また、ソフトウェアによる加筆情報検出手順の説明は、加筆情報検出装置又は加筆情報検出方法をコンピュータ上でソフトウェアにより実現するためのプログラムの説明でもある。このようなプログラム、すなわち、加筆情報検出装置の各構成手段としてコンピュータを機能させるプログラム、あるいは、加筆情報検出方法の処理工程をコンピュータに実行させるプログラムも本発明に包含される。また、そのようなプログラムが記録された磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体記憶素子等のコンピュータが読み取り可能な各種記録(記憶)媒体も本発明に包含される。
ここで、特許請求の範囲の記載と前記実施形態との対応について説明する。図9−1を参照すると、二値化部200が「第1の処理手段」に対応し、ドット検出部202R,202G,202Bと画像合成/ドット色検出部204の組み合わせが「第2の処理手段」に対応し、加筆抽出部206が「第3の処理手段」に対応し、2次元コード・デコード部208が「第4の処理手段」に対応し、加筆座標特定部212が「第5の処理手段」に対応し、領域情報抽出部210が「第6の処理手段」に対応する。図9−2を参照すると、step102が「第1の処理工程」に対応し、step103とstep104の組み合わせが「第2の処理工程」に対応し、step105が「第3の処理工程」に対応し、step106が「第4の処理工程」に対応し、step108が「第5の処理工程」に対応し、step107が「第6の処理工程」に対応する。
以上、筆記媒体上の加筆情報等の抽出について説明した。次に、筆記媒体より抽出した加筆情報等の利用について説明する。図22は説明のためのフローチャートである。
前述した筆記媒体に鉛筆やボールペン等の筆記具を用いて加筆される。加筆された筆記媒体がスキャナ603又は複写機602のスキャナ部によりカラー画像データとして読み取られる。そして、スキャナ603又は複写機602の内部に設けられた図9−1に示した加筆情報検出装置によって、あるいは、情報処理装置609又は604上で動作する加筆情報検出装置と同様の処理を実行するプログラムによって、筆記媒体のカラー画像データを基に、筆記媒体の加筆情報(座標情報)、領域情報、文書ID情報が取得される(step401)。
情報処理装置609は、その文書ID情報を基に、当該筆記媒体に関連付けられた文書(のページ)を文書管理データベース606により特定し、当該文書(のページ)を取得する(step402)。例えば図23に示すような項目が文書管理データベース606に登録されており、筆記媒体より抽出された文書IDが「123456」であるとすると、当該文書は文書名「golf.doc」のページ1であると特定される。
情報処理装置609は、特定した文書「golf.doc」を、それが関連付けられているアプリケーションで開き、不図示のディスプレイに表示して編集状態とする(step403)。そして、編集状態とされた文書「golf.doc」に、筆記媒体より抽出された加筆情報を描画する。具体的には、例えば、文書のウィンドウに新たな描画オブジェクトを開き(step404)、筆記媒体より抽出された加筆情報すなわち加筆部分の座標を線でつないで描画し(step405)、これを終わると文書「golf.doc」の更新・保存処理を行う(step406)。このようにして、文書「golf.doc」に加筆情報である一つのオブジェクトを加える。
なお、加筆情報である座標情報を別ファイル(座標列ファイル)として保存する(図23はそのような座標列ファイルが保存された場合を示している)。このように加筆情報を別ファイルとして保存すると、ユーザが後にアプリケーションを開いて加筆された情報を確認したいときに、文書が素早く開くことができないような巨大なサイズを有するような場合でも、別ファイルとして保存されている加筆情報のみを素早く表示して確認することができる利点がある。
また、筆記媒体より加筆情報のほかに領域情報が抽出される。したがって、例えばゴルフコースのマップを内容とした電子文書に関連付けられた筆記媒体の場合、抽出した領域情報によってゴルフコースのマップをほぼ復元し、それに加筆情報を描画することができる。つまり、筆記情報に関連付けられた電子文書を開くことなく、その電子文書の内容がほぼ再現されかつ加筆情報が付加されたイメージを作成し、それをプリントするような処理を行うことも可能である。
本発明の筆記媒体に印刷される2次元コードパターンの例を示す図である。 2次元コードパターンのドットの大きさとドット間隔の説明図である。 2次元コードパターンの領域の説明図である。 2次元コードパターンの各領域におけるビット配置の説明図である。 本発明の実施形態に係る文書管理システムの構成図である。 筆記媒体の印刷イメージの作成手順を説明するためのフローチャートである。 2次元コードパターンにエンコードされるデータの説明図である。 電子文書を開き、それに関連付けられた筆記媒体を印刷する手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る加筆情報検出装置のブロック図である。 加筆情報検出処理フローを示すフローチャートである。 ドット検出部の第1の実施例を示すブロック図である。 ドット検出処理フローを示すフローチャートである ドット検出で参照される注目画素の周辺画素を示す図である。 ドット検出部の第2の実施例を示すブロック図である。 ドット検出処理フローを示すフローチャートである。 2次元コード・デコード部の一実施例を示すブロック図である。 2次元コード・デコード処理フローを示すフローチャートである。 2次元コードパターンにエンコードされたデータの復号と誤り訂正の説明のための図である。 コード枠検出器のブロック図である。 コード枠検出の説明図である。 第1コーナー検出器のブロック図である。 点対称ペア検出の説明図である。 渦巻き状のドット検出の説明図である。 ドット追跡の説明図である。 2次元コードパターンのデータドット検出の説明図である。 データ取得器の処理フローを示すフローチャートである。 加筆画素の媒体上座標を補間により求める方法の説明図である。 筆記媒体より加筆情報等を検出し、それを利用する処理を説明するためのフローチャートである。 文書管理データベースの登録項目の例を示す図である。
符号の説明
2,2a〜2d 2次元コードパターン
200 2値化部
202R,202G,202B ドット検出部
204 画像合成・ドット色検出部
206 加筆抽出部
208 2次元コード・デコード部
210 領域情報抽出部
212 加筆座標特定部
300 小領域設定器
302 コード枠検出器
304 データ取得器
306 誤り訂正器
308 データ復号器
400 第1コーナー検出器
401 第1ドット追跡器
402 第2コーナー検出器
403 第2ドット追跡器
404 第3コーナー検出器
405 第3ドット追跡器
406 第4コーナー検出器
407 第4ドット追跡器
411 周囲ドット検出器
412 点対称ペア検出器
601 プリンタ
602 複写機
603 スキャナ
604,609 情報処理装置
605 記憶装置
606 データベース
3100 ドット探索領域判定器
3101 ドット候補判定器
3102 最小輝度画素判定器
3103 周辺ドット探索器

Claims (16)

  1. 特定の電子文書に関連付けられた筆記媒体であって、
    普通の筆記具を用いて筆記可能な材質の媒体に、所定サイズのドットパターンである2次元コードパターンがマトリクス状に並べて印刷されており、前記各2次元コードパターンには該2次元コードパターンの前記媒体上での位置を示す座標情報がエンコードされており、前記各2次元コードパターンを構成するドットは前記電子文書の領域情報を表すように色分けされていることを特徴とする筆記媒体。
  2. 特定の電子文書に関連付けられた筆記媒体であって、
    普通の筆記具を用いて筆記可能な材質の媒体に所定サイズのドットパターンである2次元コードパターンがマトリクス状に並べて印刷されており、前記各2次元コードパターンには該2次元コードパターンの前記媒体上での位置を示す座標情報及び前記電子文書の識別情報がエンコードされており、前記各2次元コードパターンを構成するドットは前記電子文書の領域情報を表すように色分けされていることを特徴とする筆記媒体。
  3. 前記各2次元コードパターンには誤り訂正符号もエンコードされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の筆記媒体。
  4. 前記媒体全体に対する前記2次元コードパターンのドットの占める面積率が5パーセント未満であることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の筆記媒体。
  5. 筆記媒体を読み取ったカラー画像を入力とし、前記筆記媒体に筆記具を用いて加筆された情報を検出する加筆情報検出装置であって、
    前記カラー画像を2値化して背景画素を白画素、非背景画素を黒画素とした2値化画像を生成する第1の処理手段と、
    前記カラー画像に基づいて、前記カラー画像の画素のうち、前記筆記媒体上にマトリクス状に並べて印刷されている2次元コードパターンのドットに対応した画素のみを黒画素で表し、それ以外の画素を白画素で表したドット画像を生成するとともに、前記2次元コードパターンのドットの前記ドット画像上での位置を表すドット座標及び前記2次元コードパターンのドットの色を表すドット色を検出して出力する第2の処理手段と、
    前記第2の処理手段より出力されたドット座標を基に、前記2値化画像から前記2次元コードパターンのドットに対応した黒画素を除去することにより、前記筆記媒体の加筆された部分に対応した黒画素(以下、加筆画素と記す)を表す2値画像を生成する第3の処理手段と、
    前記ドット画像より前記2次元コードパターンを検出し、検出した各2次元コードパターンをデコードすることにより、該2次元コードパターンの前記筆記媒体上での位置を表す座標(筆記媒体上座標と記す)を取得し、該筆記媒体上座標を該2次元コードパターンの前記ドット画像上の位置を表す座標(画像上座標)と対応付けて出力する第4の処理手段と、
    前記各加筆画素の前記2値画像上での位置を表す座標と前記第4の処理手段より出力された前記2次元コードパターンの前記筆記媒体上座標及び前記画像上座標とに基づいて、前記各加筆画素の前記筆記媒体上での位置を示す座標を求め、それを加筆情報として出力する第5の処理手段と、
    前記第2の処理手段より出力されたドット座標及びドット色に基づいて、同色のドット群で表される領域を表す領域情報を生成する第6の処理手段と、
    を有することを特徴とする加筆情報検出装置。
  6. 前記第4の処理手段は、検出した2次元コードパターンをデコードすることにより、前記筆記媒体に関連付けられた電子文書の識別情報をも取得して出力することを特徴とする請求項5に記載の加筆情報検出装置。
  7. 前記第3の処理手段は前記2値画像に細線化処理を施し、
    前記第5の処理手段は前記細線化処理後の前記2値画像中の加筆画素を処理の対象とすることを特徴とする請求項5に記載の加筆情報検出装置。
  8. 前記第2の処理手段は、前記カラー画像の各色成分毎にドットを検出し、その検出結果に基づいて、前記ドット画像を生成するとともに前記2次元コードパターンのドットの座標及び色を検出することを特徴とする請求項5に記載の加筆情報検出装置。
  9. 前記第4の処理手段は前記ドット画像に複数の小領域を設定し、設定した各小領域において前記2次元コードパターンの検出を行うことを特徴とする請求項5に記載の加筆情報検出装置。
  10. 筆記媒体を読み取ったカラー画像を入力とし、前記筆記媒体に筆記具を用いて加筆された情報を検出する加筆情報検出方法であって、
    前記カラー画像を2値化して背景画素を白画素、非背景画素を黒画素とした2値化画像を生成する第1の処理工程と、
    前記カラー画像に基づいて、前記カラー画像の画素のうち、前記筆記媒体上にマトリクス状に並べて印刷されている2次元コードパターンのドットに対応した画素のみを黒画素で表し、それ以外の画素を白画素で表したドット画像を生成するとともに、前記2次元コードパターンのドットの前記ドット画像上での位置を表すドット座標及び前記2次元コードパターンのドットの色を表すドット色を検出して出力する第2の処理工程と、
    前記第2の処理工程より出力されたドット座標を基に、前記2値化画像から前記2次元コードパターンのドットに対応した黒画素を除去することにより、前記筆記媒体の加筆された部分に対応した黒画素(以下、加筆画素と記す)を表す2値画像を生成する第3の処理工程と、
    前記ドット画像より前記2次元コードパターンを検出し、検出した各2次元コードパターンをデコードすることにより、該2次元コードパターンの前記筆記媒体上での位置を表す座標(筆記媒体上座標と記す)を取得し、該筆記媒体上座標を該2次元コードパターンの前記ドット画像上の位置を表す座標(画像上座標)と対応付けて出力する第4の処理工程と、
    前記各加筆画素の前記2値画像上での位置を表す座標と前記第4の処理手段より出力された前記2次元コードパターンの前記筆記媒体上座標及び前記画像上座標とに基づいて、前記各加筆画素の前記筆記媒体上での位置を示す座標を求め、それを加筆情報として出力する第5の処理工程と、
    前記第2の処理工程より出力されたドット座標及びドット色に基づいて、同色のドット群で表される領域を表す領域情報を生成する第6の処理工程と、
    を有することを特徴とする加筆情報検出方法。
  11. 前記第4の処理工程は、検出した2次元コードパターンをデコードすることにより、前記筆記媒体に関連付けられた電子文書の識別情報をも取得して出力することを特徴とする請求項10に記載の加筆情報検出方法。
  12. 前記第3の処理工程は前記2値画像に細線化処理を施し、
    前記第5の処理工程は前記細線化処理後の前記2値画像中の加筆画素を処理の対象とすることを特徴とする請求項10に記載の加筆情報検出方法。
  13. 前記第2の処理工程は、前記カラー画像の各色成分毎にドットを検出し、その検出結果に基づいて、前記ドット画像を生成するとともに前記2次元コードパターンのドットの座標及び色を検出することを特徴とする請求項10に記載の加筆情報検出方法。
  14. 前記第4の処理工程は前記ドット画像に複数の小領域を設定し、設定した各小領域において前記2次元コードパターンの検出を行うことを特徴とする請求項10に記載の加筆情報検出方法。
  15. 請求項1に記載の加筆情報検出装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
  16. 請求項1に記載の加筆情報検出装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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