JP2008071254A - 駐車場管理システム及び、このシステムに利用する車載装置 - Google Patents
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Abstract
【課題手段】 駐車場PにDSRCによる無線通信が可能な第2無線通信器60を設置し、DSRCによる無線通信が可能な車載装置3を備えた車両Cが、第2無線通信器60の通信範囲である特定通信範囲に位置したら、管理装置5で識別情報を作成し、その作成した識別情報を第2無線通信器60から車載装置3に送信し、車載装置3とICカード49に記憶させている。そして、店舗S内に設置されたレジスタ7にICカード49に記憶された識別情報を読み込ませて車載装置3に送信し、同一の識別情報を記憶する車載装置3があったら応答がある。従って、このシステムを用いれば、駐車場Pから離れた店舗S内から車両の盗難がないか確認することができる。
【選択図】図2
Description
一方、車両が駐車場から出ようとするときは、車載装置から通信機にIDが送信される。すると、駐車場側では、そのIDに対応付けて記憶している入場時刻と現在時刻との差分から駐車時間が算出され、その駐車時間に応じた駐車料金を算出する処理が行われる。
このように車両盗難のリスクが高まると、店舗としては売り上げが落ちるので、好ましいものではない。
上記目的を達成するための請求項1に記載の駐車場管理システムでは、車載装置が特定通信範囲内に入ることによって、車載装置と管理装置との間でDSRCによる無線通信が可能となったら、管理装置は、識別情報を作成して、車載装置に送信する処理を実行する。
また、問合装置で情報記憶媒体から識別情報が読み込まれたら、管理装置が問合装置と車載装置とを中継し、問合装置は、車載装置に対し、読み込まれた識別情報に対応する識別情報を記憶しているか問い合わせる処理を実行する。
情報記憶手段は、形態可能なものであれば、IDカードでもよいし、携帯電話などでもよい。
さらに、請求項2に記載したように、第2無線通信手段は、駐車場の各駐車スペースに設置してもよい。その場合、各第2無線通信手段の特定通信範囲は、各駐車スペース内に駐車された車両に備えられた車載装置とDSRCにより無線通信可能な範囲に設定するとよい。
[請求項3]
請求項3に記載したように、第2無線通信手段として、入口無線通信手段と、場内無線通信手段とを備えるよう構成してもよい。
この請求項3に記載の駐車場管理システムは、請求項2に記載の駐車場管理システムのように、各駐車スペースに第2無線通信手段を設置する場合に比べて、入口と場内の最小2つの無線通信装置を備えればいいので、低コストで駐車場管理システムを構築できる。
[請求項4]
ところで、請求項3のように構成した場合、管理装置は、入口を開閉する入口開閉手段を備えるように構成し、識別情報を作成して、車載装置に送信する処理を実行したら、入口開閉手段により入口を開く処理を実行するよう構成してもよい。
尚、請求項8に記載の車載装置は、この請求項1〜4のいずれかに記載の駐車場管理システムで用いられることが好ましい。
[請求項5]
駐車場管理システムでは、車両の盗難を防止するため、不正な出庫を防止する構成を備えるとよい。
[請求項6]
問合装置が、レジスタ装置のように、入力者の操作に応じて清算情報を作成する清算手段を備える装置である場合、車載装置に、清算情報の受信履歴を示す履歴情報を記憶する第1履歴記憶手段を備え、管理装置にも、履歴情報を記憶する第2履歴記憶手段を備えるように構成するとよい。
[請求項7]
さらに効果的に車両の盗難を防止するには、請求項7に記載されているように、車載装置には、車両を起動する起動スイッチの入り切りを検出する第1検出手段及び、情報記憶媒体にアクセス可能な状態となったか否かを検出する第2検出手段を備えさせるとよい。そして、車載装置には、第2検出手段が情報記憶媒体にアクセス可能な状態となったことを検出していない間に、第1検出手段が起動スイッチの操作があったことを検出したら、第1履歴記憶手段に記憶された履歴情報を消去する処理を実行させるよう構成するとよい。
尚、請求項11に記載の車載装置は、この請求項7に記載の駐車場管理システムで用いられることが好ましい。
[第1実施形態]
本実施形態の駐車場管理システム1は、駐車場に止められた各車両を管理するシステムである。
<1.駐車場>
まず、本実施形態の駐車場管理システムが適用された駐車場について説明する。
この駐車場Pは、図1に示すように、郊外型の大型店舗S等に併設されたものであり、複数台の車両Cを駐車させることができる広さを有する。
《1−1.第2無線通信器60及び出口無線通信器61の通信範囲》
この駐車場Pに設置された第2無線通信器60及び出口無線通信器61の通信範囲は、次のように設定されている。
<2.駐車場管理システム1の全体説明>
次に、本実施形態の駐車場管理システム1の全体構成について説明する。
《2−1.車載装置3》
車載装置3の筐体(図示せず)は、ICカード49を挿入可能な形状に形成されている。
《2−2.管理装置5》
管理装置5は、図4に示すように、コンピュータ50と、複数の第2無線通信器60と、DSRCにより無線通信を行う出口無線通信器61と、出口ゲートPOGを開閉する出口駆動モータ62とを主に備えている。
この中央制御部52は、後述する各種処理を実行するCPU52aと、各種処理を実行するためのプログラム等と記憶しているROM52bと、各種処理を実行する際に必要な情報を一時記憶するRAM52cとを備えている。
そして、この管理装置5では、中央制御部52と、第1通信部54、各第2無線通信器60、出口無線通信器61、及び、出口駆動モータ62とが通信可能に接続されている。
《2−3.レジスタ7》
レジスタ7は、駐車場Pから離れた大型店舗S(図1参照)内の会計を行う場所に設置されており、図5に示すように、本体70と、リーダライタ80とを備えている。
そして、このレジスタ7では、中央制御部72と、入力部74、モニタ76、第2通信部78、及び、リーダライタ80とが通信可能に接続されている。
次に、車載装置3及び管理装置5で実行される各種処理のうち、入場時、退場時に実行される処理について説明する。
《3.1.入退場時処理》
まず、車載装置3で実行される入退場時処理について説明する。
この入退場時処理(S1)は、車載装置3が備える中央制御部30のCPU30aで実行される処理である。
S100では、ICカード49が車載装置3の筐体に挿入されたか否かを判定する処理が実行される。
S110では、車両Cが駐車場Pに入場するのか退場するのかを判定する処理が実行される。
そのため、このS110では、フラグが立っているか否かが判定され、フラグが立っていなかったら入場タイミング、フラグが立っていたら退場タイミングと判定する処理が実行される。
本実施形態では、車両Cがいずれかの駐車スペースPSに入ると、車載装置3が第2無線通信器60の特定通信範囲に入り(図1参照)、車載装置3の第1無線通信部36と第2無線通信器60との間でDSRCによる無線通信が可能となる。
本実施形態では、車載装置3の第1無線通信部36と第2無線通信器60との間の通信が可能になると、後述するように、第2無線通信器60から入場時刻信号が送信される(S310:図8参照)。
このS130において、入場時刻信号を受信したと判定されると(S130:YES)、S140及びS150の処理が実行され、受信していないと判定されると(S130:NO)、待機するよう処理される。
S160では、IDに関する情報(以下「ID情報」という)を載せた信号(以下「ID信号」という)を受信したか否かを判定する処理が実行される。
このS160において、ID信号を受信したと判定されると(S160:YES)、S170及びS180の処理が実行され、受信していないと判定されると(S160:NO)、待機するよう処理される。
さらに続くS190では、RAM30cにフラグを立てる処理が実行される。
次に、S110において、車両Cが駐車場Pから退場すると判定された(S110:退場)ときに実行される、図7において(1)で示した図7に記載のS200以下の処理について説明する。
本実施形態では、入場時に、車載装置3及びICカード49に、共通の入場時刻情報及びID情報が記憶される(S140、S170)。そのため、車載装置3にICカード49を挿入した者が、車両Cの正当な所有者であれば、車載装置3と、ICカード49に記憶された入場時刻情報及びID情報は必ず一致する。
このS200において、ICカード49を車載装置3に挿入した者が、車両Cの正当な所有者である場合、すなわち、車載装置3とICカード49とに記憶された入場時刻情報及びID情報とが一致した場合は(S200:YES)、S210の処理が実行され、一方、ICカード49を車載装置3に挿入した者が、車両Cの正当な所有者でない場合は(S200:NO)、S220の処理が実行される。
本実施形態では、車両Cが出口ゲートPOGに近づき、車載装置3が出口無線通信器61の出口通信範囲に入ると(図1参照)、出口無線通信器61と車載装置3の第1無線通信部36との間でDSRCによる無線通信が可能となる。
このS210において、車両Cが出口ゲートPOGに近づいた、すなわち、第1無線通信部36が出口無線通信器61との間でDSRCによる無線通信が可能となったと判定されると(S210:YES)、S212の処理が実行され、車両Cが出口ゲートPOGに近づいていないと判定された場合は(S210:NO)、待機するよう処理される。
本実施形態では、このS212で送信された入場時刻情報、ID情報、履歴情報を乗せた信号を出口無線通信器61が受信すると、出口ゲートPOGを開く処理が実行され(S430:図9参照)、退場信号が出口無線通信器61から送信される(S440;図9参照)。
このS214において、退場信号を受信したと判定されると(S214:YES)、S216の処理が実行され、退場信号を受信していないと判定された場合は(S214:NO)、待機するよう処理される。
そして、S216の処理が終了すると、図6及び図7に(2)で示すように、再び、ICカード49が挿入されたか否かを判定するS100の処理が実行される。
このようにRAM30Cに記憶されたID情報を消去してしまえば、S200において常に否定判定され(S200:NO)、車両Cが出口ゲートPOGに近づいても、出口ゲートPOGが開かないので、車両盗難を確実に防止することができる。
本実施形態では、車両Cが出口ゲートPOGに近づき、車載装置3が出口無線通信器61の出口通信範囲に入ると、出口無線通信器61と第1無線通信部36との間でDSRCによる無線通信が可能となる。
このS222において、車両Cが出口ゲートPOGに近づいた、すなわち、第1無線通信部36が出口無線通信器61との間でDSRCによる無線通信が可能となったと判定されると(S222:YES)、S224の処理が実行され、車両Cが出口ゲートPOGに近づいていないと判定されると(S222:NO)、待機するよう処理される。
このようにすれば、管理装置5側で、車両が盗難にあっているか否かを判定することができる。
次に、S100において、ICカード49が車載装置3の筐体に挿入されていない場合(S100:NO)に実行されるS230以下の処理ついて説明する。
本実施形態では、車両Cが出口ゲートPOGに近づき、車載装置3が出口無線通信器61の出口通信範囲に入ると、出口無線通信器61と第1無線通信部36との間でDSRCによる無線通信が可能となる。
このS230において、車両Cが出口ゲートPOGに近づいた、すなわち、車載装置3の第1無線通信部36と出口無線通信器61との間でDSRCによる無線通信が可能となったと判定されると(S230:YES)、S232の処理が実行され、車両Cが出口ゲートPOGに近づいていない場合は(S230:NO)、再びS100の処理が実行される。
このようにすれば、管理装置5側で、車両が盗難にあっているか否かを判定することができる。
《3.2.駐車場装置処理》
次に、管理装置5で実行される処理について説明する。
[3.2.1.入場時処理]
ここで、図8は、管理装置5で実行される処理のうち、車両Cが入場するときに実行される入場時処理のフローチャートである。
この入場時処理では、まず、S300の処理が実行される。
S300では、いずれかの駐車スペースPS(図1参照)に、車両Cが駐車されたか否かが判定される。
入場時刻としては、S300で車両Cが駐車スペースPSに駐車されたときの時刻が用いられる。また、時刻に関する情報は、本実施形態では、中央制御部52が自ら時刻を計時しているので、入場時刻情報は中央制御部52内で得られる。
このS310で入場時刻信号が送信され、車載装置3が時刻情報を受信すると(S130)、確認信号が車載装置3から送信される(S150)。
このS320において、確認信号を受信したと判定されると(S320:YES)、S330の処理が実行され、確認信号を受信していないと判定されると(S320:NO)、待機するよう処理される。
このS330が開始されると、中央制御部52では、複数の数字や記号をランダムに組み合わせたID情報を作成する処理が実行される。そして、ID情報が作成されると、そのID情報を乗せたID信号を、S300で入場が確認された第2無線通信器60から送信する処理が実行される。
S340では、この確認信号を受信したか否かが判定される。
[3.2.2.退場処理]
ここで、図9は、管理装置5で実行される処理のうち、車両Cが退場するときに実行される退場時処理のフローチャートである。
この退場時処理では、まず、S400の処理が実行される。
S400では、出口ゲートPOG(図1参照)に、車両Cが近づいたか否かが判定される。
本実施形態では、車両Cの正当な使用者が自己のICカード49を車載装置3に挿入して、車両Cを出口に近づけると、車載装置3から出口無線通信器61に対して、入場時刻信号やID信号が送信される。一方、(1)ICカード49が車載装置3に挿入されていない場合(S100:NO)や、(2)車載装置3に挿入されたICカード49が不正なICカード49である場合(S200:NO)は、警報信号が送信される(S224、S232)。
このS410において、入場時刻信号やID信号を受信したと判定されると、S420の処理が実行され、警報信号を受信したと判定されると、本処理は終了する。
S420では、車載装置3から受信した情報の組み合わせが正しいか否かが判定される。
このS430の処理では、出口駆動モータ62が駆動され、出口ゲートPOGを開く処理が実行される。
尚、S410で警報信号を受信した場合(S410:警報信号受信)や、S420で受信情報が不正であると反対された場合(S420:NO)というのは、今まさに車両Cが盗難にあっている場合であるので、管理装置5側において、警報信号が受信されたら出口に近づいた車両の運転席部分を撮影したり、警備員室内で警報音をならしたり、出口で警報音を鳴らすなど、してもよい。
<4.駐車時に実行される処理>
次に、各装置3〜7で実行される各種処理のうち、駐車時に実行される処理について説明する。
《4.1.問合処理》
ここで図10は、レジスタ7で実行される問合処理のフローチャートである。
S500では、リーダライタ80がICカード49から入場時刻情報やID情報を読み込む処理が実行され、これらがRAM72Cに記憶される。
具体的には、ICカード49から読み込んだ入場時刻情報やID情報を乗せた問合信号が作成され、その問合信号を第2通信部78を介して管理装置5のコンピュータ50に送信する処理が実行される。
本実施形態では、駐車場Pに車両Cが駐車されていると、問合信号を受信した車載装置3からレジスタ7に応答信号が返信されてくる(S720:図12参照)。このS520では、その応答信号を受信したか否かが判定される。
S540では、車両Cが盗まれていない旨を報知する処理が実行される。
そして、S540の処理が終了すると、再びS500の処理が実行される。
S550では、問合信号を送信してから所定時間経過したか否かを判定する処理が実行される。
このS550において、所定時間経過したと判定されると(S550:YES)、S560の処理が実行され、所定時間が経過していない判定されると(S550:NO)、再びS520の処理が実行される。
ここでは、レジスタ7に備えられているモニタ76に車両Cが盗難にあっていることを文字表記することによって報知する処理が実行される。
《4.2.中継処理》
ここで図11は、管理装置5で実行される中継処理のフローチャートである。
この中継処理(S6)では、まずS600の処理が実行される。
S600では、問合信号を受信したか否かが判定される。
このS610では、駐車場Pに複数の第2無線通信器60が設置されているので、これら第2無線通信器60からS600の処理で受信した問合信号をDSRCにより無線で一斉に送信する処理が実行される。そしてS620の処理が実行される。
本実施形態では、問合信号を受信したいずれかの車載装置3が、その問合信号に含まれる入場時刻情報及びID情報に一致する入場時刻情報及びID情報を記憶していたら、その車載装置3が応答信号を送信してくるので(S720:図12参照)、このS620では、いずれかの車載装置3からその応答信号を受信したか否かが判定される。
このS630では、S620においていずれかの第2無線通信器60が応答信号を受信すると、第1通信部54を介してレジスタ7にその応答信号を送信する処理が実行される。
本実施形態では、レジスタ7が応答信号を受信すると、レジスタ7から管理装置5に清算信号を送信してくるので(S530)、その清算信号を受信したか否かを、このS640では判定する処理が実行される。
本実施形態では、管理装置5の中央制御部52は、清算情報を集めた履歴情報を記憶しているが、S650では、この履歴情報をS640で受信した清算情報を加えた新たな履歴情報に更新する処理が実行される。
そして、S650の処理が終了すると、再び、S600の処理が実行される。
S660では、応答信号を送信してから所定時間経過したか否かを判定する処理が実行される。
《4.3.応答処理》
ここで図12は、車載装置3で実行される応答処理のフローチャートである。
この応答処理(S7)では、まずS700の処理が実行される。
本実施形態では、レジスタ7でICカード49に記憶されたID情報等が読み込まれると、問合信号が管理装置5の第2無線通信器60を介して、DSRCにより無線で車載装置3に送信される(S510、S610)。
このS700において、問合信号が受信されたと判定されると(S700:YES)、S710の処理が実行され、問合信号を受信していないと判定されると(S700:NO)、待機するよう処理される。
本実施形態では、入場時に、車載装置3及びICカード49に、同じ入場時刻情報及びID情報とが記憶される(S140、S170)。そして、そのICカード49に記憶された入場時刻情報とID情報とが、レジスタ7で読み込まれると(S500)、それらの情報を含む問合信号が送信されてくる(S510)。
このS710において、入場時刻情報及びID情報が一致したと判定されると(S710:YES)、S720の処理が実行され、一致しないと判定されると(S710:NO)、再びS700の処理が実行される。
本実施形態では、車両Cが盗難にあっていない場合、問合信号を送ってきたレジスタ7に盗難にあっていないことを知らせる必要があるので、このS720では、盗難にあっていないことを知らせるための応答信号を第1無線通信部36を介してDSRCの無線で送信する処理が実行される。
本実施形態では、レジスタ7が応答信号を受信すると、レジスタ7が管理装置5を介して車載装置3に清算信号を送信してくる(S530)。そのためこのS730では、レジスタ7から送られてくる清算信号を受信したか否かを判定している。
このS740では、RAM30Cに記憶された履歴情報を、この履歴情報にS730において受信した清算情報を加えた履歴情報に更新する処理が実行され、その履歴情報がRAM30Cに記憶される処理が実行される。
<5.本実施形態の特徴的な作用効果>
1.本実施形態の駐車場管理システム1では、車載装置3が特定通信範囲内に入ることによって、車載装置3と管理装置5との間でDSRCによる無線通信が可能となったら、管理装置5は、識別情報(入場時刻情報、ID情報)を作成して、車載装置3に送信する処理を実行する(S310、S330)。
また、レジスタ7でICカード49から識別情報が読み込まれたら(S500)、管理装置5がレジスタ7と車載装置3とを中継し、レジスタ7は、車載装置3に対し、読み込まれた識別情報に対応する識別情報を記憶しているか問い合わせる処理を実行する(S510)。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
<1.駐車場>
まず、本実施形態の駐車場管理システムが適用された駐車場について説明する。
この駐車場Pは、図13に示すように、郊外型の大型店舗S等に併設された複数台の車両Cを駐車させることができる広さを有するものである。
すなわち、本実施形態では、第2無線通信器60に相当する構成として、入口無線通信器65、及び、少なくとも一台の場内無線通信器67が備えられている。
《1−1.入口無線通信器65及び場内無線通信器67の通信範囲》
この駐車場Pに設置された入口無線通信器65及び場内無線通信器67の特定通信範囲は、次のように設定されている。
尚、以下、第2無線通信器60の特定通信範囲は、場内特定通信範囲と呼び、一方、入口無線通信器65の特定通信範囲は、入口特定通信範囲と呼ぶ。
<2.駐車場管理システム1の全体説明>
次に、本実施形態の駐車場管理システム1の全体構成について説明する。
本実施形態の駐車場管理システム1は、図14に示すように、車両Cに搭載された車載装置3、駐車場を管理する管理装置5、駐車場Pを有する大型店舗S内に設置され、車両盗難の問い合せを行うことができるレジスタ7とで構成される。
《2−1.管理装置5》
管理装置5は、図15に示すように、コンピュータ50と、DSRCにより無線通信を行う出口無線通信器61と、出口ゲートPOGを開閉する出口駆動モータ62と、DSRCにより無線通信を行う入口無線通信器65と、入口ゲートPOGを開閉する入口駆動モータ66と、場内無線通信器67とを主に備えている。
次に、管理装置5で実行される各種処理のうち、入場時に実行される処理について説明する。
《3.1.入場時処理》
次に、管理装置5で実行される処理について説明する。
この入場時処理は、駐車場Pの営業時間中は常時実行されている。
S300では、車両Cが入口PIに近づいたか否かが判定される。
本実施形態では、入口PIに入口無線通信器65が設置されており、車両Cが入口PIに近づくことによって、入口無線通信器65の入口特定通信範囲に車載装置3が入ると、入口無線通信器65と車載装置3の第1無線通信部36との間でDSRCによる無線通信が可能となる。
そして、S340において、確認信号を受信したと判定されると(S340:YES)、S350の処理が実行される。
このS350の処理では、入口駆動モータ66が駆動され、入口ゲートPIGを開く処理が実行される。
尚、駐車時に実行される処理については、第1実施形態において、各第2無線通信器60から問合信号等の通信が行われているが、本実施形態では、場内無線通信器67で行われている点が異なるだけである。
<4.本実施形態の特徴的な作用効果>
第1実施形態と同様の作用効果に加え、以下のような作用効果がある。
このようにすると、駐車場Pに入る車両Cに確実に識別情報を付与してから、車両Cを駐車場Pに入場させることができる。
[他の形態]
1.上記実施形態では、携帯可能な情報記憶媒体としてICカード49を用いたが、各種情報の読み出し及び書き込みを行えるものであればどのようなものでもよく、例えば、磁気カードでも良いし、携帯電話でもよい。
[本発明と本実施形態との対応関係]
本実施形態のRAM30Cは本発明の第1記憶手段に相当し、ICカード49は情報記憶媒体、リーダライタ部34は書込手段、リーダライタ80は読込手段、モニタ76は報知手段に相当する。
さらに、本実施形態のレジスタ7が本発明の清算手段に相当し、RAM30Cが第1履歴記憶手段、RAM52Cが第2履歴記憶手段に相当する。
3…車載装置、
30…中央制御部、32…カード検出部、34…リーダライタ部、36…第1無線通信部、49…ICカード、
5…管理装置、
50…コンピュータ、52…中央制御部、54…第1通信部、60…第2無線通信器、61…出口無線通信器、62…出口駆動モータ、65…入口無線通信器、66…入口駆動モータ、67…場内無線通信器
7…レジスタ、
70…本体、72…中央制御部、74…入力部、76…モニタ、78…第2通信部、80…リーダライタ
Claims (11)
- 駐車場を利用する各車両に備えられた車載装置、前記駐車場を管理する管理装置、及び、車両盗難の問い合せを行う問合装置で構成される駐車場管理システムであって、
前記車載装置は、DSRCにより無線通信する第1無線通信手段、前記管理装置から付与される識別情報を記憶可能な第1記憶手段、及び、携帯可能な情報記憶媒体に前記識別情報を書き込む書込手段を備え、
前記管理装置は、駐車場の予め定められた特定通信範囲内に位置する前記車載装置とDSRCにより無線通信する第2無線通信手段、及び、前記問合装置と通信する第1通信手段を備え、
前記問合装置は、前記情報記憶媒体から前記識別情報を読み込む読込手段、前記管理装置と通信する第2通信手段、及び、報知を行う報知手段を備え、
前記車載装置、前記管理装置、及び、前記問合装置の各装置において、以下の処理を実行することを特徴とする駐車場管理システム。
(1)前記車載装置が前記特定通信範囲内に入ることによって、前記車載装置と前記管理装置との間でDSRCによる無線通信が可能となったら、
前記管理装置は、前記識別情報を作成して、前記車載装置に送信する処理を実行し、
前記車載装置は、受信した前記識別情報を前記第1記憶手段に記憶するとともに前記情報記憶媒体に書き込む処理を実行する。
(2)前記管理装置が前記問合装置と前記車載装置とを中継し、
前記問合装置で前記情報記憶媒体から前記識別情報が読み込まれたら、
前記問合装置は、前記車載装置に対し、読み込まれた前記識別情報に対応する前記識別情報を記憶しているか問い合わせる処理を実行し、
前記車載装置は、前記問合装置からの問い合せを受け、前記問合装置で読み込まれた前記識別情報に対応する前記識別情報を記憶していたら、前記問合装置に対し応答する処理を実行し、
前記問合装置は、前記車載装置からの応答の有無により、車両盗難の有無を報知する処理を実行する。 - 請求項1記載の駐車場管理システムにおいて、
前記第2無線通信手段は、前記駐車場の各駐車スペースに設置され、
前記各第2無線通信手段の前記特定通信範囲は、前記各駐車スペース内に駐車された車両に備えられた車載装置とDSRCにより無線通信可能な範囲に設定されていることを特徴とする駐車場管理システム。 - 請求項1記載の駐車場管理システムにおいて、
前記第2無線通信手段は、
前記駐車場の入口部分を前記特定通信範囲とし、その入口の前記特定通信範囲内に位置する前記車載装置とDSRCにより無線通信する入口無線通信手段と、
前記駐車場内の駐車可能な部分を少なくとも前記特定通信範囲とし、前記駐車場内の前記特定通信範囲内に位置する前記車載装置とDSRCにより無線通信する場内無線通信手段と、
を備え、
前記車載装置、前記管理装置、及び、前記問合装置の各装置において、以下の処理を実行することを特徴とする駐車場管理システム。
(1’)前記車載装置が入口の前記特定通信範囲内に入ることによって、前記車載装置と前記管理装置の前記入口無線通信手段との間でDSRCによる無線通信が可能となったら、
前記管理装置は、前記識別情報を作成して、前記車載装置に送信する処理を実行し、
前記車載装置は、受信した前記識別情報を記憶するとともに前記情報記憶媒体に書き込む処理を実行する。
(2’)前記第1通信手段と前記場内無線通信手段とを用いて、前記管理装置が前記問合装置と前記車載装置とを中継し、
前記問合装置で前記情報記憶媒体から前記識別情報が読み込まれたら、
前記問合装置は、前記車載装置に対し、読み込まれた前記識別情報に対応する前記識別情報を記憶しているか問い合わせる処理を実行し、
前記車載装置は、前記問合装置からの問い合せを受け、前記問合装置で読み込まれた前記識別情報に対応する前記識別情報を記憶していたら、前記問合装置に対し応答する処理を実行し、
前記問合装置は、前記車載装置からの応答の有無により、車両盗難の有無を報知する処理を実行する。 - 請求項3に記載の駐車場管理システムにおいて、
前記管理装置は、
前記入口を開閉する入口開閉手段を備え、
前記管理装置において、以下の処理を実行することを特徴とする駐車場管理システム。
(3)前記管理装置は、前記識別情報を作成して、前記車載装置に送信する処理を実行したら、前記入口開閉手段により前記入口を開く処理を実行する。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の駐車場管理システムにおいて、
前記管理装置は、
前記駐車場の出口の予め定められた出口通信範囲内に位置する前記車載装置とDSRCにより無線通信する出口無線通信手段と、
出口を開閉する出口開閉手段と、
前記識別情報を記憶する第2記憶手段と
を備え、
前記車載装置、及び、前記管理装置の各装置において、以下の処理を実行することを特徴とする駐車場管理システム。
(4)前記車載装置が前記出口通信範囲内に入ることによって、前記車載装置と前記管理装置との間でDSRCによる無線通信が可能となったら、
前記車載装置は、前記携帯記憶手段に記憶された前記識別情報を送信する処理を実行し、
前記管理装置は、前記車載装置から受信した前記識別情報と、前記第2記憶手段に記憶された前記識別情報とを比較して、これらの前記識別情報が一致したら前記出口開閉手段で出口を開く処理を実行する。 - 請求項5に記載の駐車場管理システムにおいて、
前記問合装置は、入力者の操作に応じて清算情報を作成する清算手段を備え、
前記車載装置は、前記清算情報の受信履歴を示す履歴情報を記憶する第1履歴記憶手段を備え、
前記管理装置は、前記履歴情報を記憶する第2履歴記憶手段を備え、
前記管理装置、及び、前記車載装置において、以下の処理を実行することを特徴とする駐車場管理システム。
(5)前記問合装置で前記情報記憶媒体から前記識別情報が読み込まれたら、
前記問合装置は、前記車載装置に対し、前記問い合わせに加えて、前記清算情報をも送信する処理を実行し、
前記管理装置は、前記清算情報を前記問合装置から受信したら、前記第2履歴記憶手段に記憶された前記履歴情報を更新し、更新した新たな前記履歴情報を第2履歴記憶手段に記憶すると共に、前記清算情報を車載装置に送信し、
前記車載装置は、前記清算情報を前記問合装置から受信したら、前記第1履歴記憶手段に記憶された前記履歴情報を更新し、更新した新たな前記履歴情報を第1履歴記憶手段に記憶する処理を実行する。
(6)前記車載装置が前記出口通信範囲内に入ることによって、前記車載装置と前記管理装置との間でDSRCによる無線通信が可能となったら、
前記車載装置は、前記第1履歴記憶手段に記憶された前記履歴情報を送信する処理を実行し、
前記管理装置は、前記車載装置から受信した前記履歴情報と、前記第2履歴記憶手段に記憶された前記履歴情報とを比較して、前記識別情報に加え、これらの前記履歴情報も一致したら前記出口開閉手段で出口を開く処理を実行する。 - 請求項6記載の駐車場管理システムにおいて、
前記車載装置は、
前記車両を起動する起動スイッチの入り切りを検出する第1検出手段及び、前記情報記憶媒体にアクセス可能な状態となったか否かを検出する第2検出手段を備え、
前記車載装置において、以下の処理を実行することを特徴とする駐車場管理システム。(7)前記車載装置は、前記第2検出手段が前記情報記憶媒体にアクセス可能な状態となったことを検出していない間に、前記第1検出手段が前記起動スイッチの操作があったことを検出したら、前記第1履歴記憶手段に記憶された前記履歴情報を消去することを特徴とする駐車場管理システム。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の駐車場管理システムで用いられる車載装置であって、
DSRCにより無線通信する第1無線通信手段、前記管理装置から付与される識別情報を記憶可能な第1記憶手段、及び、携帯可能な情報記憶媒体に前記識別情報を書き込む書込手段を備え、
(1)前記特定通信範囲内に入ることによって、前記管理装置との間でDSRCによる無線通信が可能となったら、
受信した前記識別情報を前記第1記憶手段に記憶するとともに前記情報記憶媒体に書き込む処理を実行し、
(2)前記管理装置に中継されて前記問合装置から問い合せがあり、前記問合装置で読み込まれた前記識別情報に対応する前記識別情報を記憶していたら、前記問合装置に対し応答する処理を実行することを特徴とする車載装置。 - 請求項5に記載の駐車場管理システムで用いられる車載装置であって、
DSRCにより無線通信する第1無線通信手段、前記管理装置から付与される識別情報を記憶可能な第1記憶手段、及び、携帯可能な情報記憶媒体に前記識別情報を書き込む書込手段を備え、
(1)前記特定通信範囲内に入ることによって、前記管理装置との間でDSRCによる無線通信が可能となったら、
受信した前記識別情報を前記第1記憶手段に記憶するとともに前記情報記憶媒体に書き込む処理を実行し、
(2)前記管理装置に中継されて前記問合装置から問い合せがあり、前記問合装置で読み込まれた前記識別情報に対応する前記識別情報を記憶していたら、前記問合装置に対し応答する処理を実行し、
(4)前記出口通信範囲内に入ることによって、前記管理装置との間でDSRCによる無線通信が可能となったら、前記第1記憶手段に記憶された前記識別情報を送信する処理を実行することを特徴とする車載装置。 - 請求項6に記載の駐車場管理システムで用いられる車載装置であって、
DSRCにより無線通信する第1無線通信手段、前記管理装置から付与される識別情報を記憶可能な第1記憶手段、携帯可能な情報記憶媒体に前記識別情報を書き込む書込手段、及び、前記履歴情報を記憶する第1履歴記憶手段を備え、
(1)前記特定通信範囲内に入ることによって、前記管理装置との間でDSRCによる無線通信が可能となったら、
受信した前記識別情報を前記第1記憶手段に記憶するとともに前記情報記憶媒体に書き込む処理を実行し、
(2)前記管理装置に中継されて前記問合装置から問い合せがあり、前記問合装置で読み込まれた前記識別情報に対応する前記識別情報を記憶していたら、前記問合装置に対し応答する処理を実行し、
(4)前記出口通信範囲内に入ることによって、前記管理装置との間でDSRCによる無線通信が可能となったら、前記第1記憶手段に記憶された前記識別情報を送信する処理を実行し、さらに、前記第1履歴記憶手段に記憶された前記履歴情報を送信する処理を実行することを特徴とする車載装置。 - 請求項7に記載の駐車場管理システムで用いられる車載装置であって、
DSRCにより無線通信する第1無線通信手段、前記管理装置から付与される識別情報を記憶可能な第1記憶手段、携帯可能な情報記憶媒体に前記識別情報を書き込む書込手段、前記履歴情報として前記清算情報を記憶する第1履歴記憶手段、前記車両を起動する起動スイッチの入り切りを検出する第1検出手段、及び、前記情報記憶媒体にアクセス可能な状態となったか否かを検出する第2検出手段を備え、
(1)前記特定通信範囲内に入ることによって、前記管理装置との間でDSRCによる無線通信が可能となったら、
受信した前記識別情報を前記第1記憶手段に記憶するとともに前記情報記憶媒体に書き込む処理を実行し、
(2)前記管理装置に中継されて前記問合装置から問い合せがあり、前記問合装置で読み込まれた前記識別情報に対応する前記識別情報を記憶していたら、前記問合装置に対し応答する処理を実行し、
(4)前記出口通信範囲内に入ることによって、前記管理装置との間でDSRCによる無線通信が可能となったら、前記第1記憶手段に記憶された前記識別情報を送信する処理を実行し、さらに、前記第1履歴記憶手段に記憶された前記履歴情報を送信する処理を実行し、
(6)前記第2検出手段が前記情報記憶媒体にアクセス可能な状態となったことを検出していない間に、前記第1検出手段が前記起動スイッチの操作があったことを検出したら、前記第1履歴記憶手段に記憶された前記履歴情報を消去する処理を実行することを特長とする車載装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006250992A JP4882624B2 (ja) | 2006-09-15 | 2006-09-15 | 駐車場管理システム及び、このシステムに利用する車載装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012221347A (ja) * | 2011-04-12 | 2012-11-12 | Mitsubishi Electric Corp | 駐車位置管理システム及び駐車位置管理方法 |
JP2017010466A (ja) * | 2015-06-25 | 2017-01-12 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | 通信システム及び通信制御方法 |
CN106846512A (zh) * | 2017-03-03 | 2017-06-13 | 深圳市迅朗科技有限公司 | 一种停车电子收费方法与系统 |
-
2006
- 2006-09-15 JP JP2006250992A patent/JP4882624B2/ja active Active
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