JP2008065168A - 電飾装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 広告媒体又は商空間を飾るインテリア等に利用可能な電飾装置であって、ブラックライト及び白色蛍光管等の光源の照度を変化させる等して趣の異なる画像が得られるようにした。
【解決手段】 照明用光源を備えた箱形本体の前面に画像フィルムを交換可能に装着した電飾装置において、白色蛍光管等の光源Aと、紫外線を発する蛍光管等の光源Bと、光源A及び光源Bを制御する制御手段とを設け、透明フィルムに着色インクで絵柄模様を施した透明画像フィルムに、乳白フィルムに紫外線で発光する特殊なインクで絵柄模様を施した乳白画像フィルムを重ね合わせ、該乳白画像フィルム面を前記光源側に向けて配置してなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、広告媒体又は商空間を飾るインテリア等に利用可能な電飾装置であって、より詳細には、着色材で絵柄模様を施した透明画像フィルムと、紫外線発光性塗料若しくはインクで絵柄模様を施した乳白画像フィルムとを重ねた画像フィルムの背面側にブラックライト及び白色蛍光管等の光源を配置し、各光源の照度を変化させる等して趣の異なる画像が得られるようにした電飾装置に関する。
従来、この種の電飾装置としては、例えば、特許文献1に記載されているように、透明陽画画面からなるコルトンフィルムを前面に装填して内部に備えられた蛍光灯や白熱灯で透視する方式のものが一般的であった。また、特許文献2に記載されている照明装置及びこの照明装置が取り付けられた額縁の発明は、本発明の電飾装置とは異なり、絵画やポスターなどに白熱灯と紫外線灯を外側から照射することによって、特殊な塗料を発光させて昼と夜の状態を交互に表すというものである。しかし、前者のコルトンフィルムを使用するものは鮮やかな画像が得られる点で優れているが変化に乏しく、後者の照明装置の場合は、基の着色材による絵柄又はポスターの表面に紫外線に反応する特殊塗料を上塗りまたは重ねて印刷することとなる。ところが、この特殊塗料は完全に透明ではなく若干白色性を帯びているために、より発光度を高めようとして濃く又は厚く塗布すると、基の着色材による絵柄そのものが白濁して見えにくくなると言う問題点を有する。更に、この現象を避けるために、前記特殊塗料の塗布量を少なく或いは薄く塗布すると、発光度が低下し暗く変化に乏しい画像になってしまうと言う二律背反する問題がある。また、ブラックライトを外部から照射する点で、紫外線による障害を起こすのではないかという不安感を与える点において問題があった。本発明のように蛍光灯やブラックライトの照度を変化させて鮮やかで変化に富んだ画像を得る電飾装置は未だ見出されていない。
特開平7−302056号公報 特許第2829503号公報
本願発明者は、ポスターや写真を如何にして人に感動を与え、注目されるかについて鋭意研究した結果、着色インクで絵柄模様を施した画像フィルムと、紫外線で発光する特殊なインクで絵柄模様を施した画像フィルムと、ブラックライト及び白色蛍光管等からなる光源とをこの順序で配置することによって、それまでに体験したことがない鮮やかで且つ変化に富んだ画像が得られることを知見して本発明に想到したものであって、本発明は、前記の問題点を解消するために、熱エネルギーの発生しやすい白熱灯に代えて蛍光灯や発光ダイオードを使用して箱形のパネルに装着可能とし、紫外線が装置外に放射されることを防止して紫外線障害に対する不安感を払拭した電飾装置を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、本発明は、照明用光源を備えた箱形本体の前面に画像フィルムを交換可能に装着した電飾装置において、1乃至複数の白色蛍光管、発光ダイオード又は有機エレクトロルミネッセンスの中の何れか一種又はそれらの組み合わせからなる光源Aと、紫外線を発する1乃至複数の蛍光管又は発光ダイオードからなる光源Bと、光源A及び光源Bを制御する制御手段とを設け、透明フィルムに着色インクで絵柄模様を施した透明画像フィルムに、乳白フィルムに紫外線で発光する特殊な塗料若しくはインクで絵柄模様を施した乳白画像フィルムを重ね合わせ、該乳白画像フィルム面を前記光源側に向けて配置してなることを特徴とする電飾装置とする(請求項1)。
また、前記の課題を解決するために、本発明は、照明用光源を備えた箱形本体の前面に画像フィルムを交換可能に装着した電飾装置において、1乃至複数の白色蛍光管、発光ダイオード又は有機エレクトロルミネッセンスの中の何れか一種又はそれらの組み合わせからなる光源Aと、紫外線を発する1乃至複数の蛍光管又は発光ダイオードからなる光源Bと、光源A及び光源Bを制御する制御手段とを設け、乳白フィルムの表面に着色インクで絵柄模様を施し、裏面に紫外線で発光する特殊な塗料若しくはインクで絵柄模様を施してなる乳白画像フィルムをその裏面を前記光源側に向けて配置してなることを特徴とする電飾装置とする(請求項2)。
また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記の乳白フィルムに代えて透明フィルムを使用し、該透明フィルムを使用して得られた透明画像フイルムの背面側に乳白フィルムを重ね合わせてなることを特徴とする電飾装置とすることが好ましい(請求項3)。
また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記の電飾装置において、前記画像フィルムの最前面に紫外線制御フィルムを重ね合わせ又は紫外線発光性塗料若しくはインクで絵柄模様を施した画像フィルムの前面に紫外線制御フィルムを重ね合わせてなることを特徴とする電飾装置とすることが好ましい(請求項4)。
また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記の電飾装置において、最前面の透明画像フィルムを構成する透明フィルム自体を紫外線制御フィルムに代えてなることを特徴とする電飾装置とすることが好ましい(請求項5)。
また、前記の課題を解決するために、本発明は、 前記の電飾装置において、前記制御手段によって光源Aと光源Bの照度を相互に関連付けて連続的に或いは段階的に変化させ、それに伴って画像フィルムの前面に趣の異なる画像が得られることを特徴とする電飾装置とすることが好ましい(請求項6)。
本発明の電飾装置は、前記のように構成することにより、紫外線で発光する画像が着色インクの透過光による画像とマッチして深みのある鮮明な画像を形成する。このときブラックライト及び白色蛍光管の照度をそれぞれ関連付けて変化させることによって、より鮮やかで且つ変化に富んだ画像が得られることから、係る電飾装置をポスターや写真等に利用することにより、アイキャッチャーとして広告宣伝効果がより増大し経済性に優れた効果を奏する。従来の電飾装置では白色蛍光管とブラックライトの照度を連続的に変化させるタイプのものはなかった。白熱灯を蛍光灯に代えることによってより明るく鮮明な画像が得られ、しかも消費電力の節約が計られる。
また、本装置に紫外線制御フィルムを装着した電飾装置は、人体に悪影響を及ぼすとされる紫外線が装置外に一切放射されないので、安全であり安心して絵画や写真を鑑賞することができる。更に、有害な紫外線が装置外に放射されないので、より強力なブラックライトを用いて紫外線照射強度を高め、画像の変化の範囲を広げることにより、効果を更に高めることが可能となる。また、箱形本体内部は開口部の画像フィルム部を除き光源以外の光が入らないので暗箱の役目をし、周囲の環境照度がある程度高い所でも鮮明に画像の変化を認識できる。既存の電飾装置を改造して利用することができるので、経済的に有利であり資源の無駄も生じない利点がある。
本発明を実施するための最良の形態(以下「実施の形態」と略称する。)について、以下図に基づいて詳細に説明する。しかし、本発明は、かかる実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係る電飾装置を示す説明図である。図1において、1は、本実施の形態に係る電飾装置であり、箱形本体5の背面板の近くに白色蛍光管からなる光源A(3a)と紫外線を発する蛍光管からなる光源B(3b)が交互に複数本取り付けられている。また、箱形本体5の内側の側面板には、タイマー、コントローラ4a、調光器4b、インバータ4c等からなる制御手段4が設けられている。そして、箱形本体5の内側には開口部を除く全面に光源が発する光や紫外線を反射する反射板6が帳設されている。また、紫外線制御フィルム2c、透明画像フィルム2a及び乳白画像フィルム2bをこの順に重ね合わせた画像フィルム2をパネル又はフレームに交換可能に装着し、該乳白画像フィルムが光源側に向くようにして箱形本体5の正面開口部に取り付けられている。
ここで、「フィルム」の用語は厚みや素材によって限定されず、広義の意味で使用するものとする。また、紫外線制御フィルム2c、透明画像フィルム2a及び乳白画像フィルム2bを重ね合わせて透明のパネルに挟み込んで使用してもよく、或いは、紫外線制御フィルム2cを厚くして自立性を持たせて、これに他の2枚のフィルムを密着ないし貼り合わせてもよい。これらの画像フィルム等を箱形本体5の正面開口部に取り付ける方法については何ら限定されるものではない。また、本発明の趣旨に添う限り「フィルム」に代えて透明ガラス又はすりガラスのような板状体をも含むものとする。
本発明の実施の形態に係る電飾装置に使用される透明画像フィルム2aは、通称コルトンフィルムと称する陽画カラーフィルム或いは透明樹脂シート上にカラー印刷したもの等が含まれる。カラー印刷に使用するインクは、例えば、微粒子又は有機系のような透明性着色材等からなるカラーインク、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー或いはブラックを単色で又は適宜組み合わせて印刷等により所望の絵柄模様を得ることができる。この場合、カラー印刷部分は背面からの照明用光を受けてそのカラーインクの分光特性に応じた色を透過し、この透過光による画像は、印刷物や絵画等に白熱灯の光を当てたのに比べて遙かに鮮やかである。
乳白画像フィルム2bは、乳白フィルムに紫外線で発光する特殊なインクで絵柄模様を施したものからなり、係る絵柄模様にブラックライトの紫外線が当たると所定の色に発光する。乳白フィルムは、透光性を備えており且つ光源自体が見えない位の光散乱性を備えていれば特に限定されないが、通称、電飾フィルムと称する乳白色系の合成樹脂製フィルムが好ましく、或いは乳白色系の紙や合成紙を用いて紙特有の雲竜模様等を画像に表現してもよい。係る乳白フィルムにブラックライトが発する紫外線(波長300〜450nm)によって発光する蛍光物質を含んだ特殊なインクによって絵柄模様を印刷する。
蛍光性物質は、ある物質が光の照射を受け、他の波長の光を発するときに生ずる光学効果、即ち紫外線が液体、固体に当たったときに可視光線としての蛍光を発する物質であって、主として、カルシウム、バリウム、マグネシウム、カドミウム等の酸化物、硫化物、珪酸塩、リン酸塩、タングステン酸塩等を主成分とし、蛍光を発する。本発明に使用される紫外線で発光する特殊なインクとしては、前記乳白色の蛍光性物質に展色剤(vehicle)例えば、透明なメジュームを混合して得られる発光性インクの他に、蛍光性塗料、夜光性塗料或いは水溶性の蛍光性染料等をも広く含むものである。また、蛍光性物質の中には有機系と無機系のものがある。
この紫外線によって発光する特殊なインクは、前記乳白フィルムに印刷されると光散乱作用によって、前記画像フィルムの前面側からはほとんど視認されない。しかし、ブラックライトが発する紫外線を受けてその物質の特性に応じた色を発光し、この発色光によって透明画像フィルム2aの前面に画像を形成する。透明画像フィルム2aと乳白画像フィルム2bに形成された絵柄模様が重なった部分は、透明画像フィルム2aの絵柄に透明性カラーインクが使用されていれば、ブラックライトで発光した光は、その絵柄部分を透過してカラー画像を形成し、不透明ないし濃いカラーインクを使用した絵柄部分は影となって現れる。このように透明画像フィルム2aと乳白画像フィルム2bの組み合わせによって多様な絵柄模様が表現できることも本発明の特徴の一つである。また、この絵柄模様を印刷する際には、前記透明画像フィルム2aに形成された絵柄模様と適宜マッチするように予め柄合わせをしてシルク印刷又はインクジェット方式プリンター等で印刷することが好ましい。
次に、画像フイルムの配置について以下に説明する。図2は、画像フイルムの配置例を示す説明図であり、(a)は、請求項1及び4に含まれる配置例を示し、(b)は、請求項2及び4に含まれる配置例を示し、(c)は、請求項1及び5に含まれる配置例を示し、(d)は、請求項2、3及び4に含まれる配置例を示す。(a)に示す配置例は、前記実施の形態に示す配置例と同じであり説明は省略する。(b)に示す配置例は、(a)に示す配置例において、透明画像フィルム2aを省略し、乳白画像フィルム2bに代えて、乳白フィルムの表面に着色インクで絵柄模様を印刷し、裏面に紫外線発光性インクで絵柄模様を印刷してなる乳白画像フィルムをその裏面側を前記光源側に向けて配置する以外は前記実施の形態と同様である。乳白フィルムの両面に印刷する際に柄合わせをすれば、その後他のフィルムと重ね合わせに伴う柄合わせをしなくてもよいので取り扱いが容易である。また、透明画像フィルム2aが省略できるので材料費の節約にもなる。
(c)に示す配置例は、(a)に示す配置例において、最前面の透明画像フィルムを構成する透明フィルム自体を紫外線制御フィルムに代え、その裏側に乳白画像フィルムを重ね合わせる以外は(a)に示す配置例と同様である。
(d)に示す配置例は、(b)に示す配置例において、乳白フィルムに代えて透明フィルムを用いて、その表面に着色インクで絵柄模様を印刷し、裏面に紫外線発光性インクで絵柄模様を印刷し、更にその背面側に乳白フィルムを重ね合わせる以外は(b)に示す配置例と同様である。(d)に示す配置例の場合は、ブラックライトの紫外線を一旦乳白フィルムを通過させた後で紫外線発光性インクの絵柄模様に照射するので、紫外線の照射強度が若干弱くなる可能性がある。以上に記載した以外にも各画像フィルムの組み合わせを変えて選択可能である。
また、前記画像フィルムの最前面に紫外線制御フィルムを重ね合わせ又は紫外線発光性塗料で絵柄模様を施した画像フィルムの前面に紫外線制御フィルムを重ね合わせることによって、紫外線が外部に放射されないようにすることが好ましい。最前面の透明画像フィルムを構成する透明フィルム自体を紫外線制御フィルムに代えてもよい。何れの場合も、紫外線制御フィルムは、紫外線発光性インクで絵柄模様を施した画像フィルムの前方に配置することが好ましい。紫外線制御フィルムは所謂、紫外線カットフィルム又はUVカットフィルムと称されるアクリル樹脂系フィルム等が好ましい。係るフィルムはアクリル系樹脂に紫外線吸収剤を混合したもの又はフィルムに塗布したものでもよい。
ブラックライトから発せられる紫外線を長時間浴びた場合の人体への影響について危険性を指摘する声もある(1999年11月27日付け日本経済新聞)。紫外線の種類は、大きく分けて以下の3種類がある。UV−A 315〜380nm、UV−B 280〜315nm、UV−C 100〜280nm、この内ブラックライトが発する紫外線は、UV−Aが主であり、有害紫外線とされるUV−Bは微量であるが、この微量な紫外線が人体に影響が全くないとは断言できず、紫外線の放射量、時間、個人差等によって危険性が否定できないとの見解もある。そこで、本発明の電飾装置においては、特に、UV−B280〜315nmを含む紫外線が装置外に放射されないように紫外線制御フィルムを前記のように配置することが好ましい。
次に、本発明の実施の形態に係る電飾装置における電源回路及び制御回路等について説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る電飾装置における電源制御回路の構成を示すブロック図である。図3において、100Vの交流電源7が、電源回路8、コントローラ4a、調光器4b及びインバータ4cを経て蛍光灯3aとブラックライト3bに接続されている。
前記実施の形態においては、箱形本体5の背面板の近くに白色蛍光管からなる光源A(3a)と紫外線を発する蛍光管からなる光源B(3b)が交互に複数本取り付けられている電飾装置例について例示したが、光源Aは、白色蛍光管に限定されず、白熱灯のように点灯時に高温発熱するもの以外で、例えば、発光ダイオード又は有機エレクトロルミネッセンスを単独で又は白色蛍光管と組み合わせて用いてもよい。光源Bは、紫外線を発する蛍光管、所謂ブラックライトの他に、発光ダイオードを用いてもよい。
また、前記発光ダイオード又は有機エレクトロルミネッセンスは複数の発光色を発光する複数の光源からなり、その発光する光の色に応じて前記透明画像フィルムに施された絵柄模様の一部又は全体に光が照射されるように適宜位置に配置し、前記制御手段によって、特定の光源に対して光源Aと光源Bが相互に関連して点灯、消灯又は点滅するとともに、光源Aと光源Bが相互に関連して連続的に或いは段階的に変化するように構成してもよい。
従来の蛍光灯は、グローランプと安定器を使用して点灯していた。しかし、グローランプ方式の蛍光灯は点灯までに時間がかかり、且つ調光することが困難であった。蛍光灯を調光するためには、照度を低下させるためのランプ電流を抑制し、且つ放電を維持するためのフィラメント電流を増加させる必要がある。そこで、本発明の電飾装置においては、蛍光灯とブラックライト(ブラックライトも蛍光灯の一種である。)に、調光可能なインバータ4c(電子安定器)と、調光器4bと、調光の周期やタイミングをコントロールするコントローラ4aと、を備えた制御手段4を設けて、蛍光灯及びブラックライトの照度を制御可能とした。
インバータには自励式と他励式があり、調光可能なインバータには主として他励式を用いる。この調光可能なインバータには調光信号を受ける端子があり、調光器からの信号を受けて蛍光灯の調光を可能にしている。インバータは、スイッチング電源(スイッチング方式直流安定化電源)と同様に、サイリスタやトランジスタ等の半導体を用いて電源の周波数(50/60Hz)を50〜100KHzの高周波に変換して交流電流を直流電流に整流して蛍光灯を点灯可能とする。整流した後、MOS−FET半導体でスイッチング速度を上げることによって、1メガヘルツを越えるオーダーに高周波化される結果、画面のチラツキが防止されより鮮やかな画像が得られる。MOS−FET半導体はトーテムポール回路とし、出力はチョークコイルを経て蛍光管に接続すればよい。
図4に調光器に利用される位相制御回路の一例を示す。調光器は、図4に示すように、トライアック(サイリスタ)41とトリガーダイオード42を用いて交流電源を連続的に変化させて照度をコントロールする装置である。トリガーダイオードによってトライアックゲートに100Vの入力電源44から遅れたトリガーパルスを加えることによってトライアックの導通角が変化して端子電圧の位相が変わり出力が変化する。前記の回路では、ボリュウムVR43を手動で回転させて導通開始位相角を変えることによって出力電圧を変化させているが、シーケンサ等のコントローラに接続し、タイマーに従って自動的に照度を変化させるように構成してもよい。
また、本発明の電飾装置において、電飾装置を設置する周囲環境の明るさに反応する光センサーを設けて、この光センサーを前記制御手段に接続し、光センサーの発する信号によって光源をON・OFFするように設定することが好ましい(図示せず)。前記光センサーを設けた電飾装置において、例えば、周囲環境が明るいときは、蛍光灯のみが点灯し、逆に周囲環境が暗いときは、ブラックライトのみが点灯するように制御手段によってコントロールすることも可能であり、かようにして周囲環境の明るさに応じて変化に富んだ映像が得られるばかりでなく、ON・OFFの連続繰り返しによる光源の消耗を軽減する効果もある。その他にも、シーケンサ等の記憶装置に予め種々の制御パターンを記憶させておいて、この制御パターンに応じて光源を制御することも可能である。
本発明の実施例について以下に説明する。本実施例の電飾装置として、前記の実施の形態に記載した図1に示す電飾装置を作成し、実験を行った。ただし、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
前記の電飾装置を用い、前記制御手段によって蛍光灯(光源A)とブラックライト(光源B)の照度を相互に関連付けて連続的に変化させる方法の一例について以下に説明する。図5は、白色蛍光灯とブラックライトについて照度の経時変化の関係を示すグラフである。前記グラフにおいて、上段はブラックライトの照度を示し、下段は蛍光灯の照度を示す。上段の太波線は、従来のブラックライトを単にオン、オフする方式の比較例を示す。
前記グラフより、スタート時に蛍光灯とブラックライトは、蛍光灯は消灯し、ブラックライトは照度がピークに点灯しており、スタートから30秒後に、蛍光灯が点灯するとともに徐々に照度を上げ、ブラックライトは逆に照度が下がる。スタートから60秒後に、蛍光灯の照度はピークとなり、そのまま30秒間維持され、ブラックライトはスタートから60秒後に照度が0となり、そのまま30秒間維持される。このように蛍光灯とブラックライトは、照度が対照的に且つ連続的に変化するので、変化に不連続な切れ目が生じない。従って、蛍光灯の光の照度を徐々に下げるとともにブラックライトの照度を徐々に上げて夕方から夜の風景を現す場面で、従来のブラックライトが単にオン、オフする照明器具では、オン、オフ時点において不連続な切れ目が生じ違和感が感じられるのに対し、本実施例の電飾装置では自然な変化が得られ違和感が感じられなかった(図示せず)。
次に、図6は、本実施例の画像フイルムに現れる画像を示す白黒写真である。なお、参考資料として同図のカラー写真を提出する。本実施例の場合は、図2(a)に示す配置例に従い、透明フィルムに「春月庵」の文字を墨で描いた透明画像フィルムと、乳白フィルムの代わりに和紙を使用した。図2(a)に示す配置例に代えて同図(b)に示す配置例において、乳白フィルムの代わりに和紙を使用しても同様の画像が得られる。和紙の中央部からやや上方寄りに予めススキの葉状部を残して残余の部分に紫外線で発光する特殊なインク(白、ピンク、オレンジに発光する)で帯状に印刷し、同様に右下部に紋章状の模様を印刷した画像フィルムを使用した。図6(a)は、白色蛍光灯を点灯させたときの画像を示し、白色地に紙の地模様を背景にして「春月庵」の文字が際立って現れる(写真では地模様がよく見えない)。同図(b)は、ブラックライトを点灯させたときの画像を示し、紫外線で発光する特殊なインクが帯状に発光する中にススキの模様がシルエットのように現れる。その他のインクが印刷されていない部分は、ススキの模様と同様にブラックライトの影響で紫色に現れる。そしてムラに見える部分は和紙の地模様である。
図6の下段に示す実施例の場合は、透明画像フィルムには、「春月庵」の文字の背景に黄色の雲のような模様をカラーインクで描き、乳白フィルムの代わりに用いる和紙には、前記透明画像フィルムの黄色の雲状の模様と重なる部分に紫外線で発光する特殊なインク(オレンジ色に発光する)で模様を印刷し、その下方には、前記と同様にススキの葉状部を残して残余の部分に紫外線で発光する特殊なインクで印刷を施した。図6(c)は、白色蛍光灯を点灯させたときの画像を示し、「春月庵」の文字の背景に黄色の雲のような模様が現れる。同図(d)は、ブラックライトを点灯させたときの画像を示し、前記黄色の雲のような模様の部分が、オレンジ色の発光色と相まって独特のグラデーション模様が現れる。その下方には、ススキの模様がシルエットのように現れ、インクが印刷されていない部分はススキの模様と同様な紫色に現れる。
本発明に係る電飾装置は、係る電飾装置をポスターや写真等に利用することにより、アイキャッチャーとして広告宣伝効果がより増大し経済性に優れた効果を奏するので、極めて有用である。
本発明の実施の形態に係る電飾装置を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る電飾装置における画像フイルムの配置例を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る電飾装置における電源制御回路の構成を示すブロック図である。 調光器に使用される位相制御回路を示す回路図である。 白色蛍光灯とブラックライトについて照度の経時変化の関係を示すグラフである。 実施例の電飾装置に現れる画像を示す図面代用写真である。
符号の説明
1:電飾装置、2:画像フィルム、2a:透明画像フィルム、2b:乳白画像フィルム、2c:紫外線制御フィルム、2d:乳白フィルム、2e:印刷層、3:光源、3a:光源A(蛍光灯)、3b:光源B(ブラックライト)、4:制御手段、4a:コントローラ、4b:調光器、4c:インバータ、41:トライアック、42:トリガーダイオード、43:ボリュウムVR、44:入力電源、5:箱形本体、6:反射板、7:交流電源、8:電源回路、9:眼球

Claims (6)

  1. 照明用光源を備えた箱形本体の前面に画像フィルムを交換可能に装着した電飾装置において、1乃至複数の白色蛍光管、発光ダイオード又は有機エレクトロルミネッセンスの中の何れか一種又はそれらの組み合わせからなる光源Aと、紫外線を発する1乃至複数の蛍光管又は発光ダイオードからなる光源Bと、光源A及び光源Bを制御する制御手段とを設け、透明フィルムに着色インクで絵柄模様を施した透明画像フィルムに、乳白フィルムに紫外線で発光する特殊な塗料若しくはインクで絵柄模様を施した乳白画像フィルムを重ね合わせ、該乳白画像フィルム面を前記光源側に向けて配置してなることを特徴とする電飾装置。
  2. 照明用光源を備えた箱形本体の前面に画像フィルムを交換可能に装着した電飾装置において、1乃至複数の白色蛍光管、発光ダイオード又は有機エレクトロルミネッセンスの中の何れか一種又はそれらの組み合わせからなる光源Aと、紫外線を発する1乃至複数の蛍光管又は発光ダイオードからなる光源Bと、光源A及び光源Bを制御する制御手段とを設け、乳白フィルムの表面に着色インクで絵柄模様を施し、裏面に紫外線で発光する特殊な塗料若しくはインクで絵柄模様を施してなる乳白画像フィルムをその裏面を前記光源側に向けて配置してなることを特徴とする電飾装置。
  3. 請求項1又は2記載の乳白フィルムに代えて透明フィルムを使用し、該透明フィルムを使用して得られた透明画像フイルムの背面側に乳白フィルムを重ね合わせてなることを特徴とする電飾装置。
  4. 請求項1〜3記載の電飾装置において、前記画像フィルムの最前面に紫外線制御フィルムを重ね合わせ又は紫外線発光性塗料若しくはインクで絵柄模様を施した画像フィルムの前面に紫外線制御フィルムを重ね合わせてなることを特徴とする電飾装置。
  5. 請求項1又は3記載の電飾装置において、最前面の透明画像フィルムを構成する透明フィルム自体を紫外線制御フィルムに代えてなることを特徴とする電飾装置。
  6. 請求項1〜5記載の電飾装置において、前記制御手段によって光源Aと光源Bの照度を相互に関連付けて連続的に或いは段階的に変化させ、それに伴って画像フィルムの前面に趣の異なる画像が得られることを特徴とする電飾装置。
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JPH0315092A (ja) * 1989-02-09 1991-01-23 Dainippon Toryo Co Ltd 蛍光体組成物及びそれを用いた表示装置
JPH0373181U (ja) * 1989-11-17 1991-07-23
JPH0784539A (ja) * 1993-09-10 1995-03-31 N K B:Kk 電照表示装置

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