JP2008064341A - 排気熱回収器 - Google Patents

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雅志 宮川
Kenshiro Muramatsu
憲志郎 村松
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保利 山中
Mitsunori Uchida
光宣 内田
Kimikazu Obara
公和 小原
Seiji Inoue
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Abstract

【課題】作動流体の凍結による連通部の破損を防止することができる排気熱回収器を提供する。
【解決手段】エンジンから排出された排気ガスが流通する排気ガス経路内に配置され、排気ガスと内部に封入された蒸発および凝縮可能な作動流体との間で熱交換を行い、作動流体を蒸発させる蒸発部1と、エンジンの冷却水が流通する冷却水経路内に配置され、蒸発部1で蒸発した作動流体と冷却水との間で熱交換を行い、作動流体を凝縮させる凝縮部2とを備える排気熱回収器であって、蒸発部1は、作動流体が通過する作動流体流路R3と、作動流体が通過し、作動流体通路R3よりも断面積が大きい凍結遅延流路R2とを有し、作動流体流路R3および凍結遅延流路R2が、作動流体が略鉛直方向に流通するように並列に配置されている複数のヒートパイプ3a、3cと、各ヒートパイプ3a、3cの端部が接続されるヘッダ5とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両に用いられる排気熱回収器に関する。
近年、ヒートパイプの原理を利用して車両のエンジンの排気系から排気ガスの排気熱を回収して、この排気熱を暖機促進等に利用する技術が知られている。このような排気熱回収器は、エンジンの排気管内にヒートパイプの蒸発部を配設するとともに、エンジンの冷却水経路内にヒートパイプの凝縮部を配設し、排気ガスの排気熱によって冷却水を加熱している(例えば、特許文献1参照)。
また、ヒートパイプの原理を利用した熱交換器として、ループ型ヒートパイプ式熱交換器が提案されている(例えば、特許文献2参照)。これは、閉ループを形成する密閉された循環経路と、循環経路内に封入され、蒸発および凝縮可能な伝熱流体と、循環経路に配設され、外部からの入熱により作動流体を蒸発させる蒸発部と、循環経路の蒸発部より高い位置に配設され、蒸発部で蒸発した伝熱流体と外部からの被伝熱流体との間で熱交換を行う凝縮部とを有するものである。
特開昭62−268722号公報 特開平4−45393号公報
車両への搭載性に有利な、簡素でコンパクトな構造の排気熱回収器を提供しようとする場合、蒸発部と凝縮部を一体に構成する事が望ましい。一例を示すと、図5に示すような、熱交換部である蒸発部J1と凝縮部J2を水平方向に隣接して配置し、蒸発部J1および凝縮部J2のヒートパイプJ3の鉛直方向両端部をそれぞれ連通させる連通部(ヘッダ)J5を持つような構成が考えられる。
ところで、排気ガスは最大900℃程度となり、そのような高温環境下で使用可能な作動流体の1つとして水がある。水は0℃以下では凍結(凝固)し、液体の状態に対して約9%の体積膨張を伴う。
このため、図5に示すような排気熱回収器において作動流体として水を用いた場合、氷点下のような低温環境下では、ヒートパイプJ3は断面積が小さい(管路が狭い)ため、外側から凍結しやすくなっている。さらに、ヒートパイプJ3の外表面にはフィンが接合されているため、ヒートパイプJ3内部が低温になりやすい。したがって、低温環境下では、ヒートパイプJ3内部の水が表面から凍結し、作動流体流路が閉塞される。一方、連通部J5は、断面積が大きく、表面にフィンが接合されていないため、ヒートパイプJ3より凍結しにくくなっている。
このように、低温環境下では、ヒートパイプJ3内部の作動流体流路が閉塞されるため、連通部J5に残された水が凍結していくに従い体積膨張による内圧が発生し、連通部J5の耐圧強度を上回って破損してしまうという問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、作動流体の凍結による連通部の破損を防止することができる排気熱回収器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、エンジンから排出された排気ガスが流通する排気ガス経路内に配置され、排気ガスと内部に封入された蒸発および凝縮可能な作動流体との間で熱交換を行い、作動流体を蒸発させる蒸発部(1)と、エンジンの冷却水が流通する冷却水経路内に配置され、蒸発部(1)で蒸発した作動流体と冷却水との間で熱交換を行い、作動流体を凝縮させる凝縮部(2)とを備える排気熱回収器であって、蒸発部(1)は、作動流体が通過する作動流体流路(R3)と、作動流体が通過し、作動流体通路(R3)よりも断面積が大きい凍結遅延流路(R2)とを有し、作動流体流路(R3)および凍結遅延流路(R2)が、作動流体が略鉛直方向に流通するように並列に配置されている複数のヒートパイプ(3a、3c)と、各ヒートパイプ(3a、3c)の端部が接続される連通部(5)とを備えることを第1の特徴としている。
このように、作動流体が略鉛直方向に流通するように構成するともに、各ヒートパイプ(3a、3c)を連通させる連通部(5)を設けることで、凝縮した作動流体が各ヒートパイプ(3a、3c)の下端に存在するようになっている。また、作動流体は流路断面積の小さい部位から凍結し始めるため、ヒートパイプ(3a、3c)に他の作動流体流路(R3)より流路断面積が大きい凍結遅延流路(R2)を設けることで、凍結遅延流路(R2)内の作動流体の凍結による閉塞を遅らせることができる。これにより、連通部(5)内の作動流体の凍結による体積膨張を、凍結遅延流路(R2)によって吸収することができる。したがって、作動流体の凍結による連通部(5)の破損を防止することが可能となる。
また、上記第1の特徴において、各ヒートパイプ(3a、3c)を、断面積が等しく形成し、作動流体流路(R3)と凍結遅延流路(R2)とを区画するインナーフィン(34)を設けることができる。
また、本発明では、作動流体流路(R3)は、凍結遅延流路(R2)より排気ガス流れ上流側に配置されていることを第2の特徴としている。
蒸発部(1)では、排気ガス流れ下流側より排気ガス流れ上流側において熱交換性能が必要とされる。このため、ヒートパイプ(3a、3c)において、排気ガス流れ上流側に凍結遅延流路(R2)より流路断面積の小さい作動流体流路(R3)を配置することで、熱交換性能を確保することができる。
また、本発明では、エンジンから排出された排気ガスが流通する排気ガス経路内に配置され、排気ガスと内部に封入された蒸発および凝縮可能な作動流体との間で熱交換を行い、作動流体を蒸発させる蒸発部(1)と、エンジンの冷却水が流通する冷却水経路内に配置され、蒸発部(1)で蒸発した作動流体と冷却水との間で熱交換を行い、作動流体を凝縮させる凝縮部(2)とを備える排気熱回収器であって、蒸発部(1)は、内部が作動流体が通過する複数の作動流体流路(R1)に区画され、作動流体が略鉛直方向に流通するように配置される複数の第1のヒートパイプ(3a)と、作動流体が通過し、作動流体流路(R1)より流路断面積が大きい凍結遅延流路(R2)を有し、第1のヒートパイプ(3a)と並列に配置される第2のヒートパイプ(3c)と、各ヒートパイプ(3a、3c)の端部が接続される連通部(5)とを備えることを第3の特徴としている。
このように、作動流体が略鉛直方向に流通するように構成するともに、各ヒートパイプ(3a、3c)を連通させる連通部(5)を設けることで、凝縮した作動流体が各ヒートパイプ(3a、3c)の下端に存在するようになっている。また、作動流体は流路断面積の小さい部位から凍結し始めるため、第2のヒートパイプ(3c)に第1のヒートパイプ(3a)の作動流体流路(R1)より流路断面積が大きい凍結遅延流路(R2)を設けることで、凍結遅延流路(R2)内の作動流体の凍結による閉塞を遅らせることができる。これにより、連通部(5)内の作動流体の凍結による体積膨張を、凍結遅延流路(R2)によって吸収することができる。したがって、作動流体の凍結による連通部(5)の破損を防止することが可能となる。
また、上記第3の特徴において、各ヒートパイプ(3a、3c)を、断面積が等しく形成し、第1のヒートパイプ(3a)の内部に、複数の作動流体流路(R1)を区画するインナーフィン(33)を設けることができる。
また、本発明では、第2のヒートパイプ(3c)は、第2のヒートパイプ(3c)の内部と外部とを断熱する断熱構造を有していることを第4の特徴としている。
これにより、外気温が低下しても第2のヒートパイプ(3c)内の温度が低下し難くなるため、第2のヒートパイプ(3c)内の作動流体の凍結をさらに遅らせることができる。したがって、作動流体の凍結による連通部(5)の破損をより確実に防止することが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1および図2に基づいて説明する。本実施形態の排気熱回収器は、車両のエンジンの排気系から排気ガスの排気熱を回収して、エアコン等の熱源として利用するものである。
図1は、本第1実施形態に係る排気熱回収器を示す断面図である。図1に示すように、本実施形態の排気熱回収器は、隣接するように配置された蒸発部1と凝縮部2とを備えている。
蒸発部1は、図示しないエンジンの排気筒内に配置される第1の筐体100内に設けられている。また、蒸発部1は、排気ガスと後述する作動流体との間で熱交換を行い、作動流体を蒸発させるようになっている。凝縮部2は、第1の筐体100の外部に設けられており、より詳細には、図示しないエンジンの冷却水経路内に配置される第2の筐体200内に設けられている。また、凝縮部2は、蒸発部1で蒸発した伝熱流体とエンジン冷却水との間で熱交換を行い、作動流体を凝縮させるようになっている。
蒸発部1は、複数の蒸発側ヒートパイプ3aを有している。蒸発側ヒートパイプ3aは、排気ガスの流通方向(紙面垂直方向)が長径方向と一致するように扁平状に形成されているとともに、その長手方向が鉛直方向に一致するように複数本平行に配置されている。蒸発側ヒートパイプ3aの両側の扁平面にはコルゲートフィン4aが接合されており、このコルゲートフィン4aにより排気ガスとの伝熱面積を増大させて作動流体と排気ガスとの熱交換を促進している。
凝縮部2は、複数本の凝縮側ヒートパイプ3bを有している。凝縮側ヒートパイプ3bは、エンジン冷却水の流通方向(紙面垂直方向)が長径方向と一致するように扁平状に形成されているとともに、その長手方向が鉛直方向に一致するように複数本平行に配置されている。また、凝縮側ヒートパイプ3bは、長手方向が蒸発側ヒートパイプ3aの長手方向と一致するように配置されている。凝縮側ヒートパイプ3bの両側の扁平面にはストレートフィン4bが接合されており、このストレートフィン4bによりエンジン冷却水との伝熱面積を増大させて伝熱流体とエンジン冷却水との熱交換を促進している。
ヒートパイプ3a、3bの長手方向(鉛直方向)両端部には、ヒートパイプ3a、3bの長手方向と直交する方向に延びて全てのヒートパイプ3a、3bと連通する一対のヘッダ(連通部)5がそれぞれ設けられている。そして、ヒートパイプ3a、3bおよび一対のヘッダ5によって閉ループが形成されており、これらの内部に蒸発・凝縮可能な作動流体(本実施形態では水)が封入されている。なお、一対のヘッダ5のうち、鉛直方向上方側に配置されるものを第1のヘッダ51といい、鉛直方向下方側に配置されるものを第2のヘッダ52という。
本実施形態では、全てのヒートパイプ3a、3bは、断面積が等しく形成されている。また、凝縮した作動流体が、少なくともヒートパイプ3a、3bの下端部に存在するように構成されている。
図2(a)は図1のA−A断面図で、図2(b)は図1のB−B断面図である。図2(a)、(b)に示すように、本実施形態のヒートパイプ3a、3bは、ヒートパイプ3a、3bを長手方向に沿った断面で分割した一対の成形プレート31、32により構成されている。一対の成形プレート31、32は、皿状(断面略U字形状)に形成されている。
ここで、複数の蒸発側ヒートパイプ3aのうち、凝縮部2に隣接するヒートパイプを除くヒートパイプを第1のヒートパイプ3aといい、凝縮部2に隣接するヒートパイプを第2のヒートパイプ3cという。図2(a)に示すように、第1のヒートパイプ3aの内部には、内表面積を大きくして熱交換効率を促進するためのインナーフィン33が設けられている。インナーフィン33は、板状部材を折り曲げることにより、頂部33aと平板部33bが交互に形成されている。頂部33aは、第1のヒートパイプ3aの内壁(一対の成形プレート31、32)に接合されており、平板部33bは、第1のヒートパイプ3aの対向する内壁(一対の成形プレート31、32)の間をまたがるように配置されている。また、インナーフィン33は、第1のヒートパイプ3aの長手方向の一端側から他端側まで設けられている。
インナーフィン33の平板部33bにより、第1のヒートパイプ3aの内部は断面積の等しい複数(本実施形態では5つ)の作動流体流路(以下、第1の作動流体流路R1という)に仕切られている。すなわち、第1のヒートパイプ3aの内部には、インナーフィン33の平板部33aが4つ、等間隔に配置されており、これにより作動流体流路が5つに分割されている。
一方、図2(b)に示すように、第2のヒートパイプ3cの内部には、インナーフィンは設けられていない。このため、第2のヒートパイプ3c全体が、第2の作動流体流路R2を構成している。第2の作動流体流路R2は、複数の第1の作動流体流路R1の平均流路断面積より大きくなっており、本実施形態では前記平均流路断面積の5倍の断面積を有している。なお、第2の作動流体流路R2が、本発明の凍結遅延流路に相当している。
次に、本第1実施形態の作用効果について述べる。
水は流路断面積の小さい部位から凍結し始めるため、外気温が氷点下になると、第1のヒートパイプ3aの第1の作動流体流路R1に存在する水から凍結し、第1の作動流体流路R1が閉塞される。一方、第2のヒートパイプ3cにはインナーフィンが設けられていない、すなわち流路断面積が第1の作動流体流路R1より大きいため、第2のヒートパイプ3cは第1の作動流体流路R1より凍結速度が遅い。したがって、第2のヒートパイプ3cは閉塞されていない。このため、第2のヘッダ52に存在する水が凍結した場合、それに伴う体積膨張分の水が第2のヒートパイプ3cに移動し、第2のヒートパイプ3c内の水位が凍結開始前より上昇する。これにより、第2のヘッダ52内の水の凍結による体積膨張を、第2のヒートパイプ3cによって吸収することができる。
以上説明したように、第2のヒートパイプ3c(第2の作動流体流路R2)を、第1のヒートパイプ3aの第1の作動流体流路R1の流路断面積より大きくすることで、第2のヒートパイプ3cの凍結による閉塞を遅らせることができる。これにより、第2のヘッダ52内の水の凍結による体積膨張を、第2のヒートパイプ3cによって吸収することができる。したがって、作動流体の凍結によるヘッダ5の破損を防止することが可能となる。
一般に、上記構成の排気熱回収器においては、作動流体流路の断面積が小さい程、熱交換性能が大きくなる。本実施形態では、作動流体流路の断面積が大きい部位(第2のヒートパイプ3c)を一箇所設けるだけでよく、他の作動流体流路の断面積を大きくする必要がないため、熱交換性能を確保しつつ、作動流体の凍結によるヘッダ5の破損を防止することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図3に基づいて説明する。上記第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。また、本第2実施形態において、第1のヒートパイプ3a内部に配設されているインナーフィン(図2(a)参照)を、第1のインナーフィン33という。
図3は、本第2実施形態における第2のヒートパイプ3cの断面構成を示す断面図である。図3に示すように、本実施形態の第2のヒートパイプ3cの内部は、第2のインナーフィン34によって4つの作動流体流路に仕切られている。より詳細には、第2のヒートパイプ3cの内部は、断面積の等しい3つの作動流体流路(以下、第3の作動流体流路R3という)と、断面積が第3の作動流体流路R3より大きい1つの作動流体流路(以下、第2の作動流体流路R2という)に分割されている。第3の作動流体流路R3の断面積は、第1の作動流体流路R1の断面積と略同一となっている。本実施形態では、第2の作動流体流路R2は、第1、第3の作動流体流路R1、R3の平均流路断面積の2倍の断面積を有している。また、第2のインナーフィン34は、第1のインナーフィン33と同様、板状部材を折り曲げることにより、頂部34aと平板部34bが交互に形成されている。なお、第2の作動流体流路R2が、本発明の凍結遅延流路に相当している。
また、3つの第3の作動流体流路R3は、第2の作動流体流路R2より排気ガス流れ上流側に配置されている。すなわち、第2のヒートパイプ3cの内部における排気ガス流れ上流側に、第2のインナーフィン34の平板部34bが3つ等間隔に配置されており、排気ガス流れ下流側には平板部34bが設けられていない。
次に、本第2実施形態の作用効果について述べる。
水は流路断面積の小さい部位から凍結し始めるため、外気温が氷点下になると、第1のヒートパイプ3aの第1の作動流体流路R1および第2のヒートパイプ3cの第3の作動流体流路R3内に存在する水から凍結し、第1、第3の作動流体流路R1、R3が閉塞される。一方、第2のヒートパイプ3cの第2の作動流体流路R2の流路断面積は、第1、第3の作動流体流路R1、R3より大きいため、第2の作動流体流路R2は第1、第3の作動流体流路R1、R3より凍結速度が遅い。したがって、第2の作動流体流路R2は閉塞されていない。このため、第2のヘッダ52内に存在する水が凍結した場合、それに伴う体積膨張分の水が第2のヒートパイプ3cの第2の作動流体流路R2に移動し、第2の作動流体流路R2内の水位が凍結開始前より上昇する。これにより、第2のヘッダ52内の水の凍結による体積膨張を、第2のヒートパイプ3cの第2の作動流体流路R2によって吸収することができるため、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、蒸発部1では、排気ガス流れ下流側より排気ガス流れ上流側において熱交換性能が必要とされる。本実施形態では、第2のヒートパイプ3cにおいて、第2の作動流体流路R2より流路断面積が小さい第3の作動流体流路R3が、第2の作動流体流路R2より排気ガス流れ上流側に配置されているため、熱交換性能を確保することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図4に基づいて説明する。上記第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図4は、本第3実施形態における第2のヒートパイプ3cの断面構成を示す断面図である。図4に示すように、本実施形態の第2のヒートパイプ3cは、一対の成形プレート31、32と内壁部35とを所定の真空間隙を介して配設し、排気ガス流れ方向両端部で接合した真空二重断熱構造を採用している。また、第2のヒートパイプ3cには、インナーフィンが設けられていない。
以上説明したように、第2のヒートパイプ3cの流路断面積を、第1のヒートパイプ3aの第1の作動流体流路R1の流路断面積より大きくすることで、第2のヒートパイプ3cの凍結による閉塞を遅らせることができる。これにより、ヘッダ5内の水の凍結による体積膨張を、第2のヒートパイプ3cによって吸収することができる。したがって、低温の環境下でも、熱交換部の破損を防止することが可能となる。
また、第2のヒートパイプ3cは断熱構造を有しているので、外気温が低下しても第2のヒートパイプ3c内の温度は低下し難くなる。このため、第2のヒートパイプ3c内の水の凍結をさらに遅らせることができる。したがって、低温の環境下でも、熱交換部の破損をより確実に防止することが可能となる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態では、第2のヒートパイプ3cを、蒸発部1における凝縮部2に隣接する部位に設けたが、これに限らず、任意の場所に設けることができる。
また、上記各実施形態では、第2のヒートパイプ3cを1つ設けたが、複数設けてもよい。
また、上記各実施形態では、インナーフィン33、34によりヒートパイプ3a〜3cの内部を仕切ることで、作動流体流路の断面積の大きさを変更したが、これに限らず、第2のヒートパイプ3cを第1のヒートパイプ3aより太くすることで、流路断面積を大きくしてもよい。
また、上記第2実施形態では、第2のヒートパイプ3cの排気ガス流れ上流側に第1のインナーフィン34の平板部34bを配置したが、排気ガス流れ下流側に平板部34bを配置してもよい。また、全てのヒートパイプ3a〜3cの内部を、前記構造(第2のヒートパイプ3c内部の一部分にのみ第2のインナーフィン34の平板部34bを配置する構造)としてもよい。
また、上記各実施形態では、インナーフィン33、34を、頂部33a、34aおよび平板部33b、34bを有する形状としたが、これに限らず、例えば波状(コルゲート状)としてもよい。また、インナーフィンは、例えば略円柱状部材を複数設ける等、ヒートパイプ3a〜3c内部を複数の作動流体流路に分割するような形状であれば任意の形状にすることができる。
また、上記各実施形態では、蒸発部1と凝縮部2とを隣接するように配置したが、これに限らず、蒸発部1と凝縮部2とを離れた位置に配置してもよい。
また、上記各実施形態では、蒸発部1、凝縮部2共に複数のヒートパイプ3a、3bを積層させる構成になっていたが、これに限らず、少なくとも蒸発部1を前記構成にすればよく、凝縮部2は任意の構成にすることができる。
また、上記各実施形態では、ヒートパイプ3a〜3cを長手方向に沿った断面で分割した一対の成形プレート31、32から構成したが、ヒートパイプ3a〜3cを分割しなくてもよい。
また、上記各実施形態では、複数のヒートパイプ3a〜3cを、その長手方向が鉛直方向になるように配置したが、これに限らず、凝縮した作動流体がヒートパイプ3a〜3cの下端部に存在するようになっていれば、傾斜していてもよい。
第1実施形態に係る排気熱回収器を示す断面図である。 (a)は図1のA−A断面図で、(b)は図1のB−B断面図である。 第2実施形態における第2のヒートパイプ3cの断面構成を示す断面図である。 第3実施形態における第2のヒートパイプ3cの断面構成を示す断面図である。 従来の排気熱回収器を示す断面図である。
符号の説明
1…蒸発部、2…凝縮部、3a…第1のヒートパイプ、3c…第2のヒートパイプ、5…ヘッダ(連通部)、33…第1のインナーフィン、34…第2のインナーフィン、R1…第1の作動流体流路、R2…第2の作動流体流路(凍結遅延流路)、R3…第3の作動流体流路。

Claims (6)

  1. エンジンから排出された排気ガスが流通する排気ガス経路内に配置され、前記排気ガスと内部に封入された蒸発および凝縮可能な作動流体との間で熱交換を行い、前記作動流体を蒸発させる蒸発部(1)と、
    前記エンジンの冷却水が流通する冷却水経路内に配置され、前記蒸発部(1)で蒸発した前記作動流体と前記冷却水との間で熱交換を行い、前記作動流体を凝縮させる凝縮部(2)とを備える排気熱回収器であって、
    前記蒸発部(1)は、
    前記作動流体が通過する作動流体流路(R3)と、前記作動流体が通過し、前記作動流体通路(R3)よりも断面積が大きい凍結遅延流路(R2)とを有し、前記作動流体流路(R3)および前記凍結遅延流路(R2)が、前記作動流体が略鉛直方向に流通するように並列に配置されている複数のヒートパイプ(3a、3c)と、
    前記各ヒートパイプ(3a、3c)の端部が接続される連通部(5)とを備えることを特徴とする排気熱回収器。
  2. 前記各ヒートパイプ(3a、3c)は、断面積が等しく形成されており、前記作動流体流路(R3)と前記凍結遅延流路(R2)とを区画するインナーフィン(34)を有していることを特徴とする請求項1に記載の排気熱回収器。
  3. 前記作動流体流路(R3)は、前記凍結遅延流路(R2)より排気ガス流れ上流側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の排気熱回収器。
  4. エンジンから排出された排気ガスが流通する排気ガス経路内に配置され、前記排気ガスと内部に封入された蒸発および凝縮可能な作動流体との間で熱交換を行い、前記作動流体を蒸発させる蒸発部(1)と、
    前記エンジンの冷却水が流通する冷却水経路内に配置され、前記蒸発部(1)で蒸発した前記作動流体と前記冷却水との間で熱交換を行い、前記作動流体を凝縮させる凝縮部(2)とを備える排気熱回収器であって、
    前記蒸発部(1)は、
    内部が前記作動流体が通過する複数の作動流体流路(R1)に区画され、前記作動流体が略鉛直方向に流通するように配置される複数の第1のヒートパイプ(3a)と、
    前記作動流体が通過し、前記作動流体流路(R1)より流路断面積が大きい凍結遅延流路(R2)を有し、前記第1のヒートパイプ(3a)と並列に配置される第2のヒートパイプ(3c)と、
    前記各ヒートパイプ(3a、3c)の端部が接続される連通部(5)とを備えることを特徴とする排気熱回収装置。
  5. 前記各ヒートパイプ(3a、3c)は、断面積が等しく形成されており、
    前記第1のヒートパイプ(3a)の内部には、前記複数の作動流体流路(R1)を区画するインナーフィン(33)を有していることを特徴とする請求項4に記載の排気熱回収器。
  6. 前記第2のヒートパイプ(3c)は、前記第2のヒートパイプ(3c)の内部と外部とを断熱する断熱構造を有していることを特徴とする請求項3または4に記載の排気熱回収器。

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