JP2008062996A - 飲料容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 温暖化の影響により、水分補給の認識が高まり、ペットボトルは嗜好品から保健用品になりつつある。使用面でも、「ラッパ飲み」から普通に飲める使いやすさと衛生的な、万人向きのユニバ−サルデザイン化が希求される。
【解決手段】 ビ−ル瓶と同じ口径のペットボトルの流出口径を、有穴中栓で縮小し、飲料の流出量を調節のうえ、ラッパ飲みでなく、自然な動作で使用し易い衛生的なものとする。
【選択図】図1

Description

有穴中栓の装着により、液体の流出量を調節するペットボトルに関する。
平成18年8月26日付の日本経済新聞夕刊に、次のような記事が掲載されている。
全国清涼飲料工業会が、ペットボトルの使用方法の調査したところ「3〜4割の人が飲みかけのペットボトルを一日以上放置したことがある」直接口をつけたペットボトルは放置すると雑菌が繁殖するので、早く飲み切るよう推奨している。
最近の気候温暖化傾向により、日常における水分補給の認識が高まりつつあり、ペットボトル飲料は、単なる嗜好品から保健用品になりつつある。
現在市販されているペットボトルは、一部の輸入品を除き、その流出口径は約20ミリに成形されている。この飲料を飲む場合は、所謂「ラッパ飲み」で行われるのが普通である。これは、口径が20ミリと大きいため、ペットボトルの傾斜加減によっては、一度に大量の飲料が口腔へ入ってしまう危険があるため、唇にペットボトルの流出口を全面的に押し当てて、適量になるようにボトルの傾斜角度と唇を窄めながら調整することとなる。
この動作は、成人や若者にとっては無意識のうちに行われるが、高齢者やハンデのある人々にとっては難しい場合がある。ペットボトルは消費者の認識もさることながら、提供者側として万人向きにより使い易く、安全で、衛生的なものに改良していく必要がある。
ペットボトルは、容量2リットル程の大型のものと主に携帯して使う小型のものに大別されるが、その流出口径はいずれも約20ミリである。
また、旧来からある飲料用容器の日本酒の一升瓶、一合瓶、ビ−ル瓶、ジュ−ス瓶等々各種の瓶が使用されてきた。これらの容器の流出口径も約20ミリでペットボトルのそれと略同じである。これらの瓶の使い方は、内容の飲料を一旦コップ等の別容器へ移して使用されるのが普通である。この20ミリの流出口径は、別の器へ内容の液体をスム−スに流出させるのに適したものと解釈することができる。したがって、同じ大きさの口径で作られているペットボトルは、一度に流出される液体量が多いため、ボトルの傾斜角度による調節するよりも、安全のため流出口を直接唇に押し当てて飲むことになる。
また、ボトルは開封後一時に飲み切ることは稀で、携帯しながらその都度使用することが多い、そこで、ラッパ飲み形式で使用した場合、季節によっては飲み残しを長時間保存して飲み継ぐことは衛生上注意が必要となる。これは前述新聞記事の通りである。
本発明は、以上のごとくペットボトルの使用に際して、より使い易く安全性と衛生的効果をあげるために、その流出口を改善して解決するものである。
ペットボトルと類似する飲料容器と比較考察するに、牛乳瓶の流出口径はペットボトルのそれより広く、また、缶ビ−ル、缶ジュ−ス等の流出口径はペットボトルより狭い。
しかし、いずれも使用する場合は、当該容器を傾斜させ下唇にのせて口腔へ流し込む方式、即ち通常のカップを使って飲むような一般的な飲み方で統一されている。
牛乳瓶の場合は、流出口径が広いため唇を開いてコップに近い形で流し込みとなる。
缶ビ−ルの場合は、流出口径が縦横ともペットボトルの口径より約2分の1以下と狭くしかも、流出される飲料の流れが量的に少ないため口腔に流し込むことが可能となる。
飲料を飲む場合はコップまたはカップ等を使用するのが普通で、これが最も安全かつ楽に行われる動作である。ペットボトルの20ミリの口径は唇に当てたとき、人体の口を丸めた形状と略同じ大きさとなるため、下唇に当てて流し飲みすると、ボトルの流出口全体を口に含む状態となる。 口の大きさには個人差があるが、ボトルの残量によっては口外に洩れる恐れもある。念の為、一般家庭用の水道の蛇口の口径は15ミリである。
本発明は、ペットボトルの流出口径を狭窄にして、内容液の流出量を減少し安定化させるものである。
その手段は、ペットボトルのキャップの下に中栓をする。中栓は図1のような切り込みをし、その流出口2は、現在のペットボトルの約3分の1に縮小する。
この中栓は、ペットボトルの流出口先端に貼付する方式と、ペットボトルの流出口に差し込み、同中栓の上面周囲を凸起させ、ペットボトルのキャップ内壁上部にパッキングする方式とする。
図1の中栓を装着することにより、ペットボトルから流出される飲料の量は、ペットボトルの収容液の残量やボトルの傾斜角度に影響されず、略安定したものとなる。
ペットボトルの流出口に下唇を添えるだけで、飲料を口腔へ流し込むことができるので顔を仰向けることもなく、唇を自然な状態にして、カップの使用と同様な動作となり、衛生的である。乗り物の中、徒歩中での利用にも支障なく、高齢者やハンデのある人々にも扱い易いユニバ−サルデザインの飲料容器となる。
本発明の実施形態は、次の通りである。
図1は、ペットボトルに有穴中栓を装着した上視図で、流出口の広さは中栓の約3分の1である。有穴中栓はシ−ト状の材質で作られ、ペットボトルのトップに貼付する。中栓には、あらかじめ流出口の外周に添って切り取り線を施す。流出口は当初密封してあり、使用する際に利用者が開封する。
図3は、ペットボトルと同質系の軟質材料で形成した有穴中栓で、その外周縁を凸起状とし、パッキン機能を持たせる。ペットボトルのキャップ内壁上部とパッキングする組み合わせとなり、同キャップ内の漏出防止ガ−ドを代替する。この中栓の下部には、ペットボトルの流出口への差し込み部を有し、同口へ装着する。当中栓の流出口も予め密封し、利用者が開封する前述と同様な様式に工作することも可能である。
ペットボトルに有穴中栓を装着した上視図である。 同じく装着した状態の断面図である。一部省略。 差し込み式中栓の斜視図である。 差し込み式中栓を装着した状態の正面図である。一部省略。
符号の説明
1 有穴中栓
2 流出口
3 ペットボトル本体
4 差し込み式有穴中栓

Claims (2)

  1. 有穴中栓を流出口に装着したペットボトル。
  2. キャップの内壁上部にパッキングする有穴中栓を流出口に装着したペットボトル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021054412A (ja) * 2017-06-09 2021-04-08 ヤマハ発動機株式会社 鞍乗型車両用ハンドルパイプの製造方法

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