JP2008059301A - データベース同期システム及びデータベース同期方法 - Google Patents

データベース同期システム及びデータベース同期方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの操作負担を軽減して端末装置とサーバ装置との間のデータベース同期を行うこと。
【解決手段】移動通信網用サーバ3において、同期対象である情報要素の重要度を判別し、その判別結果に応じて移動体端末1に同期開始通知を送信し、同期開始通知の後に移動通信網用サーバ3と移動体端末1との間でデータベース同期を行う。あるいは、移動通信網用サーバ3において、情報要素の更新の契機を決定し、その決定に応じて移動体端末1に同期開始通知を送信し、同期開始通知の後に移動通信網用サーバ3と移動体端末1との間でデータベース同期を行う。そして、同期開始通知を受信した移動体端末1においては、同期開始通知に含まれる情報要素に関する情報に応じて種々の演出を行う。
【選択図】図8

Description

本発明はデータベース同期システム及びデータベース同期方法に関し、特に着信通知を利用したデータベース同期システム及びデータベース同期方法に関する。
ホスト側のデータベースとクライアント側のデータベースとは最初は同じデータを有するが、それぞれ別個に使われることにより、データベースにおけるデータが異なったものになる。すなわち、一方のデータベースで追加/修正/削除されたデータと、他方のデータベースで追加/修正/削除されたデータとが双方のデータベースに別個に存在することになる。このような場合に、一方のデータベースに追加/修正/削除されたデータを他方のデータベースに反映させて、データベースを同一にすることをデータベース同期という。
従来より、サーバ装置と端末装置との間でもデータベース同期が行われることが知られており、サーバ装置のメモリに端末装置のデータをバックアップする領域を確保し、必要に応じて端末装置に保存されているデータベースとサーバ装置に保存されているデータベースとの同期をとる技術が開示されている。
特開2005−38030号公報
端末装置のデータベースとサーバ装置のデータベースとの間で同期をとる場合には、端末装置側のデータが不用意に失われることを防止するために、サーバ装置から端末装置に対してデータが更新された旨を通知し、端末装置のユーザの承認を得た上で同期処理を開始することが一般的である。
しかしながら、データベース同期の際にユーザの承認を得る方法であると、データベースの同期を行う際にその都度ユーザの端末操作が必要となり、操作が非常に面倒になるという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ユーザの操作負担を軽減して端末装置とサーバ装置との間のデータベース同期を行うことができるデータベース同期システム及びデータベース同期方法を提供することを目的とする。
本発明のデータベース同期システムは、サーバとユーザ端末との間で情報要素の同期を行うデータベース同期システムであって、前記サーバは、同期対象である情報要素の重要度を判別する判別手段と、前記判別手段の判別結果に応じて前記ユーザ端末に同期開始通知を行う通知手段と、を具備することを特徴とする。
この構成によれば、情報要素の重要度に応じて同期開始通知の送信を決めており、重要度に応じて同期開始通知を行って同意を求めている。このため、重要度に応じてデータが不用意に失われることを防止することができる。また、すべてのデータベース同期について同期開始通知を送信しない。このため、ユーザがすべてのデータベース同期について確認動作を行う必要がないので、ユーザの操作負担を軽減することができる。
本発明のデータベース同期システムにおいては、前記通知手段は、情報要素の重要度が相対的に高い場合にのみ同期開始通知を行うことが好ましい。
本発明のデータベース同期システムは、サーバとユーザ端末との間で情報要素の同期を行うデータベース同期システムであって、前記サーバは、情報要素の更新の契機を決定する決定手段と、前記決定手段の決定に応じて前記ユーザ端末に同期開始通知を行う通知手段と、を具備することを特徴とする。
この構成によれば、情報要素の更新の契機(自動同期の設定)に応じて同期開始通知の送信を決めており、自動同期の場合に同期開始通知を行って同意を求めている。このため、自動同期の場合についてデータが不用意に失われることを防止することができる。また、すべてのデータベース同期について同期開始通知を送信しない。このため、ユーザがすべてのデータベース同期について確認動作を行う必要がないので、ユーザの操作負担を軽減することができる。
本発明のデータベース同期システムにおいては、前記サーバは、端末からの要求に応じて前記同期を自動で行う設定にする設定手段を具備することが好ましい。
本発明のデータベース同期システムにおいては、前記ユーザ端末は、前記同期開始通知に応じて異なる演出を行うことが好ましい。この構成によれば、ユーザは移動体端末における演出によりデータベース同期における同期対象又は更新対象である情報要素が何であるか、情報要素の重要度、更新契機などを認識することができる。
本発明のデータベース同期システムにおいては、前記サーバ及び前記ユーザ端末は、データベース同期用のアプリケーションを備えることが好ましい。
本発明のデータベース同期方法は、サーバとユーザ端末との間で情報要素の同期を行うデータベース同期方法であって、前記サーバにおいて、同期対象である情報要素の重要度を判別する判別工程と、前記判別工程における判別結果に応じて前記ユーザ端末に同期開始通知を行う通知工程と、前記同期開始通知の後に前記サーバと前記ユーザ端末との間で前記情報要素の同期を行う同期工程と、を具備することを特徴とする。
この方法によれば、情報要素の重要度に応じて同期開始通知の送信を決めており、重要度の高いものについて同期開始通知を行って同意を求めている。このため、重要度の高いものについてデータが不用意に失われることを防止することができる。また、すべてのデータベース同期について同期開始通知を送信しない。このため、ユーザがすべてのデータベース同期について確認動作を行う必要がないので、ユーザの操作負担を軽減することができる。
本発明のデータベース同期方法においては、前記通知工程において、情報要素の重要度が相対的に高い場合にのみ同期開始通知を行うことが好ましい。
本発明のデータベース同期方法は、サーバとユーザ端末との間で情報要素の同期を行うデータベース同期方法であって、前記サーバにおいて、情報要素の更新の契機を決定する決定工程と、前記決定工程における決定に応じて前記ユーザ端末に同期開始通知を行う通知工程と、前記同期開始通知の後に前記サーバと前記ユーザ端末との間で前記情報要素の同期を行う同期工程と、を具備することを特徴とする。
この方法によれば、情報要素の更新の契機(自動同期の設定)に応じて同期開始通知の送信を決めており、自動同期の場合に同期開始通知を行って同意を求めている。このため、自動同期の場合についてデータが不用意に失われることを防止することができる。また、すべてのデータベース同期について同期開始通知を送信しない。このため、ユーザがすべてのデータベース同期について確認動作を行う必要がないので、ユーザの操作負担を軽減することができる。
本発明のデータベース同期方法においては、前記同期開始通知を受信した後に、前記ユーザ端末がデータベース同期についての確認信号を前記サーバに送信する送信工程を具備することが好ましい。この方法によれば、データベース同期についてユーザの同意を得ることができる。
本発明のデータベース同期方法においては、前記サーバにおいて、端末からの要求に応じて前記同期を自動で行う設定にする設定工程を具備することが好ましい。
本発明のデータベース同期方法においては、前記ユーザ端末は、前記同期開始通知に応じて異なる演出を行うことが好ましい。この方法によれば、ユーザは移動体端末における演出によりデータベース同期における同期対象又は更新対象である情報要素が何であるか、情報要素の重要度、更新契機などを認識することができる。
本発明のデータベース同期システムは、サーバとユーザ端末との間で情報要素の同期を行うデータベース同期システムであって、前記サーバは、同期対象である情報要素の重要度を判別する判別手段あるいは情報要素の更新契機を決定する決定手段と、前記判別手段の判別結果あるいは前記決定手段の決定に応じて前記ユーザ端末に通知を行う通知手段と、を具備するので、ユーザの操作負担を軽減して端末装置とサーバ装置との間のデータベース同期を行うことができる。
本発明者らは、データベース同期における同期対象又は更新対象である情報要素や情報要素の更新契機に着目し、情報要素や更新契機において同期開始通知が不要である場合が考えられることから、情報要素や更新契機に応じて同期開始通知を不要とすることにより、ユーザの確認動作のような操作負担を軽減することを見出し本発明をするに至った。
すなわち、本発明の骨子は、サーバにおいて、同期対象である情報要素の重要度を判別し、あるいは、情報要素の更新契機を決定し、その判別結果あるいは決定に応じてユーザ端末に同期開始通知を行い、その同期開始通知の後にサーバとユーザ端末との間で情報要素の同期を行うことにより、ユーザの操作負担を軽減して端末装置とサーバ装置との間のデータベース同期を行うことである。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るデータベース同期システムの概略構成を示す図である。図1に示すシステムは、ユーザ端末である移動体端末1と、この移動体端末1と移動通信網であるコアネットワーク2を介して接続された移動通信網用サーバ3と、移動体端末1とインターネット4のようなネットワークを介して接続された他の端末装置、例えばパーソナルコンピュータ(PC)5などとから主に構成されている。このような構成を有するシステムにおいては、移動通信網用サーバ3のデータベースに追加/修正/削除されたデータを移動体端末1のデータベースに反映させて(データ更新)、双方のデータベースを同一にするデータベース同期を行う。この場合において、移動通信網用サーバ3は、データ更新に係る情報要素の重要度に応じて、あるいは情報要素の更新契機に応じて移動体端末1に予め同期開始通知を行い、移動体端末1は、その同期開始通知の内容に基づいて演出を行う。
ここで、情報要素とは、データベースで管理される情報の要素をいい、例えば、アドレス帳、画像ファイル、動画像ファイル、メール、音楽ファイル、ブックマーク、スケジュールなどを挙げることができる。また、更新契機とは、情報要素をデータベースに更新、例えば追加、修正、削除するタイミングをいい、例えば、他の端末により情報要素が更新される場合や、所定時間毎に自動的に情報要素が更新される場合、などが挙げられる。さらに、情報要素の重要度とは、ユーザやサーバ側にとって重要な程度をいう。したがって、重要度が高い情報要素とは、不用意に削除することができない情報要素をいい、例えばアドレス帳、画像ファイル、動画像ファイル、メール、音楽ファイル、ブックマーク、スケジュールなどを挙げることができる。また、重要度が高い情報要素とは、最も重要度が高い情報要素のみではなく、ユーザやサーバ側にとって削除することができない少なくとも一つ情報要素を含む。
図2は、本発明の一実施の形態に係るデータベース同期システムに使用する移動体端末1を示す概略ブロック図である。移動体端末1は、アンテナ101と、アンテナ101を介して受信した信号に無線処理を施す無線部102と、端末全体を制御する制御部103と、無線処理された信号(同期開始通知)から所定の情報、ここではデータ更新の対象である情報要素に関する情報(重要度、更新契機)を抽出する抽出部104と、抽出された情報に基づいて移動体端末1で行う演出、例えば振動、鳴動、点灯などの移動体端末1で行う種々の挙動を判定する判定部105と、アプリケーションを動作させるアプリ制御部106と、種々の表示を行う表示部107と、情報要素をはじめ種々の情報やデータを格納する格納部108と、端末を振動させるバイブレータ109と、光を点灯する発光素子であるLED110と、音声をはじめ種々の音を出力するスピーカ111とから主に構成されている。
無線部102は、アンテナ101を介して受信した無線周波数の信号に対して所定の無線処理を施して中間周波数信号又はベースバンド信号にダウンコンバートすると共に、中間周波数又はベースバンド信号をアップコンバートしてアンテナ101を介して送信する。ダウンコンバートされた信号(受信信号)は、抽出部104及び制御部103に出力される。
抽出部104は、受信信号から、移動通信網用サーバ3から送信された同期開始通知に含まれた情報要素に関する情報、例えば情報要素の種類や重要度、情報要素の更新契機などを抽出する。抽出部104で抽出された情報は判定部105に出力される。
判定部105は、情報要素に関する情報に基づいて移動体端末1内でどのような演出を行うかなどを判定する。判定部105は、図4に示すようなテーブルを有する。図4に示すテーブルは、情報要素の種類、情報要素の重要度、更新の契機(例えば自動同期であるか否か)及び移動体端末1における演出を関連づけるものである。例えば、情報要素がアドレス帳である場合には、重要度は高く、演出態様は、更新が自動同期で行われるときに、バイブレータの振動、LEDの発光及びマイクからの鳴動であり、更新が自動同期で行われないときに、LEDの発光及びマイクからの鳴動である。なお、図4に示すテーブルの項目についてはこれに限定されず、少なくとも情報要素に関する事項や更新契機と移動体端末1における演出とが関連づけられていればよい。判定部105で判定された情報、すなわち図4に示すテーブルを用いて得られた判定結果(演出態様)は、制御部103に出力される。
制御部103は、無線部102で無線処理された受信信号に対して種々の処理を行う。例えば、制御部103は、所定の情報を格納部108に格納したり、受信信号を音声情報としてスピーカ111から出力したり、受信信号を画像情報や文字情報として表示部107に出力する。その他、制御部103は、移動体端末1全体の制御を行う。制御部103は、判定部105からの判定結果を受けると、その判定結果に基づいて演出を行う。すなわち、判定結果における演出態様にしたがって移動体端末1内の構成部品を用いて演出を行う。具体的には、制御部103は、移動体端末1を振動させるバイブレータ109、所定の発光を行うLED110、音や音声を発する(鳴動する)スピーカ111を用いて情報要素に対応した種々の演出を行う。このようにして、移動体端末1においては、移動通信網用サーバ3から送信された同期開始通知に応じて異なる演出を行う。このように移動通信網用サーバ3から送信された同期開始通知に応じて異なる演出を行うことにより、ユーザは移動体端末1における演出によりデータベース同期における同期対象又は更新対象である情報要素が何であるか、情報要素の重要度、更新契機などを認識することができる。
また、制御部103は、移動通信網用サーバ3から同期開始通知を受けたときに、同期開始の同意を得るための画面を表示部107に表示させる。ユーザがその画面上で同期開始を同意すると、その旨が制御部103に送られ、制御部103は、データベース同期についての確認信号を、無線部102を介して移動通信網用サーバ3に送信する。
アプリ制御部106は、制御部103の指示に応じてアプリケーション言語(例えばJava(登録商標)言語)で作成されたアプリケーションプログラムを実行する。アプリ制御部106は、上記確認信号を移動通信網用サーバ3に送信した旨の制御信号を制御部103から受けると、データベース同期処理を行う。すなわち、データベース同期のアプリケーションプログラムを実行する。また、表示部107は、制御部103の指示に応じて種々の画像や文字を表示する。さらに、格納部108は、種々の情報やデータ、アプリケーションを格納する。格納部108は、例えばROM、RAM、ハードディスクなどで構成される。
図3は、本発明の一実施の形態に係るデータベース同期システムに使用する移動通信網用サーバ3を示す概略ブロック図である。移動通信網用サーバ3は、無線通信及び有線通信を行う通信部301と、サーバ全体を制御する制御部302と、同期対象又は更新対象である情報要素をはじめ種々の情報やデータを格納する格納部303と、情報要素の重要度を判別する判別部304と、情報要素の重要度に応じて、又は情報要素の更新契機に応じて同期開始通知を行うか否かを決定する決定部305と、端末からの要求に応じて同期を自動で行う設定を行う設定部306と、少なくとも前記設定とユーザとを関連づけたユーザデータを含むユーザデータベース(DB)307と、アプリケーションを動作させるアプリ制御部308と、同期を自動で行う際に時間を計測する計測部309とから主に構成されている。
通信部301は、情報要素を含む端末(例えばPC5)からの信号を受信すると共に、情報要素の重要度や更新契機などの情報要素に関する情報を含む通知を移動体端末1に対して送信する。また、通信部301は、データベース同期の際に移動体端末1との間で通信を行う。情報要素を含む端末からの信号は制御部302に出力され、情報要素に関する情報を含む同期開始通知は決定部305から出力される。
判別部304は、情報要素の重要度を判別する。判別部304は、図6に示すテーブルを有する。図6に示すテーブルは、情報要素の種類、情報要素の重要度及び移動体端末1に同期開始通知を行うか否か(通知の有無)を関連づけるものである。例えば、情報要素がアドレス帳である場合には、重要度は相対的に高いので移動体端末1への同期開始通知を行い、その他の情報要素である場合(図中の情報要素○○○、×××)には、重要度は高くないので移動体端末1への通知を行わない。なお、図6に示すテーブルの項目についてはこれに限定されず、少なくとも情報要素の種類、情報要素の重要度及び移動体端末1への同期開始通知の有無が関連づけられていればよい。したがって、判別部304は、図6に示すテーブルを参照して情報要素の重要度に応じて移動体端末1へ同期開始通知を行うか否かを判別する。なお、ここでは、重要度が相対的に高い情報要素のみに対して移動体端末1への同期開始通知を行う場合について説明しているが、本発明においては、移動体端末1への同期開始通知を行う条件については適宜変更しても良い。
設定部306は、端末からの要求に応じて同期を自動で行う設定を行う。同期を自動で行うか否か(自動同期)の設定は、端末、すなわちユーザ端末である移動体端末1又はPC5のような他の端末などから行うことができる。移動体端末1で自動同期を設定する場合には、設定要求が移動体端末1からコアネットワーク2を介して移動通信網用サーバ3の設定部306に送られる。一方、PC5のような他の端末で自動同期を設定する場合には、設定要求がPC5からインターネット4を介して移動通信網用サーバ3の設定部306に送られる。設定部306は、設定要求があると、ユーザデータベース(ユーザDB)307にその旨を登録する。
ユーザDB307は、図5に示すテーブルを有する。図5に示すテーブルは、ユーザ情報(例えば、ユーザID)、登録日(更新日)、自動同期の設定及び同期開始通知の有無を関連づけるものである。例えば、ユーザIDが○○○○であるユーザは、自動同期がONとなっており、データベース同期により更新が自動で行われる。ユーザIDが××××であるユーザは、自動同期がOFFとなっており、他の端末からの更新によりデータベース同期が行われる。
自動同期がONの場合、すなわち定期的に自動でデータベース同期が行われる場合には、ユーザが関知せずに移動通信網用サーバ主導で情報要素が更新されることになるので、ユーザに対して確認を行う必要性が高い。このため、この場合には、移動体端末1に対して同期開始通知を送信する。一方、ユーザが他の端末を操作して情報要素を更新する場合には、ユーザが端末で更新を確認し得る状況(ユーザ主導)であるので、ユーザに対して確認を行う必要性が低い。このため、この場合には、移動体端末1に対して同期開始通知を送信しない。
なお、本実施の形態においては、自動同期の場合には同期開始通知を送信し、自動同期でない場合には同期開始通知を送信しない場合について説明しているが、本発明においては、自動同期のON/OFFに拘らずに同期開始通知を行い、この同期開始通知に自動同期のON/OFFの情報を含めても良い。例えば、図7に示すデータフォーマットにおける情報要素に関する情報の領域71に自動同期のON/OFFの情報を含めても良い。このように自動同期に関する情報を含めて同期開始通知を移動体端末1に送信することにより、移動体端末1において、自動同期の設定に応じた演出を行うことが可能となる。また、図5に示すテーブルの項目についてはこれに限定されず、少なくともユーザ情報(例えば、ユーザID)と自動同期の設定とが関連づけられていればよい。
決定部305は、情報要素の重要度に応じて、又は情報要素の更新契機に応じて同期開始通知を行うか否かを決定する。情報要素の重要度に応じて同期開始通知を行うか否かを決定する場合には、決定部305は、判別部304からの判別結果、すなわち図6に示すテーブルを参照して同期開始通知が必要であるかどうかの情報に基づいて同期開始通知を行うか否かを決定する。例えば、情報要素がアドレス帳であれば、重要度が高いので、同期開始通知を行う決定をする。また、決定部305は、図6に示すテーブルから情報要素の情報を抽出し、同期開始通知に含める。例えば、この情報要素の情報(情報要素の種類や重要度)は、図7に示すデータフォーマットにおける情報要素に関する情報の領域71に含める。このように情報要素に関する情報を含めて同期開始通知を移動体端末1に送信することにより、移動体端末1において、情報要素の種類や重要度に応じた演出を行うことが可能となる。
情報要素の更新契機に応じて、すなわち自動同期であるか否かに応じて同期開始通知を行うか否かを決定する場合には、決定部305は、ユーザDB307の図5に示すテーブルを参照して同期開始通知が必要であるかどうかの情報に基づいて同期開始通知を行うか否かを決定する。自動同期に設定しているユーザには、同期開始通知が必要であるので、決定部305は、ユーザDB307から自動同期に設定されているユーザをすべて抽出してそれらのユーザに対して同期開始通知を送信することを決定する。このように決定された同期開始通知は、通信部301から移動体端末1に送信される。
計測部309は、データベース同期を自動で行う際に時間を計測する。計測部309は、例えばタイマーなどにより構成される。計測部309は、同期開始通知を行ってから次の同期開始通知を行うまでの時間を計測する。この計測情報は、制御部302に出力され、決定部305は、その計測情報に基づいて同期開始通知を出力する。
アプリ制御部308は、制御部302の指示に応じてアプリケーション言語(例えばJava(登録商標)言語)で作成されたアプリケーションプログラムを実行する。アプリ制御部308は、移動体端末1からの確認信号を受信し、制御部302からその旨の制御信号を受けると、データベース同期処理を行う。すなわち、データベース同期のアプリケーションプログラムを実行する。また、自動同期の場合は、計測部309からの計測情報に基づいて制御部302が制御信号をアプリ制御部308に出力する。アプリ制御部308は、その制御信号にしたがってデータベース同期処理を行う。すなわち、データベース同期のアプリケーションプログラムを実行する。また、格納部303は、種々の情報要素やデータ、アプリケーションを格納する。
上記構成を有するデータベース同期システムにおいては、移動通信網用サーバ3において、同期対象である情報要素の重要度を判別し、その判別結果に応じて移動体端末1に同期開始通知を送信し、同期開始通知の後に移動通信網用サーバ3と移動体端末1との間でデータベース同期を行う。具体的には、情報要素の重要度が高い場合に同期開始通知を行う。あるいは、移動通信網用サーバ3において、情報要素の更新の契機を決定し、その決定に応じて移動体端末1に同期開始通知を送信し、同期開始通知の後に移動通信網用サーバ3と移動体端末1との間でデータベース同期を行う。具体的には、情報要素の更新の契機が自動同期である場合に同期開始通知を行う。そして、同期開始通知を受信した移動体端末1においては、同期開始通知に含まれる情報要素に関する情報(情報要素の種類や重要度、情報要素の更新の契機)に応じて種々の演出を行う。
このようなデータベース同期システム及び方法では、情報要素についてレベル分けを行ってそのレベルに応じて同期開始通知の送信を決めており、レベルの高いものについて同期開始通知を行って同意を求めている。このため、レベルの高いものについてデータが不用意に失われることを防止することができる。また、すべてのデータベース同期について同期開始通知を送信しない。このため、ユーザがすべてのデータベース同期について確認動作を行う必要がないので、ユーザの操作負担を軽減することができる。同様に、情報要素の更新の契機(自動同期の設定)についてレベル分けを行ってそのレベルに応じて同期開始通知の送信を決めており、自動同期の場合に同期開始通知を行って同意を求めている。このため、自動同期の場合についてデータが不用意に失われることを防止することができる。また、すべてのデータベース同期について同期開始通知を送信しない。このため、ユーザがすべてのデータベース同期について確認動作を行う必要がないので、ユーザの操作負担を軽減することができる。
次に、本発明のデータベース同期方法について図8及び図9を用いて説明する。図8は、本発明の一実施の形態に係るデータベース同期方法の一例を示すシーケンス図である。図8に示すシーケンスは、移動通信網用サーバ3において、同期対象である情報要素の重要度を判別し、その判別結果に応じて移動体端末1に同期開始通知を送信し、同期開始通知の後に移動通信網用サーバ3と移動体端末1との間でデータベース同期を行う場合のシーケンスである。
まず、移動通信網用サーバ3において情報要素のデータ更新があると、情報要素が重要であるかどうかを判断する(ST11)。この情報要素の重要度については予め設定しておく。また、データ更新については、移動通信網用サーバ3で行われても良い、他の端末から行われても良い。情報要素が重要であれば、判別部304が図6に示すテーブルに基づいて同期開始通知が必要であると判断し、決定部305で同期開始通知を送信することを決定して通信部301から移動体端末1に同期開始通知を送信する(ST12)。
移動体端末1においては、移動通信網用サーバ3からの同期開始通知を受信すると、同期開始通知の内容に応じた演出を行う(ST13)。すなわち、移動体端末1が同期開始通知を受信すると、抽出部104でデータフォーマットの情報要素に関する情報の領域71のデータを抽出し、判定部105で情報要素に関する情報に基づいて、すなわち図4に示すテーブルを参照して演出を行う。このとき、制御部103は、表示部107に対してデータベース同期を同意する旨の画面を表示させる。
データベース同期を同意した場合には、制御部103が確認信号を通信部102を介して移動通信網用サーバ3に送信し(ST14)、アプリ制御部106に対して確認信号を移動通信網用サーバ3に送信した旨の制御信号を送る。アプリ制御部106は、この制御信号にしたがってデータベース同期のアプリケーションを起動する(ST15)。一方、移動通信網用サーバ3においては、移動体端末1からの確認信号を受信すると、制御部302がその旨の制御信号をアプリ制御部308に送る。アプリ制御部308は、この制御信号にしたがってデータベース同期のアプリケーションを起動する(ST16)。このようにして、移動体端末1及び移動通信網用サーバ3でデータベース同期のアプリケーションが起動することにより、データベース同期処理が行われる(ST17)。
一方、情報要素が重要でない場合には、移動通信網用サーバ3から移動体端末1に同期開始通知を行うことなしに、アプリ制御部106,308でデータベース同期のアプリケーションを起動する(ST15,ST16)。このようにして、移動体端末1及び移動通信網用サーバ3でデータベース同期のアプリケーションが起動することにより、データベース同期処理が行われる(ST17)。なお、データベース同期の具体的な処理については、「SyncMLによる異種構成データベース複製」
http://www-6.ibm.com/jp/developerworks/java/050210/j_j-sync4j.html
に記載されている。この内容は参照によりすべてここに含めておく。
図9は、本発明の一実施の形態に係るデータベース同期方法の他の例を示すシーケンス図である。図9に示すシーケンスは、移動通信網用サーバ3において、情報要素の更新の契機を決定し、その決定に応じて移動体端末1に同期開始通知を送信し、同期開始通知の後に移動通信網用サーバ3と移動体端末1との間でデータベース同期の同期を行う場合のシーケンスである。
まず、移動体端末1において、更新契機を設定する。すなわち、自動同期にするか否かを設定する(ST21)。なお、ここでは、自動同期にするか否かを設定するようにしているが、いずれかの状態(自動同期ON/OFF)をデフォルトとして、デフォルトと異なるモードにする場合にのみ設定を行うようにしても良い。また、この更新契機の設定は、他の端末から行うようにしても良い。移動体端末1から設定要求が移動通信網用サーバ3に送信されると、移動通信網用サーバ3においては、設定要求にしたがって設定部306がユーザDB307のテーブルを更新する(ST22)。
そして、移動通信網用サーバ3において情報要素のデータ更新があると、情報要素の更新契機が自動同期であるか、すなわち自動同期ONであるかどうかを判断する(ST23)。また、データ更新については、移動通信網用サーバ3で行われても良い、他の端末から行われても良い。自動同期であれば、決定部305がユーザDB307の図5に示すテーブルに基づいて同期開始通知を送信することを決定して通信部301から移動体端末1に同期開始通知を送信する(ST24)。この同期開始通知は、計測部309の計測に基づいて所定時間毎に行われる。
移動体端末1においては、移動通信網用サーバ3からの同期開始通知を受信すると、同期開始通知の内容に応じた演出を行う(ST25)。すなわち、移動体端末1が同期開始通知を受信すると、抽出部104でデータフォーマットの情報要素に関する情報の領域71のデータを抽出し、判定部105で情報要素に関する情報に基づいて、すなわち図4に示すテーブルを参照して演出を行う。このとき、制御部103は、表示部107に対してデータベース同期を同意する旨の画面を表示させる。
データベース同期を同意した場合には、制御部103が確認信号を通信部102を介して移動通信網用サーバ3に送信し(ST26)、アプリ制御部106に対して確認信号を移動通信網用サーバ3に送信した旨の制御信号を送る。アプリ制御部106は、この制御信号にしたがってデータベース同期のアプリケーションを起動する(ST27)。一方、移動通信網用サーバ3においては、移動体端末1からの確認信号を受信すると、制御部302がその旨の制御信号をアプリ制御部308に送る。アプリ制御部308は、この制御信号にしたがってデータベース同期のアプリケーションを起動する(ST28)。このようにして、移動体端末1及び移動通信網用サーバ3でデータベース同期のアプリケーションが起動することにより、データベース同期処理が行われる(ST29)。なお、データベース同期の具体的な処理については上記と同様である。
一方、更新契機が自動同期でなければ、決定部305がユーザDB307の図5に示すテーブルに基づいて通信部301から移動体端末1に同期開始通知を送信する(ST30)。移動体端末1のアプリ制御部106は、同期開始通知を受けるとデータベース同期のアプリケーションを起動する(ST27)。移動通信網用サーバ3においては、制御部302が自動同期でない旨の制御信号をアプリ制御部308に送る。アプリ制御部308は、この制御信号にしたがってデータベース同期のアプリケーションを起動する(ST28)。このようにして、移動体端末1及び移動通信網用サーバ3でデータベース同期のアプリケーションが起動することにより、データベース同期処理が行われる(ST29)。なお、データベース同期の具体的な処理については上記と同様である。
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態においては、図8に示すシーケンスにおいて移動体端末1が同期開始通知を受信した後に確認信号を移動通信網用サーバ3に送信する態様について説明しているが、本発明においては、移動体端末1が同期開始通知を受信した後に確認信号を移動通信網用サーバ3に送信せずにデータベース同期処理に移行しても良い。この場合には、移動体端末1において、同期開始通知を受信したときに、制御部103がその旨の制御信号をアプリ制御部106に出力し、その制御信号にしたがってアプリ制御部106がアプリケーションを起動する。また、上記実施の形態においては、自動同期の場合において、定期的にデータベース同期を行う態様について説明しているが、本発明おいては、自動同期のタイミングを夜間などのトラヒック閑散期に設定してトラヒックを軽減するようにしても良い。その他、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
本発明の一実施の形態に係るデータベース同期システムの概略構成を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るデータベース同期システムに使用する移動体端末1を示す概略ブロック図である。 本発明の一実施の形態に係るデータベース同期システムに使用する移動通信網用サーバ3を示す概略ブロック図である。 本発明の一実施の形態に係るデータベース同期システムの移動体端末の判定部が有するテーブルを示す図である。 本発明の一実施の形態に係るデータベース同期システムの移動通信網用サーバのユーザDBが有するテーブルを示す図である。 本発明の一実施の形態に係るデータベース同期システムの移動通信網用サーバの判別部が有するテーブルを示す図である。 本発明の一実施の形態に係るデータベース同期システムに使用される同期開始通知のデータフォーマットを示す図である。 本発明の一実施の形態に係るデータベース同期方法の一例を示すシーケンス図である。 本発明の一実施の形態に係るデータベース同期方法の他の例を示すシーケンス図である。
符号の説明
1 移動体端末
2 コアネットワーク
3 移動通信網用サーバ
4 インターネット
5 PC
101 アンテナ
102 無線部
103,302 制御部
104 抽出部
105 判定部
106,308 アプリ制御部
107 表示部
108,303 格納部
109 バイブレータ
110 LED
111 スピーカ
301 通信部
304 判別部
305 決定部
306 設定部
307 ユーザDB
309 計測部

Claims (12)

  1. サーバとユーザ端末との間で情報要素の同期を行うデータベース同期システムであって、前記サーバは、同期対象である情報要素の重要度を判別する判別手段と、前記判別手段の判別結果に応じて前記ユーザ端末に同期開始通知を行う通知手段と、を具備することを特徴とするデータベース同期システム。
  2. 前記通知手段は、情報要素の重要度が相対的に高い場合にのみ同期開始通知を行うことを特徴とする請求項1記載のデータベース同期システム。
  3. サーバとユーザ端末との間で情報要素の同期を行うデータベース同期システムであって、前記サーバは、情報要素の更新の契機を決定する決定手段と、前記決定手段の決定に応じて前記ユーザ端末に同期開始通知を行う通知手段と、を具備することを特徴とするデータベース同期システム。
  4. 前記サーバは、端末からの要求に応じて前記同期を自動で行う設定にする設定手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のデータベース同期システム。
  5. 前記ユーザ端末は、前記同期開始通知に応じて異なる演出を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のデータベース同期システム。
  6. 前記サーバ及び前記ユーザ端末は、データベース同期用のアプリケーションを備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のデータベース同期システム。
  7. サーバとユーザ端末との間で情報要素の同期を行うデータベース同期方法であって、前記サーバにおいて、同期対象である情報要素の重要度を判別する判別工程と、前記判別工程における判別結果に応じて前記ユーザ端末に同期開始通知を行う通知工程と、前記同期開始通知の後に前記サーバと前記ユーザ端末との間で前記情報要素の同期を行う同期工程と、を具備することを特徴とするデータベース同期方法。
  8. 前記通知工程において、情報要素の重要度が相対的に高い場合にのみ同期開始通知を行うことを特徴とする請求項7記載のデータベース同期方法。
  9. サーバとユーザ端末との間で情報要素の同期を行うデータベース同期方法であって、前記サーバにおいて、情報要素の更新の契機を決定する決定工程と、前記決定工程における決定に応じて前記ユーザ端末に同期開始通知を行う通知工程と、前記同期開始通知の後に前記サーバと前記ユーザ端末との間で前記情報要素の同期を行う同期工程と、を具備することを特徴とするデータベース同期方法。
  10. 前記同期開始通知を受信した後に、前記ユーザ端末がデータベース同期についての確認信号を前記サーバに送信する送信工程を具備することを特徴とする請求項9記載のデータベース同期方法。
  11. 前記サーバにおいて、端末からの要求に応じて前記同期を自動で行う設定にする設定工程を具備することを特徴とする請求項9又は請求項10記載のデータベース同期方法。
  12. 前記ユーザ端末は、前記同期開始通知に応じて異なる演出を行うことを特徴とする請求項7から請求項11のいずれかに記載のデータベース同期方法。
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