JP2008054410A - キャパシタユニット - Google Patents

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隆文 小池
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Abstract

【課題】高強度性と高放熱性を両立できる小型キャパシタユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】フタ15の回路部品収納部分19をキャパシタ収納部分17より低背にするとともに、回路部品収納部分19の外表面には、キャパシタ収納部分17に対して直角方向に設けた複数の放熱溝21からなる放熱部23を有した構造としたものであり、回路部品収納部分19に設けた複数の放熱溝21が梁の役割を担うので、フタ15の形成時に回路部品収納部分19が反ることがなくなり高強度性が得られるとともに、熱が伝わる回路部品収納部分19に設けた複数の放熱溝21により高放熱性が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明はバッテリ等を利用した電子機器の補助電源に利用されるキャパシタユニットに関するものである。
近年、地球環境保護の観点から、ハイブリッド自動車やアイドリングストップ自動車の開発が急速に進められている。それに伴い、ハイブリッド自動車に対しては車両の制動を電気的に行う車両制動装置が開発されている。この電源としてはバッテリが用いられるが、バッテリだけでは何らかの原因で電力の供給が断たれると、車両の制動が不可能になる可能性があった。そこで、バッテリとは別に非常用補助電源として大容量キャパシタ等を複数個搭載することにより非常時の対応ができるキャパシタユニットが提案されている。
また、アイドリングストップ自動車については、アイドリングストップ状態からエンジンを起動する際に、スタータに大電流が流れるのでバッテリ電圧が下がり、他の電装品の動作に影響を及ぼす。そこで、バッテリ電圧が低下した時に、他の電装品に電力を補助的に供給するキャパシタユニットも提案されている。
このようなキャパシタユニットが、例えば特許文献1に提案されている。その分解斜視図を図8に示す。なお、図8では車両制動装置の非常用補助電源として構成されたキャパシタユニットの例を示す。
複数のキャパシタ101はケース103に挿入固定されるとともに、キャパシタ基板105により電気的に接続されている。また、キャパシタ101の充放電制御を司る回路基板107もケース103に挿入固定されている。なお、キャパシタ基板105と回路基板107はケーブル109で電気的に接続されている。
回路基板107に実装される回路部品には複数の発熱部品111が含まれるので、これらは放熱器113に固定されている。また、外部との電気的接続を担うコネクタ115も実装されている。なお、回路基板107には、これ以外にも回路部品が実装されているが、図8では省略している。
このようにキャパシタ101や回路基板107等が取り付けられたケース103にはフタ117が被せられる。この際、フタ117に一体形成したフタ固定部119が、ケース103に一体形成した爪部121と嵌合することにより、ケース103にフタ117が固定される。
特開2005−94943号公報
しかし、図8の構成では最も背の高いキャパシタ101に合わせてケース103やフタ117を設計していたので、キャパシタユニットが大型化していた。これに対し、出願人は回路基板107の内、キャパシタ101と放熱器113が存在しない部分の空間に着目し、この空間を削るようなフタ117の構成を着想した。
このようなフタ117の斜視図を図9に示す。フタ117において、キャパシタ収納部分125は図8のフタ117と同様の高さとし、それ以外の回路部品収納部分127はキャパシタ収納部分125より低背にする構成とした。これにより、無駄な空間を省くことができるので、キャパシタユニットを小型化できる。
しかし、このようなフタ117を作製してみると、図9に示すように回路部品収納部分127に反りが発生した。これは、回路部品収納部分127がキャパシタ収納部分125に比べて薄く大面積となるためである。従って、フタ117を樹脂の射出成型で一体形成すると、どうしても反りが起こるという課題があった。
また、反りに対し無理に応力を加えてケース103に取り付け、キャパシタユニットを動作させてみたところ、放熱器113とフタ117の間隔が狭まったため、放熱器113の熱が回路部品収納部分127に伝達した。特に、アイドリングストップ自動車への用途で検討した結果、車両使用中にキャパシタ101への充放電が頻繁に行われるため、発熱部品111が顕著に発熱し回路部品収納部分127の温度上昇が大きかった。この熱はやがてキャパシタ収納部分125に伝わり、そこからキャパシタ101にも伝わってしまっていた。これにより、キャパシタ101の温度が上がり、劣化が促進されるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、反りが発生しない高強度性と、フタ117が熱くならない高放熱性を両立できる小型キャパシタユニットを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のキャパシタユニットはフタの回路部品収納部分をキャパシタ収納部分より低背にするとともに、前記回路部品収納部分の外表面には複数の溝からなる放熱部を有した構造からなるものである。
本構成によって回路部品収納部分に設けた複数の溝が梁の役割を担うので、回路部品収納部分が反ることがなくなるとともに、熱が伝わる回路部品収納部分に設けた複数の溝を介して熱が放散される。その結果、前記目的を達成することができる。
本発明のキャパシタユニットによれば、フタの回路部品収納部分に複数の溝を設けたので、溝による高強度性と高放熱性を同時に得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの分解斜視図である。図2は本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの回路部品収納部分の一部断面図である。図3は本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの嵌合部を有する回路部品収納部分の一部断面図であり、(a)は嵌合部のフタ溝が放熱器と対向位置にある場合の一部断面図を、(b)は嵌合部のフタ溝が回路部品収納部分全体にある場合の一部断面図をそれぞれ示す。図4は本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの他の構造の放熱器の斜視図である。
図1において、複数の円柱状のキャパシタ1は回路基板3に電気的に接続されている。なお、キャパシタ1には電気二重層キャパシタを用いた。回路基板3にはキャパシタ1の充放電を制御する回路部品4も電気的に接続されている。回路部品の中にはFET等の発熱部品が含まれるので、これらは放熱器5に取り付けられている。但し、発熱部品は図1に示す放熱器5の陰の部分に取り付けられているので、図1には発熱部品を示していない。なお、キャパシタ1への熱影響を低減するために、放熱器5は図1に示すように回路基板3におけるキャパシタ1からできるだけ離れた位置に固定されている。放熱器5は例えばアルミニウム等の金属で形成され、その熱容量により発熱部品からの熱を奪う構成としている。また、回路基板3には外部との電気的接続を担うコネクタ7も実装されている。
このようにして構成された回路基板3はケース9に収納固定されている。回路基板3は4本のネジ11をケース9に締め込むことにより固定される。この時、コネクタ7はケース9に一体形成されたコネクタ挿入部13に挿入される。なお、ケース9は樹脂製で、図示しないネジ11の締め込み部分も含め、図1に示すような形状に射出成型で一体形成されている。
ケース9はフタ15を取り付けることにより、コネクタ挿入部13を除く開口部全体が覆われる構成としている。
ここで、フタ15の詳細について説明する。フタ15もケース9と同様に樹脂製であり、図1に示す形状に射出成型で一体形成されている。フタ15には、回路基板3上のキャパシタ1が実装された部分に対向した、キャパシタ1を収納するキャパシタ収納部分17が形成されている。また、回路基板3上のキャパシタ1以外の回路部品が実装された部分に対向した、回路部品を収納する回路部品収納部分19もフタ15に形成されている。なお、キャパシタ1は他の回路部品に比べ背が高いので、回路部品収納部分19を高さが必要なキャパシタ収納部分17より低背にすることで、無駄な空間を削減でき小型化が可能となる。
また、回路部品収納部分19の外表面には、図1に示すようにキャパシタ収納部分17に対して直角方向に複数の放熱溝21を設けている。なお、複数の放熱溝21をまとめて放熱部23という。放熱部23の放熱溝21はキャパシタ収納部分17から遠ざかるほど深くなる構造としている。そのために、図1の構成では、放熱溝21の壁の高さを、キャパシタ収納部分17から遠ざかるほど高くなるようにしている。このような方向に複数の放熱溝21を形成することにより、低背の回路部品収納部分19に梁を設けたことになるので、フタ15の成型後に、従来の図9に示したような反りが発生せず高強度化が図れる。
次に、このようなキャパシタユニットの組立について説明する。
まず、前記したように回路基板3をネジ11でケース9に固定する。
次に、放熱器5のフタ15と対向する面、すなわち図1では放熱器5の手前面に放熱促進部材25を貼付する。なお、放熱促進部材25はシート形状であり、弾力性を有する樹脂成分の中に熱伝導を良化させるためのフィラが混合されている。フィラには例えばセラミックスやカーボン等を用いている。
次に、ケース9にフタ15を取り付ける。この時の取り付け方法は従来の図9と同様に、フタ15に一体形成したフタ固定部27を、ケース9に一体形成した爪部29に嵌合させることにより取り付けている。このようにしてキャパシタユニットが完成する。
ここで、組立が完了したキャパシタユニットの断面図(図1においてキャパシタ収納部分17側から見た太点線部分の断面図)を図2に示す。放熱促進部材25はケース9にフタ15を取り付けることにより、放熱器5のフタ15と対向する面、および放熱器5と対向するフタ15の内面の間で弾性により圧縮され、密着挟持される厚さとしている。従って、発熱素子(図示せず)からの熱は放熱器5から放熱促進部材25を介してフタ15に伝わるが、フタ15には放熱部23が設けられているので、そこから効率的に放熱が可能となる。このような構成により、発熱素子の熱が従来よりも積極的に放熱できるので、発熱素子の劣化が抑制される。さらに、放熱溝21はキャパシタ収納部分17から遠ざかるほど深くなる構造としている上、放熱器5はキャパシタ1からできるだけ離れた位置に固定しているので、放熱器5付近の放熱溝21は深くなることになる。従って、放熱溝21の表面積が大きくなるので、より高放熱性が得られる結果、フタ15はほとんど熱くならない。また、キャパシタ収納部分17近傍の放熱溝21は浅いので、キャパシタ1へはほとんど熱が伝わらなくなる。その結果、キャパシタ1の熱劣化を低減することが可能となる。
このような構成とすることで、フタ15が反らず、放熱性も良好なキャパシタユニットが得られた。
なお、放熱器5のフタ15と対向する面、および少なくとも放熱器5と対向するフタ15の内面の間には、互いに嵌合することのできる大きさの溝状、または突起状の嵌合部を設け、嵌合部の隙間には、ゲル状成分、または経時的に硬化する樹脂成分を含む放熱促進部材を配する構成としてもよい。この場合の具体的な構造例を図3に示す。
まず、図3(a)の構造では、放熱器5に放熱器溝31を、フタ15の内面にフタ溝33をそれぞれ設けている。放熱器溝31とフタ溝33は図面に対し垂直方向に形成されている。放熱器溝31とフタ溝33はケース9にフタ15を取り付けた際にちょうど互いに嵌合する。また、両者の嵌合部35は放熱器溝31とフタ溝33の間に隙間が生じるように設計してあるので、その隙間にゲル状の樹脂成分と前記したフィラを混合した放熱促進部材25を配している。なお、放熱促進部材25はゲル状であるので、隙間から流出しないように放熱器5の端部に対向するフタ溝33の高さを放熱器5の一部にかかるように高くしてある。その結果、放熱器5は高さの高いフタ溝33の中に挿入されることになる。
このような構成とすることで、図2の構成に比べ放熱器5と放熱促進部材25、および放熱促進部材25とフタ溝33の接触面積が大きくなるので、その分、効率的に熱が伝導される。従って、さらに高放熱性のキャパシタユニットが得られる。
このように、図3(a)ではフタ溝33を最低限の本数とした構造を示したが、フタ溝33は少なくとも放熱器溝31と対向する部分にあればよいので、例えば図3(b)に示す構造のように、フタ溝33を回路部品収納部分19の内面全体に設けた構成としてもよい。なお、これに伴って、放熱促進部材25がゲル状であれば、その流出を防止できなくなるので、放熱促進部材25には経時的に硬化する樹脂成分とフィラからなる構成とした。これにより、組立時にゲル状の放熱促進部材25を放熱器溝31に塗布した後、フタ15を被せることで、放熱促進部材25は嵌合部35の隙間に広がる。その後、時間が経つと硬化するので、流出することはなくなる。
このような構成とすることで、図3(a)の構成のように放熱器5を高さの高いフタ溝33に挿入する必要がなくなるため、組立容易性が増すとともに、回路部品収納部分15の内面全体にもフタ溝33が設けられるので、回路部品収納部分15の外表面に設けた放熱溝21とともに両面に梁を設けた構造となり、反りに対し、さらなる高強度性のキャパシタユニットが得られる。
なお、図3の構成では嵌合部35を溝の嵌合により実現していたが、これは図4に示すように突起としてもよい。すなわち、図4は放熱器5のみを抽出した斜視図であるが、フタ15と対向する面(図4では手前の面)に複数の放熱器突起37を設けている。これと同様の突起をフタ15側にも設けておく。その際、突起の間に相手の突起が嵌合するように設計しておく。突起同士の嵌合部35の隙間には図3と同様の放熱促進部材25を配すればよい。
このように構成することで、図3の溝構造に比べて放熱器5と放熱促進部材25、および放熱促進部材25とフタ溝33の接触面積がさらに大きくなるので、より効率的に熱を伝導できるキャパシタユニットが得られる。
以上の構成により、反りに対する高強度性と発熱素子に対する高放熱性を両立できるので、ハイブリッド自動車やアイドリングストップ自動車等に適用可能な小型キャパシタユニットが実現できた。
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2におけるキャパシタユニットのフタの斜視図である。なお、図5において、図1と同じ構成要素には同じ符号を用い、詳細な説明を省略する。また、本実施の形態2の回路部分やケース部分は実施の形態1と同一であるので、図5での表示を省略する。
すなわち、本実施の形態2における特徴となる部分は、フタ15の放熱部23における放熱溝21の構造である。この詳細について以下に説明する。
実施の形態1における放熱部23の構造は、図1に示すように放熱溝21の壁の高さがキャパシタ収納部分17から遠ざかるほど高くなるように構成することで、放熱溝21の深さが深くなるようにしていたが、本実施の形態2では図5に示すように、放熱溝21の底部がキャパシタ収納部分17から遠ざかるほど低く(=深く)なるような構造とした。このような構成としても、放熱溝21による梁構造により反りに対する高強度性が得られるとともに、放熱溝21の表面積拡大により高放熱性が得られる。
さらに本構成では、図1の構成のように放熱部23が回路部品収納部分19から飛び出すことがなくなるので、さらなる小型化が可能となる。但し、図5の構成では回路部品収納部分19を削るように加工することで放熱部23を形成しているので、放熱溝21をあまり深くできない。従って、図1の構成に対し放熱性は若干低下するので、例えばバッテリの異常時にしか使用されず比較的発熱量の少ない車両制動装置の非常用補助電源の用途に好適である。
以上の構成により、反りに対する高強度性と発熱素子に対する高放熱性を両立できる、さらに小型のキャパシタユニットが実現できた。
(実施の形態3)
図6は本発明の実施の形態3におけるキャパシタユニットのフタの斜視図である。なお、図6において、図1と同じ構成要素には同じ符号を用い、詳細な説明を省略する。また、本実施の形態3の回路部分やケース部分は実施の形態1と同一であるので、図6での表示を省略する。
すなわち、本実施の形態3における特徴となる部分は、フタ15の放熱部23における放熱溝21の構造である。この詳細について以下に説明する。
図6に示すように、少なくとも放熱器5と対向するフタ15の表面に設けられた放熱部23の放熱溝21は、フタ15の他の部分の放熱溝21より多く形成している。なお、放熱溝21は最低限、放熱器5と対向するフタ15の表面に設ければよく、図6のように、これより広い部分に設けても構わないが、キャパシタ収納部分17の近傍は少なくしている。これにより、放熱器5の近傍の回路部品収納部分19にのみ放熱溝21が多数形成されるので、その分、表面積が大きくなり放熱が良好となる。また、放熱器5の近傍以外の回路部品収納部分19では放熱溝21を少なくしているが、これは回路部品収納部分19の反りを起こさせない最低限の数としている。これにより、反りが起こらない上、放熱器5の近傍の放熱溝21の熱が伝わりにくくなるのでキャパシタ収納部分17の温度上昇を低減できる。その結果、キャパシタ1の熱劣化を抑制できる。
さらに、放熱器5の近傍の放熱溝21を多数形成したことで放熱特性が良好となることから、その分、放熱器5の近傍の放熱溝21を低背化できる。すなわち、放熱部23の放熱溝21はキャパシタ収納部分17から遠ざかるほど浅くなる構造とすることができる。このような構造により、放熱溝21の深さに限界のある実施の形態2の構造に比べ良好な放熱特性を維持しつつ、実施の形態1の構造よりも回路部品収納部分19における低背化が可能となる。その結果、キャパシタユニットの車両への搭載場所の制限が少なくなり、例えばリアシートの背もたれ裏面等にも搭載することが可能となる。
以上の構成により、反りに対する高強度性と発熱素子に対する高放熱性を両立できる小型のキャパシタユニットが実現できた。
(実施の形態4)
図7は本発明の実施の形態4におけるキャパシタユニットのフタの斜視図である。なお、図7において、図1と同じ構成要素には同じ符号を用い、詳細な説明を省略する。また、本実施の形態4の回路部分やケース部分は実施の形態1と同一であるので、図7での表示を省略する。
すなわち、本実施の形態4における特徴となる部分は、フタ15の放熱部23における放熱溝21の構造である。この詳細について以下に説明する。
図7に示すように、放熱部23は、キャパシタ収納部分17から遠ざかるほど深くなる放熱溝21と浅くなる放熱溝21の両方が形成された構成としている。これにより、放熱溝21の表面積は放熱器5の近傍では大きくなるが、キャパシタ収納部分17の近傍では小さくなり、実施の形態3と同様に、放熱器5の近傍での放熱特性は良好で、かつ、その熱がキャパシタ収納部分17に伝わりにくくなる。従って、キャパシタ収納部分17から遠ざかるほど浅くなる放熱溝21が反りに対する梁の役割を果たすとともに、放熱器5の近傍に配される両方の放熱溝21によって良好な放熱特性が得られる。
なお、本実施の形態4は、実施の形態2に対し、キャパシタ収納部分17から遠ざかるほど浅くなる放熱溝21を追加した構成となるので、フタ15の成型時の反りと、車両搭載時の振動等による外力の両方に対して、実施の形態2の構成よりもさらに良好な高強度性が得られる。
以上の構成により、反りに対する高強度性と発熱素子に対する高放熱性を両立できる小型のキャパシタユニットが実現できた。
なお、実施の形態1〜4では、いずれもフタ15の材質を樹脂で構成したが、これはアルミニウム等の金属製の材質であってもよい。これにより、樹脂よりは若干成型性が悪くなるため高コストとなるが、熱伝導が極めて良好なため、さらなる高放熱性を得ることができる。従って、コストと放熱特性のいずれを重視するかで最適な材質を選択すればよい。
また、実施の形態1〜4では、キャパシタ1の形状を円柱状としたが、これは角柱状としてもよい。
本発明にかかるキャパシタユニットは、フタの回路部品収納部分に複数の溝を設けることにより、溝による高強度性と高放熱性を同時に得ることができるので、特に車両の補助電源等として有用である。
本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの分解斜視図 本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの回路部品収納部分の一部断面図 本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの嵌合部を有する回路部品収納部分の一部断面図であり、(a)嵌合部のフタ溝が放熱器と対向位置にある場合の一部断面図、(b)嵌合部のフタ溝が回路部品収納部分全体にある場合の一部断面図 本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの他の構造の放熱器の斜視図 本発明の実施の形態2におけるキャパシタユニットのフタの斜視図 本発明の実施の形態3におけるキャパシタユニットのフタの斜視図 本発明の実施の形態4におけるキャパシタユニットのフタの斜視図 従来のキャパシタユニットの分解斜視図 従来の小型キャパシタユニットのフタの斜視図
符号の説明
1 キャパシタ
3 回路基板
4 回路部品
5 放熱器
9 ケース
15 フタ
17 キャパシタ収納部分
19 回路部品収納部分
21 放熱溝
23 放熱部
25 放熱促進部材
31 放熱器溝
33 フタ溝
35 嵌合部
37 放熱器突起

Claims (7)

  1. 複数の円柱状、または角柱状のキャパシタと、
    前記キャパシタの充放電を制御する発熱部品を有する回路部品を電気的に接続した回路基板と、
    前記回路基板を収納するケースと、
    前記ケースを覆うフタから構成され、
    前記発熱部品は放熱器に取り付けられて、前記キャパシタから離れた位置で前記回路基板に取り付けられ、
    前記フタはキャパシタ収納部分と回路部品収納部分からなり、かつ前記回路部品収納部分を前記キャパシタ収納部分より低背にするとともに、
    前記回路部品収納部分の外表面に複数の溝からなる放熱部を有した構造からなるキャパシタユニット。
  2. 放熱部の溝はキャパシタ収納部分から遠ざかるほど深くなる、または浅くなる構造を有する請求項1に記載のキャパシタユニット。
  3. 放熱部の溝は放熱器と対向するフタの外表面に設けられた溝を他の部分の溝より多く形成した請求項1に記載のキャパシタユニット。
  4. 放熱部の溝はキャパシタ収納部分から遠ざかるほど深くなる溝と浅くなる溝の両方の構造を有する請求項1に記載のキャパシタユニット。
  5. 放熱器とフタの間には放熱促進部材を設けた請求項1に記載のキャパシタユニット。
  6. 放熱器とフタの間には、互いに嵌合することのできる大きさの溝状、または突起状の嵌合部を設けた請求項1に記載のキャパシタユニット。
  7. 嵌合部の隙間には、ゲル状成分、または経時的に硬化する樹脂成分を含む放熱促進部材を配した請求項6に記載のキャパシタユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110277242A (zh) * 2019-07-22 2019-09-24 哈尔滨理工大学 一种过热监测型高压电力电容器

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