JP2008046808A - 作業工程人数割当方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、作業を実行するために必要とされる複数の工程からなる経路のうち、作業量が最大となる最大作業量連続工程を決定し(S3)、これら決定された最大作業量連続工程に対して、人数及び制約時間をそれぞれ割り当てる(S5,S6)。次に、入力されたデータ及び割り当てられた人数及び制約時間に基づいて、最大作業量連続工程に含まれない工程に対して人数及び制約時間を割り当てる(S7,S8)。その後、最大作業量連続工程に含まれない任意の工程に対して割り当てられた制約時間の修正を行ない(S9)、修正前及び修正後の制約時間のうち、時間毎の割当人数が最小であり、分散が最小となる制約時間を有する複数の工程を選択する(S10)。
【選択図】 図3
Description
このような問題を解決するためのアプローチとして、従来より、災害対応業務の推進順序のフローチャートによる表現が試みられている(非特許文献1参照。)。このように災害対応業務の推進順序をフローチャートにより表現することにより、1.業務フローを可視化できること 2.組織(主体)間の相互関係を明らかにできること 3.全業務の時系列表現、並列業務の把握できること 等の利点がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、一定時間内に作業が完遂するように、作業に含まれる複数の工程に対して、適切に人員を割り当てることができる作業工程人数割当方法及び装置を提供することを目的とする。
同図に示すように、作業工程人数割当装置1は、バス11にCPU12、メモリ13、入力部14、ディスプレイ15及び記憶装置16が接続されている。
CPU12は、記憶装置16に記憶された作業工程人数割当プログラム21と協働して、本発明の実施の形態に係る処理全体を司るものである。
入力部14は、本発明の実施の形態に係る作業工程人数割当処理を行なう際に必要とされる数値などを入力するためのインターフェイスであり、例えば、キーボードである。
記憶装置16は、作業工程人数割当処理に必要とされるデータを格納するためのものであり、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)である。この記憶装置16には、作業工程人数割当プログラム21及びデータベース22が格納されている。
データベース22は、本発明の実施の形態に係る作業工程人数割当処理を実現するために必要とされるデータを格納するものであって、入力部14を介して入力される作業工程名(作業工程ID)、作業主体、作業量(人×時間)、前作業工程名、後作業工程名、許容時間を格納する他、作業工程人数割当プログラム21によって算出される作業工程割当人数、工程所要時間などをも格納する。また、上記作業工程名(作業工程ID)、作業主体、作業量(人×時間)、前作業工程名、後作業工程名は互いに関連付けて記憶されている。
また、作業工程人数割当装置1は、上記データベース22に格納されたデータに基づいて、作業工程人数割当プログラム21によって算出される時間制約グラフ、各工程に割り当てられる人数、制約時間及び時間毎の人数の最大値、最小値及び分散値を出力する。
上述のように、作業工程人数割当装置1には、作業工程名(作業工程ID)、作業主体、作業量(人×時間)、前作業工程名、後作業工程名、許容時間が入力される。これらデータは、自治体、企業などは平常時から、災害時を想定した避難訓練、災害予防対策業務の予行演習やトレーニングを行なっているので、これら避難訓練などから得られるデータを利用することができる。
まず、最初に、入力部14を介して、作業工程人数割当処理に必要な図2において示した入力データ(作業工程名(作業工程ID)、主体、作業量、前作業工程名(前作業工程ID)、後作業工程名(後作業工程ID)、許容時間)を受け付け、データベース22に格納する(S1)。これら入力データのうち、作業工程名(作業工程ID)、主体、作業量、前作業工程名(前作業工程ID)、後作業工程名(後作業工程ID)は互いに関連付けて記憶される。前作業工程名(前作業工程ID)及び後作業工程名(後作業工程ID)は、作業工程の実行順序を示す実行順序情報を構成する。
まず、作業開始を表わす作業開始ノード及び作業終了を表わす作業終了ノードの設定が行なわれ(S21)、次に、手作業工程を表わすノードの作成が行なわれる(S22)。1作業工程を1つのノードで表現する。ノードには、ノードIDが付され、入力された作業工程名、主体、作業量が関連付けてデータベース22に記憶される。すなわち、ノードについては、{ノードID、作業工程名、主体、作業量}からなるデータで構成される。
同図において、ノードは円で示され、円内の番号はノードIDを意味し、ノードの下方に表示される数字は作業量を示している。ノード1〜11は作業工程を表わすノードである。また、ノードの位置については、ノードを構成するデータの{主体}、前作業工程名(前作業ノードID)、後作業工程名(後作業ノードID)により定まる。
図5の時間制約グラフにおいて、作業開始から作業終了までの経路は以下の4経路である。
経路1: 作業開始→ノード2→ノード6→ノード7→ノード8→ノード9→ノード10→ノード11→作業終了
経路2: 作業開始→ノード4→ノード6→ノード7→ノード8→ノード9→ノード10→ノード11→作業終了
経路3: 作業開始→ノード1→ノード8→ノード9→ノード10→ノード11→作業終了
経路4: 作業開始→ノード3→ノード5→ノード11→作業終了
具体的には、上記経路は、作業工程人数割当プログラム21により、入力データ(作業工程名(作業工程ID)、前作業工程名(前作業工程ID)、後作業工程名(後作業工程ID))に基づいて認識される。言い換えれば、上記エッジデータ及びノードデータに基づいて、上記経路が認識される。
この最大作業量連続工程の検出は、作業工程人数割当プログラム21により、S2において認識された各経路に含まれる作業工程(ノード)の作業量をデータベース22から得て、これら得られた作業量の合計を経路毎に算出し、最も作業量の合計が大きい経路を最大作業量連続工程と決定する。すなわち、最大作業量連続工程を決定する際に、データベース22に格納された工程の識別情報と関連付けれた実行順序情報(前作業工程、後作業工程)及び作業量情報が使用されることになる。
この最大作業量連続工程の制約時間の計算は、作業工程人数割当プログラム21により、最大作業量連続工程に含まれる各工程について、データベース22に格納された作業量を読み出し、この読み出された作業量をS5において算出された最大作業量連続工程に割り当てられる人数で除することにより算出される。
図9に示した表を使用して説明すると、例えば、ノード2で表わされる作業工程は、作業開始からノード6の作業が開始されるまでに終了されなければならない。よって、ノード2の作業工程の制約時間は3時間と算出される。
ノード2の制約時間=ノード4の制約時間=許容時間−(ノード6〜ノード11の制約時間の合計時間)
となる。
ノード1で表わされる作業工程は、作業開始からノード8の作業が開始されるまでに終了されなければならない。よって、ノード1の作業工程の制約時間は12時間と算出される。
人数の割当処理は、作業工程人数割当プログラム21により、データベース22に格納された最大作業量連続工程に含まれない各工程の作業量を読み出し、S7において算出された制約時間で除することにより人数を算出する。
具体的には、この修正は下記規則にしたがって行なわれる。
(1) 最大作業量連続工程に含まれない工程を表わすノードに到着するエッジの出発ノードが、最大作業量連続工程を構成するノードの場合に、出発時間が後の最大作業量連続工程を構成するノードに変更する。
(2) 最大作業量連続工程に含まれない工程を表わすノードから出発するエッジの到着ノードが、最大作業量連続工程を構成するノードの場合に、出発時間が前の最大作業量連続工程を構成するノードに変更する。
同図に示すように、最大作業量連続工程に含まれない工程を表わすノードに到着するエッジの出発ノードが、最大作業量連続工程を構成するノードの場合に、出発時間が後の最大作業量連続工程を構成するノードに変更する(S31)。
図14は、S31の処理により、作業開始からノード1に向かうエッジをノード4からノード1に向かうエッジに張り直した例である。物理的には、ノード1で表わされる作業の開始時間をノード4で表わされる作業終了後にシフトすることに相当する。具体的には、作業工程人数割当プログラム21により、エッジ情報のうち直前工程のノードIDをノード4に変更することにより行なわれる。
図17は、図16の時間毎の主体の割当人数を表わす。ノード1の作業割当人数が3、作業時間は8〜12時間にかわる。作業開始から3時間までの合計割当人数は12人、3〜8時間の合計割当人数は9人、8〜12時間の合計割当人数は12人、12〜16.5時間の合計割当人数は9人、16.5〜19時間の合計割当人数は9人、19〜22.5時間の合計割当人数は9人、22.5〜24時間の合計割当人数は8人である。合計割当人数の最大値は12人、分散は2.20である。
また、最大作業量連続工程に含まれない工程を表わす任意のノードから出発するエッジの到着ノードが、最大作業量連続工程を構成するノードの場合に、出発時間が前の最大作業量連続工程を構成するノードであって、当該任意のノードへ到着するエッジの出発ノードより後のノードに対して、順次、当該任意のノードの制約時間の修正を行なう。
そして、このように最大作業量連続工程に含まれない任意のノードに対して、順次、最大作業量連続工程のうちの所定のノードに対して計算された各修正された制約時間或いは修正前の制約時間に基づいて、図13、図15、図17、図19に示すように、時間毎の割当人数の最大値及び分散を算出し、この算出された時間毎の割当人数の最大値が最小、分散が最小の割当となる経路を選択する(S10)。本実施の形態においては、図12、図14、図16及び図18に示した4つの例のうち、最大値及び分散が最小となる図18に示した例である。
なお、ここで、所定のノードとは、上述のように、最大作業量連続工程に含まれない工程を表わす任意のノードに到着するエッジの出発ノードが、最大作業量連続工程を構成するノードの場合には、出発時間が後の最大作業量連続工程を構成するノードであって、当該任意のノードから出発するエッジの到着ノードより前のノードを意味し、最大作業量連続工程に含まれない工程を表わす任意のノードから出発するエッジの到着ノードが、最大作業量連続工程を構成するノードの場合には、出発時間が前の最大作業量連続工程を構成するノードであって、当該任意のノードへ到着するエッジの出発ノードより後のノードを意味する。
したがって、本発明の実施の形態によれば、最大作業連続工程を許容時間内に実行できるように設定することにより、複数の工程から構成される作業に割り当てられる人員を効率的に配置することができる作業工程人数割当装置を提供することができる。さらに、時間制約を違反しないように、作業工程グラフを修正することにより作業割当人数の時間分散の最小化を行なうことができる。
Claims (9)
- 作業に含まれる複数の工程の識別情報、前記工程の作業量を示す作業量情報、前記工程の実行順序を示す実行順序情報を互いに関連付けて記憶するとともに、前記作業の許容時間を示す許容時間情報を格納するデータベース及び作業工程人数割当処理を実行する作業工程人数割当算出プログラムを具備する作業工程人数割当装置における作業工程人数割当方法において、
前記作業工程人数割当プログラムにより、前記データベースを検索して、前記工程の識別情報、作業量情報及び実行順序情報を取得し、これら取得した前記工程の識別情報、作業量情報及び実行順序情報に基づいて、前記作業に含まれる工程のうち、作業量の合計が最大となる前記作業を実行するための複数の工程を決定し、
前記作業工程人数割当プログラムにより、前記データベースを検索して、前記許容時間情報及び前記決定された複数の工程の作業量情報を取得し、これら取得した前記許容時間情報及び前記決定された複数の工程の作業量情報に基づいて、前記決定された複数の工程に対して作業人数を割り当て、
前記作業工程人数割当プログラムにより、前記データベースを検索して、前記許容時間、前記決定された工程以外の工程の作業量情報を取得し、これら取得した前記許容時間、前記決定された工程以外の工程の作業量情報及び前記決定された複数の工程に対して割り当てられた作業人数に基づいて、前記決定された工程以外の工程に対して作業人数を割り当てることを特徴とする作業工程人数割当方法。 - 前記決定された複数の工程に対する作業人数の割り当ては、
前記決定された複数の工程の作業量情報によって示される作業量の合計を前記許容時間情報によって示される許容時間で除することにより作業人数を算出し、この算出された作業人数を前記決定された複数の各工程に対して割り当てることを特徴とする請求項1記載の作業工程人数割当方法。 - 前記決定された工程以外の工程に対する割り当ては、
前記決定された各工程の作業量情報及び前記割り当てられた作業人数に基づいて、前記決定された各工程の第1の制約時間を決定し、
前記決定された第1の制約時間、前記複数の工程の実行順序情報及び前記許容時間に基づいて、前記決定された工程以外の各工程の第2の制約時間を決定し、
前記決定された工程以外の各工程の作業量情報及び前記決定された工程以外の各工程の第2の制約時間に基づいて、前記決定された工程以外の各工程に対して、作業人数を割り当てることを特徴とする請求項1記載の作業工程人数割当方法。 - 前記決定された工程以外の工程のうち、所定の条件を満たす工程の実行順序情報を所定の規則に従って変更し、
前記決定された第1の制約時間及び前記変更された実行順序情報を含む前記複数の工程の実行順序情報に基づいて、前記実行順序情報が変更された工程に割り当てられた第2の制約時間を第3の制約時間に変更し、
時間毎に割り当てられた人数に基づいて、変更前の第1の制約時間及び第2の制約時間が割り当てられた複数の工程からなる経路及び変更前の第1の制約時間及び第2の制約時間、変更後の第3の制約時間が割り当てられた複数の工程からなる経路のうち、時間毎に割り当てられた人数の最大値が最小となり、かつ、時間毎に割り当てられた人数の分散値が最小値となる経路を選択することをさらに具備することを特徴とする請求項1記載の作業工程人数割当方法。 - 作業に含まれる複数の工程の識別情報、前記工程の作業量を示す作業量情報、前記工程の実行順序を示す実行順序情報を互いに関連付けて記憶するとともに、前記作業の許容時間を示す許容時間情報を格納するデータベースと、
前記データベースを検索して、前記工程の識別情報、作業量情報及び実行順序情報を取得し、これら取得した前記工程の識別情報、作業量情報及び実行順序情報に基づいて、前記作業に含まれる工程のうち、作業量の合計が最大となる前記作業を実行するための複数の工程を決定する手段と、
前記データベースを検索して、前記許容時間情報及び前記決定された複数の工程の作業量情報を取得し、これら取得した前記許容時間情報及び前記決定された複数の工程の作業量情報に基づいて、前記決定された複数の工程に対して作業人数を割り当てる手段と、
前記データベースを検索して、前記許容時間、前記決定された工程以外の工程の作業量情報を取得し、これら取得した前記許容時間、前記決定された工程以外の工程の作業量情報及び前記決定された複数の工程に対して割り当てられた作業人数に基づいて、前記決定された工程以外の工程に対して作業人数を割り当てる手段と
を具備することを特徴とする作業工程人数割当装置。 - 前記決定された複数の工程に対する作業人数の割り当て手段は、
前記決定された複数の工程の作業量情報によって示される作業量の合計を前記許容時間情報によって示される許容時間で除することにより作業人数を算出し、この算出された作業人数を前記決定された複数の各工程に対して割り当てることを特徴とする請求項5記載の作業工程人数割当装置。 - 前記決定された工程以外の工程に対する割り当て手段は、
前記決定された各工程の作業量情報及び前記割り当てられた作業人数に基づいて、前記決定された各工程の第1の制約時間を決定する手段と、
前記決定された第1の制約時間、前記複数の工程の実行順序情報及び前記許容時間に基づいて、前記決定された工程以外の各工程の第2の制約時間を決定する手段と、
前記決定された工程以外の各工程の作業量情報及び前記決定された工程以外の各工程の第2の制約時間に基づいて、前記決定された工程以外の各工程に対して、作業人数を割り当てることを特徴とする請求項5記載の作業工程人数割当装置。 - 前記決定された工程以外の工程のうち、所定の条件を満たす工程の実行順序情報を所定の規則に従って変更する手段と、
前記決定された第1の制約時間及び前記変更された実行順序情報を含む前記複数の工程の実行順序情報に基づいて、前記実行順序情報が変更された工程に割り当てられた第2の制約時間を第3の制約時間に変更する手段と、
時間毎に割り当てられた人数に基づいて、変更前の第1の制約時間及び第2の制約時間が割り当てられた複数の工程からなる経路及び変更前の第1の制約及び第2の制約時間、変更後の第3の制約時間が割り当てられた複数の工程からなる経路のうち、時間毎に割り当てられた人数の最大値が最小となり、かつ、時間毎に割り当てられた人数の分散値が最小値となる経路を選択する手段をさらに具備することを特徴とする請求項5記載の作業工程人数割当装置。 - 作業に含まれる複数の工程の識別情報、前記工程の作業量を示す作業量情報、前記工程の実行順序を示す実行順序情報を互いに関連付けて記憶するとともに、前記作業の許容時間を示す許容時間情報を格納するデータベースを具備する作業工程人数割当装置において使用される作業工程人数割当プログラムにおいて、
前記作業工程人数割当プログラムにより、前記データベースを検索して、前記工程の識別情報、作業量情報及び実行順序情報を取得し、これら取得した前記工程の識別情報、作業量情報及び実行順序情報に基づいて、前記作業に含まれる工程のうち、作業量の合計が最大となる前記作業を実行するための複数の工程を決定し、
前記作業工程人数割当プログラムにより、前記データベースを検索して、前記許容時間情報及び前記決定された複数の工程の作業量情報を取得し、これら取得した前記許容時間情報及び前記決定された複数の工程の作業量情報に基づいて、前記決定された複数の工程に対して作業人数を割り当て、
前記作業工程人数割当プログラムにより、前記データベースを検索して、前記許容時間、前記決定された工程以外の工程の作業量情報を取得し、これら取得した前記許容時間、前記決定された工程以外の工程の作業量情報及び前記決定された複数の工程に対して割り当てられた作業人数に基づいて、前記決定された工程以外の工程に対して作業人数を割り当てることを特徴とする作業工程人数割当プログラム。
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