JP2008042534A - 情報伝送システム及び情報伝送方法、情報送信装置及び情報受信装置 - Google Patents

情報伝送システム及び情報伝送方法、情報送信装置及び情報受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008042534A
JP2008042534A JP2006214453A JP2006214453A JP2008042534A JP 2008042534 A JP2008042534 A JP 2008042534A JP 2006214453 A JP2006214453 A JP 2006214453A JP 2006214453 A JP2006214453 A JP 2006214453A JP 2008042534 A JP2008042534 A JP 2008042534A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
packet
section
module
address information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006214453A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanao Owaki
正直 大脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Ericsson Mobile Communications Japan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Ericsson Mobile Communications Japan Inc filed Critical Sony Ericsson Mobile Communications Japan Inc
Priority to JP2006214453A priority Critical patent/JP2008042534A/ja
Publication of JP2008042534A publication Critical patent/JP2008042534A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Abstract

【課題】 携帯電話端末等によるディジタル放送受信のように受信環境が悪くなり易い場合でも、効率良くセクションを収集でき、番組選択からデータ番組を提供までの時間を短縮でき、さらに既存の機器の更新をも不要とする。
【解決手段】
データカルーセル方式を採用した伝送システムにおいて、同一データコンポーネント内のデータモジュールの全てのデータパケットの固有値を算出し、データモジュールの番号及びデータセクションの番号とデータパケットの順に並べた固有値とからなるパケットアドレス情報を、アドレス情報用データモジュールとしてデータコンポーネント内に追加して送出する。受信側では、そのパケットアドレス情報に基づいてセクション収集を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地上デジタル放送のデータ番組など、トランスポートストリーム(TS:Transport Stream)のTSパケットを使ってモジュールデータを伝送する情報伝送システム及び情報伝送方法、データを送信する情報送信装置、データを受信する情報受信装置に関する。
ディジタル放送では、映像信号や音声信号、データを同期化して多重する方式として、MPEG2システムズ(Moving Pictures Experts Group 2 Systems:ISO/IEC 13818-1)が採用されている。また、ディジタル放送では、トランスポートストリーム(以下、TSと表記する。)によりデータが伝送される。TSでは、データをTSパケットと呼ばれる伝送単位に時分割多重して伝送する。
また、ディジタル放送のサービスの一つとして、データ放送サービスが知られている。当該データ放送サービスでは、データコンテンツがセクションと呼ばれる単位で伝送される。データコンテンツを構成するデータコンポーネントは任意のサイズのモジュールに分割され、各モジュールにはそれぞれ識別子としてモジュールIDが付される。モジュールは、さらに固定長のブロックに分割され、各ブロックにはそのモジュール内での位置情報が付加されてセクションが形成される。また、ディジタル放送において、セクションはさらに分割され、連続した複数のTSパケットに格納されて伝送される。
また、データ放送サービスでは、データコンテンツを一定間隔で繰り返し伝送する、いわゆるデータカルーセル伝送方式が用いられている。データカルーセル伝送方式では、データコンテンツがブロック(セクション)単位で巡回的に伝送される。
このような伝送方式により伝送されたデータを受信する受信機側では、受信したTSパケットを用いてセクションを復元し、その復元したセクションを用いて元のモジュールを復元する。そして、モジュールIDに基づきデータコンテンツを復元する。
以下、ディジタル放送におけるデータ放送サービスの伝送フォーマットについて、概略的に説明する。例えばデータ放送サービスにより放送される一つの番組を構成するデータであるデータコンポーネントは、例えば図10に示すように、複数のモジュールに分割される。各モジュールは、サイズが可変長とされ、任意の大きさのデータからなる。
上記モジュールは、図11に示すように、そのサイズが4066バイトの固定長のブロックに分割される。なお、モジュールの最後のブロックは、サイズが4066バイト以下になる。各ブロックでは、ペイロードにヘッダ(セクションヘッダ)と誤り訂正のためのCRC(cyclic redundancy check)符号が付加されてセクションが構成される。なお、セクションヘッダには、当該セクションのモジュール内での位置情報が格納される。
そして、モジュールは、図12に概念的に示すように、データカルーセル伝送方式により巡回的に伝送される。なお、データカルーセル伝送方式は、データを一定間隔で繰り返し伝送する伝送方式であり、ストリーミングを要しない伝送に対して用いて好適な方式である。当該データカルーセル伝送方式では、コンテンツの実データが含まれるDDB(Download Data Block)と、DDBのディレクトリ情報を記述したDII(Download Info Indicateion)の2種類のメッセージが主に用いられる。
上記DDBは、上述したモジュールの各ブロックに対応するものであり、ブロック番号が割り当てられる。受信機は、取得したデータブロックを当該ブロック番号の順に並べ替えることでモジュールを再構築する。上記DIIは、データカルーセル内でのモジュール情報の一覧である。当該DIIには、コンテンツを構成するモジュールのディレクトリ情報、モジュールサイズ、総モジュール数、このモジュールのモジュール番号、モジュールバージョン及びモジュールタイプなどの情報が記述される。一つのDIIで複数のモジュール情報が記述可能となされている。受信機は、このDIIを受信することで、モジュール構成を知ることができる。
ここで、一例として、サイズが6k(キロ)バイトのモジュールM1と、サイズが2kバイトのモジュールM2を伝送するような場合、1個のDIIメッセージと、モジュールM1用の2個のDDBとモジュールM2用の1個のDDBとが用意される。モジュールは、上述のようにサイズが4066バイト(≒4kバイト)の固定長のブロックに分割されて伝送されるので、モジュールM1用の2個のDDBは、サイズがそれぞれ4kバイト、2kバイトとされる。DII、DDBの送出順序は任意であるが、DIIは目次に相当するデータが格納されるため比較的高い頻度で送出される。
図13には、セクションの一構成例を示す。セクションは、セクションヘッダ、ペイロード及びCRC部からなり、セクションヘッダ及びCRC部を含めて、最大で4096バイトのサイズを有する。モジュールの各ブロックは上記ペイロード部に格納される。セクションヘッダは8バイトのサイズを有し、テーブル識別(テーブルID)、セクション長、テーブル識別拡張、バージョン情報等及びセクション情報が格納される。
テーブル識別は、1バイトのサイズを有し、例えばこのセクションが上述したDDBメッセージ及びDIIメッセージの何れであるかが示され、例えば値が「0x3B」で当該セクションがDIIメッセージであることを示し、値が「0x3C」で当該セクションがDDBメッセージであることを示す。なお、以下の値の記述において「x」は、その表記が16進表記であることを示す。これは、以下の同様な表記に対しても適用される。
セクション長は、2バイトのサイズを有し、テーブル識別及びセクション長自身のフィールドを除いたセクションのサイズを示す。この図13の例では、セクション全体のサイズが4096であるので、セクション長には4093バイトとして記述される。
テーブル識別拡張及びバージョン番号などは、テーブル識別の値に応じて意味合いが異なる。すなわち例えば、テーブル識別拡張は、テーブル識別の値が「0x3B」であって、このセクションがDIIメッセージであることを示していれば、トランザクション識別の下位2バイトとして用いられる。また、テーブル識別の値が「0x3C」であって、このセクションがDDBメッセージであることを示していれば、モジュール識別として用いられる。
セクション情報は、それぞれ1バイトのサイズを有し、セクション番号及び最終セクション番号が格納される。例えば、モジュールが、10kバイトのサイズで、3つのセクションで構成される場合、(セクション番号/最終セクション番号)は、各セクションに対して、それぞれ(0/2)、(1/2)及び(2/2)のように割り当てられる。
CRC部は、セクションを構成するTSパケットが順序通り正しく収集されたか否かを検証するためのチェック符号であり、巡回符号を用いた誤り検出処理に用いられる。
また、上記セクションは、さらにTSパケット単位に分割される(図11参照)。すなわち、セクションがTSパケットのペイロードのサイズに分割され、所定のヘッダが付加されることでTSパケットが形成される。
図14は、TSパケットの一構成例を示す。TSパケットは、ヘッダ及びペイロードからなり、オプションとしてアダプテーションフィールドを付加可能となされている。ヘッダは、同期バイト、各種インジケータ、PID(Packet ID)、制御ビット及び指標からなる。
上記同期バイトは、長さが8ビットの固定値からなる同期信号である。
各種インジケータは、長さがそれぞれ1ビットの、トランスポートエラーフラグ、ペイロードユニット開始フラグ及びトランスポート優先度からなる。トランスポートエラーフラグは、RS符号でエラー検出及び訂正が出来なかった場合にセットされる。当該トランスポートエラーフラグがセットされていなければ、TSパケット内のデータはエラーが無いものとする。ペイロードユニット開始フラグはセクションを構成する最初のパケットを表す。
PIDは、TSパケットを識別するための長さ13ビットのフィールドであり、ペイロードに格納されるデータの種類により異なる。受信機において、PIDは、受信されたTSパケットをフィルタリングするために用いる。すなわち、受信機は、TSパケットヘッダ内のPIDを参照して、受信パケットを、受信機制御用のパケット、音声用パケット、データ放送用パケットなどに分配する。なお、TSパケットヘッダ内のPIDにエラーが有った場合、フィルタリングでパケットが正しく分配されず、出力TSが不連続になってしまう。
制御ビットは、スクランブルの有無と種類を示す2ビットのトランスポートスクランブル制御と、アダプテーションフィールド及びペイロードの有無を示す2ビットのアダプテーションフィールド制御とからなる。
連続性指標は、同じPIDのTSパケット毎に1ずつインクリメントされる4ビットのフィールドであり、セクションを構成するパケットの位置関係を表す。すなわち、図15に示すように、連続性指標は「0」から「15」までの16通りがあり、先頭のパケットから順に番号が割り当てられ「15」の次は「0」となり、巡回的な値となされている。
ここで、上述したように、TSパケットは、そのサイズが188バイトに固定的とされており、そのうち4バイトがヘッダに用いられている。アダプテーションフィールドを用いない現行方式の場合、ペイロードのサイズは188バイトからヘッダ分の4バイトを差し引いた184バイトとなる。そして、セクションは、最大のサイズが4096バイトと決められているので、4kバイトの1セクションを構成するのに必要なTSパケット数は、
184×22+48=4096/184=22余り48
により、最大で23パケットが必要となる。
従来の技術によれば、TSパケットは、セクション内におけるTSパケットの位置情報を持っていないので、1つのセクションを正しく受信するためには、セクションを構成する全てのパケットを連続して順番にエラー無く受信する必要がある。
このとき、例えばパケットエラーにより、セクション内の或るパケットが受信できなかったとすると、その次のパケット以降の各パケットをエラー無く受信できたとしても、それら受信できたパケットの当該セクション内での位置が分からない。したがって、次のセクションの先頭が見つかるまで、パケットの収集を行えないことになる。
また例えば、セクションの最後の1パケットがエラーなどにより受信できなかった場合には、受信機は、受信できなかったパケットがセクションの最後のパケットであるか否かを判断できない。そのため、受信機は、当該セクションのパケットを最初から順番に受信し直さなければならなくなる。これは、当該セクション内で途中まで正しく受信できた各パケットを無効とすることを意味する。
一方、TSパケットは、ヘッダ中に、上述の連続性指標と呼ばれる、TSパケット毎に1ビットずつインクリメントされる4ビットの領域が設けられている。すなわち、TSパケットがエラー無く連続的に取得されていれば、連続性指標の値が「0」からTSパケット毎に1ずつ、「15」まで増加するシーケンスが繰り返して現れることになる。したがって、受信機は、パケットエラーが少なく安定的に受信が行える環境であれば、この連続性指標に基づいてTSパケットの連続性を判断することで、セクション内におけるパケットの捕捉することができる。
図16には、連続性指標を利用したセッション収集のためのフローチャートを示す。
この図16において、受信機は、ステップS101にて最初のパケットを受信すると、ステップ102にてそのパケットのヘッダの解析を行う。すなわち、受信機は、ペイロードユニット開始フラグでセクション最初のTSパケットであると判断し、その先頭のTSパケットにセクションのヘッダを解析して、セクションのサイズを確認する。
そして、受信機は、ステップS103にて、そのパケットヘッダにトランスポートエラーフラグがセットされているか否か判定し、当該トランスポートエラーフラグがセットされていると判定した時には、ステップS104にてセッション収集中を示すセッション収集中フラグを「0」にリセット(セッション収集がなされていない状態)した後、ステップS101へ処理を戻す。すなわち、受信機は、TSパケットヘッダ内のトランスポートエラーフラグによりTSパケットが有効か否か判断し、トランスポートエラーフラグがセットされている時には、TSパケットを破棄すると共に、以降のTSパケットのセクション内での位置が不明となるので、収集中のセクションを破棄する。一方、ステップS103にてトランスポートエラーフラグがセットされていないと判定した場合、受信機は、ステップS105へ処理を進める。
ステップS105の処理に進むと、受信機は、セッション収集中フラグがセットされているか否か判定し、セットされていると判定した場合にはステップS108へ処理を進め、一方、セットされていないと判定した場合にはステップS106へ処理を進める。
ステップS106の処理に進むと、受信機は、トランスポートユニット先頭フラグがセットされているか否か(つまり、当該パケットがトランスポートユニットの先頭のパケットであるか否か)判定し、セットされていないと判定した場合にはステップS101へ処理を戻し、一方、セットされていると判定した場合にはステップS107へ処理を進める。
受信パケットがトランスポートユニットの先頭であるとされてステップS107の処理に進むと、受信機は、セッション収集中フラグに「1」をセットした後、ステップS110へ処理を進める。
ステップS110の処理に進むと、受信機は、モジュール番号とセクション番号を記録し、次いで、ステップS111にてパケット番号をセット(この場合は最初のパケットであるため「1」にセット)した後、ステップS112へ処理を進める。
そして、ステップS112の処理に進むと、受信機は、当該収集したパケットを保存した後、プリビュアスパケット値に連続性指標の値を入れた後、ステップS101へ処理を戻す。
次に、ステップS105にてセクション収集中フラグがセットされていると判定されてステップS108の処理に進むと、受信機は、トランスポートユニット先頭フラグがセットされているか否か(つまり次のトランスポートユニット先頭フラグが来たか否か)判定し、セットされていると判定した場合にはステップS109へ処理を進め、一方、セットされていないと判定した場合にはステップS114へ処理を進める。
ステップS114の処理に進んだ場合、受信機は、プリビュアスパケット値を1インクリメントした後、ステップS115の処理として、連続性指標とプレビューパケット値が等しいか否か判定し、それら値が等しくない場合にはステップS104へ処理を進め、一方、等しい場合にはステップS116にてパケット番号をインクリメントした後にステップS112以降へ処理を進める。すなわち、受信機は、TSパケットヘッダ内の連続性指標を参照し、連続してTSパケットが受信できていることを確認しながらセクションの収集を行う。
また、ステップS108にて次のトランスポートユニット先頭フラグが来たと判定されてステップS109の処理に進むと、受信機は、その収集したセッションのCRC部によるエラーの確認を行い、エラーがなくOKであるならば、一つのセッションの収集を完了したとしてステップS110以降へ処理を進める。
上述の図16のフローチャートに示した、連続性指標を利用したセクション収集手法によれば、受信機は、TSパケットヘッダのペイロードユニット開始フラグと連続性指標を参照することで、セクションを構成する全てのパケットをエラー無く連続して取り込み収集することができる。また、このセクション収集手法の場合、セクションの収集途中に一回でもTSパケットエラーがあった場合には、連続性指標が不連続となり、セクションの収集を終了できないことになるので、途中まで集めたパケットが破棄され、次のセクションの開始を待つことになる。
なお、TSパケットは、セクション内における自身の位置情報(アドレス)を持っていないため、例えば、全てのパケットをエラー無く取り込んだとしても、セクション内でのパケットの位置が前後してしまったような場合には、正しくセクションを収集できないことになる。このため、セクションを構成する全てのパケットを取り込んだ後には、そのセクションの後半に付加されている4バイトのCRCを用い、当該セクションのCRC計算を行い、パケットの取り込み順序不正のセクションを除くことにより、セクション単位でデータにエラーを無くすようになされている。
ところで、近年は、携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistant)など、携帯可能な通信端末(以下、携帯通信端末と呼ぶ)でディジタル放送を受信可能とする技術が実用化されている。携帯通信端末は、例えば歩行中や電車に乗車中など、移動しながら用いられることが多く、従って、当該移動中は電波の状態が変化し易く受信状態が不安定となり易い。
このような状態でTSパケットを受信し、セクションを復元しようとした場合、TSパケット単位でエラーを生じる可能性が高い。すなわち、このような受信環境では、エラーなく連続的にTSパケットが受信できている場合もあれば、突然、受信されたTSパケットの殆どがエラーパケットになってしまうことも、容易に起こり得る。
このような受信環境では、前述した連続性指標だけを用いてTSパケットの連続性を識別してセクションを収集する手法では、誤って異なるセクションのTSパケットを捕捉してしまう可能性がある。この場合は、当然ながら、セクションを正しく復元することができないため、正しくTSパケットを受信しセクションを復元するまで、TSパケットの受信が続けられることになる。これは、実際の表示においては、データ放送サービスによる放送の受信を開始してから、正しくセクションが復元されるまでの暫くの間、表示待ちの状態となることを意味している。
これを回避することができるセクション収集手法として、TSパケットアドレスを利用した手法も知られている。つまり、TSパケットにセクション内における位置情報(アドレス)を持たせれば、エラー無く収集したパケットを無駄無く利用することができ、効率良くセッションを収集可能となる。
ここで、上記TSパケットのアドレス情報を送信する技術として、アダプテーションフィールドを利用する手法が知られている。すなわち、ディジタル放送においては、TSパケットヘッダのアダプテーションフィールド情報のフラグ設定により、ペイロードの一部或いは全体をアダプテーション領域として利用可能となされており、当該アダプテーション領域にパケットアドレス情報を置くことにより、アドレス情報の送信が可能となる。
具体的には、送信側において、データコンポーネント内の全てのTSパケットに一意のアドレス情報を割り当て、TSパケットのアダプテーション領域にアドレス情報を書き込み、そのパケットを送出する。受信機側では、TSパケットの受信時に、TSデータと共にアダプテーションフィールドからアドレス情報を取得し、そのアドレス情報を参照してセクションを収集する。これにより、パケットエラーの多い受信環境でも効率よくセクションを収集できることになる。
また、TSパケットのアドレス情報として、モジュール番号、セクション番号、セクション内のパケット位置を使えば、当該アドレス情報により、データコンポーネント内で重複が無く一意にTSパケットの位置を定義することが可能となる。
上記セクション内におけるパケットアドレス情報の一例として、コンポーネントが二つのモジュールから構成され、各モジュールがそれぞれ一つ及び二つのセクションで構成されているとし、それらモジュール番号を「0000」及び「0001」とし、各セクション番号を「0」,「0」,「1」とし、さらに、モジュール番号「A」とセクション番号「B」とセクション内のパケット位置「C」とを用いた「A−B−C」によりアドレス情報を表すことにした場合、上記パケットアドレス情報は、例えば図17のように表すことができる。
また、セクション収集手法としては、上述したような連続性指標を用いた手法、アダプテーションフィールドのTSパケットアドレスを利用した手法の他にも、例えば、特開2005−328334号の公開特許公報(特許文献1)にて開示されているような手法も知られている。この公開特許公報には、TSパケットのアダプテーション領域に、3バイトを用いてパケットアドレス情報を格納し、また、データコンポーネント内のモジュール番号に3ビット、モジュール内のブロック番号に6ビット、セクション内のTSパケットのアドレスに5ビットの領域を設け、データコンポーネント内のモジュール及びセクション数がそれぞれ所定数以下の場合に、TSパケットのデータコンポーネント内の位置を容易に特定できるようにし、また、現行方式に対してデータの伝送効率が悪くならないようにした伝送システム及び方法、送信装置及び方法、受信装置及び方法が開示されている。
特開2005−328334号公報(図6)
前述したように、連続性指標を利用したセクション収集の手法の場合は、連続性指標が、セクション内TSパケットの位置を前後のパケットからの相対値で表しているため、セクションの収集途中で一つでもエラーパケットがあった場合には、それ以前に正しく取り込んだTSパケットを破棄することになり、セクション収集の効率が良くない。
また、前述したTSパケットのアドレス情報をアダプテーションフィールドに格納する手法の場合は、アダプテーションフィールドの分だけペイロードのサイズが小さくなり、セクションの伝送効率が低下してしまう。
すなわち、TSパケットは、そのサイズが188バイトに固定的とされており、そのうち4バイトがヘッダに用いられており、アダプテーションフィールドを用いない現行方式の場合、ペイロードのサイズは、188バイトからヘッダ分の4バイトを差し引いた184バイトとなっている。そして、セクションは、最大のサイズが4096バイトと決められているので、1セクションのデータを伝送するためには、最大で23パケット(4096/184=22余り48)が必要となる。
一方、TSパケットのアドレス情報のために、アダプテーションフィールドで例えば11バイト分の領域を使用したとすると、上記188バイトからヘッダ分4バイトを差し引いた残りの184バイトから、さらにアダプテーションフィールドに格納されるアドレス情報分の11バイトを差し引いた分の173バイトが、当該セクションのデータを格納できる領域(ペイロード)とされる。
したがって、この手法を用いた場合、1セクションのデータを伝送するのに、最大で24パケット(4096/173=23余り117)が必要となり、現行方式と比して、伝送効率が悪くなってしまう。
またこの手法の場合、アダプテーションフィールドを利用してアドレス情報が伝送される仕様となされるため、送信側装置及び受信側装置の双方がその仕様に対応可能でなければならず、既存のデータ送出設備の仕様変更などが必要となり、放送事業者側及び受信側の双方において機器更新等の負担が大きくなってしまう。
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、携帯電話端末などの移動体端末にてディジタル放送を受信する場合のように、受信環境が悪い条件でも効率よくセクションを収集でき、それにより、受信環境の悪い条件下でディジタル放送の番組選択を行ってからデータ番組を提供するまでの時間が長くなることを抑えることができ、さらに、既存の機器に対して新たな仕様への対応を求めずとも利用可能となる、情報伝送システム及び情報伝送方法、情報送信装置及び情報受信装置を提供することを目的とする。
本発明の情報伝送システムは、複数のデータパケットからなるデータセクションが複数格納されたデータモジュールを巡回的に繰り返し送信してデータコンポーネントの伝送を行う情報伝送システムであり、同一データコンポーネント内のデータモジュールの全てのデータパケットの固有値を算出し、データモジュールの番号及びデータセクションの番号とデータパケットの順に並べた固有値とからなるパケットアドレス情報を、アドレス情報用データモジュールとしてデータコンポーネント内に追加して送出する情報送信装置と、受信したデータモジュール内の各データパケットから算出した固有値を用いて、アドレス情報用データモジュールにて受信したパケットアドレス情報内の固有値の並び位置を参照することにより、受信したデータパケットのデータモジュール番号及びデータセクション番号とそのデータセクション内における各データパケットの配置位置とを求め、それら求めたデータモジュール番号及びデータセクション番号及び各データパケットの配置位置に基づいて、データモジュール内の各データセクションを構成する各データパケットの収集を行う情報受信装置とを有することにより、上述した課題を解決する。
また、本発明の情報伝送方法は、複数のデータパケットからなるデータセクションが複数格納されたデータモジュールを巡回的に繰り返し送信してデータコンポーネントの伝送を行う情報伝送方法であり、同一データコンポーネント内のデータモジュールの全てのデータパケットの固有値を算出し、データモジュールの番号及びデータセクションの番号とデータパケットの順に並べた固有値とからなるパケットアドレス情報を、アドレス情報用データモジュールとしてデータコンポーネント内に追加して送出する情報送信ステップと、受信したデータモジュール内の各データパケットから算出した固有値を用いて、アドレス情報用データモジュールにて受信したパケットアドレス情報内の固有値の並び位置を参照することにより、受信したデータパケットのデータモジュール番号及びデータセクション番号とそのデータセクション内における各データパケットの配置位置とを求め、それら求めたデータモジュール番号及びデータセクション番号及び各データパケットの配置位置に基づいて、データモジュール内の各データセクションを構成する各データパケットの収集を行う情報受信ステップとを有することにより、上述した課題を解決する。
また、本発明の情報送信装置は、複数のデータパケットからなるデータセクションが複数格納されたデータモジュールを巡回的に繰り返し送信してデータコンポーネントの伝送を行う情報送信装置であり、同一データコンポーネント内のデータモジュールの全てのデータパケットの固有値を算出する固有値算出部と、データモジュールの番号及びデータセクションの番号とデータパケットの順に並べた固有値とからなるパケットアドレス情報を、アドレス情報用データモジュールとしてデータコンポーネント内に追加して送出する情報送出部とを有することにより、上述した課題を解決する。
さらに、本発明の情報受信装置は、複数のデータパケットからなるデータセクションが複数格納されたデータモジュールが巡回的に繰り返されて伝送される同一データコンポーネント内のデータモジュールの全てのデータパケットの固有値が算出され、そのデータモジュールの番号及びデータセクションの番号とデータパケットの順に並べた固有値とからなるパケットアドレス情報が、アドレス情報用データモジュールとして追加されたデータコンポーネントを受信する情報受信装置であり、受信したデータモジュール内の各データパケットから固有値を算出する固有値算出部と、固有値算出部が算出した固有値を用いて、アドレス情報用データモジュールにて受信したパケットアドレス情報内の固有値の並び位置を参照することにより、受信したデータパケットのデータモジュール番号及びデータセクション番号とそのデータセクション内における各データパケットの配置位置とを求め、それら求めたデータモジュール番号及びデータセクション番号及び各データパケットの配置位置に基づいて、データモジュール内の各データセクションを構成する各データパケットの収集を行う収集部とを有することにより、上述した課題を解決する。
すなわち、本発明によれば、少なくともセクション内で重複しない固有値を各パケットのデータから算出しているため、それら固有値を用いればセクションでの各パケットをそれぞれ一意に識別可能となる。したがって、それら固有値をセクション内における各パケットの並び順に並べた場合、それら固有値の並び順から当該セクション内の各パケットの配置場所を知ることができるようになる。そして、それらパケット順に並べた固有値をモジュール番号及びセクション番号と共に別モジュールとして伝送しておけば、受信側では、データコンポーネント内の各モジュールについてセクションの収集を行うことができることになる。
本発明によれば、情報送信側において、同一データコンポーネント内のデータモジュールの全てのデータパケットから求めた固有値をデータパケットの順に並べ、それら固有値とデータモジュール番号及びデータセクション番号からなるアドレス情報を専用のデータモジュールとしてデータコンポーネント内に追加して送出し、一方、情報受信側において、受信データモジュール内の各データパケットから算出した固有値を用いて、アドレス情報用データモジュールのアドレス情報を参照し、その受信データパケットのセクション内における配置位置を知るようになされているため、例えば、携帯電話端末などの移動体端末にてディジタル放送を受信する場合のように受信環境が悪い条件であっても、効率よくセクションを収集でき、それにより、受信環境の悪い条件下でディジタル放送の番組選択を行ってからデータ番組を提供するまでの時間が長くなることを抑えることができ、さらに、既存の機器に対して新たな仕様への対応を求めずとも利用することが可能である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
なお、本実施形態では、本発明の情報伝送システムの一例として、地上ディジタル放送のデータ番組などのようなTSパケットを用いてデータモジュールを送出するディジタル放送伝送システムを挙げ、本発明の情報受信装置の一例としてディジタル放送受信機能を備えた携帯電話端末を挙げているが、勿論、ここで説明する内容はあくまで一例であり、本発明はこの例に限定されないことは言うまでもない。
〔本発明実施形態の概要〕
本実施形態のディジタル放送伝送システムにおいて、ディジタル放送のデータ番組等を送出するデータ送信装置は、データ番組の一つのデータコンポーネント内の全モジュールに含まれる全てのセクションをそれぞれ構成する各TSパケットのデータから、それら各TSパケットを各々一意に表すことのできる固有値を算出し、図1に示すように、それら各TSパケットを含む各モジュールの番号及び各セクションの番号の情報と、各々セクション内のTSパケットの順番に対応させて各固有値を並べた情報とを、当該一つのデータコンポーネントの全モジュールに含まれる全てのTSパケットの位置情報(以下、TSパケットアドレス情報と表記する。)とし、さらに、図2に示すように、当該TSパケットアドレス情報のテーブルにしたモジュール(以下、TSパケットアドレス情報用モジュールと表記する。)を別途生成して、そのTSパケットアドレス情報用モジュールを当該一つのデータコンポーネント内に追加して伝送する。なお、TSパケットアドレス情報用モジュールは、いわゆるデータカルーセル伝送方式における一巡回内で一つのみ伝送しても良いし、複数伝送しても良い。また、TSパケットアドレス情報用モジュールは、データコンポーネントの最初に伝送しても良いし、途中或いは最後に伝送しても良い。
一方、本実施形態のディジタル放送伝送システムにおいて、ディジタル放送のデータ番組を受信する情報受信装置は、各TSパケットを受信した場合にそれら各TSパケットを各々一意に表す固有値を算出すると共に、それら受信TSパケットから各々算出した固有値をキーとして、既に受信しているTSパケットアドレス情報用モジュール内から上記TSパケットの固有値を検索し、上記TSパケットアドレス情報用モジュール内において上記キーと一致した固有値の位置と当該キーと一致した固有値に対応付けられているモジュール番号及びセクション番号とに基づいて、各モジュール及びそれら各モジュール内の各セクションの収集を行う。
〔TSパケットアドレス情報の詳細〕
ここで、TSパケットのデータから固有値を算出する方法は、少なくとも一つのセクション内において重複しない一意の値を算出できる方法であれば良い。本実施形態では、例えば、TSパケットのペイロードデータに対して16ビットCRC計算を行って得られる2バイトの値(誤り検出符号)を、そのTSパケットの固有値とする。すなわち、TSパケット内で一箇所でもデータが異なれば、そのデータから算出される16ビットCRC計算値は別の値になるため、当該CRC計算値はそのTSパケットの固有値として用いることができる。なお、上記16ビットCRC計算を行う際には、パケットヘッダやアダプテーションフィールドのような値が変わるデータについては上記CRC計算の対象から除く。これにより、TSパケットのペイロード毎に一意の固有値が得られるようになる。また、上述した固有値計算の方法は一例であり、上記CRC計算の他にも、例えばいわゆるメッセージダイジェスト技術を利用した計算値を固有値に用いるようなことも可能である。
そして、本実施形態のディジタル放送伝送システムのデータ送信装置は、或るデータコンポーネントの送出データ作成時に、そのデータコンポーネント内の各モジュール毎及びそれらモジュール内の各セクション毎に、全TSパケットに対して前述のような16ビットCRC計算を行って得られた2バイトの固有値を、それら各セクション内のTSパケット順に並べた情報(例えば23パケット分の固有値からなる情報)と、各モジュールを各々識別するための例えば2バイトのモジュール番号と、各セクションを各々識別するための例えば2バイトのセクション番号とからなる図1のようなTSパケットアドレス情報を生成し、さらに、このTSパケットアドレス情報を図2のようなテーブルにして一つのデータモジュールを生成し、そのTSパケットアドレス情報用モジュールを、当該データコンポーネント内の放送番組データのモジュールと合わせて送出する。
以下、例えばタグ「0x8a」で示されるコンポーネントが、8kバイトと80kバイトの二つのモジュールで構成されているとした場合を例に挙げて、本実施形態のTSパケットアドレス情報とTSパケットアドレス情報用モジュールについて説明する。なお、本実施形態においては、上記8kバイトのモジュールのモジュール番号を「0000」とし、上記80kバイトのモジュールのモジュール番号を「0001」とする。さらに、本発明実施形態のTSパケットアドレス情報用モジュールのモジュール番号は「0020」とする。したがって、受信装置は、モジュール番号が「0020」であれば、そのモジュールはTSパケットアドレス情報用モジュールであると判断し、当該コンポーネントでTSパケットアドレス情報が利用できることになる。
ここで、セクションは前述したように4kバイトであるため、上記8kバイトのモジュールのセクション数は2個、上記80kバイトのモジュールのセクション数は20個となる。また、8kバイトのモジュールはセクション数が2個であるため、そのモジュール内のTSパケットの総数は、
2×23=46個
となり、上記80kバイトのモジュールはセクション数が20個であるため、そのモジュール内のTSパケットの総数は、
20×23=460個
となる。したがって、TSパケットアドレス情報用モジュールのサイズNは、1セクション当たりのバイト数が50バイトであり、二つのモジュール内のセクション数mが22個であるため、
N=(2+2+23×2)×(2+20)=1100バイト
となる。なお、アダプテーションフィールドの取り方によっては、4kバイト長のセクションのパケット数は23パケットを越える可能性があるが、本実施形態では、送信機側においてセクション当たりのパケットの総数が23パケットを越えないようにする。
そして、本実施形態において、上述したTSパケットアドレス情報は、例えば図2に示すようないわゆるチャンク形式のテーブルとなされる。
すなわち図2において、TSパケットアドレス情報を記述するテーブルは、4バイト固定長のタイプフィールドと、2バイト固定長のデータ長バイトフィールドと、可変長のバリュー(値)フィールドとからなる。
タイプフィールドには、データの種別を表すタイプ情報(FMT_)、バージョンを表すタイプ情報(VER_)、セクション数を表すタイプ情報(SEC_)、データ終了を表すタイプ情報(END_)が記述される。上記データ長バイトフィールドには、バリューフィールドに記述されるデータの長さ(バイト表記)が記述される。バリューフィールドには、それぞれ各タイプフィールドのタイプに対応した実際のデータ(バリュー)が記述される。なお、本実施形態のTSパケットアドレス情報の場合、上記データ種別のタイプ(FMT_)に対応したバリューフィールドの値は例えば「ADR_INFO」となされる。したがって、データ種別のタイプ(FMT_)に対応したバリューフィールドの値が上記「ADR_INFO」以外である場合、受信装置側では、当該テーブルは別方式のデータであると判断される。また、当該図1において、図1に示したようなTSパケットアドレス情報は、上記セクション数のタイプ(SEC_)に対応したバリューフィールドに記述される。
図2の例の場合、タイプフィールドのデータ種別タイプ(FMT_)に対応したバリューフィールドには「ADR_INFO」が記述されているため、受信装置は、このモジュールの情報がTSパケットアドレス情報を表していることを知ることになる。また、セクション数のタイプ(SEC_)に対応したデータ長バイトフィールドには、「50×m」のデータ長情報が記述されているため、受信装置は、当該セクション数のタイプ(SEC_)に対応したバリューフィールドには、それぞれ50バイトで表されるTSパケットアドレス情報が総セクション数m個分記述されていることを知ることになる。これより、受信装置は、バリューフィールドに記述されているTSパケットアドレス情報により、それぞれ何れのモジュールの何れのセクション内にTSパケットがどのような順番で送出されるのかを知ることができることになる。
〔受信装置側でのセクション受信動作〕
次に、本発明実施形態の情報受信装置におけるセクション受信動作について説明する。
先ず、情報受信装置は、ディジタル放送におけるPMT(Program Map Table)情報を受信して、ディジタル放送のデータ番組を構成しているコンポーネント情報を収集する。なお、PMTとは、番組番号毎のビデオ、オーディオ、付加データなどのトランスポートバケットのPIDを示すテーブルである。
また、受信装置は、データ放送のコンポーネントを受信すると、DII情報とDDB情報を収集することができ、DII情報からモジュール情報を参照可能となる。そして、本実施形態の受信装置は、上記DII情報のモジュール情報から、前述したモジュール番号「0020」のモジュールを受信すると、そのモジュールのデータ形式を確認する。ここで、前述の図2のタイプフィールドのデータ種別タイプ(FMT_)に対応したバリューフィールドに「ADR_INFO」が記述されていた場合、受信装置は、図2のセクション数タイプ(SEC_)のバリューフィールドに記述されているTSパケットアドレス情報を参照しつつ、セクションの収集を行う。
以下、TSパケットアドレス情報を参照しつつ、受信装置がセクション収集を行う際の処理の流れを図3のフローチャートと図4〜図6を用いて説明する。
図3において、受信装置は、データ放送の受信を開始する際には、先ず、ステップS1の処理として、図4に示すように、内部メモリに23パケット分のセクションバッファエリアを設ける。なお、既にセクションバッファエリアが設けられている場合には、当該ステップS1において、そのバッファエリア内のデータをクリアする。
また、受信装置は、TSパケットアドレス情報用モジュールを受信すると、そのTSパケットアドレス情報のテーブル(図5のようなテーブル)のデータを内部メモリに記憶させる。
そして、受信装置は、TSパケットを受信した場合には、図6に示すように、そのTSパケットのデータと、当該TSパケットを含むセクションの番号と、そのセクションを含むモジュールの番号とをリスト化し、そのリンク付けを行うためのリンクリストを生成して内部メモリに順次記憶するようになされている。
ここで、受信装置は、ステップS2にてデータ放送のモジュールデータのパケットを受信すると、ステップS3の処理として、そのTSパケットのペイロードデータに対し、前述した固有値の計算を行う。
また、受信装置は、ステップS4の処理として、受信TSパケットのヘッダの解析を行い、次いでステップS5の処理として、そのヘッダにランスポートユニット先頭フラグがセットされているか否か(つまり、当該パケットがトランスポートユニットの先頭のTSパケットであるか否か)判定し、セットされていないと判定した場合にはステップS6へ処理を進め、一方、セットされていると判定した場合にはステップS9へ処理を進める。
受信TSパケットがトランスポートユニットの先頭であるとステップS5にて判定してステップS9の処理に進むと、受信装置は、それ以前に収集したパケットが23パケット分になり図4のセッションバッファへの全てのTSパケットの収集が完了したか確認する。そして、受信装置は、当該ステップS9にて23パケット分の全TSパケットの収集が完了したと判定した場合はステップS15へ処理を進め、一方、未だ全TSパケットの収集が完了していないと判定した場合はステップS10へ処理を進める。
ステップS10の処理に進むと、受信装置は、その受信TSパケットに対応したモジュール番号とセクション番号を、現時点での図6のリンクリスト内で検索し、当該受信TSパケットに対応したモジュール番号及びセクション番号がリンクリスト内に有るか否か判定する。そして、受信装置は、当該ステップS10にてリンクリスト内に存在すると判定した場合にはステップS11へ処理を進め、一方、リンクリスト内に存在しないと判定した場合はステップS14へ処理を進める。
ステップS14の処理に進むと、受信装置は、その受信TSパケットに対応したセクションバッファのデータを図6のリンクリストに追加し、さらに、ステップS17の処理として、当該受信TSパケットに対応したモジュール番号とセクション番号をリンクリストに記録した後、ステップS1へ処理を戻す。
また、ステップS10にてリンクリスト内に存在すると判定してステップS11の処理に進んだ場合、受信装置は、リンクリストから受信済みのパケットデータを読み出してセクションバッファへ補完し、次いで、ステップS12の処理として、セクションバッファ内にそのセクションの全TSパケットの収集が完了したか否か判定する。そして、当該セクションの全TSパケットの収集が完了したと判定した時にはステップS15へ処理を進め、一方、収集が完了していないと判定した時にはステップS13へ処理を進める。
ステップS13の処理に進むと、受信装置は、リンクリスト内のパケットデータを、上記セクションバッファ内のTSパケットのデータにより書き換えた後、ステップS17へ処理を進める。
また、ステップS5にて、受信TSパケットのヘッダにランスポートユニット先頭フラグがセットされていないと判定されてステップS6へ進んだ場合、受信装置は、その受信TSパケットの固有値をキーとして、TSパケットアドレス情報の各モジュール番号及びセクション番号に対応付けられた固有値の検索を行う。
そして、ステップS7の処理として、受信装置は、一致した固有値があるか否か判定し、一致した固有値が無いときにはステップS2へ処理を戻し、一致した固有値が有るときにはステップS8へ処理を進める。
ステップS8の処理に進むと、受信装置は、上記一致した固有値に対応したTSパケットのデータをセクションバッファにコピーした後、ステップS2へ処理を戻す。
また、ステップS9或いはステップS12にて、全パケットの収集が完了したと判定されてステップS15の処理に進んだ場合、受信装置は、上記収集したモジュール番号及びセクション番号のリストを、上記リンクリストから削除する。
次に、ステップS16の処理として、受信装置は、収集したセクションのCRC計算を行ってエラーチェックを行い、エラーが無いならば当該一つのセクションの収集が完了したとして、ステップS17へ処理を進める。
ステップS17の処理に進むと、受信装置は、セクションバッファをクリアして、新しく収集するセクションの先頭パケットをセクションバッファに記録する。合わせて、モード番号とセクション番号を記録する。その後、ステップS2へ処理を戻す。
〔情報送信装置の概略構成〕
図7には、本発明実施形態のディジタル放送伝送システムにおける情報送信装置の概略構成を示す。
図7において、ビデオエンコーダ51は、ビデオ信号をMPEG2方式により高能率圧縮符号化し、得られたビデオビットストリームを多重化部55へ送る。同様に、オーディオエンコーダ52は、オーディオ信号を圧縮符号化し、そのオーディオビットストリームを多重化部55へ送り、データエンコーダ53は、例えば番組付随データ等を圧縮符号化し、そのデータストリームを多重化部55へ送る。
多重化部55は、供給された各ストリームデータをパケット化した後、一つのパケットストリームに多重化して出力する。なお、この時、時刻情報など放送に必要なパラメータの付加も行われる。また、ディジタル放送サービスによっては、多チャネルに対応するために、上記多重化部55からの多重化パケットストリームや、別の多重化部56からの多重化パケットストリーム等の複数のストリームが、再多重化部37にてさらに多重化される。そして、当該再多重化部37から出力されたパケットストリームは、伝送符号化部58へ送られる。
伝送符号化部58は、上記多重化されたパケットストリームに対して、誤り訂正符号を付加し、続いて、連続した誤りをランダム誤りに変えて誤り訂正能力を高めるためのインターリーブ処理を行う。また、伝送符号化部58では、受信側で同期をとり易くするための同期信号の付加(フレーム化)や、前述したモジュール化及びデータコンポーネント化の処理、データカルーセル方式の巡回処理等が行われる。
アドレス及びテーブル生成部54は、上記データエンコーダ53との間でデータのやり取りを行い、前述したように、TSパケットのペイロードデータから固有値を生成する。また、アドレス及びテーブル生成部54は、それら各TSパケットの固有値と、前述したモジュール番号及びセクション情報とからなるTSパケットアドレス情報を生成すると共に、そのTSパケットアドレス情報を前述の図2のようなテーブルにして一つのデータモジュールを生成し、そのTSパケットアドレス情報用モジュールを多重化部55へ返す処理を行う。これにより、多重化部55では、当該TSパケットアドレス情報用モジュールと、放送番組データの他のモジュールとを合わせたデータコンポーネントの生成が行われることになる。
変調部59は、伝送路の特性を考慮した高能率且つ誤り耐性の良いディジタル変調処理を行う。
そして、上記変調部59にて変調処理を受けた信号は、ディジタル放送信号として出力端子60から図示しない放送信号送出装置へ送られることになる。
〔情報受信装置の概略構成〕
図8には、本発明実施形態のディジタル放送伝送システムにおける情報受信装置の一例として、ディジタル放送受信機能と本実施形態にかかるTSパケットアドレス情報の処理機能を備えた携帯電話端末の概略構成を示す。
通信アンテナ12は、例えば内蔵アンテナであり通話やパケット通信のための信号電波の送受信を行う。通信回路11は、送受信信号の周波数変換、変調と復調等を行う。なお、パケット通信により送受信されるデータは、電子メールデータ、動画像や静止画の画像データ、音声データ、HTML(Hyper Text Markup Language)データ、プログラムデータ、その他の各種データである。ここで、上記通信アンテナ12及び通信回路11の受信データが通話音声のデータである場合、その通話音声のデータはデータラインを介して音声処理部22へ送られ、それ以外の受信データは一旦、制御部10へ送られて処理された後、必要に応じて当該制御部10から各部へ送られる。
音声処理部22は、上記通信アンテナ12及び通信回路11から通話音声の受信データが供給された時には、当該通話音声の受信データを復号化し、その復号化後の通話音声データをデータラインを介してスピーカ20へ送る。なお、音声処理部22は、制御部10により設定される各種音質調整値(例えば音量、イコライジングなど)に基づいて、音声や音楽等を補正してスピーカ20へ出力する処理等をも行う。
スピーカ20は、携帯電話端末に設けられている受話用のスピーカやリンガ(着信音)、音楽再生、アラーム音出力、ディジタル放送の音声出力用のスピーカであり、ディジタル/アナログ変換器と増幅器を含み、通話音声やリンガ音,再生音楽等のデータを、ディジタル/アナログ変換及び増幅した後、出力する。これにより、通話音声やリンガ音,再生音楽が得られることになる。
マイクロホン21は、送話用及び外部音声集音用のマイクロホンであり、アナログ/ディジタル変換器と増幅器を含む。このマイクロホン21を介して入力された音声信号は、増幅器により所定のレベルに増幅された後、アナログ/ディジタル変換器によりディジタル音声データに変換され、データラインを介して音声処理部22へ送られて符号化された後、データラインを介して通信回路11へ送られて変調、周波数変換等の各種処理を受け、通信アンテナ12から送信される。
表示部13は、例えば液晶ディスプレイ等の表示デバイスと、そのディスプレイの表示駆動回路とを含み、上記ディスプレイ上に画像や文字、ディジタル放送の映像等を表示する。
画像処理部23は、内蔵メモリや図示しない外部メモリインターフェースを介して外部メモリから読み出された圧縮符号化されている画像データが供給された時には、その画像データの伸張復号化等の再生処理を行い、その伸張復号後の画像データをデータラインを介して表示部13へ送る。なお、画像処理部23は、制御部10により設定される各種画質調整値(例えばホワイトバランス、ブライトネス、コントラスト、ガンマ補正など)に基づいて、画像の補正を行って表示部13へ出力する。
操作部14は、本実施形態の携帯電話端末の図示しない筐体上に設けられているテンキーや発話キー、終話/電源キー等の各キーや十字キー,ジョグダイヤル,ディジタル放送用キー等の各操作子と、それら操作子が操作された時の操作信号を発生する操作信号発生器とからなる。本実施形態において、上記操作部14の各操作子は、ユーザによる電源のオン/オフ操作、発信や着信の指示操作、電話番号入力操作や後述する文字入力操作、ディスプレイ上に表示されたメニュー項目の選択操作や後述する予測候補の選択操作、ソフトキーの選択操作等のために用いられる。
ディジタル放送受信回路24は、ディジタル放送の受信チューナ部26とAVコーデック部27とを備えている。上記受信チューナ部ディジタル放送用アンテナ25により受信されたテレビジョン放送信号の復調やアナログ/デジタル変換,符号化されているデータの復号等の処理を行い、そのデータをAVコーデック部27へ渡す。また、AVコーデック部27は、受信チューナ部26から供給されたにて復調及び復号されたディジタル放送データや伸長復号化して、テレビジョン番組の映像及び音声データやラジオ番組の音声データを復元する。そして、上記映像データは表示部12へ送られ、音声データは上記スピーカ20へ送られる。
また、ディジタル放送受信回路24は、本実施形態にかかる前述した情報受信装置の機能を実現するためのTSパケットアドレス情報処理部28とバッファメモリ29をも備えている。すなわち、TSパケットアドレス情報処理部28は、各TSパケットを受信した場合にそれら各TSパケットを各々一意に表す固有値を算出する処理や、それら算出した固有値をキーとして、TSパケットアドレス情報用モジュール内からTSパケットの固有値を検索する処理、上記キーと一致した固有値の位置とその固有値に対応したモジュール番号及びセクション番号とに基づいて、各モジュール及びそれら各モジュール内の各セクションの収集を行う処理等を行う。また、バッファメモリ29は、前述のリンクリスト用のメモリとなされている。なお、この図8では、ディジタル放送受信回路24内のTSパケットアドレス情報処理部28により、本実施形態の情報受信装置の機能を実現する例を挙げたが、当該情報受信装置の機能は制御部10がソフトウェアプログラムに基づいて行っても良く、また、バッファメモリ29の機能はメモリ部15が担当しても良い。
メモリ部15は、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)を含む。ROMは、OS(Operating System)、制御部10が各部を制御するための制御プログラムや各種の初期設定値、フォントデータ、各辞書データ、一般的な携帯電話端末が備えている各種のアプリケーションプログラムコード、当該携帯電話端末の識別情報(ID)などを記憶している。このROMは、いわゆるNAND型フラッシュメモリ(NAND-type flash memory)のような書き換え可能なROMをも含み、当該書き換え可能なROMには、例えば、電子メールデータ、電話帳や電子メールアドレス、スケジュールデータ、メモ帳データ、画像データ、ダウンロードされた各種データ、その他、各種の設定値等を保存することも可能となされている。RAMは、制御部10が各種のデータ処理を行う際の作業領域として、随時データを格納する。当該メモリ部15は、前述のリンクリストとしての機能を備えていても良い。
上記制御部10は、通信回路11における通信の制御、音声処理部22や画像処理部23等の各種制御や各種演算処理の他、本実施形態のディジタル放送受信時における制御や演算処理を行う。また、制御部10は、本実施形態にかかるTSパケットアドレス情報の処理等を行うことも可能となされている。
その他、図8には図示を省略しているが、本発明の携帯電話端末は、近距離無線通信機能、電子財布機能、GPSによる位置測定機能、年月日時等の情報を発生したり時間を計測する時計部や、レンズ系と撮像素子による画像を撮影するカメラ部、外部メモリが接続されるメモリインターフェース部、外部ケーブルが接続されるケーブル用コネクタ部、キー照明や着信ライト用などのLED(発光ダイオード)とその駆動部、バイブレータとその駆動部、各部へ電力を供給するバッテリとその電力をコントロールするパワーマネージメントIC部など、一般的な携帯電話端末に設けられる各構成要素についても備えている。
〔まとめ〕
以上説明したように、本実施形態によれば、ディジタル放送の受信装置側は、エラー無く受信できたTSパケットをセクション収集時に利用することができることになるため、例えばパケットエラーが多い受信環境が悪い条件であっても、効率良くセクション及びモジュールを収集することが可能となる。したがって、本実施形態によれば、受信状態が悪い状況であっても、情報受信装置側において番組選択から実際に番組を提示できるまでの時間が長くなってしまうのを抑えることができることになる。
また、本発明実施形態にかかるディジタル放送が行われた場合であっても、本発明に未対応の情報受信装置では従前通りの受信処理を行うことでディジタル放送の受信が可能となり、したがって、本発明に未対応の情報受信装置の存在の有無にかかわらず、本発明にかかる新たな機能をディジタル放送システムに追加することが可能となる。すなわち、本発明実施形態によれば、既存の受信装置に影響を与えることなく、セクションのTSパケット収集方法の付加機能として実装できるため、既存の受信装置が普及している状況であっても、本発明に係る機能を新たな機能として受信装置に追加することが可能となる。
また本発明実施形態によれば、アダプテーションフィールドを使わずに、データ放送の一部であるデータモジュールを使ってアドレス情報を送出するようになされているため、送出設備の仕様変更など不要であり、したがって、放送事業者の費用負担はない。
さらに、本発明実施形態によれば、TSパケット情報は表形式に纏められて別モジュールにより送出されるので、TSパケットの伝送効率の低下は少ない。また、TSパケットのペイロードサイズが184バイトであるのに対して、上記TSパケットアドレス情報は2バイトであり、アドレス情報のサイズは元のパケットサイズよりも大幅に小さいため、伝送路への負担も少ない。
以下、図9を用いて、本発明実施形態にかかるパケットアドレス情報を利用した場合のセクション収集方法と、従来の連続性指標のみを利用した場合のセクション収集方法とにおいて、ディジタル放送のデータ番組を受信した場合に、それら両方法の差異について説明する。
図9は、カルーセル周期30秒のデータ番組を、本発明に対応した受信装置と、本発明に未対応の従来の受信装置にて受信した場合の番組提示時間と、番組表示が出来た受信装置の割合とを纏めて示している。
ここで、通常、カルーセルの周期が30秒のデータ番組は、受信状況がよければ、番組選択から30秒後に全てのデータを取得でき、データ番組を提示できることになる。一方で、携帯電話端末のように移動受信を行う場合は、場所や時刻により受信環境が大幅に変化するため、例えばパケットエラー無く受信できる場合もあれば、突然パケットエラーが連続して生じる場合もある。そして、一カルーセル受信中にパケットエラーがあると、次のカルーセル周回まで待たなければ、当該エラーのあったパケットを受信できないことになる。したがって、受信状況が悪いと、データ番組の場合は、所望の番組を選択してから番組を提示できるまでに、予期しないほどの時間がかかってしまうことがある。
この図9中のAに示すように、受信状況が良い環境であれば、本発明に対応した受信装置と従来の受信装置の何れの受信装置であっても、カルーセル周期の30秒で番組を提示可能となり、番組提示までの時間のばらつきは無い。
また、1周回のカルーセル中に数回のパケットエラーがある受信環境の場合は、図9中のBやFに示すように、カルーセルの1周回分の時間が経過しても、本発明に対応した受信装置と従来の受信装置の両者共に番組提示が出来ていない。
一方で、図9中のCとFに示すように、カルーセルの2周回目の開始から10秒経過した場合、番組を表示できた受信装置の割合は、本発明に対応した受信装置が20%であるのに対し、従来の受信装置が10%となっており、番組提示可能となる受信装置の割合が本発明の方が高くなる。また、図9中のDとHに示すように、カルーセルの2周回目の開始から20秒経過した場合には、番組を表示できた受信装置の割合は本発明に対応した受信装置が50%であるのに対し、従来の受信装置が20%となっており、番組提示可能となる受信装置の割合が本発明の方が更に高くなる。そして、図9中のEとIに示すように、カルーセルの2周回目が終わった時点では、番組を表示できた受信装置の割合は本発明に対応した受信装置が90%であるのに対し、従来の受信装置が未だ30%となっており、番組提示可能となる受信装置の割合が本発明の方が格段に高くなっている。
このように、本発明実施形態によれば、セクションを効率を良く受信できるため、パケットエラーの多い受信環境下であっても、番組提示までの待ち時間が長くなるのを抑えることができ、その結果、受信装置による番組提示までの時間のばらつきを小さくすることが可能となっている。
なお、上述した実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
例えば、本発明実施形態のTSパケットアドレス情報を利用したセクション収集方法は、単独で採用される場合のみならず、連続性指標を用いたセクション収集手法と併用することも可能である。
また、本発明に係る手法は、TSパケットアドレス情報用モジュールに対しても適用することができる。すなわち、モジュール番号「0020」についてのTSパケットアドレス情報を作成し、そのTSパケットアドレス情報を、例えばモジュール番号「0021」等のモジュールにて送出する。この場合、受信装置は、当該モジュール番号「0021」のモジュールにより得られたTSパケットアドレス情報を参照することで、モジュール番号「0020」のモジュールにおけるセクション収集、つまりアドレス情報の収集を効率良く行うことが可能となる。なお、この例の場合、モジュールサイズ500kバイトのモジュールのアドレス情報は約7kバイトとなり、セクション数は二つになる。
本発明の情報受信装置は、上述の実施形態で挙げた携帯電話端末に限定されず、例えばディジタル放送受信機能を備えたPDAやカーナビゲーション装置、携帯型テレビゲーム装置等にも適用可能である。
本発明実施形態のTSパケットアドレス情報の構成例を示す図である。 本発明実施形態のTSパケットアドレス情報用モジュールの一構成例を示す図である。 本発明実施形態の受信装置がTSパケットアドレス情報を参照しつつセクション収集を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明実施形態の受信装置の内部メモリに設けられる23パケット分のセクションバッファエリアの一構成例を示す図である。 本発明実施形態の受信装置の内部メモリに記憶されたTSパケットアドレス情報のテーブルの一構成例を示す図である。 本発明実施形態の受信装置の内部メモリに生成されるリンクリストの一構成例を示す図である。 本発明実施形態のディジタル放送伝送システムにおける情報送信装置の概略構成を示すブロック図である。 ディジタル放送受信機能と本実施形態にかかるTSパケットアドレス情報の処理機能を備えた携帯電話端末の概略構成を示すブロック図である。 カルーセル周期30秒のデータ番組を、本発明に対応した受信装置と本発明に未対応の従来の受信装置にて受信した場合の番組提示時間と、番組表示が出来た受信装置の割合とを纏めて表す図である。 データ放送サービスにより放送される一つの番組を構成するデータコンポーネントの概略構成を示す図である。 一つのモジュール概略構成を示す図である。 データカルーセル伝送方式の説明に用いる図である。 セクションの概略構成を示す図である。 TSパケットの概略構成を示す図である。 連続性指標の説明に用いる図である。 連続性指標を利用してセクション収集を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。 アダプテーションフィールドを利用してTSパケットのアドレス情報を送信する場合のパケットアドレス情報の一例を示す図である。
符号の説明
10 制御部、11 通信回路、12 通信アンテナ、13 表示部、14 操作部、15 メモリ、20 スピーカ、21 マイクロホン、22 音声処理部、23 画像処理部、24 ディジタル放送受信回路、25 ディジタル放送用のアンテナ、26 ディジタル放送の受信チューナ部、27 AVコーデック部、28 TSパケットアドレス情報処理部、29 バッファメモリ、51 ビデオエンコーダ、52 オーディオエンコーダ、53 データエンコーダ、54 アドレス及びテーブル生成部、55,56 多重化部、57 再多重化部、58 伝送符号化部、59 変調部

Claims (18)

  1. 複数のデータパケットからなるデータセクションが複数格納されたデータモジュールを巡回的に繰り返し送信してデータコンポーネントの伝送を行う情報伝送システムにおいて、
    同一データコンポーネント内のデータモジュールの全てのデータパケットの固有値を算出し、上記データモジュールの番号及びデータセクションの番号と上記データパケットの順に並べた固有値とからなるパケットアドレス情報を、アドレス情報用データモジュールとして上記データコンポーネント内に追加して送出する情報送信装置と、
    受信したデータモジュール内の各データパケットから算出した固有値を用いて、上記アドレス情報用データモジュールにて受信したパケットアドレス情報内の上記固有値の並び位置を参照することにより、上記受信したデータパケットのデータモジュール番号及びデータセクション番号とそのデータセクション内における各データパケットの配置位置とを求め、それら求めたデータモジュール番号及びデータセクション番号及び各データパケットの配置位置に基づいて、上記データモジュール内の各データセクションを構成する各データパケットの収集を行う情報受信装置と、
    を有することを特徴とする情報伝送システム。
  2. 上記データセクションは、少なくともヘッダとペイロードと誤り訂正符号とを有し、
    上記情報送信装置は、送出するデータセクションのペイロードのデータのみについて誤り訂正演算を行って上記固有値を算出し、
    上記情報受信装置は、受信したデータセクションのペイロードのデータのみについて誤り訂正演算を行って上記固有値を算出することを特徴とする請求項1記載の情報伝送システム。
  3. 上記情報送信装置は、チャンク形式のパケットアドレス情報を生成することを特徴とする請求項1記載の情報伝送システム。
  4. 上記情報受信装置は、
    受信したデータパケットをデータセクション単位で格納するためのセクションバッファと、
    受信したデータモジュール番号とデータセクション番号とデータパケットとの対応関係をリスト化したリンクリストとを有し、
    受信したデータパケットから算出した固有値が上記パケットアドレス情報内に存在した場合には、当該受信したデータパケットを上記セクションバッファに格納し、
    受信したデータパケットのデータモジュール番号とデータセクション番号が上記リンクリスト内に存在しない時には、上記セクションバッファに格納されたデータパケット及びそのデータパケットのデータモジュール番号及びデータセクション番号をリンクリストに追加し、
    上記受信したデータパケットのデータモジュール番号とデータセクション番号が上記リンクリスト内に存在し、且つ、上記セクションバッファに当該セクションの全データパケットが格納されている時には、当該データパケットのデータモジュール番号及びデータセクション番号のリストを上記リンクリストから削除することを特徴とする請求項1記載の情報伝送システム。
  5. 上記情報受信装置は、上記受信したデータパケットのデータモジュール番号とデータセクション番号が上記リンクリスト内に存在した時には、上記リンクリストから受信済みのデータパケットを上記セクションバッファに補完することを特徴とする請求項4記載の情報伝送システム。
  6. 上記情報受信装置は、上記セクションバッファに当該セクションの全データパケットが格納されていない時には、上記リンクリストのデータパケットをセクションバッファのデータパケットにて書き換えることを特徴とする請求項4記載の情報伝送システム。
  7. 上記情報送信装置は、上記アドレス情報用データモジュール内の全てのデータパケットの固有値を算出し、当該アドレス情報用データモジュールの番号及びデータセクションの番号とデータパケットの順に並べた固有値とからなるパケットアドレス情報を、上記データコンポーネント内に別データモジュールとして送出し、
    上記情報受信装置は、受信した上記アドレス情報用データモジュール内の各データパケットから算出した固有値を用いて、上記別データモジュールで受信したパケットアドレス情報内の上記固有値の並び位置を参照することにより、上記受信したアドレス情報用データパケットのデータモジュール番号及びデータセクション番号とそのデータセクション内における各データパケットの配置位置とを求め、それら求めたデータモジュール番号及びデータセクション番号及び各データパケットの配置位置に基づいて、上記アドレス情報用データモジュール内の各データセクションを構成する各データパケットの収集を行うことを特徴とする請求項1記載の情報伝送システム。
  8. 複数のデータパケットからなるデータセクションが複数格納されたデータモジュールを巡回的に繰り返し送信してデータコンポーネントの伝送を行う情報伝送方法において、
    同一データコンポーネント内のデータモジュールの全てのデータパケットの固有値を算出し、上記データモジュールの番号及びデータセクションの番号と上記データパケットの順に並べた固有値とからなるパケットアドレス情報を、アドレス情報用データモジュールとして上記データコンポーネント内に追加して送出する情報送信ステップと、
    受信したデータモジュール内の各データパケットから算出した固有値を用いて、上記アドレス情報用データモジュールにて受信したパケットアドレス情報内の上記固有値の並び位置を参照することにより、上記受信したデータパケットのデータモジュール番号及びデータセクション番号とそのデータセクション内における各データパケットの配置位置とを求め、それら求めたデータモジュール番号及びデータセクション番号及び各データパケットの配置位置に基づいて、上記データモジュール内の各データセクションを構成する各データパケットの収集を行う情報受信ステップと、
    を有することを特徴とする情報伝送方法。
  9. 複数のデータパケットからなるデータセクションが複数格納されたデータモジュールを巡回的に繰り返し送信してデータコンポーネントの伝送を行う情報送信装置において、
    同一データコンポーネント内のデータモジュールの全てのデータパケットの固有値を算出する固有値算出部と、
    上記データモジュールの番号及びデータセクションの番号と上記データパケットの順に並べた固有値とからなるパケットアドレス情報を、アドレス情報用データモジュールとして上記データコンポーネント内に追加して送出する情報送出部と、
    を有することを特徴とする情報送信装置。
  10. 上記データセクションは、少なくともヘッダとペイロードと誤り訂正符号とを有し、
    上記固有値算出部は、送出するデータセクションのペイロードのデータのみについて誤り訂正演算を行って上記固有値を算出することを特徴とする請求項9記載の情報送信装置。
  11. 上記情報送出部は、チャンク形式のパケットアドレス情報を生成することを特徴とする請求項9記載の情報送信装置。
  12. 上記固有値算出部は、上記アドレス情報用データモジュール内の全てのデータパケットの固有値を算出し、
    上記情報送出部は、上記アドレス情報用データモジュールの番号及びデータセクションの番号とデータパケットの順に並べた固有値とからなるパケットアドレス情報を、上記データコンポーネント内に別データモジュールとして送出することを特徴とする請求項9記載の情報送信装置。
  13. 複数のデータパケットからなるデータセクションが複数格納されたデータモジュールが巡回的に繰り返されて伝送される同一データコンポーネント内の上記データモジュールの全てのデータパケットの固有値が算出され、そのデータモジュールの番号及びデータセクションの番号と上記データパケットの順に並べた固有値とからなるパケットアドレス情報が、アドレス情報用データモジュールとして追加された上記データコンポーネントを受信する情報受信装置であって、
    受信したデータモジュール内の各データパケットから固有値を算出する固有値算出部と、
    上記固有値算出部が算出した固有値を用いて、上記アドレス情報用データモジュールにて受信したパケットアドレス情報内の上記固有値の並び位置を参照することにより、上記受信したデータパケットのデータモジュール番号及びデータセクション番号とそのデータセクション内における各データパケットの配置位置とを求め、それら求めたデータモジュール番号及びデータセクション番号及び各データパケットの配置位置に基づいて、上記データモジュール内の各データセクションを構成する各データパケットの収集を行う収集部とを有する
    ことを特徴とする情報受信装置。
  14. 上記データセクションは、少なくともヘッダとペイロードと誤り訂正符号とを有し、
    上記固有値算出部は、受信したデータセクションのペイロードのデータのみについて誤り訂正演算を行って上記固有値を算出することを特徴とする請求項13記載の情報受信装置。
  15. 上記収集部は、
    受信したデータパケットをデータセクション単位で格納するためのセクションバッファと、
    受信したデータモジュール番号とデータセクション番号とデータパケットとの対応関係をリスト化したリンクリストとを有し、
    受信したデータパケットから算出した固有値が上記パケットアドレス情報内に存在した場合には、当該受信したデータパケットを上記セクションバッファに格納し、
    受信したデータパケットのデータモジュール番号とデータセクション番号が上記リンクリスト内に存在しない時には、上記セクションバッファに格納されたデータパケット及びそのデータパケットのデータモジュール番号及びデータセクション番号をリンクリストに追加し、
    上記受信したデータパケットのデータモジュール番号とデータセクション番号が上記リンクリスト内に存在し、且つ、上記セクションバッファに当該セクションの全データパケットが格納されている時には、当該データパケットのデータモジュール番号及びデータセクション番号のリストを上記リンクリストから削除することを特徴とする請求項13記載の情報受信装置。
  16. 上記収集部は、上記受信したデータパケットのデータモジュール番号とデータセクション番号が上記リンクリスト内に存在した時には、上記リンクリストから受信済みのデータパケットを上記セクションバッファに補完することを特徴とする請求項15記載の情報受信装置。
  17. 上記収集部は、上記セクションバッファに当該セクションの全データパケットが格納されていない時には、上記リンクリストのデータパケットをセクションバッファのデータパケットにて書き換えることを特徴とする請求項15記載の情報受信装置。
  18. 上記アドレス情報用データモジュール内の全てのデータパケットの固有値が算出され、当該アドレス情報用データモジュールの番号及びデータセクションの番号とデータパケットの順に並べた固有値とからなるパケットアドレス情報が、上記データコンポーネント内に別データモジュールとして送出された時、
    上記固有値算出部は、受信した上記アドレス情報用データモジュール内の各データパケットから固有値を算出し、
    上記収集部は、上記固有値算出部が上記アドレス情報用データモジュール内の各データパケットから算出した固有値を用いて、上記別データモジュールで受信したパケットアドレス情報内の上記固有値の並び位置を参照することにより、上記受信したアドレス情報用データパケットのデータモジュール番号及びデータセクション番号とそのデータセクション内における各データパケットの配置位置とを求め、それら求めたデータモジュール番号及びデータセクション番号及び各データパケットの配置位置に基づいて、上記アドレス情報用データモジュール内の各データセクションを構成する各データパケットの収集を行うことを特徴とする請求項13記載の情報受信装置。
JP2006214453A 2006-08-07 2006-08-07 情報伝送システム及び情報伝送方法、情報送信装置及び情報受信装置 Withdrawn JP2008042534A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006214453A JP2008042534A (ja) 2006-08-07 2006-08-07 情報伝送システム及び情報伝送方法、情報送信装置及び情報受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006214453A JP2008042534A (ja) 2006-08-07 2006-08-07 情報伝送システム及び情報伝送方法、情報送信装置及び情報受信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008042534A true JP2008042534A (ja) 2008-02-21

Family

ID=39177069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006214453A Withdrawn JP2008042534A (ja) 2006-08-07 2006-08-07 情報伝送システム及び情報伝送方法、情報送信装置及び情報受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008042534A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011024405A1 (ja) * 2009-08-25 2011-03-03 パナソニック株式会社 データ処理装置及びデータ処理方法
US8938019B2 (en) 2009-09-30 2015-01-20 Fujitsu Limited Data transmitting device and data transmitting/receiving method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011024405A1 (ja) * 2009-08-25 2011-03-03 パナソニック株式会社 データ処理装置及びデータ処理方法
US8938019B2 (en) 2009-09-30 2015-01-20 Fujitsu Limited Data transmitting device and data transmitting/receiving method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10271009B2 (en) Method and apparatus for providing additional information of video using visible light communication
JP5051444B2 (ja) コンテンツ利用システム、コンテンツ利用方法、記録再生装置、コンテンツ提供方法およびコンテンツ提供プログラム
US7304997B2 (en) Reception system for replacing transport packets
JP2006325241A (ja) 携帯端末機の画像表示装置及び方法
US20020041336A1 (en) Moving image decoding and reproducing apparatus, moving image decoding and reproducing method, time control method, computer program product for decoding and reproducing moving image and multimedia information receiving apparatus
US9917931B2 (en) Radio communication system, radio apparatus, radio communication method, packet generation method, and method for reproducing data from packet
KR20090005510A (ko) 디지털 방송 파일 데이터 수신 방법 및 장치
KR20060122331A (ko) 디지털 멀티미디어 방송을 위한 다채널 영상 수신 장치 및방법
US20160249251A1 (en) Radio communication system, radio apparatus, radio communication method, packet generation method, and method for reproducing data from packet
CN100481898C (zh) 广播数据显示控制设备和方法、以及广播数据接收设备
US8120636B2 (en) Method for performing recording operation in video communication mode of wireless terminal and wireless terminal implementing the same
JP2008042534A (ja) 情報伝送システム及び情報伝送方法、情報送信装置及び情報受信装置
US20110252442A1 (en) Method and apparatus for tuning to program channel based on sound sample in mobile communication terminal
JP5192300B2 (ja) データ放送受信装置及び携帯型機器
JP2003163854A (ja) ディジタル放送受信装置
WO2003090454A1 (en) Program detail information display apparatus and method thereof
US6198499B1 (en) Radio-communication video terminal device
US20050135780A1 (en) Apparatus and method for displaying moving picture in a portable terminal
JP2005020437A (ja) コンテンツ補正システムおよび受信機器
US8275246B2 (en) Digital content reproducing and storing apparatus, digital content reproducing and storing method, digital content storing apparatus, digital content reproducing apparatus, and computer readable medium storing digital content reproducing and storing program
JP3728214B2 (ja) ディジタル放送受信装置
JP5221179B2 (ja) 受信装置
KR100734377B1 (ko) 방송 신호 복호 방법
JP4538489B2 (ja) ストリーム受信装置、ストリーム受信方法、及びストリーム送受信方法
KR20070079420A (ko) 디지털 방송 서비스를 제공하는 이동통신 시스템에서하나의 채널을 통하여 다수의 방송 프로그램들을 동시에제공하는 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20091110