JP2008042291A - 印刷装置、および、印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】顔認識処理を迅速に行うことが可能な印刷装置を提供すること。
【解決手段】所定の画像入力機器から画像データを取得する取得手段(画像取得部80d)と、取得手段によって画像データを取得した画像入力機器の種類を特定する特定手段(制御部80a)と、特定手段によって特定された画像入力機器の種類に応じた所定数の方向について顔認識処理を実行する顔認識手段(第1の顔認識処理部80f、第2の顔認識処理部80g)と、顔認識処理の結果に基づいて、画像データに補正処理を行う補正処理手段(補正処理部80h)と、を有する。
【選択図】図3
【解決手段】所定の画像入力機器から画像データを取得する取得手段(画像取得部80d)と、取得手段によって画像データを取得した画像入力機器の種類を特定する特定手段(制御部80a)と、特定手段によって特定された画像入力機器の種類に応じた所定数の方向について顔認識処理を実行する顔認識手段(第1の顔認識処理部80f、第2の顔認識処理部80g)と、顔認識処理の結果に基づいて、画像データに補正処理を行う補正処理手段(補正処理部80h)と、を有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、印刷装置、および、印刷方法に関する。
ディジタルカメラによって撮像された画像は、例えば、カメラ自体の特性等によって、露出値が適切でなかったり、色かぶりが発生したりする場合があるため、これらを補正するための技術が提案されている(特許文献1参照)。
ところで、前述したような補正は、被写体の種類(例えば、風景、または、人物等)に応じて行うことが望ましいが、特許文献1に示す技術では、被写体に応じて補正を行うことができないという問題点がある。
近年では、顔認識技術を利用して画像データに含まれている人物の顔を特定し、特定された顔に対応する画像データの特性が最適となるように補正処理を実行することで、逆光または色かぶり状態で撮像された画像データを補正する技術が提案されている。
ところで、顔認識技術を利用した補正処理では、画像データに人物がどのような向きで写っているか分からないため、画像データを左右方向に90度または180度回転させ、それぞれの方向において顔が含まれていないか認識処理する必要がある。したがって、画像を印刷する度にこのような処理を繰り返す必要があることから、処理に時間を要するという問題点があった。
特に、パーソナルコンピュータの介在無しに画像データを印刷することができる、いわゆるスタンドアロン型のプリンタの場合、中央処理装置の演算速度はパーソナルコンピュータに比較すると遅い場合が多いため、そのような中央処理装置によって顔認識処理を実行するためにはさらに時間を要するという問題点ある。
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、顔認識処理を迅速に行うことが可能な印刷装置および印刷方法を提供しよう、とするものである。
上述の目的を達成するため、本発明の印刷装置は、所定の画像入力機器から画像データを取得する取得手段と、取得手段によって画像データを取得した画像入力機器の種類を特定する特定手段と、特定手段によって特定された画像入力機器の種類に応じた所定数の方向について顔認識処理を実行する顔認識手段と、顔認識処理の結果に基づいて、画像データに補正処理を行う補正処理手段と、を有する。このため、本発明によれば、顔認識処理を迅速に行うことが可能な印刷装置を提供できる。
また、本発明の他の発明は、上述の発明に加えて、顔認識手段は、特定手段によって特定された画像入力機器の種類がスキャナ装置である場合には、画像データの上方向、下方向、左方向、および、右方向の4方向について顔認識処理を実行し、画像入力機器の種類が撮像装置または撮像装置によって撮像された画像データが格納された記憶装置である場合には、画像データの上方向、左方向、および、右方向の3方向について顔認識処理を実行するようにしている。このため、撮像装置によって撮像された画像については、下方向の顔認識処理を省略することにより、処理速度を向上できる。
また、本発明の他の発明は、上述の発明に加えて、特定手段は、画像データがExif形式である場合には、画像入力機器の種類が撮像装置または撮像装置によって撮像された画像データが格納された記憶装置であると判定するようにしている。このため、画像データの形式を参照することにより下方向の処理を省略可能か否かを簡易に判定することができる。
また、本発明の他の発明は、上述の発明に加えて、特定手段によって特定された画像入力機器の種類と、顔認識手段によって顔が検出された方向とを対応付けして履歴情報を生成する履歴情報生成手段をさらに有し、顔認識手段は、特定手段によって特定された画像入力機器に対応する履歴情報を参照し、顔が検出された回数が多い方向から順番に顔認識処理を実行するようにしている。このため、ユーザの癖または装置の特性に応じて顔認識処理を迅速に実行することが可能になる。
また、本発明の印刷方法は、上述の発明に加えて、所定の画像入力機器から画像データを取得し、画像データを取得した画像入力機器の種類を特定し、特定された画像入力機器の種類に応じた所定数の方向について顔認識処理を実行し、顔認識処理の結果に基づいて、画像データに補正処理を行うようにしている。このため、本発明によれば、顔認識処理を迅速に行うことが可能な印刷方法を提供できる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷装置の構成例を示すブロック図である。図1に示す印刷装置11は、スキャナ装置、印刷装置、および、コピー装置が一体となったいわゆる複合型の印刷装置である。印刷装置11は、CPU(Central Processing Unit)50、ROM(Read Only Memory)51、RAM(Random Access Memory)52、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)53、GP(Graphic Processor)54、I/F(Interface)55、バス56、LCD15、操作ボタン16、I/F回路60、プリンタエンジンコントローラ62、紙送りモータ63、ローラ64、キャリッジモータ65、駆動ベルト66、キャリッジ67、記録ヘッド68、および、画像入力機器70を有している。
ここで、CPU50は、各部を制御する。ROM51は、CPU50が実行する各種プログラム等を格納している。RAM52は、プログラムやデータを一時的に格納する。EEPROM53は、書き換え可能なROMである。GP54は、描画処理を実行し、得られた画像をLCD15に供給して表示させる。
I/F55は、データの表現形式を適宜変換する。バス56は、情報の授受を可能とするための信号線群である。操作ボタン16は、ユーザの操作に応じた情報を生成する。I/F回路60および画像入力機器70は、複数の装置によって構成されており、それぞれの装置から画像に対応する画像データを入力する。
図2は、図1に示すI/F回路60および画像入力機器70の詳細な一例を示す図である。この図の例では、I/F回路60は、メモリカードI/F回路60a、USB(Universal Serial Bus)I/F回路60b、BluetoothI/F回路60c、赤外線I/F回路60d、スキャナI/F回路60eを主要な構成要素としており、また、画像入力機器70は、メモリカード70a、USB対応画像入力機器70b、Bluetooth対応画像入力機器70c、携帯電話機70d、および、スキャナ装置70eを主要な構成要素としている。
ここで、メモリカード70aは、撮像装置としてのディジタルカメラ(不図示)で撮像された画像データが格納される。USB対応画像入力機器70bは、USBケーブルで印刷装置11に接続することが可能な機器であり、例えば、ディジタルカメラ等である。Bluetooth対応画像入力機器70cは、Bluetooth規格に基づいて通信可能な機器であり、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、ディジタルカメラ等である。携帯電話機70dは、例えば、ディジタルカメラ内蔵型の携帯電話機であり、赤外線通信によって撮像された画像データを通信可能である。スキャナ装置70eは、印刷装置11の図示せぬ筐体の一部(例えば、上面)に設けられており、紙媒体に印刷された画像を読み込んで画像データとして出力する。この例ではスキャナ装置70eは内蔵型を想定しているが、外付けのスキャナ装置であってもよい。なお、ディジタルカメラ、携帯電話等の撮像蔵置で撮像された画像データは、Exif(Exchangeable Image File Format)(登録商標)形式のファイルとして格納されている。
メモリカードI/F60a、USBI/F回路60b、BluetoothI/F回路60c、赤外線I/F回路60d、スキャナI/F回路60eは、それぞれ、メモリカード70a、USB対応画像入力機器70b、Bluetooth対応画像入力機器70c、携帯電話機70d、および、スキャナ装置70eに対応するインタフェースである。
図1に戻る。プリンタエンジンコントローラ62は、紙送りモータ63、キャリッジモータ65、および、記録ヘッド68を制御するための制御装置である。紙送りモータ63は、ローラ64を回転させることにより印刷用紙を副走査方向に移動させる。ローラ64は、円柱状の部材によって構成され、印刷用紙を副走査方向に移動させる。キャリッジモータ65は、キャリッジ67に一端が固定されている駆動ベルト66に駆動力を与えることにより、キャリッジ67を主走査方向に往復動させる。記録ヘッド68は、印刷用紙に対向する面に複数のノズルが形成されており、当該複数のノズルからカラーインクを吐出させることにより情報を印刷用紙に記録する。
図3は、図1に示す印刷装置11により、所定の画像入力機器70から入力された画像データを印刷する際に、顔認識処理に関する処理を行う機能ブロックを示している。この図に示す機能ブロック80は、図1に示すROM51またはEEPROM53に格納されているプログラムとしてのソフトウエアと、CPU50等のハードウエアとが協働することにより実現される。
図3に示す、特定手段としての制御部80aは、入力部80bから入力された情報に基づいて各部を制御するとともに、画像データを取得する画像入力機器70の種類を特定する。入力部80bは、操作ボタン16からの情報を入力する。履歴情報生成手段としての履歴管理部80cは、履歴情報(詳細は後述する)を生成するとともに、例えば、EEPROM70aに格納されている履歴情報を管理する。取得手段としての画像取得部80dは、所定のI/F回路60を介して所定の画像入力機器70から画像データを取得する。プレ処理部80eは、取得された画像データに対して、伸張処理および色変換処理を施すとともに、サンプリング処理によって一定の割合で画像データをサンプリングする。顔認識手段の一部としての第1の顔認識処理部80fは、画像データの上方向、左方向、および、右方向の3方向について顔認識処理を実行する。顔認識手段の一部としての第2の顔認識処理部80gは、画像データの上方向、下方向、左方向、および、右方向の4方向について顔認識処理を実行する。補正処理手段としての補正処理部80hは、第1の顔認識処理部80fまたは第2の顔認識処理部80gの認識結果に基づいて画像データに補正処理を施す。印刷処理部80iは、補正処理が施された画像データをプリンタエンジンコントローラ62に出力する。
つぎに、本発明の実施の形態の動作を説明する。図4は、本発明の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの処理は、所定の画像入力機器70から画像データを入力して印刷する際に実行される。このフローチャートの処理が開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS10:制御部80aは、印刷対象となる画像データの入力先がスキャナ装置70eであるか否かを判定する。その結果、入力先がスキャナ装置70eである場合には、ステップS11に進み、それ以外の場合にはステップS14に進む。なお、入力先がスキャナ装置であるか否かについては、例えば、印刷装置11を制御するOS(Operating System)の入出力制御部が有する情報を参照することで判定する。
ステップS11:制御部80aは、印刷対象となる画像データのファイルの形式がExif形式であるか否かを判定し、Exif形式である場合にはステップS12に進み、それ以外の場合にはステップS14に進む。Exif形式であるか否かについては、例えば、ファイルのヘッダにAPP1マーカが含まれているか否かで判断する。
ステップS12:履歴管理部80cは、画像データを入力しようとする画像入力機器70に対応する履歴情報をEEPROM53から取得する。ここで、履歴情報とは、過去において画像入力機器から入力された画像データ中の人物の検出方向と、その画像入力機器の種類等を示す情報を対応付けした情報である。図5は、履歴情報の一例を示している。図5(A)は、USB対応画像入力機器70bであるディジタルカメラに対応する履歴情報を示している。この例において、画像入力機器メーカ名は、画像入力機器を製造したメーカ名である。画像入力機器モデル名は、画像入力機器のモデル名(機種名)を示す。人物検出方向は、顔認識処理によって検出された人物の方向の累計数を示す。図6は、画像入力機器の向きと画像データとの関係を示す図である。図6の左端の列は、画像入力機器としてのディジタルカメラの撮像時の向きを示している。中央の列は、左端の向きで撮像された画像データの人物が正立するように配置した場合の画像の状態を示す。なお、図中の矢印は、画像データのデコード開始位置を示す。右端の列は、画像データのデコード開始位置が左上に来るように配置した状態を示す。ディジタルカメラの場合、図6(B)の向きで撮像されることは通常はないので(B)以外のいずれかとなる。図6(A)、(C)、(D)のいずれの方向で撮像されるかは、被写体の種類にもよるが、ユーザ毎および画像入力機器のサイズもしくは形状等に応じて一定の傾向が存在すると考えられる。また、特に、(C)または(D)のいずれの向きで撮像するかは、画像入力機器の種類(例えば、ディジタルカメラであるか携帯電話であるか)、サイズ、もしくは、形状またはユーザの癖によるところが大きいと考えられる。そこで、本実施の形態では、過去に撮像された画像データの方向に関する情報を画像入力機器毎に履歴情報として格納しておき、頻度の高い方向から優先的に顔認識処理を実行することで、顔を検出するまでの時間を短縮する。
ステップS13:第1の顔認識処理部80fは、第1の顔認識処理を実行する。すなわち、スキャナ以外の画像入力機器から入力された画像であって、Exif形式の画像データの場合には、ディジタルカメラで撮像されたと考えられることから、第1の顔認識処理部80fは、図6(A)に示す上方向、図6(C)に示す左方向、図6(D)に示す右方向の3方向について、過去において検出された回数が多い方向から優先的に処理する。図5(A)の例では、上、左、右の順に顔認識処理が実行される。図6(B)の方向については、顔認識処理を省略する。その結果、画像に人物が含まれている場合には、顔が含まれている方向と、顔の存在する位置と、領域とが取得され、補正処理部80hに通知される。なお、上、下、左、右等の方向は、画像データの表示方向を基準として定める。また、対応する履歴情報が存在しない場合には、予め定められた順序(例えば、上、左、右)の順序で顔認識処理を実行する。
ステップS14:履歴管理部80cは、画像入力機器70に対応する履歴情報をEEPROM53から取得する。例えば、画像入力機器がスキャナ装置である場合には、図5(B)に示すような履歴情報が取得される。この例は、入力I/Fは「スキャナ」とされており、また、印刷装置11に内蔵されているスキャナ装置であるので、画像入力機器メーカ名および画像入力機器モデル名は「−」とされている。また、人物検出方向は、「上:4、左:2、右:3、下:0」とされている。
ステップS15:第2の顔認識処理部80gは、第2の顔認識処理を実行する。すなわち、ステップS14の処理に進むのは、スキャナ装置から入力された画像データまたはディジタルカメラ以外から入力された画像データであるので、図6(B)に示す方向を顔認識の対象から除外することができない。そこで、履歴情報を参照して、過去に検出された回数が多い方向の順に、4方向全てについて顔認識処理を実行する。図5(A)の例では、上、右、左、下の順に顔認識処理が実行される。その結果、画像に人物が含まれている場合には、顔が含まれている方向と、顔の存在する位置と、領域とが取得され、補正処理部80hに通知される。なお、対応する履歴情報が存在しない場合には、予め定められた順序(例えば、上、左、右、下)の順序で顔認識処理を実行する。
ステップS16:制御部80aは、第1または第2の顔認識処理の結果を参照し、画像データに人物が含まれている場合には人物画像であるとしてステップS18に進み、それ以外の場合にはステップS17に進む。
ステップS17:補正処理部80hは、人物画以外の画像データに対して対応する補正処理(例えば、風景画または夜景補正処理)を実行する。
ステップS18:制御部80aは、履歴情報を更新する。具体的には、制御部80aは、第1の顔認識処理部80fまたは第2の顔認識処理部80gによって取得された人物の方向に基づいて、図5に示す「人物検出方向」の対応する方向の値をインクリメントする。例えば、上方向である場合には「上」に対応する値が1だけインクリメントされる。なお、履歴情報が存在しない場合には、履歴情報が新たに生成された後に、人物検出方向の対応する値がインクリメントされる。
ステップS19:補正処理部80hは、画像データに含まれる人物の顔の肌色を補正する人物補正処理を実行する。なお、補正処理としては、例えば、検出された肌の領域の画像データを抽出し、当該領域の色が、所定の範囲に収まるようにRGBの値を調整する。
ステップS20:印刷処理部80iは、補正処理が施された画像データを、プリンタエンジンコントローラ62に出力して処理を終了する。
つぎに、図7を参照して、図3に示す第1および第2の顔認識処理について説明する。なお、第1および第2の顔認識処理は、認識対象とする方向が異なるだけであるので、第1の顔認識処理を例に挙げて説明する。
ステップS50:第1の顔認識処理部80fは、テンプレートを指定する変数nに値“1”を初期設定し、テンプレートの走査位置を指定する変数x,yに値“0”をそれぞれ初期設定する。
ステップS51:第1の顔認識処理部80fは、変数nによって指定される第n番目のテンプレート(詳細は後述する)を、例えば、ROM51から選択する。第1回目の処理では、変数nには値“1”が設定されているので、第1番目のテンプレートが選択される。図8(A)は、第1〜第5のテンプレートの一例を示している。この図に示すように、テンプレートは顔の特徴点(目、鼻、口等)を含む画像であり、第1〜第5の順でそのサイズが小さくなっている。なお、テンプレートの画像の解像度が高い場合には、各個人の顔の特徴に影響を受けてマッチング処理の精度が低下するので、図8(B)に示すように、テンプレートにモザイク処理を施すことにより、影響を受けにくくしている。
ステップS52:第1の顔認識処理部80fは、画像データからx,yを左上端とし、ステップS51で選択したテンプレートに対応するサイズの領域(以下、「抽出画像データ」と称する)を抽出する。いまの例では、x,y=0であり、第1のテンプレートが選択されているので、x,y=0を左上端とし、第1のテンプレートと同じサイズの領域が抽出画像データとして抽出される。
ステップS53:第1の顔認識処理部80fは、ステップS51において選択したテンプレートと、ステップS52において抽出された抽出画像データとのマッチング処理を実行する。マッチング方法としては、例えば、抽出画像データと、テンプレートの各画素の差分の2乗を累積加算し、所定の閾値以下になった場合には、これらの類似性が高い(顔が含まれている)と判断することができる。なお、これ以外の判定方法でもよい。
ステップS54:第1の顔認識処理部80fは、ステップS53の処理の結果に基づいて、ステップS52で抽出された抽出画像データに顔が含まれているか否かを判定し、含まれていると判定した場合にはステップS55に進み、それ以外の場合にはステップS56に進む。例えば、前述した差分の2乗を計算するマッチング処理の場合には、累積加算値が所定の閾値よりも小さい場合には顔が含まれていると判定する。
ステップS55:第1の顔認識処理部80fは、顔が存在すると判定された領域の中心の座標と、テンプレートのサイズと、検出された方向とをRAM52に記憶する。なお、中心座標を求めるには、現在選択されているテンプレートのサイズの半分の長さを、現在のx,y座標に加算すればよい。テンプレートのサイズは顔の領域を特定するために利用する。
ステップS56:第1の顔認識処理部80fは、それまでの処理で合計して10人分の顔を検出したか否かを判定し、10人分の顔を検出した場合には処理を終了し、それ以外の場合にはステップS57に進む。例えば、第1のテンプレートで、3人の顔が検出され、第3のテンプレートで7人の顔が検出された場合には処理を終了する。
ステップS57:第1の顔認識処理部80fは、抽出画像データが抽出される領域が画像データの右端に到達したか否かを判定し、到達した場合にはステップS59に進み、それ以外の場合にはステップS58に進む。すなわち、本発明の実施の形態では、図9(A)に示すように、画像データからテンプレートに対応した大きさの画像データを抽出し、図9(B)に示す順序で抽出を繰り返す。このとき、画像を抽出する領域が右端に到達した場合には、ステップS59に進む。
ステップS58:第1の顔認識処理部80fは、左上端のx座標に対してΔxを加算する。なお、Δxは、選択されているテンプレートのサイズに応じて最適な値を決定する。例えば、テンプレートのサイズが小さい場合にはΔxの値を小さくし、サイズが大きい場合にはΔxの値を大きくする。
ステップS59:第1の顔認識処理部80fは、左上端のy座標に対してΔyを加算する。なお、Δyは前述のΔxの場合と同様に、テンプレートのサイズに応じて決定する。
ステップS60:第1の顔認識処理部80fは、左上端のx座標を“0”に設定する。その結果、画像を抽出する領域が画像の左端に復帰する。
ステップS61:第1の顔認識処理部80fは、所定のテンプレートについて、全領域に対する処理が完了したか否かを判定し、終了したと判断した場合にはステップS62に進み、それ以外の場合にはステップS52に戻って同様の処理を繰り返す。
ステップS62:第1の顔認識処理部80fは、x,yのそれぞれに対して値“0”を設定する。その結果、画像を抽出する領域が画像データの左上端にリセットされる。
ステップS63:第1の顔認識処理部80fは、テンプレートを選択するための変数nを“1”だけインクリメントする。いまの例では、変数nには初期値“1”が設定されているので、変数nの値はこの処理により“2”となる。その結果、ステップS51の処理では第2のテンプレートが選択されることになる。
ステップS64:第1の顔認識処理部80fは、変数nの値がテンプレートの最大値を示す値Nよりも大きいか否かを判定し、大きい場合には処理を終了する。いまの例では、図8に示すように、N=5であるので、n>5である場合には処理を終了し、それ以外の場合にはステップS51に戻って同様の処理を繰り返す。
第1の顔認識処理では、図7に示す処理が、図6(B)以外の3方向について実行され、第2の顔認識処理では、全ての方向について図7に示す処理が実行され、人物が含まれている場合には、顔の位置、領域、および、方向が検出されて補正処理部80hに通知される。なお、検出方向を変更する場合には、画像データを90度または180度回転させるか、または、テンプレートを同様に回転させることで実現できる。
以上に説明したように、本発明の実施の形態によれば、画像入力機器の種類に応じて顔認識処理の方向を選択するようにしたので、例えば、画像データがディジタルカメラで撮影された場合には、下向きの方向の処理を省略することで、顔認識処理を迅速に実行することが可能になる。
また、本発明の実施の形態では、画像入力機器毎の履歴情報に基づいて、顔認識処理の優先順位を決めるようにしたので、ユーザの癖等を利用して顔を迅速に検出できる。
また、本発明の実施の形態では、画像データがExif形式であるか否かに基づいて、顔認識処理の方向を決定するようにしたので、処理の方向を簡易に決定することができる。
なお、以上の実施の形態は、一例であって、これ以外にも種々の変形実施態様が存在する。例えば、以上の実施の形態では、画像データの抽出する領域は固定としたが、例えば、過去の処理に基づいて学習を行い、最適な範囲を設定するようにしてもよい。具体的には、画像データにおける顔が存在する確率が高い部分を過去のデータから特定し、当該部分を含むように領域を設定するようにすればよい。そのような方法によれば、最小限のコストで顔を発見することが可能になる。
また、以上の実施の形態では、複合型の印刷装置を例に挙げて説明を行ったが通常の印刷装置(パーソナルコンピュータと接続して使用するタイプの印刷装置)に対して本発明を適用することができる。また、複合型ではない通常のスタンドアロン型の印刷装置に対して本発明を適用することも可能である。
また、以上の実施の形態では、テンプレートを用いて、顔認識処理を行うようにしたが、例えば、目、鼻、口等の特徴部分を抽出し、抽出されたこれらの部分に基づいて認識処理を行うようにしてもよい。
また、以上の実施の形態では、人物の顔を10人分検出した時点で処理を終了するようにしたが、これ以外の人数であってもよい。例えば、サイズが大きいテンプレートの場合には人数を少なくし、小さい場合には人数を多くするようにしてもよい。
また、スキャナ装置の一部に、読み取ろうとする画像中の人物の方向を指定する情報(例えば、「人物画の場合には頭はこちら」等の文字情報)を表示しておき、指定された方向以外の方向を省略するか、または、指定された方向を優先的に処理することにより、顔が検出されるまでの時間を短縮することも可能である。
また、履歴情報に検出されたテンプレートのサイズに関する情報も格納しておき、検出回数が多いテンプレート順に顔認識処理をするようにしてもよい。例えば、携帯電話の場合には、解像度が低いので、複数の人物の集合写真を撮像する頻度は低いと想定されるからである。
80a 制御部(特定手段)、80c 履歴管理部(履歴情報生成手段)、80f 第1の顔認識処理部(顔認識手段の一部)、80g 第2の顔認識処理部(顔認識手段の一部)、80h 補正処理部(補正処理手段)、70e スキャナ装置
Claims (5)
- 所定の画像入力機器から画像データを取得する取得手段と、
上記取得手段によって画像データを取得した画像入力機器の種類を特定する特定手段と、
上記特定手段によって特定された画像入力機器の種類に応じた所定数の方向について画像データに対して顔認識処理を実行する顔認識手段と、
顔認識処理の結果に基づいて、画像データに補正処理を行う補正処理手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。 - 前記顔認識手段は、前記特定手段によって特定された画像入力機器の種類がスキャナ装置である場合には、画像データの上方向、下方向、左方向、および、右方向の4方向について顔認識処理を実行し、
画像入力機器の種類が撮像装置または撮像装置によって撮像された画像データが格納された記憶装置である場合には、画像データの上方向、左方向、および、右方向の3方向について顔認識処理を実行する、
ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。 - 前記特定手段は、前記画像データがExif形式である場合には、画像入力機器の種類が撮像装置または撮像装置によって撮像された画像データが格納された記憶装置であると判定することを特徴とする請求項2記載の印刷装置。
- 前記特定手段によって特定された画像入力機器の種類と、前記顔認識手段によって顔が検出された方向とを対応付けして履歴情報を生成する履歴情報生成手段をさらに有し、
前記顔認識手段は、前記特定手段によって特定された画像入力機器に対応する履歴情報を参照し、顔が検出された回数が多い方向から順番に顔認識処理を実行することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。 - 所定の画像入力機器から画像データを取得し、
画像データを取得した画像入力機器の種類を特定し、
特定された画像入力機器の種類に応じた所定数の方向について画像データに対して顔認識処理を実行し、
顔認識処理の結果に基づいて、画像データに補正処理を行う、
ことを特徴とする印刷方法。
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JP2009237634A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-15 | Seiko Epson Corp | オブジェクト検出方法、オブジェクト検出装置、オブジェクト検出プログラムおよび印刷装置 |
JP2011077694A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Aiphone Co Ltd | インターホン装置 |
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2006
- 2006-08-02 JP JP2006210590A patent/JP2008042291A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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