JP2008039319A - 温水装置および熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の流水路のいずれか1つに詰まりが発生しただけでの場合であっても、その旨を的確に検出することが可能な温水装置を提供する。
【解決手段】複数の伝熱管3に入水用および出湯用のヘッダ5A,5Bが接続されて、入水用のヘッダ5Aの内部から複数の伝熱管3を経て出湯用のヘッダ5Bの内部に至るまでの間に複数の流水路P1〜P3を形成している熱交換器Bを備えている、温水装置Aであって、出湯用のヘッダ5Bを通過した後の湯水の温度を検出するための温度センサSaと、複数の流水路P1〜P3のうち、缶体2よりも下流の領域に少なくとも1つ設けられ、かつ缶体2を通過してきた湯水の温度を検出するための温度センサSbと、これらの温度センサSa,Sbによってそれぞれ検出される温度を比較し、かつそれらの温度差が予め定めた範囲を超えたときに異常が発生したものと判断する判断手段8とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃焼ガスなどの熱媒体から熱回収を行なって温水を生成する温水装置、およびこれに使用される熱交換器に関する。
従来の熱交換器の具体例としては、燃焼ガスが導入される缶体内に、複数の伝熱管を配し、これら複数の伝熱管に入水用および出湯用のヘッダを接続することによって、複数の流水路を形成したものがある(たとえば、特許文献1〜3を参照)。このような構成によれば、入水用のヘッダに水を供給した場合に、この水は前記ヘッダから複数の流水路を分岐して流れつつ、前記燃焼ガスによって加熱される。そして、この加熱された湯水は、その後に前記複数の流水路から出湯用のヘッダ内に流入して合流し、これらが混合した状態で出湯される。流水路は、本来的には1つでよいが、前記した構成のように複数の流水路が形成されていれば、各流水路の流路長を短くすることが可能である。すると、湯水が流通する際の圧力損失が少なくなり、伝熱管への給水圧が低い条件下において使用するのに適するものとなる。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、改善すべき点があった。
すなわち、熱交換器に供給される水に不純物が多く含まれているような場合、複数の流水路のいずれかに詰まりを生じることがあり得る。このような詰まりは、熱交換効率を低下させる原因となるばかりか、詰まりを生じた部分に存在する湯水が過熱状態となって沸騰するといった不具合を招く原因にもなる。したがって、そのような詰まりが発生した場合には、その旨を迅速かつ的確に検出できるようにすることが望まれる。
これに対し、複数の流水路の一部に詰まりを生じただけでは、詰まりが発生してない他の流水路に湯水が流れるために、出湯が中断されることはない。したがって、出湯の有無によって詰まりの有無を適切に判断することは困難である。また、温水装置においては、温度センサを利用して出湯温度を検出し、この出湯温度を目標温度に一致させるように燃焼器の燃焼量制御あるいは複数の伝熱管への入水量制御を行なっているのが一般的である。したがって、そのような制御が行なわれている場合には、出湯温度の変化に基づいて複数の流水路の一部の詰まりを的確に検出することも難しい。
実開昭57−200853号公報 実開昭64−12151号公報 実公平4−22216号公報
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、複数の流水路のいずれか1つに詰まりが発生しただけでの場合であっても、その旨を的確に検出することが可能な温水装置、および熱交換器を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される温水装置は、熱媒体を発生させる熱源と、前記熱媒体が内部に供給される缶体内に複数の伝熱管の少なくとも一部が配され、かつ前記複数の伝熱管に入水用および出湯用のヘッダが接続されて、前記入水用のヘッダの内部から前記複数の伝熱管を経て前記出湯用のヘッダの内部に至るまでの間に複数の流水路を形成している熱交換器と、を備えている、温水装置であって、前記出湯用のヘッダを通過した後の湯水の温度を検出するための第1の温度センサと、前記複数の流水路のうち、前記缶体よりも下流の領域に少なくとも1つ設けられ、かつ前記缶体を通過してきた湯水の温度を検出するための第2の温度センサと、前記第1および第2の温度センサによってそれぞれ検出される温度を比較し、かつそれらの温度差が予め定めた範囲を超えたときに異常が発生したものと判断する判断手段と、を備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、複数の流水路のいずれか1つの流水路のみに詰まりが生じている場合であっても、その異常状態を的確に検出することが可能となる。すなわち、まず第2の温度センサが設けられている流水路に詰まりが生じた場合には、その流水路の通水量が減少し、第2の温度センサによって検出される湯水温度は、第1の温度センサによって検出される湯水温度よりも上昇し、それらの温度差は予め定めた範囲を超えることとなる。判断手段は、その時点で異常が発生したものと判断する。また、第2の温度センサが設けられていない他の流水路に詰まりを生じた場合には、その流水路の通水量が減少して過熱気味となるために、第2の温度センサが設けられている流水路の湯水温度は、第1の温度センサによって検出される湯水温度よりも低下し、それらの温度差は予め定めた範囲を超えることとなる。判断手段には、そのような場合にも異常が発生したものと判断させることが可能である。もちろん、複数の流水路の全てに第2の温度センサを設けた場合には、それら第2の温度センサによって検出される湯水温度が上昇することのみに基づいて詰まりを検出することも可能である。このように、本発明においては、複数の流水路のいずれか一部に詰まりを生じただけであっても、その旨を的確に検出することができる。したがって、詰まりに対する適切な対応策を迅速に採ることが可能となる。また、本発明によれば、詰まりを生じている部分を概略的に特定することが可能であるため、詰まりを解消する際の修理作業なども容易となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、データ表示手段をさらに備えているとともに、前記第2の温度センサは、前記複数の流水路の一部のみに設けられて、前記第2の温度センサが設けられていない流水路が存在しており、前記判断手段は、前記第2の温度センサにより検出される温度が前記第1の温度センサによって検出される温度よりも予め定めた範囲を超える高温となったときには、前記複数の流水路のうち、前記第2の温度センサが設けられている流水路に詰まりが生じていると判断し、かつその旨のデータを前記データ表示手段に表示させる一方、前記第2の温度センサにより検出される温度が前記第1の温度センサによって検出される温度よりも予め定めた範囲を下回る低温となったときには、前記複数の流水路のうち、前記第2の温度センサが設けられている流水路以外の流水路に詰まりが生じていると判断し、かつその旨のデータを前記データ表示手段に表示させるように構成されている。
このような構成によれば、流水路に詰まりが発生したときには、その旨をデータ表示手段を介してユーザなどに的確に察知させることが可能となり、対応処置を採るのにより好適となる。また、詰まりが生じている流水路の概略の場所もデータ表示手段を介して知ることが可能となり、異常状況を的確に把握するのにより好適となる。さらに、第2の温度センサは、流水路の数よりも少なくされているために、その部品コストも廉価にすることできる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記複数の伝熱管は、前記加熱用媒体によって加熱されるときの加熱度合いが同一に揃えられておらず、前記複数の流水路のうち、少なくとも加熱度合いが最も低い伝熱管を有する流水路には、他の流水路よりも通水量を少なくするためのオリフィスが設けられている。
このような構成によれば、過熱度合いが最も低い伝熱管を有する流水路の通水量が少なくなる一方、過熱度合いが高い伝熱管を有する流水路の通水量が多くなる。したがって、過熱度合いが高い伝熱管による熱回収量を多くして、熱交換効率を高めることができる。
本発明の第2の側面により提供される熱交換器は、熱媒体が内部に供給される缶体と、この缶体内に少なくとも一部が配されている複数の伝熱管と、これら複数の伝熱管に接続された入水用および出湯用のヘッダと、前記入水用のヘッダの内部から前記複数の伝熱管を経て前記出湯用のヘッダの内部に至るまでの間に形成された複数の流水路と、を備えている、熱交換器であって、前記複数の流水路のうち、前記缶体よりも下流の領域に少なくとも1つ設けられ、かつ前記缶体を通過してきた湯水の温度を検出するための温度センサを備えていることを特徴としている。
このような熱交換器の構成は、本発明の第1の側面により提供される温水装置の熱交換器と同様な構成であり、前記温度センサによって検出される温度を、出湯用ヘッダを通過した後の湯水温度と比較することによって、第1の側面により提供される温水装置について述べたのと同様な効果を得ることが可能となる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図5は、本発明が適用された給湯装置の一例を示している。図1によく表われているように、本実施形態の給湯装置Aは、燃焼器1、熱交換器B、第1および第2の温度センサSa,Sb,制御部8、およびそれら全体を囲み込む外装ケース9を有している。
燃焼器1は、加熱媒体としての燃焼ガスを発生させて熱交換器Bに供給するためのものであり、本発明でいう熱源の一例に相当する。この燃焼器1としては、既存の種々のタイプのものを用いることができる。本実施形態では、この燃焼器1はガス燃焼器であり、燃料ガス供給口11から配管12を介して供給されてくる燃料ガスを燃焼させる。配管12は、ガス圧調整弁13を備えている他、燃焼器1の複数の燃焼エリアに対応する複数の分岐配管部12aをも有しており、これら分岐配管部12aには複数の燃焼エリアに対する燃料ガス供給を個別に制御可能な弁14が設けられている。燃焼器1を囲む缶体15内には、その下方から送風ファン16によって燃焼用空気が供給される。外装ケース9には、外気をこの外装ケース9内に取り込むための吸気口90が形成されている。
熱交換器Bは、図2によく表われているように、缶体2と、複数の伝熱管3と、入水用および出湯用のヘッダ5A,5Bとを備えている。本実施形態においては、入水用のヘッダ5Aの内部から複数の伝熱管3を経て出湯用のヘッダ5Bの内部に至るまでの間に、たとえば3つの流水路P1〜P3が形成されているが、その詳細については後述する。
缶体2は、上面部および下面部が開口した略矩形の金属製の枠状であり、燃焼器1の上方に配されている。燃焼ガスは、この缶体2内にその下面開口から供給される。缶体2の上面部には、缶体2を上向きに通過した燃焼ガスを外装ケース9の外部に排出する排気口21aを備えたカバー体21が設けられている(図1を参照)。
複数の伝熱管3は、複数枚の金属製のフィン39が装着された金属製パイプであり、缶体2内において略水平な方向に延びた姿勢に設けられている。それらの両端部は缶体2の側壁22を貫通してこの側壁22に支持されている。本実施形態においては、たとえば図3に示すように、計9本の伝熱管3が上下2段に千鳥配列されている。これら9本の伝熱管3は、3本ずつの3つのグールプに区分されており、各グループの伝熱管3はU字管30を用いて一連に連結されている。前記した伝熱管3の3つのグループは、流水路P1〜P3の主要部分をそれぞれ構成している。図2に示すように、U字管30が接続されていない伝熱管3の端部には、たとえば曲管状に形成された接続管体部40が固定接続されている。
入水用および出湯用のヘッダ5A,5Bは、ともに一端部が閉塞された筒状体52を有しており、その筒状体52には、比較的短寸の複数の接続管体部50が連設されている。入水用および出湯用のヘッダ5A,5Bは、複数の接続管体部40,50を介して複数の伝熱管3に対して取り外し可能に接続されている。なお、複数の接続管体部40,50のそれぞれの内部は、複数の伝熱管3の内部に連通しており、これらの部分は流水路P1〜P3の一部に相当している。
図4および図5は、ヘッダ5Bの接続箇所の詳細を示している。なお、ヘッダ5Aの接続箇所の構成は、後述する一部の構成を除き、ヘッダ5Bの接続箇所と同様である。複数の接続管体部40,50どうしの接続部Fとしては、たとえば1つのスライド継手構造部Faと、2つの突き合わせ継手構造部Fbとがある。スライド継手構造部Faは、接続管体部40(40a)が接続管体部50(50a)に対してそれらの軸長方向にスライド可能に嵌合し、かつOリング41を利用して止水シールが図られた構造を有している。突き合わせ継手構造部Fbは、接続管体部40(40b)の先端部に一体形成されたフランジ44が、接続管体部50(50b)の先端開口部内に装着された弾性部材からなるリング体53のシール面53aに突き当てられ、この部分において止水シールが図られた構造を有している。接続管体部40b,50bどうしの固定は、一対の締結用のフランジ42,52がフランジ44を挟み込むようにしてボルト46を用いて締結されていることによりなされている。フランジ42は、接続管体部40bの軸長方向およびこれと交差する方向に変移可能な可動フランジである。
前記したヘッダ5Bの接続構造によれば、複数の接続管体部40,50のそれぞれの配列ピッチや長さなどに多少の誤差が存在しても、これらを適切に接続することができる。すなわち、スライド継手構造部Faでは、接続管体部40a,50aが嵌合しているために、複数の接続管体部40,50がそれらの軸長方向(たとえば鉛直方向)と交差する方向(たとえば水平方向)に相対移動することは阻止される。これに対し、突き合わせ継手構造部Fbでは、たとえば接続管体部40の配列ピッチの誤差に起因して、フランジ44とシール面53aとの中心が水平方向に多少位置ずれしても、それらを適切に突き合わせることができる。したがって、前記した配列ピッチの誤差は適切に吸収される。一方、突き合わせ継手構造部Fbでは、フランジ44とシール面53aとが突き当てられるために、複数の接続管体部40,50の鉛直方向の変位は規制され、接続管体部40を接続管体部50に相対させてたとえばそれ以上に下降させることは困難となる。これに対し、スライド継手構造部Fbでは、そのような鉛直方向の変位の規制には関係なく、接続管体部40a,50aどうしを嵌合させて接続することができる。このようなことから、複数の接続管体部40,50どうしを適切に接続することが可能である。
接続管体部50aの基端部内周には、オリフィス54が形成されており、この部分の開口面積a1は、第2の接続管体部50bの基端部側の開口面積a2よりも小さくされている。接続管体部50aの内部は、流水路P2の一部に相当するが、図3に示したように、この流水路P2の主要部を形成する3本の伝熱管3は、1本が燃焼器1に近い下段に位置し、かつ2本が上段に位置する配列である。このような配列によれば、他の流水路P1,P3において、2本の伝熱管3が下段とされ、かつ1本の伝熱管3が上段とされている構成と比較すると、燃焼ガスによって加熱される度合いが低い。オリフィス54は、そのように加熱度合いが低い流水路P2の通水量を少なくする一方、加熱度合いが高い他の流水路P1,P3の通水量を多くする作用を生じさせる。このことにより、熱交換効率が高められることとなる。なお、オリフィス54は、たとえば適当なリング状部材をヘッダ5Bの内部に取り付けることによって形成することができる。また、オリフィス54は、ヘッダ5Bに加え、またはヘッダ5Bに代えて、ヘッダ5Aに設けることもできる。このような構成にした場合であっても、前記したのと同様な作用が得られる。
第2の温度センサSbは、複数の接続管体部50のいずれか1つの周壁に取り付けられている。より具体的には、本実施形態では、流水路P1を形成する接続管体部50bに第2の温度センサSbが取り付けられており、その内部を流通する湯水の温度が検出されるようになっている。すなわち、缶体2よりも下流の領域で、缶体2を通過してきた湯水の温度が検出されるようになっている。この第2の温度センサSbは、出湯用のヘッダ5B側に設けられており、入水用のヘッダ5A側には設けられていない。
図1に示すように、入水用のヘッダ5Aには、給水口38aを一端に有する給水用配管38が接続されている。出湯用のヘッダ5Bには、出湯口37aを一端に有する出湯用配管37が接続されている。第1の温度センサSaは、この出湯用配管37に取り付けられており、出湯用のヘッダ5Bを通過した後の湯水の温度(出湯温度)が検出されるようになっている。
制御部8は、たとえばマイクロコンピュータを用いて構成されており、本発明でいう判断手段の一例に相当する。この制御部8は、外装ケース9の外部に配置されるリモコン操作盤80との間でデータ通信を実行するなどして、給湯装置Aの各部の動作制御や信号処理制御を実行するように構成されている。リモコン操作盤80は、各種の操作スイッチ80aや画像表示パネル80bなどを備えており、本発明でいうデータ表示手段の一例に相当する。制御部8は、第1および第2の温度センサSa,Sbから出力される信号に基づき、熱交換器Bの流水路P1〜P3のいずれかに詰まりが発生しているか否かについての判断処理、およびこれに付随する処理を実行するように構成されており、その詳細については後述する。
次に、前記した給湯装置Aの作用について説明する。また、制御部8の動作処理手順の一例について、図6のフローチャートを参照して併せて説明する。
まず、この給湯装置Aの通水動作は、給水口38aに供給された水が、入水用のヘッダ5Aを通過した後に、流水路P1〜P3を分岐して流れるようにして行なわれる。通水動作を生じたときには、燃焼器1が燃焼駆動を行ない、前記水は複数の伝熱管3内を通過する際に加熱される。このようにして加熱された湯水は、流水路P1〜P3の下流域を通過して出湯用のヘッダ5Bの内部に流入することにより混合され、その後出湯口37aから所望の給湯先に供給される。制御部8は、そのような給湯動作が行なわれている際には、第1および第2の温度センサSa,Sbから送信される信号に基づいて、出湯温度T1および流水路P1の下流域の湯水温度T2を検出し、これらの温度T1,T2を比較する処理を実行する(S1:YES,S2)。
前記したような給湯動作中において、たとえば流水路P1に不純物が堆積するなどして詰まりを生じた場合、この流水路P1の通水量が減少するため、この部分の湯水温度T2は上昇することとなる。制御部8は、この湯水温度T2が、出湯温度T1に対して予め定めた温度範囲α1を上回る値まで上昇すると、その時点で流水路P1に詰まりが発生したものと判断する(S3:YES,S4)。そして、その際には、たとえばリモコン操作盤80の表示部80bにその旨を表示させるといった所定の報知処理を実行する(S5)。このことにより、ユーザは、異常の旨、およびその異常の内容を的確に察知し、適切な対応策を採ることが可能となる。また、ユーザがそのような状態を放置しているような場合には、湯水温度T2がさらに上昇する可能性がある。制御部8は、湯水温度T2がさらに上昇し、出湯温度T1に対して別途定めた温度範囲α1′(ただし、α1<α1′である)を上回る値まで上昇すると、その時点で燃焼器1の駆動を強制的に停止させ、給湯装置Aの運転を停止させる処理を実行する(S6:YES,S7)。
一方、前記とは異なり、流水路P2,P3のいずれかに詰まりを生じた場合には、その詰まりを生じた部分の湯水温度が上昇する。ただし、出湯温度T1は所定の目標温度に維持されるように制御される。したがって、流水路P1の湯水温度T2は、出湯温度T1よりもかなり低下することとなる。制御部8は、湯水温度T2が、出湯温度T1に対して予め定めた温度範囲α2を下まわる値まで低下すると、その時点で流水路P2,P3のいずれかに詰まりが発生したものと判断する(S8:YES,S9)。なお、温度範囲α2は、先に述べた温度範囲α1と同一および非同一のいずれであってもよい。この流水路P2,P3の詰まり検出の場合においても、流水路P1の詰まりが検出された場合と同様に、制御部8は、リモコン操作盤80の表示部80bにその旨を表示させるといった報知処理を実行する(S10)。そして、その後に湯水温度T2がさらに低下し、出湯温度T1に対して別途定めた温度範囲α2′(ただし、α2<α2′である)を下回る値まで低下すると、その時点で燃焼器1の駆動を強制的に停止させ、給湯装置Aの運転を停止させる処理を実行する(S11:YES,S7)。この温度範囲α2′も、先の温度範囲α1′と同一および非同一のいずれであってもよい。
前記したように、この給湯装置Aにおいては、熱交換器Bの流水路P1〜P3のいずれに詰まりが発生した場合であっても、その異常状態が的確に検出されて、その旨が報知されたり、あるいは強制的に運転が中止されるといった的確な処理がなされる。したがって、熱交換器B内の詰まり状態が放置されたまま、給湯装置Aが長期間にわたって使用されるという不具合を適切に回避することができる。また、詰まりが発生している箇所を概略的に特定することができるために、詰まりを取り除く修理作業も容易となる。とくに、本実施形態においては、ヘッダ5A,5Bが複数の伝熱管3に対して着脱自在とされており、前記修理作業を行なう際には、それらヘッダ5A,5Bを取り外した分解状態とすることができるために、その作業はより容易化される。さらに、本実施形態では、第2の温度センサSbが流水路P1のみに設けられて、他の流水路P2,P3には設けられていないにも拘わらず、流水路P1〜P3の全ての箇所における詰まりを検出することが可能とされており、温度センサの部品点数を少なくし、構成の簡素化を好適に図ることができる利点も得られる。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。本発明に係る温水装置、および熱交換器の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
上述の実施形態では、第2の温度センサSbをヘッダ5Bの接続管体部50に取り付けているが、その取り付け位置は、これに限定されない。第2の温度センサは、熱交換器の缶体を通過して加熱された後であって、かつ出湯ヘッダ内において他の湯水と混合される以前の湯水の温度を検出するためのものである。したがって、熱交換器に形成されている複数の流水路のうち、缶体よりも下流の領域のいずれかの箇所に設けられていればよい。上述の実施形態では、第2の温度センサをたとえば接続管体部40に取り付けた構成とすることもできる。また、第2の温度センサは、少なくとも1つ設けられていればよいが、たとえば複数の流水路のそれぞれに設けた構成とすることもできる。第1の温度センサは、複数の流水路から出湯用のヘッダ内に流入して混合された後の湯水の温度を検出できればよく、たとえば出湯用のヘッダの湯水流出口の近傍に設けることもできる。
熱交換器に形成される流水路は、複数あればよく、その具体的な数は限定されない。伝熱管の本数についても同様である。本発明でいう温水装置とは、湯を生成する機能を備えた装置の意であり、一般給湯用、風呂給湯用、暖房用、あるいは融雪用などの各種の給湯装置、および給湯以外に用いられる湯を生成する装置を広く含む概念である。
本発明が適用された給湯装置の一例を模式的に示す説明図である。 図1に示す給湯装置に用いられている熱交換器を示す一部断面概略斜視図である。 図2のIII−III概略断面図である。 図2に示す熱交換器の要部断面図である。 図4に示す部分の分解断面図である。 図1に示す給湯装置の制御部の動作手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
A 給湯装置(温水装置)
B 熱交換器
P1〜P3 流水路
Sa 第1の温度センサ
Sb 第2の温度センサ
1 燃焼器
2 缶体
3 伝熱管
5A 入水用のヘッダ
5B 出湯用のヘッダ
8 制御部(判断手段)
80 リモコン操作盤(データ表示手段)

Claims (4)

  1. 熱媒体を発生させる熱源と、
    前記熱媒体が内部に供給される缶体内に複数の伝熱管の少なくとも一部が配され、かつ前記複数の伝熱管に入水用および出湯用のヘッダが接続されて、前記入水用のヘッダの内部から前記複数の伝熱管を経て前記出湯用のヘッダの内部に至るまでの間に複数の流水路を形成している熱交換器と、
    を備えている、温水装置であって、
    前記出湯用のヘッダを通過した後の湯水の温度を検出するための第1の温度センサと、
    前記複数の流水路のうち、前記缶体よりも下流の領域に少なくとも1つ設けられ、かつ前記缶体を通過してきた湯水の温度を検出するための第2の温度センサと、
    前記第1および第2の温度センサによってそれぞれ検出される温度を比較し、かつそれらの温度差が予め定めた範囲を超えたときに異常が発生したものと判断する判断手段と、
    を備えていることを特徴とする、温水装置。
  2. データ表示手段をさらに備えているとともに、
    前記第2の温度センサは、前記複数の流水路の一部のみに設けられて、前記第2の温度センサが設けられていない流水路が存在しており、
    前記判断手段は、前記第2の温度センサにより検出される温度が前記第1の温度センサによって検出される温度よりも予め定めた範囲を超える高温となったときには、前記複数の流水路のうち、前記第2の温度センサが設けられている流水路に詰まりが生じていると判断し、かつその旨のデータを前記データ表示手段に表示させる一方、
    前記第2の温度センサにより検出される温度が前記第1の温度センサによって検出される温度よりも予め定めた範囲を下回る低温となったときには、前記複数の流水路のうち、前記第2の温度センサが設けられている流水路以外の流水路に詰まりが生じていると判断し、かつその旨のデータを前記データ表示手段に表示させるように構成されている、請求項1に記載の温水装置。
  3. 前記複数の伝熱管は、前記加熱用媒体によって加熱されるときの加熱度合いが同一に揃えられておらず、
    前記複数の流水路のうち、少なくとも加熱度合いが最も低い伝熱管を有する流水路には、他の流水路よりも通水量を少なくするためのオリフィスが設けられている、請求項1または2に記載の温水装置。
  4. 熱媒体が内部に供給される缶体と、
    この缶体内に少なくとも一部が配されている複数の伝熱管と、
    これら複数の伝熱管に接続された入水用および出湯用のヘッダと、
    前記入水用のヘッダの内部から前記複数の伝熱管を経て前記出湯用のヘッダの内部に至るまでの間に形成された複数の流水路と、
    を備えている、熱交換器であって、
    前記複数の流水路のうち、前記缶体よりも下流の領域に少なくとも1つ設けられ、かつ前記缶体を通過してきた湯水の温度を検出するための温度センサを備えていることを特徴とする、熱交換器。
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