JP2008032406A - 水圧低下部の探査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】水封式地下備蓄方式地下タンクが有する設備を利用して、簡易かつ安価に当該水封式地下備蓄方式地下タンクの周辺の水圧低下部の存在の確認を行う、水圧低下部の探査方法を提案する。
【解決手段】貯槽1の周辺に配置された複数本の水封ボーリング2,2,…の水圧を計測することで、前記貯槽1の周囲に存在する水圧低下部Dpの有無を探査する水圧低下部の探査方法であって、複数本の水封ボーリング2,2,…の中から計測を行う水封ボーリング2を1本ずつ順番に選定し、選定された水封ボーリング2の注水を停止した後、この水封ボーリング2の水圧の変動を計測する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水封式地下備蓄方式地下タンクの周辺において、当該水封式地下備蓄方式地下タンクの水封機能に影響する水圧低下部の有無の確認を行う、水圧低下部の探査方法に関する。
水封式地下備蓄方式地下タンク(以下、単に「貯槽」という場合がある)は、原油や天然ガス等を貯蔵するものであり、岩盤内に構築されたライニングを有しない空洞で形成され、空洞周辺の水圧により、原油や天然ガス等の貯蔵物の漏洩を防止している。
貯槽周辺に作用させる水圧は、地下水や降雨水等の自然に供給される水や、注水ボーリング(以下、貯槽の水封に用いる注水ボーリングを「水封ボーリング」という)等から人工的に供給された水により、貯蔵圧(貯槽内の圧力)よりも高い圧力に維持される必要がある。そのため、貯槽の周囲の岩盤に、亀裂や高透水層等に起因する水圧低下部(不飽和領域を含む)が存在すると、ここから貯蔵物が漏洩するおそれがある。
このような貯槽周辺の水圧低下部を探査する方法として、例えば、特許文献1には、貯槽を中心に所定の間隔をあけて調査用ボーリング孔を配設し、この調査用ボーリング孔内に配置された電極を利用して、貯槽からの漏洩状況を調べる方法が開示されている。また、より直接的な方法として、貯槽近傍に向けて調査用ボーリングを配設し、水圧を測定する方法が従来技術の選択肢として考えられる。
特開2004−37257号公報([0009]−[0029]、図1)
ところが、前記従来の水圧低下部の探査方法では、調査期間を通じて当該調査用ボーリング孔が大気圧に開放されるため、貯槽周辺の水圧を低下させる可能性がある。また、貯槽近傍に配設した調査用ボーリングは、調査後の不十分な充填により貯槽周辺岩盤の亀裂などと通じ、貯蔵物が漏洩する経路となるおそれがある。また、貯槽の規模に応じて調査用ボーリング孔を配置する必要があるため、大規模な貯槽の場合には多数配置する調査用ボーリング孔の構築に要する手間や費用が嵩んでしまう。さらに、この調査用ボーリングによる計測システムのメンテナンスにも多大な投資が必要となる。
本発明は、前記の問題点を解決するためになされたものであり、水封式地下備蓄方式地下タンクが有する設備を利用して、簡易かつ安価に当該水封式地下備蓄方式地下タンクの周辺の水圧低下部の存在の確認を行う、水圧低下部の探査方法を提案することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明は、貯槽の周辺に配置された複数本の水封ボーリング内の水頭を計測することで、前記貯槽の周囲における水圧低下部の存在の有無を探査する水圧低下部の探査方法であって、前記複数本の水封ボーリングの中から計測を行う水封ボーリングを選定し、選定された前記水封ボーリングの注水を停止した後、当該水封ボーリング内の水頭を計測することを特徴としている。
かかる水圧低下部の探査方法によれば、貯槽の周辺に予め構築された水封ボーリングを利用するため、新たに調査用ボーリングを行う等の手間や費用を要することなく、簡易かつ安価に調査を行うことを可能としている。また、新たな調査用ボーリングの施工に伴う周辺岩盤の損傷も防止することが可能となる。
また、貯槽の周辺に配置された複数の水封ボーリングについて計測を行うことで、貯槽の周辺の水圧低下部(不飽和領域等も含む)の有無と程度を網羅的に調べることを可能としている。
また、この水圧低下部の探査方法による探査を、貯槽の施工の各段階で繰り返し行えば、貯槽周辺の水圧低下部(水圧低下領域)の発生、進行状況を確認することができ、水封ボーリングの配置の検討や補助工法の検討に適用することが可能となる。
前記水圧低下部の探査方法において、前記水封ボーリング内の水頭の変動に基づいて水頭低下速度を算出し、当該水頭低下速度を、低下速度基準値と比較することで、この水封ボーリングによる貯槽に対する水封機能の評価、つまり、水圧低下部の有無の確認を行うことができる。
そして、比較の結果、水頭低下速度が、低下速度基準値よりも大きい場合には、水圧低下部が、測定を行った水封ボーリングの近傍に存在することが推定される。
ここで、低下速度基準値とは、均質な岩盤内に構築された貯槽に、地下水や降雨水などの自然涵養を考慮しない、人工涵養のみが供給されているものとして、1本の水封ボーリングの注水を停止した場合に算出される水頭の低下速度である。
低下速度基準値は、水封ボーリング、貯槽および周辺トンネル等の形状・配置並びに水封水圧を考慮した均質岩盤モデルによる浸透流解析結果に基づき(例えば、水封水圧が0.95MPaである場合には17.2、水封水圧が0.45MPaである場合には8など)設定するとよい。なお、本明細書において、水封水圧とは、水封ボーリングによる注水の圧力をいう。
前記水圧低下部の探査方法において、前記水封ボーリング内の水頭の計測を、該水封ボーリング内の水頭の低下が安定するまで、つまり、急激な水頭低下が収まるまで行えば、水封ボーリングの注水停止時の水頭(水圧)と、水頭低下速度を把握することが可能なため、このデータに基づき、当該水封ボーリングの近傍の水圧低下部の有無の確認を行うことができる。つまり、水封ボーリングの注水を停止すると、水封ボーリング内の水頭(水圧)は、一旦、周辺の水圧が非定常状態となるため急激に低下した後、当該水圧が定常状態となって安定するが、貯槽の周辺に高透水層等の水圧低下部が存在する場合には、均質な岩盤に比べて、この安定後の水頭が著しく低い。したがって、この安定後の水頭を測定することにより、水圧低下部の有無を判断することが可能となる。
また、前記水圧低下部の探査方法において、水封ボーリング内の水頭の計測を、前記複数本の水封ボーリング、前記貯槽および該貯槽の周辺に形成された地下構造物等の形状、配置並びに水封水圧を考慮した均質岩盤モデルにより算出された水封機能判断水頭まで前記水封ボーリング内の水頭が下がった時点で終了してもよい。
このように、前記水封ボーリング内の水頭の計測を、当該水封ボーリング内の水頭が最終安定水頭に達するまで継続しなくとも、測定時間の対数(dlog10t)と当該水封ボーリング内の初期水頭からの低下量(dH)が直線比例する区間の勾配を求めるのに必要な時点まで測定を行えば、当該水封ボーリングの注水停止時の水頭(水圧)と、水頭低下速度を把握することが可能なため、このデータに基づき、当該水封ボーリングの近傍の水圧低下部の有無の確認を行うことができる。つまり、非定常状態の低下速度を水頭測定値から算定することにより、水圧低下部の有無を判断することが可能となる。そして、水圧の非定常過程のデータから水頭低下速度を推定すると、貯槽に悪影響を及ぼすような大きな水頭低下を生じさせないで探査することが可能となる。例えば、水封水圧が0.95MPaである場合は水封ボーリング内の水頭が初期水頭から20m下がるまでの水圧のデータを用いて、水頭低下速度を算出し、水封水圧が0.45MPaである場合は水封ボーリング内の水頭が初期水頭から10m下がるまでの水圧のデータを用いて(上記数値は、空洞の配置、水封水圧などにより異なる)、水頭低下速度を算出するとよい。
本発明の水圧低下部の探査方法によれば、水封式地下備蓄方式地下タンクが有する設備を利用して、簡易かつ安価に水封式地下備蓄方式地下タンクの周辺における水圧低下部の有無の確認を行うことが可能となった。
本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
ここで、図1は、本実施形態に係る貯槽を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は断面図である。図2は、本実施形態に係る水圧低下部の探査方法を示すフローチャート図である。また、図3は、注水停止後の水頭低下曲線の例を示す図であって、(a)は縦軸を水封ボーリング水頭、横軸を経過時間とした場合を示し、(b)は縦軸を水封ボーリング水頭、横軸を対数時間とした場合を示す。
本実施形態では、図1(a)に示すように、原油や天然ガスを貯蔵する貯槽1について、図1(b)に示すような高透水層Gaに起因する水圧低下部Dpの存在の有無の探査方法について説明する。
貯槽1は、図1(b)に示すように、岩盤内に構築された空洞であって、ライニングなどの構造物を有していない水封式地下備蓄方式地下タンクである。そして、図1(a)および(b)に示すように、貯槽1の周囲には、貯槽1の軸方向に所定の間隔をあけて、水封ボーリング2,2,…が複数本配置されている。本実施形態では、貯槽1を断面馬蹄形状に形成するものとするが、貯槽1の形状が限定されないことはいうまでもなく、例えば、円形状や矩形状でもよい。また、本実施形態では貯槽1を1本の直線状に形成する場合について説明するが、貯槽1の線形や本数も限定されないことはいうまでもない。
なお、貯槽1の水封機能は、地下水や降雨水等の自然涵養Iや水封ボーリング2,2,…からの供給水(注水)からなる人工涵養Iにより式(1)に示す水収支の均衡を保ち、貯槽周辺において、気密性・液密性の確保に必要な動水勾配を確保することにより維持される。また、本実施形態に係る貯槽1の周面は、図1(b)に示すように、水封機能の向上を図ることを目的として、グラウト1aにより覆われている。なお、貯槽1の周面は、必ずしもグラウト1aにより覆われていなくてもよく、周囲の岩盤状況等に応じてグラウト1aの有無を適宜決定すればよい。また、貯槽1の周面を覆うグラウト1aの範囲(厚み等)や材質等は、周囲の岩盤状況等に応じて適宜設定するものとする。
+I≧Q−ΔQ ・・・(1)
ここで、I:自然涵養(降雨、地下水)
:人工涵養(水封ボーリング、水封トンネル)
:空洞への湧水
−ΔQ:グラウトによる空洞への湧水低減量
水封ボーリング2は、図1(a)および(b)に示すように、貯槽1の軸方向に沿って、貯槽1の斜め上方に形成された2本の水封トンネル3,3を利用して、貯槽1の上方および側方を覆うように門型に形成されている。なお、本実施形態では、水封トンネル3,3を、貯槽1の軸方向に沿って2本形成するものとしたが、水封トンネル3の本数や位置、方向等は限定されるものではなく、地山(岩盤)の状況や貯槽1の形状、線形、本数等に応じて適宜設定すればよい。また、水封トンネル3の断面形状は馬蹄形に限定されないことはいうまでもなく、円形状や矩形状でもよい。
本実施形態に係る水封ボーリング2,2,…は、貯槽1の上部において2本の水封トンネル3,3を連結するように形成された水平方向の水封ボーリング2,2,…と、貯槽1を両脇から挟むように2本の水封トンネル3,3からそれぞれ鉛直下向きに形成された水封ボーリング2,2,…と、から構成されている。また、本実施形態では、水封ボーリング2,2,…を軸方向に沿って、10mピッチで形成している。なお、水封ボーリング2,2,…の形成箇所や角度等は、貯槽1の全周囲に対して均等に水圧を付与することが可能であれば、限定されないことはいうまでもない。また、水封ボーリング2,2,…のピッチや本数も限定されるものではなく、貯槽1の全体に所定の水圧を付与できるように、岩盤状況や貯槽1の形状、線形、本数等に応じて、適宜設定すればよい。また、水封ボーリング2のボーリング径は、注水量に応じて、適宜設定すればよい。
また、水封ボーリング2は、貯槽1への湧水に対して自然涵養Iのみでは補いきれない水を供給することを目的としており、貯槽1に連結する地下水の水みちを貫くように配置されなければならない。
本実施形態に係る水圧低下部の探査方法は、貯槽1の周囲に形成された複数本の水封ボーリング2,2,…について、1本ずつ順次、注水を停止させた後、この水封ボーリング2内の水頭を測定することにより、水圧低下部Dpの有無を探査する。
各水封ボーリング2内の水頭の測定は、図2に示すように、ボーリング選定工程S1と、水圧計設置工程S2と、注水停止工程S3と、水圧計測工程S4と、注水再開工程S5と、により行う。
(1)ボーリング選定工程S1
ボーリング選定工程S1では、複数本の水封ボーリング2,2,…の中から、水頭の測定を行う水封ボーリング2(以下、単に「測定ボーリング2a」と称する場合がある)の選定を行う。測定ボーリング2aの選定は、任意の水封ボーリング2を選定すればよいが、貯槽1の周辺全域について状況を把握することを目的として、全ての水封ボーリング2,2,…について、順番に選定するのが好ましい。
(2)水圧計設置工程S2
水圧計設置工程S2では、ボーリング選定工程S1において、選定された測定ボーリング2aに、図示しない水圧計の設置を行う。ここで、測定ボーリング2aに設置される水圧計の形式等は限定されないことはいうまでもなく、適宜公知の水圧計の中から選定して使用すればよい。また、水圧計の設置方法は、測定ボーリング2aの注水の停止に伴い水頭が変動しても測定が可能であれば、限定されるものではない。また、測定ボーリング2aの水頭の測定は、水圧計によるものに限定されないことはいうまでもなく、適宜公知の測定手段の中から選定して行えばよい。
(3)注水停止工程S3
注水停止工程S3では、水圧計設置工程S2において水圧計が設置された測定ボーリング2aの注水の停止を行う。
ここで、各水封ボーリング2,2,…は、完成後、長期間に渡って注水を継続していることから、貯槽1の周囲における地下水はほぼ定常状態(水圧や流量が落ち着いた状態)にあるものと考えられる。この状態で1本の水封ボーリング2(測定ボーリング2a)の注水を停止すると、周囲の水理場は新たな水圧安定(安定水頭)に向かう非定常状態となる。つまり、定常状態において流量Qで注水していた水封ボーリング2の流量を0とすることは、水理学的に見ると定常水圧場において、この水封ボーリング2から流量−Qで揚水することに等しくなる。すなわち、注水停止工程S3において、1本の水封ボーリング2(測定ボーリング2a)の注水を停止すると、この測定ボーリング2a内の水圧は、このボーリング孔を利用した単一揚水試験に対する水圧応答に等しいものとなる。
また、水封ボーリング2の注水量Qは、この水封ボーリング2周辺の透水係数に比例するため、注水停止後の揚水量−Qも、水封ボーリング2周辺の透水係数に応じた値に設定される。このため、水頭低下速度および安定水頭は、当該水封ボーリング周辺岩盤の透水係数の違いに関わらず、水圧低下領域の水圧と距離のみに依存する。よって、空洞レイアウト(貯槽1の形状や周囲の岩盤状況等)や水封水圧が等しい場合には、一つの低下速度基準値が全測定結果に対して適用される。
(4)水圧計測工程S4
水圧計測工程S4では、注水が停止された測定ボーリング2aについて、水圧計設置工程S2において設置された水圧計を利用して、水頭(水圧)の計測を行う。なお、本実施形態では、測定ボーリング2a内の水圧を測定することで、測定ボーリング2a内の水頭を計測するものとするが、測定ボーリング2aの水頭の計測方法は、上記の方法に限定されるものではなく、適宜公知の方法から選定して行えばよい。
水頭(水圧)の計測は、計測値が安定水頭に到達するまで行うものとする。なお、計測値が、測定ボーリング2a内の水頭が水封機能判断水頭に達しても、水頭が安定していない場合には、水封機能判断水頭に水頭が達した時点で水頭(水圧)の計測を終了する。
ここで、本明細書において水封機能判断水頭とは、水頭低下速度の算出が可能な、注水停止前と停止後の水頭位置であって、本実施形態では、水封水圧が0.95MPaである場合には初期水頭−20m、水封水圧が0.45MPaである場合には初期水頭−10mとして適宜設定するものとする。なお、水封機能判断水頭は、岩盤状況等に応じて適宜設定すればよく、前記の高さに限定されるものではない。
ここで、測定ボーリング2a内の水頭は、図3(a)に示すように、注水停止から一定時間経過後、急勾配で低下する傾向を示した後(非定常状態)、勾配が緩やかになり安定する(定常状態)。なお、本明細書において、この安定後の水頭を、安定水頭と称する。そして、注水停止後の水頭低下量および低下勾配は、図3(b)に示すように、均質な岩盤で、水圧が保持されている岩盤(図中a参照)に比べて、貯槽1に高透水層が交差し、貯槽1の周辺に水圧低下部Dpが存在する場合(図中b参照)の方が大きくなる。
したがって、水圧計測工程S4において、水頭低下量および低下勾配が大きい結果が得られた場合には、当該測定ボーリング2aの近傍に、高透水層Ga等からなる水圧低下部(不飽和領域を含む)Dpが存在していることがわかる。
(5)注水再開工程S5
注水再開工程S5では、水圧計測工程S4における水頭の計測後、この測定ボーリング2aの注水を再開する。測定ボーリング2aの注水を再開することにより、貯槽1の周囲の地下水は、元の定常状態に戻る。
上記の各工程を繰り返し行い、貯槽1の全域について、水圧低下部Dpの有無を測定する。そして、測定の結果、水頭低下量および低下勾配が大きくなる水封ボーリング2の位置関係により、水圧低下部Dpの位置を推定する。
上記の方法により行った計測結果の評価は、注水停止後の測定ボーリング2a内の水頭の変動により3ケースに分類することにより行う。
つまり、注水停止後の測定ボーリング2aについて、水頭低下速度Tを算出して、水頭が低下しないか上昇するケース1と、注水停止後の水頭低下速度Tが小さいケース2と、注水停止後の水頭低下速度Tが大きいケース3と、に分類することにより、当該測定ボーリング2aの貯槽1に対する水封機能について評価を行う。
なお、注水停止後の測定ボーリング2a内の水頭低下が、水封機能判断水頭に達しても安定しない場合には、水封機能判断水頭に到達するまでの水頭低下速度Tを算出する。この水頭低下速度Tは、片対数紙上にプロットした時間−水頭関係プロットの直線部の勾配をとり(図3(b)参照)、式(2)により算出する。
T=|dH/dlog10t|・・・(2)
ここで、 T:水頭低下速度
dH:水頭差
dlog10t:対数時間
また、水頭低下速度Tの大小の判定は、水頭低下速度Tを水頭低下速度の基準値(低下速度基準値)と比較することにより行う。この基準値は、自然涵養を考慮しない、人工涵養のみが供給されているものとして算出される水頭低下速度であって、本実施形態では、水封水圧が0.95MPaである場合には17.2、水封水圧が0.45MPaの場合には8、として適宜設定する。なお、低下速度基準値は、前記の速度に限定されるものではなく、岩盤状況等に応じて適宜設定すればよい。
(1)ケース1
注水停止後、測定ボーリング2a内の水頭が低下しないということは、停止前の注水量が0または負(流入)の状態であったことを示している。すなわち、この水封ボーリング2は、自然涵養だけで、水収支の均衡が保たれており、現時点では、貯槽1の水封に必要でないものとみなすことができる。
(2)ケース2
ケース2は、注水停止後の水頭低下速度Tが、水頭低下速度の基準値に比べて小さい場合であり、自然涵養Iやグラウト1aによる止水対策効果により、水の供給量が、貯槽1への湧水量を上回っていることを意味する。したがって、測定の対象の水封ボーリング2(測定ボーリング2a)により、水封効果が機能しているとみなすことができる。
(3)ケース3
ケース3は、注水停止後の水頭低下速度Tが、水頭低下速度の基準値に比べて大きい場合であり、自然涵養Iやグラウト1a等による止水対策によっても、貯槽1への湧水量が供給量を上回っており、水封ボーリング2(測定ボーリング2a)の水封効果が機能していないことを意味している。つまり、ケース3に分類された場合には、当該水封ボーリング2の近傍に、水圧低下部Dpが形成されているおそれがある。この場合には、隣接する他の水封ボーリング2の測定結果や空洞(貯槽1)の壁面やボーリングを用いて実施した地質調査結果などを加味して、水圧低下部Dpの位置を推定する。そして、推定された水圧低下部Dpについて、新たな水封ボーリング2を設置して注水量を増加することや、追加グラウト等の止水対策工の実施等の検討を行う。
以上、本実施形態の水圧低下部の探査方法によれば、貯槽1の周辺の水圧低下部Dp(高透水層Ga等)の有無とその程度を把握することが可能となる。水圧保持に効果的な水封ボーリング2の増加や追加グラウトの検討を行うことが可能となり、ひいては、優れた水封機能を有した貯槽1に補修(構築)することが可能となる。
また、本実施形態の水圧低下部の探査方法は、既存の水封ボーリング2,2,…を利用して的確に貯槽1の水封機能を把握することを可能としているため、簡易かつ安価である。つまり、新たな調査用ボーリングを行う従来の水圧低下部の探査方法のように、貯槽1の周辺の岩盤を損傷することや、調査用ボーリングの構築に伴う費用や手間を省略することが可能となる。
本実施形態の水圧低下部の探査方法によれば、通常の岩盤で、1試験(水封ボーリング1本)当り2時間程度で作業を完了することが可能なため、早期に行うことができる。
本実施形態の水圧低下部の探査方法は、水頭の非定常過程のデータから、最終水頭を推定するため、大きな水頭低下を生じさせることがなく、貯槽1に悪影響を及ぼすことが無い。
また、測定結果は、岩盤の透水係数や貯留係数などの水理特性に影響されないため、適切な結果を得ることが可能である。
次に、本発明の水圧低下部の探査方法の実施例について記載する。ここで、図4の(a)〜(c)は、本実施例の解析モデルの示す概略平面図である。また、図5は、図4に示す各解析モデルの定常時の水頭分布を示す図であって、(a)は第一モデル、(b)は第二モデル(c)は第三モデルをそれぞれ示している。さらに、図6は、図4に示す各解析モデルの1本の水封ボーリングの注水を停止したときの水頭分布を示す図であって、(a)は第一モデル、(b)は第二モデル、(c)は第三モデルをそれぞれ示している。なお、図5(a)〜(c)および図6(a)〜(c)の各図では、横軸を距離(m)、縦軸を水頭としている。なお、各モデル(第一モデルM1、第二モデルM2、第三モデルM3)は、水封ボーリング2,2,…がEL−125m(標高−125m)に設置されており、図5および図6は、標高−125mにおける岩盤内の水頭を示している。
本実施例では、第一モデルM1と、第二モデルM2と、第三モデルM3について、本発明の水圧低下部の探査方法による貯槽1の水封性能の確認を行った。なお、第一モデルM1,第二モデルM2,第三モデルM3は、貯槽1の延長が160mであって、当該貯槽1の横方向から所定長離れた位置に貯槽1の軸方向に沿って等間隔で水封ボーリング2,2,…が配置されている。
本実施例では、第一モデルM1,第二モデルM2,第三モデルM3について、略中央に形成された1本の水封ボーリング2(測定ボーリング2a)の注水を停止した際の水頭分布の変化を計測する。
第一モデルM1は、図4(a)に示すように、全長に渡って均質な岩盤(高透水帯G1)中に、貯槽1が形成されている場合である。
第二モデルM2は、図4(b)に示すように、それぞれ延長距離が40mの高透水帯G1の間に延長距離が80mの難透水帯G2が介在されている岩盤中に貯槽1が形成されている場合である。
第三モデルM3は、図4(c)に示すように、第二モデルと同様に、延長距離が40mの高透水帯G1の間に延長距離が80mの難透水帯G2が介在されている岩盤中に貯槽1が形成されている場合である。そして、難透水帯G2の略中央付近には、亀裂などからなる幅2mの高透水層Gaが、水封ボーリング2,2,…と接しない位置に、貯槽と交差するように介在されている。
図5(a)および(b)に示すように、定常時の水頭分布は、第一モデルM1と第二モデルM2との間に顕著な相違が見られない。
さらに、第一モデルM2および第二モデルM2について、1本の水封ボーリング2(測定ボーリング2a)の注水を停止した場合を比較した場合も、図6(a)および(b)に示すように、水頭の低下量に顕著な相違が見られなかった。
すなわち、高透水帯G1と難透水帯G2とが交互に存在する場合であっても、各ゾーン(高透水帯G1および難透水帯G2)の内部が均質であれば、水封ボーリング2,2,…による人工涵養I(図1(b)参照)により、貯槽1の水頭は均質岩盤のみからなる貯槽1の水頭と同等な状態に保たれることが実証された。
一方、第三モデルM3では、高透水層Ga(水圧低下部Dp)への水封水(人工涵養I)の供給が不足するため、図5(c)に示すように、定常時における高透水層Ga(水圧低下部Dp)近傍の水封ボーリング2,2間の水頭が大きく低下している。
さらに、この第三モデルM3において高透水層Ga(水圧低下部Dp)近傍の1本の水封ボーリング2(測定ボーリング2a)の注水を停止して、水封ボーリング2の水頭低下を測定すると、図6(c)に示すように、高透水層Ga(水圧低下部Dp)の周囲において、大きな水頭低下が生じる結果となった。
第一モデルM1および第二モデルM2において、水封ボーリング2の注水を停止した場合に、水頭の低下が、40m(EL−30mからEL−70m)であったのに対し、第三モデルでは、85m(EL−30mからEL−115m)まで低下する結果となった。なお、実際の測定では、水頭低下傾向の確認にとどめ、極端な水頭低下が生じる前に、供給を再開するものとする。
したがって、水封ボーリング2,2,…の供給を1本ずつ停止し、当該水封ボーリング2内の水頭低下を測定すれば、水封ボーリング2で捕らえていない、貯槽1へ連結(貯槽1と交差)する岩盤の亀裂等からなる高透水層Ga(水圧低下部Dp)の有無や、止水改良効果の良否を把握することが可能であることが実証された。
さらに、図7を参照して、岩盤の透水係数や貯留係数などの水理特性が、水頭低下曲線に与える影響について検討した結果を示す。
本実施例では、比貯留係数がSs1=1×10−7(1/cm)である岩盤(ケースA)と比貯留係数がSs2=1×10−8(1/cm)の岩盤(ケースB)に形成された貯槽について、水封ボーリングの注水停止時の水頭の変化の測定を行った。ここで、図7(a)は各岩盤(ケースAおよびケースB)が均質な場合における水頭低下曲線を示す図、また、図7(b)は各岩盤(ケースAおよびケースB)が高透水層を介在する場合における水頭低下曲線を示す図であって、縦軸を水封ボーリング水頭、横軸を対数時間としている。
図7(a)に示すように、岩盤が均質な場合について、ケースAとケースBとを比較した結果、水頭低下曲線の直線部は、平行をなしている。また、図7(b)に示すように、岩盤が高透水層を介在した場合であっても、ケースAとケースBの水頭低下曲線の直線部は平行をなしている。したがって、貯留係数の違いは、水頭低下曲線の勾配(水頭の測定結果)に影響しないことが実証された。
以上、本発明について、好適な実施形態について説明したが、本発明は前記各実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、既設の貯槽に対して、その水封ボーリングを利用して当該貯槽の水封機能の確認を行うものとしたが、施工中の貯槽について、施工段階毎に本発明の水圧低下部の探査方法により水圧低下部の探査を行うことで、貯槽周辺の水圧低下領域の発生・進行状況を確認しながら、貯槽の水封機能に効果的な水封ボーリングの配置やグラウト施工等を行ってもよい。
前記実施形態では、ボーリング選定工程において選定された水封ボーリングについて、水圧計設置工程において水圧計を設置するものとしたが、予め全ての水封ボーリングに水圧計を設置しておくことで、各水封ボーリング毎の測定時間を短縮してもよく、各工程の順序は前記実施形態に限定されるものではない。
前記実施形態では、水封ボーリングを、貯槽の上方および左右の計3本で門型に形成するものとしたが、水封ボーリングの配置は限定されるものではなく、例えば、貯槽の上方に貯槽と平行の水封トンネルを形成し、この水封トンネルから左右下方向に水封ボーリングを形成することにより、かさ状に配置してもよい。なお、水封ボーリングの配置は、貯槽の形状、配置等に応じて適宜設定されることはいうまでもない。
本実施形態に係る水封式地下備蓄方式地下タンクを示す図であって、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 本実施形態に係る水圧低下部の探査方法を示すフローチャート図である。 注水停止後の水頭低下曲線を示す図であって、(a)は縦軸を水封ボーリング水頭、横軸を経過時間とした場合を示し、(b)は縦軸を水封ボーリング水頭、横軸を対数時間とした場合を示す。 (a)〜(c)は、本実施例の解析モデルの示す概略平面図である。 図4に示す各解析モデルの定常時の水頭分布を示す図であって、(a)は第一モデル、(b)は第二モデル(c)は第三モデルをそれぞれ示している。 図4に示す各解析モデルの1本の水封ボーリングの注水を停止したときの水頭分布を示す図であって、(a)は第一モデル、(b)は第二モデル(c)は第三モデルをそれぞれ示している。 (a)は均質な岩盤における水頭低下曲線を示す図、(b)は高透水層を介在した岩盤における水頭低下曲線を示す図であって、縦軸を水封ボーリング水頭、横軸を対数時間としている。
符号の説明
1 貯槽
2 水封ボーリング
2a 測定ボーリング
Dp 水圧低下部
Ga 高透水層

Claims (5)

  1. 貯槽の周辺に配置された複数本の水封ボーリングの水頭を計測することで、前記貯槽の周囲における水圧低下部の存在の有無を探査する方法であって、
    前記複数本の水封ボーリングの中から計測を行う水封ボーリングを選定し、選定された前記水封ボーリングの注水を停止した後、当該水封ボーリング内の水頭を計測することを特徴とする、水圧低下部の探査方法。
  2. 前記水封ボーリング内の水頭の変動に基づいて水頭低下速度を算出し、当該水頭低下速度を低下速度基準値と比較して、前記水頭低下速度が、前記低下速度基準値よりも大きい場合には、前記水封ボーリングの近傍に水圧低下部が存在すると判断することを特徴とする、請求項1に記載の水圧低下部の探査方法。
  3. 前記低下速度基準値を、前記複数本の水封ボーリング、前記貯槽および該貯槽の周辺に形成された地下構造物等の形状、配置並びに水封水圧を考慮した均質岩盤モデルにより算出することを特徴とする、請求項2に記載の水圧低下部の探査方法。
  4. 前記水封ボーリング内の水頭の計測を、該水封ボーリング内の水頭の低下が安定するまで行うことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の水圧低下部の探査方法。
  5. 前記水封ボーリング内の水頭の計測を、前記複数本の水封ボーリング、前記貯槽および該貯槽の周辺に形成された地下構造物等の形状、配置並びに水封水圧を考慮した均質岩盤モデルにより算出された水封機能判断水頭まで前記水封ボーリング内の水頭が下がった時点で終了することを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の水圧低下部の探査方法。
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