JP2008030537A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008030537A JP2008030537A JP2006203657A JP2006203657A JP2008030537A JP 2008030537 A JP2008030537 A JP 2008030537A JP 2006203657 A JP2006203657 A JP 2006203657A JP 2006203657 A JP2006203657 A JP 2006203657A JP 2008030537 A JP2008030537 A JP 2008030537A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- seat
- unit
- vehicle
- driver
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60H—ARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
- B60H1/00—Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
- B60H1/00007—Combined heating, ventilating, or cooling devices
- B60H1/00021—Air flow details of HVAC devices
- B60H2001/00078—Assembling, manufacturing or layout details
- B60H2001/00099—Assembling, manufacturing or layout details comprising additional ventilating means
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60H—ARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
- B60H1/00—Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
- B60H1/00007—Combined heating, ventilating, or cooling devices
- B60H1/00021—Air flow details of HVAC devices
- B60H2001/00185—Distribution of conditionned air
- B60H2001/00192—Distribution of conditionned air to left and right part of passenger compartment
Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
【課題】運手席側に搭載される計器類のレイアウト自由度を向上できる車両用空調装置の提供を図る。
【解決手段】車両用空調装置は、温調ユニット20の運転席用送風路PLの上流端の接続口22aに接続され、運転席用送風路PLに空気を送風する運転席用送風ユニット13と、温調ユニット20の助手席用送風路PRの上流端の接続口22bに接続され、助手席用送風路PRに空気を送風する助手席用送風ユニット16と、を備える。温調ユニット20は、インストルメントパネル内の車幅方向中央部に配置されるとともに、運転席用送風ユニット13および助手席用送風ユニット16は、温調ユニット20の助手席側に配置される。
【選択図】図1
【解決手段】車両用空調装置は、温調ユニット20の運転席用送風路PLの上流端の接続口22aに接続され、運転席用送風路PLに空気を送風する運転席用送風ユニット13と、温調ユニット20の助手席用送風路PRの上流端の接続口22bに接続され、助手席用送風路PRに空気を送風する助手席用送風ユニット16と、を備える。温調ユニット20は、インストルメントパネル内の車幅方向中央部に配置されるとともに、運転席用送風ユニット13および助手席用送風ユニット16は、温調ユニット20の助手席側に配置される。
【選択図】図1
Description
本発明は車両用空調装置に関する。
車両用空調装置には、例えば運転席側および助手席側の風量を独立して調整できるものがある。この種の車両用空調装置は、空調風の温度を調整する温調ユニットのユニットケース内に運転席用送風路と助手席用送風路とが区画形成され、それぞれの送風路の上流に送風機が接続されたもので、当該運転席用送風機と助手席用送風機とで別々の風量を調整することで、運転席側および助手席側の風量を独立して調整できるようになっている。
2つの送風機を温調ユニットに接続した例としては、例えば特許文献1のように、温調ユニットの運転席側および助手席側にそれぞれ送風機を配置してものがある。
特開2002−200913号公報図2
しかしながら、このように温調ユニットの運転席側および助手席側にそれぞれ送風機を配置して構造では、運転席側のスペースがとりにくくなり、運転席側に搭載される多数の計器類のレイアウト自由度が低下してしまう。
本発明は、運手席側に搭載される計器類のレイアウト自由度を向上できる車両用空調装置の提供を目的する。
請求項1に記載の発明は、車両用空調装置であって、内部に運転席用送風路と助手席用送風路とを形成するケースと、前記送風路内に配置され流通する空気の温度を調整する温調手段と、を有する温調ユニットと、前記温調ユニットの前記運転席用送風路の上流端の接続口に接続され、前記運転席用送風路に空気を送風する運転席用送風ユニットと、前記温調ユニットの前記助手席用送風路の上流端の接続口に接続され、前記助手席用送風路に空気を送風する助手席用送風ユニットと、を備え、前記温調ユニットは、インストルメントパネル内の車幅方向中央部に配置されるとともに、前記運転席用送風ユニットおよび前記助手席用送風ユニットは、前記温調ユニットの助手席側に配置されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用空調装置であって、前記運転席用送風ユニットおよび前記助手席用送風ユニットは、それぞれ渦巻き状のスクロールケースと、前記スクロールケース内に配置されたファンと、を備えて構成され、両送風ユニットのスクロールケースは、水平方向に列べて配置されるとともに、両送風ユニットのスクロールケースの中心は、互いに車幅方向にずれて配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の車両用空調装置であって、前記運転席用送風ユニットおよび前記助手席用送風ユニットは、それぞれ渦巻き状のスクロールケースと、前記スクロールケース内に配置されたファンと、を備えて構成され、両送風ユニットのスクロールケースは、水平方向に列べて配置されるとともに、両送風ユニットのスクロールケースの中心は、互いに車両前後方向にずれて配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の車両用空調装置であって、前記運転席用送風ユニットおよび前記助手席用送風ユニットは、それぞれ渦巻き状のスクロールケースと、前記スクロールケース内に配置されたファンと、を備えて構成され、両送風ユニットのスクロールケースは、水平方向に列べて配置されるとともに、両送風ユニットのスクロールケースの中心は、互いに車幅方向および車両前後方向にずれて配置されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用空調装置であって、前記運転席用送風ユニットから前記温調ユニットの運転席用送風路に跨ってU字状の送風路部分が形成されるとともに前記助手席用送風ユニットから前記温調ユニットの助手席用送風路に跨ってU字状の送風路部分が形成され、当該運転席用のU字状送風路部分の内側に当該助手席用のU字状送風路部分が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、運転席用送風ユニットおよび助手席用送風ユニットが温調ユニットの助手席側に配置されることで、運転席側のスペースに余裕が生まれる。これにより、運手席側に搭載される計器類のレイアウト自由度を向上できる
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、両送風ユニットのスクロールケースは、水平方向に列べて配置されることで、上下方向へコンパクトできる。しかも、両送風ユニットのスクロールケースの中心が互いに車幅方向にずれて配置されているため、両送風ユニットのスクロールケースの中心が車幅方向にずれていない構造に比べて両送風ユニットを車両前後方向により近づけて配置できるため、これにより車両前後方向にコンパクト化できる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、両送風ユニットのスクロールケースは、水平方向に列べて配置されることで、上下方向へコンパクトできる。しかも、両送風ユニットのスクロールケースの中心が互いに車幅方向にずれて配置されているため、両送風ユニットのスクロールケースの中心が車幅方向にずれていない構造に比べて両送風ユニットを車両前後方向により近づけて配置できるため、これにより車両前後方向にコンパクト化できる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、両送風ユニットのスクロールケースは、水平方向に列べて配置されることで、上下方向へコンパクトできる。しかも、両送風ユニットのスクロールケースの中心が互いに車両前後方向にずれて配置されているため、両送風ユニットのスクロールケースの中心が車両前後方向にずれていない構造に比べて両送風ユニットを車幅方向により近づけて配置できるため、これにより車幅方向にコンパクト化できる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか1項に記載の発明の効果に加え、両送風ユニットのスクロールケースは、水平方向に列べて配置されることで、上下方向へコンパクトできる。しかも、両送風ユニットのスクロールケースの中心が互いに車両前後方向および車幅方向にずれて配置されているため、両送風ユニットのスクロールケースの中心が車両前後方向にずれていない構造に比べて両送風ユニットを車幅方向により近づけて配置することで車幅方向にコンパクト化できるし、また、両送風ユニットのスクロールケースの中心が車幅方向にずれているため、両送風ユニットのスクロールケースの中心が車幅方向にずれていない構造に比べて両送風ユニットを車両前後方向により近づけて配置することで車両前後方向にコンパクト化できる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、運転席用送風ユニットから温調ユニットの運転席用送風路に跨ってU字状の送風路部分が形成されるとともに助手席用送風ユニットから温調ユニットの助手席用送風路に跨ってU字状の送風路部分が形成され、当該運転席用のU字状送風路部分の内側に当該助手席用のU字状送風路部分が設けられている。そのため、請求項4に記載のレイアウトにおいて最もスペース効率に優れたレイアウトとなる。例えば、本請求項5の発明とは異なり、両U字状の送風路部分が交差するような構造であれば、温調ユニットまたは送風ユニット内の送風路を複雑に組み合わせる必要があり、そのぶん余分なデットスペースが必要になるばかりではなく、送風路が複雑に入り組むことで送風抵抗が上昇してしまい車両用空調装置の吹出能力を低下させてしまう。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態の車両用空調装置を概略的に示す斜視図、図2は図1の車両用空調装置の内外気切替ユニットを取り外した状態を示す斜視図、図3は図1の車両用空調装置の内外気切替ユニットを取り外した状態を示す上面図、図4は図1の車両用空調装置の内外気切替ユニットを取り外した状態を示す後面図、図5は図1の車両用空調装置の温調ユニットを取り外した状態の状態であって、内部に送風ユニットを組み込んだ内外気切換ユニットの斜視図、図6は図5の内外気切替ユニット内の送風ユニットの配置レイアウトを説明するための図であって、図5の内外気切換ユニットのハウジングの一部を取り外した状態を示す斜視図、図7は図3中のVII−VII断面図、図8は図4中のVIII−VIII断面図である。
図1、2に示すように、本実施形態の車両用空調装置は、風上側から順に内外気切替ユニット10と、内外気切替ユニット10で取り込んだ空気を下流側に送る送風手段としての送風ユニット13、16と、送風ユニット13、16からの送られてきた空気を温度調整する温調ユニット20と、温調ユニット20の吹出口に接続され車室内の所定の位置に向けて温調された空気を吹き出させる図示せぬダクトと、を組み合わせて構成されている。本実施形態では、温調ユニット20内の送風路Pが、運転席用の送風路PLと助手席用の送風路PRとに分割されているともに、これら運転席用送風路PLおよび助手席用送風路PRにそれぞれ専用の運転席用送風ユニット13および助手席用送風ユニット16が接続されることで、運手席側への吹出空気量および助手席側への吹出空気量を別々に調整できるようになっている。
以下、各構成要素の構成をより詳しく説明する。
内外気切替ユニット10は、車室内または車室外のどちらの空気を取り入れるか選択するもので、図1、5に示すように外気吸込口11bおよび内気吸込口11cを有する内外気切替箱11と、内外気切替箱11に取り付られ且つ外気吸込口11bおよび内気吸込口11cを選択的に開閉するインテークドア(図示省略)と、を備える。
送風ユニット13、16は、内外気切替ユニット10の各吸込口11b、11cよりも下流に設けられるもので、この例では図5、6に示すように内外気切替箱11内に配置されている。送風ユニット13、16は、内部に渦巻状のスクロール室を形成するスクロールケース14、17と、スクロールケース14、17のスクロール室内に配置されたファン15、18と、を備える。スクロールケース14、17は、外周が略円筒状に形成された本体部14a、17aからその接線方向に向けて吹出部14b、17bが突設された形状をしている。
ファン15、18を回転させると、空気が内外気切替ユニット10を通じて送風ユニット13、16内に取り込まれて、送風ユニット13、16の下流の温調ユニット20に送り出されるようになっている。
温調ユニット20は、送風ユニット13、16の下流に接続され、送風ユニット13、16からの空気を温度調節して下流に流すものである。温調ユニット20の構成は後でより詳しく説明する。
ダクトは、温調ユニット20の吹出口に接続され、温調ユニット20で温調した空調風を車室内の所望の位置に向けて吹き出すものである。ダクトには、例えば乗員上半身に向けて空気を吹き出すベント吹出ダクトや、車両のフロントウインドウに向けて空気を吹き出すデフロスタ吹出ダクトや、前席乗員足下に向けて空気を吹き出すフロントフット吹出ダクトや、後席に向けて空気を吹き出すリア吹出ダクト、などがある。
このような構成により、ファン15、18を作動すると、内外気切替ユニット10→送風ユニット13、16→温調ユニット20→吹出ダクト→車室内の順に空気が流れ、このとき温調ユニット20で所望の温度に調整された空気が車室内に吹き出されるようになっている。温調ユニット20内の送風路Pは、上述したように運転席用送風路PLと助手席用送風路PRとに分割されており、運転席用送風路PLに運転席用送風ユニット13が接続されるとともに助手席用送風路PRに助手席用送風ユニット16が接続されているため、運手席側への吹出空気量および助手席側への吹出空気量を別々に調整できるようになっている。
図3、4中、符号CLは車両前後方向に沿う中心線を示し、本実施形態では、温調ユニット20が車幅方向中央部に配置され、送風ユニット13、16を内蔵した内外気切替ユニット10が車幅方向中央部からオフセットして助手席側に配置されている。このように構成すると、運転席側の計器類などの配置スペースを十分に確保でき、しかも運転席および助手席の双方で足下空間を確保できる。
両送風ユニット13、16のスクロールケース14、17は、水平方向に列べて配置される。運転席用送風ユニット13と助手席用送風ユニット16とは隣接配置されており、運転席用送風ユニット13の車両後方に助手席用送風ユニット16が設けられている。
運転席用送風ユニット13のスクロールケース14の本体部14aと、助手席用送風ユニット16のスクロールケース17の本体部17aと、は、図3、8に示すようにほぼ車幅方向に向けて列んでおり、車幅方向から見て半分以上が重なりあっている。両送風ユニット13、16のスクロールケース14、17の吹出部14b、17bは、それぞれ車幅方向(車幅方向中央側)に延びており、運転席用送風ユニット13の吹出部14bが、助手席用送風ユニット16の吹出部17bの車両前方に隣接配置されている。特にこの例では、図8に示すように、運転席用送風ユニット13の吹出部14bと助手席用送風ユニット16の吹出部17bとが隙間無く配置され、運転席用送風ユニット13の吹出部14bの後壁が、助手席用送風ユニット16の吹出部17bの前壁を兼ねている。
図8に示すように温調ユニット20の助手席側の側壁22のうち車両前側には、送風ユニット13、16を接続される接続口22a、22bが設けられている。運転席用送風路PLの接続口22aと助手席用送風路PRの接続口22bとは、車両前後方向に隙間無く密着して連設されており、運転席用送風路の接続口22aが前側で助手席用送風路の接続口22bが後側に設定されている。
温調ユニット20の運転席用送風路PLおよび助手席用送風路PRは、その入口部分PL1、PR1が車幅方向にのびており、この入口部分より下流側PL2、PR2は、それぞれ車両前後方向に平行に延びている。なお、運転席用送風路PLが運転席側に配置されるとともに助手席用送風路PRが助手席側に配置されている。
このような構成により、図8に示すように、運転席用送風ユニット13から温調ユニット20の運転席用送風路PLに跨ってU字状の送風路部分U1が形成されるとともに、助手席用送風ユニット16から温調ユニット20の助手席用送風路PRに跨ってU字状の送風路部分U2が形成され、当該運転席用のU字状送風路部分U1の内側に当該助手席用のU字状送風路部分U2が設けられている。
次に、温調ユニットの構造を補足する。
上述したように温調ユニット20は、送風路を画成するユニットケース21内に、仕切壁21b(図8参照)が形成されており、この仕切壁21bによって、運転席用送風路PLと助手席用送風路PRとに略等分割されている。ユニットケース21内には、図7に示すように、温調手段が設けられている。本実施形態の温調手段は、冷却用熱交換器としての蒸発器23と、分配比調整手段としてのエアミックスドア25と、加熱用熱交換器としてのヒータコア27と、を備えて構成されている。また、ユニットケース21内には、吹出口切換手段としての吹出口切替ドア29、30、31、32、33が設けられている。この例では蒸発器23およびヒータコア27が仕切壁21bを貫通して両送風路PL、PRに亘って設けられており、エアミックスドア25および吹出口切替ドア29、30、31、32、33は、両送風路PL、PRでそれぞれ別々に作動できるように設けられている。なお、両送風路のドア25、29、30、31、32、33が一体に作動するようになっていてもよい。
蒸発器23は、冷凍サイクルの一要素として構成され、内部に低温低圧状態の冷媒が循環することで、蒸発器23を通過する空気を冷やすものである。なお、冷凍サイクルは、熱交換媒体として冷媒を断熱圧縮して吐出する圧縮機と、圧縮機の下流に設けられ且つ圧縮機で圧縮されて高温高圧になった冷媒の熱を空気に放熱して気液混合状態の冷媒を液化する凝縮器と、凝縮器の下流に設けられた気液分離器としてのリキッドタンクと、リキッドタンクの下流に設けられ且つ低温高圧の液冷媒を断熱膨張させる膨張手段としての膨張弁と、膨張弁の下流に設けられ且つ断熱膨張した低温低圧の冷媒を内部に流通させて外部を流通する空気の熱を奪って冷却する蒸発器23と、を備える。蒸発器23および膨張弁は、エンジンルーム(車室外)と車室内との間のダッシュパネル(区画壁)を隔てて、車室内側に配置され、その他の構成要素(圧縮機、リキッドタンク、凝縮器)はエンジンルーム(車室外)に配置されている。
ヒータコア27は、熱源であるエンジンの熱を放熱する放熱器であり、より具体的には、エンジンのウォータージャケットを通過して高温になった冷却水を循環させて、高温の冷却水の熱を放熱するものである。これにより、ヒータコアに空気が流通すると空気が暖められる。このヒータコア27は、蒸発器23の車両後方側に対向配置されている。また、ヒータコア27は、蒸発器23より通風面積が小さく且つ高さサイズが小さく設定され、蒸発器23の下側部分と対向している。
蒸発器23の下流側は、温風通路37とバイパス通路39とに分岐している。温風通路37は、蒸発器23を通風した冷風をヒータコア27を通過させて加熱した温風を流通させる通路であり、一方のバイパス通路39は、蒸発器23を通風した冷風をヒータコア27を迂回させてそのまま流通させる通路である。
温風通路37の入口37aとバイパス通路39の入口39aとは上下に列んでおり、この入口37a、39aに亘ってエアミックスドア25がスライド自在に配設され、このエアミックスドア25によってバイパス通路39と温風通路37とへ分配される風量比を調節できるようになっている。なお、エアミックスドア25は、略板状のドアケース26にスライド自在に保持されており、このドアケース26に前記温風通路37の入口37aとバイパス通路39の入口39bが形成されている。また、実施形態では、ドアケース26ならびにのエアミックスドア25は、下流側に円弧状に膨出した板状に形成されている。
バイパス通路39は、後述するエアミックスチャンバ41を通じてベント吹出口45に向けて略直線状に形成されている。一方、温風通路37は、ヒータコア27の下流側が、温風ガイド壁49によって、上方のバイパス通路39側に向けて湾曲形成されている。
バイパス通路39および温風通路37の下流の合流部分は、冷風と温風を混合するためのエアミックスチャンバ41として設定されている。このエアミックスチャンバ41からは、複数の吹出口43、45、47が分岐されている。この実施形態の吹出口は、デフロスタ吹出口43と、ベント吹出口45と、フット吹出口47、である。これら吹出口43、45、47は吹出口切替ドア29、30、31、32、33によって開閉される。
このような構成により、温調ユニット20では、エアミックスドア25によって、ヒータコア27を通過する空気量(温風量)とヒータコア27を迂回する空気量(冷風量)との割合を調整することで、空調風の温度調整を行い、また、吹出口切替ドア29、30、31、32、33の開閉によって、空調風を吹き出す吹出口43、45、47の選択を行なう。これにより、所望の温度の空調風を、車室内所望の位置に向けて吹き出すことができる。
次に、本実施形態の効果をまとめる。
(1)本実施形態の車両用空調装置は、内部に運転席用送風路PLと助手席用送風路PRとを形成するケース21と、送風路PL、PR内を流通する空気の温度を調整する温調手段と、を有する温調ユニット20と、前記温調ユニット20の前記運転席用送風路PLの上流端の接続口22aに接続され、前記運転席用送風路PLに空気を送風する運転席用送風ユニット13と、前記温調ユニット20の前記助手席用送風路PRの上流端の接続口22bに接続され、前記助手席用送風路PRに空気を送風する助手席用送風ユニット16と、を備える。そして、前記温調ユニット20は、インストルメントパネル内の車幅方向中央部に配置されるとともに、前記運転席用送風ユニット13および前記助手席用送風ユニット16は、前記温調ユニット20の助手席側に配置される。
そのため、運転席用送風ユニット13および助手席用送風ユニット16が温調ユニット20の助手席側に配置されることで、運転席側のスペースに余裕が生まれる。これにより、運手席側に搭載される計器類のレイアウト自由度を向上できる
(2)また本実施形態の車両用空調装置であって、両送風ユニットのスクロールケース14、17は、水平方向に列べて配置されるとともに、両送風ユニットのスクロールケースの中心14c、17cは、互いに車幅方向および車両前後方向にずれて配置されている。
(2)また本実施形態の車両用空調装置であって、両送風ユニットのスクロールケース14、17は、水平方向に列べて配置されるとともに、両送風ユニットのスクロールケースの中心14c、17cは、互いに車幅方向および車両前後方向にずれて配置されている。
そのため、両送風ユニットのスクロールケース14,17が水平方向に列べて配置されることで、上下方向へコンパクトできる。しかも、両送風ユニットのスクロールケース14、17の渦巻き中心14c、17cが互いに車両前後方向および車幅方向にずれて配置されているため、両送風ユニットのスクロールケースの渦巻き中心が車両前後方向にずれていない構造に比べて、両送風ユニット13、16を車幅方向により近づけて配置することで車幅方向にコンパクト化できるし、また、両送風ユニットのスクロールケースの渦巻き中心が車幅方向にずれているため、両送風ユニットのスクロールケースの中心が車幅方向にずれていない構造に比べて、両送風ユニット13、16を車両前後方向により近づけて配置することで車両前後方向にコンパクト化できる。
(3)また本実施形態の車両用空調装置は、前記運転席用送風ユニット13から前記温調ユニット20の運転席用送風路PLに跨ってU字状の送風路部分U1が形成されるとともに前記助手席用送風ユニット16から前記温調ユニット20の助手席用送風路PRに跨ってU字状の送風路部分U2が形成され、当該運転席用のU字状送風路部分U1の内側に当該助手席用のU字状送風路部分U2が設けられている。
そのため、最もスペース効率に優れたレイアウトとなる。例えば、両U字状の送風路部分U1、U2が交差するような構造であれば、温調ユニット20または送風ユニット13、16内の送風路を複雑に組み合わせる必要があり、そのぶん余分なデットスペースが必要になるばかりではなく、送風路が複雑に入り組むことで送風抵抗が上昇してしまい車両用空調装置の吹出能力を低下させてしまう。しかし本実施形態ではそのようなことが無いため、吹出能力の低下を防止つつもスペース効率に優れたレイアウトとなる。
なお、本実施形態では、上記(3)の構造を具現化するにあたり、以下(a)〜(f)を満たすように構成されている。つまり本実施形態では、(a)スクロールケース14、17が、略円筒状の本体部14a、17aと、この本体部から当該本体部の外周の接線方向に向けて延在する吹出部14b、17bと、を備えて構成され、(b)運転席用送風ユニット13および助手席用送風ユニット16の本体部14a、17bの車両前側部分から、吹出部14b、17bが車幅方向中央側に向けて設けられ、(c)運転席用送風ユニット13の本体部14aが車幅方向外側で且つ助手席用送風ユニット16の本体部17aが車幅方向中央側に配置されるとともに、(d)運転席用送風ユニットの吹出部14bが車両前側で且つ助手席用送風ユニットの吹出部17bが車両後側に配置され、(e)温調ユニット20の助手席側の側壁22の車両前側に、運転席用送風路の接続口22aおよび助手席用送風路の接続口22bが設けられて、運転席用送風路の接続口22aの後方に助手席用送風路の接続口22bが設定され、(f)温調ユニット20内の運転席用送風路PLと助手席用送風路PRの入口部分PL1、PR1が、車幅方向に設けられて、その下流側PL2、PR2が車幅方向に分割されて運転席用送風路の下流側PL2が運転席側に配置されるとともに助手席用送風路の下流側PPR2が助手席側に配置されている。
なお、本発明は上述の実施形態に限定解釈されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更可能である。例えば、本実施形態では運転席が車幅方向左側、助手席が車幅方向右側に設けられた例であるが、逆に運転席が車幅方向右側、助手席が車幅方向左側に設けられた構造にも本発明は適用できる。また、その他の本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更可能である。
10…内外気切替ユニット
11…内外気切替箱
11b…吸込口
11b…外気吸込口
11c…内気吸込口
13…運転席用送風ユニット
14…スクロールケース
14a…本体部
14b…吹出部
14c…スクロールケースの渦巻中心
15…ファン
16…助手席用送風ユニット
17…スクロールケース
17a…本体部
17b…吹出部
18…ファン
20…温調ユニット
21…ユニットケース
21b…仕切壁
22…側壁
22a…運転席用送風ユニットの接続口
22b…助手席用送風ユニットの接続口
23…蒸発器
25…エアミックスドア
26…ドアケース
27…ヒータコア
29…吹出口切替ドア
37…温風通路
37a…入口
39…バイパス通路
39b…入口
41…エアミックスチャンバ
43…デフロスタ吹出口
43…吹出口
45…ベント吹出口
47…フット吹出口
49…温風ガイド壁
CL…中心線
P…送風路
PL…運転席用送風路
PR…助手席用送風路
PL1 運転席用送風路の入口部分
PL2 運転席用送風路の入口部分より下流側
PR1 助手席用送風路の入口部分
PR2 助手席用送風路の入口部分より下流側
U1…U字状送風路部分
U2…U字状送風路部分
11…内外気切替箱
11b…吸込口
11b…外気吸込口
11c…内気吸込口
13…運転席用送風ユニット
14…スクロールケース
14a…本体部
14b…吹出部
14c…スクロールケースの渦巻中心
15…ファン
16…助手席用送風ユニット
17…スクロールケース
17a…本体部
17b…吹出部
18…ファン
20…温調ユニット
21…ユニットケース
21b…仕切壁
22…側壁
22a…運転席用送風ユニットの接続口
22b…助手席用送風ユニットの接続口
23…蒸発器
25…エアミックスドア
26…ドアケース
27…ヒータコア
29…吹出口切替ドア
37…温風通路
37a…入口
39…バイパス通路
39b…入口
41…エアミックスチャンバ
43…デフロスタ吹出口
43…吹出口
45…ベント吹出口
47…フット吹出口
49…温風ガイド壁
CL…中心線
P…送風路
PL…運転席用送風路
PR…助手席用送風路
PL1 運転席用送風路の入口部分
PL2 運転席用送風路の入口部分より下流側
PR1 助手席用送風路の入口部分
PR2 助手席用送風路の入口部分より下流側
U1…U字状送風路部分
U2…U字状送風路部分
Claims (5)
- 内部に運転席用送風路(PL)と助手席用送風路(PR)とを形成するケース(21)を備え、各送風路(PL、PR)内を流通する空気の温度を調整して吹き出する温調ユニット(20)と、前記温調ユニット(20)の前記運転席用送風路(PL)の上流端の接続口(22a)に接続され、前記運転席用送風路(PL)に空気を送風する運転席用送風ユニット(13)と、前記温調ユニット(20)の前記助手席用送風路(PR)の上流端の接続口(22b)に接続され、前記助手席用送風路(PR)に空気を送風する助手席用送風ユニット(16)と、を備え、
前記温調ユニット(20)は、インストルメントパネル内の車幅方向中央部に配置されるとともに、前記運転席用送風ユニット(13)および前記助手席用送風ユニット(16)は、前記温調ユニット(20)の助手席側に配置されることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1に記載の車両用空調装置であって、
前記運転席用送風ユニット(13)および前記助手席用送風ユニット(16)はそれぞれ、ファン(15、18)と、前記ファンの外周側に渦巻き状に形成されたスクロールケース(14、17)と、を備えて構成され、両送風ユニットのスクロールケース(14、17)は、水平方向に列べて配置されるとともに両送風ユニットのスクロールケースの中心(14c、17c)は、互いに車幅方向にずれて配置されていることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1に記載の車両用空調装置であって、
前記運転席用送風ユニット(13)および前記助手席用送風ユニット(16)はそれぞれ、ファン(15、18)と、前記ファンの外周側に渦巻き状に形成されたスクロールケース(14、17)と、を備えて構成され、両送風ユニットのスクロールケース(14、17)は、水平方向に列べて配置されるとともに、両送風ユニットのスクロールケースの中心(14c、17c)は、互いに車両前後方向にずれて配置されていることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1に記載の車両用空調装置であって、
前記運転席用送風ユニット(13)および前記助手席用送風ユニット(16)はそれぞれ、ファン(15、18)と、前記ファンの外周側に渦巻き状に形成されたスクロールケース(14、17)と、を備えて構成され、両送風ユニットのスクロールケース(14、17)は、水平方向に列べて配置されるとともに、両送風ユニットのスクロールケースの中心(14c、17c)は、互いに車幅方向および車両前後方向にずれて配置されていることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用空調装置であって、
前記運転席用送風ユニット(13)から前記温調ユニット(20)の運転席用送風路(PL)に跨ってU字状の送風路部分(U1)が形成されるとともに前記助手席用送風ユニット(16)から前記温調ユニット(20)の助手席用送風路(PR)に跨ってU字状の送風路部分(U2)が形成され、当該運転席用のU字状送風路部分(U1)の内側に当該助手席用のU字状送風路部分(U2)が設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006203657A JP2008030537A (ja) | 2006-07-26 | 2006-07-26 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006203657A JP2008030537A (ja) | 2006-07-26 | 2006-07-26 | 車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008030537A true JP2008030537A (ja) | 2008-02-14 |
Family
ID=39120412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006203657A Pending JP2008030537A (ja) | 2006-07-26 | 2006-07-26 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008030537A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017132315A (ja) * | 2016-01-26 | 2017-08-03 | 株式会社デンソー | 冷風ユニット |
-
2006
- 2006-07-26 JP JP2006203657A patent/JP2008030537A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017132315A (ja) * | 2016-01-26 | 2017-08-03 | 株式会社デンソー | 冷風ユニット |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4505510B2 (ja) | 車両用空調システム | |
CN107848371B (zh) | 车辆用空调系统 | |
US8460073B2 (en) | Air conditioner for vehicle | |
CN107848372B (zh) | 车辆用空调系统 | |
US7055591B2 (en) | Air conditioner for vehicle | |
US20150202941A1 (en) | Vehicle air conditioner | |
JP2008094251A (ja) | 車両用空調装置 | |
KR101949682B1 (ko) | 열 펌프 기능을 갖춘 차량용 공조 시스템의 냉매 순환계 | |
EP1754616B1 (en) | Vehicular air conditioner | |
JP2005225448A (ja) | 自動車用空調装置 | |
CN112638671B (zh) | 车辆用空调设备 | |
WO2017098680A1 (ja) | 車両用空調装置 | |
KR102686595B1 (ko) | 블로어 유닛이 구비된 차량용 공조장치 | |
CN107531129B (zh) | 车辆用空调单元 | |
JP2009202773A (ja) | 車両用空気調和システム | |
JP2008030537A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2008126802A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2004243827A (ja) | 車載用空調装置 | |
JP2004256048A (ja) | 車両用空調装置 | |
KR20170086725A (ko) | 차량용 공조 시스템 | |
JP2004149015A (ja) | 車両用空調ユニット | |
JP2005225445A (ja) | 自動車用空調装置 | |
CN111565947B (zh) | 车辆用空调单元 | |
JP7124354B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2006137303A (ja) | 車両用空調装置 |