JP2008029540A - クッション体 - Google Patents

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敦美 森岡
Junichi Kawakami
純一 川上
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恵三 高橋
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Abstract

【課題】 本発明は、吸湿性と凸部の適度な硬度とを同時に達成するクッション体を提供するものである。
【解決手段】 本発明に係るクッション体10は、凹凸面のある発泡弾性体Aと、吸湿性があり、前記発泡弾性体の凹凸面を被覆する繊維ウェッブBとの絡合体よりなり、繊維ウェッブにより被覆される発泡弾性体の凸部の頭部A1が繊維ウェッブと絡合状態にあり、繊維ウェッブと絡合状態にある発泡弾性体の凸部の頭部の硬度が、繊維ウェッブを被覆しない場合の1.5倍以上であり、繊維ウェッブにより被覆される発泡弾性体の凹部A3の底部と繊維ウェッブとが非絡合状態にあり、発泡弾性体の凹部と繊維ウェッブとの間に発泡弾性体の凹部同士を繋ぐ空気の流路10aが形成されていることを特徴とするものである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、寝具やクッションの中材等に用いられるクッション体に関する。
従来から、例えば敷き布団の中材として次の3つのものが広く利用されている。一つ目はポリエステル綿等を熱融着繊維と混合及び絡合してウェッブとした後、一定の厚さに圧縮及び加熱して熱融着繊維を溶かし、冷却して絡合体を固めたものである。この場合には、底付き感のないまた沈み込みの少ない良好な中材が得られるが、長期にわたって使用すると熱融着繊維が破損して繊維同士の結合が解除されるため軟らかすぎる中材に劣化する欠点があり、最近の評価は低い。二つ目は繊維をニードルパンチで絡合し、一定の密度に構成してから熱セットして製品化するもので、使用によるへたりも少なく、一定の評価を得て定着している。三つ目はポリウレタンを中心とする発泡弾性体である。これは嵩高性、弾力性とその回復性の良さから敷き布団の中材として急速に拡大してきている。
最近は、ポリウレタンの加工の良さを利用してポリウレタンに5cm程度の深さを有する凹凸部を設けた中材が多く使用されるようになってきている、これはいわゆる指圧的効果を狙う意味と、吸湿性の全くないウレタンシートに構造面から湿気の逃げ道を作ったものである。ウレタンフォームに凹凸をつけたものの代表例を図1に示す。凹凸は主として指圧的効果を狙ったものであるが、中材全体として好ましい弾性特性と、肌を押す凸部部分の好ましい弾性特性、特に硬さとは一致するものではないため、凸部の先端だけを硬質のポリウレタンに置き換えたようなものも使用されてきている。
これら発泡弾性体には一般にポリウレタンやポリエチレンからなる弾性発泡体のように敷き布団に広く用いられているものは素材自体に吸湿性がほとんどない。就眠時の発汗は主として敷き布団に吸着するといわれ、肌を長く押しつける敷き布団等の寝具の中材としては素材に吸湿性がないことは適切ではない。これを解決するために、弾性発泡体にウールやコットンを巻いたり、ウレタン発泡体に凹凸をつけたり、裏面に通ずる通気孔を設けたり、あるいは中材を包む側地を吸湿性のあるものに変えることがなされている。しかし側地を充分に厚くすれば吸湿性は改善されるが、指圧的効果が大幅に減少し、凹凸部を設けた意味がなくなってしまう欠点がある。
本発明は、クッション体に関して、複雑な構造をとることなく、吸湿性と凸部の適度な硬度とを同時に達成することを狙って開発したものである。
本発明に係るクッション体は、凹凸面のある発泡弾性体と、吸湿性があり、前記発泡弾性体の凹凸面を被覆する繊維ウェッブとの絡合体よりなることを特徴とするものである。
また、上記の構成に加え、クッション体を、繊維ウェッブにより被覆される発泡弾性体の凸部の頭部が繊維ウェッブと絡合状態にあり、繊維ウェッブと絡合状態にある発泡弾性体の凸部の頭部の硬度が、繊維ウェッブを被覆しない場合の1.5倍以上である構成としてもよい。
さらに、上記の構成に加え、クッション体を、繊維ウェッブにより被覆される発泡弾性体の凹部の底部と繊維ウェッブとが非絡合状態にあり、発泡弾性体の凹部と繊維ウェッブとの間に発泡弾性体の凹部同士を繋ぐ空気の流路が形成されている構成としてもよい。
上記のように構成したことにより、吸湿性と凸部の適度な硬度とを同時に達成するクッション体が得られる。
以下、本発明に係るクッション体について、図面に基づき詳細に説明する。
図1は発泡弾性体の断面図であり、図2は発泡弾性体に繊維ウェッブを覆い被せた状態を示す断面図であり、図3は発泡弾性体に繊維ウェッブを覆い被せて絡合した状態を示す断面図である。
発泡弾性体Aとしては、ポリウレタン製のフォームを使用するが、ポリエチレンまたはその他のものでもよく、敷き布団等の寝具やクッションの中材として底付き感のない適切なものを選べばよい。この発泡弾性体Aは、その表面に、凹凸加工により、図1に示すような凹凸形状が形成されている。凹凸形状は種々考えられるが、指圧的効果が期待できるものであって、湿気の逃げ道を形成する凹凸形状であればどのような形状でもよい。発泡弾性体に対する凹凸形成は、一般に凹凸のある二つのギアの間に発泡弾性体を挟み込んで半裁すれば容易に製造可能である。
図2に示すように、凹凸面を上にしたポリウレタンフォームよりなる発泡弾性体Aに、事前にニードルパンチ又はウォーターパンチ又はカード機等によって軽く絡合した繊維ウェッブBを重ね、これにニードルパンチを施し、図3に示すように繊維ウェッブBを凸部を中心に絡合していく。ウール等の吸湿性のある繊維のウェッブ密度は本製品の目的、すなわち、凸部頭部A1を部分的に硬くすること及び中材全体に吸湿性を向上することから100〜800g/m程度が適当であるが、300〜500g/m程度がもっとも好ましい。ニードルパンチの絡合は主として発泡体凸部の頭部A1に集中する。絡合は頭部A1表面から5〜15mmの間に及び、繊維が弾性発泡体内部に絡合することでウェッブは弾性発泡体の凸部頭部表面にしっかり固定されるとともに、発泡弾性体の凸部頭部A1は、図3に示すように、繊維ウェッブBの絡合によりその密度が上昇し本来の形状より低くなり、かつ、硬くなる。本来の凸部の高さ(図1に示す状態)の70〜90%になるのが一般的である。この凸部頭部A1の硬さは指圧感覚を向上させる。かくして全体としては敷き布団中材としての適正な圧縮弾性特性を有し、かつ、指圧感覚の優れたクッション体10となる。
ニードルパンチによる繊維の絡合はごく一般的な手法で行えばよく、通常意図しなくとも必然的に凸部頭部に絡合が集中し、凸部底部A2に繊維が到達する可能性は低く、ごく一般的な方法で加工すれば底部A2には絡合が進行せず、繊維ウェッブBと弾性発泡体Aの凹部A3との間に空気の流路となる空隙10aができる。この空隙10aは就眠時、寝返りを打つことで弾性発泡体Aに対してポンプ作用が発生し、湿気はこの空隙10aを経て系外に排出される。かくして吸湿性があり、指圧感覚に優れ、過度の湿気を速やかに排出する敷き布団用中材が得られる。このように本実施例では、複雑な構造をとることなく、吸湿性と湿気を逃す通路が用意されている。
ニードルパンチによって絡合される繊維ウェッブとしては、吸湿性繊維であるコットン、絹、ウール又は特殊な吸湿性合成繊維、例えばポリアクリレート繊維のいずれでもよい。好みの風合いから選択すればよい。吸湿後の繊維物性が安定していることからウールが好ましい。また、繊維ウェッブBとしてウールを用いるときは、ウールの自己消火性から燃えやすいウレタン発泡体を守る付加的効果も期待できる。
[比較試験]
表1に通常敷き布団用として汎く市販されている凹凸ポリウレタンシート(イ)と、これに目付380g/mのウールウェッブを重ね合わせたもの(ロ)、(ロ)にニードルパンチ加工を施した本発明品(ハ)の基本的物性を示す。さらにこれも市場によく出ているポリエステル短繊維ニードルパンチ絡合体(ニ)(商標ボディーフロート、西川リビング製)のデータを付加した。
Figure 2008029540
ニードルパンチによる絡合により(ハ)の厚さはウールウェッブを重ねているにもかかわらずオリジナルの(イ)よりも厚さが減少している。全体の厚さも増し圧縮回復性も少し高くなるが特徴的なのは頭部の硬さが大幅に向上していることである。ポリウレタンのような弾性体を用いて凹凸をつけ、指圧的効果を狙った商品は多いが、一般に頭部の硬さが不足し、頭部だけを硬度の高い素材に変えている例が多く、本発明では自動的に適度の硬さが得られる。また、一方、従来のポリエステル短繊維ニードルパンチ絡合体(ニ)に対しては、本発明品(ハ)は、ウレタンの持つ優位性、すなわち弾力性の良さや沈み込み量の少なさ、いわゆる底付き感のなさというウレタンの特徴を充分に残している。
表2は臀部の体圧分散を数値化したものである。
Figure 2008029540
表2に示すように、表面に凹凸のあるポリウレタンフォームを使用した(イ)、(ロ)、(ハ)には、それぞれ表面が凹凸面である関係上、指圧的効果が大なり小なり認められるが、3者の間では、本発明品である(ハ)の高圧面積の数値が大きいことから最も指圧的効果が期待できるといえる。当然のことながら(ニ)は表面に凹凸を有していないため指圧的効果はなく、高圧面積が広いのは、単に臀部の沈み込み量が大きいために尾てい骨周辺に集中したに過ぎず、好ましいものではない。また、本発明品である(ハ)は、凸部頭部の硬度が高いためにその接触面にツボを押すような突き上げ感を感じさせるほどの高圧が掛かり、かつ該凸部が分散していて、しかも平均体圧、最大体圧の数値が(イ)と変わらないことから、当該製品は布団全体としてはウレタン発泡弾性体のクッション性及び体圧分散性というメリットを残しながら指圧的効果を増加せしめた製品といえる。
本発明に係るクッション体は、敷き布団の中材やマットレスの中材としても使用できる外、枕の中材としても使用でき、また、クッションや座布団等にも使用でき、さらに、足元に敷く指圧用マットの中材としても使用するが可能である。
発泡弾性体の断面図である。 発泡弾性体に繊維ウェッブを覆い被せた状態を示す断面図である。 発泡弾性体に繊維ウェッブを覆い被せて絡合した状態を示す断面図である。
符号の説明
A・・・発泡弾性体
A1・・発泡弾性体の凸部頭部
A2・・発泡弾性体の凸部底部
A3・・発泡弾性体の凹部
B・・・繊維ウェッブ
10・・クッション体
10a・繊維ウェッブと弾性発泡体の凹部との間に形成される空気の流路となる空隙

Claims (3)

  1. 凹凸面のある発泡弾性体と、吸湿性があり、前記発泡弾性体の凹凸面を被覆する繊維ウェッブとの絡合体よりなることを特徴とするクッション体。
  2. 繊維ウェッブにより被覆される発泡弾性体の凸部の頭部が繊維ウェッブと絡合状態にあり、繊維ウェッブと絡合状態にある発泡弾性体の凸部の頭部の硬度が、繊維ウェッブを被覆しない場合の1.5倍以上であることを特徴とする請求項1に記載のクッション体。
  3. 繊維ウェッブにより被覆される発泡弾性体の凹部の底部と繊維ウェッブとが非絡合状態にあり、発泡弾性体の凹部と繊維ウェッブとの間に発泡弾性体の凹部同士を繋ぐ空気の流路が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクッション材。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5413409U (ja) * 1977-06-24 1979-01-29
JP2002103496A (ja) * 2000-07-28 2002-04-09 Reitec Kk 貼合用基布と貼合基布

Patent Citations (2)

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