JP2008026158A - 測定セル、測定装置、並びに測定セルおよび測定装置を備えた測定システム - Google Patents

測定セル、測定装置、並びに測定セルおよび測定装置を備えた測定システム Download PDF

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Abstract

【課題】測定セルを測定装置へ挿入する際の装着の不備による誤測定を確実に防ぐことが可能な測定システムを提供する。
【解決手段】測定システムは測定セルおよび測定装置を備え、測定セルは、試料保持部に試料を供給する供給口、および試料保持部に光を入射し、試料保持部から光を出射する光学窓部を含む測定セル本体と、測定セル本体から外側に突出する把持部とを備え、測定装置は、光学窓部に入射する光を出射する光源と、光学窓部から出射した前記光を受光する受光器と、受光器によって受光した光を解析する解析部と、測定セルが着脱可能な測定セル取付け部と、を含み、測定セル取付け部は、把持部の少なくとも一部が測定セル取付け部の外側に突出するように、把持部と嵌合する切り欠き部を有する。
【選択図】図12

Description

本発明は、試料中に含まれる被検物質の光学測定を行うための測定システムに関し、さらに詳しくは、測定システムに用いられる測定セルおよび測定装置に関する。
従来から、試料中に含まれる測定対象物質の濃度を光学的に測定するための測定システムとして、例えば、特許文献1では、測定対象物質に対する乾燥状態の抗体を試料保持部内に備えた測定セルと、その測定セルの一部を挿入するための測定セル取付け部を有する測定装置とを備えた測定システムが提案されている。
上記測定セルは、試料を保持するための試料保持部と、試料保持部に試料を供給するための試料供給口と、試料保持部内に設けられた試薬保持部とからなる。具体的には、測定セルにおいて、試薬である抗ヒトアルブミン抗体を乾燥状態で担持したガラス繊維製の担体からなる試薬保持部が試料保持部の内壁面に貼付されている。
上記測定システムの測定のメカニズムを以下に説明する。
上記測定セルの一部を測定装置の測定セル取付け部に挿入し、紙コップ等の容器内に排尿された尿を、測定装置内の吸引部を用いて試料供給口を通して吸引することより、試料保持部内に尿が供給される。供給された尿により、担体に担持された乾燥状態の抗ヒトアルブミン抗体が溶解すると、尿中のヒトアルブミンと抗ヒトアルブミン抗体との抗原抗体反応が進行し、この反応で形成された凝集複合体による濁りが尿中に生じる。測定装置内の光源から出射した光を試料保持部の壁面を通して尿中に入射させ、尿中の凝集複合体により散乱し、試料保持部の壁面を通して出射した散乱光を受光器により受光する。受光器において測定された受光量をヒトアルブミン濃度に換算する。このようにして、尿中のヒトアルブミン濃度を求めることができる。
特許文献1の測定装置は、測定セル取付け部に測定セルを挿入すると、測定装置内に設けられたマイクロスイッチからなる測定セル挿入検知スイッチが作動し、測定装置内のCPUが測定セルの挿入を検知する機能を有する。
しかし、特許文献1の測定システムでは、測定装置に取り付ける際に測定セルの壁面を把持する必要がある。このため、測定装置に取り付ける際に、測定セルの壁面における測定用の光が入射または出射する部分、すなわち光学窓に相当する部分に触れてしまい、光学窓が汚れたり損傷したりする場合がある。
また、特許文献1の測定装置では、測定セルが正しい位置まで挿入されたか否かが視覚的にわかり難いという問題があった。
さらに、試料の光学測定を行うための測定セルとして、例えば、特許文献2では、周囲の面よりも一段低くした凹面を測定面として用いる角型ガラスセルが提案されている。この測定セルは、凹面を測定面として用いられるため、測定面が平面の場合と比べて測定セルの取扱時に測定面が損傷を受け難い。
しかし、特許文献2の測定セルのように光学窓の部分を凹面としても、測定装置に取付ける際に、その部分を把持した場合、依然として、光学窓に相当する部分に触れてしまうことにより、光学窓の汚れや損傷を生じる可能性がある。
国際公開第2005/108960号パンフレット 特開平10−273331号公報
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑み、測定セルを測定装置に取り付ける際、光学窓に触れずに測定セルの位置決めを容易に行うことができる測定システムを提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の測定セルは、試料を保持する試料保持部、前記試料保持部に試料を供給する供給口、および前記試料保持部に光を入射し、前記試料保持部から前記光を出射する光学窓部を含む測定セル本体と、前記測定セル本体から外側に突出する把持部と、を備える。
また、本発明は、測定セルに向けて光を出射する光源と、前記測定セルを通過した前記光を受光する受光器と、前記受光器によって受光した前記光を解析する解析部と、前記測定セルが着脱可能な測定セル取付け部と、を含み、前記測定セル取付け部は、前記測定セルの一部が前記測定セル取付け部の外側に突出するように、前記測定セルと嵌合する切り欠き部を有する測定装置に関する。
さらに、本発明は、測定セルおよび測定装置を備え、
前記測定セルは、試料を保持する試料保持部、前記試料保持部に試料を供給する供給口、および前記試料保持部に光を入射し、前記試料保持部から前記光を出射する光学窓部を含む測定セル本体と、前記測定セル本体から外側に突出する把持部と、を備え、
前記測定装置は、前記光学窓部に入射する前記光を出射する光源と、前記光学窓部から出射した前記光を受光する受光器と、前記受光器によって受光した前記光を解析する解析部と、前記測定セルが着脱可能な測定セル取付け部と、を含み、前記測定セル取付け部は、前記把持部の少なくとも一部が前記測定セル取付け部の外側に突出するように、前記把持部と嵌合する切り欠き部を有する測定システムに関する。
上記測定システムにおいて、前記把持部が第1の識別マークを有し、前記測定セル取付け部が、前記第1の識別マークと相対する位置に第2の識別マークを有するのが好ましい。
本発明によれば、測定セルを測定装置に取り付ける際に、光学窓に触れずに測定セルの位置決めを容易に行うことができる測定システムを提供することができる。
本発明は、測定セルと測定装置とを備える測定システムに関する。測定セルは、測定セル本体から外側に突出し、使用者が測定セルを把持するための把持部を含む。測定装置は、測定セルが着脱可能な測定セル取付け部を含み、測定セル取付け部は、前記把持部の少なくとも一部が前記測定セル取付け部の外側に突出するように、前記把持部と嵌合する切り欠き部を有する。
上記測定セルは、さらに、測定セル本体において、試料を保持する試料保持部と、試料保持部内に試料を供給する供給口と、試料保持部内に光を入射し、試料保持部から前記光を出射するための光学窓部とを備える。上記測定装置は、さらに、測定セルに向けて光を出射する、すなわち測定セルの光学窓部に入射する光を出射する光源と、測定セルを通過した光を受光する、すなわち測定セルの光学窓部から出射した光を受光する受光器と、受光器によって受光した光を解析する解析部とを備える。
このように構成することにより、測定セルを測定装置に取り付ける際に、使用者は測定セル本体の壁面を把持することがなく、光学窓に触れることがないため、光学窓が汚れたり損傷したりするのを抑制することができる。また、測定後、把持部を持ちながら測定セルを測定装置から取り外すことができるため、取り外す際に使用者が誤って試料に触れることがない。
また、測定セルの一部が測定セル取付け部に挿入された際、把持部の少なくとも一部は測定セル取付け部の外側に突出する。このため、測定セルの位置を視覚的に容易に把握することができ、測定セルの位置決めを容易に行うことができる。
上記測定セルの一部が測定セル取付け部に挿入された測定システムにおいて、上記把持部が第1の識別マークを有し、上記測定セル取付け部が、第1の識別マークと相対する位置に第2の識別マークを有することが好ましい。
このように構成することにより、把持部に設けられた第1の識別マークが、測定セル取付け部に設けられた第2の識別マークと相対する位置まで、測定セルを挿入することにより、測定セルの位置決めを確実かつ容易に行うことができる。
測定セルを測定セル取付け部に正確に挿入し易くするため、上記測定セルが測定セル本体から外側に突出する把持部やガイド部などの突出部を複数個備える場合、各突出部は、上記測定セル取付け部内への挿入方向に対して垂直な面において、点対称とならないように配置されるのが好ましい。さらに、各突出部は、上記測定セル取付け部内への挿入方向に対して垂直な面において、1つの直線に対してのみ線対称となるように配置されるのが好ましい。
光学窓部には、光学的に透明な材料または可視光の吸収を実質的に有しない材料を用いるのが好ましい。この材料としては、例えば、石英、ガラス、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、アクリル樹脂等が挙げられる。測定セルが使い捨ての場合、コストの観点からポリスチレンを用いるのが好ましい。
把持部は、測定セルが測定装置に着脱される際、持ち手となる部分であり、測定セル取付け部の切り欠きと嵌合するため、把持部の材料には、一般的な合成樹脂材料を用いるのが好ましい。この合成樹脂材料としては、例えば、アセタール樹脂、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ABS樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。測定セル同様使い捨ての場合、測定セルと同じ材質であることが好ましい。この観点から、ポリスチレンが好ましい。
測定セル取付け部は、測定装置本体と接着などにより一体化されているため、測定装置本体と同じ材料を用いるのが好ましい。また、測定装置本体および測定セル取付け部には、解析部の保護や再使用に対する耐久性の観点から、耐疲労性、耐摩耗性、耐衝撃性を有する材料を用いることが好ましい。例えば、ABS樹脂、AS樹脂、ポリアセタール、ポリサルフォン、ポリアミド、イミドポリエーテルエーテルケトン等が挙げられる。
本発明の測定セルでは、例えば、試料中の被検物質と特異的に反応する試薬が試料保持部内に設けられていてもよい。試薬は、試料保持部内に乾燥状態で設けられ、試料保持部内に試料が供給されたときに、試料に溶解するように配置されていることが好ましい。例えば、ガラス繊維や濾紙等からなる多孔性の担体に試薬の溶液を含浸させた後、乾燥させて試薬を担体に担持させ、試薬を担持させた担体を試料保持部内に設ければよい。また、試料保持部を構成する壁面に、試薬の溶液を直接塗布した後、乾燥させることにより、試薬を試薬保持部内の壁面に直接担持させてもよい。
試薬としては、例えば、酵素、抗体、ホルモンレセプター、化学発光試薬、DNA等が挙げられる。特に抗体は、公知の方法により産生することができるので、試薬を作製しやすいという点で有利である。例えば、アルブミンなどの蛋白や、hCG、LHなどのホルモンを抗原として、マウス・ウサギ等に免疫することにより、上記抗原に対する抗体を得ることができる。抗体としては、アルブミン等の尿中に含まれる蛋白に対する抗体や、hCG、LHなどの尿中に含まれるホルモンに対する抗体等が挙げられる。
本発明の測定システムに用いられる試料としては、例えば、尿、血清、血漿、血液等の体液及び培地の上清液等の液体の試料が挙げられる。これらの中で、試料として尿が好ましい。試料が尿であると、非侵襲的に在宅での日常の健康管理を行うことができる。
被検物質としては、アルブミン、hCG、LH、CRP、IgG等が挙げられる。
健康管理の最初の段階で行われる尿の定性検査では、pH、比重、蛋白、糖、潜血、ケトン体、ビリルビン、ウロビリノーゲン、亜硝酸塩、白血球、アスコルビン酸、アミラーゼ、食塩の12項目について検査が行われる。また、腎機能を分析するという目的では微量アルブミンが、妊娠検査等のマーカーとしては、hCG、LH等のホルモンがある。蛋白や、微量アルブミン、hCG、LH等のホルモンは、抗原抗体反応に基づいた光学測定が適している。ここで、抗原抗体反応に基づいた光学測定としては、免疫比ろう法、免疫比濁法、ラテックス免疫凝集法などが挙げられる。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明に係る実施の形態1の測定セルおよび測定装置を備えた測定システムについて図面を用いて説明する。
まず、本実施の形態の測定セルを、図1〜5を参照しながら説明する。図1は測定セル1の斜視図、図2は測定セル1の上面図である。図3は測定セル1の正面図、すなわち図2のY1方向から見た図である。図4は測定セル1の側面図、すなわち図2のZ1方向から見た図である。図5は図2におけるA−A方向の断面図である。
測定セル1は、図1〜5に示すように、測定セル1の測定装置2への挿入方向(図1の矢印Xの方向)に垂直な方向の断面形状が正方形である、四角柱の一面が開口した形状の測定セル本体103と、測定セル本体103の外側に突出する把持部100およびガイド部101とからなる。測定セル本体103は、測定セル本体103内部において試料を保持する試料保持部105と、試料保持部105に試料を供給する供給口106と、試料保持部105に光を入射し、試料保持部105から光を出射する光学窓部104と、を含む。
測定セル本体103は、図5に示すように、開口部110、側面部103a、および底面部103bからなる。供給口106は、測定セル本体103の側面部103aにおいて、開口部110と反対側の底面部103bの近傍に設けられている。供給口106および開口部110は、それぞれ試料保持部105と連通する。
把持部100およびガイド部101は、図2に示すように、測定セル本体103の対向する2つの角を基部として、互いに対角線L1に沿って側面部103a上部の角から外側に突出するように設けられている。図1および3に示すように、把持部100の両側面にはマーク102aが設けられている。
ここで、測定セル1の分解斜視図を図6に示す。測定セル本体103は、図6に示すように、第1の測定セル部材107、第2の測定セル部材108、および第3の測定セル部材109からなる。第1の測定セル部材107、第2の測定セル部材108、および第3の測定セル部材109を組み合わせることにより、試料保持部105が形成されている。また、第1の測定セル部材107および第2の測定セル部材108が、図5の側面部103aとなり、第3の測定セル部材109が、図5の底面部103bとなる。
四角柱状の試料保持部105は、例えば、底面が5〜12mm角程度、高さが50〜100mm程度である。第1の測定セル部材107、第2の測定セル部材108、第3の測定セル部材108、把持部100、ガイド部101は、例えば、透明のポリスチレンからなる。
これらの部材は、例えば、金型を用いた成形により得られる。成形には、公知の樹脂成形技術を用いればよい。また、それ以外に、板状樹脂を所望の形状に切削してもよい。第1の測定セル部材107は、図6に示すように、上側及び左右端が開口し、断面が凹部状である。すなわち、第1の測定セル部材107は、側部107aおよび107bと、底部107cとからなる。第1の測定セル部材107は、側部107aと底部107cとで形成される角部において、ガイド部101を嵌合する部分を有する。第2の測定セル部材108は、側部107bと接合する側の端縁部に、把持部100を嵌合する部分を有し、第3の測定セル部材109と接合する側近傍の中央部に、供給口106を有する。第1の測定セル部材107における凹部の底面には試料中の被検物質と特異的に反応する試薬を保持した試薬保持部111が設けられている。第1の測定セル部材107の側部107b及び第2の測定セル部材108、すなわち、図4に示すように、測定セル本体103の把持部100の両側に位置する側面部103aのうち、後述する測定装置の測定セル取付け部内に挿入される部分が光学窓部104として機能する。
次に、本実施の形態の測定装置を、図7〜9を参照しながら説明する。図7は測定装置2の縦置きとした場合の斜視図、図8は測定装置2の横置きとした場合の斜視図、および図9は測定装置2の縦断面図である。
測定装置2は、図7〜9に示すように、測定セル1の光学窓部104に入射する光を出射する光源212と、測定セル1の光学窓部104から出射した光を受光する受光器213と、受光器213によって受光した光を解析する解析部(図示しない)と、測定セル1の一部が挿入される断面形状が正方形である筒状の測定セル取付け部201とを有する。そして、測定セル取付け部201の対向する2つの角に沿って、把持部100と嵌合する切り欠き部211aおよびガイド部101と嵌合する凹部211bが、それぞれ設けられている。凹部211bは、測定セル取付け部201の内面に設けられている。測定セル1は、測定セル取付け部201により測定装置2に着脱可能である。図7および8に示すように、測定セル取付け部201の切り欠き部211aの両側近傍において、一対のマーク102bが設けられている。
測定装置2において、光源212及び受光器213は、光源212における光の出射面と受光器213の受光面とが互いに直交するように配置されている。この構成により、光源212から出射して光学窓部104を通して測定セル1の試料保持部105内に入射した光に起因して試料保持部105内で発生した散乱光のうち、90°方向に散乱し光学窓部104から出射した散乱光を受光器213により受光することができる。
測定装置2は、測定セル1への試料の供給を制御する試料供給ボタン202、測定後に測定セル1内の試料の紙カップ等への排出を制御する試料排出ボタン203、測定結果を表示する、例えば液晶ディスプレイからなる表示部204を備える。ここで、測定セル取付け部201の開口部は、測定セル本体を挿入することができる大きさである。また、切り欠き部211aの測定セル挿入方向(図11の矢印Xの方向)の長さは、測定セル1の挿入方向Xにおける把持部100の長さ寸法と同じであり、把持部100は測定セル取付け部201の外側面から突出する形状である。測定セル取付け部201の開口部の断面形状は正方形であり、その一辺の長さは例えば10.5mmである。
測定装置2の内部には、シリンダ207の内側に設けられたプランジャー206を、プランジャージョイント209を介して動かすモーター205が設けられている。モーター205、プランジャー206、およびシリンダ207が、測定セル1の試料保持部105に試料を吸引する後述の吸引機構403に相当する。シリンダ207とプランジャー206との間の気密性を保持するため、シリンダ207内部にはOリング210が設けられている。
シリンダ207下部の先端には、吸引口208aを有する測定セル着脱口208が配されている。測定セル着脱口208は、測定セル取付け部201の内部において、切り欠き部211aおよび凹部211bの上端付近に設けられている。すなわち、測定セル着脱口208が測定セル1の開口部110に嵌合された際、把持部100が切り欠き部211aに嵌合し、ガイド部100が凹部211bに嵌合するように、測定セル着脱口208は測定セル取付け部201の内部において配されている。
光源212には、例えば650nmの波長の光を出射する半導体レーザーが用いられる。また、これ以外に、ライトエミッティングダイオード(LED)などを用いてもよい。なお、本実施の形態においては免疫比濁法による測定を適用し、650nmの照射及び受光波長を選択するが、この波長は測定法や測定対象に応じて適宜適切な値が選択され得る。
受光器213には、例えばフォトダイオードが用いられる。また、それ以外に、受光器213として、電荷結合型素子(CCD)、フォトマルチメーターなどを用いてもよい。
吸引機構403は、シリンダ207内のプランジャー206をリニア型のステップモーターであるモーター205により作動させるように構成されている。
ステップモーターは入力された1パルス信号あたりに特定の回転角を回転するモーターであり、パルス数で回転角度を決定できるため、位置決めのためのエンコーダーを必要としない。すなわち、入力パルス数により、プランジャー(ピストン)の動作距離を制御できる。モーターの回転運動は、歯車機構と、雄ネジと雌ネジを組み合わせた直進機構等を用いて直進運動へ変換することにより、プランジャーを作動させる。リニア型のステップモーターは、モーター内に雄ネジと雌ネジを組み合わせた直進機構が組み入れられており、入力パルス数に依存して、棒状の可動部であるプランジャージョイントが直進運動するように構成されている。このため、このプランジャージョイントに直接プランジャーを連結すればよく、構成が簡単となる。
ここで、測定セル1を測定装置2へ装着する前の状態の斜視図および縦断面図をそれぞれ図10および11に示す。また、測定セル1を測定装置2へ装着した測定システム4の斜視図および縦断面図をそれぞれ図12および13に示す。図10および12では、測定装置2については、測定セル取付け部201のみを示し、それ以外の部分は省略する。
図10に示すように、測定セル1を測定装置2に挿入する際、一方の手で測定装置2を固定し、他方の手で、測定セル1が有する把持部100をつまむことができる。このため、光学窓部104に触れることなく測定セル1を測定装置2に装着可能であるため、光学窓部104の汚染や損傷による誤測定を防ぐことが可能である。
そして、図10および11に示すように、測定セル1の開口部110が測定セル取付け部201の開口部に対応するように、測定セル1を測定セル取付け部201に挿入し、測定セル1の開口部110を測定セル着脱口208と嵌合させることにより、測定セル1を測定装置2に装着することができる。このとき、把持部100は、測定セル取付け部201の切り欠き211aに嵌合し、ガイド部101は、測定セル取付け部201の内面に設けられた凹部211bに嵌合する。
このため、測定セル1を測定装置2に装着する際に、測定セル1の位置決めを容易に行うことができる。また、把持部100の少なくとも一部は測定セル取付け部201の外側に突出するため、測定セル1の位置を視覚的に容易に把握することができ、測定セル1が測定装置2に正しく装着されたかどうかを容易に確認することができる。
開口部110は吸引口208aと連通するため、測定装置2の吸引機構403により、試料保持部105内に試料を吸引することができる。
このとき、測定セル着脱口208との嵌合部の密着性を高めるために、例えばフッ素樹脂やイソプレンゴムなどの弾性を有する樹脂製の封止リングを、測定セル着脱口208周囲における測定セル1との嵌合部に設けることが好ましい。
把持部100の測定セル本体103からの突出方向の幅寸法W1は、ガイド部101の測定セル本体103からの突出方向の幅寸法W2よりも大きい。寸法W1は、図13に示すように、測定セル1の測定装置2への装着時に、切り欠き部211aと嵌合した把持部100が測定セル取付け部201から外側に突出する長さであり、寸法W2は、測定セル取付け部201の内面において凹部211bに嵌合する長さである。このように、把持部100およびガイド部101は、図1に示す挿入方向Xに対して垂直な面において、すなわち図2の上面図において、点対称とならないように配置され、かつ1つの直線L1に対してのみ線対称となるように配置されている。このため、測定セル1を測定セル取付け部201により正確に挿入し易い。
図2に示すように、把持部100およびガイド部101は、側面103bの角に沿って真っ直ぐ外側に延びるように配されるため、測定セル1が測定装置2に挿入された際、把持部100およびガイド部101は、光源212と光学窓部104との間および受光器213と光学窓部104との間を遮蔽しない位置に存在する。
そして、マーク102bは、図12に示すように、測定セル1が測定装置2に装着された際にマーク102aと相対する位置に配される。すなわち、マーク102aを含む挿入方向Xと垂直な面が、マーク102bを含む挿入方向Xと垂直な面と一致するように、測定セル1が測定装置2に装着されている。
把持部100に設けられたマーク102aが、測定セル取付け部201に設けられたマーク102bと相対する正しい位置まで、測定セル1を測定装置2の測定セル取付け部201に挿入することにより、測定セル1を測定装置2に確実に装着することができる。また、測定セル1が正しく測定装置2に装着されたかどうかを容易に確認することができる。
また、このマーク102aは把持部100のみに設けられ、ガイド部101には設けられていないため、把持部100を切り欠き部211aに容易に対応させることができ、把持部100が切り欠き部211aに嵌合したかどうかを容易に確認することができる。
ここで、図14に、測定システムの構成を示すブロック図を示す。
測定装置2は、受光器213により受光された出射光に基づいて試料中に含まれる被検物質を検出または定量するための演算部であるCPU401、および被検物質であるヒトアルブミンの濃度と受光器213により受光される出射光強度との関係を表す検量線が格納された記憶部であるメモリ402からなる解析部408を備える。
また、測定装置2は、測定中の時刻を計る計時部404、測定結果を記録する記録部405、測定データを送信する送信部406、および分析結果を受信する受信部407を備える。
次に、本実施の形態の上記測定セル1および測定装置2からなる測定システム4を用いて試料中の被検物質を測定する手順について図15〜19を参照しながら説明する。図15〜19は、本発明の測定システム4を用いた測定状態を示す縦断面図である。
以下に、一例として、試料が尿で、被検物質がヒトアルブミンである場合を示す。なお、図15〜19では、測定セル内の構造を見やすくするため、測定装置に対する測定セルの大きさは、実際よりも相対的に大きく記載している。
測定セル1は、上記図6に示す各部材を用いて、例えば、以下のように作製することができる。
まず、以下のように、第1の測定セル部材107の凹部の底面に試薬保持部111を形成する。光学測定のための試薬であるヒトアルブミンに対する抗体の水溶液を、マイクロシリンジなどを用いて第1の測定セル部材107の凹部の底面に一定量滴下する。そして、これを室温から30℃程度までの温度範囲の環境下に静置して水分を蒸発させて、乾燥状態で試薬を第1の測定セル部材107の底面に担持させる。
このときの、抗体水溶液の濃度、滴下量、および滴下する部分の面積は、例えば、それぞれ11μg/mL、0.1mL、および1.5cm2である。滴下する試薬を含む水溶液の濃度及び量は、必要とする測定セル1の特性や第1の測定セル部材107における形成位置の空間的な制限に応じて適宜決めればよい。また、第1の測定セル部材107における試薬保持部の位置や面積は、試薬の試料に対する溶解性や光学窓部の位置などを鑑みて適宜適切な位置を選択すればよい。なお、ヒトアルブミンに対する抗体は従来公知の方法により得ることができる。例えば、ヒトアルブミンを免疫したウサギ抗血清を、プロテインAカラムクロマトグラフィーにより精製した後、透析チューブを用いて透析することにより、抗ヒトアルブミン抗体が得られる。
そして、図6に示すような位置関係で、上記で得られた試薬保持部を有する第1の測定セル部材107、ならびに第2の測定セル部材108、第3の測定セル部材109、把持部100、およびガイド部101を接合し、測定セル1を組み立てる。各部材の接合は、エポキシ樹脂などの接着剤を接合部に塗布した後、各部材を張り合わせ静置し、接合部を乾燥させることにより行われる。また、それに代えて、各部材を接合した後、市販の溶着機を用いて接合部分を熱または超音波によって溶着させてもよい。
第1の測定セル部材107の寸法は、例えば、厚み2mm、幅8mm、深さ8mm、および長さ96mmである。第2の測定セル部材108の寸法は、例えば、厚み2mm、幅12mm、長さ96mmである。第1の把持部100の寸法は、例えば、厚み2.8mm、長さ14mmであり、幅は測定装置の測定セル取付け部201の外側部材の厚みに準じ、測定セル取付け部201の外側面に突出した際十分に掴める大きさである。ガイド部101の寸法は、例えば、厚み2.8mm、長さ14mmで、幅は測定装置の測定セル取付け部201の外側部材の厚みに準じ、測定セル取付け部201の外側面に突出しない大きさである。
そして、図11および13に示すように、測定セル取付け部201の開口部に、測定セル本体103の開口部を合わせるようにして、測定セル取付け部201に測定セル1を挿入し、測定セル1の開口部110を測定セル着脱口208に嵌合させる。このようにして、測定セル1を測定装置2に装着する。このとき、図13に示すように、測定セル1の把持部100が測定セル取付け部201の切り欠き部211aに嵌合し、測定セル1のガイド部101が測定セル取付け部201内面に設けられた凹部211bに嵌合する。これにより、光学窓部の光源および受光器の位置ずれを確実に防ぐことができ、測定精度が向上する。
次に、図15に示すように、紙カップ3に排出された尿301中に、測定セル1のうち少なくとも供給口106を浸漬させる。その後、試料供給ボタン202を押すことにより、CPU401が吸引機構403を作動させる。具体的には、測定装置2内のモーター205が駆動し、シリンダ207内側にあるプランジャー206がプランジャージョイント209を介して引き上げられることにより、図16に示すように、測定セル1の供給口106から試料保持部105内に所定量(例えば、6mL)の尿301が供給される。プランジャー206をその位置に保持することにより、試料保持部105内に尿301が保持され、供給口106から漏れ出すこと、およびシリンダ207内に吸引されることがない。モーター205が停止し吸引機構403による吸引動作が終了すると、CPU401は、試料保持部105内への試料の供給が完了したことを通知するメッセージを表示部204に表示させるとともに、計時部404のタイマーによる計時を開始させる。試料の供給が完了した後は、供給口106を尿301中から引き上げてもよい。
試料保持部105内に供給された尿301は、試薬保持部111に担持された乾燥状態の試薬である抗ヒトアルブミン抗体を溶解し、尿301中の抗原であるヒトアルブミンと抗ヒトアルブミン抗体との免疫反応が進行する。次に、計時部404からの信号によって、試料保持部105内への試料の供給完了から所定時間(例えば、2分間)経過したことをCPU401が判断すると、CPU401は光源212に光を照射させる。
光源212から出射したレーザー光が光学窓部104を通って試料保持部105内の尿301に照射される。そして、尿301中で散乱され光学窓部104から出射した光を受光器213により受光する。CPU401はメモリ402に格納されている出射光強度とヒトアルブミン濃度との関係を表す検量線を読み出して、それを参照する。これにより、CPU401は受光器213により受光された出射光強度をヒトアルブミン濃度に換算する。得られたヒトアルブミン濃度は表示部204に表示される。表示部204にヒトアルブミンが表示されることにより、使用者はヒトアルブミン濃度測定が完了したことを確認することができる。
好ましくは、得られたヒトアルブミン濃度は、計時部404により計時された時刻とともにメモリ402に保存される。
次に、紙カップ3の上方に測定セル1の供給口106が位置するように、測定セル1が装着された測定装置2または紙カップ3を動かす。その状態で、試料排出ボタン203を押すと、モーター205が駆動し、シリンダ207内側にあるプランジャー206がプランジャージョイント209を介して押し下げられる。これにより、図17に示すように、試料保持部105内の尿が紙カップ3内に排出される。紙カップ3内に排出された尿301は流し捨て、その後、紙カップ3も廃棄する。
最後に、図18に示す状態の測定セル1の把持部100を片手で掴み、図19に示すように、測定装置2の切り欠き部211aおよび凹部211b(図19中の矢印X2の方向)に沿って、測定セル1を測定装置2の測定セル取付け部201から取り外す。このようにして、測定セル1を測定装置2から取り外す際に、使用者が測定セル1の外表面に付着した試料(尿)302に誤って触れることにより手を汚染するようなことを防止できる。
得られたヒトアルブミン濃度は、記録部405によりSDカードなどの記憶媒体に記録することができる。取り外し可能な記憶媒体に保存することにより、測定結果を測定装置2から容易に取り出すことができるので、上記記憶媒体を分析専門業者に持参または郵送して、分析を依頼することができる。
また、得られたヒトアルブミン濃度は、送信部406により測定装置2外に送信することができる。これにより、病院内の分析関連部門または分析関連業者等にヒトアルブミン濃度の測定結果を送信し、分析関連部門または分析関連業者等が迅速に分析することができる。
さらに、測定装置2は、分析関連部門または分析関連業者等による分析結果を受信するための受信部407を備える。これにより、分析結果を迅速に使用者にフィードバックすることができる。
本実施の形態では、挿入方向の断面が正方形の柱状の測定セルを用いたが、本発明の測定セルはこれに限定されない。例えば、測定セルの挿入方向の断面形状は円筒形や正方形以外の多角形でもよい。
本実施の形態では、吸引機構として、シリンダ207内のプランジャー206をリニア型のステップモーターであるモーター205により作動させる構成を用いたが、吸引機構の構成はこれに限定されない。例えば、リニア型以外のステップモーターや、直流モーター等を用いてもよい。また、吸引機構は、手動であってもよい。
また、本実施の形態において、紙カップに尿を採取したが、これに限らず、プラスティック製のカップ等の運搬可能な容器や、便器内に設けられた受尿容器等を用いてもよい。
さらに、本実施の形態において、試料保持部105内への試料の供給が完了したことを通知するメッセージを表示部204に表示させたが、これ以外に、ブザー等の音声により通知してもよい。
(実施の形態2)
本発明に係る実施の形態2の測定セルの構成を、図20〜23に示す。図20は、測定セル11の斜視図、図21は、測定セル11の上面図である。図22は、測定セル11の正面図、すなわち図21のY2方向から見た図である。図23は、測定セル11の側面図、すなわち図21のZ2方向から見た図である。
図20〜23に示すように、測定セル11は、図1の測定セル1においてガイド部101を有しない構造である。
ここで、図24は、測定セル11を測定装置12に装着する前の状態を示す斜視図であり、図25は、測定セル11を測定装置12に装着した測定システム14の斜視図である。
図20の測定セル11に対して用いられる測定装置12は、図24に示すように、図8の測定装置2の測定セル取付け部201において凹部211bを有しない構造である。
図24に示すように、測定装置12に測定セル11を装着する際、片手で測定装置12を固定し、もう一方の手で把持部100を持ち測定セル11を測定装置12に装着することができる。その際、測定セル取付け部201内の切り欠き部211aと把持部100が1対1に対応するため挿入方向を制限しうる。すなわち、図20の測定セル11は、測定セル本体103から突出する部分が把持部100の1つだけであるため、測定装置12への挿入方向がわかりやすく、挿入時の位置決めが容易である。
また、把持部100の少なくとも一部は測定セル取付け部201の外側に突出するため、測定セル11の位置を視覚的に容易に把握することができ、測定セル11が測定装置12に正しく装着されたかどうかを容易に確認することができる。
さらに、測定セル11を測定装置12に取り付ける際に、使用者は測定セル本体103の壁面を把持することがなく、光学窓104に触れることがないため、光学窓104が汚れたり損傷したりするのを抑制することができる。また、測定後、把持部100を持ちながら測定セル11を測定装置12から取り外すことができるため、取り外す際に使用者が誤って試料に触れることがない。
(実施の形態3)
本発明に係る実施の形態3の測定セルの構成を、図26〜31に示す。図26は、測定セル21の斜視図、図27は、測定セル21の上面図である。図28は、測定セル21の正面図、すなわち図27のY3方向から見た図である。図29は、測定セル21の側面図、すなわち図27のZ3方向から見た図である。
図26に示すように、測定セル21は、図20の測定セル11において、さらに1つの把持部100を設けた構造である。すなわち、図26に示すように、測定セル21には、把持部100が測定セル本体103の4つの角のうち隣り合う2つの角に1つずつ配置されている。2つの把持部100は、測定セル本体103側面の角を基部とし、図27に示す上方からみた正方形の2つの対角線に沿ってそれぞれ外側に突出している。このように、外側に向かうにつれて2つの把持部100の間隔が広がるように2つの把持部100が設けられているため、2つの把持部100を同時に掴みやすい。また、2つの把持部100には、それぞれマーク102aが設けられている。
ここで、図30は、測定セル21を測定装置22に装着する前の状態を示す斜視図であり、図31は、測定セル21を測定装置22に装着した測定システム24の斜視図である。
図26の測定セル21に対して用いられる測定装置22は、図30に示すように、図24の測定装置12の測定セル取付け部201において、さらに1つの切り欠き部211aを設けた構造である。すなわち、図30に示すように、切り欠き部211aが、測定セル取付け部201の4つの角のうち、隣り合う2つの角に1つずつ設けられている。そして、2つの切り欠き部211aの両側には、それぞれマーク102bが設けられている。図31に示すように、マーク102bは、測定セルが測定装置に装着された際に、マーク102aに相対する位置に配されている。
図30に示すように、測定装置22に測定セル21を装着する際には、図10及び24の測定セルと同様に、片手で測定装置を固定し、もう一方の手で把持部100a、100bを持ちながら、測定セル21を測定装置に装着することができる。その際、2つの把持部100を挟むようにして掴むことができるため、測定セル21を持ちやすい。
また、2つの把持部100は、図26に示す挿入方向Xに対して垂直な面において、すなわち図27の上面図において、点対称とならないように配置され、かつ図27に示すように1つの直線L2に対してのみ線対称となるように配置されている。これにより、測定セル21を測定装置22の測定セル取付け部201に正確に挿入し易い。なお、直線L2は、2つの把持部100が設けられた2つの角から等距離にあり、かつ2つの把持部100間に位置する側面部を垂直に横切る。
また、把持部100の少なくとも一部は測定セル取付け部201の外側に突出するため、測定セル21の位置を視覚的に容易に把握することができ、測定セル21が測定装置22に正しく装着されたかどうかを容易に確認することができる。
さらに、測定セル21を測定装置22に取り付ける際に、使用者は測定セル本体103の壁面を把持することがなく、光学窓104に触れることがないため、光学窓104が汚れたり損傷したりするのを抑制することができる。また、測定後、把持部100を持ちながら測定セル21を測定装置22から取り外すことができるため、取り外す際に使用者が誤って試料に触れることがない。
なお、上記実施の形態では、測定装置2において、光源212における光の出射面と受光器213の受光面とが互いに直交するように光源212及び受光器213が配置されている構成としたが、これに限定されず、光源212と受光器213とが互いに対向する位置に配置されていてもよい。この構成によると、光源212から出射して光学窓部104を通して測定セル1の試料保持部105内に入射した後、試料保持部105内を透過し光学窓部104から出射した透過光を受光器213により受光することができる。
本発明の測定システムによれば、測定セルを測定装置に着脱する際に、測定セルが有する把持部と測定装置が有するガイド部によって、測定セルが有する光学窓と測定装置が有する光源および受光器との位置ずれを防止することで、誤測定を防ぐことができるため、分析・検査分野において有用である。
本発明に係る実施の形態1の測定セル1の斜視図である。 図1の測定セル1の上面図である。 図1の測定セル1の正面図である。 図1の測定セル1の側面図である。 図2の測定セル1のA−A方向の縦断面図である。 図1の測定セル1の分解斜視図である。 本発明に係る実施の形態1の測定装置2の斜視図である。 本発明に係る実施の形態1の測定装置2の他の斜視図である。 図7の測定装置2の縦断面図である。 測定セル1を測定装置2に装着する前の状態を示す斜視図である。 測定セル1を測定装置2に装着する前の状態を示す縦断面図である。 測定セル1を測定装置2に装着した本発明に係る実施の形態1の測定システム4の斜視図である。 測定セル1を測定装置2に装着した測定システム4の縦断面図である。 本発明に係る測定システム4の構成を示すブロック図である。 本発明に係る測定システム4の尿301を吸い上げる前の状態を示す縦断面図である。 本発明に係る測定システム4の尿301を吸い上げた状態を示す縦断面図である。 本発明に係る測定システム4から尿301を排出した後の状態を示す縦断面図である。 図17における測定システム4の縦断面図である。 測定システム4における測定装置2から測定セル1を取り外した状態を示す縦断面図である。 本発明に係る実施の形態2の測定セル11の斜視図である。 図20の測定セル11の上面図である。 図20の測定セル11の正面図である。 図20の測定セル11の側面図である。 測定セル11を測定装置12に装着する前の状態を示す斜視図である。 測定セル11を測定装置12に装着した本発明に係る実施の形態2の測定システム14の斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る測定セル21の斜視図である。 図26の測定セル21の上面図である。 図26の測定セル21の正面図である。 図26の測定セル21の側面図である。 測定セル21を測定装置22に装着する前の状態を示す斜視図である。 測定セル21を測定装置22に装着した本発明に係る実施の形態3の測定システム24の斜視図である。
符号の説明
1、11、21 測定セル
2、12、22 測定装置
3 紙カップ
4、14、24 測定システム
100 把持部
101 ガイド部
102a、102b マーク
103 測定セル本体
103a 側面部
103b 底面部
104 光学窓部
105 試料保持部
106 供給口
107 第1の測定セル部材
107a、107b 側部
107c 底部
108 第2の測定セル部材
109 第3の測定セル部材
110 開口部
111 試薬保持部
201 測定セル取付け部
202 試料供給ボタン
203 試料排出ボタン
204 表示部
205 モーター
206 プランジャー
207 シリンダ
208 測定セル着脱口
208a 吸引口
209 プランジャージョイント
210 Oリング
211a 切り欠き部
211b 凹部
212 光源
213 受光器
301、302 尿
401 CPU
402 メモリ
403 吸引機構
404 計時部
405 記録部
406 送信部
407 受信部
408 解析部

Claims (4)

  1. 試料を保持する試料保持部、前記試料保持部に試料を供給する供給口、および前記試料保持部に光を入射し、前記試料保持部から前記光を出射する光学窓部を含む測定セル本体と、
    前記測定セル本体から外側に突出する把持部と、を備えた測定セル。
  2. 測定セルに向けて光を出射する光源と、前記測定セル内を通過した前記光を受光する受光器と、前記受光器によって受光した前記光を解析する解析部と、前記測定セルが着脱可能な測定セル取付け部と、を含み
    前記測定セル取付け部は、前記測定セルの一部が前記測定セル取付け部の外側に突出するように、前記測定セルと嵌合する切り欠き部を有する測定装置。
  3. 測定セルおよび測定装置を備えた測定システムであって、
    前記測定セルは、試料を保持する試料保持部、前記試料保持部に試料を供給する供給口、および前記試料保持部に光を入射し、前記試料保持部から前記光を出射する光学窓部を含む測定セル本体と、
    前記測定セル本体から外側に突出する把持部と、を備え、
    前記測定装置は、前記光学窓部に入射する前記光を出射する光源と、前記光学窓部から出射した前記光を受光する受光器と、前記受光器によって受光した前記光を解析する解析部と、前記測定セルが着脱可能な測定セル取付け部と、を含み、
    前記測定セル取付け部は、前記把持部の少なくとも一部が前記測定セル取付け部の外側に突出するように、前記把持部と嵌合する切り欠き部を有する測定システム。
  4. 前記把持部が第1の識別マークを有し、
    前記測定セル取付け部が、前記第1の識別マークと相対する位置に第2の識別マークを有する請求項3記載の測定システム。


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