JP2008022523A - 光ネットワーク設計方法、光ネットワークおよび記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】WDM網などの光ネットワークへSONET/SDH網のパスを収容する際、プロテクションを考慮したリング経路を設計するが、WDM網のネットワークトポロジーが複雑になった場合は全てのリング経路を探索する時間が莫大となる。また、あるSONET/SDH網パスを収容可能なリング経路が複数個存在し、伝送特性上最適なリング経路の判定に要する時間が大となり、光ネットワークの収容設計を効率化する際の阻害要因となっている。
【解決手段】与えられたSONET/SDH網パス情報を元に適合するリング経路をネットワークトポロジー情報から所定の条件で選定し、その選定されたリング経路を基にSONET/SDH網パスを収容する伝送特性上最適な波長リングを設計することにより、光ネットワークへのSONET/SDH網パスの収容設計を効率的に行う。
【選択図】図7

Description

本発明は光ネットワーク設計技術に関し、特に、リング、リング相互接続、メッシュ等の多様なネットワークトポロジー構成を取る光ネットワークに対して、様々なクライアント信号を効率よく収容する光ネットワーク設計方法、光ネットワーク及び記録媒体に関する。
WDM(Wavelength Division Multiplexing)網などに代表される光ネットワークにおいては、様々なクライアント信号を収容する必要がある。
クライアント信号の例としては、SONET(ANSI T1.105勧告:Synchronous Optical Network Basic Description Including Multiplex Structure, Rates,
and Formats)信号やSDH(ITU−T勧告G.803:Architecture of Transport Networks Based on The Synchronous Digital Hierarchy)信号、GbEthernet(登録商標)信号、10GbEthernet(登録商標)信号、Fiber Channel信号等が上げられる。
近年、特にSONET信号やSDH信号(以下SONET/SDH信号と略す)の分岐・挿入機能とトランスポンダ機能の両方の機能を備えたWDM伝送装置向けの光送受信カードが開発されて、WDM伝送装置のみでWDM網上にSONET/SDH網を構築可能になってきた。
WDM網上にSONET/SDH網を構築する場合は,WDM信号伝送用のWDM伝送装置とSONET/SDH信号用のSONET/SDH ADM(Add−Drop Multiplexer)装置を個別に準備して、その両方を用いて構成していた。また、そのネットワーク設計手法もWDM網レイヤとSONET/SDH網レイヤのそれぞれにおいて独立に設計を行っていた。
以下の説明では、WDM網を光ネットワークの代表例とし、また、クライアント信号としてSONET信号を代表例として説明するが、他の光ネットワークや、SDH信号などの他のクライアント信号についても同様である。
SONET信号をWDM網上に収容する場合、異常伝送(機器の異常、線路のロス増、断線等)時のプロテクションを考慮して、SONET信号が通過するWDM網の経路はリング経路となることを保証する必要がある。
また、SONET信号のパスを実際にリング経路に収容するためには、個々のトラフィックが通過する経路を束ねる単位となる所定の帯域の波長リング(例えば、10Gbpsの波長リング)を上記のリング経路に割り付ける必要がある。
そして、その割り付けた波長リングに対して、個々のクライアント信号パスをその信号帯域を考慮しながら収容していく。従って、一つのリング経路に対して複数の波長リングが割り当てられることもある。
SONET信号をWDM網へ収容する際は、まず、設計対象となるWDM網における各ノード間の接続関係を示す情報を入力してネットワークトポロジー情報を構築した後、WDM網上に存在しえる全てのリング経路を、そのネットワークトポロジー情報を基に全数探索を実施して予め保持しておく。
WDM網上の波長リングの割り当ての際には、上記のようにして探索して保持されたリング経路の中から、設計者の判断により最適と思われるリング経路を選択して、その選択したリング経路上にSONET網のリング経路を収容するための波長リングを割り当てる。つまり、各クライアント信号パス情報に含まれる送信端ノードおよび受信端ノード、信号帯域などの情報を元にWDM網の波長リング数が最小になり、かつ、クライアント信号パスを収容するために必要な各ノードに実装される光送受信カードの総量が最小となるように収容設計を行う。
また、クライアント信号パスを収容する波長リングの経路長を極力少なくするなどの、伝送特性を考慮した最適化も必要となり、それに適合したリング経路を大量のリング経路の候補の中から設計者の判断を介して選択する必要がある。
リングプロテクションを含むネットワークの伝送経路を自動設計する技術については、特許文献1に開示されている。
特開2000−232472号公報
WDM網などの光ネットワークへSONET/SDH信号などのクライアント信号を収容する際の問題点としては下記の点が上げられる。
(1)ネットワークトポロジーが複雑になった場合に、全てのリング経路を探索する時間が莫大となる
(2)ネットワークの規模が大きく全リング経路数が多くなった場合、ある1つのSONET/SDHのパスを収容可能なリング経路が複数存在することになる。その際は、そのSONET/SDHのパスをどのリング経路へ収容するのが最適であるかを判定して収容設計する必要が生じるが、その判定を行うために要する時間が大となり、効率的な設計の阻害要因となる。
従来のトポロジ情報からとり得る経路を全て数え上げる方法では、ネットワークの規模が大きくなるにつれて、非常に長い時間と膨大なメモリを必要とし、設計業務の効率化の妨げとなっていた。例えば、近年都市部ではネットワークの需要に合わせて多量のファイバが敷設されてきており、それによってトポロジが非常に複雑化になってきている。このためネットワーク設計に膨大な時間が必要になるようになってきている。
またトポロジーの複雑化とリングネットワークあたりの容量の増加に伴い、より多くのクライアント信号パスを収容するために、より大きなリング経路が設計されるようになるが、リング経路があまりに大きいと、例えば、機器と機器の間を光のまま伝送できず、途中に再生中継器を置く必要が生じてしまい、結果的に再生中継器の分だけコスト増を招いてしまうという問題がある。
本発明は、光ネットワークへのクライアント信号の収容設計において、与えられたクライアント信号のパスに適合するリング経路をネットワークトポロジーから所定の条件で選定し、その選定されたリング経路内にクライアント信号を最適に収容する波長リングを割当てることにより、光ネットワークへのクライアント信号の収容設計を効率的に行う光ネットワーク設計方法、光ネットワーク及び記録媒体を提供することを目的とする。
また、本発明では与えられたクライアント信号パスの情報からリング経路を作成することで、与えられたクライアント信号パスに適合するリング経路を探索すると共に、トポロジ情報や伝送特性についての情報を考慮し、適切な大きさのリング経路になるようにすることで、クライアント信号パスの効率的な収容を行う光ネットワーク設計方法、光ネットワーク及び記録媒体を提供することを目的とする。
本発明は、光ネットワークに対するクライアント信号パスの収容設計を行う光ネットワーク設計方法において、前記光ネットワークのノード間の接続関係を定義したネットワークトポロジー情報を保持し、クライアント信号パスの送信端または受信端となる二つのノードを端ノードとし、各クライアント信号パスに対応して前記端ノードの識別情報と前記端ノード間の信号帯域とを含むクライアント信号パス情報を保持し、前記光ネットワークに収容すべきクライアント信号パスの集合であるクライアント信号パス集合に対して、前記クライアント信号パス集合の部分集合となる第1のサブクライアント信号パス集合と、前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれる全てのクライアント信号パスの端ノードを含む第1のリング経路とが与えられた場合に、前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれず、かつ、前記第1のリング経路の少なくとも1つのノードを端ノードとして含むクライアント信号パスを前記第第1のサブクライアント信号パス集合に追加することにより前記第1のサブクライアント信号パス集合を拡大して第2のサブクライアント信号パス集合とし、前記第1のリング経路のノードと前記追加したクライアント信号パスの端ノードとを含むリング経路に対して前記ネットワークトポロジー情報を所定の条件で探索することにより、前記第1のリング経路を補正した第2のリング経路を選定する、ようにした。
これによれば、あるクライアント信号パスの集合を収容可能なリング経路が与えられている場合に、そのクライアント信号パスの集合を拡大すると同時に、与えられたリング経路を、その拡大されたクライアント信号パスの集合を収容可能でかつ所定の条件を満たすように補正することができる。
所定の条件としては、例えば、光ネットワークの各ノード間の接続リンクに重み付けを行いその重み付けに基づいて算出されたリング経路の距離が最小になること、リング経路の総ホップ数が最小になること、リング経路のOSNR(Optical Signal−Noise Ratio)が最大となること、などとすることができる。
また、本発明では、前記クライアント信号パス集合の中から所定の方法でクライアント信号パスを1個選定し、前記選定した1個のクライアント信号パスから成るクライアント信号パスの集合を前記第1のサブクライアント信号パス集合とし、前記選定した1個のクライアント信号パスの端ノードを含むリング経路を、前記ネットワークトポロジー情報を前記所定の条件で探索することにより選定して前記第1のリング経路とし、前記第1のサブクライアント信号パス集合及び前記第1のリング経路を基に得られる前記第2のサブクライアント信号パス集合及び前記第2のリング経路を、それぞれ、次の新しい前記第1のサブクライアント信号パス集合及び前記第1のリング経路と見なして、次の前記第2のサブクライアント信号パス集合及び前記第2のリング経路を求めることによりクライアント信号パスの集合と対応するリング経路を順次拡大していくクライアント信号パスリング経路拡大処理を行い、前記クライアント信号パスリング経路拡大処理を前記第2のサブクライアント信号パス集合ができなくなるか、または、前記第2のリング経路の選定ができなくなるまで繰り返し行った時点の前記第1のサブクライアント信号パス集合及び前記第1のリング経路を、それぞれ、拡大サブクライアント信号パス集合、拡大リング経路とする、こともできる。
これによれば、光ネットワークに収容すべきクライアント信号パスの全体集合の中から、クライアント信号パスを一つ指定することにより、その指定したクライアント信号パスを含み、かつ、所定の条件のリング経路に収容できる最大のクライアント信号パスの集合(拡大サブクライアント信号パス集合)と、それを収容可能な所定の条件を満たすリング経路(拡大リング経路)を同時に求めることができる。
さらに、本発明では、前記拡大リング経路に対して所定の帯域を有する1以上の波長リングを割り当て、前記波長リングに対して前記拡大サブクライアント信号パス集合のクライアント信号パスの収容を行い、前記波長リングに収容された端ノードを含むリング経路を、前記所定の条件で前記ネットワークトポロジー情報を探索することにより選定して補正リング経路とし、前記波長リングが通過する経路を前記補正リング経路に補正する、ようにすることもできる。
これによれば、クライアント信号パスを収容する波長リングが通過する経路を伝送距離等の伝送特性を考慮して補正し最適化することができる。
さらに、本発明では、光ネットワークに対するクライアント信号パスの収容設計を行う光ネットワーク設計方法において、 前記光ネットワークのノード間の接続関係を定義したネットワークトポロジー情報を保持し、クライアント信号パスの送信端または受信端となる二つのノードを端ノードとし、各クライアント信号パスに対応して前記端ノードの識別情報と前記端ノード間の信号帯域とを含むクライアント信号パス情報を保持し、前記光ネットワークに収容すべきクライアント信号パスの集合であるクライアント信号パス集合に対して、前記クライアント信号パス集合の部分集合となる第1のサブクライアント信号パス集合と、前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれる全てのクライアント信号パスの端ノードを含む第1のリング経路とが与えられた場合に、クライアント信号パス集合に含まれ、かつ第1のサブクライアント信号パス集合に含まれないクライアント信号パスの中から、端ノードのいずれか一方だけが第1のリング経路に含まれるものを集めて隣接サブクライアント信号パス集合とし、隣接サブクライアント信号パス集合に含まれるクライアント信号パスの端ノードのうち、第1のリング経路に含まれないほうの端ノードを集めて隣接端ノード集合とし、前記隣接端ノード集合の中から経路コスト条件に基づいて1つの端ノードを選択し、前記隣接端ノード集合の中から選択した端ノードを端ノードとして含むクライアント信号パスを第1のサブクライアント信号パス集合に追加して第2のサブクライアント信号パス集合とし、前記第2のサブクライアント信号パス集合のクライアント信号パスの全ての端ノードを含む拡大リング経路を所定の条件で探索して第2のリング経路とする、ように構成することもできる。
これによれば、あるクライアント信号パスの集合を収容可能なリング経路が与えられた場合に、その与えられたリング経路の拡大を、所定の経路コスト条件を満たすように行うことができ、適切の大きさの拡大リングをより効率的に求めることができる。
例えば、前記隣接端ノード集合に含まれる各端ノードについて、第1のリング経路に含まれるノードの中で前記端ノードからの経路コストが最も小さくなるノードまでの経路コストである最小経路コストを求め、前記隣接端ノード集合から前記最小経路コストが最も小さい端ノードを選択することを経路コスト条件とすることができる。
また、前記隣接端ノード集合に含まれる各端ノードについて、前記隣接端ノード集合に含まれる端ノードと第1のサブクライアント信号パス集合に含まれるクライアント信号パスの全ての端ノードとを含む拡大されたリング経路を所定の条件で探索して前記拡大されたリング経路の一周のコストである拡大リング経路コストを求め、前記隣接端ノード集合に含まれる端ノードの中から前記拡大リング経路コストが最も小さくなる端ノードを選択することを経路コスト条件としてもよい。
光ネットワーク上のリング経路探索時に与えられたクライアント信号パスの端ノード(クライアント信号パスの送信および受信ノード)を通過するようにリング経路の探索を行うことにより、探索対象となるリング経路が絞り込まれ、リング経路探索の高速化、効率化が可能となる。
また、探索されたリング経路を基に実際のクライアント信号パスを収容する波長リングを割り当てる際に、波長リングが通過するリング経路を伝送距離等の伝送特性を考慮して補正し最適化することができ、クライアント信号パスの収容設計の高速化、効率化が可能となる。
また、本発明では、クライアント信号パス情報から順次リング経路を拡大する際に、リング経路が大きくなりすぎないように、経路の割り当てられたコストを基に所定のコスト条件を満たさなくなるとリング経路の拡大を止める機能を具備することにより、より効率な収容設計を実現することができる。
図1は、光ネットワークのネットワークトポロジー例(1)を示している。
ノード101−109の9個のノードの接続関係を示している。ここで説明を分かり易くするために、9個のノード101−109は、それぞれ、A−Iのアルファベット大文字が付与されており、以降の記述ではこのアルファベット文字を用いて各ノードを表示する。
従来の光ネットワーク設計においては、ネットワークトポロジー上に存在する全てのリング経路を先ず探索してその結果を保持しておき、SONET網の収容設計段階でその保持しているリング経路群の中から収容すべきSONET網のクライアント信号パスに適合したリング経路を選択している。
しかしながら、このネットワークトポロジーに含まれるリング経路の数は多数に上り、ネットワークの規模が大きくなってノード数が増えれば増える程、リング経路の数も増大していくことは容易に想像できる。例えば、ノードA、Bを含むリング経路だけ考えても、A−B−C−A、A−B−C−D−A、A−B−C−D−E−A、A−B−C−G−F−E−A、A−B−C−G−F−E−D−Aの4個のリング経路がある。これを全てのノードのペアについて考えると膨大な数になると予想される。
図14は、光ネットワークのネットワークトポロジー例(2)を示している。
与えられたネットワークリングトポロジー情報を基にリング経路を探索する方法としては、リング経路がどこを通るかによってリングネットワークの収容効率が変わるため、ネットワークトポロジー上でリング経路としてとり得る全ての経路を数え上げる方法や、とり得るリング経路の中で、両方の端ノードが含まれるクライアント信号パスが1本もないものを除いて、全てを数え上げる方法がある。例えば最も簡単な方法は、ツリーを作っていくことで、トポロジ上のノードの数に1を加えた値の段数だけツリーを作ればよい。ただし、この方法で得られるのはツリーのルートに選んだノードを通るリング経路のみなので、他のノードをルートにして、同じことを行う必要がある。
図15はリング経路の探索手順の1例で、上記ようにツリーを作りながらリング経路の探索を行う方法の1例を示している。また、図16は、リング経路の探索順序の例で、前記図14のネットワークトポロジーに対して前記図15のリング経路の探索方法を実行する際に作られるツリーの一部を例示している。ここで、nはツリーの段数を示し、ルートに直接接続されるノードの段数を1としている。
S101. ルートに接続されるノードを枝に加えツリーの段数nをn=1とする。図16の例では、ノードBをルートとし、ノードBに接続されるA、C、Gをツリーの段数n(ここでは1)の枝に加える。
S102. 加えたノードをn段目の配列に入れる。図16の例では、1段目の配列にA、C、Gを入れる。これにより、図16のツリー902が作られる。
S103. n段目の配列からノードを1つ選ぶ。図16の例では、1段目の配列からAを取り出す。
S104. 選んだノードに接続されるノードのうち、まだ通っていないノードかRootならば枝に加える。図16の例では、Aに接続されるノードのうち、直前に通ったノード、すなわちここではB以外で、まだ通っていないノードかルートノードを枝に加える。この場合はDが該当する。
S105. 上記ステップS104で加えたルート以外のノードをn+1段目配列に入れる。図16の例では、Dを2段目の配列に入れておく。
S106. n段目配列を全て選択済みか否かを判定し、選択済みならば(YES)次のステップS107へ進み、選択済みでなければ(NO)ステップS103へ戻る。このようにして、上記のステップS103からS105の処理をn段目の全てのノードについて行う。この結果、図16の例では、Cについても同様にD、E、Fを枝に加え、D、E、Fを2段目の配列に入れる。Gについても同様にFとHを枝に加え、2段目の配列に入れる。これによって図16のツリー901が作られる。
S107. ここでn段目の配列のノードは全て選んだので、n=n+1として、次に処理すべき段数nを+1する。図16の例では、n=2となる。
S108. n段目の配列は空か否かを判定し、空ならば(YES)処理を終了し、空でなければ(NO)ステップS103へ戻る。図16の例では、n=2段目の配列は空ではないので、ステップS103へ戻る。枝としてルートを加えた場合にはn+1段目配列には入れないので、全ての枝がルートに到達するか、次に選ぶノードがなくなると、n段目配列が空になり、処理は終了する。
上記の処理手順は1個のルートノードについてのもので、上記の処理手順をネットワークトポロジー内の全てのノードについて行う必要がある。以上の説明から推察できるように、ネットワークトポロジー情報からリング経路を探索しようとすると、ノード数が多くネットワークが大規模になるほど膨大な探索処理を行う必要があることが分かる。
図2は、本発明の光ネットワーク設計方法によるネットワーク設計手順の概要を示したものである。
S01.光ネットワークのノード間の接続関係情報(ネットワークトポロジー情報)を入力し、ネットワークトポロジー情報記憶部10に保持する。入力情報には、接続元ノードの識別情報と接続元ノードの接続先ノードの識別情報、およびリング経路を探索する際の条件判定に必要となる付帯情報が含まれる。
S02.光ネットワークに収容するクライアント信号パス情報を入力し、クライアント信号パス情報記憶部40に格納する。クライアント信号パス情報には、パスの送信ノードおよびパスの受信ノードを情報として含む端ノードの識別情報と、端ノード間の信号帯域が含まれる。
S03.クライアント信号パス情報記憶部40に格納されているクライアント信号パス情報を基に、クライアント信号パスをサブクライアント信号パス集合に分割する。その際、サブクライアント信号パス集合のサイズ(その集合に含まれるクライアント信号パスの数)が最大になり、そのサブクライアント信号パス集合に含まれるクライアント信号パスを全て収容可能なリング経路(拡大リング経路)を、所定の条件でネットワークトポロジー情報記憶部10を探索することにより選定する。
S04.上記ステップS03で選定した拡大リング経路に対して、各クライアント信号パスを収容する所定の帯域の波長リングを割り当てる。
S05.ステップS04で割り当てられた波長リング毎に、その波長リングに収容される端ノードを含むリング経路を所定の条件でネットワークトポロジー情報記憶部10を再度探索して選定し、波長リングが通過するリング経路をその選定したリング経路に補正する。そして、その補正された波長リングに対してクライアント信号パスを収容する。
S06.各波長リングへのクライアント信号パスの収容結果を出力する。
上記のように、本発明の光ネットワーク設計方法では、従来のように光ネットワークに存在しえるリング経路を全て探し出すのではなく、まずクライアント信号パスを最大限収容可能はリング経路を所定の条件でネットワークトポロジー情報を基に探索して選定して拡大リング経路とし、その拡大リング経路に対してクライアント信号パスを実際に収容する所定の帯域の波長リングを割り当てる。そして、その割り当てた波長リングの端ノードを収容できるリング経路に対してネットワークトポロジー情報を基に再度探索して選定し、波長リングがその再度選定したリング経路に収容されるように該波長リングのリング経路を補正する。
このようにして、光ネットワーク内の全てのリング経路を探索する負荷を低減すると同時に、伝送特性を考慮した最適なクライアント信号パスの収容が最適な波長リングの割り当てが可能となる。
図3は、本発明のネットワークトポロジー情報記憶部の構成例を示している。
ネットワークトポロジー情報は、光ネットワークのノード間の接続関係を定義する情報で、各ノード毎にそのノードと光ファイバ等により接続されるノードとの対応付けを定義している。
ネットワークトポロジー情報記憶部10には、例えば、各ノードの識別情報とそのノードと接続されるノード群の接続情報を格納するレコードの集まりとして構成される。
図3には、前記図1に示したネットワークトポロジーを定義する情報の中のノードAに関する接続情報を定義したレコードを代表例として示している。
レコード100は接続元となるノードの識別情報110とその接続先となるノードに関する接続情報120で構成される。ここでは、接続元となるノードAの識別情報110と、ノードAの接続先となるノードB、C、D、Eについての接続情報120を例示している。
接続先情報120は接続先ノードの識別情報121とその付帯情報122の集まりで、接続先ノード数によりその長さが変動する。ここで、接続先ノードの付帯情報122としては、接続元ノードとその接続先ノードとの間の接続リンクの距離の重み値を設定しておくことができる。これにより、リング経路の重み付けされた距離を算出することが可能となり、リング経路を探索する際の所定の条件として、この重み付けされた距離が最小となるリング経路を探索することができるようになる。ここで、各接続リンクの重み付け値を全て“1”に設定しておくことにより、総ホップ数が最小となることをリング経路探索時に所定の条件とすることもできる。
また、接続先ノードの付帯情報122にOSNR値を設定しておくことにより、OSNR値が最大となることをリング経路探索時の所定の条件とすることもできる。
図3の構成例では、接続先ノードの接続情報120は可変長であり、従ってレコード100の接続されるノードの数により可変となる上、ネットワークの規模が大きくなるにつれレコード数も増大する。従って、ネットワークトポロジーに存在しえる全てのリング経路を探索するためには、これらの可変長のレコードを順次探索して、その接続先ノード毎にさらにその接続先ノードを次の接続元ノードと見なしてさらにその接続先ノードを全て辿っていく、という処理を繰り返す必要があり、膨大な検索量及び処理量となることが推察できる。本発明では、このネットワークトポロジー情報の探索処理対象となるノード数をクライアント信号パス情報に基づいて絞り込むことにより、効率的なネットワーク設計を行えるようにする。
次に、本発明の第1の実施形態について、前記図1に示したネットワークトポロジー例(1)のケースを代表例として、図4から図13を用いて説明する。
図4は、本発明のクライアント信号パス情報の構成例で、設計対象となる光ネットワークに収容すべき全てのクライアント信号パスの集合であるクライアント信号パス集合を、コンピュータ処理がし易いリスト形式であるクライアント信号パスリスト40として構成した例を示しており、前記図2に示したクライアント信号パス情報記憶部40の1つの実施例となるものである。
光ネットワークの収容設計を行う際のクライアント信号パスは、トラフィックを受け渡す送信ノードと受信ノードの二つのノード(以下、端ノードと表記)の識別情報と、その端ノード間で受け渡すトラフィック量で表すことができる。ここでトラフィック量はその信号帯域とその本数の積で表している。クライアント信号パス情報はこれらの情報を含んでいる。
クライアント信号パスリスト40の中の1個のエントリは1個の端ノード間のクライアント信号パス情報に対応している。
No401はクライアント信号パスの識別情報で、ここでは6個のクライアント信号パスにD01〜D06の識別情報を付与した場合を示している。
402、403は送信ノードと受信ノードに対応する端ノードで、トラフィック量404は端ノード402、403間で受け渡されるトラフィックの量をSONETの多重化単位で表示した例を示している。
処理済フラグ405は、後述する拡大リング経路の選定処理が終わったか否かを、クライアント信号パスリスト40の各エントリ毎に記録しておくフラグ情報である。
収容不可フラグ406は、後述する拡大リング経路の選定処理により所定の条件のリング経路が選定されたか否かを、クライアント信号パスリスト40の各エントリ毎に記録しておくフラグ情報である。
例えば、クライアント信号パスリスト40のエントリ201は端ノードAとBの間のクライアント信号パスD01で、そのトラフィック量はOC―48が2本に相当することを示している。ここで、OC−48はSONETにおける多重化のレベルの一つで、“Optical Carrier Level 48”の略であり、ビットレート2.48832Gbpsのトラフィック量に相当する。
同じく、エントリ202は端ノードDとEの間のクライアント信号パスD02で、そのトラフィック量はOC―48が1本に相当し、エントリ203は端ノードBとDの間のクライアント信号パスD03で、そのトラフィック量はOC―48が1本に相当し、エントリ204は端ノードGとFの間のクライアント信号パスD04で、そのトラフィック量はOC―48が1本に相当し、エントリ205は端ノードFとHの間のクライアント信号パスD05で、そのトラフィック量はOC―48が1本に相当し、エントリ206は端ノードCとEの間のクライアント信号パスD06で、そのトラフィック量はOC―48が1本に相当する例を示している。
また、処理済フラグ405、収容不可フラグ406は、ここでは、初期値“0”が設定されている状態を示しているが、これらのフラグは、後述する拡大リング経路の選定処理の過程で逐次変化していく。
図5は、上記図4に示したクライアント信号パスをネットワークトポロジーに関連付けて表記したものである。
上記図4に示したクライアント信号パスD01−D06との対応を分かり易くするために、ここではクライアント信号パスD01−D06を、それぞれD01−D06の参照記号を付与した点線矢印で示している。ここで、クライアント信号パスD03を示す点線矢印D03で分かるように、クライアント信号パス情報はあくまでもトラフィックを受け渡す端ノード(ここでは、ノードB、D)のペアを示しているだけであり、そのトラフィックが実際に通過する経路については何も示していない。従って、あるクライアント信号パスを実現するトラフィック経路は一般的には複数個存在しえるが、その経路は収容段階で決定される。
図6は、拡大リング経路の探索処理手順を示しており、前記図4に示したクライアント信号パスリスト40を基に、クライアント信号パスを同時に最も多く収容できるリング経路である拡大リング経路を選定する過程を示している。
S01.入力されたSONET信号のクライアント信号パス情報を一覧化したクライアント信号パスリストを生成する。ここでは、前記図4に示したクライアント信号パスリスト40のように、クライアント信号パス情報は各端ノード間のトラフィック量に対して降順で並べられているとする。このクライアント信号パス情報の並び順は上記の他に、トラフィック量の昇順、クライアント信号パスを実現するパスの総本数の降順/昇順などが考えられる。
クライアント信号パスリスト40内の処理済フラグ405、収容不可フラグ406の領域を初期化(例えば“0”を設定)しておく。
S02.クライアント信号パスリスト40内の処理済フラグ405が“0”のエントリ群の中の先頭エントリを第1のクライアント信号パス情報とする。
S03.ネットワークトポロジー情報記憶部10を所定の条件により探索して、拡大リング経路の選定処理を行う。拡大リング経路の選定処理の詳細については、後述する図7にて説明する。
この拡大リング経路の選定処理において処理されたエントリは、その処理済フラグ405がON(“1”)に設定され、以後の拡大リング経路の選定処理からはずされる。
本拡大リング経路の選定処理にて処理されたエントリに対応するクライアント信号パスの集合(サブクライアント信号パス集合)は、ここで選定された1個の拡大リング経路に収容可能であり、そのサブクライアント信号パス集合をこれ以上拡大することはできない最大のサブクライアント信号パス集合(拡大サブクライアント信号パス集合)となっている。
S04.上記ステップS03の拡大リング経路の選定処理によって得られた拡大サブクライアント信号パス集合の情報とそれに対応する拡大リング経路の情報を保持しておく。
また、拡大リング経路の選定処理の結果が収容不可の場合は、その旨を運用者に通知するように構成することもできる。
S05.クライアント信号パスリスト40内の全てのエントリが処理されたか否かを、未処理フラグ405により判定し、未処理のエントリがある場合は(NO)ステップS02に戻り、全てのエントリが処理された場合は(YES)処理を終了する。
上記の処理手順により、光ネットワークに収容すべき全てのクライアント信号パスの集合であるクライアント信号パス集合は拡大サブクライアント信号パス集合に分割され、各拡大サブクライアント信号パス集合は対応する拡大リング経路に収容可能となる。
図7は、本発明の拡大リング経路の選定処理を示すフローチャートの例で、上記図6に示した拡大リング経路の選定処理手順の中のステップS03(拡大リング経路の選定処理)の詳細を示している。
S301.本処理の呼び出し時点で設定されている第1のクライアント信号パス情報をクライアント信号パスリスト40から取り出して保持する。
S302.第1のクライアント信号パス情報の端ノードを含むリング経路をネットワークトポロジー情報記憶部10を基に所定の条件で探索すると同時に、クライアント信号パスリストの該当エントリの処理済フラグに“1”を設定する。
所定の条件としては、例えば、次の(a)(b)(c)の三つの条件のいずれかとすることができる。
(a)光ネットワークの各ノード間の接続リンクに重み付けを行い、その重み付けに基づいて算出されたリング経路の距離が最小になること。
(b)リング経路の総ホップ数が最小になること。
(c)リング経路のOSNRが最大となること。
S303.上記ステップS302の探索処理において該当するリング経路が見つからなかった場合は(NO)ステップS307へ移行し、該当するリング経路が見つかった場合は(YES)該リング経路の情報を探索済リング経路情報として保持し、次のステップS304へ移行する。
S304.クライアント信号パスリスト内の未処理エントリ(処理済フラグが“0”のエントリ)の中から、保持されている探索済リング経路情報が示すリング経路内のノードのいずれかをその端ノードとして含んでいる第2のクライアント信号パス情報を探索する。
上記第2のクライアント信号パス情報が見つかれば(YES)それを取り出して次のステップS305に移行し、上記第2のクライアント信号パス情報が見つからない場合は(NO)処理を終了する。
S305.保持している探索済リング経路情報が示すリング経路に含まれるノード、及び、上記ステップS304で探索した第2のクライアント信号パス情報の端ノードを含むリング経路をネットワークトポロジー情報記憶部10を基に上記所定の条件で探索すると同時に、処理済フラグを“1”に設定する。
S306.上記ステップS05の探索により該当するリング経路が見つかった場合は(YES)該リング経路の情報を探索済リング経路情報として保持してステップS304に戻り、該当するリング経路が見つからなかった場合は(NO)処理を終了する。
上記のステップS304〜S306の繰り返し処理により、上記第1のクライアント信号パス情報の端ノードを含むリング経路を、未処理のクライアント信号パスを追加しながら順次拡大していくことができる。
S307.当該エントリの収容不可フラグをONに設定(例えば、“1”を設定)して、処理を終了する。
上記図7に示した拡大リング経路の選定処理では、所定の方法で選定されたクライアント信号パス情報(上記第1のクライアント信号パス情報)の端ノードを含むリング経路が存在するか否かを先ず判定し、存在する場合はその中から所定の条件を満たすリング経路を一つ選定する。そして、その選定したリング経路のノードの少なくとも1つをその端ノードとして含むクライアント信号パスを追加すると同時に、追加したクライアント信号パスの端ノードをさらに含み、かつ所定の条件を満たすリング経路を探索する。この処理を繰り返しながらクライアント信号パスリスト内の可能な限り多くのクライアント信号パス情報の端ノードを含むようにリング経路を拡大していく。
その結果、第1のクライアント信号パス情報の端ノードを含み、かつ、クライアント信号パスリストの中のクライアント信号パス情報を最大限取り込んだ形の所定の条件を満足するリング経路が一つ選定されることになる。このようにしてつくられた、クライアント信号パス情報の集合を本明細書では拡大サブクライアント信号パス集合と定義し、その拡大サブクライアント信号パス集合に対応する所定の条件を満足するリング経路を拡大リング経路と定義する。
そして、上記のリング経路の探索をクライアント信号パスリスト内の全てのエントリが処理されるまで行う。ただし、第1のクライアント信号パス情報の端ノードを含む所定の条件を満たすリング経路が存在しない場合は、該クライアント信号パス情報に対応するクライアント信号パスは収容不可と見なす。このとき、収容不可である旨をネットワーク設計者に通知するように構成することもできる。
図8は、本発明の拡大リング経路の選定過程を示しており、上記図6、7で説明した拡大リング経路の選定処理において、所定の条件で探索されるリング経路が拡大していく過程を点線で示している。ここでは、前記図4に示すクライアント信号パスリスト40に基づいた拡大リング経路の選定処理の過程を、その処理の順序に従って以下の(1)〜(11)に説明する。
(1)まず、第1のクライアント信号パス情報として、クライアント信号パスリスト40のクライアント信号パスD01を選定し、その端ノードA、Bを含むリング経路をネットワークトポロジー情報記憶部10を基に所定の条件で探索すると、リング経路310が探索され、クライアント信号パスD01の処理済フラグ405がON(“1”)に設定される。このとき、端ノードA、Bを含むリング経路の探索アルゴリズムとしては下記の文献に示される方法が適用できる。
Optimal Physical Diversity Algorithms and Survivable Networks”(Ramesh Bhandari,Proceedings of the 2nd IEEE Symposium on Computers and Communications (ISCC ‘97)
(2)次に、リング経路310に含まれるクライアント信号パスD01の端ノードA、Bのいずれかと一致する端ノードを含むクライアント信号パス情報(第2のクライアント信号パス情報)をクライアント信号パスリスト40から、例えば先頭から順にサーチして探し出す。この場合は、エントリ203の端ノードB、Dの内、ノードBがリング経路310にも含まれるためクライアント信号パスD03が該当する。
(3)リング経路310に含まれるクライアント信号パスD01の端ノードA、Bと、クライアント信号パスD03の端ノードB、Dを含む、すなわちノードA、B、Dを含むリング経路を所定の条件でネットワークトポロジー情報記憶部10から探索し、リング経路311を得る。ここで、同時にクライアント信号パスD03の処理済フラグ405をON(“1”)に設定する。
(4)上記(3)の処理でリング経路311が探索されたため、さらにリング経路311に含まれるクライアント信号パスD01とD03の端ノードA、B、Dのいずれかと一致する端ノードを含むクライアント信号パス情報(第2のクライアント信号パス情報)をクライアント信号パスリスト40内の未処理エントリから探し出す。
(5)ここでは、クライアント信号パスD02(端ノード:D、E)が該当するため、さらに、リング経路311に含まれるクライアント信号パスD01とD03の端ノードA、B、Dと、クライアント信号パスD03の端ノードD、Eを含むリング経路を所定の条件でネットワークトポロジー情報記憶部10から探索し、リング経路312を得る。ここで、同時にクライアント信号パスD02の処理済フラグをON(“1”)に設定する。
(6)上記(5)の処理でリング経路312が存在したため、さらにリング経路312に含まれるクライアント信号パスD01、D02、D03のノードA、B、D、Eのいずれかと一致する端ノードを含むクライアント信号パス情報(第2のクライアント信号パス情報)をクライアント信号パスリスト40の未処理エントリから探し出す。
ここでは、クライアント信号パスD06(端ノード:C、E)が該当するため、さらに、リング経路312に含まれるクライアント信号パスD01、D02、D03の端ノードA、B、D、Eと、クライアント信号パスD06の端ノードC、Eを含むリング経路を所定の条件でネットワークトポロジー情報記憶部10から探索する。しかし、この場合は、リング経路312に既にクライアント信号パスD06の端ノードC、Eが含まれているため、同じリング経路312が探索結果として得られる。ここで、同時にクライアント信号パスD06の処理済フラグをON(“1”)に設定する。
(7)上記(6)の処理でリング経路312が探索されため、さらにリング経路312に含まれるクライアント信号パスD01、D02、D03、D06の端ノードA、B、C、D、Eのいずれかと一致する端ノードを含むクライアント信号パス(第2のクライアント信号パス)をクライアント信号パスリスト40の未処理エントリから探し出す。
しかし、ここではノードA、B、C、D、Eのいずれかを端ノードとして含む未処理のエントリはクライアント信号パスリスト40に存在しないため、リング経路の探索処理を一旦終了する。
ここで、拡大リング経路312の経路中に存在する全ノードA、B、C、D、Eと、拡大リング経路312に含まれるクライアント信号パスD01、D02、D03、D06の端ノードA、B、C、D、Eを比較し、この時点で両方のノードが一致しているので、クライアント信号パスD01、D02、D03、D06を要素とする拡大サブクライアント信号パス集合と、拡大リング経路312が求められたことになる。
(8)次に、クライアント信号パスリスト40に未処理エントリがあるか否かを判定する。この場合は、未処理エントリ(エントリ204、205)がまだあるため、クライアント信号パスリストの中の先頭の未処理エントリ(エントリ204)のクライアント信号パスD04を第1のクライアント信号パスとして、拡大リング経路の選定処理を行う。この結果、クライアント信号パスD04の端ノードG、Fを含む所定の条件を満足するリング経路320がネットワークトポロジー情報記憶部10から探索され、同時にエントリ204の処理済フラグがON(“1”)に設定される。
ここで、リング経路320に含まれるクライアント信号パスの端ノードG、Fのいずれかのノードを端ノードとして含む未処理のクライアント信号パス(第2のクライアント信号パス)は存在しないため、リング経路の探索処理を一旦終了する。
また、拡大リング経路320の経路中に存在する全ノードC、D、E、F、Gと、拡大リング経路320に含まれるクライアント信号パスD04の端ノードG、Fを比較すると、両者に共通するノードはG、Fのみである。
このように両者が一致しない場合は、次に、クライアント信号パスリスト40の未処理エントリ中において、拡大リング経路320の経路中に存在する全ノードC、D、E、F、Gのいずれかを端ノードとして含む未処理のクライアント信号パス(第2のクライアント信号パス)を探し出す。
拡大リング経路320に存在する全ノードC、D、E、F、Gのいずれかのノードを端ノードとして含む未処理のクライアント信号パス(第2のクライアント信号パス)は存在しないため、クライアント信号パスD04のみを要素とする拡大サブクライアント信号パス集合と、拡大リング経路320が求められたことになる。
(9)次に、さらにクライアント信号パスリスト40内の未処理エントリの先頭エントリのクライアント信号パス(第1のクライアント信号パス)を選択する。
ここでは、クライアント信号パスD05が該当するので、クライアント信号パスD05の端ノードF、Hを含むリング経路をネットワークトポロジー情報記憶部10から所定の条件で探索すると、リング経路330が選定され、クライアント信号パスD05の処理済フラグがON(“1”)に設定される。
(10)クライアント信号パスリスト40に未処理エントリは残っていないため、次の第2のクライアント信号パスは存在しないため、リング経路の探索処理を一旦終了する。
この時点で、クライアント信号パスD05のみを要素とする拡大サブクライアント信号パス集合と、拡大リング経路330が求められたことになる。
(11)以上の処理により、クライアント信号パスリスト40内の全てのエントリ、つまりクライアント信号パス情報が処理されたことになり、処理を終了する。
図9は、上記の拡大リングの選定手順により最終的に選定された拡大リング経路を示している。ここでは、三つの拡大リング経路312、320、330が選定されている。
拡大リング経路312はA−B−C−D−E−Aのリング経路であり、拡大リング経路320はC−G−F−E−D−Cのリング経路であり、拡大リング経路330はF−I−Hのリング経路となっている。また、拡大リング経路312に収容されうるクライアント信号パスはD01、D02、D03、D06の4つであり、拡大リング経路320に収容されうるクライアント信号パスはD04の1つであり、拡大リング経路330に収容されうるクライアント信号パスはD05の1つである。
図10は、拡大リング経路に対する波長リングの割り当てとクライアント信号パスの収容を説明するための図である。
前記図4のクライアント信号パスリスト40に示される各クライアント信号パスを、上記図9に示した拡大リング経路を通過する所定帯域の波長リングに割り当てて収容する方法を示している。
ここでは、波長リングは所定の10Gbpsの帯域を持つものとし、上記図9に示した拡大リング経路の内、拡大リング経路312を代表例として説明する。
図10において、トラフィックフローT01、P01はクライアント信号パスリスト40のクライアント信号パスD01に対応し、トラフィックフローT02、P02はクライアント信号パスD02に対応し、トラフィックフローT03、P03はクライアント信号パスD03に対応し、トラフィックフローT06、P06はクライアント信号パスD06に対応している。
また、実線矢印T01、T02、T03、T06は通常時のトラフィックフローを示し、点線矢印P01、P02、P03、P06は、それぞれ、通常時のトラフィックフローT01、T02、T03、T06に対応するプロテクションモード時のトラフィックフローを示している。ここでは、説明の便宜上、SONETリングのUPSR(uni−directional path switched ring)の場合を想定して説明する。
まず、前記図3に示したクライアント信号パスリスト40を参照して、各クライアント信号パスのトラフィック量404を見てみる。
図10(a)は、クライアント信号パスD01に対応する通常時のトラフィックフローT01とプロテクション動作時のトラフィックフローP01を示している。本図のトラフィックフローからも分かるように、クライアント信号パスD01を収容するためにはそのトラフィック量に相当するパス(OC−48×2)をリング状に収容する必要がある。
図10(b)は、クライアント信号パスD02に対応する通常時のトラフィックフローT02とプロテクション動作時のトラフィックフローP02を示しており、クライアント信号パスD02を収容するためにはそのトラフィック量に相当するパス(OC−48×1)をリング状に収容する必要がある。
図10(c)は、クライアント信号パスD03に対応する通常時のトラフィックフローT03とプロテクション動作時のトラフィックフローP03を示しており、クライアント信号パスD03を収容するためにはそのトラフィック量に相当するパス(OC−48×1)をリング状に収容する必要がある。
図10(d)は、クライアント信号パスD06に対応する通常時のトラフィックフローT06とプロテクション動作時のトラフィックフローP06を示しており、クライアント信号パスD06を収容するためにはそのトラフィック量に相当するパス(OC−48×1)をリング状に収容する必要がある。
しかしながら、上記のクライアント信号パスD01、D02、D03、D06を全て収容するためには、合計のトラフィック量がOC−48×5に相当するため10Gbpsを超えてしまうことが分かる。このため、10Gbpsの波長リング1個には全体を収容できず、2個の波長リングが必要となる。
そこで、例えば、クライアント信号パスD01、D02、D03の総トラフィック量はOC−48×4でOC−192×1に相当し10Gbpsの波長リング1個に収容可能であるため、クライアント信号パスD06をもう一つの波長リングに収容することにする。
図11は、上記図9(a)〜(c)に示したクライアント信号パスD01、D02、D03のトラフィックフローを1個の波長リングに収容する方法を示している。ここでは、プロテクションモード時のトラフィックフローに記載は省略している。
この場合は、波長リング312aは前記図8で求めた拡大リング経路312を通過するように割り当てており、クライアント信号パスD01の端ノードはA、Bであり、クライアント信号パスD02の端ノードはD、Eであり、クライアント信号パスD03の端ノードはB、Dである。
従って、波長リング312a含まれる端ノードは、A、B、C、D、Eとなり、これらの端ノードを含む波長リングの経路をネットワークトポロジー情報10を基に所定の条件で探索してもこれ以上リング経路を補正して小さくすることは不可能で、拡大リング経路として選定されたリング経路312が最適リング経路となる。この最適リング経路312を通過する波長リング312aに対してクライアント信号パスD01、D02、D03を収容する。
本図で説明したリング経路(ここでは拡大リング経路)が与えられた場合にそのリング経路にクライアント信号を最適に収容する方法については、平成18年04月27日に出願された特願2006−123908「光ネットワーク設計方法」に示されている方法が適用できる。
図12は、本発明の波長リングのリング経路の最適化の1例で、上記図10(d)に示したクライアント信号パスD06のトラフィックフローを波長リングに収容する場合を例に示している。
図12(a)の波長リング312bは、前記図10(d)に示したトラフィックフローT06、P06を収容するための波長リングである。ここでは、プロテクションモード時のトラフィックP06の表記を省略している。
この段階の波長リング312bは、前記図9で示した拡大リング経路312を通過する波長リングと成っている。
ここで、波長リング312bに収容すべきクライアント信号パスD06の端ノードはC、Eであり、ノードC、Eを含むリング経路をネットワークトポロジー情報10を基に所定の条件で探索すると、拡大リング経路312よりも小さいリング経路313が探索されることが図12(b)により分かる。そして、波長リング312bの通過経路をこの再探索したリング経路313を通過するように補正して波長リング313aとし、この補正された波長リング313aに対してクライアント信号パスD06を収容する。図12(b)では、図表現が煩雑になるためリング経路313と波長リング313aを並列に記載しているが、実際はリング経路313を波長リング313aが通過していることを示している。
このようにして、拡大リング経路312に沿った波長リング312bでは余分な経路A−B−Cを通過していたが、補正後の波長リング313aでは、余分な経路を通過することなく伝送距離などの伝送特性を考慮した最適な波長リングを割り当てることができる。
図13は、最終的に割り当てられた波長リングを示している。
前記図1に示したネットワークトポロジーにおいて、前記図4のクライアント信号パスリスト40に示したクライアント信号パス集合はサブクライアント信号パス集合に分割され、クライアント信号パスD01、D02、D03、D06からなるサブクライアント信号パス集合は、波長リング312a及び313aの二つの波長リングに収容され、クライアント信号パスD04からなるサブクライアント信号パス集合は波長リング320aに収容され、クライアント信号パスD05から成るサブクライアント信号パス集合は330aに収容される。そして、各波長リングは前記所定の条件を満たす最適なリング経路を通過するように選択される。
このように、本発明では、入力されたクライアント信号パス情報を基に、そのクライアント信号パスに適合したリング経路に絞ってネットワークトポロジー情報を探索して所定の条件を満たすリング経路を選定するため、リング経路の探索の負荷、及び、クライアント信号パスを収容するための適切な波長リングの選択作業が自動化され、効率的なクライアント信号パス収容設計を行うことができる。
上記の実施例の説明では、説明の便宜上、前記図1に示したネットワークトポロジーを有する光ネットワークを代表例にして説明したが、他の任意のトポロジーのネットワークについても本発明は同様に適用できる。
また、光ネットワークとしてWDM網を、クライアント信号としてSONET信号を代表例として説明したが、WDM網以外の光ネットワーク、SONET信号以外のクライアント信号の場合でも本発明の本質は影響をされず、同様に適用可能である。
次に、本発明の第2の実施形態について、前記図14に示したネットワークトポロジー例(2)を代表例として、図17から図26を用いて説明する。
本発明の第2の実施形態では、ノード間の各通信リンクに所定のコストを割当てておき、このコスト情報を基にリング経路の探索をより効率的に行うものである。
図17は、本発明のコスト割当の例で、前記図14に示したネットワークトポロジー内の隣接する各ノード間の通信リンクにコストとしてノード間の距離情報をkm単位で割り当てた場合を示している。ここでは、隣接ノード間の通信リンクを“L(ノード名、ノード名)”の形式で表現しており、例えば、隣接するノードA、B間の通信リンクは“L(A,B)”と表記している。そして、経路が通過する隣接ノード間のコストの総和を経路コストとする。そして、この経路コストを基にリング経路の探索を行う。コスト情報としては、ノード間の距離、ホップ数、伝送損失情報などを用いることができる。また、これらのコスト情報は、前記図3に示したネットワークトポロジーを定義する情報の中のノード付帯情報として予め保持するように構成できる。コスト情報としてホップ数を用いる場合は、隣接ノード間のホップ数は全て1としておけばよい。
図18は、クライアント信号パス情報の構成例(2)であり、前記図14のネットワークトポロジー例(2)に対する本発明のクライアント信号パス情報の1構成例を示している。前記図4と同様に、設計対象となる光ネットワーク(前記図14)に収容すべき全てのクライアント信号パスの集合を、コンピュータ処理が処理し易いリスト形式であるクライアント信号パスリスト40aとして構成したものであり、本リストの各欄の意味については前記図4と同様である。
図19は、本発明の第2の実施形態の拡大リング経路の探索処理手順を示しており、本発明の第1の実施形態の前記図6に示した拡大リング経路の探索処理手順の中のステップS03の詳細を示している。第2の実施形態では、前記図6のステップS03の手順が異なるが、他のステップについては前記図6と同様である。
前記図18に示したクライアント信号パスリスト40aを例にして、所定の経路コスト条件を満たす拡大リング経路を選定する過程を説明する。
S100. 本処理の呼び出し時点で設定されている第1のクライアント信号パス情報をクライアント信号パス集合のなかから取り出して保持する。例えば、前記図18の例では、第1のクライアント信号パスとしてトラフィック量の最も多いものを選ぶ。トラフィック量の最も多いものを選ぶと、前記図18のクライアント信号パスリスト40aよりD01が選ばれる。
S200.上記ステップS100で選ばれたクライアント信号パスの端ノードを含むリング経路を所定の条件で探索する。前記図18の例では、D01の端ノードであるノードAとノードBを通るリング経路を所定の条件で探索する。
ここで、所定の条件としては、例えば、次の(a)(b)(c)の三つの条件のいずれかとすることができる。
(a)光ネットワークの各ノード間の接続リンクに重み付けを行い、その重み付けに基づいて算出されたリング経路の距離が最小になること。
(b)リング経路の総ホップ数が最小になること。
(c)リング経路のOSNRが最大となること。
前記図18の例では、探索の条件を最短距離とすると、リング経路は図20の501で示すようにA−B−C−D−Aのリング経路となる。このA−B−C−D−Aのリング経路を第1のリング経路とすると、前記図18のクライアント信号パスリスト40aの中で、両方の端ノードがいずれも第1のリング経路に含まれるクライアント信号パスはD01とD02である。従って、第1のサブクライアント信号パス集合にはD01とD02が属する。そして、前記図18のクライアント信号パス情報の処理済みフラグを1に設定する。
S300. 上記ステップS200で所定の条件のリング経路が見つかったか否かを判定し、見つかった場合は(YES)その見つかったリング経路を第1のリング経路として次のステップS400に移行し、見つからなかった場合は(NO)ステップS500へ移行する。前記図18のケースではリング経路が見つかるので、ステップS400へ移行することになる。
S400.上記ステップS300で探索した第1のリング経路を所定の経路コスト条件を基に拡大するリング経路拡大処理を行い、拡大されたリング経路を第2のリング経路として処理を終了する。本ステップの詳細については、図21、図23、図26で後述する。
S500.上記ステップS100で取り出した第1のクライアント信号パスは収容不可であることを意味するため、例えば、前記図18の対応するエントリの収容不可フラグをONに設定(例えば、“1”を設定)して、処理を終了する。
図21は、本発明の第2の実施形態の経路コスト条件によるリング拡大の処理手順例(1)である。
S4101. 隣接サブクライアント信号パス集合は存在するか否かを判定する。
つまり、端ノードの一方が第1のリング経路に含まれ、かつもう一方の端ノードが第1のリング経路に含まれないようなクライアント信号パスが存在するか否かを判定し、存在する場合は(YES)次のステップS4102へ進み、存在しない場合は(NO)処理を終了する。
前記図18の例では、第1のリング経路(A−B−C−D−A)に対してクライアント信号パスD03、D04、D05が該当するため、次のステップS4102に進む。
S4102. 端ノードの一方が第1のリング経路に含まれ、かつもう一方の端ノードが第1のリング経路に含まれないようなクライアント信号パスを集めて隣接サブクライアント信号パス集合とする。そして、隣接サブクライアント信号パス集合に含まれるクライアント信号パスの第1のリング経路に含まれない側の端ノードを集め、隣接端ノード集合を作成する。例えば前記図18の例では、D03の場合、端ノードはBとHであるが、端ノードBは第1のリング経路に含まれHは第1のリング経路に含まれないので、Hを隣接端ノード集合に入れる。同様にD04の場合はF、D05の場合はEを隣接端ノード集合に入れる。その結果、隣接端ノード集合にはH、F、Eが含まれる。
次にこの隣接端ノード集合内の各端ノードについて、第1のリング経路上のノードまでの最小コストの経路を探す。最小コストの経路は、ダイクストラアルゴリズムなどを用いることで探索することができる。例えば、前記図17、図18の例では、経路コストを距離と考え、Hからリング経路上の各ノードへの最短経路を求めると、HからAまでの経路はH−G−B−Aで170km、HからBまでの経路はH−G−Bで140km、HからCまでの経路はH−F−Cで110km、HからDまでの経路はH−F−C−Dで140kmとなる。この中で最も距離が短いのはHからCまでの経路なので、Hから第1のリング経路までの最小コストの経路はH−F−Cで、最小経路コストとなる距離は110kmとなる。
同様にFについても行い、最小コストの経路はF−Cで最小経路コストとなる距離は50km、同様にEについても行い、最小コストの経路はE−Dで最小経路コストとなる距離は30kmとなる。Eの場合はE−Cも同じく30kmであり、どちらをとってもよいが、ここではE−Dを選ぶことにする。
S4103. 上記ステップS4102で求めた隣接端ノード集合内の各端ノードから第1のリング経路までの最小経路コストを比較し、最も小さい最小経路コストの端ノードを隣接端ノード集合の中から1つ選ぶ。例えば、前記図18のケースではEが選ばれる。
S4104. 上記ステップS4103で選んだ端ノード(例えばE)と、第1のサブクライアント信号パス集合に含まれるクライアント信号パスの全ての端ノード(例えば、A、B、D)とを含む拡大されたリング経路を探索する。前記図18の例では、図22に示すリング経路502が拡大されたリング経路として探索される。
S4105. 上記ステップS4104で拡大されたリング経路が探索されたか否かを判定し、探索されたならば(YES)その探索された拡大リング経路を第2のリング経路として次のステップS4106へ移行する。一方、探索されなかった場合は(NO)、ステップS4107へ移行する。
前記図18のケース例では、図22の502のリング経路が拡大されたリング経路として探索されるので、本条件判断はYESとなり、次のステップS4016へ進む。
S4106. 上記ステップS4104で探索した拡大されたリング経路の一周分のコスト長、つまり、リング経路コストを求め、所定の値以下か否かを判定する。所定の値以下の場合は(YES)ステップS4108へ移行し、所定の値以下でない場合は(NO)、次のステップS4107へ進む。前記図18のケースでは、上記S4105で求めた第2のリング経路の一周の長さは150kmであり、これがあらかじめ指定された値以下か否かを判定することになる。
S4107. 現時点の第1のリング経路を最終的な拡大リング経路として処理を終了する。本処理手順では、リング経路が全く拡大されなかった場合も、その拡大されなかった元のリング経路が拡大リング経路として処理を終了するが、このような場合は、上記ステップS4101、S4105で最初のループ処理か否かを判定するロジックを追加すれば、その旨を通知するなどの処理を付加することもできる。
S4108. 上記ステップS4105で求められた第2のリング経路を新たな第1のリング経路とし、また、上記ステップS4103で選択した最小経路コストが最小の隣接端ノード集合内の端ノードを第1のサブクライアント信号パス集合に追加して新たな第1のサブクライアント信号パス集合とし、ステップS4101へ戻る。
上記のような処理手順により、リング経路コスト、つまり、リングの一周のコストが予め指定された値を超えないように、リング経路を順次拡大していくことができる。
図23は、本発明の第2の実施形態の経路コスト条件によるリング拡大の処理手順例(2)である。
S4201. 隣接サブクライアント信号パス集合は存在するか否かを判定する。
つまり、端ノードの一方が第1のリング経路に含まれ、かつもう一方の端ノードが第1のリング経路に含まれないようなクライアント信号パスが存在するか否かを判定し、存在する場合は(YES)次のステップS4202へ進み、存在しない場合は(NO)ステップS4207へ移行する。
前記図18の例では、第1のリング経路(A−B−C−D−A)に対してクライアント信号パスD03、D04、D05が該当するため、次のステップS4202に進む。
S4202. 端ノードの一方が第1のリング経路に含まれ、かつもう一方の端ノードが第1のリング経路に含まれないようなクライアント信号パスを集めて隣接サブクライアント信号パス集合とする。そして、隣接サブクライアント信号パス集合に含まれるクライアント信号パスの第1のリング経路に含まれない側の端ノードを集め、隣接端ノード集合を作成する。
例えば前記図18の例では、D03の場合、端ノードはBとHであるが、端ノードBは第1のリング経路に含まれ、Hは第1のリング経路に含まれないので、Hを隣接端ノード集合に入れる。同様にD04の場合はF、D05の場合はEを隣接端ノード集合に入れる。その結果、隣接端ノード集合にはH、F、Eが含まれる。
S4203. 上記ステップS4202で作成した隣接端ノード集合内の各端ノードについて、該端ノードと第1のサブクライアント信号パス集合に含まれるクライアント信号パスの全ての端ノードとを含む拡大したリング経路を所定の条件で探索する。従って、探索される拡大したリング経路は最大で隣接端ノード集合に含まれる端ノードの数だけ作られる。
例えば前記図20のリング経路501を第1のリング経路とする例で説明する。端ノード集合はH、F、Eであり、第1のサブクライアント信号パス(図18のD01、D02)に含まれるクライアント信号パスの全ての端ノードとはA、B、Dなので、H、A、B、Dを含む拡大したリング経路、F、A、B、Dを含む拡大したリング経路、E、A、B、Dを含む拡大したリング経路をそれぞれ探索する。探索した結果は、それぞれ、図24のリング経路503、図25のリング経路504、図22のリング経路502となる。
S4204. 上記ステップS4203で探索した拡大したリング経路の中で、そのリング経路コストが最も小さいリング経路を選択する。例えばコストを距離とした場合、リング一周の距離が最も短いリング経路が選ばれる。
例えば、前記図14のネットワークトポロジーにおいて、H、A、B、Dを含む拡大したリング経路の一周の距離は340km、F、A、B、Dを含む拡大したリング経路の一周の距離は270km、E、A、B、Dを含む拡大したリング経路の一周の距離は150kmである。従ってこの場合は、E、A、B、Dを含む拡大したリング経路がリング経路コストが最も小さいリング経路として選択される。
S4205. 上記ステップS4204でリング経路コストが最も小さいリング経路が選択されたか否かを判定し、選択されたならば(YES)その選択されたリング経路を第2のリング経路として次のステップS4206へ移行する。一方、選択されなかった場合は(NO)、ステップS4207へ移行する。
前記図18のケースでは、図22のリング経路502がリング経路コストが最も小さい拡大したリング経路として選択されるので、本条件判断はYESとなり、次のステップS4206へ進む。
S4206. 上記ステップS4205で求めた第2のリング経路のコストを求め、所定の値以下か否かを判定する。所定の値以下の場合は(YES)ステップS4208へ移行し、所定の値を超えた場合は(NO)、次のステップS4207へ進む。前記図18の例では、上記S4205で求めた第2のリング経路のリング経路コストは150kmであり、これがあらかじめ指定された値以下か否かを判定することになる。
S4207. 現時点の第1のリング経路を最終的な拡大リング経路として処理を終了する。
S4208. 上記ステップS4205で求めた第2のリング経路を新たな第1のリング経路とし、また、上記ステップS4204で選択した最小リング経路コストの隣接端ノード集合内の端ノードを第1のサブクライアント信号パス集合に追加して新たな第1のサブクライアント信号パス集合とし、ステップS4201へ戻る。
上記のような処理手順により、リング経路の拡大による経路コストの増加を最小限にしながら、リング経路を順次拡大していくことができる。
図26は、本発明の第2の実施形態の経路コスト条件によるリング拡大の処理手順例(3)である。
S4301. 隣接サブクライアント信号パス集合は存在するか否かを判定する。
つまり、端ノードの一方が第1のリング経路に含まれ、かつもう一方の端ノードが第1のリング経路に含まれないようなクライアント信号パスが存在するか否かを判定し、存在する場合は(YES)次のステップS4302へ進み、存在しない場合は(NO)ステップS4309へ移行する。
S4302. 隣接サブクライアント信号パス集合に含まれるクライアント信号パスの第1のリング経路に含まれない側の端ノードを集めて隣接端ノード集合とする。例えば前記図18の例では、D03の場合、端ノードはBとHであるが、端ノードBは第1のリング経路に含まれ、Hは第1のリング経路に含まれないので、Hを隣接端ノード集合に入れる。同様にD04の場合はF、D05の場合はEを隣接端ノード集合に入れる。その結果、隣接端ノード集合にはH、F、Eが含まれる。
そして、隣接端ノード集合の各端ノードから第1のリング経路への最小コストの経路を探索し、その経路コストを求める
S4303. 上記ステップS4302で求めた隣接端ノード集合内の各ノードから第1のリング経路への最小経路コストの昇順に、隣接端ノード集合内の各端ノードをソートする。
S4304. ソートされた隣接端ノード集合の中から第1のリング経路への経路コストの最も小さい端ノードを選択する。
S4305. 上記ステップS4304で選択した端ノードと第1のリング経路を含む拡大したリング経路を所定の条件で探索する。
S4306. 上記ステップS4305の探索でリング経路が見つかったか否かを判定し、見つかった場合は(YES)その見つかったリング経路を第2のリング経路としてステップS4310へ移行し、見つからなかった場合は(NO)次のS4307へ進む。
S4307. 隣接端ノード集合から上記ステップS4304で選択した端ノードを削除する。
S4308. 隣接端ノード集合は空か否かを判定し、空ならば(YES)次のステップS4309へ進み、空でない場合は(NO)ステップS4304へ戻る。このときのステップS4304の処理では、隣接端ノード集合を作った時点で距離が最短だったノードが上記ステップS4307の処理で削除されているため、2番目にコストの小さいノードが選択される。このように隣接端ノード集合内の端ノードをコストの昇順に調べ、リング経路が見つかるか、隣接端ノード集合が空になるまで繰り返す。
S4309. 現時点の第1のリング経路を最終的な拡大リング経路とし、処理を終了する。
S4310. リング経路コストが所定値以下か否かを判定し、所定値以下の場合は(YES)ステップS4311へ移行し、所定値を超えている場合は(NO)、ステップS4309へ移行する。
S4311. 上記ステップS4306で求められた第2のリング経路を新たな第1のリング経路とし、また、上記ステップS4304で選択した隣接端ノード集合内の端ノードを第1のクライアント信号パス集合に追加して新たな第1のクライアント信号パス集合として、ステップS4301へ戻る。
上記のような処理手順により、前記図21の経路コスト条件によるリング拡大の処理手順例(1)において、隣接端ノード集合から第1のリング経路までの経路コストが最小の端ノードを含む拡大されたリング経路が見つからなかった場合でも、隣接端ノード集合から第1のリング経路までの経路コストが次に小さい端ノードを順次選択してリング経路の拡大を行うことができ、より効率的にリング経路の拡大を行うことができる。
(付記1)光ネットワークに対するクライアント信号パスの収容設計を行う光ネットワーク設計方法において、
前記光ネットワークのノード間の接続関係を定義したネットワークトポロジー情報を保持し、
クライアント信号パスの送信端または受信端となる二つのノードを端ノードとし、各クライアント信号パスに対応して前記端ノードの識別情報と前記端ノード間の信号帯域とを含むクライアント信号パス情報を保持し、
前記光ネットワークに収容すべきクライアント信号パスの集合であるクライアント信号パス集合に対して、前記クライアント信号パス集合の部分集合となる第1のサブクライアント信号パス集合と、前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれる全てのクライアント信号パスの端ノードを含む第1のリング経路とが与えられた場合に、
前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれず、かつ、前記第1のリング経路の少なくとも1つのノードを端ノードとして含むクライアント信号パスを前記第第1のサブクライアント信号パス集合に追加することにより前記第1のサブクライアント信号パス集合を拡大して第2のサブクライアント信号パス集合とし、
前記第1のリング経路のノードと前記追加したクライアント信号パス情報の端ノードとを含むリング経路を前記ネットワークトポロジー情報を所定の条件で探索して第2のリング経路とする、
ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
(付記2)付記1に記載の光ネットワーク設計方法において、
前記クライアント信号パス集合の中から所定の方法でクライアント信号パスを1個選定し、
前記選定した1個のクライアント信号パスから成るクライアント信号パスの集合を前記第1のサブクライアント信号パス集合とし、
前記選定した1個のクライアント信号パスの端ノードを含むリング経路を、前記ネットワークトポロジー情報を前記所定の条件で探索することにより選定して前記第1のリング経路とし、
前記第1のサブクライアント信号パス集合及び前記第1のリング経路を基に得られる前記第2のサブクライアント信号パス集合及び前記第2のリング経路を、それぞれ、次の新しい前記第1のサブクライアント信号パス集合及び前記第1のリング経路と見なして、次の前記第2のサブクライアント信号パス集合及び前記第2のリング経路を求めることによりクライアント信号パスの集合と対応するリング経路を順次拡大していくクライアント信号パスリング経路拡大処理を行い、
前記クライアント信号パスリング経路拡大処理を前記第2のサブクライアント信号パス集合ができなくなるか、または、前記第2のリング経路の選定ができなくなるまで繰り返し行った時点の前記第1のサブクライアント信号パス集合及び前記第1のリング経路を、それぞれ、拡大サブクライアント信号パス集合、拡大リング経路とする、
ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
(付記3)付記2に記載の光ネットワーク設計方法において、
前記拡大リング経路に対して所定の帯域を有する1以上の波長リングを割り当て、
前記波長リングに対して前記拡大サブクライアント信号パス集合のクライアント信号パスの収容を行う
ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
(付記4)付記3に記載の光ネットワーク設計方法において、
前記波長リングに収容された端ノードを含むリング経路を、前記所定の条件で前記ネットワークトポロジー情報を探索することにより選定して補正リング経路とし、
前記波長リングが通過する経路を前記補正リング経路に補正する、
ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
(付記5)付記2に記載の光ネットワーク設計方法において、
前記選定した1個のクライアント信号パス情報の端ノードを含むリング経路を選定できなかった場合は、前記選定した1個のクライアント信号パス情報が示すクライアント信号パスは収容不可である旨を通知する、
ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
(付記6)付記2に記載の光ネットワーク設計方法において、
前記クライアント信号パス集合から前記拡大サブクライアント信号パス集合を除いたクライアント信号パスの集合を新たなクライアント信号パス集合と見なして、前記新たなクライアント信号パス集合に対して前記拡大サブクライアント信号パス集合及び拡大リング経路を求める第2のクライアント信号パスリング経路拡大処理を行い、
前記第2のクライアント信号パスリング経路選定処理を前記新たなクライアント信号パス集合が定義できなくなるまで繰り返し行う、
ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
(付記7)付記1に記載の光ネットワーク設計方法において、
前記ネットワークトポロジー情報を探索する際は、前記ネットワークトポロジー情報に含まれる前記光ネットワーク内の経路の重み付け情報を基に、前記重み付けされた経路長が最小にすることを所定の条件とする、
ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
(付記8)付記1に記載の光ネットワーク設計方法において、
前記ネットワークトポロジー情報を探索する際は、前記ネットワークトポロジー情報に含まれる経路のホップ数の情報を基に探索対象となるリング経路のホップ数を最小とすることを所定の条件とする、
ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
(付記9)付記1に記載の光ネットワーク設計方法において、
前記ネットワークトポロジー情報を探索する際は、前記ネットワークトポロジー情報に含まれるOSNR情報を基に探索対象となるリング経路のOSNRを最大とすることを所定の条件とする
ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
(付記10)光ネットワークに対するクライアント信号パスの収容設計を行う光ネットワーク設計方法において、
前記光ネットワークのノード間の接続関係を定義したネットワークトポロジー情報を保持し、
クライアント信号パスの送信端または受信端となる二つのノードを端ノードとし、各クライアント信号パスに対応して前記端ノードの識別情報と前記端ノード間の信号帯域とを含むクライアント信号パス情報を保持し、
前記光ネットワークに収容すべきクライアント信号パスの集合であるクライアント信号パス集合に対して、前記クライアント信号パス集合の部分集合となる第1のサブクライアント信号パス集合と、前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれる全てのクライアント信号パスの端ノードを含む第1のリング経路とが与えられた場合に、
クライアント信号パス集合に含まれ、かつ第1のサブクライアント信号パス集合に含まれないクライアント信号パスの中から、端ノードのいずれか一方だけが第1のリング経路に含まれるものを集めて隣接サブクライアント信号パス集合とし、隣接サブクライアント信号パス集合に含まれるクライアント信号パスの端ノードのうち、第1のリング経路に含まれないほうの端ノードを集めて隣接端ノード集合とし、
前記隣接端ノード集合の中から経路コスト条件に基づいて1つの端ノードを選択し、
前記隣接端ノード集合の中から選択した端ノードを端ノードとして含むクライアント信号パスを第1のサブクライアント信号パス集合に追加して第2のサブクライアント信号パス集合とし、
前記第2のサブクライアント信号パス集合のクライアント信号パスの全ての端ノードを含む拡大リング経路を所定の条件で探索して第2のリング経路とする
ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
(付記11)付記10に記載の光ネットワーク設計方法において、
前記隣接端ノード集合に含まれる各端ノードについて、第1のリング経路に含まれるノードの中で前記端ノードからの経路コストが最も小さくなるノードまでの経路コストである最小経路コストを求め、前記隣接端ノード集合から前記最小経路コストが最も小さい端ノードを選択することを経路コスト条件とする、
ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
(付記12)付記10に記載の光ネットワーク設計方法において、
前記隣接端ノード集合に含まれる各端ノードについて、前記隣接端ノード集合に含まれる端ノードと第1のサブクライアント信号パス集合に含まれるクライアント信号パスの全ての端ノードとを含む拡大されたリング経路を所定の条件で探索して前記拡大されたリング経路の一周のコストである拡大リング経路コストを求め、前記隣接端ノード集合に含まれる端ノードの中から前記拡大リング経路コストが最も小さくなる端ノードを選択することを経路コスト条件とする
ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
(付記13)付記10に記載の光ネットワーク設計方法において、
前記クライアント信号パス集合の中から所定の方法でクライアント信号パスを1個選定し、
前記選定した1個のクライアント信号パスから成るクライアント信号パスの集合を前記第1のサブクライアント信号パス集合とし、
前記選定した1個のクライアント信号パスの端ノードを含むリング経路を、前記ネットワークトポロジー情報を前記所定の条件で探索することにより選定して前記第1のリング経路とし、
前記第1のサブクライアント信号パス集合及び前記第1のリング経路を基に得られる前記第2のサブクライアント信号パス集合及び前記第2のリング経路を、それぞれ、次の新しい第1のサブクライアント信号パス集合及び第1のリング経路と見なして、次の第2のサブクライアント信号パス集合及び第2のリング経路を求めることによりクライアント信号パスの集合と対応するリング経路を順次拡大していくクライアント信号パスリング経路拡大処理を行い、
前記クライアント信号パスリング経路拡大処理を前記隣接サブクライアント信号パス集合が空集合になるか、前記第2のリング経路の一周の距離が所定の経路コストを超えるまで行った時点の前記第1のサブクライアント信号パス集合及び前記第1のリング経路を、それぞれ、拡大サブクライアント信号パス集合、拡大リング経路とする、
ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
(付記14)クライアント信号パスを収容する光ネットワークであって、
前記光ネットワークのノード間の接続関係を定義したネットワークトポロジー情報を保持し、
前記クライアント信号パスの送信端または受信端となる二つのノードを端ノードとし、各クライアント信号パスに対応して前記端ノードの識別情報と前記端ノード間の信号帯域とを含むクライアント信号パス情報を保持し、
前記光ネットワークに収容すべきクライアント信号パスの集合であるクライアント信号パス集合に対して、前記クライアント信号パス集合の部分集合となる第1のサブクライアント信号パス集合と、前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれる全てのクライアント信号パスの端ノードを含む第1のリング経路とが与えられた場合に、
前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれず、かつ、前記第1のリング経路の少なくとも1つのノードを端ノードとして含むクライアント信号パスを前記第第1のサブクライアント信号パス集合に追加することにより前記第1のサブクライアント信号パス集合を拡大して第2のサブクライアント信号パス集合とし、
前記第1のリング経路のノードと前記追加したクライアント信号パス情報の端ノードとを含むリング経路を前記ネットワークトポロジー情報を所定の条件で探索して第2のリング経路とする、
ことを特徴とする光ネットワーク設計方法によりクライアント信号パスの収容を行って構成される光ネットワーク。
(付記15)付記14に記載の光ネットワークにおいて、
前記クライアント信号パス集合の中から所定の方法でクライアント信号パスを1個選定し、
前記選定した1個のクライアント信号パスから成るクライアント信号パスの集合を前記第1のサブクライアント信号パス集合とし、
前記選定した1個のクライアント信号パスの端ノードを含むリング経路を、前記ネットワークトポロジー情報を前記所定の条件で探索することにより選定して前記第1のリング経路とし、
前記第1のサブクライアント信号パス集合及び前記第1のリング経路を基に得られる前記第2のサブクライアント信号パス集合及び前記第2のリング経路を、それぞれ、次の新しい前記第1のサブクライアント信号パス集合及び前記第1のリング経路と見なして、次の前記第2のサブクライアント信号パス集合及び前記第2のリング経路を求めることによりクライアント信号パスの集合と対応するリング経路を順次拡大していくクライアント信号パスリング経路拡大処理を行い、
前記クライアント信号パスリング経路拡大処理を前記第2のサブクライアント信号パス集合ができなくなるか、または、前記第2のリング経路の選定ができなくなるまで繰り返し行った時点の前記第1のサブクライアント信号パス集合及び前記第1のリング経路を、それぞれ、拡大サブクライアント信号パス集合、拡大リング経路とする、
ことを特徴とする光ネットワーク設計方法によりクライアント信号パスの収容を行って構成される光ネットワーク。
(付記16)クライアント信号パスを収容する光ネットワークであって、
前記光ネットワークのノード間の接続関係を定義したネットワークトポロジー情報を保持し、
クライアント信号パスの送信端または受信端となる二つのノードを端ノードとし、各クライアント信号パスに対応して前記端ノードの識別情報と前記端ノード間の信号帯域とを含むクライアント信号パス情報を保持し、
前記光ネットワークに収容すべきクライアント信号パスの集合であるクライアント信号パス集合に対して、前記クライアント信号パス集合の部分集合となる第1のサブクライアント信号パス集合と、前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれる全てのクライアント信号パスの端ノードを含む第1のリング経路とが与えられた場合に、
クライアント信号パス集合に含まれ、かつ第1のサブクライアント信号パス集合に含まれないクライアント信号パスの中から、端ノードのいずれか一方だけが第1のリング経路に含まれるものを集めて隣接サブクライアント信号パス集合とし、隣接サブクライアント信号パス集合に含まれるクライアント信号パスの端ノードのうち、第1のリング経路に含まれないほうの端ノードを集めて隣接端ノード集合とし、
前記隣接端ノード集合の中から経路コスト条件に基づいて1つの端ノードを選択し、
前記隣接端ノード集合の中から選択した端ノードを端ノードとして含むクライアント信号パスを第1のサブクライアント信号パス集合に追加して第2のサブクライアント信号パス集合とし、
前記第2のサブクライアント信号パス集合のクライアント信号パスの全ての端ノードを含む拡大リング経路を所定の条件で探索して第2のリング経路とする
ことを特徴とする光ネットワーク設計方法によりクライアント信号パスの収容を行って構成される光ネットワーク。
(付記17)光ネットワークに対するクライアント信号パスの収容設計を行う光ネットワーク設計方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記光ネットワークのノード間の接続関係を定義したネットワークトポロジー情報を保持し、
クライアント信号パスに対するトラフィックフローの始端または終端となる二つのノードを端ノードとし、各クライアント信号パスに対応して前記端ノードの識別情報と前記端ノード間の信号帯域とを含むクライアント信号パス情報を保持し、
前記光ネットワークに収容すべきクライアント信号パスの集合であるクライアント信号パス集合に対して、前記クライアント信号パス集合の部分集合となる第1のサブクライアント信号パス集合と、前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれる全てのクライアント信号パスの端ノードを含む第1のリング経路とが与えられた場合に、
前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれず、かつ、前記第1のリング経路の少なくとも1つのノードを端ノードとして含むクライアント信号パスを前記第第1のサブクライアント信号パス集合に追加することにより前記第1のサブクライアント信号パス集合を拡大して第2のサブクライアント信号パス集合とし、
前記第1のリング経路のノードと前記追加したクライアント信号パス情報の端ノードとを含むリング経路を前記ネットワークトポロジー情報を所定の条件で探索して第2のリング経路とする、
ことを特徴とするプログラムが記録されたコンピュータ読み取りが可能な記録媒体。
(付記18)付記17に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記クライアント信号パス集合の中から所定の方法でクライアント信号パスを1個選定し、
前記選定した1個のクライアント信号パスから成るクライアント信号パスの集合を前記第1のサブクライアント信号パス集合とし、
前記選定した1個のクライアント信号パスの端ノードを含むリング経路を、前記ネットワークトポロジー情報を前記所定の条件で探索することにより選定して前記第1のリング経路とし、
前記第1のサブクライアント信号パス集合及び前記第1のリング経路を基に得られる前記第2のサブクライアント信号パス集合及び前記第2のリング経路を、それぞれ、次の新しい前記第1のサブクライアント信号パス集合及び前記第1のリング経路と見なして、次の前記第2のサブクライアント信号パス集合及び前記第2のリング経路を求めることによりクライアント信号パスの集合と対応するリング経路を順次拡大していくクライアント信号パスリング経路拡大処理を行い、
前記クライアント信号パスリング経路拡大処理を前記第2のサブクライアント信号パス集合ができなくなるか、または、前記第2のリング経路の選定ができなくなるまで繰り返し行った時点の前記第1のサブクライアント信号パス集合及び前記第1のリング経路を、それぞれ、拡大サブクライアント信号パス集合、拡大リング経路とする、
ことを特徴とするプログラムが記録されたコンピュータ読み取りが可能な記録媒体。
(付記19)光ネットワークに対するクライアント信号パスの収容設計を行う光ネットワーク設計方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記光ネットワークのノード間の接続関係を定義したネットワークトポロジー情報を保持し、
クライアント信号パスの送信端または受信端となる二つのノードを端ノードとし、各クライアント信号パスに対応して前記端ノードの識別情報と前記端ノード間の信号帯域とを含むクライアント信号パス情報を保持し、
前記光ネットワークに収容すべきクライアント信号パスの集合であるクライアント信号パス集合に対して、前記クライアント信号パス集合の部分集合となる第1のサブクライアント信号パス集合と、前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれる全てのクライアント信号パスの端ノードを含む第1のリング経路とが与えられた場合に、
クライアント信号パス集合に含まれ、かつ第1のサブクライアント信号パス集合に含まれないクライアント信号パスの中から、端ノードのいずれか一方だけが第1のリング経路に含まれるものを集めて隣接サブクライアント信号パス集合とし、隣接サブクライアント信号パス集合に含まれるクライアント信号パスの端ノードのうち、第1のリング経路に含まれないほうの端ノードを集めて隣接端ノード集合とし、
前記隣接端ノード集合の中から経路コスト条件に基づいて1つの端ノードを選択し、
前記隣接端ノード集合の中から選択した端ノードを端ノードとして含むクライアント信号パスを第1のサブクライアント信号パス集合に追加して第2のサブクライアント信号パス集合とし、
前記第2のサブクライアント信号パス集合のクライアント信号パスの全ての端ノードを含む拡大リング経路を所定の条件で探索して第2のリング経路とする
ことを特徴とするプログラムが記録されたコンピュータ読み取りが可能な記録媒体。
光ネットワークのネットワークトポロジーの1例を示している。 本発明の光ネットワーク設計方法によるネットワーク設計手順の概要を示している。 本発明のネットワークトポロジー情報記憶部の構成例を示している。 本発明のクライアント信号パス情報の構成例(1)である。 本発明のクライアント信号パスをネットワークトポロジーに関連付けて表記した図である。 本発明の拡大リング経路の選定手順の概要を示している。 本発明の第1の実施形態の拡大リング経路の選定処理を示すフローチャート(1)である。 本発明の第1の実施形態の拡大リング経路の選定過程を示している。 本発明の第1の実施形態の拡大リングの選定手順により最終的に選定された拡大リング経路を示している。 本発明の拡大リング経路に対する波長リングの割り当てとクライアント信号パスの収容を説明するための図である。 クライアント信号パスを1個の波長リングに収容する方法の例を示している。 本発明の波長リングのリング経路の最適化の1例を示している。 本発明により最終的に割り当てられた波長リングの1例を示している。 光ネットワークのネットワークトポロジー例(2)である。 リング経路の探索手順の1例である。 リング経路の探索順序の1例である。 本発明のコスト割当の1例である。 本発明のクライアント信号パス情報の構成例(2)である。 本発明の第2の実施形態の拡大リング経路の探索処理手順例である。 本発明の拡大リング経路の例(1)である。 本発明の第2の実施形態の経路コスト条件によるリング拡大の処理手順例(1)である。 本発明の拡大リング経路の例(2)である。 本発明の第2の実施形態の経路コスト条件によるリング拡大の処理手順例(2)である。 本発明の拡大リング経路の例(3)である。 本発明の拡大リング経路の例(4)である。 本発明の第2の実施形態の経路コスト条件によるリング拡大の処理手順例(3)である。
符号の説明
10 ネットワークトポロジー情報記憶部
20 リング経路情報記憶部
40、40a クライアント信号パス情報記憶部
101 ノードA
102 ノードB
103 ノードC
104 ノードD
105 ノードE
106 ノードF
107 ノードG
108 ノードH
109 ノードI
110、120、130 ネットワークトポロジー情報記憶部のレコード
111、121、131 接続元ノードの識別情報
112、122、132 接続先ノード情報
201 クライアント信号パスD01
202 クライアント信号パスD02
203 クライアント信号パスD03
204 クライアント信号パスD04
205 クライアント信号パスD05
206 クライアント信号パスD06
310、311、312、313,320、330 リング経路
312a、312b,313a,320a、330a 波長リング
401 クライアント信号パスのNo
402、403 端ノード
404 トラフィック量
405 処理済フラグ
406 収容不可フラグ
501、502、503、504 リング経路
901、901 ツリー構造

Claims (10)

  1. 光ネットワークに対するクライアント信号のパスの収容設計を行う光ネットワーク設計方法において、
    前記光ネットワークのノード間の接続関係を定義したネットワークトポロジー情報を保持し、
    クライアント信号パスの送信端または受信端となる二つのノードを端ノードとし、各クライアント信号パスに対応して前記端ノードの識別情報と前記端ノード間の信号帯域とを含むクライアント信号パス情報を保持し、
    前記光ネットワークに収容すべきクライアント信号パスの集合であるクライアント信号パス集合に対して、前記クライアント信号パス集合の部分集合となる第1のサブクライアント信号パス集合と、前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれる全てのクライアント信号パスの端ノードを含む第1のリング経路とが与えられた場合に、
    前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれず、かつ、前記第1のリング経路の少なくとも1つのノードを端ノードとして含むクライアント信号パスを前記第1のサブクライアント信号パス集合に追加することにより前記第1のサブクライアント信号パス集合を拡大して第2のサブクライアント信号パス集合とし、
    前記第1のリング経路のノードと前記追加したクライアント信号パスの端ノードとを含むリング経路を前記ネットワークトポロジー情報に対して所定の条件で探索して第2のリング経路とする、
    ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
  2. 請求項1に記載の光ネットワーク設計方法において、
    前記クライアント信号パス集合の中から所定の方法でクライアント信号パスを1個選定し、
    前記選定した1個のクライアント信号パスから成るクライアント信号パスの集合を前記第1のサブクライアント信号パス集合とし、
    前記選定した1個のクライアント信号パスの端ノードを含むリング経路を、前記ネットワークトポロジー情報を前記所定の条件で探索することにより選定して前記第1のリング経路とし、
    前記第1のサブクライアント信号パス集合及び前記第1のリング経路を基に得られる前記第2のサブクライアント信号パス集合及び前記第2のリング経路を、それぞれ、次の新しい前記第1のサブクライアント信号パス集合及び前記第1のリング経路と見なして、次の前記第2のサブクライアント信号パス集合及び前記第2のリング経路を求めることによりクライアント信号パスの集合と対応するリング経路を順次拡大していくリング経路拡大処理を行い、
    前記リング経路拡大処理を前記第2のサブクライアント信号パス集合ができなくなるか、または、前記第2のリング経路の選定ができなくなるまで繰り返し行った時点の前記第1のサブクライアント信号パス集合及び前記第1のリング経路を、それぞれ、拡大サブクライアント信号パス集合、拡大リング経路とする、
    ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
  3. 請求項2に記載の光ネットワーク設計方法において、
    前記拡大リング経路に対して所定の信号帯域を有する1以上の波長リングを割り当て、
    前記波長リングに対して前記拡大サブクライアント信号パス集合に含まれる各クライアント信号パスの収容を行い、
    前記波長リングに収容された端ノードを含むリング経路を、前記所定の条件で前記ネットワークトポロジー情報を探索することにより選定して補正リング経路とし、
    前記波長リングが通過する経路を前記補正リング経路に補正する、
    ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
  4. 光ネットワークに対するクライアント信号パスの収容設計を行う光ネットワーク設計方法において、
    前記光ネットワークのノード間の接続関係を定義したネットワークトポロジー情報を保持し、
    クライアント信号パスの送信端または受信端となる二つのノードを端ノードとし、各クライアント信号パスに対応して前記端ノードの識別情報と前記端ノード間の信号帯域とを含むクライアント信号パス情報を保持し、
    前記光ネットワークに収容すべきクライアント信号パスの集合であるクライアント信号パス集合に対して、前記クライアント信号パス集合の部分集合となる第1のサブクライアント信号パス集合と、前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれる全てのクライアント信号パスの端ノードを含む第1のリング経路とが与えられた場合に、
    クライアント信号パス集合に含まれ、かつ第1のサブクライアント信号パス集合に含まれないクライアント信号パスの中から、端ノードのいずれか一方だけが第1のリング経路に含まれるものを集めて隣接サブクライアント信号パス集合とし、隣接サブクライアント信号パス集合に含まれるクライアント信号パスの端ノードのうち、第1のリング経路に含まれないほうの端ノードを集めて隣接端ノード集合とし、
    前記隣接端ノード集合の中から経路コスト条件に基づいて1つの端ノードを選択し、
    前記隣接端ノード集合の中から選択した端ノードを端ノードとして含むクライアント信号パスを第1のサブクライアント信号パス集合に追加して第2のサブクライアント信号パス集合とし、
    前記第2のサブクライアント信号パス集合のクライアント信号パスの全ての端ノードを含む拡大リング経路を所定の条件で探索して第2のリング経路とする
    ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
  5. 請求項4に記載の光ネットワーク設計方法において、
    前記隣接端ノード集合に含まれる各端ノードについて、第1のリング経路に含まれるノードの中で前記端ノードからの経路コストが最も小さくなるノードまでの経路コストである最小経路コストを求め、前記隣接端ノード集合から前記最小経路コストが最も小さい端ノードを選択することを経路コスト条件とする、
    ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
  6. 請求項4に記載の光ネットワーク設計方法において、
    前記隣接端ノード集合に含まれる各端ノードについて、前記隣接端ノード集合に含まれる端ノードと第1のサブクライアント信号パス集合に含まれるクライアント信号パスの全ての端ノードとを含む拡大されたリング経路を所定の条件で探索して前記拡大されたリング経路の一周のコストである拡大リング経路コストを求め、前記隣接端ノード集合に含まれる端ノードの中から前記拡大リング経路コストが最も小さくなる端ノードを選択することを経路コスト条件とする
    ことを特徴とする光ネットワーク設計方法。
  7. クライアント信号パスの収容を行う光ネットワークであって、
    前記光ネットワークのノード間の接続関係を定義したネットワークトポロジー情報を保持し、
    クライアント信号パスの送信端または受信端となる二つのノードを端ノードとし、各クライアント信号パスに対応して前記端ノードの識別情報と前記端ノード間の信号帯域とを含むクライアント信号パス情報を保持し、
    前記光ネットワークに収容すべきクライアント信号パスの集合であるクライアント信号パス集合に対して、前記クライアント信号パス集合の部分集合となる第1のサブクライアント信号パス集合と、前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれる全てのクライアント信号パスの端ノードを含む第1のリング経路とが与えられた場合に、
    前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれず、かつ、前記第1のリング経路の少なくとも1つのノードを端ノードとして含むクライアント信号パスを前記第第1のサブクライアント信号パス集合に追加することにより前記第1のサブクライアント信号パス集合を拡大して第2のサブクライアント信号パス集合とし、
    前記第1のリング経路のノードと前記追加したクライアント信号パスの端ノードとを含むリング経路を前記ネットワークトポロジー情報に対して所定の条件で探索して第2のリング経路とする、
    ことを特徴とする光ネットワーク設計方法によりクライアント信号パスの収容を行って構成される光ネットワーク。
  8. クライアント信号パスを収容する光ネットワークであって、
    前記光ネットワークのノード間の接続関係を定義したネットワークトポロジー情報を保持し、
    クライアント信号パスの送信端または受信端となる二つのノードを端ノードとし、各クライアント信号パスに対応して前記端ノードの識別情報と前記端ノード間の信号帯域とを含むクライアント信号パス情報を保持し、
    前記光ネットワークに収容すべきクライアント信号パスの集合であるクライアント信号パス集合に対して、前記クライアント信号パス集合の部分集合となる第1のサブクライアント信号パス集合と、前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれる全てのクライアント信号パスの端ノードを含む第1のリング経路とが与えられた場合に、
    クライアント信号パス集合に含まれ、かつ第1のサブクライアント信号パス集合に含まれないクライアント信号パスの中から、端ノードのいずれか一方だけが第1のリング経路に含まれるものを集めて隣接サブクライアント信号パス集合とし、隣接サブクライアント信号パス集合に含まれるクライアント信号パスの端ノードのうち、第1のリング経路に含まれないほうの端ノードを集めて隣接端ノード集合とし、
    前記隣接端ノード集合の中から経路コスト条件に基づいて1つの端ノードを選択し、
    前記隣接端ノード集合の中から選択した端ノードを端ノードとして含むクライアント信号パスを第1のサブクライアント信号パス集合に追加して第2のサブクライアント信号パス集合とし、
    前記第2のサブクライアント信号パス集合のクライアント信号パスの全ての端ノードを含む拡大リング経路を所定の条件で探索して第2のリング経路とする
    ことを特徴とする光ネットワーク設計方法によりクライアント信号パスの収容を行って構成される光ネットワーク。
  9. 光ネットワークに対するクライアント信号パスの収容設計を行う光ネットワーク設計方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記光ネットワークのノード間の接続関係を定義したネットワークトポロジー情報を保持し、
    クライアント信号パスの送信端または受信端となる二つのノードを端ノードとし、各クライアント信号パスに対応して前記端ノードの識別情報と前記端ノード間の信号帯域とを含むクライアント信号パス情報を保持し、
    前記光ネットワークに収容すべきクライアント信号パスの集合であるクライアント信号パス集合に対して、前記クライアント信号パス集合の部分集合となる第1のサブクライアント信号パス集合と、前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれる全てのクライアント信号パスの端ノードを含む第1のリング経路とが与えられた場合に、
    前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれず、かつ、前記第1のリング経路の少なくとも1つのノードを端ノードとして含むクライアント信号パスを前記第第1のサブクライアント信号パス集合に追加することにより前記第1のサブクライアント信号パス集合を拡大して第2のサブクライアント信号パス集合とし、
    前記第1のリング経路のノードと前記追加したクライアント信号パスの端ノードとを含むリング経路を前記ネットワークトポロジー情報に対して所定の条件で探索して第2のリング経路とする、
    ことを特徴とするプログラムが記録されたコンピュータ読み取りが可能な記録媒体。
  10. 光ネットワークに対するクライアント信号パスの収容設計を行う光ネットワーク設計方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記光ネットワークのノード間の接続関係を定義したネットワークトポロジー情報を保持し、
    クライアント信号パスの送信端または受信端となる二つのノードを端ノードとし、各クライアント信号パスに対応して前記端ノードの識別情報と前記端ノード間の信号帯域とを含むクライアント信号パス情報を保持し、
    前記光ネットワークに収容すべきクライアント信号パスの集合であるクライアント信号パス集合に対して、前記クライアント信号パス集合の部分集合となる第1のサブクライアント信号パス集合と、前記第1のサブクライアント信号パス集合に含まれる全てのクライアント信号パスの端ノードを含む第1のリング経路とが与えられた場合に、
    クライアント信号パス集合に含まれ、かつ第1のサブクライアント信号パス集合に含まれないクライアント信号パスの中から、端ノードのいずれか一方だけが第1のリング経路に含まれるものを集めて隣接サブクライアント信号パス集合とし、隣接サブクライアント信号パス集合に含まれるクライアント信号パスの端ノードのうち、第1のリング経路に含まれないほうの端ノードを集めて隣接端ノード集合とし、
    前記隣接端ノード集合の中から経路コスト条件に基づいて1つの端ノードを選択し、
    前記隣接端ノード集合の中から選択した端ノードを端ノードとして含むクライアント信号パスを第1のサブクライアント信号パス集合に追加して第2のサブクライアント信号パス集合とし、
    前記第2のサブクライアント信号パス集合のクライアント信号パスの全ての端ノードを含む拡大リング経路を所定の条件で探索して第2のリング経路とする
    ことを特徴とするプログラムが記録されたコンピュータ読み取りが可能な記録媒体。
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