JP2008019674A - エネルギ回収装置および作業機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】限られたスペースを有効利用してエネルギを効率よく回収できるエネルギ回収装置を提供する。
【解決手段】エネルギ回収装置7は、エンジンフード6の表面に、太陽光による発電が可能な光発電パネル11を設置し、また、エンジンフード6の裏面に、熱エネルギをゼーベック効果を用いて電気エネルギに変換する熱電素子12をパネル状に並べて設置する。光発電パネル11と熱電素子12との間には、断熱材を兼ねた吸音材13を挟み込むように設置する。
【選択図】図1
【解決手段】エネルギ回収装置7は、エンジンフード6の表面に、太陽光による発電が可能な光発電パネル11を設置し、また、エンジンフード6の裏面に、熱エネルギをゼーベック効果を用いて電気エネルギに変換する熱電素子12をパネル状に並べて設置する。光発電パネル11と熱電素子12との間には、断熱材を兼ねた吸音材13を挟み込むように設置する。
【選択図】図1
Description
本発明は、エンジンフードを用いたエネルギ回収装置および作業機械に関する。
自動車のように常時自走による空冷効果がほとんどない油圧ショベルは、エンジンや油圧機器からの発熱を冷却するため、エンジン出力のわりに大型のラジエータおよびオイルクーラを設置している。
油圧ショベルのような建設機械でも、エネルギを回収または回生させることによりエネルギロスを軽減する様々な技術が提案されている。
また、キャブの天井外面と、エンジンルームのエンジンフード外面とに、太陽電池をそれぞれ取付け、エネルギの効率的活用を図るようにした油圧ショベルなどの建設機械がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−254841号公報(第4頁、図2)
しかしながら、エネルギ回収または回生用の装置を機体に搭載するスペースは制限されやすい問題がある。例えば、キャブの天井外面は、ガード部材により覆われる場合が多く、この部分に太陽電池を設置することは事実上困難であり、十分な太陽電池設置スペースを確保できないおそれがある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、限られたスペースを有効利用してエネルギを効率よく回収できるエネルギ回収装置およびこのエネルギ回収装置を搭載した作業機械を提供することを目的とする。
請求項1に記載された発明は、エンジンフードの表面に設置され太陽光による発電が可能な光発電パネルと、エンジンフードの裏面にパネル状に設置され熱エネルギをゼーベック効果を用いて電気エネルギに変換する熱電素子とを具備したエネルギ回収装置である。
請求項2に記載された発明は、請求項1記載のエネルギ回収装置において、光発電パネルと熱電素子との間に設置された吸音材を具備したものである。
請求項3に記載された発明は、機体と、機体の前部に設置されたオペレータの後方視界性を含む少なくとも周囲4方の視界性を有するキャブと、機体の前部にキャブとともに設置された作業装置と、機体の後部であってオペレータの後方視界性を妨げない高さに設置されたエンジンルームと、エンジンルームの上部に設置され機体の後方に向かって下り傾斜勾配を有するエンジンフードと、この下り傾斜勾配のエンジンフードに設置された請求項1または2記載のエネルギ回収装置とを具備した作業機械である。
請求項1に記載された発明によれば、エンジンフードの表面では、光発電パネルが太陽光により光発電をし、かつエンジンフードの裏面では、エンジンの放熱に晒されているパネル状に設置された熱電素子により、ゼーベック効果で熱エネルギを電気エネルギに変換するので、エンジンフードの限られたスペースを有効利用して表裏両面からエネルギを効率よく回収できる。また、熱エネルギから電気エネルギへの変換により放熱効果があるため、エンジン用の冷却装置を小型化できる。
請求項2に記載された発明によれば、エンジンフードには複数のスリット形状の放熱用の開口が設けられることが一般的であるが、熱電素子の設置により放熱用の開口が不要となるので、さらに光発電パネルと熱電素子との間に吸音材を挟込むので、エンジンから機体の外部へ漏洩する騒音を低減できる。また、裏面の熱電素子と吸音材により光発電パネルへの熱伝達を抑制するので、光発電パネルの温度上昇による効率低下を抑制できる。
請求項3に記載された発明によれば、機体の後方に向かって下り傾斜勾配のエンジンフードにエネルギ回収装置の光発電パネルを設置したので、機体の前部に設置されたキャブ内のオペレータの視界に光発電パネルの表面で反射された反射光が入ることを防止でき、良好な後方視界性を維持できる。
以下、本発明を、図1乃至図4に示された一実施の形態を参照しながら詳細に説明する。
図4は、油圧ショベル型の作業機械1を示し、この作業機械1は、下部走行体2trに対し上部旋回体2swが旋回可能に設けられた機体2の前部に、オペレータの後方視界性を含む少なくとも周囲4方の視界性を有するキャブ3と、アーム状の作業装置4とが設置されている。
さらに、機体2の後部であってオペレータの後方視界性を妨げない高さにエンジンルーム5が設置され、このエンジンルーム5の上部に、機体2の後方に向かって下り傾斜勾配を有するエンジンフード6が設置され、この下り傾斜勾配のエンジンフード6に、エネルギ回収装置7が設置されている。
このエネルギ回収装置7は、図1および図2に示されるように、エンジンフード6の表面6aに、太陽光による発電が可能な光発電パネル11が、ボルトなどの締結手段により設置され、また、図1および図3に示されるようにエンジンフード6の裏面6bに、熱エネルギをゼーベック効果を用いて電気エネルギに変換する熱電素子12がパネル状に並べて設置されている。
図1に示されるように光発電パネル11と熱電素子12との間には、断熱材を兼ねた吸音材13が、挟み込むように設置されている。なお、図1において、14はエンジンルーム5内に配置されたエンジンであり、15は排気マフラである。
次に、この実施の形態の作用効果を説明する。
エンジンフード6の表面では、光発電パネル11が太陽光により光発電をし、かつエンジンフード6の裏面では、エンジン14および排気マフラ15からの放熱に晒されているパネル状に設置された熱電素子12により、ゼーベック効果で熱エネルギを電気エネルギに変換し、機体2に搭載されたバッテリなどの蓄電器にエネルギを回収する。
光発電パネル11は高温になると効率が低下するので、裏面の熱電素子12と吸音材13により光発電パネル11への熱伝達を抑制する。
一方、エンジンフード6から熱を逃がすための従来のスリットを廃止して、スリットから洩れるエンジン騒音を低減させる防音効果を得るとともに、熱エネルギを電気エネルギに変換して外部へ取出す熱電素子12により放熱効果を得るようにする。
また、後方に向かって下り傾斜勾配を有するエンジンフード6の表面に光発電パネル11を設置することで、光発電パネル11からの反射光がキャブ3内オペレータの後方視界に入ることを防止する。
このように、エンジンフード6の表面は、常時、太陽光を受取ることができ、かつ裏面はエンジンの放熱に晒されているため、表面側の光発電パネル11と裏面側のパネル状の熱電素子12とにより、エンジンフード6の限られたスペースを有効利用して表裏両面からエネルギを効率よく回収できる。
熱エネルギから電気エネルギへの変換により放熱効果があるため、ラジエータなどの冷却装置を小型化できる。
エンジンルーム5内の放熱のために、エンジンフード6には複数のスリット形状の開口が設けられることが一般的であるが、熱電素子12の設置により放熱用の開口を不要とすることも可能となるので、さらに光発電パネル11と熱電素子12との間に吸音材13を挟込むので、エンジン14から機体2の外部へ漏洩する騒音を低減できる。
裏面の熱電素子12と吸音材13により光発電パネル11への熱伝達を抑制するので、光発電パネル11の温度上昇による効率低下を抑制できる。
機体2の後方に向かって下り傾斜勾配のエンジンフード6にエネルギ回収装置7の光発電パネル11を設置したので、機体2の前部に設置されたキャブ3内のオペレータの視界に光発電パネル11の表面で反射された反射光が入ることを防止でき、太陽光の反射による後方視界の妨げを防止できる。すなわち、良好な後方視界性を維持できる。
光発電パネル11をボルト締結することにより脱着可能としたので、良好なメンテナンス性も確保できる。
なお、本発明は、2次電池や発電機などの装置があらかじめ搭載された電気ハイブリッド仕様の作業機械に適用することが望ましいが、限定されるものではない。
1 作業機械
2 機体
3 キャブ
4 作業装置
5 エンジンルーム
6 エンジンフード
7 エネルギ回収装置
11 光発電パネル
12 熱電素子
13 吸音材
2 機体
3 キャブ
4 作業装置
5 エンジンルーム
6 エンジンフード
7 エネルギ回収装置
11 光発電パネル
12 熱電素子
13 吸音材
Claims (3)
- エンジンフードの表面に設置され太陽光による発電が可能な光発電パネルと、
エンジンフードの裏面にパネル状に設置され熱エネルギをゼーベック効果を用いて電気エネルギに変換する熱電素子と
を具備したことを特徴とするエネルギ回収装置。 - 光発電パネルと熱電素子との間に設置された吸音材
を具備したことを特徴とする請求項1記載のエネルギ回収装置。 - 機体と、
機体の前部に設置されたオペレータの後方視界性を含む少なくとも周囲4方の視界性を有するキャブと、
機体の前部にキャブとともに設置された作業装置と、
機体の後部であってオペレータの後方視界性を妨げない高さに設置されたエンジンルームと、
エンジンルームの上部に設置され機体の後方に向かって下り傾斜勾配を有するエンジンフードと、
この下り傾斜勾配のエンジンフードに設置された請求項1または2記載のエネルギ回収装置と
を具備したことを特徴とする作業機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006194176A JP2008019674A (ja) | 2006-07-14 | 2006-07-14 | エネルギ回収装置および作業機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006194176A JP2008019674A (ja) | 2006-07-14 | 2006-07-14 | エネルギ回収装置および作業機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008019674A true JP2008019674A (ja) | 2008-01-31 |
Family
ID=39075837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006194176A Withdrawn JP2008019674A (ja) | 2006-07-14 | 2006-07-14 | エネルギ回収装置および作業機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008019674A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012225280A (ja) * | 2011-04-20 | 2012-11-15 | Tokai Rubber Ind Ltd | 制遮音構造体 |
WO2014034179A1 (ja) * | 2012-08-28 | 2014-03-06 | 東海ゴム工業株式会社 | 車両用防音カバー |
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-
2006
- 2006-07-14 JP JP2006194176A patent/JP2008019674A/ja not_active Withdrawn
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