JP2008017382A - 基地局装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基地局装置1では、電源オン手段により電源がオフからオンへ切り替えられたことに応じて、検出手段が通信態様毎に無線受信状態を検出し、送信手段が当該検出結果に関する情報を上位の装置(基地局制御装置8)に対して送信し、受信手段が送信手段により送信された情報を受信した上位の装置により当該情報に基づいて決定された通信態様を基地局装置へ通知するために上位の装置から送信された通信態様を特定する情報を受信し、設定手段が受信された情報に基づいて通信態様を設定し、無線通信実行手段が設定された通信態様を使用して端末装置との間の無線通信を開始する。
【選択図】 図1
Description
従来では、基地局装置を設置して立ち上げる場合には、通信事業者から特別に許可を受けた工事者(人)により、当該基地局装置を立ち上げるための設定データ(例えば、周波数やコードのデータ)を当該基地局装置に打ち込むことが行われていた。
このため、例えば、基地局装置のユーザー自身が使用を希望する範囲に当該基地局装置を設置することとすれば、非常に効率良く基地局装置を設置することができると考えられる。しかしながら、通常、通信事業者が一般のユーザーに基地局装置の設定データを教えることはしないため、その点が問題となる。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、電源のオンに応じて、無線通信に使用するのに適した周波数やコードを設定するための処理を行う基地局装置を提供することを目的とする。
すなわち、電源オン手段が、電源をオフからオンへ切り替える。検出手段が、前記電源オン手段により前記電源がオフからオンへ切り替えられたことに応じて、通信態様毎に無線受信状態を検出する。送信手段が、前記検出手段による検出結果に関する情報を上位の装置に対して送信する。受信手段が、前記上位の装置から送信された通信態様を特定する情報を受信する。設定手段が、前記受信手段により受信された情報に基づいて、通信態様を設定する。無線通信実行手段が、前記設定手段により設定された通信態様を使用して、前記端末装置との間の無線通信を開始する。
ここで、前記上位の装置は、当該基地局装置の前記送信手段により送信された情報を受信した場合に、当該情報に基づいて当該基地局装置により使用されるのに適した通信態様を決定し、決定した通信態様を当該基地局装置へ通知するために、決定した通信態様を特定する情報を当該基地局装置へ送信する。つまり、前記受信手段は、前記送信手段により送信された情報を受信した前記上位の装置により当該情報に基づいて決定された通信態様を当該基地局装置へ通知するために前記上位の装置から送信された通信態様を特定する情報を受信する。
また、通信態様としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、周波数とコードとの組み合わせ、或いは、周波数(のみ)を用いることができる。
また、無線受信状態やその検出結果に関する情報としては、例えば、基地局装置同士の間の干渉の状態を推定することができるようなものが用いられ、一例として、受信信号のレベルを用いることができる。
また、上位の装置では、例えば、基地局装置同士の間の干渉が小さくなるように(好ましくは、無いように)、基地局装置により使用される通信態様を決定する。
また、上位の装置から基地局装置へ通知される通信態様としては、例えば、1個の通信態様が通知されて、基地局装置により当該通信態様が設定されるが、他の構成例として、複数の通信態様が通知されて、基地局装置によりその中から選択された1個の通信態様が設定されてもよい。
また、設定された通信態様を使用して端末装置との間の無線通信を開始する処理としては、例えば、端末装置との間の無線リンクを確立する処理や、無線リンクが確立された端末装置との間で無線通信を行う処理が実行される。
また、端末装置としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、人により携帯可能な移動局装置が用いられるが、他の構成例として、固定的に設置される装置が用いられてもよい。
すなわち、状態受信手段が、前記端末装置から無線により送信された前記端末装置における無線受信状態に関する情報を受信する。前記送信手段は、前記状態受信手段により受信された前記端末装置における無線受信状態に関する情報を前記上位の装置に対して送信する。前記受信手段は、これに応じて前記上位の装置から送信された通信態様を特定する情報を受信し、この場合に、前記設定手段は、前記受信手段により受信された情報に基づいて通信態様を設定し、前記無線通信実行手段は、前記設定手段により設定された通信態様を使用して前記端末装置との間の無線通信を実行する。
ここで、前記端末装置は、例えば通信態様毎に、無線受信状態を検出し、当該検出結果に関する情報を当該基地局装置に対して無線により送信する。このような前記端末装置からの情報送信は、例えば、当該基地局装置と前記端末装置との間の無線通信が開始された後に行われる。
また、前記上位の装置は、当該基地局装置の前記送信手段により送信された前記端末装置における無線受信状態に関する情報を受信した場合に、当該情報に基づいて当該基地局装置により使用されるのに適した通信態様を決定し、決定した通信態様を当該基地局装置へ通知するために、決定した通信態様を特定する情報を当該基地局装置へ送信する。
また、例えば、基地局装置に現在において設定されている通信態様のままの設定を維持することを上位の装置が決定する場合には、上位の装置から基地局装置へ送信される通信態様を特定する情報としては通信態様の変更が無い旨を示す情報が用いられてもよく、基地局装置では通信態様の変更処理(ここでは、同一の通信態様の設定処理)が行われなくともよい。
すなわち、認証要求手段が、前記電源オン手段により前記電源がオフからオンへ切り替えられたことに応じて、上位の側にある認証装置に対して認証処理を要求する。認証結果受信手段が、前記認証装置から送信された認証処理結果に関する情報を受信する。そして、前記認証装置により正規に認証された場合にのみ、前記上位の装置との通信が当該基地局装置に許可される。
ここで、前記認証装置は、当該基地局装置の前記認証要求手段により認証処理が要求された場合には、認証処理を行って、認証処理の結果を当該基地局装置へ通知するために、認証処理結果に関する情報を当該基地局装置に対して送信する。つまり、前記認証結果受信手段は、前記認証要求手段により認証処理が要求された前記認証装置により行われた認証処理の結果を当該基地局装置へ通知するために前記認証装置から送信された認証処理結果に関する情報を受信する。
ここで、認証装置としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、通信事業者側のサーバが用いられる。
また、正規に認証された基地局装置のみに上位の装置との通信を許可する構成としては、例えば、認証装置が正規に認証された基地局装置のみに対して上位の装置との通信に必要なアドレスなどの情報を認証処理結果の情報として通知するような構成を用いることができる。
なお、他の構成例として、上位の装置を認証装置として、上位の装置がユーザー名やパスワードなどの認証情報を用いて認証を行うような構成を用いることも可能である。
図1には、本発明の一実施例に係る無線通信システムの構成例を示してある。
本例の無線通信システムは、端末装置11と、基地局装置(無線基地局装置)1と、ルーター2と、モデム3と、電話線や光ファイバーなどからなるネットワーク4と、回線終端装置5と、サーバ6と、ゲートウエイ(Gateway)7と、基地局制御装置(無線基地局制御装置)8を備えている。
なお、基地局装置1とルーター2とは、必ずしも有線の回線で接続されなくともよく、例えば、無線LAN(Local Area Network)や無線MAN(Metropolitan Area Network)などの無線の回線で接続されてもよい。
また、本例では、2つの端末装置との間で同時に無線通信することが可能な機能を有する小型の基地局装置1(例えば、Femto BTS)が用いられている。
そして、本例では、ユーザーが基地局装置1を設置してその電源をオンにしたことに応じて、基地局装置1が、自動的に、無線通信に使用する周波数(キャリア)及びプライマリスクランブリングコード(Primary Scrambling Code)に関する設定データを設定するための処理を行って、その設定データを設定する。
ここで、CDMA方式におけるプライマリスクランブリングコードは複数の基地局装置が存在する場合に各基地局装置を識別するものであり、各基地局装置毎に異なるプライマリスクランブリングコードが設定される。
なお、CDMA方式では、ユーザー毎やサービス毎に異ならせるチャネライゼーションコード(Channelization Code)など、他のコードもある。
本例の基地局装置1は、無線通信を行う機能を有する無線通信部21と、電波を測定する機能を有する電波測定部22と、端末装置11の通信状態を検出する機能を有する端末状態検出部23と、自局装置(当該基地局装置1)の通信状態或いは端末装置11の通信状態を通知する機能を有する通信状態通知部24と、有線通信を行う機能を有する有線通信部25と、認証処理を行う機能を有する認証部26と、通信態様(本例では、設定データ)を設定する機能を有する通信態様設定部27と、電源を有して当該電源のオンオフを制御する機能を有する電源部28を備えている。
本例では、周波数及びプライマリスクランブリングコードの組み合わせを考えると、同一の周波数を使用して無線通信する場合であっても、プライマリスクランブリングコードを異ならせて信号を識別することが可能である。このため、本例では、複数の基地局装置が存在する場合に、同一の周波数及び同一のプライマリスクランブリングコードの組み合わせを使用して無線通信する2つの基地局装置について一方の基地局装置から無線送信される信号(電波)が他方の基地局装置に届いてしまうと干渉が発生してしまうため、これを回避するように、基地局装置1に周波数及びプライマリスクランブリングコードの組み合わせを設定データにより設定する。
図3には、端末装置11において干渉が起こる場合の一例を示してある。
すなわち、同一の周波数及び同一のプライマリスクランブリングコードを使用する基地局装置1と基地局装置41との間では互いに電波が届かないために干渉しないが、基地局装置1からの電波が届く領域51と基地局装置41からの電波が届く領域52との間に重複部分が存在する場合には、その重複部分に端末装置11が位置するときには、当該端末装置11では両方の基地局装置1、41からの電波が受信されて干渉が発生する。本例では、このような状態も回避するように、基地局装置1に設定データを設定する。
ここで、一例として、各基地局装置1、41からの電波が届く領域51、52としては、半径が50〜100mくらいの円状の領域となる。
図4には、基地局装置1が立ち上がる場合に行われる処理の手順の一例を示してある。
図5には、PPPoEの起動処理の手順の一例を示してある。
図6には、電波測定の処理の手順の一例を示してある。
PPPoEの起動処理では、基地局装置1は、PPPoEクライアントの機能を立ち上げて(ステップS21)、ユーザー名とパスワードの情報を有線通信部25によりサーバ6に対して送信する(ステップS22)。この情報は、基地局装置1から送信されて介在する各部2〜5を介してサーバ6へ届けられる。
ここで、ユーザー名やパスワードの情報は例えば基地局装置1の販売時に認証部26などのメモリに予め記憶されており、ユーザー名やパスワードを用いた認証に関する処理は認証部26により制御される。なお、他の構成例として、ユーザーによりユーザー名やパスワードの情報を基地局装置1に入力するような構成を用いることも可能である。
電波測定の処理では、基地局装置1は、通信態様設定部27により種々な周波数及び種々なプライマリスクランブリングコード(基地局装置から発信される下りのもの)を無線通信部21に順次設定し、無線通信部21により周波数及びプライマリスクランブリングコードのそれぞれの組み合わせについて無線受信を行い、電波測定部22により周波数及びプライマリスクランブリングコードのそれぞれの組み合わせについて無線受信された信号に基づいて他の基地局装置からの信号(電波)のレベルを測定(検出)する。本例では、システムで使用可能な全ての周波数及び全てのプライマリスクランブリングコード(基地局装置から発信される下りのもの)の情報が通信態様設定部27のメモリに記憶されており、これらの全ての組み合わせについて受信信号のレベルを測定する(ステップS31)。
なお、本例とは異なる構成例として、プライマリスクランブリングコードを使用しない構成では、例えば、システムで使用可能な全ての周波数のそれぞれについて無線受信を行って、受信レベルが閾値以上である(又は、閾値を超える)周波数については同一の周波数を使用する他の基地局装置からの信号が受信されたと判定し、受信レベルが閾値未満(又は、閾値以下)である周波数については同一の周波数を使用する他の基地局装置からの信号が受信されなかったと判定することができる。
基地局制御装置8は、基地局装置1から報告された電波測定結果の情報に基づいて、基地局装置1に対して一時的な設定内容を作成してその設定内容の情報を基地局装置1に対して送信する(ステップS6)。この情報は、基地局制御装置8から送信されて介在する各部2〜7を介して基地局装置1の有線通信部25へ届けられる。
一例として、全ての周波数及びプライマリスクランブリングコードの組み合わせの中で、基地局装置1における受信信号レベルが最小である組み合わせを選択して、これを基地局装置1へ通知するようなことが可能である。この場合、最も干渉が小さいと推定される組み合わせを選択することができ、干渉が全く無い或いは干渉があっても弱いことが推定される。
また、2個以上の組み合わせを通知する場合には、その優先順位(良好な順序)を基地局制御装置8から基地局装置1へ通知して、基地局装置1が当該優先順位に従った順序で組み合わせの使用を試みるようなことも可能である。
また、基地局装置1が基地局制御装置8から通知された一時的な設定内容に基づいて使用する周波数及びプライマリスクランブリングコードの組み合わせを決定する方法としては、例えば、一時的な設定内容として1個の組み合わせのみが通知された場合にはその組み合わせを使用することを決定し、また、一時的な設定内容として2個以上の組み合わせが通知された場合には、その中の任意の1個の組み合わせ又は優先順位などに基づく1個の組み合わせを使用することを決定することができる。
なお、端末装置11は、システムで使用可能な全ての周波数及び全てのプライマリスクランブリングコード(基地局装置から発信される下りのもの)の情報をメモリに記憶しており、端末装置11による電波測定処理は基地局装置1による電波測定処理と同様にして行われる(ステップS31)。
ここで、端末装置11により得られる電波測定結果の情報は、例えば、端末装置11から基地局制御装置8に宛てて送信されて、それを中継する基地局装置1では特に加工されずに、基地局装置1から基地局制御装置8へ中継送信されてもよく、或いは、基地局装置1において端末装置11からの情報の内容を変えない形式的な加工などが為されてから、基地局制御装置8へ送信されてもよい。
なお、最終的な設定内容が一時的な設定内容とは異なる場合には、このように基地局装置1ではその新たな設定内容に基づいて立ち上がることが行われるが、最終的な設定内容と一時的な設定内容とが同一である場合には、基地局装置1では特にそれに関して立ち上げ処理が行われなくともよい。
また、本例の無線通信システムでは、基地局装置1の電源がオンにされた際に、パスワード等を用いて、上位の側にある認証装置(本例では、サーバ6)が基地局装置1に対して認証処理を実行し、パスワード等が正規のものであると認証された場合にのみ、基地局装置1と上位の装置(本例では、基地局制御装置8)とのアクセスを許可する(可能とする)ことが行われる。
また、本例では、まず、基地局装置同士の間の干渉状態を推定できる情報に基づいて一時的な設定データ(一時的な通信態様)を基地局装置1に設定し、その後、端末装置11における干渉状態を推定できる情報に基づいて最終的な設定データ(最終的な通信態様)を基地局装置1に設定する構成を示したが、他の構成例として、これら2つの情報に基づく2つの設定処理のうちのいずれか一方のみを行う構成が用いられてもよい。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
Claims (3)
- 端末装置との間で無線により通信を行う基地局装置において、
電源をオフからオンへ切り替える電源オン手段と、
前記電源オン手段により前記電源がオフからオンへ切り替えられたことに応じて、通信態様毎に無線受信状態を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果に関する情報を上位の装置に対して送信する送信手段と、
前記送信手段により送信された情報を受信した前記上位の装置により当該情報に基づいて決定された通信態様を当該基地局装置へ通知するために前記上位の装置から送信された通信態様を特定する情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された情報に基づいて通信態様を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された通信態様を使用して前記端末装置との間の無線通信を開始する無線通信実行手段と、
を備えたことを特徴とする基地局装置。 - 請求項1に記載の基地局装置において、
前記端末装置から無線により送信された前記端末装置における無線受信状態に関する情報を受信する状態受信手段を備え、
前記送信手段は、前記状態受信手段により受信された前記端末装置における無線受信状態に関する情報を前記上位の装置に対して送信し、
前記受信手段は、前記送信手段により送信された前記端末装置における無線受信状態に関する情報を受信した前記上位の装置により当該情報に基づいて決定された通信態様を当該基地局装置へ通知するために前記上位の装置から送信された通信態様を特定する情報を受信し、この場合に、前記設定手段は、前記受信手段により受信された情報に基づいて通信態様を設定し、前記無線通信実行手段は、前記設定手段により設定された通信態様を使用して前記端末装置との間の無線通信を実行する、
ことを特徴とする基地局装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の基地局装置において、
前記電源オン手段により前記電源がオフからオンへ切り替えられたことに応じて、上位の側にある認証装置に対して認証処理を要求する認証要求手段と、
前記認証要求手段により認証処理が要求された前記認証装置により行われた認証処理の結果を当該基地局装置へ通知するために前記認証装置から送信された認証処理結果に関する情報を受信する認証結果受信手段と、を備え、
前記認証装置により正規に認証された場合にのみ、前記上位の装置との通信が当該基地局装置に許可される、
ことを特徴とする基地局装置。
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
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