JP2008008698A - 光学特性検査装置および検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】偏光板加工された多層複屈折試料における各層が有する複屈折(リタデーション)を、層ごとに精度よく測定することができる光学特性検査装置および検査方法を提供する。
【解決手段】光源10から照射された直線偏光を第1スプリッタ11で参照光と信号光とに2分割し、参照光を参照光ミラー24で反射させて第1スプリッタ11に再入射させると共に、信号光を透明試料20を通して第1スプリッタ11に再入射させ、参照光と信号光との干渉光を第1スプリッタ11から出射させる。干渉光は、2つの偏光状態を選択適用できる偏光手段14を通して第1光強度検出手段15で受光され、スペクトル分布強度が検出される。そして、偏光手段14の透過軸方位を垂直方向および水平方向にセットして検出された2つのスペクトル分布強度から、第1演算手段16により透明試料20のリタデーションReを算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、それぞれが光学軸を有する複数の透明材料を積層して構成された透明試料の光学特性を検出する光学特性検査装置および検査方法に関し、特に液晶パネルに積層された状態で存在する透明試料のリタデーションを精度よく検出する光学特性検査装置および検査方法に関する。
様々な表示装置に用いられる液晶パネルの表示性能(例えば、視野角)を改善するために、従来より積層された光学フィルム部品が用いられている。例えば、液晶パネル業界では、部材メーカーが位相差フィルムや光学補償フィルムのように、一定の方向に光学軸を持つ光学フィルムを偏光板と貼り合わせた光学部材を生産し、液晶パネルセットメーカーに販売している。このような光学部材を製造する際には、光学フィルムの光学軸と偏光板の透過軸とが特定の角度となるように位置決めして貼り合わせている。しかし、現実には製造工程上の問題から、光学フィルムの光学軸と偏光板の透過軸の角度がフィルム面内各位置で微小なゆらぎを持つことがある。
また、このような光学部材を液晶パネルに積層すると、光学部材に応力がかかる場合があり、該応力負荷に起因して発生する輝度ムラが表示装置の表示性能に大きな影響を及ぼし、問題となっていた。
光学部材を用いた表示装置の表示性能は、このような光学特性によって大きく左右されるので、液晶表示装置の表示性能を維持するため、液晶パネルに積層された状態で存在する光学部材のリタデーションを精密に計測する必要がある。
従来法としては、レーザ透過信号のフィッティングにより、各層のパラメータを測定する手法が知られている。また、本発明と関連のある従来技術としては、積層された光学フィルムのような光学材料におけるリタデーションや光学主軸方位を定量的に測定する方法(例えば、特許文献1参照)や、低コヒーレンス光源、第1および第2の反射鏡、集光手段、および受信器を備え、フィルムの上下表面で反射された光信号間の時間遅延からフィルムの厚さ、屈折率を求めるようにした測定装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−152399号公報 特開平9−119813号公報
しかし、レーザ透過信号のフィッティングにより、各層のパラメータを測定する手法によると、既知の固定パラメータが多数あり、測定精度が固定パラメータに依存する問題があった。
また、特許文献1に開示された従来技術で検出できる光学特性は、積層された複合試料を1回だけ透過した光を検出することにより算出される軸ずれ量である。これは、偏光板の偏光度が悪い場合(換言すれば、比較的大きな軸ずれ量の場合)に限られている。従って、リタデーションを高感度で測定することは困難であった。積層された複合試料に発生した軸ずれ量が僅かであったとしても、液晶パネルの表示性能に悪影響を及ぼすので微小な軸ずれ量を検出可能にすることが望まれていた。
特許文献2に開示された測定装置によると、フィルムの厚さおよび屈折率を求めることはできるが、屈折率の異方性の定量値である複屈折、即ちリタデーションを測定することはできない。
また、光学部材を液晶パネルに積層すると、光学部材に作用する応力負荷に起因して輝度ムラが発生することが知られている。このような応力負荷起因の輝度ムラは、光学部材を液晶パネルに積層したとき初めて現れる場合が少なくなく、光学部材単体での検出では不十分である。従って、液晶パネルに積層した状態で存在する各層の光学特性測定が必要となるが、特許文献1および特許文献2などの従来技術では測定することができなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、偏光板加工された多層複屈折試料における各層が有する複屈折を、層ごとに精度よく測定することができる光学特性検査装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記構成の光学特性検査装置によって達成される。
(1)それぞれが光学軸を有する複数の透明材料を積層して構成された透明試料の光学特性を検出する光学特性検査装置であって、直線偏光を照射する光源と、前記直線偏光を参照光と信号光とに2分割する第1スプリッタと、前記参照光を同一光路に反射する参照光ミラーを有し且つその光路長変更可能の参照アームと、前記信号光を前記透明試料を通しつつ同一光路に反射する信号光アームと、前記参照アームと信号光アームとを通って前記スプリッタに再入射し同一方向に出射した干渉光に対して2つの偏光状態を選択適用できる偏光手段と、前記偏光手段を透過した干渉光を受光してスペクトル分布強度を検出する第1光強度検出手段と、前記第1光強度検出手段の検出した2つのスペクトル分布強度から前記透明試料のリタデーションを算出する第1演算手段とを設けたことを特徴とする光学特性検査装置。
このような構成の光学特性検査装置によると、光源から照射された直線偏光を第1スプリッタで参照光と信号光とに2分割し、参照光を参照光ミラーで反射させて第1スプリッタに再入射させると共に、信号光を透明試料を通して第1スプリッタに再入射させて、参照光と信号光との干渉光として第1スプリッタから出射させる。干渉光は、2つの偏光状態を選択適用できる偏光手段を通して第1光強度検出手段で受光され、スペクトル分布強度が検出される。そして、偏光手段の透過軸方位を垂直および水平にセットして検出された2つのスペクトル分布強度から、第1演算手段により透明試料のリタデーションを算出するようにしたので、それぞれの偏光状態に対して干渉光の全光量を使用でき、液晶パネルに積層した状態で存在する透明試料のリタデーションを精度よく測定することができる。
(2)前記スプリッタと前記光強度検出手段との間で光路へ出入移動可能の第2スプリッタを設けて、該第2スプリッタで分割された一方の光の強度を第2光強度検出手段で検出して最大強度付近に前記参照アームでの光路長を設定する第2演算手段を備えることを特徴とする上記(1)に記載の光学特性検査装置。
このような構成の光学特性検査装置によると、第1スプリッタと第1光強度検出手段との間に第2スプリッタを設け、第2スプリッタで分割された一方の光の強度を第2光強度検出手段で検出し、第2演算手段により参照アームの光路長が入射光波長の整数倍となって光の強度が最大強度付近となる位置を正確にかつ素早く検出できるようにしたので、透明試料のリタデーションを高感度で検出することが可能となる。
また、参照光ミラーを移動可能、且つ第2演算手段により参照アームの光路長を光の強度が最大強度付近となるように設定できるようにしたので、複数の透明材料が積層されて構成された透明試料の各層の光強度最大位置を安定的に検出することができ、これにより各層のリタデーションを求めることができる。更に、入射光の波長の変化への対応力がある。
(3)前記偏光手段の消光比が10−5以下であることを特徴とする上記(1)または(2)のいずれかに記載の光学特性検査装置。
このような構成の光学特性検査装置によると、偏光手段の消光比が、10−5以下とし、比としては大きくなるので、透明試料のリタデーションを精度よく検出することができる。
(4)前記偏光手段がグラントムソンプリズム偏光子であることを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の光学特性検査装置。
このような構成の光学特性検査装置によると、偏光手段が、グラントムソンプリズム偏光子であるので、消光比を極めて大きくすることができ、透明試料のリタデーションを精度よく検出することができる。
(5)前記偏光手段がブリュースター角による偏光を設定するミラーであることを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の光学特性検査装置。
このような構成の光学特性検査装置によると、消光比を大きくすることができ、透明試料のリタデーションを精度よく検出することができる。
(6)前記透明試料が、偏光板と位相差フィルムとを積層して構成した材料であることを特徴とする上記(1)乃至(5)のいずれか1項に記載の光学特性検査装置。
このような構成の光学特性検査装置によると、偏光板と位相差フィルムとを積層して構成された透明試料のリタデーションを精度よく検出することができる。
また、本発明の上記目的は、下記の光学特性検査方法によって達成される。
(7)それぞれが光学軸を有する複数の透明材料を積層して構成された透明試料の光学特性を上記(1)に記載の光学特性検査装置により検出する光学特性検査方法であって、前記干渉光が前記偏光手段の一方の偏光状態の時に透過した光を前記第1光強度検出手段でスペクトル分布強度を検出し、前記偏光手段を他方の偏光状態として同一条件干渉光を透過させて前記第1光強度検出手段でスペクトル分布強度を検出し、前記二つの偏光状態から前記第1光強度検出手段でのスペクトル分布強度検出値を第1演算手段により演算して透明試料のリタデーションを算出することを特徴とする光学特性検査方法。
上記光学特性検査方法によれば、一方の偏光状態(例えば、透過軸方位が垂直方向)、および他方の偏光状態(例えば、透過軸方位が水平方向)とした偏光手段を透過させた干渉光を第1光強度検出手段でスペクトル分布強度を検出し、得られた2つのスペクトル分布強度検出値から第1演算手段により透明試料のリタデーションを演算により算出するようにしたので、それぞれの偏光状態に対して干渉光の全光量を使用でき、液晶パネルに積層した状態で存在する透明試料のリタデーションを精度よく測定することができる。
本発明によれば、偏光板加工された多層複屈折試料における各層が有する複屈折(リタデーション)を、層ごとに精度よく測定することができる光学特性検査装置および検査方法を提供できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。図1は、本発明の光学特性検査装置の主要な構成要素を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の光学特性検査装置100は、光源10と、第1スプリッタ11と、参照アーム12と、信号光アーム13と、偏光手段14と、第1光強度検出手段15と、第1演算手段16と、第2スプリッタ17と、第2光強度検出手段18と、第2演算手段19と、透明試料である測定サンプル20とを備える。
検査対象である測定サンプル(透明試料)20としては、偏光板(SP)21と位相差フィルム(SS)22とを積層して貼り合わせた透明な光学フィルムを想定している。透明試料20は、液晶パネル23に積層されている。
光源10は、直線偏光を出射するためのものであり、例えば、近赤外スーパールミネッセントダイオード10Aと、グラントムソンプリズム直線偏光子10Bとから構成されている。近赤外スーパールミネッセントダイオード10Aからの出射光は、発振中心波長は1310nm、スペクトル幅は半値全幅47nm、最大出力は140μWである。また、グラントムソンプリズム直線偏光子10Bの消光比は、10−5以下であり、近赤外スーパールミネッセントダイオード10Aからの出射光を地面に対して水平方向の直線偏光へ変換して出射する。
第1スプリッタ11は、光源10から出射された直線偏光を参照光と信号光とに2分割するビームスプリッターであり、参照光を参照アーム12(矢印A1方向)に、また信号光を信号光アーム13(矢印A2方向)に導く。更に、参照アーム12からの反射光(矢印A3方向)、および信号光アーム13からの反射光(矢印A4方向)が再入射され、それらの干渉光を第1光強度検出手段15に向けて出力する(矢印A5方向)ようになっている。
参照アーム12は、第1スプリッタ11からの参照光を同一光路に反射する参照光ミラー24と、第1λ/4板27とを備える。参照光ミラー24には、マイクロメータ25とピエゾ素子26が配設されており、マイクロメータ25により参照光ミラー24を光路の向きと平行方向(矢印A1およびA3方向)で干渉範囲付近に粗調整すると共に、ピエゾ素子26により参照光ミラー24を微調整する。即ち、後述する第2演算手段19ではロックインアンプを使用し、このロックインアンプでは直流バイアス電圧Vと微小な振幅を持つ交流信号dVの和電圧をピエゾ素子26へ印可する構成で、ピエゾ素子26が干渉範囲で周期的に伸縮を繰り返す。直流バイアス電圧Vとピエゾ素子の伸縮位置は比例し、電圧Vの調整で干渉によって生ずる最大光度中心位置におおよそ合わされる。そして、微小な振幅を持つ交流信号dVにより最大光度中心位置近辺で微小に位置が変化する状態となる。
なお、ロックインアンプの一般的構成についてはhttp://www.h2.dion.ne.jp/~imako/exp/lockin.html, http://www.nfcorp.co.jp/keisoku/noise/li_genri1.htmlを参照のこと。
第1λ/4板27は、光学軸が地面水平方向に対して反時計回り22.5°方位にセットされている。第1スプリッタ11から参照アーム12に出射された参照光(矢印A1方向)が第1λ/4板27を通過し、更に参照光ミラー24で反射されて矢印A3方向通過して往復2回、第1λ/4板27を通過すると、地面に対して水平方向の直線偏光は、地面水平方向に対し反時計回り45°方位直線偏光に変換される。
信号光アーム13は、第2λ/4板28と、レンズ29とを備えており、矢印A2方向に出射された信号光は、レンズ29を通過し、測定サンプル20を通しつつ矢印A4方向に同一光路に反射される。第2λ/4板28は、その光学軸が地面水平方向に対して反時計回り45°方位にセットされている。これにより測定サンプル20へは右回り円偏光が入射される。
偏光手段14は、消光比10−5以下のグラントムソンプリズム直線偏光子であり、地面に対して垂直な面内で回転できるようになっている。これにより、参照アーム12と信号光アーム13とを通って第1スプリッタ11に再入射し、矢印A5、A6方向に出射する参照光と信号光との干渉光に対して2つの偏光状態を選択適用できる。具体的には、偏光手段14の透過軸方位が、地面に対して垂直方向および水平方向にセットされる。尚、偏光手段14は、ブリュースター角による偏光を設定するミラーとすることもできる。この場合、第1光強度検出手段15では、偏光手段14を透過した干渉光ではなく、該ミラーからの反射光が受光される。
第1光強度検出手段15はスペクトロメータであり、偏光手段14を透過した干渉光を受光してスペクトル分布強度を検出する。第1演算手段16は、第1光強度検出手段15の検出した2つのスペクトル分布強度(偏光手段14の透過軸方位が、地面に対して垂直方向および水平方向のスペクトル分布強度)から測定サンプル20の光学特性、具体的にはリタデーション(Re)を算出する。算出方法については、後述する。
光第2スプリッタ17は、第1スプリッタ11からの干渉光の光路に出入可能に配置され、この干渉光を2分割し、一方の光を偏光手段14(矢印A6方向)に出射すると共に、他方の光を第2光強度検出手段18(矢印A7方向)に出射する。
第2光強度検出手段18は、第2スプリッタ17で分割された一方の光の強度を検出し、第2演算手段19は、第2光強度検出手段18で検出された光の強度が最大強度となるように参照アーム12の光路長、具体的には、参照ミラー24の位置を押し戻すようなフィードバックをかける。これにより、最大光度位置に参照ミラーを安定化できる。具体的には、光強度検出手段18により光強度電流信号が電圧変換され、この信号電圧が第2演算手段19(ロックインアンプ)に入力すると、第2演算手段19で創出された交流信号dVと同期する信号dV’が抽出される。抽出された信号dV’は信号dVによって起こされた光強度電流信号の微小信号電流dIと比例する。つまり、ロックインアンプ出力信号はdI/dVとなり、光検出手段18より検出された光強度電流信号の微分値となる。この微分信号は最大光度位置で信号の正負が入れ替わり、この信号を増幅しさらにピエゾへ印可すると最大光度位置範囲に参照ミラー位置を押し戻すようなフィードバックをかけることが出来る。このような作用により、最大光度位置に参照ミラーを安定化できる。
次に、測定サンプル(透明試料)20に関する光学特性(リタデーション(Re))を算出するための具体的光学特性検出方法について説明する。
光源10から出射された直線偏光は、第1スプリッタ11で参照光と信号光とに2分割されて参照アーム12(矢印A1方向)および信号光アーム13(矢印A2方向)に導かれる。参照光および信号光は、それぞれ参照光ミラー24および測定サンプル20で反射されて第1スプリッタ11に再入射し、それらの干渉光が矢印A5方向に出射される。
干渉光は、第2スプリッタ17で2分割され、一方の光(矢印A7方向)が第2光強度検出手段18で検出される。第2演算手段19は、前述のように、第2光強度検出手段18で検出された光の強度が最大強度となる付近に、参照アーム12の光路長、即ち、参照光ミラー24の位置を設定するように参照光ミラー24にフィードバックする。
つまり、第2演算手段19の演算結果に従ってマイクロメータ25によって参照光ミラー24を光路と平行方向(矢印A1およびA3方向)に移動させ、第2光強度検出手段18により検出される光の強度が最大強度となる付近でマイクロメータ25による参照光ミラー24の位置調整を固定する。
このとき、ピエゾ素子26が振動することで、参照アーム12の光路長は細かく変動し、光強度が最大となる位置で周期的に光強度が検出され、最大値が正確に把握される。
次いで、透過軸方位を地面に対し垂直方向にセットした偏光手段14に干渉光を透過させ(矢印A6方向)、干渉光の透過全光量に対する光のスペクトル分布強度を第1光強度検出手段15で検出する。
このときのスペクトル分布強度検出値である検出信号Iνは(式1)となる。
Figure 2008008698
ここでRsはサンプルからの反射光率、δはフイルム面から反射位置までのリタデーション、kは波数、Δlは参照アームと信号光アーム間の行路差、A (k)は光源のスペクトル分布強度で、ガウス関数型である。
このスペクトル分布強度検出値を第1演算手段16で波数kに対してフーリエ変換すると√(Rs)・cos(δ)を算出できる。
次に、透過軸方位を地面に対し水平方向にセットした偏光手段14に干渉光を透過させ(矢印A6方向)、干渉光の全透過光量に対する光のスペクトル分布強度を第1光強度検出手段15で検出する。
このときのスペクトル分布強度検出値である検出信号Iνは(式2)となる。
Figure 2008008698
このスペクトル分布強度検出値を第1演算手段16で波数kに対してフーリエ変換すると√(Rs)・sin(δ)を算出できる。また、√(Rs)・sin(δ)を√(Rs)・cos(δ)で割り算するとtan(δ)が求まり、測定サンプル20のリタデーション(Re)を決定することができる。
マイクロメータ25により上記よりも層の深い位置からの反射信号ピーク位置を第2光強度検出手段18および第2演算手段19を用いて探索し、参照光ミラー24をその位置で固定する。そして、上記と同様の要領でリタデーションδ’を求め、δ’−δとすれば各層のリタデーション(Re)を求めることができる。
上記のように、本実施形態の光学特性検査装置100によれば、偏光板加工された多層複屈折試料(透明試料)20における各層が有する複屈折(リタデーション(Re))を、層ごとに精度よく測定することができる。
本発明の光学特性検査装置の主要な構成要素を示すブロック図である。
符号の説明
10 光源
11 第1スプリッタ
12 参照アーム
13 信号光アーム
14 偏光手段(グラントムソンプリズム偏光子)
15 第1光強度検出手段
16 第1演算手段
17 第2スプリッタ
18 第2光強度検出手段
19 第2演算手段
20 測定サンプル(透明試料)
21 偏光板(透明材料)
22 位相差フィルム(透明材料)
24 参照光ミラー
100 光学特性検査装置
δ(Re) リタデーション

Claims (7)

  1. それぞれが光学軸を有する複数の透明材料を積層して構成された透明試料の光学特性を検出する光学特性検査装置であって、
    直線偏光を照射する光源と、
    前記直線偏光を参照光と信号光とに2分割する第1スプリッタと、
    前記参照光を同一光路に反射する参照光ミラーを有し且つその光路長変更可能の参照アームと、
    前記信号光を前記透明試料を通しつつ同一光路に反射する信号光アームと、
    前記参照アームと信号光アームとを通って前記スプリッタに再入射し同一方向に出射した干渉光に対して2つの偏光状態を選択適用できる偏光手段と、
    前記偏光手段を透過した干渉光を受光してスペクトル分布強度を検出する第1光強度検出手段と、
    前記第1光強度検出手段の検出した2つの偏光状態に対応する2つのスペクトル分布強度から前記透明試料のリタデーションを算出する第1演算手段とを設けたことを特徴とする光学特性検査装置。
  2. 前記スプリッタと前記光強度検出手段との間で光路へ出入移動可能の第2スプリッタを設けて、該第2スプリッタで分割された一方の光の強度を第2光強度検出手段で検出して最大強度付近に前記参照アームでの光路長を設定する第2演算手段を備えることを特徴とする請求項1記載の光学特性検査装置。
  3. 前記偏光手段の消光比が10−5以下であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の光学特性検査装置。
  4. 前記偏光手段がグラントムソンプリズム偏光子であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の光学特性検査装置。
  5. 前記偏光手段がブリュースター角による偏光を設定するミラーであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の光学特性検査装置。
  6. 前記透明試料が、偏光板と位相差フィルムとを積層して構成した材料であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の光学特性検査装置。
  7. それぞれが光学軸を有する複数の透明材料を積層して構成された透明試料の光学特性を請求項1に記載の光学特性検査装置により検出する光学特性検査方法であって、
    前記干渉光が前記偏光手段の一方の偏光状態の時に透過した光を前記第1光強度検出手段でスペクトル分布強度を検出し、
    前記偏光手段を他方の偏光状態として同一条件干渉光を透過させて前記第1光強度検出手段でスペクトル分布強度を検出し、
    前記二つの偏光状態から前記第1光強度検出手段でのスペクトル分布強度検出値を第1演算手段により演算して透明試料のリタデーションを算出することを特徴とする光学特性検査方法。
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