JP2008002840A - テーパゲージ - Google Patents

テーパゲージ Download PDF

Info

Publication number
JP2008002840A
JP2008002840A JP2006170186A JP2006170186A JP2008002840A JP 2008002840 A JP2008002840 A JP 2008002840A JP 2006170186 A JP2006170186 A JP 2006170186A JP 2006170186 A JP2006170186 A JP 2006170186A JP 2008002840 A JP2008002840 A JP 2008002840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
taper
shaft
taper gauge
holes
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006170186A
Other languages
English (en)
Inventor
Makiko Hasegawa
麻記子 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2006170186A priority Critical patent/JP2008002840A/ja
Publication of JP2008002840A publication Critical patent/JP2008002840A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length-Measuring Instruments Using Mechanical Means (AREA)

Abstract

【課題】主軸のテーパ角度精度の評価において密着したテーパゲージと主軸を容易に取り外せるようにする。
【解決手段】環状体1に、内径面の軸嵌合部2から外径面まで連通する複数の孔3を設け、内径面の前記軸嵌合部の幅中央部に周溝4を形成し、前記複数の孔の出口をその周溝内に設けた。テーパゲージAの軸嵌合部2と主軸のテーパ加工部がブリューペーストと微量の気体を介在して密着した場合、いずれか一つの孔3から流体を注入すると、流体はこのブリューペーストの中に割り込んで入り、最終的にこの流体は他のいずれかの孔3から排出される。この排出の際に前記軸嵌合部2と主軸のテーパ加工面の間の流体による内圧が低下し、流体が容易に流動できるようになるため、流体は短時間で前記軸嵌合部と前記テーパ加工面の間に拡がる。そのため両者の面間の密着が効率的に解除され、テーパゲージと主軸を容易に取り外すことができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、工作機械等の構成部品として用いられる主軸の外周に形成されるテーパ加工面のテーパ角度を管理するために使用されるテーパゲージに関する。
テーパゲージは、軸受鋼、合金工具鋼等の経年寸法変化が小さい材料で作製された部材、例えば、工作機械や車両等に用いられる主軸(図5参照)に形成されたテーパ加工面の角度精度を評価するための測定模範である。例えば、図6に示すような環状体形状のものが従来から使用されている(非特許文献1参照)。その環状体の内径面は軸嵌合部であり、この軸嵌合部には軸方向の一方向に進むにつれて縮径するテーパが形成されている。この軸嵌合部の角度は高精度に製作および管理されている。このテーパゲージの外径面には取り扱いが容易となるように、1対または2対のグリップが設けられている。
「NTN株式会社、精密転がり軸受カタログ(CAT.No2260−II/J)、P.37、P.244」
具体的には、このテーパゲージを用いて、次の手順で上記主軸テーパ加工面の角度精度を評価する。
まず、テーパゲージの軸嵌合部にブリューペースト(青色顔料)等を数箇所(例えば90度おきに4箇所)適量塗布する。次に、そのテーパゲージに設けられたグリップを持ち、軸嵌合部を主軸のテーパ加工面に対し、主軸小径側から嵌合させる。さらに、嵌合した状態でテーパゲージをその軸回りに軽く回転させた後、このテーパゲージをこの主軸から引き抜く。引き抜き後、主軸側のテーパ加工面に転写したブリューを透明テープ等で静かに剥がし、それを白い紙に貼り付ける。例えば、ブリューの転写面積がテーパ加工面の面積の80%以上であれば、この主軸のテーパ加工面の角度精度に問題なしと判断し、角度精度が基準に達しない場合は、このテーパ加工面を再加工する。
上記テーパゲージによる主軸のテーパ加工面の角度精度評価においては、テーパゲージの軸嵌合部と主軸のテーパ加工面とが、ブリューペースト等と微量の気体を介在して密着した状態となる。この密着状態の解除は、上記グリップを持ち、上記テーパゲージを主軸に対して垂直方向に持ち上げることにより、解除できるが、図7に示すように上記テーパゲージを主軸に対して傾斜させてしまう(こじる)とテーパゲージのエッジ部で主軸のテーパ加工面を傷つけたり、急に密着状態が解除されて、作業者が力余って思わず怪我をしたりすることがあった。
上記密着状態を解除するため(特願2006−80412号参照)、上記環状体に上記内径面の軸嵌合部から軸嵌合状態における外部露出部分まで連通する孔を設ける構成を採用した。ここで、「軸嵌合状態」とは、テーパゲージの軸嵌合部と主軸のテーパ加工面が嵌合している状態を指し、「外部露出部分」とは、軸嵌合状態においてテーパゲージの外部に露出する部分を指す。
上記構成では、孔を通じて、テーパゲージの軸嵌合部と主軸のテーパ加工面との間に流体を送り込んで、両者の間に隙間をつくることで上記密着状態を解除する。前記孔が一つの場合、送り込んだ流体の逃げ道がないため、ブリューペースト等で充填された上記軸嵌合部と上記テーパ加工面との間に流体を送り込むことは容易ではなく、密着状態が円滑に解除できないという問題があった。特に、主軸のサイズが大きくなると、その分、密着状態となっている部分の面積も増大するので、密着状態の解除は非常に困難となる。
この発明は、このような現状に鑑み、テーパゲージをこじったり、むやみに力を入れたりしなくても、容易に主軸のテーパ加工面からテーパゲージを取り外せるようにすることを課題とする。
上記の課題を解決するため、この発明は、上記環状体に、上記内径面の軸嵌合部から軸嵌合状態における外部露出部分まで連通する孔を、周方向に離間させた複数箇所に設ける構成としたのである。
この発明によると、テーパゲージの軸嵌合部と主軸のテーパ加工面がブリューペースト等で密着した場合において、複数設けられた孔のうち、いずれか一つの孔から空気や油等(以下、流体と称す)を注入する。注入された流体は、テーパゲージの軸嵌合部と主軸のテーパ加工面との間を充填しているブリューペースト等の間に割り込み、最終的に他の孔から排出される。流体が排出されると、前記テーパゲージの軸嵌合部と主軸のテーパ加工面の間の流体による内圧が低下し、流体が容易に流動できるようになるため、流体は短時間で前記軸嵌合部と前記テーパ加工面の間に拡がる。
上記流体が上記軸嵌合部と上記テーパ加工面の間に拡がると、上記テーパゲージと上記主軸との間の密着状態は解除される。そのため、テーパゲージをこじったり、むやみに力を入れたりしなくても、容易に主軸のテーパ加工面からテーパゲージを取り外すことができる。
この発明の実施形態としては、内径面がテーパ穴とされた環状体を有するテーパゲージに、前記内径面の軸嵌合部から、軸嵌合状態における外部露出部まで連通する複数の孔を設けた構成を採用する。
この孔は、少なくとも2箇所が必要であるが、流体の排出を効率良く行うために、数を増やしても良い。
この孔の配置については、軸方向位置に関しては、テーパゲージの軸嵌合部の幅中央部に設けるのが好ましい。この位置に設けることにより、注入した流体が最も効率良く、その軸嵌合部の全幅に拡がるからである。前記中央部分からずれた位置に設けられたとしても、注入した流体が効率良く拡がるのであれば、正確に中央部分でなくても良い。
また、複数設けられた孔の相互の位置については、基準となるいずれか一つの孔の位置に対し、他のいずれかの一つの孔の位置が周方向に180度離間するように設けるのが好ましい。前記孔をこのように設けることにより、上記流体を効率的に排出でき、上記テーパゲージの軸嵌合部と上記主軸のテーパ加工面の間の流体による内圧を低下することができるので、流体を短時間で前記軸嵌合部と前記テーパ加工面の間に拡げることができるからである。
孔の位置関係は、必ずしも対向する位置でなくても、注入した流体が効率良く拡がるのであれば、その位置は特に限定されない。3箇所以上孔を設ける場合、注入した流体が効率良く拡がるように、適宜決めることができる。
上記内径面の前記軸嵌合部の幅中央部に周溝を形成し、前記複数の孔の出口をその周溝内に位置させると、この周溝内にはブリューペースト等が充填されておらず空間が存在するために、孔から注入した流体はその流れを妨げられることなく、対向する孔まで到達する。これと同時に、この周溝内に注入された流体は、その周溝内から流出し、主軸の大径方向と小径方向の2方向に拡がる。
上記孔へ流体を注入開始した直後には、この孔および周溝は流体が充填された状態でありこれらは流体供給源として作用する。この流体供給源から密着状態の最端部までの距離が短いほど、短時間で密着状態は解消される。この周溝は上記軸嵌合部を周回して設けられているので、密着領域の隅々まで、円滑に流体が供給される。つまり、周溝を設けることで、速やかに密着状態は解消される。
この周溝の断面形状は、矩形、半円形、三角形等、任意の形状が採用できる。また、主軸のテーパ加工部への傷が付くのを防止するため、周溝の縁部には面取り加工あるいは丸め加工を施すのが好ましい。
上記孔をねじ孔とすることによって、流体注入用のグリースニップル、オイルカップ、エアホース等を確実に取り付けることができるので、流体注入時に流体の注入圧力で注入管が脱落してしまうトラブルも生じない。全ての孔をねじ孔とする必要はなく、前記グリースニップル等を取り付ける孔のみをねじ孔とすることもできる。
上記ねじ孔に流体注入用のコネクタを予めねじ込んでおくと、そのコネクタに流体注入用の注入管を直接接続できるので、実際の作業を円滑に進めることができる。
図1および図2に一実施例のテーパゲージAを示し、このテーパゲージAは環状体1からなり、その内面の軸嵌合部2が軸方向の一方向に進むにつれて縮径するテーパが形成されている。この環状体1には、孔3が相対する位置に2箇所設けられ、軸嵌合部2にはそれらの孔3を連結する周溝4が設けられている。この孔3はねじ孔である。この孔3および周溝4は、それぞれ油孔および油溝として機能するのに十分な内径および深さと幅を有している。
軸嵌合部の縁部には面取り加工a、周溝の縁部には丸め加工bがそれぞれ施されており、このテーパゲージAの使用時に、主軸を傷付けないようになっている。また外径面には2対のグリップ5が設けられ、図3に示すようにこのテーパゲージAの主軸への嵌合時、あるいは、引抜時に安定してこのテーパゲージAを支持できる。この嵌合時においては、図4に示すように、テーパゲージAの軸嵌合部2と主軸6のテーパ加工部7が面接触している。
テーパゲージを用いて角度精度を評価する一般的な手順は上述したので、詳細は省略するが、特にこの形状のテーパゲージAについて補足説明すると、このテーパゲージAは周溝4が形成してあるので、ブリューペースト等を軸嵌合部2の周溝4の上半分、下半分の各々に、例えば90度おきに4箇所塗布した上で主軸と嵌合させる。
この孔3はねじ孔となっているので、ここにグリース供給タンク等と配管で接続されたグリースニップル等のコネクタ8をねじ込み(図3参照)、潤滑グリース等を加圧注入する。加圧注入された潤滑グリース等は流体流路cを流動して密着状態が解除されるので、このテーパゲージAをこじったり、むやみに力を加えたりしなくても、容易にテーパゲージAと主軸6を分離することができる。そのため、主軸6のテーパ加工面7にテーパゲージAの軸嵌合部2のエッジで傷を付けたり、作業者が力余って思わず怪我をしたりすることはなくなる。
一実施例におけるテーパゲージの斜視図 一実施例におけるテーパゲージの断面図 一実施例においてテーパゲージと主軸を嵌合させたときの斜視図 一実施例においてテーパゲージと主軸を嵌合させたときの断面図 主軸の斜視図 従来例におけるテーパゲージの斜視図 従来例において主軸からテーパゲージを取り外す様子の斜視図
符号の説明
A テーパゲージ
1 環状体
2 軸嵌合部
3 孔
4 周溝
5 グリップ
6 主軸
7 テーパ加工部
a 面取り加工部
b 丸め加工部
c 流体の流動

Claims (5)

  1. 内径面がテーパ穴とされた環状体を有するテーパゲージにおいて、前記環状体に、前記内径面の軸嵌合部から、軸嵌合状態における外部露出部まで連通する孔を周方向に離間させた複数箇所に設けたことを特徴とするテーパゲージ。
  2. 前記複数の孔のうち、いずれか一つの前記孔の位置に対し、他のいずれかの一つの孔の位置が周方向に180度離間することを特徴とする請求項1に記載のテーパゲージ。
  3. 前記内径面の前記軸嵌合部の幅中央部に周溝を形成し、前記複数の孔の出口をその周溝内に位置させたことを特徴とする請求項1または2に記載のテーパゲージ。
  4. 前記孔を前記環状体の外径面から前記軸嵌合部まで貫通するねじ孔としたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のテーパゲージ。
  5. 前記ねじ孔に流体注入具が接続されるコネクタを取り付けた請求項4に記載のテーパゲージ。
JP2006170186A 2006-06-20 2006-06-20 テーパゲージ Pending JP2008002840A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006170186A JP2008002840A (ja) 2006-06-20 2006-06-20 テーパゲージ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006170186A JP2008002840A (ja) 2006-06-20 2006-06-20 テーパゲージ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008002840A true JP2008002840A (ja) 2008-01-10

Family

ID=39007360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006170186A Pending JP2008002840A (ja) 2006-06-20 2006-06-20 テーパゲージ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008002840A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107002920B (zh) 用于油田抽油增产的旋转接头
US20210054932A1 (en) Gasket and flow passage connector structure
AU2016208363B2 (en) Pipe end fitting with improved venting
KR101756517B1 (ko) 내부 유체 이송 시스템을 갖는 절삭 공구
US20200284394A1 (en) Grease tool for repacking dual angular contact bearing with grease, and method of using same
JP2012232281A5 (ja)
US11953070B2 (en) Bushing for use in a vehicle suspension
CA3018105A1 (en) Push-to-connect fitting device, arrangement and method
CA2921694C (en) Clevis pin assembly
JP6169422B2 (ja) 流量調整器具
EP2453156A2 (en) Pipe joint
CN105312656A (zh) 具有高压螺纹冷却剂盖的旋转切削工具
JP2008002840A (ja) テーパゲージ
KR102232345B1 (ko) 교환가능한 볼 밀
EP2759730A1 (en) Torque limiter
CN103939695A (zh) 管线连接锁紧机构
US20160136767A1 (en) Mechanism for positioning a workpiece
CN105637274A (zh) 管接头
US11415050B2 (en) Contamination removing device and turbocharger including contamination removing device
US9944511B2 (en) Fuel changing device
KR102441410B1 (ko) 파이프 연결용 마킹장치
TW201938910A (zh) 輸液桶收納結構
JP6654801B2 (ja) 管継手
US2250123A (en) Lubricant-carrying means
JP2006234040A (ja) 交換可能な貯油装置付きボールねじ