JP2007530237A5 - - Google Patents

Claims (30)

1. 弾性を有する足、弾性を有する足関節、および、長さが長く、足関節の上方に直立している弾性を有する脛部を含む、推進力のための運動力を発生させることができる弾性を有する下肢補綴装具を製造する方法であって、
   補綴装具にエネルギーを蓄えるために、人の歩行の動的な推進段階において補綴装具に力を負荷するあいだに伸長し、推進力のための運動力を発生させる、弾性を有する補綴装具の矢状方向面に少なくとも二つの凹面部を設け、
   前記足、足関節、および、前記補綴装具の脛部の少なくとも一つに設けられた人工筋肉に付加的エネルギーを与え、
   当該人工筋肉が、前記人の歩行の動的な推進段階において補綴装具に力を負荷し、前記人の歩行の後期のスタンス段階において前記付加的エネルギーを放出して、下肢と身体とに推進力をさらに加える
   ことを特徴とする推進力のための運動力を発生させることができる下肢補綴装具を製造する方法。
2. 前記少なくとも二つの矢状方向面の凹面部が、前記弾性を有する足の上向きに湾曲した足中央部によって形成された凹面部を含む請求項１記載の方法。
3. 前記少なくとも二つの矢状方向面の凹面部が、前記弾性を有する脛部の後方を向いた凹面部を伸ばすことを含む請求項１記載の方法。
4. 前記補綴装具と一体的に形成された弾性部材が前記足関節および脛部を形成し、また、前記少なくとも二つの矢状方向面の凹面部が前記弾性部材の前方に向けて突出する湾曲部によって形成された凹面部を伸ばすことを含む請求項１記載の方法。
5. 前記付加的エネルギーを蓄えるために人工筋肉として粘弾性材の人工筋肉が採用され、当該粘弾性材に張力が掛けられることを含む請求項１記載の方法。
6. 前記補綴装具の使用前に、前記人工筋肉に張力を予め掛ける手段を設けることを含む請求項１記載の方法。
7. 前記張力を予め掛ける手段が、前記人工筋肉に張力を掛けるために、カム、パッド、および加圧流体が充填された袋の少なくとも一つを用いることを含む請求項６記載の方法。
8. 前記補綴装具の足に粘弾性材の人工筋肉を設けることを含む請求項１記載の方法。
9. 前記足が足竜骨を含み、また、前記粘弾性材の人工筋肉が、前記足竜骨の足底の後部と前部とを連結する請求項８記載の方法。
10. 前記足が、前記補綴装具の下端部に装着された足型を含み、また、前記人工筋肉が、前記足型の足底の後部と前部とを連結する端部を有する請求項８記載の方法。
11. 前記補綴装具に人工筋肉を設け、前記補綴装具から前記ソケットまで当該人工筋肉が延在している請求項１記載の方法。
12. 前記補綴装具と一体的に形成された弾性部材が、前記足関節と前記脛部とを形成し、少なくとも前記足関節の領域の前記弾性部材が、前方に向けて突出するように湾曲しており、さらに、人工筋肉が前記弾性部材に設けられている請求項１記載の方法。
13. 前記補綴装具の前記足に粘弾性材の人工筋肉を設けることをさらに含む請求項１２記載の方法。
14. 前記粘弾性材が、ゴムとポリマーから成る群から選択される請求項１記載の方法。
15. 前記補綴装具に力を負荷したとき、前記補綴装具によって掛けられた力を検出することと、検出した力の関数として、前記力の負荷時の前記人工筋肉の前記エネルギー蓄積能力を調節することと、をさらに有する請求項１記載の方法。
16. 前記補綴装具の位置エネルギーを増大させるために、歩行中の前記力の負荷の前に、前記人工筋肉に予め張力を掛ける手段を設けることを含む請求項１記載の方法。
17. 長さ方向に延在する足と、
    弾性を有する足関節と、
    細長い前記足関節の上方に直立している弾性を有する脛部と、を含む弾性を有する下肢端部用補綴装具であって、
    前記足関節と前記脛部とは弾性部材として形成されており、前記脛部は、前記足関節の上方に向けてほぼ曲線形状に上向きに延在して、歩行中に縦方向に屈曲してエネルギーを蓄え、また、放出することによって歩行中の義足の動的応答性を向上させ、
    また、人の歩行の活発な推進段階において前記補綴装具に力を負荷するときエネルギーを蓄え、そして、歩行の後期のスタンス段階において前記エネルギーを放出し、それに伴って人の下肢と身体との推進を補助するために前記補綴装具の足、足関節、および脛部の少なくとも一つに粘弾性材の人工筋肉が設けられている、弾性を有する下肢端部用補綴装具。
18. 前記補綴装具の位置エネルギー増大させるために、前記粘弾性材の人工筋肉に予め張力が掛けられている請求項１７記載の補綴装具。
19. 前記人工筋肉に予め調節された張力を掛けることによって前記補綴装具のエネルギー蓄積能力を調節する手段をさらに有する請求項１７記載の補綴装具。
20. 前記調節のための手段が、カム、パッド、および加圧流体が充填された袋から成る群から選択される請求項１９記載の補綴装具。
21. 前記補綴装具の前記足に装着された粘弾性材の人工筋肉を含む請求項１７記載の補綴装具。
22. 前記足が足竜骨を含み、また、前記足に装着された前記人工筋肉が、前記足竜骨の足底の後部と前部とを連結する請求項２１記載の補綴装具。
23. 前記足が、前記補綴装具の下端部に装着された足型を含み、前記人工筋肉が、前記足型の足底の後部と前部とが連結された端部を有する請求項２１記載の補綴装具。
24. 前記人工筋肉が、前記補綴装具の使用時に前記補綴装具と人体の下肢端部に装着されたソケットのあいだに延在し、かつ、前記補綴装具とソケットとを連結する請求項１７記載の補綴装具。
25. 前記弾性部材は、少なくとも前記足関節の領域が前方に向けて突出するように湾曲する一体的に形成された部材である請求項１７記載の補綴装具。
26. 前記人工筋肉が前記弾性部材に設けられている請求項２５記載の補綴装具。
27. 人工筋肉が前記足にも設けられている請求項２６記載の補綴装具。
28. 前記粘弾性材が、ゴムとポリマーから成る群から選択される請求項１７記載の補綴装具。
29. 前記補綴装具に力を負荷したとき、前記補綴装具によって掛けられた力を検出するための検出器と、検出した力の関数として、前記力の負荷時の前記人工筋肉の前記エネルギー蓄積能力を調節する前記検出した力に応答する手段と、をさらに有する請求項１７記載の補綴装具。
30. 前記人工筋肉が、前記筋肉の長さ方向の中間部においてより大きな断面積を有する請求項１７記載の補綴装具。