JP2007530137A - 一体シールを有するセルフシール型カニューレ - Google Patents

一体シールを有するセルフシール型カニューレ Download PDF

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Abstract

本発明の外科手術用接近装置は、作業チャネルと近位端から遠位端まで延びる軸線とを有する細長い管状部材と、管状部材の遠位端に一体形成された隔壁シールと、管状部材の遠位端で、隔壁シールより遠位に配置されたゼロシールを備え、ゼロシールは、管状部材の作業チャネルの内側の適所に器具が置かれない場合に封鎖を設けるような寸法と形状になっており、ゼロシールは隔壁シールに連結されるとともに、管状部材に関して隔壁シールと一緒に浮動する特性を備える。管状部材はエラストマー材で形成される。管状部材は剛性または半剛性の壁を備え、管状部材は管状部材の一部に沿ってコイルで補強することができる。管状部材は、遠位の機械的に配備可能な遮蔽部を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、広義には、外科手術用の接近装置(アクセス装置)に関するものであり、特に、一体シール(一体化された封鎖部)を有するセルフシール型(自己封鎖型)カニューレに関連している。
腹腔鏡外科手術で使用される接近装置は、一般に、身体の壁を横断して関与する身体キャビティ内へと延びる手術チャネルを設けたカニューレを備える。カニューレには、一般に、身体キャビティの外部に残留する近位封鎖ハウジングが装備される。封鎖ハウジングは、一般に、身体キャビティ内で上昇した圧力を維持するような寸法と形状に設定された複数の封鎖部材を組み合わせて有している。
封鎖ハウジング内の最もありふれた封鎖構造には、器具またはツールがカニューレおよび封鎖ハウジング内に置かれた際に差圧を維持するような寸法および構成に設定された第1の封鎖部が設けられている。この種の封鎖部は、隔壁シールとして広く知られている。隔壁シールは、一般的に、或る範囲の各種器具または各種ツール専用であって、例えば、5ミリメートルから12ミリメートルの寸法範囲のもの専用である。典型的なカニューレ封鎖ハウジングの封鎖システムを完璧に成立させるために、ゼロ封鎖またはゼロシールが採用されるのが通例である。ゼロ封鎖またはゼロシールは、一般に、開放状態または閉鎖状態のいずれかになるように構成されており、完全な封鎖部を形成するために傾斜圧に依存することが多い。このようなゼロ封鎖またはゼロシールの具体例として、蝶型弁、球型ゼロシール、ダックビル(アヒルのくちばし型)弁などが挙げられる。隔壁シールは、第2の封鎖部より近位に設置されて、第2の封鎖部またはゼロ封鎖部を破る前に、器具またはツールが隔壁内の開口を遮断するようになっているのが好ましい。
カニューレと封鎖ハウジングは、概ね、剛性材から構成されている。最もありふれた素材は、使い捨てできる装置については可塑材であり、再利用できる装置については金属である。封鎖ハウジングは近位方向に或る距離に亘って延び、一般に、直径がカニューレの直径よりもかなり長い。典型的なカニューレの長さは約100 mmであり、典型的な封鎖ハウジングの長さは20 mmから50 mmである。典型的なカニューレの直径は、5 mmから12 mmの範囲の器具に適合する。各種封鎖ハウジングそれぞれの直径の範囲は、5 mmのカニューレ向けの12 mmから12 mmのカニューレ向けの30 mmにわたる。
大型の封鎖ハウジングの不利な点として、重量がよりかさむ、経費が高くなる、封鎖ハウジングに通す外科手術器具を十分に使用するのに課される制約が大きくなる等が挙げられる。例えば、シャフト全長が約381mm(15インチ)である外科手術器具は、先行技術の封鎖ハウジングを通して設置される場合には、作業長さが約330.2mm(約13インチ)と短くなることがある。すなわち、作業長さは、少なくとも約50.8mm(2インチ分)だけ短くなっている。更に、考慮するとすれば、複合封鎖ハウジングの経費の問題がある。特に、複合封鎖ハウジングには、一般に、複数の成形可塑性部材が設けられており、これらは腹腔鏡接近装置の複雑な性質を考慮している。従って、当該技術では、外部封鎖ハウジングを必要としない一体型封鎖部を設けた外科手術用接近装置が必要となっている。
本発明は、作業チャネルと近位端から遠位端まで延びる軸線とを有する細長い管状部材と、管状部材の遠位端に一体形成された隔壁シールと、管状部材の遠位端で、隔壁シールより遠位に配置されたゼロシールまたはゼロ封鎖部を備える外科手術用接近装置に関するものであり、ゼロシールは、管状部材の作業チャネルの内側の適所に器具が置かれていない場合に封鎖を設けるような寸法と形状になっており、ゼロシールは隔壁シールに連結されるとともに、管状部材に関して隔壁シールと一緒に浮動する特性を備える。管状部材はエラストマー材から形成される。管状部材は剛性または半剛性の壁を備える。管状部材は管状部材の一部に沿ってコイルで補強することができる。管状部材は、遠位の、機械的に配備可能な遮蔽部を備えている。ゼロシールは1個以上の相互に交差する封鎖部を設けて構築されたダックビルシールである。外科手術用接近装置は、管状部材の近位端にフランジやリングなどの止め部材を更に備える。本発明の一観点では、管状部材と隔壁シールは一緒に単体として成形され、ゼロシールは隔壁シールに接着され、または、溶着される。
また別な観点では、管状部材、隔壁シール、および、ゼロシールは全て、単体として一緒に成形されるか、一体形成される。管状部材は可撓性を向上させる機能部を更に備えており、管状部材の作業チャネルの内部の外科手術器具の動きに応じて、管状部材が屈曲することができるように図っている。可撓性を向上させる機能部は、管状部材の遠位端付近に形成されてもよいし、または、管状部材に沿って全体に形成されてもよい。可撓性を向上させる機能部は、隔壁シールとゼロシールを浮動運動させるのが分かる。
外科手術用接近装置は、管状部材の近位端に、または、その付近に配置された第2の隔壁シールを更に備えている。本発明のこのような観点では、第2の隔壁シールは、過剰に応力を被ったり、損傷を受けた場合には、漏出を防止するように作用する。本発明のこのような観点を利用すると、外科手術用接近装置は、第2の隔壁シールより遠位の管状部材に、または、その付近に配置された第2のゼロシールを更に備える。
本発明の別な観点では、管状部材は少なくとも一部が、身体壁を通して接近装置を容易に設置することができるように漸進的に先細り状になっている。管状部材はまた、少なくともその一部の領域の壁断面の長さや壁厚が減じられている。厚さを減じた領域は、管状部材の遠位端に位置するか、または、その付近である。
本発明のまた別な観点では、外科手術用接近装置は、接近装置を設置するための設置装置を更に備えている。設置装置は、組織を刺し通したり、組織を貫通するように作動する塞栓具である。本発明の設置装置は、近位端、中間部、および、遠位端からなる細長いシャフトを備えている。一観点では、近位端は使用者によって把持されるような寸法と形状のハンドルを備えており、中間部はプロファイルが減じられて、その寸法と形状は接近装置の管状部材の中を突き抜けるように設定されており、また、設置装置の遠位端は砂時計のような形状に作られている。遠位端は先細りの円錐状部材を備えている。シャフトは、設置装置の遠位端と近位端の間を流体連絡状態にする換気用管腔を更に備えている。設置装置は、シャフトの上に適合するような寸法と形状のエラストマー遮蔽部材を更に備えており、設置装置が引出されると、エラストマー遮蔽部材が外翻して、隔壁シールとゼロシールの遠位開口部の中に引き込まれるようになっている。
ゼロシールであるダックビルシールは、スリット部によって分離される対向リップ部から構成されている。この観点では、対向リップ部は柔らかい素材または塞栓材で被膜され、または、そのような素材に取り付けられる。塞栓材はクラトン、ポリウレタンなどのうちの1つである。塞栓リップ部により、縫合糸のような外科手術用物品が封鎖を破らずにスリット部を突き抜けることができるようになっているのが分かる。
本発明に関連した方法として、身体の壁を横断して身体の空洞(キャビティ)に入る外科手術用接近装置を設置する方法が開示されており、この方法は、作業チャネルと近位端から遠位端まで延びている軸線とを有している細長い管状部材と、管状部材の遠位端に配置された隔壁シールと、隔壁シールより遠位で管状部材の遠位端に配置されているゼロシールを備えている外科手術接近装置を供与する段階を含んでいる。ゼロシールは隔壁シールに連結されているとともに管状部材に関して隔壁シールと一緒に浮動する特性を有している。かかる方法はまた、近位端、中間部、および、遠位端からなる細長いシャフトを備えている設置装置を供与する段階と、管状部材の作業チャネルに設置装置を挿入して、設置装置の遠位端が管状部材の遠位端を越えて延びている状態にする段階と、設置装置および管状部材を身体の壁を通して身体空洞の中に進入させる段階とを更に含んでいる。接近装置を設置するこの方法は、管状部材から設置装置を取り出して、作業チャネルを空洞内へと開く段階を更に含んでいる。接近装置を設置する方法は、管状部材の作業チャネルに外科手術器具を挿入して、空洞内で外科手術を実施する段階を更に含んでいる。
本発明のまた別な観点では、単体外科手術用接近装置を形成する方法が開示されており、接近装置は作業チャネルと近位端から遠位端まで延びている軸線とを有している細長い管状部材と、管状部材の遠位端に配置された隔壁シールと、管状部材の遠位端で、隔壁シールより遠位に配置されたゼロシールを備えている。ゼロシールは、隔壁シールに連結されているとともに、管状部材に関して隔壁シールと一緒に浮動する特性を備えている。この方法は、近位端および遠位端を有している圧縮成形金型のキャビティに管状部材の予備形成品を設置する段階と、圧縮成形金型のキャビティの遠位端に隔壁シールの予備形成品を設置する段階と、管状部材の予備形成品と隔壁シールの予備形成品を圧縮して、両方の予備形成品を好ましい状態に成形する段階とを含んでいる。
本発明のまた別な観点では、外科手術用接近装置のゼロシールを形成する方法が開示されており、接近装置は、作業チャネルと近位端から遠位端まで延びている軸線とを有している細長い管状部材と、管状部材の遠位端に配置された隔壁シールと、隔壁シールより遠位で管状部材の遠位端に配置されているゼロシールを備えている。ゼロシールは隔壁シールに連結されているとともに、管状部材に関して隔壁シールと一緒に浮動する特性を備えている。この方法は、左右極端点を設けたゼロシールの成形芯材にスリット形成部材を挿入する段階と、スリット形成部材の左右極端点を先鋭にする段階とを含んでいる。外科手術用接近装置のゼロシールを形成する方法は、スリット形成部材の左右極端点を先細り状にして下を切り取ったスリットまたは下を切り取ったスリット端部を形成する段階を更に含んでいる。外科手術用接近装置のゼロシールを形成する方法は、芯材を取除き、芯材が取除かれると、成形されたスリット材の終点外側に細長い切り込みを入れる段階を更に含んでいる。
本発明の上記特徴および上記以外の特徴は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態の説明を見れば、一層明瞭となるであろう。
図1を参照すると、先行技術の腹腔鏡外科手術用接近装置10がカニューレ5と封鎖ハウジング15を備えているのが示されている。カニューレ5の寸法と形状は、身体壁を通って身体キャビティ内に入るように設定されている。封鎖ハウジングの寸法と形状は、身身体の空洞を外部環境から隔絶する複合封鎖部を含むように設定されている。身体壁が広がるように、身体空洞には正圧が付与される。図2は通常の腹腔鏡外科手術処置を示しているが、ここでは、先行技術の接近装置10が身体壁20を通して身体空洞21内に既に設置されている。先行技術の封鎖ハウジング15が相当な距離に亘って外部に張り出しているのが明瞭に見て取れる。
図3を参照すると、本発明の接近装置100は概ね細長い管状の本体部105と、近位端112および遠位端102から構成されているのが例示されている。細長い管状本体部105にはエラストマーのカニューレが設けられており、このカニューレの寸法と形状は身体壁20を通って身体空洞(ボディ・キャビティ)21に入るように設定されている。細長い管状本体部105の近位端112は開放状態になっており、拡大部またはフランジリング115を備えているような構成になっている。細長い管状本体部105の遠位端102には、隔壁シールと、逆止弁またはゼロシールとが設けられている。
図4を参照すると、本発明の接近装置(アクセス装置)100が腹腔鏡外科手術処置で使用されているのが分かるが、ここでは、細長い管状の本体部105すなわちカニューレが身体壁20を通って身体管腔21内に入っている。細長い管状本体部105の近位端112は身体壁20の外側に残留しており、拡大近位フランジまたはリング115によって、それ以上、身体空洞21の奥に入るのを抑止されている。細長い管状本体部105の遠位端102は、身体空洞21の内側に逆止弁またはゼロシールを設けた封鎖システム103を更に備えているとともに、身体空洞21を外部環境から隔絶するよう作用する。本発明の遠位封鎖システム103により、身体空洞21の圧力を上昇させることができる。
図5および図6を参照すると、本発明の実施形態が、外面106および内面107を設けた細長い管状本体部105を備えているのが例示されている。壁部材は薄くて可撓性に富んでいるのが好ましい。封鎖システム103の第1封鎖部140と第2封鎖部120は細長い管状本体部105の遠位端102に設置されている。この実施形態では、第1封鎖部140は、細長い管状本体部105が成形または形成される時に成形され、または形成される隔壁シールであるため、第1封鎖部140と細長い管状本体部105は単体部材となる。接着機能部141が設けられて、第1封鎖部140を第2封鎖部120に付着させるように図っている。第2封鎖部120には、2個の封鎖部が互いに交差し合う構成になっているダックビルシールが設けられている。このような構成は、通常は、二重ダックビルシールと呼ぶものとする。ゼロシールは逆流を防止するように作動する。二重ダックビル構成が本発明で特に有用となるのは、複数の線に沿って褶曲部が設けられて、身体壁20を貫いて容易に挿入されるからである。この実施形態では、細長い管状本体部105、近位保持部材115、遠位の第1封鎖部140、および、遠位の第2封鎖部120は全て、モノリシック構造または単体構造で成形または形成される。
図7および図8を参照すると、本発明の接近装置100の腹腔鏡外科手術用器具200、250が接近装置100の管腔またはチャネル122の内側の適所に設置されているのが例示されている。大型器具200、すなわち、接近装置100そのものの内径ほどの大きな径を有しているほうの器具は、管腔122の中を実質的に占有し、また、第1封鎖部140と第2封鎖部を図7に例示されているように実質的に変形させる。小型器具250、すなわち、接近装置100そのものの内径よりも実質的に小さい径を有しているほうの器具は、第1封鎖部140と第2封鎖部120を図8に例示されているように僅かに変形させる。
ここで図9および図10を参照すると、二重ダックビル120という2個の閉塞部136、137の交差部として、逆止弁またはゼロシール120が接近装置100の遠位端102に形成されているのが分かる。図10の近位端面図から明らかになるのは、第2封鎖部140が第1封鎖部より近位に設置されていることである。第2封鎖部140には開口部145を有する隔壁が設けられており、この開口部の寸法と形状は、特殊な範囲の利用可能な器具との間で封鎖部を設けるように設定されている。
図11を参照すると、本発明のまた別な実施形態による自己封鎖腹腔鏡カニューレに近位配置型の封鎖システムが設けられているのを例示した側面断面図が提示されている。特に、図11は自己封鎖腹腔鏡カニューレを例示しており、ここでは、第1封鎖部と第2封鎖部が細長い管状本体部105の一部として成形されている。この実施形態では、第1封鎖部140と第2封鎖部120は、細長い管状本体部105の近位端112と一緒に成形することができ、或いは、本体部の近位端に近接させて取り付けることができる。これに代わる例として、封鎖部材140、120の取付けは、接着または溶着によって連結部を設けることにより、次位の作業として実施することができる。拡大部108が設けられて、変形された封鎖部140、120の素材が接近装置100の内部で器具から離れる方向に移動することができるようにしてもよい。
図12および図13を参照すると、本発明のまた別な実施形態による自己封鎖腹腔鏡カニューレに、回旋状の遠位部と回旋状の管状カニューレがそれぞれ設けられているものを例示した斜視図が提示されている。具体的には、本発明のまた別な実施形態では、複数の可撓性を向上させた機能部150が細長い管状本体部105の上に配置されている。図12に例示されているように、可撓性を向上させた機能部150により、細長い管状本体部105の遠位封鎖103は、管状本体部105の作業チャネルまたは管腔内で器具の運動に応じて屈曲することができる。器具が作業チャネル内で移動させられると、遠位端102は、第1封鎖部140に付随する高感度開口部145を偏向させることなく、適切に移動する。このような構成に付随する運動を「浮動」と称する。この例では、細長い管状本体部105の遠位端102に付随する第1封鎖部140と第2封鎖部120が「浮動封鎖部」を構成する。
図13を参照すると、また別な実施形態が企図したのは、細長い管状本体部105の可撓性を向上させる機能部155が本体部105の全長に沿って配置される点である。この結果、細長い本体部105が引き伸ばしにより更に細長くなっているため、直径が減じられて、身体壁20を通して身体空洞21に導入するのが容易になっている。
ここで、図14、図15、および、図16を参照すると、細長い管状本体部105の第1封鎖部140が遠位端102に形成されているのが例示されている。続いて、第2封鎖部120が第1封鎖部140に被せられて取り付けられて、封鎖システム103を形成しているが、この封鎖システムは管状本体部105の外側と、その内側の間を流体密封状態にする。管状本体部105の内部122が作業チャネルとなって、外科手術器具を加圧された身体キャビティ21の中に通せるようになる。第1封鎖部140の寸法と形状は、器具が作業チャネル122の内部の適所に置かれると、流体密封配置を設けるように設定されている。第2封鎖部120の寸法と形状は、作業チャネル122の内部の適所に器具が設置されていない場合に封鎖部を設けるように設定されている。第1封鎖部140と第2封鎖部120が協働して、摩擦、抵抗、耐性に関する厳しい要件が存在する特有の構成を提供している。図14に例示されているような代替の実施形態が企図したのは、細長い管状本体部105の近位端112に、または、その付近に、また別な第1封鎖部140を使用することである。もう1つ別な近位第1封鎖部140は、主要な第1封鎖部140が過剰応力を被った場合、または、損傷した場合に漏出を防ぐ。
図15を参照すると、細長い管状本体部105および一体型の遠位第1封鎖部140が例示されている。この実施形態が更に企図したのは、細長い管状本体部112の近位端112に、または、その付近に第2封鎖部を設置することである。これに加えて、細長い管状本体部105の外径部分に拡大部108が設けられており、接近装置100の作業チャネル122の内部に大型器具が在る場合に、定常位置から変位させられた封鎖部120の調節を行う。
図16を参照すると、細長い管状本体部105と、これと一体型の遠位第2封鎖部120が例示されている。この実施形態が更に企図したのは、細長い管状本体部105の近位端112に、または、その付近に、重複第2封鎖部120を設置することである。更に、第1封鎖部140が、細長い管状本体部105の近位端112に、または、その付近に設置される。この構成では、本発明の作業チャネル122の中に設置された器具が、まず最初に、近位第1封鎖部140を押圧して封鎖される。次いで、器具は近位配置型の重複第2封鎖部120を破る。最終的に、器具は遠位配置型の第2封鎖部120を破る。
図17を参照すると、細長い管状本体部105に、全体的に勾配が設けられた、すなわち、傾斜した壁部材110、111が設けられているのが例示されている。勾配を設けた壁により、厚壁領域110と比較して、薄壁領域111のほうが可撓性の度合いが高くなる。漸進的に設けた勾配によっても、身体壁20を通して接近装置100を設置するのが容易になっている。
細長い管状本体部105には壁断面の寸法すなわち壁厚さ160が低減された領域が更に設けられているのが、図18および図19から見て取れる。厚さを減じた領域160は細長い管状本体部105の遠位端102に、または、その付近に配置されているのが好ましい。このような構成により、接近装置100の術中作業チャネル122の内部の器具の運動に応じて封鎖システム103を「浮動させる」ことができるようになる。
図20Aおよび図20Bを参照すると、細長い管状本体部105と封鎖システム103を設置する際に使用する装置300が例示されている。装置300は、近位端370、中間部311、および、遠位端320からなる細長いシャフト310を備えている。近位端370の寸法と形状は使用者が把持できるように設定されており、ハンドル375が設けられているのが好ましい。中間部311の寸法と形状は、細長い管状本体部105を通って延びて、突き抜けるように設定されている。設置装置300の遠位端325の寸法と形状は、身体壁20の組織を分離または刺し通すような設定になっていると同時に、管状本体部105とその中を突き抜けている封鎖システム103の中を容易に通れるような設定にされている。
図21および図22は、本発明の細長い管状本体部105と封鎖システム103を設置する際に使う設置装置または塞栓具300を例示した側面図である。特に、図21は、設置装置300の遠位端320が第1の円錐状の先細り部材325を有しているのを例示しており、この先細り部材は、尖点326で始まって接近装置100の細長い管状本体部105の内径107の長さに概ね等しい径の部分に至るまでの距離に亘って延びている。遠位の第1円錐状部325の最大径363から近位方向に延びる、第2の円錐状連続部分330が設けられているが、この連続部分は一部で設置装置300の直径を減じて、好ましい小径部340に至り、小径部は近位方向に延びる長さ341に亘って継続する。小径部340の寸法と形状については、設置装置300が接近装置100の内部に在る間は封鎖部材を容認できない程度まで変形することなく、本発明の封鎖システム103を通り抜けるような寸法と形状に設定されている。径が減じられた部分340は距離341に亘って延在してから、径を大きくし始めたところは円錐部350を形成しながら細長いシャフト310の直径の全長分まで拡大する。好ましい実施形態では、この第3の円錐部350が第1封鎖部材140の角度に一致する。更に、換気用管腔380が設置装置300のシャフト310の内部に設けられて、設置装置の遠位端320からその近位端370までの間を流体連絡状態にしている。
設置装置300の遠位の径を減じた部分は砂時計に似ている。好ましい実施形態では、設置装置300の遠位部325の径の大きな部分363に付随して、止め機能部364が存在している。エラストマー遮蔽部材360がこの止め機能部364に付随しており、近位方向に或る距離に亘って延在しているとともに、設置装置300の径を減じた部分339を被覆するような寸法および形状になっている。エラストマー遮蔽部材360の寸法と形状は、短い距離に亘って設置装置300の細長いシャフト310を覆って密着するように設定されており、接近装置100が身体壁20を通るように付勢されて身体キャビティ21に入った時に、第2封鎖部120の各種機能部が身体壁20の組織を切り取ることがないように図っている。細長い管状本体部105と封鎖システム103が本発明の設置装置300を覆って設置された結果、遠位の第2封鎖部140は設置装置の径を減じた部分を覆って載置される。エラストマー遮蔽部材は細長い管状本体部105の遠位端120を覆って伸張状態となる。従って、エラストマー遮蔽部材360は、本発明の多様な構成部分の1つから別な部分への遷移部を滑らかに形成する。接近装置100が適切に設置されたことが確認されれば、設置装置300は細長い管状本体部105から引出すことができる。エラストマースリーブ360は、設置装置300が管状本体部105から引出される時に、設置装置を外翻させてから、その後を追従する。
図23から図26を参照すると、本発明の組立体が複数の設置段階として例示されている。図23に例示されているような第1の状態では、設置装置300は、格納されて使用準備ができた状態で接近用管105の内部に配置されているのが例示されている。この第1の状態は、設置装置の遠位端320と接近装置100の遠位封鎖システム103の間の滑らかな遷移を例示している。接近装置100の設置が確認されると、設置装置300は接近装置100から引出される。設置装置300が引出されると、エラストマー遮蔽部材360が外翻して、接近装置100の遠位封鎖部材140、120の遠位開口部の中に引き込まれる。設置装置300が十分に引出されてしまうと、エラストマー遮蔽部材360が十分に裏返ったことが分かる。接近装置100は、この段階で、使用準備完了となる。
図27を参照すると、キャビティ420と芯材440から構成される本発明のエラストマーカニューレ105と封鎖システム103を成形する方法が例示されている。芯材440は1個以上の嵌合部440a、440bを備えており、これらにより、第1封鎖部140と第2封鎖部120は細長い管状本体部またはカニューレ105と一緒に一体的に形成することができる。第1の芯部は管状本体部105の内部管腔422と、第1封鎖部または隔壁140の遠位対向面470とを形成する。第1芯部441の一部430は第1封鎖部または隔壁140を通って延びて、貫通穴145を形成する。芯部440の第2の部分460は取り外し自在に拡張部430に取付けられて、二重ダックビルシールまたは逆止弁120の内側に内部キャビティ462を形成している。エラストマー材がキャビティ420に流入して、第1芯部材440aと第2芯部材440bの周囲を廻るようになった後で、第1の芯部材と第2の芯部材は切り離されて、第1の芯部材440aは近位方向に取り出され、第2の芯部材440bは二重ダックビルシール120の遠位端リブの互いに交差するスリットを通して遠位方向に取り出される。代替の実施形態では、芯材440は単体構造部を含んでおり、この単体構造部はエラストマーの管状本体部105から近位方向または遠位方向に取り外しができる。
図28は、本発明が代替例として、剛性または半剛性の薄壁カニューレ116と本発明による遠位設置型の封鎖システム103とを備えているのを例示している。第1封鎖部140と第2封鎖部120は、それぞれに、単体として形成された後で、カニューレ116の遠位端に取り付けられるか、または、それに代わる例として、別々に形成されて、第1封鎖部140はカニューレに取り付けられ、第2封鎖部120は第1封鎖部に取り付けられるようにしてもよい。
図29は、実質的に放射方向に非圧縮性となるように補強されたエラストマーカニューレ101を例示している。補強カニューレ101は管材として予備形成された後で、圧縮成形用金型または射出成形用金型に設置され、この段階で、封鎖システム103が遠位端102に形成される。好ましい実施形態が企図したのは、細長い管状本体部105の一部に沿って延びて遠位封鎖システム103に隣接して終端する補強部材として、金属コイル152を使用することである。これに代わる例として、編組補強部材または織物補強部材152が管状本体部105の壁に組み込まれてもよい。
図30Aから図30Cは、近位端370および遠位端320が設けられた細長いシャフト310を代替の設置装置300が備えているのを例示している。近位端はハンドル375を更に備えている。設置装置300のシャフト310の寸法および形状は、接近装置100の作業チャネル122の内部で軸線方向に移動可能となるように設定されている。剛性または半剛性の遮蔽部材380が設置装置300の遠位部339に付随しており、その寸法と形状は、接近装置100とこれに付随する封鎖システムの多様な部材が、そのうちの1つから別な部材への滑らかに遷移するように設定されている。設置装置300の遠位端320の寸法と形状は、組織を刺し通して身体空洞に入るように設定されている。遠位部は先細りの円錐状部材325を備えている。剛性または半剛性の遮蔽部材380が、先細りの円錐状部材325の最大径部分381から近位方向に或る距離に亘って延びる。
設置装置が本発明のカニューレ105と封鎖システム103の内部に置かれると、近位ハンドル375が近位方向に移動させられて、内部シャフト310が遠位遮蔽部材380を第1の近位位置382に配置する第1位置まで至る。遮蔽部材380の第1の近位位置382は、本発明のカニューレ105の遠位端102と封鎖システム103を被覆している。身体壁を完全に刺し通してしまったのが確認されると、接近装置100と設置装置300の間に好ましい格納関係を維持するスペーサ390が取り出され、その後、近位ハンドル375が前方に付勢されて第2位置391へ至ることで、内部シャフト310が遠位の先細りの円錐状部材325とそれに付随する遮蔽部材380を前方へ移動させ、カニューレ105の遠位端120と封鎖システム103を露出させる。次いで、設置装置300はカニューレ105と封鎖システム103から引出される。
図31は、本発明のまた別な実施形態による腹腔鏡カニューレを設置する際に使う設置装置に剛性で移動可能な収縮可能な遮蔽部材が設けられているのを例示している。特に、図31は、機械的に開いた状態と畳んだ状態にすることができる遠位遮蔽部材380が設けられているのを例示している。機械的遮蔽部材380には、身体組織を刺し通すような寸法と形状の第1円錐部325と、隣接する封鎖システム103まで後方に延びている第2部材と、開いた状態から畳んだ状態まで遮蔽部材を移動させることができる寸法と形状の配備部材310が設けられている。或る実施形態では、遮蔽部材380の円筒部材の遠位端381が刺し通し部材325の近位部に、その最大幅領域すなわち最大径部分で接続されている。円筒状遮蔽部材380は、バネのような素材から形成されているうえに、軸線方向スリット282が周囲を廻って配置されており、第1の静止状態と配備部材の影響下にある第2状態を呈する。この実施形態で企図したのは、バネ遮蔽部材380がカニューレ封鎖部材103の遠位端102を僅かに圧縮した状態で被覆することである。遮蔽部材380は、体組織を刺し通した後で前方に付勢されるため、遮蔽部材は遮蔽位置から移動して、直径を減じることで、カニューレ封鎖103から引出される。
バネ遮蔽部材は、第1端381には切れ目無く続く周囲部が設けられているとともに第2端382には途絶した周囲部が設けられている円筒状部材を備えている。途絶した周囲部は、切れ目無く続く部分から途絶部分まで延在する複数の張り出した指384に似ている。途絶部の「静止」状態は、「指」384が円筒状部材の軸線に向かって内向きに偏倚するのを示すような配置のことである。内向き偏倚により、カニューレ封鎖103から遮蔽部材380を後方に取り外すのが容易になる。設置装置300の近位端370に付随するハンドル375により、使用者は設置装置300の遠位端320を選択的に伸張させ、カニューレ封鎖103の遠位端102を越えた位置に置いて、取り外しを行えるようにすることができる。
図32を参照すると、ダックビル弁120内に開放スリットを成形する方法が例示されているが、弁120の内部の形状と寸法を規定する芯材には、少なくとも、薄い刃132が供給され、この刃が芯材を越えて或る距離に亘って延びる。更に、薄い刃132が型穴420の一部と連絡状態になって、ダックビル弁120の輪郭を描いて移動してその外形を形成することで、成形材が流れて閉鎖部を形成するのを防止している。薄い刃132の左右両端縁131は先鋭にされて精細な端縁となり、逆流防止時にスリット130が完全に封鎖されるのを損なうような領域に成形材が形成されることが無いように、または、そのような形状に成形材が形成されることが無いようにしている。本発明の或る実施形態では、ダックビル弁120の2本の互いに交差するスリット130a、130bは同一平面で直角に配置される。これは、一般に「二重ダックビル弁」と呼ばれる。弁が形成されてしまった後で、この互いに交差するスリット130a、130bが成形材の中に切り込まれるのが通例となっている。
二重ダックビル弁120を製造する方法は、弁成形芯材の封鎖端に薄い刃132a、132bまたは薄い十字刃133を挿入または設置することを含んでいる。薄い刃132a、132bまたは薄い十字刃133が、成形プロセス中に素材の流れを遮断するため、開放スリットが二重ダックビル弁122の封鎖端に形成される。左右両端縁131は先鋭になっているとともに僅かに先細り状になって、広い部分136が残存することが無いようにするが、ここでは、スリット130a、130bは外側で終端している。図33は、広い部分136が成形後の弁120に残存している状況の結果を例示している。左右両端が先鋭になった薄い刃132が無封鎖部136を形成しているが、ここでは、刃(1枚または複数)132は外側で終端している。
図34と図35を参照すると、本発明により、ダックビル弁124、120の対向リップ部126、127がスリット部130によって分離されているのが分かる。この実施形態では、対向リップ部126、127は非常に柔らかい塞栓材125で被膜され、または、そのような塞栓材に取り付けられる。取付け塞栓部125の素材には、シリコーン、クラトン、ポリウレタンなどがある。ダックビルシール120、124の対向リップ126、127の柔らかい塞栓部125により、物体がダックビルの封鎖部の内部に置かれた状態で、ダックビルシールは完全な封鎖部を形成することができる。通常は、封鎖リップ部またはスリット130の中を突き抜けて物体が延びていない場合にのみ、ダックビルシールが封鎖をする。本発明の塞栓封鎖リップ部126、127を利用した場合、使用者は封鎖を破ることなく、封鎖分を突き通して選択された物品を拡張させることができる、例えば、本発明が接近装置として使用される腹腔鏡外科手術の間、内部気圧を損失することなく、医者は体外で縫合糸の結び目を作ることができるようにしてもよいことを、図36は例示している。縫合糸の延長部500、501はダックビルシール120を通って延びているため、縫合糸の延長部を結んでから、接近装置100の中の適所に押し込むことができる。或る物品500、501が弁120の流体路内に残存している間でさえ、ダックビル弁120のスリット130に付随する塞栓材125により、弁を十分に閉鎖することができる。
図37から図41A、図41Bを参照すると、本発明の代替の実施形態において、剛性封鎖ハウジング605およびカニューレ5の内部で使用されるような寸法と構成になっている複数封鎖部材からなるモジュール600または多数封鎖部材の複合体が設けられているのが例示されている。この実施形態は、止め部610、延長部625、第1封鎖部640、および、第2封鎖部620から構成されている。止め部610は、剛性封鎖ハウジング605の内部に嵌合して、同ハウジングにより堅固に保持されるような寸法と形状に設定されている。止め部625は止め部610から遠位方向に延びて、薄壁の円筒構造体または管材から構成されているのが好ましい。第1封鎖部640は延長部625の遠位端と連携しているが、この延長部は、中を突き抜ける或る種の器具を受け入れるような寸法と形状になっている。第2封鎖部620は第1封鎖部640の遠位部と連携している。第2封鎖部は気密ゼロシールを形成するような寸法と形状に設定されている。本発明に従って構築された複数封鎖部材からなるモジュール600または多数封鎖部材の複合体は、多様な剛性封鎖ハウジングに組み入れられて、本発明の利点を供与されるのでなければ欠陥システムである封鎖システムに、その利点を与えることができる。
更に、カニューレとシールの複合体で企図したことは、可撓性カニューレ105を標準接近装置700に付随する剛性カニューレ720の内側に置くとともに、該カニューレと同軸に配置することであり、本発明に付随する複合封鎖103は剛性カニューレ720の遠位端702を越えて或る距離に亘って延びて、複合封鎖103が、中を突き抜けて器具が通れるようにするのに十分なだけ拡張することができるようにしている。このような構成により、遠位封鎖103を剛性カニューレ720と組み合わせて使用することができるようになる。更に、剛性カニューレ720は本発明のカニューレと複合封鎖100の可撓性カニューレ105の上に適合させることができるので、剛性カニューレ720の機能部を本発明の利点と組み合わせて活用することができる。
本発明の精神および範囲から逸脱せずに、多様に開示された実施形態において、多くの上記以外の修正を施すことができることが分かる。このような理由から、上述の説明は本発明を制限するものと解釈されるべきではなく、好ましい実施形態の具体例に過ぎないものと理解されるべきである。
先行技術による腹腔鏡カニューレおよび封鎖ハウジングを例示した斜視図である。 典型的な腹腔鏡外科手術処置を例示した側面図である。 本発明による自己封鎖腹腔鏡カニューレを例示した斜視図である。 本発明を採用した腹腔鏡外科手術処置を例示した側面図である。 本発明の自己封鎖腹腔鏡カニューレを例示した詳細側面図である。 外科手術器具が適所に設置されていない、本発明の自己封鎖腹腔鏡カニューレを例示した側面断面図である。 本発明の自己封鎖腹腔鏡カニューレの適所に大型外科手術器具が設置されているのを例示した側面断面図である。 本発明の自己封鎖腹腔鏡カニューレの適所に小型外科手術器具が設置されているのを例示した側面断面図である。 本発明の自己封鎖腹腔鏡カニューレを例示した詳細端面図である。 本発明の自己封鎖腹腔カニューレを例示した近位端面図である。 本発明の別な実施形態による自己封鎖腹腔鏡カニューレに近位配置型の封鎖システムが設けられているのを例示した側面断面図である。 本発明のまた別な実施形態による自己封鎖腹腔鏡カニューレに曲遠位部が設けられているのを例示した斜視図である。 本発明のまた別な実施形態による自己封鎖腹腔鏡カニューレに曲管カニューレが設けられているのを例示した斜視図である。 本発明のまた別な実施形態による自己封鎖腹腔鏡カニューレに遠位配置型封鎖システムと重複近位隔壁シールが設けられているのを例示した側面断面図である。 本発明のまた別な実施形態による自己封鎖腹腔鏡カニューレに遠位配置型封鎖システムと重複近位ゼロシールが設けられているのを例示した側面断面図である。 本発明のまた別な実施形態による自己封鎖腹腔鏡カニューレに遠位配置型の第1の封鎖部と重複近位隔壁シールと重複ゼロシールとが設けられているのを例示した側面断面図である。 本発明のまた別な実施形態による自己封鎖腹腔鏡カニューレに先細りの管状本体部が設けられているのを例示した側面断面図である。 本発明のまた別な実施形態による自己封鎖腹腔鏡カニューレに、より可撓性に富む遠位部が設けられているのを例示した斜視図である。 本発明のまた別な実施形態による自己封鎖腹腔鏡カニューレに、より可撓性に富む遠位部が設けられているのを例示した側面断面図である。 本発明の自己封鎖腹腔鏡カニューレを設置する際に使用する設置器具を例示した斜視図である。 本発明の自己封鎖腹腔鏡カニューレを設置する際に使用する設置器具を例示した斜視図である。 本発明の自己封鎖腹腔鏡カニューレを設置する際に使用する設置器具のまた別な実施形態を例示した側面図である。 本発明の自己封鎖腹腔鏡カニューレを設置する際に使用する設置器具のまた別な実施形態を例示した側面断面図である。 第1の状態で使用する本発明の設置器具を例示した側面図である。 第2の状態で使用する本発明の設置器具を例示した側面図である。 第3の状態で使用する本発明の設置器具を例示した側面図である。 第4の状態で使用する本発明の設置器具を例示した側面図である。 本発明の自己封鎖腹腔鏡カニューレを成形する方法を例示した図である。 本発明のまた別な実施形態による自己封鎖腹腔鏡カニューレに剛性カニューレが設けられているのを例示した図である。 本発明のまた別な実施形態による自己封鎖腹腔鏡カニューレに補強されたエラストマーカニューレが設けられているのを例示した図である。 本発明のまた別な実施形態による腹腔鏡カニューレを設置する際に使用する設置装置に剛性の可動遮蔽部材が設けられているのを例示した図である。 本発明のまた別な実施形態による腹腔鏡カニューレを設置する際に使用する設置装置に剛性の可動遮蔽部材が設けられているのを例示した図である。 本発明のまた別な実施形態による腹腔鏡カニューレを設置する際に使用する設置装置に剛性の可動遮蔽部材が設けられているのを例示した図である。 本発明のまた別な実施形態による腹腔鏡カニューレを設置する際に使用する設置装置に剛性、可動、かつ、収縮可能な遮蔽部材が設けられているのを例示した図である。 本発明のダックビル弁に開放スリットを成形する方法を例示した図である。 本発明の成形ダックビルスリットのまた別な状態を例示した図である。 本発明のまた別なダックビル弁に閉塞リップ部が更に設けられているのを例示した図である。 本発明の二重ダックビルに閉塞リップ部が更に設けられているのを例示した図である。 本発明の二重ダックビルを通って延びている縫合糸を例示した図である。 本発明の二重ダックビルが剛性カニューレおよびハウジングの内部に組み込まれているのを例示した斜視図である。 剛性カニューレおよびハウジングに、本発明の自己封鎖ダックビルを組み込んだのを例示した側面断面図である。 剛性カニューレおよびハウジングに、本発明の自己封鎖ダックビルを組み込んだのを例示した端面図である。 剛性カニューレおよびハウジングに本発明の自己封鎖ダックビルを組み込んだ状態で、器具が複合封鎖部を通って適所に設置されているのを例示した側面断面図である。 本発明の自己封鎖ダックビルが剛性ハウジングで使う封鎖モジュールとして機能する代替の実施形態を例示した斜視図である。 本発明の自己封鎖ダックビルが剛性ハウジングで使用中の封鎖モジュールとして機能している代替の実施形態を例示した斜視図である。 本発明の自己封鎖ダックビルが標準套管針の内部で使用されているのを例示した斜視図である。

Claims (52)

  1. 外科手術用接近装置であって、
    作業チャネルと近位端から遠位端まで延びる軸線とを有する細長い管状部材と、
    管状部材の遠位端に一体形成された隔壁シールと、
    管状部材の遠位端で、隔壁シールより遠位に配置されたゼロシールとを備えており、ゼロシールは、管状部材の作業チャネルの内側の適所に器具が置かれない場合に封鎖を設けるような寸法と形状になっており、ゼロシールは隔壁シールに連結されるとともに、管状部材に関して隔壁シールと一緒に浮動する特性を備える、
    ことを特徴とする、外科手術用接近装置。
  2. 前記管状部材はエラストマー材で形成されることを特徴とする、請求項1に記載の外科手術用接近装置。
  3. 前記ゼロシールは、交差する封鎖部を設けて構築されたダックビルシールであることを特徴とする、請求項1に記載の外科手術用接近装置。
  4. 前記ゼロシールは2個以上の相互に交差する封鎖部を設けて構築された二重ダックビルシールであることを特徴とする、請求項1に記載の外科手術用接近装置。
  5. 前記管状部材の近位端に止め部材を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の外科手術用接近装置。
  6. 前記止め部材はフランジまたはリングであることを特徴とする、請求項5に記載の外科手術用接近装置。
  7. 前記管状部材と前記隔壁シールは、一緒に単体として成形されることを特徴とする、請求項1に記載の外科手術用接近装置。
  8. 前記ゼロシールは前記隔壁シールと接着され、溶着され、または、上張り成形されることを特徴とする、請求項7に記載の外科手術用接近装置。
  9. 前記管状部材、前記隔壁シール、および、前記ゼロシールは一緒に単体として成形され、或いは、一体形成されることを特徴とする、請求項1に記載の外科手術用接近装置。
  10. 前記管状部材は可撓性を向上させる機能部を更に備え、前記管状部材の前記作業チャネルの内部の外科手術器具の動きに応じて、管状部材が屈曲することができるようにしたことを特徴とする、請求項1に記載の外科手術用接近装置。
  11. 前記可撓性を向上させる機能部は、前記管状部材の遠位端の周囲に形成されることを特徴とする、請求項10に記載の外科手術用接近装置。
  12. 前記可撓性を向上させる機能部は前記管状部材に沿って形成されることを特徴とする、請求項10に記載の外科手術用接近装置。
  13. 前記可撓性を向上させる機能部は、前記隔壁シールおよび前記ゼロシールに浮動運動をさせることを特徴とする、請求項10に記載の外科手術用接近装置。
  14. 前記管状部材の前記近位端に、または、その付近に配置されている第2の隔壁シールを更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の外科手術用接近装置。
  15. 前記第2の隔壁シールは、過剰応力を被ったり、損傷を受けた場合に漏出を防ぐことを特徴とする、請求項14に記載の外科手術用接近装置。
  16. 前記管状部材の前記近位端で、または、その付近で、前記第2の隔壁シールより近位に配置された第2のゼロシールを更に備えており、第2のゼロシールは、管状部材の前記作業チャネルの内部の適所に器具が存在しない場合に封鎖を設けるような寸法および形状になっていることを特徴とする、請求項14に記載の外科手術用接近装置。
  17. 前記管状部材の少なくとも一部は、前記接近装置を身体壁を通して容易に設置するように漸進的に先細り状になっていることを特徴とする、請求項1に記載の外科手術用接近装置。
  18. 前記管状部材の少なくとも一部の領域は、壁断面の長さを減じたり、壁厚さを減じていることを特徴とする、請求項1に記載の外科手術用接近装置。
  19. 前記厚さを減じた領域は前記管状部材の前記遠位端、または、その付近に存在することを特徴とする、請求項18に記載の外科手術用接近装置。
  20. 前記接近装置を設置するための設置装置を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の外科手術用接近装置。
  21. 前記設置装置は、組織を刺し通したり、組織を貫通するように作動する塞栓具であることを特徴とする、請求項20に記載の外科手術用接近装置。
  22. 前記設置装置は、近位端、中間部、および、遠位端を有する細長いシャフトを備えることを特徴とする、請求項20に記載の外科手術用接近装置。
  23. 前記近位端は、使用者によって把持されるような寸法および形状のハンドルを備えることを特徴とする、請求項20に記載の外科手術用接近装置。
  24. 前記中間部はプロファイルが低減されているとともに、前記管状部材を通って延びるような寸法および形状になっていることを特徴とする、請求項20に記載の外科手術用接近装置。
  25. 前記遠位端は砂時計のような形状であることを特徴とする、請求項20に記載の外科手術用接近装置。
  26. 前記遠位端は先細りの円錐状部材を備えることを特徴とする、請求項20に記載の外科手術用接近装置。
  27. 前記設置装置の前記シャフトの内部に換気用管腔を更に備えており、設置部材の前記遠位端と前記近位端の間を流体連絡状態にすることを特徴とする、請求項22に記載の外科手術用接近装置。
  28. 前記設置装置の前記シャフトの上に適合するような寸法および形状のエラストマー遮蔽部材を更に備えることを特徴とする、請求項20に記載の外科手術用接近部材。
  29. 前記設置装置が引出されると、前記エラストマー遮蔽部材は外翻し、前記隔壁シールと前記ゼロシールの遠位開口部に引き込まれることを特徴とする、請求項28に記載の外科手術用接近装置。
  30. 前記管状部材は剛性または半剛性の壁を有することを特徴とする、請求項1に記載の外科手術用接近装置。
  31. 前記管状部材はその一部に沿って、コイルで補強されていることを特徴とする、請求項1に記載の外科手術用接近装置。
  32. 前記補強された部分は遠位封鎖部に隣接して終端していることを特徴とする、請求項31に記載の外科手術用接近装置。
  33. 前記管状本体部には遠位の、機械的に配備することができる遮蔽部が設けられることを特徴とする、請求項31に記載の外科手術用接近装置。
  34. 前記ダックビルシールは、スリット部により分離された対向リップ部を有することを特徴とする、請求項34に記載の外科手術用接近装置。
  35. 前記対向リップ部は柔らかい素材または塞栓材で被膜され、または、そのような素材に取り付けられて、前記ダックビルシールが僅かに開いただけで、対向リップ部を強制的に閉じる背圧を供与することを特徴とする、請求項34に記載の外科手術用接近装置。
  36. 前記閉塞材はクラトン、ポリウレタンなどのうちの1つであることを特徴とする、請求項35に記載の外科手術用接近装置。
  37. 前記塞栓リップ部により、外科手術用物品が封鎖を破らずに前記スリット部を突き抜けることができるようになっていることを特徴とする、請求項35に記載の外科手術用接近装置。
  38. 前記外科手術用物品は外科手術用の縫合糸であることを特徴とする、請求項37に記載の外科手術用接近装置。
  39. 身体壁を横断して身体空洞に入る外科手術用接近装置を設置する方法であって、該方法は、
    作業チャネルと近位端から遠位端まで延びている軸線とを有している細長い管状部材と、管状部材の遠位端に配置された隔壁シールと、隔壁シールより遠位で管状部材の遠位端に配置されているゼロシールを備えている外科手術接近装置を供与する段階を含んでおり、ゼロシールは隔壁シールに連結されているとともに管状部材に関して隔壁シールと一緒に浮動する特性を有しており、該方法は、
    近位端、中間部、および、遠位端からなる細長いシャフトを備える設置装置を供与する段階と、
    管状部材の作業チャネルに設置装置を挿入して、設置装置の遠位端が管状部材の遠位端を越えて延びている状態にする段階と、
    設置装置および管状部材を身体壁を通して身体空洞の中に進入させる段階とを更に含んでいる、
    ことを特徴とする方法。
  40. 前記管状部材から前記設置装置を取り出して、前記作業チャネルを前記空洞内へと開く段階を更に含んでいることを特徴とする、請求項39に記載の方法。
  41. 前記管状部材の前記作業チャネルに外科手術器具を挿入して、前記空洞内で外科手術を実施する段階を更に含んでいることを特徴とする、請求項40に記載の方法。
  42. 近位端および遠位端を有しているとともに、前記接近用装置に同軸に取り付けられている剛性カニューレを更に備えていることを特徴とする、請求項39に記載の方法。
  43. 前記カニューレに前記隔壁シールと前記ゼロシールを設置して、隔壁シールとゼロシールがカニューレの遠位端から遠位方向に延びるようにする段階を更に含んでいることを特徴とする、請求項42に記載の方法。
  44. 単体外科手術用接近装置を形成する方法であって、該接近装置は、作業チャネルと近位端から遠位端まで延びる軸線とを有する細長い管状部材と、管状部材の遠位端に配置された隔壁シールと、管状部材の遠位端で、隔壁シールより遠位に配置されたゼロシールを備えており、ゼロシールは、隔壁シールに連結されているとともに、管状部材に関して隔壁シールと一緒に浮動する特性を有しており、前記方法は、
    近位端および遠位端を有する圧縮成形金型のキャビティに管状部材の予備形成品を設置する段階と、
    圧縮成形金型のキャビティの遠位端に隔壁シールの予備形成品を設置する段階と、
    管状部材の予備形成品と隔壁シールの予備形成品を圧縮して、両方の予備形成品を好ましい状態に成形する段階とを含む、
    ことを特徴とする方法。
  45. 外科手術用接近装置のゼロシールを形成する方法であって、該接近装置は、作業チャネルと近位端から遠位端まで延びる軸線とを有する細長い管状部材と、管状部材の遠位端に配置された隔壁シールと、隔壁シールより遠位で管状部材の遠位端に配置されているゼロシールを備えており、ゼロシールは隔壁シールに連結されているとともに、管状部材に関して隔壁シールと一緒に浮動する特性を有しており、前記方法は、
    左右極端点を設けたゼロシールの成形芯材にスリット形成部材を挿入する段階と、
    スリット形成部材の横方向の終端部を先鋭にする段階とを含む、
    ことを特徴とする方法。
  46. スリット形成部材の横方向の終端部を先細り状にして、下を切り取ったスリット、または、下を切り取ったスリット端部を形成する段階を更に含むことを特徴とする、請求項45に記載の方法。
  47. 芯材を取除き、芯材が取り除かれると、成形されたスリット材の終点の外側に細長い切り込みを入れる段階を更に含むことを特徴とする、請求項46に記載の方法。
  48. 外科手術用接近装置であって、
    作業チャネルと近位端から遠位端まで延びる軸線とを有する細長い管状部材と、
    管状部材の近位端に一体形成された隔壁シールと、
    管状部材の近位端で、隔壁シールより遠位に配置されたゼロシールとを備えており、ゼロシールは、管状部材の作業チャネルの内側の適所に器具が置かれていない場合に封鎖を設けるような寸法と形状になっており、ゼロシールは隔壁シールに連結されるとともに、管状部材に関して隔壁シールと一緒に浮動する特性を備える、
    ことを特徴とする外科手術用接近装置。
  49. 前記管状部材と前記隔壁シールは一緒に単体として成形されることを特徴とする、請求項48に記載の外科手術用接近装置。
  50. 前記ゼロシールは前記隔壁シールに接着され、または、溶着されることを特徴とする、請求項49に記載の外科手術用接近装置。
  51. 前記管状部材、前記隔壁シール、および、前記ゼロシールは一緒に単体として成形され、または、一体形成されることを特徴とする、請求項48に記載の外科手術用接近装置。
  52. 前記管状部材はエラストマー材で形成されることを特徴とする、請求項48に記載の外科手術用接近装置。
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