JP2007520135A - 個別放送サービス提供方法、通信システム、ユーザー装置、個別番組データコンテンツ - Google Patents

Abstract

個人用放送サービスの提供方法を説明する。方法は、コンテンツプロバイダー（４０）にユーザー装置（３０）及び放送サービス（５０）と通信させる段階を有する。装置（３０）は、個人用番組コンテンツを装置のユーザー（２０）に提示する。方法は、ユーザープロファイル情報（１００）をユーザー（２０）から受信する段階、番組コンテンツ指示データ（１１０）を放送サービス（５０）で受信する段階、装置（３０）にプロファイル情報（１００）及び指示データ（１１０）から引き出された演繹的記録予定（１３０）を提供する段階、番組コンテンツ（１４０、１５０）を放送サービス及び装置（３０）で受信し及び前記受信された番組コンテンツを装置（３０）で記録する段階、帰納的選択予定（２００）を生成するために受信した番組コンテンツを放送サービス（５０）で分析する段階、選択予定（２００）を装置で受信し及びユーザー（２０）のために個人用番組コンテンツを生成するため選択予定（２００）に従い記録された番組コンテンツを装置で処理する段階、を有する。

Description

本発明は、個人用放送サービスの提供方法に関する。更に、本発明はまた、方法により動作するシステムに関する。更に、本発明はまた、方法を実行するシステムの装置に関する。

テレビジョン放送サービスの進化の初期には、放送組織は、電磁波伝送を利用し遠隔のユーザーに送信するため、番組素材、例えば報道及び映画を連続に構成していた。ユーザーは、どのテレビジョンチャネルを視聴するかというユーザー選択を行うこと、及び放送組織へ番組評価をフィードバックすること以外、ユーザーに送信されたコンテンツに何ら影響を有さなかった。印刷された番組案内は、ユーザーの個人的好みの番組素材を視聴するために利用可能なチャネル間のユーザー選択を支援するために利用可能だった。更に最近は、広帯域光ファイバー通信サービスの利用可能性は、衛星通信システムからより広い伝送帯域の利用可能性と共に、ユーザーが受信し視聴するために選択可能な番組素材の選択を広げた。その結果、受信可能な番組素材の品質が向上したので、伝送される番組素材の選択を行う方法が、問題となっている。

このような方法の更なる進化として、個人用ラジオ／ＴＶ放送の概念が評価され、装置及び個人ユーザー又はユーザーのグループにユーザーのために個別に構成された番組を受信させる支援サービスが発展した。例えば、特許文献１は、個人のような出資者が彼らの家で個人的なテレビジョンチャネル番組を作成し得るシステムを記載している。このシステムでは、個人のテレビジョン番組は、複数の視聴者へインターネットのような通信網を介して配信されて良い。更に、このシステムでは、個人のテレビジョン番組予定情報は、従来のテレビジョンチャネルの番組予定情報を格納するためにも利用されるデータベースに格納されて良い。視聴者は、番組案内又は他の双方向テレビジョンアプリケーションを利用し、番組予定情報を閲覧し、リマインダーを設定し、好みを設定し、ペアレンタルコントロールを確立し、及び他の機能を実行できる。更に、接続は、表示された個人のテレビジョンチャネルからウェブサイト、チャットルーム、電子メールアプリケーション、及び他の機能へ提供されて良い。

発明者らは、個人用ラジオ／ＴＶ放送の概念は、単一のユーザー又はユーザーのグループにユーザーのために個別に構成された番組を受信及び視聴可能にする装置／サービスを有すると考えた。しかしながら、将来には全ての音声−映像コンテンツをデジタル且つオンデマンドで安価に送信する十分な通信帯域が利用可能であると予想されるが、近い将来に個別サービスの需要は有るがサービスプロバイダーから遠隔のユーザー装置へ個別に直接送信することが可能ではない又は非常にコストがかかる、という中間的な段階が存在すると考えられる。このような状況が提示する問題は、本発明により解決される。

本発明の目的は、比較的狭帯域の通信チャネルに加え、最新の広帯域通信設備に基づき個別放送サービスをユーザーに提示する方法の提供である。

本発明の第１の特長によると、個別放送サービス提供方法が提供される。本方法は、
（ａ）コンテンツプロバイダーに、個別番組コンテンツを対応する１人以上のユーザーに提示する１つ以上のユーザー装置及び放送サービスと通信するよう結合させる段階；
（ｂ）放送サービスでユーザープロファイル情報を前記１人以上のユーザーから受信する段階；
（ｃ）前記放送サービスで番組コンテンツ指示データを前記コンテンツプロバイダーから受信する段階；
（ｄ）前記１つ以上の装置に、少なくとも１つの前記プロファイル情報及び前記番組コンテンツ指示データから引き出された演繹的記録予定を提供する段階；
（ｅ）番組コンテンツを前記放送サービス及び前記１つ以上のユーザー装置から受信し及び前記受信された番組コンテンツを前記１つ以上のユーザー装置で記録する段階；
（ｆ）帰納的選択予定を生成するために前記受信した番組コンテンツを前記放送サービスで分析する段階；
（ｇ）前記帰納的選択予定を前記１つ以上のユーザー装置で受信し、及び前記１つ以上のユーザー装置に表示する前記個別番組コンテンツを生成するため、前記１つ以上のユーザー装置で記録された前記番組コンテンツを前記帰納的選択予定に従い処理する段階
を有することを特徴とする。

本発明の利点は、サービスプロバイダーから個別のユーザーへ広帯域通信路を設けることなく、最新の広帯域通信設備に基づき個別放送サービスをユーザーに提示可能なことである。

望ましくは、本方法では、前記番組コンテンツ指示データは、少なくとも１つの電子番組案内（ＥＰＧ）データ及び関連したメタデータを有する。

望ましくは、本方法では、前記ユーザープロファイル情報は：前記１つ以上のユーザー装置を介して；インターネットのような通信網を介して；コールセンターを介して、の１つ以上により、及び前記１つ以上のユーザー装置が初めに購入された施設における１つ以上の問い合わせの完了により、前記放送サービスへ伝達される。

望ましくは、本方法では、前記放送サービスは、利用可能且つ受信可能な局のリスト、時間的に対立しない番組の対応するリストを有するＥＰＧデータを処理することにより、前記演繹的記録予定を構築する。

望ましくは、本方法では、前記放送サービスは、前記帰納的選択予定を生成し前記１つ以上のユーザー装置と通信するため、前記放送サービスに記録された番組コンテンツの分析を実行する。

望ましくは、本方法では、前記分析は：音声認識、キーワード検索、見出し検出、音楽ジャンル分類、画像分析、ビデオ分析の少なくとも１つを利用する。

望ましくは、本方法では、前記放送サービスは、前記帰納的選択予定を生成し前記１つ以上のユーザー装置と通信するため、ユーザープロファイル情報の分析を実行する。ユーザープロファイル情報の利用は、更に調整された個別放送サービスを生成する場合に有利である。

望ましくは、本方法では、前記メタデータは：ジャンル分類、見出し情報及び要約、主観的評価の少なくとも１つに関連するパラメータを有する。

望ましくは、本方法では、前記番組コンテンツは、前記コンテンツプロバイダーから段階（ｅ）で比較的広帯域の通信路を通じ伝達され、及び段階（ａ）の少なくとも１つの前記ユーザープロファイル情報、段階（ｂ）の前記番組コンテンツ指示データ、段階（ｄ）の前記記録予定、及び段階（ｆ）の前記選択予定は、比較的狭帯域の通信路を通じ伝達される。更に望ましくは、最新の通信接続を用い実施可能な方法を実行するために、方法は、
（ａ）前記比較的広帯域の通信路は、衛星放送、地上波無線放送、広帯域光ファイバー放送、広帯域インターネットの１つ以上を有し；及び
（ｂ）前記比較的狭帯域の通信路は、無線通信、無線電話、狭帯域光ファイバーの１つ以上を有する。

望ましくは、本方法では、前記放送サービスで格納された前記ユーザープロファイル情報は、前記１人以上のユーザーからのフィードバックに応じて更新可能である。

本発明の第２の特長によると、本発明の第１の特長の方法を実施する、個別番組コンテンツを配信する通信システムが提供される。

本発明の第３の特長によると、本発明の第１の特長により機能する、ユーザー装置が提供される。

本発明の第５の特長によると、本発明の第１の特長の方法により生成された個別番組データコンテンツが提供される。

本発明の特徴は、本発明の範囲から逸脱することなく、如何なる組み合わせで組み合わされても良い。

本発明の実施例は、例として以下の図を参照し説明される。

以下の説明では、以上に説明された個別ラジオ／ＴＶ放送を提供する場合の問題を少なくとも部分的に解決するため、発明者らが考案した解決法が説明される。本発明は、一般の非個別コンテンツ配信チャネル及びサービスプロバイダーとユーザーの遠隔装置の間の狭帯域制御チャネルを利用する。一般の配信チャネルは、衛星、ケーブル放送及び電磁波（放送電波）伝送を包含すると見なされる。

従って、発明者らは、個別放送サービスを提供する方法を考案した。方法は、サービスプロバイダー側又はユーザー側、例えばユーザー装置の何れにも実施可能な複数の処理段階を有する。処理段階は、
（Ｓ１）番組コンテンツを記録／格納する段階、
（Ｓ２）番組コンテンツを分析／分類する段階、
（Ｓ３）ユーザープロファイルに基づき番組コンテンツを選択する段階、
（Ｓ４）番組コンテンツを個別のユーザーの番組に編集／予定に入れる段階、及び
（Ｓ５）サービスプロバイダーとユーザーの間のフィードバック／相互作用に応じてユーザープロファイルを更新する段階、
を有する。

第１の構成では、状況に応じて以上に説明された処理段階（Ｓ１）乃至（Ｓ５）をユーザーの遠隔装置で実施可能である。これにより、状況に応じサービスプロバイダーはこの機能を有さないとする。しかしながら、このような第１の構成は、ユーザーの装置は比較的大きい記憶容量を有し、リアルタイムの番組コンテンツの分類を実施する十分な処理能力を有し、並列での複数チャネルの記録を実施する能力を有し、及びユーザープロファイルを生成するグラフィカルインターフェースに対応していることを要する。

代案として、第２の構成では、以上に説明された処理段階（Ｓ１）乃至（Ｓ５）は、サービスプロバイダーにおいて実施すること、つまり事前処理段階を実行し及び完全に編集された番組をユーザーの装置において再生するために個々のユーザーへ送信することが状況に応じ可能であるとする。このような第２の構成は、ユーザー装置を比較的安価にできるが、サービスプロバイダーからユーザーへの個々の通信負荷が高くなる。第２の構成は、サービスプロバイダー及びユーザーのサーバー及び装置を、特に移動体無線機器の場合に物理的又は経済的制約の何れかの理由で、一時的に過負荷にする。

本発明を考案する際、発明者らは、以上に説明した第１及び第２の構成で生じる通信の隘路を解決した。従って最新の及び近い将来の通信設備の場合に少なくとも部分的解決策を提供する。つまり、装置及びサービスプロバイダーの帯域制限を解決する。本発明は、特に音声／映像サービスでは分散処理を利用する。

コマーシャルブロック、例えば映画等の例えばＴＶ番組内に連続に構成された広告のグループの開始／終了時刻を手動でマークすることが、現在知られている。このような手動でマークされた時刻は、個人のユーザーによりインターネット又は同様の通信網を介して他のユーザーに利用可能になっている。手動でマークされた時刻は、映画のデジタル記録で商業広告を自動的に除去するために利用され得る。しかしながら、このような情報の普及は、
（ａ）特にサーバーが分類ラベル付けの実施に利用されていない場合の自動ジャンル分類及び／又はキーワード検出、
（ｂ）特に番組及び／又は番組の部分の変更が生じた場合の番組コンテンツの予定の決定、
（ｃ）ユーザー固有の情報を用いたプロファイリング、及び
（ｄ）特に個々の記録予定の生成及び送信に関する演繹的要素、
のような個別放送の基本的特長を想定していない。

従って、このような開始／終了時刻のマーク付けは、発明者らにより考えられたように、個別放送サービスの構成要素とならない。

本発明に表面的に関連する既存のサービスは、最新のＴｉＶｏである。ＴｉＶｏは、最大６０時間記録可能なデジタルビデオレコーダーに関する。ＴｉＶｏのユーザーは、電話線を介し、
（１）テレビ番組編成予定表が変化した場合の記録時刻の調整、
（２）一連のテレビ番組の１回放送分のそれぞれの記録、つまり「シーズンパス（Ｓｅａｓｏｎ Ｐａｓｓ）」、
（３）１つ以上のパラメータ、例えば好きな俳優、ディレクター、チーム及び見出しの１つ以上に従い選択された番組の自動記録、
を実行するためにユーザーに番組情報を提供するＴｉＶｏサービスのプロバイダーと接続される。

ＴｉＶｏでは、ＴｉＶｏサービスは、演繹的予定と共に、他の推奨システムと類似の方法で、ユーザープロファイルリング機能をユーザー装置に提供する。

本発明は、他の特長の中で、ＴｉＶｏと異なるのは、
（Ａ）サービスプロバイダー側で記録時刻に番組コンテンツの分析を実施する段階、
（Ｂ）帰納的選択リストを生成する段階、及び
（Ｃ）個別の番組予定を提供する段階、
である。

本発明の実施例では、発明者らは、以上に説明された個々の段階Ｓ１乃至Ｓ５は、控えめな計算能力及び記憶容量のユーザー装置、つまり「小型の装置」の間、及び関連するサービスプロバイダーに設けられた高機能なサーバーで実施され易いと考えた。段階Ｓ１乃至Ｓ５は、ユーザーとサービスプロバイダーの間の最小の負荷量で、このような構成で実施可能である。更に、発明者らは、サービスプロバイダーと関連するユーザー装置間で番組コンテンツデータの如何なる実質的な直接送信も必要としない相互作用プロトコルを考案した。

図１を参照し、本発明の実施例を詳細に説明する。図１は、本発明によるシステムの構成要素間の基本的相互作用を説明する図である。システムは、１０により示され、少なくとも１つの遠隔ユーザー装置及び少なくとも１人のユーザーと通信するよう結合されたサービスプロバイダーを有する。サービスプロバイダーから少なくとも１人のユーザーへの番組コンテンツのため比較的広帯域の通信路が設けられる。「広帯域」は、デジタル又はアナログ形式に関わらず、音声／映像番組コンテンツの伝達に十分な帯域を意味する。更に、ユーザーが生成した制御データを少なくとも１人のユーザーからサービスプロバイダーへ伝達するための比較的狭帯域の通信路が設けられる。「狭帯域」は、制御データの伝達に十分だが、かなりの量の番組コンテンツの伝達には不充分な帯域を意味する。

図１では、システム１０はユーザー（ＵＲ）２０、個別放送ユーザー装置（ＰＢＵＤ）３０、番組コンテンツプロバイダー（ＣＰ）４０、及び個別放送サービス（ＰＢＳ）５０を有する。ユーザー２０、装置３０、プロバイダー４０及びサービス５０の間の相互作用は、情報及び／又はデータの交換を示す矢印により示される。このような交換は、図１を参照して説明される本発明の方法により実施される。以下の説明では、記号Ｓ、Ｄ、Ｃは「サービスプロバイダー」、「ユーザー装置」及び「コンテンツプロバイダー」をそれぞれ表す。

方法の第１の段階（ＳＴＰ１）では、ユーザー（ＵＲ）２０は、ユーザーのプロファイルをサービス（ＰＢＳ）５０、つまり個別放送サービスプロバイダーＳへ送信する。プロファイルの通信は、ユーザー（ＵＲ）２０がインターネット、コールセンターを介した電話のような通信網を介して装置（ＰＢＵＤ）３０を利用すること、及び装置（ＰＢＵＤ）３０を販売する小売店／専門店で問い合わせを行うこと、の１つ以上により実行され得る。第１の段階は、図１のユーザープロファイル（ＵＰ）１００により示される。

方法の第２の段階（ＳＴＰ２）では、個別放送サービス（ＰＢＳ）５０、つまりＳは、近い将来に放送される番組に関する電子番組案内（ＥＰＧ）データを、ＥＰＧ内のエントリーに関連するメタデータと共に、番組コンテンツプロバイダー（ＣＰ）４０から又は外部情報源、例えばインターネットから取得する。メタデータは、望ましくはジャンル分類、見出し情報及び概要、他のパラメータの中の主観的評価のようなパラメータを有する。第２の段階は、図１でＥＰＧデータ（ＥＰＧＤ）１１０により示される。

方法の第３の段階（ＳＴＰ３）では、装置（ＰＢＵＤ）３０、つまりＤは、受信可能な局のリストを個別サービスプロバイダーＰＢＳ５０へ送信する。このリストは、望ましくは、コンテンツプロバイダー（ＣＰ）４０、つまりＣにより提供され得る全ての局の部分集合である。第３の段階は、図１の受信可能な局のリスト（ＬＲＳ）１２０により示される。

方法の第４の段階（ＳＴＰ４）では、個別放送サービスプロバイダー（ＰＢＳ）５０、つまりＳは、第１の段階のユーザープロファイルに基づき、以下を有する。

（ａ）利用可能且つ受信可能な局のリスト、及び
（ｂ）ユーザー（ＵＲ）２０のために個別の番組を組み立てるために必要とされる全ての素材を有する可能性の最も高い番組コンテンツを有する、対立しない番組の対応するリストを有するＥＰＧデータ。

このような対応するリストは、「演繹的記録予定」と称され、装置（ＰＢＵＤ）３０、つまりＤへ送信される。第４の段階は、図１の演繹的記録予定（ＡＰＩ：ＲＳ）１３０により示される。この「対立しない」という語は、１つ以上のチャネルを受信しそれらを同時に記録するユーザー装置（ＰＢＵＤ）３０の能力に関する。例えば、ユーザー装置（ＰＢＵＤ）３０は１つの受信チャネルだけに対応する場合、ユーザー装置（ＰＢＵＤ）３０へ送信された番組コンテンツは、時間的に重複しないよう構成される。望ましくは、ユーザー（ＵＲ）２０から送信されたユーザープロファイル（ＵＰ）１００は、ユーザー装置（ＰＢＵＤ）３０がどれだけ多くのチャネルを受信及び記録可能かの詳細を有する。ユーザー装置（ＰＢＵＤ）３０が複数のチャネルを受信し続いて記録可能な場合、ユーザー（ＵＲ）２０に、時間的に重複している番組の中から選択することにより、更に個別にカスタマイズされた放送サービスを提供することが状況に応じ可能である。ユーザー装置（ＰＢＵＤ）３０が複数のチャネルをどれだけ受信可能であるは、ユーザー装置（ＰＢＵＤ）３０により利用されるハードウェア及びユーザー装置（ＰＢＵＤ）３０と結合された利用可能な通信設備に依存する。このようなチャネルの詳細をユーザープロファイル（ＵＰ）１００に含むことにより、図１のシステムは、ユーザー装置（ＰＢＵＤ）３０のハードウェアに更に多くのチャネルを受信するようアップグレードを行わせる。

第５の段階（ＳＴＰ５）では、装置（ＰＢＵＤ）３０、つまりＤ、及び個人用放送サービス（ＰＢＳ）５０、つまりＳの両方は、全ての番組又は番組の一部を第４の段階で確立された演繹的記録予定に従い記録する。この第５の段階は、図１のコンテンツ放送（ＣＢ）１４０、１５０、及び予定に従った記録（ＲＡＳ）１６０により示される。

方法の第６の段階（ＳＴＰ６）では、個別放送サービス５０、つまりＳは、第４の段階から記録された番組を分析する。このような分析は、多くの異なる処理段階、例えば部分への分割、音声認識、キーワード検索、見出し検出、音楽ジャンル分類及びその他の１つ以上を有する。第６の段階は、図１のコンテンツ分析（ＣＡ）１７０により示される。

方法の第７の段階（ＳＴＰ７）では、個人用放送サービス５０、つまりＳは、個人用番組をユーザー（ＵＲ）２０のために適切なコンテンツ断片を第１の段階で提供されたユーザー（ＵＲ）２０のプロファイル及び番組の詳説、例えば所望の番組の総時間に従い編集する。タイムスタンプ及び番組識別子のリスト、つまり帰納的選択リストは、装置（ＰＢＵＤ）３０、つまりＤへ送信され、リストは任意的に追加の充填素材を有する。充填素材は、望ましくは、導入及び中間の変わり目（番組と番組の間）、ユニフォーム・リソース・ロケーター（ＵＲＬ）接続及び追加のコンテンツ及び／又は音楽と関連する。第７の段階は、図１の帰納的選択リスト／充填素材（ＡＰＯ：ＳＬ、ＦＭ）２００により示される。

第８の段階（ＳＴＰ８）では、装置（ＰＢＵＤ）３０、つまりＤは、最終的な個別番組を第７の段階の帰納的選択リストに従い、自身が有する要求された番組の記録を切り貼りすることにより編集する。言い換えると、装置（ＰＢＵＤ）３０は、（ＰＢＵＤ）装置３０にあるメモリーに格納された記録を、切り貼りする。第８の段階は、図１の個別番組（ＰＳ）２２０により示される。番組の再生中又は再生後に、ユーザー（ＵＲ）２０は、場合により個別放送サービス（ＰＢＳ）５０、つまりＳへ第１の段階で提供されたユーザープロファイルを更新するために、フィードバックを任意的に提供する。このような任意的フィードバックは、図１のユーザーフィードバック（ＵＦ）２１０により示される。

８個の段階、つまりＳＴＰ１乃至ＳＴＰ８は、図２に時系列に示される。以下の点に留意すべきである。

（ａ）コンテンツプロバイダー（ＣＰ）４０は、番組コンテンツを提供する。

（ｂ）個別放送サービス（ＰＢＳ）５０は、ユーザー（ＵＲ）２０のためにカスタマイズされた番組コンテンツの予定をユーザープロファイル（ＵＰ）１００及びＥＰＧデータ（ＥＰＧ１１０）に応じて構築する。及び
（ｃ）装置（ＰＢＵＤ）３０は番組コンテンツを受信し、続いて処理し最終的に整えユーザー（ＵＲ）２０のために個別番組を生成可能である。

従って、コンテンツプロバイダー４０は、従来の方法で実施され、放送サービス５０、プロバイダー４０及び装置３０の間の以上に説明された相互作用は、本発明を知られている現在の個別放送システムから差別化する。

本発明は、個別音声／映像放送を比較的少ない努力で提供可能であり、従って少なくとも近い将来に好適であり利用できるという利益を提供する。更に、本発明は、ユーザー装置（ＰＢＵＤ）３０における比較的大規模な処理能力の提供を要求しない。更に、コンテンツプロバイダー（ＣＰ）４０及び放送サービス（ＰＢＳ）５０及びユーザー装置（ＰＢＵＤ）３０の間で交換された情報の量は、コンテンツプロバイダー（ＣＰ）４０から放送サービス（ＰＢＳ）５０及び従来の確立されたチャネル、例えば放送波及び／又は光ファイバーケーブルを介してユーザー装置（ＰＢＵＤ）３０へ配信される番組コンテンツの実質的な量により、比較的少ない。本発明は、従って、実質的に従来の技術を構成及び調整することにより適切に実施され易い。

以上に説明された本発明の実施例は、請求の範囲により定義された本発明の範囲から逸脱することなく、変更されて良い。

本発明を説明及び請求する場合、「有する」、「組み込む」、「含む」、及び「である」のような表現は、排他的であると見なされるべきではない。つまり、このような表現は、明示的に開示されていない他の要素の存在を認めるものである。単数の表現は、複数を包含すると見なされるべきである。また逆も同様である。

本発明によるシステムの構成要素間の基本的な相互作用を示す。 本発明による方法で実行される段階のフローチャートを示す。

Claims (14)

1. 個別放送サービス提供方法であって、前記方法は：
   （ａ）コンテンツプロバイダーに、個別番組コンテンツを対応する１人以上のユーザーに提示する１つ以上のユーザー装置及び放送サービスと通信するよう結合させる段階；
   （ｂ）放送サービスでユーザープロファイル情報を前記１人以上のユーザーから受信する段階；
   （ｃ）前記放送サービスで番組コンテンツ指示データを前記コンテンツプロバイダーから受信する段階；
   （ｄ）前記１つ以上の装置に、少なくとも１つの前記プロファイル情報及び前記番組コンテンツ指示データから引き出された演繹的記録予定を提供する段階；
   （ｅ）番組コンテンツを前記放送サービス及び前記１つ以上のユーザー装置から受信し及び前記受信された番組コンテンツを前記１つ以上のユーザー装置で記録する段階；
   （ｆ）帰納的選択予定を生成するために前記受信した番組コンテンツを前記放送サービスで分析する段階；
   （ｇ）前記帰納的選択予定を前記１つ以上のユーザー装置で受信し、及び前記１つ以上のユーザー装置に表示する前記個人用番組コンテンツを生成するため、前記１つ以上のユーザー装置で記録された前記番組コンテンツを前記帰納的選択予定に従い処理する段階
   を有する、個別放送サービス提供方法。
2. 前記番組コンテンツ指示データは、少なくとも１つの電子番組案内（ＥＰＧ）データ及び関連したメタデータを有する、請求項１記載の方法。
3. 前記ユーザープロファイル情報は：前記１つ以上のユーザー装置を介して；インターネットのような通信網を介して；コールセンターを介して、の１つ以上により、及び前記１つ以上のユーザー装置が初めに購入された施設における１つ以上の問い合わせの完了により、前記放送サービスへ伝達される、請求項１記載の方法。
4. 前記放送サービスは、利用可能且つ受信可能な局のリスト、時間的に対立しない番組の対応するリストを有するＥＰＧデータを処理することにより、前記演繹的記録予定を構築する、請求項１記載の方法。
5. 前記放送サービスは、前記帰納的選択予定を生成し前記１つ以上のユーザー装置と通信するため、前記放送サービスに記録された番組コンテンツの分析を実行する、請求項１記載の方法。
6. 前記分析は：音声認識、キーワード検索、見出し検出、音楽ジャンル分類、画像分析、ビデオ分析の少なくとも１つを利用する、請求項５記載の方法。
7. 前記放送サービスは、前記帰納的選択予定を生成し前記１つ以上のユーザー装置と通信するため、前記放送サービスに記録されたユーザープロファイル情報の分析を実行する、請求項１記載の方法。
8. 前記メタデータは：ジャンル分類、見出し情報及び要約、主観的評価の少なくとも１つに関連するパラメータを有する、請求項２記載の方法。
9. 前記番組コンテンツは、前記コンテンツプロバイダーから段階（ｅ）で比較的広帯域の通信路を通じ伝達され、及び段階（ａ）の少なくとも１つの前記ユーザープロファイル情報、段階（ｂ）の前記番組コンテンツ指示データ、段階（ｄ）の前記記録予定、及び段階（ｆ）の前記選択予定は、比較的狭帯域の通信路を通じ伝達される、請求項１記載の方法。
10. （ａ）前記比較的広帯域の通信路は、衛星放送、地上波無線放送、広帯域光ファイバー放送、広帯域インターネットの１つ以上を有し；及び
    （ｂ）前記比較的狭帯域の通信路は、無線通信、無線電話、狭帯域光ファイバーの１つ以上を有する、
    請求項９記載の方法。
11. 前記放送サービスで格納された前記ユーザープロファイル情報は、前記１人以上のユーザーからのフィードバックに応じて更新可能である、請求項１記載の方法。
12. 通信システムであって、請求項１記載の方法による個別番組コンテンツを配信する、通信システム。
13. ユーザー装置であって、請求項１記載の方法により機能する、ユーザー装置。
14. 個別番組データコンテンツであって、請求項１記載の方法により生成される、個別番組データコンテンツ。

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