JP2007510460A - 縫合糸固着装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、通された外科用縫合糸を、結んだ結び目と同様の方法で且つ効率的に固着するための装置及び方法に関する。本発明の縫合糸固着装置は、雄ピース及び雌ピースを有する。雄ピースは、頂部分と、この頂部分に連結された一方の端部を有する中央シャフトと、この中央シャフトの他方の端部に連結され且つ捕捉部を有する端部材とを有する。雌ピースは、頂端部及び底端部を有し、この底端部は、形状がほぼ円筒形であり且つ中空開口を長さ方向に沿って形成する柱部を有する。中空開口は、中央シャフトと、捕捉部によって捕捉及び保持すべき縫合糸とを摺動可能に受け入れ、縫合糸は、柱部と中央シャフトとの間の適所に固着される。
Description
本発明は、一般には外科クリップ及びクランプに関し、特に、縫合糸が配置されるときに縫合糸端を固着するための相互連結装置及び方法に関する。
切開の場合には意図的に、事故の場合には誤って身体組織に創傷が形成されるとき、分離部の何れかの側において組織部分に係合し、それらを引き寄せて密接させることによって、部位を閉じることが望ましい。時間が経過すると、密接した組織は、創傷を閉じる瘢痕を形成する。
過去の創傷閉鎖システムは、接着剤及びクランプを含んでいた。しかしながら、最も普通の閉鎖装置は、典型的には、縫合糸を含み、縫合糸は、創傷を閉じるために、対向する組織部分を貫くように通され且つ強く引張られる。長期間にわたって教示されてきた縫合糸を保持するために、普通、縫合糸端部にノット、即ち、結び目が形成される。殆どの外科医は、縫合が長期に亘って学ばれてきた技術形態であることに同意するであろう。多くの種類の縫合糸及び結び目が存在し、その各々が特定の手術設定において一定の利点を有している。縫合糸の各々を固着するために行わなければならない結び目作りは、少なくとも縫合自体と同様に複雑である。長い傷を閉鎖するために、個々の縫合糸が配置される場合、各箇所においてそれぞれの結び目を結ばなければならない。
結び目は、それらの構成、機能、複雑さ及び特性において著しく異なる。例として、結び目は、典型的には、縫合糸端の互いに対する幾つかのスロー、即ち、絡みを含むことに注目すべきである。1つの普通の結び目において、3つの半結びが使用され、第1の半結びは4回のスローを有し、引続く半結びの各々は3回のスローを有する。この場合、1本の縫合糸を閉じるための単一の結び目を作ることは、約10回のスローを含む。単純な結び目は、結ぶのが容易であるが、縫合部位への接近を達成することが困難な遠位箇所では、単純な結び目でさえも複雑になる可能性がある。これらの箇所では、より複雑な引き結びが使用される。これらの結び目は、離れた箇所で結ばれ、次いで、手術部位まで摺動させられる。少しの極端に複雑な結び目、例えばテーサイド(Tayside)又はレドレール(Roeder)を除き、引き結びは、両方向に摺動する望ましくない傾向を有している。その結果、それらの結び及び手術部位への移動の容易さは、縫合部位において結び目が把持力を失う傾向によって相殺される。
これらの少しの例から、縫合糸閉鎖システムとしての結び目は、時間を消費し、結びが困難で、配置が難しく、保持システムとしてしばしば信頼性がなく、調節が困難で、且つ再配置が不可能であることを理解することができる。特に、腹腔鏡処置においては、腹腔鏡式の遠隔性の故に、結び目を結ぶとき、外科医は縫合糸に作用する張力に関連した触覚フィードバックを失う可能性があることに注目すべきである。従って、縫合糸を、糸通しなしに張力下で配置し得るように改善された縫合固着システムが、当該技術において必要とされている。
本発明は、縫合糸の結び目、クランプ及び接着剤に伴った欠点を克服する縫合システムを含んでいる。特に、本発明は、結ばれた結び目と同様の方法で且つ効率的に、通された外科用縫合糸を固着するための装置及び方法に向けられている。本発明の1つの側面において、縫合糸固着装置は、雄ピース及び雌ピースを有し、雄ピースは、頂部分と、この頂部分に連結された一方の端部を有する中央シャフトと、この中央シャフト(340)の他方の端部に連結された捕捉部を有する端部材と、を有し、雌ピースは、頂端部及び底端部を有し、この底端部は、形状がほぼ円筒形であり且つ中空開口(450)を長さ方向に沿って形成する柱部を有し、中空開口は、中央シャフトと、捕捉部によって捕捉及び保持すべき縫合糸とを摺動可能に受け入れ、縫合糸は、柱部と中央シャフト(340)との間の適所に固着される。組立てられた雄ピース及び雌ピースは不可逆的に相互連結され、また、軽く圧迫され、渦巻き形の又は曲りくねった通路を形成する。捕捉部は、異なる角度から縫合糸を係合し且つそれを斜めに捕捉するように形成される。頂部分は更に、平坦部分と、雄ピースを使用器具の中で整列させるための整列部とを有する。中央シャフトは、縫合糸に対して損傷を与えることなしに、縫合糸を柱部と中央シャフトとの間に配置されるのを可能にする縮径部分を有するのがよい。記雌ピースは、更に、使用器具内において雌ピースを整列させるためのフランジを遠位端部に有しているのがよい。雄ピース及び雌ピースの半径は、好ましくは、縫合糸の半径よりも大きい。
捕捉部は更に、雄ピースを雌ピース内に予備圧縮された状態で保持する保持部分を有するのがよい。保持部分は、更に、雌ピースの開口内のアンダーカット部に係合する拡大部を有するのがよい。拡大部は、歯、ピン、又は歯車の歯を有するのがよい。雌ピースは、更に、その開口内で雌ピースの双方向の移動を可能にするリング形の圧縮解除部を有するのがよい。
縫合糸固着装置は、更に、雄ピース及び雌ピースを、使用器具の中への導入ための望ましい位置及び向きに保持し、縫合糸を捕捉するための望ましい配置に維持するために、雄ピースと雌ピースの間に形成されたリンクを有するのがよい。リンクは、雄ピース及び雌ピースが形成されるときに形成される繋ぎ部であるのがよい。リンクは、雄ピースの頂部分及び雌ピースの底端部に取付けられてもよい。リンクは、また、捕捉部及び雌ピースの頂端部に取付けられてもよい。リンクは、雄ピース及び雌ピースの配置及び組立ての後、切断及び除去されてもよい。リンクは、対向平面における整列を維持しながら1つの平面内での可撓性を与えるように変形可能な材料で形成される。
本発明のもう1つの側面においては、実質的に球形の形状を有する第1の相互連結部材と、リング形状の第2の相互連結部材と、を有し、第1の相互連結部材は、第1の直径を有する近位部分と、第2の直径を有する中間部分と、第3の直径を有する遠位部分と、縫合糸を固着するためのスロットと、を有し、第2の相互連結部材は、第1の相互連結部材における中間部分の中に嵌合するための開口を有し、記第1の相互連結部材は、弾性材料で形成され、第2の相互連結部材は、剛性材料で形成され、第2の直径は、第1の直径及び第3の直径よりも小さい縫合糸固着装置が開示される。本発明のこの側面において、縫合糸は、遠位部分のスロット中の適所に、且つ第1の相互連結部材及び第2の相互連結部材の間に固着される。第1の相互連結部材の中への第2の相互連結部材の配置を容易にするために、第3の直径は、前記第1の直径よりも小さいのがよい。
本発明の別の側面においては、縫合糸固着装置を使用する方法であって、(1)雄ピースと雌ピースとを有し、雄ピースは、頂部分と、頂部分に連結された一方の端部を有する中央シャフトと、中央シャフトの他方の端部に連結された捕捉部を有する端部材と、を有し、雌ピースは、頂端部及び底端部を有し、ほぼ円筒形で且つその長さに沿った中空開口を形成する柱部を有し、中空開口は、中央シャフト及び捕捉部によって捕捉及び保持すべき縫合糸を摺動可能に受け入れ、縫合糸は柱部及び中央シャフトの間の適所に固着される縫合糸固着装置を準備する工程と、(2)縫合糸固着装置を使用するために、雄ピースと雌ピースとを所望の箇所で整列させる工程と、(3)雄ピースの中央シャフトを雌ピースの中空開口に圧入する工程と、を有する方法を開示する。この方法は更に、雄ピースに圧縮負荷を加えて、拡大部を雌ピースのアンダーカット部から外し、雄ピース及び雌ピースを、それらを縫合糸に沿って望ましい位置まで前進させる状態に配置する工程を有するのがよい。
本発明の更にもう1つの側面においては、縫合糸固着装置と共に使用するための使用器具であって、近位端部及び遠位端部を有し且つ雄ピース及び雌ピースを有する縫合糸固着装置を複数保持するための細長い本体と、細長い本体の遠位端部に作動的に連結された複数のジョー部と、を有し、雄ピースは、ジョー部の一方の中に配置され、雌ピースは、ジョー部の他方の中に配置され、更に、細長い本体の遠位端部の要素を作動させるために、細長い本体の近位端部に作動的に連結された要素を有するハンドルを有し、雄ピースは、頂部分と、この頂部分に連結された中央シャフトと、を有し、雌ピースは、頂端部及び底端部を有し、この底端部は、形状がほぼ円筒形であり且つ中空開口を長さ方向に沿って形成する柱部を有し、中空開口は、縫合糸を柱部と中央シャフト340との間の適所に固着するために、中央シャフト及び縫合糸を摺動可能に受け入れる使用器具を開示する。本発明のこの側面に関して、ジョー部の少なくとも一方は、ハンドルに連結された作動要素からの作動に応じて移動可能であるのがよい。ジョー部は、その遠位端部に放出開口を有するのがよい。ジョー部は、真直ぐであり、細長い本体の軸線と直線をなすように配置されてもよいし、それから傾斜するように配置されてもよい。細長い本体は、更に、ジョー部を開閉するためのヒンジを遠位端部に有するのがよい。ジョー部の各々は、ハンドルに連結された作動要素と協働する個別のヒンジ要素を有するのがよい。縫合糸固着装置の各々は、ハンドルを作動させることによって手動で又は自動的に配送されるのがよい。使用器具は、更に、縫合糸固着装置をジョー部へと前進させるために整列させて保持するためのカートリッジを有するのがよい。また、前記縫合糸固着装置は、細長い本体の中での容易な前進のために相互連結されるのがよい。
本発明のこれらの、及び他の特徴及び利点は、添付の図面と共に好ましい実施形態の議論を参照することによって更に明らかになるであろう。
以下は、本発明の説明に使用される独特の用語のリストである。
「クリンチ」:縫合糸材料のループストランドを、結ばれた結び目に似た方法で、引張り表面内及びそれら表面の間の曲りくねった経路内に固着させるための装置又は部品。
「結ばれた結び目」;複数のスロー又は単純な結ばれた結び目の組合わせを含む従来の外科結びの結び目。
「スロー」:「グラニーノット(Granny Knot)」又は「スクエアノット(Square Knot)」等の基本的な結び目を形成するストランドの単純な絡み合い。幾つかの基本的又は単純な結び目又はスローが組合わされて、複雑な結び目を形成する。
「通された縫合糸」:組織を接合、保持、修復又は固着する目的で、取付けられた針と組合わせて組織に通された縫合糸の長さ方向部分。
「自由端」:組織の一部に通された縫合糸の前後に延びる縫合糸の長さ方向部分の端。
「曲りくねった通路」:縫合糸が通り、縫合糸の運動又は移動を制限する装置の要素の中又は要素間の通路。
「交差引張り」:通された縫合糸の軸線に対してある角度で縫合糸の2つのストランドが引張られる2つの方向。
「半径必要条件」:縫合糸自体の半径。縫合糸の固着に関して、半径必要条件は、縫合糸材料が従わなければならない最小半径を表す。好ましい半径は、縫合糸自体の半径よりも大きい。
「腹腔鏡」:套管針カニューレ等のアクセスポートを通して行われる手術。かかる処置の可視化には、典型的には、小さい挿入カメラ及びビデオモニター等の外部観察部品を必要とする。
「閉鎖手術」:患者の内部分が患者の外部分からアクセスポートによって隔離される手術方法。
「開放手術」:外科的アクセスを提供するために、切開を用いて身体壁が外科的に開かれる手術。
「途切れ縫合」:通された縫合糸の各ループ又はステッチが別々の結び目で結ばれる縫合。
「連続縫合」:通された縫合糸の幾つかのループ又はステッチが配置され、1つの結び目で結ばれる縫合。
「途切れ連続縫合」:連続縫合及び途切れ縫合の組合わせであり、連続縫合の通しの各々が単一の通し又はステッチ内に固着されてもよい。
「半径遭遇部」:縫合糸の1つのストランドがもう1つのストランドと交差して結び目を形成する領域又は点。
「ノッチ形成」:縫合糸が圧迫されるとき又は鋭い半径で曲げられるときに縫合糸に生じる損傷であって、材料に欠陥が生じ、損傷の箇所に弱い部分を形成する。
「クリンチ」:縫合糸材料のループストランドを、結ばれた結び目に似た方法で、引張り表面内及びそれら表面の間の曲りくねった経路内に固着させるための装置又は部品。
「結ばれた結び目」;複数のスロー又は単純な結ばれた結び目の組合わせを含む従来の外科結びの結び目。
「スロー」:「グラニーノット(Granny Knot)」又は「スクエアノット(Square Knot)」等の基本的な結び目を形成するストランドの単純な絡み合い。幾つかの基本的又は単純な結び目又はスローが組合わされて、複雑な結び目を形成する。
「通された縫合糸」:組織を接合、保持、修復又は固着する目的で、取付けられた針と組合わせて組織に通された縫合糸の長さ方向部分。
「自由端」:組織の一部に通された縫合糸の前後に延びる縫合糸の長さ方向部分の端。
「曲りくねった通路」:縫合糸が通り、縫合糸の運動又は移動を制限する装置の要素の中又は要素間の通路。
「交差引張り」:通された縫合糸の軸線に対してある角度で縫合糸の2つのストランドが引張られる2つの方向。
「半径必要条件」:縫合糸自体の半径。縫合糸の固着に関して、半径必要条件は、縫合糸材料が従わなければならない最小半径を表す。好ましい半径は、縫合糸自体の半径よりも大きい。
「腹腔鏡」:套管針カニューレ等のアクセスポートを通して行われる手術。かかる処置の可視化には、典型的には、小さい挿入カメラ及びビデオモニター等の外部観察部品を必要とする。
「閉鎖手術」:患者の内部分が患者の外部分からアクセスポートによって隔離される手術方法。
「開放手術」:外科的アクセスを提供するために、切開を用いて身体壁が外科的に開かれる手術。
「途切れ縫合」:通された縫合糸の各ループ又はステッチが別々の結び目で結ばれる縫合。
「連続縫合」:通された縫合糸の幾つかのループ又はステッチが配置され、1つの結び目で結ばれる縫合。
「途切れ連続縫合」:連続縫合及び途切れ縫合の組合わせであり、連続縫合の通しの各々が単一の通し又はステッチ内に固着されてもよい。
「半径遭遇部」:縫合糸の1つのストランドがもう1つのストランドと交差して結び目を形成する領域又は点。
「ノッチ形成」:縫合糸が圧迫されるとき又は鋭い半径で曲げられるときに縫合糸に生じる損傷であって、材料に欠陥が生じ、損傷の箇所に弱い部分を形成する。
図1A及び図1Bはそれぞれ、複雑な引き結び100a及び多スローの外科結び100bを示している。これらの結び目100a,100bの各々は、係合部分10と2つの延長部分60,70を有している。第1の延長部分60は、通常、針等の突刺し部材に結合されている。第2の延長部分70は、通常、第1の延長部分60に追随し、係合部分10を固着する際に使用するためにとっておかれる。
結ばれた結び目100a及び100bに働く応力は、係合部分10の軸線に殆ど沿っていない。この応力は、縫合糸軸線を横切る方向に最も蓄積し易い。これを、通常、「交差引張り」と称する。従って、一般的には、縫合糸を曲げるのに要求される半径は、縫合糸の半径であると言うことができる。この関係を半径必要条件と称する。結ばれた結び目がしっかりと締められる場合のように、縫合糸が張力下で配置されるとき、結ばれた結び目において遭遇する半径は変化可能である。縫合糸材料が圧迫され、この圧迫は、材料が加えられた応力から流出し又は引き延ばされるので更に小さい半径を生じさせる。従って、縫合糸がその上を通過しなければならない半径が小さいほど、半径遭遇部において縫合糸が破断する可能性が高くなる。
好ましい実施形態において、半径必要条件は、任意所定の縫合糸が通る半径が縫合糸自身の半径以上であるべき旨を表現している。この原理を敷衍すれば、より大きな半径は、縫合糸の延長部分の固着に対して安全性の要素を加えることを規定する。腹腔鏡処置に使用される結び目の殆どは、第1の箇所(ときには体腔の外(体外))で結ばれ、その後に所望の第2の箇所へと進められる引き結び100aである。縫合糸は、しばしば、結ばれた結び目100aを縫合糸の延長部分60,70に沿って進める際に損傷を受け、ときには破断を生じさせる。結ばれた結び目100a,100bの場合、応力,摩擦及び伸びが組合わさって、結ばれた結び目100a,100bを、外科用縫合糸ループ20における最も弱い点にする。従って、外科医はしばしば、その第1の選択が結び目形成プロセスに耐えられないかもしれないとの理由だけで、縫合糸材料又は縫合糸サイズの第2の選択を使用することを要求される可能性がある。
図2及び図3を参照すると、結ばれた外科結びの代替手段が示されており、これは縫合糸延長部60,70に配置される圧縮装置80,90を含んでいる。特に、外科用クリップ80は、図2に示したように組織を貫通して配置される縫合糸のループ10から延び、縫合糸延長部60,70の上に配置される。クリップ80は、通常はチタン等の可鍛性金属でできており、縫合糸延長部60,70を覆うように圧縮される。クリップ80で縫合糸を固着することには幾つかの欠点がある。クリップ80が縫合糸延長部60,70の軸線に沿って移動しないことを保証し、又は滑落を防止するために、縫合糸延長部60,70は過剰に圧縮されなければならない。縫合糸は非常にデリケートであり、非常にノッチ形成を被り易いことを忘れてはならない。更に、2つの縫合糸延長部60,70上に配置されたクリップ80は、起き易い交差引張り事象における安定性を与えない。
結び目を形成し又はクリップで縫合糸延長部を固着することに対する代替手段が図3に示されており、ここでは中空管90を縫合糸延長部60,70を覆うように配置し、その後、それを好ましい箇所まで前進させ、次いで、それを圧縮及び/又は曲げて、縫合糸延長部60,70を固着させる。しかし、縫合糸は、やはり過剰に圧縮されなければならない。中空管90の固着は、縫合糸延長部60,70を固着するために、中空管90の圧縮された部分91に沿う摩擦に依存する。加えて、交差引張りは管状構造物90を問題にしないが、縫合糸が管の壁を横切って曲がることを必要とする。これは、管90の末端92,93に拡大又は半径が発生することを必要とする。最も明らかな欠点は,縫合糸延長部60,70の両端61,71を覆うように管90を取付けなければならず、この動作は、外科医が縫合糸延長部60,70上の好ましい位置又は張力を放棄することを必要とする。
図4〜図10は、第1の相互連結要素300及び第2の相互連結要素400の2ピースの相互連結組合せを備えた、本発明の相互連結縫合糸クリンチ200の第1の実施形態を示している。相互連結縫合糸クリンチ200は、相互連結部材300,400が実質的に不可逆的に相互連結される箇所まで、第1の相互連結部材300を第2の相互連結部材400に圧入することによって形成される。相互連結縫合糸クリンチ200を使用する好ましい実施形態において、一対の縫合糸延長部60,70は、組立てられた第1の相互連結要素300及び第2の相互連結要素400の中を通る、軽く圧迫され且つ入り組み又は曲りくねった通路250,255の中に押し入れられる。特に図5を参照すると、縫合糸60,70は第1の相互連結要素300の遠位端部370に結合された捕捉部375の中に案内される。この捕捉部375は、縫合糸60,70の少なくともある長さを、好ましい箇所及び姿勢に保持するように寸法決め及び構成されており、後で第2の相互連結要素400の開口450から引出されるように構成されている。捕捉部375は、多くの角度から縫合糸延長部60,70に斜めに係合できるように構成されている。使用の際、ユーザは縫合糸延長部60,70に側方から接近し、引続いて、縫合糸を第1の相互連結縫合糸クリンチ要素300に係合させ、次いで相互連結縫合糸クリンチ200を好ましい箇所まで進め、最後に、相互連結要素300,400を圧縮して、縫合糸延長部60,70を完全に固着させる。
図4〜図10に図示し、且つ以下で更に説明するように、相互連結縫合糸クリンチ200の第1の実施形態は、しっかりと相互連結されるように寸法決め及び構成された第1の相互連結要素300及び第2の相互連結要素400を有している。第1の相互連結要素300は、更に、概略的に円筒形の本体350を有し、本体350は、近位端部305、遠位端部370及び延長中間部分340を有している。近位端部305は、キャップに似るように拡張された平坦な部分315を有している。この近位部分315の平坦面310には、第1の相互連結要素300を使用器具の好ましい位置に保持するように寸法決め及び構成された整列部311が結合されているのがよい。大半径部320は、近位拡張部315の遠位側の面321に結合され、且つ、大半径部320の全ての半径は、その上に強制的に曲げられる任意の縫合糸の半径よりも大きいことを要求する半径必要条件に従う。上述したように、第1の相互連結要素300の遠位端部370は、縫合糸延長部60,70を収容し且つ保持するように寸法決め及び構成された捕捉部375を備えている。
捕捉部375は、半径必要条件に従うように大きな半径部376を有している。2つの要素300,400が完全に係合して圧縮されるときに、第2の相互連結要素400の遠位部分405におけるアンダーカット部460に噛合うように寸法決め及び構成された棚状突起部365が、円筒形本体350の遠位部分360に結合されている。円筒形本体350の延長中間部分340は、更に、縫合糸60,70に対する損傷を伴わずに、2つの相互連結要素300,400の間に縫合糸延長部60,70が存在することを可能にするように寸法決め及び構成された、縮径部分を有している。
次に図5を参照すると、第2の相互連結要素400は、更に、概略的にリング形状の本体440を有し、この本体440は、近位端部401及び遠位端部405を有している。。第2の相互連結要素400の内側部分450は、第1の相互連結要素300の延長中間部分340と、実質的に不可逆的関係で嵌合するように寸法決め及び構成されている。大半径部420は、内側部分450及び第2の相互連結要素400の近位表面410に結合され、これも半径必要条件に従う。第2の相互連結要素400の遠位端部405にフランジ430が結合されるのがよく、これは、第2の相互連結要素400を使用器具内の好ましい位置に維持するように寸法決め及び構成される。
図4から、縫合糸60、70の一方の長さ方向部分又は両方の長さ方向部分は、2つの相互連結要素300,400を完全に係合させて相互連結させるとき、軽く圧迫され且つ厳しく入り組んだ状態250に維持されることを理解することができる。加えて、縫合糸ループ10(図1〜図3)に張力がかかるとき、相互連結要素300,400に作用する圧力は、第1の相互連結要素300の遠位部分360における棚状突起部365と、第2の相互連結要素400の内側部分450のアンダーカット部460の遠位面465の間で分離される。従って、縫合糸ループを引張り又は締めつけるとき、相互連結縫合糸クリンチ200のための固着位置を維持するために縫合糸60,70を過剰圧迫する必要はない。
図7を参照すると、縫合糸60,70の一部を相互連結及び固着して保持するように寸法決め及び構成された、第1の相互連結要素300及び第2の相互連結要素400を含む相互連結縫合糸クリンチの、下からみた斜視図が示されている。縫合糸延長部60,70が、斜めに又は一定の角度で側方から近づけられ、捕捉されることに留意するのが本質的に重要である。多くの場合、相互連結縫合糸クリンチ200の適用は、30°未満の角度で行われなければならない。加えて、第1の相互連結要素300に設けられた捕捉部375は、クリンチ200が好ましい箇所へと進められる間、縫合糸60,70を収容し且つ保持しなければならない。これは、クリンチ200が、好ましい箇所からかなり離れた箇所で縫合糸延長部60,70に適用される場合を含む。このような場合に、腹腔鏡部位の外側でクリンチ200を縫合糸延長部の上に配置し、その後、クリンチを套管又はアクセスポートを通して好ましい箇所へと進める必要性を含む。このシナリオにおいて、全ての半径が半径必要条件に従い、且つできるだけ大きいことが重要である。これは捕捉部375の領域において特にそうであり、ここでは、第1の相互連結要素300の延長部分340の遠位端部370付近において、縫合糸が側部開口376で曲りくねった湾曲を形成しなければならない。
図11〜図15を参照すると、本発明の相互連結縫合糸クリンチ200aの別の実施形態が示されている。縫合糸クリンチ200aは、第1の相互連結要素300a及び第2の相互連結要素400aを含んでいる。第1の相互連結要素300aは、実質的に不可逆的配置で第2の相互連結要素400aの中に嵌合するように寸法決め及び構成されている。第1の相互連結要素300aは、概略的に円筒形の本体341a、近位端部305a及び遠位端部370aを具備している。近位端部305aは、使用器具の中に嵌合するように寸法決め及び構成されており、また拡大された近位部分315a及び整列部311aを備えているのがよい。円筒形本体341aの中間部分340aは、半径方向の圧縮なしに、第2の相互連結要素400aの開口450a内に存在するように寸法決め及び構成されている。円筒形本体341aの中間部分340aの遠位側は、縫合糸延長部60a及び70aの少なくともある長さを捕捉及び保持するように寸法決め及び構成された、捕捉部375aである。捕捉部375aの遠位側には、図12及び図13に示すように、第1の予備圧縮状態において第1の相互連結要素300aを第2の相互連結要素400a内に保持するように寸法決め及び構成された保持部分380aが設けられている。
保持部分380aは、円筒形本体341の遠位端部のところに、拡大部分385aを更に有し、拡大部分385aは、第2の相互連結要素400aの開口450aに設けられたアンダーカット部485a(例えば図15A〜図15C参照)に係合する。拡大部分385aは周縁を構成し、連続的な特徴を有していてもよいし、歯、ピン又は歯車の歯に似るように途切れていてもよい。第2の相互連結要素400aは、第1の相互連結要素300aを一方通行の関係で保持するように寸法決め及び構成される。アンダーカット部485aは、更に、第2の相互連結要素400aの内壁451aと関連し、内壁451aは、第1の相互連結要素300aが一方向、即ち、遠位方向にのみ移動することだけを許す。加えて、第2の相互連結要素400aのリング形本体401a内に、圧縮解除部480aが設けられ、それにより、リング形本体401aの材料が適切な圧縮負荷301aの下で予備組立て状態で存在することを可能にする。加えて、圧縮解除部480aは、リング形の相互連結要素400aがドラフト又は傾斜したアンダーカット部452aを備えるように製造されることを可能にし、これは、第1の相互連結要素300aの保持部分、即ち、拡大部分385aを更に双方向構成で保持する。圧縮解除部480aは、組立てられた縫合糸クリンチ200a内の縫合糸延長部60a,70aに対する圧縮負荷を更に低減し、縫合糸60a,70aの直径の変化を補償する。
図14A〜図14Cを参照すると、相互連結縫合糸クリンチ200aが進行するシリーズで示されており、最初、予備組立てされたクリンチ200を縫合糸延長部60a,70aに隣接して配置し、引続いて、縫合糸延長部60a,70aを捕捉部375a内に捕捉する。次に、相互連結縫合糸クリンチを、図14Bに示す第2の状態まで部分的に圧縮し、捕捉部375aの側部開口376aを、リング形の第2の相互連結要素400aの開口450a内に位置させる。図14Bに示すように、相互連結縫合糸クリンチ200は、摺動又は調節可能な関係をなして、縫合糸延長部60a,70aに完全に係合する。クリンチ200aを、縫合糸延長部60a,70aへの損傷なしに、望ましい位置まで容易に前進させる。クリンチ200aを所望の位置まで前進させたとき、クリンチ200aを最終状態まで更に圧縮し、第1の相互連結要素の円筒形本体341aに設けられた棚状突起部365aを第2の相互連結要素400aの遠位面470aによって保持する。図14Cに示す最終状態において、クリンチ200aは、縫合糸延長部60a,70aを曲りくねった通路の中に保持する。
図15A〜図15Dを参照すると、第1の相互連結要素300aに設けられた捕捉部375aの一部362aは、変形可能であってよいことが分かる。図15Aに示す第1の保持条件において、予備組立てされた縫合糸クリンチ200aを、第1の相互連結要素300aによって使用器具内に保持する。第1の相互連結要素300aに設けられた変形可能な部分362aによって、第2の相互連結要素400aを、縫合糸延長部60a,70aの導入に応答して移動させ、それにより、拡大された捕捉部375aを形成する。その後、第1の相互連結要素及び第2の相互連結要素に圧縮負荷301aを加えるとき、第1の相互連結要素300aに設けられた捕捉部375aは、図15Bに示す実質的に閉じた状態に変形し、それにより、縫合糸延長部60a,70aを一時的に固着させる。
次に、圧縮負荷301aを増大させ、第1の相互連結要素300aに設けられた拡大部385aを、第2の相互連結要素400aに設けられたアンダーカット部485aから外し、相互連結要素300a,400aを図15Cに示す状態に配置して、縫合糸延長部60a,70aに沿った望ましい位置に前進させる。最後に、圧縮負荷301aを増大させて、第1の相互連結要素300aの円筒形本体341aに設けられた拡大部分385aが第2の相互連結要素400aの遠位面470aを越えるように、2つの相互連結要素300a,400aを完全に結合させる。更に、第1の相互連結要素400aにおける円筒形本体341aの拡大部分360aに設けられた棚状突起部365aは、第1の相互連結要素300aの遠位保持部分380aに設けられた保持構造部385aよりも実質的に大きく且つよりしっかりとしていることが想定される。
図16〜図20を参照すると、相互連結縫合糸クリンチ200と共に使用するための本発明の使用器具500が最も単純な形態で示され、この使用器具500は、ジョー部540,560を含んでいる。使用器具500のジョー部540,560を閉じるために、種々の機構を用いてよいことが理解される。明瞭化を目的として、縫合糸クリンチ200の機能が完全に理解されるように単純な閉鎖機構が図示されている。使用器具500は、更に、細長い本体510と、近位端部530と、遠位端部とを有している。本体510は、好ましくは管状であり、駆動のための作動要素と、複数の備蓄用縫合糸クリンチ200を収容しているのがよい。近位端部530は、ユーザが保持すべきハンドルを含んでいるのがよい。ハンドルは、向かい合わせのハンドル要素と共に「ピストル型グリップ」の形態をなしていてもよいし、使用器具500の遠位端部520に結合された要素を駆動するために、スライド、レバー又はプランジャが用いられる「インライン」構成をなしていてもよい。好ましい実施形態では、使用器具500の遠位端部520は、対向するジョー部540,560を有している。ジョー部540,560の少なくとも一方は、使用器具500の近位端部530のハンドルに結合された駆動要素からの駆動に応答して移動可能である。
1つの実施形態において、第1の相互連結縫合糸クリンチ要素300は、使用器具500の第1のジョー部材540の中に配置される。第2の相互連結縫合糸クリンチ要素400は、使用器具500の第2のジョー部材560の中に配置される。こうして保持された相互連結縫合糸クリンチ200を前進させ、縫合糸延長部60,70に係合させ、延長部60,70を第1の相互連結クリンチ要素300の捕捉部375の中に捕捉する。引続いて、使用器具500のジョー部540,560を圧縮し、それらに結合された相互連結縫合糸クリンチ200を閉じ、即ち、圧縮する。完全に圧縮され且つ相互連結された縫合糸クリンチ200を、ジョー部540,560から外し、引続いて、それを放出させる。ジョー部の放出開口541,561は、ジョー部540,560の遠位端部に設けられていてもよいし、ジョー部540,560の側方に設けけられていてもよい。加えて、ジョー部540,560は、真直ぐな「インライン」をなしていてもよいし、使用器具500の細長い本体510の軸線から傾斜していてもよい。ジョー部540,560の駆動のために想定される機構の最も単純な形態は、使用器具500の管状の細長い本体510と同軸の内管580を含む。この内管580を開いたジョー部540,560の上に前進させ、ジョー部540,560を押して、閉じた圧縮状態にする。
1つ又は複数のヒンジ515及びヒンジ結合されたアームを用いて、閉鎖機構に梃子の利点を提供することも本発明によって想定される。更に、ジョー部540、560が分離され、個々のヒンジ結合された要素が使用器具500の近位ハンドルに結合された駆動要素と協働することも想定される。更に、第1のジョー部540が、近位ハンドルに結合された駆動要素に応答して移動可能であり、第2のジョー部560は、それが使用器具500の細長い本体510と固定関係をなしたままであるように固定されることも想定される。変形例として、第1のジョー540が、使用器具500の細長い本体510に固定された関係をなし、第2の部材560が、使用器具500の近位端部のハンドルに結合された駆動要素に応答して移動可能であってもよい。固着された第1のジョー部540と予め組立てられた第1の相互連結縫合糸クリンチ要素とを結合させることは、第1の相互連結クリンチ要素300を第2の相互連結要素400の開口450の中に配置するために、対向するジョー部540,560が正確に整列される必要がない利点を提供する。予め組立てられたクリンチ200を第1のジョー部540内に取付け又は保持し、引続いて、対向する第2のジョー部560によって圧縮する。
更に、複数の相互連結縫合糸クリンチ200が、使用器具500の細長い本体510内に蓄えられ、手動で又は自動的に、使用器具500のジョー部540,560のクリンチ保持構造部の中に配送されることが想定される。本発明の1つの側面において、相互連結縫合糸クリンチ200は、複数のクリンチ要素を、使用器具500のジョー部540,560へと前進させるために整列させて保持するカートリッジを有するのがよい。加えて、縫合糸クリンチ200は、図21及び図22に示すように、複数のクリンチ200がユニット601,651として存在し且つユニット600,650の近位端部602,652に及ぼされる圧力によって前進させられるような連結構成体で製造されるのがよい。「ユニット」構造に従って製造された予備組立て相互連結縫合糸クリンチ650(例えば、図22参照)の場合、2つの相互連結縫合糸クリンチユニット300,400は、部分的に組立てられ、使用器具500の細長い本体510内に配置される。本発明の別の実施形態は、望ましい状態でクリンチ200を保持するように寸法決め及び構成されたカートリッジの中に、相互連結縫合糸クリンチ200を組込むことを含んでおり、その場合、使用器具500はクリンチ200に接近し、クリンチ200を使用器具500のジョー部540,560のジョーポケットの中に挿入する。
図23を参照すると、本発明の別の実施形態に従う縫合糸クリンチ200bが示されており、縫合糸クリンチ200bは、第1の相互連結要素300b、第2の相互連結要素400b、及び第1の相互連結要素300bと第2の相互連結要素400bとの間の繋ぎ部700bを有している。繋ぎ部700bは、第1の相互連結要素300b及び第2の相互連結要素400bを使用器具の中への導入のための望ましい位置及び向きに保持し且つ縫合糸延長部の捕捉のための望ましい配列を維持するように寸法決め及び構成されている。繋ぎ部700bは、好ましくは、第1の相互連結要素300b及び第2の相互連結要素400bが形成されるときに形成される。繋ぎ部700bは、縫合糸クリンチ200bを配置された後に残されていてもよいし、切断されてもよいし、除去されてもよい。図24に示した本発明の更に別の実施形態では、縫合糸クリンチ200cは、第1の相互連結要素300cと第2の相互連結要素400cの間にリビングヒンジ750cを有している。リビングヒンジ750cは、第1の相互連結要素300c及び第2の相互連結要素400cが形成されるときに形成されるのがよい。リビングヒンジ750cは、第1の相互連結要素300cと第2の相互連結要素400cとの間に形成された材料連結部740cを有し、この材料連結部は、好ましい仕方で曲り又は変形するように寸法決め及び構成された変形可能な部分760cを有する。かかるリビングヒンジ750cは、対向する平面における整列を維持しながら、単一の平面内での可撓性を有するように構成されるのがよい。
図25及び図26を参照すると、第1の相互連結要素300d及び第2の相互連結要素400dの噛合い部分、即ち、隣接部分に設けられた複数の保持構造部395d,495dを含む本発明の追加の実施形態が示されている。この複数の保持構造部395d,495dは、相互連結要素300d,400dを望ましい状態又は位置に保持するように働く。第1の相互連結要素300dは、特定の縫合糸60d,70dの直径又は種類に対応する箇所まで第2の相互連結要素400dの中に押し入れられるのがよい。予備組立てされた相互連結縫合糸クリンチを備えた別の実施形態は、第1には、2つの相互連結要素300d,400dを圧縮前に望ましい状態又は位置に保持するために(図25A)、第2には、第1の相互連結要素300d及び第2の相互連結要素400dを、変化する縫合糸60d,70dの直径又は種類を補償する望ましい圧縮状態に保持するために(図26b)、複数の保持構造部395d,495dを使用するのがよい。保持構造部395d,495dは、一般に、テーパし且つ傾斜した噛合いスロット396dと、1方向ラチェットに似た隆起部496dとを有している。
図27及び図28A〜図28Dは、第2の相互連結要素の開口部450の内壁に含まれる種々の表面状態を示す。特に、表面状態は、軸線方向の隆起部又はスロット431を有していてもよいし、円周方向の節部又はノード432を有していてもよいし、円周方向の隆起部又はスロット433を有していてもよいし、不規則な変形部、バンプ、ピット又はもしくはエンボスのパターン又は特徴部434を有していてもよい。
図29〜図34を参照すると、第1の相互連結要素800及び第2の相互連結要素850を有する本発明の別の実施形態が示されている。第1の相互連結要素800は、更に、実質的に球形状の部材を含み、この部材は、近位側の第1の部分810と、縮径した中間部分又はウエスト部820と、遠位側の拡大した第2の部分830とを有している。第2の相互連結要素850は、更に、第1の相互連結要素800の縮径した中間部分又はウエスト部820の中にピッタリと嵌合し且つそこに残るように寸法決め及び構成されたリングを有している。第1の相互連結要素800は、好ましくは、エラストマー材料で構成される。第2の相互連結要素850は、好ましくは、剛性材料で構成される。組織を貫いて配置された縫合糸の延長部60,70に、第1の相互連結要素800の遠位部分830のスロット835を係合させ、引続いて、縫合糸の延長部60,70を第2の相互連結要素850の開口860に通す。
延長部60,70と相互連結縫合糸クリンチとの間には、第1の相互連結要素800が第2の相互連結要素850に完全押し入れられて、リング形の第2の相互連結要素850が第1の相互連結要素800の縮径した中間部分又はウエスト部820内に完全に位置するまで、移動可能な摺動関係が存在する。縫合糸延長部60,70と縫合糸ループ10(例えば図2及び図3参照)との間の交差引張りにより、第1の相互連結要素800と第2の相互連結要素850との間の遠位側インターフェース834のところで弾性材料の変形を生じさせ、第1の相互連結要素800がリング形の第2の相互連結要素850の開口860を通過することを防止する。
この実施形態の特徴は、縫合糸延長部60,70を、剛性材料で構成された相互連結要素850の内面に押し付けられ且つ弾性材料で構成されたウエスト部820によって捕捉することである。特に、ウエスト部820の弾性材料は、縫合糸延長部60,70を相互連結要素850の内面に押し付けて「把持」又は封入するように働き、それにより、縫合糸延長部60,70を任意の変形又は切り込み損傷から保護しながら、縫合糸の保持機能及び移動抵抗を増大させる。
以上の本発明の開示及び説明はその例示及び説明であり、本発明の範囲及び精神を逸脱することなく、例示された構成のサイズ、形状及び材料、並びに詳細における種々の変更がなされ得るものである。
Claims (46)
- 縫合糸固着装置であって、
雄ピース(300)と、雌ピース(400)と、を有し、
前記雄ピースは、頂部分(310)と、この頂部分に連結された一方の端部を有する中央シャフト(340)と、この中央シャフト(340)の他方の端部に連結され且つ捕捉部(375)を有する端部材(350)と、を有し、
前記雌ピースは、頂端部及び底端部を有し、更に、形状がほぼ円筒形であり且つ中空開口(450)を長さ方向に沿って形成する柱部を有し、
前記中空開口(450)は、前記中央シャフト(340)と、前記捕捉部(375)によって捕捉及び保持すべき縫合糸とを摺動可能に受け入れ、
縫合糸は、前記柱部と前記中央シャフト(340)との間の適所に固着される、縫合糸固着装置。 - 組立てられた雄ピース(300)及び雌ピース(400)は不可逆的に相互連結される、請求項1に記載の縫合糸固着装置。
- 前記縫合糸が一対の縫合糸延長部(60,70)を含む、請求項1に記載の縫合糸固着装置。
- 組立てられた雄ピース(300)及び雌ピース(400)は、軽く圧縮され、渦巻き形の又は曲りくねった通路(250,255)を形成する、請求項1に記載の縫合糸固着装置。
- 前記捕捉部(375)は、異なる角度から前記縫合糸に係合し且つそれを斜め方向に捕捉するように形成される、請求項1に記載の縫合糸固着装置。
- 前記捕捉部(375)がフック状に形成される、請求項5に記載の縫合糸固着装置。
- 前記角度は30度未満である、請求項5に記載の縫合糸固着装置。
- 前記頂部分(310)は、更に、平坦部分(315)と、前記雄ピースを使用器具の中で整列させるための整列部(311)とを含む、請求項1に記載の縫合糸固着装置。
- 前記雄ピースの端部材(350)は、更に、前記雄ピース(300)及び前記雌ピース(400)が完全に係合して圧縮されるときに、前記雌ピース(400)の遠位部分のアンダーカット部(460)と噛合う棚状突起部365を有する、請求項1に記載の縫合糸固着装置。
- 前記中央シャフト(340)は、更に、前記縫合糸に対して損傷を与えることなしに、前記縫合糸を前記柱部と前記中央シャフト(340)との間に配置することを可能にする縮径部分を有する、請求項1に記載の縫合糸固着装置。
- 前記雌ピース(400)は、更に、前記使用器具内に前記雌ピースを整列させるためのフランジ(430)を遠位端部に有する、請求項9に記載の固着装置。
- 前記雄ピース(300)及び前記雌ピース(400)の半径部が前記縫合糸の半径よりも大きい、請求項1に記載の縫合糸固着装置。
- 前記捕捉部(375)は、更に、前記雄ピース(300)を前記雌ピース内に予備圧縮された状態で保持する保持部分(380a)を有する、請求項1に記載の縫合糸固着装置。
- 前記保持部分(380a)は、更に、前記雌ピース(400a)の開口(450a)内のアンダーカット部(485a)に係合する拡大部(385a)を有する、請求項13に記載の縫合糸固着装置。
- 前記拡大部(385a)は、歯、ピン又は歯車の歯を有する、請求項14に記載の縫合糸固着装置。
- 前記拡大部(385a)は、前記雄ピース300aが一方向のみに移動することを可能にする、請求項14に記載の縫合糸固着装置。
- 前記雌ピース(400a)は、更に、その開口(450a)内での前記雌ピース(300a)の双方向の移動を可能にするリング形の圧縮解除部(480a)を有する、請求項1に記載の縫合糸固着装置。
- 前記圧縮解除部(480a)は、組立てられた前記雄ピース(300a)及び前記雌ピース(400a)内で前記縫合糸に対する圧縮負荷を低減し、変動する縫合糸直径を補償する、請求項17に記載の縫合糸固着装置。
- 前記捕捉部(375a)は、前記縫合糸を捕捉及び固着するための拡大された開口を与える変形可能な部分(362)を有する、請求項1に記載の縫合糸固着装置。
- 更に、雄ピース(300)と雌ピース(400)との間に形成されたリンクを有する、請求項1に記載の縫合糸固着装置。
- 前記リンクが繋ぎ部(700b)である、請求項20に記載の固着装置。
- 前記リンクは、前記雄ピース(300)及び前記雌ピース(400)が形成されるときに形成される、請求項20に記載の縫合糸固着装置。
- 前記リンクは、前記雄ピース(300)の頂部分及び前記雌ピース(400)の底端部に取付けられる、請求項20に記載の縫合糸固着装置。
- 前記リンクは、前記捕捉部(375)及び前記雌ピース(400)の頂端部に取付けられる、請求項20に記載の縫合糸固着装置。
- 前記リンクは、前記雄ピース(300)及び前記雌ピース(400)の配置及び組立ての後に切断及び除去される、請求項20に記載の縫合糸固着装置。
- 前記リンクは、対向する平面における整列を維持しながら1つの平面内での可撓性を有する変形可能な材料で形成される、請求項20に記載の縫合糸固着装置。
- 前記雄ピース(300)の中央シャフト(340)は更に、前記雄ピース(300)を前記雌ピース(400)の開口(450)内の望ましい位置に保持する保持構造部(395d)を有する、請求項1に記載の縫合糸固着装置。
- 前記開口(450)は、更に、前記雄ピース(300)の保持構造部(395d)と嵌合する相手側保持構造部(495d)を有する、請求項27に記載の縫合糸固着装置。
- 前記雄ピース(300)及び前記雌ピース(400)の保持構造部(395d)及び相手側保持構造部(495d)が一緒になって、変動する縫合糸の直径又は種類を補償する、請求項28に記載の縫合糸固着装置。
- 前記雄ピース(300)の保持構造部は、テーパ及び傾斜した嵌合スロットを有し、前記雌ピース(400)の相手側保持構造部(495d)は一方向ラチェットに類似した隆起部を有する、請求項28に記載の縫合糸固着装置。
- 前記中空開口(450)は、軸線方向の隆起部又はスロット(431)、円周方向のノード(432)、円周方向の隆起部又はスロット(433)、ランダムな変形、バンプ、ピット、及びバリもしくはエンボスのパターンもしくは構造部(434)のうち、少なくとも1つを含む内壁451を形成する、請求項1に記載の縫合糸固着装置。
- 縫合糸固着装置であって、
実質的に球形の形状を有する第1の相互連結部材(800)と、リング形状の第2の相互連結部材(850)と、を有し、
前記第1の相互連結部材(800)は、第1の直径を有する近位部分(810)と、第2の直径を有する中間部分(820)と、第3の直径を有する遠位部分(830)と、縫合糸を固着するためのスロット(835)と、を有し、
第2の相互連結部材(850)は、前記第1の相互連結部材(800)における中間部分(820)の中に嵌合するための開口(860)を有し、
前記第1の相互連結部材は、弾性材料で形成され、前記第2の相互連結部材(850)は、剛性材料で形成され、
前記第2の直径は、前記第1の直径及び前記第3の直径よりも小さい縫合糸固着装置。 - 前記縫合糸は、前記遠位部分(830)のスロット(835)中の適所に、且つ前記第1の相互連結部材及び前記第2の相互連結部材の間に固着される、請求項32に記載の縫合糸固着装置。
- 前記第1の相互連結部材(800)の中への前記第2の相互連結部材(850)の配置を容易にするために、前記第3の直径は、前記第1の直径よりも小さい、請求項32に記載の縫合糸固着装置。
- 縫合糸固着装置と共に使用するための使用器具であって、
近位端部及び遠位端部を有し、雄ピース(300)及び雌ピース(400)を有する縫合糸固着装置(200)を複数保持するための細長い本体(510)と、
前記細長い本体(520)の遠位端部に作動的に連結された複数のジョー部(540,560)と、を有し、雄ピース(300)は、ジョー部(540,560)の一方の中に配置され、雌ピース(400)は、ジョー部(540,560)の他方の中に配置され、
更に、前記細長い本体(510)の遠位端部の要素を作動させるために、前記細長い本体(510)の近位端部に作動的に連結された要素を有するハンドルを有し、
雄ピースは、頂部分(310)と、この頂部分に連結された中央シャフト(340)と、を有し、
雌ピース(400)は、頂端部及び底端部を有し、この底端部は、形状がほぼ円筒形であり且つ中空開口(450)を長さ方向に沿って形成する柱部を有し、
前記中空開口(450)は、縫合糸を前記柱部と前記中央シャフト340との間の適所に固着するために、前記中央シャフト(340)及び縫合糸を摺動可能に受け入れる使用器具。 - 前記ジョー部(540,560)の少なくとも一方は、前記ハンドルに連結された作動要素からの作動に応じて移動可能である、請求項35に記載の使用器具。
- 前記ジョー部(540,560)は、その遠位端部に放出開口(541,561)を有する、請求項35に記載の使用器具。
- 前記ジョー部(540,560)は、その側部に放出開口を有する、請求項35に記載の使用器具。
- 前記ジョー部(540,560)は、真直ぐであり、前記細長い本体(510)の軸線と直線をなすように又はそれから傾斜するように配置される、請求項35に記載の使用器具。
- 前記細長い本体(510)は、更に、前記ジョー部(540,560)を開閉するためのヒンジ(515)を前記遠位端部に有する、請求項35に記載の使用器具。
- 前記ジョー部(540,560)の各々は、前記ハンドルに連結された作動要素と協働する個別のヒンジ要素を有する、請求項35に記載の使用器具。
- 前記縫合糸固着装置(200)の各々は、前記ハンドルを作動させることによって手動で配送される、請求項35に記載の使用器具。
- 前記縫合糸固着装置(200)の各々が自動的に配送される、請求項35に記載の使用器具。
- 更に、前記縫合糸固着装置(200)を前記ジョー部(540,560)へと前進させるために整列させて保持するためのカートリッジを有する、請求項35に記載の使用器具。
- 前記縫合糸固着装置(200)は、前記細長い本体(510)の中での容易な前進のために相互連結される、請求項35に記載の使用器具。
- 複数の同一の固着装置を有し、複数の固着装置は、直線状配列で複数の固着装置を形成するプロセスに従って製造され、相互に分離可能に連結される、請求項1に記載の縫合糸固着装置。
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